JPH10109309A - 酸化チタン混合用の二軸混練押出機 - Google Patents

酸化チタン混合用の二軸混練押出機

Info

Publication number
JPH10109309A
JPH10109309A JP8263266A JP26326696A JPH10109309A JP H10109309 A JPH10109309 A JP H10109309A JP 8263266 A JP8263266 A JP 8263266A JP 26326696 A JP26326696 A JP 26326696A JP H10109309 A JPH10109309 A JP H10109309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
kneading
kneaded
rotor segments
titanium oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8263266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3474716B2 (ja
Inventor
Yasuaki Yamane
泰明 山根
Nobuyuki Yamagiwa
信之 山際
Tsunaichi Miyake
綱一 三宅
Shinichi Nagae
信一 永江
Kazuko Saka
和子 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP26326696A priority Critical patent/JP3474716B2/ja
Publication of JPH10109309A publication Critical patent/JPH10109309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3474716B2 publication Critical patent/JP3474716B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/50Details of extruders
    • B29C48/505Screws
    • B29C48/57Screws provided with kneading disc-like elements, e.g. with oval-shaped elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/395Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
    • B29C48/40Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化チタンが混合される熱可塑性エンプラを
混練するに際し、分散剤による前処理工程をしなくて
も、同エンプラの圧損上昇速度が殆ど0になるまで分散
品質を向上できるようにする。 【解決手段】 互いに平行でかつ回転自在にチャンバー
1内に挿通された二本のロータ3の外周面に、被混練材
料を前方へ送りだすスクリューフィード部12と、被混
練材料を混練溶融するための送り翼13と戻し翼14と
を有するロータセグメント15A,15Bが、材料搬送
方向に交互に配設されている二軸混練押出機において、
ロータセグメント15A,15Bをロータ3の軸心方向
に離れた二箇所に配置するとともに、この各ロータセグ
メント15A,15Bの直ぐ下流側に、被混練材料の流
れに対する抵抗機能を有する抵抗部をそれぞれ設ける。
また、二箇所の各ロータセグメント15A,15Bの軸
方向長さL1 /D,L2 /Dの総和L/Dを7.2以上
に設定し、当該各ロータセグメント15A,15Bのチ
ップクリアランスδ/Dを0.04以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質フィラーを
含有する熱可塑性エンジニアリングプラスチック(以
下、熱可塑性エンプラという。)のうち、特に酸化チタ
ンが混合される樹脂の混練に適した酸化チタン混合用の
二軸混練押出機に関する。
【0002】
【従来の技術】無機質フィラーを含有する熱可塑性エン
プラを混練する二軸混練押出機としては、互いに平行で
かつ回転自在にチャンバー内に挿通された二本のロータ
の外周面に、被混練材料を前方へ送りだすスクリューフ
ィード部と、被混練材料を混練溶融するためのニーディ
ングディスクが、材料搬送方向に交互に配設されたもの
が知られている(特開平5−69438号公報参照)。
【0003】しかし、ニーディングディスクは、被混練
材料の流動をディスク断面内の回転流動により行うべ
く、チップクリアランスが極小に設定されていて、チッ
プクリアランスでの材料流動が殆どない。このため、上
記のように、ロータの混練部にニーディングディスクを
採用した二軸混練押出機では、無機質フィラーのマクロ
分散には適しているがミクロ分散には適しておらず、無
機質フィラーの分散度の向上には自ずから限界がある。
【0004】そこで、近年、無機質フィラーを樹脂に混
合して混練する二軸混練押出機においても、無機質フィ
ラーのミクロ分散性を考慮して、ロータの混練部に送り
翼と戻し翼とを有するロータセグメントを採用したもの
が開発されている(特開平7−90550号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、ポリエチレンテ
レフタレート(以下、PETという。)に酸化チタンが
配合されたチタンPET樹脂が各種カード用のシート材
や繊維素材として応用されているが、昨今の薄肉化ない
し細線化のニーズに耐えうる高品質のチタンPET樹脂
を製造するには、後述の「圧損上昇速度」が0かその近
傍になるまで酸化チタンの分散度を上げる必要がある。
【0006】しかるに、従来のロータセグメント仕様の
二軸混練押出機(特開平7−90550号公報)では、
チャンバー内面や混練部(ロータセグメント)の早期摩
耗を防止するために、混練部のチップクリアランスを比
較的大きな値に設定しているので、無機質フィラーの分
散度の低下をある程度は抑えられるものの、ニーディン
グディスク並の分散効果しか得られなかった。
【0007】すなわち、現時点では、チタンPET樹脂
の圧損上昇速度が0ないしその近傍になるまで分散度を
向上できるロータセグメント仕様の二軸混練押出機は未
だ開発されておらず、このため、その分散を改善するた
めに高価な分散剤を前処理工程で表面に処理した酸化チ
タンを使用せざるを得なかった。本発明は、このような
実情に鑑み、酸化チタンが混合される熱可塑性エンプラ
を混練するに際し、分散剤による前処理工程をしなくて
も、同エンプラの圧損上昇速度が殆ど0になるまで分散
品質を向上すること目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来法に
おいて酸化チタンの分散度をさほど向上できない原因を
追求すべく、種々の実験を行った結果、次のことが明ら
かになった。 ロータセグメントを用いた場合には、樹脂の圧損上
昇速度はニーディングディスクセグメントの場合よりも
一桁小さい。 ロータセグメントを用いた場合には、混練ゾーンの
全長(L/D)が酸化チタンの分散度に大きな影響があ
る。 ロータセグメントを用いた場合には、混練ゾーンを
二箇所に分離した方が酸化チタンの分散度の向上に効果
がある。 ロータセグメントを用いた場合には、混練ゾーンに
おけるチップクリアランスを小さくする方が分散度を向
上できる 本発明は、上記の知見に基づき、ロータセグメントをロ
ータの軸方向に離れた二箇所に配置するとともに、この
各ロータセグメントの直ぐ下流側に、被混練材料の流れ
に対する抵抗機能を有する抵抗部をそれぞれ設け、二箇
所の各ロータセグメントの軸方向長さの総和を7.2以
上に設定し、当該各ロータセグメントのチップクリアラ
ンスを0.04以下に設定したものである(請求項
1)。
【0009】この場合、後述の実施例において明らかに
されるように、チタンPET樹脂の圧損上昇速度が0な
いしその近傍になるまで酸化チタンの分散度を向上でき
るようになる。なお、上記において、各ロータセグメン
トの直ぐ下流側にそれぞれ抵抗部を設けたのは、抵抗部
で生じる背圧によってロータ部に材料を充満させるため
である。
【0010】上記の本発明において、ロータセグメント
は、ロータの軸心方向に沿って連続した攪拌縁を備えた
ものを採用することが好ましい(請求項2)。その理由
は、攪拌縁を連続させることにより、被混練材料が必ず
攪拌縁とチャンバー内面との間のチップクリアランスを
通過するようにするためである。しかして、この場合の
「ロータの軸心方向に沿って連続」とは、攪拌縁が、そ
のチャンバー内面との間の隙間(チップクリアランス)
がロータの軸心方向において一定でかつ途中で分断しな
いように連続していることを意味する。
【0011】また、本発明において、抵抗部は、被混練
材料の流れに対する抵抗機能を発揮するものであればよ
いので、例えばニーディングディスクやゲート装置を採
用することもできるが、この抵抗部としては、被混練材
料をその搬送方向と反対方向に押し出すリバースフライ
トより構成することが好ましい。その理由は、リバース
フライトはその他の抵抗部材と比べて、混練部に生じる
背圧が高く、抵抗部としての効率が最も良いからであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本実施形態で採用した二
軸混練押出機の全体構造を示している。この混練機は、
試験練り用のものであり(神戸製鋼所:機種名KTX−
46)、内部にめがね穴状のチャンバー1が形成された
混練押出機本体2と、このチャンバー1内に互いに平行
でかつ回転自在に挿通された二本のロータ3とを備えて
いる。
【0013】混練押出機本体2は、一定長さの複数のバ
レル4を軸方向に接続してなり、最も後方のバレル4の
上面には材料供給口5が設けられ、最も前方のバレル4
の先端には材料排出部6が接続されている。また、中央
に配置されたバレル4には被混練材の流度を調節するゲ
ート装置7が設けられている。図2に示すように、二本
の各ロータ3は、筒状のロータ本体8の内部にロータ軸
9をスプライン嵌合してなる。このロータ軸9は継ぎ手
軸10を介して回転駆動装置11に接続されている。
【0014】各ロータ3のロータ本体8は、被混練材を
前方へ搬送するためのスクリューフィード部12と、送
り翼13と戻し翼14とを有するロータセグメント15
A,15Bよりなる混練部15とを軸心方向にそれぞれ
備えていて、このうちスクリューフィード部12はロー
タ本体8の外周にスクリュー翼を螺旋状に形成してな
る。
【0015】本実施形態では、ロータセグメント15
A,15Bは、ロータ3の軸心方向に離れた前後二箇所
に配置されている。このうち、上流側(図1の右側)の
第一混練部を構成するロータセグメント15Aの直ぐ下
流側には、被混練材料の流れに対して抵抗機能を付与す
るため、前記ゲート装置7が設けられている。また、下
流側(図1の左側)の第二混練部を構成するロータセグ
メント15Bの直ぐ下流側には、同じ目的で、被混練材
料をその搬送方向と反対方向に押し出すスクリュー形状
とされたリバースフライト18が設けられている。
【0016】そして、本発明に基づき、この各ロータセ
グメント15A,15Bの軸方向長さL1 /D,L2 /
Dの総和は7.2以上となるように設定され、各ロータ
セグメント15A,15Bのチップクリアランスδ/D
は0.04以下となるように設定される。なお、この場
合のDはチャンバー1の内径を表す。各ロータセグメン
ト15A,15Bは、各辺が径外方向へ膨らんだ断面ほ
ぼ三角形状を呈しており、この三角形の各頂点部分にお
いて三つの攪拌縁16を有する。この攪拌縁16は、ロ
ータ3の軸心方向に沿って連続した形状、すなわち、チ
ャンバー1内面との間の隙間がロータ3の軸心方向にお
いて一定となるように連続して形成されている。
【0017】ロータセグメント15の両翼13,14の
うち、送り翼13は被混練材を前方へ送り出す方向、す
なわち軸方向前方に向かうに従ってロータ3の回転方向
と反対の方向へ捩じられ、戻し翼14は被混練材を後方
へ押し戻す方向、すなわち軸方向前方に向かうに従って
ロータ3の回転方向と同じ方向へ捩じられている。従っ
て、上記送り翼13と戻し翼14とからなるロータセグ
メント15A,15Bが回転すると、図2(a)のA矢
印に示すように、被混練材料は両翼13,14の接合部
17に集められ、セグメント15A,15Bの最外周端
(攪拌縁16)とチャンバー1の内面との間の隙間を通
過し、この通過の際に被混練材料が大きなせん断力を受
けて混練される。
【0018】
【実施例】前記したように、従来のロータセグメント仕
様及びニーディングディスク仕様の二軸混練押出機で酸
化チタンの分散度をさほど向上できない原因を追求すべ
く、上記構成に係る二軸混練押出機の混練部のセグメン
トを種々に入れ換え、次の条件設定にて試験練りを行
い、得られた樹脂の分散品質を計測した。その結果を、
下の〔表1〕に示す。
【0019】なお、図3及び図4は、この試験練りで使
用した各仕様の二軸混練押出機の構造を概略的に示した
ものである。 (条件設定) 熱可塑性樹脂 :PET樹脂(IV=0.64、ユニチ
カ製MA2101) 酸化チタン :アナターゼ型(チタン工業製 KA−
30A,分散剤前処理なし) 配合 :酸化チタン 50wt% 使用押出機 :神戸製鋼所製 KTX46 押出条件 :80kg/h 400rpm 分散品質合格値:0 (分散品質の評価)分散品質の評価は、試験練りで得ら
れたチタンPET樹脂を、一軸押出機で再度溶融させ、
同押出機の出口に設けた目開きが10μmの焼結フィル
ターに通過させ、そのフィルター通過時において樹脂の
圧力損失が上昇する速度(圧損上昇速度、単位はkg/
cm2 at 1hr)を圧力センサーで計測することに
より行った。
【0020】この場合、かかる圧損上昇速度の値が小さ
いほど、目開き10μmのフィルターに目詰まりする分
散不良物が少なく、従って分散品質がよいと評価され
る。
【0021】
【表1】
【0022】この〔表1〕から判るように、ロータセグ
メントの場合(試験No.1〜7)では、樹脂の圧損上
昇速度はニーディングディスク仕様の場合(試験No.
8〜11)よりも一桁小さいものとなっている。そこ
で、ロータセグメント仕様のみに着目すると、まず、分
散品質(圧損上昇速度)が合格値の0になるのは、試験
No.4,5及び7の場合のみであり、これらはすべて
混練ゾーンを二箇所に分離した場合であるため、混練ゾ
ーンを二箇所に分離した方が、酸化チタンの分散度の向
上に効果があることが分かる。
【0023】一方、混練ゾーンを二箇所に分離しても、
試験No.6のように各混練ゾーンの長さL1 /D,L
2 /Dが短いと分散品質が悪くなることから、混練ゾー
ンの全長L/D、すなわち、各混練ゾーンの長さL1 /
D,L2 /Dの総和L/Dが酸化チタンの分散度に大き
な影響があることが分かる。また、試験No.1ではチ
ップクリアランスδ/Dが0.062であるのに対し
て、試験No.4ではチップクリアランスδ/Dが0.
040であるところ、前者では分散品質が20であるの
に対して、後者では分散品質がゼロになっていることか
ら、混練ゾーンにおけるチップクリアランスを小さくす
れば、製品の分散品質を向上できることが分かる。
【0024】そこで、まず、混練ゾーンの全長L/Dが
分散品質に与える影響を更に詳しく調査すべく、L1 /
D及びL2 /Dの値を種々に変化させて試験練りを行っ
た。その結果を図5に示す。この場合のチップクリアラ
ンスδ/Dは0.040に設定した。この図5から分か
るように、分散品質(圧損上昇速度)をゼロにするに
は、L1 /D及びL2 /Dの総和L/Dを7.2以上に
設定する必要がある。
【0025】次に、チップクリアランスδ/Dが分散品
質に与える影響を更に詳しく調査すべく、各混練ゾーン
のδ/Dを種々に変化させて更に試験練りを行った。そ
の結果を図6に示す。なお、この場合のL/Dは7.2
(L1 /D=3.6でかつL2 /D=3.6)に設定し
た。この図6から分かるように、分散品質(圧損上昇速
度)をゼロにするには、各混練ゾーンのδ/Dを0.0
4以下に設定する必要がある。
【0026】以上から、結局、チップクリアランスδ/
Dが0.04以下のロータセグメントを2ゾーンに分け
て配置し、それらのセグメントの長さの合計L/Dを
7.2以上に設定すれば、チタンPET樹脂の混練にお
いて、その分散品質が0になるまで同樹脂の分散品質を
向上することができる。なお、この場合において、ロー
タセグメントの長さの総和L/Dの上限値を設定しなか
ったのは、L/Dが長くなればなるほど、樹脂の混練滞
留時間が長くなり、酸化チタンの分散度が向上する方向
に作用するため、当該上限値を設定する必要がないから
である。
【0027】また、チップクリアランスδ/Dの下限値
を設定しなかったのは、前記したように、δ/Dが小さ
くなればなるほど酸化チタンの分散度が向上する方向に
作用するため、当該下限値を設定する必要がないからで
あり、また、ロータセグメントではニーディングディス
クのチップクリアランスδ/D(=0.010)よりも
小さくなることはまず考えられないので、この点から
も、当該下限値を設定する必要がないからである。
【0028】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、例えば、ロータ3の二箇所に設けてある前記
ロータセグメント15A,15B以外に被混練材料の混
練部を設けることにしてもよい。すなわち、本発明は、
ロータ3の二箇所に設けた特定のロータセグメント15
A,15Bが前記した軸方向長さL/D及びチップクリ
アランスδ/Dの数値範囲を満たす限り、更に、ロータ
セグメントやニーディングディスク等よりなる混練部を
追加することを妨げない。
【0029】また、上記の実施形態では、酸化チタンが
混合される樹脂としてPET樹脂を採用しているが、本
発明は、それ以外の高分子樹脂材料の混練にも適用する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分散剤で酸化チタンを前処理しなくても、酸化チタンが
混合される樹脂の圧損上昇速度が0ないしその近傍にな
るまでその分散度を向上できるので、分散品質の高い酸
化チタン混合樹脂を低コストで得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した二軸混練押出機の側面断面図
である。
【図2】(a)は二軸混練押出機の混練部の側面断面図
であり、(b)は同混練部の横断面図である。
【図3】試験練りに用いたロータセグメント仕様の二軸
混練押出機の概略構造を示す断面図である。
【図4】試験練りに用いたニーディングディスク仕様の
二軸混練押出機の概略構造を示す断面図である。
【図5】混練ゾーンの軸方向長さの総和L/Dと分散品
質との関係を示すグラフである。
【図6】チップクリアランスδ/Dと分散品質との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 チャンバー 3 ロータ 7 抵抗部(ゲート装置) 12 スクリューフィード部 13 送り翼 14 戻し翼 15A ロータセグメント 15B ロータセグメント 16 攪拌縁 18 リバースフライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永江 信一 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 坂 和子 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行でかつ回転自在にチャンバー
    (1)内に挿通された二本のロータ(3)の外周面に、
    被混練材料を前方へ送りだすスクリューフィード部(1
    2)と、被混練材料を混練溶融するための送り翼(1
    3)と戻し翼(14)とを有するロータセグメント(1
    5A)(15B)が、材料搬送方向に交互に配設されて
    いる二軸混練押出機において、 前記ロータセグメント(15A)(15B)は前記ロー
    タ(3)の軸心方向に離れた二箇所に配置されていると
    ともに、この各ロータセグメント(15A)(15B)
    の直ぐ下流側に、被混練材料の流れに対する抵抗機能を
    有する抵抗部がそれぞれ設けられ、 前記二箇所の各ロータセグメント(15A)(15B)
    の軸方向長さ(L1 /D)(L2 /D)の総和(L/
    D)が7.2以上に設定され、当該各ロータセグメント
    (15A)(15B)のチップクリアランス(δ/D)
    が0.04以下に設定されていることを特徴とする酸化
    チタン混合用の二軸混練押出機。
  2. 【請求項2】 ロータセグメント(15A)(15B)
    は、ロータ(3)の軸心方向に沿って連続した攪拌縁
    (16)を備えている請求項1に記載の酸化チタン混合
    用の二軸混練押出機。
  3. 【請求項3】 抵抗部は、被混練材料をその搬送方向と
    反対方向に押し出すリバースフライト(18)よりなる
    請求項1又は2に記載の酸化チタン混合用の二軸混練押
    出機。
JP26326696A 1996-10-03 1996-10-03 酸化チタン混合用の二軸混練押出機 Expired - Lifetime JP3474716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26326696A JP3474716B2 (ja) 1996-10-03 1996-10-03 酸化チタン混合用の二軸混練押出機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26326696A JP3474716B2 (ja) 1996-10-03 1996-10-03 酸化チタン混合用の二軸混練押出機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10109309A true JPH10109309A (ja) 1998-04-28
JP3474716B2 JP3474716B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=17387080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26326696A Expired - Lifetime JP3474716B2 (ja) 1996-10-03 1996-10-03 酸化チタン混合用の二軸混練押出機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3474716B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10264148A (ja) * 1996-12-24 1998-10-06 Kobe Steel Ltd 2軸混練機
JP2004142444A (ja) * 2002-10-03 2004-05-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリアミド複合材料の製造方法
JP2004174959A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Calp Corp 難燃性樹脂組成物の製造方法
KR100460812B1 (ko) * 2000-11-17 2004-12-09 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 올레핀계 열가소성 엘라스토머 조성물의 제조 방법
JP2011509197A (ja) * 2008-01-03 2011-03-24 ウェンガー マニュファクチュアリング アイエヌシー. 可変中間バレル制流及び隣接高強度混合アセンブリを持つ押出機
JP2017042732A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 トヨタ自動車株式会社 混練機およびそれを用いる電極活物質を含む電極体の製造方法
WO2022239292A1 (ja) * 2021-05-11 2022-11-17 株式会社日本製鋼所 造粒機,混練調整機構及び樹脂ペレット製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10264148A (ja) * 1996-12-24 1998-10-06 Kobe Steel Ltd 2軸混練機
KR100460812B1 (ko) * 2000-11-17 2004-12-09 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 올레핀계 열가소성 엘라스토머 조성물의 제조 방법
JP2004142444A (ja) * 2002-10-03 2004-05-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリアミド複合材料の製造方法
JP2004174959A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Calp Corp 難燃性樹脂組成物の製造方法
JP2011509197A (ja) * 2008-01-03 2011-03-24 ウェンガー マニュファクチュアリング アイエヌシー. 可変中間バレル制流及び隣接高強度混合アセンブリを持つ押出機
JP2017042732A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 トヨタ自動車株式会社 混練機およびそれを用いる電極活物質を含む電極体の製造方法
US10497926B2 (en) 2015-08-28 2019-12-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Kneader and manufacturing method of electrode body including electrode active material using the same
WO2022239292A1 (ja) * 2021-05-11 2022-11-17 株式会社日本製鋼所 造粒機,混練調整機構及び樹脂ペレット製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3474716B2 (ja) 2003-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002535177A (ja) 改良された分散混合素子を備えたスクリュー押出機
JP2905418B2 (ja) 混練機
US3942774A (en) Method of and means for effecting redistributive mixing in an extruder
US5127741A (en) High-performance extruder
JP2001522736A (ja) いろいろな異なる分散混合素子を備えたスクリュー押出機
US7014353B2 (en) Plasticating screw and apparatus
EP2093037B1 (en) Kneading disc segment and twin-screw extruder
JP2005280254A (ja) コニカル二軸押出機及び脱水装置
US4461734A (en) Process for plasticization and pumping of low bulk density plastics
EP1768823A2 (en) Apparatus for plasticating thermoplastic resin including polypropylene
US4350657A (en) Low-energy extruder-pump system
US6672753B1 (en) Apparatus for plasticating thermoplastics
JPH10109309A (ja) 酸化チタン混合用の二軸混練押出機
US4444507A (en) Apparatus and method for melting and conveying plasticated material
US4935183A (en) Method of extruding material through a twin-screw extruder having respective conical nose screw sections
US5348388A (en) Extrusion apparatus for mixing and extruding thermo-plastic materials
CN102285087A (zh) 锥形螺旋盘挤出机
US6588925B1 (en) Rotor-stator mixing apparatus especially for single screw extruder
US6488399B1 (en) Apparatus for plasticating thermoplastics
EP0619173B1 (en) Screw element having shearing and scraping flights
JP2022541512A (ja) 溶融性ポリマーの増粘調製用押出機
US6132075A (en) Multichannel wave screw with a slush channel barrier section
US5342125A (en) Feedscrew for injection molding and extrusion
EP1057612B1 (en) Extruder screw with internal axial bore for melt transport
JP2724100B2 (ja) 二軸混練押出機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term