JP3474716B2 - 酸化チタン混合用の二軸混練押出機 - Google Patents

酸化チタン混合用の二軸混練押出機

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JP3474716B2
JP3474716B2 JP26326696A JP26326696A JP3474716B2 JP 3474716 B2 JP3474716 B2 JP 3474716B2 JP 26326696 A JP26326696 A JP 26326696A JP 26326696 A JP26326696 A JP 26326696A JP 3474716 B2 JP3474716 B2 JP 3474716B2
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信之 山際
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信一 永江
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    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
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    • B29C48/505Screws
    • B29C48/57Screws provided with kneading disc-like elements, e.g. with oval-shaped elements
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    • B29C48/395Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
    • B29C48/40Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質フィラーを
含有する熱可塑性エンジニアリングプラスチック(以
下、熱可塑性エンプラという。)のうち、特に酸化チタ
ンが混合される樹脂の混練に適した酸化チタン混合用の
二軸混練押出機に関する。
【0002】
【従来の技術】無機質フィラーを含有する熱可塑性エン
プラを混練する二軸混練押出機としては、互いに平行で
かつ回転自在にチャンバー内に挿通された二本のロータ
の外周面に、被混練材料を前方へ送りだすスクリューフ
ィード部と、被混練材料を混練溶融するためのニーディ
ングディスクが、軸心方向に交互に配設されたものが知
られている(特開平5−69438号公報参照)。
【0003】しかし、ニーディングディスクは、被混練
材料の流動をディスク断面内の回転流動により行うべ
く、チップクリアランスが極小に設定されていて、チッ
プクリアランスでの材料流動が殆どない。このため、上
記のように、ロータの混練部にニーディングディスクを
採用した二軸混練押出機では、無機質フィラーのマクロ
分散には適しているがミクロ分散には適しておらず、無
機質フィラーの分散度の向上には自ずから限界がある。
【0004】そこで、近年、無機質フィラーを樹脂に混
合して混練する二軸混練押出機においても、無機質フィ
ラーのミクロ分散性を考慮して、ロータの混練部に送り
翼と戻し翼とを有するロータセグメントを採用したもの
が開発されている(特開平7−164433号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、ポリエチレンテ
レフタレート(以下、PETという。)に酸化チタンが
配合されたチタンPET樹脂が各種カード用のシート材
や繊維素材として応用されているが、昨今の薄肉化ない
し細線化のニーズに耐えうる高品質のチタンPET樹脂
を製造するには、後述の「圧損上昇速度」が0かその近
傍になるまで酸化チタンの分散度を上げる必要がある。
【0006】しかるに、従来のロータセグメント仕様の
二軸混練押出機(特開平7−164433号公報)で
は、チャンバー内面や混練部の早期摩耗を防止するため
に、混練部の隙間を比較的大きな値に設定しているの
で、無機質フィラーの分散度の低下をある程度は抑えら
れるものの、ニーディングディスク並の分散効果しか得
られなかった。
【0007】すなわち、現時点では、チタンPET樹脂
の圧損上昇速度が0ないしその近傍になるまで分散度を
向上できるロータセグメント仕様の二軸混練押出機は未
だ開発されておらず、このため、その分散を改善するた
めに高価な分散剤を前処理工程で表面に処理した酸化チ
タンを使用せざるを得なかった。本発明は、このような
実情に鑑み、酸化チタンが混合されるポリエチレンテレ
フタレート(PET)樹脂を混練するに際し、分散剤に
よる前処理工程をしなくても、同樹脂の圧損上昇速度が
殆ど0になるまで分散品質を向上すること目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来法に
おいて酸化チタンの分散度をさほど向上できない原因を
追求すべく、種々の実験を行った結果、次のことが明ら
かになった。 A. ロータセグメントを用いた場合には、樹脂の圧損
上昇速度はニーディングディスクセグメントの場合より
も一桁小さい。 B. ロータセグメントを用いた場合には、第1、第2
混練部の各軸心方向長さとチャンバーの内径との各比の
総和(L/D)が酸化チタンの分散度に大きな影響があ
る。 C. ロータセグメントを用いた場合には、第1、第2
混練部を二箇所に分離した方が酸化チタンの分散度の向
上に効果がある。 D. ロータセグメントを用いた場合には、第1、第2
混練部を各々構成する第1、第2ロータセグメントの
外周端である攪拌縁とチャンンバーの内面との隙間とチ
ャンバーの内径との比であるチップクリアランス比(δ
/D)を小さくする方が分散度を向上できる。 本発明は、上記の知見に基づき、ロータセグメントをロ
ータの軸心方向に離れた二箇所に配設するとともに、こ
の各ロータセグメントの直ぐ下流側に、被混練材料の流
れに対する抵抗機能を有する抵抗部をそれぞれ設け、第
1、第2混練部の各軸心方向長さとチャンバーの内径と
の各比の総和(L/D)を7.2以上に設定し、第1、
第2混練部を各々構成する第1、第2ロータセグメント
最外周端である攪拌縁とチャンンバーの内面との隙間
とチャンバーの内径との比であるチップクリアランス比
(δ/D)を0.04以下に設定したものである(請求
項1)。
【0009】この場合、後述の実施例において明らかに
されるように、チタンPET樹脂の圧損上昇速度が0な
いしその近傍になるまで酸化チタンの分散度を向上でき
るようになる。なお、上記において、各ロータセグメン
トの直ぐ下流側にそれぞれ抵抗部を設けたのは、抵抗部
で生じる背圧によってロータ部に材料を充満させるため
である。
【0010】上記の本発明において、ロータセグメント
は、ロータの軸心方向に沿って連続した攪拌縁を備えた
ものを採用する(請求項2)。その理由は、攪拌縁を連
続させることにより、被混練材料が必ず攪拌縁とチャン
バー内面との間の隙間(チップクリアランス)を通過す
るようにするためである。しかして、この場合の「ロー
タの軸心方向に沿って連続」とは、攪拌縁が、そのチャ
ンバー内面との間の隙間(チップクリアランス)がロー
タの軸心方向において一定でかつ途中で分断しないよう
に、連続していることを意味する。
【0011】また、本発明において、抵抗部は、被混練
材料の流れに対する抵抗機能を発揮するものであればよ
いので、例えばニーディングディスクやゲート装置を採
用することもできるが、この抵抗部としては、被混練材
料をその搬送方向と反対方向に押し出すリバースフライ
トより構成することが好ましい。その理由は、リバース
フライトはその他の抵抗部材と比べて、混練部に生じる
背圧が高く、抵抗部としての効率が最も良いからであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本実施形態で採用した二
軸混練押出機の全体構造を示している。この混練機は、
試験練り用のものであり(神戸製鋼所:機種名KTX−
46)、内部にめがね穴状のチャンバー1が形成された
混練押出機本体2と、このチャンバー1内に互いに平行
でかつ回転自在に挿通された二本のロータ3とを備えて
いる。
【0013】混練押出機本体2は、一定長さの複数のバ
レル4を軸心方向に接続してなり、最も後方のバレル4
の上面には材料供給口5が設けられ、最も前方のバレル
4の先端には材料排出部6が接続されている。また、中
央に配設されたバレル4には被混練材の流度を調節する
ゲート装置7が設けられている。図2に示すように、二
本の各ロータ3は、筒状のロータ本体8の内部にロータ
軸9をスプライン嵌合してなる。このロータ軸9は継ぎ
手軸10を介して回転駆動装置11に接続されている。
【0014】各ロータ3のロータ本体8は、被混練材を
前方へ搬送するためのスクリューフィード部12と、第
1、第2送り翼13A、13Bと第1、第2戻し翼14
A、14Bとを有する第1、第2ロータセグメント15
A,15Bよりなる混練部15とを軸心方向にそれぞれ
備えていて、このうちスクリューフィード部12はロー
タ本体8の外周にスクリュー翼を螺旋状に形成してな
る。
【0015】本実施形態では、第1、第2ロータセグメ
ント15A,15Bは、ロータ3の軸心方向に離れた前
後二箇所に配設されている。このうち、上流側(図1の
右側)の第1混練部を構成する第1ロータセグメント1
5Aの直ぐ下流側には、被混練材料の流れに対して抵抗
機能を付与するため、前記ゲート装置7が設けられてい
る。また、下流側(図1の左側)の第2混練部を構成す
る第2ロータセグメント15Bの直ぐ下流側には、同じ
目的で、被混練材料をその搬送方向と反対方向に押し出
すスクリュー形状とされたリバースフライト18が設け
られている。
【0016】そして、本発明に基づき、この第1、第2
混練部50A、50Bの各軸心方向長さL1、L2とチ
ャンバー1の内径Dとの各比L1/D、L2/Dの総和
L/Dは7.2以上となるように設定され、第1、第2
混練部を各々構成する第1、第2ロータセグメントの
外周端である攪拌縁とチャンンバーの内面との隙間とチ
ャンバーの内径との比であるチップクリアランス比δ/
Dは0.04以下となるように設定される。なお、この
場合のDはチャンバー1の内径を表す。第1、第2ロー
タセグメント15A,15B各々は、各辺が径外方向へ
膨らんだ断面ほぼ三角形状を呈しており、この三角形の
各頂点部分において三つの攪拌縁16を有する。この攪
拌縁16は、ロータ3の軸心方向に沿って連続した形
状、すなわち、チャンバー1内面との間の隙間δがロー
タ3の軸心方向において一定となるように連続して形成
されている。
【0017】第1、第2ロータセグメント15A、15
Bの両翼13A、13B,14A、14Bのうち、第
1、第2送り翼13A、13Bは被混練材を前方へ送り
出す方向、すなわち軸心方向下流側に向かうに従ってロ
ータ3の回転方向と反対の方向へ捩じられ、第1、第2
戻し翼14A、14Bは被混練材を後方へ押し戻す方
向、すなわち軸心方向下流側に向かうに従ってロータ3
の回転方向と同じ方向へ捩じられている。従って、上記
第1、第2送り翼13A、13Bと第1、第2戻し翼1
4A、14Bとからなる第1、第2ロータセグメント1
5A,15Bが回転すると、図2(a)のA矢印に示す
ように、被混練材料は両翼13A,14Aの接合部17
に集められ、第1、第2ロータセグメント15A,15
Bの最外周端(攪拌縁16)とチャンバー1の内面との
間の隙間δを通過し、この通過の際に被混練材料が大き
なせん断力を受けて混練される。
【0018】
【実施例】前記したように、従来のロータセグメント仕
様及びニーディングディスク仕様の二軸混練押出機で酸
化チタンの分散度をさほど向上できない原因を追求すべ
く、上記構成に係る二軸混練押出機の混練部のセグメン
トを種々に入れ換え、次の条件設定にて試験練りを行
い、得られた樹脂の分散品質を計測した。その結果を、
下の〔表1〕に示す。
【0019】なお、図3及び図4は、この試験練りで使
用した各仕様の二軸混練押出機の構造を概略的に示した
ものである。 (条件設定) 熱可塑性樹脂 :PET樹脂(IV=0.64、ユニチ
カ製MA2101) 酸化チタン :アナターゼ型(チタン工業製 KA−
30A,分散剤前処理なし) 配合 :酸化チタン 50wt% 使用押出機 :神戸製鋼所製 KTX46 押出条件 :80kg/h 400rpm 分散品質合格値:0 (分散品質の評価)分散品質の評価は、試験練りで得ら
れたチタンPET樹脂を、一軸押出機で再度溶融させ、
同押出機の出口に設けた目開きが10μmの焼結フィル
ターに通過させ、そのフィルター通過時において樹脂の
圧力損失が上昇する速度(圧損上昇速度、単位はkg/
cmat 1hr)を圧力センサーで計測することに
より行った。
【0020】この場合、かかる圧損上昇速度の値が小さ
いほど、目開き10μmのフィルターに目詰まりする分
散不良物が少なく、従って分散品質がよいと評価され
る。
【0021】
【表1】
【0022】この〔表1〕から判るように、ロータセグ
メントの場合(試験No.1〜7)では、樹脂の圧損上
昇速度はニーディングディスク仕様の場合(試験No.
8〜11)よりも一桁小さいものとなっている。そこ
で、ロータセグメント仕様のみに着目すると、まず、分
散品質(圧損上昇速度)が合格値の0になるのは、試験
No.4,5及び7の場合のみであり、これらはすべて
混練部を二箇所に分離した場合であるため、混練部を二
箇所に分離した方が、酸化チタンの分散度の向上に効果
があることが分かる。
【0023】一方、混練部を二箇所に分離しても、試験
No.6のように第1、第2混練部50A、50Bの各
軸心方向における各長さL1、L2とチャンバー1の内
径Dとの各比L1/D、L2/Dが短いと分散品質が悪
くなることから、混練ゾーンの全長(L1+L2=L)
とチャンバー1の内径Dとの比L/D、すなわち、第
1、第2各混練ゾーンの長さとチャンバー1の内径Dと
の各比L1/D,L2/Dの総和L/Dが酸化チタンの
分散度に大きな影響があることが分かる。また、試験N
o.1では第1、第2混練部を各々構成する第1、第2
ロータセグメントの最外周端である攪拌縁とチャンンバ
ーの内面との隙間δとチャンバーの内径との比であるチ
ップクリアランス比δ/Dが0.062であるのに対し
て、試験No.4ではチップクリアランス比δ/Dが
0.040であるところ、前者では分散品質が20であ
るのに対して、後者では分散品質がゼロになっているこ
とから、混練ゾーンにおけるチップクリアランス比を小
さくすれば、製品の分散品質を向上できることが分か
る。
【0024】そこで、まず、混練ゾーンの全長Lとチャ
ンバー1の内径Dとの比L/Dが分散品質に与える影響
を更に詳しく調査すべく、L1/D及びL2/Dの値を
種々に変化させて試験練りを行った。その結果を図5に
示す。この場合のチップクリアランス比δ/Dは0.0
40に設定した。この図5から分かるように、分散品質
(圧損上昇速度)をゼロにするには、L1/D及びL2
/Dの総和L/Dを7.2以上に設定する必要がある。
【0025】次に、チップクリアランス比δ/Dが分散
品質に与える影響を更に詳しく調査すべく、各混練ゾー
ンのδ/Dを種々に変化させて更に試験練りを行った。
その結果を図6に示す。なお、この場合のL/Dは7.
2(L1/D=3.6でかつL2/D=3.6)に設定
した。この図6から分かるように、分散品質(圧損上昇
速度)をゼロにするには、各混練ゾーンのδ/Dを0.
04以下に設定する必要がある。
【0026】以上から、結局、チップクリアランス比δ
/Dが0.04以下のロータセグメントを2ゾーンに分
けて配設し、それらのロータセグメントからなる混練部
の長さの合計Lとチャンバー1の内径Dとの比L/Dを
7.2以上に設定すれば、チタンPET樹脂の混練にお
いて、その分散品質が0になるまで同樹脂の分散品質を
向上することができる。なお、この場合において、ロー
タセグメントからなる混練部の長さの総和Lとチャンバ
ー1の内径Dとの比L/Dの上限値を設定しなかったの
は、L/Dが長くなればなるほど、樹脂の混練滞留時間
が長くなり、酸化チタンの分散度が向上する方向に作用
するため、当該上限値を設定する必要がないからであ
る。
【0027】また、チップクリアランス比δ/Dの下限
値を設定しなかったのは、前記したように、δ/Dが小
さくなればなるほど酸化チタンの分散度が向上する方向
に作用するため、当該下限値を設定する必要がないから
であり、また、ロータセグメントではニーディングディ
スクのチップクリアランス比δ/D(=0.010)よ
りも小さくなることはまず考えられないので、この点か
らも、当該下限値を設定する必要がないからである。
【0028】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、例えば、ロータ3の二箇所に設けてある前記
第1、第2ロータセグメント15A,15B以外に被混
練材料の混練部を設けることにしてもよい。すなわち、
本発明は、ロータ3の二箇所に設けた特定の第1、第2
ロータセグメント15A,15Bが前記した軸心方向に
おける各長さLとチャンバー1の内径Dとの比L/D及
びチップクリアランス比δ/Dの数値範囲を満たす限
り、更に、ロータセグメントやニーディングディスク等
よりなる混練部を追加することを妨げない。
【0029】また、上記の実施形態では、酸化チタンが
混合される樹脂としてPET樹脂を採用しているが、本
発明は、それ以外の高分子樹脂材料の混練にも適用する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分散剤で酸化チタンを前処理しなくても、酸化チタンが
混合される樹脂の圧損上昇速度が0ないしその近傍にな
るまでその分散度を向上できるので、分散品質の高い酸
化チタン混合樹脂を低コストで得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した二軸混練押出機の側面断面図
である。
【図2】(a)は二軸混練押出機の第1混練部の側面断
面図であり、(b)は同混練部の横断面図である。
【図3】試験練りに用いたロータセグメント仕様の二軸
混練押出機の概略構造を示す断面図である。
【図4】試験練りに用いたニーディングディスク仕様の
二軸混練押出機の概略構造を示す断面図である。
【図5】第1、第2混練部の各軸心方向における各長さ
L1、L2とチャンバーの内径Dとの各比L1/D、L
2/Dの総和L/Dと分散品質との関係を示すグラフで
ある。
【図6】チップクリアランス比δ/Dと分散品質との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 チャンバー 3 ロータ 7 抵抗部(ゲート装置) 12 スクリューフィード部 13A 第1送り翼 14A 第1戻し翼 15A 第1ロータセグメント 15B 第2ロータセグメント 16 攪拌縁 18 リバースフライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永江 信一 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 坂 和子 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (56)参考文献 特開 平1−238908(JP,A) 特開 平2−34307(JP,A) 特開 平3−101903(JP,A) 特開 平4−125110(JP,A) 特開 平4−156932(JP,A) 特開 平5−413(JP,A) 特開 平5−8221(JP,A) 特開 平5−50425(JP,A) 特開 平5−69438(JP,A) 特開 平6−23740(JP,A) 特開 平6−47734(JP,A) 特開 平6−91721(JP,A) 特開 平6−270140(JP,A) 特開 平7−90550(JP,A) 特開 平7−164433(JP,A) 特開 平7−195359(JP,A) 特開 平8−1661(JP,A) 特開 平8−1664(JP,A) 特開 平8−207118(JP,A) 特開 平8−267539(JP,A) 特開 平10−16033(JP,A) 特開 昭50−12656(JP,A) 特開 昭56−84933(JP,A) 特開 昭56−158135(JP,A) 特開 昭58−104622(JP,A) 特開 昭59−214631(JP,A) 実開 平1−95308(JP,U) 実開 平6−270140(JP,U) 実開 昭57−181338(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 7/00 - 7/94 B29C 47/00 - 47/96

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混練押出機本体の内部に形成されためが
    ね穴状のチャンバー(1)内に互いに平行でかつ回転自
    在に挿通された二本のロータ(3)の外周面に、被混練
    材料をロータの軸心方向下流側へ送りだすスクリューフ
    ィード(12)と、被混練材料を混練溶融するための
    り翼(13)と戻し翼(14)とを有するロータセグメ
    ント(15A)(15B)がロータの軸心方向に交互に
    配設されている二軸混練押出機において、スクリューフィード(12)の下流側にロータセグメン
    ト(15A)からなる第1混練部(50A)が配設され
    且つ第1混練部(50A)の下流側に該第1混練部(5
    0A)と離れてロータセグメント(15B)からなる第
    2混練部(50B)が配設されているとともに、この各
    ロータセグメント(15A)(15B)の直ぐ下流側
    に、被混練材料の流れに対する抵抗機能を発揮して各混
    練部に背圧を生じさせて被混練材料を充満させる抵抗部
    が設けられ、 前記二箇所に配設された第1、第2混練部(50A)
    (50B)のロータの軸心方向における各長さ(L1)
    (L2)とチャンバー(1)の内径(D)との各比(L
    1/D)(L2/D)の総和(L/D)が7.2以上に
    設定され、当該第1、第2混練部(50A)(50B)
    を各々構成する前記第1、第2ロータセグメント(15
    A)(15B)の最外周端である攪拌縁(16)とチャ
    ンバー(1)の内面との隙間(δ)と、チャンバー
    (1)の内径(D)との比であるチップクリアランス比
    (δ/D)が0.04以下に設定されていることを特徴
    とするポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂と酸
    化チタン混合用の二軸混練押出機。
  2. 【請求項2】 ロータセグメント(15A)(15B)
    は、ロータ(3)の軸心方向に沿って連続した攪拌縁
    (16)を備えている請求項1に記載の酸化チタン混合
    用の二軸混練押出機。
  3. 【請求項3】抵抗部は、被混練材料をその搬送方向と反
    対方向に押し出すリバースフライト(18)よりなる請
    求項1又は2に記載の酸化チタン混合用の二軸混練押出
    機。
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