JPH10108191A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH10108191A
JPH10108191A JP27409396A JP27409396A JPH10108191A JP H10108191 A JPH10108191 A JP H10108191A JP 27409396 A JP27409396 A JP 27409396A JP 27409396 A JP27409396 A JP 27409396A JP H10108191 A JPH10108191 A JP H10108191A
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flash
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばMPEGにより映像信号を伝送する場合
に適用して、確実にシーンチェンジ等を検出することが
できるようにする。 【解決手段】直流レベル又は動き補償して得られる差分
データの総和を曲線近似し、その結果得られる誤差値よ
り、シーンチェンジのフレーム等を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理装置
に関し、例えばMPEG(Moving Picture Experts Gro
up)により映像信号を伝送する場合に適用することがで
きる。本発明は、直流レベル又は動き補償して得られる
差分データの総和を曲線近似して得られる誤差値より、
シーンチェンジのフレーム等を検出することにより、確
実にシーンチェンジ等を検出することができるようにす
る。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号の伝送においては、MP
EG方式により映像信号のデータ量を低減して効率良く
伝送するようになされている。
【0003】すなわちMPEG方式のエンコーダにおい
ては、連続するフレームをGOP(Group Of Pictures
)単位で区切り、少なくとも1のフレームをIピクチ
ャーに割り当て、残りをPピクチャー又はBピクチャー
に割り当てる。
【0004】ここでエンコーダは、Iピクチャーについ
ては、連続する映像信号をマクロブロック単位で分割
し、連続するマクロブロック毎に、ディスクリートコサ
イン変換処理、量子化処理、可変長符号化処理する。こ
れによりエンコーダは、Iピクチャーをフレーム内符号
化処理する。
【0005】またエンコーダは、Pピクチャーについて
は、Pピクチャー又はIピクチャーを予測フレームに設
定して、マクロブロック毎に動き補償し、その結果得ら
れる予測誤差(差分データ)をディスクリートコサイン
変換処理、量子化処理、可変長符号化処理する。これに
よりエンコーダは、Pピクチャーをフレーム間符号処理
する。
【0006】さらにエンコーダは、Bピクチャーについ
ては、適応的にフレーム間符号化処理する。すなわちエ
ンコーダは、前フレーム予測による場合は、直前のPピ
クチャー又はIピクチャーを予測フレームに設定し、後
フレーム予測による場合は、直後のPピクチャー又はI
ピクチャーを予測フレームに設定する。また双方向予測
による場合は、前後のPピクチャー又はIピクチャーを
平均値化して予測フレームを設定する。エンコーダは、
この予測フレームを基準にしてマクロブロック毎に動き
補償し、動き補償して得られる予測誤差を、ディスクリ
ートコサイン変換処理、量子化処理、可変長符号化処理
する。
【0007】このようにして符号化するにつき、映像信
号は、一般にフレーム相関が大きい特徴があり、これに
よりPピクチャー及びBピクチャーについては、フレー
ム間符号化処理により効率良く符号化処理することがで
きる。これによりこの種の映像信号の伝送においては、
限られた周波数帯域を有効に利用して、効率良く映像信
号を伝送できるようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで映像信号は、
場面が切り換わるシーンチェンジ、ストロボ発光等によ
り被写体の明るさが急激に上昇するフラッシュにおい
て、連続するフレーム間で連続性が乱れ、相関が急激に
低下する。すなわちこのような場合、予測効率が低下す
る。
【0009】この場合に、MPEGでは、大きな予測誤
差を短時間で伝送することが困難なことにより、このシ
ーンチェンジした直後のフレーム、フラッシュの発生し
たフレームがPピクチャーに設定されると、数フレーム
間、復号した画像の画質が劣化することになる。
【0010】この欠点を解消する1つの方法として、シ
ーンチェンジ、フラッシュに対応するようにIピクチャ
ーを設定する方法が考えられる。このためにはシーンチ
ェンジ等を確実に検出することが必要になる。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、確実にシーンチェンジ等を検出することができる映
像信号処理装置を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、映像信号の各フレームの直流レベ
ルを検出し、この直流レベルを曲線近似して得られる誤
差値より、映像信号のシーンチェンジのフレーム、フラ
ッシュのフレーム、フラッシュから復帰したフレームを
検出する。
【0013】また映像信号を動き補償して得られる差分
データの総和を各フレームで検出し、この総和を曲線近
似して得られる誤差値より、映像信号のシーンチェンジ
のフレーム、フラッシュのフレーム、フラッシュから復
帰したフレームを検出する。
【0014】直流レベル又は映像信号を動き補償して得
られる差分データの総和を曲線近似して得られる誤差値
においては、連続するフレーム間で連続性が保持されて
いる場合、小さな値が得られる。これに対して、連続す
るフレーム間で連続性が乱れている場合、誤差値におい
ては、値が大きくなる。これによりこの誤差値を基準に
してシーンチェンジ等を確実に検出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】図2は、本発明の実施の形態に係るエンコ
ーダを示すブロック図である。このエンコーダ1では、
光ディスクの編集作業に適用される。このエンコーダ1
は、ディジタルビデオ信号DV1を事前に処理してIピ
クチャーを設定した後(以下事前の処理と呼ぶ)、その
後、この事前の処理による設定に従って改めてディジタ
ルビデオ信号DV1を符号化処理する。従ってこのエン
コーダ1には、事前の処理において、符号化対象でなる
一連のディジタルビデオ信号DV1が入力された後、符
号化処理においてこのディジタルビデオ信号DV1が改
めて入力される。
【0017】すなわちエンコーダ1において、並び替え
回路3は、複数フレーム分の容量を有するメモリ回路で
構成され、符号化制御回路4により制御されて動作を切
り換える。この並び替え回路3は、事前の処理におい
て、順次入力されるディジタルビデオ信号DV1を3フ
レーム単位で区切り、各区切りの先頭フレームを選択的
に出力する。これにより並び替え回路3は、図3に示す
ように、ディジタルビデオ信号DV1の第1、第4、第
7、……のフレームが順次連続してなるディジタルビデ
オ信号DV3を出力する(図3(A)及び(C1))。
【0018】これに対して符号化処理において、並び替
え回路3は、事前の処理により設定されたピクチャーの
配列に従って、ディジタルビデオ信号DV1のフレーム
を並び替えて出力する(図3(A)及び(B))。すな
わちこの場合は、事前の処理において選択した第1、第
4、第7、……のフレームをIピクチャー又はPピクチ
ャーに設定し、残りをBピクチャーに設定するように、
ディジタルビデオ信号DV1のフレームを並び替えて出
力する。すなわち、この場合並び替え回路3は、ディジ
タルビデオ信号DV1を3フレーム単位で区切り、それ
ぞれ各区切りの先頭フレームが直前の区切りの先頭に配
置されるように、ディジタルビデオ信号DV1のフレー
ムを並び替えて出力する。
【0019】マクロブロック(MB)化回路5は、メモ
リ回路で構成され、事前の処理及び符号化処理におい
て、この並び替え回路3より出力されるディジタルビデ
オ信号DV2又はDV3を入力し、MPEGについて規
定されたマクロブロックの順序で、このディジタルビデ
オ信号DV2又はDV3を構成する輝度データ、色差デ
ータの配列を入れ換えて出力する。
【0020】動き検出回路6は、符号化制御回路4によ
り制御されて、事前の処理においては、マクロブロック
化回路5より出力されるディジタルビデオ信号DV3に
ついて、順次連続するフレーム間で、直前のフレームを
予測フレームに設定した動きベクトルを検出する(図3
(C1))。なおこの図3においては、予測フレームと
の関係により動きベクトルを矢印により示す。
【0021】これに対して符号化処理において、動き検
出回路6は、この事前の処理により設定されたピクチャ
ーの配列に従って、予測フレームを設定し、この予測フ
レームを基準にしてマクロブロック化回路5の出力デー
タより動きベクトルを検出する(図3(C2))。
【0022】この動き検出において、動き検出回路6
は、ブロックマッチングの手法を適用して、所定の動き
ベクトル検出範囲で動きベクトルを検出する。すなわち
動き検出回路6は、予測フレーム上でマクロブロックを
変位させたとして、重なり合う予測フレームとマクロブ
ロック間の各画像データでそれぞれ差分データを検出
し、この差分データの累積値MEの最も小さな変位位置
より動きベクトルを検出する。
【0023】動き検出回路6は、事前の処理において、
検出した動きベクトルにおける累積値ME(検出した動
きベクトルにより動き補償して得られる差分データの累
積値に一致する)をシーンチェンジ、フラッシュ検出回
路7に出力する。
【0024】これに対して符号化処理において、動き検
出回路6は、検出した動きベクトルVをFIFO8に出
力する。FIFO8は、この動きベクトルVを所定のタ
イミングで動き補償回路9に出力する。すなわち動き検
出回路6は、Pピクチャーに設定するフレームについて
は、直前のPピクチャー又はIピクチャーを予測フレー
ムに設定して動きベクトルを検出する。
【0025】これに対して動き検出回路6は、Bピクチ
ャーについては、直前の2つのPピクチャー又はIピク
チャーを予測フレームに設定した前フレーム予測又は後
フレーム予測により2種類の動きベクトルを検出する。
また動き検出回路6は、直前の2つのPピクチャー又は
Iピクチャーの平均値を予測フレームに設定して動きベ
クトルを検出する。さらに動き検出回路6は、これら検
出した動きベクトルから、符号化制御回路4により制御
されて最適な動きベクトルを選択して出力する。
【0026】かくするにつき動き検出回路6は、事前の
処理において、符号化処理ではPピクチャー及びIピク
チャーに設定されるフレームを全てPピクチャーに設定
して、このPピクチャーだけで順次動きベクトルV及び
累積値MEを検出することになる。
【0027】動き補償回路9は、予測フレームを保持す
るフレームメモリと、このメモリのアドレスを制御する
メモリ制御回路とで構成され、符号化制御回路4の制御
により、事前の処理においては動作を停止する。これに
対して符号化処理において、動き補償回路9は、加算回
路10から出力されるIピクチャー、Pピクチャーの画
像データを保持し、FIFO8より出力される動きベク
トルVに応じて保持した画像データを順次出力する。す
なわち符号化制御回路4よりフレーム間符号化の処理が
指定されると、FIFO8より出力される動きベクトル
Vに応じて、予測フレームの画像データを動きベクトル
Vに応じて変位したタイミングにより出力する。
【0028】このときBピクチャーについては、前フレ
ーム又は後フレームを選択して、又は前フレーム及び後
フレームを平均値化して予測フレームを生成する。これ
に対してフレーム内符号化の処理が指定されると、画像
データの出力を中止する。
【0029】減算回路11は、符号化制御回路4により
制御されて事前の処理においては動作を停止する。これ
に対して符号化処理において、減算回路11は、FIF
O12を介して、マクロブロック化回路5の出力データ
と、動き補償回路9の出力データを入力し、差分データ
を出力する。このときフレーム内符号化の処理が指定さ
れると、動き補償回路9から画像データの出力が中止さ
れることにより、減算回路11は、この場合マクロブロ
ック化回路5の出力データをそのままディスクリートコ
サイン変換回路(DCT)14に出力する。
【0030】ディスクリートコサイン変換回路14は、
事前の処理においては動作を停止する。これに対して符
号化処理において、順次入力される入力データをディス
クリートコサイン変換処理して出力する。量子化回路1
5は、符号化制御回路4により制御されて、事前の処理
で動作を停止し、符号化処理においては、ディスクリー
トコサイン変換回路14の出力データを量子化して出力
する。
【0031】逆量子化回路16は、符号化処理におい
て、量子化回路15とは逆の特性により、この量子化回
路15の出力データを量子化し、これにより量子化回路
15の入力データを再現する。逆ディスクリートコサイ
ン変換回路(DCT)18は、逆量子化回路16の出力
データを逆ディスクリートコサイン変換処理し、ディス
クリートコサイン変換回路14の入力データを再現す
る。
【0032】加算回路10は、符号化制御回路4により
制御されて、符号化処理において、所定期間の間、動き
補償回路9の出力データと逆ディスクリートコサイン変
換回路18の出力データとを加算して出力する。これに
より加算回路10は、このエンコーダ1において必要と
される予測フレームの画像データを生成して、動き補償
回路9に出力する。
【0033】可変長符号化回路(VLC)19は、量子
化回路15の出力データを可変長符号化処理して出力
し、バッファ回路20は、この出力データを保持して一
定の転送速度により出力する。このときバッファ回路2
0は、符号化制御回路4より出力されるヘッダ等のデー
タを付加して、保持したデータを出力する。
【0034】符号化制御回路4は、このエンコーダ1全
体の動作を制御し、事前の処理においては、並べ替え回
路3、マクロブロック化回路5、動き検出回路6のみ動
作を立ち上げる。これによりエンコーダ1では、ディジ
タルビデオ信号DV1のIピクチャー又はPピクチャー
に設定するフレーム間で、順次、動きベクトルV及び累
積値MEを検出する。
【0035】これに対して符号化処理においては、この
事前の処理により設定されたピクチャー配列により、動
き補償回路9等の動作を制御し、またバッファ回路20
にヘッダ等を設定する。これによりエンコーダ1では、
MPEGに規定されたフォーマットによりディジタルビ
デオ信号DV1を符号化して出力するようになされてい
る。
【0036】図4に示すようにシーンチェンジ、フラッ
シュ検出回路7は、累積加算器22を有するマイクロコ
ンピュータにより構成され、事前の処理において、フレ
ーム毎に、累積加算器22によりディジタルビデオ信号
DV3(DV1)の平均輝度レベルを検出する。
【0037】すなわち累積加算器22において、加算回
路23は、マクロブロック化回路5より出力されるディ
ジタルビデオ信号DV3より、輝度データを選択的に入
力し、レジスタ24の出力データと加算して出力する。
レジスタ24は、この加算回路23の出力データを保持
して出力し、クリア信号CLRによりフレーム周期で保
持した内容をクリアする。これにより累積加算器22
は、次式の演算処理を実行して、ディジタルビデオ信号
DV3(DV1)の輝度データをフレーム単位で累積加
算し、各フレームにおける輝度レベルの直流レベルDC
sum を検出して出力する。
【0038】
【数1】 なおここでfcurr(x,y) は、1つのマクロブロック(x
s ≦x≦xe ,ys ≦y≦ye )における画像データの
輝度レベルを示す。
【0039】中央処理ユニット(CPU)26は、ラン
ダムアクセスメモリ(RAM)27にワークエリアを確
保してリードオンリメモリ(ROM)28に格納された
処理プログラムを実行し、符号化制御回路4にIピクチ
ャーの設定を指示する。
【0040】すなわち中央処理ユニット26は、ディジ
タルビデオ信号DV3の各フレーム毎に、次式の演算処
理を実行することにより、ディジタルビデオ信号DV1
のIピクチャー又はPピクチャーに設定するフレームに
ついて、動き検出回路6から出力される累積値MEを各
フレームで累積加算し、これにより動き補償した際の差
分データを一画面分累積した累積値MEresid (以下M
E残差と呼ぶ)を検出する。
【0041】
【数2】 なおここでは動きベクトルを(mvx ,mvy ) とし、f
ref (x+mvx ,y +mvy) は、動きベクトルにより変位
させた予測フレームの画像データの値を示す。
【0042】ここで図5に示すように、時点t1のフレ
ームでシーンチェンジが発生すると、ディジタルビデオ
信号の連続性が失われることにより、ME残差ME
resid は、ピーク状に増大する。これに対して直流レベ
ルDCsum は、シーンチェンジの前後の映像に応じた値
になる。
【0043】これに対して図6に示すように、時点t2
でフラッシュが発生すると、ME残差MEresid は、時
点t2のフレームと続くフレームとでピーク状に増大
し、このピークの前後では、ほぼ等しい値となる。これ
に対して直流レベルDCsum は、時点t2のフレームで
ピーク状に増大し、このピークの前後では、ほぼ等しい
値となる。なおこのME残差MEresid 及び直流レベル
DCsum の特徴を図7にまとめて示す。
【0044】中央処理ユニット26は、このようなME
残差MEresid 及び直流レベルDCsum の特徴を有効に
利用して、図1及び図10に示す処理手順を実行し、シ
ーンチェンジのフレーム及びフラッシュから復帰したフ
レームを検出する。また中央処理ユニット26は、この
検出結果に基づいて、ディジタルビデオ信号DV1のB
ピクチャー間のフレームを、Iピクチャー、Pピクチャ
ーに設定する。
【0045】すなわち中央処理ユニット26は、事前の
処理において、順次検出されるME残差MEresid 及び
直流レベルDCsum を一旦ワークエリアに格納して保持
し、ディジタルビデオ信号DV3についてこのME残差
MEresid 及び直流レベルDCsum の検出を完了する
と、ステップSP1からステップSP2に移り、ここで
フラッシュ等の状態を示すフラグprevを値0にセッ
トする。
【0046】続いて中央処理ユニット26は、ステップ
SP3に移り、判定対象のフレームを特定する変数cu
rrに、最後のフレーム番号から所定の数値Num−1
を減じた数字をセットする。ここで最後のフレーム番号
は、この事前の処理対象となったディジタルビデオ信号
DV3のフレーム数であり、数値Numは、この処理に
おいて最小自乗法が適用される判定区間(サンプリング
数)である。これにより中央処理ユニット26は、ディ
ジタルビデオ信号DV3の末尾のフレームより、このサ
ンプリング数だけ逆上ったフレームを処理対象のフレー
ムに設定し、順次この処理手順を繰り返すことにより、
時間軸を逆に辿ってシーンチェンジ等を検出する。
【0047】続いて中央処理ユニット26は、ステップ
SP4に移り、ここで変数currにより特定されるフ
レームについて、ME残差の最小自乗誤差を検出する。
すなわち中央処理ユニット26は、数値Numで指定さ
れる判定区間を対象としてME残差MEresid を次式に
より二次曲線に近似する。ここでxは、この判定区間の
ME残差MEresid に順次対応するフレームの番号でな
る。
【数3】
【0048】中央処理ユニット26は、この(3)式の
近似式より、次式
【数4】 の演算処理を実行し、この判定区間における定数a、
b、cを計算する。なおここでこの中央処理ユニット
は、変数currにより特定されるフレームを先頭にし
て、このフレームから末尾側Numフレームを、この演
算処理の判定区間に設定する。また次式によりAを計算
する。
【数5】
【0049】さらに中央処理ユニット26は、計算した
定数a、b、cを用いて、次式の演算処理を実行し、こ
れにより変数currにより特定されるフレームについ
て、ME残差MEresid の最小自乗誤差fを計算する。
【数6】
【0050】続いて中央処理ユニット26は、ステップ
SP5に移り、ここで変数currにより特定されるフ
レームについて、直流レベルDCsum の最小自乗誤差を
検出する。すなわち中央処理ユニット26は、数値Nu
mによる判定区間の直流レベルDCsum を次式により二
次曲線に近似する。
【数7】
【0051】中央処理ユニット26は、この(7)式の
近似式より、次式
【数8】 の演算処理を実行し、この判定区間における定数a、
b、cを計算する。このとき中央処理ユニット26は、
ME残差MEresid による最小自乗誤差を検出する場合
に比して、判定区間を先頭側に1フレームだけずらして
一連の演算処理を実行する。また上述の(5)式により
値Aを算出する。
【0052】さらに中央処理ユニット26は、計算した
定数a、b、cを用いて、次式の演算処理を実行し、こ
れにより変数currにより特定されるフレームについ
て、直流レベルDCsum の最小自乗誤差fを計算する。
【数9】
【0053】このようにしてME残差MEresid 及び直
流レベルDCsum の最小自乗誤差fをそれぞれ計算する
と、中央処理ユニット26は、ステップSP6に移り、
ME残差MEresid 及び直流レベルDCsum の最小自乗
誤差fが共に所定の基準値THme及びTHdc以下か否か
判断する。
【0054】ここで図8に示すように、判定区間を5サ
ンプリングに設定した場合、ME残差MEresid の最小
自乗誤差fmeは、この判定区間が末尾側より、シーンチ
ェンジのフレーム(時点t1)に差しかかると急激に値
が増大する。またこの判定区間がシーンチェンジのフレ
ーム(時点t1)を通り過ぎるまで大きな値に保持され
る。
【0055】これに対して直流レベルDCsum の最小自
乗誤差fdcは、ME残差MEresidの最小自乗誤差fme
から、1フレームだけ判定区間が先頭フレーム側に移動
したタイミングで立ち上がり、ME残差MEresid の最
小自乗誤差fmeと同時に立ち下がる。
【0056】また図9に示すように、フラッシュの場
合、ME残差MEresid の最小自乗誤差fmeは、この判
定区間が末尾側より、フラッシュ(時点t2)から復帰
したフレームに差しかかると急激に値が増大し、またこ
の判定区間がフラッシュのフレームを通り過ぎるまで大
きな値に保持される。
【0057】これに対して直流レベルDCsum の最小自
乗誤差fdcは、ME残差MEresidの最小自乗誤差fme
に比して、1フレームだけこの判定区間が先頭フレーム
側に移動したタイミングで立ち上がり、ME残差ME
resid の最小自乗誤差fmeと同時に立ち下がる。
【0058】これによりME残差MEresid の最小自乗
誤差fmeについて注目すると、先頭側より見て、そのフ
レームは値が大きく、続くフレームでは値の小さなフレ
ームが、シーンチェンジ及びフレームから復帰したフレ
ームと判断することができる。また直流レベルDCsum
の最小自乗誤差fdcについて注目すると、先頭側より見
て、そのフレームの直前は値が大きく、そのフレーム以
降では値の小さなフレームが、シーンチェンジ及びフレ
ームから復帰したフレームと判断することができる。
【0059】これを逆方向の末尾側から見たとき、ME
残差MEresid の最小自乗誤差fmeについては、値が大
きく立ち上がったフレームがシーンチェンジ及びフレー
ムから復帰したフレームになり、直流レベルDCsum
最小自乗誤差fdcについては、値が大きく立ち上がった
フレームの手前のフレームがシーンチェンジ及びフレー
ムから復帰したフレームになる。
【0060】フレーム間予測により符号化する場合、こ
のようにシーンチェンジ及びフレームから復帰したフレ
ームをフレーム間符号化処理に設定すると画質劣化が長
引くことになる。このようなフレームは、シーンチェン
ジか、フラッシュから復帰したフレームかを区別するこ
となく、フレーム内符号化処理して、すなわちIピクチ
ャーに設定して復号画像の画質劣化を向上することがで
きる。
【0061】これにより中央処理ユニット26は、この
ように末尾側から見て、ME残差MEresid の最小自乗
誤差fmeが大きく立ち上がったフレーム、直流レベルD
sum の最小自乗誤差fdcが大きく立ち上がったフレー
ムの直前のフレームを検出し、シーンチェンジとフラッ
シュから復帰したフレームとを纏めて検出する。さらに
検出したフレーム間でシーンチェンジとフラッシュとで
区別することなくIピクチャーを設定し、その分処理を
簡略化する。
【0062】すなわち中央処理ユニット26は、ステッ
プSP6において、肯定結果が得られると、ステップS
P7に移り(図10)、ここでフラッシュ等の状態を示
すフラグprevを改めて値0にセットする。続いて中
央処理ユニット26は、ステップSP8に移り、判定対
象のフレームを特定する変数currが値1か否か判断
することにより、先頭フレームまで処理を完了したか否
か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP
9において変数currを値1だけ減算した後、ステッ
プSP4に戻る。
【0063】これにより中央処理ユニット26は、フレ
ーム間で連続性が保持されている場合、ステップSP4
−SP5−SP6−SP7−SP8−SP9−SP4の
処理手順を繰り返す。
【0064】このようにして処理を繰り返している際
に、シーンチェンジ又はフラッシュから復帰したフレー
ムが判定対象のフレームになると、ステップSP6にお
いて否定結果が得られ、中央処理ユニット26は、ステ
ップSP10に移る。ここで中央処理ユニット26は、
フラッシュ等の状態を示すフラグprevが値1にセッ
トされているか否か判断する。
【0065】ここで直前までフレーム間の連続性が保持
されている場合、否定結果が得られることにより、中央
処理ユニット26は、ステップSP11に移り、ここで
判定対象のフレーム番号をフラッシュ等を示す識別フラ
グpriorと共にワークエリアに記録する。中央処理
ユニット26は、この識別フラグprior及び対応す
るフレーム番号の記録により、Iピクチャーの設定候補
をリスト化する。
【0066】続いて中央処理ユニット26は、ステップ
SP12に移り、フラッシュ等の状態を示すフラグpr
evを値1にセットした後、ステップSP8に戻る。こ
れにより中央処理ユニット26は、続いて先頭側のフレ
ームを判定する場合、ステップSP6において否定結果
が得られ、続くステップSP10においてもME残差M
resid の最小自乗誤差fme又は直流レベルDCsum
最小自乗誤差fdcが大きく立ち上がっていることにより
否定結果が得られることになる。
【0067】この場合中央処理ユニット26は、ステッ
プSP10から直接ステップSP12に移り、最小自乗
誤差の判定区間がシーンチェンジ、フラッシュのフレー
ムを通過するまで、ステップSP4−SP5−SP6−
SP10−SP12−SP8−SP9−SP4の処理手
順を繰り返す。また最小自乗誤差の判定区間がシーンチ
ェンジ、フラッシュのフレームを通過すると、ステップ
SP6において肯定結果が得られることにより、再びス
テップSP6において否定結果が得られるまでの期間の
間、ステップSP4−SP5−SP6−SP7−SP8
−SP9−SP4の処理手順を繰り返す。
【0068】このようにして処理を繰り返して、ディジ
タルビデオ信号DV3の先頭フレームになると、中央処
理ユニット26は、ステップSP8において肯定結果が
得られることにより、ステップSP13に移ってこの処
理手順を終了する。
【0069】かくして中央処理ユニット26は、この処
理により検出したシーンチェンジ及びフラッシュから復
帰したフレームをワークエリアに記録して、リストを作
成する。
【0070】ところでこのようにして検出したフレーム
をIピクチャーに設定する場合、単に検出されたフレー
ムだけをIピクチャーに設定すると、Iピクチャー間の
間隔が極端に長くなり、途中からの再生が困難になる。
このため中央処理ユニット26は、図11に示す処理手
順を実行し、この作成したリストに従って、Iピクチャ
ーを適切に設定する。
【0071】すなわち中央処理ユニット26は、ステッ
プSP20からステップSP21に移り、ここで予め設
定された全てのチャプターについて、先頭フレームをI
ピクチャーに設定する。続いて中央処理ユニット26
は、ステップSP22に移り、上述の処理手順により作
成したリストが空か否か判断する。
【0072】ここでこのリストにシーンチェンジのフレ
ーム等が記録されている場合、否定結果が得られること
により、中央処理ユニット26は、ステップSP23に
移り、このリストから要素を1つ取り出す。すなわち中
央処理ユニット26は、このリストより先の処理手順に
より検出したフレーム番号を取り出して、取り出したフ
レーム番号をこのリストより削除する。
【0073】続いて中央処理ユニット26は、ステップ
SP24に移り、ここでこのフレーム番号のフレームを
Iピクチャーにセットした後、ステップSP22に戻
る。これにより中央処理ユニット26は、ステップSP
22−SP23−SP24−SP22の処理手順を繰り
返し、リストに登録されたシーンチェンジのフレーム及
びフラッシュから復帰したフレームを全てIピクチャー
に設定する。
【0074】このようにしてリストに登録されたシーン
チェンジのフレーム及びフラッシュから復帰したフレー
ムを全てIピクチャーに設定すると、中央処理ユニット
26は、ステップSP22において肯定結果が得られる
ことにより、ステップSP25に移る。
【0075】ここで中央処理ユニット26は、事前に設
定された最大GOP(MAX GOP)の長さを越える
GOPが存在するか否か判断する。なおこの場合には、
Iピクチャーから次のIピクチャーまでを1つのGOP
として取り扱う。ここで肯定結果が得られると、中央処
理ユニット26は、ステップSP26に移り、この最大
GOPの長さを越えるGOPの1つを処理対象に設定す
る。
【0076】続いて中央処理ユニット26は、ステップ
SP27において、この処理対象に設定したGOPの長
さ(フレーム数)を検出し、この検出した長さを基準に
して、最大GOPの長さを越えない範囲で、処理対象に
設定したGOPを順次均等に区分する。これにより中央
処理ユニット26は、このGOPに設定すべきIピクチ
ャーの個数nを計算する。
【0077】続いて中央処理ユニット26は、ステップ
SP28に移り、このGOPの各区分した先頭フレーム
をIピクチャーに設定し、これによりこのGOPにn個
のIピクチャーを設定した後、ステップSP25に戻
る。これにより中央処理ユニット26は、順次ステップ
SP25−SP26−SP27−SP28−SP25の
処理手順を繰り返し、全てのGOPを最大GOP以下の
長さに設定する。さらにこの設定が完了すると、ステッ
プSP28において否定結果が得られることにより、ス
テップSP25からステップSP29に移り、この処理
手順を終了する。
【0078】これにより符号化制御回路4は、この処理
手順により設定されたIピクチャー以外の、Bピクチャ
ー間のフレームについては、Pピクチャーに設定して符
号化処理を実行する(図3(D1)及び(D2))。
【0079】以上の構成において、順次入力されるディ
ジタルビデオ信号DV1は、事前の処理において、並び
替え回路3により3フレーム単位で区切られ、この各3
フレームの先頭フレームだけが選択されて続くマクロブ
ロック化回路5に入力され、ここでMPEGについて規
定されたマクロブロックの順序で、輝度データ、色差デ
ータの配列が入れ換られて出力される。
【0080】このうちの輝度データは、シーンチェン
ジ、フラッシュ検出回路(図4)の累積加算器22にお
いて、フレーム単位で累積加算され、各フレームの直流
レベルDCsum が検出され、この検出された直流レベル
DCsum が、中央処理ユニット26に入力される。
【0081】またこのマクロブロック化回路5の出力デ
ータは、動き検出回路6において、連続するフレーム間
で動きベクトルが検出され、動きベクトルの検出に使用
される動き補償して残る差分データの累積値MEが、中
央処理ユニット26に入力され、この累積値MEが1フ
レーム単位で累積されてME残差MEresid が検出され
る。これにより中央処理ユニット26において、ME残
差MEresid 及び直流レベルDCsum の変化を基準にし
てシーンチェンジ等が検出される。
【0082】すなわち中央処理ユニット26において
(図1)、このME残差MEresid 及び直流レベルDC
sum は、ディジタルビデオ信号DV1の末尾側より、所
定の判定区間が順次先頭側に移動されながら、この判定
区間で二次関数により曲線近似され、この曲線近似にお
ける最小自乗誤差が順次検出される。
【0083】このときME残差MEresid においては、
判定対象のフレームが先頭フレームになるように判定区
間が設定されて最小自乗誤差が順次検出され、直流レベ
ルDCsum においては、判定対象のフレームより1フレ
ーム先頭側のフレームが先頭フレームになるように判定
区間が設定されて最小自乗誤差が順次検出される。
【0084】これにより末尾側より順次フレームを辿っ
て、ME残差MEresid の最小自乗誤差が立ち上がった
フレームが、シーンチェンジのフレーム又はフラッシュ
から復帰したフレームとして検出されるのに対し、ME
残差MEresid の最小自乗誤差が立ち上がるフレームの
直前フレームがシーンチェンジのフレーム又はフラッシ
ュから復帰したフレームとして検出される。
【0085】この検出されたフレームは、リスト化され
て中央処理ユニット26に保持され、ディジタルビデオ
信号DV3の全フレームについて、シーンチェンジ等の
検出処理が完了すると、このリストによりIピクチャー
の設定処理が実行される(図11)。
【0086】この処理において、ディジタルビデオ信号
DV1は、予め設定された全てのチャプターの先頭フレ
ームがIピクチャーに設定された後、リスト化されたシ
ーンチェンジ等のフレームがIピクチャーに設定され
る。続いてディジタルビデオ信号DV1は、最大GOP
の長さを越えないように、Iピクチャーが等間隔で設定
されて各GOPが分割され、これによりIピクチャーの
設定処理が完了する。
【0087】このようにしてIピクチャーが設定される
と、ディジタルビデオ信号DV1より3フレーム間隔で
抽出した残りのフレームがPピクチャーに設定され、残
るフレームがBピクチャーに設定される。
【0088】このようにしてピクチャーの配列が設定さ
れると、ディジタルビデオ信号DV1は、改めてこのエ
ンコーダ1に供給され、このピクチャー配列に従って符
号化処理されて出力される。
【0089】以上の構成によれば、事前の処理におい
て、末尾側のフレームから辿って、ME残差MEresid
及び直流レベルDCsum を曲線近似して最小自乗誤差を
検出したことにより、この最小自乗誤差に基づいて、シ
ーンチェンジ及びフラッシュによるME残差MEresid
及び直流レベルDCsum の変化を確実に検出することが
できる。従ってこの最小自乗誤差を立ち上がりよりシー
ンチェンジのフレーム及びフラッシュから復帰したフレ
ームを検出して、確実にシーンチェンジのフレーム及び
フラッシュから復帰したフレームを検出することができ
る。
【0090】さらにこのときこの最小自乗誤差検出用の
判定区間をME残差MEresid と直流レベルDCsum と
で1フレームずらして設定したことにより、ME残差M
Eresid と直流レベルDCsum とで同様の処理により最
小自乗誤差を検出し、また検出した最小自乗誤差を同じ
ように判定してシーンチェンジのフレーム及びフラッシ
ュから復帰したフレームを検出することができ、これに
より簡易にシーンチェンジ等を検出することができる。
【0091】このとき末尾側のフレームから辿って、シ
ーンチェンジのフレーム及びフラッシュから復帰したフ
レームを検出することにより、Iフレームに設定する必
要のないフラッシュのフレームを無視して、シーンチェ
ンジのフレーム及びフラッシュから復帰したフレームを
何ら区別することなく確実に検出することができる。従
ってこの検出したフレームをIピクチャーに設定して、
その分全体の処理を簡略化することができる。
【0092】さらにPピクチャー又はIピクチャーに設
定するフレームについてだけフラッシュ等を検出したこ
とにより、その分短時間でフラッシュ等を検出すること
ができる。
【0093】さらに全チャプターの先頭フレームをIピ
クチャーに設定した後、シーンチェンジ等のフレームを
Iピクチャーに設定し、続いて最大GOPの長さを越え
ないように、Iピクチャーを設定したことにより、この
ようにして検出したシーンチェンジのフレーム等をIピ
クチャーに設定する際に、必要個数以上にIピクチャー
を設定することなく、かつ最大GOPを満足するように
Iピクチャーを設定することができる。これにより適切
にIピクチャーを設定することができる。
【0094】なお上述の実施の形態においては、二次曲
線に近似して最小自乗誤差を検出する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、必要に応じて種々の曲線
に近似して最小自乗誤差を検出する場合に広く適用する
ことができる。
【0095】また上述の実施の形態においては、末尾よ
り辿って最小自乗誤差を検出する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、シーンチェンジ及びフラッ
シュを検出する場合は、先頭側より辿って、最小自乗誤
差の立ち上がりを検出することによりシーンチェンジ及
びフラッシュを区別することなく検出することができ
る。
【0096】また上述の実施の形態においては、最小自
乗誤差の立ち上がりを検出する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、最小自乗誤差の立ち下がりよ
り、シーンチェンジ等を検出しても良い。なおこの場合
末尾側より辿って最小自乗誤差を検出しても良く、先頭
側より辿って最小自乗誤差を検出しても良い。またME
残差等の変化を併せて判断して、シーンチェンジ、フラ
ッシュ、フラッシュからの復帰を個別に検出することも
できる。
【0097】また上述の実施の形態においては、直流レ
ベル及びME残差の最小自乗誤差よりシーンチェンジの
フレーム等を検出する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、必要に応じて直流レベルの最小自乗誤差
だけシーンチェンジ等を検出しても良く、さらにはME
残差の最小自乗誤差だけでシーンチェンジのフレーム等
を検出してもよい。
【0098】さらに上述の実施の形態においては、最小
自乗誤差を基準にして検出したシーンチェンジ等に対し
てピクチャーを設定する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、単なるピクチャーの設定に関しては、
他の検出手法によりシーンチェンジ等を検出してもよ
い。
【0099】また上述の実施の形態においては、事前の
処理において、判定対象のフレームだけを抽出してME
残差、直流レベルを検出する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、併せて他のフレームについてME
残差、直流レベルを検出する場合、さらにはシーンチェ
ンジ等を検出してもよい。
【0100】さらに上述の実施の形態においては、動き
ベクトルの検出に使用した累積値MEを利用してME残
差MEresid を検出する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、専用の演算処理回路を構成してもよ
い。
【0101】また上述の実施の形態においては、MPE
Gによりディジタルビデオ信号を符号化する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えばディスクリ
ートコサイン変換処理に代えてハー変換処理を適用する
場合等、種々の予測符号化に広く適用することができ
る。
【0102】また上述の実施の形態においては、ディジ
タルビデオ信号を符号化する際にシーンチェンジ等を検
出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
シーンチェンジ等の検出結果によりディジタルビデオ信
号の周波数特性を補正する場合等、種々の映像信号処理
装置に広く適用することができる。
【0103】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、直流レベ
ル又は動き補償して得られる差分データの総和を曲線近
似して得られる誤差値より、シーンチェンジのフレーム
等を検出することにより、確実にシーンチェンジ等を検
出することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエンコーダにおける
シーンチェンジ等の検出の説明に供するフローチャート
である。
【図2】図1のエンコーダの全体構成を示すブロック図
である。
【図3】ディジタルビデオ信号の処理の説明に供するタ
イムチャートである。
【図4】シーンチェンジ、フラッシュ検出回路を示すブ
ロック図である。
【図5】シーンチェンジの説明に供する特性曲線図であ
る。
【図6】フラッシュの説明に供する特性曲線図である。
【図7】シーンチェンジ、フラッシュの特徴を示す図表
である。
【図8】シーンチェンジにおける最小自乗誤差を示す特
性曲線図である。
【図9】フラッシュにおける最小自乗誤差を示す特性曲
線図である。
【図10】図1の続きの処理手順を示すフローチャート
である。
【図11】Iピクチャーの設定処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1……エンコーダ、4……符号化制御回路、6……動き
検出回路、7……シーンチェンジ、フラッシュ検出回
路、22……累積加算器、26……中央処理ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号の各フレームの直流レベルを検出
    し、前記直流レベルを曲線近似して得られる誤差値よ
    り、前記映像信号のシーンチェンジのフレーム、フラッ
    シュのフレーム又はフラッシュから復帰したフレームを
    検出することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記映像信号を動き補償して得られる差分
    データの総和を各フレームで検出し、前記総和を曲線近
    似して得られる誤差値より、前記映像信号のシーンチェ
    ンジのフレーム、フラッシュのフレーム又はフラッシュ
    から復帰したフレームを検出することを特徴とする映像
    信号処理装置。
  3. 【請求項3】前記映像信号の末尾側のフレームより前記
    誤差値を検出することを特徴とする請求項1に記載の映
    像信号処理装置。
  4. 【請求項4】前記映像信号の末尾側のフレームより前記
    誤差値を検出することを特徴とする請求項2に記載の映
    像信号処理装置。
  5. 【請求項5】前記フレームの検出結果に基づいて、前記
    映像信号のシーンチェンジのフレーム及びフラッシュか
    ら復帰したフレームにフレーム内符号化処理を割り当て
    ることを特徴とする請求項3に記載の映像信号処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記フレームの検出結果に基づいて、前記
    映像信号のシーンチェンジのフレーム及びフラッシュか
    ら復帰したフレームにフレーム内符号化処理を割り当て
    ることを特徴とする請求項4に記載の映像信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】フレーム間符号化処理とフレーム内符号化
    処理とを順次切り換えて、映像信号を符号化処理する映
    像信号処理装置において、 事前の設定処理におけるフレーム間符号化処理とフレー
    ム内符号化処理の設定に従って、前記映像信号を符号化
    処理し、 前記事前の設定処理において、 予め検出されたフレーム、シーンチェンジのフレーム、
    フラッシュから復帰したフレームをフレーム内符号化処
    理に設定した後、 フレーム内符号化処理のフレーム間の間隔が所定値以下
    になるように、フレーム内符号化処理のフレームを設定
    し、 残りのフレームをフレーム間符号化処理に設定すること
    を特徴とする映像信号処理装置。
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