JPH10108182A - 画像動き検出回路及び符号化装置 - Google Patents

画像動き検出回路及び符号化装置

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JPH10108182A
JPH10108182A JP26065496A JP26065496A JPH10108182A JP H10108182 A JPH10108182 A JP H10108182A JP 26065496 A JP26065496 A JP 26065496A JP 26065496 A JP26065496 A JP 26065496A JP H10108182 A JPH10108182 A JP H10108182A
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field
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image
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JP26065496A
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Yoshitaka Takeuchi
義尊 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の動きを正確に検出することにより、良
好な再生画像を得ることができ、効率の良い画像符号化
処理を行うことができる画像動き検出回路を提供する。 【解決手段】 検出手段25は、フィールド間の相関性
と、判別手段24で得られたフィールド内の相関性の両
方を用いて、二次元ブロック内の画像が動きの大きい画
像であるか、動きの小さい画像であるか、又は複雑な画
像であるか等を判別することにより、画像の動きを検出
する。この画像の動きの検出結果に基づいて、フレーム
内単位の直交変換による符号化処理、又はフィールド内
単位の直交変換による符号化処理が選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛越走査されたテ
レビジョン信号の動画像ディジタルデータを直交変換に
より符号化する符号化装置において、特に、フレーム内
直交変換処理とフィールド内直交変換処理を適応的に切
り換えて行う際に、その切り換えを判別するための画像
の動きを検出する画像動き検出回路及び上記符号化装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、テレビジョン信号の動画像デ
ィジタルデータを複数画素からなるブロックに分割し、
各ブロック毎に直交変換を用いて符号化処理を行う符号
化装置では、フレーム内直交変換処理とフィールド内直
交変換処理のうち符号化効率の良い直交変換処理を選択
して行うようになされている。このときの選択の判断に
は、動画像の動きを検出して、各ブロック内でのフィー
ルド間の相関の大きさを調べる方法が用いられる。
【0003】すなわち、動画像の動きが大きい場合、フ
ィールド間の相関性が低く、また、フレーム内直交変換
時の値が大きくなるため、符号化効率が下がる。このた
め、上記符号化装置は、動画像の動きの検出の結果によ
り動画像の動きが大きかった場合、フィールド内直交変
換処理を選択するようになされている。また、これとは
逆に、動画像の動きが小さかった場合には、フィールド
間の相関性が高いため、フレーム内直交変換処理を選択
するようになされている。
【0004】そこで、上述のような直交変換処理の選択
を行うために、上記符号化装置には、図6に示すような
動き検出回路700が設けられている。
【0005】先ず、この動き検出回路700には、例え
ば、図7に示すようなブロック画像データBが入力端子
701を介して入力される。このブロック画像データB
は、フィールド分割回路702により、同図に示すよう
な第1フィールドの画像データB1 と第2フィールドの
画像データB2 に分割される。
【0006】尚、上記図7は、水平方向6画素×垂直方
向6画素からなる1つの直交変換単位のブロック内を示
しており、”○”は第1フィールドの画素成分、”△”
は第2フィールドの画素成分を示す。また、画素成分を
示す”○”及び”△”の近傍に付した記号axx及びbxx
は、各画素成分の持つ値(画素値)を示す。
【0007】次に、垂直加算回路703は、第1フィー
ルドの画像データB1 に対して、垂直方向の画素どうし
の加算処理(a11+a21+a31,a12+a22+a32,・
・・)を行い、一方、垂直加算回路704は、第2フィ
ールドの画像データB2 に対して、垂直方向の画素どう
しの加算処理(b11+b21+b31,b12+b22+b32
・・・)を行う。
【0008】次に、減算器705は、図8に示すよう
に、ブロック画像データBの垂直方向の、例えば、第1
列目の各画素(a11,b11,a21,b21,a31,b31
に着目すると、垂直加算回路703で得られた加算結果
(a11+a21+a31)から垂直加算回路704で得られ
た加算結果(b11+b21+b31)を減算する。このよう
な減算処理を垂直方向の各列に対して行う。
【0009】次に、絶対値回路706は、上記8に示す
ように、減算回路706で得られた減算結果x1
2 ,・・・,x6 の絶対値をとり、各列の絶対値|x
1 |,|x2 |,・・・,|x6 |を得る。
【0010】次に、水平加算回路707は、上記*3に
示すように、各列の絶対値|x1 |,|x2 |,・・
・,|x6 |の総和を求める。
【0011】すなわち、水平加算回路707は、 S=|x1 |+|x2 |+|x3 |+|x4 |+|x5 |+|x6 | =|(a11+a21+a31)−(b11+b21+b31)|+ =|(a12+a22+a32)−(b12+b22+b32)|+ =|(a13+a23+a33)−(b13+b23+b33)|+ =|(a14+a24+a34)−(b14+b24+b34)|+ =|(a15+a25+a35)−(b15+b25+b35)|+ =|(a16+a26+a36)−(b16+b26+b36)| ・・・ (1) なる演算式(1)で求められる値Sを出力する。
【0012】次に、比較回路708は、予め与えられた
しきい値Tと、水平加算回路707から出力された値S
とを比較する。
【0013】そして、動き判定回路709は、比較回路
708の比較結果が「S≧T」の場合には、画像の動き
が大きくフィールド間の相関が低いと判定し、また、
「S<T」の場合には、画像の動きが小さくフィールド
間の相関が高いと判定して、その判定結果を動き検出信
号として出力端子710から出力する。
【0014】したがって、上記符号化装置では、上述の
ような動き検出回路700から出力される動き検出信号
により、フレーム内直交変換の処理とフィールド内直交
変換の処理の切り換えが制御され、画像の動きが大きく
フィールド間の相関が低い場合には、フレーム内直交変
換の処理が行われ、また、画像の動きが小さくフィール
ド間の相関が高い場合には、フィールド内直交変換の処
理が行われることとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
6の動き検出回路700のような従来の画像動き検出回
路に、例えば、画像の動きが小さくフィールド間の相関
性は高いが、垂直方向に隣合った画素値が大きく異なる
複雑なブロック画像データが入力された場合、この入力
されたブロック画像データは、画像の動きが小さいもの
であると検出されてしまっていた。したがって、このよ
うな場合、符号化装置では、上記画像動き検出回路から
出力される誤った動き検出信号に従って直交変換処理が
選択されるため、本来ならば、フレーム内直交変換の処
理が行われるべきであるが、フィールド内直交変換の処
理が行われてしまっていた。この結果、符号化装置で処
理されるブロック画像データの垂直方向においては、1
画素おきに異なる変換ブロックに分割されて直交変換さ
れる画素間の距離が大きくなり、さらに、垂直方向の周
波数成分の数が半分になるため、画像の細部の変化を表
す周波数成分が伝送されなかった。これにより、従来で
は、符号化装置で符号化されたデータを復号して再生し
た画像に乱れが生じる、という問題があった。
【0016】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、画像の動きを正確に検出するこ
とにより、良好な再生画像を得ることができ、効率の良
い画像符号化処理を行うことができる画像動き検出回路
を提供することを目的とする。また、画像の動きを正確
に検出することにより、良好な再生画像を得ると共に、
効率の良い画像符号化処理を行う符号化装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像動き検
出回路は、飛越走査されたテレビジョン信号の動画像デ
ィジタルデータを一画面内の複数画素データからなる二
次元ブロック単位に直交変換を用いて符号化する際に、
フレーム内単位の直交変換による符号化処理とフィール
ド内単位の直交変換による符号化処理のうち符号化効率
の良い何れかの符号化処理を二次元ブロック単位毎に選
択して行う装置において、その符号化処理を選択する選
択手段として用いられ、二次元ブロック内の画像の動き
を検出する画像動き検出回路であって、フィールド間の
相関性とフィールド内の相関性の両方を用いて動きの検
出を行うことを特徴とする。本発明に係る画像動き検出
回路は、飛越走査されたテレビジョン信号の動画像ディ
ジタルデータをブロック化して得られた一画面内の複数
画素データからなる二次元ブロック内のフィールド間の
相関性を判別することにより、画像の動きを検出する画
像動き検出回路であって、上記二次元ブロック内のフィ
ールド内の相関性を判別する判別手段と、上記フィール
ド間の相関性の判別結果及び上記判別手段の判別結果に
基づいて画像の動きを検出する検出手段とを備えること
を特徴とする。また、上記判別手段は、各フィールド毎
に垂直方向に隣接する画素どうしの差をとる垂直減算手
段と、上記垂直減算手段で得られた隣接画素値の差分と
所定のしきい値とを比較する比較手段と、上記比較手段
の比較結果に応じてカウントアップするカウンタ手段と
を含み、上記カウンタ手段で得られた各フィールドでの
カウント結果に基づいて上記二次元ブロック内のフィー
ルド内の相関性を判別することを特徴とする。また、上
記判別手段は、各フィールド毎に垂直方向に隣接する画
素どうしの差をとる垂直減算手段と、各フィールド毎に
水平方向に隣接する画素どうしの差をとる水平減算手段
と、上記垂直減算手段で得られた隣接画素値の差分と所
定のしきい値とを比較する垂直比較手段と、上記水平減
算手段で得られた隣接画素値の差分と所定のしきい値と
を比較する水平比較手段と、上記垂直比較手段及び上記
水平比較手段の各比較結果に応じてカウントアップする
カウンタ手段とを含み、上記カウンタ手段で得られた各
フィールドでのカウント結果に基づいて上記二次元ブロ
ック内のフィールド内の相関性を判別することを特徴と
する。また、上記判別手段は、各フィールド毎に隣接す
る画素どうしの差をとる減算手段と、上記減算手段で得
られた隣接画素値の差分を加算する加算手段とを含み、
上記加算手段で得られた各フィールドでの加算結果に基
づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の相関性を
判別することを特徴とする。また、上記判別手段は、フ
ィールド内の各画素に対して行った統計的処理の結果に
基づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の相関性
を判別することを特徴とする。本発明に係る符号化装置
は、飛越走査されたテレビジョン信号の動画像ディジタ
ルデータをブロック化して一画面内の複数画素データか
らなる二次元ブロックデータを生成するブロック化手段
と、上記ブロック化手段で得られた二次元ブロックデー
タ単位に二次元ブロック内のフィールド間の相関性を判
別することにより画像の動きを検出する画像動き検出手
段と、上記画像動き検出手段の検出結果に基づいて、上
記ブロック化手段で得られた二次元ブロックデータ内の
フレーム内単位の直交変換による符号化処理とフィール
ド内単位の直交変換による符号化処理のうち何れかの符
号化処理を二次元ブロックデータ単位毎に選択する選択
手段とを備える符号化装置であって、上記画像動き検出
手段は、上記二次元ブロック内のフィールド内の相関性
を判別する判別手段と、上記フィールド間の相関性の判
別結果及び上記判別手段の判別結果に基づいて画像の動
きを検出する検出手段とを含むことを特徴とする。ま
た、上記判別手段は、各フィールド毎に垂直方向に隣接
する画素どうしの差をとる垂直減算手段と、上記垂直減
算手段で得られた隣接画素値の差分と所定のしきい値と
を比較する比較手段と、上記比較手段の比較結果に応じ
てカウントアップするカウンタ手段とを含み、上記カウ
ンタ手段で得られたカウント結果に基づいて上記二次元
ブロック内のフィールド内の相関性を判別することを特
徴とする。また、上記判別手段は、各フィールド毎に垂
直方向に隣接する画素どうしの差をとる垂直減算手段
と、各フィールド毎に水平方向に隣接する画素どうしの
差をとる水平減算手段と、上記垂直減算手段で得られた
隣接画素値の差分と所定のしきい値とを比較する垂直比
較手段と、上記水平減算手段で得られた隣接画素値の差
分と所定のしきい値とを比較する水平比較手段と、上記
垂直比較手段及び上記水平比較手段の各比較結果に応じ
てカウントアップするカウンタ手段とを含み、上記カウ
ンタ手段で得られた各フィールドでのカウント結果に基
づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の相関性を
判別することを特徴とする。また、上記判別手段は、各
フィールド毎に隣接する画素どうしの差をとる減算手段
と、上記減算手段で得られた隣接画素値の差分を加算す
る加算手段とを含み、上記加算手段で得られた各フィー
ルドでの加算結果に基づいて上記二次元ブロック内のフ
ィールド内の相関性を判別することを特徴とする。ま
た、上記判別手段は、フィールド内の各画素に対して行
った統計的処理の結果に基づいて上記二次元ブロック内
のフィールド内の相関性を判別することを特徴とする。
【0018】
【作用】第1の発明によれば、二次元ブロック内の画像
の動き検出において、フィールド間の相関性とフィール
ド内の相関性の両方を用いて、二次元ブロック内の画像
が動きの大きい画像であるか、動きの小さい画像である
か、又は複雑な画像であるか等を判別することにより、
画像の動きを検出する。この画像の動きの検出結果に基
づいて、フレーム内単位の直交変換による符号化処理、
又はフィールド内単位の直交変換による符号化処理が選
択される。第2の発明によれば、検出手段は、フィール
ド間の相関性と、判別手段で得られたフィールド内の相
関性の両方を用いて、二次元ブロック内の画像が動きの
大きい画像であるか、動きの小さい画像であるか、又は
複雑な画像であるか等を判別することにより、画像の動
きを検出する。第3の発明によれば、上記判別手段にお
いて、垂直減算手段は、垂直方向に隣接する画素どうし
の差分をとる処理を二次元ブロック内の各フィールドに
対して行う。比較手段は、上記垂直減算手段で順次得ら
れる隣接画素値の差分と、所定のしきい値とを順次比較
する。カウンタ手段は、上記比較手段で順次得られる比
較結果に応じてカウントアップし、各フィールドでのカ
ウント結果を出力する。第4の発明によれば、上記判別
手段において、垂直減算手段は、垂直方向に隣接する画
素どうしの差分をとる処理を二次元ブロック内の各フィ
ールドに対して行う。また、水平減算手段は、水平方向
に隣接する画素どうしの差分をとる処理を二次元ブロッ
ク内の各フィールドに対して行う。垂直比較手段は、上
記垂直減算手段で順次得られる隣接画素値の差分と、所
定のしきい値とを順次比較する。また、水平比較手段
は、上記水平減算手段で順次得られる隣接画素値の差分
と、所定のしきい値とを順次比較する。カウンタ手段
は、上記垂直比較手段及び水平比較手段で順次得られる
各比較結果に応じてカウントアップし、各フィールドで
のカウント結果を出力する。第5の発明によれば、上記
判別手段において、減算手段は、隣接する画素どうしの
差分をとる処理を二次元ブロック内の各フィールドに対
して行う。加算手段は、上記減算手段で順次得られる隣
接画素値の差分を順次加算し、各フィールドでの加算結
果を出力する。第6の発明によれば、上記判別手段は、
フィールド内の各画素に対して、フィールド内の画素値
の平均二乗誤差を求める処理や、分散を求める処理等の
統計的処理を行い、その処理結果を出力する。第7の発
明によれば、画像動き検出手段は、フィールド間の相関
性と、判別手段で得られたフィールド内の相関性の両方
を用いて、検出手段により二次元ブロック内の画像が動
きの大きい画像であるか、動きの小さい画像であるか、
又は複雑な画像であるか等を判別することにより、画像
の動きを検出する。選択手段は、上記画像動き検出手段
の検出結果に基づいて、二次元ブロック内のフレーム内
単位の直交変換による符号化処理、又はフィールド内単
位の直交変換による符号化処理を選択する。第8の発明
によれば、上記判別手段において、垂直減算手段は、垂
直方向に隣接する画素どうしの差分をとる処理を二次元
ブロック内の各フィールドに対して行う。また、比較手
段は、上記垂直減算手段で順次得られる隣接画素値の差
分と、所定のしきい値とを順次比較する。そして、カウ
ンタ手段は、上記比較手段で順次得られる比較結果に応
じてカウントアップし、各フィールドでのカウント結果
を出力する。第9の発明によれば、上記判別手段におい
て、垂直減算手段は、垂直方向に隣接する画素どうしの
差分をとる処理を二次元ブロック内の各フィールドに対
して行う。また、水平減算手段は、水平方向に隣接する
画素どうしの差分をとる処理を二次元ブロック内の各フ
ィールドに対して行う。垂直比較手段は、上記垂直減算
手段で順次得られる隣接画素値の差分と、所定のしきい
値とを順次比較する。また、水平比較手段は、上記水平
減算手段で順次得られる隣接画素値の差分と、所定のし
きい値とを順次比較する。カウンタ手段は、上記垂直比
較手段及び水平比較手段で順次得られる各比較結果に応
じてカウントアップし、各フィールドでのカウント結果
を出力する。第10の発明によれば、上記判別手段にお
いて、減算手段は、隣接する画素どうしの差分をとる処
理を二次元ブロック内の各フィールドに対して行う。加
算手段は、上記減算手段で順次得られる隣接画素値の差
分を順次加算し、各フィールドでの加算結果を出力す
る。第11の発明によれば、上記判別手段は、フィール
ド内の各画素に対して、フィールド内の画素値の平均二
乗誤差を求める処理や、分散を求める処理等の統計的処
理を行い、その処理結果を出力する。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0019】まず、本発明の第1の実施の形態について
説明する。
【0020】本発明に係る画像動き検出回路は、例え
ば、図1に示すような符号化装置10の動き検出回路2
に適用される。また、符号化装置10は、本発明に係る
符号化装置を適用したものである。
【0021】まず、符号化装置10は、上記図1に示す
ように、ディジタル化された画像データが入力端子Iin
を介して供給されるブロック化回路1と、ブロック化回
路1の出力が各々供給される動き検出回路2及びバッフ
ァメモリ3と、動き検出回路2及びバッファメモリ3の
各出力が供給される直交変換方式切換回路4と、直交変
換方式切換回路4の出力が各々供給されるフレーム内直
交変換回路5、第1フィールド用のフィールド内直交変
換回路6及び第2フィールド用のフィールド内直交変換
回路7と、フレーム内直交変換回路5、第1フィールド
用のフィールド内直交変換回路6及び第2フィールド用
のフィールド内直交変換回路7の各出力が供給される符
号化回路8とを備えており、符号化回路8の出力は、出
力端子I out を介して出力されるようになされている。
【0022】上述のような符号化装置10での一連の動
作を説明する。
【0023】先ず、ブロック化回路1は、入力端子Iin
からの画像データを、例えば、上記図7に示したような
直交変換単位の6×6画素からなるブロックに分割し、
その分割して得られたブロック画像データを動き検出回
路2に供給すると共に、バッファメモリ3に蓄積する。
【0024】動き検出回路2は、詳細は後述するが、ブ
ロック化回路1からのブロック画像データから画像の動
きを検出し、その検出結果を動き検出信号として直交変
換方式切換回路4に供給する。
【0025】直交変換方式切換回路4は、動き検出回路
2からの動き検出信号に基づいて、バッファメモリ3に
蓄積されたブロック画像データの出力先をフレーム内直
交変換回路5と、フィールド内直交変換回路6及び7と
の何れかに切り換える。これにより、直交変換方式切換
回路4からフレーム内直交変換回路5に対してブロック
画像データが出力された場合には、フレーム内直交変換
回路5で、ブロック画像データに対するフレーム内直交
変換の処理が行われる。また、直交変換方式切換回路4
からフィールド内直交変換回路6及び7に対してブロッ
ク画像データが出力された場合には、フィールド内直交
変換回路6で、ブロック画像データの第1フィールドに
対するフィールド内直交変換の処理が行われ、フィール
ド内直交変換回路7では、ブロック画像データの第2フ
ィールドに対するフィールド内直交変換の処理が行われ
る。
【0026】そして、符号化回路8は、フレーム内直交
変換回路5でフレーム内直交変換されたブロック画像デ
ータ、又はフィールド内直交変換回路6及び7でフィー
ルド内直交変換されたブロック画像データに所定の符号
化処理を施して得られた符号化データを出力端子Iout
を介して出力する。
【0027】上述のようにして、符号化装置10で得ら
れた符号化データは、例えば、図示していないが、復号
化装置により復号化され、その復号化されたデータが、
再生装置により再生されて再生画像として出力されるこ
ととなる。
【0028】つぎに、上述した動き検出回路2について
具体的に説明する。
【0029】この動き検出回路2は、例えば、図2に示
すように、上記図1に示したブロック化回路1からのブ
ロック画像データが入力端子21を介して供給されるフ
ィールド分割回路22と、フィールド分割回路22の出
力が各々供給されるフィールド間判定処理部23及びフ
ィールド内判定処理部24と、フィールド間判定処理部
23及びフィールド内判定処理部24の各出力が供給さ
れる動き判定回路25とを備えており、動き判定回路2
5の出力が動き検出信号として出力端子26を介して上
記図1に示した直交変換方式切換回路4に供給されるよ
うになされている。
【0030】フィールド間判定処理部23は、ブロック
内における画像データのフィールド間の相関性を判定す
るものであり、フィールド分割回路102の出力が各々
供給される垂直加算回路103及び104と、垂直加算
回路103及び104の各出力が供給される減算器10
5と、減算器105の出力が供給される絶対値回路10
6と、絶対値回路106の出力が供給される水平加算回
路107と、水平加算回路107の出力が供給される比
較回路108とを備えている。そして、比較回路108
の出力が動き判定回路25に供給されるようになされて
いる。
【0031】一方、フィールド内判定処理部24は、ブ
ロック内における画像データのフィールド内の相関性を
判定するものであり、フィールド分割回路102の出力
が各々供給される垂直減算回路121及び131と、垂
直減算回路121の出力が供給される絶対値回路122
と、絶対値回路122の出力が供給される比較回路12
3と、比較回路123の出力が供給される計数回路12
4と、垂直減算回路131の出力が供給される絶対値回
路132と、絶対値回路132の出力が供給される比較
回路133と、比較回路133の出力が供給される計数
回路134と、計数回路124及び134の各出力が供
給される加算器111と、加算器111の出力が供給さ
れる比較回路112とを備えている。そして、比較回路
112の出力が上述した動き判定回路25に供給される
ようになされている。
【0032】上述のような動き検出回路2において、先
ず、入力端子21には、上記図1に示したブロック化回
路1で得られた上記図7に示したようなブロック画像デ
ータBが供給される。
【0033】フィールド分割回路22は、入力端子21
からのブロック画像データBを、同図に示すような第1
フィールドの画像データB1 と第2フィールドの画像デ
ータB2 に分割する。そして、フィールド分割回路22
は、第1フィールドの画像データB1 を垂直加算回路1
03及び垂直減算回路121に各々供給し、第2フィー
ルドの画像データB2 を垂直加算回路104及び垂直減
算回路131に各々供給する。
【0034】垂直加算回路103は、第1フィールドの
画像データB1 に対して、垂直方向の画素どうしの加算
処理(a11+a21+a31,a12+a22+a32,・・・)
を行い、その加算結果を減算器105に供給する。一
方、垂直加算回路104は、第2フィールドの画像デー
タB2 に対して、垂直方向の画素どうしの加算処理(b
11+b21+b31,b12+b22+b32,・・・)を行い、
その加算結果を減算器105に供給する。
【0035】減算器105は、上記図8に示したよう
に、ブロック画像データBの垂直方向の、例えば、第1
列目の各画素(a11,b11,a21,b21,a31,b31
に着目すると、垂直加算回路103で得られた加算結果
(a11+a21+a31)から垂直加算回路104で得られ
た加算結果(b11+b21+b31)を減算する。そして、
減算器105は、このような減算処理を垂直方向の各列
に対して行い、その減算結果を絶対値回路106に供給
する。
【0036】絶対値回路106は、上記8に示したよう
に、減算回路106で得られた減算結果x1 ,x2 ,・
・・,x6 の絶対値をとり、各列の絶対値|x1 |,|
2|,・・・,|x6 |を得て水平加算回路107に
供給する。
【0037】水平加算回路107は、上記8に示したよ
うに、上記演算式(1)により各列の絶対値|x1 |,
|x2 |,・・・,|x6 |の総和を求めることによ
り、値Sを得る。
【0038】そして、比較回路108は、予め与えられ
たしきい値Tと、水平加算回路107で得られた値Sと
を比較し、その比較結果を動き判定回路25に供給す
る。
【0039】一方、上述したように、垂直減算回路12
1には、フィールド分解回路102で得られた第1フィ
ールドの画像データB1 が供給され、垂直減算回路13
1には、フィールド分割回路22で得られた第2フィー
ルドの画像データB2 が供給される。
【0040】そこで、垂直減算回路121は、図3に示
すように、フィールド分解回路102からの画像データ
1 に対して、垂直方向に隣接する画素の差を求める。
すなわち、垂直減算回路121は、a11−a21,a21
31,a12−a22,a 22−a32,・・・,a16−a26
26−a36のように、垂直方向の隣接する画素の減算処
理を各列に対して行い、その減算結果d1 を順次絶対値
回路122に供給する。
【0041】垂直減算回路131も、垂直減算回路12
1と同様にして、同図に示すように、b11−b21,b21
−b31,b12−b22,b22−b32,・・・,b16
26,b 26−b36のように、垂直方向の隣接する画素の
減算処理を各列に対して行い、その減算結果d2 を順次
絶対値回路132に供給する。
【0042】絶対値回路122は、垂直減算回路121
からの減算結果d1 の絶対値|d1|を求めて計数回路
124に供給する。
【0043】絶対値回路132も、絶対値回路122と
同様にして、垂直減算回路131からの減算結果d2
絶対値|d2 |を求めて計数回路124に供給する。
【0044】比較回路123は、絶対値回路122から
の|d1 |と、予め与えれたしきい値T1 とを比較し、
その比較結果を計数回路124に供給する。
【0045】比較回路133も、比較回路123と同様
にして、絶対値回路132からの|d2 |と、上記しき
い値T1 とを比較し、その比較結果を計数回路134に
供給する。
【0046】計数回路124は、比較回路123からの
比較結果により、 |d1 |≧T1 である場合に、第1フィールドの画像データB1 におい
て、垂直方向に隣接する画素の差が大きいと判定して、
図示していないカウンタをカウントアップする。
【0047】計数回路134も、計数回路124と同様
にして、比較回路133からの比較結果により、 |d2 |≧T1 である場合に、第2フィールドの画像データB2 におい
て、垂直方向に隣接する各画素の差が大きいと判定し
て、図示していないカウンタをカウントアップする。
【0048】上述のような処理は、第1フィールドの画
像データB1 及び第2フィールドの画像データB2 内の
全ての画素に対して行われる。その結果、計数回路12
4では、第1フィールドの画像データB1 において、垂
直方向に隣接する画素の差が大きい画素の組の総数(カ
ウンタ値)が得られ、計数回路134では、第2フィー
ルドの画像データB2 において、垂直方向に隣接する画
素の差が大きい画素の組の総数(カウンタ値)が得られ
ることとなる。
【0049】加算器111は、計数回路124で得られ
たカウンタ値と、計数回路134で得られたカウンタ値
とを加算し、その加算結果S2を比較回路112に供給
する。
【0050】比較回路112は、加算器111からの加
算結果S2と、予め与えられたしきい値T2 とを比較
し、その比較結果を上述した動き判定回路25に供給す
る。
【0051】したがって、動き判定回路25には、比較
回路108で得られた比較結果と、比較結果112で得
られた比較結果とが供給されることとなる。
【0052】そこで、動き判定回路25は、比較回路1
08からの比較結果により、ブロック画像データ内のフ
ィールド間の相関性を判別すると共に、比較結果112
からの比較結果により、ブロック画像データ内のフィー
ルド内の相関性を判別する。
【0053】すなわち、動き判定回路25は、比較回路
108からの比較結果により、「S≧T」の場合には、
画像の動きが大きくフィールド間の相関が低いと判定
し、上記図1に示した直交変換方式切換回路4でフレー
ム内直交変換回路5に切り換えられるような動き検出信
号を生成する。また、動き判定回路25は、比較回路1
08からの比較結果により、「S<T」の場合には、画
像の動きが小さくフィールド間の相関が高いと判定し、
上記図1に示した直交変換方式切換回路4でフィールド
内直交変換回路6及び7に切り換えられるような動き検
出信号を生成する。
【0054】さらに、動き判定回路25は、比較結果1
12からの比較結果により、加算器111で得られた加
算結果S2がしきい値T2 を上回っているか否かを判断
し、その判断の結果、加算結果S2がしきい値T2 を上
回っていた場合、そのブロック画像データに対応する画
像は複雑な画像であると見なし、上述のようにして比較
回路108からの比較結果により得られるフィールド間
の相関性の判定結果に関係なく、上記図1に示した直交
変換方式切換回路4でフレーム内直交変換回路5に切り
換えられるような動き検出信号を生成する。すなわち、
この場合、動き判定回路25は、上述のようにしてフィ
ールド間の相関性の判定結果により生成した動き検出信
号が、フレーム内直交変換回路5に切り換えることを示
すものであっても、フィールド内直交変換回路6及び7
に切り換えることを示すものであっても、上記動き検出
信号を強制的にフレーム内直交変換回路5に切り換える
ことを示すものとする。
【0055】上述のように、動き判定回路25は、画像
ブロック内における画像データのフィールド間の相関性
と、フィールド内の相関性との両方を考慮して画像の動
きを検出し、画像の動きが大きくフィールド間の相関が
低い場合には、フレーム内直交変換回路5に切り換える
ことを示す動き検出信号を生成し、画像の動きが小さく
フィールド間の相関が高い場合には、フィールド内直交
変換回路6及び7に切り換えることを示す動き検出信号
を生成し、また、複雑な画像であった場合には、フィー
ルド間の相関性に関係なく強制的にフレーム内直交変換
回路5に切り換えることを示す動き検出信号を生成して
出力する。
【0056】したがって、動き判定回路25で得られた
上述のような動き検出信号が上記図1に示した直交変換
方式切換回路4に供給されることにより、フレーム内直
交変換の処理とフィールド内直交変換の処理の切り換え
が制御され、入力されたブロック画像データに対して最
適な直交変換処理が行われることとなる。特に、入力さ
れた画像が複雑な画像であった場合には、フィールド間
の相関性に関係なく、強制的にフレーム内直交変換の処
理に切り換えられる。これにより、例えば、動きが小さ
くフィールド間の相関性が高く、且つ隣接し合った画素
値が大きく異なる複雑な画像が入力された場合でも、フ
レーム内直交変換の処理に切り換えらることとなり、入
力された画像に対して最適な符号化処理を行うことがで
きる。
【0057】上述のことにより、符号化装置10は、効
率的に画像の符号化処理を行うことができ、この符号化
装置10で得られた符号化データからは、従来問題であ
った「画像の乱れ」のない良好な再生画像を得ることが
できる。
【0058】つぎに、本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。
【0059】この実施の形態では、上記図1の符号化装
置10に設けられた動き検出回路2において、例えば、
上記図2に示したフィールド内判定処理部24の代わり
に、図4に示すようなフィールド内判定処理部24−1
を設けた構成としている。
【0060】尚、上記図4の動き検出回路2において、
上記図2の動き検出回路2と同様に動作する箇所には同
じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0061】このフィールド内判定処理部24−1は、
上記図4に示すように、フィールド分割回路22の出力
が各々供給される水平減算回路341、垂直減算回路3
21、水平減算回路351及び垂直減算回路331と、
水平減算回路341の出力が供給される絶対値回路34
2と、絶対値回路342の出力が供給される比較回路3
43と、比較回路343の出力が供給される計数回路3
44と、垂直減算回路321の出力が供給される絶対値
回路322と、絶対値回路322の出力が供給される比
較回路323と、比較回路323の出力が供給される計
数回路324と、水平減算回路351の出力が供給され
る絶対値回路352と、絶対値回路352の出力が供給
される比較回路353と、比較回路353の出力が供給
される計数回路354と、垂直減算回路331の出力が
供給される絶対値回路332と、絶対値回路332の出
力が供給される比較回路333と、比較回路333の出
力が供給される計数回路334と、計数回路344、3
24、354及び334の各出力が供給される加算器3
11と、加算器311の出力が供給される比較回路31
2とを備えており、比較回路312の出力が動き判定回
路25に供給されるようになされている。
【0062】上述のようなフィールド内判定処理部24
−1を備えた動き検出回路2において、先ず、入力端子
21を介して入力されたブロック画像データは、上述し
た第1の実施の形態と同様にして、フィールド分割回路
22により、第1フィールドの画像データB1 及び第2
フィールドの画像データB2 に分割される。
【0063】そして、フィールド分割回路22は、分割
して得られた第1フィールドの画像データB1 及び第2
フィールドの画像データB2 をフィールド間判定処理部
23の垂直加算回路103及び104に供給する。これ
により、フィールド間判定処理部23では、上述したよ
うにして、ブロック内における画像データのフィールド
間の相関性が判定され、その判定結果(比較回路108
の比較結果)が、動き判定回路25に供給される。
【0064】また、フィールド分割回路22は、分割し
て得られた第1フィールドの画像データB1 及び第2フ
ィールドの画像データB2 をフィールド内判定処理部2
4−1にも供給する。すなわち、フィールド分割回路2
2は、第1フィールドの画像データB1 を水平減算回路
341及び垂直減算回路321に各々供給し、第2フィ
ールドの画像データB2 を水平減算回路351及び垂直
減算回路331に各々供給する。
【0065】水平減算回路341は、図5に示すよう
に、a11−a12,a12−a13,・・・のように、フィー
ルド分割回路22からの第1フィールドの画像データB
1 に対して、水平方向の隣接する画素の減算処理を各行
に対して行い、その減算結果を順次絶対値回路342に
供給する。
【0066】垂直減算回路321は、同図に示すよう
に、a11−a21,a21−a31,・・・のように、フィー
ルド分割回路22からの第1フィールドの画像データB
1 に対して、垂直方向の隣接する画素の減算処理を各列
に対して行い、その減算結果を順次絶対値回路322に
供給する。
【0067】水平減算回路351は、同図に示すよう
に、b11−b12,b12−b13,・・・のように、フィー
ルド分割回路22からの第2フィールドの画像データB
2 に対して、水平方向の隣接する画素の減算処理を各行
に対して行い、その減算結果を順次絶対値回路352に
供給する。
【0068】垂直減算回路331は、同図に示すよう
に、b11−b21,b21−b31,・・・のように、フィー
ルド分割回路22からの第2フィールドの画像データB
2 に対して、垂直方向の隣接する画素の減算処理を各列
に対して行い、その減算結果を順次絶対値回路332に
供給する。
【0069】上述のようにして、水平減算回路341及
び垂直減算回路321により、第1フィールドのブロッ
ク画像データは、右隣と下隣に位置する画素どうしの差
がとられ、また、第2フィールドのブロック画像データ
に対しても、水平減算回路351及び垂直減算回路33
1により、右隣と下隣に位置する画素どうしの差がとら
れる。
【0070】そして、絶対値回路342、322、35
2及び332により、水平減算回路341、垂直減算回
路321、水平減算回路351及び垂直減算回路331
で得られた各減算結果の絶対値が各々求められ、求めら
れた各絶対値は、比較回路343、323、353及び
333に各々対応して供給される。
【0071】比較回路343は、絶対値回路342から
の絶対値と、予め与えられたしきい値T3 とを比較し、
その比較結果を計数回路344に供給する。
【0072】計数回路344は、比較回路343からの
比較結果により、絶対値回路342で得られた絶対値が
しきい値T3 を上回ったときに、第1フィールドの画像
データB1 において、水平方向に隣接する各画素の差が
大きいと判定して、図示していないカウンタをカウント
アップする。
【0073】比較回路323は、絶対値回路322から
の絶対値と、予め与えられたしきい値T4 とを比較し、
その比較結果を計数回路324に供給する。
【0074】計数回路324は、比較回路323からの
比較結果により、絶対値回路322で得られた絶対値が
しきい値T4 を上回ったときに、第1フィールドの画像
データB1 において、垂直方向に隣接する各画素の差が
大きいと判定して、図示していないカウンタをカウント
アップする。
【0075】比較回路353は、絶対値回路352から
の絶対値と、予め与えられたしきい値T3 とを比較し、
その比較結果を計数回路354に供給する。
【0076】計数回路354は、比較回路353からの
比較結果により、絶対値回路352で得られた絶対値が
しきい値T3 を上回ったときに、第2フィールドの画像
データB2 において、水平方向に隣接する各画素の差が
大きいと判定して、図示していないカウンタをカウント
アップする。
【0077】比較回路333は、絶対値回路332から
の絶対値と、予め与えられたしきい値T4 とを比較し、
その比較結果を計数回路334に供給する。
【0078】計数回路334は、比較回路333からの
比較結果により、絶対値回路332で得られた絶対値が
しきい値T4 を上回ったときに、第2フィールドの画像
データB2 において、垂直方向に隣接する各画素の差が
大きいと判定して、図示していないカウンタをカウント
アップする。
【0079】上述のような処理は、第1フィールドの画
像データB1 及び第2フィールドの画像データB2 内の
全ての画素に対して行われる。その結果、計数回路34
4では、第1フィールドの画像データB1 において、水
平方向に隣接する各画素の差が大きい画素の組の総数
(カウンタ値)が得られ、計数回路324では、第1フ
ィールドの画像データB1 において、垂直方向に隣接す
る各画素の差が大きい画素の組の総数(カウンタ値)が
得られる。また、計数回路354では、第2フィールド
の画像データB2 において、水平方向に隣接する各画素
の差が大きい画素の組の総数(カウンタ値)が得られ、
計数回路334では、第2フィールドの画像データB2
において、垂直方向に隣接する各画素の差が大きい画素
の組の総数(カウンタ値)が得られる。
【0080】加算器311は、計数回路344、32
4、354及び334で各々得られた各カウンタ値を合
計し、その合計結果を比較回路312に供給する。
【0081】比較回路312は、加算器311からの合
計結果と、予め与えられたしきい値T5 とを比較し、そ
の比較結果を動き判定回路25に供給する。
【0082】したがって、動き判定回路25には、比較
結果312で得られた比較結果と、上述したフィールド
間判定処理部23の比較回路108で得られた比較結果
とが供給されることとなる。
【0083】そこで、動き判定回路25は、比較回路1
08からの比較結果により、ブロック画像データ内のフ
ィールド間の相関性を判別すると共に、比較結果312
からの比較結果により、ブロック画像データ内のフィー
ルド内の相関性を判別する。
【0084】すなわち、動き判定回路25は、上述のよ
うにして、比較回路108からの比較結果により、画像
の動きが大きくフィールド間の相関が低いか、或いは、
画像の動きが小さくフィールド間の相関が高いかを判定
し、その判定結果により、フレーム内直交変換回路5に
切り換えることを示す動き検出信号、又は、フィールド
内直交変換回路6及び7に切り換えることを示す動き検
出信号を生成する。
【0085】また、動き判定回路25は、比較結果31
2からの比較結果により、加算器311で得られた加算
結果がしきい値T5 を上回っているか否かを判断し、そ
の判断の結果、加算結果がしきい値T5 を上回っていた
場合、そのブロック画像データに対応する画像は複雑な
画像であると見なし、上述のようにして比較回路108
からの比較結果により得られるフィールド間の相関性の
判定結果に関係なく、上記図1に示した直交変換方式切
換回路4でフレーム内直交変換回路5に切り換えられる
ような動き検出信号を生成する。
【0086】したがって、動き判定回路25で得られた
上述のような動き検出信号が上記図1に示した直交変換
方式切換回路4に供給されることにより、フレーム内直
交変換の処理とフィールド内直交変換の処理の切り換え
が制御され、入力されたブロック画像データに対して最
適な直交変換処理が行われることとなる。特に、比較回
路312に供給される加算結果は、水平方向と垂直方向
の各々の隣接画素の差により得られたものであるため、
水平方向や垂直方向に隣接し合った画素値が大きく異な
る複雑な画像をも検出することができる。
【0087】すなわち、この第2の実施の形態では、水
平方向に隣接する画素どうしで差をとると共に、垂直方
向に隣接する画素どうしでも差をとって、フィールド内
の相関性を判定するようにしているため、より正確に画
像の動きの検出を行うことができる。したがって、上記
図1の符号化装置10に上記図4に示したような動き検
出回路2を設けた場合には、より効率的に画像の符号化
処理を行うことができ、この符号化装置10で得られた
符号化データからは、さらに良好な再生画像を得ること
ができる。
【0088】尚、上述した第1及び第2の実施の形態で
は、画素間の差の大きさに基づいて、フィールド内での
動き検出の判定を行うこととしたが、各画素間の差の大
きさを予め与えられたしきい値と各々比較し、そのしき
い値を越えた数を計数した結果により動き検出の判定を
行う、あるいは、各画素間の差の大きさを加算すること
によりフィールド内の総和を求め、その総和と予め与え
られたしきい値とを比較した結果により動き検出の判定
を行うようにしてもよい。
【0089】また、フィールド内の画素値の平均二乗誤
差を求める、あるいは、分散を求める等、統計的な手法
を用いることにより、フィールド内の画像の複雑さを判
定するようにしてもよい。
【0090】また、装置のハードウェアの容量が制限さ
れている場合等には、第1フィールドのみについての演
算を行うようにしてもよい。この場合、動き検出の判定
の精度が落ちる可能性があるが、従来のようなフィール
ド間の相関性のみで動き検出の判定を行う場合よりも、
効率の良い符号化処理を行うことができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、二
次元ブロック内の動き検出において、フィールド間の相
関性に加えて、フィールド内の相関性の両方の判別要因
を用いて、二次元ブロック内の画像の動きを検出するよ
うに構成したことにより、二次元ブロック内の画像が複
雑な画像であるかをも判別することができる。これによ
り、画像の動き検出を正確に行うことができるため、符
号化する二次元ブロックに対して、フレーム内単位の直
交変換による符号化処理とフィールド内単位の直交変換
による符号化処理符号化のうち最適な符号化処理を選択
して行うことができる。したがって、効率のよい符号化
処理を行うことができ、この符号化処理で得られた符号
化データからは、画像の乱れがない良好な再生画像を得
ることができる。また、垂直方向に隣接する画素どうし
の差分をとり、その差分と所定のしきい値の比較結果に
応じてカウントした結果を用いて、フィールド内の相関
性を判別するように構成したことにより、垂直方向に隣
接し合った画素値が大きく異なる複雑な画像を判別する
ことができる。また、垂直方向に隣接する画素どうしの
差分をとると共に、水平方向に隣接する画素どうしの差
分をとり、その差分と所定のしきい値の比較結果に応じ
てカウントした結果を用いて、フィールド内の相関性を
判別するように構成したことにより、水平方向又は垂直
方向に隣接し合った画素値が大きく異なる複雑な画像を
判別することができる。これにより、画像の動き検出を
さらに正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明に係る画像
動き検出回路を適用した動き検出回路を備える符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記動き検出回路の内部構成を示すブロック図
である。
【図3】フィールド内で垂直方向に隣接する画素どうし
で差を求める処理を説明するための図である。
【図4】第2の実施の形態において、本発明に係る画像
動き検出回路を適用した動き検出回路の内部構成を示す
ブロック図である。
【図5】フィールド内で水平方向と垂直方向に隣接する
画素どうしで差を求める処理を説明するための図であ
る。
【図6】従来の画像動き検出回路の構成を示すブロック
図である。
【図7】1つの直交変換ブロック内の画像データをフィ
ールド毎のデータに分割する処理を説明するための図で
ある。
【図8】直交変換ブロック内での動き検出において、フ
ィールド間の相関性を求める処理を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
2 動き検出回路 21 入力端子 22 フィールド分割回路 23 フィールド間判定処理部 24 フィールド内判定処理部 25 動き判定回路 26 出力端子 103,104 垂直加算回路 105 減算器 106 絶対値回路 107 水平加算回路 108 比較回路 121,131 垂直減算回路 122,132 絶対値回路 123,133 比較回路 124,134 計数回路 111 加算器 112 比較回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛越走査されたテレビジョン信号の動画
    像ディジタルデータを一画面内の複数画素データからな
    る二次元ブロック単位に直交変換を用いて符号化する際
    に、フレーム内単位の直交変換による符号化処理とフィ
    ールド内単位の直交変換による符号化処理のうち符号化
    効率の良い何れかの符号化処理を二次元ブロック単位毎
    に選択して行う装置において、その符号化処理を選択す
    る選択手段として用いられ、二次元ブロック内の画像の
    動きを検出する画像動き検出回路であって、 フィールド間の相関性とフィールド内の相関性の両方を
    用いて動きの検出を行うことを特徴とする画像動き検出
    回路。
  2. 【請求項2】 飛越走査されたテレビジョン信号の動画
    像ディジタルデータをブロック化して得られた一画面内
    の複数画素データからなる二次元ブロック内のフィール
    ド間の相関性を判別することにより、画像の動きを検出
    する画像動き検出回路であって、 上記二次元ブロック内のフィールド内の相関性を判別す
    る判別手段と、 上記フィールド間の相関性の判別結果及び上記判別手段
    の判別結果に基づいて画像の動きを検出する検出手段と
    を備えることを特徴とする画像動き検出回路。
  3. 【請求項3】 上記判別手段は、各フィールド毎に垂直
    方向に隣接する画素どうしの差をとる垂直減算手段と、
    上記垂直減算手段で得られた隣接画素値の差分と所定の
    しきい値とを比較する比較手段と、上記比較手段の比較
    結果に応じてカウントアップするカウンタ手段とを含
    み、 上記カウンタ手段で得られた各フィールドでのカウント
    結果に基づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の
    相関性を判別することを特徴とする請求項2記載の画像
    動き検出回路。
  4. 【請求項4】 上記判別手段は、各フィールド毎に垂直
    方向に隣接する画素どうしの差をとる垂直減算手段と、
    各フィールド毎に水平方向に隣接する画素どうしの差を
    とる水平減算手段と、上記垂直減算手段で得られた隣接
    画素値の差分と所定のしきい値とを比較する垂直比較手
    段と、上記水平減算手段で得られた隣接画素値の差分と
    所定のしきい値とを比較する水平比較手段と、上記垂直
    比較手段及び上記水平比較手段の各比較結果に応じてカ
    ウントアップするカウンタ手段とを含み、 上記カウンタ手段で得られた各フィールドでのカウント
    結果に基づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の
    相関性を判別することを特徴とする請求項2記載の画像
    動き検出回路。
  5. 【請求項5】 上記判別手段は、各フィールド毎に隣接
    する画素どうしの差をとる減算手段と、上記減算手段で
    得られた隣接画素値の差分を加算する加算手段とを含
    み、 上記加算手段で得られた各フィールドでの加算結果に基
    づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の相関性を
    判別することを特徴とする請求項2記載の画像動き検出
    回路。
  6. 【請求項6】 上記判別手段は、フィールド内の各画素
    に対して行った統計的処理の結果に基づいて上記二次元
    ブロック内のフィールド内の相関性を判別することを特
    徴とする請求項2記載の画像動き検出回路。
  7. 【請求項7】 飛越走査されたテレビジョン信号の動画
    像ディジタルデータをブロック化して一画面内の複数画
    素データからなる二次元ブロックデータを生成するブロ
    ック化手段と、 上記ブロック化手段で得られた二次元ブロックデータ単
    位に二次元ブロック内のフィールド間の相関性を判別す
    ることにより画像の動きを検出する画像動き検出手段
    と、 上記画像動き検出手段の検出結果に基づいて、上記ブロ
    ック化手段で得られた二次元ブロックデータ内のフレー
    ム内単位の直交変換による符号化処理とフィールド内単
    位の直交変換による符号化処理のうち何れかの符号化処
    理を二次元ブロックデータ単位毎に選択する選択手段と
    を備える符号化装置であって、 上記画像動き検出手段は、上記二次元ブロック内のフィ
    ールド内の相関性を判別する判別手段と、上記フィール
    ド間の相関性の判別結果及び上記判別手段の判別結果に
    基づいて画像の動きを検出する検出手段とを含むことを
    特徴とする符号化装置。
  8. 【請求項8】 上記判別手段は、各フィールド毎に垂直
    方向に隣接する画素どうしの差をとる垂直減算手段と、
    上記垂直減算手段で得られた隣接画素値の差分と所定の
    しきい値とを比較する比較手段と、上記比較手段の比較
    結果に応じてカウントアップするカウンタ手段とを含
    み、 上記カウンタ手段で得られたカウント結果に基づいて上
    記二次元ブロック内のフィールド内の相関性を判別する
    ことを特徴とする請求項7記載の画像動き検出回路。
  9. 【請求項9】 上記判別手段は、各フィールド毎に垂直
    方向に隣接する画素どうしの差をとる垂直減算手段と、
    各フィールド毎に水平方向に隣接する画素どうしの差を
    とる水平減算手段と、上記垂直減算手段で得られた隣接
    画素値の差分と所定のしきい値とを比較する垂直比較手
    段と、上記水平減算手段で得られた隣接画素値の差分と
    所定のしきい値とを比較する水平比較手段と、上記垂直
    比較手段及び上記水平比較手段の各比較結果に応じてカ
    ウントアップするカウンタ手段とを含み、 上記カウンタ手段で得られた各フィールドでのカウント
    結果に基づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の
    相関性を判別することを特徴とする請求項7記載の画像
    動き検出回路。
  10. 【請求項10】 上記判別手段は、各フィールド毎に隣
    接する画素どうしの差をとる減算手段と、上記減算手段
    で得られた隣接画素値の差分を加算する加算手段とを含
    み、 上記加算手段で得られた各フィールドでの加算結果に基
    づいて上記二次元ブロック内のフィールド内の相関性を
    判別することを特徴とする請求項7記載の画像動き検出
    回路。
  11. 【請求項11】 上記判別手段は、フィールド内の各画
    素に対して行った統計的処理の結果に基づいて上記二次
    元ブロック内のフィールド内の相関性を判別することを
    特徴とする請求項7記載の画像動き検出回路。
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