JPH10106408A - ガス開閉器 - Google Patents

ガス開閉器

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JPH10106408A
JPH10106408A JP26264696A JP26264696A JPH10106408A JP H10106408 A JPH10106408 A JP H10106408A JP 26264696 A JP26264696 A JP 26264696A JP 26264696 A JP26264696 A JP 26264696A JP H10106408 A JPH10106408 A JP H10106408A
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JP
Japan
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arc
electrostatic shield
nozzle
gas
insulating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26264696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kanetaka
康彦 金高
Masahiko Fujita
雅彦 藤田
Shinichi Kai
慎一 甲斐
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10106408A publication Critical patent/JPH10106408A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】楔状ガス空間が生じず、したがって、絶縁強度
を確保する上で寸法を縮小して製品の小型化、価格低減
に寄与することのできる静電シールドの構成を提供す
る。 【解決手段】固定部1とこの固定部1のリング状の固定
コンタクト12に挿入、接触可能に設けられた可動コン
タクト2とを備え、固定コンタクト12を覆って絶縁材
からなる絶縁ノズル14が設けられてこの絶縁ノズル1
4の内部が消弧室17を形成するとともに、可動コンタ
クト2が挿入される側が絞られて突出部141が形成さ
れこの突出部141に囲まれた可動コンタクト2が貫通
するノズル穴143を形成し、突出部141を含む絶縁
ノズル14の内面形状を静電シールドに適した形状にす
るとともに、この面に金属メッキして静電シールド15
を形成して、従来の静電シールドと絶縁ノズルとの間に
生じるような楔状のガス空間が生じないようにしてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、SF6 ガスが充
填されたガス絶縁開閉装置に用いられる断路器や接地開
閉器などの、遮断器に比べればはるかに小さな電流の遮
断性能が要求されるガス開閉器に関する。
【従来の技術】ガス開閉器は遮断器と異なり要求される
遮断容量が例えば数千ボルト、数百アンペアである。図
3は従来のガス開閉器の断面図であり、主に固定部を図
示してある。この図において、ガス開閉器の固定部1A
は、台座11、これに取付けられた固定コンタクト1
2、この固定コンタクト12を覆うように設けられた静
電シールド15A、及び更にその外側に設けられた絶縁
ノズル14Aからなっていて、それぞれは同軸配置にな
っている。ただ、固定コンタクト12は周方向に重ねら
れた図の断面を持つ多数のセグメントからなっていて、
それらがばね121で束ねられて一体になったものであ
る。このリング状をした固定コンタクト12の内穴を貫
通して可動コンタクト2が挿入されている。この図では
固定コンタクト12と可動コンタクト2とが接触状態に
あって開閉器として「閉」の状態となっている。可動コ
ンタクト2は同軸配置の固定部1Aの軸中心を共有する
丸棒状をしており、その先端部に消弧穴21が設けられ
ている。消弧穴21は可動コンタクト2の中心軸に一致
して設けられた軸方向消弧穴22とこの消弧穴21の反
先端部で連通している半径方向消弧穴23とからなって
いる。この消弧穴21の機能については後述する。静電
シールド15Aは可動コンタクト2が図の下方に矢印で
示す駆動方向20の方向に駆動されて下の方に移動した
「開」の状態のときに、固定コンタクト12の接地電極
又は可動コンタクト2との間の絶縁強度を確保するため
に電界の集中を緩和するために設けられているものであ
る。絶縁ノズル14Aは名称の通り耐熱性、耐アーク性
の優れた例えばフッ化樹脂などの絶縁物からなってい
て、その内側空間が消弧室17を形成している。この図
では可動コンタクト2が消弧室17の多くの空間を占め
ている状態になっている。台座11には図の上の方に凹
部16が形成されており、この凹部16は消弧室17の
一部を形成している。絶縁ノズル14Aには内径側に突
出する第1と第2の突出部141,142が設けられて
いて、それぞれの突出部141,142に構成される第
1と第2のノズル穴143,144は後述するように電
流遮断動作の際に、機械的に離れた固定コンタクト12
と可動コンタクト2とを電気的に短絡した状態を維持す
るアークが消える、いわゆる消弧がより効果的に行われ
るように設けられている。図4は図3の「閉」の状態か
ら「開」の状態、すなわち、電流遮断の過程を示すガス
開閉器の断面図であり、可動コンタクト2が移動してい
るだけでガス開閉器の構成要素は全て図3と同じであ
る。この図は可動コンタクト2が図示しない駆動装置に
よって矢印20の方向に駆動されて固定コンタクト12
から機械的に離れた直後の状態を示してあり、固定コン
タクト12の符号を付けないアーク接点と可動コンタク
ト2のアーク接点との間にアーク3が発生していて電気
的にはまだ「閉」の状態を維持している。アーク3が発
生することによって周囲の空間のガスが加熱されて圧力
が上昇する。遮断電流が小さいときには図に破線と矢印
で示すガス流4によってアーク3が消滅して消弧が成立
する。このガス流4は第1の突出部141、固定コンタ
クト12及び可動コンタクト2によって構成される空間
と、第1と第2の突出部と可動コンタクト2で囲まれた
空間との間の圧力差によって生ずるもので、半径方向消
弧穴23が第1の突出部141を通過した後に生ずる。
図5は図4から更に進んだ時点で、消弧が成立する直前
の状態を示すガス開閉器の断面図である。半径方向消弧
穴23は第2のノズル穴144から更に下の位置になっ
て広い空間に位置して消弧室17とこの空間を連通す
る。一方、遮断電流が大きいためにこの時点でも消弧せ
ずアークは長く延びておりそのために図4の場合よりも
はるかに消弧室17のガスを加熱してより高く圧力が上
昇している。消弧穴21はこの消弧室17と外部空間と
を連通するので図に矢印で示すガス流40が生じる。こ
のガス流40は前述のガス流4よりも強力なのでアーク
3を軸方向消弧穴21の中に引っ張り込んで長さを長く
するとともに冷却してアーク3を消滅させる。
【発明が解決しようとする課題】静電シールド15Aは
前述のように電流遮断のための消弧作用には何ら関係せ
ず、前述のように消弧が成立して開閉器として「開」の
状態になったときの絶縁強度を確保するためのものであ
る。ところで、絶縁ノズル14Aに使用される固体絶縁
物は一般にガスに比べて比誘電率が大きい。このような
固体絶縁物と高電圧金属とに挟まれた楔状のガス空間に
電界が集中して電界強度が高くなり部分放電が発生しや
すいことが知られている。例えば、図5の場合、絶縁ノ
ズル14Aの直線部と静電シールド15Aの湾曲部との
接触部に楔状のガス空間が形成されている。この楔状ガ
ス空間の電界強度が高くなることから、所定の絶縁強度
を確保するために種々の工夫が採用されるが、その結
果、部品点数の増加、加工工数の増大などによる製品の
価格上昇及び製品の寸法の増大の要因になるという問題
がある。この発明の目的はこのような問題を解決し、楔
状ガス空間が生じず、したがって、絶縁強度を確保する
上で寸法を縮小して製品の小型化、価格低減に寄与する
ことのできる静電シールドの構成を備えたガス開閉器を
提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、絶縁ガスが充填された容器内に、
固定部とこの固定部のリング状の固定コンタクトに挿
入、接触可能に設けられた可動コンタクトとを備え、固
定コンタクトを覆って絶縁ノズルが設けられてその内部
に消弧室を形成し、この絶縁ノズルの可動コンタクトが
挿入される側が絞られて内径側に突出する突出部を形成
し、この突出部に囲まれて可動コンタクトが貫通するノ
ズル穴が形成されてなるガス開閉器において、絶縁ノズ
ルの内側表面が金属メッキされて静電シールドを形成す
ることによって、従来の静電シールドと絶縁ノズルとの
間に生じるような楔状のガス空間が生じない。また、ノ
ズル穴を囲む突出部の静電シールドの表面に保護層を設
けることによって、ガス開閉器が電流遮断動作に入った
ときに発生するアークがこの部分の静電シールドに直接
接触して損傷を与えるのを防止する。この保護層を絶縁
物で構成すれば、アークと静電シールドとの間の電位差
を負担してアークが静電シールドに接触するのを防止す
る。また、絶縁ノズルの内側形状を、曲率半径を持った
断面形状に成形することによって角部をなくし、電界強
度の集中を防止する。
【発明の実施の形態】
【実施例1】以下この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の第1の実施例を示すガス開閉器の
断面図であり、図3と同じ部材には同じ符号を付けて重
複する説明を省く。図1の図3に対する違いは、図3に
設けられている静電シールド15Aを省略し、その代わ
り絶縁ノズル14の内表面の形状を変え金属メッキして
その表面上に静電シールド15を形成した点である。静
電シールド15は電界強度の集中を防止するために外径
側を向いた角部には一定の曲率半径を持たせる必要があ
るので、絶縁ノズル14をこの曲率半径を持った断面形
状にして、その表面に金属メッキしたときに静電シール
ド15の機能を果たすようにしてある。実際の金属メッ
キの方法の例としては、最初に下地としてニッケルをメ
ッキしその上に更に銅をメッキするという方法があり、
メッキは蒸着によって行われる。図では静電シールド1
5の厚み寸法を大きく記載してあるが、実際には10μ
m程度の極薄い層である。静電シールド15は絶縁ノズ
ル14の内側表面に密着しているので前述のような楔状
のガス空間が生じず、したがって、絶縁強度を確保する
ために絶縁寸法を増やしたりすることが不要になる。
【実施例2】図2はこの発明の第2の実施例を示すガス
開閉器の断面図であり、図1と同じ部材には同じ符号を
付けて重複する説明を省く。図2の図1に対する違い
は、静電シールド15の表面の一部に保護層151を設
けた点である。図5に示したようにアークが長く延びた
ときに時としてこのアークが静電シールド15Aに接触
してアークの高温によって蒸発したり、アーク電流が流
れることによるジュール損によって蒸発したりして損傷
することが考えられる。図5の場合には静電シールド1
5Aは図のように厚みの大きなアルミ製なのでたとえア
ークに接触したり電流が流れたとしても静電シールド1
5Aがその機能を阻害するほどに損傷するというような
ことはない。図2で保護層151を設けたのはこのよう
な静電シールド15にアークが接触したりアーク電流が
流れるのを防止するためである。保護層151は絶縁物
であり、図ではかなり厚い寸法であるが、アーク3と静
電シールド15の電位差はアーク3の電圧降下分を上回
ることはないので薄い絶縁層でもアーク電流を遮断する
機能を充分果たすことができる。実際の保護層151の
製作は、耐熱性の良いエポキシ樹脂又はフッ化樹脂の液
状のものを流し込んで硬化させて形成する。この他にガ
ラス繊維強化プラスティックを必要部分に張り付ける構
成を採用することもできる。この場合、プラスティック
としては当然エポキシ樹脂のように耐熱性の優れたもの
が採用される。保護層151を絶縁物ではなく金属で構
成することも可能である。この場合、保護層151の断
面構造は図2とは異なるが、この部分に例えば厚みがmm
単位のリング状の金属を接着剤で張り付ける構成を採用
すれば、アークが接触したときにはこの金属製のリング
に接触しアーク電流が流れることになって静電シールド
15はアークから保護される。しかし、このようなリン
グ状の金属を設けて固定するために接着剤を塗布する必
要があるから、それならば絶縁物を塗布するだけに止め
ても保護層の機能を果たすのであるから金属製の保護層
を設ける意義はないことになる。いずれにしてもその機
能、製作方法などの点から保護層としては前述のような
絶縁材からなる保護層151とするのが妥当である。
【発明の効果】この発明は前述のように、絶縁ノズルの
内周表面に金属メッキして静電シールドを形成すること
によって、従来の静電シールドと絶縁ノズルとの間に生
ずるような楔状のガス空間が生じないので、楔状ガス空
間に電界が集中して絶縁上の弱点になることがないこと
から、絶縁信頼性が向上し、また、絶縁強度も向上する
ことからその分絶縁寸法を縮小してガス開閉器そのもの
の縮小化に寄与するという効果が得られる。また、突出
部に設けられた静電シールドの表面に保護層を設ける
と、ガス開閉器が電流遮断動作に入ったときに発生する
アークがこの部分の静電シールドに直接接触して損傷を
与えるのを防止することができるので、長期にわたって
静電シールドの機能を維持して装置の信頼性を確保する
ことができる。この保護層を絶縁材で構成すれば、アー
クと静電シールドとの間の電位差を負担してアークが静
電シールドに接触するのを防止し、かつ硬化性の液体絶
縁物を流し込む方法、あるいは絶縁層を張り付ける方法
などによって容易に保護層を形成することが可能であ
る。また、絶縁ノズルの内側形状を、曲率半径を持った
断面形状に成形すれば、角部がなくなるので、電界強度
の集中を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すガス開閉器の断
面図
【図2】この発明の第2の実施例を示すガス開閉器の断
面図
【図3】従来のガス開閉器が「閉」のときの断面図
【図4】従来のガス開閉器の遮断動作開始直後ときの断
面図
【図5】従来のガス開閉器の遮断動作終了直前のときの
断面図
【符号の説明】
1,1A…固定部、11…台座、12…固定コンタク
ト、14,14A…絶縁ノズル、141…第1の突出
部、142…第2の突出部、143,144…ノズル
穴、15,15A…静電シールド、151…保護層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ガスが充填された容器内に、固定部と
    この固定部のリング状の固定コンタクトに挿入、接触可
    能に設けられた可動コンタクトとを備え、固定コンタク
    トを覆って絶縁ノズルが設けられてその内部に消弧室を
    形成し、この絶縁ノズルの可動コンタクトが挿入される
    側が絞られて内径側に突出する突出部を形成し、この突
    出部に囲まれて可動コンタクトが貫通するノズル穴が形
    成されてなるガス開閉器において、絶縁ノズルの内側表
    面が金属メッキされて静電シールドが形成されてなるこ
    とを特徴とするガス開閉器。
  2. 【請求項2】ノズル穴を囲む突出部の静電シールドの表
    面に保護層が設けられてなることを特徴とする請求項1
    記載のガス開閉器。
  3. 【請求項3】保護層が絶縁物からなることを特徴とする
    請求項2記載のガス開閉器。
  4. 【請求項4】絶縁ノズルの内側形状が曲率半径を持った
    断面形状に成形されてなることを特徴とする請求項1記
    載のガス開閉器。
JP26264696A 1996-10-03 1996-10-03 ガス開閉器 Withdrawn JPH10106408A (ja)

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JP26264696A JPH10106408A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 ガス開閉器

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JPH10106408A true JPH10106408A (ja) 1998-04-24

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JP (1) JPH10106408A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200457544Y1 (ko) * 2010-04-02 2011-12-26 엘에스산전 주식회사 가스절연 차단기
JP5014526B1 (ja) * 2011-10-19 2012-08-29 三菱電機株式会社 ガス遮断器

Cited By (4)

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KR200457544Y1 (ko) * 2010-04-02 2011-12-26 엘에스산전 주식회사 가스절연 차단기
JP5014526B1 (ja) * 2011-10-19 2012-08-29 三菱電機株式会社 ガス遮断器
WO2013057808A1 (ja) * 2011-10-19 2013-04-25 三菱電機株式会社 ガス遮断器
US9230750B2 (en) 2011-10-19 2016-01-05 Mitsubishi Electric Corporation Gas circuit breaker

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