JPH10104661A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置およびその製造方法Info
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- JPH10104661A JPH10104661A JP8262786A JP26278696A JPH10104661A JP H10104661 A JPH10104661 A JP H10104661A JP 8262786 A JP8262786 A JP 8262786A JP 26278696 A JP26278696 A JP 26278696A JP H10104661 A JPH10104661 A JP H10104661A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面が陽極酸化されたゲート信号線に対する
絶縁膜のカバレージの向上。 【解決手段】 層間絶縁膜の下層に形成される一方の信
号線が、その表面が陽極酸化されたAlあるいはその合
金から構成されている液晶表示装置において、Alある
いはその合金から構成される前記信号線は、その信号線
の平坦な部分に形成される陽極酸化膜の厚さをaとし、
該信号線の角の部分に形成される陽極酸化膜の厚さをb
とした場合、b/aの関係が1.1以下となっている。
絶縁膜のカバレージの向上。 【解決手段】 層間絶縁膜の下層に形成される一方の信
号線が、その表面が陽極酸化されたAlあるいはその合
金から構成されている液晶表示装置において、Alある
いはその合金から構成される前記信号線は、その信号線
の平坦な部分に形成される陽極酸化膜の厚さをaとし、
該信号線の角の部分に形成される陽極酸化膜の厚さをb
とした場合、b/aの関係が1.1以下となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に、アクティブ・マトリックス型と称される液晶
表示装置およびその製造方法に関する。
り、特に、アクティブ・マトリックス型と称される液晶
表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ・マトリックス型の液晶表示
装置は、液晶を介して互いに対向配置される透明基板の
うち一方の液晶側の面に、x方向に延在しかつy方向に
並設されたゲート信号線と、これらゲート信号線に絶縁
されてy方向に延在しかつx方向に並設されたドレイン
信号線とを備え、これら各信号線で囲まれた矩形状の領
域を画素領域として構成されている。
装置は、液晶を介して互いに対向配置される透明基板の
うち一方の液晶側の面に、x方向に延在しかつy方向に
並設されたゲート信号線と、これらゲート信号線に絶縁
されてy方向に延在しかつx方向に並設されたドレイン
信号線とを備え、これら各信号線で囲まれた矩形状の領
域を画素領域として構成されている。
【0003】そして、これら各画素領域には、ゲート信
号線に供給される走査信号(電圧)によってオンする薄
膜トランジスタと、この薄膜トランジスタを介してドレ
イン信号線に供給される映像信号(電圧)が印加される
画素電極とを備えている。
号線に供給される走査信号(電圧)によってオンする薄
膜トランジスタと、この薄膜トランジスタを介してドレ
イン信号線に供給される映像信号(電圧)が印加される
画素電極とを備えている。
【0004】このような構成において、ゲート信号線は
特にその電気的抵抗値を小さくすることが要求される。
該ゲート信号線へ供給されるゲート信号の遅延によっ
て、いわゆる横スメアが発生するのを防止できるからで
ある。
特にその電気的抵抗値を小さくすることが要求される。
該ゲート信号線へ供給されるゲート信号の遅延によっ
て、いわゆる横スメアが発生するのを防止できるからで
ある。
【0005】このため、該ゲート信号線を形成する材料
はAlあるいはその合金が用いられるのが通常となって
いる。
はAlあるいはその合金が用いられるのが通常となって
いる。
【0006】しかし、このような材料からなるゲート信
号線は、それを薄膜トランジスタよりも下層に形成する
場合、該薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を兼ね、か
つ、ドレイン信号線に対する層間絶縁膜となる絶縁膜を
通してヒロック(突起)が発生して該ドレイン信号線と
短絡してしまうことから、その表面をいわゆる陽極酸化
してAl酸化膜を形成する技術が知られるに至ってい
る。
号線は、それを薄膜トランジスタよりも下層に形成する
場合、該薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を兼ね、か
つ、ドレイン信号線に対する層間絶縁膜となる絶縁膜を
通してヒロック(突起)が発生して該ドレイン信号線と
短絡してしまうことから、その表面をいわゆる陽極酸化
してAl酸化膜を形成する技術が知られるに至ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、透明基板上に
形成されたAlからなるゲート信号線を陽極酸化した場
合、該ゲート信号線の表面に均一なAl酸化膜が形成さ
れることは稀であり、該陽極酸化の際の電流集中によっ
て、特に、該ゲート信号線の角部(換言すれば稜線部)
において膜厚の大きなAl酸化膜が形成されてしまう現
象が認識されている。
形成されたAlからなるゲート信号線を陽極酸化した場
合、該ゲート信号線の表面に均一なAl酸化膜が形成さ
れることは稀であり、該陽極酸化の際の電流集中によっ
て、特に、該ゲート信号線の角部(換言すれば稜線部)
において膜厚の大きなAl酸化膜が形成されてしまう現
象が認識されている。
【0008】このため、このゲート信号線をも被って形
成される前記絶縁膜は、該ゲート信号線の角部において
充分なカバレージが期待できず、結果としてドレイン信
号線との間に電気的短絡の原因を生じせしめることにな
る。
成される前記絶縁膜は、該ゲート信号線の角部において
充分なカバレージが期待できず、結果としてドレイン信
号線との間に電気的短絡の原因を生じせしめることにな
る。
【0009】さらに、各画素領域にいわゆる付加容量素
子を形成し、この付加容量素子によって、薄膜トランジ
スタがオフした際に画素電極に供給された映像信号を長
く保持させようとする構成においては、その一方の電極
として前記ゲート信号線の一部を用い、かつ前記絶縁膜
を誘電体膜として用いることが通常となるため、該誘電
体膜の耐圧が劣化してしまうという問題も指摘されるに
至っている。
子を形成し、この付加容量素子によって、薄膜トランジ
スタがオフした際に画素電極に供給された映像信号を長
く保持させようとする構成においては、その一方の電極
として前記ゲート信号線の一部を用い、かつ前記絶縁膜
を誘電体膜として用いることが通常となるため、該誘電
体膜の耐圧が劣化してしまうという問題も指摘されるに
至っている。
【0010】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、表面が陽極酸化されたゲ
ート信号線に対する絶縁膜のカバレージを向上させるこ
とのできる液晶表示装置およびその製造方法を提供する
ことにある。
れたものであり、その目的は、表面が陽極酸化されたゲ
ート信号線に対する絶縁膜のカバレージを向上させるこ
とのできる液晶表示装置およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0012】すなわち、液晶を介して互いに対向配置さ
れる透明基板のうち、その一方の液晶側の面に、x方向
に延在しかつy方向に並設されるゲート信号線と、これ
らゲート信号線に層間絶縁膜を介してy方向に延在しか
つx方向に並設されるドレイン信号線とを備え、これら
ゲート信号線とドレイン信号線とで囲まれる画素領域の
それぞれに、該ゲート信号線に供給される走査信号によ
ってオンする薄膜トランジスタと、このオンされた薄膜
トランジスタを介して前記ドレイン信号線に供給される
映像信号が印加される画素電極とを備えているものであ
って、前記層間絶縁膜の下層に形成される一方の信号線
が、その表面が陽極酸化されたAlあるいはその合金か
ら構成されている液晶表示装置において、Alあるいは
その合金から構成される前記信号線は、その信号線の平
坦な部分に形成される陽極酸化膜の厚さをaとし、該信
号線の角の部分に形成される陽極酸化膜の厚さをbとし
た場合、b/aの関係が1.1以下となっていることを
特徴とするものである。
れる透明基板のうち、その一方の液晶側の面に、x方向
に延在しかつy方向に並設されるゲート信号線と、これ
らゲート信号線に層間絶縁膜を介してy方向に延在しか
つx方向に並設されるドレイン信号線とを備え、これら
ゲート信号線とドレイン信号線とで囲まれる画素領域の
それぞれに、該ゲート信号線に供給される走査信号によ
ってオンする薄膜トランジスタと、このオンされた薄膜
トランジスタを介して前記ドレイン信号線に供給される
映像信号が印加される画素電極とを備えているものであ
って、前記層間絶縁膜の下層に形成される一方の信号線
が、その表面が陽極酸化されたAlあるいはその合金か
ら構成されている液晶表示装置において、Alあるいは
その合金から構成される前記信号線は、その信号線の平
坦な部分に形成される陽極酸化膜の厚さをaとし、該信
号線の角の部分に形成される陽極酸化膜の厚さをbとし
た場合、b/aの関係が1.1以下となっていることを
特徴とするものである。
【0013】このように構成された液晶表示装置は、層
間絶縁膜に被われる一方の信号線において、その角の部
分(稜線の部分)に陽極酸化膜が厚く形成されていない
ことから、前記層間絶縁膜を該一方の信号線をも被って
形成した場合、該絶縁膜の充分なカバレージを達成する
ことができるようになる。
間絶縁膜に被われる一方の信号線において、その角の部
分(稜線の部分)に陽極酸化膜が厚く形成されていない
ことから、前記層間絶縁膜を該一方の信号線をも被って
形成した場合、該絶縁膜の充分なカバレージを達成する
ことができるようになる。
【0014】このため、該一方の信号線と前記層間絶縁
膜を介して形成される他方の信号線との間で充分な耐圧
がとれるようになり、また、該他方の信号線の断線を防
止することができるようになる。
膜を介して形成される他方の信号線との間で充分な耐圧
がとれるようになり、また、該他方の信号線の断線を防
止することができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による液晶表示装置
の一実施例について図面を用いて説明をする。
の一実施例について図面を用いて説明をする。
【0016】まず、本発明によるアクティブ・マトリッ
クス液晶表示装置において、液晶を介して互いに対向配
置される透明ガラス基板のうち一方の透明ガラス基板1
の液晶側の面には、そのx方向に延在されかつy方向に
並設されるゲート信号線2と、これらゲート信号線2と
絶縁されy方向に延在されかつx方向に並設されるドレ
イン信号線7とがあり、これらゲート信号線2とドレイ
ン信号線7とで囲まれた矩形状の領域が画素領域として
形成されるようになっている。
クス液晶表示装置において、液晶を介して互いに対向配
置される透明ガラス基板のうち一方の透明ガラス基板1
の液晶側の面には、そのx方向に延在されかつy方向に
並設されるゲート信号線2と、これらゲート信号線2と
絶縁されy方向に延在されかつx方向に並設されるドレ
イン信号線7とがあり、これらゲート信号線2とドレイ
ン信号線7とで囲まれた矩形状の領域が画素領域として
形成されるようになっている。
【0017】すなわち、これら各画素領域がマトリック
ス状に多数配置されることによって、それらの集合体が
表示部を構成するようになっている。
ス状に多数配置されることによって、それらの集合体が
表示部を構成するようになっている。
【0018】そして、これら各画素領域には、その中央
部を除く周辺部の領域の一部に薄膜トランジスタTF
T、および付加容量素子Caddが形成され、また中央
部の領域のほとんどの部分には画素電極6が形成されて
いる。
部を除く周辺部の領域の一部に薄膜トランジスタTF
T、および付加容量素子Caddが形成され、また中央
部の領域のほとんどの部分には画素電極6が形成されて
いる。
【0019】このように構成される各画素領域は、液晶
を介して他方の対向する透明ガラス基板の該液晶側に形
成された共通画素電極(各画素領域に共通な透明電極)
とで画素を構成するようになっている。
を介して他方の対向する透明ガラス基板の該液晶側に形
成された共通画素電極(各画素領域に共通な透明電極)
とで画素を構成するようになっている。
【0020】すなわち、上述した各画素領域において、
その画素領域を画する一方のゲート信号線2に走査信号
が供給されることによって、対応する薄膜トランジスタ
TFTがオンし、このオンされた薄膜トランジスタTF
Tを介してドレイン信号線7から供給される映像信号が
画素電極6に供給され、前記共通画素電極との間に電界
を生じさせるようになっている。これによって該画素電
極と共通画素電極との間の液晶はその光透過特性が制御
されるようになっている。
その画素領域を画する一方のゲート信号線2に走査信号
が供給されることによって、対応する薄膜トランジスタ
TFTがオンし、このオンされた薄膜トランジスタTF
Tを介してドレイン信号線7から供給される映像信号が
画素電極6に供給され、前記共通画素電極との間に電界
を生じさせるようになっている。これによって該画素電
極と共通画素電極との間の液晶はその光透過特性が制御
されるようになっている。
【0021】この場合、該画素領域を画する他方のゲー
ト信号線2と画素電極6との間には前記付加容量素子C
addが形成されており、この付加容量素子Caddに
よって、前記一方のゲート信号線2への走査信号の供給
がなされなくなって薄膜トランジスタTFTがオフして
も、前記画素電極6に印加された映像信号は前記共通画
素電極との間で比較的長く保持されるようになってい
る。
ト信号線2と画素電極6との間には前記付加容量素子C
addが形成されており、この付加容量素子Caddに
よって、前記一方のゲート信号線2への走査信号の供給
がなされなくなって薄膜トランジスタTFTがオフして
も、前記画素電極6に印加された映像信号は前記共通画
素電極との間で比較的長く保持されるようになってい
る。
【0022】次に、上述した各構成部材を詳細に説明す
る。
る。
【0023】ゲート信号線2 図4は、透明ガラス基板1の液晶側に形成された各構成
部材の平面図を示すものであり、このうちゲート信号2
は図中x方向に延在されて形成されている。
部材の平面図を示すものであり、このうちゲート信号2
は図中x方向に延在されて形成されている。
【0024】該ゲート信号線2は、透明ガラス基板1の
表面に直接形成され、図中、その上側にある画素領域と
下側にある画素領域の間を走行しており、前記各画素領
域はそれぞれの全体のうちの約半分が図示されたものと
なっている。
表面に直接形成され、図中、その上側にある画素領域と
下側にある画素領域の間を走行しており、前記各画素領
域はそれぞれの全体のうちの約半分が図示されたものと
なっている。
【0025】そして、このゲート信号線2は、その一部
において、図中上側にある画素領域内に形成される薄膜
トランジスタTFTのゲート電極2Aを兼ねて形成され
るようになっている。
において、図中上側にある画素領域内に形成される薄膜
トランジスタTFTのゲート電極2Aを兼ねて形成され
るようになっている。
【0026】このゲート信号線2は、たとえばスパッタ
リング方法によって、この実施例の場合特に、Alある
いはその合金(たとえばAl−Ti−Ta)をたとえば
300nmの厚さにより形成し、その電気的抵抗の値を
小さくすることによって、いわゆる横スミアの発生を防
止できるようになっている。
リング方法によって、この実施例の場合特に、Alある
いはその合金(たとえばAl−Ti−Ta)をたとえば
300nmの厚さにより形成し、その電気的抵抗の値を
小さくすることによって、いわゆる横スミアの発生を防
止できるようになっている。
【0027】そして、ゲート信号線2は、その側面が、
同図のV−V線における断面図である図5からも明らかな
ように、透明基板1の側に末広がり状となるテーパ2T
が形成され、この結果、断面における形状が台形をなす
構成となっている。後の工程で形成されるドレイン信号
線7等のように該ゲート信号線2を乗り越えて形成され
る場合に、該ドレイン信号線7等が段切れを起して断線
してしまうのを極力防止せんがためである。
同図のV−V線における断面図である図5からも明らかな
ように、透明基板1の側に末広がり状となるテーパ2T
が形成され、この結果、断面における形状が台形をなす
構成となっている。後の工程で形成されるドレイン信号
線7等のように該ゲート信号線2を乗り越えて形成され
る場合に、該ドレイン信号線7等が段切れを起して断線
してしまうのを極力防止せんがためである。
【0028】また、後述する絶縁膜3を通して該ゲート
信号線2と交差させて形成するドレイン信号線7との間
に短絡の原因となるいわゆるヒロック(突起)の発生を
防止するために、該ゲート信号線2の表面(側面をも含
む)は陽極化成によってたとえば175nmの膜厚のA
l酸化膜2Oが形成されている。
信号線2と交差させて形成するドレイン信号線7との間
に短絡の原因となるいわゆるヒロック(突起)の発生を
防止するために、該ゲート信号線2の表面(側面をも含
む)は陽極化成によってたとえば175nmの膜厚のA
l酸化膜2Oが形成されている。
【0029】そして、この場合、図1(b)に示すよう
に、このゲート信号線2において、その平坦な部分に形
成される陽極酸化膜2Oの厚さをaとし、該信号線2の
角の部分(稜線の部分)に形成される陽極酸化膜2Oの
厚さをbとした場合、アスペクト比:b/aの関係が
1.1以下となっているように構成されている。なお、
図1(a)は、陽極化成を行う前のAlあるいはその合
金からなるゲート信号線2である。
に、このゲート信号線2において、その平坦な部分に形
成される陽極酸化膜2Oの厚さをaとし、該信号線2の
角の部分(稜線の部分)に形成される陽極酸化膜2Oの
厚さをbとした場合、アスペクト比:b/aの関係が
1.1以下となっているように構成されている。なお、
図1(a)は、陽極化成を行う前のAlあるいはその合
金からなるゲート信号線2である。
【0030】このように形成されたゲート信号線2は、
その角の部分(稜線の部分)において、特に陽極酸化膜
2Oが厚く形成されていないことから、後述する絶縁膜
3を該ゲート信号線2をも被って形成した場合、該絶縁
膜3の充分なカバレージを達成することができるように
なる。
その角の部分(稜線の部分)において、特に陽極酸化膜
2Oが厚く形成されていないことから、後述する絶縁膜
3を該ゲート信号線2をも被って形成した場合、該絶縁
膜3の充分なカバレージを達成することができるように
なる。
【0031】このようにして、Alあるいはその合金か
らなるゲート信号線2の表面に形成する陽極酸化膜2O
の上述した膜厚の制御は、該ゲート信号線を、pHが
7.0以上10.0以下の陽極化成液を用いて陽極酸化
することよって行うことができる。
らなるゲート信号線2の表面に形成する陽極酸化膜2O
の上述した膜厚の制御は、該ゲート信号線を、pHが
7.0以上10.0以下の陽極化成液を用いて陽極酸化
することよって行うことができる。
【0032】具体的に示すと、まず、該陽極化成液とし
て、3%の酒石酸を含むエチレングリコール溶液をアン
モニア溶液によって調整し、そのpHを7.0以上1
0.0以下の範囲にする。
て、3%の酒石酸を含むエチレングリコール溶液をアン
モニア溶液によって調整し、そのpHを7.0以上1
0.0以下の範囲にする。
【0033】そして、この陽極化成液に、ゲート信号線
2が形成された透明基板1を浸漬し、該ゲート信号線2
の両端に125Vの化成電圧を印加するとともに、該ゲ
ート信号線2に160mAの化成電流を流し、この化成
電流が2mA以下になるまで陽極化成を続ける。
2が形成された透明基板1を浸漬し、該ゲート信号線2
の両端に125Vの化成電圧を印加するとともに、該ゲ
ート信号線2に160mAの化成電流を流し、この化成
電流が2mA以下になるまで陽極化成を続ける。
【0034】図2は、陽極化成液のpHを上述した7.
0から10.0に限らず、従来なされていたpHの範囲
をも含んで、それぞれpHを変化させて陽極化成した場
合に、それぞれゲート信号線2の平坦な部分に形成され
る陽極酸化膜の厚さ(a)と、角の部分(稜線の部分)
に形成される陽極酸化膜の厚さ(b)とのアスペクト
比:b/aの関係を示したグラフである。
0から10.0に限らず、従来なされていたpHの範囲
をも含んで、それぞれpHを変化させて陽極化成した場
合に、それぞれゲート信号線2の平坦な部分に形成され
る陽極酸化膜の厚さ(a)と、角の部分(稜線の部分)
に形成される陽極酸化膜の厚さ(b)とのアスペクト
比:b/aの関係を示したグラフである。
【0035】陽極化成液のpHが7.0以下(酸性)の
場合、酸化物形成反応が促進され、特に化成電流が集中
し易い部分で化成膜の膜厚が厚くなる(アスペクト比の
増大)ことが判明する。
場合、酸化物形成反応が促進され、特に化成電流が集中
し易い部分で化成膜の膜厚が厚くなる(アスペクト比の
増大)ことが判明する。
【0036】一方、pHが7.0(アルカリ性)の場
合、化成の進行とは別にAlの溶解も同時に発生し、p
Hが高いほどこのAlの溶解速度は増加するようにな
る。この結果、形成されるゲート信号線2は、前記図1
(b)に対応させた図で示すと、図3に示すようにな
る。
合、化成の進行とは別にAlの溶解も同時に発生し、p
Hが高いほどこのAlの溶解速度は増加するようにな
る。この結果、形成されるゲート信号線2は、前記図1
(b)に対応させた図で示すと、図3に示すようにな
る。
【0037】そして、pHが10.0未満の弱アルカリ
の場合には、このAlの溶解速度も小さく、しかも化成
電流の集中する角の部分で僅かな溶解反応と化成反応と
が同時に起るため、その部分における化成膜が厚く形成
されることはなくなる。
の場合には、このAlの溶解速度も小さく、しかも化成
電流の集中する角の部分で僅かな溶解反応と化成反応と
が同時に起るため、その部分における化成膜が厚く形成
されることはなくなる。
【0038】ちなみに、pHを10.0以上にした場
合、Alの溶解速度が増大して陽極酸化膜に穴が形成さ
れる現象が見られ、該陽極酸化膜の形成のメリットが損
なわれることになる。
合、Alの溶解速度が増大して陽極酸化膜に穴が形成さ
れる現象が見られ、該陽極酸化膜の形成のメリットが損
なわれることになる。
【0039】したがって、このようなことから明らかな
ように、陽極化成液のpHが7.0以上10.0以下に
した場合、ゲート信号線2の角の部分(稜線の部分)に
形成される陽極酸化膜2Oの厚さ(b)はほぼ一定とな
り、しかも、その厚さは、該角の部分におけるヒロック
の防止を充分にし、しかも、その後に形成される絶縁膜
のカバレージを良好なものとすることができる。
ように、陽極化成液のpHが7.0以上10.0以下に
した場合、ゲート信号線2の角の部分(稜線の部分)に
形成される陽極酸化膜2Oの厚さ(b)はほぼ一定とな
り、しかも、その厚さは、該角の部分におけるヒロック
の防止を充分にし、しかも、その後に形成される絶縁膜
のカバレージを良好なものとすることができる。
【0040】また、上述したように、ゲート信号線2
を、その側面に透明基板側1に末広がり状となるテーパ
を形成し、断面の形状が台形をなすような構成とし、該
テーパの透明基板1に対する角度を特に30°以下にす
ることによって、その表面に形成される陽極酸化膜は、
その本来の機能を充分に果たすとともに、該ゲート信号
線2を被って形成する絶縁膜3のカバレージの信頼性も
極めて良好になることが判明した。
を、その側面に透明基板側1に末広がり状となるテーパ
を形成し、断面の形状が台形をなすような構成とし、該
テーパの透明基板1に対する角度を特に30°以下にす
ることによって、その表面に形成される陽極酸化膜は、
その本来の機能を充分に果たすとともに、該ゲート信号
線2を被って形成する絶縁膜3のカバレージの信頼性も
極めて良好になることが判明した。
【0041】絶縁膜3 このようにゲート信号線2が形成された透明ガラス基板
1の表面には、たとえばCVD方法によって形成された
シリコン窒化膜からなる絶縁膜3が形成されている。
1の表面には、たとえばCVD方法によって形成された
シリコン窒化膜からなる絶縁膜3が形成されている。
【0042】この絶縁膜3は、透明ガラス基板1の表面
の一部の領域にのみ形成されており、薄膜トランジスタ
TFTの形成領域、ゲート信号線2に対するドレイン信
号線7との交差領域、および付加容量素子Caddの一
方の電極6Bと画素電極6との接続部における領域に形
成されている。
の一部の領域にのみ形成されており、薄膜トランジスタ
TFTの形成領域、ゲート信号線2に対するドレイン信
号線7との交差領域、および付加容量素子Caddの一
方の電極6Bと画素電極6との接続部における領域に形
成されている。
【0043】この場合、薄膜トランジスタTFTの形成
領域とドレイン信号線7との交差領域とは、互いに近接
されているため、それの領域に形成されている絶縁膜3
は互いに一体となって形成されている。
領域とドレイン信号線7との交差領域とは、互いに近接
されているため、それの領域に形成されている絶縁膜3
は互いに一体となって形成されている。
【0044】なお、このような構造において、薄膜トラ
ンジスタTFTの形成領域における絶縁膜3はゲート信
号線2の表面に形成された陽極酸化膜2Oとともにゲー
ト絶縁膜が構成され、また、ゲート信号線2のドレイン
信号線7に対する交差領域における絶縁膜3はゲート信
号線2の表面に形成された陽極酸化膜2Oとともに層間
絶縁膜が構成されるようになっている。
ンジスタTFTの形成領域における絶縁膜3はゲート信
号線2の表面に形成された陽極酸化膜2Oとともにゲー
ト絶縁膜が構成され、また、ゲート信号線2のドレイン
信号線7に対する交差領域における絶縁膜3はゲート信
号線2の表面に形成された陽極酸化膜2Oとともに層間
絶縁膜が構成されるようになっている。
【0045】この場合、先に説明したように、この絶縁
膜3によって被われるゲート信号線2は、その表面に形
成される陽極酸化膜2Oが、特に角の部分(稜線の部
分)において厚く形成されていないために、該ゲート信
号線2に対して充分なカバレージができるようになり、
ゲート信号線2とドレイン信号線7との間で充分な耐圧
がとれ、また、ドレイン信号線7の断線を防止すること
ができるようになる。
膜3によって被われるゲート信号線2は、その表面に形
成される陽極酸化膜2Oが、特に角の部分(稜線の部
分)において厚く形成されていないために、該ゲート信
号線2に対して充分なカバレージができるようになり、
ゲート信号線2とドレイン信号線7との間で充分な耐圧
がとれ、また、ドレイン信号線7の断線を防止すること
ができるようになる。
【0046】薄膜トランジスタTFT 前記絶縁膜3の上面には、該絶縁膜3と同一のパターン
からなる半導体層4が重畳されて形成されている。
からなる半導体層4が重畳されて形成されている。
【0047】この半導体層4は不純物を故意にドープし
ていないいわゆるi型半導体層からなっている。
ていないいわゆるi型半導体層からなっている。
【0048】そして、この半導体層4の表面にはドレイ
ン電極7Aとソース電極6Aとが互いに離間されて形成
され、このドレイン電極7Aとソース電極6Aは、その
形成領域における該半導体層4の表面にたとえば高濃度
のn型不純物をドープしたコンタクト層が介在されて形
成されている。
ン電極7Aとソース電極6Aとが互いに離間されて形成
され、このドレイン電極7Aとソース電極6Aは、その
形成領域における該半導体層4の表面にたとえば高濃度
のn型不純物をドープしたコンタクト層が介在されて形
成されている。
【0049】ここで、このように絶縁膜3、半導体層4
(i型半導体層、コンタクト層)からなる同一パターン
の積層体5は、その製造において、1回のフォトマスク
工程を経て形成されるようになっている。
(i型半導体層、コンタクト層)からなる同一パターン
の積層体5は、その製造において、1回のフォトマスク
工程を経て形成されるようになっている。
【0050】なお、i型半導体層の表面において、ドレ
イン電極7Aおよびソース電極6Aとの界面のみにコン
タクト層が形成される構造は、たとえば、前記i型半導
体層の表面にn型不純物をドープした層を形成し、さら
に、ドレイン電極7Aとソース電極6Aとを形成した
後、このドレイン電極7Aとソース電極6Aとをマスク
にしてn型不純物をドープした層をエッチングすること
によって上記構成を得ることができる。
イン電極7Aおよびソース電極6Aとの界面のみにコン
タクト層が形成される構造は、たとえば、前記i型半導
体層の表面にn型不純物をドープした層を形成し、さら
に、ドレイン電極7Aとソース電極6Aとを形成した
後、このドレイン電極7Aとソース電極6Aとをマスク
にしてn型不純物をドープした層をエッチングすること
によって上記構成を得ることができる。
【0051】このように構成された薄膜トランジスタT
FTは、ゲート信号線2から走査信号がゲート電極に供
給されると、ゲート絶縁膜を介してi型半導体層にチャ
ネル層が形成され、このチャネル層を介してドレイン電
極7Aおよびソース電極8Aとの間が導通するようにな
る、いわゆるMIS型トランジスタとなっている。
FTは、ゲート信号線2から走査信号がゲート電極に供
給されると、ゲート絶縁膜を介してi型半導体層にチャ
ネル層が形成され、このチャネル層を介してドレイン電
極7Aおよびソース電極8Aとの間が導通するようにな
る、いわゆるMIS型トランジスタとなっている。
【0052】なお、MIS型トランジスタのドレイン電
極7Aおよびソース電極6Aの称呼は、本来その間のバ
イアス極性によって決定されるもので、この液晶表示装
置の回路ではその極性が動作中反転するようになり、そ
の称呼は動作中入れ替わるものとなる。しかし、この実
施例では、説明の便宜上画素電極6と接続される側をソ
ース電極6Aと固定して表現している。
極7Aおよびソース電極6Aの称呼は、本来その間のバ
イアス極性によって決定されるもので、この液晶表示装
置の回路ではその極性が動作中反転するようになり、そ
の称呼は動作中入れ替わるものとなる。しかし、この実
施例では、説明の便宜上画素電極6と接続される側をソ
ース電極6Aと固定して表現している。
【0053】そして、該ドレイン電極7Aは、後述で明
らかになるようにドレイン信号線7と一体に形成される
ように構成され、また、ソース電極8Aにおいても該ド
レイン電極7Aと同一の材料で形成され、かつ同一の工
程で形成されるようになっている。
らかになるようにドレイン信号線7と一体に形成される
ように構成され、また、ソース電極8Aにおいても該ド
レイン電極7Aと同一の材料で形成され、かつ同一の工
程で形成されるようになっている。
【0054】画素電極5 透明基板1の上面であってゲート信号線2と後に詳述す
るドレイン信号線7とで囲まれる領域には、その周辺部
を除く中央の大部分にたとえばITO(Indium-Tin-Oxi
de)からなる画素電極5が形成されている。
るドレイン信号線7とで囲まれる領域には、その周辺部
を除く中央の大部分にたとえばITO(Indium-Tin-Oxi
de)からなる画素電極5が形成されている。
【0055】そして、この画素電極5は、それに対応す
る薄膜トランジスタTFTをオンするゲート信号線2と
隣接する他のゲート信号線2との間で後述の付加容量素
子Caddの一方の電極を形成するように、該他のゲー
ト信号線2の一部に重畳される延在部を備えている。
る薄膜トランジスタTFTをオンするゲート信号線2と
隣接する他のゲート信号線2との間で後述の付加容量素
子Caddの一方の電極を形成するように、該他のゲー
ト信号線2の一部に重畳される延在部を備えている。
【0056】この延在部は、図4において、ゲート信号
線2の下側の画素領域における画素電極5の一部が該ゲ
ート信号線2上に至るまで形成されていることによつて
示されている。
線2の下側の画素領域における画素電極5の一部が該ゲ
ート信号線2上に至るまで形成されていることによつて
示されている。
【0057】ドレイン信号線7 ドレイン信号線7は前記層間絶縁膜を介してゲート信号
線2と交差するように形成され、図4においては画素領
域の左側をy方向に走行して示されている。そして、ド
レイン信号線7の一部は、図中右側にある画素領域内に
形成される薄膜トランジスタTFTのドレイン電極7A
を兼ねて形成され、該一部はドレイン信号線7を図中右
側に若干延在させた部分として形成されている。
線2と交差するように形成され、図4においては画素領
域の左側をy方向に走行して示されている。そして、ド
レイン信号線7の一部は、図中右側にある画素領域内に
形成される薄膜トランジスタTFTのドレイン電極7A
を兼ねて形成され、該一部はドレイン信号線7を図中右
側に若干延在させた部分として形成されている。
【0058】そして、このドレイン信号線7は、この実
施例では特に、積層構造の信号線として形成され、その
絶縁膜側の下層においては、たとえばCrあるいはそれ
を主成分とする合金で構成され、その上層においては、
たとえばAl−Si、あるいはAl−Ti−Ta等のA
l合金から構成されている。
施例では特に、積層構造の信号線として形成され、その
絶縁膜側の下層においては、たとえばCrあるいはそれ
を主成分とする合金で構成され、その上層においては、
たとえばAl−Si、あるいはAl−Ti−Ta等のA
l合金から構成されている。
【0059】このような積層構造からなるドレイン信号
線7は、その下層および上層は全く同一のパターンから
なるものであり、したがって、同一のフォトマスク工程
で連続してエッチングすることで形成することができ
る。
線7は、その下層および上層は全く同一のパターンから
なるものであり、したがって、同一のフォトマスク工程
で連続してエッチングすることで形成することができ
る。
【0060】薄膜トランジスタTFTのソース電極6A
は、上述したように、このドレイン信号線7(ドレイン
電極7A)と同一の工程で形成されることから、ドレイ
ン信号線7と同一の材料からなる積層構造として形成さ
れている。
は、上述したように、このドレイン信号線7(ドレイン
電極7A)と同一の工程で形成されることから、ドレイ
ン信号線7と同一の材料からなる積層構造として形成さ
れている。
【0061】そして、このソース電極6Aは、その形成
時に画素電極6と接続が図れるように、予め形成されて
いる該画素電極6の一部に重畳されるパターンを備えて
いる。
時に画素電極6と接続が図れるように、予め形成されて
いる該画素電極6の一部に重畳されるパターンを備えて
いる。
【0062】付加容量素子Cadd ゲート信号線2の画素電極6との重畳領域において一方
の電極を形成し、また、画素電極6のゲート信号線2と
の重畳領域において他方の電極を形成し、これら各電極
の間に介在するゲート信号線2の表面に形成されたAl
酸化膜2Oが誘電体膜としての機能を有するようになっ
ている。
の電極を形成し、また、画素電極6のゲート信号線2と
の重畳領域において他方の電極を形成し、これら各電極
の間に介在するゲート信号線2の表面に形成されたAl
酸化膜2Oが誘電体膜としての機能を有するようになっ
ている。
【0063】この付加容量素子Caddにおいては、一
体で形成する前記絶縁膜3と半導体層4との積層体5を
誘電体膜として用いていないのは、該半導体層3への光
照射によって容量が変化してしまうのを回避せんがため
である。
体で形成する前記絶縁膜3と半導体層4との積層体5を
誘電体膜として用いていないのは、該半導体層3への光
照射によって容量が変化してしまうのを回避せんがため
である。
【0064】この場合、付加容量素子Caddの画素電
極6と一体に形成される他方の電極の該画素電極6との
接続部には、その接続部を横切るようにして、絶縁膜3
と半導体層4との積層体5が形成され、また、この積層
体5と交差するようにして、すなわち、画素電極6側か
ら該他方の電極側へ延在する導電層8が形成されてい
る。
極6と一体に形成される他方の電極の該画素電極6との
接続部には、その接続部を横切るようにして、絶縁膜3
と半導体層4との積層体5が形成され、また、この積層
体5と交差するようにして、すなわち、画素電極6側か
ら該他方の電極側へ延在する導電層8が形成されてい
る。
【0065】この導電層8は、前記ドレイン信号線7と
同材料の導電層8から構成され、該ドレイン信号線7の
形成時に同時に形成されるようになっている。
同材料の導電層8から構成され、該ドレイン信号線7の
形成時に同時に形成されるようになっている。
【0066】保護膜9 前記画素電極6の周辺部を除く中央部を除いて、透明基
板1の表面にはたとえばシリコン窒化膜からなる保護膜
9が形成されている。
板1の表面にはたとえばシリコン窒化膜からなる保護膜
9が形成されている。
【0067】この保護膜9は、液晶の前記薄膜トランジ
スタTFTへの直接の接触を回避させるため、あるいは
ゲート信号線2およびドレイン信号線7の構成材料によ
って液晶が汚染されるのを回避するためのものである。
スタTFTへの直接の接触を回避させるため、あるいは
ゲート信号線2およびドレイン信号線7の構成材料によ
って液晶が汚染されるのを回避するためのものである。
【0068】このように構成した液晶表示装置は、層間
絶縁膜に被われるゲート信号線2において、その角の部
分(稜線の部分)に陽極酸化膜が厚く形成されていない
ことから、前記層間絶縁膜を該ゲート信号線2をも被っ
て形成した場合、該絶縁膜の充分なカバレージを達成す
ることができるようになる。
絶縁膜に被われるゲート信号線2において、その角の部
分(稜線の部分)に陽極酸化膜が厚く形成されていない
ことから、前記層間絶縁膜を該ゲート信号線2をも被っ
て形成した場合、該絶縁膜の充分なカバレージを達成す
ることができるようになる。
【0069】このため、該ゲート信号線2と前記層間絶
縁膜上に形成されるドレイン信号線7との間で充分な耐
圧がとれるようになり、また、ドレイン信号線7の断線
を防止することができるようになる。
縁膜上に形成されるドレイン信号線7との間で充分な耐
圧がとれるようになり、また、ドレイン信号線7の断線
を防止することができるようになる。
【0070】上述した実施例では、絶縁膜3のパター
ン、薄膜トランジスタTFTのソース電極6Aの画素電
極6への接続、あるいは付加容量Caddの画素電極と
接続される他方の電極等の構成において、上述のような
構成としたものであるが、このような構成に限定されな
いことはいうまでもない。要は、層間絶縁膜の下層にゲ
ート信号線2が位置づけられ、かつ、このゲート信号線
2の材料がAlまたはその合金で形成されておれば適用
できるものである。
ン、薄膜トランジスタTFTのソース電極6Aの画素電
極6への接続、あるいは付加容量Caddの画素電極と
接続される他方の電極等の構成において、上述のような
構成としたものであるが、このような構成に限定されな
いことはいうまでもない。要は、層間絶縁膜の下層にゲ
ート信号線2が位置づけられ、かつ、このゲート信号線
2の材料がAlまたはその合金で形成されておれば適用
できるものである。
【0071】また、上述した実施例では、層間絶縁膜の
下層に形成されるゲート信号線2において改良を施した
構成を説明したものであるが、ゲート信号線2に限定さ
れることはなく、該層間絶縁膜の下層に形成したドレイ
ン信号線であって、このドレイン信号線をAlあるいは
その合金で形成した構成のものにあっても適用できるこ
とはいうまでもない。
下層に形成されるゲート信号線2において改良を施した
構成を説明したものであるが、ゲート信号線2に限定さ
れることはなく、該層間絶縁膜の下層に形成したドレイ
ン信号線であって、このドレイン信号線をAlあるいは
その合金で形成した構成のものにあっても適用できるこ
とはいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による液晶表示装置およびその製造方法によれ
ば、表面が陽極酸化されたゲート信号線に対する絶縁膜
のカバレージを向上させることができるようになる。
本発明による液晶表示装置およびその製造方法によれ
ば、表面が陽極酸化されたゲート信号線に対する絶縁膜
のカバレージを向上させることができるようになる。
【図1】本発明による液晶表示装置の要部の一実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図2】本発明による液晶表示装置の製造方法の要部の
一実施例を示す説明図である。
一実施例を示す説明図である。
【図3】従来の液晶表示装置の要部の一例を示す説明図
である。
である。
【図4】本発明による液晶表示装置の一実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図5】図4のV−V線における断面図である。
2……ゲート信号線、2T……テーパ部、2O……陽極
酸化膜、3……絶縁膜。
酸化膜、3……絶縁膜。
Claims (4)
- 【請求項1】 液晶を介して互いに対向配置される透明
基板のうち、その一方の液晶側の面に、x方向に延在し
かつy方向に並設されるゲート信号線と、これらゲート
信号線に層間絶縁膜を介してy方向に延在しかつx方向
に並設されるドレイン信号線とを備え、 これらゲート信号線とドレイン信号線とで囲まれる画素
領域のそれぞれに、該ゲート信号線に供給される走査信
号によってオンする薄膜トランジスタと、このオンされ
た薄膜トランジスタを介して前記ドレイン信号線に供給
される映像信号が印加される画素電極とを備えているも
のであって、 前記層間絶縁膜の下層に形成される一方の信号線が、そ
の表面が陽極酸化されたAlあるいはその合金から構成
されている液晶表示装置において、 Alあるいはその合金から構成される前記信号線は、そ
の信号線の平坦な部分に形成される陽極酸化膜の厚さを
aとし、該信号線の角の部分に形成される陽極酸化膜の
厚さをbとした場合、b/aの関係が1.1以下となっ
ていることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 表面に陽極化成された前記信号線は、そ
の側面が透明基板側に末広がりとなるテーパが形成され
た断面が台形の形状をなすとともに、該テーパの透明基
板に対する角度が30°以下となっていることを特徴と
する請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 液晶を介して互いに対向配置される透明
基板のうち、その一方の液晶側の面に、x方向に延在し
かつy方向に並設されるゲート信号線と、これらゲート
信号線に層間絶縁膜を介してy方向に延在しかつx方向
に並設されるドレイン信号線とを備え、 これらゲート信号線とドレイン信号線とで囲まれる画素
領域のそれぞれに、該ゲート信号線に供給される走査信
号によってオンする薄膜トランジスタと、このオンされ
た薄膜トランジスタを介して前記ドレイン信号線に供給
される映像信号が印加される画素電極とを備えているも
のであって、 前記層間絶縁膜の下層に形成される一方の信号線が、そ
の表面が陽極酸化されたAlあるいはその合金から構成
されている液晶表示装置の製造方法において、 前記Alあるいはその合金からなる信号線を、pHが
7.0以上10.0以下の陽極化成液を用いて陽極酸化
することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項4】 陽極化成される信号線は、その側面が透
明基板側に末広がりとなるテーパが形成された断面が台
形の形状をなすとともに、該テーパの透明基板に対する
角度が30°以下となっていることを特徴とする請求項
3記載の液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8262786A JPH10104661A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8262786A JPH10104661A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10104661A true JPH10104661A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17380589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8262786A Pending JPH10104661A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10104661A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100301359B1 (ko) * | 1998-07-07 | 2001-10-29 | 아끼구사 나오유끼 | 액정 표시 장치의 제조 방법 |
CN105807524A (zh) * | 2016-05-30 | 2016-07-27 | 京东方科技集团股份有限公司 | 阵列基板、显示面板及显示装置 |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP8262786A patent/JPH10104661A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100301359B1 (ko) * | 1998-07-07 | 2001-10-29 | 아끼구사 나오유끼 | 액정 표시 장치의 제조 방법 |
CN105807524A (zh) * | 2016-05-30 | 2016-07-27 | 京东方科技集团股份有限公司 | 阵列基板、显示面板及显示装置 |
CN105807524B (zh) * | 2016-05-30 | 2019-04-16 | 京东方科技集团股份有限公司 | 阵列基板、显示面板及显示装置 |
US10423026B2 (en) | 2016-05-30 | 2019-09-24 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Array substrate, display panel, and display device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |