JPH10104207A - 各種材料の診断用測定センサ、診断装置及び診断方法 - Google Patents

各種材料の診断用測定センサ、診断装置及び診断方法

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JPH10104207A
JPH10104207A JP8275398A JP27539896A JPH10104207A JP H10104207 A JPH10104207 A JP H10104207A JP 8275398 A JP8275398 A JP 8275398A JP 27539896 A JP27539896 A JP 27539896A JP H10104207 A JPH10104207 A JP H10104207A
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diagnostic
transmitter
fatigue
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芳行 桑野
Mikio Fukuhara
幹夫 福原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種材料における表面劣化、硬化、疲労、ま
たは液質変化を非破壊形式で精度よく、しかも簡易に定
量診断する。 【解決手段】 各種材料の診断用測定センサ1は、その
センサ本体1aには、横波の剪断水平波からなる超音波
を送受信する発信子3及び受信子4が対向して配置さ
れ、この発信子3及び受信子4間には、くさび部材6,
7を介して試験体2に接触する圧電体5が配置されてい
る。各種材料の診断装置は、前記発信子3及び受信子4
に対して、超音波の発信及び受信を制御するパルサー・
レシーバ部21が接続され、このパルサー・レシーバ部
21には、前記受信子4側からの受信波をデジタル変換
するA/D変換部22及び波形表示などに用いるディス
プレイ23を備えた演算処理用のCPU24が接続され
ることにより構成される。各種材料の診断方法は、発信
子3及び受信子4間を伝播する超音波の一部が前記試験
体2に漏洩することで回折伝播させ、得られた受信波形
を基礎にして試験体2の表面劣化、硬化、疲労または液
質変化を測定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質ポリマー、粘
着性媒体、液体等の各種材料における表面劣化、硬化、
疲労、または液質変化を定量診断するのに好適する各種
材料の診断用測定センサ、診断装置、及び診断方法に関
し、特に、表面劣化、硬化、疲労、または液質変化が超
音波の利用による非破壊形式により、相対的な比較で、
しかも簡便に定量診断できるようにしたものである。殊
に、超音波が比較的伝播しにくい物質、概して軟質物質
の表面劣化、硬化、疲労、または液質変化を測定したい
という要求は工業界に多く、本発明はこの要求に応える
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、硬質の各種材料における表面部の
疲労、硬化、劣化、または液質変化などを測定する方法
としては、走査型電子顕微鏡による観察、X線照射によ
る応力測定、超音波の透過による波形変化計測が実用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軟質の
材料については表面劣化、硬化、疲労、または液質変化
の測定診断には困難を伴っている。
【0004】このような観点から、本発明者らは、新た
な発想のもとに、鋭意研究を行い、横波の剪断水平波
(SH波)からなる超音波の試験体への漏洩を利用する
ことによって、試験体における表面劣化、硬化、疲労、
または液質変化を評価、診断できるようにした診断用測
定センサ、診断装置、及び診断方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点に鑑み
なされたもので、軟質ポリマー、粘着性媒体、液体等か
らなる試験体の表面劣化、硬化、疲労、または液質変化
を測定する各種材料の診断用測定センサは、超音波の発
信子、受信子及び圧電体を備えることにより、試験体の
被測定部分が非破壊で測定できるようにしたものであ
る。この場合、前記発信子及び受信子間には、くさび部
材を介して圧電体が配置されている。したがって、発信
子から発信される横波の剪断水平波(SH波)からなる
超音波は、くさび部材、圧電体、くさび部材を順次伝播
し、受信子で受信できるように構成される。なお、前記
圧電体は、試験体と接触する接触面を有するもので、S
H波からなる超音波の一部が試験体に漏洩し回折伝播さ
せて得られる受信波形に変化を起こすようにしたもので
ある。
【0006】また、各種材料の診断装置は、前記測定セ
ンサの発信子及び受信子が超音波の発信及び受信を制御
するパルサー・レシーバ部に接続されるとともに、この
パルサー・レシーバ部には、前記受信子側からの受信波
をデジタル変換するA/D変換部及び波形表示などに用
いるディスプレイを備えた演算処理用のCPUが接続さ
れるようにしたものである。この場合、ディスプレイを
備えたCPUは、パーソナルコンピュータとして構成さ
れ、その集積回路のボードには、パルサー・レシーバ部
及びA/D変換部が組み込まれてもよい。
【0007】さらに、各種材料の診断方法は、各種材料
の診断装置に組み込まれた前記測定センサによって、S
H波からなる超音波が圧電体内に伝播され、圧電体と密
着した前記試験体に漏洩することで回折伝播させ、得ら
れた受信波形を基礎にして試験体の表面劣化、硬化、疲
労または液質変化を測定するようにしたものである。こ
の受信波形からは、CPUにより演算、解析処理された
減衰係数、周波数、位相、波形、伝播時間、受信感度な
どの測定要素の実測値が求められ、この実測値は、標準
試料における表面劣化、硬化、疲労、または液質変化の
診断要素の判定しきい値と比較判断されることによっ
て、材料の表面劣化、硬化、疲労、または液質変化が相
対的に診断される。この場合、表面劣化、硬化、疲労、
または液質変化の診断要素としては、熱、放射線、化学
物質、水等による劣化、吸水や吸湿による劣化、引張の
び、硬さ、疲労、PH、濃度、粘度、ピール力、タック
力、ポリマーの架橋量などが適用される。また、試験体
の標準試料から求めた判定しきい値は、診断要素の基準
値及び測定要素の基準値がそれぞれ相関関係にあるよう
に作成された検量線を基にして定めておけば、精度が高
く、しかも簡便な定量診断が可能になる。
【0008】
【作用】本発明は、SH波からなる超音波が圧電体内に
伝播され、圧電体に密着した前記試験体に漏洩し回折伝
播することで受信波形の変化をきたすとともに、このと
きの減衰係数、周波数、位相、波形、伝播時間、受信感
度などの測定要素が実測され、次いで、CPUによって
減衰係数や周波数、位相などの解析結果が演算処理され
る。
【0009】得られた結果は、試験体の標準試料におけ
る判定しきい値と相対的に比較判断され、材料の表面劣
化、硬化、疲労または液質変化が定量的に診断されるも
のである。したがって試験体は非破壊的にに測定され、
しかも、超音波の減衰が大きな材料にも適用できること
から、使用範囲が大きく広がるものである。
【0010】また、前記標準試料に対して、前記診断要
素及び前記測定要素の基準値がそれぞれ相関関係となる
検量線を作成しておき、これに基づき測定要素の実測値
が比較判断されるようにすれば、相対的な定量診断がよ
り精度高く行えるものである。また、この検量線は、単
に定量測定をする上においても役に立つ。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における各種材料の
診断用測定センサ、診断装置、及び診断方法について、
その一実施例につき図を参照しながら説明する。
【0012】図1は、表面劣化、硬化、疲労、または液
質変化の診断用測定センサ1を示す説明図で、診断用測
定センサ1は、例えば、ポリマー材料からなる試験体2
における熱による劣化を測定するものであり、そのセン
サ本体1aには、対となった超音波の発信子3、受信子
4及び圧電体5が備えられている。そして、前記発信子
3及び受信子4の間には、くさび部材6,7を介して圧
電体5が配置される。発信子3から発信される横波のS
H波からなる超音波は、前記くさび部材6、圧電体5、
くさび部材7を順次伝播し、受信子4で受信できるよう
にしている。また前記圧電体5は、試験体2と接触する
接触面12を有し、この接触面12超音波の伝播方向と
平行関係にあることで、SH波からなる超音波の一部が
試験体2に漏洩し回折伝播させて受信波形に変化が起こ
るようにしている。さらに外郭を構成するケース8に設
けられた端子9a,9bには、リード線10a,10b
及びケーブル11a,11bが接続されるようになって
おり、前記発信子3及び受信子4にはリード線10a,
11bが接続されている。
【0013】そして、この発信子3及び受信子4の背後
には、図示しない振動制動用のダンパが設けられ、きれ
いなパルスが得られるように配慮されている。また、S
H波を選択したのは、表面近傍を伝播することと、縦波
等の他のモードに変換して受信波が複雑になる現象がな
いことからである。この場合、SH波は、周波数が0.
5〜100MHzのパルスが望ましい。これは、0.5
MHzよりも小さいと波長が長くなりすぎるため測定精
度が低下し、100MHzを越えると過度に減衰しやす
くなるからである。
【0014】また、超音波の波形にパルス波を用いるの
は、複雑に干渉し合うことが少ないこと、受信波形の解
析がしやすく、試験体を無限媒体の個体として取り扱え
る性質があることからである。
【0015】さらに、前記くさび部材6,7は、超音波
の伝播特性が良好であり、かつ耐摩耗性の良好な材料か
ら選定される。例えば、鉛等の金属、アクリル、ポリカ
ーボネイト、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリアミ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、ポリエチ
レンテレフタレート、ABS樹脂、変性ポリフェニレン
エーテル等のポリマー、あるいはシリコンゴム、ウレタ
ンゴム、ハイカー等のゴムが用いられる。また、圧電体
5は,SH波が伝播方向に効率よく伝播する向きに設置
され、かつ圧電効果によって生じる圧電ポテンシャルが
接触面12を介して密着した試験体中に侵入し、その結
果SH波が試験体2に漏洩し回折伝播することができる
ように、圧電体5の接触面12は露出している。
【0016】このようにして構成された診断用測定セン
サ1は、前記発信子3から圧電体に伝播し前記受信子4
によって受信されるが、このとき前記圧電体5は、試験
体2の表面と、SH波の伝播方向と平行な接触面12を
介して密着するようにし、SH波が試験体2に漏洩し回
折伝播して試験体2の表面状態に応じて受信波形が変化
する。この場合、試験体2の表面部については、ポリマ
ーでは表面から0〜0.1mm、液体では表面から0〜
0.05mmを目安としている。
【0017】図2は、各種材料の診断装置における概念
的なシステムを示した構成図であり、SH波からなる超
音波を伝播する前記診断用測定センサ1を装置に組み込
むことによって、試験体2の表面劣化、硬化、疲労、ま
たは液質変化が定量的に診断できるようになっている。
要するに、この診断用測定センサ1は、超音波の送受信
を制御するパルサ・レシーバ21からのケーブル11
a,11bによってSH波からなる超音波が圧電体5に
対して発信及び受信されるものである。
【0018】したがって、前記圧電体5が前記試験体2
に密接され、SH波からなる超音波が圧電体5内を伝播
し、それが試験体2に漏洩し回折伝播することで圧電体
5内のSH波の波形が変化し、その波形がパルサ・レシ
ーバ21のレシーバ側で受信される。そしてこの受信波
は、A/D変換部22によってデジタル信号に変換され
るとともに、表示用のディスプレイ23を備えたCPU
24によって演算処理される。この場合、CPU24で
は、測定結果から減衰係数、周波数、位相、波形、伝播
時間、受信感度などが算出されるとともに、波形のパタ
ーン解析などが行われる。
【0019】なお、前記ディスプレイ23を備えたCP
U24は、図3で示されるように、パーソナルコンピュ
ータ25として構成され、その集積回路のボード(図示
せず)には、パルサ・レシーバ部21及びA/D変換部
22が組み込まれる場合にも適用される。
【0020】したがって、本発明では、まず最初に、試
験体2の標準試料を対象にして、SH波からなる超音波
の減衰係数、周波数、位相、伝搬時間、受信感度、波形
のパターン解析などの測定要素によって判断された判定
しきい値が決定される。この場合、判定しきい値は、標
準試料における表面劣化、硬化、疲労、または液質変化
の診断要素に対して、寿命などに対応した値を意味す
る。また、表面劣化、硬化、疲労、または液質変化の診
断要素は、熱、放射線、化学物質、水等による劣化、吸
水もしくは吸湿による劣化、接着強度、引張伸び、硬
さ、疲労、PH、濃度、粘度、ピール力、タック力、ポ
リマーの架橋量などが対象になる。そして、精度高くし
かも簡便に定量診断するためには、標準試料における診
断要素及び減衰係数、周波数、伝搬時間などの測定要素
の基準値をそれぞれ相関関係とした検量線を作成してお
くと便利である。これは、この検量線を基にして、前述
した判定しきい値が容易に設定できるからである。ま
た、この検量線は、単に定量測定をする上においても役
に立つ。
【0021】次いで、試験体2に対して、同様な測定作
業を行い、得られた測定要素の実測値などを前記標準試
料における検量線を用いて判断し、試験体2の表面劣
化、硬化、疲労、または液質変化を定量的に診断する。
そして、測定要素の実測値がしきい値に至れば、使用不
可と診断される。
【0022】図4は、SH波が前記発信子3から圧電体
に伝播し前記受信子4によって受信されたときの波形の
一例であり、図5は前述した検量線を示した特性図であ
る。
【0023】この図4、図5を参照しながら試験体2に
おける熱による劣化の診断例について説明する。前記図
5は粘着性媒体の熱による劣化を識別する検量線Aを示
した特性図であり、その縦軸は図4に示すピーク高さV
1、V2の比をとって測定要素とし、横軸は劣化の診断
要素としてピール力をとったものである。この場合、標
準試料で実測した測定要素V3/V1及び検量線Aか
ら、診断要素ピール力が相対的に判断され、非破壊で定
量的に判断される。なお、しきい値を図示のようにピー
ル力80gと設定すれば、V3/V1が0.95を下ま
わったとき、使用不可と診断される。
【0024】また、表面硬化、疲労、または液質変化の
場合も、診断要素及び減衰係数、周波数、位相、伝搬時
間などの測定要素をそれぞれ相関関係とした検量線が作
成されれば、同様にして診断ができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、診断用
測定センサ1は小型軽量化されており、また、金属、セ
ラミックス、ポリマー、液体などの各種材料の表面劣
化、硬化、疲労、または液質変化を比較的容易に定量診
断できるという利点を有する。
【0026】また、この診断用測定センサ1を応用した
各種材料の診断装置及び診断方法では、試験体2から測
定した減衰係数、周波数、位相、伝播時間、受信感度、
波形のパターン解析などの測定要素の実測値が試験体の
標準試料から求めた判定しきい値と比較判断されること
により、試験体の熱、放射線、化学物質、水等による劣
化、吸水もしくは吸湿による劣化、接着強度、引張伸
び、硬さ、疲労、PH、濃度、粘度、ピール力、タック
力、ポリマーの架橋量などの診断要素が相対的な関係
で、しかも簡易に定量診断ができるという利点を有す
る。この場合、診断要素及び測定要素の基準値がそれぞ
れ相関関係となる検量線を作成し、この検量線を基準に
して、測定要素の実測値を比較判断するようにすればよ
り簡便で、しかも精度の高い定量診断が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明各種材料の診断用測定センサの一実施例
を示す概念的な説明図、
【図2】本発明各種材料の診断装置の一実施例を示す概
念的な構成図、
【図3】本発明各種材料の診断装置の変形例を示す概念
的な構成図、
【図4】本発明各種材料の診断用測定センサを用いて、
発信子から圧電体に伝播し受信子によって受信したSH
波の波形の一例を示す特性図、
【図5】ポリマー(粘着材)における熱によるピール力
低下を、波形変化(V3/V1)によって識別する検量
線Aが示された特性図。
【符号の説明】
1 診断用測定センサ 1a センサ本体 2 試験体 3 発信子 4 受信子 5 圧電体 6 くさび部材 7 くさび部材 8 ケース 9a,9b 端子 10a,10b リード線 11a,11b ケーブル 12 接触面 21 パルサ・レシーバ部 22 A/D変換部 23 ディスプレイ 24 CPU 25 パーソナルコンピュータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ本体1aには、超音波の発信子
    3、受信子4及び圧電体5が備えられることにより、軟
    質ポリマー、粘着性媒体、液体等からなる試験体2の表
    面劣化、硬化、疲労、または液質変化が非破壊で測定で
    きるようにした各種材料の診断用測定センサにおいて、 前記発信子3及び受信子4は、横波の剪断水平波(SH
    波)からなる超音波を送受信できるように対向して配置
    され、 前記圧電体5は、前記発信子3及び受信子4間で、くさ
    び部材6,7を介して配置されており、しかも前記試験
    体2に対する接触面12を備えていることを特徴とする
    各種材料の診断用測定センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された測定センサ1の発
    信子3及び受信子4は、超音波の発信及び受信を制御す
    るパルサー・レシーバ部21に接続され、このパルサー
    ・レシーバ部21には、前記受信子4側からの受信波を
    デジタル変換するA/D変換部22及び波形表示などに
    用いるディスプレイ23を備えた演算処理用のCPU2
    4が接続されるようにしたことを特徴とする各種材料の
    診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたディスプレイ23
    を備えたCPU24は、パーソナルコンピュータ25と
    して構成され、その集積回路のボードには、パルサー・
    レシーバ部21及びA/D変換部22がそれぞれ組み込
    まれている請求項2記載の各種材料の診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載された各
    種材料の診断装置に組込まれる診断用測定センサは、発
    信子3及び受信子4間を伝播する超音波の一部が前記試
    験体2に漏洩することで回折伝播させ、得られた受信波
    形を基礎にして試験体2の表面劣化、硬化、疲労または
    液質変化を測定するようにしたことを特徴とする各種材
    料の診断方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された受信波形からは、
    CPU24により演算、解析処理された減衰係数、周波
    数、位相、波形、伝播時間、受信感度等の測定要素の実
    測値が求められ、この実測値は、標準試料における表面
    劣化、硬化、疲労、または液質変化の診断要素の判定し
    きい値と比較判断されることによって、試験体2の表面
    劣化、硬化、疲労、または液質変化が相対的に診断され
    るようにした請求項4記載の各種材料の診断方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された診断要素として、
    熱、放射線、化学物質、水等による劣化、吸水吸湿によ
    る劣化、引張のび、硬さ、疲労、PH、濃度、粘度、ピ
    ール力、タック力、ポリマーの架橋量が適用されている
    請求項5記載の各種材料の診断方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載された試験体2の標準試
    料から求めた判定しきい値は、診断要素の基準値及び測
    定要素の基準値がそれぞれ相関関係にあるように作成さ
    れた検量線を基にして定められている請求項5及び請求
    項6記載の各種材料の診断方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057327A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Fuji Electric Systems Co Ltd 高分子材料劣化診断法
JP2007121166A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Fuji Electric Systems Co Ltd 高分子材料劣化診断法
US11874254B2 (en) 2019-11-13 2024-01-16 Abb Schweiz Ag Integrity detection system for an ultrasound transducer

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