JPH10104151A - 耐候性試験装置 - Google Patents

耐候性試験装置

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Publication number
JPH10104151A
JPH10104151A JP27730296A JP27730296A JPH10104151A JP H10104151 A JPH10104151 A JP H10104151A JP 27730296 A JP27730296 A JP 27730296A JP 27730296 A JP27730296 A JP 27730296A JP H10104151 A JPH10104151 A JP H10104151A
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JP
Japan
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sensor
light
filter
light receiving
special filter
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Application number
JP27730296A
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English (en)
Inventor
Shigenori Kobayashi
茂法 小林
Katsuyuki Asahara
克之 浅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwasaki Denki KK
Original Assignee
Iwasaki Denki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線放射ランプから放射される光のうち特定
の波長の光をカットする特殊フィルタの割れ等の破損
を、目視に頼ることなく安全に検出できる耐候性試験装
置を提供する。 【解決手段】水冷ジャケット23内に配置された紫外線
放射ランプ24を有する光源部21と、光源部からの光
が照射される試料31が配置される試料室22とを具備
し、水冷ジャケット内において紫外線放射ランプの照射
方向に配置された、特定の波長の光をカットする特殊フ
ィルタ25を有する耐候性試験装置において、特殊フィ
ルタを透過する波長の光を検出する第一のセンサと、特
殊フィルタでカットされるべき波長の光を検出する第二
のセンサとを有した、試料室に配置されている検出セン
サ34と、検出センサからの信号に基づいて上記特殊フ
ィルタが破損したときに異常信号を出力する検出部52
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐侯性試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】耐侯性試験装置は、試料の耐侯性を試験
するため、試料に紫外線を照射したり、温度や湿度を調
節したり、降雨の状態を作るなどして、屋外と同じ条件
を作り出して、試料を屋外に置いたと同じ状態に設定で
きる装置である。
【0003】例えば図6のよう耐侯性試験装置は、光源
部1、試料室2、試料台3、ブロワ−4、冷却器5、ヒ
−タ−6を有している。光源部1は、紫外線放射ランプ
7、主反射板8、副反射板9を具備し、光源部1と試料
室2との境は透明の石英ガラス板10により区切られて
いる。
【0004】図7のように紫外線放射ランプ7は直管形
で、横長の(図6では前後方向に伸びる)水冷ジャケッ
ト11内に配置されている。水冷ジャケット11は二重
管からなり外管12と内管13の間に二重管の一方端か
ら冷却水が導入され、他方端から排出されるようになさ
れている。紫外線放射ランプ7は、内管13内の中空部
分に挿入配置されている。
【0005】二重管からなる水冷ジャケット11の外管
12と内管13の間の冷却水が導入されている部分に
は、内管13を取り巻くように内管に沿って特殊フィル
タ14が配置され、この特殊フィルタ14は紫外線放射
ランプ7から照射される光(図5の棒状で表される分光
特性を有する)のうち太陽光に含まれない波長(295
nm以下)の光をカットし、450nmまでの材料劣化
に最も影響を与える波長の光を効率よく透過するバンド
パスフィルタで、例えば図5のAのような分光特性を有
している。
【0006】耐侯性試験を行うには、試料室2内の試料
台3の上に試料15を置き、試料室2内の空気をブロワ
−4で吸引し、吸引した空気を、必要に応じて冷却器5
若しくはヒ−タ−6中を通過させて温度調節を行い、ノ
ズル16から試料15に向かって排出する。一方、紫外
線放射ランプ7から放射された光は、特殊フィルタ14
で特定の波長の光がカットされた後、石英ガラス板10
を透過して試料15に照射される。
【0007】試料15に所望の特定の波長の光が照射さ
れている場合、図5のBのような分光感度特性を有した
照度計(図示せず)を、試料室2の前面扉(図示せず)
を開け試料15の上にまで挿入して適時測定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】水冷ジャケット11内
に配置された特殊フィルタ14は、冷却水が流れている
外管12と内管13の間に設置されており、この特殊フ
ィルタ14は軟質ガラスであるため、割れ等の破損が生
ずることがあり、この場合本来はカットされるべき波長
の光が割れ等の破損部分を通過して試料15に照射され
ることになり、適正な試験結果が得られない。
【0009】特殊フィルタ14の割れ等の破損を発見す
るには、従来は試料室2の前面扉を開いて、水冷ジャケ
ットを見上げて目視による検査が行われているが、当然
紫外線が放射されているため肉眼で見ることは非常に危
険である。
【0010】本発明は、紫外線放射ランプから放射され
る光のうち特定の波長の光をカットする特殊フィルタの
割れ等の破損を、目視に頼ることなく安全に検出できる
耐侯性試験装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
水冷ジャケット内に配置された紫外線放射ランプを有す
る光源部と、光源部からの光が照射される試料が配置さ
れる試料室とを具備し、水冷ジャケット内において紫外
線放射ランプの照射方向に配置された、特定の波長の光
をカットする特殊フィルタを有する耐侯性試験装置にお
いて、特殊フィルタを透過する波長の光を検出する第一
のセンサと、特殊フィルタでカットされるべき波長の光
を検出する第二のセンサとを有した、試料室に配置され
ている検出センサと、検出センサからの信号に基づいて
上記特殊フィルタが破損したときに異常信号を出力する
検出部を有することを特徴とする。
【0012】また検出センサから出力された異常信号に
基づいて紫外線放射ランプが消灯され、そのほかの作動
部分が不作動化されて強制的に装置が停止せしめられ
る。
【0013】さらに検出センサは受光部とセンサ部を具
備し、受光部は、受光孔を有する受光部ヘッドが先端に
装着されている光導入管と、該光導入管内に挿入された
棒状の受光ガラスとを有し、受光ガラスの上記受光孔付
近は斜めにカットされて受光孔から入った光を棒状の受
光部の長手方向後方に導き、一方、受光部の後端に配置
されたセンサ部には、特殊フィルタを透過する波長の光
を検出するフィルタ及びセンサを有する第一のセンサ
と、特殊フィルタでカットされるべき波長の光を検出す
るフィルタ及びセンサを有する第二のセンサとが隣り合
わせに配置されている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1において、耐侯性試験装置2
0は、光源部21と試料室22とを有し、光源部21は
二重管からなる水冷ジャケット23と、この水冷ジャケ
ットに挿入配置されている紫外線放射ランプ24とを具
備し、水冷ジャケット23の冷却水が導入されている二
重管の外管と内管の間にはその長手方向に沿って、特定
の波長の光をカットする特殊フィルタ25が配置されて
いる。なお26は補助反射板であり、27は光源部21
と試料室22との境に配置された石英ガラス板である。
紫外線放射ランプ24には直管形のメタルハライドラン
プが使用され、水冷ジャケット23の内管の内に挿入配
置されている。
【0015】試料室22内には試料台28が配置され、
試料室22内の空気は吸引口29から吸引されて、冷却
器やヒ−タ−(図示せず)により温度や湿度等が調節さ
れ、ノズル30から試料台28上の試料31に向かって
排出される。
【0016】試料室22の下段には水冷ジャケット用冷
却水の水タンク32が設置されている。耐侯性試験装置
20には、タッチパネル式のコントロ−ルパネル33が
装着され、該コントロ−ルパネル33に種々の情報が表
示されると共に、このコントロ−ルパネルから必要な指
示が入力される。
【0017】試料室22の側壁から試料室内に検出セン
サ34が挿入されている。検出センサ34は図2のよう
に受光部35とセンサ部36とを有し、受光部35は光
導入管37内に挿入配置された棒状の受光ガラス38を
有し、光導入管37の先端には金属製の受光部ヘッド3
9が装着され、この受光部ヘッド39をカバ−するよう
に透明の保護ガラス管40が配置されている。なお37
aは光導入管37を支持するための支持部材、39aは
防水用のパッキンである。
【0018】受光部ヘッド39の上部には受光孔41が
穿たれ、また棒状の受光ガラス38の先端部42は斜め
にカットされている。紫外線放射ランプ24から放射さ
れた光は、特殊フィルタ25で特定の波長の光がカット
された後、石英ガラス板27を透過し、その一部が受光
部ヘッド39の受光孔41に入り、棒状の受光ガラス3
8の先端部42で反射して受光ガラス38内をその長手
方向であるセンサ部36方向に導かれる。
【0019】センサ部36はフィルタ部材43とセンサ
部材44を有し、受光ガラス38内を導かれた光は、光
導入管37の後端(図2では左端)の孔45を通ってフ
ィルタ部材43に入る。フィルタ部材43には図3のよ
うに隣り合わせにフィルタ46及び47が配置されてい
る。フィルタ46、47はバンドパスフィルタで、フィ
ルタ46は図5のBのような分光特性を有し、一方フィ
ルタ47は図5のCのような分光特性を有している。
【0020】フィルタ46の分光特性Bは、上述した従
来使用されている照度計の分光感度特性と同じように、
特殊フィルタ25の分光特性Aと完全に重複する分光特
性を有している。一方フィルタ47の分光特性Cは、特
殊フィルタ25の分光特性Aと完全には重複しないよう
な特性を有している。なお、フィルタ47の分光特性C
の位置は、更に長波長側にずれていてもよく、要は特殊
フィルタでカットされるべき波長の光を検知できる分光
特性を有していればよい。
【0021】フィルタ部材43の後方にはセンサ部材4
4が配置され、このセンサ部材内のフィルタ46及び4
7のそれぞれの後方に位置する箇所に受光素子からなる
センサ48、49が設置されている(図4)。センサ4
8、49はフォトダイオ−ドからなり、受光した光に応
じた出力信号(電流)を出力する。なお、フィルタ46
とセンサ48で第一のセンサ50を構成し、フィルタ4
7とセンサ49で第二のセンサ51を構成している。
【0022】図4のように第一のセンサ50及び第二の
センサ51からの出力信号は、検出部52に送られる。
検出部52は出力信号である電流をそれぞれ増幅する増
幅器53及び54、2つの入力電圧の差を増幅する差動
増幅器55、基準電圧に対して差動増幅器からの入力電
圧の大小を判別するコンパレ−タ56を具備する。
【0023】特殊フィルタ25が正常のときは第一のセ
ンサ50からのみ信号が出力され、その旨が必要に応じ
てコントロ−ルパネル33に表示される。もし特殊フィ
ルタ25に割れ等の破損が生じたときは第二のセンサ5
1が本来、カットされるべき波長の光を検出して信号を
出力し、これにより異常信号が検出部52から出力さ
れ、この情報は警告音と共にコントロ−ルパネル33に
表示される。また異常信号により、紫外線放射ランプ2
4が消灯され、そのほかの作動部分が不作動化されて強
制的に装置が停止せしめられる。なお、自動的に強制停
止させる代わりにコントロールパネル上の表示及び警告
音に基づき操作者が手動で装置を停止させてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明の耐侯性試験装置では、特殊フィ
ルタを透過する波長の光を検出する第一のセンサと、特
殊フィルタでカットされるべき波長の光を検出する第二
のセンサとを有した検出センサを設けたので、特殊フィ
ルタに割れ等の破損が生じたときは直ちに検出でき、目
視等による危険な検査方法を回避できる。
【0025】また特殊フィルタに割れ等の破損が生じた
ときは直ちに強制的に装置を停止させることができ、異
常事態のまま試験を続けることが防止できる。
【0026】本発明の検出センサは、一つの構造体内に
第一のセンサと第二のセンサとを収納してなり構造が簡
単で、しかも検出センサは試料室の側壁から試料室内に
挿入するだけでよいので装着も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐侯性試験装置を一部破断して示す正
面図。
【図2】検出センサの断面図。
【図3】フィルタ部材を示す図。
【図4】センサ部及び検出部の回路図。
【図5】紫外線放射ランプ、特殊フィルタ、第一のセン
サ及び第二のセンサの分光特性を示す図。
【図6】従来の耐侯性試験装置を示す図。
【図7】水冷ジャケットの断面図。
【符号の説明】
20 耐侯性試験装置 21 光源部 22 試料室 23 水冷ジャケット 24 紫外線放射ランプ 25 特殊フィルタ 26 補助反射板 27 石英ガラス板 28 試料台 29 吸引口 30 ノズル 31 試料 32 水タンク 33 コントロ−ルパネル 34 検出センサ 35 受光部 36 センサ部 37 光導入管 37a 支持部材 38 受光ガラス 39 受光部ヘッド 39a パッキン 40 保護ガラス管 41 受光孔 42 先端部 43 フィルタ部材 44 センサ部材 45 孔 46 フィルタ 47 フィルタ 48 センサ 49 センサ 50 第一のセンサ 51 第二のセンサ 52 検出部 53 増幅器 54 増幅器 55 差動増幅器 56 コンパレ−タ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 耐候性試験装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐候性試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】耐候性試験装置は、試料の耐候性を試験
するため、試料に紫外線を照射したり、温度や湿度を調
節したり、降雨の状態を作るなどして、屋外と同じ条件
を作り出して、試料を屋外に置いたと同じ状態に設定で
きる装置である。
【0003】例えば図6のよう耐候性試験装置は、光源
部1、試料室2、試料台3、ブロワ−4、冷却器5、ヒ
−タ−6を有している。光源部1は、紫外線放射ランプ
7、主反射板8、副反射板9を具備し、光源部1と試料
室2との境は透明の石英ガラス板10により区切られて
いる。
【0004】図7のように紫外線放射ランプ7は直管形
で、横長の(図6では前後方向に伸びる)水冷ジャケッ
ト11内に配置されている。水冷ジャケット11は二重
管からなり外管12と内管13の間に二重管の一方端か
ら冷却水が導入され、他方端から排出されるようになさ
れている。紫外線放射ランプ7は、内管13内の中空部
分に挿入配置されている。
【0005】二重管からなる水冷ジャケット11の外管
12と内管13の間の冷却水が導入されている部分に
は、内管13を取り巻くように内管に沿って特殊フィル
タ14が配置され、この特殊フィルタ14は紫外線放射
ランプ7から照射される光(図5の棒状で表される分光
特性を有する)のうち太陽光に含まれない波長(295
nm以下)の光をカットし、450nmまでの材料劣化
に最も影響を与える波長の光を効率よく透過するバンド
パスフィルタで、例えば図5のAのような分光特性を有
している。
【0006】耐候性試験を行うには、試料室2内の試料
台3の上に試料15を置き、試料室2内の空気をブロワ
−4で吸引し、吸引した空気を、必要に応じて冷却器5
若しくはヒ−タ−6中を通過させて温度調節を行い、ノ
ズル16から試料15に向かって排出する。一方、紫外
線放射ランプ7から放射された光は、特殊フィルタ14
で特定の波長の光がカットされた後、石英ガラス板10
を透過して試料15に照射される。
【0007】試料15に所望の特定の波長の光が照射さ
れている場合、図5のBのような分光感度特性を有した
照度計(図示せず)を、試料室2の前面扉(図示せず)
を開け試料15の上にまで挿入して適時測定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】水冷ジャケット11内
に配置された特殊フィルタ14は、冷却水が流れている
外管12と内管13の間に設置されており、この特殊フ
ィルタ14は軟質ガラスであるため、割れ等の破損が生
ずることがあり、この場合本来はカットされるべき波長
の光が割れ等の破損部分を通過して試料15に照射され
ることになり、適正な試験結果が得られない。
【0009】特殊フィルタ14の割れ等の破損を発見す
るには、従来は試料室2の前面扉を開いて、水冷ジャケ
ットを見上げて目視による検査が行われているが、当然
紫外線が放射されているため肉眼で見ることは非常に危
険である。
【0010】本発明は、紫外線放射ランプから放射され
る光のうち特定の波長の光をカットする特殊フィルタの
割れ等の破損を、目視に頼ることなく安全に検出できる
耐候性試験装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
水冷ジャケット内に配置された紫外線放射ランプを有す
る光源部と、光源部からの光が照射される試料が配置さ
れる試料室とを具備し、水冷ジャケット内において紫外
線放射ランプの照射方向に配置された、特定の波長の光
をカットする特殊フィルタを有する耐候性試験装置にお
いて、特殊フィルタを透過する波長の光を検出する第一
のセンサと、特殊フィルタでカットされるべき波長の光
を検出する第二のセンサとを有した、試料室に配置され
ている検出センサと、検出センサからの信号に基づいて
上記特殊フィルタが破損したときに異常信号を出力する
検出部を有することを特徴とする。
【0012】また検出センサから出力された異常信号に
基づいて紫外線放射ランプが消灯され、そのほかの作動
部分が不作動化されて強制的に装置が停止せしめられ
る。
【0013】さらに検出センサは受光部とセンサ部を具
備し、受光部は、受光孔を有する受光部ヘッドが先端に
装着されている光導入管と、該光導入管内に挿入された
棒状の受光ガラスとを有し、受光ガラスの上記受光孔付
近は斜めにカットされて受光孔から入った光を棒状の受
光部の長手方向後方に導き、一方、受光部の後端に配置
されたセンサ部には、特殊フィルタを透過する波長の光
を検出するフィルタ及びセンサを有する第一のセンサ
と、特殊フィルタでカットされるべき波長の光を検出す
るフィルタ及びセンサを有する第二のセンサとが隣り合
わせに配置されている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1において、耐候性試験装置2
0は、光源部21と試料室22とを有し、光源部21は
二重管からなる水冷ジャケット23と、この水冷ジャケ
ットに挿入配置されている紫外線放射ランプ24とを具
備し、水冷ジャケット23の冷却水が導入されている二
重管の外管と内管の間にはその長手方向に沿って、特定
の波長の光をカットする特殊フィルタ25が配置されて
いる。なお26は補助反射板であり、27は光源部21
と試料室22との境に配置された石英ガラス板である。
紫外線放射ランプ24には直管形のメタルハライドラン
プが使用され、水冷ジャケット23の内管の内に挿入配
置されている。
【0015】試料室22内には試料台28が配置され、
試料室22内の空気は吸引口29から吸引されて、冷却
器やヒ−タ−(図示せず)により温度や湿度等が調節さ
れ、ノズル30から試料台28上の試料31に向かって
排出される。
【0016】試料室22の下段には水冷ジャケット用冷
却水の水タンク32が設置されている。耐候性試験装置
20には、タッチパネル式のコントロ−ルパネル33が
装着され、該コントロ−ルパネル33に種々の情報が表
示されると共に、このコントロ−ルパネルから必要な指
示が入力される。
【0017】試料室22の側壁から試料室内に検出セン
サ34が挿入されている。検出センサ34は図2のよう
に受光部35とセンサ部36とを有し、受光部35は光
導入管37内に挿入配置された棒状の受光ガラス38を
有し、光導入管37の先端には金属製の受光部ヘッド3
9が装着され、この受光部ヘッド39をカバ−するよう
に透明の保護ガラス管40が配置されている。なお37
aは光導入管37を支持するための支持部材、39aは
防水用のパッキンである。
【0018】受光部ヘッド39の上部には受光孔41が
穿たれ、また棒状の受光ガラス38の先端部42は斜め
にカットされている。紫外線放射ランプ24から放射さ
れた光は、特殊フィルタ25で特定の波長の光がカット
された後、石英ガラス板27を透過し、その一部が受光
部ヘッド39の受光孔41に入り、棒状の受光ガラス3
8の先端部42で反射して受光ガラス38内をその長手
方向であるセンサ部36方向に導かれる。
【0019】センサ部36はフィルタ部材43とセンサ
部材44を有し、受光ガラス38内を導かれた光は、光
導入管37の後端(図2では左端)の孔45を通ってフ
ィルタ部材43に入る。フィルタ部材43には図3のよ
うに隣り合わせにフィルタ46及び47が配置されてい
る。フィルタ46、47はバンドパスフィルタで、フィ
ルタ46は図5のBのような分光特性を有し、一方フィ
ルタ47は図5のCのような分光特性を有している。
【0020】フィルタ46の分光特性Bは、上述した従
来使用されている照度計の分光感度特性と同じように、
特殊フィルタ25の分光特性Aと完全に重複する分光特
性を有している。一方フィルタ47の分光特性Cは、特
殊フィルタ25の分光特性Aと完全には重複しないよう
な特性を有している。なお、フィルタ47の分光特性C
の位置は、更に長波長側にずれていてもよく、要は特殊
フィルタでカットされるべき波長の光を検知できる分光
特性を有していればよい。
【0021】フィルタ部材43の後方にはセンサ部材4
4が配置され、このセンサ部材内のフィルタ46及び4
7のそれぞれの後方に位置する箇所に受光素子からなる
センサ48、49が設置されている(図4)。センサ4
8、49はフォトダイオ−ドからなり、受光した光に応
じた出力信号(電流)を出力する。なお、フィルタ46
とセンサ48で第一のセンサ50を構成し、フィルタ4
7とセンサ49で第二のセンサ51を構成している。
【0022】図4のように第一のセンサ50及び第二の
センサ51からの出力信号は、検出部52に送られる。
検出部52は出力信号である電流をそれぞれ増幅する増
幅器53及び54、2つの入力電圧の差を増幅する差動
増幅器55、基準電圧に対して差動増幅器からの入力電
圧の大小を判別するコンパレ−タ56を具備する。
【0023】特殊フィルタ25が正常のときは第一のセ
ンサ50からのみ信号が出力され、その旨が必要に応じ
てコントロ−ルパネル33に表示される。もし特殊フィ
ルタ25に割れ等の破損が生じたときは第二のセンサ5
1が本来、カットされるべき波長の光を検出して信号を
出力し、これにより異常信号が検出部52から出力さ
れ、この情報は警告音と共にコントロ−ルパネル33に
表示される。また異常信号により、紫外線放射ランプ2
4が消灯され、そのほかの作動部分が不作動化されて強
制的に装置が停止せしめられる。なお、自動的に強制停
止させる代わりにコントロールパネル上の表示及び警告
音に基づき操作者が手動で装置を停止させてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明の耐候性試験装置では、特殊フィ
ルタを透過する波長の光を検出する第一のセンサと、特
殊フィルタでカットされるべき波長の光を検出する第二
のセンサとを有した検出センサを設けたので、特殊フィ
ルタに割れ等の破損が生じたときは直ちに検出でき、目
視等による危険な検査方法を回避できる。
【0025】また特殊フィルタに割れ等の破損が生じた
ときは直ちに強制的に装置を停止させることができ、異
常事態のまま試験を続けることが防止できる。
【0026】本発明の検出センサは、一つの構造体内に
第一のセンサと第二のセンサとを収納してなり構造が簡
単で、しかも検出センサは試料室の側壁から試料室内に
挿入するだけでよいので装着も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐候性試験装置を一部破断して示す正
面図。
【図2】検出センサの断面図。
【図3】フィルタ部材を示す図。
【図4】センサ部及び検出部の回路図。
【図5】紫外線放射ランプ、特殊フィルタ、第一のセン
サ及び第二のセンサの分光特性を示す図。
【図6】従来の耐候性試験装置を示す図。
【図7】水冷ジャケットの断面図。
【符号の説明】 20 耐候性試験装置 21 光源部 22 試料室 23 水冷ジャケット 24 紫外線放射ランプ 25 特殊フィルタ 26 補助反射板 27 石英ガラス板 28 試料台 29 吸引口 30 ノズル 31 試料 32 水タンク 33 コントロ−ルパネル 34 検出センサ 35 受光部 36 センサ部 37 光導入管 37a 支持部材 38 受光ガラス 39 受光部ヘッド 39a パッキン 40 保護ガラス管 41 受光孔 42 先端部 43 フィルタ部材 44 センサ部材 45 孔 46 フィルタ 47 フィルタ 48 センサ 49 センサ 50 第一のセンサ 51 第二のセンサ 52 検出部 53 増幅器 54 増幅器 55 差動増幅器 56 コンパレ−タ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水冷ジャケット内に配置された紫外線放射
    ランプを有する光源部と、光源部からの光が照射される
    試料が配置される試料室とを具備し、水冷ジャケット内
    において紫外線放射ランプの照射方向に配置された、特
    定の波長の光をカットする特殊フィルタを有する耐侯性
    試験装置において、特殊フィルタを透過する波長の光を
    検出する第一のセンサと、特殊フィルタでカットされる
    べき波長の光を検出する第二のセンサとを有した、試料
    室に配置されている検出センサと、検出センサからの信
    号に基づいて上記特殊フィルタが破損したときに異常信
    号を出力する検出部を有することを特徴とする耐侯性試
    験装置。
  2. 【請求項2】検出センサから出力された異常信号に基づ
    いて紫外線放射ランプが消灯され、そのほかの作動部分
    が不作動化されて強制的に装置が停止せしめられる請求
    項1に記載の耐侯性試験装置。
  3. 【請求項3】検出センサは受光部とセンサ部を具備し、
    受光部は、受光孔を有する受光部ヘッドが先端に装着さ
    れている光導入管と、該光導入管内に挿入された棒状の
    受光ガラスとを有し、受光ガラスの上記受光孔付近は斜
    めにカットされて受光孔から入った光を棒状の受光部の
    長手方向後方に導き、一方、受光部の後端に配置された
    センサ部には、特殊フィルタを透過する波長の光を検出
    するフィルタ及びセンサを有する第一のセンサと、特殊
    フィルタでカットされるべき波長の光を検出するフィル
    タ及びセンサを有する第二のセンサとが隣り合わせに配
    置されている請求項1又は2に記載の耐侯性試験装置。
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