JPH10103454A - デファレンシャルの軸受装置 - Google Patents
デファレンシャルの軸受装置Info
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- JPH10103454A JPH10103454A JP25863996A JP25863996A JPH10103454A JP H10103454 A JPH10103454 A JP H10103454A JP 25863996 A JP25863996 A JP 25863996A JP 25863996 A JP25863996 A JP 25863996A JP H10103454 A JPH10103454 A JP H10103454A
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- differential
- pinion shaft
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
- F16H57/0483—Axle or inter-axle differentials
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
- F16C33/6659—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
- F16C33/6674—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles related to the amount supplied, e.g. gaps to restrict flow of the liquid
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2361/00—Apparatus or articles in engineering in general
- F16C2361/61—Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/38—Constructional details
- F16H48/42—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
- F16H2048/423—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement
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- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 デファレンシャルの軸受装置において、ドラ
イブピニオン軸のテーパローラ軸受の潤滑性を向上させ
る。 【解決手段】 リングギヤ5(ベベルギヤ)と噛み合う
ベベルピニオン6aを有するドライブピニオン軸6を、テ
ーパローラ軸受7,8によってデフキャリヤ2に支持さ
せる。ドライブピニオン軸6に、コンパニオンフランジ
9をスプライン結合させて、ナット10によって固定す
る。テーパローラ軸受7,8のインナレース7a,8a間に
スペーサ31を介装し、ナット10の締付力およびスペーサ
31の圧縮変形により、インナレース7a,8a間に予圧を付
与する。スペーサ31の両端部に複数の切欠33,34を設け
る。リングギヤ5の回転によってはね上げられた潤滑油
は、スペーサ31の切欠33,34を通って、テーパローラ軸
受7,8の下部を潤滑するので、潤滑性が向上して、低
温始動時等の潤滑不良を防止することができる。
イブピニオン軸のテーパローラ軸受の潤滑性を向上させ
る。 【解決手段】 リングギヤ5(ベベルギヤ)と噛み合う
ベベルピニオン6aを有するドライブピニオン軸6を、テ
ーパローラ軸受7,8によってデフキャリヤ2に支持さ
せる。ドライブピニオン軸6に、コンパニオンフランジ
9をスプライン結合させて、ナット10によって固定す
る。テーパローラ軸受7,8のインナレース7a,8a間に
スペーサ31を介装し、ナット10の締付力およびスペーサ
31の圧縮変形により、インナレース7a,8a間に予圧を付
与する。スペーサ31の両端部に複数の切欠33,34を設け
る。リングギヤ5の回転によってはね上げられた潤滑油
は、スペーサ31の切欠33,34を通って、テーパローラ軸
受7,8の下部を潤滑するので、潤滑性が向上して、低
温始動時等の潤滑不良を防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の終減速装
置および差動装置であるデファレンシャルの軸受装置の
改良に関するものである。
置および差動装置であるデファレンシャルの軸受装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の駆動系において、駆動
力の伝達方向を直角に変えるととも終減速および差動を
行うために、デファレンシャルが用いられている。従来
のデファレンシャルについて図5および図6を参照して
説明する。
力の伝達方向を直角に変えるととも終減速および差動を
行うために、デファレンシャルが用いられている。従来
のデファレンシャルについて図5および図6を参照して
説明する。
【0003】図5に示すように、デファレンシャル1
は、デフキャリヤ2およびデフカバー3によって構成さ
れたケース4内に、リングギヤ5(ベベルギヤ)と、一
端部にリングギヤ5と噛み合うベベルピニオン6aを有す
るドライブピニオン軸6とが設けられている。
は、デフキャリヤ2およびデフカバー3によって構成さ
れたケース4内に、リングギヤ5(ベベルギヤ)と、一
端部にリングギヤ5と噛み合うベベルピニオン6aを有す
るドライブピニオン軸6とが設けられている。
【0004】リングギヤ5は、これに取付けられた差動
機構(図示せず)と共に、軸受(図示せず)によってデ
フキャリヤ2に回転可能に支持されており、差動機構を
介して左右輪の駆動車軸(図示せず)に連結されてい
る。
機構(図示せず)と共に、軸受(図示せず)によってデ
フキャリヤ2に回転可能に支持されており、差動機構を
介して左右輪の駆動車軸(図示せず)に連結されてい
る。
【0005】ドライブピニオン軸6は、一対のテーパロ
ーラ軸受7,8によってデフキャリヤ2に回転可能に支
持されている。ドライブピニオン軸6の他端部には、プ
ロペラシャフト等の駆動軸(図示せず)を連結するため
のコンパニオンフランジ9がスプライン結合されてナッ
ト10によって固定されている。一対のテーパローラ軸受
7,8のインナレース7a,8a間には、図6に示すような
略円筒状スペーサ11が介装されており、ナット10の締付
力およびスペーサ11の圧縮変形によってインナレース7
a,8a間に所定の予圧が付与されている。この予圧によ
って、ドライブピニオン軸6の軸受剛性を高めて、負荷
時のベベルピニオン6aとリングギヤ5との相対変位を小
さくして適正な噛み合いを保つようにしている。
ーラ軸受7,8によってデフキャリヤ2に回転可能に支
持されている。ドライブピニオン軸6の他端部には、プ
ロペラシャフト等の駆動軸(図示せず)を連結するため
のコンパニオンフランジ9がスプライン結合されてナッ
ト10によって固定されている。一対のテーパローラ軸受
7,8のインナレース7a,8a間には、図6に示すような
略円筒状スペーサ11が介装されており、ナット10の締付
力およびスペーサ11の圧縮変形によってインナレース7
a,8a間に所定の予圧が付与されている。この予圧によ
って、ドライブピニオン軸6の軸受剛性を高めて、負荷
時のベベルピニオン6aとリングギヤ5との相対変位を小
さくして適正な噛み合いを保つようにしている。
【0006】デファレンシャル1のケース4内には、各
歯車および軸受部の潤滑を行うために、所定量の潤滑油
(図示せず)が貯留されている。そして、図5中に矢印
で示すように、ドライブピニオン軸6のベベルピニオン
6aによって駆動されるリングギヤ5の回転によってはね
上げられた潤滑油を、上部油溝12を通してテーパローラ
軸受7,8に供給し、各部の潤滑を行った後、下部油溝
13を通して循環させるようになっている。なお、図5
中、符号14はオイルシールを示す。
歯車および軸受部の潤滑を行うために、所定量の潤滑油
(図示せず)が貯留されている。そして、図5中に矢印
で示すように、ドライブピニオン軸6のベベルピニオン
6aによって駆動されるリングギヤ5の回転によってはね
上げられた潤滑油を、上部油溝12を通してテーパローラ
軸受7,8に供給し、各部の潤滑を行った後、下部油溝
13を通して循環させるようになっている。なお、図5
中、符号14はオイルシールを示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデファレンシャル1では、低温始動時等において、
潤滑油の粘度が高く流動性が低い状態では、上部油溝12
を通った潤滑油がドライブピニオン軸6の他端部側のテ
ーパローラ軸受8まで到達しにくく、充分な潤滑が行わ
れない虞があるという問題がある。
来のデファレンシャル1では、低温始動時等において、
潤滑油の粘度が高く流動性が低い状態では、上部油溝12
を通った潤滑油がドライブピニオン軸6の他端部側のテ
ーパローラ軸受8まで到達しにくく、充分な潤滑が行わ
れない虞があるという問題がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、潤滑油の流路を充分に確保して、潤滑性を向上さ
せるようにしたデファレンシャルの軸受装置を提供する
ことを目的とする。
あり、潤滑油の流路を充分に確保して、潤滑性を向上さ
せるようにしたデファレンシャルの軸受装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ドライブピニオン軸を一対の
テーパローラ軸受によってデフキャリアに回転可能に支
持し、前記一対のテーパローラ軸受のインナレース間に
略円筒状のスペーサを介装して予圧を設定するようにし
たデファレンシャルの軸受装置において、前記スペーサ
の両端部に、それぞれ複数の切欠を設けたことを特徴と
する。
めに、請求項1の発明は、ドライブピニオン軸を一対の
テーパローラ軸受によってデフキャリアに回転可能に支
持し、前記一対のテーパローラ軸受のインナレース間に
略円筒状のスペーサを介装して予圧を設定するようにし
たデファレンシャルの軸受装置において、前記スペーサ
の両端部に、それぞれ複数の切欠を設けたことを特徴と
する。
【0010】このように構成したことにより、ドライブ
ピニオン軸によって駆動されるリングギヤの回転によっ
てはね上げられた潤滑油は、スペーサに設けられた複数
の切欠を通って下方へ流れ、一対のテーパローラ軸受の
下部に供給される。
ピニオン軸によって駆動されるリングギヤの回転によっ
てはね上げられた潤滑油は、スペーサに設けられた複数
の切欠を通って下方へ流れ、一対のテーパローラ軸受の
下部に供給される。
【0011】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
構成に加えて、複数の切欠を、それぞれスペーサの径方
向に沿って互いに対向するように配置したことを特徴と
する。
構成に加えて、複数の切欠を、それぞれスペーサの径方
向に沿って互いに対向するように配置したことを特徴と
する。
【0012】このように構成したことにより、潤滑油
は、径方向に沿って互いに対向するように配置された切
欠を通ってスペーサの上方から下方へ円滑に流れるの
で、テーパローラ軸受の下部に供給される潤滑油が増加
する。
は、径方向に沿って互いに対向するように配置された切
欠を通ってスペーサの上方から下方へ円滑に流れるの
で、テーパローラ軸受の下部に供給される潤滑油が増加
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態は、図5
に示す従来例に対して、テーパローラ軸受に予圧を付与
するためのスペーサの形状が異なる以外は、概して同様
の構造となっているので、図5に示すものと同様の部分
には同一の符号を付して説明する。
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態は、図5
に示す従来例に対して、テーパローラ軸受に予圧を付与
するためのスペーサの形状が異なる以外は、概して同様
の構造となっているので、図5に示すものと同様の部分
には同一の符号を付して説明する。
【0014】図1に示すように、本実施形態に係るデフ
ァレンシャル15は、デフキャリヤ2の開口部にデフカバ
ー3が取付けられてケース4が形成されており、ケース
4内には、リングギヤ5(ベベルギヤ)が設けられ、ま
た、ドライブピニオン軸6が挿入されている。そして、
ドライブピニオン軸6の一端部に一体に形成されたベベ
ルピニオン6aとリングギヤ5とが噛み合わされている。
ァレンシャル15は、デフキャリヤ2の開口部にデフカバ
ー3が取付けられてケース4が形成されており、ケース
4内には、リングギヤ5(ベベルギヤ)が設けられ、ま
た、ドライブピニオン軸6が挿入されている。そして、
ドライブピニオン軸6の一端部に一体に形成されたベベ
ルピニオン6aとリングギヤ5とが噛み合わされている。
【0015】リングギヤ5には、差動機構16のデフケー
ス17,18がボルト19によって取付けられており、リング
ギヤ5は、ケース17,18と共にデフキャリヤ2に、軸受
20,21によって回転可能に支持されている。差動機構16
は、デフケース17,18内に、左右の駆動車軸22,23が連
結されるデフサイドギヤ24,25が回転可能に支持されて
おり、また、デフサイドギヤ24,25と噛み合う一対のデ
フピニオン26,27が駆動車軸22,23の軸線と直交するピ
ニオンシャフト28によって回転可能に支持されている。
そして、リングギヤ5の回転を差動機構16を介して左右
の駆動車軸22,23に伝達し、適宜、デフピニオン26,27
が回転して左右の駆動車軸22,23を差動回転させるよう
になっている。なお、図1中、符号29,30は車軸管を示
す。
ス17,18がボルト19によって取付けられており、リング
ギヤ5は、ケース17,18と共にデフキャリヤ2に、軸受
20,21によって回転可能に支持されている。差動機構16
は、デフケース17,18内に、左右の駆動車軸22,23が連
結されるデフサイドギヤ24,25が回転可能に支持されて
おり、また、デフサイドギヤ24,25と噛み合う一対のデ
フピニオン26,27が駆動車軸22,23の軸線と直交するピ
ニオンシャフト28によって回転可能に支持されている。
そして、リングギヤ5の回転を差動機構16を介して左右
の駆動車軸22,23に伝達し、適宜、デフピニオン26,27
が回転して左右の駆動車軸22,23を差動回転させるよう
になっている。なお、図1中、符号29,30は車軸管を示
す。
【0016】ドライブピニオン軸5は、一対のテーパロ
ーラ軸受7,8によってデフキャリヤ2に回転可能に支
持されている。ドライブピニオン軸6の他端部には、プ
ロペラシャフト等の駆動軸(図示せず)を連結するため
のコンパニオンフランジ9がスプライン結合され、ナッ
ト10の締付力によってテーパローラ軸受8のインナレー
ス8aに押圧されて固定されている。また、一対のテーパ
ローラ軸受7,8のインナレース7a,8a間には、略円筒
状スペーサ31が介装されている。なお、図1中、符号14
はオイルシールを示す。
ーラ軸受7,8によってデフキャリヤ2に回転可能に支
持されている。ドライブピニオン軸6の他端部には、プ
ロペラシャフト等の駆動軸(図示せず)を連結するため
のコンパニオンフランジ9がスプライン結合され、ナッ
ト10の締付力によってテーパローラ軸受8のインナレー
ス8aに押圧されて固定されている。また、一対のテーパ
ローラ軸受7,8のインナレース7a,8a間には、略円筒
状スペーサ31が介装されている。なお、図1中、符号14
はオイルシールを示す。
【0017】図2に示すように、スペーサ31は、中間部
が膨出されて大径部32が形成された略円筒状の部材で、
両端部にそれぞれ複数(図示のものでは、それぞれ10
個)の矩形の切欠33,34が設けられている。複数の切欠
33,34は、それぞれスペーサ31の径方向に沿って互いに
対向する部位の所定の範囲内に半数(図示のものでは5
個)ずつ配置されており、切欠33,34が設けられていな
い部分によって、スペーサ31に充分な圧縮強度が得られ
るようになっている。
が膨出されて大径部32が形成された略円筒状の部材で、
両端部にそれぞれ複数(図示のものでは、それぞれ10
個)の矩形の切欠33,34が設けられている。複数の切欠
33,34は、それぞれスペーサ31の径方向に沿って互いに
対向する部位の所定の範囲内に半数(図示のものでは5
個)ずつ配置されており、切欠33,34が設けられていな
い部分によって、スペーサ31に充分な圧縮強度が得られ
るようになっている。
【0018】そして、ナット10の締付力によってスペー
サ31が圧縮され、ナット10の締付力およびスペーサ11の
圧縮変形によってインナレース7a,8a間に所定の予圧が
付与されるようになっている。この予圧によって、ドラ
イブピニオン軸6の軸受剛性を高めて、負荷時のベベル
ピニオン6aとリングギヤ5との相対変位を小さくして適
正な噛み合いを保つことができる。
サ31が圧縮され、ナット10の締付力およびスペーサ11の
圧縮変形によってインナレース7a,8a間に所定の予圧が
付与されるようになっている。この予圧によって、ドラ
イブピニオン軸6の軸受剛性を高めて、負荷時のベベル
ピニオン6aとリングギヤ5との相対変位を小さくして適
正な噛み合いを保つことができる。
【0019】デファレンシャル15のケース4内には、各
歯車および軸受部の潤滑を行うために、所定量の潤滑油
(図示せず)が貯留されている。また、図3に示すよう
に、デフケース2には、リングギヤ5の回転によっては
ね上げられた潤滑油をテーパローラ軸受7,8へ導くた
めの上部油溝12およびテーパローラ軸受7,8を潤滑さ
せた後、ケース4の底部へ循環させるための下部油溝13
が設けられている。
歯車および軸受部の潤滑を行うために、所定量の潤滑油
(図示せず)が貯留されている。また、図3に示すよう
に、デフケース2には、リングギヤ5の回転によっては
ね上げられた潤滑油をテーパローラ軸受7,8へ導くた
めの上部油溝12およびテーパローラ軸受7,8を潤滑さ
せた後、ケース4の底部へ循環させるための下部油溝13
が設けられている。
【0020】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。
ついて次に説明する。
【0021】コンパニオンフランジ9に連結された駆動
軸によってドライブピニオン軸6に与えられた駆動力
は、ベベルピニオン6aおよびリングギヤ5によって、伝
達方向が直角に変換されるとともに、所定の減速比で減
速され、さらに、差動機構16を介して左右の駆動車軸2
2,23へ伝達される。そして、通常は、デフサイドギヤ2
4,25およびデフピニオン26,27がデフケース17,18と
一体に回転することにより、左右の駆動軸22,23を同速
度で回転させ、また、当該車両の旋回時には、デフピニ
オン26,27が適宜回転して左右の駆動車軸22,23を差動
回転させることにより、左右駆動車輪の回転差を吸収し
て円滑な操縦性を確保する。
軸によってドライブピニオン軸6に与えられた駆動力
は、ベベルピニオン6aおよびリングギヤ5によって、伝
達方向が直角に変換されるとともに、所定の減速比で減
速され、さらに、差動機構16を介して左右の駆動車軸2
2,23へ伝達される。そして、通常は、デフサイドギヤ2
4,25およびデフピニオン26,27がデフケース17,18と
一体に回転することにより、左右の駆動軸22,23を同速
度で回転させ、また、当該車両の旋回時には、デフピニ
オン26,27が適宜回転して左右の駆動車軸22,23を差動
回転させることにより、左右駆動車輪の回転差を吸収し
て円滑な操縦性を確保する。
【0022】図3中に矢印で示すように、ケース4内に
貯留された潤滑油は、リングギヤ5の回転によってはね
上げられて、上部油溝12を通ってテーパローラ軸受7,
8の上部に供給され、スペーサ31の複数の切欠33,34を
通って下方へ流れ、テーパローラ軸受7,8の下部に供
給され、さらに、下部油溝13を通って循環する。このと
き、複数の切欠33,34は、それぞれスペーサ31の径方向
に沿って互いに対向するように配置されているので、潤
滑油がスペーサ31の上方から下方へ円滑に流れることが
でき、テーパローラ軸受7,8の下部に充分な量の潤滑
油を供給することができる。
貯留された潤滑油は、リングギヤ5の回転によってはね
上げられて、上部油溝12を通ってテーパローラ軸受7,
8の上部に供給され、スペーサ31の複数の切欠33,34を
通って下方へ流れ、テーパローラ軸受7,8の下部に供
給され、さらに、下部油溝13を通って循環する。このと
き、複数の切欠33,34は、それぞれスペーサ31の径方向
に沿って互いに対向するように配置されているので、潤
滑油がスペーサ31の上方から下方へ円滑に流れることが
でき、テーパローラ軸受7,8の下部に充分な量の潤滑
油を供給することができる。
【0023】このように、スペーサ31の両端部に複数の
切欠33,34を設けることにより、潤滑油の流路を充分に
確保することができ、テーパローラ軸受7,8の潤滑性
を向上させて、低温始動時等の潤滑不良を防止すること
ができる。
切欠33,34を設けることにより、潤滑油の流路を充分に
確保することができ、テーパローラ軸受7,8の潤滑性
を向上させて、低温始動時等の潤滑不良を防止すること
ができる。
【0024】なお、上記実施形態では、スペーサ31の切
欠33,34は、上記のものに限らず、潤滑油をスペーサ31
の上方から下方へ円滑に流すことができ、かつ、スペー
サ31に充分な圧縮強度が得られるものであればよく、そ
の形状、数および配置は、適宜、変更することができ、
例えば、図4に示すように、スペーサ31の両端部の全周
に均一に配置することもできる。
欠33,34は、上記のものに限らず、潤滑油をスペーサ31
の上方から下方へ円滑に流すことができ、かつ、スペー
サ31に充分な圧縮強度が得られるものであればよく、そ
の形状、数および配置は、適宜、変更することができ、
例えば、図4に示すように、スペーサ31の両端部の全周
に均一に配置することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明の
デファレンシャルの軸受装置によれば、ドライブピニオ
ン軸を支持する一対のテーパローラ軸受のインナレース
間に介装されるスペーサの両端部に、それぞれ複数の切
欠を設けたことにより、ドライブピニオン軸によって駆
動されるリングギヤの回転によってはね上げられた潤滑
油は、スペーサに設けられた複数の切欠を通って下方へ
流れ、一対のテーパローラ軸受の下部に供給されるの
で、潤滑油の流路を充分に確保してテーパローラ軸受の
潤滑性を向上させることができ、低温始動時等の潤滑不
良を防止することができる。
デファレンシャルの軸受装置によれば、ドライブピニオ
ン軸を支持する一対のテーパローラ軸受のインナレース
間に介装されるスペーサの両端部に、それぞれ複数の切
欠を設けたことにより、ドライブピニオン軸によって駆
動されるリングギヤの回転によってはね上げられた潤滑
油は、スペーサに設けられた複数の切欠を通って下方へ
流れ、一対のテーパローラ軸受の下部に供給されるの
で、潤滑油の流路を充分に確保してテーパローラ軸受の
潤滑性を向上させることができ、低温始動時等の潤滑不
良を防止することができる。
【0026】また、請求項2の発明のデファレンシャル
の軸受装置によれば、複数の切欠を、それぞれスペーサ
の径方向に沿って互いに対向するように配置したことに
より、潤滑油は、切欠を通ってスペーサの上方から下方
へ円滑に流れるので、テーパローラ軸受の下部に供給さ
れる潤滑油を増加させることができ、テーパローラ軸受
の潤滑性を向上させることができる。
の軸受装置によれば、複数の切欠を、それぞれスペーサ
の径方向に沿って互いに対向するように配置したことに
より、潤滑油は、切欠を通ってスペーサの上方から下方
へ円滑に流れるので、テーパローラ軸受の下部に供給さ
れる潤滑油を増加させることができ、テーパローラ軸受
の潤滑性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る軸受装置を適用した
デファレンシャルの横断面図である。
デファレンシャルの横断面図である。
【図2】図1の装置に装着されるスペーサの斜視図であ
る。
る。
【図3】本発明の一実施形態に係る軸受装置を適用した
デファレンシャルの要部の縦断面図であって、潤滑油の
流路を示す図である。
デファレンシャルの要部の縦断面図であって、潤滑油の
流路を示す図である。
【図4】図1の装置に装着されるスペーサの変形例の斜
視図である。
視図である。
【図5】従来の軸受装置を適用したデファレンシャルの
概略構成を示す縦断面図である。
概略構成を示す縦断面図である。
【図6】図5の装置に装着される従来のスペーサの斜視
図である。
図である。
2 デフキャリヤ 6 ドライブピニオン軸 7,8 テーパローラ軸受 7a,8a インナレース 15 デファレンシャル 31 スペーサ 33,34 切欠
Claims (2)
- 【請求項1】 ドライブピニオン軸を一対のテーパロー
ラ軸受によってデフキャリアに回転可能に支持し、前記
一対のテーパローラ軸受のインナレース間に略円筒状の
スペーサを介装して予圧を設定するようにしたデファレ
ンシャルの軸受装置において、前記スペーサの両端部
に、それぞれ複数の切欠を設けたことを特徴とするデフ
ァレンシャルの軸受装置。 - 【請求項2】 複数の切欠を、それぞれスペーサの径方
向に沿って互いに対向するように配置したことを特徴と
する請求項1に記載のデファレンシャルの軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25863996A JPH10103454A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | デファレンシャルの軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25863996A JPH10103454A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | デファレンシャルの軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10103454A true JPH10103454A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17323071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25863996A Pending JPH10103454A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | デファレンシャルの軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10103454A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1666771A1 (en) * | 2004-12-06 | 2006-06-07 | American Axle & Manufacturing, Inc. | Pinion Unit in Axle Assembly |
JP2013087916A (ja) * | 2011-10-20 | 2013-05-13 | Toyota Motor Corp | 動力伝達システムの潤滑油供給装置 |
US20170204959A1 (en) * | 2013-03-11 | 2017-07-20 | Dana Automotive Systems Group, Llc | Differential carrier temperature sensing method |
US10315515B2 (en) | 2016-08-05 | 2019-06-11 | Honda Motor Co., Ltd. | Power transfer unit pinion shaft and propeller shaft coupling member for a vehicle, and methods of use and manufacture thereof |
CN110043640A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-07-23 | 吉林大学 | 一种减速器轴承润滑结构 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP25863996A patent/JPH10103454A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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