JPH10102140A - オーステナイト系ステンレス鋼の加工誘起変態方法及び磁性部材の製造方法 - Google Patents

オーステナイト系ステンレス鋼の加工誘起変態方法及び磁性部材の製造方法

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JPH10102140A
JPH10102140A JP8280064A JP28006496A JPH10102140A JP H10102140 A JPH10102140 A JP H10102140A JP 8280064 A JP8280064 A JP 8280064A JP 28006496 A JP28006496 A JP 28006496A JP H10102140 A JPH10102140 A JP H10102140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーステナイト系ステンレス鋼において,加
工誘起マルテンサイトを高い比率で生成させることがで
きる加工誘起変態方法,及び強磁性特性に優れた磁性部
材或いは複合磁性部材の製造方法を提供すること。 【解決手段】 オーステナイト系ステンレス鋼よりなる
素材に対してMs点以上かつMd点以下の温度範囲にお
いて冷間加工を施すことにより,オーステナイト相を加
工誘起マルテンサイト相に加工誘起変態させる方法であ
る。そして,上記冷間加工は,二軸引張加工である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,オーステナイト系ステンレス鋼
の加工誘起変態方法と,磁性部材及び複合磁性部材の製
造方法に関する。
【0002】
【従来技術】現在,オーステナイト系ステンレス鋼は,
鉄道車両から家庭用台所用品に至るまで様々な分野で用
いられており,その機械的性質は非常に重要視されてい
る。このオーステナイト系ステンレス鋼に対して,Ms
点(恒温変態によりマルテンサイトが発生する上限温
度)以上かつMd点(加工誘起変態によりマルテンサイ
トが発生する上限温度)以下の温度範囲において冷間加
工を施すことにより,母相であるオーステナイト相から
マルテンサイト相が生じて加工誘起マルテンサイト変態
が起こることが知られている。なお,上記オーステナイ
ト相はfcc相(面心立方相)であり,一方,上記加工
誘起マルテンサイト相はほとんどがbcc相(体心立方
相)のα′マルテンサイト相よりなり,極わずかにhc
p相(稠密六方相)のε′マルテンサイト相が含まれて
いる。以下,特に限定しない限り,加工誘起マルテンサ
イト相とは,上記のα′マルテンサイト相を示す。
【0003】
【解決しようとする課題】この加工誘起マルテンサイト
変態が生じると,加工誘起マルテンサイト生成量の増加
に伴って,硬度や脆性の増加,機械的性質の変化等をも
たらす場合がある。しかしながら,オーステナイト相と
加工誘起マルテンサイト相とは上記のごとく結晶構造が
異なるという特徴も有する。そのため,オーステナイト
相と加工誘起マルテンサイト相とは,前者が非磁性体で
あり,一方,後者が強磁性体であるというように,その
磁気特性において大きな相違点がある。
【0004】したがって,後述するような磁性部材或い
は複合磁性部材としてオーステナイト系ステンレス鋼を
使用する場合においては,強磁性の加工誘起マルテンサ
イト相の比率を高めることが極めて有効である。これに
対し,例えば特開平7−11397号公報,特開平8−
3643号公報等に示された従来の製造方法において
は,その強磁性部の磁束密度B4000(強さが4000A
/mの磁界を与えた場合の磁束密度)を0.8T(テス
ラ)以上の強磁性レベルにすることはできなかった。
【0005】これは,磁性部材或いは複合磁性部材に加
えうるひずみ量は素材の破断限界および部材形状により
制限されるが,従来の冷間加工法によって最大のひずみ
量を与えても,加工誘起マルテンサイトの生成率が未だ
低いためであると考えられる。それ故,上記加工誘起マ
ルテンサイトを積極的に大量に生成させる方法,即ち,
加えるひずみ量に対する加工誘起マルテンサイト生成量
を高くする方法の開発が要請されていた。
【0006】また,加工誘起変態方法に関する基礎研究
としては,例えば平成7年塑性加工春季講演会(199
5.5.18〜20)において報告された「各種応力状
態におけるSUS304の加工誘起変態」等,種々の研
究が行われている。しかしながら,これらの研究におい
ても,高い比率で加工誘起マルテンサイトを生成させる
方法の解明には至っていない。
【0007】本発明は,かかる従来の要請に鑑みてなさ
れたもので,オーステナイト系ステンレス鋼において,
加工誘起マルテンサイトを高い比率で生成させることが
できる加工誘起変態方法,及び強磁性特性に優れた磁性
部材或いは複合磁性部材の製造方法を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,オーステナイト
系ステンレス鋼よりなる素材に対してMs点以上かつM
d点以下の温度範囲において冷間加工を施すことによ
り,オーステナイト相を加工誘起マルテンサイト相に加
工誘起変態させる方法であって,上記冷間加工は,二軸
引張加工であることを特徴とするオーステナイト系ステ
ンレス鋼の加工誘起変態方法にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記冷間加工として二軸引張加工を施すことである。この
二軸引張加工とは,例えば張出し加工(バルジ加工)の
ように,異なる二軸の方向の引っ張り応力を加えること
により,これらの引っ張り応力方向に素材を伸展すると
共に両引っ張り方向と90度に交わる方向に素材を収縮
させる加工をいう。
【0010】上記の二軸引張加工としては,上記バルジ
加工(金型,液圧,ゴム型,ローラ等を用いる種々の方
法を含む)の他に,エキスパンド成形,電磁成形(爆発
成形),インクリメンタルフォーミング等がある。ま
た,二軸引張加工の回数は,その目的に応じて1回でも
複数回でもよい。また異なる加工方法を組み合わせて複
数回行ってもよい。
【0011】また,上記二軸引張加工は,素材のMs点
以上かつMd点以下の温度範囲内において行う。Ms点
未満の温度の場合には,加工を加えなくても単に温度を
下げるだけで発生する恒温変態によるマルテンサイトが
発生してしまい,加工誘起マルテンサイトを高い比率で
発生できないという問題がある。一方,Md点を超える
温度の場合には単にオーステナイト相にひずみを加える
だけで加工誘起マルテンサイトが発生しないという問題
がある。
【0012】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明のオーステナイト系ステンレス鋼の加工誘起変態方法
においては,上記冷間加工として二軸引張加工を行う。
そのため,例えば単軸又は二軸の圧縮加工や単軸引張加
工等に比べて,加工誘起マルテンサイト生成率を格段に
高くすることができる(実施形態例1参照)。
【0013】この理由は,次のように考えられる。即
ち,加工誘起マルテンサイト相は,上記のごとくbcc
相を含んでいるため,fcc相のオーステナイト相より
も単位重量当たりの体積が大きい。そのため,加工誘起
マルテンサイト変態は,体積増加を伴う変態である。一
方,加工誘起変態を引き起こす冷間加工としては,種々
の形態の加工方法があるが,上記二軸引張加工は,最も
素材の体積を増加させる方向に応力を付加する加工方法
といえる。
【0014】そのため,本発明においては,二軸引張加
工が単なる加工誘起変態を引き起こすための冷間加工と
してだけではなく,オーステナイト相から加工誘起マル
テンサイト相への変態に伴う体積増加を助長する役割を
果たす。それ故,本発明は,圧縮加工等のその他の冷間
加工の場合に比べ,加工誘起マルテンサイト生成率を格
段に高くすることができると考えられる。
【0015】したがって,本発明によれば,オーステナ
イト系ステンレス鋼において,加工誘起マルテンサイト
を高い比率で生成させることができる加工誘起変態方法
を提供することができる。
【0016】次に,上記のオーステナイト系ステンレス
鋼の加工誘起変態方法を用いた,強磁性特性に優れた磁
性部材を製造する方法として次の発明がある。即ち,請
求項2の発明のように,オーステナイト系ステンレス鋼
よりなる素材を用い,該素材に対してMs点以上かつM
d点以下の温度範囲において冷間加工を施すことによ
り,非磁性のオーステナイト相を強磁性の加工誘起マル
テンサイト相に加工誘起変態させて磁性部材を製造する
方法であって,上記冷間加工は,二軸引張加工であるこ
とを特徴とする磁性部材の製造方法がある。
【0017】本発明は,加工誘起マルテンサイト相が強
磁性体であるという物理的性質を利用して,強磁性特性
に優れた磁性部材を製造しようとするものである。即
ち,オーステナイト相を加工誘起マルテンサイト相に変
態させることと非磁性体を強磁性体に変換することは,
物理的にみれば同義である。そのため,本発明と上記の
請求項1の発明とは実質的に同一である。
【0018】したがって,本発明によれば,上記冷間加
工として二軸引張加工を行うことにより,請求項1の発
明の場合と同様の作用効果によって,高い比率で加工誘
起マルテンサイトを生成させることができる。そのた
め,強磁性特性に優れた磁性部材を容易に得ることがで
きる。それ故,上記素材の組成及び二軸引張加工による
ひずみ量を適切に選択した場合には,例えば磁束密度B
4000が0.8T以上に達するような極めて強磁性特性に
優れた磁性部材を得ることができる(実施形態例3参
照)。
【0019】次に,上記の請求項2の発明を利用した,
複合磁性部材の製造方法として次の発明がある。即ち,
請求項3の発明のように,オーステナイト系ステンレス
鋼よりなる素材を用い,該素材に対してMs点以上かつ
Md点以下の温度範囲において冷間加工を施すことによ
り,非磁性のオーステナイト相を強磁性の加工誘起マル
テンサイト相に加工誘起変態させて強磁性部を形成し,
次いで,該強磁性部の一部分を加熱溶体化してオーステ
ナイト相の非磁性部を形成することにより,上記強磁性
部と上記非磁性部とを連続的に有する複合磁性部材を製
造する方法であって,上記冷間加工は,二軸引張加工で
あることを特徴とする複合磁性部材の製造方法がある。
【0020】本発明において最も注目すべきことは,上
記二軸引張加工を行うことにより加工誘起マルテンサイ
トを生成させて強磁性部を形成し,次いで該強磁性部の
一部を加熱溶体化して非磁性部を形成することである。
【0021】上記加熱溶体化は,非磁性部を形成すべき
一部分のみをオーステナイト変態温度以上に加熱する処
理である。加熱溶体化の手段としては,例えば高周波焼
鈍,レーザー加工等がある。また,加熱溶体化は,10
秒以内の短時間で行うことが好ましい。これにより,再
びオーステナイト化した結晶粒径を30μm以下とする
ことができ,比透磁率を十分に小さくすることができ
る。一方,加熱溶体化を10秒を超える時間で行う場合
には,オーステナイト化した組織の粗大化を招くという
問題がある。
【0022】ここで,複合磁性部材とは,上記のごと
く,一つの部材の中に強磁性部と非磁性部とを連続して
有している部材をいう。この複合磁性部材は,強磁性部
と非磁性部との間に接合部を必要としないため,耐久性
及び製造コストの面において非常に優れた磁気回路用部
材として利用しうる。そのため,これまでにも前述した
先行技術に示されたごとく,種々の複合磁性部材の製造
方法が開示されている。本発明は,このような従来の方
法よりもさらに強磁性特性に優れた強磁性部を有する複
合磁性部材の製造方法を提供しようとするものである。
【0023】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の複合磁性部材の製造方法においては,上記強磁性部
の形成手段として,二軸引張加工を用いる。そのため,
上記のごとく,加工誘起マルテンサイト生成率が他の加
工方法の場合と比べて格段に高い。それ故,非常に強磁
性特性に優れた強磁性部が得られる。
【0024】即ち,この強磁性部は,請求項2の発明の
場合と同様に,素材の組成及び二軸引張加工によるひず
み量を適切に選択することによって,例えば磁束密度B
4000が0.8T以上に達するような極めて優れた強磁性
特性を得ることができる(実施形態例3参照)。
【0025】また,本発明においては,上記のごとく強
磁性化した強磁性部の一部分を加熱溶体化する。これに
より,その一部分が容易にオーステナイト相に戻り非磁
性部となる。それ故,本発明によれば,強磁性特性に極
めて優れた強磁性部と,非磁性部とが,一つの部材に連
続して形成された複合磁性部材を容易に製造することが
できる。
【0026】次に,請求項4の発明のように,上記冷間
加工としては,上記二軸引張加工の後に,更に単軸又は
二軸の圧縮加工を行うことが好ましい。この場合には,
上記素材に付与できるトータルひずみ量を増大させるこ
とができ,さらに強磁性特性に優れた強磁性部を得るこ
とができる。即ち,加工誘起マルテンサイトの生成量
は,一般的に冷間加工のトータルひずみ量が多いほど増
加する。そのため,比較的小さいひずみ量しかとれない
二軸引張加工の後に,ひずみ量を比較的大きくとれる圧
縮加工をさらに加えることが非常に有効である。
【0027】上記単軸又は二軸の圧縮加工としては,例
えば,スピニング加工,スエージング加工,金型による
絞り加工,圧延加工,冷間鍛造,金型によるしごき加
工,引き抜き加工,押し出し加工,金型による曲げ加
工,その他の加工方法がある。この単軸又は二軸の圧縮
加工の回数も,その目的に応じて1回でも複数回でもよ
い。また異なる加工方法を組み合わせて複数回行っても
よい。
【0028】また,請求項5の発明のように,上記冷間
加工は,多段階に分割して行うことが好ましい。これに
より,冷間加工による上記素材の温度上昇を抑制するこ
とができ,容易にMs点以上かつMd点以下の温度範囲
における冷間加工を実現することができる。
【0029】また,請求項6の発明のように,上記冷間
加工は上記素材を強制冷却しながら行うこともできる。
この場合にも,Ms点以上かつMd点以下の温度範囲に
おける冷間加工を実現することができる。
【0030】また,請求項7の発明のように,上記素材
は,重量比においてCが0.6%以下,Crが12〜1
9%,Niが6〜12%,Mnが2%以下,Moが2%
以下,Nbが1%以下,さらに残部がFe及び不可避不
純物によって構成され,平山の当量Heq=〔Ni%〕
+1.05〔Mn%〕+0.65〔Cr%〕+0.35
〔Si%〕+12.6〔C%〕が20〜23%であり,
かつ,ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C
%〕+0.5〔Mn%〕が9〜12%であって,かつク
ロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%である組
成のオーステナイト系ステンレス鋼よりなることが好ま
しい。
【0031】上記素材の組成においてCを0.6%以下
としたのは,0.6%を超えると炭化物量が増加して加
工成形性が低下するからである。またCrの量を12〜
19%とし,かつNiの量を6〜12%としたのは,こ
れらの元素が上記下限値を下回ると比透磁率がμ=1.
2以下の非磁性を示すことがなく,一方,上限値を超え
ると磁束密度B4000が0.3T以上を示さなくなるから
である。またMnが2%を超えると成形性能を低下させ
るという問題がある。
【0032】さらに,MoとNbとは必ずしも添加する
必要はないが,MoはMs点を低める効果があり,また
Nbは材料強度を高める作用があり,目的に応じて単独
または複合で添加することができる。ここでMoが2%
を超えると,またNbが1%を超えると加工成形性が低
下するため,好ましくは,MoおよびNbの添加量の上
限をそれぞれ2%および1%とするのがよい。
【0033】このように各元素の組成範囲を限定するだ
けでなく,これらの組成範囲内における組み合わせによ
ってさらに確実に優れた磁気特性が得られる。即ち,上
記の平山の当量Heqが20%より小さい場合には比透
磁率μ=1.2を超えて十分な非磁性特性が得られない
という問題があり,一方,23%を超える場合には,磁
束密度B4000が0.3Tを超えることが困難であるとい
う問題がある。
【0034】また,上記のニッケル当量Nieqおよび
クロム当量Creqの範囲は,上記平山の当量の場合と
同様の理由により,それぞれ9〜12%および16〜1
9%の範囲とした。ここで,素材には,脱酸元素として
通常Siが2%以下及びAlが0.5%以下,また他の
不純物元素が含有されているが,これらは複合磁性部材
の特性を損なうものではない。
【0035】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるオーステナイト系ステンレ
ス鋼の加工誘起変態方法につき,図1〜図3を用いて説
明する。本例のオーステナイト系ステンレス鋼の加工誘
起変態方法は,オーステナイト系ステンレス鋼よりなる
素材に対してMs点以上かつMd点以下の温度範囲にお
いて冷間加工を施すことにより,オーステナイト相をマ
ルテンサイト相に加工誘起変態させる方法である。そし
て,本例における上記冷間加工は,二軸引張加工であ
る。
【0036】本例においては,本発明の効果を確認すべ
く,2種類の素材を準備し,これに種々の冷間加工を加
えて加工誘起マルテンサイト生成量の測定を行い,冷間
加工方法の影響を調べた。上記冷間加工方法としては,
図3に示すモデルのごとく,二軸引張(A),単軸引張
(B),単軸圧縮(C),二軸圧縮(D)の4種類の方
法について行った。なお,準備した素材は,SUS30
1とSUS304の2種類である。それぞれの化学成分
を表1に示す。
【0037】また,SUS301は1mm厚みの板材か
ら,またSUS304はインゴットからそれぞれ各試験
片を作製した。なおSUS301においては,板材を重
ね合わせ,熱拡散法によって板材を接合し,ブロック材
に加工した後,仕上熱処理を施すことによって,単軸圧
縮及び二軸圧縮用の試験片を作製した。
【0038】所要形状に加工した各試験片には,これを
真空度10-3Pa,温度1373Kにおいて時間7.2
ks保持することにより固溶化熱処理を施した。但し,
SUS301の単軸圧縮片及び二軸圧縮片は接合と仕上
げの都合上,合計時間5.8ks保持することによって
固溶化熱処理を施した。その結果,全ての試験片につい
て同じ結晶粒度番号6の状態が得られ,試験片間の粒径
の差異による粒径依存性を考慮する必要のない試験片を
作製することができた。
【0039】
【表1】
【0040】次に,各冷間加工を施すための試験方法に
つき説明する。単軸引張試験は,引張試験片として幅W
=10mm,標点距離L=40mm,平行部の長さP=
60mm,肩部の半径R=10mm,及び厚さT=1m
mに縮小したJIS Z2201 13号B試験片を用
いた。そして,INSTRON万能試験機によって,最
大でSUS301は相当ひずみε=0.445,SUS
304は相当ひずみε=0.281までひずみを与え
た。
【0041】単軸圧縮試験は,圧縮試験片として一辺の
長さが15mmの立方体状の試験片を用いた。そして,
油圧式圧縮試験機によって,最大でSUS301は相当
ひずみε=1.000,SUS304は相当ひずみε=
0.910まで,繰り返し潤滑をしながらひずみを与え
た。
【0042】二軸引張試験は,二軸引張試験用の張出し
試験片として直径90mmで板厚1mmの円盤状の試験
片を用いた。そして,深絞り試験機を使って張出し試験
を行い,最大でSUS301は相当ひずみε=0.20
4,SUS304は相当ひずみε=0.163までひず
みを与え,等二軸引張試験を行った。
【0043】二軸圧縮試験は,単軸圧縮試験のとき用い
た試験片と同じ一辺の長さが15mmの立方体状の試験
片を用いた。そして,油圧式圧縮試験機とステッピング
モーターによる水平方向の荷重を与える装置の組み合わ
せによる二軸圧縮試験機を使って,最大でSUS301
は相当ひずみε=0.157,SUS304は相当ひず
みε=0.176までひずみを与え,等二軸圧縮試験を
行った。以上全ての試験は,雰囲気温度300Kにおい
て,変形熱による温度上昇が起こらないようにひずみ速
度10-3/sにより行った。これにより試験片の温度
は,試験中においてMs点以上かつMd点以下の温度範
囲に収められる。
【0044】また,マルテンサイト相の定量はFish
er Ferritescopeを用いて測定した。ま
た,オーステナイト及びマルテンサイトの結晶構造やマ
ルテンサイト相の定量値の正当性を調べるために多結晶
X線回折を行った。このとき,X線の線源としてCo−
Kα線を用いた。
【0045】次に,上記各試験の結果を図1,図2に示
す。図1,図2は,ともに横軸に相当ひずみを,縦軸に
加工誘起マルテンサイト生成量(%)をとった。そし
て,二軸引張をE11,E12,単軸引張をC12,C
22,単軸圧縮をC13,C23,二軸圧縮をC14,
C24により示した。図1はSUS301に関するもの
であり,図2はSUS304に関するものである。
【0046】図1,図2より知られるごとく,いずれの
成分においても,二軸引張加工の場合が他の加工方法の
場合よりも高い比率で加工誘起マルテンサイトが生成し
たことがわかる。即ち,本例においては,二軸引張,単
軸引張,単軸圧縮,二軸圧縮の順序で加工誘起マルテン
サイトが生成しやすいことがわかる。このことは,加工
誘起マルテンサイトの生成率は,いずれの加工方法にお
いてもひずみ量が増加するほど高くなるが,素材に体積
増加方向の応力を強く与える加工方法である程さらに高
くなることを示している。
【0047】なお,本例においては,従来より加工誘起
変態の起こりやすさの目安として一般的に用いられてい
る平山らのNi当量や野原らのMd30 (K)において評
価するとSUS301の方がSUS304よりも加工誘
起変態し易いにもかかわらず,SUS304の方が加工
誘起マルテンサイト生成量が多い結果となった。この原
因は,本例のSUS301とSUS304における炭素
(C)含有量の差(表1参照)にあり,炭素量が多いS
US301の方がより多くの変態駆動力が必要となるた
めと考えられる。
【0048】実施形態例2 本例は,実施形態例1の評価結果をさらに裏付けるた
め,加工誘起マルテンサイト生成に対する静水圧応力の
影響を調べた。即ち,上記実施形態例1における単軸,
二軸の各引張,圧縮の上記4種類の試験における,相当
ひずみ約0.1における静水圧応力と,加工誘起マルテ
ンサイト生成率との関係を求めた。図4はSUS301
についてのものであり,図5はSUS304についての
ものである。
【0049】図4,図5に示されたデータは,いずれも
静水圧応力が高い側から二軸引張,単軸引張,単軸圧
縮,二軸圧縮の順にならんでいる。したがって,図4,
図5から明らかなように二軸引張,単軸引張,単軸圧
縮,二軸圧縮の順で加工誘起マルテンサイト生成率が高
くなっていることがわかる。
【0050】したがって,本例によれば,静水圧応力が
大きいほど加工誘起マルテンサイト変態が生じやすく,
二軸引張加工が加工誘起変態に非常に有利であることが
わかる。
【0051】実施形態例3 次に,本発明の実施形態例にかかる複合磁性部材の製造
方法につき,図6〜図12を用いて説明する。本例にお
いて製造する複合磁性部材1は,図11に示すごとく,
筒状の形状の複合磁性部材であって,その上半部に非磁
性部3を下半部に強磁性部2を有するものである。そし
て,その製造に当たっては,図6に示すごとく,オース
テナイト系ステンレス鋼よりなる円盤状の素材10を用
いる。
【0052】そして,図7〜図9に示すごとく,素材1
0に対してMs点以上かつMd点以下の温度範囲におい
て冷間加工を施すことにより,非磁性のオーステナイト
相を強磁性のマルテンサイト相に加工誘起変態させて強
磁性部2を形成する。次いで,図10に示すごとく,強
磁性部2の一部分を加熱溶体化してオーステナイト相の
非磁性部3を形成する。
【0053】これにより,図11に示すごとく,強磁性
部2と非磁性部3とを連続的に有する複合磁性部材1を
製造する。また,本例における上記冷間加工としては,
二軸引張加工の後に,更に単軸又は二軸の圧縮加工を行
う。
【0054】以下,これを詳説する。まず,準備する素
材10は,図6に示すごとく,円盤形状のブランク材で
あって,表2に示した化学成分よりなるオーステナイト
系ステンレス鋼である。また,素材10は,全体的に非
磁性のオーステナイト相よりなる。
【0055】
【表2】
【0056】次いで,図7〜図9に示すごとく,非磁性
の素材10に対して,加工誘起変態を引き起こすための
冷間加工を施す。この冷間加工は,図7に示すごとく,
二軸引張加工としてのバルジ加工と,図8,図9に示す
ごとく,単軸圧縮加工としてのスピニング加工を組み合
わせたものである。
【0057】具体的には,まず図7に示すごとく,半径
25mmの球頭部52を有するパンチ51と素材10を
拘束するためのクランプ部53とよりなるバルジ加工装
置50を用い,素材10が16mm張り出されて中間材
11となるまでバルジ加工する。このときの相当ひずみ
は0.25である。
【0058】次いで,さらに冷間加工を加えて相当ひず
み量を増加させるため,図8,図9に示すごとく,加工
度を高くとれる単軸圧縮のスピニング加工を中間材11
に施す。なお,中間材11は,上記バルジ加工時にクラ
ンプ部53により拘束された外周部を予め切断してお
く。
【0059】そして,スピニング加工は,図8,図9に
示すごとく,セットした中間材11と共に回転する成形
型61と移動ローラ62とよりなるスピニング加工装置
60を用いて行う。そして,中間材11の先端部111
から徐々に移動ローラ62を移動させることにより中間
材11にスピニング加工を加える。このときの相当ひず
みは,上記バルジ加工と合わせて0.5となる。
【0060】このように二軸引張加工としてのバルジ加
工と単軸圧縮加工としてのスピニング加工を行うことに
より,素材10は,全体的に加工誘起マルテンサイトが
生成した強磁性部3を有する第2中間材12となる。
【0061】次いで,図10に示すごとく,第2中間材
12の先端部121を切断すると共に,高周波コイル7
を用いて上半部を約10秒以内の誘導加熱により加熱溶
体化する。これにより,図11に示すごとく,上半部が
非磁性部3,下半部が強磁性部2の複合磁性部材1が得
られる。
【0062】次に,本例においては,得られた複合磁性
部材1の磁気特性を評価するため,強磁性部2の加工誘
起マルテンサイト生成量と磁束密度B4000を測定すると
共に,非磁性部3の比透磁率を測定した。加工誘起マル
テンサイト生成量の測定方法は,実施形態例1と同様に
した。
【0063】測定の結果について説明する。まず,強磁
性部2における加工誘起マルテンサイト生成量は,90
%に達していた。そして,磁束密度B4000は1.3Tに
達していた。比較のために,二軸引張加工を行わず,単
軸圧縮加工のスピニング加工のみによって本例と同等の
相当ひずみ0.5を与えた比較品を作製した。冷間加工
以外の部分は本例の複合磁性部材の製造方法と同様にし
た。そして,得られた比較品の強磁性部において,上記
と同様の測定をした結果,加工誘起マルテンサイト生成
率が約65%,磁束密度B4000が0.6Tであった。
【0064】上記の関係を図12に示す。図12は,横
軸に加工誘起マルテンサイト生成量(%)を,縦軸に強
磁性レベル(磁束密度B4000)をとった。そして,本例
における強磁性部の強磁性レベルをE3,比較品の強磁
性レベルをC3として示した。同図より,同じ相当ひず
み0.5を与える冷間加工を施した場合においても,単
軸圧縮加工だけの場合は加工誘起マルテンサイト生成率
が低く,強磁性レベルも低いが,二軸引張加工を行った
本例の場合はいずれも格段に向上していることが明確に
わかる。
【0065】これらことから,本例の方法は強磁性部の
磁気特性の向上に極めて有効であることがわかる。ま
た,非磁性部3における比透磁率は,μ=1.00〜
1.05であって,非常にすぐれた特性を示した。
【0066】このように,本例においては,強磁性特性
に極めて優れた強磁性部2と非磁性の非磁性部3を連続
的に有する複合磁性部材1を容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,SUS301の各種加
工方法ごとの,相当ひずみと加工誘起マルテンサイト生
成量との関係を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,SUS304の各種加
工方法ごとの,相当ひずみと加工誘起マルテンサイト生
成量との関係を示す説明図。
【図3】実施形態例1における,(A)二軸引張,
(B)単軸引張,(C)単軸圧縮,(D)二軸圧縮,の
モデルを示す説明図。
【図4】実施形態例2における,SUS301の静水圧
応力と加工誘起マルテンサイト生成量との関係を示す説
明図。
【図5】実施形態例2における,SUS304の静水圧
応力と加工誘起マルテンサイト生成量との関係を示す説
明図。
【図6】実施形態例3における,素材の斜視図。
【図7】実施形態例3における,バルジ加工を示す説明
図。
【図8】実施形態例3における,スピニング加工の初期
状態を示す説明図。
【図9】実施形態例3における,スピニング加工の終期
状態を示す説明図。
【図10】実施形態例3における,加熱溶体化を示す説
明図。
【図11】実施形態例3における,複合磁性部材を示す
説明図。
【図12】実施形態例3における,加工誘起マルテンサ
イト生成量と強磁性レベルとの関係を示す説明図。
【符号の説明】
1...複合磁性部材, 10...素材, 11...中間材, 12...第2中間材, 2...強磁性部, 3...非磁性部,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 桂三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 清水 真樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 石川 孝司 愛知県岡崎市東大友町稲葉79−1

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーステナイト系ステンレス鋼よりなる
    素材に対してMs点以上かつMd点以下の温度範囲にお
    いて冷間加工を施すことにより,オーステナイト相を加
    工誘起マルテンサイト相に加工誘起変態させる方法であ
    って,上記冷間加工は,二軸引張加工であることを特徴
    とするオーステナイト系ステンレス鋼の加工誘起変態方
    法。
  2. 【請求項2】 オーステナイト系ステンレス鋼よりなる
    素材を用い,該素材に対してMs点以上かつMd点以下
    の温度範囲において冷間加工を施すことにより,非磁性
    のオーステナイト相を強磁性の加工誘起マルテンサイト
    相に加工誘起変態させて磁性部材を製造する方法であっ
    て,上記冷間加工は,二軸引張加工であることを特徴と
    する磁性部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 オーステナイト系ステンレス鋼よりなる
    素材を用い,該素材に対してMs点以上かつMd点以下
    の温度範囲において冷間加工を施すことにより,非磁性
    のオーステナイト相を強磁性の加工誘起マルテンサイト
    相に加工誘起変態させて強磁性部を形成し,次いで,該
    強磁性部の一部分を加熱溶体化してオーステナイト相の
    非磁性部を形成することにより,上記強磁性部と上記非
    磁性部とを連続的に有する複合磁性部材を製造する方法
    であって,上記冷間加工は,二軸引張加工であることを
    特徴とする複合磁性部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記冷間加工として
    は,上記二軸引張加工の後に,更に単軸又は二軸の圧縮
    加工を行うことを特徴とする複合磁性部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において,上記冷間加工
    は,多段階に分割して行うことを特徴とする複合磁性部
    材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項において,
    上記冷間加工は上記素材を強制冷却しながら行うことを
    特徴とする複合磁性部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれか1項において,
    上記素材は,重量比においてCが0.6%以下,Crが
    12〜19%,Niが6〜12%,Mnが2%以下,M
    oが2%以下,Nbが1%以下,さらに残部がFe及び
    不可避不純物によって構成され,平山の当量Heq=
    〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+0.65〔Cr%〕
    +0.35〔Si%〕+12.6〔C%〕が20〜23
    %であり,かつ,ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+
    30〔C%〕+0.5〔Mn%〕が9〜12%であっ
    て,かつクロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕
    +1.5〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%
    である組成のオーステナイト系ステンレス鋼よりなるこ
    とを特徴とする複合磁性部材の製造方法。
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