JPH10101582A - 口腔内溶解型固形剤 - Google Patents

口腔内溶解型固形剤

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JPH10101582A
JPH10101582A JP8259049A JP25904996A JPH10101582A JP H10101582 A JPH10101582 A JP H10101582A JP 8259049 A JP8259049 A JP 8259049A JP 25904996 A JP25904996 A JP 25904996A JP H10101582 A JPH10101582 A JP H10101582A
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JP
Japan
Prior art keywords
solid preparation
stevia
flavor
oral cavity
preparation
Prior art date
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Pending
Application number
JP8259049A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Ando
伸治 安藤
Toru Maki
亨 牧
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Kenji Tsunoda
健司 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH10101582A publication Critical patent/JPH10101582A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬剤を配合した口腔内溶解型固形剤は経時的な
風味の劣化のため、経時的に風味の良い薬剤の提供が不
充分な状態にあった。 【解決手段】不快な風味を有する薬剤およびステビアを
配合したことを特徴とする口腔内溶解型固形剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口腔内溶解型固形
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】口腔内溶解型固形剤は口中に含むことに
よって溶解して服用するものであり、投薬時に飲料水な
どを必要としないことを特徴とする経口投与用の剤型で
ある。
【0003】口腔内溶解型固形剤は、製剤を口中で溶解
する性質から、目的とする薬物の風味の悪さが直接感じ
られ、コンプライアンスおよび商品性に大きく影響して
しまう。従来知られている風味の改善方法にはショ糖を
配合する方法などが知られている。しかし、口腔内溶解
型固形剤は製剤の大きさ、風味、舌触り、溶解速度など
の点から賦形剤の使用可能な量が非常に制限されている
ため、従来繁用されているショ糖などは使用が困難であ
る。そのため、風味の改善には甘味度が強い甘味剤の甘
味で薬剤の不快な風味を感じにくくする手法が用いら
れ、従来よりL−フェニルアラニン化合物が使用されて
きた。
【0004】しかしながら、L−フェニルアラニン化合
物は製剤中での安定性が悪いため甘味度が経時的に劣化
し、それと共に薬剤の不快な風味が感じられてくるとい
う欠点があった。そのため、口腔内溶解型固形剤には、
経時的に安定で、製剤的に使用可能な他の風味改善剤の
選択が望まれていたが、安定性および服用性の両方を満
足できるものは得られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、口腔
内溶解型固形剤における経時的な風味の劣化を防止し、
服用感の経時的な変化が少ない口腔内溶解型固形剤を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために検討を重ねた結果、口腔内溶解型固
形剤に、風味改善剤としてステビアを用いると、経時的
な風味の劣化をおこさず、長期保存後においても服用感
が劣化しないことを見いだし本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は不快な風味を有する薬
剤およびステビアを配合したことを特徴とする口腔内溶
解型固形剤である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、ステビアとはS
tevia Rebaudiana Bertoniとい
うキク科の多年草の葉の中に含まれる甘味成分を主体と
する甘味料であり、ステビオサイド、レバウディオサイ
ドA、ズルコサイドA、ズルコサイドB、レバウディオ
サイドE、レバウディオサイドD、ステビオルビオサイ
ド、レバウディオサイドB、ステビオルなどの公知のス
テビア抽出物の混合物またはこれらの成分を単離したも
のをいうが、公知のステビア抽出物を酵素処理または化
学処理を行ったものも含む。これらのうちでは風味の点
でレバウディオサイドAの含有量が36重量%以上のも
のが好ましく、レバウディオサイドAが100重量%の
ものが最も好ましい。
【0009】本発明において不快な風味を有する薬剤と
は解熱鎮痛剤、気管支拡張剤、鎮咳剤、去痰剤、抗ヒス
タミン剤または抗アレルギー剤、血管収縮剤、抗コリン
剤、抗炎症剤または消炎酵素剤、低血圧治療剤、高血圧
治療剤、催眠鎮静剤、便秘薬、寫下薬、鎮痙剤、胃酸分
泌抑制剤などのうち不快な風味を有するものである。特
に薬剤がスコポラミン、ロペラミドまたはそれらの塩の
ときには従来繁用される通常の風味改善剤では経時的な
風味の劣化が大きいので本発明に好ましい。
【0010】ここで塩とは塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素
酸などの無機酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸などの
有機酸の他、水和物も包含する。薬剤がスコポラミンの
ときは臭化水素酸塩、ロペラミドのときは塩酸塩が最も
好ましい。
【0011】本発明において口腔内溶解型固形剤とは、
水などを要せずに口中で溶解する剤形のことであり、具
体的には顆粒剤、細粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤、ド
ロップ剤、トローチ剤、チュアブル剤、舐剤、飴剤、ド
ライシロップ剤、口腔内瞬間溶解剤、バッカル剤、グミ
剤、ガム剤、ゼリー剤、チョコレート剤、口中発泡剤な
どがあげられる。
【0012】ステビアの配合量は風味の改善の点から、
口腔内溶解型固形剤中0.01重量部〜20重量部が好
ましく、さらに好ましくは0.1重量部〜10重量部で
ある。
【0013】また本発明の口腔内溶解型固形剤は通常、
成人に対して1日当たり1回〜数回に分けて口腔内に投
与することができる。この投与量は年齢、体重、病状に
より適宜増減することができる。
【0014】本発明の口腔内溶解型固形剤は必要に応じ
てカフェイン類、ビタミン類、ミネラル類、生薬・漢方
薬類、精油成分、糖類、溶解補助剤、緩衝剤、保存剤、
香料、色素、嬌味剤、着色剤などの、通常固形剤に使用
されるものを使用することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明により、口腔内溶解型固形剤の経
時的安定性および風味の劣化を防止できたので、使用効
果の高い製剤を提供することが可能となった。
【0016】
【実施例】以下に実施例および試験例を示し本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、処方中で「HPC−L」は
低粘度ヒドロキシプロピルセルロース、「HPMC」は
ヒドロキシプロピルメチルセルロースのことである。
【0017】実施例1 下記の処方で、常法によりチュアブル錠1000錠を得
た。
【0018】 塩酸メクリジン 25g 臭化水素酸スコポラミン 0.25g マンニトール 250g ステビア 1.5g HPC−L 10g。
【0019】比較例1 実施例1の処方のステビアをL−フェニルアラニン化合
物1.5gに変更した処方で、同様の方法によりチュア
ブル錠1000錠を得た。
【0020】実施例2 下記の処方で実施例1と同様の方法にてチュアブル錠1
000錠を得た。
【0021】 d-マレイン酸クロルフェニラミン 2g 臭化水素酸スコポラミン 0.25g マンニトール 400g ステビア 1.5g HPC−L 15g。
【0022】比較例2 実施例2の処方のステビアをL−フェニルアラニン化合
物1.5gに変更した処方で、同様の方法によりチュア
ブル錠1000錠を得た。
【0023】実施例3 下記の処方で実施例1と同様の方法にてチュアブル錠1
000錠を得た。
【0024】 塩酸ロペラミド 0.5g マンニトール 350g ステビア 2g HPMC 15g。
【0025】比較例3 実施例3の処方のステビアをL−フェニルアラニン化合
物2gに変更した処方で、同様の方法によりチュアブル
錠1000錠を得た。
【0026】実施例4 下記の処方で薬剤を賦形剤中に混合、攪拌させ、常法に
より顆粒剤1000包を得た。
【0027】 d-マレイン酸クロルフェニラミン 2g 臭化水素酸スコポラミン 0.25g マンニトール 800g バレイショデンプン 200g ステビア 1.5g HPC−L 35g。
【0028】比較例4 実施例4のステビアをL−フェニルアラニン化合物1.
5gに変更した処方で同様の方法により顆粒剤1000
包を得た。
【0029】試験例1〔経時的な甘味度の変化〕 上記実施例1〜4および比較例1〜4までの4組の各製
剤の甘味度の経時的な変化の度合を調べた。
【0030】なお、実施例1〜3および比較例1〜3に
ついてはビン包装、実施例4と比較例4については分包
包装で40℃−75%RHの保存条件とした。
【0031】試験は、10名の試験者により製造直後品
と比較して甘味の低下の度合を点数化して評価した。評
価基準は、変化を認めない;0点、僅かに低下を認め
る;1点、低下を認める;2点、著しい低下を認める;
3点、極めて著しい低下を認める;4点、とした。
【0032】結果を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】表から明らかなように、口腔内溶解型固形
剤にステビアを配合することにより、甘味の経時的安定
性が保持され、経時的な服用性の低下を防止することが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 健司 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不快な風味を有する薬剤およびステビアを
    配合したことを特徴とする口腔内溶解型固形剤。
  2. 【請求項2】薬剤がスコポラミン、ロペラミドおよびそ
    れらの塩からなる群から選択される1種または2種以上
    である請求項1に記載の口腔内溶解型固形剤。
  3. 【請求項3】ステビアの配合量が固形剤全体の0.01
    〜20重量%である請求項1または2に記載の口腔内溶
    解型固形剤。
JP8259049A 1996-09-30 1996-09-30 口腔内溶解型固形剤 Pending JPH10101582A (ja)

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