JPH10101567A - プロラクチンレベルに対して中立効果を有するエストロゲンの医薬組成物 - Google Patents

プロラクチンレベルに対して中立効果を有するエストロゲンの医薬組成物

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JPH10101567A
JPH10101567A JP9250316A JP25031697A JPH10101567A JP H10101567 A JPH10101567 A JP H10101567A JP 9250316 A JP9250316 A JP 9250316A JP 25031697 A JP25031697 A JP 25031697A JP H10101567 A JPH10101567 A JP H10101567A
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estrogen
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dehydroestrone
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pharmaceutically acceptable
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JP9250316A
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Andres Negro-Vilar
アンドレス・ネグロ−ビラール
Jay Michael Gast
マイケル・ジェイ・ガスト
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/56Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
    • A61K31/565Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids not substituted in position 17 beta by a carbon atom, e.g. estrane, estradiol
    • A61K31/566Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids not substituted in position 17 beta by a carbon atom, e.g. estrane, estradiol having an oxo group in position 17, e.g. estrone
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロラクチンレベルに対して中立効果を有す
るエストロゲンの医薬組成物を提供すること。 【解決手段】 8,9−デヒドロエストロンまたはその
医薬上許容される3−硫酸エステル塩を含有する医薬組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロラクチンレベ
ルに対して中立効果を有するエストロゲンの医薬組成物
に関する。さらに詳しくは、本発明は、エストロゲン投
与に伴うプロラクチンレベルの上昇が望ましくない哺乳
動物にエストロゲン療法または補給を与えるための医薬
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】天然
に存在する実質的に純粋で低毒性のエストロゲン組成物
(例えば、プレマリン(PREMARIN):ウマの結合型エス
トロゲン)の使用は、更年期症候群、エストロゲンの欠
乏した女性の骨粗鬆症/骨減少症、および他のホルモン
関連障害の症状を緩和するのに好ましい医学療法になっ
ている。天然に存在するエストロゲン組成物のエストロ
ゲン成分は、一般的に、エストロン、エクイリン、エク
イレニン、17−β−エストラジオール、ジヒドロエク
イレニンおよび17−β−ジヒドロエクイレニンの硫酸
エステル類として同定されている(米国特許第2,834,71
2号)。
【0003】エストロゲン投与に伴って、プロラクチン
レベルの上昇が観察されることがある。プロラクチン
は、授乳期の乳汁産生の主たる原因であるだけでなく、
ヒトにおける様々な作用を有する。このホルモンの過剰
分泌は、女性では無月経や乳汁漏出、エストロゲンで治
療した男性では乳汁漏出をもたらす。さらに、プロラク
チンレベルの上昇は、想像妊娠や月経機能の異常という
困難と関連している。
【0004】8,9−デヒドロエストロンは、9,11不
飽和への異性化によるエストロンの合成的製造における
中間体として(米国特許第3,394,153号)および該ホル
モンの3−シクロペンチルオキシ−17−エチニル誘導
体の製造における中間体として(米国特許第3,649,621
号)有用な公知の化合物である。さらに、8,9−デヒ
ドロエストロンは、エストロゲン活性を有し、血中脂質
レベルを低下させることが知られている(米国特許第3,
391,169号)。米国特許第5,210,081号および第5,288,71
7号には、8,9−デヒドロエストロンのアルカリ金属
塩、8,9−デヒドロエストロン−3−硫酸エステルお
よびそのアルカリ金属塩、ならびに、エストロゲン置換
療法、アテローム性動脈硬化症および老人性骨粗鬆症に
おけるそれらの使用が開示されている。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の実施の態様】
本発明は、エストロゲン投与に伴うプロラクチンレベル
の上昇が望ましくない哺乳動物にエストロゲン療法また
は補給を与えるための医薬組成物を提供する。この医薬
組成物は、プロラクチンレベルに対して中和効果を有す
るエストロゲンとして、8,9−デヒドロエストロンま
たはその医薬上許容される3−硫酸エステル塩を含有す
る。
【0006】より具体的には、8,9−デヒドロエスト
ロンまたはその医薬上許容される3−硫酸エステル塩の
投与は、不妊症の治療に有用である。エストロゲンを投
与した場合にみられるプロラクチンレベルの上昇は、受
胎をより困難にするので望ましくない。例えば、8,9
−デヒドロエストロンまたはその医薬上許容される3−
硫酸エステル塩は、体外受精および胚移植によって胚提
供を受ける女性の着床前の子宮内膜をプライム(prim
e)するのに用いることができる。このような女性は、
一般的には、卵巣機能を有していなかったり、人為的に
卵巣機能を抑制されていたりするが、典型的には、これ
らの人為的な月経周期において数週間のエストロゲン療
法を受ける。かかる状況下では、8,9−デヒドロエス
トロンまたはその医薬上許容される3−硫酸エステル塩
は、子宮内膜の増殖変化を引き起こし、次いで、月経周
期のほぼ中間段階で行われるプロゲステロン添加および
卵母細胞移植後の黄体変化を維持するために、月経周期
の第1日目から月経周期の最後まで投与される。
【0007】不妊症の治療における8,9−デヒドロエ
ストロンまたはその医薬上許容される3−硫酸エステル
塩の第2用途は、子宮頚管粘液の抵抗(hostility)を
治療ための使用である。この用途では、子宮頚管粘液
は、エストロゲン療法の有益な効果によって、精子が通
過するのにより好都合になる。エストロゲンは、わずか
に高いpHを有するより薄い子宮頚管粘液をつくる。エ
ストロゲン療法は、また、精子を通過させる子宮頚管粘
液基質の寸法を増大させる。典型的なエストロゲン投与
に関連して上昇したプロラクチンレベルは、しかしなが
ら、付帯的な月経および他の変化を生じ、そのようにし
て、エストロゲン投与の有益な効果を無効にすることが
ある。8,9−デヒドロエストロンまたはその医薬上許
容される3−硫酸エステル塩の投与はプロラクチンレベ
ルの上昇を引き起こさないので、このような治療は付随
的なプロラクチンレベルの上昇という有害な効果を受け
ることはない。このような用途で投与される場合、8,
9−デヒドロエストロンまたはその医薬上許容される3
−硫酸エステル塩は、典型的には、数日前から、正常に
排卵する個体において排卵が起こる時点まで投与され
る。
【0008】8,9−デヒドロエストロンまたはその医
薬上許容される3−硫酸エステル塩の投与は、また、高
プロラクチン血症を伴うことが多い無月経や他の排卵障
害および骨減少症を治療するのに有用である。高プロラ
クチン血症は、プロラクチン産生下垂体腫瘍の存在によ
って引き起こされる場合もあれば、事実上、特発性であ
る場合もある。高プロラクチン血症の無月経女性では、
その平均的なエストラジオールレベルが、閉経女性に見
られるエストラジールレベルに匹敵することが多く、こ
のような女性を絶対的または相対的なエストロゲン欠乏
状態に至らしめる。他の女性では、卵胞初期レベルのエ
ストラジオールが、プロラクチンレベルの上昇と共に、
無月経に関連する。これらの女性は、典型的に月経周期
の卵胞中期、排卵期および黄体期に見られる血清エスト
ラジオールレベルの上昇を欠く。そのようなエストロゲ
ン欠乏の結果として、これらの女性に進行性の骨減少症
が現れることも多い。[クリバンスキー,エイ(Kliban
ski, A.)、エム・ジー・エイチ・ニューロエンドクリ
ン・クリニカル・センター・ブリティン(MGH Neuroend
ocrine Clinical Center Bulletin),2号(1994
年);http://neurosurgery.mgh.harvard.edu/e-f-941.
htm から入手]。血清プロラクチンレベルの上昇は、ま
た、高プロラクチン血症の若い女性における骨減少症に
寄与していると示唆されている。
【0009】さらに、8,9−デヒドロエストロンまた
はその医薬上許容される3−硫酸エステル塩は、経口避
妊薬におけるエストロゲンとして、ホルモン置換療法
に、背の高い思春期の少女の治療に、男性から女性への
性転換者に、および、エストロゲン投与が有益であるが
プロラクチンレベルの上昇が望ましくない他の疾患状態
または症状に、高プロラクチン血症の患者または高プロ
ラクチン血症になりやすい患者、あるいは、乳汁漏出の
みられる患者に有用である。
【0010】8,9−デヒドロエストロンまたはその医
薬上許容される3−硫酸エステル塩は、また、乳汁漏出
をもたらすことなく、エストロゲン療法を必要とする男
性を治療するのに有用である。
【0011】8,9−デヒドロエストロンの医薬上許容
される3−硫酸エステル塩としては、そのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、炭素数1〜
6のアルキルアミン塩または各アルキル基あたり炭素数
1〜6のジアルキルアミン塩などが挙げられるが、これ
らに限定されない。
【0012】8,9−デヒドロエストロン−3−硫酸エ
ステル・ナトリウム塩のエストロゲン性は、米国特許第
5,210,081号および第5,288,717号に開示されている。
【0013】8,9−デヒドロエストロンおよびその医
薬上許容される3−硫酸エステル塩の中立効果は、以下
に述べるインビボでの標準的な薬学的試験法において確
立された。卵巣摘出した(OVX)雌スプラーグ・ドーリ
ーラット(体重150〜200g)を、餌および水を自
由に与えながら、12時間:12時間の明:暗周期で飼
育した。これらの動物を卵巣摘出の2〜3週間後に以下
のように処理した。これらの動物は、処理グループに分
割し、8,9−デヒドロエストロン−3−硫酸エステル
・ナトリウム塩(蒸留水中に20または100μg)、
エストロン硫酸ナトリウム塩(蒸留水中に20または1
00μg)あるいは賦形剤である蒸留水(対照グルー
プ)を、毎日1回ずつ3日間、次いで犠牲に供する8時
間前に再び1回、皮下に投与した。これらの動物を4日
目に安楽死させ、プロラクチンレベルをラジオイムノア
ッセイ法で測定した。
【0014】プロラクチンレベルに対して得られた効果
を以下の表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】これらの結果は、典型的なエストロゲンで
あるエストロン硫酸が、20μgおよび100μgで投
与した場合に、それぞれプロラクチンレベルを3倍およ
び17倍も有意に上昇させたのに対して、8,9−デヒ
ドロエストロン−3−硫酸エステル・ナトリウム塩は、
いずれの用量レベルにおいても、プロラクチンレベルの
上昇をもたらさなかったことを表しており、このこと
は、8,9−デヒドロエストロンが、他のエストロゲン
とは異なって、プロラクチンレベルに対して中立効果を
有することを示している。
【0017】これらの結果によれば、8,9−デヒドロ
エストロンまたはその医薬上許容される3−硫酸エステ
ル塩は、エストロゲン投与に伴うプロラクチンレベルの
上昇が望ましくない場合にエストロゲン療法または補給
を与えるのに有用である。
【0018】8,9−デヒドロエストロンまたはその医
薬上許容される3−硫酸エステル塩は、そのまま、また
は投与用の医薬用担体を用いて、医薬組成物の形に製剤
化することができる。坦体を用いる場合、その割合は、
有効成分の溶解性や化学的性質、選択された投与経路、
および標準的な薬理学上の習慣によって決定される。医
薬用坦体は、固形または液状のいずれであってもよい。
【0019】固形担体としては、香味剤、潤沢剤、可溶
化剤、懸濁化剤、充填剤、流動化剤、圧縮補助剤、結合
剤または錠剤崩壊剤としても作用しうる1種またはそれ
以上の物質を挙げることができる。それはカプセル化材
料とすることもできる。散剤の場合、担体は、細かく粉
砕された固体であって、やはり細かく粉砕された有効成
分と混合されている。錠剤の場合、有効成分は、必要な
圧縮性を有する担体と適当な割合で混合され、所望の形
状および寸法に成形される。散剤および錠剤は、好まし
くは99%までの有効成分を含有する。適当な固形担体
としては、例えば、リン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウム、タルク、砂糖、乳糖、デキストリン、デン
プン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリ
ジン、低融点ワックスおよびイオン交換樹脂が挙げられ
る。
【0020】液状担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロッ
プ剤、エリキシル剤および加圧組成物を製造するのに用
いられる。有効成分は、水、有機溶媒、両方の混合物、
または医薬上許容される油脂などの医薬上許容される液
状担体中に溶解または懸濁させることができる。液状担
体は、可溶化剤、乳化剤、緩衝化剤、保存剤、甘味剤、
香味剤、懸濁化剤、増粘剤、着色剤、粘度調節剤、安定
化剤または浸透圧調節剤などの他の適当な医薬用添加物
を含有することができる。経口および非経口投与用の液
状担体の適当な例としては、水(上記添加物、例えば、
セルロース誘導体、好ましくはカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム溶液を部分的に含有する)、アルコール
(一価アルコールおよび多価アルコール、例えば、グリ
コールを含む)およびそれらの誘導体、レシチン、なら
びに油(例えば、分別ヤシ油および落花生油)が挙げら
れる。非経口投与の場合、担体は、オレイン酸エチルお
よびミリスチン酸イソプロピルなどの油状エステルとす
ることもできる。無菌の液状担体は、非経口投与用の無
菌液状組成物に有用である。加圧組成物用の液状担体
は、ハロゲン化炭化炭素または他の医薬上許容される噴
射剤とすることができる。
【0021】無菌の液剤または懸濁剤である液状医薬組
成物は、例えば、筋肉内、腹腔内または皮下への注射に
よって利用することができる。無菌液剤は、静脈内投与
することもできる。8,9−デヒドロエストロンまたは
その医薬上許容される3−硫酸エステル塩は、液状また
は固形のいずれの組成物形態でも、経口投与することが
できる。8,9−デヒドロエストロンまたはその医薬上
許容される3−硫酸エステル塩は、皮下移植物として投
与することもできる。
【0022】8,9−デヒドロエストロンまたはその医
薬上許容される3−硫酸エステル塩は、従来の坐剤の形
態で直腸内に投与してもよい。鼻腔内または気管支内へ
の吸入または吹入による投与の場合、この化合物は、水
溶液または部分的な水溶液に処方すればよく、次いで、
エアロゾルの形態で利用することができる。また、この
化合物は、活性化合物と、この活性化合物に対して不活
性であり、皮膚に対して毒性を有さず、しかも、皮膚を
介して全身吸収用薬剤を血流中に送達するような担体と
を含有する経皮貼付剤を用いて、経皮的に投与してもよ
い。このような担体は、クリーム剤および軟膏剤、パス
タ剤、ゲル剤、ならびに密閉用具などの数多くの形態を
とりうる。クリーム剤および軟膏剤は、水中油型または
油中水型のいずれかのタイプの粘稠液剤または半固形乳
剤であればよい。有効成分を含有する鉱油または親水ワ
セリン中に分散させた吸収性粉末からなるパスタ剤も適
当でありうる。例えば、必要に応じて担体と共に有効成
分を含有する貯蔵部を覆う半透膜や、有効成分を含有す
るマトリックスのように、様々な密閉用具を用いて、有
効成分を血流中に放出させてもよい。他の密閉用具は文
献で知られている。
【0023】さらに、8,9−デヒドロエストロンまた
はその医薬上許容される3−硫酸エステル塩は、医薬上
許容される賦形剤が、真菌感染した領域に投与すればよ
い活性化合物を0.1〜5%、好ましくは2%の割合で
含有するように処方することによって、液剤、クリーム
剤またはローション剤として用いてもよい。
【0024】用量に対する必要条件は、用いた特定の組
成物、投与の経路、発現した症状の重篤度および治療中
の特定の患者によって変化する。標準的な薬理学的試験
法で得られた結果に基づいて、活性化合物の計画的な一
日量は、0.02μg/kg〜500μg/kgであ
る。一般に、治療は、上記化合物の適量より少ない用量
から開始する。その後、このような状況下で至適な効果
に達するまで用量を増大させる。経口、非経口、鼻腔内
または気管支内投与に対する正確な用量は、治療を受け
る個々の患者による経験に基づいて、投与する医師が決
定する。好ましくは、上記医薬組成物は、例えば、錠剤
またはカプセル剤のような単位剤形である。このような
形態では、かかる組成物は、適当量の有効成分を含有す
る単位薬用量に細分される。単位剤形は、包装された組
成物、例えば、分包散剤、バイアル、アンプル、充填済
シリンジまたは含液薬袋とすることができる。単位剤形
は、例えば、カプセル剤または錠剤それ自体としたり、
このような組成物を適当数だけ包装した形態とすること
もできる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、プロラクチンレベルに
対して中立効果を有するエストロゲンの医薬組成物が提
供される。この医薬組成物は、エストロゲン投与に伴う
プロラクチンレベルの上昇をもたらさないので、エスト
ロゲン投与が有益であるがプロラクチンレベルの上昇が
望ましくない疾患状態または症状、例えば、不妊症の治
療や、高プロラクチン血症を伴うことが多い無月経など
の排卵障害および骨減少症の治療などに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ジェイ・ガスト アメリカ合衆国19460ペンシルベニア州フ ェニックスビル、カントリー・レイン230 番

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エストロゲン投与に伴うプロラクチンレ
    ベルの上昇が望ましくない哺乳動物にエストロゲン療法
    または補給を与えるための医薬組成物であって、8,9
    −デヒドロエストロンまたはその医薬上許容される3−
    硫酸エステル塩を含有することを特徴とする医薬組成
    物。
  2. 【請求項2】 哺乳動物の不妊症を治療するための請求
    項1記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 高プロラクチン血症である哺乳動物の排
    卵障害を治療するための請求項1記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 排卵障害が無月経である請求項3記載の
    医薬組成物。
  5. 【請求項5】 高プロラクチン血症である哺乳動物の骨
    減少症を治療するための請求項1記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 高プロラクチン血症になりやすい哺乳動
    物にエストロゲン療法または補給を与えるための請求項
    1記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 乳汁漏出のみられる哺乳動物にエストロ
    ゲン療法または補給を与えるための請求項1記載の医薬
    組成物。
JP9250316A 1996-09-16 1997-09-16 プロラクチンレベルに対して中立効果を有するエストロゲンの医薬組成物 Pending JPH10101567A (ja)

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