JPH10101357A - 光ファイバ、光ファイバ母材、及び光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ、光ファイバ母材、及び光ファイバ母材の製造方法

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JPH10101357A
JPH10101357A JP8256789A JP25678996A JPH10101357A JP H10101357 A JPH10101357 A JP H10101357A JP 8256789 A JP8256789 A JP 8256789A JP 25678996 A JP25678996 A JP 25678996A JP H10101357 A JPH10101357 A JP H10101357A
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glass
layer
core
optical fiber
diffusion
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JP8256789A
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Tomonori Kashiwada
智徳 柏田
Masashi Onishi
正志 大西
Hiroo Kanamori
弘雄 金森
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C13/00Fibre or filament compositions
    • C03C13/04Fibre optics, e.g. core and clad fibre compositions
    • C03C13/045Silica-containing oxide glass compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01413Reactant delivery systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2201/06Doped silica-based glasses
    • C03B2201/30Doped silica-based glasses doped with metals, e.g. Ga, Sn, Sb, Pb or Bi
    • C03B2201/34Doped silica-based glasses doped with metals, e.g. Ga, Sn, Sb, Pb or Bi doped with rare earth metals, i.e. with Sc, Y or lanthanides, e.g. for laser-amplifiers
    • C03B2201/36Doped silica-based glasses doped with metals, e.g. Ga, Sn, Sb, Pb or Bi doped with rare earth metals, i.e. with Sc, Y or lanthanides, e.g. for laser-amplifiers doped with rare earth metals and aluminium, e.g. Er-Al co-doped

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的にコアの中心部にのみ、かつ、高濃度
でErやAlが添加された光ファイバを提供する。 【解決手段】 励起状態で誘導放射が発生する活性元素
(Erなど)およびAlが少なくとも添加され、石英ガ
ラスを主材とする内層コア110と、屈折率増加用添加
物(Geなど)が添加された石英ガラスを主材と外層コ
ア310との間に、活性元素やAlの拡散速度が外層コ
アよりも小さい拡散抑制層210が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野などで
使用される光機能部品で用いられる、励起状態で誘導放
射が発生する活性元素が添加された光ファイバ、こうし
た光ファイバの製造に用いられる光ファイバ母材、およ
び、こうした光ファイバ母材の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】動作エネルギが光の形態で供給され、入
力した信号光を増幅して出力する光ファイバ増幅器が光
通信システムを中心に使用されている。そして、エルビ
ウム(Er)などの希土類元素がコアに添加された光フ
ァイバを使用した光ファイバ増幅器は、高効率かつ低雑
音の増幅特性を有する。
【0003】特に、Erが添加されたコアに光ファイバ
(Er-doped fiber:EDF)は、波長が1.48μm帯
の励起光で波長が1.55μm帯の光についての光増幅
機能があり、多用されている。
【0004】励起光や信号光が光ファイバによって導波
されるにあたって、コアの中心部で最も光強度が高く、
コアの中心から外周側へ離れるに従って、光強度が減少
している。
【0005】したがって、Erなどの励起状態で誘導放
射を発生する活性元素の励起光による励起にあたって、
コアへの活性元素の添加の総量を同一とすると、コアの
中心部の添加濃度を高くする程、効率的な活性元素の励
起が可能となる。一方、コアの中心部から離れた部分に
活性元素が一定量以上存在すると、励起光によって励起
されない活性元素が相当量残存することとなり、信号光
を吸収するので好ましくない(B.J.Aineslie, et al.,
Proc. ECOC'88, Part1, pp.62-65, 1988、N.Kagi, et a
l., Proc. OFC'90, FA8,1990)。
【0006】また、ゲルマニウム(Ge)が添加された
石英ガラスにErを添加した場合、Erが100ppm
以上添加されると増幅効率が減少する濃度消光が起こり
始めるが、アルミニウムを共添加すると、1000pp
m以上のErを添加しても濃度消光は起こらない(R.I.
Laming, et al., IEEE Photon. Technol. Lett., Vol.
1, No.11, pp.367-369, 1991、B.J.Ainslie, et al., P
roc. ECOC'88, Part1,pp.62-65, 1988)。
【0007】更に、アルミニウム(Al)を高濃度(1
wt%以上)に添加したEDFでは、増幅波長帯域が広
がる(B.J.Ainslie, Journal of Lighywave Technol.,
Vol.9, No.2, pp.220-227, 1991)とともに、広い波長
帯域で平坦な増幅特性が得られる(N.Takeda et al., O
AA'96, FD16, pp.182-185, 1996)。
【0008】以上の事実を踏まえて、コアの中心部分の
付近にのみ高濃度でErとAlとが添加された光ファイ
バが提案されている(米国特許番号第4923279号
公報;以後、従来例1と呼ぶ、B.J.Ainslie, Journal o
f Lighywave Technol., Vol.9, No.2, pp.220-227, 199
1;以後、従来例2と呼ぶ)。
【0009】図16は、従来例1の光ファイバの構成図
である。図16に示すように、この光ファイバは、
(a)ErとAlとが高濃度で添加された、石英ガラス
を主材とする内層コア911と、(b)内層コア911
の周囲に形成され、Geが添加された、石英ガラスを主
材とする外層コア921と、(c)外層コア921の周
囲に形成され、外層コア921の屈折率よりも小さな屈
折率を有する、石英ガラスを主材とするクラッド931
とを備える。そして、図16に示す屈折率分布を有す
る。
【0010】図17は、従来例2の光ファイバの構成図
である。図17に示すように、この光ファイバは、
(a)ErとAlとが高濃度で添加されるとともにGe
が添加された、石英ガラスを主材とする内層コア912
と、(b)内層コア912の周囲に形成され、Geが添
加された、石英ガラスを主材とする外層コア922と、
(c)外層コア922の周囲に形成され、外層コア92
2の屈折率よりも小さな屈折率を有する、石英ガラスを
主材とするクラッド932とを備える。そして、図17
に示す屈折率分布を有する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のコア中心部にE
rとAlとを高濃度に添加することを意図された光ファ
イバは上記のように構成され、ErとAlとの高濃度添
加領域は、Geの添加領域と密着している。
【0012】研究の結果、本発明者らが得た知見によれ
ば、コアの屈折率の増大用にGeが添加された石英ガラ
ス(以後、SiO2/GeO2ガラスとも呼ぶ)中では、
加熱時のErやAlの拡散速度が大きい。
【0013】したがって、加熱を必須とする光ファイバ
母材の製造時や光ファイバ母材の線引時に、内層コアに
のみ添加されることが意図されたErやAlが外層コア
に拡散してしまう。
【0014】この結果、最終的な光ファイバでは、実質
的に内層コアにのみ、かつ、高濃度でErやAlを添加
することができない。
【0015】本発明は、上記を鑑みてなされたものであ
り、実質的にコアの中心部にのみ、かつ、高濃度でEr
やAlが添加された光ファイバを提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ファイバ
は、(a)励起状態で誘導放射が発生する活性元素およ
びアルミニウムが少なくとも添加され、石英ガラスを主
材とする内層コアと、(b)内層コアの周囲に形成さ
れ、活性元素およびアルミニウムの内層コアからの拡散
を抑制する、石英ガラスを主材とする拡散抑制層と、
(c)拡散抑制層の周囲に形成され、屈折率増加用添加
物が添加された石英ガラスを主材とする外層コアと、
(d)外層コアの周囲に形成され、外層コアより小さな
屈折率を有する、石英ガラスを主材とするクラッドとを
備え、拡散抑制層における活性元素の拡散速度は外層コ
アにおける活性元素の拡散速度より小さいとともに、拡
散抑制層におけるアルミニウムの拡散速度は外層コアに
おけるアルミニウムの拡散速度より小さいことを特徴と
する。請求項1の光ファイバでは、内層コアと拡散抑制
層と外層コアとで光学的なコアを構成する。なお、「石
英ガラスを主材とする」とは、石英ガラスが50wt%
以上の組成であることを意味する。
【0017】ここで、外層コアに添加される屈折率増加
用添加物として、ゲルマニウムを採用することができ
る。
【0018】請求項1の光ファイバでは、ゲルマニウム
などの屈折率増加用添加物が添加された外層コアより
も、内層コアのみに添加されることが意図された活性元
素やアルミニウムの拡散速度が小さな拡散抑制層が、内
層コアと外層コアとの間に介在している。したがって、
請求項1の光ファイバの構成を採用すると、内層コアと
外層コアとが直接的に密着している場合と比べて、光フ
ァイバの製造工程における加熱工程における活性元素や
アルミニウムの内層コアからの拡散が低減される。この
結果、従来の光ファイバと比べて、内層コアの活性元素
およびアルミニウムの添加濃度が高濃度であり、かつ、
内層コア以外の部分での内層コアの活性元素およびアル
ミニウムの混入濃度が低濃度な光ファイバを得ることが
できる。
【0019】内層コアに添加される活性元素としてエル
ビウムを採用すると、増幅用光ファイバとして用いた場
合、1.55μm帯の波長の光を好適に増幅する。
【0020】請求項2の光ファイバは、請求項1の光フ
ァイバにおいて、内層コアには、1wt%以上の濃度で
アルミニウムが添加されていることを特徴とする。
【0021】請求項2の光ファイバでは、アルミニウム
が内層コアに高濃度に添加されているので、増幅用光フ
ァイバとして用いた場合、エルビウムなどの活性元素の
高濃度添加による濃度消光が抑制されるとともに、増幅
波長帯域が広がる。
【0022】請求項3の光ファイバは、請求項1の光フ
ァイバにおいて、内層コアにゲルマニウムが更に添加さ
れていることを特徴とする。
【0023】請求項3の光ファイバでは、内層コアに屈
折率を増大させる作用を有するゲルマニウムが更に添加
されるので、内層コアの屈折率が増大し、光学的コアと
しての屈折率とクラッドの屈折率との差が確保される。
【0024】請求項4の光ファイバは、請求項1の光フ
ァイバにおいて、拡散抑制層が、実質的に、フッ素また
は塩素が添加された石英ガラスであることを特徴とす
る。
【0025】研究の結果として得られた本発明者らの知
見によれば、ゲルマニムなどの通常にコアに添加される
屈折率増大用の元素が添加された石英ガラスに比較し
て、石英ガラス、フッ素が添加された石英ガラス、また
は、塩素が添加された石英ガラスの方が、エルビウムな
どの活性元素やアルミニウムの拡散速度が小さい。
【0026】請求項4の光ファイバでは、こうしたガラ
ス材料で拡散抑制層を構成しているので、従来の光ファ
イバと比べて、内層コアの活性元素およびアルミニウム
の添加濃度が高濃度であり、かつ、内層コア以外の部分
での内層コアの活性元素およびアルミニウムの混入濃度
が低濃度な光ファイバを得ることができる。
【0027】なお、石英ガラスに塩素を添加すると屈折
率が増大する。したがって、拡散抑制層を塩素が添加さ
れた石英ガラスで構成すると、光学的コアとしての屈折
率とクラッドの屈折率との差の確保が容易となる。
【0028】請求項5の光ファイバ母材は、(a)励起
状態で誘導放射が発生する活性元素およびアルミニウム
が少なくとも添加され、石英ガラスを主材とする内層コ
アとなるべきガラス体と、(b)内層コアとなるべき部
分の周囲に形成され、活性元素およびアルミニウムの内
層コアからの拡散を抑制する、石英ガラスを主材とする
拡散抑制層となるべきガラス層と、(c)拡散抑制層と
なるべきガラス層の周囲に形成され、屈折率増加用添加
物が添加された石英ガラスを主材とする外層コアとなる
べきガラス層と、(d)外層コアとなるべきガラス層の
周囲に形成され、外層コアとなるべきガラス層より小さ
な屈折率を有する、石英ガラスを主材とするクラッドと
なるべきガラス層とを備え、拡散抑制層となるべきガラ
ス層における活性元素の拡散速度は外層コアとなるべき
ガラス層における活性元素の拡散速度より小さいととも
に、拡散抑制層となるべきガラス層におけるアルミニウ
ムの拡散速度は外層コアとなるべきガラス層におけるア
ルミニウムの拡散速度より小さいことを特徴とする。
【0029】ここで、外層コアとなるべきガラス層に添
加される屈折率増加用添加物として、ゲルマニウムを採
用することができる。
【0030】請求項5の光ファイバ母材では、ゲルマニ
ウムなどの屈折率増加用添加物が添加された外層コアと
なるべきガラス層よりも、内層コアとなるべきガラス層
のみに添加されることが意図された活性元素やアルミニ
ウムの拡散速度が小さな拡散抑制層となるべきガラス層
が、内層コアとなるべきガラス層と外層コアとなるべき
ガラス層との間に介在している。したがって、請求項5
の光ファイバ母材の構成を採用すると、光ファイバ母材
の製造工程における加熱による活性元素やアルミニウム
の内層コアとなるべきガラス層からの拡散が低減され
る。この結果、内層コアとなるべきガラス層の活性元素
およびアルミニウムの添加濃度が高濃度であり、かつ、
内層コアとなるべきガラス層以外の部分への活性元素お
よびアルミニウムの混入濃度が低濃度な光ファイバ母材
を得ることができる。
【0031】そして、請求項5の光ファイバ母材の加熱
線引によって、光ファイバを製造する工程においても、
拡散抑制層となるべきガラス層が有効に内層コアとなる
べき層からの活性元素やアルミニウムの拡散が有効に抑
制される。したがって、請求項5の光ファイバ母材の加
熱線引によって、従来の光ファイバと比べて、内層コア
の活性元素およびアルミニウムの添加濃度が高濃度であ
り、かつ、内層コア以外の部分での内層コアの活性元素
およびアルミニウムの混入濃度が低濃度な請求項1の光
ファイバを好適に製造することができる。
【0032】請求項5の光ファイバ母材において、内層
コアとなるべきガラス層に添加される活性元素としてエ
ルビウムを採用すると、増幅用光ファイバとして用いた
場合、1.55μm帯の波長の光を好適に増幅する光フ
ァイバを加熱線引によって好適に製造することができ
る。
【0033】請求項5の光ファイバ母材において、アル
ミニウムを内層コアとなるべきガラス層に1wt%以上
という高濃度に添加すると、増幅用光ファイバとして用
いた場合、エルビウムなどの活性元素の高濃度添加によ
る濃度消光が抑制されるとともに、増幅波長帯域が広が
った請求項2の光ファイバを加熱線引によって好適に製
造することができる。
【0034】請求項5の光ファイバ母材において、活性
元素およびアルミニウムに加えて、内層コアとなるべき
ガラス層に屈折率を増大させる作用を有するゲルマニウ
ムを更に添加すると、光学的コアとしての屈折率とクラ
ッドの屈折率との差が確保される請求項3の光ファイバ
を加熱線引によって好適に製造することができる。
【0035】請求項5の光ファイバ母材において、拡散
抑制層となるべきガラス層を、実質的に、フッ素または
塩素が添加された石英ガラスとすることができる。
【0036】ゲルマニムなどの通常にコアに添加される
屈折率増大用の元素が添加された石英ガラスに比較して
エルビウムなどの活性元素やアルミニウムの拡散速度が
小さい、石英ガラス、フッ素が添加された石英ガラス、
または、塩素が添加された石英ガラスで拡散抑制層とな
るべきガラス層を形成するので、従来の光ファイバと比
べて、内層コアの活性元素およびアルミニウムの添加濃
度が高濃度であり、かつ、内層コア以外の部分での内層
コアの活性元素およびアルミニウムの混入濃度が低濃度
な請求項4の光ファイバを加熱線引によって製造するこ
とができる。
【0037】請求項6の光ファイバ母材の製造方法は、
(a)石英ガラスを主材とする、クラッドとなるべきガ
ラス管の中空部にSiおよび屈折率増大用元素を含む第
1の原料ガスを流しながら加熱し、ガラス管の内面にガ
ラス化後にガラス管の屈折率よりも大きな外層コアとな
るべき第1のスス体を堆積する第1の工程と、(b)第
1のスス体が堆積されたガラス管を加熱し、第1のスス
体を透明化して、外層コアとなるべきガラス層を形成す
る第2の工程と、(c)外層コアとなるべきガラス層が
形成されたガラス管の中空部にSiを含む第2の原料ガ
スを流しながら加熱し、ガラス管の内面にガラス化後に
拡散抑制層となるべき第2のスス体を堆積する第3の工
程と、(d)第2のスス体が堆積されたガラス管を加熱
し、第2のスス体を透明化して、拡散抑制層となるべき
ガラス層を形成する第4の工程と、(e)拡散抑制層と
なるべきガラス層が形成されたガラス管の中空部にSi
を含む第3の原料ガスを流しながら加熱し、ガラス管の
内面に第3のスス体を堆積する第5の工程と、(f)第
3のスス体に励起状態で誘導放射が発生する活性元素お
よびアルミニウムを侵入させる第6の工程と、(g)活
性元素およびアルミニウムが侵入した第3のスス体が堆
積されたガラス管を加熱し、第3のスス体を透明化し
て、内層コアとなるべきガラス層を形成する第7の工程
と、(8)内層コアとなるべきガラス層が形成された前
記ガラス管を加熱し、中実化する第8の工程とを備える
ことを特徴とする。
【0038】ここで、屈折率増大用元素としてゲルマニ
ウムを採用することができる。
【0039】請求項6の光ファイバ母材の製造方法は、
MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法を
用いて請求項5の光ファイバ母材を製造する方法であ
る。
【0040】請求項6の光ファイバ母材の製造方法で
は、まず、石英ガラスを主材とする、クラッドとなるべ
きガラス管を用意し、ガラス管の中空部にSiおよびゲ
ルマニウムなどの屈折率増大用元素を含む第1の原料ガ
スを流しながら加熱し、ガラス管の内面に外層コアとな
るべき第1のスス体を堆積する(第1の工程)。引き続
き、第1のスス体が堆積されたガラス管を加熱し、第1
のスス体を透明化して、外層コアとなるべきガラス層を
形成する(第2の工程)。
【0041】次に、外層コアとなるべきガラス層が形成
されたガラス管の中空部にSiを含む第2の原料ガスを
流しながら加熱し、拡散抑制層となるべき第2のスス体
を堆積する(第3の工程)。引き続き、第2のスス体が
堆積されたガラス管を加熱し、第2のスス体を透明化し
て、拡散抑制層となるべきガラス層を形成する(第4の
工程)。
【0042】拡散抑制層となるべきガラス層の形成の工
程(第3および第4の工程)の前に、外層コアとなるべ
きガラス層が形成されているので、第2のスス体の堆積
や第2のスス体の透明化にあたっての加熱によってはゲ
ルマニウムなどの屈折率増大用元素の拡散抑制層となる
べきガラス層への侵入は有効に抑制される。したがっ
て、拡散抑制層となるべきガラス層には、外層コアとな
るべきガラス層にのみ添加することが意図されたゲルマ
ニウムなどの屈折率増大用元素は実質的に存在しない。
【0043】次いで、拡散抑制層となるべきガラス層が
形成されたガラス管の中空部にSiを含む第3の原料ガ
スを流しながら加熱し、ガラス管の内面に第3のスス体
を堆積する(第5の工程)。引き続き、第3のスス体に
励起状態で誘導放射が発生する活性元素およびアルミニ
ウムを侵入させ(第6の工程)、その後、活性元素およ
びアルミニウムが侵入した第3のスス体が堆積されたガ
ラス管を加熱し、第3のスス体を透明化して、内層コア
となるべきガラス層を形成する(第7の工程)。そし
て、内層コアとなるべきガラス層が形成された前記ガラ
ス管を加熱し、中実化して(第8の工程)、光ファイバ
母材を得る。
【0044】活性元素やアルミニウムの添加後の加熱工
程(第7および第8の工程)の前に拡散抑制層となるべ
きガラス層が形成されているので、第3のスス体の透明
化や中実化にあたっての加熱による、活性元素やアルミ
ニウムの内層コアとなるべきガラス層からの拡散は有効
に抑制される。したがって、内層コアとなるべきガラス
層にのみ、活性元素およびアルミニウムが実質的に添加
される。
【0045】こうして、請求項5の光ファイバ母材が好
適に製造される。
【0046】請求項7の光ファイバ母材の製造方法は、
(a)石英ガラスを主材とする、クラッドとなるべきガ
ラス管の中空部にSiおよび屈折率増大用元素を含む第
1の原料ガスを流しながら加熱し、ガラス管の内面にガ
ラス化後に前記ガラス管の屈折率よりも大きな外層コア
となるべき第1のスス体を堆積する第1の工程と、
(b)第1のスス体が堆積されたガラス管を加熱し、第
1のスス体を透明化して、外層コアとなるべきガラス層
を形成する第2の工程と、(c)外層コアとなるべきガ
ラス層が形成されたガラス管の中空部にSiを含む第2
の原料ガスを流しながら加熱し、ガラス管の内面にガラ
ス化後に拡散抑制層となるべき第2のスス体を堆積する
第3の工程と、(d)第2のスス体が堆積されたガラス
管を加熱し、第2のスス体を透明化して、拡散抑制層と
なるべきガラス層を形成する第4の工程と、(e)Si
を含む第3の原料ガスを流しながら燃焼させ、第3のス
ス体を堆積する第5の工程と、(f)第3のスス体に励
起状態で誘導放射が発生する活性元素およびアルミニウ
ムを侵入させる第6の工程と、(g)活性元素およびア
ルミニウムが侵入した第3のスス体を加熱し、第3のス
ス体を透明化して、内層コアとなるべきガラス体を形成
する第7の工程と、(h)内層コアとなるべきガラス体
を拡散抑制層となるべきガラス層が形成されたガラス管
の中空部に挿入し、加熱して、中実化する第8の工程と
を備えることを特徴とする。
【0047】ここで、屈折率増大用元素としてゲルマニ
ウムを採用することができる。
【0048】請求項7の光ファイバ母材の製造方法は、
MCVD法により内層コアとなるべきガラス層以外のガ
ラス層を形成し、VAD(Vapor Axial Deposition)法
またはOVD(Outer Vapor Deposition)法により内層
コアとなるべきガラス体を形成して、その後、ロッドイ
ンチューブ法を用いて請求項5の光ファイバ母材を製造
する方法である。
【0049】請求項7の光ファイバ母材の製造方法で
は、まず、請求項6の光ファイバ母材の製造方法と同様
にして、内層コアとなるべきガラス層以外のガラス層を
形成する(第1〜4の工程)。
【0050】以上の工程と並行して、Siを含む第3の
原料ガスを流しながら燃焼させ、第3のスス体を堆積し
(第5の工程)、第3のスス体に励起状態で誘導放射が
発生する活性元素およびアルミニウムを侵入させ(第6
の工程)、その後、活性元素およびアルミニウムが侵入
した第3のスス体を加熱し、第3のスス体を透明化し
て、内層コアとなるべきガラス体を形成する(第7の工
程)。
【0051】次に、内層コアとなるべきガラス体を拡散
抑制層となるべきガラス層が形成されたガラス管の中空
部に挿入し、加熱して、中実化して(第8の工程)、光
ファイバ母材を得る。
【0052】加熱工程である中実化の工程(第8の工
程)の前に拡散抑制層となるべきガラス層が形成されて
いるので、中実化にあたっての加熱による活性元素やア
ルミニウムの内層コアとなるべきガラス層からの拡散は
有効に抑制される。したがって、内層コアとなるべきガ
ラス層にのみ、活性元素およびアルミニウムが実質的に
添加される。
【0053】こうして、請求項5の光ファイバ母材が好
適に製造される。
【0054】請求項8の光ファイバ母材の製造方法は、
請求項6または請求項7の光ファイバの製造方法におい
て、第4の工程が、ガラス管の中空部にフッ素および塩
素の内いずれか一方を含む第4の原料ガス流しながら、
ガラス管を加熱する工程であることを特徴とする。
【0055】請求項8の光ファイバ母材の製造方法で
は、第2のスス体の透明化の工程で、フッ素または塩素
を含む第4の原料ガス流しながらガラス管を加熱するの
で、拡散抑制層となるべきガラス層にフッ素または塩素
が添加される。
【0056】請求項8の光ファイバ母材の製造方法で製
造された光ファイバ母材を加熱線引することにより、請
求項4の光ファイバが好適に得られる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。なお、図面の説明にあたって
同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略
する。
【0058】(第1実施形態)図1は、本発明の光ファ
イバの第1実施形態の構成図である。図1に示すよう
に、この光ファイバは、(a)励起状態で誘導放射が発
生するエルビウム(Er)が1000wtppmの濃度
で添加されるととともに、アルミニウム(Al)が5w
t%の濃度で添加された石英ガラスから成る内層コア1
10と、(b)ErおよびAlの内層コア110からの
拡散を抑制する、内層コア110の周囲に形成され、実
質的に石英ガラスから成る拡散抑制層210と、(c)
拡散抑制層210の周囲に形成され、屈折率増加用添加
物としてゲルマニウム(Ge)が添加された石英ガラス
から成り、純石英ガラスに対する比屈折率差Δが2%で
ある外層コア310と、(d)外層コア310の周囲に
形成され、実質的に石英ガラスのみから成るクラッド4
10とを備える。
【0059】本明細書において、対象部位の屈折率nの
純石英ガラス(屈折率nP=1.4585)に対する比
屈折率差は、以下のように定義される。
【0060】n≧nPの場合、比屈折率差Δ+と表現し、 Δ+=(n−nP)/nP で定義する。また、n<nPの場合、比屈折率差Δ-と表
現し、 Δ-=(nP−n)/nP で定義する。
【0061】なお、比屈折率差Δとの標記は、n≧nP
のときにはΔ=Δ+を意味し、および、n<nPのときに
はΔ=−Δ-を意味するものとする。
【0062】本実施形態の光ファイバにおいて、拡散抑
制層210におけるErの拡散速度は外層コア310に
おけるErの拡散速度より小さく、かつ、拡散抑制層2
10におけるAlの拡散速度は外層コア310における
Alの拡散速度より小さい。
【0063】なお、本実施形態の光ファイバでは、内層
コア110と拡散抑制層210と外層コア310とで光
学的なコアを構成する。
【0064】また、内層コア110へのErやAlの添
加濃度値や外層コア310の比屈折率差値は例示であっ
て、他の値であってもよい。但し、Alの添加濃度は、
1wt%以上とすることが好適である。
【0065】本実施形態の光ファイバは以下のようにし
て製造される。図2は、本実施形態の光ファイバの第1
の製造方法を説明する製造工程図である。この製造方法
では、MCVD法を用いて本実施形態の光ファイバを製
造するための光ファイバ母材を製造する。
【0066】まず、石英ガラスから成る、クラッドとな
るべきガラス管411を用意し、ガラス管411の中空
部にSiおよびゲルマニウムを含む原料ガスを流しなが
ら、バーナ510加熱し、ガラス管411の内面に外層
コア310となるべきスス体312を堆積する(図2
(a)参照)。引き続き、スス体312が堆積されたガ
ラス管411をバーナ510で更に加熱し、スス体31
2を透明化して、外層コアとなるべきガラス層311を
形成する(図2(b)参照)。
【0067】次に、外層コア310となるべきガラス層
311が形成されたガラス管411の中空部にSiを含
む原料ガスを流しながら、バーナ510で加熱し、拡散
抑制層210となるべきスス体212を形成する(図2
(c)参照)。引き続き、スス体212が堆積されたガ
ラス管411をバーナ510で更に加熱し、スス体21
2を透明化して、拡散抑制層210となるべきガラス層
211を形成する(図2(d)参照)。
【0068】ここで、拡散抑制層210となるべきガラ
ス層211の形成の工程の前に、外層コア310となる
べきガラス層311が形成されているので、スス体21
2の堆積やスス体212の透明化にあたっての加熱によ
るGeの拡散抑制層210となるべきガラス層211へ
の侵入は有効に抑制される。したがって、拡散抑制層2
10となるべきガラス層211には、外層コア310と
なるべきガラス層311にのみ添加することが意図され
たGeは実質的に存在しない。
【0069】次いで、拡散抑制層210となるべきガラ
ス層211が形成されたガラス管411の中空部にSi
を含む原料ガスを流しながら、バーナ510で加熱し、
ガラス管411の内面にスス体112を堆積し、ガラス
体611を形成する(図2(e)参照)。引き続き、ガ
ラス体611をErおよびAlを含む溶液に浸し、液浸
法により、スス体112にErおよびAlを侵入させる
(図2(f)参照)。その後、ErおよびAlが侵入し
たスス体112が形成されたガラス管をバーナ510で
加熱し、スス体112を透明化し、かつ、中実化して光
ファイバ母材612を得る(図2(g)参照)。
【0070】ErやAlの添加後の加熱工程の前に、E
rやAlの拡散速度の小さな拡散抑制層210となるべ
きガラス層211が形成されているので、スス体112
の透明化や中実化にあたっての加熱による、ErやAl
の内層コア110となるべきガラス体111からの拡散
は有効に抑制される。したがって、内層コア110とな
るべきガラス体111にのみ、ErおよびAlが実質的
に添加される。
【0071】次に、光ファイバ母材612の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図2(h)参照)。
【0072】光ファイバ母材612には、内層コア11
0となるべきガラス体111と外層コア310となるべ
きガラス層311との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層210となるべきガラス層211が形
成されているので、線引工程における加熱にによる、E
rやAlの内層コア110となるべきガラス体111か
らの拡散は有効に抑制される。したがって、内層コア1
10にのみ、ErおよびAlが実質的に添加される。
【0073】こうして、従来の光ファイバと比べて、内
層コア110のErおよびAlの添加濃度が高濃度であ
り、かつ、内層コア110以外の部分へのErおよびA
lの混入濃度が低濃度な光ファイバを得ることができ
る。
【0074】図3は、本実施形態の光ファイバの第2の
製造方法を説明する製造工程図である。この製造方法で
は、MCVD法、VAD法、およびロッドインチューブ
法を使い分けて、本実施形態の光ファイバを製造するた
めの光ファイバ母材を製造する。
【0075】まず、図2に示した製造方法と同様にし
て、内層コア110となるべきガラス体111以外のガ
ラス層(411、311、211)を形成する(図3
(a)〜(d)参照)。
【0076】以上の工程と並行して、Siを含む原料ガ
スを流しながらバーナ520で燃焼させ、スス体113
を堆積する(図3(e)参照)。引き続き、スス体11
3をErおよびAlを含む溶液に浸し、液浸法により、
スス体113にErおよびAlを侵入させる(図3
(f)参照)。そして、ErおよびAlが侵入したスス
体113を加熱し、スス体113を透明化して、内層コ
ア110となるべきガラス体111を形成後、内層コア
110となるべきガラス体111を拡散抑制層210と
なるべきガラス層211が形成されたガラス管411
(すなわち、ガラス体613)の中空部に挿入し、加熱
して、中実化して光ファイバ母材612を得る(図3
(g)参照)。
【0077】加熱工程である中実化の工程の前に、Er
やAlの拡散速度の小さな拡散抑制層210となるべき
ガラス層211が形成されているので、中実化にあたっ
ての加熱によるErやAlの内層コア110となるべき
ガラス層111からの拡散は有効に抑制される。したが
って、内層コア110となるべきガラス層111にの
み、ErおよびAlが実質的に添加される。
【0078】次に、光ファイバ母材612の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図3(h)参照)。
【0079】光ファイバ母材612には、内層コア11
0となるべきガラス体111と外層コア310となるべ
きガラス層311との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層210となるべきガラス層211が形
成されているので、線引工程における加熱にによる、E
rやAlの内層コア110となるべきガラス体111か
らの拡散は有効に抑制される。したがって、内層コア1
10にのみ、ErおよびAlが実質的に添加される。
【0080】こうして、従来の光ファイバと比べて、内
層コア110のErおよびAlの添加濃度が高濃度であ
り、かつ、内層コア110以外の部分へのErおよびA
lの混入濃度が低濃度な光ファイバを、図2に示した方
法と同様に、得ることができる。
【0081】図4は本実施形態の変形例の光ファイバの
構成図である。図4に示すように、この光ファイバは、
本実施形態の光ファイバと比べ、クラッド410に代え
て、フッ素が添加された石英ガラスから成り、純石英ガ
ラスに対する比屈折率差Δが−0.36%であるクラッ
ド415を備える点が異なる。なお、この比屈折率差値
は例示あって、他の値とすることも可能である。
【0082】本変形例の光ファイバは、クラッド415
の屈折率がクラッド410の屈折率よりも低いので、光
学的コアとしての屈折率とクラッドの屈折率との差の確
保が容易である。
【0083】本変形例の光ファイバは、以下のようにし
て製造される。図5は、本変形例の光ファイバの第1の
製造方法を説明する製造工程図である。この製造方法で
は、MCVD法を用いて本変形例の光ファイバを製造す
るための光ファイバ母材を製造する。
【0084】まず、フッ素が添加された石英ガラスから
成る、クラッドとなるべきガラス管416を用意し、ガ
ラス管416の中空部にSiおよびゲルマニウムを含む
原料ガスを流しながら、バーナ510加熱し、ガラス管
416の内面に外層コア310となるべきスス体312
を堆積する(図5(a)参照)。以後、図2(b)〜
(h)の製造工程と同様にして、本変形例の光ファイバ
を製造する(図5(b)〜(h)参照)。
【0085】図6は、本変形例の光ファイバの第2の製
造方法を説明する製造工程図である。この製造方法で
は、MCVD法、VAD法、およびロッドインチューブ
法を使い分けて、本実施形態の光ファイバを製造するた
めの光ファイバ母材を製造する。
【0086】まず、フッ素が添加された石英ガラスから
成る、クラッドとなるべきガラス管416を用意し、ガ
ラス管416の中空部にSiおよびゲルマニウムを含む
原料ガスを流しながら、バーナ510加熱し、ガラス管
416の内面に外層コア310となるべきスス体312
を堆積する(図6(a)参照)。以後、図3(b)〜
(h)の製造工程と同様にして、本変形例の光ファイバ
を製造する(図6(b)〜(h)参照)。
【0087】本変形例においても本実施形態と同様に、
従来の光ファイバと比べて、内層コア110のErおよ
びAlの添加濃度が高濃度であり、かつ、内層コア11
0以外の部分へのErおよびAlの混入濃度が低濃度な
光ファイバを、図5に示した方法と同様に、得ることが
できる。
【0088】なお、本変形例では、ガラス管416の材
料として、加熱による軟化性が石英ガラスより高いフッ
素が添加された石英ガラスを採用しているので、本実施
形態よりも中実化が容易である。
【0089】(第2実施形態)図7は、本発明の光ファ
イバの第2実施形態の構成図である。図7に示すよう
に、この光ファイバは、(a)励起状態で誘導放射が発
生するエルビウム(Er)が1000wtppmの濃度
で添加され、アルミニウム(Al)が5wt%の濃度で
添加されるとともに、ゲルニウム(Ge)が更に添加さ
れた石英ガラスから成る内層コア120と、(b)Er
およびAlの内層コア120からの拡散を抑制する、内
層コア120の周囲に形成され、実質的に石英ガラスの
みから成る拡散抑制層220と、(c)拡散抑制層22
0の周囲に形成され、屈折率増加用添加物としてゲルマ
ニウム(Ge)が添加された石英ガラスから成り、純石
英ガラスに対する比屈折率差Δが2%である外層コア3
20と、(d)外層コア320の周囲に形成され、実質
的に石英ガラスのみから成るクラッド420とを備え
る。
【0090】本実施形態の光ファイバにおいても、第1
実施形態と同様に、拡散抑制層220におけるErの拡
散速度は外層コア320におけるErの拡散速度より小
さく、かつ、拡散抑制層220におけるAlの拡散速度
は外層コア320におけるAlの拡散速度より小さい。
【0091】なお、本実施形態の光ファイバでは、内層
コア120と拡散抑制層220と外層コア320とで光
学的なコアを構成する。
【0092】また、内層コア120へのErやAlの添
加濃度値や外層コア320の比屈折率差値は例示であっ
て、他の値であってもよい。但し、Alの添加濃度は、
1wt%以上とすることが好適である。
【0093】本実施形態の光ファイバは以下のようにし
て製造される。図8は、本実施形態の光ファイバの第1
の製造方法を説明する製造工程図である。この製造方法
では、MCVD法を用いて本実施形態の光ファイバを製
造するための光ファイバ母材を製造する。
【0094】まず、第1実施形態と同様に、石英ガラス
から成る、クラッドとなるべきガラス管421を用意
し、ガラス管421の中空部にSiおよびゲルマニウム
を含む原料ガスを流しながら、バーナ510加熱し、ガ
ラス管421の内面に外層コア320となるべきスス体
322を堆積する(図8(a)参照)。引き続き、スス
体322が堆積されたガラス管421をバーナ510で
更に加熱し、スス体322を透明化して、外層コアとな
るべきガラス層321を形成する(図8(b)参照)。
【0095】次に、第1実施形態と同様に、外層コア3
20となるべきガラス層321が形成されたガラス管4
21の中空部にSiを含む原料ガスを流しながら、バー
ナ510で加熱し、拡散抑制層220となるべきスス体
222を形成する(図8(c)参照)。引き続き、スス
体222が堆積されたガラス管421をバーナ510で
更に加熱し、スス体222を透明化して、拡散抑制層2
20となるべきガラス層221を形成する(図8(d)
参照)。
【0096】ここで、拡散抑制層220となるべきガラ
ス層221の形成の工程の前に、外層コア320となる
べきガラス層321が形成されているので、第1実施形
態と同様に、スス体222の堆積やスス体222の透明
化にあたっての加熱によるGeの拡散抑制層220とな
るべきガラス層221への侵入は有効に抑制される。し
たがって、拡散抑制層220となるべきガラス層221
には、外層コア320となるべきガラス層321にのみ
添加することが意図されたGeは実質的に存在しない。
【0097】次いで、拡散抑制層220となるべきガラ
ス層221が形成されたガラス管421の中空部にSi
およびGeを含む原料ガスを流しながら、バーナ510
で加熱し、ガラス管421の内面にスス体122を堆積
し、ガラス体621を形成する(図8(e)参照)。引
き続き、ガラス体621をErおよびAlを含む溶液に
浸し、液浸法により、スス体122にErおよびAlを
侵入させる(図8(f)参照)。その後、ErおよびA
lが侵入したスス体122が形成されたガラス管をバー
ナ510で加熱し、スス体122を透明化し、かつ、中
実化して光ファイバ母材622を得る(図8(g)参
照)。
【0098】ErやAlの添加後の加熱工程の前に、E
rやAlの拡散速度の小さな拡散抑制層220となるべ
きガラス層221が形成されているので、スス体122
の透明化や中実化にあたっての加熱による、ErやAl
の内層コア120となるべきガラス体121からの拡散
は有効に抑制される。したがって、内層コア120とな
るべきガラス体121にのみ、ErおよびAlが実質的
に添加される。
【0099】次に、光ファイバ母材622の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図8(h)参照)。
【0100】光ファイバ母材622には、内層コア12
0となるべきガラス体121と外層コア320となるべ
きガラス層321との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層220となるべきガラス層221が形
成されているので、線引工程における加熱にによる、E
rやAlの内層コア120となるべきガラス体121か
らの拡散は有効に抑制される。したがって、内層コア1
20にのみ、ErおよびAlが実質的に添加される。
【0101】こうして、第1実施形態と同様に、従来の
光ファイバと比べて、内層コア120のErおよびAl
の添加濃度が高濃度であり、かつ、内層コア120以外
の部分へのErおよびAlの混入濃度が低濃度な光ファ
イバを得ることができる。
【0102】図9は、本実施形態の光ファイバの第2の
製造方法を説明する製造工程図である。この製造方法で
は、MCVD法、VAD法、およびロッドインチューブ
法を使い分けて、本実施形態の光ファイバを製造するた
めの光ファイバ母材を製造する。
【0103】まず、図8に示した製造方法と同様にし
て、内層コア120となるべきガラス体121以外のガ
ラス層(421、321、221)を形成する(図9
(a)〜(d)参照)。
【0104】以上の工程と並行して、SiとGeを含む
原料ガスを流しながらバーナ520で燃焼させ、スス体
123を堆積する(図9(e)参照)。引き続き、スス
体123をErおよびAlを含む溶液に浸し、液浸法に
より、スス体123にErおよびAlを侵入させる(図
9(f)参照)。そして、ErおよびAlが侵入したス
ス体123を加熱し、スス体123を透明化して、内層
コア120となるべきガラス体121を形成後、内層コ
ア120となるべきガラス体121を拡散抑制層220
となるべきガラス層221が形成されたガラス管421
(すなわち、ガラス体623)の中空部に挿入し、加熱
して、中実化して光ファイバ母材622を得る(図9
(g)参照)。
【0105】第1実施形態と同様に、加熱工程である中
実化の工程の前に、ErやAlの拡散速度の小さな拡散
抑制層220となるべきガラス層221が形成されてい
るので、中実化にあたっての加熱によるErやAlの内
層コア120となるべきガラス層121からの拡散は有
効に抑制される。したがって、内層コア120となるべ
きガラス層121にのみ、ErおよびAlが実質的に添
加される。
【0106】次に、光ファイバ母材622の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図9(h)参照)。
【0107】光ファイバ母材622には、内層コア12
0となるべきガラス体121と外層コア320となるべ
きガラス層321との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層220となるべきガラス層221が形
成されているので、第1実施形態と同様に、線引工程に
おける加熱にによる、ErやAlの内層コア120とな
るべきガラス体121からの拡散は有効に抑制される。
したがって、内層コア120にのみ、ErおよびAlが
実質的に添加される。
【0108】こうして、従来の光ファイバと比べて、内
層コア120のErおよびAlの添加濃度が高濃度であ
り、かつ、内層コア120以外の部分へのErおよびA
lの混入濃度が低濃度な光ファイバを、図8に示した方
法と同様に、得ることができる。
【0109】本実施形態の光ファイバでは、内層コア1
20に屈折率を増大させる作用を有するゲルマニウムが
更に添加されるので、内層コア120の屈折率が増大
し、光学的コアとしての屈折率とクラッドの屈折率との
差の確保が容易である。
【0110】なお、第1実施形態における図4に示す変
形例への変形と同様の変形が本実施形態においても可能
である。
【0111】(第3実施形態)図10は、本発明の光フ
ァイバの第3実施形態の構成図である。図10に示すよ
うに、この光ファイバは、(a)励起状態で誘導放射が
発生するエルビウム(Er)が1000wtppmの濃
度で添加されとともに、アルミニウム(Al)が5wt
%の濃度で添加され石英ガラスから成る内層コア130
と、(b)ErおよびAlの内層コア130からの拡散
を抑制する、内層コア130の周囲に形成され、フッ素
が添加された石英ガラスから成り、純石英ガラスに対す
る比屈折率差Δが−0.1%である拡散抑制層230
と、(c)拡散抑制層230の周囲に形成され、屈折率
増加用添加物としてゲルマニウム(Ge)が添加された
石英ガラスから成り、純石英ガラスに対する比屈折率差
Δが2%である外層コア330と、(d)外層コア33
0の周囲に形成され、実質的に石英ガラスのみから成る
クラッド430とを備える。
【0112】本実施形態の光ファイバにおいても、第1
実施形態と同様に、拡散抑制層230におけるErの拡
散速度は外層コア330におけるErの拡散速度より小
さく、かつ、拡散抑制層230におけるAlの拡散速度
は外層コア330におけるAlの拡散速度より小さい。
【0113】なお、本実施形態の光ファイバでは、内層
コア130と拡散抑制層230と外層コア330とで光
学的なコアを構成する。
【0114】また、内層コア130へのErやAlの添
加濃度値、外層コア330や拡散抑制層の比屈折率差値
は例示であって、他の値であってもよい。但し、Alの
添加濃度は、1wt%以上とすることが好適である。
【0115】本実施形態の光ファイバは以下のようにし
て製造される。図11は、本実施形態の光ファイバの第
1の製造方法を説明する製造工程図である。この製造方
法では、MCVD法を用いて本実施形態の光ファイバを
製造するための光ファイバ母材を製造する。
【0116】まず、第1実施形態と同様に、石英ガラス
から成る、クラッドとなるべきガラス管431を用意
し、ガラス管431の中空部にSiおよびゲルマニウム
を含む原料ガスを流しながら、バーナ510加熱し、ガ
ラス管431の内面に外層コア330となるべきスス体
332を堆積する(図11(a)参照)。引き続き、ス
ス体332が堆積されたガラス管431をバーナ510
で更に加熱し、スス体332を透明化して、外層コアと
なるべきガラス層331を形成する(図11(b)参
照)。
【0117】次に、外層コア330となるべきガラス層
331が形成されたガラス管431の中空部にSiを含
む原料ガスを流しながら、バーナ510で加熱し、スス
体232を形成する(図11(c)参照)。引き続き、
スス体232が堆積されたガラス管431の中空部にフ
ッ素を含む原料ガス(例えば、SiF4)を流しなが
ら、バーナ510で更に加熱し、スス体232を透明化
して、拡散抑制層230となるべきガラス層231を形
成する(図11(d)参照)。
【0118】ここで、拡散抑制層230となるべきガラ
ス層231の形成の工程の前に、外層コア330となる
べきガラス層331が形成されているので、第1実施形
態と同様に、スス体232の堆積やスス体232の透明
化にあたっての加熱によるGeの拡散抑制層230とな
るべきガラス層231への侵入は有効に抑制される。し
たがって、拡散抑制層230となるべきガラス層231
には、外層コア330となるべきガラス層331にのみ
添加することが意図されたGeは実質的に存在しない。
【0119】次いで、第1実施形態と同様に、拡散抑制
層230となるべきガラス層231が形成されたガラス
管431の中空部にSiを含む原料ガスを流しながら、
バーナ510で加熱し、ガラス管431の内面にスス体
132を堆積し、ガラス体631を形成する(図11
(e)参照)。引き続き、ガラス体631をErおよび
Alを含む溶液に浸し、液浸法により、スス体132に
ErおよびAlを侵入させる(図11(f)参照)。そ
の後、ErおよびAlが侵入したスス体132が形成さ
れたガラス管をバーナ510で加熱し、スス体132を
透明化し、かつ、中実化して光ファイバ母材632を得
る(図11(g)参照)。
【0120】ErやAlの添加後の加熱工程の前に、E
rやAlの拡散速度の小さな拡散抑制層230となるべ
きガラス層231が形成されているので、スス体132
の透明化や中実化にあたっての加熱による、ErやAl
の内層コア130となるべきガラス体131からの拡散
は有効に抑制される。したがって、内層コア130とな
るべきガラス体131にのみ、ErおよびAlが実質的
に添加される。
【0121】次に、光ファイバ母材632の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図11(h)参照)。
【0122】光ファイバ母材632には、内層コア13
0となるべきガラス体131と外層コア330となるべ
きガラス層331との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層230となるべきガラス層231が形
成されているので、線引工程における加熱にによる、E
rやAlの内層コア130となるべきガラス体131か
らの拡散は有効に抑制される。したがって、内層コア1
30にのみ、ErおよびAlが実質的に添加される。
【0123】こうして、第1実施形態と同様に、従来の
光ファイバと比べて、内層コア130のErおよびAl
の添加濃度が高濃度であり、かつ、内層コア130以外
の部分へのErおよびAlの混入濃度が低濃度な光ファ
イバを得ることができる。
【0124】図12は、本実施形態の光ファイバの第2
の製造方法を説明する製造工程図である。この製造方法
では、MCVD法、VAD法、およびロッドインチュー
ブ法を使い分けて、本実施形態の光ファイバを製造する
ための光ファイバ母材を製造する。
【0125】まず、図11に示した製造方法と同様にし
て、内層コア130となるべきガラス体131以外のガ
ラス層(431、331、231)を形成する(図12
(a)〜(d)参照)。
【0126】以上の工程と並行して、Siを含む原料ガ
スを流しながらバーナ520で燃焼させ、スス体133
を堆積する(図12(e)参照)。引き続き、スス体1
33をErおよびAlを含む溶液に浸し、液浸法によ
り、スス体133にErおよびAlを侵入させる(図1
2(f)参照)。そして、ErおよびAlが侵入したス
ス体133を加熱し、スス体133を透明化して、内層
コア130となるべきガラス体131を形成後、内層コ
ア130となるべきガラス体131を拡散抑制層230
となるべきガラス層231が形成されたガラス管431
(すなわち、ガラス体633)の中空部に挿入し、加熱
して、中実化して光ファイバ母材632を得る(図12
(g)参照)。
【0127】第1実施形態と同様に、加熱工程である中
実化の工程の前に、ErやAlの拡散速度の小さな拡散
抑制層230となるべきガラス層231が形成されてい
るので、中実化にあたっての加熱によるErやAlの内
層コア130となるべきガラス層131からの拡散は有
効に抑制される。したがって、内層コア130となるべ
きガラス層131にのみ、ErおよびAlが実質的に添
加される。
【0128】次に、光ファイバ母材632の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図12(h)参照)。
【0129】光ファイバ母材632には、内層コア13
0となるべきガラス体131と外層コア330となるべ
きガラス層331との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層230となるべきガラス層231が形
成されているので、第1実施形態と同様に、線引工程に
おける加熱にによる、ErやAlの内層コア130とな
るべきガラス体131からの拡散は有効に抑制される。
したがって、内層コア130にのみ、ErおよびAlが
実質的に添加される。
【0130】こうして、従来の光ファイバと比べて、内
層コア130のErおよびAlの添加濃度が高濃度であ
り、かつ、内層コア130以外の部分へのErおよびA
lの混入濃度が低濃度な光ファイバを、図11に示した
方法と同様に、得ることができる。
【0131】なお、第1実施形態における図4に示す変
形例への変形と同様の変形が本実施形態においても可能
である。
【0132】また、本実施形態では、拡散抑制層となる
べきガラス体231の材料として、加熱による軟化性が
石英ガラスより高いフッ素が添加された石英ガラスを採
用しているので、第1実施形態よりも中実化が容易であ
る。
【0133】(第4実施形態)図13は、本発明の光フ
ァイバの第4実施形態の構成図である。図13に示すよ
うに、この光ファイバは、(a)励起状態で誘導放射が
発生するエルビウム(Er)が1000wtppmの濃
度で添加されとともに、アルミニウム(Al)が5wt
%の濃度で添加され石英ガラスから成る内層コア140
と、(b)ErおよびAlの内層コア140からの拡散
を抑制する、内層コア140の周囲に形成され、塩素が
添加された石英ガラスから成る拡散抑制層240と、
(c)拡散抑制層240の周囲に形成され、屈折率増加
用添加物としてゲルマニウム(Ge)が添加された石英
ガラスから成り、純石英ガラスに対する比屈折率差Δが
2%である外層コア340と、(d)外層コア340の
周囲に形成され、実質的に石英ガラスのみから成るクラ
ッド440とを備える。
【0134】本実施形態の光ファイバにおいても、第1
実施形態と同様に、拡散抑制層240におけるErの拡
散速度は外層コア340におけるErの拡散速度より小
さく、かつ、拡散抑制層240におけるAlの拡散速度
は外層コア330におけるAlの拡散速度より小さい。
【0135】なお、本実施形態の光ファイバでは、内層
コア140と拡散抑制層240と外層コア340とで光
学的なコアを構成する。
【0136】また、内層コア140へのErやAlの添
加濃度値や外層コア340の比屈折率差値は例示であっ
て、他の値であってもよい。但し、Alの添加濃度は、
1wt%以上とすることが好適である。
【0137】本実施形態の光ファイバは以下のようにし
て製造される。図14は、本実施形態の光ファイバの第
1の製造方法を説明する製造工程図である。この製造方
法では、MCVD法を用いて本実施形態の光ファイバを
製造するための光ファイバ母材を製造する。
【0138】まず、第1実施形態と同様に、石英ガラス
から成る、クラッドとなるべきガラス管441を用意
し、ガラス管441の中空部にSiおよびゲルマニウム
を含む原料ガスを流しながら、バーナ510加熱し、ガ
ラス管441の内面に外層コア340となるべきスス体
342を堆積する(図14(a)参照)。引き続き、ス
ス体342が堆積されたガラス管441をバーナ510
で更に加熱し、スス体342を透明化して、外層コアと
なるべきガラス層341を形成する(図14(b)参
照)。
【0139】次に、外層コア340となるべきガラス層
341が形成されたガラス管441の中空部にSiを含
む原料ガスを流しながら、バーナ510で加熱し、スス
体242を形成する(図14(c)参照)。引き続き、
スス体242が堆積されたガラス管441の中空部に塩
素を含む原料ガス(例えば、SiCl4)を流しなが
ら、バーナ510で更に加熱し、スス体242を透明化
して、拡散抑制層240となるべきガラス層241を形
成する(図14(d)参照)。
【0140】ここで、拡散抑制層240となるべきガラ
ス層241の形成の工程の前に、外層コア340となる
べきガラス層341が形成されているので、第1実施形
態と同様に、スス体242の堆積やスス体242の透明
化にあたっての加熱によるGeの拡散抑制層240とな
るべきガラス層241への侵入は有効に抑制される。し
たがって、拡散抑制層240となるべきガラス層241
には、外層コア340となるべきガラス層341にのみ
添加することが意図されたGeは実質的に存在しない。
【0141】次いで、第1実施形態と同様に、拡散抑制
層240となるべきガラス層241が形成されたガラス
管441の中空部にSiを含む原料ガスを流しながら、
バーナ510で加熱し、ガラス管441の内面にスス体
142を堆積し、ガラス体641を形成する(図14
(e)参照)。引き続き、ガラス体641をErおよび
Alを含む溶液に浸し、液浸法により、スス体142に
ErおよびAlを侵入させる(図14(f)参照)。そ
の後、ErおよびAlが侵入したスス体142が形成さ
れたガラス管をバーナ510で加熱し、スス体142を
透明化し、かつ、中実化して光ファイバ母材642を得
る(図14(g)参照)。
【0142】ErやAlの添加後の加熱工程の前に、E
rやAlの拡散速度の小さな拡散抑制層240となるべ
きガラス層241が形成されているので、スス体142
の透明化や中実化にあたっての加熱による、ErやAl
の内層コア140となるべきガラス体141からの拡散
は有効に抑制される。したがって、内層コア140とな
るべきガラス体141にのみ、ErおよびAlが実質的
に添加される。
【0143】次に、光ファイバ母材642の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図14(h)参照)。
【0144】光ファイバ母材642には、内層コア14
0となるべきガラス体141と外層コア340となるべ
きガラス層341との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層240となるべきガラス層241が形
成されているので、線引工程における加熱にによる、E
rやAlの内層コア140となるべきガラス体141か
らの拡散は有効に抑制される。したがって、内層コア1
40にのみ、ErおよびAlが実質的に添加される。
【0145】こうして、第1実施形態と同様に、従来の
光ファイバと比べて、内層コア140のErおよびAl
の添加濃度が高濃度であり、かつ、内層コア140以外
の部分へのErおよびAlの混入濃度が低濃度な光ファ
イバを得ることができる。
【0146】図15は、本実施形態の光ファイバの第2
の製造方法を説明する製造工程図である。この製造方法
では、MCVD法、VAD法、およびロッドインチュー
ブ法を使い分けて、本実施形態の光ファイバを製造する
ための光ファイバ母材を製造する。
【0147】まず、図15に示した製造方法と同様にし
て、内層コア140となるべきガラス体141以外のガ
ラス層(441、341、241)を形成する(図15
(a)〜(d)参照)。
【0148】以上の工程と並行して、Siを含む原料ガ
スを流しながらバーナ520で燃焼させ、スス体143
を堆積する(図15(e)参照)。引き続き、スス体1
43をErおよびAlを含む溶液に浸し、液浸法によ
り、スス体143にErおよびAlを侵入させる(図1
5(f)参照)。そして、ErおよびAlが侵入したス
ス体143を加熱し、スス体143を透明化して、内層
コア140となるべきガラス体141を形成後、内層コ
ア140となるべきガラス体141を拡散抑制層240
となるべきガラス層241が形成されたガラス管441
(すなわち、ガラス体643)の中空部に挿入し、加熱
して、中実化して光ファイバ母材642を得る(図15
(g)参照)。
【0149】第1実施形態と同様に、加熱工程である中
実化の工程の前に、ErやAlの拡散速度の小さな拡散
抑制層240となるべきガラス層241が形成されてい
るので、中実化にあたっての加熱によるErやAlの内
層コア140となるべきガラス層141からの拡散は有
効に抑制される。したがって、内層コア140となるべ
きガラス層141にのみ、ErおよびAlが実質的に添
加される。
【0150】次に、光ファイバ母材642の一端をヒー
タで加熱しながら線引して、本実施形態の光ファイバを
得る(図15(h)参照)。
【0151】光ファイバ母材642には、内層コア14
0となるべきガラス体141と外層コア340となるべ
きガラス層341との間には、ErやAlの拡散速度の
小さな拡散抑制層240となるべきガラス層241が形
成されているので、第1実施形態と同様に、線引工程に
おける加熱にによる、ErやAlの内層コア140とな
るべきガラス体141からの拡散は有効に抑制される。
したがって、内層コア140にのみ、ErおよびAlが
実質的に添加される。
【0152】こうして、従来の光ファイバと比べて、内
層コア140のErおよびAlの添加濃度が高濃度であ
り、かつ、内層コア140以外の部分へのErおよびA
lの混入濃度が低濃度な光ファイバを、図14に示した
方法と同様に、得ることができる。
【0153】本実施形態の光ファイバでは、拡散抑制層
240に塩素が添加されているので、屈折率が増大す
る。したがって、光学的コアとしての屈折率とクラッド
の屈折率との差の確保が容易となる。
【0154】なお、第1実施形態における図4に示す変
形例への変形と同様の変形が本実施形態においても可能
である。
【0155】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく変形が可能である。例えば、第1実施形態に
対する第2実施形態の変形を第3実施形態や第4実施形
態に施すことが可能である。また、各実施形態における
第2の製造方法では、内層コアとなるべきガラス体の形
成にVAD法を用いたが、OVD法も好適に採用可能で
ある。また、MCVD法に代えてPCVD法も好適に採
用可能である。
【0156】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の光
ファイバによれば、高濃度で活性元素やAlが添加され
た内層コアと、ゲルマニウムなど屈折率増大用元素が添
加された外層コアとの間に、外層コアよりも活性元素や
Alの拡散速度が小さい材料からなる拡散抑制層を設け
るので、実質的にコアの中心部にのみ、かつ、高濃度で
ErやAlが添加された光ファイバを提供することがで
きる。
【0157】本発明の光ファイバ母材によれば、高濃度
で活性元素やAlが添加された内層コアとなるべきガラ
ス体と、ゲルマニウムなど屈折率増大用元素が添加され
た外層コアとなるべきガラス層との間に、外層コアとな
るべきガラス層よりも活性元素やAlの拡散速度が小さ
い材料からなる拡散抑制層となるべきガラス層を設ける
ので、この光ファイバ母材を線引することにより、実質
的にコアの中心部にのみ、かつ、高濃度でErやAlが
添加された光ファイバを得ることができる。
【0158】本発明の光ファイバ母材の製造方法によれ
ば、ゲルマニウムなど屈折率増大用元素が添加された外
層コアとなるべきガラス層を形成し、拡散抑制層となる
べきガラス層を形成した後、高濃度で活性元素やAlが
添加された内層コアとなるべきガラス体を形成または合
体するので、本発明の光ファイバ母材を好適に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光ファイバの構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施形態の光ファイバの製造工程
図である。
【図3】本発明の第1実施形態の光ファイバの製造工程
図である。
【図4】本発明の第1実施形態の変形例の光ファイバの
構成図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例の光ファイバの
製造工程図である。
【図6】本発明の第1実施形態の変形例の光ファイバの
製造工程図である。
【図7】本発明の第2実施形態の光ファイバの構成図で
ある。
【図8】本発明の第2実施形態の光ファイバの製造工程
図である。
【図9】本発明の第2実施形態の光ファイバの製造工程
図である。
【図10】本発明の第3実施形態の光ファイバの構成図
である。
【図11】本発明の第3実施形態の光ファイバの製造工
程図である。
【図12】本発明の第3実施形態の光ファイバの製造工
程図である。
【図13】本発明の第4実施形態の光ファイバの構成図
である。
【図14】本発明の第4実施形態の光ファイバの製造工
程図である。
【図15】本発明の第4実施形態の光ファイバの製造工
程図である。
【図16】従来例1の光ファイバの構成図である。
【図17】従来例2の光ファイバの構成図である。
【符号の説明】
110,120,130,140…内層コア、111,
121,131,141…内層コアとなるべきガラス
層、112,113,122,123,132,13
3,142,143…内層コアとなるべきスス体、21
0,220,230,240…拡散抑制層、211,2
21,231,241…拡散抑制層となるべきガラス
層、212,222,232,242…拡散抑制層とな
るべきスス体、310,320,330,340…外層
コア、311,321,331,341…外層コアとな
るべきガラス層、312,322,332,342…外
層コアとなるべきスス体、410,415,420,4
30,440…クラッドとなるべきガラス管。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起状態で誘導放射が発生する活性元素
    およびアルミニウムが少なくとも添加され、石英ガラス
    を主材とする内層コアと、 前記内層コアの周囲に形成され、前記活性元素およびア
    ルミニウムの前記内層コアからの拡散を抑制する、石英
    ガラスを主材とする拡散抑制層と、 前記拡散抑制層の周囲に形成され、屈折率増加用添加物
    が添加された石英ガラスを主材とする外層コアと、 前記外層コアの周囲に形成され、前記外層コアより小さ
    な屈折率を有する、石英ガラスを主材とするクラッド
    と、 を備え、前記拡散抑制層における前記活性元素の拡散速
    度は前記外層コアにおける前記活性元素の拡散速度より
    小さいとともに、前記拡散抑制層におけるアルミニウム
    の拡散速度は前記外層コアにおけるアルミニウムの拡散
    速度より小さいことを特徴とする光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記内層コアには、1wt%以上の濃度
    でアルミニウムが添加されている、ことを特徴とする請
    求項1記載の光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記内層コアには、ゲルマニウムが更に
    添加されている、ことを特徴とする請求項1記載の光フ
    ァイバ。
  4. 【請求項4】 前記拡散抑制層は、実質的に、フッ素ま
    たは塩素が添加された石英ガラスである、ことを特徴と
    する請求項1記載の光ファイバ。
  5. 【請求項5】 励起状態で誘導放射が発生する活性元素
    およびアルミニウムが少なくとも添加され、石英ガラス
    を主材とする内層コアとなるべきガラス体と、 前記内層コアとなるべきガラス体の周囲に形成され、前
    記活性元素およびアルミニウムの前記内層コアからの拡
    散を抑制する、石英ガラスを主材とする拡散抑制層とな
    るべきガラス層と、 前記拡散抑制層となるべきガラス層の周囲に形成され、
    屈折率増加用添加物が添加された石英ガラスを主材とす
    る外層コアとなるべきガラス層と、 前記外層コアとなるべきガラス層の周囲に形成され、前
    記外層コアとなるべきガラス層より小さな屈折率を有す
    る、石英ガラスを主材とするクラッドとなるべきガラス
    層と、 を備え、前記拡散抑制層となるべきガラス層における前
    記活性元素の拡散速度は前記外層コアとなるべきガラス
    層における前記活性元素の拡散速度より小さいととも
    に、前記拡散抑制層となるべきガラス層におけるアルミ
    ニウムの拡散速度は前記外層コアとなるべきガラス層に
    おけるアルミニウムの拡散速度より小さいことを特徴と
    する光ファイバ母材。
  6. 【請求項6】 石英ガラスを主材とする、クラッドとな
    るべきガラス管の中空部にSiおよび屈折率増大用元素
    を含む第1の原料ガスを流しながら加熱し、前記ガラス
    管の内面にガラス化後に前記ガラス管の屈折率よりも大
    きな外層コアとなるべき第1のスス体を堆積する第1の
    工程と、 前記第1のスス体が堆積された前記ガラス管を加熱し、
    前記第1のスス体を透明化して、外層コアとなるべきガ
    ラス層を形成する第2の工程と、 前記外層コアとなるべきガラス層が形成された前記ガラ
    ス管の中空部にSiを含む第2の原料ガスを流しながら
    加熱し、前記ガラス管の内面にガラス化後に拡散抑制層
    となるべき第2のスス体を堆積する第3の工程と、 前記第2のスス体が堆積された前記ガラス管を加熱し、
    前記第2のスス体を透明化して、拡散抑制層となるべき
    ガラス層を形成する第4の工程と、 前記拡散抑制層となるべきガラス層が形成された前記ガ
    ラス管の中空部にSiを含む第3の原料ガスを流しなが
    ら加熱し、前記ガラス管の内面に第3のスス体を堆積す
    る第5の工程と、 前記第3のスス体に励起状態で誘導放射が発生する活性
    元素およびアルミニウムを侵入させる第6の工程と、 前記活性元素およびアルミニウムが侵入した前記第3の
    スス体が堆積された前記ガラス管を加熱し、前記第3の
    スス体を透明化して、内層コアとなるべきガラス層を形
    成する第7の工程と、 前記内層コアとなるべきガラス層が形成された前記ガラ
    ス管を加熱し、中実化する第8の工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  7. 【請求項7】 石英ガラスを主材とする、クラッドとな
    るべきガラス管の中空部にSiおよび屈折率増大用元素
    を含む第1の原料ガスを流しながら加熱し、前記ガラス
    管の内面にガラス化後に前記ガラス管の屈折率よりも大
    きな外層コアとなるべき第1のスス体を堆積する第1の
    工程と、 前記第1のスス体が堆積された前記ガラス管を加熱し、
    前記第1のスス体を透明化して、外層コアとなるべきガ
    ラス層を形成する第2の工程と、 前記外層コアとなるべきガラス層が形成された前記ガラ
    ス管の中空部にSiを含む第2の原料ガスを流しながら
    加熱し、前記ガラス管の内面にガラス化後に拡散抑制層
    となるべき第2のスス体を堆積する第3の工程と、 前記第2のスス体が堆積された前記ガラス管を加熱し、
    前記第2のスス体を透明化して、拡散抑制層となるべき
    ガラス層を形成する第4の工程と、 Siを含む第3の原料ガスを流しながら燃焼させ、第3
    のスス体を堆積する第5の工程と、 前記第3のスス体に励起状態で誘導放射が発生する活性
    元素およびアルミニウムを侵入させる第6の工程と、 前記活性元素およびアルミニウムが侵入した前記第3の
    スス体を加熱し、前記第3のスス体を透明化して、内層
    コアとなるべきガラス体を形成する第7の工程と、 前記内層コアとなるべきガラス体を前記拡散抑制層とな
    るべきガラス層が形成された前記ガラス管の中空部に挿
    入し、加熱して、中実化する第8の工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第4の工程は、前記ガラス管の中空
    部にフッ素および塩素の内のいずれか一方を含む第4の
    原料ガス流しながら、前記ガラス管を加熱する工程であ
    る、ことを特徴とする請求項6または7記載の光ファイ
    バ母材の製造方法。
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JP8256789A Pending JPH10101357A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 光ファイバ、光ファイバ母材、及び光ファイバ母材の製造方法

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