JPH1010113A - カルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法及びカルバミル化ヘモグロビンの製造方法 - Google Patents
カルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法及びカルバミル化ヘモグロビンの製造方法Info
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- JPH1010113A JPH1010113A JP16186096A JP16186096A JPH1010113A JP H1010113 A JPH1010113 A JP H1010113A JP 16186096 A JP16186096 A JP 16186096A JP 16186096 A JP16186096 A JP 16186096A JP H1010113 A JPH1010113 A JP H1010113A
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- chb
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カルバミル化ヘモグロビン(CHb)の影響
を受けずに糖化ヘモグロビンを測定できると共に、CH
bをも同時に定量的に測定できるCHbと糖化ヘモグロ
ビンの同時定量方法を提供すること、及び上記測定法に
おいて管理用標準物質として用い得る、変性の少ないC
Hbの製造方法を提供する。 【解決手段】 カチオン交換クロマトグラフィーを用い
ることを特徴とするカルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘ
モグロビンの同時定量方法、及び血液とシアン酸塩の生
理的食塩水溶液とを混合し、血液中のヘモグロビンとシ
アン酸塩とを反応させることを特徴とするカルバミル化
ヘモグロビンの製造方法。
を受けずに糖化ヘモグロビンを測定できると共に、CH
bをも同時に定量的に測定できるCHbと糖化ヘモグロ
ビンの同時定量方法を提供すること、及び上記測定法に
おいて管理用標準物質として用い得る、変性の少ないC
Hbの製造方法を提供する。 【解決手段】 カチオン交換クロマトグラフィーを用い
ることを特徴とするカルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘ
モグロビンの同時定量方法、及び血液とシアン酸塩の生
理的食塩水溶液とを混合し、血液中のヘモグロビンとシ
アン酸塩とを反応させることを特徴とするカルバミル化
ヘモグロビンの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項1記載の発明は、液体
クロマトグラフィーによるカルバミル化ヘモグロビンと
糖化ヘモグロビンの同時定量方法に関する。請求項2記
載の発明は、カルバミル化ヘモグロビンの製造方法に関
する。
クロマトグラフィーによるカルバミル化ヘモグロビンと
糖化ヘモグロビンの同時定量方法に関する。請求項2記
載の発明は、カルバミル化ヘモグロビンの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】糖化ヘモグロビンは血液中の糖がその濃
度に比例して赤血球に入った後に、ヘモグロビンと結合
して生成したものであり、その濃度は過去1〜2カ月間
の血液中の平均的な糖濃度を反映すると言われている。
そして血糖値や尿糖値に比べ生理的要因に左右されにく
いので、血液中の糖化ヘモグロビンの濃度は、糖尿病の
診断又は糖尿病患者の経過観察の最適な指標として使用
されている。このため、臨床検査分野において液体クロ
マトグラフィーによる糖化ヘモグロビンの測定が広く行
われている。
度に比例して赤血球に入った後に、ヘモグロビンと結合
して生成したものであり、その濃度は過去1〜2カ月間
の血液中の平均的な糖濃度を反映すると言われている。
そして血糖値や尿糖値に比べ生理的要因に左右されにく
いので、血液中の糖化ヘモグロビンの濃度は、糖尿病の
診断又は糖尿病患者の経過観察の最適な指標として使用
されている。このため、臨床検査分野において液体クロ
マトグラフィーによる糖化ヘモグロビンの測定が広く行
われている。
【0003】上記糖化ヘモグロビンの測定は、血液を溶
血して赤血球中の糖化ヘモグロビンを赤血球から取り出
した溶血液試料を用い、カチオン交換樹脂が充填された
分離カラムを使用した液体クロマトグラフィーにより測
定されている(特開平2−309253号公報)。
血して赤血球中の糖化ヘモグロビンを赤血球から取り出
した溶血液試料を用い、カチオン交換樹脂が充填された
分離カラムを使用した液体クロマトグラフィーにより測
定されている(特開平2−309253号公報)。
【0004】カルバミル化ヘモグロビン(以下、CHb
という)は、血漿中の尿素由来のシアン酸イオンから生
じたイソシアン酸がヘモグロビンのN末端に反応して生
成される。血液透析によって尿素窒素を除去する際に、
尿素窒素のモニターの代わりにCHbをモニターするこ
との有意性が報告されている。これは、尿素窒素の測定
法がバラツキの大きい測定法なので、バラツキの少ない
測定法が開発されているCHbをモニターする方がより
有効であるためである。
という)は、血漿中の尿素由来のシアン酸イオンから生
じたイソシアン酸がヘモグロビンのN末端に反応して生
成される。血液透析によって尿素窒素を除去する際に、
尿素窒素のモニターの代わりにCHbをモニターするこ
との有意性が報告されている。これは、尿素窒素の測定
法がバラツキの大きい測定法なので、バラツキの少ない
測定法が開発されているCHbをモニターする方がより
有効であるためである。
【0005】CHbの測定方法としては、Clinical Che
mistry,Vol.39,No.12,2514-2518(1993) にカチオン交換
液体クロマトグラフィーによる方法が記載され、これに
よるとCHbが糖化ヘモグロビンA1c(以下、HbA
1cという)近辺に溶出されることが記載されている
が、CHbと糖化ヘモグロビンの両方を同時に定量的に
測定する方法については記載されていない。なお、CH
bと糖化ヘモグロビンの両方を同時に定量的に測定する
ことには、以下の点に有用性がある。すなわち、腎臓障
害は、糖尿病の重要な合併症の一つであり、腎疾患治療
に不可欠な透析時に、糖化ヘモグロビンをも測定できる
ことは、患者の状態に関してより多くの情報が得られる
こと、一度の検査で両方の測定値がわかることなどにお
いて有用である。
mistry,Vol.39,No.12,2514-2518(1993) にカチオン交換
液体クロマトグラフィーによる方法が記載され、これに
よるとCHbが糖化ヘモグロビンA1c(以下、HbA
1cという)近辺に溶出されることが記載されている
が、CHbと糖化ヘモグロビンの両方を同時に定量的に
測定する方法については記載されていない。なお、CH
bと糖化ヘモグロビンの両方を同時に定量的に測定する
ことには、以下の点に有用性がある。すなわち、腎臓障
害は、糖尿病の重要な合併症の一つであり、腎疾患治療
に不可欠な透析時に、糖化ヘモグロビンをも測定できる
ことは、患者の状態に関してより多くの情報が得られる
こと、一度の検査で両方の測定値がわかることなどにお
いて有用である。
【0006】カチオン交換液体クロマトグラフィーによ
るHbA1cの測定方法において、CHbが含まれる試
料を測定した場合、HbA1cの測定値がその影響を受
ける。このため、CHbの影響を回避できるような分離
性能を実現した、カチオン交換液体クロマトグラフィー
によるHbA1cの測定方法はあるが〔(Clinical Che
mistry,Vol.39,No.12,2514-2518(1993) 〕、同時にCH
bの定量もできる方法はない。
るHbA1cの測定方法において、CHbが含まれる試
料を測定した場合、HbA1cの測定値がその影響を受
ける。このため、CHbの影響を回避できるような分離
性能を実現した、カチオン交換液体クロマトグラフィー
によるHbA1cの測定方法はあるが〔(Clinical Che
mistry,Vol.39,No.12,2514-2518(1993) 〕、同時にCH
bの定量もできる方法はない。
【0007】また、CHbの測定に標準物質として使用
するCHbの製造方法としては、尿素をヒト血液に添加
して加温する方法が一般的であり、加温条件としては、
上記文献に37℃、24時間の条件が、Metabolism,Vo
l.33,No.11,999-1002(1984)に100℃、5分の条件が
記載されている。
するCHbの製造方法としては、尿素をヒト血液に添加
して加温する方法が一般的であり、加温条件としては、
上記文献に37℃、24時間の条件が、Metabolism,Vo
l.33,No.11,999-1002(1984)に100℃、5分の条件が
記載されている。
【0008】しかしながら、上記の製造方法により得ら
れるCHbは、カルバミル化反応の際の条件により変性
し易く、CHbの測定のための管理用標準物質とするに
は不十分である。すなわち、大きな変性を生じ易いの
で、これを管理用標準物質とするとCHb測定値のバラ
ツキの要因となり易い。
れるCHbは、カルバミル化反応の際の条件により変性
し易く、CHbの測定のための管理用標準物質とするに
は不十分である。すなわち、大きな変性を生じ易いの
で、これを管理用標準物質とするとCHb測定値のバラ
ツキの要因となり易い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明(以
下、請求項1記載の発明を本発明1という)の目的は、
CHbの影響を受けずに糖化ヘモグロビンを測定できる
と共に、CHbをも同時に定量的に測定できるカルバミ
ル化ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法を
提供することにある。請求項2記載の発明(以下、請求
項2記載の発明を本発明2という)の目的は、上記測定
法において管理用標準物質として用い得る、変性の少な
いCHbの製造方法を提供することにある。
鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明(以
下、請求項1記載の発明を本発明1という)の目的は、
CHbの影響を受けずに糖化ヘモグロビンを測定できる
と共に、CHbをも同時に定量的に測定できるカルバミ
ル化ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法を
提供することにある。請求項2記載の発明(以下、請求
項2記載の発明を本発明2という)の目的は、上記測定
法において管理用標準物質として用い得る、変性の少な
いCHbの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明1のカルバミル化
ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法は、カ
チオン交換クロマトグラフィーを用いることを特徴とす
る。
ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法は、カ
チオン交換クロマトグラフィーを用いることを特徴とす
る。
【0011】本発明2のカルバミル化ヘモグロビンの製
造方法は、血液とシアン酸塩の生理的食塩水溶液とを混
合し、血液中のヘモグロビンとシアン酸塩とを反応させ
ることを特徴とする。
造方法は、血液とシアン酸塩の生理的食塩水溶液とを混
合し、血液中のヘモグロビンとシアン酸塩とを反応させ
ることを特徴とする。
【0012】以下、本発明1について説明する。本発明
1で用いられる充填剤としては、公知のカチオン交換液
体クロマトグラフィー用充填剤が用いられ得、官能基と
して、カルボキシル基、スルホン酸基などのカチオン交
換基を有するものが、素材としては、シリカ系、ポリマ
ー系などのものが、形状としては、平均粒径1〜10μ
mのものが好ましい。充填剤としては、多孔性のもので
も非多孔性のものでもよい。
1で用いられる充填剤としては、公知のカチオン交換液
体クロマトグラフィー用充填剤が用いられ得、官能基と
して、カルボキシル基、スルホン酸基などのカチオン交
換基を有するものが、素材としては、シリカ系、ポリマ
ー系などのものが、形状としては、平均粒径1〜10μ
mのものが好ましい。充填剤としては、多孔性のもので
も非多孔性のものでもよい。
【0013】本発明1で用いられる溶離液としては、糖
化ヘモグロビンの分析に一般に用いられる公知の溶離液
が好ましく、充填剤によって異なる。一般に、pH4〜
7、濃度50〜1000mMの、無機酸塩又は有機酸塩
からなる緩衝液が好ましく、例えば、リン酸緩衝液が好
ましい。グラジエント溶出法にて溶出するのが好ましい
ので、溶離液としては、一般に2種以上の異なる組成の
溶離液が使用される。上記溶離液のうち1種類はヘモグ
ロビンA0(HbA0)成分を溶出するために、溶出力
の相対的に強い液が好ましい。
化ヘモグロビンの分析に一般に用いられる公知の溶離液
が好ましく、充填剤によって異なる。一般に、pH4〜
7、濃度50〜1000mMの、無機酸塩又は有機酸塩
からなる緩衝液が好ましく、例えば、リン酸緩衝液が好
ましい。グラジエント溶出法にて溶出するのが好ましい
ので、溶離液としては、一般に2種以上の異なる組成の
溶離液が使用される。上記溶離液のうち1種類はヘモグ
ロビンA0(HbA0)成分を溶出するために、溶出力
の相対的に強い液が好ましい。
【0014】本発明1で用いられる測定試料は、血液を
溶血した溶血液試料が好ましい。血液を溶血するには、
例えば、界面活性剤を含む溶血剤を血液に添加する方法
が挙げられる。
溶血した溶血液試料が好ましい。血液を溶血するには、
例えば、界面活性剤を含む溶血剤を血液に添加する方法
が挙げられる。
【0015】また、試料から、必要に応じて不安定型糖
化ヘモグロビンを除去することができる。不安定型糖化
ヘモグロビンを除去すると、CHbが不安定型糖化ヘモ
グロビンの溶出位置に溶出しても測定できることにな
る。不安定型糖化ヘモグロビンを除去するには、公知の
方法が用いられ、例えば、試料溶液を生理食塩水で洗浄
する方法;特開昭63−298064号公報に記載され
ているような、リン酸縮合体及び/又はリン酸縮合体の
塩からなる不安定型糖化ヘモグロビン除去試薬を試料溶
液に添加する方法などが挙げられる。また、不安定型糖
化ヘモグロビン除去試薬を上記溶血剤に添加することに
より、溶血と不安定型糖化ヘモグロビン除去を同時に行
ってもよい。
化ヘモグロビンを除去することができる。不安定型糖化
ヘモグロビンを除去すると、CHbが不安定型糖化ヘモ
グロビンの溶出位置に溶出しても測定できることにな
る。不安定型糖化ヘモグロビンを除去するには、公知の
方法が用いられ、例えば、試料溶液を生理食塩水で洗浄
する方法;特開昭63−298064号公報に記載され
ているような、リン酸縮合体及び/又はリン酸縮合体の
塩からなる不安定型糖化ヘモグロビン除去試薬を試料溶
液に添加する方法などが挙げられる。また、不安定型糖
化ヘモグロビン除去試薬を上記溶血剤に添加することに
より、溶血と不安定型糖化ヘモグロビン除去を同時に行
ってもよい。
【0016】本発明1で用いられるカチオン交換液体ク
ロマトグラフィーの条件としては、、流速0.5〜3m
l/分が好ましい。糖化ヘモグロビン及びCHbの検出
は、吸光度によるのが簡便であり、測定波長としては、
例えば、415nmが挙げられる。糖化ヘモグロビン及
びCHb測定値は、通常、溶出された全ピーク面積を1
00%とした場合の、各ピークの割合(%)で表示す
る。
ロマトグラフィーの条件としては、、流速0.5〜3m
l/分が好ましい。糖化ヘモグロビン及びCHbの検出
は、吸光度によるのが簡便であり、測定波長としては、
例えば、415nmが挙げられる。糖化ヘモグロビン及
びCHb測定値は、通常、溶出された全ピーク面積を1
00%とした場合の、各ピークの割合(%)で表示す
る。
【0017】本発明1で用いられる溶出条件としては、
CHbの溶出位置を最適化する条件とされる。CHbは
HbA1c近辺に溶出される場合、その溶出位置が重要
となる。現在までに、各糖化ヘモグロビンのピークを完
全に分離した例は報告されておらず、一般に、溶血液試
料がカチオン交換液体クロマトグラフィーにより分離さ
れると、糖化ヘモグロビンは、糖化ヘモグロビンA1a
(HbA1a)、糖化ヘモグロビンA1b(HbA1
b)、胎児性ヘモグロビン(HbF)、不安定型糖化ヘ
モグロビンA1c(不安定型HbA1c)、安定型糖化
ヘモグロビンA1c(安定型HbA1c)、非糖化ヘモ
グロビン(HbA0)の順に溶出される。HbA1a〜
HbA1cまではピークが連続しており、CHbを溶出
させる余裕に乏しい。本発明1の測定方法では、CHb
の溶出位置としては、不安定型糖化ヘモグロビンを除去
した後のその位置、又はHbA1cとHbA0の間が最
も好ましく、そのための溶離液条件(イオン強度やp
H)、流速などを調節する。
CHbの溶出位置を最適化する条件とされる。CHbは
HbA1c近辺に溶出される場合、その溶出位置が重要
となる。現在までに、各糖化ヘモグロビンのピークを完
全に分離した例は報告されておらず、一般に、溶血液試
料がカチオン交換液体クロマトグラフィーにより分離さ
れると、糖化ヘモグロビンは、糖化ヘモグロビンA1a
(HbA1a)、糖化ヘモグロビンA1b(HbA1
b)、胎児性ヘモグロビン(HbF)、不安定型糖化ヘ
モグロビンA1c(不安定型HbA1c)、安定型糖化
ヘモグロビンA1c(安定型HbA1c)、非糖化ヘモ
グロビン(HbA0)の順に溶出される。HbA1a〜
HbA1cまではピークが連続しており、CHbを溶出
させる余裕に乏しい。本発明1の測定方法では、CHb
の溶出位置としては、不安定型糖化ヘモグロビンを除去
した後のその位置、又はHbA1cとHbA0の間が最
も好ましく、そのための溶離液条件(イオン強度やp
H)、流速などを調節する。
【0018】本発明1で用いられる、液体クロマトグラ
フのシステムは、通常、図1のように構成される。溶離
液1が切り替え機構(図示せず。例えば電磁弁からな
り、溶離液1a、1b、1cなどの切り替えを行う機
構)を通り、送液ポンプ2により試料導入装置3を経由
して、試料の注入を行うためのインジェクションバルブ
4を通り、充填剤が充填された分離カラム5に入り、こ
の分離カラム5により試料中の各成分が分離される。分
離された各成分は検出器6によって、例えば、吸光度を
測定する等によって検出され、その結果が記録計7に記
録され、検出後の溶離液1は廃液溜め8に溜められる。
フのシステムは、通常、図1のように構成される。溶離
液1が切り替え機構(図示せず。例えば電磁弁からな
り、溶離液1a、1b、1cなどの切り替えを行う機
構)を通り、送液ポンプ2により試料導入装置3を経由
して、試料の注入を行うためのインジェクションバルブ
4を通り、充填剤が充填された分離カラム5に入り、こ
の分離カラム5により試料中の各成分が分離される。分
離された各成分は検出器6によって、例えば、吸光度を
測定する等によって検出され、その結果が記録計7に記
録され、検出後の溶離液1は廃液溜め8に溜められる。
【0019】以下、本発明2のカルバミル化ヘモグロビ
ンの製造方法について説明する。本発明2のCHbの製
造方法は、血液とシアン酸塩の生理的食塩水溶液とを混
合し、血液中のヘモグロビンとシアン酸塩とを反応させ
ることを特徴とする。
ンの製造方法について説明する。本発明2のCHbの製
造方法は、血液とシアン酸塩の生理的食塩水溶液とを混
合し、血液中のヘモグロビンとシアン酸塩とを反応させ
ることを特徴とする。
【0020】上記シアン酸塩としては、シアン酸のアル
カリ金属塩などが挙げられ、例えば、シアン酸ナトリウ
ム、シアン酸カリウムなどが挙げられる。シアン酸塩の
生理的食塩水溶液中の濃度は、生成させるCHb量や反
応条件によって異なるが、通常0.05〜1mg/dl
が好ましい。
カリ金属塩などが挙げられ、例えば、シアン酸ナトリウ
ム、シアン酸カリウムなどが挙げられる。シアン酸塩の
生理的食塩水溶液中の濃度は、生成させるCHb量や反
応条件によって異なるが、通常0.05〜1mg/dl
が好ましい。
【0021】上記生理的食塩水とは、0.9重量%塩化
ナトリウム水溶液のことである。
ナトリウム水溶液のことである。
【0022】シアン酸塩の生理的食塩水溶液の使用量
は、製造しようとするCHbの濃度によって変わるが、
好ましくは、血液と該生理的食塩水溶液との混合物中
の、10〜80容量%である。
は、製造しようとするCHbの濃度によって変わるが、
好ましくは、血液と該生理的食塩水溶液との混合物中
の、10〜80容量%である。
【0023】上記血液としては、取扱上健常人血液が好
ましい。
ましい。
【0024】上記反応の条件は、温度20〜45℃で1
〜6時間が好ましく、温度35〜40℃で2〜5時間が
より好ましい。なお、反応温度を高めるほど反応時間は
短縮できるが、血液の変性の点から60℃以下が好まし
い。
〜6時間が好ましく、温度35〜40℃で2〜5時間が
より好ましい。なお、反応温度を高めるほど反応時間は
短縮できるが、血液の変性の点から60℃以下が好まし
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を挙げることにより、本発明を詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
を挙げることにより、本発明を詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0026】(実施例1)液体クロマトグラフのシステ
ムとして、図1のように構成されたシステムを用い、以
下のようにしてCHbとHbA1cを測定した。装置及
び測定方法は、以下の通りである。 送液ポンプ:島津製作所社製、LC−9A 試料導入装置:積水化学工業社製、ASU−420 検出器:紫外可視吸光度計、島津製作所社製、SPD6
−AV 検出は、波長415nmによる吸光度を測定した。溶離
液としては、リン酸緩衝液(A)(0.1M、pH6)
とリン酸緩衝液(B)(0.3M、pH7.2)を用
い、リン酸緩衝液(A)を送液した後、リン酸緩衝液
(B)を送液した。分離カラムとしては、カチオン交換
体が充填されたカラムである、積水化学工業社製、商品
名「Micronex A1c HS−II」を用いた。
ムとして、図1のように構成されたシステムを用い、以
下のようにしてCHbとHbA1cを測定した。装置及
び測定方法は、以下の通りである。 送液ポンプ:島津製作所社製、LC−9A 試料導入装置:積水化学工業社製、ASU−420 検出器:紫外可視吸光度計、島津製作所社製、SPD6
−AV 検出は、波長415nmによる吸光度を測定した。溶離
液としては、リン酸緩衝液(A)(0.1M、pH6)
とリン酸緩衝液(B)(0.3M、pH7.2)を用
い、リン酸緩衝液(A)を送液した後、リン酸緩衝液
(B)を送液した。分離カラムとしては、カチオン交換
体が充填されたカラムである、積水化学工業社製、商品
名「Micronex A1c HS−II」を用いた。
【0027】溶血液試料としては、健常人新鮮血液を以
下の方法でカルバミル化したものを用いた。健常人新鮮
血液500μlに、等量のシアン酸塩の生理的食塩水溶
液〔シアン酸ナトリウム(和光純薬社製)の濃度が0.
2mg/dlになるように溶解された、0.9重量%塩
化ナトリウム水溶液〕を添加し、37℃の恒温水槽に入
れ加温した。5時間加温した後、一定量サンプリング
し、積水化学工業社製、溶血液21H(不安定型糖化ヘ
モグロビン除去試薬入り溶血液)にて75倍に溶血、希
釈した。
下の方法でカルバミル化したものを用いた。健常人新鮮
血液500μlに、等量のシアン酸塩の生理的食塩水溶
液〔シアン酸ナトリウム(和光純薬社製)の濃度が0.
2mg/dlになるように溶解された、0.9重量%塩
化ナトリウム水溶液〕を添加し、37℃の恒温水槽に入
れ加温した。5時間加温した後、一定量サンプリング
し、積水化学工業社製、溶血液21H(不安定型糖化ヘ
モグロビン除去試薬入り溶血液)にて75倍に溶血、希
釈した。
【0028】上記溶血液試料を用い、上記の測定方法で
測定した。この際、溶離液(上記のリン酸緩衝液(A)
及びリン酸緩衝液(B))の送液量など溶出条件を変え
て、HbA1cピークとCHbピークが重ならないよう
にした。
測定した。この際、溶離液(上記のリン酸緩衝液(A)
及びリン酸緩衝液(B))の送液量など溶出条件を変え
て、HbA1cピークとCHbピークが重ならないよう
にした。
【0029】測定結果 (1)クロマトグラム 溶離液としてリン酸緩衝液(A)を6分、リン酸緩衝液
(B)を0.5分、リン酸緩衝液(A)を3.5分送液
する3液ステップグラジエント法で測定し、得られたク
ロマトグラムを図2に示した。また、溶血液試料とし
て、健常人新鮮血液を上記のカルバミル化しなかったも
のも用意〔この溶血液試料の調製方法は、上記のカルバ
ミル化した溶血液試料の調製における、シアン酸ナトリ
ウム(和光純薬社製)の濃度が0.2mg/dlになる
ように溶解された、0.9重量%塩化ナトリウム水溶液
の代わりに、0.9重量%塩化ナトリウム水溶液単独を
用いたことの他は、上記方法と同様に操作することによ
り調製した〕し、上記と同様の測定条件にて測定し、得
られたクロマトグラムを図3に示した。図2と図3のク
ロマトグラムの比較から、図2と図3における各ピーク
は、ピーク11HbA1a+b、12HbF、13安定
型HbA1c、14HbA0、15CHb1、16CH
b2であることが分かった。
(B)を0.5分、リン酸緩衝液(A)を3.5分送液
する3液ステップグラジエント法で測定し、得られたク
ロマトグラムを図2に示した。また、溶血液試料とし
て、健常人新鮮血液を上記のカルバミル化しなかったも
のも用意〔この溶血液試料の調製方法は、上記のカルバ
ミル化した溶血液試料の調製における、シアン酸ナトリ
ウム(和光純薬社製)の濃度が0.2mg/dlになる
ように溶解された、0.9重量%塩化ナトリウム水溶液
の代わりに、0.9重量%塩化ナトリウム水溶液単独を
用いたことの他は、上記方法と同様に操作することによ
り調製した〕し、上記と同様の測定条件にて測定し、得
られたクロマトグラムを図3に示した。図2と図3のク
ロマトグラムの比較から、図2と図3における各ピーク
は、ピーク11HbA1a+b、12HbF、13安定
型HbA1c、14HbA0、15CHb1、16CH
b2であることが分かった。
【0030】(2)測定再現性の試験 上記のカルバミル化血液及び健常人血液について、同一
検体を繰り返し30回測定した際の再現性をみた。CH
bと安定型糖化ヘモグロビンA1cの濃度は、得られた
クロマトグラムの各ピーク面積から以下の式によって算
出した。 CHb1(%)=〔CHb1ピーク面積/(ヘモグロビ
ンの全ピーク面積の総和)〕×100 CHb2(%)=〔CHb2ピーク面積/(ヘモグロビ
ンの全ピーク面積の総和)〕×100 安定型糖化ヘモグロビンA1c(%)=〔安定型糖化ヘ
モグロビンA1cピーク面積/(ヘモグロビンの全ピー
ク面積の総和)〕×100 上記式における「ヘモグロビンの全ピーク面積」のヘモ
グロビンとは、具体的には、HbA1a+b、HbF、
安定型HbA1c、HbA0、CHb1及びCHb2の
ことを指す。得られたCHb1、CHb2、安定型Hb
A1cの測定値、その標準偏差及び変動係数を表1に示
した。
検体を繰り返し30回測定した際の再現性をみた。CH
bと安定型糖化ヘモグロビンA1cの濃度は、得られた
クロマトグラムの各ピーク面積から以下の式によって算
出した。 CHb1(%)=〔CHb1ピーク面積/(ヘモグロビ
ンの全ピーク面積の総和)〕×100 CHb2(%)=〔CHb2ピーク面積/(ヘモグロビ
ンの全ピーク面積の総和)〕×100 安定型糖化ヘモグロビンA1c(%)=〔安定型糖化ヘ
モグロビンA1cピーク面積/(ヘモグロビンの全ピー
ク面積の総和)〕×100 上記式における「ヘモグロビンの全ピーク面積」のヘモ
グロビンとは、具体的には、HbA1a+b、HbF、
安定型HbA1c、HbA0、CHb1及びCHb2の
ことを指す。得られたCHb1、CHb2、安定型Hb
A1cの測定値、その標準偏差及び変動係数を表1に示
した。
【0031】
【表1】
【0032】表1より、再現性は良好であり、本発明方
法により、CHbとHbA1cは良好に測定できること
が分かった。
法により、CHbとHbA1cは良好に測定できること
が分かった。
【0033】(3)HbA1cについての相関 健常人及び糖尿病患者より採血した血液検体14検体
と、該血液検体を前記のカルバミル化した溶血液試料を
得たときと同一の条件(37℃、5時間)でカルバミル
化して得たカルバミル化検体14検体について、それぞ
れ溶血液21Hにて75倍に溶血、希釈した。得られた
非カルバミル化溶血液試料14試料、及びカルバミル化
溶血液試料14試料について、前記と同様にして液体ク
ロマトグラフィーを行って、それぞれのHbA1c濃度
(%)を測定した。得られた結果から、各血液検体につ
いて、非カルバミル化試料とカルバミル化試料のHbA
1c濃度(%)についての相関を調べ、その相関図を図
4に示した。図4より両者の相関は良好であり、HbA
1cの測定にCHbが悪影響を与えないことが分かっ
た。なお、相関式は、 (カルバミル化試料のHbA1c濃度)=0.949×
(非カルバミル化試料のHbA1c濃度)+0.280 相関係数は、0.996であった。
と、該血液検体を前記のカルバミル化した溶血液試料を
得たときと同一の条件(37℃、5時間)でカルバミル
化して得たカルバミル化検体14検体について、それぞ
れ溶血液21Hにて75倍に溶血、希釈した。得られた
非カルバミル化溶血液試料14試料、及びカルバミル化
溶血液試料14試料について、前記と同様にして液体ク
ロマトグラフィーを行って、それぞれのHbA1c濃度
(%)を測定した。得られた結果から、各血液検体につ
いて、非カルバミル化試料とカルバミル化試料のHbA
1c濃度(%)についての相関を調べ、その相関図を図
4に示した。図4より両者の相関は良好であり、HbA
1cの測定にCHbが悪影響を与えないことが分かっ
た。なお、相関式は、 (カルバミル化試料のHbA1c濃度)=0.949×
(非カルバミル化試料のHbA1c濃度)+0.280 相関係数は、0.996であった。
【0034】実施例2 (1)CHb製造の反応曲線の作成 実施例1で用いたものと同様に配合されたシアン酸ナト
リウムの生理的食塩水溶液0.5mlを健常人血液0.
5mlに添加し、37℃の恒温槽にて加温時間を変えて
加温し、加温後冷却して反応を止め、実施例1と同様に
して溶血液21Hにて溶血、希釈した。得られた溶血希
釈液を試料として、実施例1と同様にして液体クロマト
グラフィー法でCHb1とCHb2の濃度を測定した。
この測定結果を図5に示した。この結果、CHb1及び
CHb2共に、加温時間が150分以上では、カルバミ
ル化が飽和することが分かる。
リウムの生理的食塩水溶液0.5mlを健常人血液0.
5mlに添加し、37℃の恒温槽にて加温時間を変えて
加温し、加温後冷却して反応を止め、実施例1と同様に
して溶血液21Hにて溶血、希釈した。得られた溶血希
釈液を試料として、実施例1と同様にして液体クロマト
グラフィー法でCHb1とCHb2の濃度を測定した。
この測定結果を図5に示した。この結果、CHb1及び
CHb2共に、加温時間が150分以上では、カルバミ
ル化が飽和することが分かる。
【0035】(2)シアン酸ナトリウム濃度の影響 健常人血液との反応時に使用したシアン酸ナトリウム濃
度を0.2mg/dlとしたことの代わりに、図6に示
したようにシアン酸ナトリウム濃度が0〜1mg/dl
になるように生理的食塩水に溶解したものを用い、健常
人血液に等量添加し、37℃、5時間加温反応させた。
加温後冷却して反応を止め、実施例1と同様にして溶血
液21Hにて溶血、希釈した。得られた溶血希釈液を試
料として、実施例1と同様にして液体クロマトグラフィ
ー法でCHb1とCHb2の濃度を測定した。結果を図
6に示した。図6より、シアン酸ナトリウム(図6で
は、NaCNOと記した)濃度を高めると、カルバミル
化の程度が高まることが分かる。
度を0.2mg/dlとしたことの代わりに、図6に示
したようにシアン酸ナトリウム濃度が0〜1mg/dl
になるように生理的食塩水に溶解したものを用い、健常
人血液に等量添加し、37℃、5時間加温反応させた。
加温後冷却して反応を止め、実施例1と同様にして溶血
液21Hにて溶血、希釈した。得られた溶血希釈液を試
料として、実施例1と同様にして液体クロマトグラフィ
ー法でCHb1とCHb2の濃度を測定した。結果を図
6に示した。図6より、シアン酸ナトリウム(図6で
は、NaCNOと記した)濃度を高めると、カルバミル
化の程度が高まることが分かる。
【0036】(比較例1)健常人血液に尿素(和光純薬
社製)を200mMとなるように添加し、37℃で24
時間加温した。得られた反応液を、実施例1と同様にし
て溶血液21Hにて溶血、希釈した。得られた溶血希釈
液を試料として、実施例1と同様に操作して液体クロマ
トグラフィーを行い、そのクロマトグラムを図7に示し
た。図7より、ピーク11HbA1a+bが増大し、糖
化ヘモグロビンの変性が起こったことが分かる。
社製)を200mMとなるように添加し、37℃で24
時間加温した。得られた反応液を、実施例1と同様にし
て溶血液21Hにて溶血、希釈した。得られた溶血希釈
液を試料として、実施例1と同様に操作して液体クロマ
トグラフィーを行い、そのクロマトグラムを図7に示し
た。図7より、ピーク11HbA1a+bが増大し、糖
化ヘモグロビンの変性が起こったことが分かる。
【0037】
【発明の効果】本発明1のカルバミル化ヘモグロビンと
糖化ヘモグロビンの同時定量方法の構成は上記の通りで
あり、本発明1を用いると、カチオン交換液体クロマト
グラフィーを用いて、CHbを精度よく短時間で測定で
きる。また、従来通り、HbA1cも同時に精度よく測
定できる。従って、透析患者の血中CHb濃度のモニタ
ーに利用できると共に、患者のHbA1c濃度もわか
り、より有効な治療のための情報を提供する。本発明2
のカルバミル化ヘモグロビンの製造方法の構成は上記の
通りであり、本発明2を用いると、本発明1の測定時の
管理用検体となるカルバミル化ヘモグロビン標準物質を
安定に製造できる。また、血液のカルバミル化によって
該血液中のHbA1cの濃度は殆ど影響を受けないの
で、HbA1c測定の標準物質をも兼ねることができ
る。
糖化ヘモグロビンの同時定量方法の構成は上記の通りで
あり、本発明1を用いると、カチオン交換液体クロマト
グラフィーを用いて、CHbを精度よく短時間で測定で
きる。また、従来通り、HbA1cも同時に精度よく測
定できる。従って、透析患者の血中CHb濃度のモニタ
ーに利用できると共に、患者のHbA1c濃度もわか
り、より有効な治療のための情報を提供する。本発明2
のカルバミル化ヘモグロビンの製造方法の構成は上記の
通りであり、本発明2を用いると、本発明1の測定時の
管理用検体となるカルバミル化ヘモグロビン標準物質を
安定に製造できる。また、血液のカルバミル化によって
該血液中のHbA1cの濃度は殆ど影響を受けないの
で、HbA1c測定の標準物質をも兼ねることができ
る。
【図1】本発明で用いられる液体クロマトグラフのシス
テムの構成の一例を示す図である。
テムの構成の一例を示す図である。
【図2】実施例1で得られた、カルバミル化した試料の
クロマトグラムである。
クロマトグラムである。
【図3】健常人血液を試料としたときのクロマトグラム
である。
である。
【図4】健常人及び糖尿病患者より採血した血液検体1
4検体と、該血液検体をカルバミル化して得たカルバミ
ル化検体14検体と、から得られた溶血液試料につい
て、それぞれのHbA1c濃度を測定したものの、各血
液検体についての、非カルバミル化試料とカルバミル化
試料のHbA1c濃度の相関図である。
4検体と、該血液検体をカルバミル化して得たカルバミ
ル化検体14検体と、から得られた溶血液試料につい
て、それぞれのHbA1c濃度を測定したものの、各血
液検体についての、非カルバミル化試料とカルバミル化
試料のHbA1c濃度の相関図である。
【図5】CHb製造時の反応時間と、得られたカルバミ
ル化した試料中のCHb濃度との関係を示すグラフであ
る。
ル化した試料中のCHb濃度との関係を示すグラフであ
る。
【図6】CHb製造時のNaCNO濃度と、得られたカ
ルバミル化した試料中のCHb濃度との関係を示すグラ
フである。
ルバミル化した試料中のCHb濃度との関係を示すグラ
フである。
【図7】比較例1で得られたクロマトグラムである。
1 溶離液 2 送液ポンプ 3 試料導入装置 4 インジェクションバルブ 5 分離カラム 6 検出器 7 記録計 8 廃液溜め
Claims (2)
- 【請求項1】 カチオン交換クロマトグラフィーを用い
ることを特徴とするカルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘ
モグロビンの同時定量方法。 - 【請求項2】 血液とシアン酸塩の生理的食塩水溶液と
を混合し、血液中のヘモグロビンとシアン酸塩とを反応
させることを特徴とするカルバミル化ヘモグロビンの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16186096A JPH1010113A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | カルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法及びカルバミル化ヘモグロビンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16186096A JPH1010113A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | カルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法及びカルバミル化ヘモグロビンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1010113A true JPH1010113A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15743342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16186096A Withdrawn JPH1010113A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | カルバミル化ヘモグロビンと糖化ヘモグロビンの同時定量方法及びカルバミル化ヘモグロビンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1010113A (ja) |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP16186096A patent/JPH1010113A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040329 |