JPH0998481A - 携帯通信案内システム - Google Patents

携帯通信案内システム

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JPH0998481A
JPH0998481A JP7253042A JP25304295A JPH0998481A JP H0998481 A JPH0998481 A JP H0998481A JP 7253042 A JP7253042 A JP 7253042A JP 25304295 A JP25304295 A JP 25304295A JP H0998481 A JPH0998481 A JP H0998481A
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cell
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station
specific
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JP7253042A
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Hiroshi Nakajima
洋 中島
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PHS等の安価な携帯端末システムを利用
し、携帯端末の移動に伴い自動的に交換網側が端末の現
在地から目的地に至る情報を送信することで案内サービ
スを実現する。 【解決手段】 特定のセル内に位置するとき、そこに配
置された基地局4と交信可能な移動局1と、移動局1が
セル間を移動したとき、移動局1が何れのセル内に存在
するかを認識できる交換網5とを具備し、特定の移動局
1で目的とするセルを指定したとき、特定の移動局1の
セルと目的とするセルの基地局4相互間の距離及び方向
を特定の移動局1で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルラー方式の携
帯電話、PHS(簡易型携帯電話機)等の携帯通信シス
テムに関するもので、特に、通信機能を有する携帯通信
案内システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、目的地までの距離及び方角の情報
を得るための装置としては、GPSを利用したナビゲー
ションシステムが公知であり、急速にその普及が進んで
いる。
【0003】一方、現今の携帯電話の普及も著しく、近
い将来には、安価なPHSが普及することになろうと思
われる。特に、PHS等の携帯電話では、セルと呼ばれ
る半径100m程度の小ゾーンに移動局と電波で通信す
る基地局が配備される。
【0004】このような、携帯電話の半径100m程度
のセルに移動局と電波で通信する基地局が配備されるセ
ルラー方式の携帯電話では、基地局と移動局との間で移
動管理が行われており、その位置登録動作により、交換
網側で常にその移動局の位置を把握している。なお、P
HSの移動管理機能については、RCR STD−2
8:第2世代コードレス電話システムで公知である。
【0005】勿論、固定局は交換網側でPHSの位置を
把握することは容易であり、ある移動局端末が別の移動
局端末と通信するときには、交換網側は、常に、どちら
の端末もどこのセル内に存在しているかを把握している
ことになる。
【0006】このセルを特定することにより移動端末の
位置を特定するシステムを利用し、発信者の端末の現在
地点の地図、目的地の地図を受信するサービス機能を特
開平4−152724号公報に掲載の技術が開示してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したGPSを利用
したナビゲーションシステムは高価であり、また、特開
平4−152724号公報に掲載のナビゲーション機能
を持った端末を、各人が1台を持ち歩くには、まだま
だ、技術の進歩とそれに伴う低価格化を待たなければな
らない。PHS等の安価な携帯端末においては、目的地
へ案内する機能が実現されていない。
【0008】そこで、本発明は、PHS等のセルラー方
式の安価な携帯端末で目的地に対して案内機能を持たせ
た携帯通信案内システムの提供を課題とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる携帯通
信案内システムは、特定のセル内に位置するとき、そこ
に配置された基地局と交信可能な移動局と、前記移動局
が前記セル間を移動したとき、前記移動局が何れのセル
内に存在するかを認識できる交換網とを具備し、特定の
移動局で目的とするセルを指定したとき、特定の移動局
のセルと目的とするセルの基地局相互間の距離及び方向
を特定の移動局で表示するものである。
【0010】請求項2にかかる携帯通信案内システム
は、小ゾーンからなる複数のセル毎に配置された対応す
る基地局と、前記特定のセル内に位置するとき、そこに
配置された基地局と交信可能な移動局と、前記移動局が
前記セル間を移動したとき、前記移動局が何れのセル内
に存在するかを認識できる交換網とを具備し、特定の移
動局で目的とするセルを指定したとき、特定の移動局の
セルと目的とするセルの基地局相互間の距離及び方向を
特定の移動局で表示するものである。
【0011】請求項3にかかる携帯通信案内システム
は、小ゾーンからなる複数のセル毎に配置された対応す
る基地局と、前記特定のセル内に位置するとき、そこに
配置された基地局と交信可能な移動局と、前記移動局が
前記セル間を移動したとき、前記移動局が何れのセル内
に存在するかを認識できる交換網とを具備し、特定の移
動局で目的とするセルを指定したとき、前記交換網によ
って特定の移動局のセルと目的とするセルの位置を特定
し、基地局相互間の距離及び方向を特定の移動局で表示
し、特定の移動局がセル間を移動したとき、特定の移動
局の現在位置から目的とするセルの位置に至るための新
たな情報を送信し、前記移動局が目的とするセルの位置
に至るまでの案内サービスを行うものである。
【0012】請求項4にかかる携帯通信案内システム
は、前記交換網は、地図情報と各セルの位置情報及び各
セル内の固定局の電話番号と位置情報のデータベースを
具備するものである。
【0013】請求項5にかかる携帯通信案内システム
は、前記交換網は、地図情報と各セルの位置情報及び各
セル内の固定局の電話番号と位置情報のデータベースを
備え、移動局の現在位置から目的とするセルの位置に至
るまでの案内情報として、地図情報及び移動局と目的と
するセルの緯度経度情報を有し、移動局で前記交換網か
ら送信されてきた地図情報を、移動局と目的とするセル
の位置情報を基に地図上に表示するものである。
【0014】請求項6にかかる携帯通信案内システム
は、前記移動局が目的とするセル内に侵入したとき、目
的地の近隣情報、住所情報を案内情報として表示するも
のである。
【0015】請求項7にかかる携帯通信案内システム
は、前記交換網側からの案内情報を表示に代えて音声で
報知するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の携帯通信案内シス
テムの一実施形態の概略構成図である。
【0017】図1において、移動局1はPHS等のセル
ラー方式の通信機能を有する携帯通信端末で、携帯電話
の機能を持つものである。表示部2は通常の携帯電話と
して使用する機能の各種の表示の他、本実施の形態で交
換網5から送られてくる案内情報の表示に使用される。
音声出力部3は通常の携帯電話としての音声通話時や案
内情報を音声で報知する場合に使用される。交換網5側
の基地局4は、基地局4を中心とする半径100m程度
の小ゾーンのセルを構成する。交換網5は移動局1が何
れのセル内に存在するかを認識すると共に、特定の移動
局1で目的とするセルを指定したとき、特定の移動局1
のセルと目的とするセルの位置を特定し、該当するセル
の中心にある基地局4相互間の距離及び方向を特定の移
動局1で表示し、特定の移動局1がセル間を移動したと
き、特定の移動局1の現在位置から目的とするセルの位
置に至るための新たな情報を送信し、移動局1が目的と
するセルの位置に至るまでの案内サービスを行う。
【0018】スイッチ部6は交換網5の基地局4及び移
動局1並びに固定局9の接続及び交換機能を有する。デ
ータベース7は地図情報や固定局の電話番号、緯度経度
に代表される位置情報、住所、近隣の情報等の情報を格
納している。ここで、近隣の情報とは、目的地となる場
所周辺の情報で、本実施の形態では原理的にセルの大き
さ程度の誤差を含み、移動局1が目的地の近所までくる
と正確な案内が困難になるから、移動局1側が目的地を
探索する支援情報の1つとして近隣情報等も格納してい
る。網制御部8は交換網5全体の制御を行うと共に移動
局1が異なるセルに移動したことを確認し、データベー
ス7の情報を利用して移動局1が現在地から目的地に至
るための案内情報を演算し、その情報を移動局1に送信
するための制御を含み、交換網5の全体の制御を行う。
固定局9は通常では電話機として使用され、本実施の携
帯では目的地、即ち、目的とするセルを特定するための
端末で、固定局9相互間の通信を行うことができる。目
的のセルを特定する目的地は、必ずしも、固定局9であ
る必要はなく、移動局1とすることもできる。
【0019】図2は本発明の携帯通信案内システムの一
実施形態の移動局1の機能構成図である。
【0020】図2において、電波の送受信を行うRF部
10は、ベースバンド信号とRF信号の変換を行う直交
変換器等を含むもので、基地局4と交信する。モデム部
11はRF部10に出力する信号及びRF部10から入
力する信号の変復調を行う。TDMA部12はTDMA
信号の変更を行うもので、通信相手とのチャネルを確立
する。また、テンキー部15で入力された信号及び記憶
部16から出力された信号を音声コーディック部13か
らの出力をTDMA信号に変換してモデム部11に出力
する。音声コーデック部13は音声信号を圧縮伸長す
る。表示部14は移動局1としての携帯電話機能表示及
び案内情報の表示に使用され、地図等を表示する場合に
は、大型の液晶表示で構成される。テンキー部15は携
帯電話として使用する場合には、相手先電話番号を入力
し、また、案内サービスにおいては所定のキー操作及び
相手先電話番号を入力する操作を行う。記憶部16はR
OM及びRAMからなり、移動局1としてのプログラム
の格納及びその処理を行う際のデータを格納し、必要に
応じて、表示部14で表示する情報を一時的に記憶す
る。主制御部17は、通常の電話機能を実行し、また、
移動局1としてのプログラムを実行し、ここに含まれる
機能によって要求情報を作成し、TDMA部12、モデ
ム部11、RF部10を介して電波によって交換網5側
に案内サービスを要求する。音声出力部18は通常の音
声通話の他、音声によって案内情報を報知する場合に使
用される。音声入力部19は音声通話時に音声を入力す
る。
【0021】次に、本実施の形態の携帯通信案内システ
ムの移動局1の一般的動作を説明する。
【0022】電波の送受信を行うRF部10は基地局4
と交信し、その交信情報をモデム部11で復調し、TD
MA部12でモデム部11から入力したTDMA信号を
通信チャネルから抽出する。そして、抽出された各種の
信号は、表示部14で表示したり、記憶部16に格納し
たり、音声コーディック部13を介して音声出力部18
から出力する。
【0023】そして、音声入力部19から入力した音声
は、TDMA部12及びモデム部11を介してRF部1
0から他の移動局1と、または基地局4及び交換網5を
介して固定局9に音声出力を送る。また、テンキー部1
5で入力された信号は、直接及び一時的に記憶部16に
格納された後、TDMA部12及びモデム部11を介し
てRF部10から基地局4及び交換網5に出力される。
【0024】本実施の形態の携帯通信案内システムによ
る案内サービスの機能動作を説明する。
【0025】まず、特定の移動局1のテンキー部15で
目的のセルを相手先電話番号として入力する。このとき
通常の電話機能と区別するために、予め、案内サービス
のモードにモード選択しておく。テンキー部15で入力
された相手先電話番号は、例えば、「*」または「#」
等の転送キーの操作により、一時的に記憶部16に格納
された後、TDMA部12及びモデム部11を介してR
F部10から基地局4及び交換網5に出力される。
【0026】交換網5では、相手先電話番号から相手先
のセルまたは基地局4を特定し、特定したセルとキー入
力した特定の移動局1のセルとの間、即ち、それらのセ
ル間を基地局4間の距離として、また、キー入力した特
定の移動局1からの方角を基地局4の方角として、デー
タベース7に格納されているデータから演算し、その結
果をキー入力した特定の移動局1に返送する。
【0027】返送された目的のセルの基地局4までの距
離、キー入力した特定の移動局1から目的のセルの基地
局4の方角の情報を、RF部10で受信し、その交信情
報をモデム部11で復調し、TDMA部12でモデム部
11から入力した必要な信号を分離し、全情報を受信し
たとき、それを表示部14で表示する。そして、表示部
14で表示している間に、セル間の移動があったとき、
再度、新たに移動したセルの基地局4から目的のセルの
基地局4までを特定し、特定したセルとキー入力した特
定の移動局1のセルとの間、即ち、それらのセル間を基
地局4間の距離として、また、キー入力した特定の移動
局1からの方角を基地局4の方角として、データベース
7に格納されているデータから演算し、その結果をキー
入力した特定の移動局1に再度返送し、表示部14で表
示している内容を更新する。
【0028】図3は本発明の一実施形態の携帯通信案内
システムにおける移動局1の主制御部17が行う案内サ
ービスのフローチャートで、図4は本発明の一実施形態
の携帯通信案内システムにおける交換網5の網制御部8
が行う案内サービスのフローチャートである。また、図
5は本発明の一実施形態の携帯通信案内システムにおけ
る案内サービスを要求するための要求信号の事例の信号
模式図である。
【0029】まず、ステップS1で特定の移動局1のテ
ンキー部15で目的のセルを相手先電話番号として入力
する案内サービスのモードを選択する。このキー操作は
定義または専用キーによって決定される。案内サービス
のキー入力がないとき、このルーチンを脱する。案内サ
ービスのモードが選択されていると、ステップS2でテ
ンキー部15により相手先電話番号を入力し、ステップ
S3で、例えば、「*」または「#」等の転送キーの操
作により、それを基地局4及び交換網5に出力する。
【0030】この操作によって送信する要求信号20
は、図5に示すように、サービス識別子21で交換網5
側はこれによって移動局1が案内サービスを要求を判定
する。報知能力22は、移動局1の案内情報の報知能力
で、例えば、地図表示可能、日本語表示可能、英数字表
示可能、音声報知可能等の表示できる能力を示し、交換
網5側はこの情報により、移動局1に送信する案内情報
の形態を文字情報のみか地図情報を含むか、音声のみか
等の出力能力を判定する。但し、報知能力22の情報は
必須ではなく、デフォルトを決定しておいてもよい。目
的のセルの電話番号23は、行先の電話番号としている
が、行先を特定する他の所定のコードとすることもでき
る。
【0031】この要求信号20を受信すると、交換網5
では、ステップS11でサービス識別子21によって案
内サービスのモードを判定し、サービス識別子21に案
内サービスのモード指定がないとき、このルーチンを脱
する。サービス識別子21によって案内サービスモード
を判定すると、ステップS12で要求信号20の報知能
力22を入力し、その出力の形態を決定し、ステップS
13で要求信号20の目的のセルの電話番号23を入力
し、ステップS14でこの電話番号23によって、目的
の電話番号が存在するセルを特定し、結果的に、セルの
中心にある基地局4を特定する。同時に、案内サービス
のモードを求めた移動局1の基地局4を特定する。ステ
ップS15で相手先の電話番号23から相手先のセルま
たは基地局4を特定し、特定したセルとキー入力した特
定の移動局1のセルとの間、即ち、それらのセル間を基
地局4間の距離として、また、キー入力した特定の移動
局1からの方角を基地局4の方角として、データベース
7に格納されているデータから演算し、ステップS16
でその演算結果を案内サービスのモードを求めた移動局
1に返送する。
【0032】ステップS4で交換網5のステップS16
で返送された演算結果を入力し、ステップS5で要求信
号20の報知能力22に合致した全データを受信したと
き、ステップS6で返送された目的のセルの基地局4ま
での距離、キー入力した特定の移動局1から目的のセル
の基地局4の方角の情報を表示部14で表示する。勿
論、報知能力22に応じて地図情報等の情報を表示部1
4で表示する。ステップS7で案内サービスの終了の信
号、例えば、「*」または「#」等の終了キーの操作に
より、この案内サービスのルーチンを終了する。ステッ
プS8でセル間の移動があったか判定し、セル間の移動
があったと判定すると、再度、新たに移動したセルの基
地局4から目的のセルの基地局4までを特定すべく、移
動したセルと最初にキー入力して特定の移動局1のセル
との間を再演算すべく、ステップS9で要求信号20の
再送を行う。そして、ステップS4からステップS9の
ルーチンを繰返し実行する。当然、交換網5において
は、ステップS1からステップS16のルーチンを実行
する。これによって、表示部14で表示している内容を
更新する。
【0033】勿論、通信中は移動管理動作によって基地
局4側も移動局1のセルにまたがる移動を判別できるの
で、ステップS9による再転送を行わなくても、基地局
4から自動的に更新された案内情報を送出することも可
能である。
【0034】この移動局1及び交換網5の動作を図6を
用いて説明する。
【0035】図6は本発明の一実施形態の携帯通信案内
システムにおける案内サービスの説明図である。
【0036】図6において、図示の円がセルと呼ばれ、
その中心に基地局4が1つ存在する。即ち、1つの基地
局4の電波が到達する通信可能なエリアをセルと呼び、
基地局4は自分のエリア内に存在する移動局1との通信
を行う。図中の太線は道路を示しており、移動局1はこ
れに沿って移動する。符号Xは移動局1が最初に目的の
セルDを設定したセルAの位置である。移動局1は、図
2のテンキー部15を操作して目的地の電話番号を含む
図5に示す要求信号を交換網5側に送信することで、こ
の案内サービスが開始される。
【0037】交換網5側は移動局1との移動管理によっ
て、そのサービス要求している移動局1がどのセル内に
存在するかを判別できる。図6の例では交換網5側はセ
ルAに移動局1が存在することが判別できる。しかし、
この様なシステムでは、移動局1の位置に原理的にセル
の大きさ程度の誤差を生じる。即ち、移動局1がセルA
内の、更に、どこの位置に存在するか正確に知ることは
困難である。したがって、基地局5の存在する位置(緯
度、経度)を移動局1の位置としてもよい。交換網5側
はサービス要求に付随する目的地の電話番号をもとにデ
ータベース7を検索して、目的地がどのセル内に存在す
るかを認識する。図6のセルDに存在する符号Yが目的
地を示している。固定局9の正確な位置(緯度、経度)
をデータベース7に登録することは可能であるが、移動
局1の位置の誤差を考慮すれば、固定局9が存在する基
地局4の位置(緯度、経度)を、その存在位置としても
よい。
【0038】交換網5側は、移動局1と目的地の位置か
らそこへ至る案内情報を移動局1に送信する。例えば、
移動局1と目的地の2つの位置から演算して移動局1が
どの方向にどれだけの距離を進めば目的地に到達できる
かを推定し、その方位、距離等の案内情報を移動局1に
送信する。
【0039】移動局1は受信した案内情報を利用者に報
知する。例えば、北へ500mという方位と距離の情報
であれば、図2の表示部14に[NORTH 500
m]との簡単な表示で実現できる。或いは、図2の音声
出力部18で“北へ約500m進んでください”等と音
声で報知すれば、現在存在しているPHSの電話機等が
使用でき、現状の端末装置からコストアップなく実現で
きる。勿論、移動局1の端末側に大型のディスプレイを
持っていれば、交換網5側は地図を含んだ案内情報を送
信してもよい。
【0040】移動局1はこの案内情報をもとに道に沿っ
て移動するが、新たなセルBに侵入すると交換網5側
は、移動局1の新たな位置から新たな案内情報を再演算
し、再度、移動局1に送信する。この様な動作を移動局
1がセルを移動するに伴い、順次行うことで移動局1を
目的地のセルD内に案内する。図6の例では、移動局1
が最初に案内サービスを要求した位置Xから目的地まで
は、北北東へ約400m程度であるので、その方位の頭
文字だけで略して[NNE 400m]等と移動局1端
末の表示部14に表示される。移動局1がセルAからセ
ルBに移動すると目的地までは北へ200m程度になる
ため[N 200m]、更に、セルBからセルCに移動
すると北西に200m程度に変わるため[NW 200
m]等と案内される。
【0041】ところが、移動局1が目的地Yの存在する
セルDに侵入すると、交換網5側は方位や距離を推定す
ることが難しくなる。このとき、移動局1が目的地を探
すために役立つ情報として近隣の情報や住所等の情報を
送信する。例えば、「目的地は、白いABCビルの隣で
す」、或いは「目的地は、A町1丁目2番地です」等と
目的地周辺の目印や住所の情報を文字表示や音声で行え
ば、移動局1が目的地の付近まできた後に、目的地を探
すのが容易になる。
【0042】この実施の形態のセルラー方式の携帯電話
案内システムでは、基地局4は半径100m程度のセル
毎に配置され、移動局1の電波を受信する。移動局1に
電源が投入されると位置登録動作を行い、交換網5側は
その位置を把握する。移動局1が案内サービスを目的地
の電話番号を含めて要求すると交換網5側はその移動局
1の現在位置と目的地の位置を把握でき、交換網5側は
それぞれの位置から目的地への方向や距離を演算するこ
とが可能となる。交換網5側はそれらの情報(現在位
置、目的地、方位、距離、目印、地図等)を移動局1に
送信する。移動局1はこれを受信して、表示部14に表
示する。勿論、地図等を表示するための表示部14を備
えていない場合は、方位と距離だけを表示するだけでも
よく、または音声によって報知してもよい。移動局1は
この情報をもとに目的地に向かって移動する。セル間を
移動してもその状況が交換網5側で確認できるので、こ
のとき、新たな情報を移動局1に送信する。移動局1は
この情報にもとずき自動的に表示を更新するため、目的
地に向かって刻々と案内する機能を実現できる。
【0043】このように、本実施の形態の携帯通信案内
システムは、特定のセル内に位置するとき、そこに配置
された基地局4と交信可能な移動局1と、移動局1がセ
ル間を移動したとき、移動局1が何れのセル内に存在す
るかを認識できる交換網5とを具備し、特定の移動局1
で目的とするセルを指定したとき、特定の移動局1のセ
ルと目的とするセルの基地局4相互間の距離及び方向を
特定の移動局1で表示するものであり、これを請求項1
に対応する実施の形態とすることができる。
【0044】したがって、PHS等のセルラー方式の安
価な携帯端末で目的地に対して案内機能を持たせ、簡易
型の携帯通信案内システムを構成でき、廉価にシステム
が構築できる。故に、PHS等のセルラー方式の携帯電
話の特性を利用し、コストアップを最小限にとどめて、
安価な案内機能を持たせることができる。
【0045】本実施の形態の携帯通信案内システムは、
小ゾーンからなる複数のセル毎に配置された対応する基
地局4と、特定のセル内に位置するとき、そこに配置さ
れた基地局4と交信可能な移動局1と、移動局1が前記
セル間を移動したとき、前記移動局1が何れのセル内に
存在するかを認識できる交換網5とを具備するセルラー
方式の携帯通信システムにおいて、特定の移動局1で目
的とするセルを指定したとき、特定の移動局1のセルと
目的とするセルとの基地局4相互間の距離及び方向を特
定の移動局1で表示するものであり、これを請求項2の
実施の形態とすることができる。
【0046】したがって、PHS等のセルラー方式の安
価な携帯端末で目的地に対して案内機能を持たせ、簡易
型の携帯通信案内システムを構成でき、廉価にシステム
が構築できる。また、セルが半径100m程度のゾーン
からなっていても、そのゾーンの大きさが誤差の大きさ
となるから、特に、セルが半径100m程度の小さいも
のに好適となる。
【0047】本実施の形態の携帯通信案内システムは、
小ゾーンからなる複数のセル毎に配置された対応する基
地局4と、特定のセル内に位置するとき、そこに配置さ
れた基地局4と交信可能な移動局1と、移動局1が前記
セル間を移動したとき、前記移動局1が何れのセル内に
存在するかを認識できる交換網5とを具備するセルラー
方式の携帯通信システムにおいて、特定の移動局1で目
的とするセルを指定したとき、交換網5によって特定の
移動局1のセルと目的とするセルの位置を特定し、基地
局4相互間の距離及び方向を特定の移動局1で表示し、
特定の移動局1がセル間を移動したとき、特定の移動局
1の現在位置から目的とするセルの位置に至るための新
たな情報を送信し、移動局1が目的とするセルの位置に
至るまでの案内サービスを行うものであり、これを請求
項3に対応する実施の形態とすることができる。
【0048】したがって、PHS等のセルラー方式の安
価な携帯端末で目的地に対して案内機能を持たせ、簡易
型の携帯通信案内システムを構成でき、廉価にシステム
が構築できる。また、セル間の移動よって順次特定の移
動局1の現在位置から目的とするセルの位置に至るま
で、案内サービスを行うことができる。
【0049】また、本実施の形態の携帯通信案内システ
ムの交換網5は、地図情報と各セルの位置情報及び各セ
ル内の固定局9の電話番号と位置情報のデータベース7
を具備するものであり、これを請求項4に対応する実施
の形態とすることができる。
【0050】したがって、セルの特定によって固定局9
を特定でき、しかも、固定局9と電話番号とは密接に関
係があるから、その特定が容易となり、地図情報から固
定局9相互間の特定が容易である。
【0051】そして、本実施の形態の携帯通信案内シス
テムの交換網は、地図情報と各セルの位置情報及び各セ
ル内の固定局9の電話番号と位置情報のデータベース7
を備え、移動局1の現在位置から目的とするセルの位置
に至るまでの案内情報として、地図情報及び移動局1と
目的とするセルの緯度経度情報を有し、移動局1で交換
網5から送信されてきた地図情報を、移動局1と目的と
するセルの位置情報を基に地図上に表示するものであ
り、これを請求項5に対応する実施の形態とすることが
できる。
【0052】したがって、セルの特定によって固定局9
を特定でき、しかも、固定局9と電話番号とは密接に関
係があるから、その特定が容易となり、地図情報から固
定局9相互間の特定が容易である。また、地図と移動局
1との関係を明示することにより、目的地が容易に特定
可能となる。
【0053】更に、本実施の形態の携帯通信案内システ
ムは、移動局1が目的とするセル内に侵入したとき、目
的地の近隣情報、住所情報を案内情報として表示するも
のであり、これを請求項6に対応する実施の形態とする
ことができる。したがって、目的地がその近隣情報、住
所情報によって容易に特定可能となり、目的地の間違い
がなくなり、正確に案内できる。
【0054】更にまた、本実施の形態の携帯通信案内シ
ステムの交換網側からの案内情報を表示部14の表示に
代えて音声で報知するものであり、これを請求項7に対
応する実施の形態とすることができる。したがって、現
存する電話機においても使用可能となり、最も、簡単な
構成とすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1の携帯通信案内
システムは、特定のセル内に位置するとき、そこに配置
された基地局と交信可能な移動局と、その移動局が前記
セル間を移動したとき、前記移動局が何れのセル内に存
在するかを認識できる交換網とを具備し、特定の移動局
で目的とするセルを指定したとき、特定の移動局のセル
と目的とするセルの基地局相互間の距離及び方向を特定
の移動局で表示するものである。
【0056】したがって、セルラー方式の安価な携帯端
末で目的地に対して案内機能を持たせ、簡易型の携帯通
信案内システムを構成でき、廉価にナビゲーションシス
テムが使用できる。故に、セルラー方式の携帯電話の特
性を利用し、コストアップを最小限にとどめて、安価な
案内機能を持たせることができる。
【0057】請求項2の携帯通信案内システムは、小ゾ
ーンからなる複数のセル毎に配置された対応する基地局
と、前記特定のセル内に位置するとき、そこに配置され
た基地局と交信可能な移動局と、前記移動局が前記セル
間を移動したとき、前記移動局が何れのセル内に存在す
るかを認識できる交換網とを具備し、特定の移動局で目
的とするセルを指定したとき、特定の移動局のセルと目
的とするセルとの基地局相互間の距離及び方向を特定の
移動局で表示するものである。
【0058】したがって、セルラー方式の安価な携帯端
末で目的地に対して案内機能を持たせ、簡易型の携帯通
信案内システムを構成でき、廉価にナビゲーションシス
テムが使用できる。また、セルが小径のゾーンからなっ
ていても、そのゾーンの大きさが誤差の大きさとなるか
ら、特に、セルが小さいものに好適となる。
【0059】請求項3の携帯通信案内システムは、小ゾ
ーンからなる複数のセル毎に配置された対応する基地局
と、前記特定のセル内に位置するとき、そこに配置され
た基地局と交信可能な移動局と、前記移動局が前記セル
間を移動したとき、前記移動局が何れのセル内に存在す
るかを認識できる交換網とを具備し、特定の移動局で目
的とするセルを指定したとき、前記交換網によって特定
の移動局のセルと目的とするセルの位置を特定し、基地
局相互間の距離及び方向を特定の移動局で表示し、特定
の移動局がセル間を移動したとき、特定の移動局の現在
位置から目的とするセルの位置に至るための新たな情報
を送信し、前記移動局が目的とするセルの位置に至るま
での案内サービスを行うものである。
【0060】したがって、セルラー方式の安価な携帯端
末で目的地に対して案内機能を持たせ、簡易型の携帯通
信案内システムを構成でき、廉価にナビゲーションシス
テムが使用できる。また、セル間の移動よって順次特定
の移動局の現在位置から目的とするセルの位置に至るま
で、案内サービスを行うことができる。
【0061】請求項4の携帯通信案内システムの交換網
は、地図情報と各セルの位置情報及び各セル内の固定局
の電話番号と位置情報のデータベースを具備するもので
あるから、請求項2または請求項3に記載の効果に加え
て、セルの特定によって固定局を特定でき、しかも、固
定局と電話番号とは密接に関係があるから、その特定が
容易となり、地図情報から固定局と移動局相互間の特定
が容易である。
【0062】請求項5の携帯通信案内システムの交換網
は、地図情報と各セルの位置情報及び各セル内の固定局
の電話番号と位置情報のデータベースを備え、移動局の
現在位置から目的とするセルの位置に至るまでの案内情
報として、地図情報及び移動局と目的とするセルの緯度
経度情報を有し、移動局で前記交換網から送信されてき
た地図情報を、移動局と目的とするセルの位置情報を基
に地図上に表示するものであるから、請求項2または請
求項3に記載の効果に加えて、セルの特定によって固定
局を特定でき、しかも、固定局と電話番号とは密接に関
係があるから、その特定が容易となり、地図情報から固
定局と移動局相互間の特定が容易である。また、地図と
移動局との関係を明示することにより、目的地が容易に
特定可能となる。
【0063】請求項6の携帯通信案内システムは、移動
局が目的とするセル内に侵入したとき、目的地の近隣情
報、住所情報を案内情報として表示するものであるか
ら、請求項5に記載の効果に加えて、目的地がその近隣
情報、住所情報によって容易に特定可能となり、目的地
の間違いがなくなり、正確に案内できる。
【0064】請求項7の携帯通信案内システムの交換網
側からの案内情報を表示に代えて音声で報知するもので
あり、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の効果
に加えて、現存する電話機においても使用可能となり、
最も、簡単な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の携帯通信案内システムの一実
施形態の概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の携帯通信案内システムの一実
施形態の移動局の機能構成図である。
【図3】 図3は本発明の一実施形態の携帯通信案内シ
ステムにおける移動局の主制御部が行う案内サービスの
フローチャートである。
【図4】 図4は本発明の一実施形態の携帯通信案内シ
ステムにおける交換網の網制御部が行う案内サービスの
フローチャートである。
【図5】 図5は本発明の一実施形態の携帯通信案内シ
ステムにおける案内サービスを要求するための要求信号
の事例の信号模式図である。
【図6】 図6は本発明の一実施形態の携帯通信案内シ
ステムにおける案内サービスの説明図である。
【符号の説明】
1 移動局 2 表示部 4 基地局 5 交換網 7 データベース 8 網制御部 9 固定局 14 表示部 15 テンキー部 16 記憶部 17 主制御部 20 要求信号 21 サービス識別子 22 報知能力 23 電話番号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定のセル内に位置するとき、そこに配
    置された基地局と交信可能な移動局と、前記移動局が前
    記セル間を移動したとき、前記移動局が何れのセル内に
    存在するかを認識できる交換網とを具備し、 特定の移動局で目的とするセルを指定したとき、特定の
    移動局のセルと目的とするセルの基地局相互間の距離及
    び方向を特定の移動局で表示することを特徴とする携帯
    通信案内システム。
  2. 【請求項2】 小ゾーンからなる複数のセル毎に配置さ
    れた対応する基地局と、前記特定のセル内に位置すると
    き、そこに配置された基地局と交信可能な移動局と、前
    記移動局が前記セル間を移動したとき、前記移動局が何
    れのセル内に存在するかを認識できる交換網とを具備す
    るセルラー方式の携帯通信システムにおいて、 特定の移動局で目的とするセルを指定したとき、特定の
    移動局のセルと目的とするセルとの基地局相互間の距離
    及び方向を特定の移動局で表示することを特徴とする携
    帯通信案内システム。
  3. 【請求項3】 小ゾーンからなる複数のセル毎に配置さ
    れた対応する基地局と、前記特定のセル内に位置すると
    き、そこに配置された基地局と交信可能な移動局と、前
    記移動局が前記セル間を移動したとき、前記移動局が何
    れのセル内に存在するかを認識できる交換網とを具備す
    るセルラー方式の携帯通信システムにおいて、 特定の移動局で目的とするセルを指定したとき、前記交
    換網によって特定の移動局のセルと目的とするセルの位
    置を特定し、基地局相互間の距離及び方向を特定の移動
    局で表示し、特定の移動局がセル間を移動したとき、特
    定の移動局の現在位置から目的とするセルの位置に至る
    ための新たな情報を送信し、前記移動局が目的とするセ
    ルの位置に至るまでの案内サービスを行うことを特徴と
    する携帯通信案内システム。
  4. 【請求項4】 前記交換網は、地図情報と各セルの位置
    情報及び各セル内の固定局の電話番号と位置情報のデー
    タベースを具備することを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の携帯通信案内システム。
  5. 【請求項5】 前記交換網は、地図情報と各セルの位置
    情報及び各セル内の固定局の電話番号と位置情報のデー
    タベースを備え、移動局の現在位置から目的とするセル
    の位置に至るまでの案内情報として、地図情報及び移動
    局と目的とするセルの緯度経度情報を有し、移動局で前
    記交換網から送信されてきた地図情報を、移動局と目的
    とするセルの位置情報を基に地図上に表示することを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載の携帯通信案内
    システム。
  6. 【請求項6】 前記移動局が目的とするセル内に侵入し
    たとき、目的地の近隣情報、住所情報を案内情報として
    表示することを特徴とする請求項5に記載の携帯通信案
    内システム。
  7. 【請求項7】 前記交換網側からの案内情報を表示に代
    えて音声で報知することを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れか1つに記載の携帯通信案内システム。
JP7253042A 1995-09-29 1995-09-29 携帯通信案内システム Pending JPH0998481A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000241187A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Shizuoka Nippon Denki Software Kk 位置情報通知システム
JP2001215127A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Fujitsu Ten Ltd ナビゲーション装置
JP2003244739A (ja) * 2002-02-21 2003-08-29 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 目的地到着案内システム、基地局および携帯端末装置
JP2006180409A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Nec Corp 無線ナビゲーションシステム、無線制御装置、無線ナビゲーション方法及び無線ナビゲーションプログラム

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