JPH0998439A - 透過原稿照明装置 - Google Patents

透過原稿照明装置

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JPH0998439A
JPH0998439A JP7254997A JP25499795A JPH0998439A JP H0998439 A JPH0998439 A JP H0998439A JP 7254997 A JP7254997 A JP 7254997A JP 25499795 A JP25499795 A JP 25499795A JP H0998439 A JPH0998439 A JP H0998439A
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JP7254997A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Sakaguchi
口 恭 伸 阪
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0998439A publication Critical patent/JPH0998439A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/11Scanning of colour motion picture films, e.g. for telecine

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】透過原稿に撮影された画像を光電的に読み取る
画像入力装置において、広範な濃度範囲に渡る画像に対
応して、好適に画像濃度差を吸収して最適な画像読取を
行うことを可能とし、しかも、画像濃度によらず、読取
時間も均一にすることができる透過原稿照明装置を提供
する。 【解決手段】光源と、赤フィルタ、緑フィルタおよび青
フィルタを有し、各色フィルタを順次光源から透過原稿
にいたる光路中に挿入することにより、原稿画像を赤画
像、緑画像および青画像に分解する色フィルタ部と、透
過原稿に入射する読取光の光量を調整する可変絞りと、
読取光を拡散する拡散手段とを有することにより、前記
課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エリアセンサを用
いて2次元的に透過原稿の画像読取を行う画像入力装置
に用いられる、透過原稿を照射して、原稿画像を担持す
る投影光を得るための透過原稿照明装置の技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルムやリバーサルフィル
ムに撮影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付け
は、フィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面
露光する、いわゆる直接露光によって行われている。こ
れに対し、近年では、デジタル露光を利用する装置、す
なわち、フィルムに記録された画像情報を光電的に読み
取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々
の画像処理を施して記録用の画像情報とし、この画像情
報に応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光
して画像(潜像)を記録し、現像してプリントとするデ
ジタルフォトプリンタの開発が進んでいる。
【0003】デジタルフォトプリンタでは、複数画像の
合成や画像分割、文字と画像との編集等のプリント画像
の編集レイアウトや、色/濃度調整、変倍率、輪郭強調
等の画像処理も自由に行うことができ、用途に応じて自
由に編集および画像処理したプリントを出力することが
できる。また、直接露光によるプリントでは、濃度分解
能、色/濃度再現性等の点で、フィルムに記録されてい
る画像をすべて再生することはできないが、デジタルフ
ォトプリンタによれば、フィルムに記録されている画像
をほぼ100%再生したプリントが出力可能である。さ
らに、デジタルフォトプリンタによれば、各フィルムに
記録された画像の画像情報やそれに対する画像処理条件
を、装置が有するメモリやフロッピーディスク等の外部
メモリに記憶(保存)しておくことが可能であるので、
焼き増し等を行う際に、原画となるフィルムが不要であ
り、また、再度処理条件を設定する必要がないので、迅
速かつ効率良く焼き増し等の作業を行うことができる。
【0004】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルム等の原稿に記録された画像を読み取る
画像入力装置、読み取った画像を画像処理して画像記録
の露光条件を決定するセットアップ装置、および決定さ
れた露光条件に従って感光材料を走査露光して現像処理
を施す画像記録装置より構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルフォトプリンタに利用される画像入力装置で
は、原稿であるフィルムに読取光を照射して、原稿画像
を担持する投影光を得て、この投影光をCCDセンサ等
のイメージセンサに結像して光電変換することにより、
原稿画像を読み取っている。また、このような画像入力
装置では、読取画素数をできるだけ多く取るためにイメ
ージセンサとしてモノクロセンサが用いられるので、光
源からイメージセンサとの光路中に、赤(R)フィル
タ、緑(G)フィルタおよび青(B)フィルタを順次挿
入し、それぞれのフィルタの作用によって、画像をR、
GおよびBの加色法の3原色に分解して、読み取りを行
っている。
【0006】ここで、高画質な出力画像(仕上りプリン
ト)を得るためには、適正な色バランスおよび濃度バラ
ンスを実現する必要があるが、周知のように、フィルム
の撮影状態は常に適正であるとは限らず、露光不足(い
わゆるアンダー露光)や露光過剰(いわゆるオーバー露
光)のものや、背景や絵柄等に起因する色バランスの崩
れいわゆるカラーフェリアを有する画像も多数存在す
る。例えば、ネガフィルムに記録可能な濃度範囲は画像
濃度(=logD)で3.2程度、リバーサルフィルム
で3.8程度であり、撮影状態に応じた広範な濃度範囲
に渡る画像が原稿として用いられる。そのため、高画質
な出力画像を得るためには、画像読取時にこのようなフ
ィルムに撮影された画像毎の濃度の違いや画像の色バラ
ンスの狂い(以下、まとめて画像濃度差とする)を吸収
して、ある程度、色/濃度バランスの取れた画像として
画像入力装置から出力する必要がある。
【0007】従来、このような画像濃度差の吸収は、各
種の条件を決定するために、出力画像を得るための本ス
キャンの前に行われる、画像を粗(ラフ)に読み取るプ
レスキャンで得られた画像データに基づいて、R、Gお
よびB各色の画像読取毎にイメージセンサの蓄積時間
(電子シャッタの開放時間)を調整することによって行
われている。ところが、この方法では、フィルムに撮影
された画像の状態によって読み取りにかかる時間が異な
る結果となってしまうため、効率のよい画像読取を行う
ことができず、出力画像の生産性が低下するという問題
がある。
【0008】また、光源からフィルムに至る光路中に、
シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の
各色フィルタを配置し、これらの色フィルタの挿入量を
調整することによってフィルムに入射する読取光の光量
を調整して、画像濃度差を吸収する入力装置も知られて
いる。この方法によれば、ある程度は読取時間を一定に
することはできるが、各フィルタの挿入量を調整するた
めの駆動源が必要となる上に、調整可能な濃度範囲が狭
く、広範な濃度範囲のフィルムに対応して適正な画像読
取を行うことができない。
【0009】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、ネガフィルムやリバーサルフィル
ム等の透過原稿に撮影された画像を光電的に読み取る画
像入力装置において、広範な濃度範囲に渡る画像に対応
して、好適に画像濃度差を吸収して最適な画像読取を行
うことを可能とし、しかも、画像濃度によらず、読取時
間も均一にすることができる透過原稿照明装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、読取光を透過原稿に照射して原稿画像を
担持する投影光を得、この投影光をエリアイメージセン
サに結像して原稿画像を読み取る画像入力装置に用いら
れる、前記読取光を射出する透過原稿照明装置であっ
て、光源と、赤フィルタ、緑フィルタおよび青フィルタ
を有し、各色フィルタを順次前記光源から透過原稿にい
たる光路中に挿入することにより、原稿画像を赤画像、
緑画像および青画像に分解する色フィルタ部と、透過原
稿に入射する読取光の光量を調整する可変絞りと、透過
原稿に入射する読取光を拡散する拡散手段とを有するこ
とを特徴とする透過原稿照明装置を提供する。
【0011】また、読み取りを行う画像の状態に応じ
て、前記赤フィルタ、緑フィルタおよび青フィルタを挿
入した際の各画像読取に対応する光量調整量を決定し、
それに応じて、前記可変絞りによる光量調整を行う光量
調整量決定手段を有するのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の透過原稿照明装置
について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細
に説明する。図1に、本発明の透過原稿照明装置(以
下、照明装置とする)を用いる画像入力装置の一例の概
略斜視図を示す。図1に示される画像入力装置10(以
下、入力装置10とする)は、長尺なネガもしくはリバ
ーサルフィルムに多数の画像(通常は24枚か36枚)
が撮影されているストリップス、1枚のフィルム(通常
は、リバーサルフィルム)を枠体に固定してなるスライ
ド等の各種のフィルム原稿を用い、これらのフィルムに
撮影された原稿画像を光電的に読み取る装置であって、
前述のデジタルフォトプリンタに利用される画像入力装
置である。
【0013】このような入力装置10は、基本的に、光
学フレーム18、本発明の照明装置である光源部20、
キャリアベース22、結像部24、エリアセンサである
イメージセンサ26、イメージセンサ26からの出力信
号の処理を行い画像情報として記録装置P等に出力し、
また、入力装置10(あるいはデジタルフォトプリン
タ)全体の操作および制御を行う制御装置14、および
キャリアベース22に装着自在にされる各種の原稿に対
応するキャリアを有してなるものであり、図示例は、ス
トリップスAを長手方向に搬送して撮影されている原稿
画像を順次所定の読取位置Zに搬送するフィルムキャリ
ア28が装着されている状態を示す。
【0014】図示例の入力装置10においては、キャリ
アベース22に装着されたフィルムキャリア28によっ
て、図中矢印xにストリップスAを搬送して読取位置Z
で停止して、光源部20からの読取光をストリップスA
に照射して原稿画像を担持する投影光を得、結像部24
によって投影光をイメージセンサ26に結像して面露光
で光電的に読み取り、制御装置14に出力する。本出願
人による特開平6−2170891号、同6−2330
52号等の各公報にも示されるように、現在、このよう
な入力装置による画像読取は走査露光によるものが主流
である。これに対し、本発明の照明装置を光源部20に
用いる入力装置10においては、エリアイメージセンサ
を用いて、フィルムに撮影された原稿画像をイメージセ
ンサに結像して2次元的(面露光)に画像読取を行うこ
とにより、従来の走査露光による画像読取に比して画像
読取を大幅に短縮し、これによりプリントの生産効率を
大幅に向上することを可能としたものである。
【0015】本発明の照明装置にかかる光源部20は、
ストリップスA(フィルム原稿)に読取光を照射して、
原稿画像を担持する投影光を得るためのものであり、光
学フレーム18のキャリアベース22の下に位置してお
り、その前面には内部を開放する扉12が配置されてい
る。図3に光源部20の内部の概略図を示す。光源部2
0は、光源30、光源30からの光を反射するリフレク
タ31、可変絞り32、色フィルタ板34、および拡散
ボックス36を有する。また、光源部20には、これ以
外にも光源30等の各種の部材を冷却する冷却ファン
や、後述する色フィルタ板34の切り替え時等に必要に
応じて光源部20からストリップスAに至る読取光を遮
蔽するシャッタ等が配置されている。
【0016】光源30としては、イメージセンサ26に
よる画像読取に十分な光量の光を射出できる各種の公知
の光源が利用可能であり、例えば、ハロゲンランプ、キ
セノンランプ、水銀灯などが例示される。また、光源3
0(リフレクタ31)は、x−yステージ等に支持され
ており、公知の手段でストリップスAの面方向に位置調
整可能に構成されている。また、リフレクタ31は、光
源30からの光を所定の方向に反射することにより十分
な光量の読取光を得るための、公知のリフレクタであ
る。
【0017】光源30の光軸L方向下流側(以下、上方
とする)には、ストリップスAに入射する読取光の光量
を調節するための、可変絞り32が配置される。後述す
るが、光源部20として本発明の光源装置を用いる入力
装置10においては、色フィルタ板34の赤(R)フィ
ルタ34R、緑(G)フィルタ34Gおよび青(B)フ
ィルタ34Bを順次挿入することにより、原稿画像をR
画像、G画像およびB画像の加色法の3原色に分解し、
これを順次イメージセンサ26で読み取ることにより、
原稿画像を読み取る。可変絞り32は、プレスキャンに
よって得られた画像データから決定されたR画像、G画
像およびB画像の各読み取り毎の光量調整量に応じて、
画像読取(本スキャン)の際に光源30からストリップ
スAに至る光量を調整して、ストリップスAに入射する
読取光の光量を調整するものである。図示例の入力装置
10は、この可変絞り32による光量調整によって、各
画像毎の濃度差や読み取る原稿画像のR、GおよびBの
各色の濃度差(画像濃度差)を吸収して、適正な画像読
取を行う。
【0018】従来の入力装置では、画像濃度差の吸収は
イメージセンサの蓄積時間の調整や光路中に配置した
C、MおよびYフィルタの挿入量を調整することによっ
て行われていたが、これらの方法では、画像毎に読取時
間が異なる、十分に画像濃度差を吸収することができな
い等の不都合があるのは前述のとおりである。これに対
し、本発明にかかる光源部20においては、色フィルタ
板34と可変絞り32の組み合わせで、光量調整によっ
て画像濃度差を吸収することにより、イメージセンサ2
6による読取時間(蓄積時間)を一定時間にして各原稿
画像の読取時間を一定として高効率な画像読取を実現す
ることができる。また、可変絞り32を用いることによ
り、広範な範囲にわたる光量調整を行うことができるの
で、広範な濃度範囲の原稿に対応して良好な調整が可能
であり、また、読取時間を一定にすることができる。さ
らに、可変絞り32の調整と色フィルタ板34の回転を
同時に行うことができるので、画像読取の色切り替えを
迅速に行うことができ、高効率の画像読取を実現するこ
とができる。
【0019】図示例においては、可変絞り32は、遮光
部分で対数曲線が描かれた、光軸Lに直交する図中矢印
a方向で通過光量の異なる2枚のNDフィルタ32aお
よび32bを、光軸Lに直交する面に素抜け側を対向し
て配置し、このNDフィルタ32aおよび32bを通過
光量の変化に応じた直線上、例えば矢印a方向に互いに
接離することにより、光源30からストリップスAに至
る光量を調整するものであり、例えば、全開放(光量低
減無し)から遮光までの範囲で光量調節可能に構成され
る。なお、可変絞り32による光量の調整範囲は、これ
に限定はされず、イメージセンサ26の感度等に応じ
て、原稿画像の画像濃度差を十分に吸収できる範囲とす
ればよい。NDフィルタ32aおよび32bの移動(接
離)方法には特に限定はなく、2枚の板状物を互いに接
離する公知の移動方法が各種利用可能である。本発明に
用いられる可変絞り32は、図示例のNDフィルタを用
いたものに限定はされず、アイリス絞りや、透過光量が
連続的に変化するNDフィルタの光路への挿入量を調整
する絞り等、公知の可変絞りがすべて利用可能である。
【0020】色フィルタ板34は、Rフィルタ34R、
Gフィルタ34G、およびBフィルタ34Bの3枚の色
フィルタを有する円盤状の部材で、軸34aを中心にし
て、軸34aに係合するモータ等の図示しない回転手段
によって回転可能に構成される。入力装置10において
は、読取画素数をできるだけ多く取るためにイメージセ
ンサ26としてモノクロセンサを用いている。そのた
め、カラー画像を読み取るためには、画像をR、Gおよ
びBの3原色に分解して読み取る必要がある。本発明に
かかる光源部20においては、色フィルタ板34を回転
して、光路LにRフィルタ34R、Gフィルタ34Gお
よびBフィルタ34Bを順次挿入することにより、フィ
ルムに撮影された原稿画像をR画像、G画像およびB画
像の加色法の3原色に分解して、順次読み取る。つま
り、入力装置10においては、3回の画像読取でストリ
ップスAに撮影された原稿画像の読み取りを行う。
【0021】拡散ボックス36は、光源30から射出さ
れ、可変絞り32によって光量を調整されて、色フィル
タを通過した読取光を分散して、フィルムに入射する読
取光の光量等をフィルム面方向すなわち光軸Lと直交す
る面でムラなく均一にするためのものである。図示例に
おいて、拡散ボックス36は、内面が鏡面である上下面
が開放する四角柱36aの、下面にスリガラス36b
を、上面に乳白色のアクリル板36cを、それぞれ配置
した構成を有する。なお、拡散ボックス36の代わり
に、オパールグラス等の公知の拡散板を用いてもよい
が、通過光量の低減や拡散効果等を十分に検討する必要
があり、上記構成を有する拡散ボックス36が好ましく
用いられる。また、上記構成の拡散ボックス36であれ
ば、光軸L方向の長さを長くすることで、拡散効率を高
くすることができ、光源部20のサイズ内において所望
の光拡散を行える点でも好ましい。なお、図示例におい
ては、好ましい態様として拡散ボックス36を色フィル
タ板28の上方に配置しているが、本発明はこれに限定
はされず、色フィルタ板34や可変絞り32の下方であ
ってもよい。
【0022】光源部20の上方には、キャリアベース2
2が配置される。キャリアベース22は、その上面にフ
ィルムキャリア28等の各種のキャリアを載置して、所
定の位置に保持する部位であり、光学フレーム18に対
して垂直に固定されている。図3(b)に示されるよう
に、このキャリアベース22には、光軸Lに対応する部
分に、光源部20からの光が通過するための開口38が
形成されている。なお、開口38の大きさは、入力装置
10によって読み取るフィルムの最大サイズに応じて、
光源部20からの光によって、入力装置10で読み取る
画像の最大サイズの全面を十分に照射できる大きさとす
ればよい。
【0023】図3に示されるように、キャリアベース2
2の上面には、図中手前側から光学フレーム18に向か
う方向、すなわち前記搬送方向となる矢印x方向と直交
する矢印y方向に、案内レール40および42が形成さ
れている。また、フィルムキャリア28の底面には、案
内レール40および42に対応して溝44および46が
形成されている。従って、キャリアベース22の上面に
載置されたフィルムキャリア28等の各種のキャリア
は、案内レール40および42とそれに対応する溝44
および46とによって、矢印x方向の位置を規定され、
また、光学フレーム18と図中奥側の端面とが当接する
ことにより、矢印y方向の位置を規定され、キャリアベ
ース22上の所定位置に位置決めされて載置される。
【0024】キャリアベース22上の所定位置に装着さ
れるフィルムキャリア28は、ストリップスAを長手方
向を矢印x方向に一致して搬送し、ストリップスAに撮
影された各画像を光軸L上の所定位置、すなわちキャリ
アベース22の開口38に対応する読取位置Zに順次搬
送して、読み取りに供するものである。
【0025】フィルムキャリア28の本体48の底面に
は、前述のように、キャリアベース22の案内レール4
0に対応する溝44、ならびに案内レール42に対応す
る溝46が形成されている。また、本体48の上面に
は、矢印xで示される搬送方向でかつ光軸Lと交わる位
置に端部から端部まで延在して案内溝50が形成されて
いる。案内溝50は、ストリップスAとほぼ同じ幅を有
する溝であって、ストリップスAは、案内溝50に挿入
された状態で、長手方向を矢印x方向と一致して搬送さ
れ、各画像が順次、光軸L上の読取位置Zに搬送され
る。従って、この案内溝50の深さは、ストリップスA
の画像面(すなわち乳剤面)が光軸L方向(焦点深度方
向)の所定位置になるようにされる。
【0026】さらに、フィルムキャリア28の本体48
の読取位置Zには、光源部20からの読取光が通過する
ための開口が形成されている。この開口は、ストリップ
スAの画像に入射する光(読取領域)を規定するマスク
も兼ねており、ストリップスAに応じたサイズおよび形
状を有している。なお、読取位置Zは、フィルムキャリ
ア28がキャリアベース22上の所定位置に配置された
際に、キャリアベース22の開口38に対応する光軸L
上の所定位置となるのは当然のことである。
【0027】案内溝50には、x方向の上流から下流に
向かって、ストリップスAの搬送手段52、フィルム圧
着ユニット54および画面検出センサ56が配置され
る。搬送手段52は、例えばモータと搬送ローラとから
構成され、ストリップスAを矢印x方向に搬送して画像
を順次読取位置Zに停止し、読み取り終了の信号を受け
たら再度搬送を開始し、次ぎの画像を読取位置Zに搬送
する。フィルム圧着ユニット54は、画像読取時に読取
位置ZにおいてストリップスAを画像周辺で案内溝50
に圧着することにより、ストリップスAのカール等を矯
正して画像全面の光軸L方向の位置を所定位置に保持す
るためのものである。このようなフィルム圧着ユニット
54は、圧着部材58と、この圧着部材58を軸60を
中心に矢印b方向に回動させる回動手段とから構成さ
れ、圧着部材58は、ストリップスAの搬送時には上方
に回動され、読取時には下方に回動して、読取位置Zで
ストリップスAを押圧する。画面検出センサ56は、公
知の光学的なセンサであって、ストリップスAの読取位
置Zよりx方向の下流側に撮影されている画像やDXコ
ードを検出することによって、読取位置Zにおける画像
の位置を規定するものである。図示例のフィルムキャリ
ア28においては、画面検出センサ56による検出結果
に応じて、搬送手段52によるストリップスAの搬送を
制御して各画像を順次読取位置Zに停止させ、また、フ
ィルム圧着ユニット54によるストリップスAの押圧お
よび開放を行う。
【0028】なお、入力装置10は、このようなストリ
ップスAの各画像を読取位置Zに自動搬送するフィルム
キャリア28以外にも、キャリアベース22上の所定位
置に装着自在な各種のキャリアを有するものであっても
よい。例えば、画像が撮影されたフィルムを枠体で保持
してなる、いわゆるスライドを矢印x方向に搬送して読
取位置Zに停止して画像読取に供し、回収するスライド
キャリアや、オペレータがストリップスやスライドを読
取位置Zに固定するマニュアルキャリアや、オペレータ
が任意の位置にフィルムやスライドを配置して読み取り
を行うトリミングキャリア等を有するものであってもよ
い。
【0029】光学フレーム18の上部には、結像部24
が配置される。結像部24は、光学フレーム18に固定
される定盤62に垂設されるレンズユニット64ならび
に焦点調整モータ66を有するものであり、ストリップ
スAの投影光をイメージセンサ26に結像させる。レン
ズユニット64は、ストリップスAに撮影された画像の
サイズに応じて倍率を変更して、投影光をイメージセン
サ26で受光可能な最大サイズ(すなわち、必要な画像
領域の最長手部がイメージセンサ26の受光面に内接す
るサイズ)に調整してイメージセンサ26に結像するた
めの、公知のズームレンズが組み込まれたズームレンズ
部68と、その上方に位置する、投影光の焦点をイメー
ジセンサ26の受光面上に調整する公知の焦点調整レン
ズが組み込まれた焦点調整レンズ部70とを有して構成
される。また、焦点調整レンズ部70の調整ギヤ70a
は、焦点調整モータ66によって回転されるギヤ66a
に噛合しており、焦点調整モータ66によって焦点を調
整される。焦点調整モータ66の駆動は、制御装置14
の焦点調整手段76によって制御されており、例えば、
TTL(Through The Lans)方式により、イメージセン
サ26で読み取った画像のコントラストを用いて自動焦
点調整を行う。
【0030】ストリップスA等の投影光は、レンズユニ
ット64によってイメージセンサ26に結像され、光電
的に読み取られる。また、レンズユニット64とイメー
ジセンサ20との間には、暗時補正等に用いられる公知
のシャッタ(図示省略)が配置される。2次元的な画像
読取を行う入力装置10において、イメージセンサ26
はエリアセンサであって、例えば、1380×920画
素のCCDセンサである。また、図示例の装置では、イ
メージセンサ26は半画素に対応する量だけx方向およ
びy方向に移動可能に構成されており、これにより、読
取画素数を見掛け上で4倍まで増やすことができる。
【0031】なお、図示例の入力装置10においては、
必要に応じて、イメージセンサ26の蓄積時間を調整す
ることができる。前述のように、本発明の光源装置を光
源部20として用いる入力装置10では、可変絞り32
を調整することによってストリップスAに撮影された原
稿画像の画像濃度差を吸収するが、可変絞り32を用い
ても濃度差を吸収できないような高濃度あるいは低濃度
画像を読み取る場合には、必要に応じて、イメージセン
サ26の蓄積時間の調整を併用することにより、適正な
画像読取を行う。なお、蓄積時間の調整は、プレスキャ
ンで得られた画像データを基に、後述する制御装置14
によって行われる。
【0032】イメージセンサ26からの信号は、制御装
置14に出力される。制御装置14は、画像処理手段7
2、焦点調整手段74、入力装置10(あるいはデジタ
ルフォトプリンタ)全体の制御および管理を行う制御部
76、条件設定部84等を有しており、さらに、イメー
ジセンサ26によって読み取られた画像や、プリントサ
イズ設定、色/濃度設定、ランプ交換の指示などの操作
指示等を表示するディスプレイ78、プリントサイズや
主被写体の設定などの画像読取(出力)にかかる各種の
設定や、ランプ交換の要・不要の決定等の入力装置10
の操作等を行うキーボード80およびマウス82が接続
される。すなわち制御装置14は、入力装置10(ある
いはデジタルフォトプリンタ)全体の操作および制御、
イメージセンサ26からの出力信号の処理等を行うもの
である。
【0033】イメージセンサ26からの信号は、基本的
に画像処理手段72に送られる。画像処理手段72は、
A/D変換、Log変換、シェーディング補正、暗時補
正、オフセット補正等の所定の処理を施して画像情報と
して、ディスプレイ78や記録Pに出力するものであ
り、メモリやこれらの各種の画像処理を行う公知の画像
処理回路等を組み合わせてなるものである。また、画像
処理手段72には、条件設定部84が接続される。周知
のように、各種の入力装置では、通常、画像出力のため
の読み取り(本スキャン)に先立ち、画像を粗に読み取
るプレスキャンが行われるが、条件設定部84は、プレ
スキャンで得られた画像データから、本スキャンでの各
色の読み取り毎の可変絞り32の調整量の決定や、必要
に応じて行われる蓄積時間の調整等の読取条件を決定
し、また、同画像データと必要に応じて設定される主被
写体や入力される処理条件から画像処理手段72におけ
る前記画像処理の条件設定を行う。
【0034】画像処理手段72には、さらに、焦点調整
手段74が接続される。焦点調整手段74は、前述の焦
点調整モータ66を制御して、レンズユニット64の焦
点調整レンズ部70を調整して、本スキャンの際の投影
光の焦点をイメージセンサ26の受光面に合わせるもの
であり、図示例においては、TTL(Through The Lan
s)方式により、イメージセンサ26によって読み取ら
れた画像の画像コントラストを用いて自動焦点調整を行
う。
【0035】制御部76は、例えば、プレスキャンの画
像データに応じて条件設定部84で設定された絞り値に
応じた可変絞り32の調整、プレスキャンが終わった後
の本スキャン開始の指示、次の画像読取開始の指示、各
種のトラブル発生の検出およびディスプレイ78へのエ
ラーメッセージの表示等、入力装置10(あるいはデジ
タルフォトプリンタ)全体の制御および管理を行うもの
である。
【0036】光源部20として本発明の光源装置を用い
る入力装置10は、基本的に上記構成を有するものであ
るが、以下にその作用に付いて説明する。
【0037】まず、読取開始に先立ち、キーボード80
やマウス82を用いてプリントサイズ設定等の必要な操
作を行う。他方で、光源部20からの光量が所定値にな
っていることが確認されたら、フィルム圧着ユニット5
4の圧着部材58を上方に上げ、ストリップスAに撮影
された1枚目の画像が読取位置Zとなるようにストリッ
プスAをフィルムキャリア22に装填し、読取開始の指
示を出す。
【0038】読取開始の指示が出されると、まず、Gフ
ィルタ34Gが挿入され、後のプレスキャンと同様にG
画像が読み取られ、得られた画像の画像コントラストか
ら焦点調整量が決定され、焦点調整手段はこれに応じて
焦点調整モータを駆動して焦点調整レンズ部70の調整
を行う。次いで、プレスキャンが開始され、光源部20
において、可変絞り32が開放状態となる(あるいは規
定絞り値に調整され)。焦点調整でGフィルタ34Gが
光路Lに挿入されているので、その状態のまま、Gフィ
ルタ34Gによって調光された光がストリップスAを透
過してG画像を担持する投影光となり、レンズユニット
64によってイメージセンサ26に結像され、原稿画像
のG画像が光電的に読み取られ、プレスキャンにおける
G画像の読み取りが終了する。イメージセンサ26によ
って読み取られたG画像の画像データは、制御装置14
の画像処理装置72に送られ、画像処理装置72のメモ
リに記憶されると共に、条件設定部84に送られる。条
件設定部84においては、このG画像の画像データか
ら、本スキャンでのG画像読取の際における可変絞り3
2の調整量を決定する。なお、可変絞り32の調整量
は、例えばLATD(大面積透過濃度)等を用いた公知
の方法によればよい。
【0039】プレスキャンでのG画像の読み取りが終了
すると、色フィルタ板34が回転して、例えば、次いで
Rフィルタ34Rが光路Lに挿入され、同様に、原稿画
像のR画像が読み取られて画像データが画像処理装置7
2に送られて記憶され、また、条件設定部84において
本スキャンにおけるR画像読取の際の可変絞り32の調
整量等が決定される。さらに、同様にして、B画像が読
み取られ可変絞り32の調整量等が決定され、プレスキ
ャンが終了する。
【0040】制御装置14においては、プレスキャンで
得られた画像がディスプレイ78に表示され、必要に応
じて主被写体の設定等が行われ、また、条件設定部84
は、画像処理手段72のメモリに記憶された画像データ
を読み出し、この画像データや設定された主被写体等に
応じて、本スキャンの際の画像処理手段72における画
像処理条件を決定する。なお、本スキャンにおけるR、
GおよびBの各画像読取の際の可変絞り32の調整量の
決定は、プレスキャンによる3色の画像読取が終了して
から行ってもよい。
【0041】読取条件や画像処理条件が決定され、ま
た、焦点調整等が終了すると、制御部76から本スキャ
ン開始の指示が出される。本スキャンが開始されると、
先に条件設定部84で決定されたG画像読取における絞
り調整量に応じて可変絞り32が調整され、同時にGフ
ィルタ34Gが光路Lに挿入されて、可変絞り32によ
って光量調整され、Gフィルタ34Gによって調光され
た光がストリップスAを透過して、投影光がレンズユニ
ット64によってイメージセンサ26に結像され、原稿
画像のG画像が読み取られ、制御装置14に送られる。
G画像の読み取りが終了すると、先に条件設定部84で
決定されたR画像読取における絞り調整量に応じて可変
絞り32が調整され、同時にRフィルタ34Rが光路L
に挿入されて、同様にしてR画像が読み取られて制御装
置14に送られ、さらに同様にしてB画像が読み取ら
れ、制御装置14に送られる。制御装置14の画像処理
装置72は、イメージリーダ26からの出力信号に、条
件設定部84で決定された画像処理条件に応じてA/D
変換等の所定の処理を施して出力のための画像情報とし
て記録装置Pに出力する。
【0042】以上、本発明の透過原稿照明装置について
詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
透過原稿照明装置によれば、ネガフィルムやリバーサル
フィルム等の透過原稿に撮影された画像を光電的に読み
取る画像入力装置において、広範な濃度範囲に渡る原稿
画像に対応して、好適に画像毎の濃度差や画像の色濃度
差を吸収して最適な画像読取を行うことを可能とし、し
かも、画像濃度によらず、読取時間も均一にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透過原稿照明装置を用いる画像入力装
置の概略斜視図である。
【図2】図1に示される画像入力装置の光源部すなわち
本発明の透過原稿照明装置の一例の概略斜視図である。
【図3】(a)および(b)は、図1に示される画像入
力装置のキャリア交換の作用を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 (画像)入力装置 12 扉 14 制御装置 18 光学フレーム 20 光源部 22 キャリアベース 24 結像部 26 イメージセンサ 28 フィルムキャリア 30 光源 31 リフレクタ 32 絞り 34 色フィルタ板 36 拡散ボックス 38 開口 40,42 案内レール 44,46 溝 48 本体 50 案内溝 52 搬送手段 54 フィルム圧着ユニット 56 画面検出センサ 58 圧着部材 60 軸 62 定盤 64 レンズユニット 66 焦点調整モータ 68 ズームレンズ部 70 焦点調整レンズ部 72 画像処理手段 74 焦点調整手段 76 制御部 78 ディスプレイ 80 キーボード 82 マウス 84 条件設定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読取光を透過原稿に照射して原稿画像を担
    持する投影光を得、この投影光をエリアイメージセンサ
    に結像して原稿画像を読み取る画像入力装置に用いられ
    る、前記読取光を射出する透過原稿照明装置であって、 光源と、赤フィルタ、緑フィルタおよび青フィルタを有
    し、各色フィルタを順次前記光源から透過原稿にいたる
    光路中に挿入することにより、原稿画像を赤画像、緑画
    像および青画像に分解する色フィルタ部と、透過原稿に
    入射する読取光の光量を調整する可変絞りと、透過原稿
    に入射する読取光を拡散する拡散手段とを有することを
    特徴とする透過原稿照明装置。
  2. 【請求項2】読み取りを行う画像の状態に応じて、前記
    赤フィルタ、緑フィルタおよび青フィルタを挿入した際
    の各画像読取に対応する光量調整量を決定し、それに応
    じて、前記可変絞りによる光量調整を行う光量調整量決
    定手段を有する請求項1に記載の透過原稿照明装置。
JP7254997A 1995-10-02 1995-10-02 透過原稿照明装置 Withdrawn JPH0998439A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105043536A (zh) * 2015-08-04 2015-11-11 中国科学技术大学先进技术研究院 一种多通道光合作用有效辐射传感器的校准装置及校准方法

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