JPH0998116A - 残留エコー消去装置 - Google Patents

残留エコー消去装置

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Publication number
JPH0998116A
JPH0998116A JP27470895A JP27470895A JPH0998116A JP H0998116 A JPH0998116 A JP H0998116A JP 27470895 A JP27470895 A JP 27470895A JP 27470895 A JP27470895 A JP 27470895A JP H0998116 A JPH0998116 A JP H0998116A
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JP
Japan
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signal
modification coefficient
residual echo
modification
output signal
Prior art date
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Application number
JP27470895A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsumoto
清 松本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不快な雑音を発生させることなく、また、受
話者に不自然な感じを与えることなく、残留エコーを自
然に消去することができる残留エコー消去装置を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】 残留エコー消去の活性化信号または不活
性化信号によって制御され、エコーキャンセラ出力信号
を修飾する修飾係数を決定する修飾係数決定装置と、エ
コーキャンセラ出力信号を入力し、修飾係数決定装置に
よって決定された修飾係数によってエコーキャンセラ出
力信号を修飾する信号修飾装置とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信網または通信
設備中に設置されるエコーキャンセラに係り、特に、適
応的装置によってエコーを消去した後に残る残留エコー
を、不快な雑音を発生させることなく自然に消去する残
留エコー消去用非線形プロセッサ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通信システムにおいて、マルチメディア
化に伴い、様々な発信源からの情報を高速、柔軟、かつ
効率的に伝送するために、従来の同期転送モード(ST
M)に加えて、非同期転送モード(ATM)が用いられ
るようになっている。
【0003】このATMにおいては、その転送単位であ
るセルを組立、分解するための時間が必要であり、この
時間分、通信が遅延する。本来、通信システムにおいて
は多少エコーが存在するが、上記のように通信遅延時間
が増大すると、エコーが顕在化し、エコーによる伝送品
質が低下するという欠点が生じる。この欠点を除去する
ために、従来は、電話機をATM網へ収容する場合、線
形的な手段でエコーを小さくするエコーキャンセラを設
けている。
【0004】しかし、上記エコーキャンセラにおいて、
適応的装置によってエコーを消去した後に不快な残留エ
コーが残り、音声伝送品質を高めるためには、その残留
エコーを消去する必要がある。この残留エコーを消去す
る代表的な方法は、文献(ITU-T Recommendation Blue
Book, Vol.III.1,Rec. G.165, 1988, pp.221-244)に記
述されている。
【0005】図4は、従来の残留エコー消去装置EC2
を示す図である。
【0006】残留エコー消去装置EC2は、エコー消去
後における残留エコーを消去する装置であり、信号線開
閉装置30で構成され、この信号線開閉装置30は非線
形プロセッサで形成され、エコーキャンセラ出力信号E
outが伝搬される信号線SLを開閉するスイッチ31
を有する。
【0007】そして、残留エコーを消去する活性化信号
Aが、残留エコー消去装置EC2を活性化するか否かを
制御し、活性化するときは、スイッチ31を開き、入力
したエコーキャンセラ出力信号Eoutを遮断し、零レ
ベル信号32を送信信号Sとして出力する。留エコー消
去装置EC2を活性化しないときには、スイッチ31を
閉じ、入力したエコーキャンセラ出力信号Eoutをそ
のまま送信信号Sとして出力する。
【0008】上記のように、従来の残留エコー消去装置
EC2は、残留エコーを消去する場合、信号線を開き、
エコーキャンセラ出力信号を遮断し、エコーキャンセラ
出力信号を零レベル信号に置き換えるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の残
留エコー消去装置EC2では、残留エコーレベルの増減
や、送話レベルの増減に伴い、信号線開閉装置30のス
イッチ31が動作する度に、信号線SLが瞬時的に開閉
され、この結果として、スイッチノイズが発生し、この
スイッチノイズが受話者まで伝わり、不快な雑音として
聞こえるという問題がある。
【0010】さらに、従来の残留エコー消去装置EC2
では、瞬時的に零レベル信号へ置き換えるので、送話者
側背景雑音が瞬時的に消滅、発生するために、受話者に
極めて不自然な感じを与えるという問題がある。
【0011】つまり、上記従来例においては、自然で高
品質な音声を実現することが不可能である。
【0012】本発明は、不快な雑音を発生させることな
く、また、受話者に不自然な感じを与えることなく、残
留エコーを自然に消去することができる残留エコー消去
装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、残留エコー消
去の活性化信号または不活性化信号によって制御され、
エコーキャンセラ出力信号を修飾する修飾係数を決定す
る修飾係数決定装置と、エコーキャンセラ出力信号を入
力し、修飾係数決定装置によって決定された修飾係数に
よってエコーキャンセラ出力信号を修飾する信号修飾装
置とを有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一
実施例である残留エコー消去装置EC1を示すブロック
図である。
【0015】残留エコー消去装置EC1は、残留エコー
消去用非線形プロセッサ装置であり、従来の残留エコー
消去装置EC2において、信号線開閉装置30の代わり
に、修飾係数決定装置10と信号修飾装置20とを設け
たものである。
【0016】修飾係数決定装置10は、残留エコー消去
の活性化信号Aによって制御され、修飾係数mcを決定
する装置である。信号修飾装置20は、エコーキャンセ
ラ出力信号Eoutを入力し、修飾係数決定装置10に
よって決定された修飾係数mcに応じてエコーキャンセ
ラ出力信号Eoutを修飾する装置である。
【0017】すなわち、残留エコー消去装置EC1は、
修飾係数決定装置10の活性化または不活性化時に、滑
らかに変化する修飾係数mcを決定し、このようにして
決定された修飾係数mcによってエコーキャンセラ出力
信号Eoutを修飾する装置である。
【0018】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0019】図2は、上記実施例の動作説明図である。
【0020】まず、修飾係数決定装置10は、残留エコ
ー消去の活性化信号Aによって制御され、活性化または
不活性化される。つまり、修飾係数決定装置10が活性
化信号Aを受信し、この活性化信号Aを受信したときが
図2に示す活性化時刻acであり、活性化信号Aを受信
しなくなったときが不活性化時刻iaである。なお、図
2においては、修飾係数mcは、一次関数で変化する。
【0021】そして、修飾係数決定装置10が活性化さ
れた場合、図2に示すように、活性化された時刻acか
ら、別途指定された活性化時間taをかけて、1から0
へ滑らかに変化する修飾係数mcを修飾係数決定装置1
0が決定し、このように滑らかに変化する修飾係数mc
に対応する修飾係数信号mを信号修飾装置20へ順次、
出力する。
【0022】修飾係数mcを0まで変化させた後は、修
飾係数決定装置10が不活性化されるまで、修飾係数m
cを0のままに固定し、出力する。
【0023】修飾係数決定装置10が不活性化される
と、不活性化された時刻iaから、別途指定された不活
性化時間tiをかけて、0から1へ滑らかに変化する修
飾係数mcを修飾係数決定装置10が決定し、このよう
に滑らかに変化する修飾係数mcに対応する修飾係数信
号mを信号修飾装置20へ順次、出力する。
【0024】このようにして修飾係数mcを1まで変化
させた後は、修飾係数決定装置10が活性化されるま
で、修飾係数mcを1のままに固定し、出力する。
【0025】信号修飾装置20は、エコーキャンセラ出
力信号Eoutを入力し、修飾係数決定装置10から受
け取った修飾係数信号mに応じた修飾係数mcを、エコ
ーキャンセラ出力信号Eoutの値に乗じる。そして、
この乗じた結果を送信信号Sとして出力する。
【0026】すなわち、修飾係数決定装置10は、残留
エコー消去の活性化信号Aで制御され、活性化された場
合は、活性化された時刻から一定時間をかけて、1から
0へ滑らかに変化するように修飾係数mcを決定し、こ
のように1から0へ滑らかに変化する修飾係数mcに応
じた修飾係数信号mを信号修飾装置20へ順次、出力す
る。修飾係数mcを0まで変化させた後は、修飾係数決
定装置10が次に不活性化されるまで、修飾係数mcを
0のままに固定する。
【0027】また、不活性化された場合は、不活性化さ
れた時刻から一定時間をかけて、0から1へ滑らかに変
化するように修飾係数mcを決定し、このように0から
1へ滑らかに変化する修飾係数mcに応じた修飾係数信
号mを信号修飾装置20へ順次、出力する。修飾係数m
cを1まで変化させた後は、修飾係数決定装置が次に活
性化されるまで、修飾係数mcを1のままに固定する。
そして、信号修飾装置20は、エコーキャンセラ出力信
号Eoutを入力し、修飾係数決定装置10から受け取
った修飾係数信号mに応じた修飾係数mcを、エコーキ
ャンセラ出力信号Eoutの値に乗じ、この乗じた結果
を送信信号Sとして出力する。
【0028】したがって、上記実施例によれば、残留エ
コーを含むエコーキャンセラ出力信号Eoutを、時間
の経過に伴い滑らかに消去でき、また、時間の経過に伴
い滑らかに復元でき、この結果、不快な雑音を発生させ
ることなく自然に残留エコー消去を行なうことができ
る。
【0029】図3は、本発明の他の実施例の説明図であ
る。
【0030】この実施例は、修飾係数mcの時間変化を
n次関数にした例であり、この場合も、上記と同様に、
残留エコーを含むエコーキャンセラ出力信号Eout
を、時間の経過に伴い滑らかに消去でき、また、時間の
経過に伴い滑らかに復元でき、この結果、不快な雑音を
発生させることなく自然に残留エコーを消去することが
できる。なお、n次関数以外の滑らかに変化する関数に
よって、修飾係数mcを時間変化させるようにしてもよ
い。
【0031】また、上記実施例において、修飾係数mc
が変化する範囲を区間[0,1]以外に選定してもよ
く、修飾係数mcの時間変化を連続時間系の関数ではな
く、離散時間系の関数によって修飾係数mcの時間変化
を制御してもよい。修飾係数mcを時間変化させる場
合、記憶装置に格納したテーブルに基づいて修飾係数m
cを時間変化させるようにしてもよい。
【0032】さらに、残留エコー消去の活性化信号Aを
遅延させて修飾係数決定装置10に印加するようにして
もよく、相手の話をゆがめない場合には、このようにす
ることによって、エコーの特性によっては都合のよいこ
とがある。
【0033】また、信号修飾装置20において信号修飾
する場合、乗算装置の代わりに、除算装置や、シフト装
置と加算装置との組合せ等によって実現するようにして
もよい。
【0034】信号修飾装置20における信号修飾機能
を、修飾係数mcで制御する代わりに、信号遮断率によ
って制御するようにしてもよい。つまり、上記実施例
は、信号透過率によって、修飾係数mcを制御している
が、(1−信号遮断率)が信号透過率であることから、
信号遮断率によって制御するようにしてもよい。
【0035】また、残留エコー消去の活性化信号ではな
く、残留エコー消去の不活性化信号を使用し、不活性化
を中心として修飾係数決定装置を制御するようにしても
よい。つまり、修飾係数決定装置10が不活性化信号を
受信し、その不活性化信号を受信したときが不活性化時
刻iaであり、この時刻から不活性化時間tiが開始さ
れ、不活性化信号を受信しなくなったときが活性化時刻
acであり、この時刻から活性化時間taが開始される
ようにしてもよい。すなわち、修飾係数決定装置は、残
留エコー消去の活性化信号または不活性化信号によって
制御され、エコーキャンセラ出力信号を修飾する修飾係
数を決定する装置である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、残留エコーを含むエコ
ーキャンセラ出力信号を時間の経過に伴い滑らかに消去
でき、また、時間の経過に伴い滑らかに復元でき、した
がって、不快な雑音を発生させることなく残留エコー消
去を自然に行なうことができ、さらに、自然で高品質な
音声伝送を実現することが可能になるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である残留エコー消去装置E
C1のブロック図である。
【図2】上記実施例の動作説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の説明図である。
【図4】従来の残留エコー消去装置EC2を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
EC1…残留エコー消去装置、 10…信号修飾装置、 20…修飾係数決定装置、 Eout…エコーキャンセラ出力信号、 SL…信号線、 A…残留エコー消去の活性化信号、 mc…修飾係数、 m…修飾係数信号、 S…送信信号。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残留エコー消去の活性化信号または不活
    性化信号によって制御され、エコーキャンセラ出力信号
    を修飾する修飾係数を決定する修飾係数決定装置と;上
    記エコーキャンセラ出力信号を入力し、上記修飾係数決
    定装置によって決定された上記修飾係数によって上記エ
    コーキャンセラ出力信号を修飾する信号修飾装置と;を
    有することを特徴とする残留エコー消去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記修飾係数は、一次関数またはn次関数に基づいて滑
    らかに変化するように制御されるものであることを特徴
    とする残留エコー消去装置。
JP27470895A 1995-09-28 1995-09-28 残留エコー消去装置 Pending JPH0998116A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521170A (ja) * 2000-01-27 2003-07-08 クゥアルコム・インコーポレイテッド エコー消去装置の実施のための改良されたシステム及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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