JPH099799A - 果樹栽培用棚 - Google Patents

果樹栽培用棚

Info

Publication number
JPH099799A
JPH099799A JP16562095A JP16562095A JPH099799A JP H099799 A JPH099799 A JP H099799A JP 16562095 A JP16562095 A JP 16562095A JP 16562095 A JP16562095 A JP 16562095A JP H099799 A JPH099799 A JP H099799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
fixed
holes
row
fruit tree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16562095A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Shimura
富男 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MANZUWAIN KK
Original Assignee
MANZUWAIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MANZUWAIN KK filed Critical MANZUWAIN KK
Priority to JP16562095A priority Critical patent/JPH099799A/ja
Publication of JPH099799A publication Critical patent/JPH099799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supports For Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 果実への日当たりを良くすることにより糖度
の高い果実を得ることができ且つ果実の熟成を早くする
ことができ、また収穫量も多く且つ管理作業及び収穫作
業も容易な果樹栽培用棚の提供。 【解決手段】 本発明の果樹栽培用棚は、所定の列間隔
及び所定の間隔で列状に植えた果樹の各栽培列中に、所
定の間隔を置いて複数の支柱を立設し、各支柱に、その
両傾斜部にそれぞれ所定間隔を置いて複数の孔が穿設さ
れた逆台形型のフレームをそれぞれ固定し、各フレーム
におけるそれぞれ同じ高さの位置に穿設された各孔の間
に線状材を挿通せしめて各フレームを連結してなり、各
果樹の結果母枝を各フレームの最も低い位置にある各孔
の間に挿通された線状材によって固定し、上記結果母枝
からそれぞれ生じる新梢を、各フレームの最も低い位置
以外に穿設された各孔の間にそれぞれ挿通された線状材
によって、栽培列の左右両側に傾斜させて固定すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果樹栽培用棚に関する
ものであり、更に詳しくは、栽培管理に高度な熟練や経
験を必要とせず、また病害が少なくが高品質の果実を多
量に、しかも安定して収穫し得る果樹栽培用棚に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、果樹の栽培方法としては、そ
の樹種に応じて各種の栽培方法が提案されている。例え
ば、ブドウやキウイフルーツ(Chinese Goo
sberry)の栽培には、圃場一面に適宜間隔を置い
て多数の果樹を植え、各果樹の結果母枝をほぼ水平方向
に線状体等によって固定することによって圃場全体を被
う平棚を形成し、この平棚に沿って新梢に果樹房を発生
させる、平棚栽培方法が用いられている。
【0003】また、イチジクの栽培には、所定の列間隔
及び所定の間隔で列状に殖えたイチジクの結果母枝を、
栽培列の左右方向に亘る所定巾の基面上にはりめぐらす
と共に、上記結果母枝それぞれから生じる新梢を、上記
基面上の左右両側部にそれぞれ連なり且つそれぞれ斜の
上方に向って張り出す傾斜上に固定し、上記傾斜面にイ
チジクを発生させる、いわゆる一文字整枝法が用いられ
ている。
【0004】また、オウトウ(Cherry又はSwe
et Cherry) については、その収穫量及び品質
が、気象条件に大きな影響を受けるため、樹木をすっぽ
りビニールテントで覆い栽培することが提案されてい
る。
【0005】また、本発明者らは、先に、従来の果樹栽
培用棚の改良として、複数の支柱のそれぞれに長さの異
なる複数のフレームを下段ほど短いフレームが存するよ
うに上下方向にそれぞれ同じ数配設固定し、それぞれ同
じ段のフレームの両先端部同士をそれぞれ線状材で連結
してなる果樹栽培用棚等を提案している(特開平1−9
5710号公報、特開平4−58834号公報、特開平
5−31号公報、特開平6−141704号公報、及び
特開平7−59477号公報)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記平棚栽培
方法においては、圃場全体を被う水平な平棚に沿って果
実を発生させるため、果実が平棚に遮られて太陽光が直
接果実に当たり難く、糖度の高い果実を得にくいという
問題を有している。また、果樹の結果母枝から伸びる新
梢は折れ易いために、これを平棚に沿って均一に誘引す
るのには多大な時間と労力を要するという問題点もあ
る。
【0007】また、上記一文字整枝法においては、主枝
を誘引するパイプ、同パイプ支えや、新梢を誘引するパ
イプ、同パイプ隅柱、そして針金を多量に必要とし、し
かもこれらの組み立て、及び主枝及び新梢の整枝管理に
高度な熟練と経験を必要とし、栽培管理も容易でないと
いう問題点を有している。
【0008】また、上記オウトウの栽培方法において
は、薬剤散布や収穫等の際に、不自然な体位による高所
作業を余儀なくされ、墜落による危険と腰痛等を招来す
る問題点を有している。
【0009】また、本発明者らが提案した上記果樹栽培
用棚においては、新梢を支えるための線状材の数が十分
でなく(例えば3カ所)、該新梢を支えきれずに、これ
に傷を与えてしまうような場合もあり、未だ改良の余地
を有していた。
【0010】従って、本発明の目的は、上記従来の果樹
栽培方法の有する問題点を排除した果樹栽培用棚、即
ち、従来の果樹栽培方法に比較して果実への日当たりを
良くすることにより糖度の高い果実を得ることができ且
つ果実の熟成を早くすることができ、また収穫量も多く
且つ管理作業及び収穫作業も容易な果樹栽培用棚を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、支柱に固定する長さの異なる複数のフレームに
代えて、逆台形型のフレームを用いることにより上記目
的を達成し得ることを知見し、本発明を完成するに至っ
た。
【0012】即ち、本発明は、所定の列間隔及び所定の
間隔で列状に植えた果樹の各栽培列中に、所定の間隔を
置いて複数の支柱を立設し、各支柱に、その両傾斜部に
それぞれ所定間隔を置いて複数の孔が穿設された逆台形
型のフレームをそれぞれ固定し、各フレームにおけるそ
れぞれ同じ高さの位置に穿設された各孔の間に線状材を
挿通せしめて各フレームを連結してなり、各果樹の結果
母枝を各フレームの最も低い位置にある各孔の間に挿通
された線状材によって固定し、上記結果母枝からそれぞ
れ生じる新梢を、各フレームの最も低い位置以外に穿設
された各孔の間にそれぞれ挿通された線状材によって、
栽培列の左右両側に傾斜させて固定することを特徴とす
る果樹栽培用棚を提供するものである。
【0013】また、本発明は、上記果樹栽培用棚におい
て上記両傾斜部にそれぞれ4個の孔が穿設されたものを
提供するものである。
【0014】また、本発明は、上記果樹栽培用棚におい
て少なくとも各フレームの最も低い位置に穿設された孔
の直ぐ上の孔の間に、それぞれ一対の線状材を挿通せし
めて各フレームを連結したものを提供するものである。
【0015】更に、本発明は、所定の列間隔及び所定の
間隔で列状に植えた果樹の各栽培列中に、所定の間隔を
置いて複数の支柱を立設し、各支柱に、その両傾斜部に
それぞれ所定間隔を置いて複数の孔が穿設された逆台形
型のフレームをそれぞれ固定し、各フレームにおけるそ
れぞれ同じ高さの位置に穿設された各孔の間に線状材を
挿通せしめて各フレームを連結すると共に、上記フレー
ムの上辺両端部及び上記支柱の上端部を少なくとも囲む
囲い枠を上記各支柱にそれぞれ固定し、上記各囲い枠に
上方からシート材を巻き上げ可能に被せてなり、各果樹
の結果母枝を各フレームの最も低い位置にある各孔の間
に挿通された線状材によって固定し、上記結果母枝から
それぞれ生じる新梢を、各フレームの最も低い位置以外
に穿設された各孔の間にそれぞれ挿通された線状材によ
って、栽培列の左右両側に傾斜させて固定し、且つ上記
新梢の少なくとも上方を上記シート材によって開閉可能
に被覆することを特徴とする果樹栽培用棚を提供するも
のである。
【0016】更にまた、本発明は、上記果樹栽培用棚に
おいて、上記両傾斜部にそれぞれ4個の孔が設けられ、
且つ上記囲い枠は、その下端水平部が、最も高い位置に
穿設された孔とその直ぐ下の孔との間を横切るように固
定されるものを提供するものである。
【0017】本発明の果樹栽培用棚は、各種果樹の栽培
に特に制限無く用いることができるが、特に、ブドウ、
キウイフルーツ、イチジク、オウトウの栽培に好適に用
いられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4に示す果
樹栽培用棚を用いたブドウの栽培を例にとり説明する。
ここで、図1は本発明の果樹栽培用棚の一実施例を示す
斜視図であり、図2はその要部を示す側面図であり、図
3は本発明の果樹栽培用棚の別の実施例を示す斜視図で
あり、図4はその要部を示す側面図である。
【0019】図1中、符号1はブドウを示しており、該
ブドウ1は所定の列間隔及び所定の植付け間隔で列状に
植えられている。なお、図1においては1本のブドウの
みを示してある。
【0020】上記ブドウ1の栽培列中には、複数の支柱
2が、所定の間隔を置いて立設されている。これらの支
柱2には、その両傾斜部にそれぞれ所定間隔を置いて複
数の孔が穿設された逆台形型のフレーム3がそれぞれ固
定されている。なお、図1及び図2に示すフレーム3に
おいては、該フレームの両傾斜部4及び4’並びに下辺
5は、アングルからなっており、上辺6は、上記両傾斜
部4及び4’それぞれの上端に固定されたパイプからな
っている。
【0021】上記両傾斜部4及び4’が、水平面となす
角度θ(図2参照)は、栽培される果樹の種類等によっ
ても異なるが、一般に50〜80度であることが好まし
く、65〜73度であることが更に好ましい。上記角度
θが上記範囲内にあれば、果実が枝葉の陰に入らないた
め果実への陽当たりが非常に良好になり、糖度の高い果
実を得ることができ、且つ果実の成熟を早くすることが
でき、また収穫量も多く、栽培管理作業及び収穫作業も
容易となるので好ましい。なお、本実施例における上記
角度θは73度である。
【0022】図2に示すように、上記フレーム3の両傾
斜部4及び4’には、それぞれ所定間隔を置いて複数の
孔10a、10a’、・・・が穿設されており、該孔
は、左右対称となるような位置(高さ)に穿設されてい
る。なお、図1及び図2に示すフレーム3においては、
上記孔10a、10a’、・・・は、該フレーム3の両
傾斜部4及び4’に、左右対称にそれぞれ4個穿設され
ている。
【0023】図1に示すように、各フレーム3における
最も低い位置に穿設された孔10a及び10a’それぞ
れの間には、針金等の線状材7a及び7a’がそれぞれ
挿通され、該線状材7a及び7a’によって各フレーム
3に穿設された同位置にある孔10a及び10a’同士
がそれぞれ連結されている。
【0024】また、各フレーム3における最も低い位置
に穿設された孔10a及び10a’以外の孔10b、1
0b’、10c、10c’、10d及び10d’には、
それぞれ一対の線状材7b、7b、・・・を挿通せし
め、該線状材7b、7b、・・・によって各フレーム3
に穿設された同位置にある孔10b、10b’、・・・
同士がそれぞれ連結されている。
【0025】次に、本発明の別の実施例である、図3及
び図4に示すシート材を備えた果樹栽培用棚について説
明する。なお、図3及び図4において、図1及び図2と
同じ部材については同じ符号を付した。また、図3及び
図4に示す実施例は図1及び図2に示す実施例を変形し
たものであり、図1及び図2に示す実施例と同じ点につ
いては特に詳述しないが、図1及び図2関して詳述した
説明が適宜適用される。そこで、以下には図1及び図2
に示す実施例と異なる点について説明する。
【0026】本実施例においては、図3に示すように、
1本のパイプを折曲させてかまぼこ形に形成してなる囲
い枠9が上記フレーム3に設けられており、この囲い枠
9は、上記フレーム3の上辺6の両端部及び上記支柱2
の上端部を少なくとも囲むように固定されている。
【0027】上記囲い枠9について更に説明すると、図
4に示すように、該囲い枠9は略鉛直方向に配設される
立上がり部9c及び9d並びにこれら両立上がり部9c
及び9dをそれらの上端において一体的に連結する円弧
部9e及び9fを有している。また両立上がり部9c及
び9dの両下端は略水平内方ににそれぞれ折曲されて互
いに連結し、下端水平部9aを形成している。
【0028】上記囲い枠9は、上記支柱2の上端部、及
び上記支柱2と上記下端水平部9aとが交差する位置の
2カ所において、上記支柱2に固定されている。なお、
本実施例においては、上記囲い枠9は、固定具(図示せ
ず)によって上記支柱2に固定されている。
【0029】また、本実施例においては、図1及び図2
に示す実施例と同様に、上記フレーム3における両傾斜
部4及び4’にそれぞれ4個の孔10a、10a’、・
・・が穿設され、且つ上記囲い枠9は、その下端水平部
9aが、上記フレーム3において最も高い位置に穿設さ
れた孔10d及び10d’と、その直ぐ下の孔10c及
び10c’との間を横切るように、上記支柱2に固定さ
れている。
【0030】また、上記各囲い枠9には、その上方から
透明なシート材、例えばビニールシート等によって形成
されているシート材11が被せてある。そして、該シー
ト材11の長手方向(果樹の栽培列方向)左右両端部に
は、上記囲い枠9に沿って上下方向に転動可能に配設さ
れる一対のパイプ等よりなる棒材12及び12’がそれ
ぞれ固定されており、該棒材12及び12’を図4に示
す矢印方向に転動させることによって、シート材11の
左右半分それぞれを巻上げ可能になしてあり、且つ該棒
材12及び12’の重量によって上記シート材11を上
記囲い枠9に押し付けるようにして張設してある。な
お、該棒材12及び12’の端部にはクランク状の把手
13及び13’が設けられており、該把手13及び1
3’を図4に示す矢印方向に転動させることによって上
記シート材11を容易に巻き上げ可能になしてある。
【0031】なお、図3及び図4に示す実施例における
フレーム3の傾斜部4及び4’が、水平面となす角度θ
も、図1及び図2に示す実施例と同様に、一般に50〜
80度であることが好ましく、65〜73度であること
が更に好ましい。
【0032】次に、図1〜図4に示す本発明の果樹栽培
用棚を用いる果樹の好ましい栽培方法について、ブドウ
を例にとり説明する。
【0033】まず、図1及び図2に示す実施例の果樹栽
培用棚を用いる栽培方法について図1及び図2を参照し
つつ説明すると、所定の列間及び所定の植付け間隔で列
状に植えられた各ブドウ1の結果母枝20を、上記ブド
ウ1の栽培列の左右方向に亘って所定巾の略水平な基面
21を形成する上記線状材7a及び7a’にそれぞれ固
定する。
【0034】そして、上記結果母枝20それぞれから生
じる新梢22を、上記フレーム3の両傾斜部4及び4’
に沿って誘引せしめ、且つ一対の線状材7b、7b’、
・・・にそれぞれの新梢22を挟むようにして固定す
る。そして、上記傾斜部4及び4’に沿ってブドウ房2
4を発生させる。
【0035】次に、図3及び図4に示す実施例の果樹栽
培用棚を用いる栽培方法について図3及び図4を参照し
つつ説明すると、この栽培方法は図1及び図2に示す果
樹栽培用棚を用いた場合とほぼ同様であり、異なる点
は、上記シート材11によって上記両傾斜部4及び4’
の上方を被覆することができる点である。この果樹栽培
用棚を用いる栽培方法によれば、ブドウが雨害や雹害を
受ける惧れがある時期においては、ブドウの上方を上記
シート材11により被覆することによって雨害や雹害を
受けずにブドウを栽培し得る。この場合、上記囲い枠9
の立上がり部9c及び9dが、上記フレーム3における
上辺6の両端部を通る略鉛直線に沿って立上がっている
ため、上記シート材11によって上記両傾斜部4及び
4’の上方を被覆した状態においても、該両傾斜部4及
び4’の下方に外部と連通する開口部25(図4参照)
を形成することができるから、風通しは妨げられず且つ
ブドウ房24の収穫作業に支障を来たすこともない。ま
た、雨害や雹害を受ける惧れがない場合には、上記把手
13及び13’を矢印方向に転動させて上記シート材1
1を巻き上げれば、該シート材11が被覆されていない
状態でブドウを栽培できる。
【0036】以上、本発明の果樹栽培用棚を図1〜図4
に示す実施例に基づき、ブドウを例にとり説明したが、
本発明の果樹栽培用棚は、ブドウの栽培の他に、キウイ
フルーツ、イチジク及びオウトウ等をはじめとする各種
果樹の栽培にも用いることができる。
【0037】また、本発明の果樹栽培用棚の実施例は、
上述のものに限定されず、他の変更態様が種々可能であ
る。例えば、上記実施例の栽培用棚は、略水平な基面2
1を形成するようになしてあるが、形成される基面21
は必ずしも略水平でなくても良い。また、上記結果母枝
20全てを上記線状材7a及び7a’に固定する必要は
ない。また上記結果母枝20自体が面を形成するように
これを固定する必要はない。更に、上記新梢22も同様
にその全てを上記線状材7b、7b’、・・・に固定す
る必要はない。また、上記新梢22自体が面を形成する
ようにこれを固定する必要はない。
【0038】また、上記フレーム3の大きさ及び固定位
置は、果樹の種類等に応じて任意に選択できる。また、
上記フレーム3の上記支柱2への固定手段は、固定具、
溶接その他の固定手段を適宜用いることができる。ま
た、上記フレーム3における両傾斜部4及び4’に穿設
される孔の数も必要に応じて増加・減少させることがで
きる。図3及び図4に示す果樹栽培用棚においてこのよ
うに穿設される孔の数を増加した場合、上記囲い枠9に
おける上記下端水平部9aは、最も高い位置に穿設され
た孔とその直ぐ下の孔との間を横切るように固定されて
いなくてもよい。更に、上記フレーム3の上辺6として
一本の長手物のパイプを用い、隣り合う列間における上
辺6を一体化せしめてもよい。
【0039】また、上記囲い枠9の上記支柱2への固定
手段は、固定具に限られず、溶接その他の固定手段も用
いることができる。更に、上記囲い枠9は、上記フレー
ム3における上辺6の両端部においても固定されていて
よい。
【0040】更に、各フレームの最も低い位置に穿設さ
れた孔の直ぐ上の孔以外の孔(例えば、10a、10
a’、10c、10c’等)に挿通される線状材は、必
ずしも一対でなくてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の果樹栽培用棚によれば、新梢を
上記両傾斜部に沿ってその左右両側にそれぞれ傾斜状に
位置させるので、該新梢に無理な力を加えずに誘引する
ことができ、その損傷を防止することができる。従っ
て、整枝管理に高度な熟練と経験を必要としない。その
上、上記新梢が大量に且つ相互に間隔を保持して発生し
易くなるため、樹木ばかりでなく果実への日当たりが良
くしかも風通しが良いので、糖度の高い果実を高収穫量
で得ることができ、且つ果実の熟成を早くすることがで
きる。また、低木仕立てであるので薬剤や除草剤散布等
の管理作業及び収穫作業も極めて容易である。特に、本
発明のシート材を備えた果樹栽培用棚を用いれば、雨害
や雹害等も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の果樹栽培用棚の一実施例の概略を示す
斜視図である。
【図2】図1に示す果樹栽培用棚の要部の概略説明側面
図である。
【図3】本発明の果樹栽培用棚の別の実施例の概略を示
す斜視図である。
【図4】図3に示す果樹栽培用棚の要部の概略説明側面
図である。
【符号の説明】
1 ブドウ 2 支柱 3 フレーム 4、4’ 傾斜部 5 下辺 6 上辺 7a、7a’、7b、7b’ 線状材 9 囲い枠 9a 下端水平部 10a、10a’、10b、10b’ 孔 11 シート材 12、12’ 棒材 20 結果母枝 21 基面 22 新梢

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の列間隔及び所定の間隔で列状に植
    えた果樹の各栽培列中に、所定の間隔を置いて複数の支
    柱を立設し、各支柱に、その両傾斜部にそれぞれ所定間
    隔を置いて複数の孔が穿設された逆台形型のフレームを
    それぞれ固定し、各フレームにおけるそれぞれ同じ高さ
    の位置に穿設された各孔の間に線状材を挿通せしめて各
    フレームを連結してなり、各果樹の結果母枝を各フレー
    ムの最も低い位置にある各孔の間に挿通された線状材に
    よって固定し、上記結果母枝からそれぞれ生じる新梢
    を、各フレームの最も低い位置以外に穿設された各孔の
    間にそれぞれ挿通された線状材によって、栽培列の左右
    両側に傾斜させて固定することを特徴とする果樹栽培用
    棚。
  2. 【請求項2】 上記両傾斜部にそれぞれ4個の孔が穿設
    される、請求項1記載の果樹栽培用棚。
  3. 【請求項3】 少なくとも各フレームの最も低い位置に
    穿設された孔の直ぐ上の孔の間に、それぞれ一対の線状
    材を挿通せしめて各フレームを連結する、請求項1又は
    2記載の果樹栽培用棚。
  4. 【請求項4】 所定の列間隔及び所定の間隔で列状に植
    えた果樹の各栽培列中に、所定の間隔を置いて複数の支
    柱を立設し、各支柱に、その両傾斜部にそれぞれ所定間
    隔を置いて複数の孔が穿設された逆台形型のフレームを
    それぞれ固定し、各フレームにおけるそれぞれ同じ高さ
    の位置に穿設された各孔の間に線状材を挿通せしめて各
    フレームを連結すると共に、上記フレームの上辺両端部
    及び上記支柱の上端部を少なくとも囲む囲い枠を上記各
    支柱にそれぞれ固定し、上記各囲い枠に上方からシート
    材を巻き上げ可能に被せてなり、各果樹の結果母枝を各
    フレームの最も低い位置にある各孔の間に挿通された線
    状材によって固定し、上記結果母枝からそれぞれ生じる
    新梢を、各フレームの最も低い位置以外に穿設された各
    孔の間にそれぞれ挿通された線状材によって、栽培列の
    左右両側に傾斜させて固定し、且つ上記新梢の少なくと
    も上方を上記シート材によって開閉可能に被覆すること
    を特徴とする果樹栽培用棚。
  5. 【請求項5】 上記両傾斜部にそれぞれ4個の孔が設け
    られ、且つ上記囲い枠は、その下端水平部が、最も高い
    位置に穿設された孔とその直ぐ下の孔との間を横切るよ
    うに固定される、請求項4記載の果樹栽培用棚。
JP16562095A 1995-06-30 1995-06-30 果樹栽培用棚 Pending JPH099799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16562095A JPH099799A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 果樹栽培用棚

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16562095A JPH099799A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 果樹栽培用棚

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH099799A true JPH099799A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15815828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16562095A Pending JPH099799A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 果樹栽培用棚

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH099799A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103875497A (zh) * 2014-03-04 2014-06-25 西北农林科技大学 一种矮化自根砧苹果v形栽培技术
CN105900770A (zh) * 2016-04-19 2016-08-31 中国科学院华南植物园 一种篱壁模式栽培枸杞的方法
CN107750778A (zh) * 2017-11-02 2018-03-06 曾彦粤 一种高抗多用途果树避雨的新型栽培篱架
JP2018201458A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 栃木県 果樹の支持構造及びこれに用いるy字仕立用誘引パイプ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103875497A (zh) * 2014-03-04 2014-06-25 西北农林科技大学 一种矮化自根砧苹果v形栽培技术
CN105900770A (zh) * 2016-04-19 2016-08-31 中国科学院华南植物园 一种篱壁模式栽培枸杞的方法
JP2018201458A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 栃木県 果樹の支持構造及びこれに用いるy字仕立用誘引パイプ
CN107750778A (zh) * 2017-11-02 2018-03-06 曾彦粤 一种高抗多用途果树避雨的新型栽培篱架

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9930838B2 (en) Grid shoot positioning system for grape vines
KR102652676B1 (ko) 과일나무 및 관련 나무의 재배 방법
KR101209769B1 (ko) 포도재배용 비가림 장치 및 이를 이용한 포도재배방법
JP2008022796A (ja) 果樹低木栽培用整枝柵及び果樹低木栽培用装置
JPH0458834A (ja) キウイフルーツの栽培方法及び栽培用棚
JP2753977B2 (ja) 蔓性果樹棚の新梢支持方法およびその構造
JPH06141704A (ja) オウトウの栽培法及び果樹栽培用棚
JPH0565128B2 (ja)
JPH099799A (ja) 果樹栽培用棚
US20200053968A1 (en) Swing Arm Training Method Vines
US7152368B2 (en) Garden trellis
US20040093792A1 (en) Plant support system
US5272834A (en) Method and apparatus for plant culture
JPH0531A (ja) イチジクの栽培用棚
JP4163882B2 (ja) 櫓網床装置
KR20220002989U (ko) 덩굴성 과수 수직 재배용 프레임
RU149913U1 (ru) Двухплоскостная шпалера для ведения виноградных кустов
CN109479572B (zh) 一种用于大棚种植的瓜蒌繁殖架
JP2002084902A (ja) サクランボの栽培方法
KR20220000637U (ko) 작물 성장 유도용 줄 연결구
US20220061231A1 (en) Plant support cage
CN108811946A (zh) 植株落蔓方法以及植株落蔓系统
JP3132058U (ja) 櫓網床装置
JPH0759477A (ja) オウトウの栽培法及び果樹栽培用棚
US11889802B2 (en) Trellis structure and corresponding methods