JPH0997821A - 非接触微小部キャリア密度測定装置 - Google Patents

非接触微小部キャリア密度測定装置

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JPH0997821A
JPH0997821A JP7253956A JP25395695A JPH0997821A JP H0997821 A JPH0997821 A JP H0997821A JP 7253956 A JP7253956 A JP 7253956A JP 25395695 A JP25395695 A JP 25395695A JP H0997821 A JPH0997821 A JP H0997821A
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measured
plate
carrier density
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laser beam
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JP7253956A
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Yuzo Kamoshita
雄藏 鴨下
Shunyo Kobayashi
春洋 小林
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SANWA MUSEN SOKKI KENKYUSHO KK
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SANWA MUSEN SOKKI KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハの微小部分内におけるキャリア密度
を測定できる装置の提供。 【解決手段】 ウェーハ1に加える磁界を発生する磁界
発生コイル6と、ウェーハ1に前記磁界が加わった状態
で、集束された直線偏光のレーザビームをウェーハ1の
主面に入射光8として照射し、該レーザビームを前記主
面にて反射光10として反射させ、かつ、該レーザビー
ムを前記主面に透過光9として透過させる照射部と、反
射光8の偏光面の回転角θr或いは透過光9の偏光面の
回転角θτを検出する検出部と、検出された偏光面の回
転角を基に、前記主面における前記レーザビームの照射
面積内のキャリア密度を計算する計算部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェーハ等被測定
板の任意の微小範囲内のキャリア密度を非接触で測定す
る非接触キャリア密度測定装置に関し、特に、その深さ
も限定して求める非接触キャリア密度測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、キャリア密度は抵抗率から換算し
て求めた。その抵抗率を非接触で測定する方法としてう
ず電流法が使用されいてる。
【0003】図7を参照して、うず電流法の原理と動作
を説明する。即ち、ウェーハ1から距離dの位置に長さ
L、半径a、巻数nの励磁コイル2を設置する。図のよ
うにdは励磁コイル2のL/2までの距離である。この
励磁コイル2は、周波数fの高周波電源4によって励磁
され、励磁コイル2から交番磁束が発生し、これがウェ
ーハ1を貫通する。そこでファラディの電磁誘導に従っ
て、その貫通する磁束の時間変化に対応して、これを囲
む円周に沿ったウェーハ1内に起電力が発生する。そこ
で、この円周に沿う起電力に比例し、ウェーハ1の抵抗
率に逆比例するうず電流5が流れる。その値iは図に示
すようにコイル中心の延長線がウェーハを横切る点から
の半径rに依存する。rが増すほどその円内の磁束は増
加し、rとともに飽和する。一方、円を一周する抵抗は
rと共に直線的に増加する。従って、うず電流はrに対
し最大値を示す。
【0004】図8は規格化したその計算結果を示す。但
しi0 はつぎの値である。
【0005】 i0 =2fM/ρd2 ,M=μ0 πa2 nI (1) ここで、ρは抵抗率、Iは励磁電流、fは励磁周波数、
Mは励磁コイル2の磁気モーメントである。
【0006】図7にもどって、このうず電流自身もその
内部に磁界を作る。そこで測定コイル3によってその大
きさを求めるか、あるいは励磁用の高周波電源4からみ
たインピーダンスを測定して抵抗率ρを算出する。
【0007】この方法は接触式として使用されている四
端子式抵抗率測定装置に比して、非接触で測定できるた
め大変重要視された。しかし、図8からわかるようにr
>3dの範囲でρが一様でなければ正確な値は得られな
い。言い替えると3dより狭い範囲の測定はできないの
である。通常の装置においてdは1cm程度である。い
ま5mmまで短縮したとしてもr=1.5cm即ち、直
径3cmより小さな部分の測定はできない。したがっ
て、均一なウェーハ素材の測定はできるが、各種のウェ
ーハプロセスの途中で極く限られた局部の測定には適し
ない。一方、IC技術は高密度微細化が進み、微小部分
のキャリア密度、あるいはこれに代る抵抗率の測定が重
要になった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
うず電流による非接触抵抗率測定では数cmの広い範囲
が必要であった。しかしウェーハ内の任意点における微
小部分のキャリア密度を非接触で求める測定装置の実現
が強く望まれている。
【0009】そこで、従来のうず電流法では不可能であ
ったμmオーダの微小部分のキャリア密度を非接触で測
定できる装置を提供する事が本発明の第1の課題であ
る。
【0010】さらに、ウェーハ工程で各種の層を形成す
るに当って、その微小部分のある深さまでのキャリア密
度を求める事ができると、その効果は極めて大きい。そ
の深さを限定した測定を可能とする事が本発明の第2の
課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、被測定
板に加える磁界を発生する磁界発生手段と、前記被測定
板に前記磁界が加わった状態で、集束された直線偏光の
レーザビームを前記被測定板の主面に入射光として照射
し、該レーザビームを前記主面にて反射光として反射さ
せる照射手段と、前記反射光の偏光面の回転角を検出す
る手段と、検出された偏光面の回転角を基に、前記被測
定板の主面における前記レーザビームの照射面積内のキ
ャリア密度を計算する計算手段とを有することを特徴と
する非接触微小部キャリア密度測定装置が得られる。
【0012】更に本発明によれば、被測定板に加える磁
界を発生する磁界発生手段と、前記被測定板に前記磁界
が加わった状態で、集束された直線偏光のレーザビーム
を前記被測定板の主面に入射光として照射し、該レーザ
ビームを前記主面に透過光として透過させる照射手段
と、前記透過光の偏光面の回転角を検出する手段と、検
出された偏光面の回転角を基に、前記被測定板の主面に
おける前記レーザビームの照射面積内のキャリア密度を
計算する計算手段とを有することを特徴とする非接触微
小部キャリア密度測定装置が得られる。
【0013】また本発明によれば、集束されたレーザビ
ームを被測定板の主面に入射光として照射し、該レーザ
ビームを前記主面にて反射光として反射させると共に透
過光として透過させる照射手段と、前記入射光と前記反
射光の出力差に対する前記透過光の出力比を検出する手
段と、この検出された比を基に、前記主面における前記
レーザビームの照射面積内のキャリア密度を計算する計
算手段とを有することを特徴とする非接触微小部キャリ
ア密度測定装置が得られる。
【0014】更に本発明によれば、主面とこの主面に対
向する対向面とを有する被測定板の前記対向面から所定
距離だけ離れた状態に前記対向面の近傍に配置され、前
記被測定板内の前記対向面から所定の深さまでの所定の
領域に高密度磁束を発生する手段と、前記所定の領域に
前記磁束が加わった状態で、集束された直線偏光のレー
ザビームを前記被測定板の前記主面に入射光として照射
し、該レーザビームを前記主面に透過光として前記所定
の領域に向けて透過させる照射手段と、前記所定の領域
を通った前記透過光の偏光面の回転角を検出する手段
と、検出された偏光面の回転角を基に、前記レーザビー
ムの断面積での前記所定の領域内のキャリア密度を計算
する計算手段とを備えたことを特徴とする非接触微小部
キャリア密度測定装置が得られる。
【0015】また本発明によれば、被測定板の主面の近
傍に設けられ、前記被測定板の内部の微小領域に前記主
面に平行な部分をもつ交番磁束を発生する磁界発生手段
と、前記被測定板の前記主面に対向する対向面の近傍に
設けられ、前記交番磁束の前記主面に平行な部分によっ
て発生するうず電流によって生じる交番磁束を検出する
手段と、この検出された交番磁束を基に前記微小領域内
のキャリア密度を測定する手段を備えたことを特徴とす
る非接触微小部キャリア密度測定装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。
【0017】本発明に係る非接触微小部キャリア密度測
定装置は、細く集束されたレーザビームを使用する。ウ
ェーハ等の被測定板にそのレーザビームと磁界を同時に
印加し、反射およびまたは透過するレーザビームがウェ
ーハの特性に関する情報をもってくる事を利用するので
ある。レーザビームはその波長のオーダーに集束できる
ので、ウェーハのその照射面積内の測定が可能になる。
更に、被測定板の主面の近傍に設けられ、前記被測定板
の内部の微小領域に前記主面に平行な部分をもつ交番磁
束を発生する磁界発生手段と、前記被測定板の前記主面
に対向する対向面の近傍に設けられ、前記交番磁束の前
記主面に平行な部分によって発生するうず電流によって
生じる交番磁束を検出する手段と、この検出された交番
磁束を基に前記微小領域内のキャリア密度を測定する手
段を備えることによって、うず電流を利用しても微小部
のキャリア密度の測定ができる。
【0018】図1を参照して本発明の原理を説明する。
これは上述の第1の課題を達成するためのものである。
被測定板としてのウェーハ1の主面に直線偏光の集束し
たレーザビームを入射光8として照射する。実際は垂直
に当てるが、説明の便宜上斜め入射に画いてある。その
一部はウェーハ1の裏側(対向面側)に透過する。この
とき、磁界発生コイル6によりウェーハ1内に磁界Hを
加えておくと、その透過光9の偏光面はファラディ回転
を行なう。その回転角θτはつぎの(2)式のようにな
る。
【0019】 θτ=VHt …(2) このtはウェーハ1の厚さで、Vはベルデ定数である。
Vの値はウェーハ1の伝導帯にあるキャリア密度に比例
する。そこで、tの既知量と磁界発生コイル6によって
設定されたHの値、および透過光9を公知の偏光解析器
に導いて得られる回転角θτからVが求められる。そこ
でVからキャリア密度を算出することができる。Hをあ
る周波数の交番磁束とすると、θτは正、負にその周波
数で振れるから測定感度が上がる。レーザビームは波長
のオーダに集束できるのでウェーハ1のμmオーダの局
部の測定が可能となる。また反射光10も磁気カー効果
によって偏光面が回転するのでその回転角θrからも同
様に算出できる。
【0020】さらに、図2に示すように、アルミニウム
等の非磁性材料からなる反射板11を用いると、透過光
9(図1)は再び戻りながら透過光12として透過する
ことになる。この場合の回転角は(2)式に従い、2倍
となって感度が増す。さらにウェーハ1の一方の側に入
出力測定装置をまとめる事ができるので実用的効果が大
きい。
【0021】図1及び図2において、さらにレーザ波長
をウェーハ1のエネルギギャップ相当値より長いものと
すると、透過光9または12は透過中に減衰する。入射
光8に対する透過光の出力比からその減衰を求めると、
減衰が1/e(eは自然対数の底)となる減衰定数が得
られる。この減衰定数はレーザ波長と抵抗率の積の平方
根に比例するので抵抗率を求め、これからキャリア密度
が得られる。なお反射光10はウェーハ1表面の凹凸に
強く影響され、これが透過光にも及ぶ。そこで反射光1
0の入射光8に対する出力比も同時に測定し、その補正
をすればよい。
【0022】また、入射光8と反射光10の出力差に対
する透過光12の出力比を検出し、この検出された比を
基に、キャリア密度を求める。
【0023】さらに上記したウェーハの限定された厚さ
内のキャリア密度を求める第2の課題に対する本発明の
解決手段を説明する。図3はその原理で、高密度磁気記
録用ヘッド13によって強力な磁界をウェーハ1の対向
面側の微小範囲(所定の領域)に発生させる。そのた
め、高密度磁気記録用ヘッド13として、公知のギャッ
プ0.2μm程度のリングヘッド、あるいは特に透過率
が高く断面積1(μm)2 程度の主磁極をもつ単磁極ヘ
ッド[電子情報通信学会春季大会、SC−3−3(19
94)]を使用する。図3は高密度磁気記録用ヘッド1
3としてリングヘッドを用いた場合で、高周波電源15
によって高密度磁気記録用ヘッド13を励磁すると、高
密度磁気記録用ヘッド13のギャップを通してウェーハ
1内の対向面側の所定の領域に磁束14を作る。各磁極
の下方で磁束14の垂直成分は強いが、狭ギャップのた
め余り広がる事がない。そこで集束した直線偏光を入射
光8としてアルミニウムからなる反射板11に向けて照
射すると、透過→反射→透過を行って戻る透過光12は
ファラディ回転を受けるが、ウェーハ1内に磁束14が
浸透するΔtの範囲に限定される。しかも、そのΔtは
ヘッドとウェーハ1の間隔Δd、および/または高周波
電源15の周波数によって調節が可能である。
【0024】更に、図3のヘッド13によって発生する
高密度磁束は、微小な領域にうず電流を生じる。このう
ず電流によってさらに磁界が生じるが、これは印加磁界
と位相差を持つので適当な磁界センサによって求めるこ
とができる。この値からも微小領域のキャリア密度を求
めることができる。
【0025】まとめると、本発明に係る非接触微小部キ
ャリア密度測定装置は、集束した直線偏光のレーザビー
ムを、磁界を印加したウェーハ等の被測定板に照射す
る。そのレーザビームの一部はウェーハ等の被測定板か
ら反射し、他は吸収されながら透過光として透過する。
その何れも磁界に比例して偏光面が回転する。その比例
係数は、ウェーハ等の被測定板のキャリア密度に比例す
る。また、レーザを集束しているが、例えば波長1.3
μmのレーザを使用すると、その径は1.5μm程度に
なる。
【0026】さらに上記の透過光が減衰してその強度が
1/e(eは自然対数の底)となる減衰を求めている
が、これは抵抗率の平方根に比例する。
【0027】さらに本発明は、高密度磁気記録用ヘッド
を用い、ウェーハ等の被測定板との微小間隔を高精度に
制御し、高周波電源によって励磁している。そのヘッド
は高透磁率材料に0.2μm程度のギャップを設けたも
ので、このギャップに発生する強力な磁界がウェーハ等
の被測定板内の局部に発生する。その磁界の垂直成分は
ウェーハ等被測定板の限られた深さに発生する。
【0028】図4を参照すると、本発明の第1の実施例
による非接触微小部キャリア密度測定装置は、磁界と直
線偏光レーザビームを同時に加え、レーザビームの照射
面積に相当する部分のキャリア密度を求めるものであ
り、同様の参照符号で示した同様の部分を含む。磁界発
生コイル6は従来の図7の場合や図1及び図2の場合と
同様のもので、高周波電源7によって励磁される。その
発生磁界はウェーハ1を貫通する。レーザ偏光解析ヘッ
ド16は光磁気ディスク装置で使用されている公知のも
ので、レーザダイオード、ビームスプリッタ、対物レン
ズ、偏光解析器、4分割受光器等を一体化したものであ
る。レーザ偏光解析ヘッド16のレーザダイオードは、
レーザ駆動電流制御部17によって駆動電流を制御され
る。その4分割受光器の出力差をフォーカスサーボ制御
装置18に導く。その指令信号がボイスコイル23に伝
えられ、レーザ入力ビームである入射光8はウェーハ1
の表面に常に焦点を結ぶ。その反射光10は磁界発生コ
イル6による磁界のもとで、磁気カー効果を受け回転す
る。その回転角はレーザ偏光解析ヘッド16内の偏光解
析器を経て、偏光回転角信号発生装置19により回転角
に比例した回転角信号となって、反射出力信号発生装置
20が発生する反射光10に比例した反射出力信号と共
にコンピュータ21に入る。コンピュータ21では、磁
界発生コイル6の発生している磁界に比例した磁界信号
入射光8に比例したレーザ入力信号24(レーザ駆動電
流制御部17によって発生される)およびウェーハ1の
各種の物理常数(偏光回転角信号発生装置19及び反射
出力信号発生装置20の出力)が入力され、キャリア密
度の値を算出する。
【0029】図5を参照すると、本発明の第2の実施例
による非接触微小部キャリア密度測定装置は、磁界発生
コイル6(図4)に替えて高密度磁気記録用ヘッド13
を用い、高密度磁気記録用ヘッド13とウェーハ1との
間にはアルミニウム等の非磁性体からなる反射板11が
設けられている。ピックアップフォーカスサーボ制御装
置18′によりウェーハ1表面または反射板11の何れ
にもレーザの焦点を結ぶ事ができる。反射板11に結ぶ
と、戻り光としての透過光12はウェーハ1を往復透過
する。高密度磁気記録用ヘッド13の作るウェーハ1内
の垂直方向磁界とその侵入の深さΔtの積に比例して透
過光12の偏光面はファラディ効果による回転をする。
その回転角に比例した回転角信号(偏光回転角信号発生
装置19の出力)、反射透過出力信号発生装置20′が
発生する透過光12に比例した透過出力信号、レーザ入
力信号24等が図4の場合と同様に、コンピュータ21
に入力され、キャリア密度が算出される。
【0030】図6を参照すると、本発明の本発明の第3
の実施例による非接触微小部キャリア密度測定装置は、
ウェーハ1内部の微小部にウェーハ1の主面と平行な部
分をもつ交番磁束25を発生させ、これが作るうず電流
26に基づいて生じる交番磁束27を起電力に変換し
て、ウェーハ1内部の微小部のキャリア密度を測定する
ものである。高密度磁気記録用ヘッド13は0.3μm
程度のギャップgをもつ。この高密度磁気記録用ヘッド
13を高周波電源4によって励磁すると、ウェーハ1内
を通る交番磁束25が発生する。その磁束のウェーハ1
の前記主面と平行な部分はほぼギャップgと等しい。そ
の時間的な変化により、うず電流26が生じるが、これ
は、ウェーハ1内部の微小部のキャリア密度に比例す
る。さらに、このうず電流26によって、うず電流26
に比例した交番磁界27が発生する。そのウェーハ1の
対向面から外に出る磁束を高密度磁気記録用ヘッド24
´で起電力に変換し、その起電力を電圧計29で測定す
る。その測定値はウェーハ1の微小部(この長さはギャ
ップgと等しい)のキャリア密度を示す。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の非接触微小部キャリア密度測定装置によれば、ウェー
ハを貫通する磁界が広く分布していても、レーザスポッ
トの面積に相当する部分の情報が得られる。すなわち、
従来は数cmの範囲の測定であったが、レーザスポット
直径の約1.5μmという微小部分の値が得られる。
【0032】さらに、他の磁界発生手段(即ち、高密度
磁気記録ヘッド)を用いた場合は、ウェーハ内の垂直磁
界の侵入の深さが調節される。したがって、広さがレー
ザスポットの断面積で、厚さが上記の垂直磁界侵入の深
さに相当する微小部分の測定が可能である。高密度微細
化の進む集積回路を作るウェーハプロセスにおいて、上
記の測定値は重要で、その技術的効果は極めて大きい。
また、被測定点にレーザビームは常に焦点を結び、その
測定点はX−Y走査、ヘリカル走査等を行ってウェーハ
全面の測定もできる。
【0033】以上はウェーハについて述べたが、一般の
磁気ディスクのベルディ常数等も同様に求められ、本発
明はウェーハのキャリア密度測定に限定されるものでな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による非接触微小部キャリア密度測定装
置の原理を説明するための図である。
【図2】本発明による非接触微小部キャリア密度測定装
置で透過光を入射側に戻す原理説明図である。
【図3】本発明による非接触微小部キャリア密度測定装
置で、高密度磁気記録用ヘッドを用いるときの原理を説
明する図である。
【図4】本発明の第1の実施例による非接触微小部キャ
リア密度測定装置のブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施例による非接触微小部キャ
リア密度測定装置のブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例による非接触微小部キャ
リア密度測定装置のブロック図である。
【図7】従来のうず電流非接触抵抗率測定装置の原理図
である。
【図8】図1の測定装置におけるうず電流密度の規格化
した広がりを示した図である。
【符号の説明】
1 ウェーハ 2 励磁コイル 3 測定コイル 4 高周波電源 5 うず電流 6 磁界発生コイル 7 高周波電源 11 反射板 13 高密度磁気記録用ヘッド 15 高周波電源 16 レーザ偏光解析ヘッド 17 レーザ駆動電流制御部 18 フォーカスサーボ制御装置 21 コンピュータ 23 ボイスコイル 24´ 高密度磁気記録用ヘッド 25 交番磁束 26 うず電流 27 交番磁束 29 電圧計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定板に加える磁界を発生する磁界発
    生手段と、前記被測定板に前記磁界が加わった状態で、
    集束された直線偏光のレーザビームを前記被測定板の主
    面に入射光として照射し、該レーザビームを前記主面に
    て反射光として反射させる照射手段と、前記反射光の偏
    光面の回転角を検出する手段と、検出された偏光面の回
    転角を基に、前記被測定板の主面における前記レーザビ
    ームの照射面積内のキャリア密度を計算する計算手段と
    を有することを特徴とする非接触微小部キャリア密度測
    定装置。
  2. 【請求項2】 被測定板に加える磁界を発生する磁界発
    生手段と、前記被測定板に前記磁界が加わった状態で、
    集束された直線偏光のレーザビームを前記被測定板の主
    面に入射光として照射し、該レーザビームを前記主面に
    透過光として透過させる照射手段と、前記透過光の偏光
    面の回転角を検出する手段と、検出された偏光面の回転
    角を基に、前記被測定板の主面における前記レーザビー
    ムの照射面積内のキャリア密度を計算する計算手段とを
    有することを特徴とする非接触微小部キャリア密度測定
    装置。
  3. 【請求項3】 集束されたレーザビームを被測定板の主
    面に入射光として照射し、該レーザビームを前記主面に
    て反射光として反射させると共に透過光として透過させ
    る照射手段と、前記入射光と前記反射光の出力差に対す
    る前記透過光の出力比を検出する手段と、この検出され
    た比を基に、前記主面における前記レーザビームの照射
    面積内のキャリア密度を計算する計算手段とを有するこ
    とを特徴とする非接触微小部キャリア密度測定装置。
  4. 【請求項4】 主面とこの主面に対向する対向面とを有
    する被測定板の前記対向面から所定距離だけ離れた状態
    に前記対向面の近傍に配置され、前記被測定板内の前記
    対向面から所定の深さまでの所定の領域に高密度磁束を
    発生する手段と、前記所定の領域に前記磁束が加わった
    状態で、集束された直線偏光のレーザビームを前記被測
    定板の前記主面に入射光として照射し、該レーザビーム
    を前記主面に透過光として前記所定の領域に向けて透過
    させる照射手段と、前記所定の領域を通った前記透過光
    の偏光面の回転角を検出する手段と、検出された偏光面
    の回転角を基に、前記レーザビームの断面積での前記所
    定の領域内のキャリア密度を計算する計算手段とを備え
    たことを特徴とする非接触微小部キャリア密度測定装
    置。
  5. 【請求項5】 被測定板の主面の近傍に設けられ、前記
    被測定板の内部の微小領域に前記主面に平行な部分をも
    つ交番磁束を発生する磁界発生手段と、前記被測定板の
    前記主面に対向する対向面の近傍に設けられ、前記交番
    磁束の前記主面に平行な部分によって発生するうず電流
    によって生じる交番磁束を検出する手段と、この検出さ
    れた交番磁束を基に前記微小領域内のキャリア密度を測
    定する手段を備えたことを特徴とする非接触微小部キャ
    リア密度測定装置。
JP7253956A 1995-09-29 1995-09-29 非接触微小部キャリア密度測定装置 Withdrawn JPH0997821A (ja)

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JP7253956A JPH0997821A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 非接触微小部キャリア密度測定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155967A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電磁波偏波面回転装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155967A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電磁波偏波面回転装置

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