JPH0997764A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH0997764A
JPH0997764A JP25329495A JP25329495A JPH0997764A JP H0997764 A JPH0997764 A JP H0997764A JP 25329495 A JP25329495 A JP 25329495A JP 25329495 A JP25329495 A JP 25329495A JP H0997764 A JPH0997764 A JP H0997764A
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JP
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substrate
substrate holder
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temperature
holder
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JP25329495A
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Tomiya Sasaki
富也 佐々木
Hirosuke Sato
裕輔 佐藤
Toshiaki Takase
俊朗 高瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に基板の温度を均一に保持でき、基板
としての諸性能を満足した処理が行える基板処理装置を
提供する。 【解決手段】 処理容器1内に配置された基板ホルダ2
0上に基板Sを載置すると共に、処理容器1内にガスを
導入しながら基板Sを所定温度に保持して所定の処理を
施す基板処理装置において、基板Sの周縁部を基板ホル
ダ20に熱的にほぼ均一に接触させる保持機構53を設
け、基板Sの温度を短時間で均一化させることが可能な
基板処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ等の
基板の表面に薄膜を形成したり、基板の表面に形成され
ている薄膜に対してエッチング処理を施したりするのに
好適な基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体ウェハ等の基板の
表面に薄膜を形成する方法には幾つかある。気相成長法
もその1つである。気相成長法は、高温下での原料ガス
の化学反応を利用したもので、各種の膜を強い付着強度
で得られること、膜厚制御が比較的容易であることなど
の利点を備えている。そして、実際に基板の表面に薄膜
を形成する基板処理装置としては、複数の基板の表面に
同時に成膜するバッチ式の装置が広く使用されている。
【0003】しかし、近年では基板である半導体ウェハ
が大口径化しているため、バッチ式の装置ではウェハ面
内やウェハ間の成膜の均一性を確保することが困難にな
っている。このようなことから、半導体素子製造の分野
では、半導体ウェハに対して1枚毎に成膜する枚葉式の
装置が使用される傾向にある。
【0004】枚葉式の装置では、スループットを向上さ
せるために、成膜速度を高速化させる必要がある。成膜
速度を高速化する手段としては、成膜温度を高くすると
ともに基板を回転させながら成膜する方法が考えられて
いる。すなわち、基板を回転させることによって基板表
面近傍のガスを遠心力で送り出すことができ、この送り
出しで境界層の厚みを薄くできる。この結果、高温の基
板に対して原料ガスの拡散を容易化でき、その結果とし
て成膜速度を増加させることができる。このような作用
は、基板の表面に形成されている薄膜に対してエッチン
グ処理を行う場合においても有効である。すなわち、高
温の基板に対するエッチングガスの拡散速度を速めるこ
とができるので、エッチングに要する時間を短縮するこ
とができる。
【0005】ところで、上記のように成膜処理時やエッ
チング処理時に基板を回転させるようにした基板処理装
置では、処理容器内に配置された基板ホルダを何等かの
手段で回転自在に支持し、これに回転駆動力を与える必
要がある。これを実現する最も一般的な方法として、基
板ホルダに回転軸を直結し、この回転軸を軸受で支持す
るとともにモータで回転軸に回転力を与えることが考え
られる。
【0006】しかし、基板ホルダに搭載された基板を回
転させながら、基板ホルダの基板搭載面と反対側に配置
された加熱用ヒータにより、基板表面温度を例えば60
0〜900℃程度に均一に保持する必要がある。この基
板温度の均一性は、製造される半導体素子の性能を考慮
すると600〜900℃にもなる基板表面温度を±0.
1〜3℃程度の範囲で均一に保持しなければならない。
もし基板表面の温度が不均一になると基板表面を処理し
て形成される成長薄膜の厚さがばらついたりし、基板と
しての諸性能が出なくなるからである。
【0007】基板の加熱は、基板ホルダ下部に配置され
た加熱用ヒータの輻射熱によるものと、基板と基板ホル
ダと加熱用ヒータとの間に存在するガスを介しての熱伝
導によって行われる。このようにガスの熱伝導により行
われるのは、基板と基板ホルダと加熱用ヒータとのそれ
ぞれの間隔が極微小であることから自然対流が起こり難
いからである。
【0008】しかしながら、搬送装置により常温の予備
室から基板が処理容器内に搬送され、基板ホルダ上に搭
載されるが、基板ホルダの温度は上記通り600〜90
0℃程度に制御されるため、基板の搬送中や基板ホルダ
に搭載された後に、基板には極端な温度変化に起因した
変形が発生する。基板が変形した状態で基板ホルダに搭
載されている場合、基板ホルダに接触している基板面の
温度が先に上がり、非接触の部分は温度が低くなってし
まう。このように変形した基板の温度を一定に制御する
までには例えば3〜10分以上を要し、生産性(スルー
プット)が悪くなる。
【0009】もし、生産性を上げるため基板に温度分布
が付いたままで処理を行った場合には、例えば成膜処理
の場合には薄膜の厚さが不均一になり基板としての諸性
能が得られなくなるといった問題点を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
基板処理装置にあっては、基板を高温で均一な温度分布
に保持する必要があるが、基板には極端な温度変化に起
因した変形が発生し、この変形に起因して、基板の温度
が不均一となり、このような基板の温度を一定に制御す
るのに時間を要し、スループットが悪くなっていた。
【0011】また、スループットを優先して基板に温度
分布が付いたままで処理を行った場合には基板としての
諸性能が得られなくなるといった問題点を有していた。
本発明は、短時間に基板の温度を均一に保持でき、基板
としての諸性能を満足した処理が行える基板処理装置を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、処理容器内に
配置された基板ホルダ上に基板を載置すると共に、前記
処理容器内にガスを導入しながら前記基板を所定温度に
保持して該基板に所定の処理を施す基板処理装置におい
て、前記基板の周縁部を前記基板ホルダに押付け、前記
基板の周縁部を前記基板ホルダに熱的にほぼ均一に接触
させる保持機構を設けたことを特徴としている。
【0013】また、前記保持機構は、前記基板ホルダに
対して移動可能に取付けられ前記基板の周縁部を保持お
よび解放が可能な保持板から成ることを特徴としてい
る。また、本発明の基板処理装置は、処理容器と、この
処理容器内に配置されて基板を保持する基板ホルダと、
この基板ホルダに連結された中空の回転軸と、この回転
軸を回転可能に支持する軸受手段と、前記回転軸に回転
駆動力を与える駆動手段と、前記基板ホルダを介して前
記基板を加熱する加熱手段と、前記回転軸との間に微小
ギャップを介して配置され前記回転軸を冷却する冷却手
段と、前記基板の周縁部を前記基板ホルダに熱的に略均
一に接触させる保持機構とを備えたことを特徴としてい
る。
【0014】このように構成された基板処理装置は、基
板が処理室内に搬送され、基板ホルダ載置された後に基
板ホルダ外周に設けられた保持機構によって、基板の周
縁部が基板ホルダ熱的にほぼ均一に接触固定されるた
め、温度変化による変形が起こりにくく、接触面が一定
になる。したがって、基板の周縁部(外周部)の温度条
件が一定になり、基板の温度を短時間で均一化させるこ
とができる。よって基板の生産性を上げることができる
と共に、所望の性能を満足する基板処理を行うことがで
きるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施形態を説明する。図1には本発明の一実施形態に係
る基板処理装置、ここには本発明を枚葉式の基板処理装
置に適用した例の概略断面図が示されている。
【0016】図1を用いて、概略の全体構成について説
明する。図中1は処理容器を示している。この処理容器
1は実際には幾つかのパーツの組合せによって構成され
ているが、ここでは図の簡単化を図るために一体に形成
されているように示されている。
【0017】処理容器1内の上方には処理室2が形成さ
れており、下方には後述する磁気軸受34および回転駆
動機構としてのモータ35を収容する収容空間3が形成
されている。
【0018】処理室2の上壁11は石英板等の透明部材
で形成されている。そして、上壁11の上方には図示し
ない放射温度計等が配置される。処理室2内で上壁11
に対向する位置には、石英等の耐熱性透明部材で形成さ
れた整流板12が配置されている。整理板12の上面周
縁部には環状の仕切板13が配置されており、この仕切
板13によって整流板12と上壁11との間が原料ガス
供給室14とパージガス供給室15とに区画されてい
る。原料ガス供給室14は原料ガス導入口16を介して
図示しない原料ガス供給源に選択的に接続され、またパ
ージガス供給室15はパージガス導入口17を介して図
示しないパージガス供給源に選択的に接続される。
【0019】処理室2の側壁で上部位置には、後述する
被処理基板Sを処理室2へ出し入れするための搬入口1
8が設けられている。この搬入口18は被処理基板Sを
出し入れする期間以外は図示しないバルブによって閉じ
られている。処理室2の側壁で下部位置には、処理室2
を通過した原料ガスおよびパージガスを排出するための
排気口19が周方向の複数箇所に亘って形成されてい
る。
【0020】処理室2内で中央部上方位置には被処理基
板Sを保持するための基板ホルダ20が配置されてい
る。この基板ホルダ20は、ガス発生量を抑え、かつ高
温雰囲気や腐食雰囲気に耐えさせるためにカーボン系の
材料によって形成されている。なお、この例において、
基板ホルダ20は、基板ホルダ本体21と、この本体2
1の下面中央部から下方に向けて所定長さ筒状に延びた
軸部22と、この軸部22の下端に一体に形成されたフ
ランジ部23とで形成されている。そして、フランジ部
23がネジ24を介して回転軸25の上端部に連結され
ている。この構造から判るように、軸部22およびフラ
ンジ部23は、回転軸25の一部を構成している。
【0021】回転軸25は、ステンレス鋼などで形成さ
れており、実際には幾つかのパーツの組合せによって構
成されているが、ここでは図の簡単化を図るために一体
に形成されているように示されている。回転軸25は中
空に形成されており、フランジ部23との連結部分に、
軸部22より大径な、たとえば軸方向の長さが25mm,内
径が28mm、周壁の厚みが2mm の中空大径部26が形成さ
れている。そして、この回転軸25の下端側は収容空間
3まで延びている。
【0022】基板ホルダ20の周囲には、遮熱筒27が
配置されており、この遮熱筒27は支持材28を介して
処理室2の側壁に固定されている。基板ホルダ20の下
方位置には、基板ホルダ20に近接させて加熱源として
の第1の電気ヒータ29aが配置されている。この第1
の電気ヒータ29aは給電路を兼ねた支持材30によっ
て処理室2の側壁に固定されている。第1の電気ヒータ
29aへの給電線は絶縁状態で処理室2の外に導かれて
いる。第1の電気ヒータ29とフランジ部23との間に
は遮熱板31が配置されている。
【0023】また回転軸25の一部を成す軸部22の周
囲には軸部22を加熱するための第2の電気ヒータ29
bが配置されている。この第2の電気ヒータ29bも給
電路を兼ねた支持材30によって処理室2の側壁に固定
される(第1の電気ヒータ29aと位相をずらして支持
材30に支持されているので図1では現れていない)と
共に、第2の電気ヒータ29bへの給電線は絶縁状態で
処理室2の外に導かれている。
【0024】回転軸25に形成された中空大径部26の
周囲には、中空大径部26との間に1mm 程度の微小ギャ
ップAを設けて冷却液流路32が対向配置されている。
この冷却液流路32には導入口33から25℃程度の冷却
水が導入され、図示しない排出口から排出される。
【0025】処理室2のいわゆる底壁には、中空大径部
26と冷却液流路32との間に形成された微小ギャップ
Aにパージガスを流すためのパージガス導入口55が設
けられ、このパージガス導入口55を通して水素、ヘリ
ウム、ネオンなどの熱伝導率の大きなガスが供給され
る。
【0026】一方、収容空間3には、回転軸25に設け
られた要素との間で回転軸25の非接触支承を実現する
磁気軸受34と回転軸25に対して非接触に回転力を与
えるモータ35とが配置されている。
【0027】磁気軸受34は、ラジアル軸受36、37
とスラスト軸受38とからなる5軸制御型に構成されて
いる。ラジアル軸受36、37は、回転軸25の外周に
装着された磁性リング39と、この磁性リング39の周
囲に固定されるとともに周方向に等間隔に4つの磁極4
0を設けてなる固定継鉄41と、各磁極40に装着され
た制御コイル42とで構成されている。
【0028】スラスト軸受38は、回転軸25に設けら
れた鍔部43と、この鍔部43の上下面に固定された環
状の磁性板44,45と、これら磁性板44,45に対
向するように固定された断面U字状の固定継鉄46,4
7と、この固定継鉄46,47に装着された制御コイル
48,49とで構成されている。
【0029】これらラジアル軸受36,37およびスラ
スト軸受38は、図示しないセンサで検出された変位信
号を入力すると図示しない制御装置によって各制御コイ
ル42,48,49の電流が制御され、これによってラ
ジアル方向、スラスト方向ともに完全な非接触支承を実
現している。なお、制御方法については公知であるか
ら、詳しい説明は省略する。
【0030】収容空間3の下部壁には、収容空間3に侵
入しようとするプロセスガスを押し出す形に水素、ヘリ
ウム、ネオンなどのパージガスを収容空間3に流すため
のパージガス導入口50が形成されている。
【0031】なお、図1中、51は回転軸25内および
基板ホルダ20の軸部22内に、これらとは非接触に軸
部22の基端近くまで差込まれて基板ホルダ20(被処
理基板S)の温度計測に供される熱電対を示し、52,
53は磁気軸受34を動作させていない期間に回転部を
仮に支持するタッチダウン軸受を示している。
【0032】またこの例では、中空大径部26と冷却液
流路32との間の微小ギャップAに十分な量のパージガ
スを流すためにパージガス導入口55を設けている。そ
して、本発明の特徴たる被処理基板Sの周縁部(外周
部)を基板ホルダ20に熱的に均一に接触させるための
保持機構は次のように構成されている。
【0033】すなわち、被処理基板Sの周縁部の複数箇
所に対応するように、複数の保持板53が基板ホルダ2
0の外周部に保持板53の上部からリング部材56によ
り被処理基板Sの半径方向にスライド可能に取付けられ
ている。これら保持板53の下部には、スライドピン5
4が設けられ、このスライドピン54は保持板53形成
された孔に係合可能なように上下に移動可能であると共
に、保持板53の孔に係合した状態で、保持板53を被
処理基板sの半径方向にスライド移動させるように移動
可能に構成されている。
【0034】このような被処理基板Sの保持機構を用い
て、被処理基板Sの保持を行う工程について図2を参照
して次に説明する。被処理基板Sは不図示の搬送装置に
より基板搬入口18から所定位置まで搬入され、所定位
置において、下部から突上げピン52が上昇して被処理
基板Sを支持する。この支持した状態で下降すること
で、被処理基板Sはゆっくり基板ホルダ20上に降ろさ
れて基板ホルダ20上に載置される。なお、被処理基板
Sを搬入して基板ホルダ20上に載置するまでは、保持
板53は退避している。
【0035】次に、スライドピン54が上昇して保持板
53の孔に係合する。この係合した状態で、スライドピ
ン54が被処理基板Sの中心に向かう方向へスライド
し、保持板53を被処理基板Sの周縁部の上部に接触さ
せて被処理基板Sの周縁部を保持する。その後、スライ
ドピン54を下降させて保持板53との係合を解除する
ようにする。このように保持板53により被処理基板S
の周縁部を基板ホルダ20に強制的に接触させ、被処理
基板Sの周縁部と基板ホルダ20とを熱的に均一となる
ように良好に接触・保持させる。
【0036】なお、被処理基板Sの処理が終了した場合
には、被処理基板Sの周縁部の保持を上記と逆の工程を
たどりなが解除し、突上げピン52を上昇させて被処理
基板Sを持上げ、搬送装置により基板搬入口18から被
処理基板Sを搬出するようにする。
【0037】また、次のような工程により被処理基板S
に所定の処理を施す。まず冷却液流路32に図1中実線
矢印で示すように冷却水を連続的に流す。また磁気軸受
34を動作させて回転部を完全非接触に支承させる。
【0038】次に、ガス供給口16,17を介して処理
室2へ水素ガスを連続的に流し、またパージガス導入口
50,55を介して図中破線矢印で示すようにパージガ
スとしての水素を連続的に供給し、処理室2内の圧力が
所定値となるようにする。
【0039】次に、モータ35を駆動して基板ホルダ2
0(被処理基板S)を所定の回転数(数百〜数万rp
m)で回転させ、続いて第1および第2の電気ヒータ2
9a,29bを付勢して基板ホルダ20(被処理基板
S)を所定の温度に制御する。なお、温度の計測は熱電
対51や図示しない放射温度計によって行われる。
【0040】この状態で例えばガス供給口16にシラン
ガスおよび水素ガスを供給して被処理基板Sの表面に薄
膜成長を開始させる。なお、図1に示す装置を用い、被
処理基板Sとしてシリコンウェハを用意し、原料ガスと
してSiH4 を供給してシリコンウェハの表面にポリシ
リコンの成膜を行った時のシリコンウェハの温度分布を
図3に示す。
【0041】図3(a)には比較例として、本発明の保
持機構を用いない従来の装置で成膜を行った場合のシリ
コンウェハの温度分布を示し、図3(b)には本発明の
保持機構を用いて、シリコンウェハの周縁部を保持した
場合の温度分布を示す。
【0042】いずれの場合も温度分布は、成膜開始1分
後の結果を示してある(定常温度達成時間はヒータの入
力方法による)。図3(a)の比較例に示す通り、本発
明の基板保持機構が無ければ被処理基板S上に複雑な温
度分布が生じていることがわかる。特に、被処理基板S
の外周部(周縁部)で基板ホルダ20に接触している部
分は温度が高く接触していない部分が低くなっている。
【0043】一方、図3(b)に示した本発明の保持機
構を設けた場合の温度分布は、保持機構によって被処理
基板Sの周縁部を基板ホルダ20に押付け、基板ホルダ
20と被処理基板Sとを熱的に均一となるように良好に
接触させているため、被処理基板Sと基板ホルダ20と
の熱的接触条件が一定になり、基板温度が極めて均一化
されていることが理解できる。
【0044】図3に示す結果からも明らかなように、こ
のような基板温度分布は基板処理の生産性に大きく影響
し、本発明の保持機構が無ければ被処理基板Sの温度が
定常に達するまでの時間が掛かり、かつ温度分布が不均
一となり易いことから成長薄膜の膜厚に大きく影響す
る。しかし本発明の保持機構を設けることにより、被処
理基板Sの温度が定常に達するまでの時間を極めて短く
することができるので、生産性が大きく向上すると共
に、さらに被処理基板Sの温度をより均一化することも
できる。
【0045】次に、図4は本発明の保持機構の他の例を
説明するための図である。この保持機構は、被処理基板
Sの周縁部の複数箇所に対応するように、複数の保持板
53が基板ホルダ20の外周部に保持板53形成したス
タッドピン55を捩じ込むことにより基板ホルダ20に
対して回動可能に取付けられている。なお、スタッドピ
ン55を捩じ込むことにより保持板53で被処理基板S
の周縁部を押付けて保持可能となっている。
【0046】これら保持板53の下部にはピン54が設
けられ、ピン54を上昇させて保持板53の孔に係合さ
せ、基板ホルダ20を数度回転させることにより、保持
板53をスタッドピン55を中心として回動させること
ができ、この回動により被処理基板Sの保持・解除が可
能となっている。このように保持板53を回動させて被
処理基板Sの保持・解除を行うようにしても、先の保持
板53のスライドタイプと同様の作用・効果を得ること
ができる。
【0047】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
ること無く実施することができる。例えば、磁気軸受3
4の制御軸数は、五軸に限らず、三軸や一軸でも良く、
また軸受として磁気軸受以外の、通常のボールベアリン
グ等により回転軸にと接触して支持するタイプの軸受を
用いた装置にも適用することができる。
【0048】また、本発明は回転軸25を冷却する冷却
手段を設けていない型式の基板処理装置にも適用可能で
ある。さらに、上記説明では基板ホルダを回転させる装
置について説明したが、本発明は基板ホルダを回転させ
ること無く被処理基板Sに所定の処理を行う基板処理装
置にも適用が可能である。また基板処理装置として、被
処理基板Sの表面に成膜を行う例を示したが、先に記載
した通りにエッチング処理を行う装置にも本発明は適用
できる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、短時間に基板の温度を
均一に保持でき、基板としての諸性能を満足した処理が
行える基板処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る基板処理装置の概
略断面図。
【図2】 本発明に係る基板処理装置の要部を拡大して
示す図。
【図3】 本発明に係る基板処理装置と比較例とのそれ
ぞれの基板温度分布データを示す分布図。
【図4】 本発明に係る他の基板処理装置の要部を拡大
して示す図。
【符号の説明】 S 被処理基板(基板) 1 処理容器 2 処理室 3 収容容器 12 整流板 14 原料ガス供給室 15 パージガス供給室 16 原料ガス導入口 17 パージガス導入口 18 被処理基板出入用の搬入口 19 排気口 20 基板ホルダ 25 回転軸 26 中空大径部 29a 第1の電気ヒータ 29b 第2の電気ヒータ 32 冷却液流路 33 冷却液導入口 34 磁気軸受 35 モータ 36,37 ラジアル軸受 53 保持板(保持機構) 54 スライドピン 55 スタッドピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 H01L 21/302 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理容器内に配置された基板ホルダ上に基
    板を載置すると共に、前記処理容器内にガスを導入しな
    がら前記基板を所定温度に保持して該基板に所定の処理
    を施す基板処理装置において、 前記基板の周縁部を前記基板ホルダに押付け、前記基板
    の周縁部を前記基板ホルダに熱的にほぼ均一に接触させ
    る保持機構を設けたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】前記保持機構は、前記基板ホルダに対して
    移動可能に取付けられ前記基板の周縁部を保持および解
    放が可能な保持板から成ることを特徴とする請求項1に
    記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】処理容器と、 この処理容器内に配置されて基板を保持する基板ホルダ
    と、 この基板ホルダに連結された中空の回転軸と、 この回転軸を回転可能に支持する軸受手段と、 前記回転軸に回転駆動力を与える駆動手段と、 前記基板ホルダを介して前記基板を加熱する加熱手段
    と、 前記回転軸との間に微小ギャップを介して配置され前記
    回転軸を冷却する冷却手段と、 前記基板の周縁部を前記基板ホルダに熱的に略均一に接
    触させる保持機構とを備えたことを特徴とする基板処理
    装置。
JP25329495A 1995-09-29 1995-09-29 基板処理装置 Pending JPH0997764A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014042048A (ja) * 2006-12-18 2014-03-06 Kla-Tencor Corp 基板プロセス装置および方法

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