JPH0997098A - 無音圧縮音声符号化復号化装置 - Google Patents

無音圧縮音声符号化復号化装置

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JPH0997098A
JPH0997098A JP7251691A JP25169195A JPH0997098A JP H0997098 A JPH0997098 A JP H0997098A JP 7251691 A JP7251691 A JP 7251691A JP 25169195 A JP25169195 A JP 25169195A JP H0997098 A JPH0997098 A JP H0997098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送効率や圧縮効率を向上させ、より自然な
通話を実現する。 【解決手段】 LPC分析器13は音声検出器12で検
出された無音区間の電話帯域の音声信号の線形予測分析
を行ってランダム雑音の発生係数を算出する。選択回路
16は音声検出器12の検出結果と遅延回路14で遅延
された音声検出器12の検出結果とに応じて、LPC分
析器13の分析結果と遅延バッファ15で遅延されたデ
ィジタル音声信号と“データ無し”とのうちいずれか一
つを選択して出力する。合成フィルタ26はスイッチ2
2を介して入力される音声符号化部1からの係数を基に
乱数発生器25の乱数信号からランダム雑音を発生す
る。選択回路28は遅延回路27で遅延された有音無音
データ検出器21の検出結果に応じて音声復号化器24
からの再生音声信号と合成フィルタ26からのランダム
雑音とのうちいずれか一方を選択して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無音圧縮音声符号化
復号化装置に関し、特に電話帯域の音声信号の有音区間
のみを符号化して伝送路に出力するとともに、相手先か
らの符号化データを復号化して有音区間の再生音声を出
力しかつ無音区間にランダム雑音を出力する無音圧縮音
声符号化復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】入力音声の有音または無音を検出し、そ
の有音区間のみを符号化して伝送する無音圧縮音声符号
化装置は、電話通話における有音発生率の統計的特徴を
利用した有効な音声圧縮手段として従来から研究開発さ
れている。
【0003】つまり、電話通話においては通話を行う話
者が互いに話し続けることはなく、一方が話している時
に、他方は黙っているものである。したがって、電話通
話において黙っている期間は音声信号を符号化して伝送
する必要がないので、その期間(無音区間)は音声信号
を符号化して伝送するのを抑止し、音声圧縮の効率化を
図ろうとしている。
【0004】従来、上記のような無音圧縮音声符号化装
置では、無音区間の符号化データが伝送されないため、
復号化側では無音区間の出力として全くの無音(0V)
を出力しているが、無音区間にランダム雑音を出力する
機能を設けることでより自然な通話を確立する工夫がな
されている。
【0005】また、無音区間におけるランダム雑音の挿
入・重畳は一定の雑音レベルを挿入するよりも、送信側
における背景雑音のレベルを忠実に復号化再生した方が
より自然な通話が可能となることが知られている。
【0006】例えば、音声符号化側で背景雑音のレベル
を計測して音声復号化側に伝送し、音声復号化側で音声
符号化側から伝送されてきた雑音レベルに応じたランダ
ム雑音を挿入・重畳する方法がある。この方法について
は、特開昭60−107933号公報に詳述されてい
る。
【0007】また、符号化器への入力音声を一定のフレ
ームに分割し、有音及び無音の判定に加えて有意雑音区
間を定義し、その有意雑音区間の信号を符号化して伝送
することによって、無音区間における雑音再生を実現
し、より自然な通話を実現する方法もある。この方法に
ついては、特開平2−206246号公報に詳述されて
いる。
【0008】さらに、有音及び無音の判定で無音と判断
された雑音区間の符号化データを識別符号とともに伝送
し、受信側で受信した識別情報に基づいて雑音再生する
方法もある。この方法については、特開平2−3662
8号公報に詳述されている。
【0009】さらにまた、有音及び無音の判定で無音と
判断された音声伝送チャネルに対して、スペクトル情報
と白色雑音及び振幅情報とによって、駆動されるボコー
ダの音声符号化アルゴリズムを採用することで、伝送効
率の向上と無音区間での通話の自然性を実現する方法も
ある。この方法については、特開平4−258037号
公報に詳述されている。
【0010】一方、無音区間において情報を伝送するこ
となく、復号化側で無音区間をはさむ有音区間と有音区
間との間を補間することことで、再生する雑音レベルを
生成し、復号化音声にノイズを重畳する方法もある。こ
の方法については、特開昭63−127300号公報に
詳述されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の無音圧
縮符号化装置では、送信側における背景雑音のレベルを
忠実に復号化再生する方法の場合、符号化側からの伝送
データに無音区間の雑音情報として雑音符号化器による
符号化データや雑音レベルを伝送するとともに、共通的
に無音区間の背景雑音情報も伝送する必要がある。
【0012】その場合、受信側では伝送されてきたディ
ジタルデータが有音区間の情報なのか、あるいは無音区
間の情報なのかを判別する必要があり、装置構成が複雑
となってしまう。
【0013】上記のような構成の無音圧縮符号化装置で
は無音区間でも情報伝送の必要があるため、伝送効率や
圧縮効率が低下してしまうとともに、復号化側で無音区
間に挿入される雑音のレベルが少なくとも対象となる無
音区間の間一定のレベルであり、より自然な通話を確保
することができない。
【0014】また、無音区間において情報を伝送するこ
となく、復号化側で再生する雑音レベルを生成する方法
の場合、無音区間の情報を伝送する必要がないため、伝
送効率の低下を招くことはない。しかしながら、復号化
側で補間される無音区間のノイズレベルが符号化側の背
景雑音と一致しないため、より自然な通知を実現するこ
とが困難である。
【0015】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、伝送効率や圧縮効率を向上することができ、より
自然な通話を実現することができる無音圧縮音声符号化
復号化装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による無音圧縮音
声符号化復号化装置は、電話帯域の音声信号の有音区間
のみを符号化して伝送路に出力する符号化部と、相手先
からの符号化データを復号化して前記有音区間の再生音
声信号を出力しかつ前記音声信号の無音区間にランダム
雑音を出力する復号化部とを含む無音圧縮音声符号化復
号化装置であって、前記音声信号を符号化してディジタ
ル音声信号として出力する音声符号化手段と、前記音声
信号を監視して前記有音区間及び前記無音区間を検出す
る音声検出手段と、前記音声検出手段の検出結果を遅延
して出力する検出結果遅延手段と、前記音声符号化手段
から出力された前記ディジタル音声信号を遅延して出力
する音声信号遅延手段と、前記無音区間の前記音声信号
に対して線形予測分析を行う分析手段と、前記音声検出
手段の検出結果と前記検出結果遅延手段で遅延された前
記音声検出手段の検出結果とに応じて前記音声信号遅延
手段で遅延された前記ディジタル音声信号と前記分析手
段の分析結果と無出力とのうちいずれか一つを選択して
前記伝送路に出力する第1の選択手段とを前記符号化部
に備え、前記伝送路上の信号が有音データ及び無音デー
タのいずれであるかを判別する判別手段と、前記判別手
段の判別結果を遅延して出力する判別結果遅延手段と、
前記伝送路を介して受信した前記ディジタル音声信号を
復号化して前記再生音声信号として出力する音声復号化
手段と、予め設定された範囲の乱数を発生しかつ前記乱
数の発生頻度の分布が平坦となるように設定された乱数
発生手段と、前記伝送路を介して受信した前記分析手段
の分析結果に基づいて前記乱数発生手段で発生する前記
乱数から前記ランダム雑音を発生する雑音発生手段と、
前記判別結果遅延手段で遅延された前記判別手段の判別
結果に応じて前記音声復号化手段から出力される前記再
生音声信号と前記雑音発生手段から出力される前記ラン
ダム雑音とのうちいずれか一方を選択して出力する第2
の選択手段とを前記復号化部に備えている。
【0017】本発明による他の無音圧縮音声符号化復号
化装置は、上記の構成において、前記第1の選択手段
を、前記音声検出手段の検出結果が前記有音区間を示し
かつ前記検出結果遅延手段で遅延された前記音声検出手
段の検出結果が前記無音区間を示す時に前記分析手段の
分析結果を選択して前記伝送路に出力し、前記音声検出
手段の検出結果が前記無音区間を示しかつ前記検出結果
遅延手段で遅延された前記音声検出手段の検出結果が前
記有音区間を示す時及び前記音声検出手段の検出結果と
前記検出結果遅延手段で遅延された前記音声検出手段の
検出結果とがともに前記有音区間を示す時に前記音声信
号遅延手段で遅延された前記ディジタル音声信号を選択
して前記伝送路に出力し、前記音声検出手段の検出結果
と前記検出結果遅延手段で遅延された前記音声検出手段
の検出結果とがともに前記無音区間を示す時に前記無出
力を選択するよう構成し、前記第2の選択手段を、前記
判別結果遅延手段で遅延された前記判別手段の判別結果
が前記有音データを示す時に前記音声復号化手段から出
力される前記再生音声信号を選択して出力し、前記判別
結果遅延手段で遅延された前記判別手段の判別結果が前
記無音データを示す時に前記雑音発生手段から出力され
る前記ランダム雑音を選択して出力するよう構成してい
る。
【0018】本発明による別の無音圧縮音声符号化復号
化装置は、上記の構成において、前記検出結果遅延手段
と前記音声信号遅延手段と前記判別結果遅延手段とにお
ける各々の遅延時間を同一としている。
【0019】本発明によるさらに別の無音圧縮音声符号
化復号化装置は、上記の構成において、前記分析手段
を、前記音声信号を一定時間長の窓関数で切出し、切出
した信号毎に前記ランダム雑音を発生するための一組の
発生係数を算出した後に当該発生係数の平均値を前記分
析結果として出力するよう構成している。
【0020】本発明によるさらにまた別の無音圧縮音声
符号化復号化装置は、上記の構成において、前記分析手
段を、前記分析結果とともに前記無音区間の平均雑音レ
ベルを出力するよう構成し、前記雑音発生手段を、前記
分析手段からの前記平均雑音レベルに基づいて前記ラン
ダム雑音を増幅して出力するよう構成している。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、本発明の作用について以下
に述べる。
【0022】音声符号化部において、遅延バッファで遅
延された音声符号化器からのディジタル音声信号と、無
音区間の電話帯域の音声信号に対するLPC分析器での
線形予測分析結果と、無音区間に対応して伝送回線に何
もデータを送出しない無出力とのうちいずれかを選択回
路で、音声検出器からの無音区間または有音区間の検出
結果及び遅延回路を経由した音声検出器からの検出結果
に応じて選択して伝送回線に出力する。
【0023】音声復号化部において、音声復号化器で復
号化された再生音声信号と、合成フィルタでLPC(L
inear Predictive Cooding)
分析器の線形予測分析結果を使用して乱数発生器の乱数
信号から発生したランダム雑音とのうちいずれかを選択
回路で、遅延回路で遅延された有音無音データ検出器の
検出結果に応じて選択して出力する。
【0024】これによって、無音圧縮音声符号化復号化
装置の符号化側からの伝送情報として無音区間毎に雑音
信号に関する情報を伝送することなく、符号化側の背景
雑音に非常に類似した雑音を復号化側で再生することが
可能となるので、伝送効率や圧縮効率の向上が可能とな
る。
【0025】また、復号化側で符号化側の無音区間に再
生される雑音に符号化側での背景雑音の周波数特性を持
たせることができ、かつ符号化側で有音と判定される有
音区間の先頭部分の遅延を利用して符号化側での背景雑
音の周波数特性を示す合成フィルタの係数を伝送するこ
とによって、通話における背景雑音が符号化側に追従し
て変化する。したがって、一定のレベルで雑音を再生す
る従来の無音圧縮符号化装置と比較してより自然な通話
が可能となる。
【0026】次に、本発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例の構成を示す
ブロック図である。図において、音声符号化部1は音声
符号化器11と、音声検出器12と、LPC分析器13
と、遅延回路14と、遅延バッファ15と、選択回路
(SEL)16とから構成されている。
【0027】また、音声復号化部2は有音無音データ検
出器21と、スイッチ(SW)22,23と、音声復号
化器24と、乱数発生器25と、合成フィルタ26と、
遅延回路27と、選択回路(SEL)28とから構成さ
れている。
【0028】音声符号化器11は端子10から入力され
た電話帯域の音声信号を符号化してディジタル音声信号
に変換し、そのディジタル音声信号を遅延バッファ15
に送出する。
【0029】音声検出器12は端子10から入力された
電話帯域の音声信号のパワーを監視し、当該音声信号の
有音区間と無音区間とを夫々検出する。音声検出器12
はその検出結果として有音区間であれば“1”を、無音
区間であれば“0”をLPC分析器13と遅延回路14
と選択回路16とに夫々出力する。
【0030】LPC分析器13は端子10から入力され
た電話帯域の音声信号のうち、音声検出器12で検出さ
れた無音区間の音声信号を一定時間の窓関数で切出し、
切出した信号毎に線形予測分析を行って合成フィルタ2
6の係数、すなわち合成フィルタ26から発生するラン
ダム雑音の発生係数を算出する。
【0031】LPC分析器13は算出したランダム雑音
の発生係数のみを、あるいはランダム雑音の発生係数と
音声検出器12で検出された無音区間の雑音レベルの平
均値とを分析結果として選択回路16に送出する。
【0032】遅延回路14は音声検出器12の検出結果
を一定時間遅延して選択回路16に送出する。遅延バッ
ファ15は音声符号化器11で変換されたディジタル音
声信号を一定時間遅延して選択回路16に送出する。
【0033】選択回路16は音声検出器12の検出結果
と遅延回路14で遅延された音声検出器12の検出結果
とに応じて、LPC分析器13の分析結果と遅延バッフ
ァ15で遅延されたディジタル音声信号と“データ無
し”(無出力)とのうちいずれか一つを選択して端子1
7から伝送回線100上に出力する。
【0034】有音無音データ検出器21は端子20を通
して入力される伝送回線100からの信号が有音データ
か、無音データかを判定し、伝送回線100から有音デ
ータを受信していない区間、つまり無音区間の検出を行
い、その検出結果をスイッチ22及び遅延回路27に出
力する。
【0035】スイッチ22は有音無音データ検出器21
の検出結果に応じて伝送回線100から入力されるデー
タを復号し、その復号したデータを合成フィルタ26に
係数として与える制御を行う。スイッチ23は伝送回線
100から入力されるデータを音声復号化器24に与え
る制御を行う。
【0036】音声復号化器24はスイッチ23を介して
入力される符号化データ(ディジタル音声信号)を復号
化し、再生音声信号として選択回路28に出力する。
【0037】乱数発生器25は予め設定された範囲の数
字(例えば、10以下の整数)をランダムにかつその発
生頻度の分布が平坦となるように発生し、その数字を合
成フィルタ26に出力する。
【0038】合成フィルタ26はスイッチ22を介して
入力される係数に基づいて、乱数発生器25で発生した
乱数からランダム雑音を発生し、選択回路28に出力す
る。尚、合成フィルタ26はLPC分析器13からラン
ダム雑音の発生係数及び無音区間の平均雑音レベルが送
られてくる場合、発生したランダム雑音を平均雑音レベ
ルに応じて増幅して出力する。
【0039】遅延回路27は有音無音データ検出器21
の検出結果を一定時間遅延してスイッチ23及び選択回
路28に出力する。選択回路28は遅延回路27で遅延
された有音無音データ検出器21の検出結果に応じて音
声復号化器24からの再生音声信号と合成フィルタ26
からのランダム雑音とのうちいずれか一方を選択して端
子29に出力する。
【0040】図2は図1の選択回路16の選択論理を示
す図である。図において、選択回路16は遅延回路14
で遅延された音声検出器12の検出結果A及び音声検出
器12の検出結果Bがともに無音区間“0”であれば、
“データ無し”を選択する。
【0041】また、選択回路16は遅延回路14で遅延
された音声検出器12の検出結果Aが有音区間“1”
で、音声検出器12の検出結果Bが無音区間“0”であ
れば、または遅延回路14で遅延された音声検出器12
の検出結果A及び音声検出器12の検出結果Bがともに
有音区間“1”であれば、遅延バッファ15で遅延され
たディジタル音声信号を選択して端子17から伝送回線
100に出力する。
【0042】さらに、選択回路16は遅延回路14で遅
延された音声検出器12の検出結果Aが無音区間“0”
で、音声検出器12の検出結果Bが有音区間“1”であ
れば、LPC分析器13の分析結果を選択して端子17
から伝送回線100に出力する。
【0043】図3は図1の音声符号化部1の動作を示す
タイミングチャートであり、図4は図1の音声復号化部
2の動作を示すタイミングチャートである。これら図1
〜図4を用いて本発明の一実施例における音声符号化部
1及び音声復号化部2の動作について説明する。
【0044】音声符号化部1において、電話帯域の音声
信号は端子10を経由して音声符号化器11と音声検出
器12とLPC分析器13とに夫々同時に入力される。
音声符号化器11では入力された音声信号を符号化して
ディジタル音声信号に変換する符号化処理が実行され
る。音声符号化器11で符号化処理が施されたディジタ
ル音声信号は遅延バッファ15で一定時間遅延された後
に選択回路16に出力される。
【0045】音声検出器12は入力された音声信号のパ
ワーを常時監視しており、そのパワーがしきい値以上に
なると有音区間と判定し、“1”をLPC分析器13と
遅延回路14と選択回路16とに夫々出力する。
【0046】また、音声検出器12は入力された音声信
号のパワーがしきい値未満であれば無音区間と判定し、
“0”をLPC分析器13と遅延回路14と選択回路1
6とに夫々出力する。
【0047】LPC分析器13は入力された音声信号を
一定時間の窓関数で切出し、切出した信号に対して線形
予測分析を実行する。LPC分析器13はその線形予測
分析の結果を基に合成フィルタ26の係数を算出して出
力する。
【0048】ここで、LPC分析器13では音声検出器
12の判定結果が無音と判断された区間で、逐次(窓関
数で信号が切出された時間毎に)算出する合成フィルタ
26の係数(ランダム雑音の発生係数)を蓄積してお
り、音声検出器12の判定結果が無音から有音に変化す
ると同時にその平均値を算出し、その平均値を合成フィ
ルタ26の係数として選択回路16に出力する。
【0049】尚、音声検出器12で無音区間の雑音レベ
ルも検出されている場合、LPC分析器13は音声検出
器12からの無音区間の雑音レベルも蓄積しておき、音
声検出器12の判定結果が無音から有音に変化すると同
時にその平均値を算出し、その平均雑音レベルを合成フ
ィルタ26の係数とともに選択回路16に出力する。
【0050】音声検出器12の判定結果は遅延回路14
を経由して一定時間遅延したものと、遅延回路14を経
由せずにそのままのものとが選択回路16の制御に用い
られる。
【0051】選択回路16にはLPC分析器13の出力
である合成フィルタ26の係数と、遅延バッファ15を
経由した音声符号化器11の符号化データと、無音区間
に対応して伝送回線100に何もデータを送出しない
“データ無し”とが入力されており、これらのうちどれ
か一つが選択されて端子11から伝送回線100に出力
される(図3参照)。ここで、選択回路16の選択論理
は上述した通りである。
【0052】音声復号化部2において、端子20から入
力されたデータ信号は有音無音データ検出器21とスイ
ッチ22,23とに夫々同時に入力される。有音無音デ
ータ検出器21は伝送回線100からの入力信号に音声
符号化部1からの符号化データが存在しない場合に無音
データ検出とし、伝送回線100からの入力信号に音声
符号化部1からの符号化データが存在する場合に有音デ
ータ検出とする。
【0053】有音無音データ検出器21はこれら無音デ
ータ検出または有音データ検出を検出結果としてスイッ
チ22に渡すとともに、遅延回路27を経由してスイッ
チ23及び選択回路28に渡し、スイッチ22,23及
び選択回路28を制御する。
【0054】この場合、有音無音データ検出器21は検
出結果をスイッチ22に渡して制御することで音声符号
化部1からの合成フィルタ26の係数を合成フィルタ2
6にセットし、検出結果をスイッチ23に渡して制御す
ることで音声符号化部1からの符号化データの音声復号
化器24への入力を制御する。
【0055】有音無音データ検出器21が無音データ検
出状態から有音データ検出状態に変化した場合、スイッ
チ22は遅延回路27に設定されている遅延時間の間だ
けオンとなり、音声符号化部1からの合成フィルタ26
の係数を合成フィルタ26にセットしてからオフとな
る。
【0056】このとき、スイッチ23には遅延回路27
で遅延された有音無音データ検出器21の検出結果が入
力されるのでオンとなり、それ以降入力される音声符号
化部1からの符号化データを音声復号化器24に入力す
る。音声復号化器24では音声符号化部1からの符号化
データを復号化して再生音声信号に変換し、その再生音
声信号を選択回路28に出力する。選択回路28はその
動作に同期して音声復号化器24からの再生音声信号を
選択し、再生音声信号を端子29に出力する。
【0057】有音無音データ検出器21が無音データ検
出状態から有音データ検出状態に変化した場合、選択回
路28は合成フィルタ26の出力信号を選択し、その出
力信号を端子29に出力する。
【0058】この場合、合成フィルタ26は有音無音デ
ータ検出器21が無音データ検出状態から有音データ検
出状態に変化した時にスイッチ22からセットされた係
数(ランダム雑音の発生係数)を使用し、乱数発生器2
5を信号源として合成信号(ランダム雑音)を出力して
いる(図4参照)。また、合成フィルタ26は音声符号
化部1から平均雑音レベルが入力されている場合、その
平均雑音レベルに基づいて合成信号を増幅して出力す
る。
【0059】このように、音声符号化部1において、遅
延バッファ15で遅延された音声符号化器11からのデ
ィジタル音声信号と、無音区間の電話帯域音声信号に対
するLPC分析器13での線形予測分析結果と、無音区
間に対応して伝送回線100に何もデータを送出しない
無出力とのうちいずれかを選択回路16で音声検出器1
2からの無音区間または有音区間の検出結果及び遅延回
路14を経由した音声検出器12からの検出結果に応じ
て選択して伝送回線100に出力し、音声復号化部2に
おいて、音声復号化器24で復号化された再生音声信号
と、合成フィルタ26でLPC分析器13の線形予測分
析結果を使用して乱数発生器25の乱数信号から発生し
たランダム雑音とのうちいずれかを選択回路28で遅延
回路27で遅延された有音無音データ検出器21の検出
結果に応じて選択して出力することによって、無音圧縮
音声符号化復号化装置の符号化側からの伝送情報として
無音区間毎に雑音信号に関する情報を伝送することな
く、符号化側の背景雑音に非常に類似した雑音を復号化
側で再生することが可能となるので、伝送効率や圧縮効
率を向上させることができる。
【0060】また、復号化側で符号化側の無音区間に再
生される雑音に符号化側での背景雑音の周波数特性を持
たせることができ、かつ符号化側で有音と判定される有
音区間の先頭部分の遅延を利用して符号化側での背景雑
音の周波数特性を示す合成フィルタ26の係数を伝送す
ることによって、通話における背景雑音が符号化側に追
従して変化する。これによって、一定のレベルで雑音を
再生する従来の無音圧縮符号化装置と比較してより自然
な通話が可能となる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、音
声符号化部において、所定時間遅延された音声符号化器
からのディジタル音声信号と、無音区間の電話帯域音声
信号に対するLPC分析器での線形予測分析結果と、無
音区間に対応して伝送路に何もデータを送出しない無出
力とのうちいずれかを選択回路で、音声検出器の検出結
果及び所定時間遅延された音声検出器からの検出結果に
応じて選択して伝送路に出力し、音声復号化部におい
て、音声復号化器で復号化された再生音声信号と、合成
フィルタでLPC分析器の線形予測分析結果を使用して
乱数発生器の乱数信号から発生したランダム雑音とのう
ちいずれかを選択回路で、所定時間遅延された有音無音
データ検出器の検出結果に応じて選択して出力すること
によって、伝送効率や圧縮効率を向上することができ、
より自然な通話を実現することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の選択回路の選択論理を示す図である。
【図3】図1の音声符号化部の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】図1の音声復号化部の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1 音声符号化部 2 音声復号化部 11 音声符号化器 12 音声検出器 13 LPC分析器 14,27 遅延回路 15 遅延バッファ 16,28 選択回路 21 有音無音データ検出器 22,23 スイッチ 24 音声復号化器 25 乱数発生器 26 合成フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話帯域の音声信号の有音区間のみを符
    号化して伝送路に出力する符号化部と、相手先からの符
    号化データを復号化して前記有音区間の再生音声信号を
    出力しかつ前記音声信号の無音区間にランダム雑音を出
    力する復号化部とを含む無音圧縮音声符号化復号化装置
    であって、 前記音声信号を符号化してディジタル音声信号として出
    力する音声符号化手段と、 前記音声信号を監視して前記有音区間及び前記無音区間
    を検出する音声検出手段と、 前記音声検出手段の検出結果を遅延して出力する検出結
    果遅延手段と、 前記音声符号化手段から出力された前記ディジタル音声
    信号を遅延して出力する音声信号遅延手段と、 前記無音区間の前記音声信号に対して線形予測分析を行
    う分析手段と、 前記音声検出手段の検出結果と前記検出結果遅延手段で
    遅延された前記音声検出手段の検出結果とに応じて前記
    音声信号遅延手段で遅延された前記ディジタル音声信号
    と前記分析手段の分析結果と無出力とのうちいずれか一
    つを選択して前記伝送路に出力する第1の選択手段とを
    前記符号化部に有し、 前記伝送路上の信号が有音データ及び無音データのいず
    れであるかを判別する判別手段と、 前記判別手段の判別結果を遅延して出力する判別結果遅
    延手段と、 前記伝送路を介して受信した前記ディジタル音声信号を
    復号化して前記再生音声信号として出力する音声復号化
    手段と、 予め設定された範囲の乱数を発生しかつ前記乱数の発生
    頻度の分布が平坦となるように設定された乱数発生手段
    と、 前記伝送路を介して受信した前記分析手段の分析結果に
    基づいて前記乱数発生手段で発生する前記乱数から前記
    ランダム雑音を発生する雑音発生手段と、 前記判別結果遅延手段で遅延された前記判別手段の判別
    結果に応じて前記音声復号化手段から出力される前記再
    生音声信号と前記雑音発生手段から出力される前記ラン
    ダム雑音とのうちいずれか一方を選択して出力する第2
    の選択手段とを前記復号化部に有することを特徴とする
    無音圧縮音声符号化復号化装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の選択手段は、前記音声検出手
    段の検出結果が前記有音区間を示しかつ前記検出結果遅
    延手段で遅延された前記音声検出手段の検出結果が前記
    無音区間を示す時に前記分析手段の分析結果を選択して
    前記伝送路に出力し、前記音声検出手段の検出結果が前
    記無音区間を示しかつ前記検出結果遅延手段で遅延され
    た前記音声検出手段の検出結果が前記有音区間を示す時
    及び前記音声検出手段の検出結果と前記検出結果遅延手
    段で遅延された前記音声検出手段の検出結果とがともに
    前記有音区間を示す時に前記音声信号遅延手段で遅延さ
    れた前記ディジタル音声信号を選択して前記伝送路に出
    力し、前記音声検出手段の検出結果と前記検出結果遅延
    手段で遅延された前記音声検出手段の検出結果とがとも
    に前記無音区間を示す時に前記無出力を選択するよう構
    成し、 前記第2の選択手段は、前記判別結果遅延手段で遅延さ
    れた前記判別手段の判別結果が前記有音データを示す時
    に前記音声復号化手段から出力される前記再生音声信号
    を選択して出力し、前記判別結果遅延手段で遅延された
    前記判別手段の判別結果が前記無音データを示す時に前
    記雑音発生手段から出力される前記ランダム雑音を選択
    して出力するよう構成したことを特徴とする請求項1記
    載の無音圧縮音声符号化復号化装置。
  3. 【請求項3】 前記検出結果遅延手段と前記音声信号遅
    延手段と前記判別結果遅延手段とにおける各々の遅延時
    間を同一としたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の無音圧縮音声符号化復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記分析手段は、前記音声信号を一定時
    間長の窓関数で切出し、切出した信号毎に前記ランダム
    雑音を発生するための一組の発生係数を算出した後に当
    該発生係数の平均値を前記分析結果として出力するよう
    構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れか記載の無音圧縮音声符号化復号化装置。
  5. 【請求項5】 前記分析手段は、前記分析結果とともに
    前記無音区間の平均雑音レベルを出力するよう構成し、 前記雑音発生手段は、前記分析手段からの前記平均雑音
    レベルに基づいて前記ランダム雑音を増幅して出力する
    よう構成したことを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれか記載の無音圧縮音声符号化復号化装置。
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