JPH0996601A - 溶融ガラスに対する固体金属、セラミックスのぬれ性評価方法 - Google Patents

溶融ガラスに対する固体金属、セラミックスのぬれ性評価方法

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JPH0996601A
JPH0996601A JP25489195A JP25489195A JPH0996601A JP H0996601 A JPH0996601 A JP H0996601A JP 25489195 A JP25489195 A JP 25489195A JP 25489195 A JP25489195 A JP 25489195A JP H0996601 A JPH0996601 A JP H0996601A
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JP
Japan
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test piece
molten glass
glass
liquid
wettability
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JP25489195A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Takarasawa
勝幸 宝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融したガラスに対する固体金属やセラミッ
クス等の構造材料のぬれ性を簡単にしかも正確に比較
し、評価することのできる方法を提供する。 【構成】 所定の温度で溶融したガラス融液の中に、
板、棒、線等の一定の形状をした固体金属又はセラミッ
クスよりなる試験片を、一定の速度で一定時間浸漬した
後、引き揚げた時の重量の変化を記録し、試験片がぬれ
る時間を比較することによって、溶融ガラスに対する固
体金属又はセラミックスのぬれ性を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融ガラスに対す
る固体金属やセラミックスのぬれ性を評価する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に液体による固体のぬれ現象は、固
体表面での液体の表面張力(界面張力)で表されてい
る。
【0003】固体、液体間の接触角をθとすれば、rs
=ri +rl cos θなる関係が成立する。ここで、
s 、ri 、rl は夫々固、固−液、及び液の界面張力
である。即ち、液体と固体の界面接触角θを測定して、
ガラスと固体金属のぬれ性の大、小を判定していたが、
この接触角θを測定する場合には、溶融ガラスは 700〜
1600℃と高温の為、非常に困難を伴っていた。
【0004】液体の表面張力の測定法としては、毛管上
昇法、液適重量法、吊還法、最大泡圧法などがある。
【0005】毛管上昇法は、上昇した液柱の高さからr
を求めるもので、最も正確な値を与えるといわれている
が、ガラスに適用することはできない。
【0006】ガラスでは液適重量法、吊還法、最大泡圧
法が主として用いられている。詳細は先行技術文献であ
るガラス工学ハンドブック、編集者森谷太郎、成瀬省、
功刀雅長、田代仁、発行所朝倉書店、昭和44年1月30日
発行の第82頁〜第83頁の2.2測定法に記載されてい
る。
【0007】ところで、上記の方法は、いずれも静的な
方法で、多くの比較する材料の測定データが無ければ、
ガラスに対するぬれ性の良し悪しは簡単に判定すること
が難しかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、例え
ばガラス溶融装置やそれらの構造材料の良否を判断する
に於いて、溶融したガラスに対する固体金属や、セラミ
ックス等の構造材料のぬれ性を簡単にしかも正確に比較
し、評価することのできる方法を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の溶融ガラスに対する固体金属、セラミックス
のぬれ性評価方法は、所定の温度で溶融したガラス融液
の中に、板、棒、線等の一定の形状をした固体金属又は
セラミックスよりなる試験片を、一定の速度で一定時間
浸漬した後、引き揚げた時の重量の変化を記録し、試験
片がぬれる時間を比較することによって、溶融ガラスに
対する固体金属又はセラミックスのぬれ性を評価するも
のである。
【0010】
【作用】上記のように本発明の溶融ガラスに対する固体
金属、セラミックスのぬれ性評価方法は、ガラス融液の
中に、一定形状の試験片を一定速度で一定時間浸漬した
時の重量変化を測定する。この評価方法に於いて、試験
片を浸漬する時、液状ガラスによって試験片がぬれるま
での間浮力を受けるので、見かけ重量から試験片の正味
重量を差し引いた値は、浮力の変化として測定される。
浮力が零の時点から浮力が最大値に達し、零に達するま
での時間をぬれ時間とすると、この値は試験片の液状ガ
ラスに対するぬれにくさを表している。
【0011】このように本発明は、試験片を液状ガラス
に浸漬するだけで簡単にぬれ性の良否を判定できるの
で、ガラス溶融装置の構造材料を選定する場合、ガラス
へのぬれ性(ぬれにくさ)の良否を容易に判定できる。
従って、例えばガラスファイバー紡糸装置であるブッシ
ングの紡糸口(ニップル)に、ガラスにぬれにくい材料
を選定するのが容易となる。
【0012】
【実施例】本発明の溶融ガラスに対する固体金属、セラ
ミックスのぬれ性評価方法の一実施例を図によって説明
する。
【0013】図1に示すように架台1の内部にケラマッ
クス式超高温加熱炉(最高温度1800℃)2を設置し、架
台1の上面には測定装置としてレスカ社製ソルダーチェ
ッカー(SAT−2000)3を設置し、さらにそれに記録
計4を接続した。超高温加熱炉2内には、ガラス溶融装
置として、直径40mm、深さ40mmの白金規格るつぼ5を設
置し、該るつぼ5内に約1/2容の電気ガラスを入れ、
1400℃に加熱し、電気ガラスを溶融し、溶融ガラス6と
した。
【0014】超高温加熱炉2の近傍では、高温の輻射熱
の為、測定装置を損傷する。この為、ソルダーチェッカ
ー3の天秤7から試験片8までの動力伝達部には、線径
0.3mmのPt−Rh10%線を吊線9として充分な長さを
もってセットした。
【0015】試験片8には、厚さ 0.3mm、幅10mm、長さ
30mmのPt板及びPt−Au5%の合金板を各々4点用
い、溶融ガラス6に対し、下記の測定条件で浸漬し、ぬ
れ時間及び外観の評価を行った。 測定条件 溶融ガラスに対する浸漬速度 25mm/sec 溶融ガラスに対する浸漬深さ 4mm 溶融ガラスに対する浸漬時間 4sec 感 度 ±2gr ガラス温度 1400℃
【0016】評価の結果、ぬれ時間を図2のグラフに示
すように、測定重量Wから試験片8及び吊線9の重量W
oを引いて零となるt1 値(秒)に至るまでの時間とす
ると、Pt及びPt−Au5%のぬれ時間は下記の表1
に示す通りである。
【0017】
【表1】
【0018】また、Pt及びPt−Au5%の試験片各
々4点の外観を図で示すと、Pt試験片4点の外観は図
3のaに示す正面図、図3のbに示す側面図の通りで、
Pt−Au5%試験片4点の外観は図4のaに示す正面
図、図4のbに示す側面図の通りであった。即ち、Pt
とPt−Au5%合金とでは明らかにぬれ性の違いを示
した。
【0019】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の評価方
法によれば、溶融ガラスに対する固体金属やセラミック
スのぬれ性の違いを数値的に簡単にしかも正確に示すこ
とができる。また、再現性があり、材料のぬれ性評価や
ガラス溶融装置の構造材料の選定に用いることにより、
使用後に発生する可能性のある問題を未然に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融ガラスに対する固体金属、セラミ
ックスのぬれ性評価方法を実施するための装置を示す図
である。
【図2】試験片のぬれ時間測定のグラフである。
【図3】本発明のぬれ性評価方法の実施例に於けるPt
試験片4点の溶融ガラスに対するぬれ状態を示すもの
で、aは正面図、bは側面図である。
【図4】本発明のぬれ性評価方法の実施例に於けるPt
−Au5%試験片4点の溶融ガラスに対するぬれ状態を
示すもので、aは正面図、bは側面図である。
【符号の説明】
1 架台 2 超高温加熱炉 3 ソルダーチェッカー 4 記録計 5 白金規格るつぼ 6 溶融ガラス 7 天秤 8 試験片 9 吊線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の温度で溶融したガラス融液の中
    に、板、棒、線等の一定の形状をした固体金属又はセミ
    ックスよりなる試験片を、一定の速度で一定時間浸漬し
    た後、引き揚げた時の重量の変化を記録し、試験片がぬ
    れる時間を比較することによって、溶融ガラスに対する
    固体金属又はセラミックスのぬれ性を評価することを特
    徴とする溶融ガラスに対する固体金属、セラミックスの
    ぬれ性評価方法。
JP25489195A 1995-10-02 1995-10-02 溶融ガラスに対する固体金属、セラミックスのぬれ性評価方法 Pending JPH0996601A (ja)

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CN104181081A (zh) * 2014-08-11 2014-12-03 东南大学 表征水泥基材料集料基材界面对碳化速度影响的试验方法
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CN113866052A (zh) * 2021-11-23 2021-12-31 西北大学 一种快速判断玻璃粉与硅基底润湿性能好坏的方法

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