JPH0995451A - アトピー性皮膚炎の治療薬剤 - Google Patents

アトピー性皮膚炎の治療薬剤

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JPH0995451A
JPH0995451A JP7266526A JP26652695A JPH0995451A JP H0995451 A JPH0995451 A JP H0995451A JP 7266526 A JP7266526 A JP 7266526A JP 26652695 A JP26652695 A JP 26652695A JP H0995451 A JPH0995451 A JP H0995451A
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skin
atopic dermatitis
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symptoms
auxiliary
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JP7266526A
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Tsuyoshi O
強 王
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EPUSON MEDICAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アトピー性皮膚炎患者が急増しているが、適
切な治療薬剤が必ずしも存在していない中で、中医学的
に究明され、薬効の著しい治療薬剤を提供するととも
に、中医学の専門知識を持たない薬剤師等が問診・望診
などによって適切に投与できる新規の治療薬剤を提供す
る。 【解決手段】 本発明によるアトピー性皮膚炎の治療薬
剤の生薬成分は、基本方としての地膚子・白鮮皮・連翹
・牡丹皮・金銀花に加えて、補助方としての丹参・山梔
子・苦参・蝉退・茅根・牛膝・よく苡仁などから症状に
よって選択された生薬を追加することを特徴とする。又
基本方と補助方生薬の全て又は一部で構成されるアトピ
ー性皮膚炎の汎用薬の提供も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の生薬成分で構
成されるアトピー性皮膚炎の治療薬剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】昨今、アトピー性皮膚炎患者が急増して
おり、対応策が種々検討実行されているが、代表的な西
洋医学的な対症治療としてのステロイド剤の投与には種
々の問題が惹起している。例えば、アトピー性皮膚炎は
長期のステロイド剤の使用によっても治り難い場合が多
く、或はステロイド剤の使用中止による反跳現象などで
悪化したものなど重傷の例がみられる。
【0003】西洋医学的な対応の他に日本に於いては漢
方処方による治療が行われており、患者の症状と体質に
よっては有効な治療方法として評価されている。しか
し、日本の漢方処方は、17世紀までに渡来した古典的
な中医学に基づく処方であり、17世紀以後急速に充実
した現代中医学(以後単に中医学と記す)による評価に
よると、見直すべき問題点を持っている。
【0004】中医学の歴史上、古典的な中医学は、身体
の寒冷症状が重くなる寒邪傷陰の経過に基づく傷寒論を
基礎にしていたが、明・清代以後、寒邪に対して熱邪に
よる病患に対応する温病学が発達し、傷寒論を補いつ
つ、現在の近代的な現代中医学に発展してきた。例えば
成人のアトピー性皮膚炎の治療のための日本漢方薬とし
て用いられている黄連解毒湯・消風散の生薬成分は、そ
れぞれ黄ごん・黄連・山梔子・黄柏及び当帰・地黄・石
膏・防風・午旁子・木通・知母・胡麻・蝉退・苦参で構
成されているが、痒みを抑えるという意味の止痒、血の
循環をよくして痛みを止めるという活血止痛などであ
り、それぞれが個々の症状に対処するだけの対症療法で
あり、根本的な治療薬剤とはいい難い。
【0005】従って、日本に於ける漢方処方は、現代中
医学(以後単に中医学と記す)を導入することによっ
て、薬効を改善する必要がある。しかしながら、アトピ
ー性皮膚炎は中国に於いては珍しく臨床例が少ない。ま
た、中国人に適した処方が食生活など生活環境の異なる
日本人に有効とは限らない。従って中医学理論に基づき
ながらも、日本人のアトピー性皮膚炎の病因と患者の体
質を究明して、真の処方を提供しなければならない。
【0006】アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の
原因は中医学的には体質素因と環境素因に大別される。
そして中医学に於ける治療の原則は、体質素因による失
調を鑑別して、これらの機能を回復させ、病邪に侵され
ていればその病邪を鑑別してそれを除去し、環境素因の
影響を受けない体質に改善することにある。従って治療
に当たっては中医学の高度な専門知識と豊富な臨床経験
が必要であり、わが国に於いては数少ない中医学者によ
る普遍的な対応は不可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の問題点を解決す
るためには、中医学の専門知識を持たない薬剤師等があ
たかも中医学の専門家のように生薬を処方できるように
すればよいのであるが、彼らの教育、訓練に多大な年月
を費やすような方法は現実的ではない。そこで、この様
な問題点を解決するためには常識的な視診と問診によっ
て患者の症状を特定し、複数の薬剤の中から患者の症状
に対して適切なものを選択し、治療薬剤を処方する状況
を提供することが必要不可欠であり、そのためには病患
を治癒するための生薬の徹底分析による生薬の選定と症
状に対応する生薬の処方のための基準作りが必要であ
る。言い換えれば生薬の処方のためのエキスパートシス
テムを提供しなければならない。
【0008】本発明は上記課題を解決するために、生薬
を用いた単なる対症療法に留まらず、アトピー性皮膚炎
に著効を有する基本的かつ本質的な生薬構成を得るとと
もに、必要に応じて具体的な皮膚疾患の状態に応じた好
ましい追加の生薬構成を設けることによりアトピー性皮
膚炎の根本的かつ劇的な治療効果を得るに至ったもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にアトピー性皮膚炎の治療薬剤として本発明が講じた手
段は、生薬である地膚子・白鮮皮・連翹を含有すること
を特徴とする。
【0010】ここで、前記生薬に加えて、生薬である牡
丹皮・金銀花を含有させることが好ましい。
【0011】また、前記生薬を基本方とし、皮膚疾患の
症状に応じて選定した他の異なる生薬の1種若しくは複
数種を補助方として配合することが望ましい。
【0012】この場合において、前記補助方として、牡
丹皮・金銀花・丹参・山梔子・苦参・玄参・赤芍・蝉退
・茅根・牛膝・よく苡仁から選ばれた1又は複数の生薬
を含有させることが好ましい。この場合、牡丹皮、金銀
花を基本方として用いる場合には、これらを除外した丹
参・山梔子・苦参・玄参・赤芍・蝉退・茅根・牛膝・よ
く苡仁から選ばれた1又は複数の生薬を補助方として含
有させる。
【0013】さらに、上記のいずれかにおいて、皮膚疾
患以外の内蔵等の体調に応じて、上記生薬に加えて、対
症方としての生薬を配合することが望ましい。
【0014】この場合において、前記対症方として、よ
く苡仁・茯苓・陳皮・半夏・夜交藤・牡蛎・麻子仁・石
こくから選ばれた1又は複数の生薬を含有することが好
ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、上記課題を解決するた
めに、「アトピー性皮膚炎の治療薬剤」を構成する生薬
の組成を提供し、複数の薬剤の中から簡易に最適なアト
ピー性皮膚炎の治療薬剤を選択できる処方システムを可
能にするものである。以下にその詳細を説明する。
【0016】アトピー性皮膚疾患の特徴は病変の状態を
目で確かめることができることで、皮膚の状態によって
病邪の種類を特定できる。皮膚疾患の状態を比較的詳細
に分類した一例を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】薬剤師などが皮膚疾患の状態を診たり、患
者から病状を聞くことによって皮膚疾患の状態を表1の
どれかに例えば症状1;4;5の複合として特定するこ
とは短時間の訓練を受けることによって可能である。
【0019】次に、上記の皮膚疾患の状態から病邪を特
定し、治癒のために配置した生薬の本発明の具体例を表
2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】更に舌診による補助方生薬の追加が望まし
いが、アトピー性皮膚炎の場合は、皮膚疾患の状態を的
確に特定できれば、治療薬剤の処方はほぼ完全である。
例えば症状を表1の1;4;5と特定した場合の補助方
生薬は、蝉退・苦参・玄参・赤芍・山梔子・丹参とな
り、これらを基本方生薬である、地膚子・白鮮皮・連翹
・牡丹皮・金銀花に加え、合計11種の生薬を選定すれ
ばよい。又、簡便な処方として、表2に示す基本方生薬
と補助方生薬の全て又は薬効の重複を避けて一部を除外
したものを生薬成分とするアトピー性皮膚炎の汎用治療
薬剤を提供することもできる。
【0022】次に本発明の具体例に示した生薬群を選定
した中医学的な理由について説明する。数千年にわたる
伝統的な中医学は、近世以後飛躍的に発達した西洋医学
とは理論体系が異なるために、中医学の理論を西洋医学
的に正確に説明することはほぼ不可能である。しかし、
医の東西を問わず、その目的とするところは病の治癒で
あり、結果に至るプロセスが異なるという見方をとり、
中医学的な表現に徹することにする。中医学的に病態を
分析し、弁証して治則を特定し、莫大な経験を基にして
効能が伝承されている生薬を組み合わせて処方して患者
に投与し、良好な結果を得たということが客観的に証明
され認められている実施例を列挙して、本発明における
理論と処方の説明とする。
【0023】中医学の基本は弁証施治にある。生理、病
理、薬理に関する中医学の基礎理論を駆使して、更に西
洋医学理論と融合させることによってより完全な治療を
期待することができる。本発明は、アトピー性皮膚炎の
治療薬剤を提供することを目的としており、生理、病理
の究明によって薬効の高い適切な生薬を選択し組み合わ
せて提供するものである。薬効については、幾多の中医
学書を参考にし、発明者自身の臨床経験によって検証し
ている。
【0024】アトピー性疾患が皮疹の形で発症する幼児
期の体質的特徴は生命力が旺盛で活発という意味の「陽
熱偏盛」である。そして高カロリータンパク質の多量摂
取などにより脾胃に湿熱がこもりやすく、陰陽のバラン
ス失調を起こす。この様に体内に内熱がこもると、イエ
ダニなどの接触性抗原を風熱、湿熱という形で感受し
て、内熱即ちアトピー性刺激に敏感に反応する状態にな
り、皮膚に炎症をもたらし、次第に分泌物が多くなる。
従って、幼児期におけるアトピー性皮膚炎は去風清熱解
毒を主として治療すると、良好な結果が得られる。
【0025】青年期に於いては、病毒が複雑化する。引
続き陽気が旺盛であるが、皮膚炎症が顔面と上半身に集
中しており、皮膚が赤く腫れて暗紅色を呈し、強い痒
み、ほてり、灼熱感があるという症状は、中医学の病
因、病理からみれば、風熱と血熱が皮膚に侵入し、次第
に悪化して熱毒という病理反応を起こしていると考えら
れる。ここで言う「毒」の概念は西洋医学におけるもの
とは異なり、生命または健康を害するものという広い概
念であり、病因が複雑に作用しておこす病理反応という
意味である。長期にわたるアトピー性皮膚炎の場合、患
者の皮膚は次第に変色し、カサカサして鱗屑と苔蘚化が
見られるようになるが、この症状は、前記の熱毒とお血
という血液のよどみと汚れが相乗効果をおこして、皮膚
の養分と水分を奪い、「結」という皮膚の固化現象が起
こっている状態と解釈される。従って熱をさまし、毒を
解消し、結を散らすという意味の清熱解毒散結法を用い
ることが最良と考えて生薬を処方し、良好な結果を得
た。
【0026】以上のような中医学的な判断によって基本
方として選択した生薬と、その作用効果は、表3の通り
である。
【0027】
【表3】
【0028】なお、白鮮皮と地膚子は皮膚病を体質的に
治す最良の組薬であり、また連翹は清熱解毒散結の為の
最適の生薬であると考えられるので、基本方として、こ
れらの三種の生薬を必須薬にした方がよい。従って基本
方としての生薬は、上記の白鮮皮、地膚子及び連翹から
構成し、金銀花と牡丹皮を補助方に組み入れる場合もあ
る。
【0029】基本方としての生薬に加えて、発生してい
る症状毎に更に薬効を向上するための補助方として表1
にあげた皮膚疾患の状態毎に選ばれた生薬と、その作用
効果を表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】上記の基本法としての生薬と補助方生薬の
作用効果は、伝統的な中医学書である「本草原始」「本
草網目」「本草備要」「薬性論」「本草正義」「眞南本
草」「中薬大辞典」「生草薬性備要」「神農本草経」な
どに記載されている。上記の基本方の生薬の組み合わせ
は患者の体質改善を主として目指したものであり、一
方、補助方の生薬は、主として皮膚疾患に対応する効果
を迅速に得るためのものである。
【0032】上記基本方、補助方の生薬に加えて、実際
の薬剤投与に当たっては、痒みによる不眠など、皮膚疾
患以外の種々の併発症状を改善するために表5に示すよ
うな対症的な生薬をさらに追加することが好ましい。
【0033】
【表5】
【0034】対症方としての生薬は、上記表5に示す生
薬の他に、補助方としても選定されることのあるよく苡
仁を選定してもよく、また、利水、健脾に作用のある茯
苓等のその他の生薬を用いることも可能である。これら
の対症方としての生薬は、皮膚疾患以外の具体的な症状
に対応したものであり、これらの症状の改善により上記
基本方による体質改善の効果を高め、促進させることを
目指したものである。
【0035】中医学の特徴は、種々の病毒を特定し、治
療して患者の体質を改善することを最大の目的にしてい
るので、アトピー性皮膚炎のような西洋医学的には皮膚
外科的な病毒であっても、処方された生薬を煎じて服用
するのが一般的である。しかし、幼児のように服用し難
い場合は、煎じた生薬エキスを外用薬として用いること
がある。また、医師等が簡易に患者に与えるためには粉
薬として予め配合したもの、生薬エキスを乾燥させたも
の、生薬エキスを市販のアンプルに封入したもの等を製
造しておくことが好ましい。さらに、医療機器が進歩す
れば、皮膚表面から治療薬剤を浸透させてもよい。
【0036】煎じ薬として投与する場合、15歳以上の
患者に於ける服用1回当りの各生薬の標準投与量を表6
に示す。幼児に於いては、表6の半量にするのが適当で
ある。なお煎じ時間は、弱い煮沸状態で20分程度が経
験的に得られている最適時間であり、水量は400CC
程度が望ましく、再び煎ずる場合、煎じ時間20分,水
量350CCがよい。
【0037】
【表6】
【0038】
【実施例】以上のような理論と臨床経験を基に実施した
治療例の一部について以下に簡単に述べる。
【0039】(実施例1) 患者:男性15歳 中学生 初診:1994年6月21日 病症:2歳よりアトピー発症。14歳の時にひどく悪化して、顔面・躯幹部 ・四肢全てに発疹・腫脹がみられる。約6ヶ月休校して入院していた 。 ステロイド剤等を使用したが、改善されなかった。 現症:顔面がひどく腫脹し、暗紅色を呈している。頭皮・頸・首部は膿のよ うな分泌物と瘡痂を形成しており、局部にはびらんと出血点がみられ 、強い痒み、ほてりがある。躯幹部は赤く腫れて落屑が付き、局部に 苔蘚化がみられ、かさかさしている。 表1による皮膚疾患の状態の分類では1;2;3;5;7である。 処方:基本方;白鮮皮5g・地膚子4g・連翹3g・金銀花4g 牡丹皮4g 補助方;山梔子5g・よく苡仁5g・丹参4g・苦参4g・茅根3g 牛膝4g 以上の生薬を煎じて服用した。 結果:4週間後、赤みが顕著に薄くなり、痒みも軽くなる。1ヶ月半後全て の症状がおさまり、復学した。
【0040】(実施例2) 患者:男性22歳 会社員 初診:1994年4月8日 病症:15歳でアトピー発症。大学時代に症状が徐々に悪化する。ステロイ ド剤を6年間使用したが、症状の改善はみられなかった。 現症:現在、顔・頸部に紅潮と腫脹。頸部・四肢関節屈側は苔蘚化し、ほて り・掻痒が強い。 表1による皮膚疾患の状態の分類では、1;2;4;5;7である。 処方:基本方;金銀花3g・連翹4g・白鮮皮5g・地膚子5g 補助方;苦参4g・山梔子5g・玄参5g・蒲公英4g 以上の生薬を煎じて服用した。 結果:2週間後、症状の改善傾向がみられた。その後の経過も順調である。
【0041】(実施例3) 患者:女性25歳 幼稚園教諭 初診:1994年6月16日 病症:4歳頃アトピー発症。23歳頃皮疹が全身に拡大し、ステロイド剤治 療を行ったが、症状の改善がみられず、治療を中止していた。 現症:顔面が赤く腫れ、頬・頸・耳介部に鱗屑と瘡痂を形成している。ほて り・痒みが強い。また、便秘症である。 表1による皮膚疾患の状態の分類では、1;2;4;5である。 処方:基本方;金銀花3g・連翹4g・白鮮皮5g 補助方;牛膝4g・山梔子5g・玄参5g・蒲公英4g 対症方;麻子仁6g 以上の生薬を煎じて服用した。 結果:14日後、症状が改善され、4ヶ月で完治した。
【0042】上記実施例2、3は、生薬種数を限定して
生薬の効果を実験的に証明しようとした目的を持ってい
るので、上述の本発明の内容に比較すると生薬種数が少
ないが、基本方として本発明の3種の生薬(地膚子、白
鮮皮、連翹)を配合することが効果的であることが判明
しており、必要に応じて上述の他の生薬を追加して、患
者の体質、年齢、症状等にさらに細かな対応をとること
ができる。これらの追加薬剤の中には、上述した以外の
生薬が含まれていても良く、或いは必要に応じて生薬以
外の医薬を混合させる場合も考えられる。
【0043】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の効果と
して、次の点があげられる。本発明によって処方された
アトピー性皮膚炎の治療薬剤の治療効果は高く、ほとん
どの症例において、2週間〜半年の間に劇的な改善が見
られた。また、この治療薬剤は中医学の深い専門知識を
必要とせずに通常の医学的診断その他によって容易に最
適な薬剤を処方できる。この場合、予め患者の症状その
他の状態毎に上述の基本方、補助方、或いは対症方を適
宜選定した薬剤を形成しておくことによって、これらの
中から患者の状態に応じて適宜に選択できるため、治療
薬剤の投与を薬剤師などの豊富な人材によって実施する
ことが出来、数多の患者の治療が可能になる。また、治
療薬剤の製造に当たっても、処方方法が規準化されてい
るので、作業の能率が高く、薬剤の製造コストを低減で
きる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生薬である地膚子・白鮮皮・連翹を含有
    することを特徴とするアトピー性皮膚炎の治療薬剤。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記生薬に加えて、
    生薬である牡丹皮・金銀花を含有することを特徴とする
    アトピー性皮膚炎の治療薬剤。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記生薬を基本方と
    し、皮膚疾患の症状に応じて選定した他の異なる生薬の
    1種若しくは複数種を補助方として配合したことを特徴
    とするアトピー性皮膚炎の治療薬剤。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記補助方として、
    丹参・山梔子・苦参・玄参・赤芍・蝉退・茅根・牛膝・
    よく苡仁から選ばれた1又は複数の生薬を含有すること
    を特徴とするアトピー性皮膚炎の治療薬剤。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記生薬を基本方と
    し、皮膚疾患の症状に応じて選定した他の異なる生薬の
    1種若しくは複数種を補助方として配合したことを特徴
    とするアトピー性皮膚炎の治療薬剤。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記補助方として、
    牡丹皮・金銀花・丹参・山梔子・苦参・玄参・赤芍・蝉
    退・茅根・牛膝・よく苡仁から選ばれた1又は複数の生
    薬を含有することを特徴とするアトピー性皮膚炎の治療
    薬剤。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    おいて、皮膚疾患以外の内蔵等の体調に応じて、上記生
    薬に加えて、対症方としての生薬を配合したことを特徴
    とするアトピー性皮膚炎の治療薬剤。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記対症方として、
    よく苡仁・茯苓・陳皮・半夏・夜交藤・牡蛎・麻子仁・
    石こくから選ばれた1又は複数の生薬を含有することを
    特徴とするアトピー性皮膚炎の治療薬剤。
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