JPH099516A - 小型電気機器 - Google Patents

小型電気機器

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JPH099516A
JPH099516A JP17936595A JP17936595A JPH099516A JP H099516 A JPH099516 A JP H099516A JP 17936595 A JP17936595 A JP 17936595A JP 17936595 A JP17936595 A JP 17936595A JP H099516 A JPH099516 A JP H099516A
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motor
voltage
circuit
battery
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JP17936595A
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English (en)
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Akira Tanbachi
明 丹波地
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Maxell Holdings Ltd
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型電気機器に求められる安全性を追求した
構成を採用した場合における電池の残存容量表示のため
の構成であって、比較的簡単な構成を維持しながら、今
後ますます増加することが予想されるモータの強制停止
時期に的確に対応した容量表示が行える様にする。 【構成】 電池容量演算手段が現在容量値の減算処理動
作中であっても、モータ15の駆動停止手段が働いてモ
ータ駆動が強制的に停止されたことが回転停止時期検出
手段により検出されると、その期間中は表示手段におけ
る電池容量の表示および減算処理動作を一時停止させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電池から供給される
電力でモータを回転駆動する小型電気機器であって、特
に電池の残存容量を表示可能としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の小型電気機器における残存
容量表示は、メインスイッチのオン期間中すなわち負荷
に対する給電中を電池の放電期間と判断し、残存容量の
減算処理をしながら容量表示を行うものが一般的であっ
た。
【0003】ところで近年、この種のモータ使用の小型
電気機器にあっては、機器使用中における安全性を求め
る要求が高まり、例えば電気かみそりにおける外刃ホル
ダを取り外した場合の様に、予め設定した条件が満足さ
れた時には積極的にモータ駆動を停止しようとする試み
も数多くなされる様になってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成を採用する
場合、従来の様に単に給電中のみを検出して残存容量の
減算処理を行ったのでは、実際の容量と表示容量との誤
差が増大することは避けられない。
【0005】本発明は、上記した様な小型電気機器に求
められる安全性を追求した構成を採用した場合における
電池の残存容量表示のための構成であって、比較的簡単
な構成を維持しながら、今後ますます増加することが予
想されるモータの強制停止時期に的確に対応して容量表
示が行えるものを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明にかかる小型電気機器にあっては、図1に
その全体的な構成を概略的に示す如く、予め設定した条
件を満足するとモータ15に対する通電を強制的に停止
するモータ駆動停止手段と、メインスイッチ42のオン
時期を検出する給電時期検出手段と、モータ15の回転
が停止された時期を検出する回転停止時期検出手段と、
上記した給電時期検出手段における検出動作中に対応し
て、電池16の現在容量値に対する減算処理動作を行う
電池容量演算手段と、演算された現在容量値に対応した
表示を行う表示手段とを備えている。
【0007】本発明にあっては更に、上記した回転停止
時期検出手段における検出動作中に対応して、上記した
電池容量演算手段における減算処理動作と表示手段にお
ける表示動作とを一時的に停止することを特徴とする。
【0008】上記したモータ駆動停止手段において設定
される条件としては、図2に例示する電気かみそりにお
ける外刃ホルダ11の取り外し動作があった場合や、モ
ータ15に流れる電流が予め設定した値を超えた場合
に、それと連動してモータ15に対する通電を強制的に
停止する様に設定することができる。
【0009】
【作用】かかる構成により、モータ15が正常に作動す
る定常の使用状態にあっては、メインスイッチ42をオ
ンするのと連動して電池16からモータ15に通電さ
れ、モータ15は回転駆動される。同時に、給電時期検
出手段が電池容量演算手段にモータ15の駆動時期を知
らせて電池容量を減算する演算動作を行い、表示手段に
おいて電池16の現在容量に対応した表示動作を行わせ
る。
【0010】ここで、外刃ホルダ11が取り外された
り、モータ15それ自体が内部でショートするなどの異
常が生じた場合、モータ駆動停止手段が作動してモータ
15に対する通電を強制的に停止する。それと同時に、
回転停止時期検出手段がモータ15の回転停止状態を検
知し、電池容量演算手段に知らせる。電池容量演算手段
では、メインスイッチ42がオンされているにも拘らず
モータ15の回転駆動が停止されている状態を知ると、
モータ駆動に伴う電池容量の減算処理動作を中断すると
ともに、表示手段における表示を停止するのである。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記の如く、電池容量演算手段
が現在容量値の減算処理動作中であっても、モータ駆動
停止手段が働いてモータ駆動が強制的に停止されたこと
が回転停止時期検出手段により検出されると、その期間
中は表示手段における表示および減算処理動作を一時停
止する様に構成したので、モータ15の動作に起因する
機器使用上の安全性を可及的に高めながら、電池の残存
容量表示が的確に行える。
【0012】
【実施例】以下本発明を電気かみそりに実施した一例を
示すがこれに限らず、電動歯ブラシなど、モータを駆動
源として使用する各種の小型電気機器に対しても略同様
に実施できる事は勿論である。
【0013】本発明を実施する電気かみそりは、図2お
よび図3に示す如く、外刃10を上面側に備えた外刃ホ
ルダ11を本体ケース12の上部に対して着脱自在に取
り付けるとともに、その外刃10の内側に、周面に螺旋
状の刃面13を設けた円筒形の内刃14を摺動自在に配
設する。更に本体ケース12の内部には、前記内刃14
を回転駆動するモータ15と、そのモータ15に回転駆
動用の電力を供給する二次電池16と、その二次電池1
6に対する充電制御等の各種制御を行わせる電子回路1
7を収納する。
【0014】また本体ケース12の正面中央に、モータ
15への通電時期を規制するスライド式に形成したメイ
ンスイッチ42のスイッチノブ18を備え、更にそのス
イッチノブ18の下方に、二次電池16の充放電状態に
対応した表示を行なう6つの発光ダイオード19a〜1
9fを縦方向に並べた電池容量表示器20を配設してい
る。更にまた本体ケース12の下部には、先端に電源プ
ラグを設けた電源コード(図示せず)を挿脱自在に備
え、二次電池16の充電に加え、商用交流電源21によ
るモータ15の直接的な駆動を可能としている。
【0015】図3は、上記した本体ケース12に内蔵す
る電子回路17の全体を概略的に示すブロック図であっ
て、商用交流電源21から供給される100〜240V
の交流電圧をインバータ回路22を用いて整流降圧し電
子回路17の駆動に必要な低圧直流電圧を供給するため
の電源部23と、インバータ回路22の出力状態を規制
するための出力制御部24と、電源部23に備えた二次
電池16に対する充電状態を規制するための充電制御部
25と、二次電池16の充電状態を表示するための表示
制御部26と、モータ15の動作状態を規制するモータ
制御部27と、上記した各部の動作を総合的に規制する
ための中央制御部28とから構成されている。
【0016】ここで電源部23は、従来と略同様な構成
のインバータ回路22に加えて、複数回の充放電が可能
なニッケル・カドミュウム電池等の二次電池16を備え
てインバータ回路22から充電される主電源29と、イ
ンバータ回路22の作動時に主電源29中の二次電池1
6に接続されて所定の低圧直流電圧を供給を可能とする
第1補助電源30と、商用交流電源21からの供給電圧
を直接的に整流降圧して所定の低圧直流電圧を形成する
第2補助電源31とから成り、必要に応じてモータ15
あるいは電子回路17へ電力供給を行なう。
【0017】出力制御部24は、第1〜3制御回路32
・33・34を備えてインバータ回路22の出力制御を
行うものであって、第1制御回路32において商用交流
電源21の大幅な電圧変化に拘らず略一定の充電出力制
御を可能とする。一方、第2および第3制御回路33・
34においては、各種の検出信号の入力に対応してイン
バータ回路22の動作時期を規制し、主電源29に対す
る供給電力を制御して、過充電あるいは過昇温等のトラ
ブルを防止する。
【0018】充電制御部25は、上限電圧検出回路35
と上限温度検出回路36とから構成され、主として第1
補助電源30からの供給電力で駆動されることにより、
インバータ回路22の作動時期に対応して動作する。こ
こで上限電圧検出回路35は、充電中における二次電池
16の端子電圧Vmの変化を調べ、予め設定した電圧値
を超えると二次電池16の充電が所定値に達したと判断
して中央制御部28に検出信号Shを送り、定常的な充
電制御動作に入る。
【0019】一方、上限温度検出回路36は、前記した
上限電圧検出回路35が電圧検知を行うことなく二次電
池16の端子電圧Vmがピーク値に達した場合、二次電
池16の内部抵抗の増加に伴って電池温度の表面温度が
設定温度を超えて上昇するのを検知すると、出力制御部
24に直接的に検出信号S1を送り、インバータ回路2
2の動作を強制的に停止して過充電を防止する。
【0020】中央制御部28は、RAM37あるいはR
OM38などの各種周辺回路を一体に構成した、所謂
「1チップタイプのマイクロプロセッサ」が使用され、
クロック信号の入力と同期して動作するものであって、
中央処理装置39とI/O装置40の間を各種バス41
を介して接続し、上記した各部から出力される検出信号
をI/O装置40上の入力ポートを介して取り込み可能
とする。更に、かかる入力信号を制御データとし、RO
M38の内部に記憶したプログラムに従った各種の演算
動作を行い、出力ポートから出力制御部24を介した所
定のインバータ回路22の出力制御、あるいは二次電池
16における電池容量の変化に対応した表示を表示器2
0で行わせるための各種制御信号を出力させる。
【0021】モータ制御部27は、メインスイッチ42
のオン動作と連動して主電源29からモータ15に対し
て駆動電力を供給し、モータ回転をさせる回転時期規制
回路43と、モータ15に通電されたにも拘らずその通
電状態に異常が生じた場合にそれを検出し、モータ15
を強制的に停止して回路の損傷を防止するためのモータ
異常検出回路44と、刃温度の上昇が検出されるとモー
タ15の回転速度を低下させる刃温度検出回路45とを
備える。
【0022】表示制御部26は、主電源29によるモー
タ駆動時に中央制御部28において二次電池16の容量
変化を演算する際のデータを供給するためのものであっ
て、負荷量検出回路46においてモータ15での消費電
力の大小を検出すると、それに対応した検出信号Scを
中央制御部28に送り、二次電池16の放電割合を相対
補正する。
【0023】更に下限電圧検出回路47により二次電池
16の端子電圧Vmが設定値を下回ったことが検出され
ると検出信号Sbを出力し、電池容量を予め設定した下
限値に絶対補正する。更にまた、電子回路17を駆動可
能な電圧をも端子電圧が下回ったことがリセット回路4
8により検出されると、充電の再開時に中央制御部28
にリセット信号Srを送ってリセットし、回路動作を初
期状態に戻す。
【0024】また、交流入力検出回路49において商用
交流電源21に接続された時期を検出すると検出信号S
aを出力し、二次電池16の容量変化を放電側から充電
側に切り換える一方、メインスイッチ42のオンオフ状
態に対応した信号Ssが発生され、二次電池16の待機
状態から放電状態への切り換え時を中央制御部28に知
らせる。同様に、上記した充電制御部25からもその検
出状態に対応した信号Sh・Stが発生され、充電量表
示の絶対補正に利用される。
【0025】以下図4ないし図6で示す電気回路図に基
づき、以上においてその内容を概略的に示した図3にお
ける各部の構成を、更に具体的に説明する。
【0026】
【電源部】電源部23に備えたインバータ回路22は、
図4に示す如く、ダイオードブリッジ50、フィルタ5
1および温度ヒューズ52を備えた整流回路53を入力
側に備え、本体ケース12に対して着脱自在な電源プラ
グ54を介して入力した商用交流電源21を整流回路5
3で全波整流した後、インバータ回路22に印加する。
【0027】インバータ回路22は、出力トランジスタ
55のコレクタ側に、一次コイル56と該一次コイル5
6の両端に接続されて出力トランジスタ55のオフ時に
発生する衝撃電圧を吸収する衝撃吸収部57とを介装す
ると共に、ベースとエミッタ間に帰還部58を備える。
更に一次コイル56と同一鉄心上に、帰還コイル59お
よび出力コイル60を巻いている。
【0028】帰還部58は、帰還コイル59の一端を出
力トランジスタ55のベース端に繋ぎ、帰還コイル59
の他端と出力トランジスタ55のエミッタ間にコンデン
サ61およびエミッタ抵抗62を接続するとともに、コ
ンデンサ61と並列にダイオード63を接続している。
更に帰還コイル59とコンデンサ61の接続点には、整
流回路53からの出力電圧Vhを抵抗64を介して印加
可能としている。
【0029】上記構成により、インバータ回路22への
電圧印加と同時に抵抗64を介してコンデンサ61の充
電が開始される。コンデンサ61の両端電圧が上昇して
出力トランジスタ55のターンオン電圧付近にまで上昇
すると、該トランジスタ55のコレクタ端に接続された
一次コイル56に電流が流れはじめ、かかる電流の増加
により帰還コイル59に電圧が発生する。この電圧が出
力トランジスタ55のベース・エミッタ間を通じて流
れ、出力トランジスタ55をオンすると同時にコンデン
サ61を上記と逆方向に急速に充電する。
【0030】ここで、一次コイル56に流れる電流が安
定化して帰還コイル59の両端電圧が減少すると、コン
デンサ61の充電電圧が阻止電圧となって出力トランジ
スタ55を急激にオフする。出力トランジスタ55のオ
フ後は、コンデンサ61の充電電圧はダイオード63を
介して急速に放電されたあと、抵抗64を通じてコンデ
ンサ61は正方向に充電され、上記オンオフ動作を繰り
返す。
【0031】主電源29は、上記した出力コイル60の
両端に整流用ダイオード65と平滑用コイル66を介し
て二次電池16を直列接続するとともに、平滑用コイル
66と二次電池16間にダイオード67を接続したもの
であって、インバータ回路22の出力トランジスタ55
がオン時に、出力コイル60からパルス状の充電電流を
整流用ダイオード65を介して二次電池16に送る一
方、出力トランジスタ55のオン期間中に平滑用コイル
66に蓄えられたエネルギーは、出力トランジスタ55
のオフ時にダイオード67を介して二次電池16に送ら
れて充電する。この主電源29から取り出される電圧V
mは容量が比較的大きく、更に商用交流電源21の入力
の如何に拘らず出力されるものであるから、モータ駆動
や電池容量表示の様に常時に動作可能な状態にしておく
必要のある回路に対して電力供給が行われる。
【0032】一方、第1補助電源30はスイッチング用
のトランジスタ68のエミッタ端に比較的大容量の平滑
用コンデンサ69を、コレクタ端に二次電池16のプラ
ス極を、ベース端にダイオード70を介して出力コイル
60の一端を各々接続している。かかる構成により、出
力トランジスタ55のオン期間中に出力コイル60から
出力されるパルス状の電圧によってトランジスタ68を
間欠的にオンし、二次電池16をコンデンサ69に並列
接続してコンデンサ69を急速に充電することによりそ
の充電電圧V1で電力供給を行うものであって、充電制
御部25の様にインバータ回路22の動作中においての
み限定的に動作させる必要がある回路に対する電源とし
て使用される。
【0033】第2補助電源31は、上記した整流回路5
3から出力される高圧電圧Vhを、高抵抗71および定
電圧ダイオード72を用いて降圧するとともに、定電圧
ダイオード72と並列に接続したコンデンサ73で出力
電圧V2を安定化したものであって、商用交流電源21
の印加に対応して動作し、インバータ回路22の制御状
態に拘らず安定した電圧を出力可能としている。
【0034】
【出力制御部】第1制御回路32は、図4に示す如く、
商用交流電源21から供給される電圧における100〜
240Vの大幅な変更に拘らず、インバータ回路22か
ら二次電池16に供給される電力を略一定に維持可能と
するものであって、出力トランジスタ55のベース側に
制御用のトランジスタ74を備え、エミッタ抵抗62の
両端電圧で該トランジスタ74をオンさせることによ
り、一次コイル56に流れる電流が設定値を超えると出
力トランジスタ55を強制的にオフし、出力コイル60
から二次電池16に供給される電流を制限する。更に、
出力コイル60の一端と制御用トランジスタ74のベー
ス端間にはツェナーダイオード75およびダイオード7
6が介装されており、インバータ回路22に対する入力
電圧が上昇して出力コイル60からの出力電圧が設定値
を超えて上昇すると、ツェナーダイオード75がオンし
て制御用トランジスタ74をオンし、出力トランジスタ
55を強制的にオフして出力コイル60からの出力電力
を抑制するのである。
【0035】第2制御回路33は、インバータ回路22
における出力トランジスタ55のベース端とアース間に
接続されたスイッチング用トランジスタ77であって、
上限温度検出回路36から所定の制御信号S1がトラン
ジスタ77のベース端に入力されると該トランジスタ7
7はオンし、出力トランジスタ55のベース端を強制的
に接地して、インバータ回路22の動作を定常的に停止
する。
【0036】第3制御回路34は、第2制御回路33と
同じく出力トランジスタ55のベース端とアース間に、
ダーリントン接続したスイッチング用トランジスタ78
を接続し、中央制御部28あるいは刃温度検出回路45
から出力される制御信号S2・S3によりオンされて、
インバータ回路22の動作を間欠的に停止するものであ
る。
【0037】
【充電制御部】充電制御部25は、図5にその詳細な構
成を示す如く、第1補助電源30により駆動される上限
電圧検出回路35と、第1および第2補助電源31で駆
動される上限温度検出回路36とから構成される。上限
電圧検出回路35は、サーミスタ79で温度補正された
ダイオード80の順方向電圧を基準電圧とし、第1補助
電源30の出力電圧V1を抵抗81・82で分圧するこ
とにより検出電圧を作成するとともに、両者をOPアン
プで構成した比較器83で比較することにより、検出電
圧が基準電圧を超えると所定の検出信号Shを中央制御
部28に送って、二次電池16に対する充電電圧が所定
の上限値を超えたことを知らせる。
【0038】一方、上限温度検出回路36は、第1サー
ミスタ84を二次電池16の表面に配設する一方、第2
サーミスタ85を回路基板上に備えるとともに、両サー
ミスタ84・85と直列に抵抗86・87が各々接続さ
れている。更に、商用交流電源21に接続された期間中
はインバータ回路22の動作状態に拘らず第2補助電源
31から常時に電圧V2が供給され、抵抗86の両端か
ら二次電池16の表面温度に対応した検出電圧が、抵抗
87の両端からは基板周囲の温度で補正された基準電圧
が各々取り出される。検出電圧は更に、OPアンプで構
成した比較器88でその大きさが基準電圧と比較され、
二次電池16の表面温度が予め設定した上限値を超える
と満充電状態を十分に超えたと判断し、第2制御回路3
3に制御信号S1を送り、インバータ回路22を強制的
に停止して過充電を防止する。
【0039】
【モータ制御部】モータ制御部27は、図6にその構成
を示す如く、メインスイッチ42のオン操作と連動して
モータ15に負荷電流を流す回転時期規制回路43と、
モータ15に対する負荷電流が設定値を超えて増大する
とモータ15に対する通電を強制的に停止するモータ異
常検出回路44と、刃温度が設定値を超えるとインバー
タ回路22の出力電圧を規制して、モータ15の回転速
度を低下可能とする刃温度検出回路45とを備えてい
る。
【0040】回転時期規制回路43はダーリントン接続
したトランジスタ89であって、メインスイッチ42の
オン操作で主電源29から抵抗90を介してトランジス
タ89のベース端に所定の電圧を印加し、トランジスタ
89をオンしてコレクタ側に接続したモータ15に通電
させる。
【0041】モータ異常検出回路44は、モータ15に
流れる負荷電流が増大すると回転時期規制回路43のト
ランジスタ89に流れるコレクタ電流も増加し、その結
果、トランジスタ89のコレクタ・エミッタ間電圧およ
びトランジスタ89の表面温度がともに上昇するのを利
用し、温度あるいは電圧の少なくとも何れか一方が設定
値を超えて上昇すると、それを検出してモータ15に対
する通電を停止するものである。すなわち、温度および
電圧の変化を温度検出手段と電圧検出手段とで個別に検
出することにより、モータ15の回転がロックされたり
モータ15の内部でレアショートするなどのモータ異常
を迅速かつ確実に検出可能とするとともに、モータ異常
の内容に適切に対応した危険回避動作が行える様にして
いる。
【0042】ここで温度による異常を検出するための構
成としては、サーミスタ91をトランジスタ89の表面
に密着させるとともに、主電源29からの出力電圧Vm
をそのサーミスタ91と抵抗92とで分圧することによ
り、トランジスタ89の表面温度に対応した検出電圧を
取り出す。この検出電圧を、OPアンプで構成された比
較器93のマイナス側端子に入力する一方、比較器93
のプラス側端子には、抵抗94・95で主電源29から
の電圧Vmを分圧した基準電圧を印加している。
【0043】更に、予め設定した温度で基準電圧と検出
電圧とが一致する様に各抵抗91・92・94・95の
値を設定しておくことにより、トランジスタ89の表面
温度が設定値より低い間は基準電圧が設定電圧よりも高
く、比較器93の出力端からは「H」レベルの信号がト
ランジスタ89に向けて出力され、該トランジスタ89
をオンしてモータ15の通電状態を維持する。しかしト
ランジスタ89の表面温度が設定値を超えて上昇する
と、検出電圧が基準電圧より低下する結果、比較器93
の出力端は「L」レベルに反転し、トランジスタ89を
オフしてモータ15に対する通電を強制的に停止するの
である。かかる通電の停止状態が持続すると、トランジ
スタ89の表面温度も低下し、それに従って検出電圧も
低下するので、比較器93からの出力は再度「H」レベ
ルに戻り、トランジスタ89をオンしてモータ15に対
する通電を再開する。
【0044】すなわち、ロータリータイプの様に内刃1
4と外刃10との接触抵抗が比較的大きい電気かみそり
にあっては、外刃10を必要以上に膚面に押し付けてひ
げ剃りを行うと、内刃14の回転がロックあるいはそれ
に近い状態となる虞れがある。このような場合、トラン
ジスタ89の温度上昇を捉えてモータ15の回転をいっ
たん停止することにより、操作者に対して使用状態の不
備を知らせる。かかるモータ停止を知った使用者が外刃
10を膚面から離すか押し付け力を弱めることにより、
トランジスタ89の温度が設定値を下回ってモータ15
の回転が再開されたのちも適切な負荷電流が維持され、
モータ回転が持続するのである。
【0045】一方、電圧により異常を検出するための回
路構成は、上記した抵抗95の両端にスイッチング用ト
ランジスタ96のエミッタ・コレクタ端を接続する一
方、ベース端を抵抗97およびダイオード98を介して
トランジスタ89のコレクタ端に接続している。
【0046】ここで、トランジスタ89のコレクタ・エ
ミッタ間電圧は、モータ15の回転がロックした場合の
様な過負荷時には通常の倍程度の電圧変化しか示さない
が、モータ15がその内部でショートした場合にあって
は、電源電圧近くまで急激に上昇する。
【0047】そこで、モータ15がロックされた場合に
トランジスタ89に流れる大きさのコレクタ電流により
生起されるコレクタ・エミッタ間電圧では、スイッチン
グ用のトランジスタ96はオンされず、モータ15がシ
ョートした場合に流れる電流で生起される電圧ではじめ
てオンされる様に、スイッチング用トランジスタ96の
オン電圧が予め設定されている。
【0048】かかる構成により、外刃10に過大な負荷
がかかってモータ15の回転がロックされた場合にあっ
ては、この電圧による異常検出は働かず、上記した温度
による異常検出によってモータ15に対する通電を規制
する。しかし、モータ15がショートした場合にあって
は、上記した温度検知が働く前に電圧検知が働き、スイ
ッチング用トランジスタ96をオンしてモータ15に対
する通電を強制的に停止する。この停止状態は、モータ
15を介して主電源29側から送られる電圧Vmにより
そのまま維持され、単なる使用上の問題ではなく回路上
の異常であることを操作者に知らせるのである。
【0049】なお上記したモータ15のショート時にあ
っては、モータ15に対する通電をより迅速に停止する
ことが要求される。本実施例にあっては、トランジスタ
89の温度上昇により温度検出機構は比較器93に入力
される検出電圧を上昇させる方向に働き、基準電圧を低
下させようと動作する電圧検出機構と相俟って、比較器
93の出力を電圧検出機構単独の場合よりも急速に反転
させるのである。
【0050】本実施例にあっては更に、トランジスタ8
9のベース端に、外刃ホルダ11の取り外しと連動して
閉じる常開のスイッチ99を備え、該スイッチ99のオ
ン動作によりトランジスタ89のベース端をアースして
オフし、モータ15の回転を強制的に停止させることに
より、外刃10を取り外した際に内刃14が駆動され続
けた場合の危険を防止している。
【0051】更に、トランジスタ89のベース端と並列
にモータオフ状態検出回路100を備え、トランジスタ
89のベース端に印加される電圧で同時にトランジスタ
101をオンオフさせることにより、モータ15に対す
る通電の停止時に対応して「H」レベルの検出信号Sm
を中央制御部28に送って、モータ15が停止されたこ
とを知らせる様にしている。
【0052】ところで、モータ15の回転速度は印加電
圧の大小に対応して増減するとともに、内刃14の温度
はモータ15の回転速度したがって内刃14と外刃10
の相対速度の大小に対応して増減する。刃温度検出回路
45はこのことを利用し、モータ15の駆動電圧が設定
値を超えると所定の制御信号S3を上記した第3制御回
路34に送ってインバータ回路22の出力を低下させる
ものである。
【0053】すなわち、インバータ回路22の動作時に
あっては、主電源29からの出力電圧Vmは、定常的な
値の二次電池電圧に加えて、インバータ回路22から発
生されるパルス状の充電電圧が重畳されている。一方、
電気かみそりを空回転させた時の様にモータ15に加わ
る荷重負荷が軽い場合は負荷電流も小さく、従って主電
源29からの出力電圧も高くなってモータ15は定常の
ひげそり時よりも高速回転しようとする。
【0054】そこで、主電源29から出力される電圧V
mを抵抗102・103で分圧して検出電圧を形成し、
この検出電圧を比較器104において基準電圧と比べ、
基準電圧を超える電圧の充電電圧が印加されると第3制
御回路34に制御信号S3を送る。すると、インバータ
回路22の発振動作は間欠的に停止され、間引かれた状
態の充電電圧が主電源29を介してモータ15に印加さ
れる結果、何らの制御が行われない場合よりも減少され
た回転速度でモータ15は回転駆動される。この抑制さ
れた回転状態は、通常のひげ剃り動作に入ると主電源2
9からの出力電圧も低下する結果、インバータ回路22
は定常の駆動状態に戻るのである。
【0055】
【表示制御部】充電量表示は、後記する中央制御部28
において二次電池16に対する充放電状態を常に調べ、
現在容量に対応した表示を電池容量表示器20により行
う。ここで表示制御部26にあっては、モータ15に対
する荷重負荷の軽重に対応した検出信号Scが出力され
る負荷量検出回路46と、電池容量が設定値を下回ると
検出信号Sbが発生される下限電圧検出回路47と、電
池容量が回路の動作可能な下限値をも下回るとリセット
信号Srを発生するリセット回路48と、充電時期を知
らせる検出信号Saを出力する交流入力検出回路49と
を備え、上記した充電制御部25から出力される検出信
号Sh・Stとともに二次電池16の充放電状態を検知
するごとに中央制御部28に各信号を送り、容量表示の
補正を可能とする。
【0056】負荷量検出回路46は、モータ制御部27
の回転時期規制回路43におけるトランジスタ89のコ
レクタ・エミッタ間電圧が、モータ15に加わる荷重負
荷の大小に対応して増減するのを利用して、モータ15
に於ける消費電力量を大小2段階に検出せんとするもの
であって、図6に示す如く、検出電圧を抵抗105・1
06で分圧した値とダイオード107の順方向電圧とを
OPアンプを用いた比較器108で比較し、両者の大小
に対応した「H」または「L」レベルの検出信号Scを
中央制御部28に送る。
【0057】下限電圧検出回路47は、図6に示す如
く、メインスイッチ42のオン動作と連繋してオンする
スイッチング用トランジスタ109のオン動作で主電源
29から通電され、モータ駆動期間中にのみ作動するも
のである。更に、主電源29からの出力電圧Vmを抵抗
110・111で分圧して検出電圧を取り出す一方、直
列に繋いだサーミスタ112で通電量を調整して温度補
正したダイオード113の両端電圧による基準電圧とを
比較器114で比較することにより、通常は「H」レベ
ルを維持しているが、電圧が予め設定した下限電圧を下
回ると「L」レベルに変化する検出信号Sbを中央制御
部28に送って、二次電池16の端子電圧が下限電圧を
下回ったことを知らせる。
【0058】リセット回路48は、二次電池16の端子
電圧が上記した下限電圧をも下回って中央制御部28の
動作が停止したのち、充電が再開されて端子電圧が上昇
した場合に中央制御部28に対してリセット信号Srを
送ることにより、中央制御部28を初期状態に復帰させ
るものであって、二次電池16からの電圧印加で自励発
振する発振回路115と、二次電池16の端子電圧が所
定値を超えると、発振回路115の発振動作を停止する
スイッチング回路116とからなる。
【0059】発振回路115は、2つのトランジスタ1
17・118を用いたマルチバイブレータであって、主
電源29から電圧Vmを印加することにより、両トラン
ジスタ117・118は交互にオンオフを繰り返し、中
央制御部28のリセット端子に矩形波状のリセット信号
Srを連続して印加可能とする。
【0060】スイッチング回路116は、主電源29の
出力電圧Vmを抵抗119・120で分割し、その分割
電圧でトランジスタ121をオンオフさせるとともに、
コレクタ・エミッタ間で発振回路115のトランジスタ
118に対する印加電圧をバイパスするようにしてい
る。
【0061】かかる構成により、二次電池16が放電し
きって端子電圧が低く、従ってトランジスタ121がオ
フ状態にある時に充電を開始すると、先ず、発振回路1
15が発振動作を開始して、矩形波状のリセット信号S
rを中央制御部28に送ってリセット動作を続ける。
【0062】ここで充電がすすみ、主電源29の出力電
圧Vmが上昇してトランジスタ121のターンオン電圧
に近づくと、発振回路115に対する印加電圧が低下
し、その結果、発振回路115は停止してリセット信号
Srの中央制御部28に対する入力が止まり、中央制御
部28は後で詳述する動作を開始するのである。
【0063】交流入力検出回路49は、図4に示す如
く、整流回路53の出力側にインバータ回路22と並列
接続され、電源プラグ54がコンセントに挿入されて電
気かみそりが商用交流電源21の使用モードになってい
るか否かを検出するものであって、常時は主電源29か
ら「H」レベルの電圧が印加されているが、商用交流電
源21が入力されると、整流回路53から出力される全
波整流電圧Vhを抵抗71・123・124で分圧し、
抵抗124の両端に発生する電圧でトランジスタ122
をオンして接地することにより、中央制御部28に
「L」レベルの検出信号Saを送る。
【0064】また、図6に示す如く、メインスイッチ4
2のオン時に主電源29の出力電圧Vmをダイオード1
40を介して取り出す事により、モータ15の駆動時に
対応した検出信号Ssを中央制御部28に送る。
【0065】
【中央制御部】図7および図8は、図3に示す中央制御
部28のROM38内に記憶されたプログラムによる制
御手順の概略を示す流れ図であり、図9はそのプログラ
ムによる制御時に、内部レジスタあるいはRAM37上
に擬似的に構成されるカウンタの対応関係を示す説明図
であって、以下両図を用いて、中央制御部28の構成を
説明する。
【0066】中央制御部28は、図9に示す如く基本的
な回路構成は単一で、電気かみそりの使用モードおよび
そのモード中の検出条件が変わる毎に、カウンタのカウ
ント値を変更するなどして設定をし直し、回路構成をモ
ード毎および各モード中の検出条件毎に実質的に変更可
能とすることにより、同一回路を用いて相異なる複数モ
ードの制御処理が行えるようにしたものであって、15
ミリ秒タイマー125から約15ミリ秒毎に出力される
信号をトリガーとし、図3に示すI/O装置40の各ポ
ートから検出信号を中央処理装置39へ読み込み、検出
信号の値から現在の使用モードを判断し、カウンタ値の
初期設定など所定のモード処理を行なった後、カウンタ
の積算など一連の処理を行なう。
【0067】すなわち、15ミリ秒タイマー125の出
力端は1秒カウンタ126につながれ、その1秒カウン
タ126がカウントオーバーして1秒経過する毎に、モ
ードカウンタ127に信号を送る。
【0068】モードカウンタ127は、二次電池16の
充電、モータ15の交流駆動および電池駆動の各モード
で使用する第1および第2モードカウンタ128・12
9と、待機モードで使用する待機モードカウンタ130
とから構成され、モードが変更される毎にカウント値を
設定し直すとともに、各モード中では、検出条件に対応
して第1および第2モードカウンタ128・129を使
い分けることにより、使用モードに対応した増加または
減少率で電池容量の積算計算をすることを可能とする。
【0069】すなわち、15ミリ秒毎に行なわれる一連
のステップ処理中は、検出条件で一義的に決まる1つの
モードカウンタのみがアクティブとなり、該当のカウン
タをカウントダウン処理し、更にカウント処理をしたモ
ードカウンタが所定値をカウントし終えてゼロになる
と、続くメインカウンタ131に信号を送るとともに、
該当モードの初期カウンタ値を再度設定する。
【0070】メインカウンタ131は128進のアップ
ダウンカウンタであって、モード変更時においてもカウ
ント値をそのまま保存するとともに、充電モード時には
カウント値をアップカウント処理し、その他のモード時
にはダウンカウント処理することにより、続く表示カウ
ンタ132の値とメインカウンタ131のカウント値と
で現在の電池容量を特定し、モード変更にかかわらず電
池容量表示器20における表示動作に連続性をもたせる
様にしている。かかるメインカウンタ131が所定数を
カウントするごとに、表示カウンタ132へアップまた
はダウン信号を送り、表示カウンタ132の値を変更す
る。
【0071】表示カウンタ132は、4ビットのシフト
レジスタと略等価な構成であって、各ビットに対応させ
て100〜40%表示用の緑色の発光ダイオード19a
〜19dを接続するとともに、メインカウンタ131か
ら信号が入力される毎にビットシフトさせることにより
点灯する発光ダイオードの数を増減させ、40%〜10
0%までの電池容量を20%間隔で段階的に表示可能と
している。なお、表示カウンタ132のカウント値がゼ
ロとなって40〜100%の発光ダイオード19a〜1
9dが全て消灯すると、赤色の20%および0%表示用
の発光ダイオード19e・19fが点滅処理される。
【0072】次に、上記した回路動作の概略を、図7お
よび図8に示すプログラムに従って説明する。中央制御
部28に主電源29を接続した状態でリセット信号Sr
を印加すると、それと同時にリセットがかかって各部を
ステップST1で初期化したあと、15ミリ秒タイマー
125を始動する(ステップST2)。該タイマー12
5は、プログラムの実行中も常に計時動作を続け、15
ミリ秒経過する毎に割り込み信号を発生するものであっ
て、かかる割り込みが発生すると、以下で説明する一連
のステップを実行した後、ステップST3に戻って次の
割り込みが発生するのを待つ。
【0073】ステップST3で割り込みが発生すると、
図3に示すI/O装置40の対応する入力ポートを通じ
て、交流入力検出回路49から出力される検出信号Sa
およびモータ給電時に出力される検出信号Ssの値を各
々読み込み(ステップST4)、ステップST5〜ステ
ップST7でSaおよびSsの入力の有無に対応して、
充電、交流駆動、電池駆動および待機の4つのモードに
分岐(ステップST8〜11)したあと、モードが前回
の割り込み時と違っていることが確認されると、図8の
如く各モードに対応した設定を行なう。
【0074】たとえば、交流入力が有り且つメインスイ
ッチ42がオフされている場合は、インバータ回路22
から主電源29の二次電池16へ向けて充電のみを行な
う「充電モード」であるから、ステップST21で充電
モードに共通した設定、すなわち、インバータ回路22
に対する出力要求を出し、メインカウンタ131をアッ
プ方向にセットし、電池容量表示器20を表示カウンタ
132の値に対応した表示を行なわせる要求を出す。
【0075】更にステップST22で、I/O装置40
から上限電圧検出回路35の検出信号Shを読み込み、
二次電池16の端子電圧Vmが上限電圧に達していない
ことが確認されると、ステップST23で第1モードカ
ウンタ128を8進カウンタにセットし、8秒毎にメイ
ンカウンタ131をアップ処理可能とすることにより、
8×128=1024秒経過する毎に電池容量表示器2
0の発光表示数を1つ増加する様にしている。
【0076】上記とは逆に、ステップST22で上限電
圧に達したことが検出されると、二次電池16はほぼ満
充電に近い状態となっていると判断されるので、ステッ
プST24で、40〜80%の発光ダイオード19b〜
19dを全て点灯して満充電に近づいたことを表示する
要求を出すとともに、第2モードカウンタ129を4進
カウンタにセットし、メインカウンタ131のカウント
値をゼロにセットする。これにより、上限電圧に達して
から約8分の追充電を行なったのちにメインカウンタ1
31がカウントオーバーして、発光ダイオード19aを
点灯することにより100%充電の表示がなされる。
【0077】ここで、いったん上限電圧に達したことを
検出するとフラッグがたてられ、表示カウンタ132に
おける電池容量表示が100%の間は、上記した上限電
圧の再読み込み処理を行なわない。かかる処理により、
例えば充電途中で停電などで充電が中断した場合、電池
容量が減少する事なく端子電圧が上限電圧を下回ること
があるが、このような場合にあっても、充電が再開され
るとメインカウンタ131をリセットすることなくメイ
ンカウンタ131のカウント値が保存され、カウントア
ップ動作が充電中断時のカウント値を起点として連続し
て行なわれるため、過充電が未然に防止される。
【0078】次に、商用交流電源21の入力が有り且つ
モータ15に給電されている場合は、モータ15が商用
交流電源21を利用して駆動される「交流駆動モード」
であるから、ステップST25で交流駆動モードに共通
の設定、すなわち、インバータ回路22に対する出力要
求を出し、メインカウンタ131をダウン方向にセット
して電池容量表示器20の点灯要求を出す。
【0079】更にステップST26で、交流駆動モード
に入ってから連続して15分経過したか否かが判断さ
れ、「YES」であれば後記する電池駆動モードに移っ
てインバータ回路22を30分間停止し、インバータ回
路22の過熱を防止する。
【0080】しかしステップST26の判定が「NO」
であれば、ステップST27でI/O装置40から負荷
量検出回路46の検出信号Scを読み込み、モータ15
における消費電流が基準値よりも小であればステップS
T28で第1モードカウンタ128を16進にセット
し、逆に大であればステップST29で第2モードカウ
ンタ129を10進にセットして、メインカウンタ13
1の減少率を消費電流に比例する様に補正する。
【0081】次に、交流入力がなく且つメインスイッチ
42がオンされている場合には、モータ15が二次電池
16により駆動される「電池駆動モード」であるから、
ステップST30で電池駆動モードに共通の設定、すな
わちメインカウンタ131をダウン方向にセットし、電
池容量表示器20の点灯要求を出す。
【0082】更にステップST31で、交流駆動モード
と同様に負荷量検出回路46の検出信号Scを読み込
み、モータ15の消費電流が小さい場合はステップST
32で第1モードカウンタ128を4進にセットして4
秒に1回モードカウンタ127から信号を出力させる。
逆に、消費電流が大きい場合はステップST33で3進
にセットしてメインカウンタ131の減少率を上げ、電
池駆動モードに対応した設定を行なう。
【0083】次に、AC入力がなくモータ駆動も行なわ
れていない「待機モード」にあっては、ステップST3
4で表示器20に対する点灯要求を止め、更にメインカ
ウンタ131をダウン側にセットするとともに、ステッ
プST35で待機モードカウンタ130のカウント値を
16000にセットする。
【0084】上記の如く、所定のモードセット動作が行
なわれたのち、ステップST12で下限電圧の検出処理
が行なわれる。この処理により、電池駆動モードにあっ
て下限電圧の検出信号Sbが出力されると、メインカウ
ンタ131および表示カウンタ132の値を所定値にセ
ットして電池容量表示値を下限値で絶対補正する。
【0085】次にステップST13で1秒カウンタ12
6をカウントダウンし、1秒カウンタ126がカウント
オーバーすると、ステップST14で上記したモード検
出により指定されたモードカウンタ127をカウントダ
ウンする。
【0086】ステップ15でモードカウンタ127のカ
ウントオーバーが判定されると、メインカウンタ131
をカウントアップまたはダウン(ステップST16)
し、ステップST17でメインカウンタ131のカウン
ト値が0または128に達したことが判定されるのに対
応して、ステップST18で表示カウンタ132をカウ
ントアップまたはダウンする。
【0087】しかる後、ステップST19で表示器20
に対する表示要求の有無および表示カウンタ132の値
に対応した表示を行なわせ、ステップST20でインバ
ータ回路22に対する出力処理を行い、一連の処理を終
了するのである。
【0088】なお、二次電池16の充放電を多数回に亘
って繰り返すと、二次電池16の端子電圧は満充電時に
おいても上限電圧に達しなくなることがある。かかる場
合にあっては、上限電圧による絶対補正および充電制御
を行うことなく、100%の発光ダイオード19aが点
灯する時刻まで、時間のみを基準とした1C充電を行っ
た後、細流充電に移行する様にしている。また、この時
間による充電および表示制御が働く前に上限温度検出回
路36から検出信号Stが発生されると、過充電状態に
なったものと判断し、満充電状態に対応した所定の制御
動作が行われる。
【0089】また、メインスイッチ42がオンされて検
出信号Ssが発生されているにも拘らず、モータ異常検
出回路44からモータ15の回転停止を知らせる検出信
号Smが出力されている場合は、外刃ホルダ11が外さ
れたか、モータ15に対する回転駆動系に何等かの異常
があったものと推定される。そこで中央制御部28で
は、第3制御回路34に制御信号S2を送ってインバー
タ回路22を停止することによって二次電池16に対す
る充電を停止するとともに、電池容量表示器20の表示
を停止するなど、動作モードを上記した「待機モード」
と同等な状態にセットすることにより、電池容量の積算
による残量誤差を可及的に減少させる様にしている。
【0090】更にまた図10は、中央制御部28による
全体的な制御を行わない例を示す。なお、本実施例にあ
っては、上記した実施例とその構成の大半を同じくする
ため、同一箇所は同一の名称および符号を付す事によっ
てその具体的な回路構成の開示は省略している。
【0091】本実施例にあっては、充電制御部25aに
備えたタイマー手段により、インバータ回路22に商用
交流電源21が印加されて主電源29中の二次電池16
に対して充電が開始されてから所定時間後にインバータ
回路22に対して制御信号S4を送ることにより、時間
による充電制御が行われている。
【0092】更に、二次電池16の端子電圧が予め設定
した上限値を超えると所定の信号Shを発生する上限電
圧検出回路35と、二次電池16の表面温度が予め設定
した上限値を超えると所定の信号St’を発生する上限
温度検出回路36aを備え、両検出回路35・36aの
何れか一方が検出動作を行うと、充電制御部25aから
インバータ回路22に制御信号S4を送ることにより、
二次電池16の過充電を防止する。
【0093】上限温度検出回路36aは、二次電池16
の表面に備えた第1サーミスタ84で二次電池16の温
度変化を捉え、抵抗86の両端から検出電圧を取り出す
一方、抵抗87の両端から基準電圧を出力し、充電制御
部25aの内部に備えた比較器(図示せず)によって検
出電圧が基準電圧を超えるとインバータ回路22に制御
信号S4を出力する。更に、上限電圧検出回路35から
出力される検出信号Shは抵抗87の両端に接続され、
上限電圧の検出時に抵抗87の両端を短絡して基準電圧
を低下させることにより、前記した検出電圧が基準電圧
を超えて制御信号S4が出力される様にしている。
【0094】更に、メインスイッチ42を2回路2接点
に構成するとともに、充電表示部133を第1スイッチ
42aのオフ側接点に接続している。充電表示部133
は、発光ダイオード134とスイッチング用トランジス
タ135を直列接続したものであり、メインスイッチ4
2のオフ時で且つ充電制御部25aから充電中に対応し
て発生される信号S5がスイッチング用トランジスタ1
35のベース端に入力される時期に対応して発光ダイオ
ード134に通電することにより、二次電池16に対す
る充電中を表示する。
【0095】刃温度検出回路45aは、第1補助電源3
0から駆動電力を供給することにより、基本的にはイン
バータ回路22の動作時に対応して動作するが、メイン
スイッチ42の第2スイッチ42bにおけるオフ側接点
を図6に示す比較器104のプラス側入力端と接続する
ことにより、メインスイッチ42のオフ時には該入力端
をアースして動作しない様にしている。
【0096】また、第1スイッチ42aのオン側接点
を、ダイオード136を介して第2補助電源31の入力
側に接続することにより、メインスイッチ42のオン時
には充電制御部25aに対する給電を断ち、インバータ
回路22に対する出力制御が行われない様にしている。
【0097】更に、第2スイッチ42bのオン側接点
は、モータ制御部27のアース側に接続されており、メ
インスイッチ42のオン操作と連動してモータ15に対
する通電および回転異常の検出が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成を示す概略図である。
【図2】外観形状を示す一部を破断した正面図である。
【図3】電子回路の全体的な構成を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図4】図3における電源部分の構成を具体的に示す電
気回路図である。
【図5】図3におけるモータ制御部分の構成を具体的に
示す電気回路図である。
【図6】図3における中央制御部分の構成を具体的に示
す電気回路図である。
【図7】中央制御部におけるプログラムによる処理手順
を説明する流れ図である。
【図8】図7におけるモード設定部分の詳細を示す流れ
図である。
【図9】図7および図8に示す各手順に対応する構成を
示すブロック図である。
【図10】中央制御部による制御を伴わない他の実施例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 外刃ホルダ 15 モータ 16 二次電池 17 電子回路 18 スイッチノブ 19 発光ダイオード 20 電池容量表示器 21 商用交流電源 22 インバータ回路 23 電源部 24 出力制御部 25 充電制御部 26 表示制御部 27 モータ制御部 28 中央制御部 29 主電源 30 第1補助電源 31 第2補助電源 32 第1制御回路 33 第2制御回路 34 第3制御回路 35 上限電圧検出回路 36 上限温度検出回路 39 中央処理装置 42 メインスイッチ 43 回転時期規制回路 44 モータ異常検出回路 45 刃温度検出回路 46 負荷量検出回路 47 下限電圧検出回路 48 リセット回路 49 交流入力検出回路 52 温度ヒューズ 53 整流回路 55 出力トランジスタ 56 一次コイル 58 帰還部 59 帰還コイル 60 出力コイル 65 整流用ダイオード 84 第1サーミスタ 85 第2サーミスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインスイッチ(42)のオン操作と連
    動しモータ(15)に対して電池(16)から駆動電力
    を供給し、モータ(15)を回転駆動する小型電気機器
    であって、 予め設定した条件を満足すると、上記モータ(15)に
    対する通電を強制的に停止するモータ駆動停止手段と、 上記メインスイッチ(42)のオン時期を検出する給電
    時期検出手段と、 上記モータ(15)の回転が停止された時期を検出する
    回転停止時期検出手段と、 上記した給電時期検出手段における検出動作中に対応し
    て、電池(16)の現在容量値に対する減算処理動作を
    行う電池容量演算手段と、 演算された現在容量値に対応した表示を行う表示手段と
    を備え、 上記した回転停止時期検出手段における検出動作中に対
    応して、上記した電池容量演算手段における減算処理動
    作と表示手段における表示動作とを一時的に停止するこ
    とを特徴とする小型電気機器。
  2. 【請求項2】 上記モータ(15)は、電気かみそりの
    内刃(14)を駆動するものであって、 上記したモータ駆動停止手段は、外刃ホルダ(11)の
    取り外し動作と連動してモータ(15)に対する通電を
    強制的に停止する請求項1記載の小型電気機器。
  3. 【請求項3】 上記したモータ駆動停止手段は、モータ
    (15)に流れる電流が予め設定した値を超えるのと連
    動してモータ(15)に対する通電を強制的に停止する
    請求項1記載の小型電気機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002311114A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 小型電気機器
JP2010531177A (ja) * 2007-06-28 2010-09-24 ブラウン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 歯ブラシ

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