JPH0994243A - 医用画像の階調自動設定装置 - Google Patents

医用画像の階調自動設定装置

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JPH0994243A
JPH0994243A JP7276793A JP27679395A JPH0994243A JP H0994243 A JPH0994243 A JP H0994243A JP 7276793 A JP7276793 A JP 7276793A JP 27679395 A JP27679395 A JP 27679395A JP H0994243 A JPH0994243 A JP H0994243A
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Koji Kawasaki
浩嗣 川▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像種の変更の際に手間どったりすることな
く、実際に診断の対象となる医用画像に対して的確に画
像の階調設定が行える医用画像の階調自動設定装置を提
供する。 【解決手段】 この発明の医用画像の階調自動設定装置
は、多値画像メモリ5に記憶された医用画像の原画素群
から関心部位に関連する画素(関心画素)をCPU4が
抽出して、関心画素の情報を関心画素メモリ9に記憶
し、さらに、CPU4が関心画素群についての濃度値の
分布状況を示す指標を求め、この指標に基づき医用画像
の階調変換特定を決定し、階調変換テーブル10に設定
することにより、関心部位についてコントラストの良好
な出力画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、核磁気共鳴断層
撮像装置(MRI装置)やX線CT装置、エミッション
CT装置(核医学装置)などを始めとする画像診断機器
で得られた医用画像の各原画素それぞれの濃度値(信号
強度)に対して、関心部位の視認が容易になるように階
調を自動的に設定する医用画像の階調自動設定装置(以
下、適宜「階調自動設定装置」と記す)に係り、特に、
画像種の変更にも手間どることなく、的確な画像の階調
設定が行えるようにするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等で現在使われている画像診断機器
のひとつであるMRI装置には階調自動設定装置が組み
込まれていて、この装置により、被検体(患者)の関心
部位(患部)を含む医用画像の原画素の濃度値に対して
所定の変換特性に従って階調設定を自動的に行って診断
に役立つ医用画像を作成するという構成になっている。
この階調自動設定装置では、画像の階調設定を的確なも
のとするために、以下の調整が予め行われている。通
常、テレビモニタ等に表示される画像の階調値は256
段あって、階調値0が最も暗く、階調値255が最も明
るい設定となる。一方、画像診断機器で得られた医用画
像の原画素の濃度値は、例えば−4000〜8000の
広い範囲に分布する。モニタに表示されたり、あるいは
フィルムに焼き付けられた画像(以下、出力画像ともい
う)から関心部位を明瞭に識別できるようにするために
は、原画素の濃度値の階調変換特性が適切でなければな
らない。すなわち、医用画像の原画素の濃度値の分布下
限あたりが出力画像の最小階調値となり、原画素の濃度
値の分布上限あたりが出力画像の最大階調値となるよう
に階調自動設定装置に対して調整が予めなされているの
である。具体的な調整の仕方は、以下の通りである。
【0003】階調変換前の医用画像の原画素群の濃度値
についてのヒストグラムを得ておいて、例えば下から5
%あたりに分布する原画素の濃度値を出力画像の階調値
10近辺に設定し、上から5%あたりに分布する原画素
の濃度値を出力画像の階調値240近辺に設定するとと
もに、50%あたりに分布する原画素の濃度値を出力画
像の階調値125近辺に設定する。そうすると、医用画
像の原画素群の濃度値の分布範囲と、出力画像の256
段の階調とがうまく照応してコントラストのよい出力画
像が得られるようになる。医用画像の画像種が異なる、
つまり撮影条件や撮影部位が異なると上記の調整をやり
なおす。画像種が異なると原画素の濃度値の分布状況が
変わるため、医用画像の原画素群の濃度値の分布範囲が
出力画像の階調設定範囲とうまく照応するように再調整
する必要があるのである。
【0004】さらに、次のような階調自動設定装置も提
案されている。すなわち、ニューラルネットワークを使
った学習機能を階調自動設定装置自体に持たせておき、
手本となる医用画像を予め学習させておき、学習後のニ
ューラルネットワークを利用して、実際に診断の対象と
なる医用画像用の各原画素それぞれに対し濃度値に応じ
た階調設定を行うというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
階調自動設定装置の場合、画像種が異なると的確な画像
の階調設定を行うための再調整が必要である。撮影条件
や撮影部位の組み合わせは多数にあり、その都度、経験
を要する再調整を行うことは非常な手間となる。それだ
けでなく、医用画像の原画素群には関心部位以外の背景
領域の画素群も含まれるので、医用画像を構成している
全原画素群のヒストグラムに基づいて階調変換特定を設
定する従来手法では、適正な階調変換特性を設定できな
い場合がある。つまり、非関心部位である周辺の雑音情
報まで含まれてしまうと、肝心の関心部位の情報量が相
対的に減少してしまい、画像の階調設定が的確なものに
ならないのである。
【0006】また、後者の階調自動設定装置の場合、学
習量の少ない画像種に対しては学習不足のために適正な
階調変換特性の設定が困難である。例えば50枚の手本
画像の学習を行った同じ画像種に対しては適正な階調変
換特性の設定が行えても、5枚の手本画像の学習しか行
っていない異なる画像種に対しては適正な階調変換特性
の設定が期しがたい。それだけでなく、異なる画像種の
間での相互干渉が的確な階調変換特性の設定を妨げるこ
とにもなる。ニューラルネットワークを使った学習機能
は特定の手本だけでなく全手本が学習結果に反映される
からである。2つの異なる画像種それぞれについて50
枚の手本画像の学習を行った場合、端的に言えば、両画
像種の中間的な画像種に対して適正な階調変換特性の設
定が出来るものとなり、元々の手本画像の画像種に対し
ては適正な階調変換特性の設定が出来ないものになる。
さらに、無数にある撮影条件や撮影部位の組み合わせに
対して、一定数の手本画像の学習によって対応すること
は実際には難しいことでもある。
【0007】したがって、この発明は、画像種の変更の
際に手間どったりすることなく、実際に診断の対象とな
る医用画像に対して的確に画像の階調設定を行うことが
できる医用画像の階調自動設定装置を提供することを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明は、画像診断機器で得られた医用画像の原
画素の濃度値に対して所定の変換特性に従って階調を自
動的に設定する医用画像の階調自動設定装置において、
前記医用画像の原画素から関心部位に関連する画素(関
心画素)を抽出する画素抽出手段と、前記画素抽出手段
により抽出された関心画素の濃度値の分布状況を示す指
標値を算定する指標値算定手段と、前記指標値算定手段
により得られた指標値に基づいて各原画素の濃度値の階
調変換特性を決定する変換特性決定手段とを備えたもの
である。
【0009】
【作用】この発明の医用画像の階調自動設定装置による
画像の階調設定の際の作用は、次の通りである。画像診
断機器の医用画像用の原画素群から画素抽出手段が関心
画素を抽出するのに続いて、指標値算定手段が関心画素
群の濃度値の分布状況を示す指標値を算定する。指標値
が求まると、変換特性決定手段により直ちに指標値に基
づく原画素の濃度値の階調変換特性が決定される。そし
て、変換特性決定手段によって決められた適切な階調変
換特性に従って、画像診断機器の医用画像用の各原画素
それぞれに対し濃度値に応じた階調設定が自動的になさ
れてゆき、関心部位でのコントラストがよい出力画像が
作成される。
【0010】つまり、この発明の医用画像の階調自動設
定装置は、診断の対象となる医用画像における原画素群
の濃度値の階調変換特性の自動的決定機能を有してお
り、いかなる画像種の医用画像に対しても適切な階調変
換特性が直ちに決定できる構成となっているのである。
それだけでなく、階調変換特性の決定にあたって、原画
素群の内で関心部位に関連する画素群の情報に基づいて
階調変換特性を決定しているので、非関心画素である周
辺の雑音的情報の影響を受けない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の医用画像の階調
自動設定装置の一実施例を、図面を参照しながら、詳し
く説明する。図1は、実施例に係る階調自動設定装置が
組み込まれたMRI装置の概略構成をあらわすブロック
図である。
【0012】図1においては、点線で囲まれた部分が、
MRI装置1の画像再構成部2から送出されてくる医用
画像用の各原画素それぞれに対し濃度値に応じた階調を
自動的に設定する階調自動設定装置である。MRI装置
1は被検体より放出される核磁気共鳴信号を受信して断
層撮像を行う装置であり、計測された像は画像再構成部
2に3次元のかたちでまず保持しており、スライス部位
が指定されたら対応する医用画像を画像再構成部2より
送り出して、階調自動設定装置で階調設定してからTV
モニタ3に表示したり、あるいは、フィルムに焼き付け
たりする構成となっている。
【0013】階調自動設定装置自体は、医用画像用の原
画素群から関心部位に関連した画素(関心画素)を抽出
する画素抽出手段と、関心画素の濃度値の分布状況を示
す指標値を算定する指標値算定手段と、得られた指標値
に基づいて階調変換特性を決定する変換特性決定手段と
を、下記のように備えるものである。
【0014】CPU4は制御プログラムに従って、各種
メモリにおける記憶動作に必要な信号処理や階調設定動
作に必要な演算処理を行ったりするものである。多値画
像メモリ5は、画像再構成部2から送出されてくる医用
画像用の各原画素の濃度値を記憶するものであり、記憶
される濃度値は例えば、−4000〜+8000の広い
範囲にある。微分メモリ6は、各原画素ごとの微分値
(濃度変化の度合)を記憶するものである。抽出メモリ
7は、医用画像用の原画素群のうち、撮像された体の輪
郭部分および体内部位の輪郭部分に属する画素の抽出結
果を記憶するものであり、抽出メモリ8は、医用画像用
の原画素群のうち、画像中央部にある画素群の濃度値に
近い濃度値を有する画素の抽出結果を記憶するものであ
る。
【0015】そして、関心画素メモリ9は、抽出メモリ
7,8の両方に記憶されている画素だけを抽出した結果
を記憶するものである。画素抽出手段は、CPU4、多
値画像メモリ5、微分メモリ6、抽出メモリ7,8およ
び関心画素メモリ9などで構成されており、また、指標
値算定手段は、CPU4が有する演算機能を中心に構成
されている。
【0016】さらに、階調変換テーブル10は、原画素
群の濃度値の階調変換特性を記憶するものであり、変換
特性決定手段は、CPU4と階調変換テーブル10とを
中心に構成されている。出力画像メモリ11は、階調変
換済みの出力画像の各画素を記憶するものであり、この
出力画像メモリ11に記憶された画像がモニタ3の画面
上に診断用の医用画像として表示されることになる。以
下、階調自動設定装置の画素抽出手段、指標値算定手
段、および、変換特性決定手段の構成をより具体的に説
明する。
【0017】まず、画素抽出手段について説明する。画
素抽出手段は、最終的に下記ふたつの抽出条件Aおよび
抽出条件Bの両方を満たす画素を、関心部位に関連した
画素(関心画素)として抽出することになる。
【0018】抽出条件A:図2に示すように、撮像され
た体内部位の輪郭部位Gに属する画素であること。診断
の際に医師が観察したい部位(関心部位)は、画像中の
変化のない一様な平坦部ではなく病変や組織の輪郭部位
Gであるから、輪郭部位Gに位置する画素を関心画素と
するのである。
【0019】抽出条件B:図2に示すように、画像の中
央部Cの画素の濃度値に近い濃度値を有する画素である
こと。中央部Cの取り方としては、画像の縦・横それぞ
れの1/4の長さを1辺とし、画像の中心をその中心と
する正方形が例示されるが、これに限らず、円形など他
のものであってもよい。診断の際に関心部位が画像の真
ん中に来るように撮像がなされるので、画像の中央部C
の画素の濃度値に近い濃度値の画素を、関心画素とする
のである。
【0020】抽出条件Aを満たす画像の抽出は、以下の
とおりである。多値画像メモリ5に記憶されている原画
像に対してCPU4により各原画素ごとに微分処理を行
って、微分メモリ6に各原画素ごとの微分値を記憶す
る。図3に示すように、多値画像メモリ5の中の注目画
素Pの微分値Dは、例えば、上方の周辺画素PTの濃度
値Pt、下方の周辺画素PBの濃度値Pb、右側の周辺
画素PRの濃度値Prおよび左側の周辺画素PLの濃度
値Plの4つ周辺画素の計4つの画素の濃度値を下記式
に当てはめれば求まる。 D=〔(Pt−Pb)2 +(Pr−Pl)2 1/2
【0021】一方、図4(a)に示すように、輪郭部位
Gでは濃度変化が大きいため、微分値Dは、図4(b)
に示すように、輪郭部位Gの両側の濃度変化の少ないと
ころよりも高い。そのため、図5に示すように、微分値
Dが一定値K1(スレッショルドレベル)以上となる画
素を取り出すと、これが輪郭部位Gに属する関心画素と
なる。一定値K1としては、例えば、下記式で算出され
るものが用いられる。 K1=最小微分値DMIN +(最大微分値DMAX −最小微
分値DMIN )×K2 但し、K2は定数であり、例えば0.05が使われる。
【0022】抽出メモリ7は、多値画像メモリ5と同じ
マトリックス構成のメモリであり、図6に示すように、
抽出条件Aを満たす各画素に対応する番地に「1」が記
憶される。抽出されなかった画素に対応する番地には
「0」が記憶される。
【0023】抽出条件Bを満たす画像の抽出は、例えば
以下のとおりである。図2に示すように、多値画像メモ
リ5に記憶されている画像の中央部Cの中に位置する画
素とおなじ程度の濃度値の画素を抽出することになる。
中央部Cの中に位置する全画素の濃度値の平均値Q1と
標準偏差Q2を求めて抽出の基準となる濃度値範囲K3
を下記式により決定する。 (Q1−K4・Q2)≦K3≦(Q1+K5・Q2) 但し、K4,K5は5〜10程度の定数であり、通常7
程度とされる。
【0024】図2,図7に示すように、原画素の濃度値
が範囲K3となる領域FM,FBにある画素が抽出され
ることになる。画像の周辺にあって濃度値が極端に高く
て観察の対象から外れる領域FWは抽出されない。抽出
メモリ8は、多値画像メモリ5と同じマトリックス構成
のメモリであり、図8に示すように、抽出された画素に
対応する番地に「1」が記憶される。抽出されなかった
画素に対応する番地には「0」が記憶されることにな
る。
【0025】抽出条件A,Bの両方を満たす画像は、抽
出メモリ7,8の双方に「1」と記憶されている画像で
ある。CPU4で抽出メモリ7,8の対応する番地同士
の記憶内容のAND演算を行い、演算結果が「1」とな
る画素を関心画素として取り出す。関心画素メモリ9
も、多値画像メモリ5と同じマトリックス構成のメモリ
であり、図9に示すように、抽出された関心画素に対応
する番地へ「1」が記憶される。抽出されなかった画素
に対応する番地には「0」が記憶される。
【0026】続いて、指標値算定手段が、抽出された関
心画素群の濃度値の分布状況を示す指標値を算定する。
関心画素群の濃度値のいわば散らばり範囲をみるような
ことになる。本実施例では、CPU4により関心画素に
対応する多値画像メモリ5の各濃度値を比較演算して、
指標値としての最大濃度値CMAX と最小値濃度値CMI N
を求める。したがって、指標値算定手段はCPU4の比
較演算を利用した最大最小検出機能を中心に構成された
ものである。
【0027】関心画素における最大濃度値CMAX と最小
値濃度値CMIN の算定を終えた後、変換特性決定手段
が、最大濃度値CMAX と最小値濃度値CMIN に基づいて
各原画素の濃度値の階調変換特性を決定することにな
る。つまり、多値画像メモリ5に記憶されている原画素
の濃度値Xに対応する出力画像の階調を決定するのであ
る。具体的には、下記式により、最適ウィンドウレベル
Lと最適ウィンドウ幅WをCPU4により算出する。 L=最小濃度値CMIN +(最大濃度値CMAX −最小濃度
値CMIN )×α W=(最大濃度値CMAX −最小濃度値CMIN )×β 但し、α、βは定数であり、α=0.9程度、β=2.
0程度の予め求めておいた適当な値に固定される。
【0028】図10に示すように、最適ウィンドウレベ
ルLのところの原画素の濃度値は、出力画像における約
中間の明るさに対応する。また、最適ウィンドウ幅Wの
上限(L+W/2)以上の原画素の濃度値は全て、出力
画像の最大の明るさの階調値255となる。最適ウィン
ドウ幅Wの下限(L−W/2)以下の原画素の濃度値は
全て、出力画像の最小の明るさの階調値0という対応関
係となる。そして、最適ウィンドウ幅W内の原画素の濃
度値は、直線比例関係で階調変換が行われる。これによ
り、原画素群内の関心画素の濃度値の範囲が丁度、出力
画像の階調全幅にうまく照応して最適な変換特性となる
ので、医用画像中の関心部位のコントラストは極めて良
いものとなる。
【0029】図10に示した階調変換特性は、CPU4
によって、階調変換テーブル10にルック・アップ・テ
ーブルのかたちで登録される。すなわち、原画像の濃度
値が入力アドレスに対応し、各アドレスの記憶領域に出
力画像の階調値が設定される。また、図10の変換特性
は、ルック・アップ・テーブルのかたちではなくて、C
PU4等に記憶されて数式としてソフトウエア的に登録
されるようであってもよい。
【0030】階調変換特性の登録が終われば、CPU4
が階調変換テーブル10を参照しながら多値画像メモリ
5の各原画素の濃度値それぞれに対し階調変換を行い、
その結果を出力画像メモリ11に記憶してゆく。階調変
換された出力画像の記憶が終了したら、出力画像メモリ
11に記憶された画像をTVモニタ3の画面に映し出
す。
【0031】次に、以上の構成を有する実施例の階調自
動設定装置による画像の階調設定動作を、図11に示す
フロー図を参照しながら説明する。
【0032】〔ステップS1〕 MRI装置1の画像再
構成部2から医用画像信号を多値画像メモリ5へ送出し
格納する。
【0033】〔ステップS2〕 抽出条件A(撮像され
た組織中の輪郭部位Gに属する画素であること)を満た
す画素を抽出するため、微分処理を行って微分メモリ6
に各画素ごとの微分値を記憶する。
【0034】〔ステップS3〕 微分値Dが一定値K1
以上の画素の番地と対応する抽出メモリ7の番地に
「1」が記憶される。これにより、抽出条件Aを満たす
画素の抽出がなされる。
【0035】〔ステップS4〕 抽出条件B(画像の中
央部Cの画素群の濃度値に近い濃度値を有する画素であ
ること)を満たす画素を抽出するため、中央部Cの中に
属する全画素の平均値Q1と標準偏差Q2を先ず求めた
後、平均値Q1と標準偏差Q2を用いて画素抽出の基準
となる濃度値範囲K3を決定する。
【0036】〔ステップS5〕 濃度値が範囲K3にあ
る画素の番地と対応する抽出メモリ8の番地に「1」が
記憶される。これにより、抽出条件Bを満たす画素の抽
出がなされる。
【0037】〔ステップS6〕 抽出条件A・Bの両方
を満たす画素を抽出するため、抽出メモリ7,8の対応
番地同士の記憶内容のAND演算を行い、演算結果が
「1」となる番地と対応する関心画素メモリ9の番地に
「1」が記憶される。これにより、条件A・Bの両方を
満たす画素の抽出がなされる。
【0038】〔ステップS7〕 関心画素の濃度値の分
布状況を示す指標値としての最大濃度値CMAX と最小値
濃度値CMIN を求める。
【0039】〔ステップS8〕 階調変換特性の登録に
必要な最適ウィンドウレベルLと最適ウィンドウ幅Wを
算出する。
【0040】〔ステップS9〕 算定した最適ウィンド
ウレベルLと最適ウィンドウ幅Wに基づいて、階調変換
特性を階調変換テーブル10に登録する。
【0041】〔ステップS10〕 階調変換テーブル1
0を参照して多値画像メモリ5の各画素の濃度値それぞ
れに対し階調設定を行い、出力画像メモリ11に記憶し
てゆく。
【0042】〔ステップS11〕 出力画像メモリ11
に記憶された画像を医用画像としてモニタ3の画面に映
し出す。
【0043】この発明は、上記実施例に限られるもので
はなく、例えば、以下のように変形実施することが可能
である。 (1) 上記実施例の場合、抽出条件A,Bの両方を満
たす画素を関心画素として抽出する構成であったが、抽
出条件A,Bのいずれか一方を満たす画素を関心画素と
して抽出する構成であってもよい。または、抽出条件A
を満たす画素を関心画素として抽出する構成や、抽出条
件Bを満たす画素を関心画素として抽出する構成であっ
てもよい。
【0044】(2) 関心画素の抽出条件は実施例の抽
出条件A,Bに限らない。例えば、画像の中心部分の一
定領域(例えば、画像の中心に区画形成された縦・横そ
れぞれ画像長さの1/4の長さの四角形領域)に存在す
ること、というような抽出条件もある。
【0045】(3) 実施例では、関心画素の濃度値の
分布状況を示す指標値が最大濃度値および最小濃度値で
あったが、指標値として、例えば、平均濃度値および標
準偏差値が用いられるようであってもよい。
【0046】(4) 実施例では、最適ウィンドウレベ
ルLと最適ウィンドウ幅Wの算出に用いる定数α,βが
固定であったが、この定数α,βを微調整できる手段を
設けておいてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の医用画像の階調自動設定装置によれば、医用画像に
おける原画素の階調変換特性の自動的決定機能を有して
いて、いかなる画像種の医用画像に対しても変換特性が
直ちに決定できる構成となっているので、画像種の変更
の際に手間どったりすることはない。それだけでなく、
この発明の階調自動設定装置によれば、階調変換特性の
決定にあたっては、画像の中でも関心部位(患部)との
関連性が深い、特定の関心画素群に着目し、周辺の非関
心画素群は排除しているので、適正な階調変換特性を設
定することができ、関心部位においてコントラストの良
好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の階調自動設定装置を組み込んだMRI
装置の概略ブロック図である。
【図2】医用画像例をあらわす模式的平面図である。
【図3】微分処理の際の注目画素とその周辺画素とを示
す説明図である。
【図4】輪郭部位の近辺の画素の濃度値とその微分値を
示すグラフである。
【図5】医用画像の画素の微分値についてのヒストグラ
ムを示すグラフである。
【図6】抽出メモリ7による抽出結果の記憶状態を示す
模式図である。
【図7】医用画像の画素の濃度値についてのヒストグラ
ムを示すグラフである。
【図8】抽出メモリ8による抽出結果の記憶状態を示す
模式図である。
【図9】関心画素メモリ9による抽出結果の記憶状態を
示す模式図である。
【図10】階調変換特性を示すグラフである。
【図11】実施例装置による画像の階調変換処理を順を
追って示すフロー図である。
【符号の説明】
1…MRI装置 4…CPU 6…微分値メモリ 7…抽出メモリ 8…抽出メモリ 9…関心画素メモリ 10…階調変換テーブル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像診断機器で得られた医用画像の原画
    素の濃度値に対して所定の変換特性に従って階調を自動
    的に設定する医用画像の階調自動設定装置において、前
    記医用画像の原画素から関心部位に関連する画素(関心
    画素)を抽出する画素抽出手段と、前記画素抽出手段に
    より抽出された関心画素の濃度値の分布状況を示す指標
    値を算定する指標値算定手段と、前記指標値算定手段に
    より得られた指標値に基づいて各原画素の濃度値の階調
    変換特性を決定する変換特性決定手段とを備えているこ
    とを特徴とする医用画像の階調自動設定装置。
JP7276793A 1995-09-29 1995-09-29 医用画像の階調自動設定装置 Pending JPH0994243A (ja)

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JP7276793A JPH0994243A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 医用画像の階調自動設定装置

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