JPH099385A - 水中受波器 - Google Patents

水中受波器

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JPH099385A
JPH099385A JP15883795A JP15883795A JPH099385A JP H099385 A JPH099385 A JP H099385A JP 15883795 A JP15883795 A JP 15883795A JP 15883795 A JP15883795 A JP 15883795A JP H099385 A JPH099385 A JP H099385A
Authority
JP
Japan
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wave receiver
underwater
case
conversion element
receiver
Prior art date
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Pending
Application number
JP15883795A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Miyata
哲治 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊下状態で使用される水中受波器において、
潮流等の流体の流れによって生ずる雑音を低減する。 【構成】 電気音響変換素子21を音響センサとして有
し、水中に吊下げた状態で使用される水中受波器であっ
て、内部に電気音響変換素子21が配設された中空状の
剛体からなるケース23の電気音響変換素子21と対向
する位置に音響入射口25を設け、ケース23の内部を
構成する中空部を音響透過性の弾性物質例えばゴム弾性
体等の防水ゴム24で充填したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水中受波器に関し、特に
海洋における音響計測のために使用され、潮流等の流体
の流れによって生ずる雑音を低減するようにした水中受
波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の吊下用の水中受波器を模式
断面図によって示す。図は回転対称形(回転体)の断面
を示している。吊下用の水中受波器は電気音響変換素子
が例えば海面又は海中等の所定位置から吊下げられた状
態で使用されるものである。図2において、11はPZ
T(チタン酸・ジルコン酸鉛)等の圧電磁器(圧電セラ
ミックス)を音響センサ材料として形成した電気音響変
換素子である。12は吊下ケーブルを兼ねた信号ケーブ
ルであり、ケーブル内の信号線が電気音響変換素子11
の電極(図示せず)に接続されている。13は信号ケー
ブル12の先端をクランプし、電気音響変換素子11を
保持するケースである。14は電気音響変換素子11の
電気的絶縁を保つためにモールドした防水ゴムである。
【0003】上述の構成になる水中受波器において、水
中受波器に到来してくる音波は、防水ゴム14を透過
し、電気音響変換素子11で音波の強度に比例した電気
信号に変換され、信号ケーブル12の信号線を経由して
検出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の水中受波器では、実際の計測環境において
例えば潮流による流体の流れがあり、水中受波器は、こ
のような流体の流れを受波器前面に受けるので、その波
圧が電気音響変換素子に加わるので、雑音となってい
た。その理由は、音波が入射する面積が大きいことによ
るものであり、つまり流体の振動を受ける面積が大きい
ことにより、雑音が大きくなるということが避けられな
いという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水中受波器
は、電気音響変換素子を音響センサとして有し、水中に
吊下げた状態で使用される水中受波器であって、内部に
電気音響変換素子が配設された中空状の剛体からなる殻
に音響入射口を有し、殻の内部を構成する中空部を音響
透過性の弾性物質で充填したものである。ここで、殻に
設けられた音響入射口は電気音響変換素子と対向する位
置に設けられていることが好ましく、さらに、上記の弾
性物質はゴム弾性体等の防水ゴムを使用することが好適
である。
【0006】
【作用】本発明においては、内部に電気音響変換素子が
配設された中空状の剛体からなる殻に音響入射口を設
け、殻の中空部を音響透過性の弾性物質で充填して水中
受波器を構成しているから、流体の流れが受波器にあた
り、常時受波器表面に不規則性の圧力が加わっても、そ
の圧力は硬いケース表面に作用するので、直接電気音響
変換素子にはほとんどその圧力の影響を及ぼさない。そ
のために受波器を水中に吊下げた場合、到来する音波は
音響入射口を介して電気音響変換素子に達し、正常に検
波されるが、受波器を水中に吊下げた場合の流体の流れ
による圧力は受波器の雑音(バックグランド)として計
測されることはなくなり、計測のS/Nが向上する。
【0007】
【実施例】図1は本発明による吊下用の水中受波器の一
実施例を示す模式断面図である。図は回転対称形(回転
体)の断面を示している。図1において、21はPZT
(チタン酸・ジルコン酸鉛)等の圧電磁器(圧電セラミ
ックス)を音響センサ材料として形成した電気音響変換
素子である。22は吊下ケーブルを兼ねた信号ケーブル
であり、内部に信号線を有し、信号線が電気音響変換素
子21の電極(図示せず)に接続されている。23は信
号ケーブル22の先端をクランプし、電気音響変換素子
21を保持するケースである。そして、ケース23は音
響入射口25を有する剛性の殻を形成している。24は
電気音響変換素子21の電気的絶縁を保つために、ケー
ス23内に充填した防水ゴムである。
【0008】本発明による水中受波器は、図1の実施例
にみられるように、電気音響変換素子21を中空の剛性
の殻によって構成されている一見閉鎖体状のケース23
の中に配置したことを特徴とするものである。そして、
この閉鎖体状のケース23は電気音響変換素子21の設
置場所に対向する位置に、開口状の音響入射口25を備
えたものとなっている。また、ケース23の内部にはゴ
ム弾性体である防水ゴム24が充填され、ケース23の
中空部分(内部の空間)は音波の波長に対して十分小さ
な寸法で形成されている。
【0009】ケース23は、原理的によく知られている
ヘルムホルツ共鳴器としての働きを有している。ただ
し、この場合のヘルムホルツ共鳴器の共振周波数は、弾
性体である防水ゴム24のスチフネス(剛性)と音響入
射口25の実効質量によって決定される。そして、共振
周波数は、使用(検出)する周波数帯域よりも高くなる
ように、かつ最小の大きさになるように、音響入射口2
5の寸法が設定されている。
【0010】本実施例の水中受波器において、水中受波
器に到来してくる音波は、ケース23の音響入射口25
から入射し、防水ゴム24を透過して電気音響変換素子
21に達し、ここで音波の強度に比例した電気信号に変
換される。この電気信号は、信号ケーブル22の信号線
を経由して、図示しない外部回路で検出されるようにな
っている。
【0011】ここで、ケース23による雑音低減の作用
について説明する。水中受波器の実際の計測環境では、
常時潮流等による必ずしも周期性のない流体の流れがあ
り、このような流体が受波器表面に衝突するために、衝
突による圧力が発生する。本実施例の場合、ケース23
がその圧力を受けることとなるので、電気音響変換素子
21に直接その圧力が作用しなくなる。このようにし
て、音響入射口25から入射してきた音波による音圧は
防水ゴム24を介して電気音響変換素子21に作用し、
ここで電気変換されて計測されるが、潮流の圧力は内部
に対してケース23でカット(シールド)される形とな
り、電気音響変換素子21には潮流による圧力が作用し
なくなる。このため、潮流による雑音Nは著しく低減す
るので、S/Nの優れた高感度の水中受波器が構成され
る。
【0012】以上のように本実施例によれば、音響入射
口から入射してきた音圧は防水ゴムを介して電気音響変
換素子に作用し、ここで電気変換されて正常に計測にか
かるが、潮流の圧力は内部に対してケースでカットされ
る形となり、電気音響変換素子には潮流による圧力が作
用しなくなる効果がある。このため、潮流による雑音N
は著しく低減して、S/Nの優れた高感度の水中受波器
が構成される。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、内部に電気音響変換素子が配設された中空状の剛体
からなる殻に音響入射口を設け、殻の中空部を音響透過
性の弾性物質で充填して水中受波器を構成しているか
ら、受波器を水中に吊下げた場合流体の流れが受波器に
あたり、常時受波器表面に不規則性の圧力が加わって
も、その圧力は硬いケース表面に作用するので、直接電
気音響変換素子にはほとんどその圧力の影響を及ぼさな
くなる。そのために、到来する音波は音響入射口を介し
て電気音響変換素子に達して正常に検波されるが、流体
の流れによる圧力は受波器の雑音として計測されること
はないので、雑音が大きく低減され、水中受波器の感度
の著しい向上が達成される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吊下用の水中受波器の一実施例を
示す模式断面図である。
【図2】従来の吊下用の水中受波器を示す模式断面図で
ある。
【符号の説明】
11,21 電気音響変換素子 12,22 信号ケーブル 13,23 ケース 14,24 防水ゴム 25 音響入射口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気音響変換素子を音響センサとして有
    し、水中に吊下げた状態で使用される水中受波器におい
    て、 内部に前記電気音響変換素子が配設された中空状の剛体
    からなる殻に音響入射口を有し、 前記殻の前記内部を構成する中空部を音響透過性の弾性
    物質で充填したことを特徴とする水中受波器。
  2. 【請求項2】 前記殻に設けられた前記音響入射口は前
    記電気音響変換素子と対向する位置に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の水中受波器。
  3. 【請求項3】 前記弾性物質はゴム弾性体の防水ゴムで
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の水中受波
    器。
JP15883795A 1995-06-26 1995-06-26 水中受波器 Pending JPH099385A (ja)

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JP15883795A JPH099385A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 水中受波器

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JP15883795A JPH099385A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 水中受波器

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JPH099385A true JPH099385A (ja) 1997-01-10

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