JP2019535164A - ハイドロフォンとエネルギー変換方法及び複合ハイドロフォン - Google Patents

ハイドロフォンとエネルギー変換方法及び複合ハイドロフォン Download PDF

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Abstract

ハイドロフォン及びこのようなハイドロフォンで製作された複合ハイドロフォンを開示する。ハイドロフォンは、少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子、外殻または殻、両端に位置する音響透過密封シート及び導線を備える。端部の音響透過密封シートは、各々のストリップ状エネルギー変換素子を外部環境から隔離させ、水中の音響信号をストリップ状エネルギー変換素子に伝送するように構成される。複合ハイドロフォンについては、設計したハイドロフォンの殻の中に軟性の高抵抗材料外殻に包み込まれた複数のストリップ状エネルギー変換素子を挿入する。複数のエネルギー変換素子の電気的接続は、いろいろな応用場面での需要を満足させるため、並列、直列または一部が並列で一部が直列であってもよく、その軸線は必要な角度をなすことができる。本方案において、ストリップ状エネルギー変換素子は如何なる制約も受けず、半波長モードで自由に振動し、これにより感度を高め、製作されたハイドロフォンの動作周波数帯域を増幅させることができる。【選択図】図13

Description

本願は、特許文献1を優先権として主張し、その全ての内容は参照として本願で援用する。
本発明はハイドロフォンの技術分野に属し、具体的には、ハイドロフォン、エネルギー変換方法及び複合ハイドロフォンに関わる。
科学技術が絶えず発展し進歩を遂げるにつれ、ハイドロフォンの応用技術も徐々に発展して成熟期を迎えた。ハイドロフォンは水中の圧力の変化による音響信号を電気信号に変換させることができるため、確実に水中の圧力を取得することができ、既に比較的に広範囲で応用されている。従来の技術において、ハイドロフォンはほとんどが圧電セラミック材料で製造された球形もしくは円筒形構造、または圧電セラミック複合材料で製造された平面もしくは曲面構造である。ハイドロフォンの感度は、ハイドロフォンの製造に使われる圧電材料の圧電係数と正の相関関係を持つ。しかし、従来の圧電セラミック材料の圧電係数は比較的に低く、製造されたハイドロフォンの感度も比較的に低くなり、設計要求を満足させることができない。さらに、圧電セラミック材料の音響抵抗は水媒質よりはるかに高いため、水中のほとんどの音場エネルギーは水とセラミックが接触する界面で反射して水中に戻り、ハイドロフォンの受信感度が低くなる。
中国特許出願2016107985272(出願日2016年8月31日、名称「ハイドロフォン、エネルギー変換方法及び複合ハイドロフォン」)
これに鑑みて、本発明は、小型または中型の大きさを持つハイドロフォンの受信感度と圧力測定精度を効果的に改善するための、ハイドロフォン、エネルギー変換方法及び複合ハイドロフォンを提供する。
本発明の実施例は以下の形態で実現する。
第1の態様によれば、本発明の実施例は、少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子と、少なくとも一つの前記ストリップ状エネルギー変換素子に外挿する管状構造である外殻と、前記外殻の一端に外挿する第1の音響透過密封シートと、前記外殻のもう一端に外挿する第2の音響透過密封シートと、及び少なくとも一つの前記ストリップ状エネルギー変換素子の両端を外部負荷に接続する導線とを備えるハイドロフォンを提供し、前記第1の音響透過密封シート及び前記第2の音響透過密封シートは、いずれも各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子を外部環境から隔離させ、水中の音響信号を各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子に伝送するように構成され、各前記ストリップ状エネルギー変換素子は、前記ストリップ状エネルギー変換素子の一端が前記第1の音響透過密封シートによって入力される前記音響信号を受信し、及び、前記ストリップ状エネルギー変換素子のもう一端が前記第2の音響透過密封シートによって入力されるる前記音響信号を受信し、前記音響信号を電気信号に転換させて前記外部負荷に出力するように配置される。
さらに、前記ストリップ状エネルギー変換素子は複数であり、各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子の一端は隣接する前記ストリップ状エネルギー変換素子に接続し、各々のストリップ状エネルギー変換素子のもう一端は隣接する前記ストリップ状エネルギー変換素子のもう一端に接続する。
また、前記ストリップ状エネルギー変換素子は複数あり、複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子は幅の方向に並列に並べられ、且つ各々の、二つの隣接するストリップ状エネルギー変換素子は互いに接続する。
また、各前記ストリップ状エネルギー変換素子は、亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛またはその派生成分のリラクサー強誘電体単結晶を含む。
また、各々の前記エネルギー変換素子は、いずれも横振動型鉛系リラクサー単結晶素子であり、横振動型は、[011]結晶方向に分極し、[100]または[0−11]結晶方向を感知方向にするモードである。
また、前記外殻は、各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子に外挿する音響抵抗外殻と、前記音響抵抗外殻に外挿する保護カバーとを備える。
また、前記音響抵抗外殻と前記保護カバーはいずれも管状構造である。
第2の態様によれば、本発明の実施例は、本体と、前記本体を貫通する複数のチャンバと、及び前記チャンバ内に設置される複数のハイドロフォンとをさらに備える複合ハイドロフォンを提供し、各々の前記チャンバと隣接する前記チャンバとは、夾角をなす。
さらに、各々の前記チャンバの形状や大きさは、前記ハイドロフォン素子の形状や大きさにマッチする。
また、前記本体は柱状構造であり、各々の前記チャンバは、前記本体の一端と前記本体のもう一端との間に順次設置され、且つ隣接する前記チャンバと夾角をなす。
第3の態様によれば、本発明の実施例は、ハイドロフォンに応用されるエネルギー変換方法をさらに提供し、前記方法は、前記第1の音響透過密封シートと前記第2の音響透過密封シートとが、前記ストリップ状エネルギー変換素子を外部環境から隔離させ、水中の音響信号を各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子に伝送するステップと、各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子が、前記第1の音響透過密封シートと前記第2の音響透過密封シートが入力する前記音響信号を受信し、前記音響信号を電気信号に転換させて外部負荷に出力するステップとを含む。
第4の態様によれば、本発明の実施例は、少なくとも一つの鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子であるストリップ状エネルギー変換素子を有しかつ側面と両端を有するセンサを備えるハイドロフォンを提供し、
前記四つの側面は、第1の外殻と前記第1の外殻に外挿する第2の外殻とに包み込まれており、前記第1の外殻は音響抵抗な材料で製造され、前記第2の外殻はザラザラな柔らかい材料で製造され、
前記両端はそれぞれ導線を通じて外部負荷に結合し、前記両端にはそれぞれ第1の音響透過密封構造と第2の音響透過密封構造が設置され、前記第1の音響透過密封構造と前記第2の音響透過密封構造は、前記センサを外部環境から隔離させ、水中の音響信号を前記センサに伝送し、前記センサが受信した音響信号を電気信号に転換させて前記外部負荷に出力するように構成される。
さらに、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子は、[011]結晶方向に分極し、[100]または[0−11]結晶方向を感知方向にする鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子である。
また、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子の構成部分は、亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛またはその派生成分を含む。
また、前記センサは複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子を備え、複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子は平行して配置され、かつ並列及び/または直列に接続する。
第5の態様によれば、本発明の実施例は、複合ハイドロフォンを提供し、複合ハイドロフォンは、鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子であるストリップ状エネルギー変換素子を有し、かつザラザラな柔らかい材料で製造された第2の外殻に包み込まれる側面と両端とを有する、設置方向が異なる少なくとも二つのセンサと、第2の外殻に包み込まれた一つのセンサが内蔵されかつ軸線方向が異なる少なくとも二つの柱状チャンバが開設されている支持体を備え、各々の柱状チャンバは前記支持体を貫通することで、該柱状チャンバ内に設置されたセンサの両端が外部環境に接触することができる。
さらに、記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子は、[011]結晶方向に分極し、[100]または[0−11]結晶方向を感知方向にする鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子である。
また、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子の構成部分は、亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛またはその派生成分を含む。
また、支持体は柱状構造であり、各前記柱状チャンバは、支持体の二つの端部の間に間隔をおいて順次開設され、且つ隣接する二つの前記柱状チャンバの軸線は夾角を成す。
また、前記支持体は、環状構造と、及び少なくとも一つの前記柱状チャンバが開設され、かつ間隔をおいて前記環状構造の外縁に設置される少なくとも二つの突出部とを有する。
また、各々の前記突出部内には、軸線が互いに平行する少なくとも二つの前記柱状チャンバが開設される。
本発明の実施例は以下のような有益な効果を有する。外殻120の管状構造を通じて、外殻120は少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子110を外挿することができる。第1の音響透過密封シート130を外殻120の一端に挿し、かつ第2の音響透過密封シート140を外殻120のもう一端に外挿し、ストリップ状エネルギー変換素子110の両端をいずれも導線150を通じて外部負荷に接続することで、水中におけるエネルギー変換素子の密封を実現すると同時にエネルギー変換素子と外部負荷の結合も実現した。
第1の音響透過密封シートと第2の音響透過密封シートは、いずれも各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子を外部環境から隔離させ、水中の音響信号を各々のストリップ状エネルギー変換素子に伝送する。各ストリップ状エネルギー変換素子は、その一端が第1の音響透過密封シートによって入力される音響信号を受信し、及び、もう一端が第2の音響透過密封シートによって入力された音響信号を受信し、音響信号を電気信号に転換させて外部負荷に出力することができる。外部負荷は該電気信号に対応する圧力値を算出することで、水中で測定した圧力を精確に取得することができる。ハイドロフォンのストリップ状エネルギー変換素子は外殻に外挿し、また外殻が管状構造であるため、ストリップ状エネルギー変換素子の両端は、外殻によって密封されてない自由端である。ストリップ状エネルギー変換素子の両端が自由であるため、ストリップ状エネルギー変換素子基本周波数は半波長振動モードであり、受信する周波数帯域を効果的に増幅させることができる。且つ採用した圧電部品は一般的な圧電セラミックより高い横方向圧電係数と、水媒質により近い音響抵抗を持つという特徴を有し、小型または中型の大きさのハイドロフォンの受信感度を効果的に高めることができる。
本発明のその他の特徴及びメリットは、下記明細書にて詳しく述べる。また、その一部は明細書によって明白になり、または本発明実施例を実施することで理解できる。本発明の目的及びその他のメリットは、明細書、特許請求の範囲、及び図面において特別に指摘された構造によって実現し、取得する。
本発明の実施例または従来技術の技術形態を更に詳しく説明するために、以下では、実施例を説明するのに必要な図面について簡単に紹介する。下記の説明における図面は本発明の実施例に過ぎないということは明白であり、当業者は創造的な労働を経ずに、これらの図面に基づいて更にその他の図面を取得することができる。図面表示を通って、本発明の上記ならびにその他の目的、特徴及びメリットがより明瞭になる。全図面において、同じ符号は同じ部分を指す。図面は本発明の主旨を示すものであり、実際のサイズに基づいて必ず等比例拡縮で製作されたものではない。
本発明の第1の実施例が提供するハイドロフォンの第1の実施形態の断面図 本発明の第1の実施例が提供するハイドロフォンの第2の実施形態の断面図 本発明の第1の実施例が提供するエネルギー変換方法のフロー図 本発明の第1の実施例が提供する複合ハイドロフォンの第1の実施形態の構造概略図 本発明の第1の実施例が提供する複合ハイドロフォンの第2の実施形態の構造概略図 本発明の第1の実施例が提供する複合ハイドロフォンの第3の実施形態の構造概略図 本発明の第1の実施例が提供する複合ハイドロフォンの第4の実施形態の構造概略図 本発明の第1の実施例が提供する複合ハイドロフォンの第5の実施形態の構造概略図 本発明の第1の実施例が提供する複合ハイドロフォンの第6の実施形態の構造概略図 本発明の第2の実施例が提供するハイドロフォンの構造概略図 本発明の第2の実施例が提供するもう一つのハイドロフォンの構造概略図 本発明の第3の実施例が提供する複合ハイドロフォンの構造概略図 本発明の第3の実施例が提供するもう一つの複合ハイドロフォンの構造概略図 本発明の第3の実施例が提供する音響透過密封構造の取り付け位置の概略図
本発明の実施例の目的、技術方案及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例における図面を結合して、本発明の実施例を明確かつ完全に説明し、説明した実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではないことは自明である。通常、ここで説明して示した本発明の実施例のアセンブリは、様々な異なる方法で配置及び設計することができる。
したがって、以下の図面が提供した本発明の実施例の詳細な説明は、保護しようとする本発明の範囲を限定しようとするものではなく、本発明の選択実施例を示すに過ぎない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働なしに得られた他のすべての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
留意すべきものは、類似した符号及び文字は、以下の図面で類似なものを示すため、一度ある図面において定義されると、その後の図面からさらに定義したり、解釈する必要はない。
本発明の説明において、留意すべきものは、用語頂」、「底」、「側」、「内」、「外」などが指す方位や位置関係は、図面に基づく方位や位置関係であり、表示される装置または素子が、必ずしも特定の方位を持って特定の方位で構成または操作する必要があることを提示または暗示するものではなく、本発明を制限するものと理解してはならない。また、用語「第1」「第2」は、説明の目的のために使用することに過ぎず、対向的な重要性を提示または暗示するものと理解してはならない。
本発明の説明において、留意すべきものは、別に明確に規定または限定をしない限り、「設置」、「接続」などは、広い意味で理解しなければならず、例えば、固定接続とか着脱可能な連結であってもよく、または一体連結であってもよく、機械的連結とか電気的連結であってもよく、直接接続とか中間媒体を介して間接接続方法であってもよく、二つの素子の内部の間の連通であってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて、上述の用語を本発明の具体的な意味で理解してもよい。
第1の実施例:
図1に示すように、本発明の実施例はハイドロフォン100を提供し、ハイドロフォン100は、少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子110、外殻120、第1の音響透過密封シート(sound−permeable sealing sheet)130、第2の音響透過密封シート140及び導線150を備える。
本実施例において、前記ストリップ状エネルギー変換素子110は鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子であってもよく、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子は比較的に高い横方向圧電係数(transverse piezoelectric coefficient)を有し、従って、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子を基に製造されたハイドロフォン100も更に高い感度を持つことができる。
好ましくは、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子は、[011]結晶方向に分極し、且つ[100]または[0−11]結晶方向を感知方向にした、即ち、横向きカット型鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子であってもよい。
好ましくは、前記ストリップ状エネルギー変換素子110の構成部分は、亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛(PZN―PT)、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛(PMN―PT)、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛(PMN―PZT)、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛(PIN―PMN―PT)またはその派生成分などのリラクサー強誘電体単結晶を含むことができる。亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛(PZN―PT)、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛(PMN―PT)、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛(PMN―PZT)、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛(PIN―PMN―PT)などの材料は非常に高い横方向圧電定数を有し、例えば、PZN―PTの横方向圧電定数は、d32≒-(3000~4000)pC/Nで、d31≒1100 pC/Nである。そのうえ、このPZN―PTの音響抵抗は約7MRaylsで、該音響抵抗は水の音響抵抗に比較的に近い。従って、上記材料は受信感度の高い、横向動作モードのハイドロフォン100のエネルギー変換素子の製造に最適で、上記材料で製造されたストリップ状エネルギー変換素子110はより高い感度を有する。
本実施例において、ストリップ状エネルギー変換素子110は一つ、二つまたは複数であってもよい。ハイドロフォン100が小型ハイドロフォン100である場合、ストリップ状エネルギー変換素子110は一つであってもよく、ハイドロフォン100が中型ハイドロフォン100である場合、ストリップ状エネルギー変換素子110は複数であってもよい。本実施例においては、実際の使用ニーズに基づいて、実際の需要に合ったエネルギー変換素子をアレンジすることができる。前記ストリップ状エネルギー変換素子110が少なくとも二つである場合、少なくとも二つの前記ストリップ状エネルギー変換素子110は平行に設置してもよい。
もう一つの形態として、ハイドロフォン100を浅い水域で使用する場合、ストリップ状エネルギー変換素子100は、[011]結晶方向に分極し、且つ[100]結晶方向を音響信号の感知方向にする動作モードである、横振動型鉛系リラクサー単結晶素子であってもよく、これによりハイドロフォン100は浅い水域の音響信号測定において高い感度を有することができる。また、ハイドロフォン100を深海域で使用する場合、ストリップ状エネルギー変換素子100は、[011]結晶方向に分極し、且つ[0ー11]結晶方向を音響信号の感知方向にする動作モードである、横振動型鉛系リラクサー単結晶片であってもよく、これによりハイドロフォン100の深海域おいての動作の安定性を確保することができ、さらには音響信号測定において高い感度を有することができる。如何なる状況でも、感知方向はストリップ状エネルギー変換材料の両端面である。
外殻120は、音響抵抗外殻121及び保護カバー122を有し、音響抵抗外殻121と保護カバー122はいずれも管状構造であってもよい。音響抵抗外殻121は、その両端の開口部にストリップ状エネルギー変換素子110の両端が位置するように、ストリップ状エネルギー変換素子110に外挿することができる。音響抵抗外殻121の内径の形状や大きさは、ストリップ状エネルギー変換素子110の形状や大きさにマッチし、これにより音響抵抗外殻121はストリップ状エネルギー変換素子110に密接に外挿することができる。好ましくは、音響抵抗外殻121は音響抵抗機能のあるゴムで製造されてもよい。音響抵抗外殻121と保護カバー122とをストリップ状エネルギー変換素子110に外挿することにより、外殻120は外挿されてない両端以外の全ての側面の音響信号を遮断した。従って、ストリップ状エネルギー変換素子110の、外挿されてない両端だけが音響信号を受信することができる。
一つの実施形態として、ストリップ状エネルギー変換素子110の数が複数である場合、各々のストリップ状エネルギー変換素子110の一端は、隣接するストリップ状エネルギー変換素子110の一端に接続し、各々のストリップ状エネルギー変換素子110のもう一端は、隣接するストリップ状エネルギー変換素子110のもう一端に接続しており、これにより、各々のストリップ状エネルギー変換素子110は並列に並べられる。音響抵抗外殻121は、さらに、複数の並列に並べられたストリップ状エネルギー変換素子110に外挿される。また、ストリップ状エネルギー変換素子110の数が複数ある場合、複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子110は幅の方向に並列に並べられ、且つ各々の、二つの隣接するストリップ状エネルギー変換素子110は互いに接続する。
保護カバー122の内径の大きさは音響抵抗外殻121の形状や大きさにマッチし、これにより保護カバー122をさらに音響抵抗外殻121に外挿することができ、音響抵抗外殻121とストリップ状エネルギー変換素子110とを保護することができ、音響抵抗外殻121及びストリップ状エネルギー変換素子110が、水に接触することを遮断することができる。保護カバー122の両端がいずれも開口しているため、第1の音響透過密封シート130で保護カバー122の一端を密封し、第2の音響透過密封シート140で保護カバー122のもう一端を密封する必要があり、これで完全密封構造を形成する。第1の音声透過密封シート130の形状や大きさは保護カバー122の一端にある開口の形状や大きさにマッチする。したがって、第1の音響透過密封シート130の縁と保護カバー122の一端にある開口とを固定接続すると、第1の音響密封シート130は保護カバー122の一端にある開口を密封することができる。第2の音声透過密封シート140の形状や大きさは保護カバー122のもう一端にある開口の形状や大きさにマッチする。したがって、第2の音響透過密封シート140の縁と保護カバー122のもう一端にある開口とを固定接続すると、第2の音響密封シート140は保護カバー122のもう一端にある開口を密封することができる。第1の音響透過密封シート130で保護カバー122の一端を密封し、第2の音響透過密封シート140で保護カバー122のもう一端を密封すると、ハイドロフォン100は完全密封構造になり、水を遮断することができる。音響信号は、第1の音響透過密封シート130と第2の音響透過密封シート140とを透過して伝送することができるため、水中の音響信号は、第1の音響透過密封シート130と第2の音響透過密封シート140を透過して、ストリップ状エネルギー変換素子110の両端に入力することができる。ストリップ状エネルギー変換素子110の両端はそれぞれ音響信号を受信することで、該音響信号を対応する電気信号に変換させることができる。
図1及び図2に示すように、本実施例の第1の実施形態において、ストリップ状エネルギー変換素子110は一つであってもよく、ストリップ状エネルギー変換素子110の両端は導線150を通じて外部負荷に結合する。本実施例の第2の実施形態において、ストリップ状エネルギー変換素子110は複数であってもよく、複数のストリップ状エネルギー変換素子110の間は並列及び/または直列で接続してもよく、さらに導線150を通じて外部負荷に結合する。ストリップ状エネルギー変換素子110の両端は導線150に結合されることで、音響信号に対応する転換後の電気信号を導線150を通じて外部負荷に出力することができる。外部負荷は該電気信号に対応する圧力の強さを算出することで、ハイドロフォン100により測定された水中での圧力の強さを取得することができる。前記実施例において、導線150は、それぞれ第1の音響透過密封シート130と第2の音響透過密封シート140とを突き抜け、ストリップ状エネルギー変換素子110に結合される。したがって、第1の音響透過密封シート130、第2の音響透過密封シート140はいずれも導線150の口径とマッチするスルーホールが設けられている。ハイドロフォン100は、導線150がそれぞれ第1の音響透過密封シート130のスルーホール、第2の音響透過密封シート140のスルーホールを突き抜けてストリップ状エネルギー変換素子110に結合された後でも、その口径がマッチしているため、依然として完全密封の状態を維持することができる。
図3に示すように、図3は、本発明の実施例が提供するエネルギー変換方法のフロー図を示す。前記方法は、ステップS100とステップS200とを含む。
ステップS100において、前記第1の音響透過密封シート130と前記第2の音響透過密封シート140は、いずれも各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子110を外部環境から隔離させ、水中の音響信号を各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子110に伝送するように構成される。
ステップS200において、各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子110は、その一端が前記第1の音響透過密封シート130によって入力される前記音響信号を受信し、及び、もう一端が前記第2の音響透過密封シート140によって入力される前記音響信号を受信し、前記音響信号を電気信号に転換させて前記外部負荷に出力するように配置される。
当業者には明白なように、説明を簡潔にするため、上記説明における形態の具体的な動作プロセスは、前述した装置における対応するプロセスを参考にすることができ、ここでは繰り返し説明しない。
図4に示すように、本発明の実施例は複合ハイドロフォン200をさらに提供する。複合ハイドロフォン200は、本体210、チャンバ220及びハイドロフォン100を備える。一つの形態として、複合ハイドロフォン200の中のチャンバ220は複数であってもよく、チャンバ220に対応するハイドロフォン100も複数であってもよい。複数のハイドロフォン100で測定することで、測定の精度をより高めることができる。各々のチャンバ220の形状や大きさは、ハイドロフォン100の形状や大きさにマッチし、これにより各々のハイドロフォン100は、いずれもチャンバ220の中に設置されることができる。複数のハイドロフォン100は直列または並列に接続することで、相互結合を実現する。各々のチャンバ220は本体210を貫通することで、ハイドロフォン100の両端がいずれも音響信号を受信できるよう確保する。各々のチャンバ220は、これに隣接するチャンバ220と、全部一定の夾角を有し、これにより、複数のハイドロフォン100により受信される音響信号を総合的に処理することができ、複合ハイドロフォン200の全方向性を高め、特に、高い周波数の音響にとっては、ストリップ状エネルギー変換素子の基本共振周波数の半分前後まで達する。
図4に示すように、図4は、実施例が提供する複合ハイドロフォン200の第1の実施形態を示す。本体210は円柱形であってもよい。円柱形チャンバ220の数は二つであり、対応するハイドロフォン100の数も二つである。各々のチャンバ220はいずれも本体210の頂端部と底端部の間に設置される。二つの円柱形チャンバ220の軸方向は直交し、且つそれぞれ本体210の頂面と底面に平行する。各々のハイドロフォン100はそれぞれ対応するチャンバ220の中に設置され、ハイドロフォン100を一つだけ使用する場合に比べて、複合ハイドロフォン200の全方向性を高めることができる。
図5に示すように、図5は、実施例が提供する複合ハイドロフォン200の第2の実施形態を示す。本体210は円柱形であってもよい。円柱形チャンバ220の数は三つであり、対応するハイドロフォン100の数も三つである。各々のチャンバ220はいずれも本体210の頂端部と底端部の間に設置され、各チャンバ220と、これに隣接するチャンバ220とは、軸方向で60°の夾角を形成し、且つ三つのチャンバ220が貫通する方向はそれぞれ本体210の頂端部と底端部に平行する。各々のハイドロフォン100はそれぞれ対応するチャンバ220の中に設置され、図4に示される設計に比べて、複合ハイドロフォン200の全方向性をより高めることができる。
図6に示すように、図6は、実施例が提供する複合ハイドロフォン200の第3の実施形態を示す。本体210は円柱形であってもよい。円柱形チャンバ220の数は六つであり、対応するハイドロフォン100の数も六つである。各々のチャンバ220はいずれも本体210の頂端部と底端部の間に設置され、各チャンバ220と、これに隣接するチャンバ220とは、軸方向で直交し、且つ六つのチャンバ220はそれぞれ本体210の頂端部と底端部に平行する。このような設計において、六つのハイドロフォン100は並列、直列または一部が並列で一部が直列に電気的に接続することができ、複合ハイドロフォン200の全方向性、感度及び電気的性能において見事な折衷を図ることができる。
図7に示すように、図7は、本発明の実施例が提供する複合ハイドロフォン200の第4の実施形態を示す。本体210は環状の柱体であってもよく、且つ環状柱体の縁の三つの部分は、頂端部から底端部にかけて全部外に向けて延伸し、三つの突出部を形成する。三つの突出部を繋げると正三角形を形成する。チャンバ220の数は三つである。チャンバ220は、一つの突出部に一つずつ設置され、図に示す該突出部の幅部分を貫通する。各々のチャンバ220はいずれも隣接するチャンバ220と60°の夾角を形成し、且つ三つのチャンバ220は全部同一水平面に位置する。各々のハイドロフォン100はそれぞれ対応するチャンバ220の中に設置され、これにより複合ハイドロフォン200は、同一水平面で互いに60°の夾角を形成する三つの方向の音響信号を測定することができる。
図8に示すように、図8は、本発明の実施例が提供する複合ハイドロフォン200の第5の実施形態を示す。図に示すように、本体210は環状の柱体であってもよく、且つ環状柱体の縁の四つの部分は、頂端部から底端部にかけて外に向けて延伸し、四つの突出部を形成する。円柱形チャンバ220の数は十二であり、チャンバ220は、一つの突出部においての頂壁から底壁までの間に三つずつ設置され、該突出部の幅部分を貫通する。各々のチャンバ220はいずれも隣接する突出部のチャンバ220と90°の夾角を成すことができる。各々のハイドロフォン100はそれぞれ対応するチャンバ220の中に設置され、これにより、環状の柱体の直径が比較的に大きくても、複合ハイドロフォン200は良好な全方向性を実現することができる。
図9に示すように、図9は、実施例が提供する複合ハイドロフォン200の第6の実施形態を示す。本体210は円柱形または四角形の柱体であってもよい。チャンバ220の数は二つであってもよく、対応するハイドロフォン100の数も二つである。本実施例において、ハイドロフォン100は、機器の感度または電気的性能を高める複数のエネルギー変換素子からなる中型ハイドロフォン100である。各々のチャンバ220はいずれも本体210の頂端部と底端部の間に設置され、各チャンバ220は隣接するチャンバ220と長さ方向で直交し、且つそれぞれ本体210の頂端部と底端部に平行する。各々のハイドロフォン100はそれぞれ対応するチャンバ220の中に設置され、従って、製作された複合ハイドロフォン200は高い受信感度、良好な電気学的特性を有するだけでなく、大きさに関係なく良好な全方向性を有する。
第2の実施例:
図10は、本発明の実施例が提供する、ハイドロフォンのセンサ300を包み込む構造の概略図を示す。前記ハイドロフォン300は、少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子311を有するセンサ310を備える。前記ストリップ状エネルギー変換素子311は例えば、鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子のような、比較的に高い横方向圧電係数を有しかつ自由振動モードで動作する圧電単結晶素子であってもよい。このようにして、ハイドロフォン300の感度をより高めることができる。
さらに、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子は、[011]結晶方向に分極し、かつ[100]結晶方向を感知方向にする横方向モードの鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子、即ち、横向きカット型鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子であってもよい。このうち、前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子の構成部分は、亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛またはその派生成分を含むことができる。
従って、本発明の実施例はバッキング材の設計を放棄し、該横向きカット型鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子を、両端が自由な半波長基本周波数モードで動作させることで、該横向きカット型鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子の圧電性能は不利な影響を受けず、製作されたハイドロフォン300の感度は希望する値に達することができる。
もう一度図10を参照すると、前記センサ310は四つの側面312と両端とを有し、前記両端はそれぞれ、相互に対向する第1の端部と第2の端部である。前記第1の端部と第2の端部は、それぞれ導線313を通じて外部負荷に結合する。前記四つの側面312は、比較的に厚い内部の第1の外殻330で包み込まれる。前記第1の外殻330は、例えばコルクマットのような、軟性の高抵抗材料で製造されている。これは、機器が高い感度を有するように、横向きカット型鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子の自由な振動を確保するためのものである。
前記第1の外殻の他に、前記ストリップ状エネルギー変換素子の四つの側面312はさらに、比較的に薄い第2の外殻320で包み込まれることができ、前記第1の外殻330はエネルギー変換素子の前記側面312と外部の前記第2の外殻320の間に位置する。
好ましくは、前記第2の外殻330は、テフロン(登録商標)テープ及びその被覆層から製造された多層構造のような軟性の高抵抗材料を採用する。これは、例えば以下で説明する円柱形チャンバで分かるように、ストリップ状エネルギー変換素子311と硬質殻の孔表面との間の摩擦で生じる摩擦騒音の解消に役立つ。
軟性高抵抗外殻330、320の包み込みにより、前記ハイドロフォン素子310が備えるストリップ状エネルギー変換素子は自由に振動できるだけでなく、前記ストリップ状エネルギー変換素子311と殻の孔表面の間の摩擦によって生じる摩擦騒音の解消にも役立つ。
さらに、ストリップ状エネルギー変換素子311は両端が自由で制約されない半波長振動モードであるため、その基本共振周波数は、硬質なバッキング材(即ち、四分の一の波長振動モードで動作)に接着したストリップ状エネルギー変換素子311の2倍であり、従って、ストリップ状エネルギー変換素子311を基に製作したハイドロフォン300は、比較的に高い使用可能周波数上限を有し、動作帯域幅も大きい。
説明しなければならないのは、前記第1の外殻330と第2の外殻320はただ前記側面312を包み込み、前記両端は包み込まれておらず、即ち、第1の外殻330と第2の外殻320だけを設置した場合、前記両端は外部環境に接触する。
前記両端は、それぞれ音響透過密封構造が設置され、このうち、第1の端部には第1の音響透過密封構造341が設置され、第2の端部には第2の音響透過密封構造342が設置される。前記第1の音響透過密封構造341と第2の音声透過密封構造342はいずれも防水の音響透過材料で製造される。前記第1の外殻330と第2の320はいずれも音響抵抗材料で製造されたため、外部音響信号は、前記第1の音響透過密封構造341と第2の音響透過密封構造342を通じて前記センサ310の両端に伝達でき、前記センサ310は受信した音響信号を電気信号に変換させ、導線350を通じて外部負荷に伝達する。
図11に示すように、本実施例において、前記センサ310は複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子311を備えてもよい。複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子311は、実施例で示すように、直列に電気的接続してもよい。
好ましくは、複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子311は並列に電気的接続してもよい。実際の応用状況に応じて、ストリップ状エネルギー変換素子の一部分を直列に接続し、それから直列接続した部分を並列に接続してもよい。また、複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子311を備えるセンサ310も四つの側面312と両端とを有することが分かる。複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子311を備えるセンサ310の四つの側面312も前記第1の外殻330と第2の外殻320により包み込まれ、複合ストリップ状エネルギー変換素子310は自由に振動でき、ストリップ状エネルギー変換素子311と殻の孔表面の間のすべての摩擦騒音を解消した。
第3の実施例:
本発明の実施例は複合ハイドロフォンをさらに提供し、前記複合ハイドロフォンは支持体及び設置方向が異なる少なくとも二つのセンサを備える。
各々の前記センサは少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子を有する。前記ストリップ状エネルギー変換素子は鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子である。前記センサは四つの側面と両端を有する。前記側面は軟性の高抵抗材料で製造された内部の外殻に包み込まれる。
好ましくは、各々の前記センサは複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子を備えてもよい。本実施例において、製作した複合ハイドロフォンの全方向性を高めるため、複数のストリップ状エネルギー変換素子を接続して、二つの四角形センサを構成し、また二つの四角形センサがその末端方向に直交するように構成する。
好ましくは、本実施例において、前記複合ハイドロフォンは二つより多いセンサを備えてもよく、異なる電気設置において、それぞれが複数のエネルギー変換素子備え、それから異なる設置方法でセンサに接続し、機器の感度と電気学的特性の需要を満足させるとともに、複合ハイドロフォンの全方向性を高める。
前記ハイドロフォンの殻はは軸線方向が異なる少なくとも二つの柱状チャンバを備え、各々の柱状チャンバの中には軟性で高抵抗な第1の外殻及び第2の外殻に包み込まれた、一つのセンサが設置される。各々の柱状チャンバは横断面を貫通し、これにより該柱状チャンバ内のセンサの両端は外部環境に接触することができる。このうち、各々の柱状チャンバの形状や大きさは前記軟性で高抵抗な第1の外殻及び第2の外殻に包み込まれたセンサの形状や大きさにマッチする。
本実施例において、ハイドロフォンの殻は様々の構造であってもよい。例えば、殻は柱状構造であってもよい。
図12に示すように、本発明の実施例が提供する複合ハイドロフォン400の構造概略図であって、前記複合ハイドロフォン400は殻410及び設置方向が異なる少なくとも二つのセンサ310を備える。このうち、前記殻410は柱状構造であり、前記柱状構造は円柱体または直方体であってもよく、本実施例はこれを限定しない。前記実施例において、前記殻410の中には軸線方向が異なる少なくとも二つの柱状チャンバ413が開設される。
好ましくは、前記ハイドロフォンの殻410が柱状構造である場合、前記殻410は第3の端部411及び、第3の端部411に対向する第4の端部412を有する。前記殻410の中の各柱状チャンバ413は第3の端部411と第4の端部412の間に希望する間隔で順次設置されてもよい。即ち、各前記センサ310は前記殻410の軸方向に沿って希望する間隔で分布する。説明しなければならないのは、前記殻410に設置された柱状チャンバ413の中のセンサ310は、軟性で高抵抗な第1の外殻及び第2の外殻に包み込まれたセンサ310である。
好ましくは、隣接する前記柱状チャンバ413の軸線の間は夾角を成し、前記夾角は実際の需要に基づいてフレキシブルに設置することができ、例えば、前記夾角は90°または60°であってもよい。通常の場合、該夾角は鋭角、鈍角または直角であってもよい。各々の柱状チャンバ413の中にセンサ310を一つずつ設置するため、隣接する二つの柱状チャンバ413の軸方向は夾角を成し、即ち、隣接する二つのセンサ310の間は夾角を成す。
一つの実施形態として、前記ハイドロフォンの殻410は三つの柱状チャンバ413を備え、二つの隣接する柱状チャンバ413の軸線は60°の間隔で離隔して配置される。もう一つの実施形態として、前記複合ハイドロフォン400は四つの柱状チャンバ413を備えることができ、二つの隣接する柱状チャンバ413の軸線は90°の間隔で離隔して配置される。
また例えば、ハイドロフォンの殻は一つの環状構造及び該環状構造の外縁に設置された少なくとも二つの突出部を有することができる。
図13に示すように、本発明の実施例が提供するもう一つの複合ハイドロフォン500の構造概略図であって、前記複合ハイドロフォン500は殻510及び設置方向が異なる少なくとも二つのセンサ310を備える。このうち、殻510は、環状構造511と突出部512とを有し、柱状構造は円柱体または直方体であってもよく、前記突出部512は前記環状構造511の外縁に等角間隔に設置されている。各々の前記突出部512内には少なくとも一つの前記柱状チャンバ513が含まれ、各々の前記柱状チャンバ513の中には軟性で高抵抗な第1の及び第2の外殻に包み込まれた、一つのセンサが配置される。
好ましくは、本実施例において、各々の突出部512の中の柱状チャンバ513の軸線は該突出部512の突出方向に垂直してもよい。
好ましくは、各々の前記突出部512内には少なくとも二つの前記柱状チャンバ513が含まれ、且つ同一突出部512内の各柱状チャンバ513の軸線は互いに平行する。詳しい設置方法は前述した図4〜9の関連説明を参照する。
好ましくは、ハイドロフォン510が図13に示される構造である場合、図14に示すように、同一突出部512の中に位置する各センサ310の第1の音響透過密封構造と第2の音響透過密封構造は該突出部512の両側の開放空間を充塞し、新しい音響透過密封ユニット520を形成する。前記両側とは環状構造511に沿った該突出部512の、円弧方向にある両側を指す。
以上をまとめると、本発明はハイドロフォン100及びエネルギー変換方法、複合ハイドロフォン200を提供する。外殻120の管状構造を通じて、外殻120は少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子110を外挿することができる。第1の音響透過密封シート130を外殻120の一端に挿し、かつ第2の音響透過密封シート140を外殻120のもう一端に外挿し、少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子110の両端をいずれも導線150を通じて外部負荷に結合することで、水中におけるエネルギー変換素子の密封を実現すると同時にエネルギー変換素子と外部負荷の結合も実現した。
第1の音響透過密封シート130と第2の音響透過密封シート140は、いずれも各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子110を外部環境から隔離させ、水中の音響信号を各々のストリップ状エネルギー変換素子110に伝送する。各ストリップ状エネルギー変換素子110は、その一端が第1の音響透過密封シート130によって入力される音響信号を受信し、及び、もう一端が第2の音響透過密封シート140によって入力された音響信号を受信し、音響信号を電気信号に転換させて外部負荷に出力することができる。外部負荷は該電気信号に対応する圧力値を算出することで、水中で測定した圧力を精確に取得することができる。ハイドロフォン100のストリップ状エネルギー変換素子110は外殻120に外挿し、また外殻120が管状構造であるため、ストリップ状エネルギー変換素子110の両端は、外殻120によって密封されてない自由端である。ストリップ状エネルギー変換素子110の両端が自由であるため、ストリップ状エネルギー変換素子110の両端はいずれも音響信号を受信することができる。ストリップ状エネルギー変換素子は自由な半波長振動モードにあるため、受信する周波数帯域を効果的に増幅させることができる。且つ採用した圧電部品110は一般的な圧電セラミックより高い横方向圧電係数と、水媒質により近い音響抵抗を持つという特徴を有し、小型または中型の大きさのハイドロフォン100の受信感度を効果的に高めることができる。
以上の説明は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。当業者にとって本発明は種々の変更及び変化の余地がある。本発明の思想と原則の枠組みでなされた全ての修正、均等置換、改善等はいずれも本発明の保護範囲内に含まれる
本発明が提供するハイドロフォン及びエネルギー変換方法、複合ハイドロフォンは、水中におけるエネルギー変換素子の密封を実現すると同時にエネルギー変換素子と外部負荷の結合も実現した。また、本発明が提供するハイドロフォンは鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子をエネルギー変換素子にすることで、ハイドロフォンの感度を高めた。エネルギー変換素子の側面は、少なくとも軟性で高抵抗な材料の外殻に包み込まれて、エネルギー変換素子の両端は自由で如何なる機械制約も受けなく、エネルギー変換素子の圧電性能を高め、ハイドロフォンの感度を高めた。複数のハイドロフォンを設置し、複数のハイドロフォンの設置方向を改善することで、複合ハイドロフォンの全方向性を効果的に高めた。
100(300)−ハイドロフォン
110(311)−ストリップ状エネルギー変換素子
120−外殻
121−音響抵抗外殻
122−保護カバー
130−第1の音響透過密封シート
140−第2の音響透過密封シート
150(313)−導線
200(400、500)−複合ハイドロフォン
210−本体
220−チャンバ
310−センサ
312−側面
320−第1の外殻
330−第2の外殻
341−第1の音響透過密封構造
342−第2の音響透過密封構造
410(510)−支持体
411−第3の端部
412−第2の端部
413(513)−柱状チャンバ
511−突出部
520−音響透過密封ユニット

Claims (21)

  1. 少なくとも一つのストリップ状エネルギー変換素子と、
    少なくとも一つの前記ストリップ状エネルギー変換素子に外挿する管状構造である外殻と、
    前記外殻の一端に外挿する第1の音響透過密封シートと、
    前記外殻のもう一端に外挿する第2の音響透過密封シートと、
    少なくとも一つの前記ストリップ状エネルギー変換素子の両端を外部負荷に結合する導線とを備え、
    前記第1の音響透過密封シート及び前記第2の音響透過密封シートは、いずれも各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子を外部環境から隔離させ、水中の音響信号を各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子に伝送するように構成され、
    各前記ストリップ状エネルギー変換素子は、前記ストリップ状エネルギー変換素子の一端が前記第1の音響透過密封シートによって入力される前記音響信号を受信し、及び、前記ストリップ状エネルギー変換素子のもう一端が前記第2の音響透過密封シートによって入力されるる前記音響信号を受信し、前記音響信号を電気信号に転換させて前記外部負荷に出力するように配置される
    ことを特徴とするハイドロフォン。
  2. 前記ストリップ状エネルギー変換素子は複数であり、
    ストリップ状エネルギー変換素子は、実際の応用状況に応じて、並列または直列に電気的接続する
    請求項1に記載のハイドロフォン。
  3. 前記ストリップ状エネルギー変換素子は複数であり、
    ストリップ状エネルギー変換素子の軸線は、実際の応用状況に応じて、平行するか、または、一定の角度をなす
    請求項1または2に記載のハイドロフォン。
  4. 各前記ストリップ状エネルギー変換素子は、亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛またはその派生成分のリラクサー強誘電体単結晶を含む
    請求項1ないし3のいずれかに記載のハイドロフォン。
  5. 各々の前記エネルギー変換素子は、いずれも鉛系リラクサー単結晶素子の横振動モードで動作し、前記鉛系リラクサー単結晶素子は[011]結晶方向に分極し、[100]または[0−11]結晶方向を感知方向にする
    請求項1ないし4のいずれかに記載のハイドロフォン。
  6. 前記外殻は、
    各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子に、両端の感知面を除いて外挿する音響抵抗外殻と、
    前記音響抵抗外殻に外挿する保護カバーとを備える
    請求項1ないし5のいずれかに記載のハイドロフォン。
  7. 前記音響抵抗外殻と前記保護カバーはいずれも管状構造である
    請求項6に記載のハイドロフォン。
  8. 殻と、
    前記本体を貫通する複数のチャンバと、
    前記チャンバ内に設置される複数の、請求項1ないし7のいずれかに記載のハイドロフォン素子とを備え、
    各々のチャンバと隣接する前記チャンバとは、夾角をなす
    ことを特徴とする複合ハイドロフォン。
  9. 各々の前記チャンバの形状や大きさは、前記ハイドロフォン素子の形状や大きさにマッチする
    請求項8に記載の複合ハイドロフォン。
  10. 前記殻は柱状構造であり、
    各々の前記チャンバは、前記本体の一端と前記本体のもう一端との間に順次設置され、且つ隣接する前記チャンバと夾角をなす
    請求項8または9に記載のハイドロフォン。
  11. 請求項1ないし7のいずれかに記載のハイドロフォンに応用されるエネルギー変換方法であって、
    前記方法は、
    前記第1の音響透過密封シートと前記第2の音響透過密封シートとが、前記ストリップ状エネルギー変換素子を外部環境から隔離させ、水中の音響信号を各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子に伝送するステップと、
    各々の前記ストリップ状エネルギー変換素子が、前記第1の音響透過密封シートと前記第2の音響透過密封シートが入力する前記音響信号を受信し、前記音響信号を電気信号に転換させて外部負荷に出力するステップとを含む
    ことを特徴とするエネルギー変換方法。
  12. 少なくとも一つの鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子であるストリップ状エネルギー変換素子を有しかつ側面と両端を有するセンサを備え、
    前記四つの側面は、第1の外殻と前記第1の外殻に外挿する第2の外殻とに包み込まれており、前記第1の外殻は軟性で高抵抗な材料で製造され、前記第2の外殻は多層高抵抗材料で製造され、
    前記両端はそれぞれ導線を通じて外部負荷に結合し、前記両端にはそれぞれ第1の音響透過密封構造と第2の音響透過密封構造が設置され、前記第1の音響透過密封構造と前記第2の音響透過密封構造は、前記センサを外部環境から隔離させ、水中の音響信号を前記センサに伝送し、前記センサが受信した音響信号を電気信号に転換させて前記外部負荷に出力するように構成される
    ことを特徴とするハイドロフォン。
  13. 前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子は、[011]結晶方向に分極し、[100]または[0−11]結晶方向を感知方向にする鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子である
    請求項12に記載のハイドロフォン。
  14. 前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子の構成部分は、
    亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛またはその派生成分を含む
    請求項12または13に記載のハイドロフォン。
  15. 前記センサは複数の前記ストリップ状エネルギー変換素子を備え、
    前記ストリップ状エネルギー変換素子は、実際の応用状況に応じて、並列、直列または一部が並列で一部が直列に電気的接続する
    請求項12ないし14のいずれかに記載のハイドロフォン。
  16. 鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子であるストリップ状エネルギー変換素子を有し、かつ軟性で高抵抗な材料で製造された第1の外殻及び第2の外殻に包み込まれる四つの側面と両端とを有する、設置方向が異なる少なくとも二つのセンサと、
    軟性で高抵抗な外殻に包み込まれた一つのセンサが内蔵されかつ軸線方向が異なる少なくとも二つの柱状チャンバが開設されているハイドロフォンの殻とを備え、
    各々の柱状チャンバは前記殻の横断面を貫通し、該柱状チャンバ内に設置されているセンサの両端が外部環境に接触するようにする
    ことを特徴とする複合ハイドロフォン。
  17. 前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子は、[011]結晶方向に分極し、[100]または[0−11]結晶方向を感知方向にする鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子である
    請求項16に記載の複合ハイドロフォン。
  18. 前記鉛系リラクサー固溶体圧電単結晶素子の構成部分は、
    亜鉛ニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸ジルコン酸鉛、インジウムニオブ酸鉛―マグネシウムニオブ酸鉛―チタン酸鉛またはその派生成分を含む
    請求項16または17に記載の複合ハイドロフォン。
  19. 前記殻は柱状構造であり、
    各前記柱状チャンバは、支持体の二つの端部の間に既定間隔をおいて順次開設され、且つ隣接する二つの前記柱状チャンバの軸線は夾角を成す
    請求項16ないし18のいずれかに記載の複合ハイドロフォン。
  20. 前記ハイドロフォンの殻は、
    環状構造と、
    内に少なくとも一つの前記柱状チャンバが開設され、かつ等角間隔で前記環状構造の外縁に設置される少なくとも二つの突出部とを有する
    請求項16ないし18のいずれかに記載の複合ハイドロフォン。
  21. 各々の前記突出部内には、軸線が互いに平行する少なくとも二つの前記柱状チャンバが開設される
    請求項20に記載の複合ハイドロフォン。

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