JPH099354A - 移動端末制御方式 - Google Patents

移動端末制御方式

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JPH099354A
JPH099354A JP7155955A JP15595595A JPH099354A JP H099354 A JPH099354 A JP H099354A JP 7155955 A JP7155955 A JP 7155955A JP 15595595 A JP15595595 A JP 15595595A JP H099354 A JPH099354 A JP H099354A
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JP7155955A
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English (en)
Inventor
Takeo Akizuki
猛男 秋月
Hideya Toyama
英也 外山
Takeshi Kawamura
武 川村
Katsuya Hirasaki
勝也 平崎
Seiichi Asada
精一 朝田
Mitsuru Tanida
満 谷田
Mitsutaka Fujimoto
光貴 藤本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定端末の他に移動端末を内線として収容す
る構内交換システムにおける移動端末制御方式に関し、
固定端末に提供していたサービスを、移動端末に対して
も提供可能とすることを目的とする。 【構成】 少なくとも単一または複数の基地局(6)
と、単一または複数の移動端末(7)とを収容するセク
ション(SC)を管理するセクション管理手段(10
1)と、移動端末に対する接続要求が生起した場合に、
移動端末の所属するセクションを検出する所属セクショ
ン検出手段(102)と、接続要求が生起した移動端末
の現存位置に対応したセクションを現存セクションとし
て検出する現存セクション検出手段(103)と、所属
セクションと現存セクションとの一致・不一致の条件
と、現存セクションの属性とにより、移動端末、要求セ
クションおよび所属セクションの何れの属性に従って接
続制御を行うかを決定する接続制御手段(104)とを
設ける様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構内交換システムにお
ける移動端末制御方式に関し、特に固定端末の他に移動
端末を内線として収容する構内交換システムにおける移
動端末制御方式に関する。
【0002】移動端末の普及に伴い、構内交換機に収容
される内線にも、従来から使用されていた固定端末以外
に、コードレス電話機等の移動端末も使用される機運に
ある。
【0003】その結果、固定端末の場合には、事務所等
の配置変更の度に必要であった電話の配線工事が、移動
端末の場合には不要となる等の効果が得られる。この様
な構内交換システムにおいて、従来、固定端末を対象と
して提供されていた、代表番号サービス、代理応答サー
ビス〔ピックアップサービス〕等の電話サービスが、移
動端末に対しても同等の効果を挙げることが要望されて
いる。
【0004】
【従来の技術】図27は、従来ある構内交換システムを
例示する図である。図27において、1、2および3
は、それぞれネットワーク(NW)、中央制御装置(C
C)および主記憶装置(MM)であり、構内交換システ
ムの本体〔即ち構内交換機〕を構成する。
【0005】4は、構内交換機に内線、局線、或いは中
継線等を収容する回線回路であり、5は、従来から内線
端末として使用されている固定端末であり〔個々の固定
端末を(51 )、(52 )等と識別する、以下同様〕、
8は保守者が構内交換システムの運用管理に使用する保
守コンソール(MCS)であり、9は保守コンソール
(MCS)(8)をネットワーク(NW)(1)に収容
するコンソール制御部(MCC)である。
【0006】保守者は、各固定端末(5)を収容するに
先立ち、保守コンソール(MCS)(8)から所定の内
線登録操作を実行することにより、主記憶装置(MM)
(3)内に、各固定端末(5)に対応して設けられてい
る内線属性部(303)に、各固定端末(5)が利用可
能なサービスの種別〔例えば発着信クラス、局線接続ク
ラス、代表番号サービス、ピックアップサービス、可変
不在転送サービス〕等の内線属性データを設定する。
【0007】以後中央制御装置(CC)は、各固定端末
(5)に関する呼処理を実行する場合に、対応する内線
属性データを参照し乍ら、所望のサービスを提供する。
更に、構内の所要個所に基地局(BS)(6)を設置
し、回線回路(4)に接続することにより、各基地局
(BS)(6)の無線エリア(Z)内に存在する移動端
末(PS)(7)を、構内交換システムの内線として収
容可能となる。
【0008】内線として収容された各移動端末(PS)
(7)に対しても、それぞれ内線属性データが設定さ
れ、利用可能なサービスの種別等が決定される。例え
ば、基地局(BS)(61 )の無線エリア(Z1 )がA
課を通範囲能とし、基地局(BS)(62 )の無線エリ
ア(Z2 )がB課を通信範囲とし、移動端末(PS)
(71 )をA課員が所有し、移動端末(PS)(72
をB課員が所有していたとすると、A課員は在席中は基
地局(BS)(61 )を介して通信可能であるが、移動
端末(PS)(71 )を携帯してB課に移動しても、基
地局(BS)(62 )を経由して同様に通信可能とな
る。
【0009】何れの場合にも、中央制御装置(CC)
(2)は移動端末(PS)(71 )に対応して設けられ
ている内線属性データを参照し、提供すべきサービスを
決定する。
【0010】かかる状態で、例えばA課内の固定端末
(51 )と移動端末(PS)(71 )とで代表群を構成
して代表番号サービスを利用可能としたとすると、固定
端末(51 )への着信呼が生起した場合に、固定端末
(51 )が話中とすると、中央制御装置(CC)(2)
は固定端末(51 )および移動端末(PS)(71 )が
代表群を構成していることを認識し、移動端末(PS)
(71 )へ着信させる。
【0011】然し移動端末(PS)(71 )がB課へ移
動しており、固定端末(51 )への着信呼に応答して
も、適切な応対が不可能となることも考慮される。ま
た、固定端末(51 )が可変不在転送サービスを利用可
能としており、移動端末(PS)(71 )を転送先とし
て登録した状態で、移動端末(PS)(71)がB課へ
移動した場合にも、同様の不都合が発生する。
【0012】更に、固定端末(51 )と移動端末(P
S)(71 )とがピックアップ群(PU)を構成してピ
ックアップサービスを利用可能とした場合に、不在中の
固定端末(51 )へ着信し、呼出状態が継続しても、移
動端末(PS)(71 )がB課へ移動していたとする
と、移動端末(PS)(71 )は固定端末(51 )への
着信呼に代理応答出来ず、ピックアップサービスが適切
な効果を挙げないこととなる。
【0013】また各基地局(BS)(6)は、同時に通
信可能な回線数が予め定められている為、例えば基地局
(BS)(61 )および(62 )の通信可能回線数がそ
れぞれ1回線とし、A課員がB課へ移動して移動端末
(PS)(71 )で通話を開始すると、基地局(BS)
(62 )が塞がり状態となり、B課員が自席から移動端
末(PS)(72 )で通信が不可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来ある構内交換システムにおいては、移動端
末(PS)(7)を内線として収容した場合に、固定端
末(5)を対象として提供されていた代表番号サービ
ス、ピックアップサービス、可変不在転送サービス等
が、移動端末(PS)(7)に対しては必ずしも同等の
効果を発揮できず、また移動端末(PS)(7)の移動
に伴い各無線エリア(Z)内の呼量が変動し、所期の通
話サービスを提供出来ぬ等の問題があった。
【0015】本発明は、構内交換システムが固定端末に
提供していたサービスを、移動端末に対しても支障無く
提供可能とすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図1において、100は本発明の対象となる構内
交換システム、6は基地局(BS)、7は移動端末(P
S)、Zは基地局(6)が構成する無線エリアである。
【0017】構内交換システム(100)は、複数の基
地局(BS)(6)が構成する複数の無線エリア(Z)
内で通信可能な複数の移動端末(7)を、内線として収
容する。
【0018】101は、本発明により構内交換システム
(100)に設けられたセクション管理手段である。1
02は、本発明により構内交換システム(100)に設
けられた所属セクション検出手段である。
【0019】103は、本発明により構内交換システム
(100)に設けられた現存セクション検出手段であ
る。104は、本発明により構内交換システム(10
0)に設けられた接続制御手段である。
【0020】105は、本発明により構内交換システム
(100)に設けられた優先位置登録手段である。10
6は、本発明により構内交換システム(100)に設け
られたハンドオーバ制御手段である。
【0021】107は、本発明により構内交換システム
(100)に設けられたセクション内線着信手段であ
る。108は、本発明により構内交換システム(10
0)に設けられた代表選択手段である。
【0022】109は、本発明により構内交換システム
(100)に設けられた転送先セクション登録手段であ
る。110は、本発明により構内交換システム(10
0)に設けられたセクション転送手段である。
【0023】111は、本発明により構内交換システム
(100)に設けられたピックアップ手段である。11
2は、本発明により構内交換システム(100)に設け
られたセクション課金積算手段である。
【0024】113は、本発明により構内交換システム
(100)に設けられたサービス実行制御手段である。
【0025】
【作用】セクション管理手段(101)は、少なくとも
単一または複数の基地局(6)と、単一または複数の移
動端末(7)とを収容するセクション(SC)を管理す
る。
【0026】所属セクション検出手段(102)は、移
動端末(7)に対する接続要求が生起した場合に、該移
動端末(7)の所属するセクション(SC)を検出す
る。現存セクション検出手段(103)は、移動端末
(7)が発信に使用した基地局(6)の所属するセクシ
ョン(SC)、或いは接続要求が生起した移動端末
(7)の現存位置に対応したセクション(SC)を、現
存セクションとして検出する。
【0027】接続制御手段(104)は、所属セクショ
ンと現存セクションとの一致・不一致の条件と、現存セ
クションの属性とにより、移動端末(7)、要求セクシ
ョンおよび所属セクションの何れの属性に従って接続制
御を行うかを決定することにより、他のセクション(S
C)を所属セクションとする移動端末(7)からの発信
を制限する。
【0028】なお接続制御手段(104)は、着信要求
元の発信内線の付与されている資格を解析し、発信内線
が予め定められた資格を付与されていることを検出した
場合に、着信移動端末(7)の所属セクションおよび現
存セクションに拘らず、無条件に着信可能とすることが
考慮される。
【0029】また接続制御手段(104)は、移動端末
(7)に対する発着信要求が生起した場合に、接続対象
とする基地局(6)の使用中の回線数を計数し、該計数
値が予め定められた回線基準値を上回る場合に、発着信
制御を有効とすることが考慮される。
【0030】また接続制御手段(104)は、要求され
た接続を規制した場合に、接続要求元の発信者に対し、
可聴情報または可視情報により前記接続規制を通知する
ことが考慮される。
【0031】優先位置登録手段(105)は、移動端末
(7)から位置登録要求が生起した場合に、該移動端末
(7)が位置登録可能な基地局(6)の中から、該移動
端末(7)の所属セクションに所属する基地局(6)に
対して優先的に位置登録を行う。
【0032】ハンドオーバ制御手段(106)は、通話
中の移動端末(7)から無線エリア(Z)間のハンドオ
ーバ要求が生起した場合に、該移動端末(7)の所属セ
クションおよび移動先セクションの一致・不一致条件
と、移動先セクションの属性とにより、ハンドオーバの
規制要否を決定することにより、他のセクション(S
C)を所属セクションとする移動端末(7)によるハン
ドオーバを制限する。
【0033】なおハンドオーバ制御手段(106)は、
要求されたハンドオーバを規制した場合に、ハンドオー
バの要求元の移動端末(7)に対し、可聴情報または可
視情報によりハンドオーバの規制を通知することが考慮
される。
【0034】セクション内線着信手段(107)は、セ
クション管理手段(101)が管理するセクション(S
C)に一つの内線番号を付与し、セクション内線番号を
着信番号として指定した接続要求が生起した場合に、該
セクション内線番号により指定されたセクションに所属
し、且つ着信可能な任意の内線に接続する。
【0035】なおセクション内線着信手段(107)
は、セクション内線番号により指定されたセクションに
所属し、且つ着信可能な総ての内線を呼出し、最初に応
答した内線に接続するか、或いはセクション内線番号に
より指定されたセクションに所属し、且つ着信可能な内
線の中から一内線を選択して着信接続するかを、セクシ
ョン毎に指定可能とすることが考慮される。
【0036】代表選択手段(108)は、セクション管
理手段(101)が管理するセクションに一つの内線番
号を付与し、セクション内線番号を含む複数の内線によ
り代表群を構成し、代表群への着信呼を、セクション内
線番号により指定されるセクションに所属し、且つ着信
可能な内線を含む前記代表群に含まれる任意の着信可能
な内線に接続する。
【0037】なおセクション内線着信手段(107)
は、話中の移動端末(7)に対する着信要求が生起した
場合に、該着信要求先の移動端末(7)の現存セクショ
ン内に位置し、且つ着信要求先の移動端末(7)の所属
セクションに所属する他の移動端末(7)を選択し、着
信要求を転送することが考慮される。
【0038】転送先セクション登録手段(109)は、
セクション管理手段(101)が管理するセクションに
一つの内線番号を付与し、転送サービスを要求する内線
が、セクション内線番号を転送先として指定した予め定
められた転送先登録操作を実行した場合に、セクション
内線番号を転送先登録内線の転送先として登録する。
【0039】セクション転送手段(110)は、転送先
登録内線に着信した場合に、転送先セクション登録手段
(109)に登録済のセクションに所属し、且つ該セク
ション内に現存する移動端末(7)に転送する。
【0040】セクション転送手段(110)は、セクシ
ョン管理手段(101)が管理するセクション(SC)
に一つの内線番号を付与し、該セクション内線番号を含
む互いに代理応答を可能とするピックアップ群を構成
し、該セクション内線番号を付与されたセクションに関
連する移動端末(7)に対してピックアップ処理を実行
する。
【0041】なおピックアップ手段(111)は、ピッ
クアップ群に含まれるセクション内線番号を付与された
セクションに現存し、且つ該セクションに所属しない移
動端末(7)に対するピックアップ処理の実行可否を、
システム毎に指定可能とすることが考慮される。
【0042】セクション課金積算手段(112)は、移
動端末(7)が局線発信した場合に計数した通話料金
を、発信移動端末(7)の所属するセクション毎に積算
するか、或いは局線発信通話に使用された基地局(6)
の所属するセクション毎に積算するかをセクション毎に
指定し、局線発信通話が終了した後、該局線発信通話に
使用された基地局(6)の所属するセクションに指定さ
れたセクションに対し、通話料金を積算する。
【0043】サービス実行制御手段(113)は、移動
端末(7)が要求したサービスの提供を、無条件に許容
するか、所属セクションの指定に従うかを移動端末
(7)毎に指定し、移動端末(7)から所定のサービス
要求が生起した場合に、該サービス要求元の移動端末
(7)に対する指定、並びに所属セクションに対する指
定に基づき、サービスの提供を決定する。
【0044】従って、本発明(請求項1および2)によ
れは、移動端末の現存位置によってその属性を可変とす
る運用が可能となり、従来ある固定端末の長所に移動端
末の長所を融合させることが可能となり、また前記請求
項1および2に本発明(請求項3乃至8)を加味するこ
とにより、運用上の適用範囲を更に拡大・充実させるこ
とが可能となり、更に本発明(請求項9乃至17)によ
れば、移動端末が所属セクションに存在するか否かによ
り制御を可変とする等、従来ある電話サービスを移動端
末に対して一層効果的に適用可能となる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図2は本発明(請求項1乃至5)の実施例による構
内交換システムを示す図であり、図3は図2における内
線発信処理過程を例示する図であり、図4は図2におけ
る内線着信処理過程を例示する図であり、図5は図2に
おける呼量制限付発着信処理過程を例示する図であり、
図6は図2における発着信規制通知処理過程を例示する
図であり、図7は本発明(請求項6乃至8)の実施例に
よる構内交換システムを示す図であり、図8は図2、図
7における各種部を例示する図であり、図9は図7にお
ける位置登録処理過程を例示する図であり、図10は図
7におけるハンドオーバ規制処理過程を例示する図であ
り、図11は図7におけるハンドオーバ規制警告処理過
程を例示する図であり、図12は本発明(請求項9、1
0)の実施例による構内交換システムを示す図であり、
図13は図12におけるセクション着信処理過程を例示
する図であり、図14は図12におけるセクション応答
処理過程を例示する図であり、図15は本発明(請求項
11乃至13)の実施例による構内交換システムを示す
図であり、図16は図12、図15における各種部を例
示する図であり、図17は図15における内線代表処理
過程を例示する図であり、図18は図15におけるセク
ション内転送処理過程を例示する図であり、図19は図
15における可変不在転送処理過程を例示する図であ
り、図20は本発明(請求項14乃至16)の実施例に
よる構内交換システムを示す図であり、図21は図20
における各種部を例示する図であり、図22は図20に
おけるピックアップ呼出中内線抽出処理過程を例示する
図であり、図23は図20におけるピックアップ応答規
制処理過程を例示する図であり、図24は図20におけ
る課金処理過程を例示する図であり、図25は本発明
(請求項17)の実施例による構内交換システムを示す
図であり、図26は図25におけるサービス選択処理過
程を例示する図である。なお、全図を通じて同一符号は
同一対象物を示す。
【0046】本発明の実施例においては、一乃至複数の
基地局(BS)(6)に対応してそれぞれ無線エリア
(Z)が定まると共に、一乃至複数の基地局(BS)
(6)、一乃至複数の固定端末(5)、一乃至複数の移
動端末(PS)(7)を包含するセクション(SC)
を、予め定めている。
【0047】セクション(SC)の性格は、以下に述べ
る各実施例を通して説明する。最初に、本発明(請求項
1)の実施例を、図2、図3および図8を用いて説明す
る。
【0048】図2に示される構内交換システムのネット
ワーク(NW)(1)には、固定端末(51 )乃至(5
4 )が、内線(EL)として直接収容されると共に、移
動端末(PS)(711)乃至(714)および(721)乃
至(724)が内線(EL)として、基地局(BS)(6
11)、(612)、(621)または(622)を介して収容
されている。
【0049】なお各固定端末(51 )乃至(54 )に
は、従来通り内線番号(EDN51)乃至(EDN54)が
付与されており、また各移動端末(PS)(711)乃至
(714)および(721)乃至(724)には、元来付与さ
れている移動端末番号(PSN)の他に、内線番号(E
DN711 )乃至(EDN714 )および(EDN721 )乃
至(EDN724 )が付与されている。
【0050】また基地局(BS)(611)、(612)、
(621)および(622)、基地局番号(BSN611 )、
(BSN612 )、(BSN621 )および(BSN622
が付与されている。
【0051】また中央制御装置(CC)(2)には、回
線制御部(200)、保守運用制御部(201)、入出
力制御部(202)、呼処理制御部(203)、発信処
理部(205)、着信処理部(206)、切断処理部
(207)、発着信クラス判定処理部(209)、使用
中回線数処理部(210)およびセクション規制通知処
理部(234)が設けられ、また主記憶装置(MM)
(3)には、それぞれ図8に示される如き、基地局セク
ション変換部(301)、セクション属性部(30
2)、内線属性部(303)、位置登録管理部(30
6)、回線数基準値部(307)および使用中回線数管
理部(308)が設けられている。
【0052】固定端末(51 )と、基地局(BS)(6
11)および(612)と、移動端末(PS)(711)、
(712)、(713)および(714)とはセクション(S
1 )を構成し、また固定端末(52 )と、基地局(B
S)(621)および(622)と、移動端末(PS)(7
21)、(722)、(723)および(724)とはセクショ
ン(SC2 )を構成し、固定端末(53 )および
(54 )はセクション(SC1)および(SC2 )に所
属しない。
【0053】なお各セクション(SC1 )および(SC
2 )には、それぞれセクション識別用のセクション番号
(SCN1 )および(SCN2 )が付与されていると共
に、内線番号(EDNSC1 )および(EDNSC2 )〔以
後セクション内線番号(EDNSC1 )および(EDN
SC2 )と称する〕が付与されている。
【0054】以上のセクション(SC)を構成する為
に、保守者は、保守コンソール(MCS)(8)から所
定の手順により所要の情報を入力することにより、図8
に示される如き、基地局セクション変換部(301)、
セクション属性部(302)および内線属性部(30
3)を構成する。
【0055】基地局セクション変換部(301)には、
各基地局番号(BSN)に対応して、各基地局(BS)
(6)の所属するセクション(SC)のセクション番号
(SCN)が格納されている。
【0056】またセクション属性部(302)には、各
セクション番号(SCN)に対応して、各セクション
(SC)の属性を示すセクション属性データ(SCD)
が格納されている。
【0057】セクション属性データ(SCD)は、自セ
クション(SC)に付与された内線番号(EDN)と、
自セクション(SC)に所属する移動端末(PS)
(7)が自セクション(SC)内に現存する場合の発着
信処理を、移動端末(PS)(7)の属性に従うか、自
セクション(SC)の属性に従うかを指定する自セクシ
ョン端末処理種別(PRMPS )と、他セクション(S
C)に所属する移動端末(PS)(7)が自セクション
(SC)内に現存する場合の発着信処理を、移動端末
(PS)(7)の属性に従うか、移動端末(PS)
(7)の所属するセクション(SC)に従うか、自セク
ション(SC)の属性に従うかを指定する他セクション
端末処理種別(PROPS )と、セクション(SC)内の
内線(EL)への着信の際、総ての着信可能な内線(E
L)を呼出すか、総ての着信可能な内線(EL)の中か
ら、一つを選択して呼出すかを指定するセクション内線
着信種別(TM)と、自セクション(SC)に関する課
金情報を累計する課金属性(CHD)とを含んでいる。
【0058】また内線属性部(303)には、各内線番
号(EDN)に対応して、各内線(EL)の内線属性デ
ータ(ED)が格納されていると共に、内線番号(ED
N)を付与されたセクション(SC)に対応する内線属
性データ(ED)も格納されている。
【0059】内線属性データ(ED)は、固定端末
(5)、移動端末(PS)(7)、セクション(SC)
の何れの属性であるかを指定する端末種別(TYP)
と、所属するセクション(SC)のセクション番号(S
CN)と、発信および着信の可否を指定する発着信クラ
ス(CLOT)と、局線に対する発信接続の可否を指定す
る局線接続クラス(CLCO)と、内線代表群に所属して
いる場合に親内線であるか否かを示す内線代表親内線表
示(PL)と、固定端末(5)に付与されるクラスで、
発信した場合に、着信セクション(SC)の発着信クラ
ス(CLOT)に従うか無条件に接続を許容するかを指定
するセクション着信接続クラス(CLSCT )と、移動端
末(PS)(7)に付与されるクラスで、発着信した場
合に、発着信セクション(SC)の発着信クラス(CL
OT)に従うか無条件に接続を許容するかを指定するセク
ション規制条件(RCSC)とを含んでいる。
【0060】なおセクション(SC)に対応する内線属
性データ(ED)の発着信クラス(CLOT)および局線
接続クラス(CLCO)はセクション(SC)全体に指定
されるクラスであり、内線代表親内線表示(PL)、セ
クション着信接続クラス(CLSCT )およびセクション
規制条件(RCSC)は無効となる。
【0061】またセクション(SC)に所属しない固定
端末(5)に対する内線属性データ(ED)も格納され
ているが、一部の情報は無効となる。図2、図3および
図8において、移動端末(PS)(714)が、基地局
(BS)(621)に対応する無線エリア(Z21)内に移
動して発呼すると、基地局(BS)(621)は、移動端
末(PS)(714)から送信される発呼信号を受信し、
回線回路(4)に伝達する。
【0062】回線回路(4)が、基地局(BS)
(621)から伝達された発呼信号を、ネットワーク(N
W)(1)を介して中央制御装置(CC)(2)に伝達
すると、中央制御装置(CC)(2)は、伝達された発
呼信号を受信・解析し、発信処理部(205)を起動す
る。
【0063】起動された発信処理部(205)は、受信
した発呼信号に含まれる、発呼移動端末(PS)
(714)の内線番号(EDN714 )を検出すると〔図
3、ステップS301〕、主記憶装置(MM)(3)内
の内線属性部(303)を参照し、内線番号(EDN
714 )に対応する内線属性データ(ED714 )を、発呼
内線属性データとして抽出し〔ステップS302〕、発
呼内線が移動端末(PS)(7)か否かを端末種別(T
YP)により解析する〔ステップS303〕。
【0064】解析の結果、発呼内線が固定端末(5)で
ある場合〔端末種別(TYP)=「0」〕には、公知の
発信処理を実行するが〔ステップS304〕、今回の発
呼内線は移動端末(PS)(7)〔端末種別(TYP)
=「1」〕であることを識別すると、主記憶装置(M
M)(3)内の基地局セクション変換部(301)を参
照し、発呼信号を伝達した基地局(BS)(621)の基
地局番号(BSN21)に対応するセクション番号(SC
2 )を、発信要求セクション番号として抽出する〔ス
テップS305〕。
【0065】続いて発信処理部(205)は、主記憶装
置(MM)(3)内のセクション属性部(302)を参
照し、発信要求セクション番号(SCN2 )に対応する
セクション属性データ(SCD2 )を抽出する〔ステッ
プS306〕。
【0066】続いて発信処理部(205)は、内線属性
部(303)から抽出した内線属性データ(ED714
に含まれる、発呼移動端末(PS)(714)の所属セク
ション(SC1 )のセクション番号(SCN1 )と、発
信要求セクション番号(SCN2 )との一致/不一致を
判定する〔ステップS307〕。
【0067】判定の結果、両者が一致した場合には、発
信要求セクション(SC2 )に所属する移動端末(P
S)(72X)からの発信と判定し、セクション属性部
(302)から抽出済のセクション属性データ(SCD
2 )に含まれる自セクション端末処理種別(PRMPS
に従い〔ステップS308〕、また両者が不一致の場合
には、発信要求セクション(SC2 )以外に所属する移
動端末(PS)(71X)からの発信と判定し、セクショ
ン属性部(302)から抽出済のセクション属性データ
(SCD2 )に含まれる他セクション端末処理種別(P
OPS )に従う〔ステップS309〕。
【0068】今回は、発呼移動端末(PS)(714)の
所属セクション番号(SCN1 )と、発呼要求セクショ
ン番号(SCN2 )とが不一致の為、セクション属性デ
ータ(SCD2 )内の他セクション端末処理種別(PR
OPS )に従う。
【0069】ここで、他セクション端末処理種別(PR
OPS )=「0」に設定されている場合には、発呼移動端
末(PS)(714)の属性に従い〔ステップS31
0〕、また他セクション端末処理種別(PROPS )=
「1」に設定されている場合には、移動端末(PS)
(714)の所属セクション(SC1 )の属性に従い〔ス
テップSA311〕、更に他セクション端末処理種別
(PROPS )=「2」に設定されている場合には、自セ
クション(SC2 )の属性に従う〔ステップS31
2〕。
【0070】ここで、発呼移動端末(PS)(714)の
属性に従う場合には、抽出済の内線属性データ(ED
714 )から発着信クラス(CLOT)を抽出し、発着信ク
ラス(CLOT)が発信可と指定されていれば発信を許容
し〔ステップS314〕、発信不可と指定されていれば
発信を拒否する〔ステップS315〕。
【0071】また移動端末(PS)(714)の所属セク
ション(SC1 )の属性に従う場合には、抽出済の内線
属性データ(ED714 )から所属セクション番号(SC
1)を抽出した後、セクション属性部(302)から
所属セクション番号(SCN 1 )に対応するセクション
属性データ(SCD1 )を抽出し、抽出したセクション
属性データ(SCD1 )から内線番号(EDN1 )を抽
出し、内線属性部(303)から内線番号(EDN1
に対応する内線属性データ(ED1 )を抽出し、抽出し
た内線属性データ(ED1 )から発着信クラス(C
OT)を抽出し、前述と同様に、発信の可否を決定す
る。
【0072】更に自セクション(SC2 )の属性に従う
場合には、抽出済のセクション属性データ(SCD2
から内線番号(EDN2 )を抽出し、内線属性部(30
3)から内線番号(EDN2 )に対応する内線属性デー
タ(ED2 )を抽出し、抽出した内線属性データ(ED
2 )から発着信クラス(CLOT)を抽出し、前述と同様
に、発信の可否を決定する。
【0073】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項1)の実施例によれば、移動端末(PS)(714
が所属以外のセクション(SC2 )から発呼した場合
に、発呼移動端末(PS)(714)の内線属性データ
(ED714 )に無条件に従はず、所属セクション(SC
1 )の属性、または発信要求セクション(SC2 )の属
性に従って発信の可否を決定することが指定により可能
となる為、移動端末(PS)(7)の移動により各セク
ション(SC)の呼量が無条件に圧迫されることが防止
可能となる。
【0074】次に、本発明(請求項2、3)の実施例
を、図2、図4および図8を用いて説明する。図2、図
4および図8において、固定端末(53 )が、移動端末
(PS)(7 14)に対する呼設定を希望し、内線番号
(EDN714 )を被呼番号として指定する呼設定要求信
号を送出すると、回線回路(4)は、受信した呼設定要
求信号を、ネットワーク(NW)(1)を介して中央制
御装置(CC)(2)に伝達する。
【0075】中央制御装置(CC)(2)は、伝達され
た呼設定要求信号を受信・解析し、被呼内線番号(ED
714 )から構内交換システムに収容される内線への着
呼と識別すると〔図4、ステップS401〕、着信処理
部(206)を起動する。
【0076】起動された着信処理部(206)は、主記
憶装置(MM)(3)内の内線属性部(303)を参照
する。着信処理部(206)は、被呼内線番号(EDN
714 )に対応する内線属性データ(ED714 )を被呼内
線属性データとして、内線属性部(303)から抽出し
〔ステップS402〕、被呼内線が移動端末(PS)
(7)か否かを端末種別(TYP)により解析する〔ス
テップS403〕。
【0077】解析の結果、被呼内線が固定端末(5)で
ある場合〔端末種別(TYP)=「0」〕には、公知の
着信処理を実行するが〔ステップS404〕、今回の被
呼内線は移動端末(PS)(7)〔端末種別(TYP)
=「1」〕であることを識別すると、次に着信処理部
(206)は、発呼検出過程で識別済の発呼固定端末
(53 )の内線番号(EDN53)を抽出した後〔ステッ
プS405〕、主記憶装置(MM)(3)内の内線属性
部(303)を参照し、発呼固定端末(53 )の内線番
号(EDN53)に対応する内線属性データ(ED53)を
抽出する〔ステップS406〕。
【0078】なお固定端末(53 )は、セクション(S
1 )および(SC2 )には所属していないが、他のセ
クション(SC)には所属しているものとし、内線属性
部(303)には対応する内線属性データ(ED53)が
格納されており、端末種別(TYP)および発着信クラ
ス(CLOT)と共に、所属セクション(SC)のセクシ
ョン番号(SCN)、セクション着信接続クラス(CL
SCT )、セクション規制条件(RCSC)が格納されてい
るものとする。
【0079】続いて着信処理部(206)は、抽出した
内線属性データ(ED53)内のセクション着信接続クラ
ス(CLSCT )が、セクション規制接続〔CLSCT
「0」〕か、或いは通常接続〔CLSCT =「1」〕かを
解析する〔ステップS407〕。
【0080】解析の結果、セクション着信接続クラス
(CLSCT )が通常接続〔CLSCT =「1」〕の場合に
は、通常の、固定端末(53 )から移動端末(PS)
(714)えの着信接続処理を実行する〔ステップS40
8〕。
【0081】また、セクション着信接続クラス(CL
SCT )がセクション規制接続〔CLSC T =「0」〕の場
合には、主記憶装置(MM)(3)内の位置登録管理部
(306)を参照する。
【0082】位置登録管理部(306)には、各移動端
末(PS)(7)の現存無線エリア(Z)を表す基地局
番号(BSN)が、移動端末(PS)(7)の移動端末
番号(PSN)に対応して格納されている。
【0083】着信処理部(206)は、被呼移動端末
(PS)(714)の移動端末番号(PSN714 )に対応
する基地局番号(BSN621 )を、位置登録管理部(3
06)から抽出する〔ステップS409〕。
【0084】続いて着信処理部(206)は、主記憶装
置(MM)(3)内の基地局セクション変換部(30
1)を参照し、抽出済の基地局番号(BSN621 )に対
応するセクション番号(SCN2 )を抽出する〔ステッ
プS410〕。
【0085】続いて着信処理部(206)は、主記憶装
置(MM)(3)内のセクション属性部(302)を参
照し、抽出済のセクション番号(SCN2 )に対応する
セクション属性データ(SCD2 )を抽出する〔ステッ
プS411〕。
【0086】続いて着信処理部(206)は、抽出済の
内線属性データ(ED714 )から所属セクション番号
(SCN1 )を抽出し、抽出済の現存セクション番号
(SCN 2 )と照合する〔ステップS412〕。
【0087】照合の結果、両者が一致した場合には、被
呼移動端末(PS)(714)は所属セクション(S
1 )に現存すると判定し、セクション属性部(30
2)を参照し、所属セクション番号(SCN1 )に対応
するセクション属性データ(SCD 1 )を抽出し、所属
セクション属性データ(SCD1 )に含まれる自セクシ
ョン端末処理種別(PRMPS )に従い〔ステップS41
3〕、また両者が不一致の場合には、被呼移動端末(P
S)(714)は所属セクション(SC1 )以外のセクシ
ョン(SC2 )に現存すると判定し、セクション属性部
(302)から抽出済のセクション属性データ(SCD
2 )に含まれる他セクション端末処理種別(PROPS
に従う〔ステップS414〕。
【0088】今回は、被呼移動端末(PS)(714)の
現存セクション番号(SCN2 )と所属セクション番号
(SCN1 )とが不一致の為、セクション属性データ
(SCD2 )内の他セクション端末処理種別(P
OPS )に従う。
【0089】ここで、他セクション端末処理種別(PR
OPS )=「0」に設定されている場合には、被呼移動端
末(PS)(714)の属性に従い〔ステップS41
5〕、また他セクション端末処理種別(PROPS )=
「1」に設定されている場合には、移動端末(PS)
(714)の所属セクション(SC1 )の属性に従い〔ス
テップS416〕、更に他セクション端末処理種別(P
OPS )=「2」に設定されている場合には、自セクシ
ョン(SC2 )の属性に従う〔ステップS417〕。
【0090】ここで、被呼移動端末(PS)(714)の
属性に従う場合には、抽出済の内線属性データ(ED
714 )から発着信クラス(CLOT)を抽出し、発着信ク
ラス(CLOT)が着信可と指定されていれば着信を許容
し〔ステップS420〕、着信不可と指定されていれば
発信を拒否する〔ステップS419〕。
【0091】また移動端末(PS)(714)の所属セク
ション(SC1 )の属性に従う場合には、抽出済の所属
セクション属性データ(SCD1 )から内線番号(ED
1)を抽出し、内線属性部(303)から内線番号
(EDN1 )に対応する内線属性データ(ED1 )を抽
出し、抽出した内線属性データ(ED1 )から発着信ク
ラス(CLOT)を抽出し、前述と同様に、発信の可否を
決定する。
【0092】更に自セクション(SC2 )の属性に従う
場合には、抽出済のセクション属性データ(SCD2
から内線番号(EDN2 )を抽出し、内線属性部(30
3)から内線番号(EDN2 )に対応する内線属性デー
タ(ED2 )を抽出し、抽出した内線属性データ(ED
2 )から発着信クラス(CLOT)を抽出し、前述と同様
に、発信の可否を決定する。
【0093】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項2、3)の実施例によれば、移動端末(PS)(7
14)が所属以外のセクション(SC2 )に現存中に着信
した場合に、被呼移動端末(PS)(714)の内線属性
データ(ED714 )に無条件に従はず、所属セクション
(SC1 )の属性、または現存セクション(SC2 )の
属性に従って発信の可否を決定することが、指定により
可能となる為、移動端末(PS)(7)の移動により各
セクション(SC)の呼量が無条件に圧迫されることが
防止可能となる。
【0094】次に、本発明(請求項4)の実施例を、図
2、図5および図8を用いて説明する。図2、図5およ
び図8において、セクション(SC1 )に所属する移動
端末(PS)(714)がセクション(SC2 )に現存中
に、移動端末(PS)(714)から発信し、または移動
端末(PS)(714)へ着信したとすると、中央制御装
置(CC)(3)は、移動端末(PS)(714)からの
発着信を、前述の過程で検出し〔図5、ステップS50
1〕、前述と同様に、発信処理部(205)または着信
処理部(206)を起動する。
【0095】起動された発信処理部(205)または着
信処理部(206)は、更に発着信クラス判定処理部
(209)を起動する。起動された発着信クラス判定処
理部(209)は、発信処理部(205)が図3のステ
ップS302乃至S307において実行したと同様の過
程で、或いは着信処理部(206)が図4のステップS
402乃至S412において実行したと同様の過程で、
発呼または被呼移動端末(PS)(714)が所属セクシ
ョン(SC1 )に現存するか否かを解析する〔ステップ
S502〕。
【0096】解析の結果、移動端末(PS)(714)が
所属セクション(SC1 )に現存する場合には、セクシ
ョン属性部(302)から抽出済のセクション属性デー
タ(SCD1 )に含まれる自セクション端末処理種別
(PRMPS )に従い、自セクション端末処理種別(PR
MPS )=「0」に設定されている場合には、内線属性部
(303)から抽出した移動端末(PS)(714)の内
線属性データ(ED714に含まれる発着信クラス(CL
OT)に従い、また自セクション端末処理種別(P
MPS )=「1」に設定されている場合には、移動端末
(PS)(714)の所属セクション(SC1 )に対応す
る内線属性データ(ED1 )に含まれる発着信クラス
(CLOT)に従う〔ステップS503〕。
【0097】また解析の結果、移動端末(PS)
(714)が所属セクション(SC1 )以外のセクション
(SC2 )に現存する場合には、発着信クラス判定処理
部(209)は主記憶装置(MM)(3)内の回線数基
準値部(307)および使用中回線数管理部(308)
を参照する。
【0098】使用中回線数管理部(308)には、各セ
クション(SC)内で移動端末(PS)(7)が使用可
能な無線回線の内、実際に使用中の回線数(CNBSY
が、発信処理部(205)、着信処理部(206)また
は切断処理部(207)から起動される使用中回線数処
理部(210)により算出され、各セクション番号(S
CN)に対応して格納されている。
【0099】また回線数基準値部(307)には、各セ
クション(SC)内の使用中回線数(CNBSY )が或る
値を越えた場合に、新たな発着信の規制を検討する基準
値(CNSTD )が、セクション番号(SCN)に対応し
て格納されている。
【0100】発着信クラス判定処理部(209)は、使
用中回線数管理部(308)から現存セクション番号
(SCN2 )に対応する使用中回線数(CNBSY )を抽
出し、また回線数基準値部(307)から現存セクショ
ン番号(SCN2 )に対応する回線数基準値(C
STD )を抽出し〔ステップS504〕、両者を比較す
る〔ステップS505〕。
【0101】比較の結果、使用中回線数(CNBSY )が
回線数基準値(CNSTD )以下の場合には、発着信クラ
ス判定処理部(209)は、内線属性部(303)から
抽出済の移動端末(PS)(714)内線属性データ(E
714 )に含まれる発着信クラス(CLOT)に従う〔ス
テップS506〕。
【0102】また比較の結果、使用中回線数(C
BSY )が回線数基準値(CNSTD )を上回る場合に
は、発着信クラス判定処理部(209)は、セクション
属性部(302)から抽出済の現存セクション(S
2 )のセクション属性データ(SCD2)に含まれる
他セクション端末処理種別(PROPS )に従い、他セク
ション端末処理種別(PROPS )=「0」に設定されて
いる場合には、内線属性部(303)から抽出した移動
端末(PS)(714)の内線属性データ(ED714 に含
まれる発着信クラス(CLOT)に従い、また他セクショ
ン端末処理種別(PROPS )=「1」に設定されている
場合には、内線属性部(303)から抽出した移動端末
(PS)(714)の所属セクション(SC1 )に対応す
る内線属性データ(ED1 )に含まれる発着信クラス
(CLOT)に従い、更に他セクション端末処理種別(P
OPS )=「2」に設定されている場合には、内線属性
部(303)から抽出した移動端末(PS)(714)の
現存セクション(SC2 )に対応する内線属性データ
(ED2 )に含まれる発着信クラス(CLOT)に従う
〔ステップS507〕。
【0103】発着信クラス判定処理部(209)は、発
着信クラス(CLOT)が発信または着信を許容している
場合には、移動端末(PS)(714)に関する発着信処
理を実行し〔ステップS510、S511〕、また発着
信クラス(CLOT)が発信または着信を許容している場
合には、移動端末(PS)(714)に関する発着信禁止
処理を実行する〔ステップS510、512〕。
【0104】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項4)の実施例によれば、移動端末(PS)(714
が所属以外のセクション(SC2 )に現存中に発着信し
た場合に、移動端末(PS)(714)の内線属性データ
(ED714 )に無条件に従うことは無く、現存セクショ
ン(SC2 )内の使用中回線数(CNBSY )が予め定め
られている回線数基準値(CNSTD )以下の場合には移
動端末(PS)(714)の属性に従い、使用中回線数
(CNBSY )が予め定められている回線数基準値(CN
STD )を越える場合には、所属セクション(SC1 )の
属性、または現存セクション(SC2 )の属性に従って
接続の可否を決定することが、指定により可能となる
為、移動端末(PS)(7)の移動により各セクション
(SC)の呼量が圧迫されることが防止可能となる。
【0105】次に、本発明(請求項5)の実施例を、図
2、図6および図8を用いて説明する。図2、図6およ
び図8において、構内交換システムが、セクション(S
2 )における他のセクション(SC1 )に所属する移
動端末(PS)(71X)の発着信を規制する場合には、
内線属性部(303)内のセクション(SC2 )に対応
する内線属性データ(ED2 )に含まれる発着信クラス
(CLOT)を発着信不可に設定し、またセクション属性
部(302)内のセクション(SC2 )に対応するセク
ション属性データ(SCD2 )に含まれる他セクション
端末処理種別(PROPS )を(PROPS )=「2」、即
ち自セクション(SC2 )の内線属性データ(ED2
内の発着信クラス(CLOT)〔=発着信不可〕に従う、
に設定して置く。
【0106】かかる状態で、セクション(SC1 )に所
属する移動端末(PS)(714)が、セクション(SC
2 )に現存中に発信したとすると、中央制御装置(C
C)(3)は、移動端末(PS)(714)からの発信
を、前述の過程で検出し〔図6、ステップS601〕、
発信処理部(205)により、図3のステップS301
乃至S303、S305乃至S307、S309、S3
12およびS313の過程により、発信が規制されるか
否かを解析する〔ステップS602〕。
【0107】解析の結果、発信が規制されていることが
判明すると〔ステップS603〕、発信処理部(20
5)は、セクション規制通知処理部(234)を起動す
る。起動されたセクション規制通知処理部(234)
は、発呼移動端末(PS)(714)が所属セクション
(SC1 )以外に現存する為、発信規制中であることを
示す警告音を移動端末(PS)(714)に送出し、また
発信規制中であることを示す可視メッセージを移動端末
(PS)(714)の具備するディスプレイに可視表示さ
せる為の制御信号を、回線制御部(200)に伝達す
る。
【0108】回線制御部(200)は、セクション規制
通知処理部(234)から伝達された制御信号に基づ
き、ネットワーク(NW)(1)、回線回路(4)、基
地局(BS)(621)または(622)を経由して発呼移
動端末(PS)(714)に、前述の制御信号を転送する
〔ステップS604〕。
【0109】移動端末(PS)(714)は、前述の制御
信号を受信すると、発呼移動端末(PS)(714)が所
属セクション(SC1 )以外に現存する為、発信規制中
であることを示す警告音を送出し、また発信規制中であ
ることを示す可視メッセージをディスプレイに可視表示
する。
【0110】次に、セクション(SC1 )に所属する移
動端末(PS)(714)が、セクション(SC2 )に現
存中に、移動端末(PS)(711)から移動端末(P
S)(714)への着信を試みたとすると、中央制御装置
(CC)(3)は、移動端末(PS)(714)への着信
を、前述の過程で検出し〔図6、ステップS602〕、
着信処理部(206)により、図4のステップS401
乃至S403、S405乃至S407、S409乃至S
412、S414、S417およびS418の過程によ
り、着信が規制されるか否かを解析する〔ステップS6
02〕。
【0111】解析の結果、着信が規制されていることが
判明すると〔ステップS603〕、着信処理部(20
6)は、セクション規制通知処理部(234)を起動す
る。起動されたセクション規制通知処理部(234)
は、被呼移動端末(PS)(714)が所属セクション
(SC1 )以外に現存する為、着信規制中であることを
示す警告音を発呼移動端末(PS)(711)に送出し、
また着信規制中であることを示す可視メッセージを発呼
移動端末(PS)(711)の具備するディスプレイに可
視表示させる為の制御信号を、回線制御部(200)に
伝達する。
【0112】回線制御部(200)は、セクション規制
通知処理部(234)から伝達された制御信号に基づ
き、ネットワーク(NW)(1)、回線回路(4)、基
地局(BS)(611)または(612)を経由して発呼移
動端末(PS)(711)に、前述の制御信号を転送する
〔ステップS604〕。
【0113】移動端末(PS)(711)は、前述の制御
信号を受信すると、被呼移動端末(PS)(714)が所
属セクション(SC1 )以外に現存する為、着信規制中
であることを示す警告音を送出し、また着信規制中であ
ることを示す可視メッセージをディスプレイに可視表示
する。
【0114】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項5)の実施例によれば、移動端末(PS)(714
が所属以外のセクション(SC2 )に現存中に生起した
発着信呼が規制された場合に、発呼移動端末(PS)
(714)または(711)に対して発呼が規制されたこと
を警告音および可視メッセージにより通知する為、発呼
移動端末(PS)(714)または(711)が規制理由を
認識可能となる。
【0115】次に、本発明(請求項6)の実施例を、図
7、図8および図9を用いて説明する。図7に示される
構内交換システムの中央制御装置(CC)(2)には、
回線制御部(200)、保守運用制御部(201)、入
出力制御部(202)、分析処理部(204)、位置登
録処理部(211)、位置登録先基地局決定処理部(2
12)、ハンドオーバ制御部(230)、ハンドオーバ
規制決定処理部(231)、通話回線切替処理部(23
2)および警告処理部(233)が設けられ、また主記
憶装置(MM)(3)には、それぞれ図8に示される如
き、基地局セクション変換部(301)、セクション属
性部(302)、内線属性部(303)および位置登録
管理部(306)が設けられている。
【0116】また図7においては、基地局(BS)(6
1 )および(62 )が無線エリア(Z1 )を、基地局
(BS)(63 )および(64 )が無線エリア(Z2
を、基地局(BS)(65 )および(66 )が無線エリ
ア(Z3 )を、基地局(BS)(67 )が無線エリア
(Z4 )を構成ていると共に、基地局(BS)(61
乃至(64 )はセクション(SC1 )に所属し、基地局
(BS)(65 )乃至(6 7 )はセクション(SC2
に所属しているものとする。
【0117】図7、図8および図9において、セクショ
ン(SC1 )に所属し、無線エリア(Z2 )および(Z
3 )の重複エリアに現存する移動端末(PS)(721
から基地局(BS)(64 )および(65 )に、電波レ
ベルの変化等に起因する位置登録要求信号が送出された
とする。
【0118】かかる場合に、基地局(BS)(64 )お
よび(65 )は、移動端末(PS)(721)から送出さ
れた位置登録要求信号を、回線回路(4)およびネット
ワーク(NW)(1)を介して中央制御装置(CC)
(2)に伝達する。
【0119】中央制御装置(CC)(2)は、移動端末
(PS)(721)から送出された位置登録要求信号を、
基地局(BS)(64 )および(65 )、回線回路
(4)およびネットワーク(NW)(1)を介して受信
すると〔図9、ステップS901〕、位置登録処理部
(211)を起動する。
【0120】起動された位置登録処理部(211)は、
位置登録先基地局決定処理部(212)を起動する。起
動された位置登録先基地局決定処理部(212)は、位
置登録要求信号を受信した基地局(BS)(64 )およ
び(65 )の一局〔例えば基地局(BS)(65 )〕の
基地局番号(BSN5 )を識別した後、主記憶装置(M
M)(2)内の基地局セクション変換部(301)を参
照し、基地局番号(BSN5 )に対応する基地局(B
S)(65 )の所属セクション番号(SCN2 )を抽出
する〔ステップS902〕。
【0121】続いて位置登録先基地局決定処理部(21
2)は、主記憶装置(MM)(3)内の内線属性部(3
03)を参照し、位置登録要求信号を送出した移動端末
(PS)(721)の内線番号(EDN721 )〔位置登録
要求信号から抽出可能とする〕に対応する内線属性デー
タ(ED721 )を抽出し、抽出した内線属性データ(E
21)から更に移動端末(PS)(721)の所属セクシ
ョン番号(SCN1 )を抽出する。
【0122】位置登録先基地局決定処理部(212)
は、基地局セクション変換部(301)から抽出した基
地局(BS)(65 )の所属セクション番号(SC
2 )と、内線属性部(303)から抽出した移動端末
(PS)(721)の所属セクション番号(SCN1 )と
を照合し〔ステップS903〕、両者が一致すれば、基
地局(BS)(65 )を位置登録先とする位置登録処理
を実行するが〔ステップS904〕、今回は不一致の
為、他に位置登録要求信号を転送した基地局(BS)
(6)が存在するかを検索し〔ステップS905〕、基
地局(BS)(64 )が存在することを識別すると、基
地局(BS)(64 )の基地局番号(BSN4 )を識別
した後、ステップS902以降の過程を繰返し、基地局
(BS)(64 )の所属セクション番号(SCN1 )を
抽出し、抽出済の移動端末(PS)(721)の所属セク
ション番号(SCN1 )とを照合し〔ステップS90
3〕、今回は両者が一致することから、基地局(BS)
(64 )を位置登録先と決定する。
【0123】位置登録先の基地局(BS)(64 )が決
定すると、位置登録処理部(211)は、主記憶装置
(MM)(3)内の位置登録管理部(306)を参照
し、移動端末(PS)(721)の移動端末番号(PSN
21)に対応して、基地局(BS)(64 )の基地局番号
(BSN4 )を登録する〔ステップS904〕。
【0124】なお移動端末(PS)(721)が、無線エ
リア(Z3 )に完全に移行しており、無線エリア
(Z2 )内の基地局(BS)(63 )または(64 )が
位置登録要求信号を転送していなかった場合には、ステ
ップS905において、他に位置登録要求信号を転送し
た基地局(BS)(6)が存在しないことを識別する
と、位置登録先基地局決定処理部(212)は、基地局
(BS)(65 )を位置登録先と決定する。
【0125】以後位置登録処理部(211)は、従来あ
る位置登録処理と同様の過程で、位置登録管理部(30
6)の移動端末(PS)(721)の移動端末番号(PS
72 1 )に対応して、基地局(BS)(65 )の基地局
番号(BSN5 )を登録する〔ステップS906〕。
【0126】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項6)の実施例によれば、移動端末(PS)(721
が位置登録要求を行った基地局(BS)(64 )および
(6 5 )の中に、移動端末(PS)(721)の所属セク
ション(SC1 )に所属する基地局(BS)(64 )が
存在する場合には、セクション(SC1 )に所属する基
地局(BS)(64 )に対して優先的に位置登録を行う
こととなる。
【0127】次に、本発明(請求項7)の実施例を、図
7、図8および図10を用いて説明する。図7、図8お
よび図10において、セクション(SC1 )に所属し、
無線エリア(Z2 )に現存する移動端末(PS)
(721)が通話中に、無線エリア(Z3)に移行する
と、移動元の基地局(BS)(64 )と移動先の基地局
(65 )とによる電波レベルの変化等に起因して、ハン
ドオーバ要求信号が送出される。
【0128】かかる場合に、移動先の基地局(BS)
(65 )は、移動端末(PS)(721)から送出された
ハンドオーバ要求信号を、回線回路(4)およびネット
ワーク(NW)(1)を介して中央制御装置(CC)
(2)に伝達する。
【0129】中央制御装置(CC)(2)は、移動端末
(PS)(721)から送出されたハンドオーバ要求信号
を、基地局(65 )、回線回路(4)およびネットワー
ク(NW)(1)を介して受信すると〔図10、ステッ
プSA01〕、分析処理部(204)を起動する。
【0130】起動された分析処理部(204)は、ハン
ドオーバ要求信号を受信したことを解析すると、ハンド
オーバ制御部(230)を起動する。起動されたハンド
オーバ制御部(230)は、ハンドオーバ規制決定処理
部(231)を起動する〔ステップSA02〕。
【0131】起動されたハンドオーバ規制決定処理部
(231)は、ハンドオーバ要求信号を受信した移動先
の基地局(BS)(65 )の基地局番号(BSN5 )を
識別した後、主記憶装置(MM)(3)内の基地局セク
ション変換部(301)を参照し、基地局番号(BSN
5 )に対応する基地局(BS)(65 )の所属セクショ
ン番号(SCN2 )を抽出する。
【0132】続いてハンドオーバ規制決定処理部(23
1)は、主記憶装置(MM)(3)内のセクション属性
部(302)を参照し、セクション番号(SCN2 )に
対応するセクション属性データ(SCD2 )を抽出す
る。
【0133】続いてハンドオーバ規制決定処理部(23
1)は、主記憶装置(MM)(3)内の内線属性部(3
03)を参照し、ハンドオーバ要求信号を送出した移動
端末(PS)(721)の内線番号(EDN721 )〔ハン
ドオーバ要求信号から抽出可能とする〕に対応する内線
属性データ(ED721 )を抽出し、抽出した内線属性デ
ータ(ED21)から更に移動端末(PS)(721)の所
属セクション番号(SCN1 )を抽出する〔ステップS
A03〕。
【0134】ハンドオーバ規制決定処理部(231)
は、基地局セクション変換部(301)から抽出した移
動先基地局(BS)(65 )の所属セクション番号(S
CN2)と、内線属性部(303)から抽出した移動端
末(PS)(721)の所属セクション番号(SCN1
とを照合し〔ステップSA04〕、今回は両者が不一致
であることを認識すると、セクション属性部(302)
から抽出済のセクション属性データ(SCD2 )から他
セクション端末処理種別(PROPS )を抽出し、他セク
ション端末処理種別(PROPS )=「0」に設定されて
いる場合には、移動端末(PS)(721)の属性に従
い、また他セクション端末処理種別(PROP S )=
「1」に設定されている場合には、移動端末(PS)
(721)の所属セクション(SC1 )の属性に従い、更
に他セクション端末処理種別(PROPS )=「2」に設
定されている場合には、自セクション(SC2 )の属性
に従う〔ステップSA06〕。
【0135】ここで、移動端末(PS)(721)の属性
に従う場合には、抽出済の内線属性データ(ED721
から発着信クラス(CLOT)を抽出し、発着信クラス
(CL OT)が発着信可と指定されていれば無線エリア
(Z2 )から(Z3 )へのハンドオーバを許容し、発着
信不可と指定されていればハンドオーバを拒否する〔ス
テップSA06〕。
【0136】また移動端末(PS)(721)の所属セク
ション(SC1 )の属性に従う場合には、主記憶装置
(MM)(3)内のセクション属性部(302)を参照
し、セクション番号(SCN1 )に対応するセクション
属性データ(SCD1 )を抽出し、抽出したセクション
属性データ(SCD1 )から内線番号(EDN1 )を抽
出し、内線属性部(303)から内線番号(EDN1
に対応する内線属性データ(ED1 )を抽出し、抽出し
た内線属性データ(ED1 )から発着信クラス(C
OT)を抽出し、前述と同様に、ハンドオーバの可否を
決定する。
【0137】更に自セクション(SC2 )の属性に従う
場合には、抽出済のセクション属性データ(SCD2
から内線番号(EDN2 )を抽出し、内線属性部(30
3)から内線番号(EDN2 )に対応する内線属性デー
タ(ED2 )を抽出し、抽出した内線属性データ(ED
2 )から発着信クラス(CLOT)を抽出し、前述と同様
に、ハンドオーバの可否を決定する。
【0138】ハンドオーバ制御部(230)は、ハンド
オーバ規制決定処理部(231)の決定を解析し〔ステ
ップSA07〕、ハンドオーバを許容すると判定した場
合には、通話回線切替処理部(232)を起動する。
【0139】起動された通話回線切替処理部(232)
は、従来と同様の過程により、回線制御部(200)と
共に、ネットワーク(NW)(1)および回線回路
(4)を制御し、これ迄移動端末(PS)(721)が通
話中であった移動元の基地局(BS)(64 )の通話回
線を、移動先の基地局(BS)(65 )の通話回線に切
替え、ハンドオーバを実施する〔ステップSA08〕。
【0140】またハンドオーバ制御部(230)は、ハ
ンドオーバ規制決定処理部(231)の決定を解析し
〔ステップSA07〕、ハンドオーバを拒否すると判定
した場合には、従来と同様の過程により、回線制御部
(200)と共に、ネットワーク(NW)(1)および
回線回路(4)を制御し、これ迄移動端末(PS)(7
21)が通話中であった移動元の基地局(BS)(64
の通話回線を解放し、ハンドオーバを規制する〔ステッ
プSA09〕。
【0141】次に、セクション(SC1 )に所属し、無
線エリア(Z3 )に現存する移動端末(PS)(721
が通話中に、無線エリア(Z2 )に移行すると、前述と
同様に、ハンドオーバ要求信号が送出される。
【0142】かかる場合に、移動先の基地局(BS)
(64 )は、移動端末(PS)(721)から送出された
ハンドオーバ要求信号を、回線回路(4)およびネット
ワーク(NW)(1)を介して中央制御装置(CC)
(2)に伝達する。
【0143】中央制御装置(CC)(2)は、移動端末
(PS)(721)から送出されたハンドオーバ要求信号
を、基地局(64 )、回線回路(4)およびネットワー
ク(NW)(1)を介して受信すると〔ステップSA0
1〕、前述と同様に、分析処理部(204)、ハンドオ
ーバ制御部(230)およびハンドオーバ規制決定処理
部(231)を、順次起動する。
【0144】起動されたハンドオーバ規制決定処理部
(231)は、前述と同様に、ハンドオーバ要求信号を
受信した移動先の基地局(BS)(64 )の基地局番号
(BSN4 )を識別した後、主記憶装置(MM)(3)
内の基地局セクション変換部(301)を参照し、基地
局番号(BSN4 )に対応する基地局(BS)(64
の所属セクション番号(SCN1 )を抽出する〔ステッ
プSB+3、3〕。
【0145】続いてハンドオーバ規制決定処理部(23
1)は、主記憶装置(MM)(3)内のセクション属性
部(302)を参照し、セクション番号(SCN1 )に
対応するセクション属性データ(SCD1 )を抽出す
る。
【0146】続いてハンドオーバ規制決定処理部(23
1)は、主記憶装置(MM)(3)内の内線属性部(3
03)を参照し、ハンドオーバ要求信号を送出した移動
端末(PS)(721)の内線番号(EDN721 )〔ハン
ドオーバ要求信号から抽出可能とする〕に対応する内線
属性データ(ED721 )を抽出し、抽出した内線属性デ
ータ(ED21)から更に移動端末(PS)(721)の所
属セクション番号(SCN1 )を抽出する〔ステップS
A03〕。
【0147】ハンドオーバ規制決定処理部(231)
は、基地局セクション変換部(301)から抽出した移
動先基地局(BS)(64 )の所属セクション番号(S
CN1)と、内線属性部(303)から抽出した移動端
末(PS)(721)の所属セクション番号(SCN1
とを照合し〔ステップSA04〕、今回は両者が一致し
たことを認識すると、セクション属性部(302)から
抽出済のセクション属性データ(SCD1 )から自セク
ション端末処理種別(PRMPS )を抽出し、自セクショ
ン端末処理種別(PRMPS )=「0」に設定されている
場合には、移動端末(PS)(721)の属性に従い、ま
た自セクション端末処理種別(PRMPS )=「1」に設
定されている場合には、移動端末(PS)(721)の所
属セクション(SC1 )の属性に従う。
【0148】ここで、移動端末(PS)(721)の属性
に従う場合には、抽出済の内線属性データ(ED721
から発着信クラス(CLOT)を抽出し、発着信クラス
(CL OT)が発着信可と指定されていれば無線エリア
(Z3 )から(Z2 )へのハンドオーバを許容し、発着
信不可と指定されていればハンドオーバを拒否する〔ス
テップSA05〕。
【0149】また移動端末(PS)(721)の所属セク
ション(SC1 )の属性に従う場合には、主記憶装置
(MM)(3)内のセクション属性部(302)を参照
し、セクション番号(SCN1 )に対応するセクション
属性データ(SCD1 )を抽出し、抽出したセクション
属性データ(SCD1 )から内線番号(EDN1 )を抽
出し、内線属性部(303)から内線番号(EDN1
に対応する内線属性データ(ED1 )を抽出し、抽出し
た内線属性データ(ED1 )から発着信クラス(C
OT)を抽出し、前述と同様に、ハンドオーバの可否を
決定する。
【0150】ハンドオーバ制御部(230)は、ハンド
オーバ規制決定処理部(231)の決定を解析し〔ステ
ップSA07〕、ハンドオーバを許容すると判定した場
合には、通話回線切替処理部(232)を起動する。
【0151】起動された通話回線切替処理部(232)
は、従来と同様の過程により、回線制御部(200)と
共に、ネットワーク(NW)(1)および回線回路
(4)を制御し、これ迄移動端末(PS)(721)が通
話中であった移動元の基地局(BS)(64 )の通話回
線を、移動先の基地局(BS)(65 )の通話回線に切
替え、ハンドオーバを実施する〔ステップSA08〕。
【0152】またハンドオーバ制御部(230)は、ハ
ンドオーバ規制決定処理部(231)の決定を解析し
〔ステップSA07〕、ハンドオーバを拒否すると判定
した場合には、従来と同様の過程により、回線制御部
(200)と共に、ネットワーク(NW)(1)および
回線回路(4)を制御し、これ迄移動端末(PS)(7
21)が通話中であった移動元の基地局(BS)(64
の通話回線を解放し、ハンドオーバを規制する〔ステッ
プSA09〕。
【0153】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項7)の実施例によれば、移動端末(PS)(721
が現存無線エリア(Z2 )から他の無線エリア
(Z3 )、または現存無線エリア(Z3 )から他の無線
エリア(Z2 )に移行した場合に、移動端末(PS)
(721)の内線属性データ(ED721 )に無条件に従う
ことは無く、所属セクション(SC1 )の属性、または
移動先のセクション(SC2 )の属性に従ってハンドオ
ーバの可否を決定することが、指定により可能となる
為、移動端末(PS)(7)の移動により各セクション
(SC)の呼量が圧迫されることが防止可能となる。
【0154】次に、本発明(請求項8)の実施例を、図
7、図8および図11を用いて説明する。図7、図8お
よび図11において、移動端末(PS)(721)が、或
る無線エリア(Z2 )から他の無線エリア(Z3 )に移
動し、構内交換システムの中央制御装置(CC)(2)
が、ハンドオーバ制御部(230)およびハンドオーバ
規制決定処理部(231)を起動し、図10におけると
同様の過程で、ハンドオーバの実行可否を判定する〔図
11、ステップSB01〕。
【0155】判定の結果、ハンドオーバが規制されてい
ることが判明すると〔ステップSB02〕、ハンドオー
バ制御部(230)は警告処理部(233)を起動す
る。起動された警告処理部(233)は、ハンドオーバ
要求元の移動端末(PS)(721)に、ハンドオーバが
規制されていることを示す警告音を送出し、またハンド
オーバが規制されていることを示す可視メッセージを移
動端末(PS)(7 21)の具備するディスプレイに可視
表示させる為の制御信号を、回線制御部(200)に伝
達する。
【0156】回線制御部(200)は、警告処理部(2
33)から伝達された制御信号に基づき、ネットワーク
(NW)(1)、回線回路(4)、基地局(BS)(6
4 )を経由して移動端末(PS)(721)に、前述の制
御信号を転送する〔ステップSB03〕。
【0157】移動端末(PS)(721)は、前述の制御
信号を受信すると、ハンドオーバが規制されていること
を示す警告音を送出し、またハンドオーバが規制されて
いることを示す可視メッセージをディスプレイに可視表
示する。
【0158】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項8)の実施例によれば、移動端末(PS)(721
がハンドオーバを規制された場合に、移動端末(PS)
(7 21)に対してハンドオーバが規制されたことを警告
音および可視メッセージにより通知する為、移動端末
(PS)(721)がハンドオーバの規制を認識可能とな
る。
【0159】次に、本発明(請求項9および10)の実
施例を、図8、図12、図13、図14および図16を
用いて説明する。図12に示される構内交換システムの
ネットワーク(NW)(1)には、固定端末(51 )乃
至(54 )が、内線(EL)として直接収容されると共
に、移動端末(PS)(711)乃至(715)および(7
21)乃至(725)が内線(EL)として、基地局(B
S)(611)乃至(613)、および(621)乃至
(623)を介して収容されている。
【0160】なお各固定端末(51 )乃至(54 )に
は、従来通り内線番号(EDN51)乃至(EDN54)が
付与されており、また各移動端末(PS)(711)乃至
(715)および(721)乃至(725)には、元来付与さ
れている移動端末番号(PSN)の他に、内線番号(E
DN711 )乃至(EDN715 )および(EDN721 )乃
至(EDN725 )が付与されている。
【0161】また各基地局(BS)(611)乃至
(613)、および(621)乃至(623)にも、それぞれ
基地局番号(BSN611 )乃至(BSN613 )、および
(BSN62 1 )乃至(BSN623 )が付与されている。
【0162】また中央制御装置(CC)(2)には、回
線制御部(200)、保守運用制御部(201)、入出
力制御部(202)、着信処理部(206)、応答処理
部(208)、セクション内線着信処理部(213)、
セクション内着信可内線抽出処理部(214)、セクシ
ョン内線応答処理部(215)およびセクション内呼出
中内線解放処理部(216)が設けられ、また主記憶装
置(MM)(3)には、それぞれ図8および図16に示
される如き、セクション基地局変換部(300)、基地
局セクション変換部(301)、セクション属性部(3
02)、内線属性部(303)、内線空塞管理部(30
4)、基地局空塞管理部(305)、位置登録管理部
(306)およびセクション内線着信群部(309)が
設けられている。
【0163】固定端末(51 )および(52 )と、基地
局(BS)(611)乃至(613)と、移動端末(PS)
(711)乃至(715)とはセクション(SC1 )を構成
し、また固定端末(53 )および(54 )と、基地局
(BS)(621)乃至(623)と、移動端末(PS)
(721)乃至(725)とはセクション(SC2 )を構成
している。
【0164】各セクション(SC1 )および(SC2
には、前述と同様に、それぞれセクション番号(SCN
1 )および(SCN2 )と、内線番号(EDN1 )およ
び(EDN2 )とが付与されている。
【0165】以上のセクション(SC)を構成する為に
は、前述と同様に、図8に示される如きセクション基地
局変換部(300)、基地局セクション変換部(30
1)、セクション属性部(302)および内線属性部
(303)が構成されている。
【0166】また各セクション(SC1 )および(SC
2 )に対応して、それぞれセクション内線着信群(G
SET1)および(GSET2)が設けられており、セクション
内線着信群(GSET1)には、固定端末(51 )および
(52 )と、移動端末(PS)(711)乃至(715)と
が所属しており、またセクション内線着信群(GSET2
には、固定端末(53 )および(54 )と、移動端末
(PS)(721)乃至(725)とが所属している。
【0167】以上のセクション内線着信群(GSET1)お
よび(GSET2)を構成する為に、保守者は、保守コンソ
ール(MCS)(8)から所定の手順により所要の情報
を入力することにより、図16に示される如きセクショ
ン内線着信群部(309)を構成する。
【0168】セクション内線着信群部(309)には、
各セクション番号(SCN)に対応して、後続内線の存
在の有無を示す最終内線表示(TL)〔TL=「0」な
らば後続内線があり、TL=「1」ならば最終内線を示
す〕、呼出中表示(RG)〔RG=「0」ならば非呼出
中であり、RG=「1」ならば呼出中を示す〕、並びに
内線応答表示(AN)〔AN=「0」ならば非応答であ
り、AN=「1」ならば応答を示す〕と、最終内線表示
(TL)=「0」の場合には後続の内線番号(EDN)
〔以後次内線番号(EDNN )と称する。〕が格納され
ている。
【0169】例えばセクション番号(SCN)の後続内
線を、最初に登録済の移動端末(PS)(711)とする
と、セクション番号(SCN)に対応する最終内線表示
(TL)=「0」に設定され、次内線番号(EDNN
として移動端末(PS)(7 11)の内線番号(EDN
711 )が格納される。
【0170】続いてセクション内線着信群部(309)
には、次の内線番号(EDN711 )に対応して、移動端
末(PS)(711)に関する最終内線表示(TL)、呼
出中表示(RG)および内線応答表示(AN)と、最終
内線表示(TL)=「0」の場合に次内線番号(EDN
N )〔例えば次に登録済の所属移動端末(PS)
(7 12)の内線番号(EDN712 )〕とが格納されてい
る。
【0171】以下同様にして、最後の内線番号(ED
N)〔例えば固定端末(52 )〕の内線番号(ED
52)に対応して、固定端末(52 )の最終内線表示
(TL)〔=「1」〕、呼出中表示(RG)および内線
応答表示(AN)が格納されており、次内線番号(ED
N )は格納されていない。
【0172】最初に着信内線を呼出す迄の処理過程を、
図8、図12、図13および図16を用いて説明する。
図8、図12、図13および図16において、移動端末
(PS)(714)が無線エリア(Z23)に移動し、また
移動端末(PS)(724)が無線エリア(Z13)に移動
した状態で、固定端末(53 )が発呼し、セクション
(SC1 )に付与されている内線番号(EDN)〔即ち
セクション内線番号(EDNSC1 )〕を被呼番号として
指定する呼設定要求信号を送出すると〔図13、ステッ
プSD01〕、回線回路(4)は、受信した呼設定要求
信号を、ネットワーク(NW)(1)を介して中央制御
装置(CC)(2)に伝達する。
【0173】中央制御装置(CC)(2)は、伝達され
た呼設定要求信号を受信・解析し、被呼内線番号(ED
SC1 )から構内交換システムへの着呼と識別すると、
着信処理部(206)を起動する。
【0174】起動された着信処理部(206)は、内線
属性部(303)を参照し、セクション内線番号(ED
SC1 )に対応する内線属性データ(EDSC1 )を抽出
する〔ステップSD02〕。
【0175】続いて着信処理部(206)は、抽出した
内線属性データ(EDSC1 )の端末種別(TYP)を解
析し〔ステップSD03〕、端末種別(TYP)がセク
ション(SC)以外の場合には、内線番号(EDN)に
より指定される内線に対する着信処理を実行するが〔ス
テップSD04〕、端末種別(TYP)がセクション
(SC)の場合には、セクション内線着信処理部(21
3)を起動する〔ステップSD05〕。
【0176】起動されたセクション内線着信処理部(2
13)は、内線空塞管理部(304)を参照し、セクシ
ョン内線番号(EDNSC1 )に対応する空塞状態(IB
SC1)を解析する〔ステップSD06、SD07〕。
【0177】解析の結果、空塞状態(IBSC1 )が塞が
り状態〔例えばIB=「1」〕にある場合には、着信内
線話中処理を実行するが〔ステップSD08〕、空塞状
態(IBSC1 )が空き状態〔例えばIB=「0」〕にあ
る場合には、内線空塞管理部(304)の、セクション
内線番号(EDNSC1 )に対応する空塞状態(I
SC 1 )を使用中状態〔IB=「1」〕に設定した後
〔ステップSD09〕、セクション内着信可内線抽出処
理部(214)を起動する〔ステップSD10〕。
【0178】起動されたセクション内着信可内線抽出処
理部(214)は、セクション内線着信群部(309)
を参照し、セクション番号(SCN1 )に対応して登録
されている次内線番号(EDNN )=〔例えば移動端末
(PS)(711)の内線番号(EDN711 )〕を抽出
し、内線属性部(303)を参照して内線番号(EDN
711 )に対応する内線属性データ(ED)を抽出するこ
とにより、移動端末(PS)(711)の移動端末番号
(PSN711 )を抽出する〔ステップSD11〕。
【0179】続いてセクション内着信可内線抽出処理部
(214)は、位置登録管理部(306)を参照し、移
動端末番号(PSN711 )に対応して登録済の基地局番
号(BSN611 )を抽出した後、更に基地局セクション
変換部(301)を参照し、基地局番号(BSN611
に対応して登録済のセクション番号(SCN1 )を抽出
することにより、移動端末(PS)(711)の現存する
セクション(SC1 )を識別する〔ステップSD1
2〕。
【0180】続いてセクション内着信可内線抽出処理部
(214)は、内線番号(EDN71 1 )に対応する内線
属性データ(ED711 )から移動端末(PS)(711
のホームセクション番号(SCN1 )を抽出し、基地局
セクション変換部(301)から抽出済の現存セクショ
ン番号(SCN1 )と照合することにより、移動端末
(PS)(711)がホームセクション(SC1 )に現存
するか否かを解析する〔ステップSD13〕。
【0181】解析の結果、現存セクション番号(SCN
1 )がホームセクション番号(SCN1 )と一致するこ
とから、移動端末(PS)(711)がホームセクション
(SC1 )に現存することを確認すると、次にセクショ
ン内着信可内線抽出処理部(214)は、内線空塞管理
部(304)を参照し、内線番号(EDN711 )に対応
する空塞状態(IB711 )を抽出し〔ステップSD1
5〕、移動端末(PS)(711)の空塞状態を解析する
〔ステップSD16〕。
【0182】解析の結果、空塞状態(IB711 )が空き
状態〔例えば「0」〕に有ることを識別すると、セクシ
ョン内着信可内線抽出処理部(214)は、空塞状態
(IB 711 )を使用中状態〔IB=「1」〕に設定する
〔ステップSD17〕。
【0183】なおステップSD13における解析の結
果、移動端末(PS)(711)がホームセクション(S
1 )に現存しなかった場合、或いはステップSD16
における解析の結果、移動端末(PS)(711)が塞が
り状態にあった場合には、セクション内着信可内線抽出
処理部(214)はセクション内線着信群部(309)
を参照し、最初に抽出した移動端末(PS)(711)の
内線番号(EDN711 )に対応して登録済の最終内線表
示(TL)を抽出し、最終内線表示(TL)=「0」に
設定されていることを確認すると、内線番号(EDN
711 )に対応して登録済の次内線番号(EDNN )=
〔例えば移動端末(PS)(712)の内線番号(EDN
712 )〕を抽出し、ステップSD12以降を繰返す。以
下同様に、ホームセクション(SC1 )に現存する空き
移動端末(PS)(712)乃至(715)またはまたは固
定端末(51 )、(52 )が検出される迄、以上の過程
を繰返す。
【0184】次にセクション内着信可内線抽出処理部
(214)は、内線属性部(303)から内線番号(E
DN711 )に対応する内線属性データ(ED711 )を抽
出し〔ステップSD18〕、端末種別(TYP)を判定
し〔ステップSD19〕、端末種別(TYP)が移動端
末以外〔=「1」以外〕の場合には、セクション内線着
信処理部(213)に内線番号(EDN711 )を着信内
線番号として決定通知を行うが〔ステップSD23〕、
内線属性データ(ED711 )の端末種別(TYP)は移
動端末〔=「1」〕であることを確認すると、セクショ
ン基地局変換部(300)および基地局空塞管理部(3
05)を参照することにより、セクション(SC1 )内
に設置されている基地局(BS)(611)乃至(613
の中から、空き状態〔IB=「0」〕にある基地局(B
S)(611)を選択する〔ステップSD20〕。
【0185】選択の結果、空き状態〔IB=「0」〕に
ある基地局(BS)(61X)が検出されなかった場合に
は〔ステップSD21〕、セクション内着信可内線抽出
処理部(214)は再びセクション内線着信群部(30
9)からセクション番号(SCN1 )に連結する次内線
番号(EDNN )を抽出し〔ステップSD14〕、ステ
ップSD12以降を繰返す。
【0186】空き基地局(BS)(611)が決定した場
合には〔ステップSD21〕、セクション内着信可内線
抽出処理部(214)は基地局空塞管理部(305)か
ら抽出済の基地局(BS)(611)の空塞状態(IB
611 )を使用中状態〔IB=「1」〕に設定した後〔ス
テップSD22〕、セクション内線着信処理部(21
3)に内線番号(EDN711 )を着信内線番号として決
定通知を行う〔ステップSD23〕。
【0187】セクション内線着信処理部(213)は、
セクション内線着信群部(309)内の、内線番号(E
DN711 )に対応する呼出中表示(RG)を呼出中〔例
えばRG=「1」〕に設定し、〔ステップSD24〕、
移動端末(PS)(711)への着信処理を実行する〔ス
テップSD25〕。
【0188】次にセクション内線着信処理部(213)
は、セクション属性部(302)からセクション番号
(SCN1 )に対応するセクション属性データ(SCD
1 )を抽出し、更にセクション属性データ(SCD1
からセクション内線着信種別(TM)を抽出し〔ステッ
プSD26〕、セクション内線着信種別(TM)が一台
の内線のみへの着信〔例えばTM=「1」〕と、セクシ
ョン(SC)内の着信可能な総ての内線への着信〔例え
ばTM=「0」〕との何れを指定するかを判定する〔ス
テップSD27〕。
【0189】判定の結果、セクション内線着信種別(T
M)が一台の内線のみへの着信〔TM=「1」〕を指定
する場合には、セクション内線着信処理部(213)は
起動完了する〔ステップSD28〕。
【0190】また判定の結果、セクション内線着信種別
(TM)がセクション(SC)内の着信可能な総ての内
線への着信〔例えばTM=「0」〕を指定する場合に
は、セクション内線着信処理部(213)は、セクショ
ン内線着信群部(309)から決定内線番号(EDN
711 )に対応する最終内線表示(TL)が、次内線有り
〔TL=「0」〕および最終内線〔TL=「1」〕の何
れであるかを判定し〔ステップSD29〕、次内線有り
〔TL=「0」〕と判定される間は、次内線番号(ED
N )を抽出してステップSD10以降の過程を繰返し
実行し〔ステップSD30〕、最終内線〔TL=
「1」〕と判定されると、セクション内線着信処理部
(213)は起動完了する〔ステップSD28〕。
【0191】以上の結果、セクション内線着信種別(T
M)が一台の内線のみへの着信〔TM=「1」〕を指定
する場合には、着信セクション(SC1 )に現存する最
初に検出された一台の空き内線〔例えば移動端末(P
S)(711)〕のみが呼出状態となり、またセクション
内線着信種別(TM)がセクション(SC)内の着信可
能な総ての内線への着信〔例えばTM=「0」〕を指定
する場合には、着信セクション(SC1 )に現存する着
信可能な総ての空き内線、例えば他セクション(S
2 )へ移動中の移動端末(PS)(714)、話中状態
にある移動端末(PS)(715)および固定端末
(52 )、現存無線エリア(Z12)の基地局(BS)
(612)が塞がり状態にある移動端末(PS)(712
等を除く、総ての移動端末(PS)(711)、(713
および固定端末(51 )が呼出状態となる。
【0192】次に着信内線の応答以降の処理過程を、図
8、図12、図14および図16を用いて説明する。図
8、図12、図14および図16において、呼出中の移
動端末(PS)(7 11)が応答し、応答信号を送出する
と〔図14、ステップSE01〕、回線回路(4)は、
基地局(BS)(611)を経由して受信した応答信号
を、ネットワーク(NW)(1)を介して中央制御装置
(CC)(2)に伝達する。
【0193】中央制御装置(CC)(2)は、伝達され
た応答信号を受信・解析し、応答内線番号(ED
711 )により被呼内線からの応答と識別すると、応答
処理部(208)を起動する。
【0194】起動された応答処理部(208)は、内線
属性部(303)を参照し、応答内線番号(ED
711 )に対応する内線属性データ(ED711 )を抽出
し、内線属性データ(ED711 )からセクション番号
(SCN1 )を抽出すると、次にセクション内線着信群
部(309)を参照し、セクション番号(SCN1 )に
連繋する次内線番号(EDNN )内に内線番号(EDN
711 )を検出すると、次内線番号(EDNN )=(ED
711 )に対応する呼出中表示(RG)を抽出し〔ステ
ップSE02〕、呼出中表示(RG)が呼出状態にある
か〔RG=「1」〕否か〔RG=「0」〕を判定する
〔ステップSE03〕。
【0195】判定の結果、呼出中表示(RG)が呼出状
態で無ければ〔RG=「0」〕、セクション内線着信に
対する応答では無いと判定し、通常の応答処理を実行す
るが〔ステップSE04〕、呼出中表示(RG)が呼出
状態で有れば〔RG=「1」〕、セクション内線着信に
対する応答と判定し、セクション内線応答処理部(21
5)を起動する〔ステップSE05〕。
【0196】起動されたセクション内線応答処理部(2
15)は、セクション内線着信群部(309)から抽出
された次内線番号(EDNN )=(EDN711 )に対応
する呼出中表示(RG)を呼出状態〔RG=「1」〕か
ら非呼出状態〔RG=「0」〕に設定すると共に、同じ
く次内線番号(EDNN )=(EDN711 )に対応する
内線応答表示(AN)を非応答状態〔AN=「0」〕か
ら応答状態〔AN=「1」〕に設定した後〔ステップS
E06〕、通常の応答処理を実行する〔ステップSE0
7〕。
【0197】またセクション内線応答処理部(215)
は、セクション属性部(302)からセクション番号
(SCN1 )に対応するセクション属性データ(SCD
1 )を抽出し、セクション属性データ(SCD1 )から
セクション内線着信種別(TM)を抽出し〔ステップS
E08〕、セクション内線着信種別(TM)が一台の内
線のみへの着信〔例えばTM=「1」〕と、セクション
(SC)内の着信可能な総ての内線への着信〔例えばT
M=「0」〕との何れを指定するかを判定する〔ステッ
プSE09〕。
【0198】判定の結果、セクション内線着信種別(T
M)が一台の内線のみへの着信〔TM=「1」〕の場合
には、セクション内線応答処理部(215)は、内線空
塞管理部(304)内のセクション内線番号(EDN
SC1 )に対応する空塞状態(IBSC1 )を塞がり状態
〔=「1」〕から空き状態〔=「0」〕に設定した後
〔ステップSE24〕、起動完了する〔ステップSE2
5〕。
【0199】また判定の結果、セクション内線着信種別
(TM)がセクション(SC)内の着信可能な総ての内
線への着信〔例えばTM=「0」〕の場合には、セクシ
ョン内線応答処理部(215)はセクション内呼出中内
線解放処理部(216)を起動する〔ステップSE1
0〕。
【0200】起動されたセクション内呼出中内線解放処
理部(216)は、セクション内線着信群部(309)
からセクション番号(SCN1 )に対応する次内線番号
(EDNN )、即ちセクション内線着信群(GSET1)に
所属する先頭の内線〔前例では移動端末(PS)
(711)〕の内線番号(EDN711 )を抽出する〔ステ
ップSE11〕。
【0201】次にセクション内呼出中内線解放処理部
(216)は、セクション内線着信群部(309)から
次内線番号(EDNN )=(EDN711 )に対応する呼
出中表示(RG)を抽出し〔ステップSE12〕、呼出
中表示(RG)が呼出状態〔RG=「1」〕か否〔RG
=「0」〕かを判定する〔ステップSE13〕。
【0202】判定の結果、呼出中表示(RG)が非呼出
状態〔RG=「0」〕の場合には、次内線番号(EDN
N )に対応する次の次内線番号(EDNN )を抽出し
〔ステップSE14〕、ステップS12以降を繰返す
が、呼出中表示(RG)が呼出状態〔RG=「1」〕の
場合には、セクション内線着信群部(309)から次内
線番号(EDNN )に対応する呼出中表示(RG)を抽
出し、呼出状態〔RG=「1」〕から非呼出状態〔RG
=「0」〕に設定し〔ステップSE15〕、また内線空
塞管理部(304)から次内線番号(EDNN )に対応
する空塞状態(IB)を抽出し、塞がり状態〔IB=
「1」〕から空き状態〔IB=「0」〕に設定する〔ス
テップSE16〕。
【0203】次にセクション内呼出中内線解放処理部
(216)は、内線属性部(303)から次内線番号
(EDNN )に対応する内線属性データ(ED)を抽出
し〔ステップSE17〕、端末種別(TYP)が固定端
末(5)〔TYP=「0」〕か移動端末(PS)(7)
〔TYP=「1」〕かを判定する〔ステップSE1
8〕。
【0204】判定の結果、端末種別(TYP)が固定端
末(51 )〔TYP=「0」〕の場合には、セクション
内呼出中内線解放処理部(216)は、セクション内着
信により呼出中の固定端末(51 )を解放する〔ステッ
プSE20〕。
【0205】また判定の結果、端末種別(TYP)が移
動端末(PS)(713)〔TYP=「1」〕の場合に
は、セクション内呼出中内線解放処理部(216)は、
位置登録管理部(306)を参照し、移動端末(PS)
(713)の移動端末番号(PSN713 )に対応する基地
局番号(BSN)を抽出した後、更に基地局空塞管理部
(305)を参照し、基地局番号(BSN)に対応する
空塞状態(IB)を、塞がり状態〔IB=「1」〕から
空き状態〔IB=「0」〕に設定した後〔ステップSE
19〕、セクション内着信により呼出中の移動端末(P
S)(713)を解放する〔ステップSE20〕。
【0206】次にセクション内呼出中内線解放処理部
(216)は、セクション内線着信群部(309)から
次内線番号(EDNN )に対応する最終内線表示(T
L)が、次内線有り〔TL=「0」〕および最終内線
〔TL=「1」〕の何れであるかを判定し〔ステップS
E21〕、次内線有り〔TL=「0」〕と判定される間
は、次内線番号(EDNN )を抽出してステップSE1
2以降の過程を繰返し実行し〔ステップSE23〕、最
終内線〔TL=「1」〕と判定されると、起動完了し、
セクション内線応答処理部(215)に起動完了を通知
する〔ステップSE22〕。
【0207】起動完了を通知されたセクション内線応答
処理部(215)は、内線空塞管理部(304)を参照
し、セクション内線番号(EDNSC1 )に対応する空塞
状態(IBSC1 )を塞がり状態〔IBSC1 =「1」〕か
ら空き状態〔IBSC1 =「0」〕に設定した後〔ステッ
プSE24〕、起動完了する〔ステップSE25〕。
【0208】以上の結果、セクション内線着信種別(T
M)が一台の内線のみへの着信〔TM=「1」〕を指定
する場合には、呼出状態から応答した一台の内線〔例え
ば移動端末(PS)(711)〕のみが応答状態となり、
またセクション内線着信種別(TM)がセクション(S
C)内の着信可能な総ての内線への着信〔例えばTM=
「0」〕を指定する場合には、着信セクション(S
1 )内で呼出状態にあった総ての移動端末(PS)
(711)、(713)および固定端末(51 )の内、応答
した一台の内線〔即ち移動端末(PS)(711)が応答
状態となり、その他の移動端末(PS)(713)および
固定端末(51 )は呼出状態から解放され、セクション
(SC1 )もセクション内線着信から解放される。
【0209】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項9および10)の実施例によれば、セクション内線
番号(EDNSC1 )に着信することにより、セクション
(SC1 )に所属する固定端末(51 )および(52
の内の空き固定端末(51 )、並びにセクション(SC
1 )に所属する移動端末(PS)(711)乃至(715
の内、セクション(SC1 )内に現存し、且つ空き基地
局(BS)(611)および(613)を経由して呼出可能
な移動端末(PS)(711)および(713)を一斉に呼
出し、最初に応答した内線以外は解放することが可能と
なり(請求項9の実施例)、また呼出可能な総ての固定
端末(51 )、移動端末(PS)(711)および
(713)の中から、一台〔例えば移動端末(PS)(7
11)〕を選択して呼出すか、或いは呼出可能な総ての内
線〔固定端末(51 )、移動端末(PS)(711)およ
び(713)〕を呼出すかを、セクション(SC)毎に指
定する(請求項10の実施例)ことも可能となる。
【0210】次に、本発明(請求項11)の実施例を、
図8、図15、図16および図17を用いて説明する。
図15に示される構内交換システムのネットワーク(N
W)(1)には、固定端末(51 )および(52 )が、
内線として直接収容されると共に、移動端末(PS)
(711)乃至(713)および(721)が内線として、基
地局(BS)(6 11)および(621)を介して収容され
ている。
【0211】また中央制御装置(CC)(2)には、回
線制御部(200)、保守運用制御部(201)、入出
力制御部(202)、分析処理部(204)、着信処理
部(206)、位置登録処理部(211)、セクション
内着信可内線抽出処理部(214)、内線代表実行処理
部(217)、可変不在転送実行処理部(218)およ
び可変不在転送登録処理部(219)が設けられ、また
主記憶装置(MM)(3)には、それぞれ図8および図
16に示される如き、セクション基地局変換部(30
0)、基地局セクション変換部(301)、内線属性部
(303)、内線空塞管理部(304)、基地局空塞管
理部(305)、位置登録管理部(306)、セクショ
ン内線着信群部(309)、内線代表群部(310)お
よび可変不在転送登録部(311)が設けられている。
【0212】基地局(BS)(611)と、移動端末(P
S)(711)乃至(713)とはセクション(SC1 )を
構成している。各固定端末(51 )および(52 )には
内線番号(EDN51)および(EDN 52)が付与されて
おり、また各移動端末(PS)(711)乃至(713)お
よび(721)には、元来付与されている移動端末番号
(PSN)の他に、内線番号(EDN711 )乃至(ED
713 )および(EDN721 )が付与されている。
【0213】また各基地局(BS)(611)および(6
21)にも、それぞれ基地局番号(BSN611 )および
(BSN621 )が付与されている。またセクション(S
1 )には、セクション番号(SCN1 )と共に、セク
ション内線番号(EDNSC1 )が付与されている。
【0214】またセクション(SC1 )と、固定端末
(51 )および(52 )とは、同一内線代表群
(GPL1 )を構成しており、セクション(SC1 )が親
内線、固定端末(51 )および(52 )が子内線と定め
られており、セクション(SC1 )に付与されているセ
クション内線番号(EDNSC1 )が、内線代表群(G
PL1 )の親内線番号(EDNPL)となり、セクション
(SC1 )内の移動端末(PS)(7 11)乃至(713
の内線番号(EDN711 )乃至(EDN713 )、並びに
固定端末(51 )および(52 )の内線番号(ED
51)および(EDN52)が子内線番号(EDNMB)と
なる。
【0215】以上の内線代表群(GPL1 )を構成する為
に、保守者は、保守コンソール(MCS)(8)から所
定の手順により所要の情報を入力することにより、図1
6に示される如き内線代表群部(310)を構成する。
【0216】内線代表群部(310)には、親内線番号
(EDNPL)に対応して、次に登録されている子内線の
内線番号(EDN)〔=子内線番号(EDNMB)〕と、
該子内線番号(EDNMB)が最後に登録された子内線番
号(EDNMB)であるか否かを示す最終内線表示(T
L)〔最終ならば最終内線表示(TL)=「1」、最終
でなければ最終内線表示(TL)=「0」〕とが格納さ
れ、また各子内線番号(EDNMB)に対応して、次に登
録されている子内線の内線番号(EDN)〔=子内線番
号(EDNMB)〕と、該子内線番号(EDNMB)の最終
内線表示(TL)とが格納されている。
【0217】例えば親内線番号(EDNPL)であるセク
ション内線番号(EDNSC1 )に対応して、次に登録さ
れている固定端末(51 )の内線番号(EDN51)が子
内線番号(EDNMB)として、また非最終に設定された
最終内線表示(TL=「0」)が格納され、次に子内線
番号(EDNMB)である固定端末(51 )の内線番号
(EDN51)に対応して、次に登録されている固定端末
(52 )の内線番号(EDN52)が子内線番号(EDN
MB)として、また最終に設定された最終内線表示(TL
=「1」)が格納されている。
【0218】また保守者は、保守コンソール(MCS)
(8)から所定の手順により所要の情報を入力すること
により、内線属性部(303)内に、セクション内線番
号(EDNSC1 )に対応して格納されている内線属性デ
ータ(EDSC1 )の内線代表親内線表示(PL)を、内
線代表群(GPL1 )の親内線であることを示す「1」に
設定し、各移動端末(PS)(711)乃至(713)、固
定端末(51 )および(52 )に対応して格納されてい
る内線属性データ(ED711 )乃至(ED713)、(E
51)および(ED52)の内線代表親内線表示(PL)
を、親内線では無いことを示す「0」に設定する。
【0219】図8、図15、図16および図17におい
て、構内交換システム内に、内線代表群(GPL1 )に対
する着信呼が生起すると、中央制御装置(CC)(2)
が生起呼を検出・解析し、被呼内線番号(EDNSC1
から構内交換システムへの着呼と識別すると、着信処理
部(206)を起動する〔図17、ステップSH0
1〕。
【0220】起動された着信処理部(206)は、内線
属性部(303)を参照し、セクション内線番号(ED
SC1 )に対応する内線属性データ(EDSC1 )を抽出
した後、内線代表実行処理部(217)を起動する〔ス
テップSH02〕。
【0221】起動された内線代表実行処理部(217)
は、抽出済の内線属性データ(ED SC1 )から内線代表
親内線表示(PL)を抽出し、内線代表親内線表示(P
L)が親内線〔PL=「1」〕であるか否かを判定する
〔ステップSH03〕。
【0222】判定の結果、内線代表親内線表示(PL)
が非親内線〔PL=「0」〕に設定されている場合に
は、内線代表実行処理部(217)がその旨を着信処理
部(206)に通知して起動完了すると、着信処理部
(206)は、前述と同様の過程に基づき、セクション
(SC1 )への着信処理を実行する〔ステップSH0
4〕。
【0223】また判定の結果、内線代表親内線表示(P
L)が親内線〔PL=「1」〕に設定されている場合に
は、内線代表実行処理部(217)は抽出済の内線属性
データ(EDSC1 )から端末種別(TYP)を抽出し、
端末種別(TYP)がセクション(SC)〔TYP=
「2」〕であるか否かを判定する〔ステップSH0
5〕。
【0224】判定の結果、端末種別(TYP)がセクシ
ョン(SC)以外〔即ち固定端末(5)(TYP=
「0」)または移動端末(PS)(7)(TYP=
「1」)〕の場合には、内線代表実行処理部(217)
は、内線空塞管理部(304)を参照し乍ら、従来ある
内線代表群(GPL)に対する着信処理を実行する〔ステ
ップSH06〕。
【0225】また判定の結果、端末種別(TYP)がセ
クション(SC)〔即ちTYP=「2」〕の場合には、
内線代表実行処理部(217)はセクション内着信可内
線抽出処理部(214)を起動する。
【0226】起動されたセクション内着信可内線抽出処
理部(214)は、前述と同様の過程に基づき〔図13
および図14参照〕、セクション(SC1 )に所属する
着信可能内線を選択し〔ステップSH07〕、セクショ
ン(SC1 )から着信可能内線の選択結果を内線代表実
行処理部(217)に通知する。
【0227】内線代表実行処理部(217)は、セクシ
ョン内着信可内線抽出処理部(214)から通知された
選択結果を解析し〔ステップSH08〕、着信可能内線
の選出に成功した場合には、その旨を着信処理部(20
6)を通知して起動完了する。
【0228】また解析の結果、着信可能内線の選出に不
成功の場合には、内線代表実行処理部(217)は内線
代表群部(310)を参照し、親内線番号(EDNPL
〔=セクション内線番号(EDNSC1 )〕に対応して格
納済の子内線番号(EDNMB)〔=固定端末(51 )の
内線番号(EDN51)〕を先ず抽出し、内線空塞管理部
(304)を参照して空塞状態(IB)を判定し、空塞
状態(IB)が空き状態〔IB=「0」〕の場合には固
定端末(51 )を着信内線と決定し、また空塞状態(I
B)が塞がり状態〔IB=「1」〕の場合には、続いて
内線代表群部(310)を参照し、子内線番号(EDN
MB)〔=固定端末(51 )の内線番号(EDN51)〕に
対応して格納済の子内線番号(EDNMB)〔=固定端末
(52 )の内線番号(EDN52)〕を抽出し、同様の過
程で空塞状態(IB)を判定し、空き状態〔IB=
「0」〕の場合には固定端末(52 )を着信内線と決定
する〔ステップSH09およびSH10〕。
【0229】また固定端末(52 )も着信不能の場合に
は、子内線番号(EDNMB)〔=固定端末(52 )の内
線番号(EDN52)〕に対応する最終内線表示(TL)
が最終〔TL=「1」〕に設定されていることから、内
線代表群(GPL1 )が話中であると決定する。
【0230】内線代表実行処理部(217)は、着信可
能内線が決定した場合には、決定内線を着信処理部(2
06)に通知し、また内線代表群(GPL1 )が話中と決
定した場合にはその旨を着信処理部(206)に通知
し、起動完了する。
【0231】着信処理部(206)は、内線代表実行処
理部(217)からの決定結果を解析し、決定内線を通
知された場合には、生起呼を決定内線に対して着信させ
〔ステップSH12〕、話中を通知された場合には、生
起呼の発信者に着信内線の話中を通知する〔ステップS
H11〕。
【0232】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項11)の実施例によれば、セクション(SC1 )の
みならず、セクション(SC1 )に含まれぬ固定端末
(51)および(52 )と併せて内線代表群(GPL1
を構成し、内線代表群(GPL1)に所属する総ての着信
可能内線に着信可能となる。
【0233】次に、本発明(請求項12)の実施例を、
図8、図15、図16および図18を用いて説明する。
基地局(BS)(611)と、移動端末(PS)(711
乃至(713)とはセクション(SC1 )を構成し、基地
局(BS)(621)と、移動端末(PS)(7 21)とは
セクション(SC2 )を構成しているが、現在移動端末
(PS)(712)および(713)が基地局(BS)(6
21)の無線エリア(Z21)に移動しており、且つ移動端
末(PS)(712)が話中とする。
【0234】図8、図15、図16および図181にお
いて、構内交換システム内に、移動端末(PS)
(712)に対する着信呼が生起すると、中央制御装置
(CC)(2)が生起呼を検出・解析し、被呼内線番号
(EDN712 )から構内交換システムへの着呼と識別す
ると、着信処理部(206)を起動する〔図18、ステ
ップSI01〕。
【0235】起動された着信処理部(206)は、内線
空塞管理部(304)を参照し、内線番号(ED
712 )に対応する空塞状態(IB)を判定し〔ステッ
プSI02〕、空塞状態(IB)が空き状態〔IB=
「0」〕の場合には、通常の着信処理を実行するが〔ス
テップSI05〕、空塞状態(IB)が塞がり状態〔I
B=「1」〕であることを確認すると、着信処理部(2
06)は内線属性部(303)から内線番号(EDN
712 )に対応する内線属性データ(ED712 )を抽出
し、更に内線属性データ(ED712 )から端末種別(T
YP)および所属セクション番号(SCN1 )を抽出す
る〔ステップSI04〕。
【0236】次に着信処理部(206)は、抽出した端
末種別(TYP)が移動端末(PS)(7)〔TYP=
「1」〕であるか否かを判定し〔ステップSI06〕、
端末種別(TYP)が固定端末(5)〔TYP=
「0」〕である場合には、セクション内線着信群部(3
09)を参照し、固定端末(5)と同一セクション(S
C)に所属し、且つ所属セクション(SC)に現存する
移動端末(PS)(7)または固定端末(5)を選択
し、着信させるが〔ステップSI08〕、端末種別(T
YP)が移動端末(PS)(7)〔TYP=「1」〕で
あることを確認すると、着信処理部(206)は位置登
録管理部(306)を参照し、移動端末(PS)
(712)〔移動端末番号(PSN712 )〕が現存する基
地局番号(BSN62)を抽出し、更に基地局セクション
変換部(301)を参照し、基地局番号(BSN 62)に
対応するセクション番号(SCN2 )を抽出する〔ステ
ップSI07〕。
【0237】次に着信処理部(206)は、セクション
内線着信群部(309)を参照し、移動端末(PS)
(712)の所属セクション(SC1 )〔セクション番号
(SCN1 )〕に所属する移動端末(PS)(711)を
抽出する〔ステップSI09〕。
【0238】次に着信処理部(206)は、内線空塞管
理部(304)を参照し、抽出した移動端末(PS)
(711)に対応する空塞状態(IB711 )を判定する
〔ステップSI10〕。
【0239】判定の結果、空塞状態(IB711 )が空き
状態〔IB=「0」〕の場合には、内線属性部(30
3)から移動端末(PS)(711)に対応する内線属性
データ(ED711 )を抽出し、更に内線属性データ(E
711 )から端末種別(TYP)を抽出し〔ステップS
I12〕、抽出した端末種別(TYP)が移動端末(P
S)(7))〔TYP=「1」〕であるか否かを判定す
る〔ステップSI13〕。
【0240】判定の結果、端末種別(TYP)が固定端
末(5)〔TYP=「0」〕である場合には、ステップ
SI04において抽出済の移動端末(PS)(712)の
所属セクション番号(SCN1 )と、ステップSI07
において抽出済の移動端末(PS)(712)の現存セク
ション番号(SCN2 )とを照合することにより、移動
端末(PS)(712)が所属セクション(SC1 )に現
存しているか否かを判定し〔ステップSI14〕、所属
セクション(SC1 )には現存しないことを確認する
と、ステップSI09以降を繰返すが、判定の結果、移
動端末(PS)(711)の端末種別(TYP)が移動端
末(PS)(7)〔TYP=「1」〕であることを確認
すると、着信処理部(206)は、位置登録管理部(3
06)を参照し、移動端末(PS)(711)〔移動端末
番号(PSN711 )が現存する基地局番号(BSN61
を抽出し、更に基地局セクション変換部(301)を参
照し、基地局番号(BSN61)に対応するセクション番
号(SCN1 )を抽出する〔ステップSI15〕。
【0241】次に着信処理部(206)は、ステップS
I07において抽出済の移動端末(PS)(712)の現
存セクション番号(SCN2 )と、ステップSI15に
おいて抽出済の移動端末(PS)(711)の現存セクシ
ョン番号(SCN1 )とを照合することにより、移動端
末(PS)(711)が移動端末(PS)(712)と同一
セクション(SC)に現存するか否かを判定する〔ステ
ップSI17〕。
【0242】判定の結果、移動端末(PS)(711)が
移動端末(PS)(712)と同一セクション(SC)に
現存しないことを確認すると、着信処理部(206)
は、再びステップSI09以降を繰返し、セクション内
線着信群部(309)を参照し、移動端末(PS)(7
12)の所属セクション(SC1 )〔セクション番号(S
CN1 )〕に所属する次の移動端末(PS)(712)を
抽出する〔ステップSI09〕。
【0243】次に着信処理部(206)は、内線空塞管
理部(304)を参照し、抽出した移動端末(PS)
(712)に対応する空塞状態(IB712 )を判定し〔ス
テップSI10〕、空塞状態(IB712 )が塞がり状態
〔IB=「1」〕であることを確認すると、着信処理部
(206)は、再びステップSI09以降を繰返し、セ
クション内線着信群部(309)を参照し、移動端末
(PS)(712)の所属セクション(SC1 )〔セクシ
ョン番号(SCN1 )〕に所属する次の移動端末(P
S)(713)を抽出する〔ステップSI09〕。
【0244】次に着信処理部(206)は、内線空塞管
理部(304)を参照し、抽出した移動端末(PS)
(711)に対応する空塞状態(IB711 )を判定する
〔ステップSI10〕。
【0245】判定の結果、空塞状態(IB711 )が空き
状態〔IB=「0」〕の場合には、内線属性部(30
3)から移動端末(PS)(711)に対応する内線属性
データ(ED711 )を抽出し、更に内線属性データ(E
711 )から端末種別(TYP)を抽出し〔ステップS
I12〕、抽出した端末種別(TYP)が移動端末(P
S)(7))〔TYP=「1」〕であるか否かを判定す
る〔ステップSI13〕。
【0246】判定の結果、端末種別(TYP)が移動端
末(PS)(7)〔TYP=「1」〕であることを確認
すると、着信処理部(206)は、位置登録管理部(3
06)を参照し、移動端末(PS)(713)〔移動端末
番号(PSN713 )が現存する基地局番号(BSN62
を抽出し、更に基地局セクション変換部(301)を参
照し、基地局番号(BSN62)に対応するセクション番
号(SCN2 )を抽出する〔ステップSI15〕。
【0247】次に着信処理部(206)は、ステップS
I07において抽出済の移動端末(PS)(712)の現
存セクション番号(SCN2 )と、ステップSI15に
おいて抽出済の移動端末(PS)(713)の現存セクシ
ョン番号(SCN2 )とを照合することにより、移動端
末(PS)(713)が移動端末(PS)(712)と同一
セクション(SC)に現存するか否かを判定する〔ステ
ップSI17〕。
【0248】判定の結果、移動端末(PS)(713)が
移動端末(PS)(712)と同一セクション(SC)に
現存することを確認すると、着信処理部(206)は、
基地局空塞管理部(305)を参照し、ステップSI1
5において抽出済の移動端末(PS)(713)の現存基
地局(BS)(62 )の空塞状態(IB62)が空き状態
〔IB=「0」〕にあるか否かを判定する〔ステップS
I18〕。
【0249】判定の結果、空塞状態(IB62)が塞がり
状態〔IB=「1」〕である場合には〔ステップSI1
9〕、着信処理部(206)は再びステップSI09以
降を繰返し、移動端末(PS)(712)の所属セクショ
ン(SC1 )〔セクション番号(SCN1 )〕に所属す
る次の移動端末(PS)(7)の抽出を試みるが、空塞
状態(IB62)が空き状態〔IB=「0」〕である場合
には〔ステップSI19〕、移動端末(PS)(712
への着信呼を移動端末(PS)(713)へ着信させる
〔ステップSI20〕。
【0250】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項12)の実施例によれば、移動端末(PS)
(712)が所属セクション(SC1 )以外のセクション
(SC2 )に現存し、且つ通話中であった状態で、移動
端末(PS)(712)に着信呼が生起すると、移動端末
(PS)(712)と同一のセクション(SC1 )に所属
し、且つ移動端末(PS)(712)の現存セクション
(SC2 )に現存する移動端末(PS)(713)を選出
し、移動端末(PS)(712)への着信呼を、選出した
移動端末(PS)(713)へ転送着信させることが可能
となる。
【0251】次に、本発明(請求項13)の実施例を、
図8、図15、図16および図19を用いて説明する。
基地局(BS)(611)と、移動端末(PS)(711
乃至(713)とはセクション(SC1 )を構成し、基地
局(BS)(621)と、移動端末(PS)(7 21)とは
セクション(SC2 )を構成しているが、現在移動端末
(PS)(712)および(713)が基地局(BS)(6
21)の無線エリア(Z21)に移動しており、また移動端
末(PS)(721)が基地局(BS)(611)の無線エ
リア(Z 11)に移動しているものとする。
【0252】図8、図15、図16および図19におい
て、固定端末(51 )は、構内交換システムが提供する
可変不在転送サービスを利用可能とし、また可変不在転
送先内線としてセクション内線番号(EDNSC)も登録
可能とする。
【0253】固定端末(51 )が、不在となるに先立
ち、可変不在転送先内線としてセクション内線番号(E
DNSC1 )を登録する為に、予め定められた可変不在転
送登録操作、例えば発呼後、可変不在転送登録用の特殊
番号と、セクション内線番号(EDNSC1 )とをダイヤ
ルすると、中央制御装置(CC)(2)は、回線回路
(4)およびネットワーク(NW)(1)を介して固定
端末(51 )の発呼を検出し、固定端末(51 )から送
出される可変不在転送登録用の特殊番号とセクション内
線番号(EDNSC1 )とを受信・解析すると、可変不在
転送登録処理部(219)を起動する。
【0254】起動された可変不在転送登録処理部(21
9)は、主記憶装置(MM)(3)内の可変不在転送登
録部(311)に、可変不在転送元の固定端末(51
の内線番号(EDN51)に対応して、受信したセクショ
ン内線番号(EDNSC1 )を可変不在転送先内線番号
(EDNCF)として登録する。
【0255】かかる状態で、構内交換システム内に、固
定端末(51 )に対する着信呼が生起すると、中央制御
装置(CC)(2)が生起呼を検出・解析し、被呼内線
番号(EDN51)から構内交換システムへの着呼と識別
すると、着信処理部(206)を起動する〔図19、ス
テップSJ01〕。
【0256】起動された着信処理部(206)は、続い
て可変不在転送実行処理部(218)を起動する。起動
された可変不在転送実行処理部(218)は、主記憶装
置(MM)(3)内の可変不在転送登録部(311)を
参照し、被呼内線番号(EDN51)に対応する可変不在
転送先内線番号(EDNCF)が登録済か否かを検索する
〔ステップSJ02、SJ03〕。
【0257】検索の結果、被呼内線番号(EDN51)に
対応する可変不在転送先内線番号(EDNCF)が未登録
と判明した場合には、可変不在転送実行処理部(21
8)はその旨を着信処理部(206)に通知し、該通知
を受信した着信処理部(206)は、通常の被呼固定端
末(51 )に対する着信処理を実行する〔ステップSJ
04〕。
【0258】また検索の結果、被呼内線番号(ED
51)に対応する可変不在転送先内線番号(EDNCF
としてセクション内線番号(EDNSC1 )が登録済と判
明した場合には、可変不在転送実行処理部(218)
は、可変不在転送先内線番号(EDNCF)〔=セクショ
ン内線番号(EDNSC1 )〕を着信処理部(206)に
通知して着信処理を指示する。
【0259】該指示を受信した着信処理部(206)
は、内線属性部(303)を参照し、可変不在転送先内
線番号(EDNCF)〔=セクション内線番号(EDN
SC1 )〕に対応する内線属性データ(EDSC1 )を抽出
し、更に内線属性データ(EDSC 1 )内の端末種別(T
YP)を抽出し〔ステップSJ05〕、端末種別(TY
P)がセクション(SC)〔TYP=「2」〕であるか
否かを判定する〔ステップSJ06〕。
【0260】判定の結果、端末種別(TYP)がセクシ
ョン(SC)以外〔TYP=「0」または「1」〕の場
合には、着信処理部(206)は、内線空塞管理部(3
04)を参照し乍ら、従来ある着信処理を実行すること
により、固定端末(51 )への着信呼を可変不在転送先
内線番号(EDNCF)に転送る〔ステップSJ07〕。
【0261】また判定の結果、端末種別(TYP)がセ
クション(SC)〔TYP=「2」〕の場合には、着信
処理部(206)はセクション内着信可内線抽出処理部
(214)を起動する。
【0262】起動されたセクション内着信可内線抽出処
理部(214)は、前述と同様の過程に基づき、セクシ
ョン(SC1 )内の着信可能な内線を選択し〔ステップ
SJ08〕、選択結果を着信処理部(206)に通知す
る。
【0263】着信処理部(206)は、セクション内着
信可内線抽出処理部(214)から着信可能な内線がセ
クション(SC1 )内に現存しないとの通知を受信した
場合には〔ステップSJ09〕、着信呼の発信者に着信
内線の話中を通知するが〔ステップSJ10〕、セクシ
ョン内着信可内線抽出処理部(214)からセクション
(SC1 )内に着信可能な内線〔例えば移動端末(P
S)(711)〕が存在する旨の通知を受信した場合には
〔ステップSJ09〕、該当内線〔即ちば移動端末(P
S)(711)〕への着信処理を実行する〔ステップSJ
11〕。
【0264】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項13)の実施例によれば、固定端末(51 )が可変
不在転送先内線としてセクション内線番号(ED
SC1 )を登録することにより、着信呼をセクション
(SC1 )に所属し、且つセクション(SC1 )内で通
信可能な任意の内線へ転送可能となる。
【0265】なお、本発明(請求項13)の実施例は可
変不在転送を対象とするものに限定されることは無く、
話中転送、応答遅延転送等、各種の転送系サービスに適
用可能である。
【0266】次に、本発明(請求項14)の実施例を、
図8、図16、図20、図21および図22を用いて説
明する。図20に示される構内交換システムのネットワ
ーク(NW)(1)には、固定端末(51 )乃至
(54 )が内線として直接収容されると共に、移動端末
(PS)(71 )乃至(74 )が内線として、基地局
(BS)(61 )または(62 )を介して収容されてい
る。
【0267】現状では、移動端末(PS)(71 )およ
び(72 )が基地局(BS)(61)の無線エリア(Z
1 )内に現存し、移動端末(PS)(73 )および(7
4 )が基地局(BS)(62 )の無線エリア(Z2 )内
に現存している。
【0268】また基地局(BS)(61 )および
(62 )は、それぞれセクション(SC1)および(S
2 )を構成しているものとする。なお本発明(請求項
14)の実施例においては、基地局(BS)(61 )の
無線エリア(Z1 )に現存する移動端末(PS)
(71 )および(72 )はセクション(SC1 )に所属
し、また基地局(BS)(62 )の無線エリア(Z2
に現存する移動端末(PS)(73 )および(74 )は
セクション(SC2 )に所属するものとし、従って移動
端末(PS)(71 )乃至(74 )の移動に伴って、各
移動端末(PS)(71 )乃至(74 )の所属するセク
ション(SC)が変更されるものとする。
【0269】固定端末(51 )乃至(54 )、移動端末
(PS)(71 )乃至(74 )、セクション(SC1
および(SC2 )は、それぞれ内線番号(EDN51)乃
至(EDN54)、(EDN71)乃至(EDN74)、セク
ション内線番号(EDNSC1)および(EDNSC2 )を
付与されている。
【0270】また中央制御装置(CC)(2)には、回
線制御部(200)、保守運用制御部(201)、入出
力制御部(202)、呼処理制御部(203)、ピック
アップ処理部(229)、課金編集処理部(220)お
よび課金蓄積処理部(221)が設けられ、また主記憶
装置(MM)(3)には、セクション基地局変換部(3
00)、基地局セクション変換部(301)、セクショ
ン属性部(302)、内線属性部(303)、位置登録
管理部(306)、ピックアップ群部(312)、呼出
中端末管理部(313)、基地局移動端末変換部(31
4)、呼対応課金情報領域(315)、セクション別課
金蓄積データ領域(316)およびシステム選択データ
(317)が設けられている。
【0271】また構内交換システムにおいては、セクシ
ョン(SC1 )、固定端末(51 )および(52 )が、
セクション(SC1 )に付与されたセクション内線番号
(EDNSC1 )を親内線とする同一ピックアップ群(P
1 )を構成し、またセクション(SC2 )、固定端末
(53 )および(54 )が、セクション(SC2 )に付
与されたセクション内線番号(EDNSC2 )を親内線と
する同一ピックアップ群(PU2 )を構成する。
【0272】かかるピックアップ群(PU1 )および
(PU2 )を構成する為に、保守者は、保守コンソール
(MCS)(8)から所定の手順により所要の情報を入
力することにより、図21に示される如きピックアップ
群部(312)を構成する。
【0273】ピックアップ群部(312)には、各ピッ
クアップ群(PU)に所属する各内線の内線番号(ED
N)に対応して、連繋されている次の内線の内線番号
(EDN)〔以後群内次内線番号(EDNPUN )と称す
る〕と、該内線のピックアップ群(PU)内における種
別(PUD)〔例えば親内線ならばPUD=「1」、最
終登録以外の子内線ならばPUD=「2」、最終登録の
子内線ならばPUD=「3」、更に未登録内線ならばP
UD=「0」〕とが格納されている。
【0274】例えばピックアップ群(PU1 )に関して
は、親内線であるセクション(SC 1 )のセクション内
線番号(EDNSC1 )に対応して、子内線である固定端
末(51 )の内線番号(EDN51)と種別(PUD=
「2」)とが格納され、また固定端末(51 )の内線番
号(EDN51)に対応して、最終子内線である固定端末
(52 )の内線番号(EDN52)と種別(PUD=
「3」)とが格納され、更に固定端末(52 )の内線番
号(EDN52)に対応して、親内線であるセクション
(SC1 )のセクション内線番号(EDNSC1 )と種別
(PUD=「1」)とが格納されている。
【0275】また呼出中端末管理部(313)は、各内
線番号(EDN)に対応して、各内線が呼出状態にある
か否かを示す呼出中表示(RG)が格納されており、中
央制御装置(CC)(2)内の呼処理制御部(203)
が呼処理を実行する過程で、呼出状態に設定した内線の
内線番号(EDN)に対応する呼出中表示(RG)は
「1」に設定し、呼出状態を解消した内線の内線番号
(EDN)に対応する呼出中表示(RG)は「0」に設
定する。
【0276】また基地局移動端末変換部(314)は、
各基地局(BS)(6)の基地局番号(BSN)に対応
して、現在基地局(BS)(6)に接続されている移動
端末(PS)(7)の移動端末番号(PSN)が回線制
御部(200)により設定されており、回線制御部(2
00)が、例えば移動端末(PS)(71 )を基地局
(BS)(61 )に接続すると、基地局番号(BS
1 )に対応して移動端末番号(PSN71)を設定し、
また移動端末(PS)(71 )を基地局(BS)
(6 1 )から基地局(BS)(62 )に接続変更する
と、基地局番号(BSN1 )に対応して設定済の移動端
末番号(PSN71)を消去し、代わりに基地局番号(B
SN2 )に対応して移動端末番号(PSN71)を設定す
る。
【0277】図8、図16、図20、図21および図2
2において、移動端末(PS)(7 1 )に対する着信呼
が構内交換システム内に生起し、移動端末(PS)(7
1 )が基地局(BS)(61 )に接続され、且つ呼出状
態になったとすると、呼処理制御部(203)は呼出中
端末管理部(313)の、移動端末(PS)(71 )の
内線番号(EDN71)に対応する呼出中表示(RG)を
呼出中状態〔RG=「1」〕に設定し、また回線制御部
(200)は基地局移動端末変換部(314)の基地局
番号(BSN61)に対応して移動端末(PS)(71
の移動端末番号(PSN71)を格納する。
【0278】移動端末(PS)(71 )の呼出信号に気
付いた固定端末(51 )が、着信内線にピックアップ応
答を行う為に、予め定められているピックアップ応答操
作を実行すると、固定端末(51 )のピックアップ応答
を検出した中央制御装置(CC)(2)は呼処理制御部
(203)を起動し、起動された呼処理制御部(20
3)は、固定端末(51 )の応答がピックアップ応答で
あることを識別すると、ピックアップ処理部(229)
を起動する。〔図22、ステップSM01〕 起動されたピックアップ処理部(229)は、主記憶装
置(MM)(3)内のピックアップ群部(312)を参
照し、ピックアップ応答した固定端末(51 )の内線番
号(EDN51)に対応して格納されている同一ピックア
ップ群(PU1)の群内次内線番号(EDNPUN )〔=
EDN52〕を抽出する〔ステップSM02〕。
【0279】続いてピックアップ処理部(229)は、
内線属性部(303)を参照し、抽出した群内次内線番
号(EDNPUN )〔=EDN52〕に対応する内線属性デ
ータ(ED52)を抽出し、抽出した内線属性データ(E
52)の端末種別(TYP)がセクション(SC)〔T
YP=「2」であるか否かを判定する〔ステップSM0
3〕。
【0280】判定の結果、端末種別(TYP)が「0」
であり、セクション(SC)では無いことを確認する
と、ピックアップ処理部(229)は呼出中端末管理部
(313)を参照し、抽出した内線番号(EDN52)に
対応する呼出中表示(RG)が呼出中〔RG=「1」〕
であるか否かを判定し〔ステップSM08、SM0
9〕、固定端末(52 )は呼出中では無い〔RG=
「0」〕ことを確認すると、再びステップSM02に復
帰する〔ステップSM07〕。
【0281】即ちピックアップ処理部(229)は、再
度ピックアップ群部(312)を参照し、抽出済の固定
端末(52 )の内線番号(EDN52)に対応して格納さ
れている同一ピックアップ群(PU1 )の群内次内線番
号(EDNPUN )〔=セクション内線番号(ED
SC1 )〕を抽出する〔ステップSM02〕。
【0282】続いてピックアップ処理部(229)は、
内線属性部(303)を参照し、抽出した群内次内線番
号(EDNPUN )〔=セクション内線番号(ED
SC1 )〕に対応する内線属性データ(EDSC1 )を抽
出し、抽出した内線属性データ(EDSC1 )の端末種別
(TYP)がセクション(SC)〔TYP=「2」であ
るか否かを判定する〔ステップSM03〕。
【0283】判定の結果、端末種別(TYP)が「2」
であり、セクション(SC)であることを確認すると、
続いて内線属性データ(EDSC1 )のセクション番号
(SCN1 )を抽出する。
【0284】次にピックアップ処理部(229)は、セ
クション基地局変換部(300)を参照し、抽出済のセ
クション番号(SCN1 )に対応する基地局番号(BS
61)を抽出する〔ステップSM04〕。
【0285】次にピックアップ処理部(229)は、基
地局移動端末変換部(314)を参照し、抽出済の基地
局番号(BSN61)に対応する移動端末番号(PSN)
の抽出を試み〔ステップSM05〕、移動端末番号(P
SN1 )の抽出に成功すると〔ステップSM06〕、ピ
ックアップ処理部(229)は呼出中端末管理部(31
3)を参照し、抽出した内線番号(EDN71)に対応す
る呼出中表示(RG)が呼出中〔RG=「1」〕である
か否かを判定し〔ステップSM08、SM09〕、移動
端末(PS)(71 )が呼出中である〔RG=「1」〕
ことを確認すると、移動端末(PS)(71 )への着信
呼に対してピックアップ応答した固定端末(51 )を応
答させ、呼出中の移動端末(PS)(71 )を解放す
る、所謂ピックアップ処理を実行する〔ステップSM1
0〕。
【0286】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項14)の実施例によれば、セクション(SC1
〔セクション内線番号(EDNSC1 )〕をピックアップ
群(PU1 )に収容することにより、セクション(SC
1 )の無線エリア(Z61)に現存する移動端末(PS)
(71 )および(72 )に対する着信呼に対してピック
アップ応答が可能となる。
【0287】次に、本発明(請求項15)の実施例を、
図8、図16、図20、図21および図23を用いて説
明する。図8、図16、図20、図21および図23に
おいて、 保守者は、保守コンソール(MCS)(8)
から所定の手順により所要の情報を入力することによ
り、図21に示される如きシステム選択データ(31
7)に、ピックアップサービスを示すサービス種別(S
VC)に対応して、当該構内交換システムが、任意の内
線が、自己の所属しない他のセクション(SC)の内線
への着信に対してピックアップ応答を可能とするか否か
を指定する選択データ(SLD)を設定する〔例えば他
セクションピックアップ応答を可能とする場合には選択
データ(SLD)=「0」に設定し、他セクションピッ
クアップ応答を不可能とする場合には選択データ(SL
D)=「1」に設定する〕。
【0288】かかる状態で、構内交換システム内に着信
呼が生起し、呼出状態となったとし、任意の内線がピッ
クアップ応答操作を実行すると、呼処理制御部(20
3)およびピックアップ処理部(229)が起動され、
図22に示される処理過程で、ピックアップ応答操作内
線と同一ピックアップ群に所属する呼出中内線が抽出さ
れる〔図23、ステップSN00〕。
【0289】次にピックアップ処理部(229)は、主
記憶装置(MM)(3)内のシステム選択データ(31
7)を参照し、サービス種別(SVC)〔=ピックアッ
プサービス〕に対応する選択データ(SLD)を抽出し
〔ステップSN01〕、選択データ(SLD)の設定状
態を判定する〔ステップSN02〕。
【0290】判定の結果、選択データ(SLD=
「0」)、即ち構内交換システムが他セクションピック
アップ応答を可能とする場合には、ピックアップ処理部
(229)は、呼出中内線と、ピックアップ応答操作内
線との所属セクション(SC)の一致・不一致に拘ら
ず、通常のピックアップ応答処理を続行する〔ステップ
SN03〕。
【0291】また判定の結果、選択データ(SLD=
「1」)、即ち構内交換システムが他セクションピック
アップ応答を不可能とする場合には、ピックアップ処理
部(229)は、内線属性部(303)を参照し、ピッ
クアップ応答操作内線の内線属性データ(ED)の端末
種別(TYP)と、呼出中内線の内線属性データ(E
D)の端末種別(TYP)とを抽出する〔ステップSN
04〕。
【0292】次にピックアップ処理部(229)は、先
ずピックアップ応答操作内線の端末種別(TYP)が、
固定端末(5)〔TYP=「0」〕および移動端末(P
S)(7)〔TYP=「1」〕の何れであるかを判定し
〔ステップSN05〕、ピックアップ応答操作内線が固
定端末(5)〔TYP=「0」〕の場合には、ピックア
ップ処理部(229)は直ちに呼出中内線の端末種別
(TYP)の判定に移行するが、ピックアップ応答操作
内線が移動端末(PS)(7)〔TYP=「1」〕の場
合には、次にピックアップ処理部(229)は位置登録
管理部(306)、基地局セクション変換部(301)
を参照してピックアップ応答操作内線の現存セクション
番号(SCN)を抽出し、また内線属性部(303)か
ら抽出済の内線属性データ(ED)から所属セクション
番号(SCN)を抽出し、両セクション番号(SCN)
を照合することにより、ピックアップ応答内線が所属セ
クション(SC)に現存するか否かを判定する〔ステッ
プSN06〕。
【0293】判定の結果、ピックアップ応答操作内線が
所属セクション(SC)に現存する場合には、ピックア
ップ処理部(229)はピックアップ応答操作内線が固
定端末(5)〔TYP=「0」〕の場合と同様に、呼出
中内線の端末種別(TYP)の判定に移行するが、ピッ
クアップ応答操作内線が所属セクション(SC)に現存
しない場合には、ピックアップ処理部(229)はピッ
クアップ中止処理を起動し、実行中のピックアップ応答
処理を中止する〔ステップSN09〕。
【0294】次にピックアップ処理部(229)は、呼
出中内線の端末種別(TYP)が、固定端末(5)〔T
YP=「0」〕および移動端末(PS)(7)〔TYP
=「1」〕の何れであるかを判定し〔ステップSN0
7〕、呼出中内線が固定端末(5)〔TYP=「0」〕
の場合には、ピックアップ処理部(229)はピックア
ップ応答処理を続行するが〔ステップSN03〕、呼出
中内線が移動端末(PS)(7)〔TYP=「1」〕の
場合には、次にピックアップ処理部(229)は位置登
録管理部(306)、基地局セクション変換部(30
1)を参照して呼出中内線の現存セクション番号(SC
N)を抽出し、また内線属性部(303)から抽出済の
内線属性データ(ED)から所属セクション番号(SC
N)を抽出し、両セクション番号(SCN)を照合する
ことにより、呼出中内線が所属セクション(SC)に現
存するか否かを判定する〔ステップSN08〕。
【0295】判定の結果、呼出中内線が所属セクション
(SC)に現存する場合には、ピックアップ処理部(2
29)は呼出中内線が固定端末(5)〔TYP=
「0」〕の場合と同様に、ピックアップ処理部(22
9)はピックアップ応答処理を続行するが〔ステップS
N03〕、呼出中内線が所属セクション(SC)に現存
しない場合には、ピックアップ処理部(229)はピッ
クアップ中止処理を起動し、実行中のピックアップ応答
処理を中止する〔ステップSN09〕。
【0296】例えば図20において、基地局(BS)
(61 )、移動端末(PS)(71 )および(73 )が
セクション(SC1 )に所属し、基地局(BS)
(62 )、移動端末(PS)(72 )および(74 )が
セクション(SC2 )に所属しているが、基地局(B
S)(61 )の無線エリア(Z1 )には移動端末(P
S)(71)と(72 )とが現存し、基地局(BS)
(62 )の無線エリア(Z2 )には移動端末(PS)
(73 )と(74 )とが現存するものとし、また固定端
末(51)乃至(54 )は何れのセクション(SC)に
も所属していないとし、更にセクション(SC1 )、固
定端末(51 )および(52 )がピックアップ群(PU
1)を構成し、セクション(SC2 )、固定端末
(53 )および(54 )がピックアップ群(PU1 )を
構成しているものとする。
【0297】更に、システム選択データ(317)のサ
ービス種別(SVC)〔=ピックアップサービス〕に対
応する選択データ(SLD)が、他セクションピックア
ップ応答を可能〔(SLD)=「0」〕と設定されてい
るとする。
【0298】かかる状態では、固定端末(51 )に着信
し、呼出中とすると、呼出中の固定端末(51 )と同一
ピックアップ群(PU1 )を構成する固定端末
(52 )、並びに呼出中の固定端末(51 )と同一ピッ
クアップ群(PU1 )を構成するセクション(SC1
〔即ち無線エリア(Z1 )〕に現存する移動端末(P
S)(7 1 )および(72 )からピックアップ応答可能
となり、また移動端末(PS)(71 )または(72
に着信し、呼出中とすると、呼出中の移動端末(PS)
(71 )の現存セクション(SC1 )〔即ち無線エリア
(Z1 )〕と同一ピックアップ群(PU1 )を構成する
固定端末(51 )および(52 )、並びに呼出中の移動
端末(PS)(71 )の現存セクション(SC1 )〔即
ち無線エリア(Z1)〕と同一ピックアップ群(P
1 )を構成するセクション(SC1 )〔即ち無線エリ
ア(Z1 )〕に現存する移動端末(PS)(71 )およ
び(72 )からピックアップ応答可能となる。
【0299】一方、システム選択データ(317)のサ
ービス種別(SVC)〔=ピックアップサービス〕に対
応する選択データ(SLD)が、他セクションピックア
ップ応答を不可能〔選択データ(SLD)=「1」〕と
設定されているとする。
【0300】かかる状態では、固定端末(51 )に着信
し、呼出中とすると、呼出中の固定端末(51 )と同一
ピックアップ群(PU1 )を構成する固定端末
(52 )、並びに呼出中の固定端末(51 )と同一ピッ
クアップ群(PU1 )を構成するセクション(SC1
〔即ち無線エリア(Z1 )〕に現存し、且つセクション
(SC 1 )に所属する移動端末(PS)(71 )からピ
ックアップ応答可能となり、また移動端末(PS)(7
1 )に着信し、呼出中とすると、呼出中の移動端末(P
S)(71 )が現存セクション(SC1 )〔即ち無線エ
リア(Z1 )〕に所属する場合に限り、該セクション
(SC1 )と同一ピックアップ群(PU1 )を構成する
固定端末(51 )および(52 )からピックアップ応答
可能とするが、呼出中の移動端末(PS)(71 )の現
存および所属セクション(SC1 )〔即ち無線エリア
(Z1 )〕と同一ピックアップ群(PU1 )を構成する
セクション(SC1 )〔即ち無線エリア(Z1 )〕に現
存する移動端末(PS)(72 )は他セクション(SC
2 )に所属する為、ピックアップ応答は不可能となり、
更に移動端末(PS)(72 )に着信し、呼出中とする
と、呼出中の移動端末(PS)(72 )が現存セクショ
ン(SC1 )〔即ち無線エリア(Z1 )〕に所属しない
為、何れの固定端末(5)および移動端末(PS)
(7)からもピックアップ応答は不可能となる。
【0301】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項15)の実施例によれば、他セクション(SC2
から移動して来た移動端末(PS)(72 )に対しては
ピックアップ応答を不可能とすることにより、秘密保全
に有効となる。
【0302】なお選択データ(SLD)は、構内交換シ
ステム全体のサービス種別(SVC)に対して一律に設
定するものに限定されることは無く、例えばセクション
(SC)毎のサービス種別(SVC)に対して個別に設
定することも考慮される。
【0303】次に、本発明(請求項16)の実施例を、
図8、図16、図20、図21および図24を用いて説
明する。図8、図16、図20、図21および図24に
おいて、 保守者は、保守コンソール(MCS)(8)
から所定の手順により所要の情報を入力することによ
り、図21に示される如きセクション別課金蓄積データ
領域(316)を作成する。
【0304】セクション別課金蓄積データ領域(31
6)には、各セクション番号(SCN)に対応して、累
計通話料金(METT )を格納する領域が設定されてい
る。かかる状態で、構内交換システム内に設定中の局線
発信呼が終了すると、呼処理制御部(203)は課金編
集処理部(220)を起動する。
【0305】起動された課金編集処理部(220)は、
終了した局線発信呼に対応する課金情報、例えば発信内
線番号(EDNS )、発信基地局番号(BSNS )、着
信先番号(DND )、通話時間(THD)、通話料金(M
ET)等〔以後、呼対応課金情報(CHI)と総称す
る〕を編集し、呼対応課金情報領域(315)に、呼番
号(CN)に対応して格納した後〔図24、ステップS
O01〕、課金蓄積処理部(221)を起動する。
【0306】起動された課金蓄積処理部(221)は、
呼対応課金情報領域(315)を参照し、呼番号(C
N)に対応する呼対応課金情報(CHI)から発信内線
番号(EDNS )を抽出する〔ステップSO02〕。
【0307】次に課金蓄積処理部(221)は、内線属
性部(303)を参照し、発信内線番号(EDNS )に
対応する内線属性データ(ED)を抽出した後、更に端
末種別(TYP)および所属セクション番号(SCN)
を抽出する〔ステップSO03〕。
【0308】次に課金蓄積処理部(221)は、抽出し
た端末種別(TYP)が移動端末(PS)(7)〔TY
P=「1」〕を示すか否かを判定し〔ステップSO0
4〕、移動端末(PS)(7)を示さぬ場合には、抽出
した所属セクション番号(SCN)を課金対象のセクシ
ョン番号(SCN)とし〔ステップSO05〕、呼対応
課金情報(CHI)から通話料金(MET)を抽出し、
セクション別課金蓄積データ領域(316)の、課金対
象のセクション番号(SCN)に対応する累計通話料金
(METT )に積算する〔ステップSO12〕。
【0309】また端末種別(TYP)を判定の結果、移
動端末(PS)(7)を示す場合には、課金蓄積処理部
(221)は、呼対応課金情報(CHI)から発信基地
局番号(BSNS )を抽出し〔ステップSO06〕、次
に基地局セクション変換部(301)を参照し、発信基
地局番号(BSNS )に対応するセクション番号(SC
N)を抽出する〔ステップSO07〕。
【0310】次に課金蓄積処理部(221)は、セクシ
ョン属性部(302)を参照し、抽出したセクション番
号(SCN)に対応するセクション属性データ(SC
D)を抽出し、更に抽出したセクション属性データ(S
CD)から課金属性(CHD)を抽出する〔ステップS
O08〕。
【0311】課金属性(CHD)は、移動端末(PS)
(7)による局線発信通話料金(MET)を累積する課
金対象セクション番号(SCN)を、発信移動端末(P
S)(7S )の所属セクション番号(SCN)とする場
合には課金属性(CHD=「0」に設定し、また発信基
地局(BS)(6S )の所属セクション番号(SCN)
とする場合には課金属性(CHD=「1」に設定されて
いる。
【0312】課金蓄積処理部(221)は、抽出した課
金属性(CHD)の設定状態を判定し〔ステップSO0
9〕、課金属性(CHD=「1」)に設定されている場
合には、発信基地局(BS)(6S )の所属セクション
番号(SCN)を課金対象セクション番号(SCN)と
し〔ステップSO10〕、また課金属性(CHD=
「0」)に設定されている場合には、発信移動端末(P
S)(7S )の所属セクション番号(SCN)を課金対
象セクション番号(SCN)とし〔ステップSO1
1〕、それぞれ呼対応課金情報(CHI)から通話料金
(MET)を抽出し、セクション別課金蓄積データ領域
(316)の、課金対象のセクション番号(SCN)に
対応する累計通話料金(METT )に積算する〔ステッ
プSO12〕。
【0313】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項16)の実施例によれば、各移動端末(PS)
(7)からの局線発信通話料金(MET)を、発信移動
端末(PS)(7S )の所属セクション番号(SCN)
毎、或いは発信基地局(BS)(6S )の所属セクショ
ン番号(SCN)毎に累積することも可能となる。
【0314】次に、本発明(請求項17)の実施例を、
図8、図25および図26を用いて説明する。図25に
示される構内交換システムのネットワーク(NW)
(1)には、移動端末(PS)(71 )および(72
が内線として、基地局(BS)(61 )または(62
を介して収容されている。
【0315】現状では、移動端末(PS)(71 )およ
び(72 )が基地局(BS)(61)の無線エリア(Z
1 )および基地局(BS)(62 )の無線エリア
(Z2 )の共用エリア内に現存している。
【0316】また基地局(BS)(61 )および
(62 )は、それぞれセクション(SC1)および(S
2 )を構成し、移動端末(PS)(71 )および(7
2 )は何れもセクション(SC2 )に所属するものとす
る。
【0317】移動端末(PS)(71 )および
(72 )、セクション(SC1 )および(SC2 )は、
それぞれ内線番号(EDN71)および(EDN72)、セ
クション内線番号(EDNSC1 )および(EDNSC2
を付与されている。
【0318】また中央制御装置(CC)(2)には、回
線制御部(200)、保守運用制御部(201)、入出
力制御部(202)、呼処理制御部(203)、サービ
スA処理部(222A )、サービスB処理部(22
B )およびサービスC処理部(222C )が設けら
れ、またサービスA処理部(222A )内には、サービ
スAセクション規制制御部(223A )、サービスA内
線規制制御部(224A )、サービスA実行処理部(2
25A )およびサービスA阻止処理部(226A )が設
けられている。なおサービスB処理部(222B )およ
びサービスC処理部(222C )も、サービスA処理部
(222A )と同様の構成を具備している。
【0319】また主記憶装置(MM)(3)には、基地
局セクション変換部(301)、セクション属性部(3
02)および内線属性部(303)が設けられている。
図8、図25および図26において、移動端末(PS)
(7S )がサービスAを要求して構内交換システムに発
呼すると、構内交換システムの中央制御装置(CC)
(2)は、呼処理制御部(203)を起動する。
【0320】起動された呼処理制御部(203)は、移
動端末(PS)(7S )から受けた要求サービスの種別
を解析し、要求サービス種別〔現在はサービスA〕に対
応して、サービスA処理部(222A )を起動する。
【0321】起動されたサービスA処理部(222A
は、更にサービスAセクション規制制御部(223A
を起動する。起動されたサービスAセクション規制制御
部(223A )は、主記憶装置(MM)(3)内の内線
属性部(303)を参照し、サービス要求元の移動端末
(PS)(71 )の内線番号(EDNS )に対応する内
線属性データ(EDS )を抽出し、更に抽出した内線属
性データ(EDS )から端末種別(TYP)およびセク
ション規制条件(RCSC)を抽出する〔図26、ステッ
プSQ01〕。
【0322】次にサービスAセクション規制制御部(2
23A )は、抽出した端末種別(TYP)が移動端末
(PS)(7)〔TYP=「1」〕であるか否かを判定
し〔ステップSQ02〕、移動端末(PS)(7)で有
れば、更に抽出済のセクション規制条件(RCSC)によ
りセクション規制の有無〔有りならばRCSC=「0」、
無しならばRCSC=「1」〕を判定する〔ステップSQ
03〕。
【0323】判定の結果、セクション規制が有る場合に
は(RCSC=「0」)、サービスAセクション規制制御
部(223A )は基地局セクション変換部(301)を
参照し、発信基地局(BS)(6S )の所属するセクシ
ョン番号(SCN)を抽出する〔ステップSQ04〕。
【0324】次にサービスAセクション規制制御部(2
23A )は、セクション属性部(302)を参照し、抽
出したセクション番号(SCN)に対応するセクション
属性データ(SCD)を抽出し、更に抽出したセクショ
ン属性データ(SCD)からセクション内線番号(ED
SC)を抽出し、次に内線属性部(303)を参照し、
セクション内線番号(EDNSC)対応の内線属性データ
(EDSC)を抽出し、更に抽出した内線属性データ(E
SC)からセクション規制条件(RCSC)を抽出する
〔ステップSQ05〕。
【0325】次にサービスA内線規制制御部(22
A )は、抽出したセクション規制条件(RCSC)によ
りセクション規制の有無を判定し〔ステップSQ0
6〕、規制有り〔RCSC=「0」〕ならば、サービスA
阻止処理部(226A )を起動し、サービスAの規制処
理を実行する〔ステップSQ07〕。
【0326】なおステップSQ02において、端末種別
(TYP)が固定端末(5)〔TYP=「0」〕を示す
場合、またステップSQ03において、発信移動端末
(PS)(7S )のセクション規制条件(RCSC)が規
制無し〔RCSC=「1」〕を示す場合、またはステップ
SQ06において、発信基地局(BS)(6S )の所属
セクション(SC)のセクション規制条件(RCSC)が
規制無し〔RCSC=「1」〕を示す場合には、サービス
Aセクション規制制御部(223A )はサービスA内線
規制制御部(224A )を起動する。
【0327】起動されたサービスA内線規制制御部(2
24A )は、発信内線の規制条件〔発着信クラス(CL
OT)?〕を判定し、規制無しならばサービスA実行処理
部(225A )を起動し、所要のサービスAに関する処
理を実行し〔ステップSQ09〕、また規制有りなら
ば、サービスA阻止処理部(226A )を起動し、サー
ビスAの規制処理を実行する〔ステップSQ07〕。
【0328】例えば、移動端末(PS)(71 )のセク
ション規制条件(RCSC)が規制有り〔RCSC
「0」〕に設定され、移動端末(PS)(72 )のセク
ション規制条件(RCSC)が規制無し〔RCSC
「1」〕に設定されているものとし、また基地局(B
S)(61 )の所属セクション(SC1 )のセクション
規制条件(RCSC)は規制有り〔RCSC=「0」〕に設
定され、基地局(BS)(62 )の所属セクション(S
2 )のセクション規制条件(RCSC)が規制無し〔R
SC=「1」〕に設定されているものとし、更に移動端
末(PS)(72 )の規制条件〔発着信クラス(C
OT)?〕が規制無しに設定されているものとすると、
移動端末(PS)(71 )は基地局(BS)(61 )か
ら発呼した場合にはサービスAを規制され、基地局(B
S)(62 )から発呼した場合にはサービスAを実行さ
れるのに対し、移動端末(PS)(72 )は、基地局
(BS)(61 )および(62 )の何れから発呼した場
合にも、サービスAを実行されることとなる。
【0329】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項17)の実施例によれば、特に高優先順位を有する
移動端末(PS)(7)に対しては、セクション(S
C)毎に設けられたセクション規制条件(RCSC)に無
関係に任意のサービスを利用可能とすることが可能とな
る。
【0330】なお、移動端末(PS)(7)はサービス
Aを要求するものに限定されることは無く、サービスB
またはサービスCを要求した場合にも、同様にサービス
が適用される。
【0331】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記構内交換シ
ステムにおいて、請求項1および2によれは、移動端末
の現存位置によってその属性を可変とする運用が可能と
なり、従来ある固定端末の長所に移動端末の長所を融合
させることが可能となり、また請求項1および2に請求
項3乃至8を加味することにより、運用上の適用範囲を
更に拡大・充実させることが可能となり、更に請求項9
乃至17によれば、移動端末が所属セクションに存在す
るか否かにより制御を可変とする等、従来ある電話サー
ビスを移動端末に対して一層効果的に適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明(請求項1乃至5)の実施例による構
内交換システム
【図3】 図2における内線発信処理過程
【図4】 図2における内線着信処理過程
【図5】 図2における呼量制限付発着信処理過程
【図6】 図2における発着信規制通知処理過程
【図7】 本発明(請求項6乃至8)の実施例による構
内交換システム
【図8】 図2、図7における各種部
【図9】 図7における位置登録処理過程
【図10】 図7におけるハンドオーバ規制処理過程
【図11】 図7におけるハンドオーバ規制警告処理過
【図12】 本発明(請求項9、10)の実施例による
構内交換システム
【図13】 図12におけるセクション着信処理過程
【図14】 図12におけるセクション応答処理過程
【図15】 本発明(請求項11乃至13)の実施例に
よる構内交換システム
【図16】 図12、図15における各種部
【図17】 図15における内線代表処理過程
【図18】 図15におけるセクション内転送処理過程
【図19】 図15における可変不在転送処理過程
【図20】 本発明(請求項14乃至16)の実施例に
よる構内交換システム
【図21】 図20における各種部
【図22】 図20におけるピックアップ呼出中内線抽
出処理過程
【図23】 図20におけるピックアップ応答規制処理
過程
【図24】 図20における課金処理過程
【図25】 本発明(請求項17)の実施例による構内
交換システム
【図26】 図25におけるサービス選択処理過程
【図27】 従来ある構内交換システム
【符号の説明】
1 ネットワーク(NW) 2 中央制御装置(CC) 3 主記憶装置(MM) 4 回線回路 5 固定端末 6 基地局(BS) 7 移動端末(PS) 8 保守コンソール(MCS) 9 コンソール制御部(MCC) 100 構内交換システム 101 セクション管理手段 102 所属セクション検出手段 103 現存セクション検出手段 104 接続制御手段 105 優先位置登録手段 106 ハンドオーバ制御手段 107 セクション内線着信手段 108 代表選択手段 109 転送先セクション登録手段 110 セクション転送手段 111 ピックアップ手段 112 セクション課金積算手段 113 サービス実行制御手段 200 回線制御部 201 保守運用制御部 202 入出力制御部 203 呼処理制御部 204 分析処理部 205 発信処理部 206 着信処理部 207 切断処理部 208 応答処理部 209 発着信クラス判定処理部 210 使用中回線数処理部 211 位置登録処理部 212 位置登録先基地局決定処理部 213 セクション内線着信処理部 214 セクション内着信可内線抽出処理部 215 セクション内線応答処理部 216 セクション内呼出中内線解放処理部 217 内線代表実行処理部 218 可変不在転送実行処理部 219 可変不在転送登録処理部 220 課金編集処理部 221 課金蓄積処理部 222A サービスA処理部 222B サービスB処理部 222C サービスC処理部 223A サービスAセクション規制制御部 223B サービスBセクション規制制御部 223C サービスCセクション規制制御部 224A サービスA内線規制制御部 224B サービスB内線規制制御部 224C サービスC内線規制制御部 225A サービスA実行処理部 225B サービスB実行処理部 225C サービスC実行処理部 226A サービスA阻止処理部 226B サービスB阻止処理部 226C サービスC阻止処理部 229 ピックアップ処理部 230 ハンドオーバ制御部 231 ハンドオーバ規制決定処理部 232 通話回線切替処理部 233 警告処理部 234 セクション規制通知処理部 300 セクション基地局変換部 301 基地局セクション変換部 302 セクション属性部 303 内線属性部 304 内線空塞管理部 305 基地局空塞管理部 306 位置登録管理部 307 回線数基準値部 308 使用中回線数管理部 309 セクション内線着信群部 310 内線代表群部 311 可変不在転送登録部 312 ピックアップ群部 313 呼出中端末管理部 314 基地局移動端末変換部 315 呼対応課金情報領域 316 セクション別課金蓄積データ領域 317 システム選択データ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/26 7/30 (72)発明者 川村 武 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 平崎 勝也 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 朝田 精一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 谷田 満 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 藤本 光貴 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通関西通信システム株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局が構成する複数の無線エリ
    ア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換シ
    ステムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末に対する接続要求が生起した場合に、該移
    動端末の所属するセクションを検出する所属セクション
    検出手段と、 前記移動端末が発信に使用した基地局の所属するセクシ
    ョンを現存セクションとして検出する現存セクション検
    出手段と、 前記所属セクションと前記現存セクションとの一致・不
    一致の条件と、現存セクションの属性とにより、移動端
    末、要求セクションおよび所属セクションの何れの属性
    に従って接続制御を行うかを決定する接続制御手段とを
    設け、 他のセクションを所属セクションとする移動端末からの
    発信を制限することを特徴とする移動端末制御方式。
  2. 【請求項2】 複数の基地局が構成する複数の無線エリ
    ア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換シ
    ステムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末に対する接続要求が生起した場合に、該移
    動端末の所属するセクションを検出する所属セクション
    検出手段と、 接続要求が生起した移動端末の現存位置に対応したセク
    ションを現存セクションとして検出する現存セクション
    検出手段と、 前記所属セクションと前記現存セクションとの一致・不
    一致の条件と、要求セクションの属性とにより、移動端
    末、要求セクションおよび所属セクションの何れの属性
    に従って接続制御を行うかを決定する接続制御手段とを
    設け、 他のセクションを所属セクションとする移動端末への着
    信を制限することを特徴とする移動端末制御方式。
  3. 【請求項3】 前記接続制御手段は、前記着信要求元の
    発信内線の付与されている資格を解析し、前記発信内線
    が予め定められた資格を付与されていることを検出した
    場合に、前記着信移動端末の所属セクションおよび現存
    セクションに拘らず、無条件に着信可能とすることを特
    徴とする請求項2記載の移動端末制御方式。
  4. 【請求項4】 前記接続制御手段は、前記移動端末に対
    する発着信要求が生起した場合に、接続対象とする基地
    局の使用中の回線数を計数し、該計数値が予め定められ
    た回線基準値を上回る場合に、前記発着信制御を有効と
    することを特徴とする請求項1または2記載の移動端末
    制御方式。
  5. 【請求項5】 前記接続制御手段は、要求された接続を
    規制した場合に、接続要求元の発信者に対し、可聴情報
    または可視情報により前記接続規制を通知することを特
    徴とする請求項1または2記載の移動端末制御方式。
  6. 【請求項6】 複数の基地局が構成する複数の無線エリ
    ア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換シ
    ステムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末から位置登録要求が生起した場合に、該移
    動端末が位置登録可能な基地局の中から、該移動端末の
    所属セクションに所属する基地局に対して優先的に位置
    登録を行う優先位置登録手段とを設けることを特徴とす
    る移動端末制御方式。
  7. 【請求項7】 複数の基地局が構成する複数の無線エリ
    ア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換シ
    ステムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 通話中の移動端末から無線エリア間のハンドオーバ要求
    が生起した場合に、該移動端末の所属セクションおよび
    移動先セクションの一致・不一致条件と、前記移動先セ
    クションの属性とにより、前記ハンドオーバの規制要否
    を決定するハンドオーバ制御手段とを設け、 他のセクションを所属セクションとする移動端末による
    ハンドオーバを制限することを特徴とする移動端末制御
    方式。
  8. 【請求項8】 前記ハンドオーバ制御手段は、要求され
    たハンドオーバを規制した場合に、ハンドオーバの要求
    元の移動端末に対し、可聴情報または可視情報により前
    記ハンドオーバの規制を通知することを特徴とする請求
    項7記載の移動端末制御方式。
  9. 【請求項9】 複数の基地局が構成する複数の無線エリ
    ア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換シ
    ステムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末に対する接続要求が生起した場合に、該移
    動端末の所属するセクションを検出する所属セクション
    検出手段と、 接続要求が生起した移動端末の現存位置に対応したセク
    ションを現存セクションとして検出する現存セクション
    検出手段と、 前記セクション管理手段が管理するセクションに一つの
    内線番号を付与し、前記セクション内線番号を着信番号
    として指定した接続要求が生起した場合に、該セクショ
    ン内線番号により指定されたセクションに所属し、且つ
    着信可能な任意の内線に接続するセクション内線着信手
    段とを設けることを特徴とする移動端末制御方式。
  10. 【請求項10】 前記セクション内線着信手段は、前記
    セクション内線番号により指定されたセクションに所属
    し、且つ着信可能な総ての内線を呼出し、最初に応答し
    た内線に接続するか、或いは前記セクション内線番号に
    より指定されたセクションに所属し、且つ着信可能な内
    線の中から一内線を選択して着信接続するかを、セクシ
    ョン毎に指定可能とすることを特徴とする請求項9記載
    の移動端末制御方式。
  11. 【請求項11】 複数の基地局が構成する複数の無線エ
    リア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換
    システムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記セクション管理手段が管理するセクションに一つの
    内線番号を付与し、前記セクション内線番号を含む複数
    の内線により代表群を構成し、前記代表群への着信呼
    を、前記セクション内線番号により指定されるセクショ
    ンに所属し、且つ着信可能な内線を含む前記代表群に含
    まれる任意の着信可能な内線に接続する代表選択手段と
    を設けることを特徴とする移動端末制御方式。
  12. 【請求項12】 前記セクション内線着信手段は、話中
    の移動端末に対する着信要求が生起した場合に、該着信
    要求先の移動端末の現存セクション内に位置し、且つ前
    記着信要求先の移動端末の所属セクションに所属する他
    の移動端末を選択し、前記着信要求を転送することを特
    徴とする請求項9記載の移動端末制御方式。
  13. 【請求項13】 複数の基地局が構成する複数の無線エ
    リア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換
    システムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末に対する接続要求が生起した場合に、該移
    動端末の所属するセクションを検出する所属セクション
    検出手段と、 接続要求が生起した移動端末の現存位置に対応したセク
    ションを現存セクションとして検出する現存セクション
    検出手段と、 前記セクション管理手段が管理するセクションに一つの
    内線番号を付与し、転送サービスを要求する内線が、前
    記セクション内線番号を転送先として指定した予め定め
    られた転送先登録操作を実行した場合に、前記セクショ
    ン内線番号を前記転送先登録内線の転送先として登録す
    る転送先セクション登録手段と、 前記転送先登録内線に着信した場合に、前記転送先セク
    ション登録手段に登録済のセクションに所属し、且つ該
    セクション内に現存する移動端末に転送するセクション
    転送手段とを設けることを特徴とする移動端末制御方
    式。
  14. 【請求項14】 複数の基地局が構成する複数の無線エ
    リア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換
    システムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末に対する接続要求が生起した場合に、該移
    動端末の所属するセクションを検出する所属セクション
    検出手段と、 接続要求が生起した移動端末の現存位置に対応したセク
    ションを現存セクションとして検出する現存セクション
    検出手段と、 前記セクション管理手段が管理するセクションに一つの
    内線番号を付与し、該セクション内線番号を含む互いに
    代理応答を可能とするピックアップ群を構成し、該セク
    ション内線番号を付与されたセクションに関連する移動
    端末に対してピックアップ処理を実行するピックアップ
    手段とを設けることを特徴とする移動端末制御方式。
  15. 【請求項15】 前記ピックアップ手段は、前記ピック
    アップ群に含まれるセクション内線番号を付与されたセ
    クションに現存し、且つ該セクションに所属しない移動
    端末に対するピックアップ処理の実行可否を、システム
    毎に指定可能とすることを特徴とする請求項14記載の
    移動端末制御方式。
  16. 【請求項16】 複数の基地局が構成する複数の無線エ
    リア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換
    システムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末に対する接続要求が生起した場合に、該移
    動端末の所属するセクションを検出する所属セクション
    検出手段と、 接続要求が生起した移動端末の現存位置に対応したセク
    ションを現存セクションとして検出する現存セクション
    検出手段と、 前記移動端末が局線発信した場合に計数した通話料金
    を、前記発信移動端末の所属するセクション毎に積算す
    るか、或いは前記局線発信通話に使用された基地局の所
    属するセクション毎に積算するかをセクション毎に指定
    し、局線発信通話が終了した後、該局線発信通話に使用
    された基地局の所属するセクションに指定されたセクシ
    ョンに対し、前記通話料金を積算するセクション課金積
    算手段とを設けることを特徴とする移動端末制御方式。
  17. 【請求項17】 複数の基地局が構成する複数の無線エ
    リア内で通信可能な複数の移動端末を収容する構内交換
    システムにおいて、 少なくとも単一または複数の基地局と、単一または複数
    の移動端末とを収容するセクションを管理するセクショ
    ン管理手段と、 前記移動端末に対する接続要求が生起した場合に、該移
    動端末の所属するセクションを検出する所属セクション
    検出手段と、 接続要求が生起した移動端末の現存位置に対応したセク
    ションを現存セクションとして検出する現存セクション
    検出手段と、 移動端末が要求したサービスの提供を、無条件に許容す
    るか、所属セクションの指定に従うかを移動端末毎に指
    定し、移動端末から所定のサービス要求が生起した場合
    に、該サービス要求元の移動端末に対する指定、並びに
    該所属セクションに対する指定に基づき、前記サービス
    の提供を決定するサービス実行制御手段とを設けること
    を特徴とする移動端末制御方式。
JP7155955A 1995-06-22 1995-06-22 移動端末制御方式 Withdrawn JPH099354A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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