JPH0992809A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

Info

Publication number
JPH0992809A
JPH0992809A JP7273481A JP27348195A JPH0992809A JP H0992809 A JPH0992809 A JP H0992809A JP 7273481 A JP7273481 A JP 7273481A JP 27348195 A JP27348195 A JP 27348195A JP H0992809 A JPH0992809 A JP H0992809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
pixel
region
imaging device
state imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7273481A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohisa Ishida
知久 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7273481A priority Critical patent/JPH0992809A/ja
Publication of JPH0992809A publication Critical patent/JPH0992809A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅部の1つの出力領域の寄生抵抗を低減し
その抵抗の画素ごとのばらつきを抑え、しかも開口率を
高くする。 【解決手段】 各画素が、入射光に応じた信号電荷を生
成する埋め込みフォトダイオードと、当該画素ごとに設
けられ前記信号電荷に応じた増幅出力を生じるMISS
ITとを有する。各画素において、埋め込みフォトダイ
オードの受光領域における表面層9、及び、MISSI
Tの1つの出力領域であるドレイン領域5,6が、互い
に同電位となるように形成される。埋め込みフォトダイ
オードにより光電変換されるべき光の波長に関して透明
である透明導電膜12が、各画素の表面層9の表面と接
触して各画素の表面層9を電気的に共通接続するよう
に、積層される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、特に、増幅型固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の増幅型固体撮像装置の一例につい
て、図8乃至図10を参照して説明する。
【0003】図8はこの従来の増幅型固体撮像装置の1
画素分の画素構造を模式的に示す概略平面図、図9
(a)は図8中のF−F’線に沿った概略断面図、図9
(b)は図8中のG−G’線に沿った概略断面図であ
る。図10は、画素200を3×3のマトリクス状に配
列した場合の、この従来の増幅型固体撮像装置の回路図
である。
【0004】この従来の増幅型固体撮像装置では、図1
0に示すように、単位画素200は、入射光に応じた信
号電荷を生成する光電変換部としての埋め込み型フォト
ダイオード(以下、「BPD」と称す)201と、画素
200ごとに設けられ前記信号電荷に応じた増幅出力を
生じる増幅部としてのMIS型静電誘導トランジスタ
(MOS型静電誘導トランジスタも含み、以下「MIS
SIT」と略す)202と、BPD201で生成された
信号電荷をMISSIT202の制御領域に転送する転
送制御部としての後述する転送ゲート電極11を有する
pチャネルMOSFET(以下、「転送用MOSFE
T」と称す)203と、を備えている。
【0005】図8及び図9を参照して各単位画素200
の構造について説明すると、これらの図において、1は
-型半導体基板、2は基板1と反対導電型のN-型半導
体層である。3はMISSIT202のソ−ス領域、1
04はMISSIT202のソ−ス電極、5はMISS
IT202のドレイン領域、6はドレイン領域5よりは
拡散深さの深い画素分離領域を兼ねたMISSIT20
2のドレイン領域(N+型拡散領域)、7はゲート絶縁
膜、8はMISSIT202のゲ−ト電極である。ドレ
イン領域6は、全画素200に対して、共通に接続され
るように連続して形成されている。本例では、ドレイン
領域5,6がMISSIT202の1つの出力領域、ソ
−ス領域3が他の出力領域となっている。9はBPD2
01の受光領域における表面層であるN+型半導体領
域、10はBPD201となるP型半導体領域、11は
光生成された信号電荷をP型半導体領域10からゲート
電極8下の領域(MISSIT202の制御領域)に転
送するための転送ゲート電極である。該転送ゲート電極
11は、絶縁層を介しゲート電極8と互いに重なるよう
に設けられている。
【0006】ゲート電極8は、水平方向に配列された画
素200に対して、それぞれ連続して形成されて共通に
接続されており、これらの接続ラインが図10中のゲー
トライン208−1〜3に相当している。同様に、転送
ゲート電極11は、水平方向に配列された画素200に
対して、それぞれ連続して形成されて共通に接続されて
おり、これらの接続ラインが図10中のゲートライン2
11−1〜3に相当している。
【0007】また、信号増幅用トランジスタであるMI
SSIT202のドレイン領域5,6及びBPD201
の受光領域における表面層であるN+型半導体領域9
は、同電位となるように互いに接して形成されている。
112はMISSIT202のドレイン抵抗を低減しそ
のドレイン抵抗の画素200ごとのばらつきを抑えるた
めのアルミニウム等からなるドレインシャント配線、1
14は該ドレインシャント配線112がドレイン領域6
と接触するコンタクト領域である。また、113は垂直
方向に配列された画素200のMISSIT202のソ
ース電極104を共通接続している垂直信号線(図10
中の垂直信号線113−1〜3に相当)であり、該垂直
信号線113はMISSIT202を遮光する遮光膜と
して兼用されている。ソース電極104及びドレインシ
ャント配線112が1層目の金属配線(メタル配線)、
垂直信号線113が2層目の金属配線となっている。
【0008】再び図10を参照すると、各画素200の
MISSIT202のソ−ス領域3は、前述したよう
に、マトリクス配置の垂直方向の各列ごとに垂直信号線
113−1〜3に共通に接続されている。また、MIS
SIT202のドレイン領域5,6及びBPD201の
カソードは、前述した構造により全画素共通に接続さ
れ、さらに電源電圧204に接続されている。前述した
構造により、回路構成上は、各画素200のBPD20
1のアノード側及びMISSIT202の制御領域は、
それぞれ転送用MOSFET203のソ−ス領域又はド
レイン領域に接続されていることになる。各画素200
のゲート電極8は、前述したようにマトリクス配置の水
平方向の各行ごとにゲートライン208−1〜3に共通
に接続され、垂直走査回路20から送出される所定の駆
動パルスがこれらのゲートラインに印加されると、該M
ISSIT202が各行ごとに順次動作するようになっ
ている。また、各画素200の転送ゲート電極11は、
前述したようにマトリクス配置の水平方向の各行ごとに
ゲートライン211−1〜3に共通に接続され、垂直走
査回路20から送出される所定の駆動パルスがこれらの
ゲートラインに印加されると、該転送用MOSFET2
03が各行ごとに順次動作するようになっている。
【0009】前記垂直信号線113−1〜3は、一方に
おいて、各列ごとに、光信号出力転送用MOSFET2
3−1〜3を介して、光信号出力蓄積用コンデンサ22
−1〜3の一方の電極に接続されるとともに、水平読み
出し選択用MOSFET25−1〜3を各々経て、出力
部27に接続された光信号出力ライン205に接続され
ている。
【0010】また、光信号出力ライン205には、送出
される映像信号をリセットするための水平読み出しリセ
ット用MOSFET26のドレインが接続されている。
水平読み出しリセット用MOSFET26のソースは、
光信号出力蓄積用コンデンサ22−1〜3の他方の電極
と接続しつつ、接地されている。そして、この水平読み
出しリセット用MOSFET26のゲート電極に所定の
駆動パルスが印加されると、水平読み出しリセット用M
OSFET26が動作するようになっている。
【0011】前記水平読み出し選択用MOSFET25
−1〜3の各々のゲート電極は、水平走査回路24にそ
れぞれ接続され、該水平走査回路24からそれぞれ送出
される水平駆動パルスによって水平読み出しが制御さ
れ、光信号出力蓄積用コンデンサ22−1〜3に一旦蓄
積された光信号出力を光信号出力ライン205に供給す
る。
【0012】前記光信号出力転送用MOSFET23−
1〜3の各ゲート電極はゲートライン206に共通接続
され、これに所定の駆動パルスが印加されると、光信号
出力転送用MOSFET23−1〜3が導通して光信号
出力をそれぞれ光信号出力蓄積用コンデンサ22−1〜
3に蓄積させる。
【0013】前記垂直信号線113−1〜3は、他方に
おいて、各列ごとに垂直信号線リセット用MOSFET
21−1〜3のドレインに接続されており、垂直信号線
リセット用MOSFET21−1〜3のソースは接地さ
れている。垂直信号線リセット用MOSFET21−1
〜3のゲート電極は共通接続され、これに所定の駆動パ
ルスが印加されると、垂直信号線リセット用MOSFE
T21−1〜3が導通状態となり垂直信号線113−1
〜3がリセットされる。
【0014】次に、前記従来の増幅型固体撮像装置の動
作について、説明する。
【0015】光生成電荷蓄積時には、垂直走査回路20
から転送ゲート電極11に正電圧が印加されており、B
PD201のP型半導体領域10とMISSIT202
のゲート電極8とが分離されていると同時に転送ゲート
電極11下の領域には電子が誘起されてこの領域が実効
的なドレイン領域となっている。光生成した正孔はBP
D201のP型半導体領域10に蓄積され、過剰の正孔
はP型半導体領域10より基板1にオーバーフローす
る。ゲート電極8にはソ−ス領域3及びドレイン領域
5,6に対して逆バイアス電圧が垂直走査回路20から
印加され、MISSIT202は遮断状態にある。ま
た、この時は、垂直信号線リセット用MOSFET21
−1〜3及び光信号出力転送用MOSFET23−1〜
3はオンしており、垂直信号線113−1〜3及び光信
号出力蓄積用コンデンサ22−1〜3は接地されてい
る。
【0016】信号読み出し時には、まず、選択された行
の転送ゲート電極11に垂直走査回路20から負電圧が
印加されて、BPD201のP型半導体領域10からゲ
−ト電極8下の領域に正孔が完全に転送される。P型半
導体領域10は空乏化しリセットされ次の光生成電荷蓄
積状態に入る。次に、転送ゲート電極11を正電圧に戻
しBPD201のP型半導体領域10とMISSIT2
02とを分離するとともに転送ゲート電極11下の領域
を実効的なドレイン領域とし、選択された行のゲ−ト電
極8には光生成電荷蓄積時の印加電圧よりも高い電圧を
印加してMISSIT202をオンさせる。更に垂直信
号線リセット用MOSFET21−1〜3をオフする
と、光信号出力蓄積用コンデンサ22−1〜3にはゲ−
ト電極8下の領域に転送された信号電荷である正孔数に
応じて増幅された電荷量が蓄積される。そこで、光信号
出力転送用MOSFET23−1〜3をオフし、水平走
査回路24で水平読み出し選択用MOSFET25−1
〜3を水平読み出しリセット用MOSFET26と同期
させて順次オンオフしていくと、選択された行の増幅さ
れた映像信号が出力部27から得られる。信号読み出し
後、垂直信号線リセット用MOSFET21−1〜3及
び光信号出力転送用MOSFET23−1〜3をオン
し、垂直信号線113−1〜3及び光信号出力蓄積用コ
ンデンサ22−1〜3をリセットする。
【0017】この信号読み出し動作はいわゆる非破壊読
み出し動作になっており、ゲ−ト電極8下に転送された
正孔は保存されたままなので、MISSIT202をリ
セットするにはゲ−ト電極8に読み出し時よりも高い電
圧を印加してゲ−ト電極8下の領域の正孔を基板1に排
出する必要がある。MISSIT202のリセット後、
同様の動作で次の行の読み出しを順次行う。
【0018】次に、従来の増幅型固体撮像装置の他の例
について、図11を参照して説明する。図11は、この
従来の増幅型固体撮像装置の1画素分の画素構造を示す
概略断面図であり、前記図9(a)に対応するものであ
る。図11において、図8乃至図10中の構成要素と同
一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0019】この従来の増幅型固体撮像装置は、図8乃
至図10に示す増幅型固体撮像装置と基本的には同一に
構成されているが、カラー用として構成されたものであ
る。すなわち、図11に示す増幅型固体撮像装置では、
画素部の2層メタル配線104,112,113の上
に、平坦化層16を介して黒フィルタ115及びカラー
フィルタ17が形成されており、他の構成については図
8乃至図10に示す増幅型固体撮像装置と同一である。
なお、図11中の17−1,17−2は、カラーフィル
タ17における異なる色の光を透過させるフィルタ部分
を示す。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前述したような増幅型
固体撮像装置においては、通常、読み出し動作は水平ブ
ランキング時間内に行われ、その決められた時間内に比
較的大きな増幅された電流が流れることから、各画素2
00がばらつきなく安定して読み出し動作をするよう
に、各画素200のMISSIT202のドレイン抵抗
を低減し画素ごとのドレイン抵抗のばらつきを抑える必
要がある。
【0021】そこで、前記従来の増幅型固体撮像装置で
は、前述したように、ドレイン領域5,6をシャントす
るための低抵抗のアルミニウム等からなる前記ドレイン
シャント配線112が設けられている。そして、開口率
を下げないようにするために、図8及び図9に示すよう
に、ドレインシャント配線112を画素分離領域上に積
層して設けている。
【0022】しかしながら、前記従来の増幅型固体撮像
装置では、ドレインシャント配線112にはドレイン領
域6と接触するコンタクト領域114があるため、アラ
イメント精度やコンタクト抵抗を考慮するとどうしても
開口率が低下せざるを得ないという問題点が生じてい
た。
【0023】また、図11に示すような従来のカラー用
固体撮像装置では、画素部の2層メタル配線104,1
12,113の上に平坦化層16を介して黒フィルタ1
15、カラーフィルタ17が形成されているため、フィ
ルタ115とBPD201のN+型半導体領域9の表面
(光電変換素子表面)との間の距離が長くならざるを得
ない。このため、特に斜め成分の入射光による混色が発
生しやすく、これを避けるために黒フィルタ115のパ
ターン幅を広くすると開口率が低下してしまうという別
の問題も存在していた。
【0024】なお、前記従来の増幅型固体撮像装置で
は、前述したように、ソース電極104及びドレインシ
ャント配線112が1層目の金属配線、垂直信号線11
3が2層目の金属配線となっており、これらの配線は工
程数が多く複雑な2層メタル配線プロセスを用いて形成
されているので、コストアップを免れなかった。
【0025】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、増幅部の1つの出力領域の寄生抵抗を低減しその抵
抗の画素ごとのばらつきを抑えることができ、しかも開
口率の高い固体撮像装置を提供することを1つの目的と
する。
【0026】さらに、本発明は、カラー用として構成し
た場合に、開口率を低下させることなく斜め成分の入射
光による混色の発生を防止することができる固体撮像装
置を提供することを他の目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による固体撮像装置は、同一半
導体基板上に複数の画素を有し、各画素が、入射光に応
じた信号電荷を生成する光電変換部と、当該画素ごとに
設けられ又は他の画素と共有される増幅部であって、前
記信号電荷に応じた増幅出力を生じる増幅部と、を有
し、前記増幅部が全体として複数存在し、前記各画素に
おいて、前記光電変換部の受光領域における表面層、及
び、前記増幅部の1つの出力領域が、互いに同電位とな
るように形成された、固体撮像装置において、前記光電
変換部により光電変換されるべき光の波長に関して透明
である透明導電膜が、前記各画素の前記光電変換部の前
記表面層の表面と接触して前記各画素の前記光電変換部
の前記表面層を電気的に共通接続するように、積層され
たものである。
【0028】なお、前記出力領域は、前記増幅部におけ
る増幅出力が得られる領域であり、具体的には、例え
ば、ドレイン領域、ソース領域、コレクタ領域、エミッ
タ領域などである。
【0029】前記第1の態様による固体撮像装置によれ
ば、前記透明導電膜が、前記光電変換部の前記表面層を
介して、前記複数の増幅部の各々の前記1つの出力領域
を共通接続することになり、これらの出力領域のシャン
ト配線として作用する。このため、前記透明導電膜によ
って、前記増幅部の1つの出力領域の寄生抵抗が低減さ
れその抵抗の画素ごとのばらつきが抑えられる。そし
て、透明導電膜は、前記光電変換部により光電変換され
るべき光の波長に関して透明であるので、開口率を何ら
低下させることがなく、前述した従来の固体撮像装置に
比べて開口率を高くすることができる。
【0030】本発明の第2の態様による固体撮像装置
は、前記第1の態様による固体撮像装置において、前記
各増幅部の前記出力領域が、前記半導体基板上で共通に
接続するように連続して形成されたものである。このよ
うに、記各増幅部の前記出力領域を前記半導体基板上で
共通に接続するように連続して形成しておけば、前記各
増幅部の前記出力領域の寄生抵抗が一層低下してその抵
抗の画素ごとのばらつきが一層抑えられるので、好まし
い。
【0031】本発明の第3の態様による固体撮像装置
は、前記第1又は第2の態様による固体撮像装置におい
て、前記透明導電膜が、前記複数の画素が形成されてい
る領域の略全域に渡って形成されたものである。この場
合には、前記透明導電膜の面積が大きくなって前記透明
導電膜の抵抗が小さくなるので、前記各増幅部の前記出
力領域の寄生抵抗が一層低下してその抵抗の画素ごとの
ばらつきが一層抑えられるので、好ましい。
【0032】本発明の第4の態様による固体撮像装置
は、前記第1乃至第3のいずれかの態様による固体撮像
装置において、前記透明導電膜が、前記各画素の前記光
電変換部の前記表面層の表面の略全域と接触するもので
ある。この場合には、前記透明導電膜と前記各画素の前
記光電変換部の前記表面層の表面との間の接触抵抗が小
さくなるので、前記各増幅部の前記出力領域の寄生抵抗
が一層低下してその抵抗の画素ごとのばらつきが一層抑
えられるので、好ましい。
【0033】本発明の第5の態様による固体撮像装置
は、前記第1乃至第4のいずれかの態様による固体撮像
装置において、不要な入射光を遮光するように前記透明
導電膜の上に黒フィルタが形成され、前記各画素の前記
光電変換部の受光領域に所定の色の光が入射するように
前記黒フィルタの上にカラーフィルタが積層されたもの
である。この場合には、カラー用固体撮像装置を得るこ
とができる。
【0034】本発明の第6の態様による固体撮像装置
は、前記第1乃至第4のいずれかの態様による固体撮像
装置において、前記透明導電膜と電気的に接続するとと
もに不要な入射光を遮光するように、前記透明導電膜上
に形成された導電性遮光膜を、更に備えたものである。
この場合には、前記導電性遮光膜が、不要な入射光を遮
光する遮光膜としての機能を果たすのみならず、前記透
明導電膜の抵抗を一層小さくする機能を果たすので、前
記各増幅部の前記出力領域の寄生抵抗が一層低下してそ
の抵抗の画素ごとのばらつきが一層抑えられるので、好
ましい。
【0035】本発明の第7の態様による固体撮像装置
は、前記第6の態様による固体撮像装置において、前記
各画素の前記光電変換部の受光領域に所定の色の光が入
射するように、前記導電性遮光膜の上にカラーフィルタ
が積層されたものである。この場合には、カラー用固体
撮像装置を得ることができる。しかも、前記導電性遮光
膜が不要な入射光を遮光するので、前述した従来の固体
撮像装置における黒フィルタが不要となり、光電変換部
の表面とカラーフィルタとの間の間隔が前述した従来の
固体撮像装置に比べて短くなる。このため、開口率を低
下させることなく斜め成分の入射光による混色の発生を
防止することができる。
【0036】前記第1乃至第7の態様による固体撮像装
置では、種々の画素構成を採用することができるもので
あるが、例えば、次の第8及び第9の態様のような画素
構成を採用することができる。
【0037】本発明の第8の態様による固体撮像装置
は、前記第1乃至第7のいずれかの態様による固体撮像
装置において、前記各画素が、前記光電変換部で生成さ
れた信号電荷を前記増幅部の制御領域に転送する転送制
御部を更に備えたものである。
【0038】本発明の第9の態様による固体撮像装置
は、前記第8の態様による固体撮像装置において、前記
各増幅部の前記制御領域へ転送された信号電荷を排出す
るとともに前記各増幅部の前記制御領域のバイアス電位
を制御する制御手段が、前記複数の増幅部に対してそれ
ぞれ設けられたものである。
【0039】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施の形態
による固体撮像装置について、図1及び図2を参照して
説明する。
【0040】図1は本実施の形態による増幅型固体撮像
装置の1画素分の画素構造を模式的に示す概略平面図、
図2(a)は図1中のA−A’線に沿った概略断面図、
図2(b)は図1中のB−B’線に沿った概略断面図で
ある。図1では、黒フィルタ115及びカラーフィルタ
17を省略している。これらの図面において、前記図8
乃至図11中の構成要素と同一又は対応する構成要素に
は同一符号を付している。
【0041】本実施の形態による固体撮像装置の回路構
成は、図10に示す従来の増幅型固体撮像装置の回路構
成と同一であり、そのまま図10を参照することができ
る。すなわち、本実施の形態による固体撮像装置におい
ても、図10に示すように、単位画素200は、入射光
に応じた信号電荷を生成する光電変換部としてのBPD
201と、画素200ごとに設けられ前記信号電荷に応
じた増幅出力を生じる増幅部としてのMISSIT20
2と、BPD201で生成された信号電荷をMIS型静
電誘導トランジスタ202の制御領域に転送する転送制
御部としての後述する転送ゲート電極11を有するpチ
ャネルMOSFET(以下、「転送用MOSFET」と
称す)203と、を備えている。また、本実施の形態に
よる固体撮像装置のこれ以外の回路構成についても、前
記従来の固体撮像装置と同一であり、ここではその重複
した説明は省略する。
【0042】図1及び図2を参照して本実施の形態によ
る固体撮像装置の各単位画素200の構造について説明
すると、これらの図において、1はP-型半導体基板、
2は基板1と反対導電型のN-型半導体層である。3は
MISSIT202のソ−ス領域、4はMISSIT2
02のソ−ス電極、5はMISSIT202のドレイン
領域、6はドレイン領域5よりは拡散深さの深い画素分
離領域を兼ねたMISSIT202のドレイン領域(N
+型拡散領域)、7はゲート絶縁膜、8はMISSIT
202のゲ−ト電極である。本実施の形態では、ドレイ
ン領域6は、全画素200に対して、共通に接続される
ように連続して形成されているが、必ずしも連続して形
成しなくてもよい。本実施の形態では、ドレイン領域
5,6がMISSIT202の1つの出力領域、ソ−ス
領域3が他の出力領域となっている。9はBPD201
の受光領域における表面層であるN+型半導体領域、1
0はBPD201となるP型半導体領域、11は光生成
された信号電荷をP型半導体領域10からゲート電極8
下の領域(MISSIT202の制御領域)に転送する
ための転送ゲート電極である。該転送ゲート電極11
は、絶縁層を介しゲート電極8と互いに重なるように設
けられている。
【0043】本実施の形態では、ソース電極4は、図
8、図9及び図11中のソ−ス電極104と異なり、遮
光膜も兼用するように垂直信号線(図10中の垂直信号
線113−1〜3に相当)としてパターニングされ、垂
直方向のMISSIT202のソース領域3を共通に接
続している。よって、本実施の形態では、2層目の金属
配線である図8、図9及び図11中の垂直信号線113
は削除されている。このように、ソ−ス電極4を遮光膜
も兼用するように垂直信号線としてパターニングして従
来の固体撮像装置における垂直信号線113を削除する
ことができるのは、後述するように透明導電膜12を設
けることによって図8、図9及び図11中のドレインシ
ャント配線112を削除することができることによるも
のである。
【0044】ゲート電極8は、水平方向に配列された画
素200に対して、それぞれ連続して形成されて共通に
接続されており、これらの接続ラインが図10中のゲー
トライン208−1〜3に相当している。同様に、転送
ゲート電極11は、水平方向に配列された画素200に
対して、それぞれ連続して形成されて共通に接続されて
おり、これらの接続ラインが図10中のゲートライン2
11−1〜3に相当している。
【0045】また、信号増幅用トランジスタであるMI
SSIT202のドレイン領域5,6及びBPD201
の受光領域における表面層であるN+型半導体領域9
は、同電位となるように互いに接して形成されている。
図8、図9及び図11中のドレインシャント配線112
に代えて、BPD201により光電変換されるべき光の
波長に関して透明である透明導電膜12が、各画素20
0のBPD201の表面層であるN+型半導体領域9の
表面と接触して各画素200のN+型半導体領域9を電
気的に共通接続するように、積層されている。本実施の
形態では、各画素200のN+型半導体領域9の表面の
略全域にコンタクトホール13を開孔し、層間絶縁膜1
4を介して透明導電膜12をBPD201の受光領域全
面に積層している。もっとも、透明導電膜12は、必ず
しも各画素200のN+型半導体領域9の表面の略全域
と接触しなくてもよい。また、本実施の形態では、透明
導電膜12は、複数の画素200が形成されている領域
の略全域に渡って形成されているが、必ずしもこの領域
の略全域に形成しなくてもよい。
【0046】透明導電膜12としては、例えば、金属酸
化物系のSnを添加した酸化インジウム、酸化スズ、A
lを添加した酸化亜鉛などを用いることができ、これら
はN型半導体なのでN+型半導体領域9と容易にオーミ
ックコンタクトがとれる。その他のN型半導体透明導電
膜にはCTO系(CdSnO3、Cd2SnO4)、Cd
In24、In2TeO6、WO3系、MoO3系等があ
り、これらも透明導電膜12として使用することができ
る。
【0047】本実施の形態による固体撮像装置はカラー
用として構成されており、不要な入射光を遮光するよう
に透明導電膜12の上に平坦化層16を介して黒フィル
タ115が形成され、各画素200のBPD201の受
光領域に所定の色の光が入射するように黒フィルタ11
5の上に平坦化層16を介してカラーフィルタ17が積
層されている。もっとも、黒フィルタ115及びカラー
フィルタ17を取り除いて、白黒用としてもよい。な
お、図2中の17−1,17−2は、カラーフィルタ1
7における異なる色の光を透過させるフィルタ部分を示
す。
【0048】本実施の形態によれば、透明導電膜12
が、BPD201の表面層であるN+型半導体領域9を
介して、各画素200のMISSIT202の1つの出
力領域であるドレイン領域5,6を共通接続することに
なり、各画素200のドレイン領域5,6のシャント配
線として作用する。このため、透明導電膜12によっ
て、増幅部であるMISSIT202のドレイン領域
5,6の寄生抵抗が低減されその抵抗の画素200ごと
のばらつきが抑制される。そして、透明導電膜12は、
BPD201により光電変換されるべき光の波長に関し
て透明であるので、開口率を何ら低下させることがな
く、前述した従来の固体撮像装置に比べて開口率を高く
することができる。
【0049】また、本実施の形態によれば、ドレイン領
域6が全画素200に対して共通に接続されるように連
続して形成されているので、各MISSIT202のド
レイン領域5,6の寄生抵抗が一層低下してその抵抗の
画素200ごとのばらつきが一層抑えられる。
【0050】また、本実施の形態によれば、透明導電膜
12が、複数の画素200が形成されている領域の略全
域に渡って形成されているので、透明導電膜12の面積
が大きくなって透明導電膜12の抵抗が小さくなるの
で、各MISSITのドレイン領域5,6の寄生抵抗が
一層低下してその抵抗の画素200ごとのばらつきが一
層抑えられる。
【0051】さらに、本実施の形態によれば、透明導電
膜12が各画素200のN+型半導体領域9の表面の略
全域と接触しているので、透明導電膜12とN+型半導
体領域9との間の接触抵抗が小さくなり、各MISSI
Tのドレイン領域5,6の寄生抵抗が一層低下してその
抵抗の画素200ごとのばらつきが一層抑えられる。
【0052】さらにまた、本実施の形態によれば、前述
したように透明導電膜12を設けることによって従来の
固体撮像装置における垂直信号線113を削除すること
ができるので、多層メタル配線プロセスが不要となり、
製造コストの低減を図ることができる。
【0053】次に、本発明の第2の実施の形態による固
体撮像装置について、図3及び図4を参照して説明す
る。
【0054】図3は本実施の形態による増幅型固体撮像
装置の2画素分の画素構造を模式的に示す概略平面図、
図4は図3中のC−C’線に沿った概略断面図である。
図3では、黒フィルタ115を省略している。これらの
図面において、前記図1及び図2中の構成要素と同一又
は対応する構成要素には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0055】本実施の形態による固体撮像装置は、前記
第1の実施の形態による固体撮像装置と基本的に同一に
構成されているが、以下の点で異なる。
【0056】すなわち、前記第1の実施の形態では、画
素200ごとに増幅部としてのMISSIT202が設
けられていたのに対し、本実施の形態では、図3及び図
4に示すように、マトリクス配置の垂直方向に隣合う2
つの画素が1つのMISSIT202を共有し、MIS
SIT202が2画素に1個形成されている画素構造と
なっており、前記第1の実施の形態よりも更に開口率が
高くなっている。なお、既に説明した動作からわかるよ
うに垂直方向に隣合う画素から同時に光信号出力を取り
出す必要がないので、垂直方向に隣合う2つの画素が1
つのMISSIT202を共有しても動作上支障は生じ
ない。また、本実施の形態では、コンタクトホール13
は、BPD201のN+型半導体領域9上の他に、画素
分離領域上にもとられている。さらに、透明導電膜12
と電気的に接続するとともに不要な入射光を遮光するよ
うに、導電性遮光膜15が透明導電膜12上にパターニ
ングされて形成されている。本実施の形態では、導電性
遮光膜15は、2層目のメタル配線とされ、透明導電膜
12とオーミックコンタクトがとられているが、その材
質は必ずしも金属に限定されるものではない。また、本
実施の形態では、導電性遮光膜15により不要な入射光
が遮光されるので、混色防止用の黒フィルタ115は設
けられていないとともに、ソ−ス電極4は遮光膜を兼用
するようにはパターニングされていない。なお、図4中
の17−1〜3は、カラーフィルタ17における異なる
色の光を透過させるフィルタ部分を示す。
【0057】本実施の形態によれば、前記第1の実施の
形態と同様の利点が得られる他、次の利点が得られる。
すなわち、本実施の形態によれば、導電性遮光膜15
が、不要な入射光を遮光する遮光膜としての機能を果た
すのみならず、透明導電膜12の抵抗を一層小さくする
機能を果たすので、MOSSIT202のドレイン領域
5,6の寄生抵抗が一層低下してその抵抗の画素ごと
(本実施の形態では、正確には、2画素ごと)のばらつ
きが一層抑えられる。また、本実施の形態によれば、導
電性遮光膜15が不要な入射光を遮光するので、黒フィ
ルタ115が不要となり、平坦化層16の膜厚を薄くす
ることことができる。このため、BPD201のN+
半導体領域9の表面とカラーフィルタ17との間の距離
が、前記第1の態様や図11に示した従来の場合に比べ
て短くなる。したがって、混色防止のために導電性遮光
膜15の線幅を広くする必要がなく、その結果、開口率
を低下させることなく斜め成分の入射光による混色の発
生を防止することができる。
【0058】なお、画素200ごとに増幅部としてのM
ISSIT202が設けられている前記第1の実施の形
態においても、導電性遮光膜15を設けて黒フィルタ1
15を取り除くなどすることによって、本実施の形態と
同様の構造を採用することができる。また、本実施の形
態においても、カラーフィルタ17を設けずに白黒用と
してもよい。
【0059】次に、本発明の第3の実施の形態による固
体撮像装置について、図5乃至図7を参照して説明す
る。
【0060】図5は本実施の形態による増幅型固体撮像
装置の1画素分の画素構造を模式的に示す概略平面図、
図6(a)は図5中のD−D’線に沿った概略断面図、
図6(b)は図5中のE−E’線に沿った概略断面図で
ある。図5では、カラーフィルタ317を省略してい
る。図7は、画素400を3×3のマトリクス状に配列
した場合の、本実施の形態による増幅型固体撮像装置の
回路図である。
【0061】本実施の形態による増幅型固体撮像装置で
は、図7に示すように、単位画素400は、入射光に応
じた信号電荷を生成する光電変換部としての埋め込み型
フォトダイオード(以下、「BPD」と称す)401
と、画素400ごとに設けられ前記信号電荷に応じた増
幅出力を生じる増幅部としての接合型電界効果トランジ
スタ(以下「JFET」と略す)402と、BPD40
1で生成された信号電荷をJFET402の制御領域
(ゲート領域330)に転送する転送制御部としての後
述する転送ゲート電極311を有するpチャネルMOS
FET(以下、「転送用MOSFET」と称す)403
と、JFET402の前記制御領域へ転送された信号電
荷(光生成電荷)を排出するとともにJFET402の
前記制御領域のバイアス電位を制御する制御部としての
pチャネルMOSFET(以下、「制御用MOSFE
T」と称す)404と、を備えている。
【0062】図5及び図6を参照して各単位画素400
の構造について説明すると、これらの図において、30
1はP-型半導体基板、302は基板301と反対導電
型のN-型半導体層である。303はJFET402の
ソース領域、304はJFET402のソ−ス電極、3
06は画素分離領域を兼ねたJFET402のドレイン
領域、330はP型半導体領域であるJFET402の
ゲート領域、333はN型半導体領域のJFET402
のチャネルである。本実施の形態では、ドレイン領域3
06は、全画素400に対して、共通に接続されるよう
に連続して形成されているが、必ずしも連続して形成し
なくてもよい。本実施の形態では、ドレイン領域306
がJFET402の1つの出力領域、ソ−ス領域303
が他の出力領域となっている。307はゲート絶縁膜、
309はBPD401の受光領域における表面層である
+型半導体領域、310はBPD401となるP型半
導体領域、311は光生成された信号電荷をP型半導体
領域310からゲート領域330(JFET402の制
御領域)に転送するための転送ゲート電極である。
【0063】ソース電極304は垂直信号線(図7中の
垂直信号線513−1〜3に相当)としてパターニング
され垂直方向のJFET402のソース領域303を共
通に接続している。
【0064】転送ゲート電極311は、水平方向に配列
された画素400に対して、それぞれ連続して形成され
て共通に接続されており、これらの接続ラインが図7中
のゲートライン411−1〜3に相当している。
【0065】また、信号増幅用トランジスタであるJF
ET402のドレイン領域306及びBPD401の受
光領域における表面層であるN+型半導体領域309
は、同電位となるように互いに接して形成されている。
BPD401により光電変換されるべき光の波長に関し
て透明である透明導電膜312が、各画素400のBP
D401の表面層であるN+型半導体領域309の表面
と接触して各画素400のN+型半導体領域309を電
気的に共通接続するように、積層されている。透明導電
膜312も、前述した透明導電膜12と同様にN型半導
体を用いることができる。本実施の形態では、各画素4
00のN+型半導体領域309の表面の略全域にコンタ
クトホール313を開孔し、層間絶縁膜314を介して
透明導電膜312をBPD401の受光領域全面に積層
している。もっとも、透明導電膜312は、必ずしも各
画素400のN+型半導体領域9の表面の略全域と接触
しなくてもよい。また、本実施の形態では、透明導電膜
312は、複数の画素400が形成されている領域の略
全域に渡って形成されているが、必ずしもこの領域の略
全域に形成しなくてもよい。
【0066】また、図5及び図6において、331はゲ
ート電極、332はP型領域であり、これらはJFET
402のゲート領域330とともに前記制御用MOSF
ET(pチャネルMOSFET)404を構成してい
る。ゲート電極331は、水平方向に配列された画素4
00に対して、それぞれ連続して形成されて共通に接続
されており、これらの接続ラインが図7中のゲートライ
ン412−1〜3に相当している。P型領域332は、
1層目メタル配線350及び2層目メタル配線334に
より、水平方向に配列された画素400に対してそれぞ
れ共通に接続されており、これらのメタル配線350,
334が図7中のゲートライン413−1〜3に相当し
ている。
【0067】また、透明導電膜312と電気的に接続す
るとともに不要な入射光を遮光するように、導電性遮光
膜319が透明導電膜312上にパターニングされて形
成されている。本実施の形態では、導電性遮光膜319
は、3層目のメタル配線とされ、透明導電膜312とオ
ーミックコンタクトがとられているが、その材質は必ず
しも金属に限定されるものではない。本実施の形態によ
る固体撮像装置はカラー用として構成されており、各画
素400のBPD401の受光領域に所定の色の光が入
射するように導電性遮光膜319の上に平坦化層316
を介してカラーフィルタ317が積層されている。もっ
とも、カラーフィルタ317を取り除いて、白黒用とし
てもよい。また、導電性遮光膜319を形成せずに、前
記第1の実施の形態と同様に黒フィルタを形成してもよ
い。なお、図6中の317−1,317−2は、カラー
フィルタ317における異なる色の光を透過させるフィ
ルタ部分を示す。
【0068】再び図7を参照すると、画素部以外の構成
は図10に示す構成と実質的に同じになっている。すな
わち、各画素400のJFET402のソ−ス領域30
3は、前述したように、マトリクス配置の垂直方向の各
列ごとに垂直信号線513−1〜3に共通に接続されて
いる。また、JFET402のドレイン領域306及び
BPD401のカソードは、前述した構造により全画素
共通に接続され、さらに電源電圧405に接続されてい
る。前述した構造により、回路構成上は、各画素400
のBPD401のアノード側は転送用MOSFET40
3のソ−ス領域又はドレイン領域に接続され、JFET
402のゲート領域330は転送用MOSFET403
のドレイン領域又はソ−ス領域と制御用MOSFET4
04とに接続されていることになる。各画素400の転
送ゲート電極311は、前述したようにマトリクス配置
の水平方向の各行ごとにゲートライン411−1〜3に
共通に接続され、垂直走査回路20から送出される所定
の駆動パルスがこれらのゲートラインに印加されると、
該転送用MOSFET403が各行ごとに順次動作する
ようになっている。各画素200の制御用MOSFET
404のゲート電極331は、前述したようにマトリク
ス配置の水平方向の各行ごとにゲートライン412−1
〜3に共通に接続され、垂直走査回路20から送出され
る所定の駆動パルスがこれらのゲートラインに印加され
ると、該制御用MOSFET404が各行ごとに順次動
作するようになっている。各画素200の制御用MOS
FET404のP型領域332は、前述したようにマト
リクス配置の水平方向の各行ごとにゲートライン413
−1〜3に共通に接続され、垂直走査回路20から送出
される所定の駆動パルスがこれらのゲートラインに印加
される。この駆動パルスは、転送用MOSFET403
を介してJFET402のゲート電位を制御するための
ものである。
【0069】前記垂直信号線513−1〜3は、一方に
おいて、各列ごとに、光信号出力転送用MOSFET3
23−1〜3を介して、光信号出力蓄積用コンデンサ3
22−1〜3の一方の電極に接続されるとともに、水平
読み出し選択用MOSFET325−1〜3を各々経
て、出力部327に接続された光信号出力ライン406
に接続されている。
【0070】また、光信号出力ライン406には、送出
される映像信号をリセットするための水平読み出しリセ
ット用MOSFET326のドレインが接続されてい
る。水平読み出しリセット用MOSFET326のソー
スは、光信号出力蓄積用コンデンサ322−1〜3の他
方の電極と接続しつつ、接地されている。そして、この
水平読み出しリセット用MOSFET326のゲート電
極に所定の駆動パルスが印加されると、水平読み出しリ
セット用MOSFET326が動作するようになってい
る。
【0071】前記水平読み出し選択用MOSFET32
5−1〜3の各々のゲート電極は、水平走査回路324
にそれぞれ接続され、該水平走査回路324からそれぞ
れ送出される水平駆動パルスによって水平読み出しが制
御され、光信号出力蓄積用コンデンサ322−1〜3に
一旦蓄積された光信号出力を光信号出力ライン406に
供給する。
【0072】前記光信号出力転送用MOSFET323
−1〜3の各ゲート電極はゲートライン407に共通接
続され、これに所定の駆動パルスが印加されると、光信
号出力転送用MOSFET323−1〜3が導通して光
信号出力をそれぞれ光信号出力蓄積用コンデンサ322
−1〜3に蓄積させる。
【0073】前記垂直信号線513−1〜3は、他方に
おいて、各列ごとに垂直信号線リセット用MOSFET
321−1〜3のドレインに接続されており、垂直信号
線リセット用MOSFET321−1〜3のソースは接
地されている。垂直信号線リセット用MOSFET32
1−1〜3のゲート電極は共通接続され、これに所定の
駆動パルスが印加されると、垂直信号線リセット用MO
SFET321−1〜3が導通状態となり垂直信号線5
13−1〜3がリセットされる。
【0074】次に、本実施の形態による増幅型固体撮像
装置の動作について、説明する。
【0075】光生成電荷蓄積時には、垂直走査回路32
0から転送ゲート電極311に転送用MOSFET40
3がオフする電圧が印加されており、BPD401とJ
FET402のゲート領域330とが分離されている。
光生成した正孔はBPD401のP型半導体領域310
に蓄積され、過剰の正孔はP型半導体領域310より基
板1にオーバーフローする。制御用MOSFET404
のゲート電極331には制御用MOSFET404がオ
ンする電圧が垂直走査回路320から印加され、制御用
MOSFET404のP型領域332にはメタル配線3
34,350を介してJFET402がオフするバイア
ス電圧が垂直走査回路20から印加され、JFET40
2は遮断状態にある。また、この時は、垂直信号線リセ
ット用MOSFET321−1〜3及び光信号出力転送
用MOSFET323−1〜3はオンしており、垂直信
号線513−1〜3及び光信号出力蓄積用コンデンサ3
22−1〜3は接地されている。
【0076】信号読み出し時には、まず選択された行の
制御用MOSFET404のP型領域332にJFET
402がオンするバイアス電圧が印加されてJFET4
02がオン状態になった後に、制御用MOSFET40
4のゲート電極331に制御用MOSFET404がオ
フする電圧が印加されてJFET402のゲート領域3
30がフローティングになる。次に、垂直走査回路32
0から転送ゲート電極311に転送用MOSFET40
3がオンする電圧が印加されて、BPD401のP型半
導体領域310からJFET402のゲ−ト領域330
に正孔が完全に転送される。その後、転送ゲート電極3
11に転送用MOSFET403がオフする電圧を印加
して転送用MOSFET403をオフし、BPD401
とJFET402とを分離する。P型半導体領域310
は空乏化しリセットされ次の光生成電荷蓄積状態に入
る。更に垂直信号線リセット用MOSFET321−1
〜3をオフすると、光信号出力蓄積用コンデンサ322
−1〜3にはJFET402のゲ−ト領域330に転送
された信号電荷である正孔数に応じて増幅された電荷量
が蓄積される。そこで、光信号出力転送用MOSFET
323−1〜3をオフし、水平走査回路324で水平読
み出し選択用MOSFET325−1〜3を水平読み出
しリセット用MOSFET326と同期させて順次オン
オフしていくと、選択された行の増幅された映像信号が
出力部327から得られる。信号読み出し後、転送ゲー
ト電極311に転送用MOSFET403がオンする電
圧が印加され、制御用MOSFET404のP型領域3
32にJFET402がオフするバイアス電圧が印加さ
れると、JFET402のゲート領域330に転送され
た信号電荷が排出されるとともにJFET402は遮断
状態になる。また、垂直信号線リセット用MOSFET
21−1〜3及び光信号出力転送用MOSFET23−
1〜3をオンし、垂直信号線113−1〜3及び光信号
出力蓄積用コンデンサ22−1〜3をリセットする。そ
の後、同様の動作で次の行の読み出しを順次行う。
【0077】本実施の形態によっても、前記第1及び第
2の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0078】なお、前記第3の実施の形態による固体撮
像装置を、前記第2の実施の形態と同様に、マトリクス
配置の垂直方向に隣合う2つの画素が1つのJFET4
02を共有し、JFET402が2画素に1個形成され
る画素構造を持つように、変形することができる。この
場合、制御用MOSFET404は、JFET402に
対して1対1に設ければよい。
【0079】以上本発明の各実施の形態について説明し
たが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもので
はない。
【0080】例えば、前記第1乃至第3実施の形態では
ドレイン領域5,6又は306をシャントする透明導電
膜12又は312としてN型半導体を使用しているが、
BPD201,401と信号増幅用トランジスタ20
2,402が反対の導電型で形成されている画素構造で
は、透明導電膜12又は312として例えばNiO系あ
るいはIrO系などのP型半導体酸化物を使用すれば同
様の効果が得られることは明らかである。
【0081】また、前記各実施の形態では、画素構造と
して、BPD201又は401とMISSIT202あ
るいはJFET402との複合構成を採用した例を示し
たが、本発明は、これに限定されることなく、増幅型固
体撮像装置の画素として機能する素子構成、例えば、B
PDとバイポーラトランジスタから成る画素構造におけ
る、全画素共通に接続される1つの出力領域の寄生抵抗
低減に対しても適用することができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
増幅部の1つの出力領域の寄生抵抗を低減しその抵抗の
画素ごとのばらつきを抑えることができ、しかも開口率
の高い固体撮像装置を提供することができる。
【0083】また、カラー用として構成した場合に、開
口率を低下させることなく斜め成分の入射光による混色
の発生を防止することができる固体撮像装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による増幅型固体撮
像装置の1画素分の画素構造を模式的に示す概略平面図
である。
【図2】図1に示す画素構造の概略断面図であり、図2
(a)は図1中のA−A’線に沿った概略断面図、図2
(b)は図1中のB−B’線に沿った概略断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置
の2画素分の画素構造を模式的に示す概略平面図であ
る。
【図4】図4は図3中のC−C’線に沿った概略断面図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態による増幅型固体撮
像装置の1画素分の画素構造を模式的に示す概略平面図
である。
【図6】図5に示す画素構造の概略断面図であり、図6
(a)は図5中のD−D’線に沿った概略断面図、図6
(b)は図5中のE−E’線に沿った概略断面図であ
る。
【図7】画素を3×3のマトリクス状に配列した場合
の、本発明の第3の実施の形態による増幅型固体撮像装
置の回路図である。
【図8】従来の増幅型固体撮像装置の1画素分の画素構
造を模式的に示す概略平面図である。
【図9】図8に示す画素構造の概略断面図であり、図9
(a)は図8中のF−F’線に沿った概略断面図、図9
(b)は図8中のG−G’線に沿った概略断面図であ
る。
【図10】画素を3×3のマトリクス状に配列した場合
の、前記従来の増幅型固体撮像装置の回路図である。
【図11】他の従来の増幅型固体撮像装置の1画素分の
画素構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,301 基板 2,302 半導体層 3,303 ソ−ス領域 4,304 ソ−ス電極 5 ドレイン領域 6,306 画素分離領域を兼ねたドレイン領域 7,307 ゲート絶縁膜 8,331 ゲ−ト電極 9,309 埋め込みフォトダイオード表面半導体層 10,310 半導体領域 11,311 転送ゲート電極 12,312 透明導電膜 13,313 コンタクトホール 14,314 層間絶縁膜 15,319 導電性遮光膜 16,316 平坦化層 17,317 カラーフィルタ 115 黒フィルタ 200,400 画素 201,401 埋め込み型フォトダイオード 202 MISSIT 203,403 転送用MOSFET 330 ゲート領域 332 P型領域 402 JFET 404 制御用MOSFET

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体基板上に複数の画素を有し、 各画素が、入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換
    部と、当該画素ごとに設けられ又は他の画素と共有され
    る増幅部であって、前記信号電荷に応じた増幅出力を生
    じる増幅部と、を有し、 前記増幅部が全体として複数存在し、 前記各画素において、前記光電変換部の受光領域におけ
    る表面層、及び、前記増幅部の1つの出力領域が、互い
    に同電位となるように形成された、 固体撮像装置において、 前記光電変換部により光電変換されるべき光の波長に関
    して透明である透明導電膜が、前記各画素の前記光電変
    換部の前記表面層の表面と接触して前記各画素の前記光
    電変換部の前記表面層を電気的に共通接続するように、
    積層された、 ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記各増幅部の前記出力領域が、前記半
    導体基板上で共通に接続するように連続して形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記透明導電膜が、前記複数の画素が形
    成されている領域の略全域に渡って形成されたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記透明導電膜が、前記各画素の前記光
    電変換部の前記表面層の表面の略全域と接触することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の固体撮像
    装置。
  5. 【請求項5】 不要な入射光を遮光するように、前記透
    明導電膜の上に黒フィルタが形成され、 前記各画素の前記光電変換部の受光領域に所定の色の光
    が入射するように、前記黒フィルタの上にカラーフィル
    タが積層されたことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記透明導電膜と電気的に接続するとと
    もに不要な入射光を遮光するように、前記透明導電膜上
    に形成された導電性遮光膜を、更に備えたことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記各画素の前記光電変換部の受光領域
    に所定の色の光が入射するように、前記導電性遮光膜の
    上にカラーフィルタが積層されたことを特徴とする請求
    項6記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記各画素が、前記光電変換部で生成さ
    れた信号電荷を前記増幅部の制御領域に転送する転送制
    御部を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記各増幅部の前記制御領域へ転送され
    た信号電荷を排出するとともに前記各増幅部の前記制御
    領域のバイアス電位を制御する制御手段が、前記複数の
    増幅部に対してそれぞれ設けられたことを特徴とする請
    求項8記載の固体撮像装置。
JP7273481A 1995-09-27 1995-09-27 固体撮像装置 Pending JPH0992809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7273481A JPH0992809A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 固体撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7273481A JPH0992809A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 固体撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0992809A true JPH0992809A (ja) 1997-04-04

Family

ID=17528514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7273481A Pending JPH0992809A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 固体撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0992809A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518703A (ja) * 1997-09-26 2001-10-16 インテル・コーポレーション ピクセルのカラー応答度を変える遮光層の使用方法および装置
JP2006313846A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Pentax Corp 撮像素子
WO2006130544A1 (en) * 2005-06-01 2006-12-07 Eastman Kodak Company Identical/symmetrical metal shielding
JP2016034101A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 キヤノン株式会社 光電変換装置、光電変換システム
US10784299B2 (en) 2017-10-13 2020-09-22 Canon Kabushiki Kaisha Photoelectric conversion apparatus and equipment

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518703A (ja) * 1997-09-26 2001-10-16 インテル・コーポレーション ピクセルのカラー応答度を変える遮光層の使用方法および装置
JP2006313846A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Pentax Corp 撮像素子
WO2006130544A1 (en) * 2005-06-01 2006-12-07 Eastman Kodak Company Identical/symmetrical metal shielding
JP2016034101A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 キヤノン株式会社 光電変換装置、光電変換システム
US10784299B2 (en) 2017-10-13 2020-09-22 Canon Kabushiki Kaisha Photoelectric conversion apparatus and equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10020340B2 (en) Solid-state image sensing element and imaging system
US9559242B2 (en) Back-illuminated type solid-state imaging device
JP3412390B2 (ja) 光電変換装置
US7515187B2 (en) Photoelectric conversion film-stacked type solid-state imaging device
JPH01147861A (ja) 固体撮像装置
US7064362B2 (en) Photodetector of an image sensor
JPH08250697A (ja) 増幅型光電変換素子及びそれを用いた増幅型固体撮像装置
JPH0992809A (ja) 固体撮像装置
JPH09275201A (ja) 固体撮像素子
US11647641B2 (en) Photo-sensitive device and a method for light detection in a photo-sensitive device
JP2001189441A (ja) 光電変換装置
JP2002151673A (ja) 固体撮像素子
JP3180742B2 (ja) Ccd型固体撮像装置及びその製造方法
JPH0430577A (ja) 固体撮像素子
JPH0821704B2 (ja) 固体撮像素子
JPH09121045A (ja) 固体撮像装置
JP2540834B2 (ja) Mos型イメ−ジセンサ
US20110031574A1 (en) Solid-state imaging device, imaging apparatus, and manufacturing method of solid-state imaging device
McNutt et al. Schottky-barrier infrared focal plane arrays with novel readout structures
JPH0831585B2 (ja) 固体撮像装置
JPH04283965A (ja) 固体撮像素子
JPH0430576A (ja) 固体撮像素子
JPH05176112A (ja) ラインセンサ
JPH1027896A (ja) 固体撮像素子
JPH0773346B2 (ja) 接合電界効果型固体撮像装置とその駆動方法