JPH099260A - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JPH099260A
JPH099260A JP15455495A JP15455495A JPH099260A JP H099260 A JPH099260 A JP H099260A JP 15455495 A JP15455495 A JP 15455495A JP 15455495 A JP15455495 A JP 15455495A JP H099260 A JPH099260 A JP H099260A
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block
low
fifo
spatial filter
compressor
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JP15455495A
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Inventor
Takashi Mizuta
貴士 水田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】再生画像に対する全体の画質評価の低下とか、
静止部の解像度変動を防止する。 【構成】AD変換された動画像データを可変ローパス空
間フィルタ12で2次元ブロック単位でその低周波成分
を通過させたあと、圧縮器13で高能率符号化処理を施
したうえで、FIFOメモリ14に一時的に蓄積し、F
IFOメモリ14での圧縮データ蓄積量をFIFO監視
器15で監視し、その監視データであるFIFO蓄積情
報17と、圧縮器13からのブロック単位毎のブロック
アクティビティ情報18とを帯域制御器16に入力し、
帯域制御器16からはブロック毎のカットオフ周波数を
可変ローパス空間フィルタ12に設定指示する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像信号を高能率符
号化(ディジタル化された動画像信号の圧縮)処理する
動画像符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、膨大な情報量を帯域圧縮して扱う
ことはISDN、LANといった通信メディアとか、C
DーROM、DCC,MDといった蓄積メディアとか、
放送メディアといった伝達メディア、あるいはそれらの
融合体であるマルチメディアシステムなどの分野で必要
不可欠なものとなってきている。そして、このような情
報の中で例えばテレビカメラで撮像された動画像をディ
ジタル信号として扱いこれを圧縮つまり高能率符号化す
る動画像符号化装置として図3に示されるものがある。
【0003】図3において、31はアナログ動画像信号
をディジタル変換するAD変換器、32はAD変換され
た動画像信号にノイズの除去とか帯域制限という前処理
をするものでデジタルフィルタで構成されカットオフ周
波数が可変できる可変ローパスフィルタ、33は高能率
符号化処理を施す圧縮器、34は圧縮データを一時的に
蓄積するFIFOメモリ、35はFIFOメモリ34内
の圧縮データ蓄積量を監視するFIFO監視器、36は
FIFO監視器35から出力されるFIFO蓄積情報3
7に基づいて帯域制御情報38を可変ローパスフィルタ
32に与えてその帯域制御情報38に対応した帯域に動
画像信号を制限するためそのカットオフ周波数の可変を
指示する帯域制御器である。
【0004】以上のように構成された動画像符号化装置
の動作を説明する。
【0005】動画像信号は、AD変換器31でディジタ
ル動画像データに変換されたのち、可変ローパスフィル
タ32で圧縮器33で直交変換を行う際の空間周波数の
エネルギー削減が効率よくできるように余剰の高周波成
分を除去するためそれのカットオフ周波数に従って例え
ば細かい縦縞とか横縞などの高周波成分を除去され粗い
縦縞とか横縞などの低周波成分のみが取り出される。つ
まり動画像信号の帯域が低周波成分に制限される。こう
して、低周波成分だけとされたディジタル動画像データ
は圧縮器33でハイブリッド符号化、すなわち画面内
(空間的)相関関係による圧縮〔1画面の動画像につい
て正方形の画素ブロックに分割し正方形の画素ブロック
毎の直交変換、変換後の量子化による符号化処理〕で空
間方向の冗長度が削減されて圧縮され、画面間(時間
的)相関関係による圧縮〔静止部と動き部とを検出し、
静止部および動き部での動きベクトルの符号化処理〕で
時間方向の冗長度が削減されて圧縮され、さらにエント
ロピー符号化されたうえで出力される。圧縮されたディ
ジタル動画像データは送信バッファとしてのFIFOメ
モリ34で一時的に蓄積されたあとビット・ストリーム
出力として出力される。ここで、ディジタル動画像デー
タをFIFOメモリ34で一時的に蓄積させるのは、デ
ィジタル動画像データが圧縮器33から画面毎の圧縮処
理が完了する度にFIFOメモリ34にバースト状に出
力されるために、FIFOメモリ34で一時的に蓄積し
てから一定レートのビット・ストリーム出力を得るため
である。ここでバースト状にディジタル動画像データが
出力されるのは、圧縮器33の入力レートと出力レート
とに大きな差があり、例えば入力レートが216Mbp
sであり、これが6Mbpsに圧縮されると入出力のレ
ート差は40倍近くになり、したがって、圧縮器33が
入力のレートで動作していると出力はバースト状になる
わけである。
【0006】FIFOメモリ34内における圧縮された
ディジタル動画像データの蓄積状態は、FIFO監視器
35によってリアルタイムに監視されている。FIFO
監視器35はFIFOメモリ34内のデータの蓄積状態
に関わるFIFO蓄積情報37を常時出力している。こ
のFIFO蓄積情報37は圧縮器33の内部の量子化部
331に受け渡される。圧縮器33内の量子化部331
ではFIFO蓄積情報37に基づいて量子化係数を変化
させる。例えばFIFO蓄積量が多いときは量子化係数
を大にして圧縮データの量を少なくし、FIFO情報量
が少ないときは量子化係数を小にして圧縮データの量を
多くする。このようにして、FIFOメモリ34、FI
FO監視器35、圧縮器33からなるループでFIFO
メモリ34内の圧縮データの蓄積量つまりFIFO蓄積
量がアンダーフローやオーバーフローすることが無いよ
うにする粗い制御ループが構成されている。ここで、F
IFO蓄積量がアンダーフローすると画面が不足し、オ
ーバフローすると画面が切れたりするという不具合があ
る。この制御は画面内相関関係も画面間相関関係も含む
ものである。
【0007】さらに、FIFO蓄積情報37は帯域制御
器36にも入力される。帯域制御器36では、FIFO
蓄積情報37を監視しており、FIFO蓄積量が増加方
向にあるとき、帯域制御情報38により可変ローパスフ
ィルタ32に対してカットオフ周波数を低周波側に設定
するよう指示し、FIFO蓄積量が減少方向にあると
き、帯域制御情報38により可変ローパスフィルタ32
に対してカットオフ周波数を高周波側に設定するよう指
示する。このようにして、入力された動画像信号に高周
波成分が多く存在したために圧縮器33からFIFOメ
モリ34に与えられる圧縮されたディジタル動画像デー
タの生成量が多くなれば可変ローパスフィルタ32によ
ってディジタル動画像データに含まれる高周波成分をよ
り多く除去することにより圧縮器33でのデータ圧縮効
率つまり元の動画像信号が有する冗長な情報量の削減率
を上昇させることによって、高能率符号化に特有のブロ
ック歪〔画面内相関関係による圧縮において離散コサイ
ン変換(DCT)などのブロック毎に符号化を行う方式
でブロック間の画質の差異がある場合にブロック輪郭が
見えることであり画質劣化の原因となる〕が軽減される
ことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の構成で
は、圧縮器33からの圧縮データの生成符号量によって
のみ強制的に可変ローパスフィルタ32でディジタル動
画像データの高周波成分が除去されることになるため、
圧縮器33からの圧縮データの生成符号量を増加させる
もう一つの要因である、動画像信号の各画面間での「動
き量」の増大に対しても上述した制御ループが作用す
る。したがって、ディジタル動画像データの高周波成分
が少なくても動き量の大きいシーケンスを持つ動画像信
号に対しても可変ローパスフィルタ32が高周波成分を
除去する方向に作用してしまうため、動き部においての
高周波成分のみならず動き量の少ない物体とか背景とい
ったような静止部においても高周波成分が除去されてし
まうことになっていた。
【0009】しかしながら、動き部とは異なって、人間
の視覚上の解像力が高くなる静止部の高周波成分も除去
されてしまうのではその静止部での解像度が悪くなるか
ら再生画像に対しての全体的な画質評価を大きく低下さ
せてしまうという課題があることに加えて、動き量の変
動によって可変ローパスフィルタ32のカットオフ周波
数が上述したように変動してしまうから、静止部での解
像度が動き量の変動によって変化してしまい、結果とし
て得られた再生画像がきわめて不自然な画像となってし
まうという課題をも有していた。
【0010】本発明は、上述した課題を解決するため、
人間の視覚上の解像力が低くなる動き部を検出して、動
き部に対しては選択的にローパスフィルタをカットオフ
周波数を低周波側に設定して高周波成分を除去すること
によってブロック歪を軽減すると同時に、人間の視覚上
の解像力が高くなる静止部ではローパスフィルタを高周
波側に設定して解像度を保持して、再生画像に対する全
体的な画質評価の低下や、動き量に依存した静止部の解
像度変動を起こさない動画像符号化装置を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の動画像符号化装置は、ディジタル動画像デー
タを2次元ブロック単位でその低周波成分を通過させ、
そのカットオフ周波数が前記ブロック単位で可変できる
可変ローパス空間フィルタと、前記可変ローパス空間フ
ィルタから出力される動画像データに高能率符号化処理
を施す圧縮手段と、前記圧縮手段から出力される圧縮デ
ータを一時的に蓄える送信バッファと、前記送信バッフ
ァの圧縮データ蓄積量を検出する圧縮データ蓄積量監視
手段と、前記監視手段から出力される蓄積情報と、前記
圧縮手段からブロック単位に出力されるブロックアクテ
ィビティ情報を入力し、前記ブロック毎のカットオフ周
波数を前記可変ローパス空間フィルタに指示する帯域制
御手段とを備える。
【0012】
【作用】この構成によって、人間の視覚上の解像力が低
くなる動き部を検出して、動き部に対して選択的にロー
パスフィルタを強くかけて高周波成分を除去し、ブロッ
ク歪を軽減すると同時に、人間の視覚上の解像力が高く
なる静止部ではローパスフィルタを弱くかけて解像度を
保持して、再生画像に対する全体的な画質評価の低下
や、動き量に依存した静止部の解像度変動を防止でき
る。すなわち、AD変換されたディジタル動画像データ
は、前フレームのブロック単位のブロックアクティビテ
ィ情報により、アクティビティの高い「動き部」のブロ
ックにはローパスフィルタのカットオフ周波数を低周波
側に設定した帯域制限を受け、アクティビティの低い
「静止部」のブロックにはローパスフィルタのカットオ
フ周波数を高周波側に設定した帯域制限を受ける。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳しく説明する。
【0014】(実施例1)図1は本発明の実施例1に係
る動画像符号化装置のブロック図であり、図1を参照し
て、11はアナログ動画像信号をディジタル変換するA
D変換器、12はディジタルフィルタで構成されたもの
でカットオフ周波数に従って動画像信号に含まれる高周
波成分を除去する一方、低周波成分を2次元ブロック単
位で通過させるとともに、そのカットオフ周波数が外部
から与えられる帯域制御情報19による指示で可変設定
される可変ローパス空間フィルタである。ここで、2次
元ブロック単位とは、例えば720×480の画素で1
画面を構成する動画像信号のうち、例えば8×8画素ブ
ロック単位のことでありAD変換器11から可変ローパ
ス空間フィルタ12には1画面分の動画像信号が与えら
れるものではなくその2次元ブロック単位の画素に係る
動画像信号が与えられる。
【0015】13は高能率符号化処理つまりディジタル
動画像データに対して圧縮処理を施すものであって量子
化部131、動きベクトル検出部132およびブロック
アクティビティ検出部133を備えた圧縮器である。こ
の圧縮器13の他の内部構成は省略している。14は圧
縮器13で圧縮されたディジタル動画像データを一時的
に蓄える送信バッファとしてのFIFOメモリ、15は
FIFOメモリ14に一時的に蓄積されているデータの
蓄積量を検出しその検出データをFIFO蓄積情報17
として出力する蓄積情報監視手段としてのFIFO監視
器、16はFIFO監視器15から出力されてくるFI
FO蓄積情報17と、圧縮器13内のブロックアクティ
ビティ検出部133からブロック単位に出力されてくる
ブロックアクティビティ情報18とを入力し、これら情
報17,18に基づいて帯域制御情報19を生成すると
ともに、この生成した帯域制御情報19でもって可変ロ
ーパス空間フィルタ12に対して前記ブロック単位(こ
れについて前述の通り)毎のカットオフ周波数を指示す
るようになっている。
【0016】以上のように構成された実施例1の動画像
符号化装置の動作を説明する。
【0017】アナログ動画像信号は、2次元のブロック
単位毎にAD変換器11でディジタル動画像データに変
換されたのち、次段の圧縮器13での空間周波数のエネ
ルギー削減効率のため可変ローパス空間フィルタ12で
各ブロック単位毎に空間周波数の余剰の高周波成分が除
去され低周波成分だけが通過されるという帯域制限を受
けたのち圧縮器13に入力されて、ここで圧縮処理を施
される。圧縮されたディジタル動画像データは、圧縮器
13から画面毎の圧縮処理が完了する度毎に前述の通り
バースト状に出力されるので、一定レートのビット・ス
トリーム出力を得るためにFIFOメモリ14に一時的
に蓄えられる。
【0018】FIFOメモリ14内での圧縮ディジタル
動画像データの蓄積状態は、FIFO監視器15によっ
てリアルタイムに監視されている。FIFO監視器15
はこのFIFOメモリ14内でのデータの蓄積情報をF
IFO蓄積情報17として常時出力するとともに、圧縮
器13の内部の量子化部131にも出力する。量子化部
131ではFIFO蓄積情報17に基づいて量子化係数
を変化させる。このようにしてFIFOメモリ14内で
のデータの蓄積量がアンダーフローやオーバーフローす
ることが無いように粗い制御ループが構成されることに
なる。
【0019】一方、圧縮器13内の動きベクトル検出部
132は、入力画像の画面間でブロック単位の変位量を
計算し、高能率符号化に必要な動きベクトルを生成す
る。この動きベクトルは、同じく圧縮器13内のブロッ
クアクティビティ検出部133に入力され、その動きベ
クトル量からブロック単位毎の動き強度つまりアクティ
ビティ(画面間で画像が動きベクトルであらわされるデ
ータとして動いた方向とその動き量とのうち、動き量の
こと)が算出され、算出されたアクティビティがブロッ
クアクティビティ情報18として出力される。そして、
FIFO蓄積情報17とブロックアクティビティ情報1
8とが帯域制御器16に入力される。
【0020】帯域制御器16では、FIFO蓄積情報1
7に基づいてFIFO蓄積量が増加方向にあるときには
可変ローパス空間フィルタ12に対してカットオフ周波
数を低周波側に設定するよう指示する帯域制御情報19
を出力し、FIFO蓄積量が減少方向にあるときには可
変ローパス空間フィルタ12に対してカットオフ周波数
を高周波側に設定するよう指示する帯域制御情報19を
出力する。したがって、入力された動画像信号に高周波
成分が多く存在し、圧縮器13からの圧縮データ生成量
が多くなる場合には可変ローパス空間フィルタ12によ
って入力の高周波成分をより多く除去することにより圧
縮器13での圧縮効率を上昇させ、高能率符号化に特有
のブロック歪を軽減させる。この場合、カットオフ周波
数の変位量は、前記従来例の変位量よりも小さくしてお
き、ローパスフィルタによる解像度劣化が顕著にならな
いように設定しておく。
【0021】一方、帯域制御器16では、ブロックアク
ティビティ情報18も同時に監視して、ブロックアクテ
ィビティが増加方向つまりアクティビティの高い動き部
のブロック単位の場合には、可変ローパス空間フィルタ
12に対してカットオフ周波数を低周波側に設定するよ
う指示する帯域制御情報19を出力し、ブロックアクテ
ィビティが減少方向つまりアクティビティの低い静止部
のブロック単位の場合には、可変ローパス空間フィルタ
12に対してカットオフ周波数を高周波側に設定するよ
う指示する帯域制御情報19を出力する。したがって、
入力された動画像信号に動き成分が多く存在し、圧縮器
13からの圧縮データ生成量が多くなれば可変ローパス
空間フィルタ12によって入力の高周波成分をより多く
除去することにより圧縮器13での圧縮効率を上昇さ
せ、高能率符号化に特有のブロック歪を軽減させるよう
にしている。
【0022】このようにして、帯域制御器16は前記F
IFO蓄積量と前記ブロックアクティビティとの2つの
情報17,18を基にして帯域制御情報19を生成し、
この帯域制御情報19によって2次元ブロック単位毎の
最適なカットオフ周波数を可変ローパス空間フィルタ1
2に対して指示、つまり、AD変換されたディジタル動
画像データは、前フレームのブロック単位のブロックア
クティビティ情報によってアクティビティの高い動き部
のブロック単位にはローパスフィルタのカットオフ周波
数を低周波側に設定し、アクティビティの低い静止部の
ブロック単位にはローパスフィルタのカットオフ周波数
を高周波側に設定するような帯域制御をされることで、
人間の視覚上の解像力が低くなる動き部に対しては選択
的にローパスフィルタを強くかけて高周波成分を除去し
てブロック歪みを軽減すると同時に、人間の視覚上の解
像力が高くなる静止部に対してはローパスフィルタを弱
くかけて解像度を保持し、再生画像に対する全体的な画
質評価の低下とか、動き量に依存した静止部の解像度の
変動を防止できることになる。
【0023】(実施例2)以下、本発明の実施例2に係
る動画像符号化装置について、図2を参照しながら説明
すると、21はAD変換器、22はディジタルフィルタ
で構成されたもので入力信号の低周波成分を2次元ブロ
ック単位で通過させ帯域制御情報の指示に従ってカット
オフ周波数が可変でき、さらに、フィールド/フレーム
切り替え情報の指示に従ってフィールド空間フィルタ動
作とフレーム空間フィルタ動作との切り替えができる可
変ローパス空間フィルタ、23は量子化部231、動き
ベクトル検出部232およびフィールド/フレーム適応
切り替え検出部234を備えた圧縮器、24はFIFO
メモリ、25はFIFO監視器である。
【0024】26はFIFO監視器25から出力される
FIFO蓄積情報27と、圧縮器23内のブロックアク
ティビティ検出部233からブロック単位に出力される
ブロックアクティビティ情報28とを入力し、前記ブロ
ック毎のカットオフ周波数を可変ローパス空間フィルタ
22に帯域制限情報29の一部で指示すると同時に、圧
縮器23内のフィールド/フレーム適応切り替え検出部
234から出力されるフィールド/フレーム切り替え情
報235を基に、可変ローパス空間フィルタ22にフィ
ールド空間フィルタ動作あるいはフレーム空間フィルタ
動作の切り替えを帯域制限情報29の一部で指示する帯
域制御器である。
【0025】以上のように構成された動画像符号化装置
の動作を説明する。
【0026】実施例1の動作の説明と重複するが、動画
像信号は、AD変換器21でディジタル動画像データに
変換されたのち、可変ローパス空間フィルタ22で各ブ
ロック単位に高周波成分が除去され低周波成分だけが通
過されるという帯域制限を受け、圧縮器23に入力さ
れ、ここで圧縮処理を施される。こうして圧縮されたデ
ィジタル動画像データは、圧縮器23から画面毎の圧縮
処理が完了する度毎にバースト状に出力されるので、一
定レートのビットストリーム出力を得るためにFIFO
メモリ24に一時的に蓄えられる。FIFOメモリ24
内での圧縮ディジタル動画像データの蓄積状態は、FI
FO監視器25によってリアルタイムに監視されてお
り、FIFO監視器25はこのFIFOメモリ24内で
のデータの蓄積情報をFIFO蓄積情報27として常時
出力する。このFIFO蓄積情報27は圧縮器23の内
部の量子化部231に受け渡され、この量子化部231
ではFIFO蓄積情報27に基づいて量子化係数を変化
させる。このようにしてFIFOメモリ24内でのデー
タの蓄積量がアンダーフローやオーバーフローすること
が無いように粗い制御ループが構成されることになる。
【0027】一方、圧縮器23内の動きベクトル検出部
232は、入力画像の画面間でブロック単位の変位量を
計算し、高能率符号化に必要な動きベクトルを生成す
る。この動きベクトルは、同じく圧縮器23内のブロッ
クアクティビティ検出部233に入力され、その動きベ
クトル量からブロック毎の動き強度つまりアクティビテ
ィが算出され、ブロックアクティビティ情報28が出力
される。そして、FIFO蓄積情報27とブロックアク
ティビティ情報28とが帯域制御器26に入力される。
帯域制御器26では、FIFO蓄積情報27に基づいて
FIFO蓄積量が増加方向にあるときには可変ローパス
空間フィルタ22に対してカットオフ周波数を低周波側
に設定するよう指示する帯域制御情報29を出力し、F
IFO蓄積量が減少方向にあるときには可変ローパス空
間フィルタ22に対してカットオフ周波数を高周波側に
設定するよう指示する帯域制御情報29を出力する。し
たがって、入力された動画像信号に高周波成分が多く存
在し、圧縮器23からの圧縮データ生成量が多くなる場
合には可変ローパス空間フィルタ22によって入力の高
周波成分を除去することにより圧縮器23での圧縮効率
を上昇させ、高能率符号化に特有のブロック歪を軽減さ
せる。この場合、カットオフ周波数の変位量は、前記従
来例の変位量よりも小さくしておき、ローパスフィルタ
による解像度劣化が顕著にならないように設定してお
く。帯域制御器26では、ブロックアクティビティ情報
28も同時に監視しており、ブロックアクティビティが
増加方向にあるとき、可変ローパス空間フィルタ22に
対してカットオフ周波数を低周波側に設定するよう指示
する帯域制御情報29を出力し、ブロックアクティビテ
ィが減少方向にあるときには可変ローパス空間フィルタ
22に対してカットオフ周波数を高周波側に設定するよ
う指示する帯域制御情報29を出力する。したがって、
入力された動画像信号に動き成分が多く存在し、圧縮器
23からの圧縮データ生成量が多くなれば可変ローパス
空間フィルタ22によって入力の高周波成分を除去する
ことにより圧縮器23での圧縮効率を上昇させ、高能率
符号化に特有のブロック歪を軽減させる。このようにし
て、前記FIFO蓄積量と前記ブロックアクティビティ
の2つの情報を基にしてブロック毎の最適なカットオフ
周波数を可変ローパス空間フィルタ22に対して指示す
る。
【0028】次に、実施例2の注目すべき動作について
説明すると、圧縮器23内のフィールド/フレーム適応
切り替え検出部234は、動きベクトル検出部232か
らの情報により圧縮器23に入力された動画像のフィー
ルド間のブロックアクティビティを検出し、フィールド
間で動き成分の少ないときは動画像信号圧縮のためのデ
ータが不足するからフレーム符号化を指示し、フィール
ド間で動き成分が多いときはそのままフィールド符号化
を指示する。
【0029】このフィールド/フレーム適応切り替え検
出部234から出力されるフィールド/フレーム切り替
え情報235を基に、ブロック毎のフィールド空間フィ
ルタ動作あるいはブロック毎のフレーム空間フィルタ動
作の切り替えを可変ローパス空間フィルタ22に対して
帯域制限情報29の一部で指示する。
【0030】以上のように上述した実施例によれば、動
画像の動き部に対して選択的にローパスフィルタを強く
かけて高周波成分を除去し、ブロック歪を軽減すると同
時に、静止部ではローパスフィルタを弱くかけて解像度
を保持して、再生画像に対する全体的な画質評価の低下
とか、動き量に依存した静止部の解像度変動を防止す
る。すなわち、AD変換されたディジタル動画像データ
は、前フレームのブロック単位のブロックアクティビテ
ィ情報により、アクティビティの高い「動き部」のブロ
ックにはローパスフィルタのカットオフ周波数を低周波
側に設定した帯域制限を受け、アクティビティの低い
「静止部」のブロックにはローパスフィルタのカットオ
フ周波数を高周波側に設定した帯域制限を受ける。ま
た、動画像の動き部に対して選択的にフィールド空間フ
ィルタ動作を行い、静止部に対して選択的にフレーム空
間フィルタ動作を行うので、インタレース画像に対して
も動きに違和感の出ない空間フィルタ処理ができる。
【0031】なお、上述した実施例によればブロック単
位のアクティビティの算出に、動きベクトル量を用いた
が、DCT演算や、ウェーブレット演算の様なエネルギ
ー量計算の際に派生されるアクティビティ係数を用いる
こともできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明は、ディジタル動画
像データを2次元ブロック単位でその低周波成分を通過
させ、そのカットオフ周波数が前記ブロック単位で可変
できる可変ローパス空間フィルタと、前記可変ローパス
空間フィルタから出力される動画像データに高能率符号
化処理を施す圧縮器と、前記圧縮器から出力される圧縮
データを一時的に蓄える送信バッファと、前記送信バッ
ファの圧縮データ蓄積量を検出する圧縮データ蓄積量監
視器と、前記監視器から出力される蓄積情報と、前記圧
縮器からブロック単位に出力されるブロックアクティビ
ティ情報とを入力し、前記ブロック毎のカットオフ周波
数を前記可変ローパス空間フィルタに指示する帯域制御
器とを備えることにより、人間の視覚上の解像力が低く
なる動き部を検出して、動き部に対して選択的にローパ
スフィルタを強くかけて高周波成分を除去し、ブロック
歪を軽減すると同時に、人間の視覚上の解像力が高くな
る静止部ではローパスフィルタを弱くかけて解像度を保
持して、再生画像に対する全体的な画質評価の低下や、
動き量に依存した静止部の解像度変動を起こさない動画
像符号化装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る動画像符号化装置の構
成図である。
【図2】本発明の実施例2に係る動画像符号化装置の構
成図である。
【図3】従来の動画像符号化装置の構成図である。
【符号の説明】
11,21……AD変換器 12,22……可変ローパス空間フィルタ 13,23……圧縮器 14,24……FIFOメモリ 15,25……FIFO監視器 16,26……帯域制御器 17,27……FIFO蓄積情報 18,28……ブロックアクティビティ情報 19,29……帯域制御情報 131,231……量子化部 132,232……動きベクトル検出部 133,233……ブロックアクティビティ検出部 234……フィールド/フレーム適応切り替え検出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル動画像データを2次元ブロッ
    ク単位でその低周波成分を通過させ、そのカットオフ周
    波数が前記ブロック単位で可変できる可変ローパス空間
    フィルタと、前記可変ローパス空間フィルタから出力さ
    れる動画像データに高能率符号化処理を施す圧縮手段
    と、前記圧縮手段から出力される圧縮データを一時的に
    蓄える送信バッファと、前記送信バッファの圧縮データ
    蓄積量を検出する圧縮データ蓄積量監視手段と、前記監
    視手段から出力される蓄積情報と、前記圧縮手段からブ
    ロック単位に出力されるブロックアクティビティ情報を
    入力し、前記ブロック毎のカットオフ周波数を前記可変
    ローパス空間フィルタに指示する帯域制御手段とを具備
    したことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記可変ローパス空間フィルタが、前記
    圧縮手段から出力される前記ブロック毎のフィールド/
    フレーム切り替え情報に従って、フィールド内でのフィ
    ルタ処理、あるいはフレーム内でのフィルタ処理を行う
    ものである請求項1記載の動画像符号化装置。
JP15455495A 1995-06-21 1995-06-21 動画像符号化装置 Pending JPH099260A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000033582A1 (en) * 1998-11-27 2000-06-08 Koninklijke Philips Electronics N.V. Signal processing apparatus and method
JP2019101836A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 日本放送協会 超解像化装置及びプログラム

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