JPH0992440A - コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置 - Google Patents

コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置

Info

Publication number
JPH0992440A
JPH0992440A JP24611195A JP24611195A JPH0992440A JP H0992440 A JPH0992440 A JP H0992440A JP 24611195 A JP24611195 A JP 24611195A JP 24611195 A JP24611195 A JP 24611195A JP H0992440 A JPH0992440 A JP H0992440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
sharpened
insulating substrate
corona discharge
electrode plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24611195A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Endo
勇雄 遠藤
Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
Toru Komatsu
小松  徹
Satoru Haneda
哲 羽根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP24611195A priority Critical patent/JPH0992440A/ja
Publication of JPH0992440A publication Critical patent/JPH0992440A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/02Arrangements for laying down a uniform charge
    • G03G2215/026Arrangements for laying down a uniform charge by coronas
    • G03G2215/028Arrangements for laying down a uniform charge by coronas using pointed electrodes

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造時や使用時に先鋭状電極の先端部が容易
に折れ、曲がり等の生じることのないコロナ放電電極の
提供を目的とし、また、使用時における清掃や交換の際
に、コロナ放電電極の先鋭状電極の先端部が容易に折
れ、曲がり等の生じることのないコロナ帯電装置を提供
することを目的とした。 【構成】 先鋭状電極板に設けられた先鋭状電極の先端
部が絶縁性基板より突出しないように装着されたことを
特徴とするコロナ放電電極。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ放電現象を応用
して被帯電物を均一に帯電させるコロナ放電電極に関
し、殊に、非接触型の先鋭状電極を用いたコロナ放電電
極に関する。特に、電子写真方式の画像形成装置におい
て、感光体の帯電、転写、分離、除電等の目的に使用さ
れる非接触型の先鋭状電極を用いたコロナ放電電極及び
これを用いたコロナ帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のコロナ放電式のコロナ放電
電極としては、ワイヤ放電方式とピン放電方式(ピン電
極型、鋸歯状電極型等)に大別される。後者は小型で低
オゾン発生のため近年電子写真複写機、プリンタ等でも
使用されるようになってきた。特に、図11に示すよう
に、放電部として一枚の薄い板状部材810に複数の鋸
歯状電極812を設けた電極板がUSP.472573
2に、また、これを用いた構造のコロナ帯電装置が特開
平5−2314号公報によって開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
提案による放電部としての先鋭状電極は、電極の先端部
が突出しており、製造時に折れや、曲がりが発生しやす
いため、製造が非常に困難となる。また、使用時におけ
る清掃や交換の際に、折れや、曲がりの発生のため、正
常な放電が得られないといった問題がある。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決し、製造時
や使用時に先鋭状電極の先端部が容易に折れ、曲がり等
の生じることのないコロナ放電電極の製造方法の提供を
目的とし、また、使用時における清掃や交換の際に、コ
ロナ放電電極の先鋭状電極の先端部が容易に折れ、曲が
り等の生じることのないコロナ帯電装置を提供すること
を目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の先鋭
状電極を有する先鋭状電極板が設けられたコロナ放電電
極において、前記先鋭状電極板に設けられた先鋭状電極
の先端部が絶縁性基板より突出しないように装着された
ことを特徴とするコロナ放電電極によって達成される
(第一の発明)。
【0006】また、上記目的は、複数の先鋭状電極を有
する先鋭状電極板が設けられたコロナ放電電極を有する
コロナ帯電装置において、前記先鋭状電極板に設けられ
た先鋭状電極の先端部が絶縁性基板より突出しないよう
に装着されたコロナ放電電極を有することを特徴とすコ
ロナ帯電装置によって達成される(第二の発明)。
【0007】本発明のコロナ放電電極の構造を図1及び
図2を用いて説明する。
【0008】先鋭状電極板10は、共通電極11と、共
通電極11の一端に一定ピッチDp(mm)で複数の放
電部である先鋭状電極12とによって構成され、絶縁性
基板20、例えばセラミック上に設けられる。後述する
製造方法により、先鋭状電極12の先端部13が絶縁性
基板20の面上より突出することなく、絶縁性基板20
上に設けられる。先鋭状電極12の先端部13の曲率は
R=40μm以下である。先鋭状電極12の先端部13
と絶縁性基板20の端部との間隔Ds(mm)は、Dp
以下であり、先端部13のピッチDpと同じ距離以上、
絶縁性基板20上に入り込まない。先端部13がDp以
上入り込むと、絶縁性基板20の沿面上での放電が起こ
り、安定した放電が得られない。好ましくは、先鋭状電
極12の先端部13と絶縁性基板20の端部とが一致す
ること、即ちDs=0であることが好ましい。
【0009】先鋭状電極板10を絶縁性基板20上に形
成することによって、先鋭状電極板10を高い精度で感
光体ドラムに対して取り付けることができる。特に折れ
や曲がり、うねりが発生しないために、放電ムラの少な
い均一な帯電性を得ることができる。先鋭状電極12の
先端部13の先端部分まで絶縁性基板20上に形成する
ことにより、この効果は特に顕著となる。
【0010】コロナ放電電極の構造は図2に示すよう
に、先鋭状電極板10が絶縁性基板20の片面に設けら
れた構造のコロナ放電電極1(図2(A))、或いは、
帯電性能の向上のため絶縁性基板20の両面に設けられ
た構造のコロナ放電電極1b(図2(B))のいずれに
構成されても良く、両面の場合、表裏の先鋭状電極板の
先端部位置が一致して配置されていても良く、千鳥状に
互いにずらして配置されていても良い。また、片面の場
合、絶縁性基板20として用いられる、例えばセラミッ
クの割れ易さを補うために、先鋭状電極12が設けられ
た側と反対側の面に、補強部材21として、例えば絶縁
性樹脂を装着した構造のコロナ放電電極1c(図2
(C))としても良い。
【0011】絶縁性基板20に用いられる絶縁性部材と
しては、従来公知のプリント基板等に用いられる絶縁性
部材を用いることができるが、高い電圧を印加し、放電
を行うため、絶縁耐力、トラッキング性に優れた材料を
選択することが好ましく、絶縁耐力としては5KV/m
m以上が好ましい。また、厚さは、材料の種類にもよる
が、概ね0.1mm〜3mmが好ましい。0.1mm以
下では直線性や強度に問題が生じ、3mm以上では重量
的に重くなり設置が困難となる。
【0012】好ましい絶縁性部材として、以上の点か
ら、強度、直線性、絶縁耐力に優れたセラミック系の材
料を用いることが特に好ましい。
【0013】セラミック材としてはアルミナ(Al
23)系、単結晶サファイア(Al23)、フォルステ
ライト(2MgO/SiO2)系、ステアタイト(Mg
O/SiO2)系、ジルコン(ZrO2・SiO2)系、
コージライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2
系、チタニア系、炭化珪素(SiC)系、窒化珪素(S
34)系、ジルコニア(ZrO2)系、サーメット
系、マイカレックス、ソーダ石英ガラス、ホウケイ酸ガ
ラス、石英ガラス等が用いられる。これらのセラッミク
材料には、割れ易さを改善するために、重量%として5
〜20wt%の樹脂を含有させて弾性を適度に付与した
ものを用いても良い。
【0014】前記の如く、片面のみに放電極を形成する
場合、セラッミクのみでは衝撃、振動、取り付け部分で
の応力集中等により割れやすいため、それらの点を補強
する図2(C)に示す補強部材21として絶縁性樹脂
を、放電電極形成後、放電極を形成する面とは反対側の
面に装着することが好ましいが、絶縁性樹脂としては、
例えば、ポリエステル、ポリイミド、ガラスエポキシ、
エチレン−4フッ化エチレン共重合体、4フッ化エチレ
ン−6フッ化プロピレン共重合体、ポリ4フッ化エチレ
ン、ポリアミドイミド、ポリスルホン、トリアジン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン等の絶
縁性樹脂、またはこれらをガラス繊維等で強化した複合
材料の他、紙フェノール、シリコンゴム等の材料を用い
ることができる。
【0015】図3に先鋭状電極板に設けられる先鋭状電
極のパターンの実施例を示すが、図3に示すような、放
電が行われる部分が、先鋭状になっているものが好まし
く、先鋭状電極板の放電部として、鋸歯状の先鋭状電極
12が設けられた先鋭状電極板10(図3(A))、矢
先状の先鋭状電極12b,12cが設けられた先鋭状電
極板10b,10c(図3(B),図3(C))、ダイ
ヤ状の先鋭状電極12dが設けられた先鋭状電極板10
d(図3(D))等の形状のものが用いられる。
【0016】続いて、コロナ放電電極1の製造方法につ
いて図4を用いて説明する。
【0017】絶縁性基板上にエッチング処理により先鋭
状電極板として構成された導電部材を、先端部が突出し
ないように装着してコロナ放電電極を形成する。
【0018】先鋭状電極板を構成する導電部材として
は、銅、銅−亜鉛、銅−カドミウム、リン青銅、銅−ベ
リリウム、コルソン合金、アルミニウム、アルミニウム
合金、タンタル、タングステン、ニッケル、モリブデ
ン、ステンレス、金、チタン、クロム、パラジウム、
銀、等の金属や合金、混合物を用いることができる。特
にこれらのうち、コスト、可撓性、の観点から、電解銅
はく、ベリリウム銅はく、焼き鈍し電解銅はく、圧延銅
はく等の銅やステンレスを用いることが好ましい。厚さ
は、材質にもよるが、絶縁性基板への装着時の容易さを
考慮して、0.05mm〜2mmが好ましい。0.05
mmより薄いと、絶縁性基板への装着時に、しわ、歪み
が発生しやすくなり、2mmより厚くなると、厚さ方向
の面が広くなるために、放電が起こりにくくなる。ま
た、導電部材の自重や他部品との接触によるズレも生じ
やすくなる。
【0019】a)導電部材22を先鋭状電極板10の形
状に構成する方法としては、導電部材をルーター等の機
械で切削する方法、エッチング処理によって化学的に構
成する方法等があるが、前者の方法では端部にバリ、タ
レが残り、その部分から放電が起こり易くなるために、
均一な帯電を行うことが困難となる。よって、本発明に
は、後者のエッチング法が好ましく用いられる。以下、
本発明のコロナ放電電極に設けられる先鋭状電極板のエ
ッチング法による製造方法について述べる。
【0020】b)レジスト作製 導電部材22上に先鋭状電極板10のパターンに対応し
たレジスト301を作製する。レジスト301を形成す
る手段としては、従来公知のフォトエッチング法、スク
リーン印刷によるエッチングレジスト構成法等を用いる
ことができるが、精度の点からフォトエッチング法を用
いることが好ましい。レジスト材料としては以下のもの
が好ましく用いられるが、いずれのレジスト材料を用い
た場合も、導電部材22上にこれらのレジスト材料を塗
布し、先鋭状電極板10のパターンに対応した部分を硬
化させて、次のエッチング工程により不要部分の導電部
材302,303を除去して、先鋭状電極板10のパタ
ーンを形成する。両面に先鋭状電極板を構成する場合
は、絶縁性基板20の両面に関して同様な工程を行う。
【0021】レジスト材料としては、ネガ型のポリビニ
ルアルコール−重クロム酸塩、セラック−重クロム酸
塩、ガゼイン−重クロム酸塩、ポリビニルアルコール−
ジアゾ、アクリル系、ポリケイ皮酸ビニル、環化ゴム−
アジド、ポリビニルシンナミリデンアセタート、ポリケ
イ皮酸ビニル−β−ビニロキシエチルエステル、アジド
ポリマや、ポジ型のo−ナフトキノンアジドが用いられ
る。
【0022】c)エッチング 先鋭状電極板に対応したレジスト301が構成された部
分以外の導電部材302,303としての銅はくを、エ
ッチング処理によって除去する。エッチング液として
は、従来用いられている、塩化第2鉄、塩化第2銅等の
塩化物系エッチング液や、過硫酸アンモニウム、塩素酸
塩系を主体とした過酸化物系のエッチング液を用いるこ
とができる。
【0023】d)その他 その後、クリーニングを行い残ったレジスト301を除
去する。また、必要に応じて水洗、乾燥を行い、先鋭状
電極体10のパターンが形成されたコロナ放電電極1が
得られる。
【0024】e)貼付け 絶縁性基板20にエッチング処理により形成された先鋭
状電極板10を貼付ける。このとき、先鋭状電極板10
の先端部13を、絶縁性基板20から突出させないよう
に固着する。固着の方法としては、接着剤を用いる方
法、接着剤を用いずに圧着する方法、絶縁性基板20と
してセラミックを用いる場合は、焼成によって導電部材
22を絶縁性基板20上に固定する方法も用いることが
できる。両面に先鋭状電極板を構成する場合は、絶縁性
基板の両面に導電部材を固着する。
【0025】また、図5(A),図5(B)に示すよう
に、治具としての付当部材23,23a等を用いて、先
鋭状電極板10の先端部13と絶縁性基板20の端部2
0aとを、正確に位置出しすることも可能である。
【0026】上記の方法により形成されたコロナ放電電
極が用いられたコロナ帯電装置を図6〜図9を用いて説
明する。
【0027】先鋭状電極板10は、共通電極11と、共
通電極11の一端に一定ピッチDp(mm)で複数の放
電部である先鋭状電極12とによって構成される。先鋭
状電極12の先端部13が絶縁性基板20の面上より突
出することなく、絶縁性基板20、例えばセラミック上
に設けられたコロナ放電電極1が、電子写真方式の画像
形成装置に用いられる像形成体である感光体ドラム7の
矢印で示す移動方向に対して直交に配置される。先鋭状
電極12の先端部13の曲率はR=40μm以下であ
る。先鋭状電極12の先端部13と絶縁性基板20の端
部との間隔Ds(mm)は、Dp以下であり、先端部1
3のピッチDpと同じ距離以上、絶縁性基板20上に入
り込まない。先端部13がDp以上入り込むと、絶縁性
基板20の沿面上での放電が起こり、安定した放電が得
られない。好ましくは、先鋭状電極12の先端部13と
絶縁性基板20の端部とが一致すること、即ちDs=0
であることが望ましい。制御グリッド5は、例えば、板
厚0.1mmのステンレス板をエッチング加工して作ら
れたものであり、シールド部材であるサイドプレート
3,4は、例えば、ステンレス製の一枚の板より形成さ
れたものである。
【0028】コロナ放電電極1を、絶縁性樹脂、例え
ば、ABS樹脂で作られた支持部材2の溝2aに落とし
込み、例えば接着剤にて固定する。サイドプレート3,
4を、コロナ放電電極1の長手方向に平行して支持部材
2の両端に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて取り付け固定
し、更に制御グリッド5を支持部材2の両端部の制御グ
リッド取り付け用の面2b,2cに、例えば図示せぬ樹
脂ネジにて取り付け固定し、コロナ帯電装置であるスコ
ロトロン帯電器100が形成される。
【0029】上記のスコロトロン帯電器100が、感光
体ドラム7と対峙して取り付けられるが、先鋭状電極板
10が感光体ドラム7の回転方向下流側に取付けられる
方が、感光体ドラムの回転方向に放電が拡がるために、
帯電が安定し、特に好ましい。画像形成が成される際、
先鋭状電極板10には直流電圧E1が、制御グリッド5
には直流電圧E2が、先鋭状電極板10が設けられた側
のサイドプレート4に直流電圧E4が、それぞれ、印加
される。
【0030】先鋭状電極12の先端部13の間隔Dpを
1mm以下とした場合、隣接する鋸歯電極への放電が起
こり帯電ムラが著しい。先鋭状電極12の先端部13の
間隔Dpを4mm以上とした場合、隣接する鋸歯電極か
らの放電が重ならず鋸歯電極のピッチに応じたムラが発
生し、鋸歯電極からの放電が完全に独立して感光体ドラ
ムに達するため帯電ムラが激しい。
【0031】図8に示すように、放電ムラの発生の無い
ような先鋭状電極12の先端部13の間隔Dpを、1m
m以上、4mm以下とすると、コロナ放電の放射状の広
がりの互いに交叉する点までの距離が2倍のDpとなる
ため、先鋭状電極12の先端部13と制御グリッド5と
の間隔の値Dgを2Dp以上になる位置に、制御グリッ
ド5を配置することにより、隣接する先鋭状電極12か
らの放電が重なった状態で制御グリッド15に到達する
ため制御グリッドの制御性が上がり、均一放電状態を得
ることが出来る。
【0032】先鋭状電極板10を絶縁性基板20上に形
成することによって、先鋭状電極板10を高い精度で感
光体ドラム7に対して取り付けることができる。特に折
れや曲がり、うねりが発生しないために、放電ムラの少
ない均一な帯電性を得ることができる。先鋭状電極12
の先端部13の先端部分まで絶縁性基板20上に形成す
ることにより、この効果は特に顕著となる。
【0033】上記の先鋭状電極板10は必ずしも感光体
ドラム7に対して垂直に設置する必要はなく、より放電
面を広くして安定した放電を得るために、図9に示すよ
うに、先鋭状電極12のある側に傾けて設置したスコロ
トロン帯電器100bを用いても良く、コロナ放電電極
1を傾けて設置する場合にも上記と同様の関係がDpと
Dgの間に成り立つ。
【0034】また、コロナ帯電装置としては、上記実施
例にて説明した先鋭状電極板10が片面に設けられたコ
ロナ放電電極1の外に、図2(B)に示したような、先
鋭状電極板10が両面に設けられたコロナ放電電極1b
や、図2(C)に示したような、片面に先鋭状電極板1
0が設けられたコロナ放電電極1に補強部材21を固着
したコロナ放電電極1cが取付けられたものでも良い。
【0035】
【実施例】
実施例1 厚さ1mmのアルミナ(Al23)セラミック上に、厚
さ0.1mmのステンレスを用いて、図4にて説明した
フォトエッチング法で先鋭状電極体10を形成し、絶縁
性基板20より先鋭状電極12の先端部13が突出しな
いように、接着剤によって貼り付けてコロナ放電電極1
を製造した。先鋭状電極板10の形成されていない側の
面に、厚さ0.2mmのガラスエポキシからなる補強部
材を接着剤により全面にはりつけ、コロナ放電電極1c
を作製した。
【0036】上記により作製され、図2(C)に示した
構造のコロナ放電電極1cが設けられた、図6に示した
スコロトロン帯電器100を用いて、先鋭状電極12の
先端部13の間隔Dpを3mm、先鋭状電極12の先端
部13と絶縁性基板20の端部との間隔Dsを0.2m
m、先鋭状電極12の先端部13と制御グリッド5との
間隔の値Dgを7mmとし、先鋭状電極12の先端部1
3のR=30μmの先鋭状電極板10に−4.7kV(D
C)を印加し、制御グリッド5には−800V(DC)
を印加して感光体ドラム7の表面電位を−800Vで制
御し、制御グリッド5の有効な制御性を保つよう先鋭状
電極板10の両側のサイドプレート3,4には制御グリ
ッド5への印加電圧より低い−600V(DC)をそれ
ぞれ印加して実験した結果、均一な帯電性が得られた。
【0037】実施例2(両面電極) 厚さ3mmのアルミナ(Al23)セラミックの両面
に、実施例1にて示したと同様な条件で、図4にて説明
したフォトエッチング法で先鋭状電極体10を形成し、
絶縁性基板20より先鋭状電極12の先端部13が突出
しないように、接着剤によって両面に貼り付けてコロナ
放電電極1bを製造した。このとき、両面の先鋭状電極
12の先端部13が重ならないように、位置を1/2ピ
ッチづつずらして先鋭状電極を形成し、図2(B)に示
した構造のコロナ放電電極1bを製造し、図10に示し
たスコロトロン帯電器100cを用いて実験した。Dp
=3mm、Ds=0.4mm、Dg=6.5mm、R=
30mmとし、E1=3.5KVDC、E2=−800
VDC、E3=E4=−600Vとした。更に均一な帯
電性が得られた。
【0038】比較例 実施例で用いた先鋭状電極板のかわりに、厚さ0.1m
mのステンレス板をエッチング加工して作られた先鋭状
電極を絶縁性基板の端部から3mm突出させて設け、コ
ロナ放電電極を製造した。Dp=3mm、Dg=7m
m、E1=−4.5KV(DC)、E2=−800V、
E3=E4=−600Vとした。
【0039】上記の実施例及び比較例による、均一帯電
の評価法として、画像濃度0.8(Macbeth
(株)社製マクベス濃度計RD−918による測定)の
ハーフトーンを紙上に出力し、搬送に対して垂直方向の
濃度ムラを10μmピッチで画像解析装置(RT−20
00C、ヤーマン(株)社製)を用いて測定し、その標
準偏差を算出して比較した。表1にその結果を示す。
【0040】
【表1】
【0041】標準偏差が小さいほど(0に近い程)バラ
ツキが小さく、帯電が均一であることを示す。また、
0.3以上は帯電ムラが激しく画像不良であり×印で、
0.3未満は帯電ムラなく良好な画像が得られ○印で、
0.15未満は特に良好であり◎印で示す。
【0042】勿論、この先鋭状電極板が設けられたコロ
ナ放電電極を用いたコロナ帯電装置は、電子写真方式の
画像形成装置における帯電器以外の、転写・分離装置、
除電装置等にも用いることができるし、電子写真以外の
分野においても利用することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1または2によれば、製造時や使
用時、特に清掃、交換の際に、先鋭状電極の先端部が容
易に折れ、曲がり等の生じることのないコロナ放電電極
が得られる。また、先鋭状電極板を絶縁性基板上に形成
することによって、先鋭状電極板を高い精度で感光体に
対して取り付けることができ、特に、先鋭状電極板に設
けられた先鋭状電極の先端部を絶縁性基板より突出させ
ずに、絶縁性基板上に形成することによって、折れや曲
がり、うねりが発生しないために、放電ムラの少ない均
一な帯電性を得ることができる。
【0044】請求項3によれば、導電部材を用いて、エ
ッチングにより先鋭状電極を有する先鋭状電極板を形成
する。従来公知のエッチング法と同様な薬剤、基材、加
工装置を用いることが可能なため、安価に、容易にコロ
ナ放電電極を得ることができる。また、エッチング法に
より形成された先鋭状電極は、厚さが均一でバラツキが
小さく、エッジ部が「たれ」の少ないシャープなものに
なるため、放電ムラや電圧のリークが起こりにくく、安
定した帯電性を得ることができる。
【0045】請求項4によれば、強度、直線性、絶縁耐
力に優れ、特に好ましい。
【0046】請求項5によれば、安定して、均一な帯電
性能が得られる。
【0047】請求項6によれば、絶縁性基板の割れ易
さ、特に、セラミックの割れ易さを補うことができる。
【0048】請求項7または8によれば、製造時や使用
時、特に清掃、交換の際に、先鋭状電極の先端部が容易
に折れ、曲がり等の生じることのないコロナ放電電極を
有するコロナ帯電装置が得られる。また、先鋭状電極板
を絶縁性基板上に形成することによって、先鋭状電極板
を高い精度で感光体に対して取り付けることができ、特
に、先鋭状電極板に設けられた先鋭状電極の先端部を絶
縁性基板より突出させずに、絶縁性基板上に形成するこ
とによって、折れや曲がり、うねりが発生しないため
に、放電ムラの少ない均一な帯電性を有するコロナ帯電
装置を得ることができる。
【0049】請求項9によれば、導電部材を用いて、エ
ッチングにより先鋭状電極を有する先鋭状電極板を形成
する。従来公知のエッチング法と同様な薬剤、基材、加
工装置を用いることが可能なため、安価に、容易にコロ
ナ放電電極を得ることができ、これを用いたコロナ帯電
装置を得ることができる。また、エッチング法により形
成された先鋭状電極は、厚さが均一でバラツキが小さ
く、エッジ部が「たれ」の少ないシャープなものになる
ため、放電ムラや電圧のリークが起こりにくく、安定し
た帯電性を得ることができる。
【0050】請求項10によれば、強度、直線性、絶縁
耐力に優れ、特に好ましいコロナ放電電極を有するコロ
ナ帯電装置を得ることができる。
【0051】請求項11によれば、安定して、均一な帯
電性能が得られるコロナ放電電極を有するコロナ帯電装
置を得ることができる。
【0052】請求項12によれば、絶縁性基板の割れ易
さ、特に、セラミックの割れ易さを補ったコロナ放電電
極を有するコロナ帯電装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコロナ放電電極を示す図である。
【図2】コロナ放電電極の構造例を示す図である。
【図3】先鋭状電極のパターンを示す図である。
【図4】先鋭状電極板の製造方法の流れを示す図であ
る。
【図5】貼付け治具を示す図である。
【図6】本発明のコロナ放電電極を用いたスコロトロン
帯電器の断面構成図である。
【図7】図6のスコロトロン帯電器の組立図である。
【図8】スコロトロン帯電器の放電状態を示す図であ
る。
【図9】斜めにコロナ放電電極が取付けられたスコロト
ロン帯電器を示す図である。
【図10】両面電極構造のスコロトロン帯電器を示す図
である。
【図11】従来の、鋸歯状電極板を示す図である。
【符号の説明】
1,1b,1c コロナ放電電極 2 支持部材 3,4 サイドプレート 5 制御グリッド 7 感光体ドラム 10,10b,10c,10d 先鋭状電極板 11 共通電極 12,12b,12c,12d 先鋭状電極 13 先端部 20 絶縁性基板 21 補強部材 22 導電部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 徹 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の先鋭状電極を有する先鋭状電極板
    が設けられたコロナ放電電極において、前記先鋭状電極
    板に設けられた先鋭状電極の先端部が絶縁性基板より突
    出しないように装着されたことを特徴とするコロナ放電
    電極。
  2. 【請求項2】 前記先鋭状電極板を形成した後、前記絶
    縁性基板上に装着されたことを特徴とする請求項1に記
    載のコロナ放電電極。
  3. 【請求項3】 前記先鋭状電極板が、エッチング加工に
    より形成されたことを特徴とする請求項2に記載のコロ
    ナ放電電極。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性基板が、セラミックよりなる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコ
    ロナ放電電極。
  5. 【請求項5】 前記絶縁性基板の両面に前記先鋭状電極
    板が設けられたことを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項に記載のコロナ放電電極。
  6. 【請求項6】 前記絶縁性基板の、前記先鋭状電極板が
    設けられた面と反対側の面に、前記絶縁性基板の補強部
    材が設けられたことを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項に記載のコロナ放電電極。
  7. 【請求項7】 複数の先鋭状電極を有する先鋭状電極板
    が設けられたコロナ放電電極を有するコロナ帯電装置に
    おいて、前記先鋭状電極板に設けられた先鋭状電極の先
    端部が絶縁性基板より突出しないように装着されたコロ
    ナ放電電極を有することを特徴とするコロナ帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記先鋭状電極板を形成した後、前記絶
    縁性基板上に装着されたコロナ放電電極を有することを
    特徴とする請求項7に記載のコロナ帯電装置。
  9. 【請求項9】 前記先鋭状電極板が、エッチング加工に
    より形成されたコロナ放電電極を有することを特徴とす
    る請求項8に記載のコロナ帯電装置。
  10. 【請求項10】 前記絶縁性基板が、セラミックよりな
    るコロナ放電電極を有することを特徴とした請求項7〜
    9の何れか1項に記載のコロナ帯電装置。
  11. 【請求項11】 前記絶縁性基板の両面に前記先鋭状電
    極板が設けられたコロナ放電電極を有することを特徴と
    する請求項7〜10の何れか1項に記載のコロナ帯電装
    置。
  12. 【請求項12】 前記絶縁性基板の、前記先鋭状電極板
    が設けられた面と反対側の面に、前記絶縁性基板の補強
    部材が設けられたコロナ放電電極を有することを特徴と
    する請求項7〜10の何れか1項に記載のコロナ帯電装
    置。
JP24611195A 1995-09-25 1995-09-25 コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置 Pending JPH0992440A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24611195A JPH0992440A (ja) 1995-09-25 1995-09-25 コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24611195A JPH0992440A (ja) 1995-09-25 1995-09-25 コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0992440A true JPH0992440A (ja) 1997-04-04

Family

ID=17143654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24611195A Pending JPH0992440A (ja) 1995-09-25 1995-09-25 コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0992440A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015032671A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社リコー 電気−機械変換素子の製造装置、電気−機械変換素子の製造方法、電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015032671A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社リコー 電気−機械変換素子の製造装置、電気−機械変換素子の製造方法、電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1108685A (en) Method and apparatus for generating charged particles
US3691373A (en) Corona device
US5466938A (en) Corona discharge device
EP0439143A2 (en) Charging member featureing a cut edge, and charging device employing same for use in a detachable process unit in an image forming apparatus
EP0166494B1 (en) Dielectric-electrode laminate
JPH0992440A (ja) コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置
US4803593A (en) Flat solid discharging device
JPH0992437A (ja) コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置
JPH0992439A (ja) コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置
JP6592575B1 (ja) 高精細静電印刷法
JPH09161947A (ja) コロナ帯電装置
JP3427283B2 (ja) コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置
EP0347239A2 (en) Recording head having spaced-apart electrodes
KR20080071612A (ko) 패턴 형성 장치 및 패턴 형성 방법
JPH09127762A (ja) コロナ放電装置
JPH09169103A (ja) スクリーン印刷版
JP2003109495A (ja) リブ状物の形成用ブレード及びこのブレードの製造方法
JPH0768833A (ja) 静電記録ヘッド
US5140347A (en) Electrostatic recording apparatus
US6741444B2 (en) Apparatus for charging a substrate and an image forming apparatus comprising an apparatus of this kind
JPH02209264A (ja) 画像形成ヘッド及び画像形成ヘッドの製造方法
JPH08220841A (ja) 印刷機及び帯電装置
JPH08138830A (ja) 帯電装置およびその製造方法
JPH0992438A (ja) コロナ放電電極及びこれを用いたコロナ帯電装置
JPH10294163A (ja) イオン発生装置および電子写真記録装置