JPH0991778A - 光磁気記録媒体および光磁気記録再生方法 - Google Patents

光磁気記録媒体および光磁気記録再生方法

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JPH0991778A
JPH0991778A JP25064395A JP25064395A JPH0991778A JP H0991778 A JPH0991778 A JP H0991778A JP 25064395 A JP25064395 A JP 25064395A JP 25064395 A JP25064395 A JP 25064395A JP H0991778 A JPH0991778 A JP H0991778A
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magneto
temperature
optical recording
region
light
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JP25064395A
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Kazunori Ishii
和慶 石井
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりもトラックピッチを小さくした場合
であっても、隣接するトラックから信号が混入すること
がなく、正確な情報信号の再生ができる光磁気記録媒
体、ならびにその光磁気記録媒体を用い、情報信号の記
録密度を従来より高めて、良好な記録・再生を行うこと
のできる光磁気記録再生方法を提供する。 【解決手段】 基板上に少なくとも、(1)光磁気記録
層と、(2)光ビーム照射により融点以上の昇温後に冷
却した領域の光透過率(または光反射率)が上昇し、結
晶化温度以上の昇温後に冷却した領域の光透過率(また
は光反射率)が低下し、結晶化温度より低い温度では光
透過率(または光反射率)の変化しない材料からなる制
御層を設けて光磁気記録媒体とし、その媒体を用いて情
報の記録・再生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームの照射に
より高密度で情報信号を記録することのできる光磁気記
録媒体およびそれを用いる光磁気記録再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ビームの照射により高密度
で情報信号を記録することができる光磁気記録媒体およ
びそれを用いる光磁気記録再生方法が知られている。
【0003】図12に、このような光磁気記録媒体の構
成を示す。5は光磁気記録媒体としての光磁気ディスク
であり、透明な基板10と基板10の上に設けられた光
磁気記録層16から構成されている。光磁気記録層16
は一般にはGd、Tbなどの希土類元素と、Fe、Co
などの遷移金属元素を含む非晶質合金からなる。また光
磁気ディスク5にはらせん状または同心円状のトラック
が設けられ、このトラック上に情報信号が記録される。
【0004】図11に、光磁気ディスクに情報信号を記
録・再生するための光磁気記録再生装置の概略構成を示
す。光磁気ディスク5はスピンドルモータ6の駆動によ
り所定の回転数で回転する。
【0005】光磁気ディスク5の上面側には、光磁気デ
ィスク5の光磁気記録層16に磁界を印加する磁気ヘッ
ド7が配置され、また光磁気ディスク5の下面側には磁
気ヘッド7と相対向して、光磁気ディスク5の基板10
を通して光磁気記録層16に記録用および再生用光ビー
ムを収束して照射する光ヘッド8が配置される。
【0006】磁気ヘッド7は磁芯70とこれに巻き付け
られたコイル71から構成される。コイル71には磁気
ヘッド駆動回路72が接続され、磁気ヘッド駆動回路7
2よりコイル71に駆動電流が供給されることにより、
磁気ヘッド7は磁界を発生する。
【0007】光ヘッド8は光源の半導体レーザ80およ
び不図示の対物レンズ、反射光を検出する光センサ等よ
り構成されている。レーザ駆動回路81から半導体レー
ザ80に駆動電流が供給されることにより、光磁気記録
層16に直径が1μm程度の光スポットに収束された記
録用または再生用光ビームが照射される。
【0008】情報信号を記録する場合には、光磁気ディ
スク5を回転させた状態で、磁気ヘッド駆動回路72か
らコイル71に情報信号によって変調された駆動電流を
供給し、磁気ヘッド7は情報信号に応じて方向が上下に
変化する磁界を発生し、光磁気記録層16に垂直に印加
する。一方、レーザ駆動回路81から半導体レーザ80
に記録用の駆動電流が供給されることにより、光磁気記
録層16に一定強度の記録用光ビームを照射する。記録
用光ビームの照射により光磁気記録層16の温度はキュ
リー温度以上に上昇し、さらに記録用光ビームの照射部
位から遠ざかるにつれて冷却する過程で、光磁気記録層
16の磁化の方向は磁気ヘッド7による印加磁界の方向
に配向され、固定されることにより2値の情報信号に対
応した上または下向きの磁化領域(ドメイン)が記録さ
れる。このようにして光磁気記録層16のトラック上に
はドメインの列によって一連の情報信号が記録される。
【0009】またこのようにして記録された情報信号を
再生する場合には、光磁気ディスク5を回転させた状態
で、レーザ駆動回路81から半導体レーザ80に再生用
の駆動電流を供給することにより、光磁気記録層16に
一定強度の再生用光ビームを照射し、光スポットで情報
信号が記録されたトラック上を走査する。ただし再生用
光ビームの強度は、前記記録用光ビームの強度よりも十
分に小さく、再生時に光磁気記録層16の温度が上昇す
ることはない。ここで光磁気記録層16からの反射光の
偏光面が、カー効果によって記録されたドメインの磁化
の方向に応じて回転することを利用して情報信号の再生
が行われる。再生用光ビームの光磁気ディスク5による
反射光は光センサにより電気信号に変換され、光ヘッド
8に接続された再生回路82によって情報信号が再生さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、このよ
うな光磁気記録媒体に対して、情報信号記録における記
録密度の向上に対する要求が高まりつつある。それにと
もなって情報信号が記録されるトラックの間隔(トラッ
クピッチ)を小さくすることが必要とされている。しか
しながら、従来の光磁気記録媒体および光磁気記録再生
方式においては、トラックピッチを十分には小さくする
ことができない。このような問題点について図面により
詳細に説明する。
【0011】図9は、従来の光磁気記録媒体を用いた光
磁気記録再生方法における再生動作を説明する図であ
る。ここで、17a、17b、17cはトラックであ
り、各トラック17a、17b、17c上には、磁化の
方向が異なる磁化領域の連なりであるドメイン列25
a、25b、25cが光磁気記録層に形成されている。
33は光磁気記録媒体上に照射される再生用光ビームの
スポットである。ここで、情報信号を正確に再生するた
めには、図示のように、再生用光ビームのスポット33
は走査するトラック17bに隣接するトラック17aお
よび17cに形成されたドメイン列25aおよび25c
には照射されないようにしなければならない。すなわち
このとき、トラックピッチをP、ドメイン列25a、2
5b、25cの幅をW1、再生用光ビームのスポット3
3の直径をDとすると、下記の式(1)を満足する必要
がある。
【0012】
【数1】P≧(D十W1)/2 ・・・(1) もしここでトラックピッチPが式(1)の範囲外、すな
わち下記の式(2)で表される値となるようにした場合
には、図10に示すように再生用光ビームのスポット3
3の両端部が、情報信号を再生しようとするトラック1
7bに隣接するトラック17aおよび17cに形成され
たドメイン列25aおよび25cにも照射される。した
がって、再生されるべき情報信号に、隣接するトラック
からの信号が混入していわゆるクロストークを生じるた
めに、正確な情報信号の再生ができなくなるという問題
点がある。
【0013】
【数2】P<(D十W1)/2 ・・・(2) このような事情により、従来の光磁気記録再生方法にお
いては、トラックピッチを十分には小さくすることがで
きず、したがって記録密度をさらに高めることはできな
かった。
【0014】従って、本発明の目的は、従来よりもトラ
ックピッチを小さくした場合であっても、隣接するトラ
ックから信号が混入することがなく、正確な情報信号の
再生ができる光磁気記録媒体、ならびにその光磁気記録
媒体を用い、情報信号の記録密度を従来より高めて、良
好な記録・再生を行うことのできる光磁気記録再生方法
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に少な
くとも、(1)光磁気記録層と、(2)光ビームの照射
により第1の温度以上に温度が上昇した後に冷却した領
域の光の透過率は高くなり、第2の温度以上で第1の温
度よりも低い温度に温度が上昇した後に冷却した領域の
光の透過率は低くなり、第2の温度以上には温度が上昇
しない領域の光の透過率は変化しない材料からなる制御
層とが積層して設けられていることを特徴とする光磁気
記録媒体を提供する。
【0016】その光磁気記録媒体において、前記制御層
は光ビーム照射時の前記第2の温度以上の温度によって
非晶質状態および結晶状態のいずれかへの状態変化を生
じ、その非晶質状態と結晶状態では光の透過率が異なる
材料からなるものとすることが好ましい。
【0017】さらに本発明は、基板上に少なくとも、光
磁気記録層と、光ビームの照射により第1の温度以上に
温度が上昇した後に冷却した領域の光の透過率は高くな
り、第2の温度以上で第1の温度よりも低い温度に温度
が上昇した後に冷却した領域の光の透過率は低くなり、
第2の温度以上には温度が上昇しない領域の光の透過率
は変化しない材料からなる制御層とが積層された光磁気
記録媒体に、該光磁気記録媒体に対して相対的に移動す
る記録用光ビームを照射すると同時に、情報信号により
変調された磁界を印加し、前記光磁気記録層に磁化状態
の変化によって前記情報信号を記録するとともに、前記
制御層には帯状で光の透過率が高い第lの領域と、前記
第1の領域の両側に隣接する帯状で光の透過率が低い第
2の領域を形成し、前記光磁気記録媒体に再生用光ビー
ムを照射し、前記制御層に形成された前記第2の領域に
よって前記再生用光ビームの一部を遮断し、前記第1の
領域を透過する光によって、前記光磁気記録層に記録さ
れた前記情報信号の再生を行うことを特徴とする光磁気
記録再生方法を提供する。
【0018】この光磁気記録再生方法において、前記制
御層は、光ビーム照射時の前記第2の温度以上の温度に
よって非晶質状態および結晶状態のいずれかへの状態変
化を生じる材料からなり、前記第1の領域は非晶質状態
とし、前記第2の領域は結晶状態とすることが好まし
い。
【0019】さらに本発明は、基板上に少なくとも、光
磁気記録層と、光ビームの照射により第1の温度以上に
温度が上昇した後に冷却した領域の光の反射率は高くな
り、第2の温度以上で第1の温度よりも低い温度に温度
が上昇した後に冷却した領域の光の反射率は低くなり、
第2の温度以上には温度が上昇しない領域の光の反射率
は変化しない材料からなる制御層が積層して設けられて
いることを特徴とする光磁気記録媒体を提供する。
【0020】この光磁気記録媒体において、前記制御層
は光ビーム照射時の前記第2の温度以上の温度によって
非晶質状態および結晶状態のいずれかへの状態変化を生
じ、その非晶質状態と結晶状態とでは光の反射率が異な
る材料からなることが好ましい。
【0021】本発明はさらに、基板上に少なくとも、光
磁気記録層と、光ビームの照射により第1の温度以上に
温度が上昇した後に冷却した領域の光の反射率は高くな
り、第2の温度以上で第1の温度よりも低い温度に温度
が上昇した後に冷却した領域の光の反射率は低くなり、
第2の温度以上には温度が上昇しない領域の光の反射率
は変化しない材料からなる制御層とを積層して設けた光
磁気記録媒体に、該光磁気記録媒体に対して相対的に移
動する記録用光ビームを照射すると同時に、情報信号に
より変調された磁界を印加し、前記光磁気記録層に磁化
状態の変化によって前記情報信号を記録するとともに、
前記制御層には帯状で光の反射率が高い第1の領域と、
前記第1の領域の両側に隣接する帯状で光の反射率が低
い第2の領域を形成し、前記光磁気記録媒体に再生用光
ビームを照射し、前記制御層に形成された前記第2の領
域によって前記再生用光ビームの一部を遮断し、前記第
1の領域から反射される光によって、前記光磁気記録層
に記録された前記情報信号の再生を行うことを特徴とす
る光磁気記録再生方法を提供する。
【0022】その光磁気記録再生方法において、前記制
御層は、光ビーム照射時の前記第2の温度以上の温度に
よって非晶質状態および結晶状態のいずれかへの状態変
化を生じる材料からなり、前記第1の領域は非晶質状態
となり、前記第2の領域は結晶状態となることが好まし
い。
【0023】したがって本発明によれば、従来よりもト
ラックピッチを小さくした場合であっても、光記録層と
ともに積層して設けられた制御層に形成された第2の領
域によって再生用ビームの両端部が遮断され、第1の領
域から反射された光によってのみ光磁気記録層に記録さ
れた情報信号が再生されるため、隣接するトラックから
の信号が混入することがなく、正確な情報信号の再生が
できる。このため従来の光磁気記録再生方法よりも情報
信号の記録密度を高くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明による光磁気記録媒体および
光磁気記録再生方法の第1の実施例について説明する。
【0026】図1に、本発明の第1の実施例における光
磁気記録媒体の構成を示す。1は光磁気記録媒体として
の光磁気ディスクである。10は透明な基板であり、基
板10の上には制御層11、光磁気記録層12が順次積
層されている。また必要に応じて、光磁気記録層12の
上にさらにAl等の金属材料からなる反射膜を設けても
よい。光磁気記録層12は、一般にはGd、Tbなどの
希土類元素と、Fe、Coなどの遷移金属元素を含む非
晶質合金からなる。また制御層11は光ビームの照射に
よる温度上昇の差によって、冷却後の状態が光の透過率
が高い状態または低い状態へ状態変化を生じる材料によ
って構成される。このような材料としては例えば、G
e、Sb、Te等からなる合金材料が用いられる。この
ような材料は融点Tm以上に加熱され、溶融した後に冷
却されると非晶質状態となり、また結晶化温度Tcry
上で融点Tmよりも低い温度に加熱された後に冷却され
ると結晶状態となる。結晶化温度Tcry以上に温度が上
昇しない場合には状態変化はなく、元の状態を保つ。こ
のような非晶質状態と結晶状態との間の変化は可逆的で
あり、また非晶質状態においては光の透過率は高く、結
晶状態においては光の透過率は低い。
【0027】次に図4により、光磁気ディスク1の光磁
気記録層12の記録状態および制御層11の状態変化に
ついて説明する。図には光磁気ディスクの平面図(図4
(a))および断面図(図4(b))が示される。図4
(c)はその温度分布を示す図である。ここで30は光
磁気記録媒体上に照射される記録用光ビームのスポット
である。また光磁気記録媒体の移動方向を矢印Aで示
す。15bは記録用光ビーム30によって記録されつつ
あるトラック、15aおよび15cはトラック15bに
隣接し、すでに信号が記録されたトラックである。
【0028】記録用光ビームの照射によって光磁気ディ
スク1の記録用ビームのスポット30の近傍の温度は上
昇するが、光磁気ディスクの回転による移動や熱の拡散
のために、等温線32a、32b、32cで示すような
温度分布が形成される。ここで、等温線32aは、制御
層11の結晶化温度Tcry、等温線32bは光磁気記録
層12のキュリー温度Tc、等温線32cは制御層11
の融点Tmに対応しており、これらの間にはTcry<Tc
<Tmなる関係がある。さらに温度上昇領域におけるト
ラックに直交する方向の温度分布を図4(c)の4で示
す。これによりトラックの中央部で温度が最も高く、中
央部からトラックに直交する方向に遠ざかるほど温度が
低下することがわかる。
【0029】光磁気記録層12において、記録用光ビー
ムの照射によってキュリー温度Tc以上に温度が上昇し
た部分の磁化は消失し、さらに記録用光ビームの照射部
位から遠ざかるにつれて冷却する過程で、磁化の方向は
磁気ヘッドによる印加磁界の方向に配向され、固定され
る。これにより光磁気記録層12には、2値の情報信号
に対応した上または下向きの磁化領域が連なったドメイ
ン列20bが形成される。ここでこのドメイン列20b
の幅をW1とする。
【0030】制御層11においては記録用光ビームの照
射によって融点以上に加熱されたトラックの中央部が溶
融し、記録用光ビームの照射部位から遠ざかるにつれて
冷却されると非晶質状態となる。これによって制御層1
1のトラック15bの中央部には、帯状の非晶質領域2
1bが形成される。ここでこの非晶質領域21bの幅を
2とすると、制御層11の融点Tmのほうが光磁気記録
層12のキュリー温度Tcより高いために、W2はドメイ
ン列20bの幅W1よりも小さくなる。
【0031】記録用光ビームの照射によって結晶化温度
cry以上で融点Tmよりも低い温度に加熱された領域
は、記録用光ビームの照射部位から遠ざかるにつれて冷
却されると結晶状態となる。これによって非晶質領域2
1bの両側には、帯状の結晶領域22bが形成される。
ここでこの結晶領域22bの幅をW3とする。
【0032】また同様にして、すでに信号が記録されて
いるトラック15aおよび15cにおいても、光磁気記
録層12にはドメイン列20aおよび20cが、また制
御層11には非晶質領域21aおよび21c、結晶領域
22aおよび22cが形成されている。ここで結晶領域
22bは隣接するトラック15aおよび15cに形成さ
れた結晶領域22aおよび22cと接するように、また
は望ましくは図示のようにオーバーラップするように形
成するのがよい。このようにして隣接するトラックに形
成された結晶領域と一体化されて非晶質領域21bの両
側に形成された結晶領域の幅をW4とする。
【0033】次に、図6により、再生時の動作について
説明する。図には光磁気ディスク1の平面図(図6
(a))および断面図(図6(b)が示される。ここで
31は光磁気ディスク1上に照射される再生用光ビーム
のスポットである。また15bは再生用光ビームによっ
て情報信号を再生しようとするトラック、15aおよび
15cは15bに隣接するトラックである。各トラック
15a、15b、15cにおいて、光磁気記録層12に
は磁化の方向が異なる磁化領域の連なりであるドメイン
列20a、20b、20cが形成されている。また制御
層11には非晶質領域21a、21b、21cと、各非
晶質領域の両側に結晶領域22a、22b、22cが形
成されている。ただし隣接する結晶領域は一体化して形
成されている。
【0034】ここで、制御層11に形成された非晶質領
域は光の透過率が高く、結晶領域は光の透過率が低い。
このため再生用光ビームの非晶質領域21bに照射され
る部分は透過して光磁気記録層12のドメイン列20b
に達するが、結晶領域22bに照射される再生用光ビー
ムの両端部は遮断されて光磁気記録層12には達しな
い。したがって、光磁気記録層12のドメイン列20b
に記録された情報信号は、非晶質領域21bを透過した
再生用ビームによってのみ再生されるのである。
【0035】図示のように、再生用光ビームが走査する
トラック15bに隣接するトラック15aおよび15c
に形成された非晶質領域21aおよび21cには照射さ
れないようにすれば、トラック15bから再生される情
報信号には隣接するトラック15aや15cからの信号
の混入はなく、クロストークは生じない。
【0036】そのためには、隣接するトラックに形成さ
れた結晶領域と一体化されて非晶質領域21bの両側に
形成された結晶領域の幅をW4、再生用光ビームのスポ
ットの直径をDとすると、下記式(3)が満足されてい
ればよい。
【0037】
【数3】D≦W4・・・(3) また非晶質領域21bの幅をW2、トラックピッチを
P’とすると、下記式(4)が成り立つ。
【0038】
【数4】P’=(W2+W4)/2・・・(4) 従って、上記式(3)および(4)より、クロストーク
の発生を防ぐための条件として、次式(5)が得られ
る。
【0039】
【数5】P’≧(D+W2)/2・・・(5) さてここで、図4で説明したように、非晶質領域21b
の幅W2は、ドメイン列20bの幅W1よりも小さい。し
たがって上式(5)と、従来技術におけるクロストーク
の発生を防ぐための条件である式(1)との比較によ
り、本発明によればトラックピッチP’を、従来技術に
おけるトラックピッチPよりも小さくすることが可能で
あることが理解される。すなわち本発明においては、従
来の光磁気記録再生方法よりもトラックピッチを小さく
した場合であってもクロストークの発生がなく、したが
って情報信号の記録密度をより高くすることができるの
である。
【0040】(実施例2)以下、本発明による光磁気記
録媒体および光磁気記録再生方法の第2の実施例につい
て説明する。
【0041】図2に、本発明の第2の実施例における光
磁気記録媒体の構成を示す。1は光磁気記録媒体として
の光磁気ディスクである。10は透明な基板であり、基
板10の上には光磁気記録層12、制御層11、反射膜
14が順次積層されており、前記第1の実施例とは各層
の積層の順序が異なる。光磁気記録層12および制御層
11の構成材料およびその特性は、前記実施例1と同様
である。すなわち、光磁気記録層12はGd、Tbなど
の希土類元素と、Fe、Coなどの遷移金属元素を含む
非晶質合金からなる。また制御層11は、例えばGe、
Sb、Te等からなる合金材料のように光ビームの照射
による温度上昇の差によって、冷却後の状態が光の透過
率が高い状態または低い状態へ状態変化を生じる材料に
よって構成される。このような材料は融点Tm以上に加
熱され、溶融した後に冷却されると非晶質状態となり、
また結晶化温度Tcry以上で融点Tmよりも低い温度に加
熱された後に冷却されると結晶状態となる。結晶化温度
cry以上に温度が上昇しない場合には状態変化はな
く、元の状態を保つ。このような非晶質状態と結晶状態
との間の変化は可逆的であり、また非晶質状態において
は光の透過率は高く、結晶状態においては光の透過率は
低い。また反射膜14はAl等の金属材料からなる。
【0042】本実施例における光磁気記録媒体の光磁気
記録層12の記録状態および制御層11の状態変化は、
実施例1と同様である。すなわち、図7に平面図(図7
(a))および断面図(図7(b))で示すように、各
トラック15a、15b、15cにおいて、光磁気記録
層12には、2値の情報信号に対応した上または下向き
の磁化領域が連なったドメイン列20a、20b、20
cが形成される。ここでこのドメイン列の幅をW1とす
る。
【0043】制御層11には各トラックの中央部に、帯
状の非晶質領域21a、21b、21cが形成される。
ここでこの非晶質領域の幅をW2とすると、制御層11
の融点Tmの方が光磁気記録層12のキュリー温度Tc
りも高いために、W2はドメイン列の幅W1よりも小さ
い。
【0044】また各非晶質領域21a、21b、21c
の両側には、帯状の結晶領域22a、22b、22cが
形成される。ただし隣接する結晶領域は一体化して形成
されている。
【0045】次に、同図により再生時の動作について説
明する。31は光磁気ディスク1上に照射される再生用
光ビームのスポットであり、トラック15bに記録され
た情報信号の再生を行う場合の状態を示している。ここ
で制御層11に形成された非晶質領域は光の透過率が高
く、結晶領域は光の透過率が低い。このため再生用光ビ
ームの非晶質領域21bに照射される部分は透過して反
射膜14に達するが、結晶領域22bに照射される再生
用ビームの両端部は遮断されて反射膜14には達しな
い。したがって光磁気記録層12のドメイン列20bに
記録された情報信号は、非晶質領域21bを透過し、反
射膜14により反射された再生用ビームによってのみ再
生されるのである。
【0046】図示のように、再生用光ビームが走査する
トラック15bに隣接するトラック15aおよび15c
に形成された非晶質領域21aおよび21cには照射さ
れないようにすれば、トラック15bから再生される情
報信号には隣接するトラックからの信号の混入はなく、
クロストークは生じない。そのためには再生用光ビーム
のスポットの直径をDとした場合にトラックピッチP’
が前記の実施例1の場合と同様に式(5)を満足してい
ればよい。したがって式(5)と、従来技術におけるク
ロストークの発生を防ぐための条件である式(1)との
比較により、本発明によればトラックピッチP’を、従
来技術におけるトラックピッチPよりも小さくすること
が可能であることが理解される。すなわち本実施例にお
いても、従来の光磁気記録再生方法よりもトラックピッ
チを小さくした場合であってもクロストークの発生がな
く、したがって情報信号の記録密度をより高くすること
ができるのである。
【0047】(実施例3)以下、本発明による光磁気記
録媒体および光磁気記録再生方法の第3の実施例につい
て説明する。図3に、本発明の第3の実施例における光
磁気記録媒体の構成を示す。1は光磁気記録媒体として
の光磁気ディスクである。10は透明な基板であり、基
板10の上には光磁気記録層12、制御層13が順次積
層されている。光磁気記録層12は前記第1の実施例と
同様に、Gd、Tbなどの希土類元素と、Fe、Coな
どの遷移金属元素を含む非晶質合金からなる。また制御
層13は光ビームの照射による温度上昇の差によって、
冷却後の状態が光の反射率が高い状態または低い状態へ
状態変化を生じる材料によって構成される。このような
材料としては例えば、Ge、Sb、Te等からなる合金
材料が用いられる。このような材料は融点Tm以上に加
熱され、溶融した後に冷却されると非晶質状態となり、
また結晶化温度Tcry以上で融点Tmよりも低い温度に加
熱された後に冷却されると結晶状態となる。結晶化温度
cry以上に温度が上昇しない場合には状態変化はな
く、元の状態を保つ。このような非晶質状態と結晶状態
との間の変化は可逆的であり、また非晶質状態において
は光の反射率は高く、結晶状態においては光の反射率は
低い。
【0048】次に、図5により光磁気ディスク1の光磁
気記録層12の記録状態および制御層13の状態変化に
ついて説明する。図には光磁気ディスクの平面図(図5
(a))および断面図(図5(b))が示される。な
お、図5(c)はその温度分布を示す図である。
【0049】記録用光ビームの照射によって光磁気ディ
スク1の記録用ビームのスポット30の近傍の温度は上
昇するが、光磁気ディスクの回転による移動や熱の拡散
のために、等温線32a、32b、32cで示すような
温度分布が形成される。ここで等温線32aは制御層1
3の結晶化温度Tcry、等温線32bは光磁気記録層1
2のキュリー温度Tc、等温線32cは制御層13の結
晶化温度Tmであり、これらの間にはTcry<Tc<Tm
る関係がある。さらに温度上昇領域におけるトラックに
直交する方向の温度分布を図5(c)の4で示す。これ
によりトラックの中央部で温度が最も高く、中央部から
トラックに直交する方向に遠ざかるほど温度が低下する
ことがわかる。
【0050】光磁気記録層12においては、前記実施例
1と同様にして2値の情報信号に対応した上または下向
きの磁化領域が連なったドメイン列20bが形成され
る。ここでこのドメイン列20bの幅をW1とする。
【0051】制御層13においては、記録用光ビームの
照射によって融点Tm以上に加熱されたトラックの中央
部が溶融し、記録用光ビームの照射部位から遠ざかるに
つれて冷却されると非晶質状態となる。これによって制
御層13のトラック15bの中央部には、帯状の非晶質
領域23bが形成される。ここでこの非晶質領域23b
の幅をW2とすると、制御層13の融点Tmの方が光磁気
記録層12のキュリー温度Tcよりも高いために、W2
ドメイン列20bの幅W1よりも小さい。
【0052】記録用光ビームの照射によって結晶化温度
cry以上で融点Tmよりも低い温度に加熱された領域
は、記録用光ビームの照射部位から遠ざかるにつれて冷
却されると結晶状態となる。これによって非晶質領域2
3bの両側には、帯状の結晶領域24bが形成される。
ここでこの結晶領域24bの幅をW3とする。
【0053】また同様にして、すでに記録がなされてい
るトラック15aおよび15cにおいても、非晶質領域
23aおよび23c、結晶領域24aおよび24cが形
成されている。ここで結晶領域24bは、隣接するトラ
ック15aおよび15cに形成された結晶領域24aお
よび24cと接するように、または望ましくは図示のよ
うにオーバーラップするように形成するのがよい。この
ようにして隣接するトラックに形成された結晶領域と一
体化されて非晶質領域23bの両側に形成された結晶領
域の幅をW4とする。
【0054】次に、図8により再生時の動作について説
明する。図には光磁気記録媒体の平面図(図8(a))
および断面図(図8(b))が示される。ここで31は
光磁気記録媒体上に照射される再生用光ビームのスポッ
トである。また15bは再生用光ビームによって情報信
号を再生しようとするトラック、15aおよび15cは
トラック15bに隣接するトラックである。各トラック
15a、15b、15cにおいて、光磁気記録層12に
は磁化の方向が異なる磁化領域の連なりであるドメイン
列20a、20b、20cが形成されている。また制御
層13には非晶質領域23a、23b、23c、および
各非晶質領域の両側には結晶領域24a、24b、24
cが形成されている。ただし隣接する結晶領域は一体化
して形成されている。
【0055】ここで、制御層13に形成された非晶質領
域は光の反射率が高く、結晶領域は光の反射率が低い。
このため光磁気記録層12を透過した再生用光ビーム
の、非晶質領域23bに照射される部分は反射される
が、結晶領域24bに照射される再生用光ビームの両端
部は反射されない。したがって光磁気記録層12のドメ
イン列20bに記録された情報信号は、非晶質領域23
bで反射された再生用ビームによってのみ再生されるの
である。
【0056】図示のように、再生用光ビームが走査する
トラック15bに隣接するトラック15aおよび15c
に形成された非晶質領域23aおよび23cには照射さ
れないようにすれば、トラック15bから再生される情
報信号には隣接するトラックからの信号の混入はなく、
クロストークは生じない。そのためには再生用光ビーム
のスポットの直径をD、非晶質領域23bの幅をW2
すると、トラックピッチP’は、前記実施例1と同様に
式(5)を満足していればよい。したがって、式(5)
と、従来技術におけるクロストークの発生を防ぐための
条件である式(1)との比較により、本発明によればト
ラックピッチP’を、従来技術におけるトラックピッチ
Pよりも小さくすることが可能であることが理解され
る。すなわち本実施例においても、従来の光磁気記録再
生方法よりもトラックピッチを小さくした場合であって
もクロストークの発生がなく、したがって情報信号の記
録密度をより高くすることができるのである。
【0057】なお、以上の実施例は、記録用光ビームに
よって光磁気記録層の温度をキュリー温度Tc以上に上
昇させ、磁化を消失させて情報信号の記録を行うものと
したが、これ以外にも光磁気記録層を補償温度が室温近
傍である材料によって構成し、記録用光ビームの照射に
よって温度を上昇させ、光磁気記録層の保磁力が十分に
低下した状態で磁化の方向を磁気ヘッドによる印加磁界
の方向に配向させることにより、2値の情報信号に対応
した上または下向きの磁化領域(ドメイン)を形成する
ようにしてもよい。この場合には、光磁気記録層にドメ
インが形成される温度Tw、制御層の構成材料の融点Tm
および結晶化温度Tcryの間に、Tcry<Tw<Tmなる関
係が成立するようにすれば、上記の実施例と全く同様の
原理でトラックピッチを小さくし、情報信号の記録密度
を高くすることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
磁気記録媒体に情報信号を記録する場合には、光磁気記
録層にドメイン列が形成されるとともに、制御層には帯
状で光の透過率が高い非晶質領域と、非晶質領域の両側
に隣接する帯状で光の透過率が低い結晶領域が形成され
る。また光磁気記録媒体から情報信号を再生する場合に
は、制御層に形成された結晶領域によって再生用光ビー
ムの両端部が遮断され、非晶質領域を透過する光によっ
てのみ光磁気記録層に記録された情報信号の再生が行わ
れる。従って、従来よりもトラックピッチを小さくした
場合であっても、隣接するトラックから信号が混入する
ことがなく、正確な情報信号の再生ができる。このため
従来の光磁気記録再生方法よりも情報信号の記録密度を
高くすることができる。
【0059】さらには本発明によれば、光磁気記録媒体
に情報信号を記録する場合には、光磁気記録層にドメイ
ン列が形成されるとともに、制御層には帯状で光の反射
率が高い非晶質領域と、非晶質領域の両側に隣接する帯
状で光の反射率が低い結晶領域が形成される。また光磁
気記録媒体から情報信号を再生する場合には、制御層に
形成された結晶領域によって再生用光ビームの両端部が
遮断され、非晶質領域で反射される光によってのみ光磁
気記録層に記録された情報信号の再生が行われる。従っ
て、従来よりもトラックピッチを小さくした場合であっ
ても、隣接するトラックから信号が混入することがな
く、正確な情報信号の再生ができる。このため従来の光
磁気記録再生方法よりも情報信号の記録密度を高くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の本発明の光磁気記録媒体の構成を示
す模式的断面図である。
【図2】実施例2の本発明の光磁気記録媒体の構成を示
す模式的断面図である。
【図3】実施例3の本発明の光磁気記録媒体の構成を示
す模式的断面図である。
【図4】実施例1の光磁気記録再生方法における記録動
作を説明する図であり、(a)は光磁気記録媒体の平面
図、(b)はその断面図、(c)は温度分布を示す図で
ある。
【図5】実施例3の光磁気記録再生方法における記録動
作を説明する図であり、(a)は光磁気記録媒体の平面
図、(b)はその断面図、(c)は温度分布を示す図で
ある。
【図6】実施例1の光磁気記録再生方法における再生動
作を説明する図であり、(a)は光磁気記録媒体の平面
図、(b)はその断面図である。
【図7】実施例2の光磁気記録再生方法における再生動
作を説明する図であり、(a)は光磁気記録媒体の平面
図、(b)はその断面図である。
【図8】実施例3の光磁気記録再生方法における再生動
作を説明する図であり、(a)は光磁気記録媒体の平面
図、(b)はその断面図である。
【図9】従来の光磁気記録再生方法を説明するための光
磁気記録媒体の平面図である。
【図10】従来の光磁気記録再生方法における問題点を
説明するための光磁気記録媒体の平面図である。
【図11】光磁気記録再生装置の概略構成を示す模式図
である。
【図12】従来の光磁気記録媒体の構成を示す模式的断
面図である。
【符号の説明】
1 光磁気記録媒体 10 基板 11、13 制御層 12 光磁気記録層 15a、15b、15c トラック 20a、20b、20c ドメイン列 21a、21b、21c、23a、23b、23c
非晶質領域 22a、22b、22c、24a、24b、24c
結晶領域 30 記録用光ビームのスポット 31 再生用光ビームのスポット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも、 (1)光磁気記録層と、 (2)光ビームの照射により第1の温度以上に温度が上
    昇した後に冷却した領域の光の透過率は高くなり、第2
    の温度以上で第1の温度よりも低い温度に温度が上昇し
    た後に冷却した領域の光の透過率は低くなり、第2の温
    度以上には温度が上昇しない領域の光の透過率は変化し
    ない材料からなる制御層とが積層して設けられているこ
    とを特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記制御層は光ビーム照射時の前記第2
    の温度以上の温度によって非晶質状態および結晶状態の
    いずれかへの状態変化を生じ、その非晶質状態と結晶状
    態では光の透過率が異なる材料からなる請求項1記載の
    光磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に少なくとも、光磁気記録層と、
    光ビームの照射により第1の温度以上に温度が上昇した
    後に冷却した領域の光の透過率は高くなり、第2の温度
    以上で第1の温度よりも低い温度に温度が上昇した後に
    冷却した領域の光の透過率は低くなり、第2の温度以上
    には温度が上昇しない領域の光の透過率は変化しない材
    料からなる制御層とが積層された光磁気記録媒体に、 該光磁気記録媒体に対して相対的に移動する記録用光ビ
    ームを照射すると同時に、情報信号により変調された磁
    界を印加し、前記光磁気記録層に磁化状態の変化によっ
    て前記情報信号を記録するとともに、前記制御層には帯
    状で光の透過率が高い第lの領域と、前記第1の領域の
    両側に隣接する帯状で光の透過率が低い第2の領域を形
    成し、 前記光磁気記録媒体に再生用光ビームを照射し、前記制
    御層に形成された前記第2の領域によって前記再生用光
    ビームの一部を遮断し、前記第1の領域を透過する光に
    よって、前記光磁気記録層に記録された前記情報信号の
    再生を行うことを特徴とする光磁気記録再生方法。
  4. 【請求項4】 前記制御層は、光ビーム照射時の前記第
    2の温度以上の温度によって非晶質状態および結晶状態
    のいずれかへの状態変化を生じる材料からなり、前記第
    1の領域は非晶質状態とし、前記第2の領域は結晶状態
    とする請求項3記載の光磁気記録再生方法。
  5. 【請求項5】 基板上に少なくとも、 光磁気記録層と、 光ビームの照射により第1の温度以上に温度が上昇した
    後に冷却した領域の光の反射率は高くなり、第2の温度
    以上で第1の温度よりも低い温度に温度が上昇した後に
    冷却した領域の光の反射率は低くなり、第2の温度以上
    には温度が上昇しない領域の光の反射率は変化しない材
    料からなる制御層が積層して設けられていることを特徴
    とする光磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記制御層は光ビーム照射時の前記第2
    の温度以上の温度によって非晶質状態および結晶状態の
    いずれかへの状態変化を生じ、その非晶質状態と結晶状
    態とでは光の反射率が異なる材料からなる請求項記載の
    光磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 基板上に少なくとも、光磁気記録層と、
    光ビームの照射により第1の温度以上に温度が上昇した
    後に冷却した領域の光の反射率は高くなり、第2の温度
    以上で第1の温度よりも低い温度に温度が上昇した後に
    冷却した領域の光の反射率は低くなり、第2の温度以上
    には温度が上昇しない領域の光の反射率は変化しない材
    料からなる制御層とを積層して設けた光磁気記録媒体
    に、該光磁気記録媒体に対して相対的に移動する記録用
    光ビームを照射すると同時に、情報信号により変調され
    た磁界を印加し、前記光磁気記録層に磁化状態の変化に
    よって前記情報信号を記録するとともに、前記制御層に
    は帯状で光の反射率が高い第1の領域と、前記第1の領
    域の両側に隣接する帯状で光の反射率が低い第2の領域
    を形成し、前記光磁気記録媒体に再生用光ビームを照射
    し、前記制御層に形成された前記第2の領域によって前
    記再生用光ビームの一部を遮断し、前記第1の領域から
    反射される光によって、前記光磁気記録層に記録された
    前記情報信号の再生を行うことを特徴とする光磁気記録
    再生方法。
  8. 【請求項8】 前記制御層は、光ビーム照射時の前記第
    2の温度以上の温度によって非晶質状態および結晶状態
    のいずれかへの状態変化を生じる材料からなり、前記第
    1の領域は非晶質状態となり、前記第2の領域は結晶状
    態となる請求項7記載の光磁気記録再生方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014041672A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Fuji Electric Co Ltd 熱アシスト記録用磁気記録媒体

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