JPH0990372A - 液晶表示素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子及びその製造方法

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JPH0990372A
JPH0990372A JP24773595A JP24773595A JPH0990372A JP H0990372 A JPH0990372 A JP H0990372A JP 24773595 A JP24773595 A JP 24773595A JP 24773595 A JP24773595 A JP 24773595A JP H0990372 A JPH0990372 A JP H0990372A
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liquid crystal
substrates
fine particles
spacer
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JP24773595A
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Inventor
Susumu Kondo
藤 進 近
Masahiro Buniyou
▲饒▼ 正 博 豊
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱状スペーサが採用された液晶セルを構成す
る2枚の基板の擦り合わせによる位置決めを容易化し、
液晶層厚の高精度な均一性の確保による高表示品質化さ
れた液晶表示素子を提供する。 【解決手段】 一方の基板1の対向面上に形成された柱
状スペーサ3の高さhを超える直径dを有する球状また
は円柱状の基板擦り合わせ用微粒子4を一方の基板1の
対向面上に散布する。この微粒子4の存在により、基板
1及び2の位置関係を正確に整合させるための擦り合わ
せが容易化され、柱状スペーサ3の変形、損傷を防止
し、液晶層厚の高精度な均一性の確保により、高表示品
質化された液晶表示素子を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子及びそ
の製造方法に関し、特に、柱状スペーサが採用された液
晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決
めの容易化と、結果として得られる液晶表示素子の高表
示品質化とに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】薄型軽量、低消費電力等の利点を有する
液晶表示素子は、近年、ワードプロセッサやパーソナル
・コンピュータ等のパーソナルOA機器の表示装置とし
て積極的に採用されている。用途が広がるとともに、液
晶表示素子の大画面化、高表示品質化等、要求される性
能の水準も高度なものとなってきている。
【0003】液晶表示素子は大画面化するほど高表示品
質を実現することが困難になる傾向がある。その原因
は、表示画面の面積が大きくなるほど全面に渡って液晶
層厚を均一に形成し、保持することが困難となり、液晶
層厚むらに起因する表示むらが増大することである。特
に、STN形液晶表示素子は複屈折による干渉色を利用
した表示方式であるため、液晶層厚によって表示状態が
微妙に変化し、液晶層厚むらが発生した場合の表示むら
は顕著なものとなる。
【0004】液晶表示素子の液晶層厚制御、すなわち、
液晶セルを構成する2枚の基板間隔制御には、2枚の基
板のうち一方または双方の基板の対向面上にスペーサを
散在させることにより、基板間隔、すなわち、液晶層厚
の均一化を図っている。
【0005】スペーサの代表的な形態として、粒状スペ
ーサと柱状スペーサとがある。粒状スペーサは、シリカ
ガラス系粒状スペーサまたは樹脂系粒状スペーサを2枚
の基板のうち一方の基板の対向面上に散布して、液晶層
厚を均一に制御し得るようにする。そのためには、適当
な量の粒状スペーサを可能な限り一様均一に散布しなけ
ればならない。しかしながら、粒状スペーサ、特に樹脂
系粒状スペーサは静電気を帯電して団子状態を形成しや
すく、その結果、液晶層厚を均一に制御できないことと
なり、さらに、液晶分子の配列が乱れて表示品質が低下
する等の問題もある。そこで、粒状スペーサの形状の改
良を行ったり、エーテル、フロン等の低沸点有機溶剤と
ともに飛散させる等の方法により、散布密度の均一性を
向上させる技術が用いられているが、散布密度の均一性
を向上には一定の限度がある。
【0006】そこで、液晶層厚の均一性を担保するため
のより有効な手段として用いられているのが柱状スペー
サである。柱状スペーサは、フォトリソグラフィ・プロ
セスを用いて、レジスト等の感光性樹脂材料により液晶
セルを構成する2枚の基板の一方または双方の基板の対
向面上に柱状スペーサを形成したものである。
【0007】図7は、柱状スペーサを採用した液晶セル
の構造の概略を示す説明図である。液晶セルを構成する
2枚の基板1、2のうち一方の基板1の対向面上に柱状
スペーサが形成されており、これに他方の基板2が対向
され、重ね合わせられている。
【0008】この柱状スペーサを用いる場合には、柱状
スペーサの配設位置を予め人為的に設計するので、柱状
スペーサの配置を理想的なものとすることにより、液晶
層厚の均一性の高精度な制御が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、柱状ス
ペーサを用いた場合には、以下のような問題点があっ
た。すなわち、液晶セルを組み立てる場合、2枚の基板
のそれぞれの対向面を対向させて重ね合わせた後、上下
基板に形成された電極パターンやカラーフィルタ、ブラ
ックマトリクス等の位置関係を正確に整合させるため
に、上下基板の位置ずれ修正のための擦り合わせ工程が
必要となるが、この擦り合わせ工程の際、基板上に形成
された柱状スペーサには剪断応力が加わり、無理に擦り
合わせようとすると柱状スペーサに変形を生じ、あるい
は破損を生じて顕著な液晶層厚むらが発生し、液晶表示
素子の表示品質の劣化を招くこととなる。図8は、変形
を生じた柱状スペーサ3aの様子を示す説明図である。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、柱状スペーサが採用された液晶セルを
構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決めを容易
化し、液晶層厚の高精度な均一性の確保により高表示品
質化された液晶表示素子を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶表示素
子の製造方法によれば、所定間隔だけ離間して対向面が
相互に対向され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち
一方、または一方及び他方の基板の対向面上に、所定間
隔を設定保持するために、配設対象となる一方または他
方の基板の対向面からそれぞれ所定の高さを有するスペ
ーサを配設するスペーサ配設工程と、2枚の基板のうち
いずれか一方の対向面上に、一方の基板の対向面上のス
ペーサの所定の高さと、他方の基板の対向面上のスペー
サの所定の高さとの合計を超える直径を有する球状また
は円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布する擦り合わ
せ用微粒子散布工程と、2枚の基板を対向させて重ね合
わせ、所定の対向位置となるように2枚の基板を擦り合
わせる基板擦り合わせ工程とを備えたことを特徴とし、
スペーサの高さの合計を超える直径を有する球状または
円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布する擦り合わせ
用微粒子散布工程を備えたので、液晶セルを構成する2
枚の基板の擦り合わせによる位置決めを容易化し、液晶
層厚の高精度な均一性の確保により高表示品質化された
液晶表示素子を提供することができる。
【0012】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基板
の対向面上に、所定間隔を設定保持するために、配設対
象となる一方の基板の対向面から所定の高さを有するス
ペーサを配設するスペーサ配設工程と、2枚の基板のう
ちいずれか一方の対向面上に、一方の基板の対向面上の
スペーサの所定の高さを超える直径を有する球状または
円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布する擦り合わせ
用微粒子散布工程と、2枚の基板を対向させて重ね合わ
せ、所定の対向位置となるように2枚の基板を擦り合わ
せる基板擦り合わせ工程とを備えたことを特徴とし、ス
ペーサの高さの合計を超える直径を有する球状または円
柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布する擦り合わせ用
微粒子散布工程を備えたので、液晶セルを構成する2枚
の基板の擦り合わせによる位置決めを容易化し、液晶層
厚の高精度な均一性の確保により高表示品質化された液
晶表示素子を提供することができる。
【0013】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び他
方の基板の対向面上に、所定間隔を設定保持するため
に、配設対象となる一方または他方の基板の対向面から
それぞれ所定の高さを有するスペーサを配設するスペー
サ配設工程と、2枚の基板のうちいずれか一方の対向面
上に、一方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さ
と、他方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さとの
合計を超える直径を有する球状または円柱状の基板擦り
合わせ用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程
と、2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
置となるように2枚の基板を擦り合わせる基板擦り合わ
せ工程とを備えたことを特徴とし、スペーサの高さの合
計を超える直径を有する球状または円柱状の基板擦り合
わせ用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程を
備えたので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わ
せによる位置決めを容易化し、液晶層厚の高精度な均一
性の確保により高表示品質化された液晶表示素子を提供
することができる。
【0014】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方、また
は一方及び他方の基板の対向面上に、所定間隔を設定保
持するために、配設対象となる一方または他方の基板の
対向面からそれぞれ所定の高さを有するスペーサを配設
するスペーサ配設工程と、2枚の基板のうちいずれか一
方の対向面上に、一方及び他方の基板の対向面上のスペ
ーサの先端が他方及び一方の基板の対向面から離隔した
状態で、一方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に
接触しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合
わせ用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程
と、2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
置となるように2枚の基板を擦り合わせる基板擦り合わ
せ工程とを備えたことを特徴とし、一方及び他方の基板
の対向面上のスペーサの先端が他方及び一方の基板の対
向面から離隔した状態で、一方の基板の対向面及び他方
の基板の対向面に接触しうる直径を有する球状または円
柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布する擦り合わせ用
微粒子散布工程を備えたので、液晶セルを構成する2枚
の基板の擦り合わせによる位置決めを容易化し、液晶層
厚の高精度な均一性の確保により高表示品質化された液
晶表示素子を提供することができる。
【0015】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基板
の対向面上に、所定間隔を設定保持するために、配設対
象となる一方の基板の対向面から所定の高さを有するス
ペーサを配設するスペーサ配設工程と、2枚の基板のう
ちいずれか一方の対向面上に、一方の基板の対向面上の
スペーサの先端が他方の基板の対向面から離隔した状態
で、一方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に接触
しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ
用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程と、2
枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位置とな
るように2枚の基板を擦り合わせる基板擦り合わせ工程
とを備えたことを特徴とし、一方の基板の対向面上のス
ペーサの先端が他方の基板の対向面から離隔した状態
で、一方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に接触
しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ
用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程を備え
たので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせに
よる位置決めを容易化し、液晶層厚の高精度な均一性の
確保により高表示品質化された液晶表示素子を提供する
ことができる。
【0016】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び他
方の基板の対向面上に、所定間隔を設定保持するため
に、配設対象となる一方または他方の基板の対向面から
それぞれ所定の高さを有するスペーサを配設するスペー
サ配設工程と、2枚の基板のうちいずれか一方の対向面
上に、一方及び他方の基板の対向面上のスペーサの先端
が他方及び一方の基板の対向面から離隔した状態で、一
方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に接触しうる
直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒
子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程と、2枚の基
板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位置となるよう
に2枚の基板を擦り合わせる基板擦り合わせ工程とを備
えたことを特徴とし、一方及び他方の基板の対向面上の
スペーサの先端が他方及び一方の基板の対向面から離隔
した状態で、一方の基板の対向面及び他方の基板の対向
面に接触しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦
り合わせ用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工
程を備えたので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り
合わせによる位置決めを容易化し、液晶層厚の高精度な
均一性の確保により高表示品質化された液晶表示素子を
提供することができる。
【0017】基板擦り合わせ用微粒子は、2枚の基板の
うちスペーサが配設されたいずれか一方の基板の対向面
上に散布されるものとしたので、2枚の基板の対向及び
重ね合わせをスペーサに損傷を与えることなく容易に行
うことができる。
【0018】基板擦り合わせ用微粒子は、弾性材料から
なる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサ
の高さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力に
より変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0019】弾性材料からなる微粒子は、樹脂からなる
微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの高
さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力により
変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがない。
【0020】基板擦り合わせ用微粒子は、2枚の基板の
間隔が所定間隔に設定される際の2枚の基板の対向面か
らの圧力で破壊される性質を有する材料からなる微粒子
であるものとしたので、基板間隔がスペーサの高さに設
定されたときは、微粒子は基板からの圧力により破壊さ
れ、基板間隔の均一性に影響を与えることがない。
【0021】基板擦り合わせ用微粒子は、ガラスからな
る微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの
高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の対向面
にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力により
破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0022】ガラスからなる微粒子は、シリカガラスか
らなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペー
サの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の対
向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力に
より破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えることが
ない。
【0023】ガラスからなる微粒子は、ガラスファイバ
からなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペ
ーサの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の
対向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力
により破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えること
がない。
【0024】基板擦り合わせ用微粒子は、熱可塑性材料
からなる微粒子であるものとしたので、必要十分な最小
限の加熱を行うことにより変形し、基板間隔の均一性に
影響を与えることがない。
【0025】熱可塑性材料は、2枚の基板の対向面の周
縁部を貼り合わせる貼り合わせ工程における加熱により
融解する材料であるものとしたので、融解のためのみの
工程を設ける必要が無く、基板間隔の均一性に影響を与
えることがない。
【0026】スペーサは、柱状スペーサであるものとし
たので、基板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、
基板擦り合わせ工程が容易なものとなり、柱状スペーサ
の変形、損傷を防止することができる。
【0027】一方及び他方の基板の対向面上に形成され
るスペーサは、2枚の基板を所定の対向位置となるよう
に対向させて重ね合わせた際、一方の基板の対向面上の
スペーサと他方の基板の対向面上のスペーサとが格子状
の形状となる格子状スペーサであるものとしたので、基
板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、基板擦り合
わせ工程が容易なものとなり、格子状スペーサの変形、
損傷を防止することができる。
【0028】格子状の形状となる格子状スペーサは、井
桁状の形状となる井桁状スペーサであるものとしたの
で、基板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、基板
擦り合わせ工程が容易なものとなり、井桁状スペーサの
変形、損傷を防止することができる。
【0029】本発明に係る液晶表示素子によれば、所定
間隔だけ離間して対向面が相互に対向され、液晶セルを
構成する2枚の基板のうち一方、または一方及び他方の
基板の対向面上に所定間隔を設定保持するために配設さ
れ、配設対象となる一方または他方の基板の対向面から
それぞれ所定の高さを有するスペーサと、2枚の基板の
うちいずれか一方の対向面上に散布され、一方の基板の
対向面上のスペーサの所定の高さと、他方の基板の対向
面上のスペーサの所定の高さとの合計を超える直径を有
する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子とを備
えたことを特徴とし、2枚の基板のうちいずれか一方の
対向面上に散布され、スペーサの高さの合計を超える直
径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子
を備えたので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合
わせによる位置決めが容易化される結果、スペーサが変
形、損傷することなく、液晶層厚の高精度な均一性が確
保され、高表示品質化された液晶表示素子を得ることが
できる。
【0030】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基板
の対向面上に所定間隔を設定保持するために配設され、
配設対象となる一方の基板の対向面からそれぞれ所定の
高さを有するスペーサと、2枚の基板のうちいずれか一
方の対向面上に散布され、一方の基板の対向面上のスペ
ーサの所定の高さと、他方の基板の対向面上のスペーサ
の所定の高さとの合計を超える直径を有する球状または
円柱状の基板擦り合わせ用微粒子とを備えたことを特徴
とし、2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布
され、スペーサの高さの合計を超える直径を有する球状
または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を備えたので、
液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置
決めが容易化される結果、スペーサが変形、損傷するこ
となく、液晶層厚の高精度な均一性が確保され、高表示
品質化された液晶表示素子を得ることができる。
【0031】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び他
方の基板の対向面上に所定間隔を設定保持するために配
設され、配設対象となる一方または他方の基板の対向面
からそれぞれ所定の高さを有するスペーサと、2枚の基
板のうちいずれか一方の対向面上に散布され、一方の基
板の対向面上のスペーサの所定の高さと、他方の基板の
対向面上のスペーサの所定の高さとの合計を超える直径
を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子と
を備えたことを特徴とし、2枚の基板のうちいずれか一
方の対向面上に散布され、スペーサの高さの合計を超え
る直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微
粒子を備えたので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦
り合わせによる位置決めが容易化される結果、スペーサ
が変形、損傷することなく、液晶層厚の高精度な均一性
が確保され、高表示品質化された液晶表示素子を得るこ
とができる。
【0032】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方、また
は一方及び他方の基板の対向面上に所定間隔を設定保持
するために配設され、配設対象となる一方または他方の
基板の対向面からそれぞれ所定の高さを有するスペーサ
と、2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布さ
れ、一方の基板の対向面上のスペーサの先端が他方の基
板の対向面から離隔した状態で、一方の基板の対向面及
び他方の基板の対向面に接触しうる直径を有する球状ま
たは円柱状の基板擦り合わせ用微粒子とを備えたことを
特徴とし、2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に
散布され、一方の基板の対向面上のスペーサの先端が他
方の基板の対向面から離隔した状態で、一方の基板の対
向面及び他方の基板の対向面に接触しうる直径を有する
球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布する
擦り合わせ用微粒子散布工程を備えたので、液晶セルを
構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決めが容易
化される結果、スペーサが変形、損傷することなく、液
晶層厚の高精度な均一性が確保され、高表示品質化され
た液晶表示素子を得ることができる。
【0033】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基板
の対向面上に所定間隔を設定保持するために配設され、
配設対象となる一方の基板の対向面からそれぞれ所定の
高さを有するスペーサと、2枚の基板のうちいずれか一
方の対向面上に散布され、一方の基板の対向面上のスペ
ーサの先端が他方の基板の対向面から離隔した状態で、
一方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に接触しう
る直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微
粒子とを備えたことを特徴とし、2枚の基板のうちいず
れか一方の対向面上に散布され、一方の基板の対向面上
のスペーサの先端が他方の基板の対向面から離隔した状
態で、一方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に接
触しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わ
せ用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程を備
えたので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせ
による位置決めが容易化される結果、スペーサが変形、
損傷することなく、液晶層厚の高精度な均一性が確保さ
れ、高表示品質化された液晶表示素子を得ることができ
る。
【0034】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び他
方の基板の対向面上に所定間隔を設定保持するために配
設され、配設対象となる一方または他方の基板の対向面
からそれぞれ所定の高さを有するスペーサと、2枚の基
板のうちいずれか一方の対向面上に散布され、一方の基
板の対向面上のスペーサの先端が他方の基板の対向面か
ら離隔した状態で、一方の基板の対向面及び他方の基板
の対向面に接触しうる直径を有する球状または円柱状の
基板擦り合わせ用微粒子とを備えたことを特徴とし、2
枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布され、一
方の基板の対向面上のスペーサの先端が他方の基板の対
向面から離隔した状態で、一方の基板の対向面及び他方
の基板の対向面に接触しうる直径を有する球状または円
柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布する擦り合わせ用
微粒子散布工程を備えたので、液晶セルを構成する2枚
の基板の擦り合わせによる位置決めが容易化される結
果、スペーサが変形、損傷することなく、液晶層厚の高
精度な均一性が確保され、高表示品質化された液晶表示
素子を得ることができる。
【0035】基板擦り合わせ用微粒子は、弾性材料から
なる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサ
の高さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力に
より変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0036】弾性材料からなる微粒子は、樹脂からなる
微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの高
さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力により
変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがない。
【0037】基板擦り合わせ用微粒子は、2枚の基板の
間隔が所定間隔に設定される際の2枚の基板の対向面か
らの圧力で破壊される性質を有する材料からなる微粒子
であるものとしたので、基板間隔がスペーサの高さに設
定されたときは、微粒子は基板からの圧力により破壊さ
れ、基板間隔の均一性に影響を与えることがない。
【0038】基板擦り合わせ用微粒子は、ガラスからな
る微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの
高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の対向面
にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力により
破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0039】ガラスからなる微粒子は、シリカガラスか
らなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペー
サの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の対
向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力に
より破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えることが
ない。
【0040】ガラスからなる微粒子は、ガラスファイバ
からなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペ
ーサの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の
対向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力
により破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えること
がない。
【0041】基板擦り合わせ用微粒子は、熱可塑性材料
からなる微粒子であるものとしたので、必要十分な最小
限の加熱を行うことにより変形し、基板間隔の均一性に
影響を与えることがない。
【0042】熱可塑性材料は、2枚の基板の対向面の周
縁部を貼り合わせる貼り合わせ工程における加熱により
融解する材料であるものとしたので、融解のためのみの
工程を設ける必要が無く、基板間隔の均一性に影響を与
えることがない。
【0043】スペーサは、柱状スペーサであるものとし
たので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせに
よる位置決めが容易化される結果、柱状スペーサが変
形、損傷することなく、液晶層厚の高精度な均一性が確
保され、高表示品質化された液晶表示素子を得ることが
できる。
【0044】一方及び他方の基板の対向面上に形成され
るスペーサは、2枚の基板を所定の対向位置となるよう
に対向させて重ね合わせた際、一方の基板の対向面上の
スペーサと他方の基板の対向面上のスペーサとが格子状
の形状となる格子状スペーサであるものとしたので、液
晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決
めが容易化される結果、格子状スペーサが変形、損傷す
ることなく、液晶層厚の高精度な均一性が確保され、高
表示品質化された液晶表示素子を得ることができる。
【0045】格子状の形状となる格子状スペーサは、井
桁状の形状となる井桁状スペーサであるものとしたの
で、基板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、基板
擦り合わせ工程が容易なものとなり、井桁状スペーサの
変形、損傷を防止することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面を参照しながら説明する。
【0047】図1は、本発明に係る液晶表示素子及びそ
の製造方法の実施の形態を示す説明図である。
【0048】本発明の要点は、次の通りである。すなわ
ち、液晶セルを構成する2枚の基板1、2のそれぞれの
対向面上に電極パターン、カラーフィルタ、ブラックマ
トリクス等を形成し、さらにフォトリソグラフィ・プロ
セス等により、基板1の対向面からの高さhの柱状スペ
ーサ3を一方の基板1上に形成した後、この基板1の対
向面上に、その直径dが柱状スペーサの高さhよりも大
きい(すなわち、d>h)球状または円柱状の微粒子4
を散布するものである。
【0049】このような微粒子4を散布しておくことに
より、基板1及び2の対向面を対向させ重ね合わせた
後、上下基板に形成された電極パターンやカラーフィル
タ、ブラックマトリクス等の位置関係を正確に整合させ
るため、上下基板の位置ずれ修正のための擦り合わせ工
程を行っても、微粒子4が転がることにより、柱状スペ
ーサ3には、剪断応力その他一切の外力が加わることが
ないので、柱状スペーサ3の変形や破損を防止すること
ができ、基板間隔は確実に柱状スペーサの高さhに、高
精度な均一性をもって設定されることとなる。その結
果、高表示品質の液晶表示素子を得ることができる。
【0050】微粒子4は、擦り合わせ工程の容易化のた
めのみに散布されるものであり、スペーサとしての機能
は有しない。最終的に液晶層厚、すなわち、基板間隔
は、柱状スペーサ3によって保持されることとなるの
で、微粒子4は、適度な弾性を有する材料、機械的強度
の低い材料、または熱可塑性材料が適量用いられる。し
たがって、擦り合わせ工程の後に2枚の基板が貼り合わ
せられ、減圧条件の下で液晶注入及び注入口封止がおこ
なわれるが、その際、基板間隔が柱状スペーサ3の高さ
hに設定された時点において、微粒子4は変形または破
壊され、基板間隔、液晶層厚には影響を与えることはな
い。
【0051】図2、図3、図4は、基板貼り合わせ工程
(シール工程)後の液晶セルの構造の概略を示す説明図
である。
【0052】図2は、微粒子として、適度な弾性を有す
る材料を用いた場合の概略構造を示す説明図である。こ
こで、適度な弾性とは、基板間隔が柱状スペーサ3の高
さhに設定されたとき、基板間隔の均一性に影響を与え
ることなく変形する程度の弾性をいう。微粒子4aが変
形されることにより、基板間隔は柱状スペーサの高さh
に設定され、微粒子4aは基板間隔、液晶層厚、表示品
位に全く影響を与えることがない。この場合の微粒子4
aの適量とは、通常、数量的に柱状スペーサ3よりも少
ないことをいうが、用いる材料の弾性の大きさによって
左右され、一概に数量的には決定されるものではなく、
必要に応じて適宜変更する。
【0053】図3は、微粒子として、機械的強度の低い
材料を用いた場合の概略構造を示す説明図である。微粒
子4bが破壊されることにより、微粒子4bは基板間
隔、液晶層厚、表示品位に影響を与えることがない。こ
の場合も微粒子の適量は、必要に応じて適宜変更する。
【0054】図4は、微粒子として、熱可塑性材料を用
いた場合の概略構造を示す説明図である。基板貼り合わ
せ工程前、または基板貼り合わせ工程(シール工程)と
同時に必要十分な最小限の加熱を行うことにより、微粒
子4cが変形され、微粒子4aは基板間隔、液晶層厚、
表示品位に全く影響を与えることがない。この場合に微
粒子の適量は、表示品位に影響を与えない範囲内で適当
に設定する。
【0055】微粒子が基板に損傷を与える可能性を限り
なく皆無に近づけるためには、図2または図4に示した
ような、変形する材料を用いると良い。
【0056】液晶表示素子のなかには、柱状スペーサが
2枚の基板のそれぞれの対向面上に形成されたものがあ
る。図5は、柱状スペーサが2枚の基板のそれぞれの対
向面上に形成された場合の液晶表示素子の構成の概略を
示す説明図である。基板11、12上にはそれぞれレー
ル状の柱状スペーサ13、15が形成されている。柱状
スペーサ13、15は、2枚の基板11、12が重ね合
わされたときに、井桁状に組み合わされる相対的位置関
係に配設されている。この場合においても、2枚の基板
を重ね合わせた後、擦り合わせ工程を行う必要がある。
【0057】図6は、図5のように2枚の基板の双方に
柱状スペーサが形成された液晶セルに本発明を適用した
場合の構造の概略を示す説明図である。この場合、柱状
スペーサ13、15の高さがそれぞれh1、h2である
とすると、散布する微粒子14の直径d’は、柱状スペ
ーサ13及び15の高さの総計h1+h2よりも大きく
なければならない(すなわち、d’>h1+h2)。こ
こで、d=d’、h=h1+h2とすると、微粒子の直
径dが、柱状スペーサの高さの総計hよりも大きくなけ
ればならないことは上述の場合と同様である。
【0058】以下、本発明の具体的な適用例として、単
純マトリクス駆動方式のSTN形液晶表示素子を製造し
た場合について詳細に説明する。本発明適用の原理は、
図1から図4について上述したとおりである。
【0059】本発明の第1の適用例としての液晶表示素
子の製造は以下のように行った。液晶セルを構成する2
枚の基板のうち、走査電極側基板は、ガラス基板上に表
示素子形成後の画素に整合するようにRGBカラーフィ
ルタ層が形成され、さらに、アクリルのオーバーコート
層が形成された上に、走査側ITOストライプ電極が6
00本形成されているものを用いた。表示領域内におけ
るITOストライプ電極幅は0.23mm、電極間隔は
0.015mmとした。信号電極側基板は、ガラス基板
上に信号側ITOストライプ電極が、2画面駆動用とし
て2段に分かれてそれぞれ2400本形成されているも
のを用いた。表示領域内におけるITOストライプ電極
幅は0.07mm、電極間隔は0.01mmとした。基
板サイズは、両者ともに約11インチのものである。
【0060】それぞれの基板の電極面上には、樹脂コー
トによる配向膜が形成され、当該配向膜はその表面に、
240゜ツイストのSTN型液晶表示素子が構成される
ようにラビング処理を施した。
【0061】柱状スペーサの形成は、信号電極側基板上
に以下のように行った。最初に、ITOストライプ電極
が形成された面上にフォトレジストをスピンコートによ
り塗布した。このフォトレジスト層をフォトマスクを介
して露光、現像し、縦10μm、横10μm、高さ6μ
mの角柱状のパターンを柱状スペーサとして、画素が形
成される部分に対向する部分以外の部分に形成した。画
素1個に対して柱状スペーサ1個の割合で形成され、こ
の場合における柱状スペーサの密度は、約51個/mm
2 となる。
【0062】液晶セル組立において、RGBカラーフィ
ルタ層が形成された走査電極側基板と、柱状スペーサを
形成した信号電極側基板とを接着し、液晶材料注入領域
を形成するため、走査側電極基板の対向面上の周縁部に
シール材をスクリーン印刷し、さらに、信号電極側基板
上に擦り合わせ用微粒子として樹脂球である直径10μ
mのミクロパール(商品名:積水ファインケミカル社
製)を約5個/mm2 の密度となるように散布した。こ
のミクロパールは、擦り合わせ用微粒子として散布され
たものであって、スペーサとしての役割はない。その
後、両基板の対向面上の電極が対向するように、両基板
を対向させて重ね合わせるが(図1参照)、この際、正
規の重ね合わせ位置からいずれかの方向に数十μm程度
のずれが生ずるのが通常であり、両基板上の電極パター
ンの正確な位置合わせを行うために擦り合わせを行い、
次いで、加熱加圧によりシール材を硬化させた。貼り合
わされた2枚の基板によって形成された液晶材料注入領
域に液晶材料注入を行い、液晶セルが完成した。
【0063】同様の手順によって、100個の液晶セル
を作製したが、位置合わせのための擦り合わせ工程は、
いずれも容易に行うことができ、また、その後のテスト
によって、基板上に形成された柱状スペーサの損傷によ
る液晶セルギャップ不良(許容範囲を超える不均一)が
発生しておらず、液晶層厚の高精度な均一性が保持され
ていることが確認された。
【0064】また、液晶セルの封止は、液晶材料注入後
に減圧状態で行ったため、散布した樹脂球は、液晶層厚
が柱状スペーサによって規定されるセルギャップ値とな
るまで押圧されて変形し(図2参照)、セルギャップの
均一性に対して悪影響を及ぼすことはなかった。
【0065】このようにして得られた液晶セルに単純マ
トリクス駆動回路を配設し、STN型液晶表示素子10
0個を作製したところ、すべての液晶表示素子におい
て、液晶層厚の不均一に起因する表示むらのない高表示
品質を得ることができた。
【0066】上述の本発明適用液晶表示素子の比較対照
例として、擦り合わせ用微粒子の散布のみを行わずに、
上述と同様の製造工程によって、液晶セルと、その液晶
セルを用いた液晶表示素子を作製した。
【0067】その結果、作製した液晶表示素子100個
のうち80個に液晶層厚の不均一に起因する表示むらが
発生した。表示むらが発生した部分の柱状スペーサを観
察したところ、比較的軽度の表示むら発生部分において
は形成された柱状スペーサの位置ずれが発生しており、
重度の表示むら発生部分においては形成された柱状スペ
ーサの損傷が確認された。
【0068】また、擦り合わせ工程における両基板の位
置合わせのための擦り合わせには大きな抵抗を伴い、非
常に困難であった。
【0069】本発明の第2の適用例としての液晶表示素
子の製造は、散布する擦り合わせ用微粒子を、第1の適
用例における樹脂球からシリカガラス球に変更し、シリ
カガラス球としては、直径10μmの真絲球(商品名:
触媒化成製)を用い、散布密度を約3個/mm2 として
行った。その他の条件は、すべて第1の適用例と同様と
して液晶セルと、その液晶セルを用いた液晶表示素子を
100個作製した。
【0070】その結果、擦り合わせ用微粒子としてシリ
カガラス球を用いた場合も、2枚の基板の位置合わせの
ための擦り合わせ工程はいずれの場合も容易に行うこと
ができ、また、その後のテストによって、基板上に形成
された柱状スペーサの損傷による液晶セルギャップ不良
が発生しておらず、液晶層厚の高精度な均一性が保持さ
れていることが確認された。
【0071】また、液晶セルの貼り合わせ工程(シール
工程)における加熱加圧により、または液晶セルの封止
時の減圧による基板からの圧力により、散布したシリカ
ガラス球は破壊されており(図3参照)、セルギャップ
の均一性に対して悪影響を及ぼすことはなかった。破壊
されたシリカガラス球による、表示品質に影響を及ぼす
ような基板の損傷も認められなかった。
【0072】この液晶セルに対しても単純マトリクス駆
動回路を配設し、STN型液晶表示素子100個を作製
したところ、すべての液晶表示素子において、液晶層厚
の不均一に起因する表示むらのない高表示品質を得るこ
とができた。
【0073】本発明の第3の適用例としての液晶表示素
子の製造は、散布する擦り合わせ用微粒子を、第1の適
用例における樹脂球からガラスファイバに変更し、散布
密度を約2個/mm2 として行った。ガラスファイバと
して用いたのは、直径10μmの円柱状のもの(日本電
気ガラス製)であり、その長さ(円柱の高さ)は不均一
であるが、ここで用いたものは約100μm程度であ
り、擦り合わせ工程において信号電極側基板上に形成さ
れた柱状スペーサに影響を及ぼさない範囲内の適当なも
のを用いて良い。その他の条件は、すべて第1の適用例
と同様として液晶セルと、その液晶セルを用いた液晶表
示素子を100個作製した。
【0074】その結果、擦り合わせ用微粒子としてガラ
スファイバを用いた場合も、2枚の基板の位置合わせの
ための擦り合わせ工程はいずれの場合も容易に行うこと
ができ、また、その後のテストによって、基板上に形成
された柱状スペーサの損傷による液晶セルギャップ不良
が発生しておらず、液晶層厚の高精度な均一性が保持さ
れていることが確認された。
【0075】また、液晶セルの貼り合わせ工程(シール
工程)における加熱加圧により、または液晶セルの封止
時の減圧による基板からの圧力により、散布したガラス
ファイバは破壊されており(図3参照)、セルギャップ
の均一性に対して悪影響を及ぼすことはなかった。破壊
されたガラスファイバによる、表示品質に影響を及ぼす
ような基板の損傷も認められなかった。
【0076】この液晶セルに対しても単純マトリクス駆
動回路を配設し、STN型液晶表示素子100個を作製
したところ、すべての液晶表示素子において、液晶層厚
の不均一に起因する表示むらのない高表示品質を得るこ
とができた。
【0077】以上説明した本発明の適用例においては、
単純マトリクス駆動方式STN型液晶表示素子の場合に
ついて説明したが、本発明の適用対象は、表示方式とし
てはTN型、強誘電液晶型、VAN型等その他の表示方
式でも良く、駆動方式としてはTFT方式等その他の方
式でも良く、液晶セルの液晶層厚保持のために基板上に
配設されたスペーサを用いるものであれば、どのような
液晶表示素子でも良い。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液晶
表示素子の製造方法によれば、スペーサの高さの合計を
超える直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ
用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程を備え
たので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせに
よる位置決めを容易化し、液晶層厚の高精度な均一性の
確保により高表示品質化された液晶表示素子を提供する
ことができる。
【0079】一方及び他方の基板の対向面上のスペーサ
の先端が他方及び一方の基板の対向面から離隔した状態
で、一方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に接触
しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ
用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程を備え
たので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせに
よる位置決めを容易化し、液晶層厚の高精度な均一性の
確保により高表示品質化された液晶表示素子を提供する
ことができる。
【0080】一方の基板の対向面上のスペーサの先端が
他方の基板の対向面から離隔した状態で、一方の基板の
対向面及び他方の基板の対向面に接触しうる直径を有す
る球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布す
る擦り合わせ用微粒子散布工程を備えたので、液晶セル
を構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決めを容
易化し、液晶層厚の高精度な均一性の確保により高表示
品質化された液晶表示素子を提供することができる。
【0081】基板擦り合わせ用微粒子は、2枚の基板の
うちスペーサが配設されたいずれか一方の基板の対向面
上に散布されるものとしたので、2枚の基板の対向及び
重ね合わせをスペーサに損傷を与えることなく容易に行
うことができる。
【0082】基板擦り合わせ用微粒子は、弾性材料から
なる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサ
の高さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力に
より変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0083】弾性材料からなる微粒子は、樹脂からなる
微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの高
さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力により
変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがない。
【0084】基板擦り合わせ用微粒子は、2枚の基板の
間隔が所定間隔に設定される際に、2枚の基板の対向面
にほとんど損傷を与えることなく破壊される程度の強度
を有する材料からなる微粒子であるものとしたので、基
板間隔がスペーサの高さに設定されたときは、微粒子は
基板からの圧力により破壊され、基板間隔の均一性に影
響を与えることがない。
【0085】基板擦り合わせ用微粒子は、ガラスからな
る微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの
高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の対向面
にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力により
破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0086】基板擦り合わせ用微粒子は、シリカガラス
からなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペ
ーサの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の
対向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力
により破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えること
がない。
【0087】基板擦り合わせ用微粒子は、ガラスファイ
バからなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がス
ペーサの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板
の対向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧
力により破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えるこ
とがない。
【0088】基板擦り合わせ用微粒子は、熱可塑性材料
からなる微粒子であるものとしたので、必要十分な最小
限の加熱を行うことにより変形し、基板間隔の均一性に
影響を与えることがない。
【0089】熱可塑性材料は、2枚の基板の対向面の周
縁部を貼り合わせる貼り合わせ工程における加熱により
融解する材料であるものとしたので、融解のためのみの
工程を設ける必要が無く、基板間隔の均一性に影響を与
えることがない。
【0090】スペーサは、柱状スペーサであるものとし
たので、基板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、
基板擦り合わせ工程が容易なものとなり、柱状スペーサ
の変形、損傷を防止することができる。
【0091】一方及び他方の基板の対向面上に形成され
るスペーサは、2枚の基板を所定の対向位置となるよう
に対向させて重ね合わせた際、一方の基板の対向面上の
スペーサと他方の基板の対向面上のスペーサとが井桁状
の形状となる井桁状スペーサであるものとしたので、基
板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、基板擦り合
わせ工程が容易なものとなり、柱状スペーサの変形、損
傷を防止することができる。
【0092】格子状の形状となる格子状スペーサは、井
桁状の形状となる井桁状スペーサであるものとしたの
で、基板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、基板
擦り合わせ工程が容易なものとなり、井桁状スペーサの
変形、損傷を防止することができる。
【0093】本発明に係る液晶表示素子によれば、2枚
の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布され、スペ
ーサの高さの合計を超える直径を有する球状または円柱
状の基板擦り合わせ用微粒子を備えたので、液晶セルを
構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決めが容易
化される結果、スペーサが変形、損傷することなく、液
晶層厚の高精度な均一性が確保され、高表示品質化され
た液晶表示素子を得ることができる。
【0094】2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上
に散布され、一方及び他方の基板の対向面上のスペーサ
の先端が他方及び一方の基板の対向面から離隔した状態
で、一方の基板の対向面及び他方の基板の対向面に接触
しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ
用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程を備え
たので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせに
よる位置決めが容易化される結果、スペーサが変形、損
傷することなく、液晶層厚の高精度な均一性が確保さ
れ、高表示品質化された液晶表示素子を得ることができ
る。
【0095】2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上
に散布され、一方の基板の対向面上のスペーサの先端が
他方の基板の対向面から離隔した状態で、一方の基板の
対向面及び他方の基板の対向面に接触しうる直径を有す
る球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布す
る擦り合わせ用微粒子散布工程を備えたので、液晶セル
を構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決めが容
易化される結果、スペーサが変形、損傷することなく、
液晶層厚の高精度な均一性が確保され、高表示品質化さ
れた液晶表示素子を得ることができる。
【0096】基板擦り合わせ用微粒子は、弾性材料から
なる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサ
の高さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力に
より変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0097】弾性材料からなる微粒子は、樹脂からなる
微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの高
さに設定されたときは、微粒子は基板からの圧力により
変形し、基板間隔の均一性に影響を与えることがない。
【0098】基板擦り合わせ用微粒子は、2枚の基板の
間隔が所定間隔に設定される際に、2枚の基板の対向面
にほとんど損傷を与えることなく破壊される程度の強度
を有する材料からなる微粒子であるものとしたので、基
板間隔がスペーサの高さに設定されたときは、微粒子は
基板からの圧力により破壊され、基板間隔の均一性に影
響を与えることがない。
【0099】基板擦り合わせ用微粒子は、ガラスからな
る微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペーサの
高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の対向面
にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力により
破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えることがな
い。
【0100】基板擦り合わせ用微粒子は、シリカガラス
からなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がスペ
ーサの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板の
対向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧力
により破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えること
がない。
【0101】基板擦り合わせ用微粒子は、ガラスファイ
バからなる微粒子であるものとしたので、基板間隔がス
ペーサの高さに設定されたときは、微粒子は2枚の基板
の対向面にほとんど損傷を与えることなく基板からの圧
力により破壊され、基板間隔の均一性に影響を与えるこ
とがない。
【0102】基板擦り合わせ用微粒子は、熱可塑性材料
からなる微粒子であるものとしたので、必要十分な最小
限の加熱を行うことにより変形し、基板間隔の均一性に
影響を与えることがない。
【0103】熱可塑性材料は、2枚の基板の対向面の周
縁部を貼り合わせる貼り合わせ工程における加熱により
融解する材料であるものとしたので、融解のためのみの
工程を設ける必要が無く、基板間隔の均一性に影響を与
えることがない。
【0104】スペーサは、柱状スペーサであるものとし
たので、液晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせに
よる位置決めが容易化される結果、柱状スペーサが変
形、損傷することなく、液晶層厚の高精度な均一性が確
保され、高表示品質化された液晶表示素子を得ることが
できる。
【0105】一方及び他方の基板の対向面上に形成され
るスペーサは、2枚の基板を所定の対向位置となるよう
に対向させて重ね合わせた際、一方の基板の対向面上の
スペーサと他方の基板の対向面上のスペーサとが井桁状
の形状となる井桁状スペーサであるものとしたので、液
晶セルを構成する2枚の基板の擦り合わせによる位置決
めが容易化される結果、井桁状スペーサが変形、損傷す
ることなく、液晶層厚の高精度な均一性が確保され、高
表示品質化された液晶表示素子を得ることができる。
【0106】格子状の形状となる格子状スペーサは、井
桁状の形状となる井桁状スペーサであるものとしたの
で、基板擦り合わせ用微粒子を用いることにより、基板
擦り合わせ工程が容易なものとなり、井桁状スペーサの
変形、損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示素子及びその製造方法の
実施の形態の説明図。
【図2】液晶セルギャップ設定後の擦り合わせ用樹脂球
の状態を示す説明図。
【図3】液晶セルギャップ設定後の擦り合わせ用シリカ
ガラス球またはガラスファイバの状態を示す説明図。
【図4】液晶セルギャップ設定後の擦り合わせ用熱可塑
性材料製微粒子の状態を示す説明図。
【図5】柱状スペーサが2枚の基板のそれぞれの対向面
上に形成された液晶表示素子の構成の概略を示す説明
図。
【図6】図5に記載の液晶表示素子に対する本発明の実
施の形態の説明図。
【図7】柱状スペーサが形成された液晶セルの構造の概
略図。
【図8】擦り合わせにより変形した柱状スペーサの様子
を示す説明図。
【符号の説明】
1、2 11、12 基板 3、13、15 柱状スペーサ 3a 擦り合わせにより変形を生じた柱状スペーサ 4、14 擦り合わせ用微粒子 4a、4b、4c 液晶セルギャップ設定後の擦り合わ
せ用微粒子

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
    され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方、また
    は一方及び他方の基板の前記対向面上に、前記所定間隔
    を設定保持するために、配設対象となる前記一方または
    他方の基板の前記対向面からそれぞれ所定の高さを有す
    るスペーサを配設するスペーサ配設工程と、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に、前記
    一方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さと、前記
    他方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さとの合計
    を超える直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わ
    せ用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程と、 前記2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
    置となるように前記2枚の基板を擦り合わせる基板擦り
    合わせ工程とを備えたことを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
  2. 【請求項2】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
    され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基板
    の前記対向面上に、前記所定間隔を設定保持するため
    に、配設対象となる前記一方の基板の前記対向面から所
    定の高さを有するスペーサを配設するスペーサ配設工程
    と、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に、前記
    一方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さを超える
    直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒
    子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程と、 前記2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
    置となるように前記2枚の基板を擦り合わせる基板擦り
    合わせ工程とを備えたことを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
    され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び他
    方の基板の前記対向面上に、前記所定間隔を設定保持す
    るために、配設対象となる前記一方または他方の基板の
    前記対向面からそれぞれ所定の高さを有するスペーサを
    配設するスペーサ配設工程と、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に、前記
    一方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さと、前記
    他方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さとの合計
    を超える直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わ
    せ用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程と、 前記2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
    置となるように前記2枚の基板を擦り合わせる基板擦り
    合わせ工程とを備えたことを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
  4. 【請求項4】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
    され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方、また
    は一方及び他方の基板の前記対向面上に、前記所定間隔
    を設定保持するために、配設対象となる前記一方または
    他方の基板の前記対向面からそれぞれ所定の高さを有す
    るスペーサを配設するスペーサ配設工程と、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に、前記
    一方及び他方の基板の対向面上のスペーサの先端が前記
    他方及び一方の基板の対向面から離隔した状態で、前記
    一方の基板の対向面及び前記他方の基板の対向面に接触
    しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ
    用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程と、 前記2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
    置となるように前記2枚の基板を擦り合わせる基板擦り
    合わせ工程とを備えたことを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
  5. 【請求項5】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
    され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基板
    の前記対向面上に、前記所定間隔を設定保持するため
    に、配設対象となる前記一方の基板の前記対向面から所
    定の高さを有するスペーサを配設するスペーサ配設工程
    と、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に、前記
    一方の基板の対向面上のスペーサの先端が前記他方の基
    板の対向面から離隔した状態で、前記一方の基板の対向
    面及び前記他方の基板の対向面に接触しうる直径を有す
    る球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子を散布す
    る擦り合わせ用微粒子散布工程と、 前記2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
    置となるように前記2枚の基板を擦り合わせる基板擦り
    合わせ工程とを備えたことを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
  6. 【請求項6】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対向
    され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び他
    方の基板の前記対向面上に、前記所定間隔を設定保持す
    るために、配設対象となる前記一方または他方の基板の
    前記対向面からそれぞれ所定の高さを有するスペーサを
    配設するスペーサ配設工程と、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に、前記
    一方及び他方の基板の対向面上のスペーサの先端が前記
    他方及び一方の基板の対向面から離隔した状態で、前記
    一方の基板の対向面及び前記他方の基板の対向面に接触
    しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ
    用微粒子を散布する擦り合わせ用微粒子散布工程と、 前記2枚の基板を対向させて重ね合わせ、所定の対向位
    置となるように前記2枚の基板を擦り合わせる基板擦り
    合わせ工程とを備えたことを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載の液晶
    表示素子の製造方法において、前記基板擦り合わせ用微
    粒子は、前記2枚の基板のうち前記スペーサが配設され
    たいずれか一方の基板の前記対向面上に散布されること
    を特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれかに記載の液晶
    表示素子の製造方法において、前記基板擦り合わせ用微
    粒子は、弾性材料からなる微粒子であることを特徴とす
    る液晶表示素子の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の液晶表示素子の製造方法
    において、前記弾性材料からなる微粒子は、樹脂からな
    る微粒子であることを特徴とする液晶表示素子の製造方
    法。
  10. 【請求項10】請求項1ないし7のいずれかに記載の液
    晶表示素子の製造方法において、前記基板擦り合わせ用
    微粒子は、前記2枚の基板の間隔が前記所定間隔に設定
    される際の前記2枚の基板の対向面からの圧力で破壊さ
    れる性質を有する材料からなる微粒子であることを特徴
    とする液晶表示素子の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1ないし7、または請求項10の
    いずれかに記載の液晶表示素子の製造方法において、前
    記基板擦り合わせ用微粒子は、ガラスからなる微粒子で
    あることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の液晶表示素子の製造
    方法において、前記ガラスからなる微粒子は、シリカガ
    ラスからなる微粒子であることを特徴とする液晶表示素
    子の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の液晶表示素子の製造
    方法において、前記ガラスからなる微粒子は、ガラスフ
    ァイバからなる微粒子であることを特徴とする液晶表示
    素子の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項1ないし7のいずれかに記載の液
    晶表示素子の製造方法において、前記基板擦り合わせ用
    微粒子は、熱可塑性材料からなる微粒子であることを特
    徴とする液晶表示素子の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の液晶表示素子の製造
    方法において、前記熱可塑性材料は、前記2枚の基板の
    対向面の周縁部を貼り合わせる貼り合わせ工程における
    加熱により融解する材料であることを特徴とする液晶表
    示素子の製造方法。
  16. 【請求項16】請求項1ないし15のいずれかに記載の
    液晶表示素子の製造方法において、前記スペーサは、柱
    状スペーサであることを特徴とする液晶表示素子の製造
    方法。
  17. 【請求項17】請求項1、3、4、6ないし16のいず
    れかに記載の液晶表示素子の製造方法において、前記一
    方及び他方の基板の前記対向面上に形成される前記スペ
    ーサは、前記2枚の基板を前記所定の対向位置となるよ
    うに対向させて重ね合わせた際、前記一方の基板の前記
    対向面上の前記スペーサと前記他方の基板の前記対向面
    上の前記スペーサとが格子状の形状となる格子状スペー
    サであることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の液晶表示素子の製造
    方法において、前記格子状の形状となる格子状スペーサ
    は、井桁状の形状となる井桁状スペーサであることを特
    徴とする液晶表示素子の製造方法。
  19. 【請求項19】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対
    向され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方、ま
    たは一方及び他方の基板の前記対向面上に前記所定間隔
    を設定保持するために配設され、配設対象となる前記一
    方または他方の基板の前記対向面からそれぞれ所定の高
    さを有するスペーサと、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布さ
    れ、前記一方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さ
    と、前記他方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さ
    との合計を超える直径を有する球状または円柱状の基板
    擦り合わせ用微粒子とを備えたことを特徴とする液晶表
    示素子。
  20. 【請求項20】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対
    向され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基
    板の前記対向面上に前記所定間隔を設定保持するために
    配設され、配設対象となる前記一方の基板の前記対向面
    からそれぞれ所定の高さを有するスペーサと、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布さ
    れ、前記一方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さ
    と、前記他方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さ
    との合計を超える直径を有する球状または円柱状の基板
    擦り合わせ用微粒子とを備えたことを特徴とする液晶表
    示素子。
  21. 【請求項21】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対
    向され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び
    他方の基板の前記対向面上に前記所定間隔を設定保持す
    るために配設され、配設対象となる前記一方または他方
    の基板の前記対向面からそれぞれ所定の高さを有するス
    ペーサと、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布さ
    れ、前記一方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さ
    と、前記他方の基板の対向面上のスペーサの所定の高さ
    との合計を超える直径を有する球状または円柱状の基板
    擦り合わせ用微粒子とを備えたことを特徴とする液晶表
    示素子。
  22. 【請求項22】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対
    向され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方、ま
    たは一方及び他方の基板の前記対向面上に前記所定間隔
    を設定保持するために配設され、配設対象となる前記一
    方または他方の基板の前記対向面からそれぞれ所定の高
    さを有するスペーサと、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布さ
    れ、前記一方及び他方の基板の対向面上のスペーサの先
    端が前記他方及び一方の基板の対向面から離隔した状態
    で、前記一方の基板の対向面及び前記他方の基板の対向
    面に接触しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦
    り合わせ用微粒子とを備えたことを特徴とする液晶表示
    素子。
  23. 【請求項23】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対
    向され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方の基
    板の前記対向面上に前記所定間隔を設定保持するために
    配設され、配設対象となる前記一方の基板の前記対向面
    からそれぞれ所定の高さを有するスペーサと、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布さ
    れ、前記一方の基板の対向面上のスペーサの先端が前記
    他方の基板の対向面から離隔した状態で、前記一方の基
    板の対向面及び前記他方の基板の対向面に接触しうる直
    径を有する球状または円柱状の基板擦り合わせ用微粒子
    とを備えたことを特徴とする液晶表示素子。
  24. 【請求項24】所定間隔だけ離間して対向面が相互に対
    向され、液晶セルを構成する2枚の基板のうち一方及び
    他方の基板の前記対向面上に前記所定間隔を設定保持す
    るために配設され、配設対象となる前記一方または他方
    の基板の前記対向面からそれぞれ所定の高さを有するス
    ペーサと、 前記2枚の基板のうちいずれか一方の対向面上に散布さ
    れ、前記一方及び他方の基板の対向面上のスペーサの先
    端が前記他方及び一方の基板の対向面から離隔した状態
    で、前記一方の基板の対向面及び前記他方の基板の対向
    面に接触しうる直径を有する球状または円柱状の基板擦
    り合わせ用微粒子とを備えたことを特徴とする液晶表示
    素子。
  25. 【請求項25】請求項19ないし24のいずれかに記載
    の液晶表示素子において、前記基板擦り合わせ用微粒子
    は、弾性材料からなる微粒子であることを特徴とする液
    晶表示素子。
  26. 【請求項26】請求項25に記載の液晶表示素子におい
    て、前記弾性材料からなる微粒子は、樹脂からなる微粒
    子であることを特徴とする液晶表示素子。
  27. 【請求項27】請求項19ないし24のいずれかに記載
    の液晶表示素子において、前記基板擦り合わせ用微粒子
    は、前記2枚の基板の間隔が前記所定間隔に設定される
    際の前記2枚の基板の対向面からの圧力で破壊される性
    質を有する材料からなる微粒子であることを特徴とする
    液晶表示素子。
  28. 【請求項28】請求項19ないし24、または請求項2
    7のいずれかに記載の液晶表示素子において、前記基板
    擦り合わせ用微粒子は、ガラスからなる微粒子であるこ
    とを特徴とする液晶表示素子。
  29. 【請求項29】請求項28に記載の液晶表示素子におい
    て、前記ガラスからなる微粒子は、シリカガラスからな
    る微粒子であることを特徴とする液晶表示素子。
  30. 【請求項30】請求項28に記載の液晶表示素子におい
    て、前記ガラスからなる微粒子は、ガラスファイバから
    なる微粒子であることを特徴とする液晶表示素子。
  31. 【請求項31】請求項19ないし24のいずれかに記載
    の液晶表示素子において、前記基板擦り合わせ用微粒子
    は、熱可塑性材料からなる微粒子であることを特徴とす
    る液晶表示素子。
  32. 【請求項32】請求項31に記載の液晶表示素子におい
    て、前記熱可塑性材料は、前記2枚の基板の対向面の周
    縁部を貼り合わせる貼り合わせ工程における加熱により
    融解する材料であることを特徴とする液晶表示素子。
  33. 【請求項33】請求項19ないし32のいずれかに記載
    の液晶表示素子において、前記スペーサは、柱状スペー
    サであることを特徴とする液晶表示素子。
  34. 【請求項34】請求項19、21、22、24ないし3
    3のいずれかに記載の液晶表示素子において、前記一方
    及び他方の基板の前記対向面上に形成される前記スペー
    サは、前記2枚の基板を前記所定の対向位置となるよう
    に対向させて重ね合わせた際、前記一方の基板の前記対
    向面上の前記スペーサと前記他方の基板の前記対向面上
    の前記スペーサとが井桁状の形状となる井桁状スペーサ
    であることを特徴とする液晶表示素子。
  35. 【請求項35】請求項34に記載の液晶表示素子におい
    て、前記格子状の形状となる格子状スペーサは、井桁状
    の形状となる井桁状スペーサであることを特徴とする液
    晶表示素子。
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