JPH0990344A - 粘着層付偏光板の養生方法 - Google Patents

粘着層付偏光板の養生方法

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JPH0990344A
JPH0990344A JP7241424A JP24142495A JPH0990344A JP H0990344 A JPH0990344 A JP H0990344A JP 7241424 A JP7241424 A JP 7241424A JP 24142495 A JP24142495 A JP 24142495A JP H0990344 A JPH0990344 A JP H0990344A
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JP
Japan
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adhesive layer
polarizing plates
polarizing plate
tacky adhesive
adhesive layers
Prior art date
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Pending
Application number
JP7241424A
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English (en)
Inventor
Manabu Suezawa
学 末沢
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻きぐせやカールを大幅に消失させることが
でき、巻きぐせやカールに起因する打痕の発生が少ない
粘着層付偏光板の養生方法を提供する。 【解決手段】 片面に表面保護フィルムが貼り合わさ
れ、他の面に粘着層と離型紙とがこの順に積層された粘
着層付偏光板の粘着層を養生するに際し、該粘着層付偏
光板を一定の大きさに裁断し、積層構成が交互に逆とな
るように積み重ねた状態で養生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
ガラス基板に接着固定される前の、偏光板の片面に粘着
層が形成された粘着層付偏光板の養生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置等に使用される偏光板の片
面に粘着剤層が設けられた粘着層付偏光板の従来から行
われている製造方法は、片面に表面保護フィルムが積層
され、原反ロールとして巻かれた偏光板を繰り出して、
表面保護フィルムが積層されていない面に粘着剤層を形
成し、長さ100〜300mの太巻きロールとして一旦
巻取られる。これを再び繰り出して50cm〜1mの一
定長さのシート状に切断し、これを積み重ねた状態で粘
着剤層が硬化するまで養生する。その後、最終形状にト
リミングし、離型紙を剥離して液晶セルに貼り合わせ
る。このように粘着層付偏光板は異なる複数種類の材料
による積層構成を有するものである。図2は上記のよう
にして得られた粘着層付偏光板の一例を示す断面図であ
る。
【0003】粘着層付偏光板は粘着剤が硬化するまで静
置状態で養生される。これは粘着剤が充分に硬化しない
うちに移動、運搬等の取扱いをすると、その間に受ける
衝撃や圧縮により粘着剤層に生じた変形が回復しないま
ま固化していわゆる「打痕」となり、この打痕が画像の
歪み等、液晶表示の致命的欠陥となるからである。とこ
ろで従来は、シート状としたものを図3に示すように、
積層構成を同方向にして積み重ねて養生していた。粘着
剤が硬化するまでの時間は、粘着剤の種類や環境温度そ
の他の条件によって異なるが、通常は2〜5日という長
時間を要する。従って、その間の偏光板の養生形態は重
要である。
【0004】上記打痕の発生を防止する方法として、特
開平5−273545号公報には、偏光板粘着シートと
クッション性に富む合紙とを重ねて、巻き芯に巻き重ね
る方法が記載されている。上記公報に記載の方法による
と、クッション性に富む合紙を偏光板粘着シートに重ね
ることにより、取扱い時に外からの打撃や圧縮力、巻取
りの張力による圧力等が緩和され、粘着剤層に打痕の原
因となる変形が発生しにくくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、粘着加工後の
偏光板をロール状の形態のまま養生すると、偏光板に巻
きぐせが付いてしまう。そこで、粘着加工された偏光板
を或る一定の大きさのシート状に裁断し、これを重ねて
養生するのが一般的であるが、偏光板をシート状のもの
として積み重ねて養生する際には、図4に示すように、
断面において粘着層付偏光板の積層構造が同方向となる
ようにして重ねられる。巻きぐせが付いた粘着層付偏光
板をシート状に切断し、巻きぐせを同方向即ち積層構成
を同方向として多数枚重ねても巻きぐせは容易に消失し
ない。このまゝの状態で養生すると粘着剤層に歪みや変
形が生じて打痕の原因となる。
【0006】粘着層付偏光板は異なる数種類の材質から
なる積層体であるため、巻きぐせ以外に環境温度その他
の条件により少なからずカールが起こる。同方向にカー
ルが生じた粘着層付偏光板を上記従来のように、その積
層構成を同方向にして積み重ねて養生すると、他の粘着
層付偏光板の粘着剤層に対して変形を起こさせる原因と
なり、又、カールを消失させる力が作用しないため、結
果として打痕が発生することとなる。従って、粘着層付
偏光板に巻きぐせやカールが起こることは大きな欠陥で
ある。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解消し、巻き
ぐせやカールを大幅に消失させることができ、巻きぐせ
やカールに起因する打痕の発生が少ない粘着層付偏光板
の養生方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着層付偏光板
の養生方法は、片面に表面保護フィルムが貼り合わさ
れ、他の面に粘着層と離型紙とがこの順に積層された粘
着層付偏光板の粘着層を養生するに際し、該粘着層付偏
光板を一定の大きさに裁断し、積層構成が交互に逆とな
るように積み重ねた状態で養生することを特徴とするも
のである。
【0009】偏光板はポリビニルアルコール(PVA)
のベースフィルムにヨウ素を配合させた多ハロゲン偏光
膜や、PVAフィルムに2色性染料を組み合わせた染料
偏光膜等の偏光膜の両面にアセチルセルロースフィルム
等が積層された、厚みが約100〜300μmのもので
ある。偏光板の片面にはポリエチレンフィルム等の易剥
離性の保護フィルムが貼り合わされ、他の面には粘着剤
層が設けられ、その上に離型紙が積層される。
【0010】粘着剤としては、光の透過性、耐久性等の
面からアクリル系のものが好ましく、例えば、ブチルア
クリレート−ヒドロキシアクリレート(BA−HEA)
共重合体等をベースとし、これを溶剤で溶解しイソシア
ネート系などの硬化剤を配合したものなどが好適であ
る。
【0011】離型紙は、クラフト紙、グラシン紙、パー
チメント紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルム等を基材とし、必要ならば表面にポリエチレンラ
ミネート、及び下塗剤を塗布した上にシリコーンによる
離型処理がなされたものである。
【0012】(作用)本発明による養生方法によると、
粘着層付偏光板をシート状とし、且つ、積層構成を交互
に逆にして重ねて養生するので、ロール状に巻かれたた
めに発生する巻きぐせを消失させる。更に、粘着層付偏
光板は異なる数種類の材質からなる積層体であるために
発生するカールの発生もなくなり、打痕の発生を非常に
少なくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明粘着層付偏光板の養
生方法の実施例を図面を参照して説明する。 (実施例)図1は液晶表示装置等に使用される粘着層付
偏光板の製造方法の概略を示す側面図である。図1にお
いて、偏光板原反ロール10はPVAベースフィルムに
ヨウ素が含浸・配列されたものの両面にトリアセチルセ
ルロースフィルムが積層された、厚み200μm、幅6
50mmの偏光板1の片面にポリエチレンの易剥離性表
面保護フィルム2が貼り合わされ、該表面保護フィルム
2を外側にして長さ200mでロール状に巻かれたもの
である。
【0014】離型紙ロール30から繰り出した離型紙3
(ポリエチレンテレフタレートフィルム,厚み125μ
m)の離型処理面に、塗工機4により粘着剤を塗工し、
乾燥装置5で乾燥して粘着剤層を形成した。粘着剤はブ
チルアクリレート−ヒドロキシエチルアクリレート共重
合体25重量部、トルエン75重量部にエポキシ系硬化
剤0.01重量部を添加したものである。
【0015】上記偏光板1の表面保護フィルム2が貼り
合わされていない面に上記粘着剤層を貼り合わせ、圧着
ロール6、6で圧着して積層した長尺の粘着層付偏光板
7を離型紙を外側にして巻芯70に巻いてロール状とし
た。これを再び繰り出しながら65cm×65cmの大
きさに切断してシート状とした。
【0016】図2は上記のようにして得た粘着層付偏光
板7を拡大した断面図である。図3は本発明の粘着層付
偏光板の養生方法の実施例を示す断面図であり、上記の
ようにして得たシート状の粘着層付偏光板7を複数枚積
み重ねたものの一部を示すものである。粘着層付偏光板
7、71、72、73を積層構成を逆にして積み重ねた
状態である。粘着層付偏光板7と72は積層方向が同じ
であり、71と73は7と72に対して表裏即ち積層構
成は逆方向である。即ち、粘着層付偏光板7と71、及
び72と73とは表面保護フィルム2、2同士が、粘着
層付偏光板71と72とは離型紙3、3同士が向き合っ
て重ねられている。
【0017】図3の状態で23℃,65%RHの室内に
3日間放置して養生した後、1枚ずつの打痕の有無を検
査し、打痕率(重ねた粘着層付偏光板全数に対し、1カ
所でも打痕が発生したものの百分率)を調べた結果5%
であった。
【0018】(比較例1)図4に示すように、積層構成
を同方向として積み重ねた以外は実施例と同様にして打
痕率を調べた結果55%であった。
【0019】(比較例2)クッション性を有する合紙と
して障子紙(大きさ80cm×80cm)を粘着層付偏
光板の間に挟んだ以外は比較例1と同様にして打痕率を
調べた結果7%であった。
【0020】
【発明の効果】本発明粘着層付偏光板の養生方法は以上
の構成であり、シート状とした粘着層付偏光板を積層構
成を交互に逆として積み重ねた状態で養生するので、ク
ッション性としての合紙を必要とせず、ロール状に巻い
たときに発生するカールは殆ど消失するために、液晶表
示装置に用いられる粘着層付偏光板に外観上の欠陥であ
る打痕の発生が大幅に低減される。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置等に使用される偏光板の製造方法
の概略を示す側面図。
【図2】粘着層付偏光板を拡大して示す断面図。
【図3】本発明の粘着層付偏光板の養生方法の実施例を
示す断面図。
【図4】従来の粘着層付偏光板の養生方法を示す断面
図。
【符号の説明】
1 :偏光板 2 :表面保護フィルム 3 :離型紙 4 :粘着剤層 5 :乾燥装置 7,71,72,73:粘着剤付偏光板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面に表面保護フィルムが貼り合わされ、
    他の面に粘着層と離型紙とがこの順に積層された粘着層
    付偏光板の粘着層を養生するに際し、該粘着層付偏光板
    を一定の大きさに裁断し、積層構成が交互に逆となるよ
    うに積み重ねた状態で養生することを特徴とする粘着層
    付偏光板の養生方法。
JP7241424A 1995-09-20 1995-09-20 粘着層付偏光板の養生方法 Pending JPH0990344A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100310153B1 (ko) * 1998-01-10 2001-11-15 권문구 적층방법을 이용한 광대역 특성을 갖는 편광막의 제조방법
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JP2013029754A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Sumitomo Chemical Co Ltd 偏光板ロールおよびその製造方法

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