JPH0990339A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JPH0990339A
JPH0990339A JP24128195A JP24128195A JPH0990339A JP H0990339 A JPH0990339 A JP H0990339A JP 24128195 A JP24128195 A JP 24128195A JP 24128195 A JP24128195 A JP 24128195A JP H0990339 A JPH0990339 A JP H0990339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light
substrate
shielding film
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24128195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kayo Mitsuishi
佳世 三ツ石
Toyoki Higuchi
豊喜 樋口
Masahiro Nakazato
雅弘 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP24128195A priority Critical patent/JPH0990339A/ja
Publication of JPH0990339A publication Critical patent/JPH0990339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、開口率の高い液晶表示装置を達成
できる液晶表示装置の画素構造を提供することにある。 【解決手段】この発明の液晶表示装置は、第1の基板1
0aに形成されたスイッチング素子、複数の信号線2
0,32のそれぞれ、および画素電極28の周縁部を覆
う第1の遮光膜40a、第1の遮光膜が実質的に開口部
の大きさを規定するよう位置された第2の基板10bの
第2の遮光膜40bとを有する。それぞれの遮光膜は、
炭素等の黒色顔料を含む樹脂層により形成される。第2
の遮光膜は、第1の遮光膜の面積よりも小さな面積を有
する。従って、アレイ基板 (第1の基板) と対向基板
(第2の基板) の双方に遮光膜を配置するにも拘らず開
口率が十分に確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示装置、特
に、マトリックス配線の交点に、薄膜トランジスタに代
表されるスイッチング素子を配置したアクティブマトリ
ックス型の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶を用いた表示素子は、CRT
に代わるフラットディスプレイとして実用化が進められ
ている。中でもアクティブマトリックス型液晶表示素子
(AM−LCD) は、高画質なディスプレイとして特に
注目を集めている。
【0003】このAM−LCDの多くは、色再現性を向
上するために液晶装置の画素電極と対向電極との間に電
圧が印加されていない状態で光を透過するノーマリホワ
イトモード (NWモード) を採用している。この場合、
表示信号に対応して透過率が変化する画素電極以外の部
分から光が漏れてコントラストが低下するという問題が
ある。
【0004】このことから、対向電極側の基板に、画素
電極以外の部分を通る光を十分光を遮ることのできる金
属薄膜 (以下、遮蔽膜と示す) 、たとえば、クロム膜等
を配置する例が既に提案されている。
【0005】しかしながら、スイッチング素子 (アクテ
ィブ素子) が配置されているアレイ基板と対向基板と
は、それぞれの基板の間に液晶材料の入る空間を保持し
て周辺部のみで固着する必要があることから、2枚の基
板を重ね合わせる精度として、10マイクロメートル
(以下、μmと示す) 程度の合わせズレを見込む必要が
ある。このことから、対向電極側に配置する遮蔽膜は、
合わせズレによる影響によっても光漏れが生じないよう
に、一般には、画素電極の表示領域内に大きく張り出し
て形成される。
【0006】このため、画素電極の開口部の面積の低下
により画面が暗くなることが知られている。ここで、開
口部の面積の低下の影響を除去するためのバックライト
光の光量を増加すると消費電力が大きくなるという新た
な問題を生じる。
【0007】これとは別に、液晶セル内部において、こ
の遮蔽膜に反射した光がスイッチング素子すなわち薄膜
トランジスタ (TFT) に入射してフォトカレントを発
生させることから、TFTが不所望にオン状態になって
光リークが生じ、表示不良を起こすという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、これらの問題
を解決するために、遮蔽膜をアレイ基板側に直接形成す
る方法が提案されている。遮蔽膜をアレイ基板側に直接
形成すれば、アクティブ素子を形成するのと同じ合わせ
精度で作ることができるから、対向電極との合わせに比
べれて画素電極の表示領域内へのはみ出しを格段に小さ
くすることができるので、開口率を大きくすることがで
き画面品位を向上させることができる。
【0009】ところで、アレイ基板側に形成する遮蔽膜
は、一般に、スイッチング素子などの動作に悪影響を及
ぼさないよう、絶縁膜たとえば樹脂であることが望まし
い。しかし、絶縁膜は、その物理的性質により光を透過
するのが一般的であるから、たとえば、炭素粒のような
異物あるいは色素または顔料等を混入することで、遮光
性が与えられる。これに対し、金属は、その物理的性質
により光を吸収・反射するのが一般的であるから単位厚
さあたりの遮光能力 (光学濃度 (OD) で表される)
は、絶縁膜を使う場合に比べはるかに大きいのが普通で
ある。
【0010】ここで、アレイ基板側に形成する遮蔽膜
に、対向基板に形成される遮蔽膜 (厚さ、300〜50
0ナノメートル (以下、nmとする) 程度である) と同
程度のOD値 (たとえば、4) を与えるためには、遮蔽
膜の厚さは、2〜4μmにも達する。
【0011】ところが、液晶材料を配向させるプロセス
(ラビング処理) は、大きな段差部の近傍においては、
十分な配向を提供できないことから、画素電極 (表示
部) の周囲に、大きな段差が生じた場合には、表示部の
周囲で配向不良による光漏れが発生するという新たな問
題が生じる。この発明は、前述した問題点を引き起こさ
ずに、開口率の高い液晶表示装置を達成できる液晶表示
装置の画素構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、同一の基板
上に複数の表示信号線と複数の走査信号線を相互に交差
するように形成し、その交差した各部分に形成したスイ
ッチング素子と、前記スイッチング素子と電気的に接続
して形成した画素電極とを具備した第1の基板と、この
第1の基板に所定の間隔で対向し、対向電極を形成した
第2の基板と、前記第1および第2の基板の間に保持さ
れた液晶組成物と、からなるアクティブマトリクス型液
晶表示装置において、前記第1の基板上のスイッチング
素子、前記複数の信号線および前記画素電極の周縁部に
第1の遮光膜を形成し、且つ前記第2の基板の所定の位
置に第2の遮光膜を形成し、前記第1の遮光膜が実質的
に開口部の大きさを規定することを特徴とする。
【0013】すなわち、上述した液晶表示装置によれ
ば、画素電極基板上に形成した遮光膜の厚さを薄くする
ことにより基板表面を平坦にすることができ、液晶材料
の配向不良を防ぐことができる。
【0014】また、遮光膜により薄膜トランジスタを覆
うことで、トランジスタに入射する光を吸収することが
でき、光リークの問題を解決できる。さらに、対向電極
基板の非表示領域に金属の遮光膜を形成することによ
り、周辺部からの光漏れを阻止できることから、表示画
像の品位を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、こ
の発明の第1の実施の形態が適用されるアクティブマト
リックス型液晶表示装置 (略称AM−LCD、以下、液
晶表示装置と示す) の画素部を拡大した部分平面図であ
る。
【0016】図2は、図1に示した画素部を含む液晶表
示装置の全体平面図および図3は、図1のA−A′に沿
った部分断面図である。図1および図3を参照すれば、
液晶表示装置2は、たとえば、ガラス等により形成され
た透明な絶縁基板10a、この絶縁基板10aに対して
概ね平行かつ所定の間隔で対向された対向基板10bを
有している。なお、対向基板10bは、絶縁基板10a
と同様に、透明な絶縁性の材料により形成される。
【0017】絶縁基板10aの一方の面には、第1に、
走査信号線20とゲート電極22が形成されている。走
査信号線20とゲート電極22のそれぞれの絶縁基板1
0aと反対側の面には、ゲート絶縁膜24が配置されて
いる。
【0018】ゲート絶縁膜24を挟んでゲート電極22
と対向される位置には、液晶表示装置2のスイッチング
素子として利用される薄膜トランジスタ (以下、TFT
と示す) のチャネル領域26となるa−Si膜が配置さ
れている。また、ゲート絶縁膜24を挟んでゲート電極
22から絶縁基板10aに沿って所定の間隔を置いた位
置には、画素電極として利用される透明導電膜すなわち
ITO膜28が配置されている。なお、ITO膜すなわ
ち画素電極28は、たとえば、目標とする画素ピッチ、
80μm×240μm、からTFT部分および信号線部
分を除いた形状に形成されることはいうまでもない。
【0019】a−Si膜すなわちチャネル26の所定の
位置には、エッチング (チャネル)保護膜30が配置さ
れている。チャネル26の表面層すなわちゲート絶縁膜
24の反対側に位置する面には、図示しないn+ 型a−
Si膜が形成されている。
【0020】チャネル26の表面層 (絶縁基板10aと
反対側の面) 側の所定の位置には、表示信号線32 (図
3では見えない) 、ソース電極34およびドレイン電極
36が配置されている。なお、画素電極 (ITO膜) 2
8は、ソース電極34を経てチャネル26に接続されて
いる。
【0021】表示信号線32、ソース電極34、ドレイ
ン電極36およびエッチング保護膜30の表面層側に
は、パッシベーション膜38が配置されている。パッシ
ベーション膜38のさらに表面層側には、所定の開口形
状を有し、走査信号線20、表示信号線32ならびにパ
ッシベーション膜38に覆われたソース電極34、ドレ
イン電極36およびチャネル26 (すなわちTFT) の
それぞれと画素電極28の周囲を覆う黒色樹脂層 (遮光
膜) 40aが配置されている。
【0022】一方、対向基板10bの所定の位置すなわ
ち後述する重ね合わせ工程により、絶縁基板10aと重
ね合わせられた際に、絶縁基板10aの黒色樹脂層すな
わち遮光膜40aと対向される位置には、遮光膜40a
に比較して小さな面積が与えられた第2の遮光膜40b
が配置されている。
【0023】第2の遮光膜40bが形成される位置は、
絶縁基板10aと対向基板10bとが重ね合わせられた
状態で絶縁基板10aの面に対して垂直に入射する光に
より絶縁基板10aの遮光膜40aの影が投影される領
域の内側の所定の範囲に規定される。また、第2の遮光
膜40bの面積すなわち大きさは、絶縁基板10aと対
向基板10bとが重ね合わせられる際の誤差により遮光
膜40aと第2の遮光膜40bとの中心がずれた場合で
あっても、遮光膜40aの影が投影される領域から外側
に外れることのない大きさに規定される。
【0024】第2の遮光膜40bの表面層 (対向基板1
0bと反対の面) 側には、R (赤),G (緑) およびB
(青) のそれぞれに対応する色素により着色された着色
樹脂層すなわちカラーフィルタ42が配置されている。
【0025】カラーフィルタ42の表面層側には、対向
電極として利用される透明導電膜すなわちITO膜44
が配置されている。次に、上述した液晶表示装置2の製
造プロセスを簡単に説明する。
【0026】絶縁基板10aの所定の面に、タンタル
(Ta) をスパッタ法により、厚さ、300ナノメート
ル (以下、nmと示す) 成膜し、フォトエッチングによ
り所定の形状にエッチングして、走査信号線20とゲー
ト電極22を形成する。
【0027】次に、ゲート絶縁膜24として利用される
SiOxを350nm、TFTのチャネル26として利
用されるa−Siを50nm、チャネル26をエッチン
グから保護するエッチング保護膜30として利用される
SiNxを150nm、それぞれ、プラズマCVD法に
より、絶縁基板10aの全面に被膜する。
【0028】続いて、エッチング保護膜30のみを、ゲ
ート電極22を使った背面露光等を利用して所定の形状
に加工する。次に、チャネル26とエッチング保護膜3
0のそれぞれの表面層 (絶縁基板10aと反対側の面)
側に、n+ 型a−Si膜を50nm被膜し、チャネル2
6と共に所定の形状に加工する。
【0029】続いて、画素電極28として利用される透
明導電膜すなわちITO膜を、スパッタ法により、厚
さ、100nm被膜し、フォトエッチングにより所定の
形状に加工する。
【0030】次に、フォトエッチングによりゲート絶縁
膜24にスルーホールを形成する。続いて、アルミニウ
ム (Al) をスパッタ法により500nm被膜し、フォ
トエッチングにより、表示信号線32、ソース電極34
およびドレイン電極36のそれぞれを、所定の形状に加
工する。
【0031】ここまでで、スイッチング素子としてのT
FTを始めとするアレイパターンの基本部分が完成して
いる。次に、SiNxからなるパッシベーション膜38
を200nm被膜し、たとえば、炭素粒等の黒色顔料を
混合したアクリル樹脂すなわち黒色樹脂層 (遮光膜)4
0aを400nm塗布する。なお、黒色樹脂40aの光
学濃度 (OD) は、約2.5である。
【0032】続いて、パッシベーション膜38と遮光膜
40aとを、画素電極28の開口部を規定する所定の形
状に加工する。これにより、液晶表示装置2のアレイ基
板が完成する。
【0033】次に、対向基板10bに、遮光膜60bと
してのクロム (Cr) 薄膜を、スパッタ法により、30
0nm被膜し、フォトエッチングで所定の形状に加工す
る。ここで、クロム薄膜は、絶縁基板10a上のスイッ
チング素子 (TFT) に概ね相対する部分と画素電極2
8のない周辺部分とに配置する。
【0034】続いて、R (赤) ,G (緑) およびB
(青) のそれぞれに対応する色素により着色したカラー
フィルタ42を形成する。続いて、ITO膜44を、厚
さ、100nm被膜して対向基板が完成する。
【0035】こののち、絶縁基板10aおよび対向基板
10bの2つの基板のそれぞれに、図示しない配向膜を
形成し、図示しないスペーサを介して所定の間隔で貼り
合わせ、液晶材46を注入し、図示しない周辺駆動回路
を取り付けて液晶表示素子2が完成する。
【0036】このようにして製造された液晶表示素子2
は、画素ピッチが80μm×240μmと微細であるに
も関わらず、従来約30%であった開口率を約50%の
まで向上させることができ、画素周辺部および周辺部の
光漏れも見えずに明るく良好な表示特性を得ることがで
きた。
【0037】なお、上述した第1の実施の形態において
は、 (1) 対向基板10bの遮光膜40bとして金属 (Cr)
膜を用いたが、着色樹脂層40aと同じ樹脂でもよい; (2) 着色樹脂層40aの光学濃度は、約2.5程度で
十分である; (3) 着色樹脂層40aの厚さは、約2.5程度の光学
濃度を維持できる厚さであればよく、また、薄いほうが
製造上の厚さの管理が容易となる; (4) 絶縁基板10aにおいて、パッシベーション膜3
8と遮光膜40aとを別々にエッチングしてもよい; (5) 遮光膜40aによりパッシベーション膜38を兼
ねることができる; (6) スイッチング素子として逆スタガード型のTFT
を用いたが、TFTに限定するものではなくダイオード
でも構わない; (7) 対向基板10bの遮光膜40bを、カラーフフィ
ルタ42の着色層間にも配置しても構わない; 等の、種々の対応が可能であることはいうまでもない。
【0038】次に、図4および図5を用いて、この発明
の別の実施の形態を説明する。図4は、この発明の第2
の実施の形態が適用されるアクティブマトリックス型液
晶表示装置の全体平面図および図5は、図4に示した液
晶表示装置のスイッチング素子部分の概略断面図であ
る。
【0039】図5に示されるように、液晶表示装置10
2は、たとえば、ガラス等により形成された透明な絶縁
基板110a、この絶縁基板110aに対して概ね平行
かつ所定の間隔で対向された対向基板110bを有して
いる。なお、対向基板110bは、絶縁基板110aと
同様に、透明な絶縁性の材料により形成される。
【0040】以下、製造プロセスに沿って、液晶表示装
置の構造を説明する。絶縁基板110a上に、たとえ
ば、SiNxと炭素 (C) をスパッタ法により同時に5
00nm被膜し、フォトエッチングにより開口部を規定
する形状に加工することで、遮光膜104aを形成す
る。なお、遮光膜104aの光学濃度ODは、概ね2以
上であればよい。
【0041】次に、絶縁膜112としてのSiOxをプ
ラズマCVD法で絶縁基板110aの全面に被膜する。
続いて、画素電極114として利用されるITO膜をス
パッタ法により100nm被膜し、フォトエッチングに
より所定の形状に加工する。
【0042】次に、タンタル (膜) をスパッタにより3
00nm成膜し、フォトエッチングで、表示信号線11
6、ドレイン電極118およびソース電極120のそれ
ぞれを所定の形状に形成する。
【0043】続いて、ドレイン電極118およびソース
電極120のそれぞれと両電極に囲まれる領域に図示し
ないn+ 型a−Si膜を50nm被膜し、フォトエッチ
ングにより所定の形状に加工する。
【0044】次に、図示しないn+ 型a−Si膜上に、
TFTのチャネル領域122となるa−Si膜を100
nm、ゲート絶縁膜124として利用されるSiNxを
150nm、それぞれ、プラズマCVD法で被膜する。
【0045】続いて、アルミニウムをスパッタ法で30
0nm被膜し、アルミニウム膜のみをフォトエッチング
により所定の形状に加工してゲート電極126および走
査信号線128を形成する。
【0046】次に、チャネル領域122とゲート絶縁膜
124の形状を、ゲート電極126のパターンに基づい
て所定の形状に加工する。続いて、パッシベーション膜
130としてのSiNxを200nm被膜し、所定の形
状に加工する。
【0047】次に、対向基板基板110bに、第2の遮
光膜104bとして利用されるクロムをスパッタ法によ
り300nm被膜し、周辺部の光漏れを防ぐように所定
の形状に加工する。なお、第2の遮光膜 (クロム膜) 1
04bの光学濃度ODは、概ね4である。
【0048】続いて、画素電極114の開口部に対応す
る位置に、赤 (R) ,緑 (G) および青 (B) に着色し
たカラーフィルタ132を形成し、共通電極 (対向電
極) 134としてのITO膜を100nm被膜する。
【0049】最後に、絶縁基板110aおよび対向基板
110bのそれぞれに配向膜を形成し、図示しないスペ
ーサを介して所定の間隔で貼り合わせ、液晶材136を
注入し、図示しない周辺駆動回路を取り付けて液晶表示
素子102が完成する。
【0050】なお、上述した第2の実施の形態において
は、 (1) 絶縁基板110aに配置される遮光膜104aに
光遮蔽部材として炭素を用いたが、光を遮蔽する物質で
あれば他のさまざなな材質を利用可能であるとともに、
光を吸収する物質を用いれることもできる; (2) 遮光膜104aにSiNxを用いて絶縁性を与え
たが、金属であってもよく、また、金属を利用した場合
には、光学濃度が確保されることから、遮光膜の厚さを
薄く形成することができる; (3) 遮光膜104aを形成するSiNxの抵抗値を最
適化することで、遮光膜104aと隣接する絶縁膜11
2を共通にすることもできる; (4) チャネル領域122のオーミック層として、n+
型a−SiをプラズマCVD法により被膜して形成した
が、チャネル領域122にイオンドープして、n+ 型a
−Si層を形成しても構わない; (5) 対向基板110bの遮光膜104bを、カラーフ
フィルタ132の着色層間にも配置しても構わない; 等の、種々の対応が可能であることはいうまでもない。
【0051】次に、図6ないし図8を用いてこの発明の
さらに別の実施の形態を説明する。図6は、この実施例
の第3の実施の形態が適用されるアクティブマトリック
ス型液晶表示装置の画素部を拡大した部分平面図であ
る。
【0052】図7は、図6に示した画素部を含む液晶表
示装置の全体平面図および図8は、図6のB−B´に沿
った断面図である。図6および図8に示されるように、
液晶表示装置202は、たとえば、ガラス等により形成
された透明な絶縁基板210a、この絶縁基板210a
に対して概ね平行かつ所定の間隔で対向された対向基板
210bを有している。なお、対向基板210bは、絶
縁基板210aと同様に、透明な絶縁性の材料により形
成される。
【0053】以下、製造プロセスに沿って、液晶表示装
置の構造を説明する。絶縁基板210a上にスパッタ法
により、タンタルを、厚さ、300nm成膜し、フォト
エッチングによって走査信号線212およびゲート電極
214を形成する。
【0054】次に、ゲート絶縁膜216としてのSiO
xを350nm、TFTのチャネル領域218となるa
−Si膜を50nm、及び、エッチング (チャネル) 保
護膜220に利用されるSiNxを150nm、それぞ
れ、順に、プラズマCVD法により、絶縁基板210a
の基板全面に被膜する。
【0055】続いて、ゲート電極214を遮光材として
利用した背面露光により得られる、あたかも、自己整合
(セルフアライメント) 法と同様の作用により、エッチ
ング保護膜220のみを所定の形状に加工する。
【0056】次に、チャネル領域218上に、図示しな
いn+ 型a−Si膜を50nm被膜し、チャネル領域2
18のa−Siと共に所定の形状に加工する。続いて、
画素電極222としての透明電極膜すなわちITO膜を
スパッタ法で100nm被膜し、フォトエッチングによ
り所定の形状に加工する。
【0057】次に、フォトエッチングによりゲート絶縁
膜216にスルーホールを形成し、スパッタ法でアルミ
ニウムを500nm被膜したのち、フォトエッチングに
より表示信号線224、ソース電極226およびドレイ
ン電極228を所定の形状に加工する。
【0058】このようにして、スイッチング素子として
のTFTを始めとするアレイパターンの基本部分が完成
される。次に、SiNxからなるパッシベーション膜2
30を200nm被膜し、黒色顔料を混合したアクリル
樹脂層すなわち遮光膜232aを400nm塗布して、
パッシベーション膜230と共に、画素電極222の画
素開口部に対応する所定の形状に加工する。なお、遮光
膜232aの光学濃度は、約2.5である。
【0059】これにより、液晶表示装置202のアレイ
基板が完成する。次に、対向基板210b上に、第2の
遮光膜232bとしてのクロム薄膜を、スパッタ法で3
00nm被膜し、フォトエッチングで所定の形状に加工
する。
【0060】続いて、赤、緑、青に着色したカラーフィ
ルタ樹脂を、図7に示すような、縦ストライプ状に形成
してカラーフィルタ234とし、共通電極 (対向電極)
236としてのITO膜を100nm被膜する。
【0061】ここで、第2の遮光膜232bは、絶縁基
板210a上のスイッチング素子および表示信号線22
4に相対する部分ならびに画素電極222のない周辺部
分とに配置する。
【0062】最後に、絶縁基板210aおよび対向基板
210bのそれぞれに配向膜を形成し、図示しないスペ
ーサを介して所定の間隔で貼り合わせ、液晶材238を
注入し、図示しない周辺駆動回路を取り付けて液晶表示
素子202が完成する。
【0063】このとき、絶縁基板210a上にのみ遮光
膜を形成する従来の構成では、異なる色を有する隣接画
素間における黒色樹脂の幅は、配向膜に対して垂直以外
の方向から見たときの隣接画素からの混色と色抜けを防
止する目的で、25μm程度必要となる。
【0064】これに対して、上述したように、対向基板
210bに第2の遮光膜232bを配置することで、色
抜けによる影響を考慮する必要がなくなるので、混色の
みを防止すればよく、絶縁基板210aに形成される遮
光膜232aの幅は、概ね、20μmに低減される。こ
の場合、開口率は、約4%向上される。
【0065】このように、遮光膜を配置する際に、高い
位置精度が要求される対向基板への遮光膜の配置によっ
て、開口率を向上できる。なお、上述した第3の実施の
形態においては、 (1) 対向基板210bに形成される第2の遮光膜23
2bを、縦ストライプ状に形成されるカラーフィルタ2
34の表示信号線224に相対する位置に配置する例を
示したが、カラーフィルタ234がデルタ状に形成され
る場合には、対向基板210bの第2の遮光膜232b
を、走査信号線212に相対する位置に配置すること
で、絶縁基板210aの走査信号線212に相対する部
分の遮光膜232aの幅を低減可能である; (2) 対向基板210bの第2の遮光膜232bとして
金属 (Cr) 膜を用いたが、遮光膜232aと同じ樹脂
でもよい; (3) 対向基板10bの遮光膜40bを、カラーフフィ
ルタ42の着色層間にも配置しても構わない; 等の、種々の対応が可能であることはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の液晶表
示装置によれば、アレイ基板 (第1の絶縁基板) と対向
基板 (第2の絶縁基板) の双方に遮光膜を配置するにも
拘らず開口率が十分に確保できる。
【0067】また、遮光膜の厚さに起因して液晶材の配
向不良が生じることのない液晶表示装置が提供される。
従って、コントラストが高く、画像品位の高い液晶表示
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態が適用される液晶
表示装置の画素部の構造を示す部分拡大平面図。
【図2】図1に示した画素部を含む液晶表示装置の全体
平面図。
【図3】図1に示した液晶表示装置のA−A′に沿った
部分断面図。
【図4】図1に示した液晶表示装置とは異なる別の実施
の形態の画素部の構造を示す部分拡大平面図。
【図5】図4に示した液晶表示装置の画素部の構造を示
す部分拡大断面図。
【図6】図1に示した液晶表示装置とはさらに別の実施
の形態の画素部の構造を示す部分拡大平面図。
【図7】図6に示した画素部を含む液晶表示装置の全体
平面図。
【図8】図7に示した液晶表示装置のB−B′に沿った
部分断面図。
【符号の説明】 10a,10b,110a,110b,210a,21
0b…絶縁基板 (アレイ基板) 、 20,130,212…走査信号線、 22,126,214…ゲート電極、 24,124,216…ゲート絶縁膜、 26,122,218…チャネル領域、 28,114,222…画素電極、 30,220…エッチング (チャネル) 保護膜、 32,116,224…表示信号線、 34,120,226…ソース電極、 36,118,228…ドレイン電極、 38,128,230…パッシベーション膜、 40a,104a,232a…遮光膜、 40b,104b,232b…第2の遮光膜、 42,132,234…カラーフィルタ、 44,134,236…対向電極、 46,136,238…液晶材、 112…絶縁膜。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の基板上に複数の表示信号線と複数の
    走査信号線を相互に交差するように形成し、その交差し
    た各部分に形成したスイッチング素子と、前記スイッチ
    ング素子と電気的に接続して形成した画素電極とを具備
    した第1の基板と、この第1の基板に所定の間隔で対向
    し、対向電極を形成した第2の基板と、前記第1および
    第2の基板の間に保持された液晶組成物と、からなるア
    クティブマトリクス型液晶表示装置において、 前記第1の基板上のスイッチング素子、前記複数の信号
    線および前記画素電極の周縁部に第1の遮光膜を形成
    し、且つ前記第2の基板の所定の位置に第2の遮光膜を
    形成し、 前記第1の遮光膜が実質的に開口部の大きさを規定する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記第1の遮光膜の光学濃度が2以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記第1の遮光膜の厚さが500nm以下
    であることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表
    示装置。
  4. 【請求項4】前記第2の遮光膜の光学濃度が3以上であ
    ることを特徴とする請求項1ないし3記載の液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】前記第2の遮光膜が前記第1の基板の前記
    画素電極が形成された実質的に表示領域となる部分に存
    在しないことを特徴とする請求項1ないし4記載の液晶
    表示装置。
  6. 【請求項6】前記第2の遮光膜が前記実質的な表示領域
    においては前記スイッチング素子に実質的に相対する部
    分にのみ存在することを特徴とする請求項1ないし4記
    載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記第1の遮光膜が無機あるいは有機の絶
    縁膜であることを特徴とする請求項1ないし6記載の液
    晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記第2の遮光膜が前記第1の遮光膜と実
    質的に同じ材料で形成されることを特徴とする請求項7
    記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】前記第2の遮光膜が金属膜であることを特
    徴とする請求項1ないし7記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】前記表示信号線、前記走査信号線及び前
    記スイッチング素子と前記第1の基板との間に前記第1
    の遮光膜を形成したことを特徴とする請求項1ないし9
    記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記スイッチング素子に対し、前記第1
    の基板と反対の側に前記第1の遮光膜を形成したことを
    特徴とする請求項1ないし9記載の液晶表示装置。
JP24128195A 1995-09-20 1995-09-20 液晶表示装置 Pending JPH0990339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24128195A JPH0990339A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24128195A JPH0990339A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0990339A true JPH0990339A (ja) 1997-04-04

Family

ID=17071933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24128195A Pending JPH0990339A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0990339A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001081994A1 (fr) * 2000-04-21 2001-11-01 Seiko Epson Corporation Dispositif electro-optique, affichage par projection et procede de fabrication dudit dispositif electro-optique
US8810553B2 (en) 2006-04-03 2014-08-19 Japan Display West Inc. Liquid crystal display

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001081994A1 (fr) * 2000-04-21 2001-11-01 Seiko Epson Corporation Dispositif electro-optique, affichage par projection et procede de fabrication dudit dispositif electro-optique
US6583830B2 (en) 2000-04-21 2003-06-24 Seiko Epson Corporation Electrooptical device, projection-type display apparatus, and method for manufacturing the electrooptical device
US6768535B2 (en) 2000-04-21 2004-07-27 Seiko Epson Corporation Electrooptical device, projection-type display apparatus, and method for manufacturing the electrooptical device
US6768522B2 (en) 2000-04-21 2004-07-27 Seiko Epson Corporation Electrooptical device, prejection-type display apparatus, and method for manufacturing the electrooptical device
US8810553B2 (en) 2006-04-03 2014-08-19 Japan Display West Inc. Liquid crystal display
US9366891B2 (en) 2006-04-03 2016-06-14 Japan Display Inc. Liquid crystal display

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100262227B1 (ko) 액정표시장치
EP0595363B1 (en) Transmission type active matrix liquid crystal device
KR100422567B1 (ko) 액정표시장치
US5852485A (en) Liquid crystal display device and method for producing the same
US7423710B2 (en) Color filter panel and its fabrication method using back exposure
US7050131B2 (en) Liquid crystal display device having black seal pattern and external resin pattern, and method of fabricating the same
KR100291228B1 (ko) 액정패널
US20060221027A1 (en) Liquid crystal display device
US8629956B2 (en) Active matrix type liquid crystal display device and manufacturing process for the same
JP2974520B2 (ja) 電極基板及び液晶素子
US20050259197A1 (en) LCD device suparessing a parallax problem
JPH0990343A (ja) カラー液晶表示素子及び該カラー液晶表示素子の製造方法
JPH1048640A (ja) アクティブマトリクス型液晶表示装置
JP2762964B2 (ja) 液晶表示装置
JPH06331975A (ja) カラー液晶ディスプレイ
US6288765B1 (en) Liquid crystal display device having improved thickness uniformity
JP3507731B2 (ja) 液晶表示パネル
KR100805493B1 (ko) 액정 장치 및 전자기기
JP3582194B2 (ja) 液晶表示素子
KR20000066397A (ko) 티에프티 엘시디 판넬의 제작방법
JPH1090693A (ja) 液晶表示素子
US20080149933A1 (en) Display panel
JPH0990339A (ja) 液晶表示装置
JP3481510B2 (ja) アクティブマトリクス型液晶表示装置
KR100621608B1 (ko) 티에프티 엘시디 판넬 제조방법