JPH0990039A - 光ファイバ型放射線センサ - Google Patents
光ファイバ型放射線センサInfo
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- JPH0990039A JPH0990039A JP7269552A JP26955295A JPH0990039A JP H0990039 A JPH0990039 A JP H0990039A JP 7269552 A JP7269552 A JP 7269552A JP 26955295 A JP26955295 A JP 26955295A JP H0990039 A JPH0990039 A JP H0990039A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバ周囲の放射線量の多少にかかわら
ず、放射線量を正確に測定できる光ファイバ型放射線セ
ンサを提供する。 【解決手段】 コア4の周りをクラッド5で覆って形成
される光ファイバ3を有し、この光ファイバ3の周囲の
ガンマ線によって、光ファイバ3を形成するガラス中に
欠陥が生じ、光伝搬損失が生じることを利用して、光フ
ァイバ3の光伝搬損失を検知することにより光ファイバ
周囲の放射線量を計測する光ファイバ型放射線センサを
形成する。この放射線センサ用の光ファイバ3のクラッ
ド5には、光ファイバ3の長手方向に伸びる空孔6を形
成し、この空孔6に、通電によって発熱する金属線1を
挿入する。金属線1を発熱させることにより、コア4お
よびコア近傍のガラス中の欠陥修復を効率的に行えるよ
うにし、例えば光ファイバ周囲の放射線量が多すぎてガ
ラス中に過度の欠陥が生じるときには、発熱線1の発熱
によって欠陥修復を行う。
ず、放射線量を正確に測定できる光ファイバ型放射線セ
ンサを提供する。 【解決手段】 コア4の周りをクラッド5で覆って形成
される光ファイバ3を有し、この光ファイバ3の周囲の
ガンマ線によって、光ファイバ3を形成するガラス中に
欠陥が生じ、光伝搬損失が生じることを利用して、光フ
ァイバ3の光伝搬損失を検知することにより光ファイバ
周囲の放射線量を計測する光ファイバ型放射線センサを
形成する。この放射線センサ用の光ファイバ3のクラッ
ド5には、光ファイバ3の長手方向に伸びる空孔6を形
成し、この空孔6に、通電によって発熱する金属線1を
挿入する。金属線1を発熱させることにより、コア4お
よびコア近傍のガラス中の欠陥修復を効率的に行えるよ
うにし、例えば光ファイバ周囲の放射線量が多すぎてガ
ラス中に過度の欠陥が生じるときには、発熱線1の発熱
によって欠陥修復を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
て光ファイバの周囲の放射線量を計測する光ファイバ型
放射線センサに関するものである。
て光ファイバの周囲の放射線量を計測する光ファイバ型
放射線センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、コア4の周りをクラ
ッド5で覆って形成される光ファイバ3が用いられてお
り、この種の光ファイバ3の材料はガラスとプラスチッ
クの2つに大別される。
ッド5で覆って形成される光ファイバ3が用いられてお
り、この種の光ファイバ3の材料はガラスとプラスチッ
クの2つに大別される。
【0003】ガラスを材料とする光ファイバ3にガンマ
線等の放射線が当たると、ガラス中に欠陥が生じ、いわ
ゆる色中心と呼ばれる吸収帯が主に可視域に発生し、こ
の吸収により、光ファイバ3のコア4を伝搬する主に可
視域の波長の光に光伝搬損失が生じる。色中心吸収帯の
吸収量とガンマ線照射量とは相関があり、放射線量が多
いほど吸収量が多くなることが知られており、光ファイ
バ3の周囲の放射線(ガンマ線)によって光ファイバに
生じる光伝搬損失を検知して光ファイバ周囲の放射線量
を計測する光ファイバ型放射線センサが用いられてい
る。
線等の放射線が当たると、ガラス中に欠陥が生じ、いわ
ゆる色中心と呼ばれる吸収帯が主に可視域に発生し、こ
の吸収により、光ファイバ3のコア4を伝搬する主に可
視域の波長の光に光伝搬損失が生じる。色中心吸収帯の
吸収量とガンマ線照射量とは相関があり、放射線量が多
いほど吸収量が多くなることが知られており、光ファイ
バ3の周囲の放射線(ガンマ線)によって光ファイバに
生じる光伝搬損失を検知して光ファイバ周囲の放射線量
を計測する光ファイバ型放射線センサが用いられてい
る。
【0004】この種の光ファイバ型放射線センサにおい
ては、例えば光ファイバ3の入射端9側にOTDR(Op
tical Time Domain Reflectmeter)を接続し、このOT
DRから光ファイバ3のコア4に設定波長の光を入射さ
せる。この設定波長は、例えば可視域の波長に設定され
る。そして、その光がコア4を伝搬するときに生じる後
方錯乱光をOTDRによって検知することにより、光伝
搬損失を光ファイバ3の長手方向において検知する、い
わゆる、OTDR法(光パルスエコー法とも言う)を用
いることにより、光ファイバ3の長手方向のガンマ線吸
収量を計測する。
ては、例えば光ファイバ3の入射端9側にOTDR(Op
tical Time Domain Reflectmeter)を接続し、このOT
DRから光ファイバ3のコア4に設定波長の光を入射さ
せる。この設定波長は、例えば可視域の波長に設定され
る。そして、その光がコア4を伝搬するときに生じる後
方錯乱光をOTDRによって検知することにより、光伝
搬損失を光ファイバ3の長手方向において検知する、い
わゆる、OTDR法(光パルスエコー法とも言う)を用
いることにより、光ファイバ3の長手方向のガンマ線吸
収量を計測する。
【0005】このように、この種の光ファイバ型放射線
センサによれば、ガンマ線等の放射線量をある一点だけ
でなく、光ファイバ3を設置した線上において光ファイ
バ3の周囲の放射線量分布の計測ができるために、この
ような光ファイバ型放射線センサは、高い有用性があ
る。
センサによれば、ガンマ線等の放射線量をある一点だけ
でなく、光ファイバ3を設置した線上において光ファイ
バ3の周囲の放射線量分布の計測ができるために、この
ような光ファイバ型放射線センサは、高い有用性があ
る。
【0006】また、光ファイバ型放射線センサには、コ
ア4に希土類イオンを添加した希土類添加の光ファイバ
3を用いた放射線センサもある。周知のように、希土類
イオンを添加した光ファイバ3においては、この光ファ
イバ3にガンマ線等の放射線が照射されたときに、希土
類イオンの作用により、前記色中心の吸収とは異なる光
吸収が生じ、この光吸収の吸収帯は、前記色中心吸収帯
の波長域とは異なる波長域である近赤外域に吸収を示す
ことが知られている。例えば、希土類イオンがEr 3+イ
オン(エルビウムイオン)のときには、波長800 nm近傍
に吸収が生じる。
ア4に希土類イオンを添加した希土類添加の光ファイバ
3を用いた放射線センサもある。周知のように、希土類
イオンを添加した光ファイバ3においては、この光ファ
イバ3にガンマ線等の放射線が照射されたときに、希土
類イオンの作用により、前記色中心の吸収とは異なる光
吸収が生じ、この光吸収の吸収帯は、前記色中心吸収帯
の波長域とは異なる波長域である近赤外域に吸収を示す
ことが知られている。例えば、希土類イオンがEr 3+イ
オン(エルビウムイオン)のときには、波長800 nm近傍
に吸収が生じる。
【0007】そこで、Er 3+イオンを添加した光ファイ
バ3を備えた光ファイバ型放射線センサにおいては、前
記OTDR法により、波長800 nm近傍の光の光伝搬損失
を検知することにより、光ファイバ3の周囲の放射線量
を光ファイバ3の長手方向の放射線量分布として計測す
ることが可能となり、このように、希土類イオンの作用
により生じる吸収波長帯の光の光伝搬損失を光ファイバ
3の長手方向に対して計測することにより、前記色中心
吸収帯による吸収損失量に伴う光伝搬損失量から放射線
量分布を計測する場合と同様に、光ファイバ3の長手方
向における放射線量分布を計測することができる。
バ3を備えた光ファイバ型放射線センサにおいては、前
記OTDR法により、波長800 nm近傍の光の光伝搬損失
を検知することにより、光ファイバ3の周囲の放射線量
を光ファイバ3の長手方向の放射線量分布として計測す
ることが可能となり、このように、希土類イオンの作用
により生じる吸収波長帯の光の光伝搬損失を光ファイバ
3の長手方向に対して計測することにより、前記色中心
吸収帯による吸収損失量に伴う光伝搬損失量から放射線
量分布を計測する場合と同様に、光ファイバ3の長手方
向における放射線量分布を計測することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の光ファイバ型放射センサにおいては、光フ
ァイバ3の放射線量が多く、光ファイバ3への放射線照
射量がある一定のレベルを越えると、光ファイバ3への
放射線照射量により生じた欠陥によって光伝搬損失が大
きくなりすぎて、前記OTDR法による、例えば可視域
の波長の光を用いた光ファイバ3の長手方向の光伝搬損
失計測に際し、信号対雑音比が劣化して、特にOTDR
の光源から遠くの分布計測は精度の良い計測ができなく
なるといった問題があった。
ような従来の光ファイバ型放射センサにおいては、光フ
ァイバ3の放射線量が多く、光ファイバ3への放射線照
射量がある一定のレベルを越えると、光ファイバ3への
放射線照射量により生じた欠陥によって光伝搬損失が大
きくなりすぎて、前記OTDR法による、例えば可視域
の波長の光を用いた光ファイバ3の長手方向の光伝搬損
失計測に際し、信号対雑音比が劣化して、特にOTDR
の光源から遠くの分布計測は精度の良い計測ができなく
なるといった問題があった。
【0009】また、前記希土類イオンを添加した光ファ
イバ3を備えた光ファイバ型放射線センサにおいては、
希土類イオンの作用によって、前記色中心の吸収帯とは
異なる波長領域に生じる吸収量を、この吸収に対応する
波長の光伝搬損失の検知によって計測するものの、前記
色中心による光吸収テールが希土類イオン作用による吸
収帯(近赤外域)にかかるために、放射線照射量が多く
なって、ガラス中の欠陥が多くなり、色中心吸収帯が大
きくなると、その吸収テールの影響を多く受ける。その
ため、近赤外域の波長の光伝搬損失量から導かれる放射
線分布計測を正確に行うことができなくなってしまうと
いった問題があった。
イバ3を備えた光ファイバ型放射線センサにおいては、
希土類イオンの作用によって、前記色中心の吸収帯とは
異なる波長領域に生じる吸収量を、この吸収に対応する
波長の光伝搬損失の検知によって計測するものの、前記
色中心による光吸収テールが希土類イオン作用による吸
収帯(近赤外域)にかかるために、放射線照射量が多く
なって、ガラス中の欠陥が多くなり、色中心吸収帯が大
きくなると、その吸収テールの影響を多く受ける。その
ため、近赤外域の波長の光伝搬損失量から導かれる放射
線分布計測を正確に行うことができなくなってしまうと
いった問題があった。
【0010】そこで、光ファイバ3の周囲に発熱線を巻
き付けることにより、光ファイバ3のガラスを加熱し、
ガラス中の欠陥を修復し、前記色中心吸収を軽減する考
案がなされているが、光ファイバ3は、クラッド5の周
りが被覆部材(図示せず)によって覆われており、この
被覆部材を通して前記発熱線による加熱を行うことは加
熱効率が悪く、実用には至っていなかった。
き付けることにより、光ファイバ3のガラスを加熱し、
ガラス中の欠陥を修復し、前記色中心吸収を軽減する考
案がなされているが、光ファイバ3は、クラッド5の周
りが被覆部材(図示せず)によって覆われており、この
被覆部材を通して前記発熱線による加熱を行うことは加
熱効率が悪く、実用には至っていなかった。
【0011】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、光ファイバの周囲の放射線
量の多少にかかわらず、光ファイバ周囲の放射線量分布
を正確に計測することができる光ファイバ型放射線セン
サを提供することにある。
たものであり、その目的は、光ファイバの周囲の放射線
量の多少にかかわらず、光ファイバ周囲の放射線量分布
を正確に計測することができる光ファイバ型放射線セン
サを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明は、コアの周りを
クラッドで覆って形成される光ファイバを有し、該光フ
ァイバの周囲の放射線によって該光ファイバに生じる光
伝搬損失を検知して光ファイバ周囲の放射線量を計測す
る光ファイバ型放射線センサにおいて、前記光ファイバ
のクラッドには該光ファイバの長手方向に伸びる孔が形
成されており、該孔には通電によって発熱する発熱線が
挿入されていることを特徴として構成されている。
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明は、コアの周りを
クラッドで覆って形成される光ファイバを有し、該光フ
ァイバの周囲の放射線によって該光ファイバに生じる光
伝搬損失を検知して光ファイバ周囲の放射線量を計測す
る光ファイバ型放射線センサにおいて、前記光ファイバ
のクラッドには該光ファイバの長手方向に伸びる孔が形
成されており、該孔には通電によって発熱する発熱線が
挿入されていることを特徴として構成されている。
【0013】また、前記光ファイバのコアには希土類イ
オンが添加されていること、前記孔は偶数個形成されて
おり、該偶数個の孔のうち2つずつが組み合わされて孔
対が形成され、この孔対のうち一方側の孔は発熱線挿入
用孔と成し他方側の孔は発熱線引き出し用孔と成してお
り、該発熱線挿入用孔の一方側の挿入端から挿入された
発熱線が該発熱線挿入用孔の他端側で折り返されて前記
発熱線引き出し用孔に挿入され、前記挿入端側に戻され
て該発熱線引き出し用孔から引き出されていることも本
発明の特徴的な構成とされている。
オンが添加されていること、前記孔は偶数個形成されて
おり、該偶数個の孔のうち2つずつが組み合わされて孔
対が形成され、この孔対のうち一方側の孔は発熱線挿入
用孔と成し他方側の孔は発熱線引き出し用孔と成してお
り、該発熱線挿入用孔の一方側の挿入端から挿入された
発熱線が該発熱線挿入用孔の他端側で折り返されて前記
発熱線引き出し用孔に挿入され、前記挿入端側に戻され
て該発熱線引き出し用孔から引き出されていることも本
発明の特徴的な構成とされている。
【0014】上記構成の本発明において、光ファイバの
クラッドには光ファイバの長手方向に伸びる孔が形成さ
れ、この孔には通電によって発熱する発熱線が挿入され
ているために、この発熱線に通電すると、発熱線が発熱
し、コア近傍やコアが加熱される。光ファイバ周囲の放
射線量に依存して光ファイバのガラス中に生じる欠陥に
伴う光伝搬損失を検知し、放射線量計測を行う光ファイ
バ型放射線センサにおいて、光ファイバの周囲の放射線
量が多くなると、その放射線によって光ファイバのガラ
ス中に生じる欠陥が大きくなり、光伝搬損失も大きくな
るが、本発明においては、光ファイバのガラス中の欠陥
が前記発熱線の発熱によって効率的に加熱されて修復さ
れることになり、ガラス中(特にコアやコア近傍)の欠
陥が大きくなりすぎて光ファイバの光伝搬損失が過度と
なることによる光ファイバ周囲の放射線量計測精度の低
下を抑制することが可能となる。
クラッドには光ファイバの長手方向に伸びる孔が形成さ
れ、この孔には通電によって発熱する発熱線が挿入され
ているために、この発熱線に通電すると、発熱線が発熱
し、コア近傍やコアが加熱される。光ファイバ周囲の放
射線量に依存して光ファイバのガラス中に生じる欠陥に
伴う光伝搬損失を検知し、放射線量計測を行う光ファイ
バ型放射線センサにおいて、光ファイバの周囲の放射線
量が多くなると、その放射線によって光ファイバのガラ
ス中に生じる欠陥が大きくなり、光伝搬損失も大きくな
るが、本発明においては、光ファイバのガラス中の欠陥
が前記発熱線の発熱によって効率的に加熱されて修復さ
れることになり、ガラス中(特にコアやコア近傍)の欠
陥が大きくなりすぎて光ファイバの光伝搬損失が過度と
なることによる光ファイバ周囲の放射線量計測精度の低
下を抑制することが可能となる。
【0015】また、本発明において、前記発熱線の発熱
によって光ファイバのガラス中の欠陥をほぼ完全に修復
した後に、光ファイバの光伝搬損失検知による放射線量
計測を行えば、たとえ、放射線量計測以前に光ファイバ
のガラス中に放射線による欠陥が生じていたとしても、
その欠陥を修復することにより、欠陥による光伝搬損失
が放射線量測定直前にキャンセルされることから、光伝
搬損失検知による放射線量計測が精度良く行われる。
によって光ファイバのガラス中の欠陥をほぼ完全に修復
した後に、光ファイバの光伝搬損失検知による放射線量
計測を行えば、たとえ、放射線量計測以前に光ファイバ
のガラス中に放射線による欠陥が生じていたとしても、
その欠陥を修復することにより、欠陥による光伝搬損失
が放射線量測定直前にキャンセルされることから、光伝
搬損失検知による放射線量計測が精度良く行われる。
【0016】以上のように、本発明においては、光ファ
イバのクラッドに設けた発熱線の発熱によって光ファイ
バのガラス中の欠陥を効率的に修復することにより、光
ファイバ周囲の放射線量の多少にかかわらず、光ファイ
バ周囲の放射線量が精度良く計測されるようになり、上
記課題が解決される。
イバのクラッドに設けた発熱線の発熱によって光ファイ
バのガラス中の欠陥を効率的に修復することにより、光
ファイバ周囲の放射線量の多少にかかわらず、光ファイ
バ周囲の放射線量が精度良く計測されるようになり、上
記課題が解決される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付しその重複
説明は省略する。図1には、本発明に係る光ファイバ型
放射線センサの第1の実施形態例の要部構成が示されて
いる。本実施形態例も、従来例と同様に、光ファイバ3
の周囲の放射線によって光ファイバ3に生じる光伝搬損
失を検知して、光ファイバ周囲の放射線量を計測する光
ファイバ型放射線センサであり、本実施形態例が従来例
と異なる特徴的なことは、光ファイバ3のクラッド5
に、光ファイバ3の長手方向に伸びる孔としての空孔6
が形成され、この空孔6には、通電によって発熱する発
熱線としての金属線(抵抗線)1が挿入されていること
である。なお、この金属線1には、金属線1を通電する
ための電圧印加装置等の通電用装置(図示せず)が接続
されている。
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付しその重複
説明は省略する。図1には、本発明に係る光ファイバ型
放射線センサの第1の実施形態例の要部構成が示されて
いる。本実施形態例も、従来例と同様に、光ファイバ3
の周囲の放射線によって光ファイバ3に生じる光伝搬損
失を検知して、光ファイバ周囲の放射線量を計測する光
ファイバ型放射線センサであり、本実施形態例が従来例
と異なる特徴的なことは、光ファイバ3のクラッド5
に、光ファイバ3の長手方向に伸びる孔としての空孔6
が形成され、この空孔6には、通電によって発熱する発
熱線としての金属線(抵抗線)1が挿入されていること
である。なお、この金属線1には、金属線1を通電する
ための電圧印加装置等の通電用装置(図示せず)が接続
されている。
【0018】同図に示す放射線センサ用の光ファイバ3
は、外径150 μmであり、コア4の径は約10μmであ
り、光ファイバ3の長さは30mである。空孔6はコア4
に近接させて形成されており、空孔6の径は約40μmで
あり、この空孔6に挿入されている金属線1の太さは約
30μm、長さは約33mである。
は、外径150 μmであり、コア4の径は約10μmであ
り、光ファイバ3の長さは30mである。空孔6はコア4
に近接させて形成されており、空孔6の径は約40μmで
あり、この空孔6に挿入されている金属線1の太さは約
30μm、長さは約33mである。
【0019】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例においては、以上のように、クラッド
5に設けられた空孔6に金属線1が挿入されており、光
の伝搬路であるコア4の近傍に設けられているために、
放射線照射によってコア4およびコア4の近傍に生じた
ガラス中の欠陥が、金属線1の発熱によって効率的に修
復され、それにより、ガラス中の欠陥による色中心の吸
収が効率的に軽減される。
り、本実施形態例においては、以上のように、クラッド
5に設けられた空孔6に金属線1が挿入されており、光
の伝搬路であるコア4の近傍に設けられているために、
放射線照射によってコア4およびコア4の近傍に生じた
ガラス中の欠陥が、金属線1の発熱によって効率的に修
復され、それにより、ガラス中の欠陥による色中心の吸
収が効率的に軽減される。
【0020】本出願人は、本実施形態例の光ファイバ型
放射線センサの特性を評価するために、比較例として、
図3に示すような従来の光ファイバ3のクラッド5を覆
っている被覆部材(図示せず)の周りに、本実施形態例
に用いた金属線1と同様の金属線1を巻き付けピッチ約
6mmで螺旋状に巻き付けた、長さ30mの光ファイバ3を
用意した。この光ファイバ3の直径は900 μmであり、
このとき要した金属線1の長さは約37mであった。
放射線センサの特性を評価するために、比較例として、
図3に示すような従来の光ファイバ3のクラッド5を覆
っている被覆部材(図示せず)の周りに、本実施形態例
に用いた金属線1と同様の金属線1を巻き付けピッチ約
6mmで螺旋状に巻き付けた、長さ30mの光ファイバ3を
用意した。この光ファイバ3の直径は900 μmであり、
このとき要した金属線1の長さは約37mであった。
【0021】そして、この比較例の光ファイバ3と本実
施形態例に用いた光ファイバ3に、それぞれ、ガンマ線
を照射し、このガンマ線照射によって生じた色中心の吸
収である可視域の吸収による光伝搬損失を測定し、その
後、本実施形態例および比較例に設けた各金属線1に電
圧を印加し、通電した。そして、通電前に測定した可視
域の吸収による光伝搬損失が50%に減少するまでの時間
を計測したところ、本実施形態例に用いた光ファイバ3
は比較例の光ファイバ3の約1/8の時間しか必要とし
なかった。なお、上記比較例では、光ファイバ3に巻き
付ける金属線1の巻き付けピッチを6mmとしたが、比較
例において巻き付けピッチを小さくしてより細かく巻き
付けることにより吸収の減少時間を短縮させることはで
きる。例えば、巻き付けピッチを3mmにすると吸収の減
少時間は約1/2に短縮された。しかしながら、この場
合には巻き付けに要する金属線1の長さが45mとなり、
より長尺の金属線1が必要となった。
施形態例に用いた光ファイバ3に、それぞれ、ガンマ線
を照射し、このガンマ線照射によって生じた色中心の吸
収である可視域の吸収による光伝搬損失を測定し、その
後、本実施形態例および比較例に設けた各金属線1に電
圧を印加し、通電した。そして、通電前に測定した可視
域の吸収による光伝搬損失が50%に減少するまでの時間
を計測したところ、本実施形態例に用いた光ファイバ3
は比較例の光ファイバ3の約1/8の時間しか必要とし
なかった。なお、上記比較例では、光ファイバ3に巻き
付ける金属線1の巻き付けピッチを6mmとしたが、比較
例において巻き付けピッチを小さくしてより細かく巻き
付けることにより吸収の減少時間を短縮させることはで
きる。例えば、巻き付けピッチを3mmにすると吸収の減
少時間は約1/2に短縮された。しかしながら、この場
合には巻き付けに要する金属線1の長さが45mとなり、
より長尺の金属線1が必要となった。
【0022】また、放射線センサとして用いる光ファイ
バ3の単一モード条件を決めるカットオフ波長を、例え
ば光通信用として一般に用いられている光ファイバのカ
ットオフ波長(約1.1 μm)よりも長波長に設定する
と、光ファイバ3に生じる光伝搬損失の測定波長帯域で
ある可視域および近赤外域でのモード数が増すことか
ら、光の伝搬が安定して行われ、光伝搬損失測定値が安
定する傾向を示した。
バ3の単一モード条件を決めるカットオフ波長を、例え
ば光通信用として一般に用いられている光ファイバのカ
ットオフ波長(約1.1 μm)よりも長波長に設定する
と、光ファイバ3に生じる光伝搬損失の測定波長帯域で
ある可視域および近赤外域でのモード数が増すことか
ら、光の伝搬が安定して行われ、光伝搬損失測定値が安
定する傾向を示した。
【0023】本実施形態例によれば、上記のように、通
電により発熱する金属線1をクラッド5内に、コア4に
近接させて挿入し、金属線1の発熱によってコア4およ
びコア4の近傍のガラス中の欠陥を効率的に修復するこ
とができるために、色中心吸収を効率的に軽減させ、通
電量や時間によっては効率的に色中心吸収を消滅させる
ことができる。
電により発熱する金属線1をクラッド5内に、コア4に
近接させて挿入し、金属線1の発熱によってコア4およ
びコア4の近傍のガラス中の欠陥を効率的に修復するこ
とができるために、色中心吸収を効率的に軽減させ、通
電量や時間によっては効率的に色中心吸収を消滅させる
ことができる。
【0024】そのため、本実施形態例によれば、たとえ
光ファイバ3の周囲の放射線量が多量であり、その放射
線量によって光ファイバ3のガラス中に多くの欠陥が生
じても、その欠陥の発生と平行して金属線1の発熱によ
るガラス中の欠陥修復も同時に行うことができるため、
従来の光ファイバ型放射線センサのように、ガラス中の
欠陥が大きくなりすぎて、その欠陥に伴う色中心吸収に
よって光伝搬損失が大きくなりすぎることにより、光フ
ァイバ3の周囲の放射線量を精度良く計測できないとい
ったことはない。
光ファイバ3の周囲の放射線量が多量であり、その放射
線量によって光ファイバ3のガラス中に多くの欠陥が生
じても、その欠陥の発生と平行して金属線1の発熱によ
るガラス中の欠陥修復も同時に行うことができるため、
従来の光ファイバ型放射線センサのように、ガラス中の
欠陥が大きくなりすぎて、その欠陥に伴う色中心吸収に
よって光伝搬損失が大きくなりすぎることにより、光フ
ァイバ3の周囲の放射線量を精度良く計測できないとい
ったことはない。
【0025】そして、例えば、金属線1への通電量を設
定量に設定したときの、放射線量と光伝搬損失との関係
データを予め求めておき、この関係データに基づいて放
射線測定時の放射線量を求める等すれば、光ファイバ周
囲の放射線量分布を光ファイバ3の長手方向に対して精
度良く計測することができる。
定量に設定したときの、放射線量と光伝搬損失との関係
データを予め求めておき、この関係データに基づいて放
射線測定時の放射線量を求める等すれば、光ファイバ周
囲の放射線量分布を光ファイバ3の長手方向に対して精
度良く計測することができる。
【0026】また、本実施形態例によれば、上記の如
く、金属線1の発熱によって、光ファイバ3のガラス中
に生じた欠陥修復を効率的に行い、ガラス中の欠陥によ
る色中心吸収を消滅させることもできるために、光ファ
イバ型放射線センサによって光ファイバ周囲の放射線量
を計測する前に金属線1に通電を行い、金属線1の発熱
によって色中心吸収を消滅させてから放射線量計測を行
えば、放射線量計測以前に光ファイバ3に照射された放
射線量の影響を全く受けずに、精度良く放射線量計測を
行うことができる。
く、金属線1の発熱によって、光ファイバ3のガラス中
に生じた欠陥修復を効率的に行い、ガラス中の欠陥によ
る色中心吸収を消滅させることもできるために、光ファ
イバ型放射線センサによって光ファイバ周囲の放射線量
を計測する前に金属線1に通電を行い、金属線1の発熱
によって色中心吸収を消滅させてから放射線量計測を行
えば、放射線量計測以前に光ファイバ3に照射された放
射線量の影響を全く受けずに、精度良く放射線量計測を
行うことができる。
【0027】以上のように、本実施形態例によれば、金
属線1をコア4に近接させてクラッド5内に設け、効率
的にガラス中(特にコア4やコア近傍)の欠陥修復を行
うことにより、金属線1を設けない従来の光ファイバ3
や、金属線1を光ファイバ3の被覆の周囲に巻き付けて
形成した光ファイバ型放射線センサとは異なり、光ファ
イバ周囲の放射線量の多少にかかわらず、光ファイバ周
囲の放射線量を非常に精度良く計測することができる。
そして、光ファイバ3の周囲に金属線1を巻き付けて放
射線センサ用光ファイバを形成するときに比べ、金属線
1の長さを大幅に短くすることが可能となり、それによ
り、光ファイバ型放射線センサのコストも安くすること
ができる。
属線1をコア4に近接させてクラッド5内に設け、効率
的にガラス中(特にコア4やコア近傍)の欠陥修復を行
うことにより、金属線1を設けない従来の光ファイバ3
や、金属線1を光ファイバ3の被覆の周囲に巻き付けて
形成した光ファイバ型放射線センサとは異なり、光ファ
イバ周囲の放射線量の多少にかかわらず、光ファイバ周
囲の放射線量を非常に精度良く計測することができる。
そして、光ファイバ3の周囲に金属線1を巻き付けて放
射線センサ用光ファイバを形成するときに比べ、金属線
1の長さを大幅に短くすることが可能となり、それによ
り、光ファイバ型放射線センサのコストも安くすること
ができる。
【0028】次に、本発明に係る光ファイバ型放射線セ
ンサの第2の実施形態例について説明する。本実施形態
例は、図1に示した上記第1の実施形態例とほぼ同様に
構成されており、本実施形態例が上記第1の実施形態例
と異なる特徴的なことは、コア4に、希土類イオンとし
てのEr 3+イオンを約200 ppm 添加した光ファイバ3を
用いて、光ファイバ型放射線センサを形成したことであ
る。なお、それ以外の構成は上記第1の実施形態例と同
様であるので、その重複説明は省略する。
ンサの第2の実施形態例について説明する。本実施形態
例は、図1に示した上記第1の実施形態例とほぼ同様に
構成されており、本実施形態例が上記第1の実施形態例
と異なる特徴的なことは、コア4に、希土類イオンとし
てのEr 3+イオンを約200 ppm 添加した光ファイバ3を
用いて、光ファイバ型放射線センサを形成したことであ
る。なお、それ以外の構成は上記第1の実施形態例と同
様であるので、その重複説明は省略する。
【0029】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも上記第1の実施形態例と同様の動
作により、光ファイバ3のガラス中に生じる欠陥修復を
金属線1の発熱によって効率的に行うことができる。そ
のため、本実施形態例の光ファイバ型放射線センサにお
いて、光ファイバ3の周囲から放射線が照射されたとき
に、Er 3+イオンの作用によって、近赤外域である800
nm近傍に生じる吸収を、波長800 nm近傍の光の光伝搬損
失を検知することにより計測すれば、色中心吸収の吸収
テールによる影響を殆ど受けずに放射線量を計測するこ
とが可能となり、非常に精度良く光ファイバ周囲の放射
線量分布の計測を行うことができる。
り、本実施形態例でも上記第1の実施形態例と同様の動
作により、光ファイバ3のガラス中に生じる欠陥修復を
金属線1の発熱によって効率的に行うことができる。そ
のため、本実施形態例の光ファイバ型放射線センサにお
いて、光ファイバ3の周囲から放射線が照射されたとき
に、Er 3+イオンの作用によって、近赤外域である800
nm近傍に生じる吸収を、波長800 nm近傍の光の光伝搬損
失を検知することにより計測すれば、色中心吸収の吸収
テールによる影響を殆ど受けずに放射線量を計測するこ
とが可能となり、非常に精度良く光ファイバ周囲の放射
線量分布の計測を行うことができる。
【0030】なお、本実施形態例の効果を確認するため
に、まず、光ファイバ3にガンマ線を照射させて、色中
心吸収の吸収帯域である可視域とEr 3+イオンの作用に
よる吸収帯域である近赤外域に吸収帯を形成し、その
後、金属線1に通電して金属線1を発熱させ、各吸収帯
の吸収損失の変化を時間を追って調べた。その結果、可
視域の吸収は迅速に減少し、ほぼガンマ線照射前のレベ
ルに近い値で一定となり、一方、波長800 nm近傍の吸収
は可視域の吸収に比べ緩やかに減少し、可視域の吸収帯
の吸収テールによる影響が除去された。このような吸収
損失変化の測定に際し、光ファイバ3を、測定波長帯で
単一モード条件になるように設定すると、損失測定が安
定し、さらに、伝搬孔の横方向のフィールドと金属線1
との重なりによる損失も軽減される。
に、まず、光ファイバ3にガンマ線を照射させて、色中
心吸収の吸収帯域である可視域とEr 3+イオンの作用に
よる吸収帯域である近赤外域に吸収帯を形成し、その
後、金属線1に通電して金属線1を発熱させ、各吸収帯
の吸収損失の変化を時間を追って調べた。その結果、可
視域の吸収は迅速に減少し、ほぼガンマ線照射前のレベ
ルに近い値で一定となり、一方、波長800 nm近傍の吸収
は可視域の吸収に比べ緩やかに減少し、可視域の吸収帯
の吸収テールによる影響が除去された。このような吸収
損失変化の測定に際し、光ファイバ3を、測定波長帯で
単一モード条件になるように設定すると、損失測定が安
定し、さらに、伝搬孔の横方向のフィールドと金属線1
との重なりによる損失も軽減される。
【0031】図2には、本発明に係る光ファイバ型放射
線センサの第3の実施形態例の要部構成が示されてい
る。なお、本実施形態例でも、上記第2の実施形態例と
同様に、コア4には約200 ppm のEr 3+イオンが添加さ
れている。同図に示すように、本実施形態例の光ファイ
バ型放射線センサにおいては、光ファイバ3に、2個の
空孔6a,6bが形成されており、この2個の空孔6
a,6bが組み合わされて孔対が形成されており、この
孔対のうち一方側の空孔6aは発熱線挿入用孔と成し、
他方側の空孔6bは発熱線引き出し用孔と成している。
線センサの第3の実施形態例の要部構成が示されてい
る。なお、本実施形態例でも、上記第2の実施形態例と
同様に、コア4には約200 ppm のEr 3+イオンが添加さ
れている。同図に示すように、本実施形態例の光ファイ
バ型放射線センサにおいては、光ファイバ3に、2個の
空孔6a,6bが形成されており、この2個の空孔6
a,6bが組み合わされて孔対が形成されており、この
孔対のうち一方側の空孔6aは発熱線挿入用孔と成し、
他方側の空孔6bは発熱線引き出し用孔と成している。
【0032】空孔6aの一方側の挿入端10から金属線1
が挿入されており、この金属線1が空孔6aの他端側11
で折り返されて空孔6bに挿入され、挿入端10側に戻さ
れて空孔6bから引き出されている。空孔6aの挿入端
10から突出した金属線1と空孔6bの引き出し端12から
引き出された金属線1には、金属線1に電圧を印加して
金属線1に通電させる電圧印加装置(図示せず)と電圧
計8とが接続されており、電圧計8は電圧印加装置によ
って印加する電圧を測定するようになっている。なお、
本実施形態例においては、金属線1に通電されたとき
に、金属線1の折り返し部分13が金属線1の直線部分よ
りも発熱が大きくなりすぎることを抑制するために、折
り返し部分13の金属線1の曲げ径を8mm以上とした。
が挿入されており、この金属線1が空孔6aの他端側11
で折り返されて空孔6bに挿入され、挿入端10側に戻さ
れて空孔6bから引き出されている。空孔6aの挿入端
10から突出した金属線1と空孔6bの引き出し端12から
引き出された金属線1には、金属線1に電圧を印加して
金属線1に通電させる電圧印加装置(図示せず)と電圧
計8とが接続されており、電圧計8は電圧印加装置によ
って印加する電圧を測定するようになっている。なお、
本実施形態例においては、金属線1に通電されたとき
に、金属線1の折り返し部分13が金属線1の直線部分よ
りも発熱が大きくなりすぎることを抑制するために、折
り返し部分13の金属線1の曲げ径を8mm以上とした。
【0033】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも上記第1、第2の実施形態例と同
様の動作により、金属線1の発熱によって、光ファイバ
3のコア4およびコア4の近傍のガラス中の欠陥修復を
効率的に行うことができるために、同様の効果を奏する
ことができる。
り、本実施形態例でも上記第1、第2の実施形態例と同
様の動作により、金属線1の発熱によって、光ファイバ
3のコア4およびコア4の近傍のガラス中の欠陥修復を
効率的に行うことができるために、同様の効果を奏する
ことができる。
【0034】また、本実施形態例によれば、空孔6を2
つ設けてこの空孔6a,6bにより孔対を形成し、この
空孔6aから折り返して空孔6bに通した金属線1の発
熱によりガラス中の欠陥修復を行うために、より一層効
率的にガラス中の欠陥修復を行うことが可能となり、し
かも、金属線1を光ファイバ3の外部に沿って廻らす必
要もなく、金属線1への通電動作も非常に容易に行うこ
とができる。なお、本実施形態例において、光ファイバ
3の入射端9側にOTDRを接続し、光ファイバ3に対
するガンマ線照射により生じた損失レベルをOTDRに
よってモニタしながら、金属線1に印加する電圧値を電
圧計8で測定したところ、この電圧値をOTDR装置の
ダイナミックレンジに整合させることができた。
つ設けてこの空孔6a,6bにより孔対を形成し、この
空孔6aから折り返して空孔6bに通した金属線1の発
熱によりガラス中の欠陥修復を行うために、より一層効
率的にガラス中の欠陥修復を行うことが可能となり、し
かも、金属線1を光ファイバ3の外部に沿って廻らす必
要もなく、金属線1への通電動作も非常に容易に行うこ
とができる。なお、本実施形態例において、光ファイバ
3の入射端9側にOTDRを接続し、光ファイバ3に対
するガンマ線照射により生じた損失レベルをOTDRに
よってモニタしながら、金属線1に印加する電圧値を電
圧計8で測定したところ、この電圧値をOTDR装置の
ダイナミックレンジに整合させることができた。
【0035】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、いずれも、光ファイバ3に形成し
た空孔6に発熱線としての金属線1を挿入したが、発熱
線は必ずしも金属線1とするとは限らず、通電によって
発熱するものであればよい。
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、いずれも、光ファイバ3に形成し
た空孔6に発熱線としての金属線1を挿入したが、発熱
線は必ずしも金属線1とするとは限らず、通電によって
発熱するものであればよい。
【0036】また、上記第2、第3の実施形態例では、
光ファイバ3のコア4にEr 3+イオンを約200 ppm 添加
して希土類イオン添加の光ファイバ3を形成したが、光
ファイバ3に添加される希土類イオンやその量は特に限
定されるものではなく、適宜設定されるものであり、例
えばEr 3+イオン以外の希土類イオンを添加して光ファ
イバ3を形成してもよい。
光ファイバ3のコア4にEr 3+イオンを約200 ppm 添加
して希土類イオン添加の光ファイバ3を形成したが、光
ファイバ3に添加される希土類イオンやその量は特に限
定されるものではなく、適宜設定されるものであり、例
えばEr 3+イオン以外の希土類イオンを添加して光ファ
イバ3を形成してもよい。
【0037】さらに、上記第3の実施形態例では、光フ
ァイバ3のコア4にEr 3+イオンを添加したが、コア4
にEr 3+イオン等の希土類イオンを添加しないで光ファ
イバ3を形成してもよい。
ァイバ3のコア4にEr 3+イオンを添加したが、コア4
にEr 3+イオン等の希土類イオンを添加しないで光ファ
イバ3を形成してもよい。
【0038】さらに、上記第3の実施形態例では、光フ
ァイバ3に2つの空孔6a,6bを形成したが、光ファ
イバ3に4個以上の偶数個の空孔6を形成し、その偶数
個の空孔6のうち2つずつを組み合わせて孔対を形成し
てもよい。このようにしたときにも、孔対のうち一方側
の空孔6を発熱線挿入用孔とし、他方側の空孔6を発熱
線引き出し用孔として、上記第3の実施形態例と同様
に、発熱線挿入用孔の一方側の挿入端から発熱線を挿入
し、その他端側で折り返して発熱線引き出し用孔に挿入
し、前記挿入端側に戻して発熱線引き出し用孔から引き
出すことにより、上記第3の実施形態例と同様の効果を
奏することができる。
ァイバ3に2つの空孔6a,6bを形成したが、光ファ
イバ3に4個以上の偶数個の空孔6を形成し、その偶数
個の空孔6のうち2つずつを組み合わせて孔対を形成し
てもよい。このようにしたときにも、孔対のうち一方側
の空孔6を発熱線挿入用孔とし、他方側の空孔6を発熱
線引き出し用孔として、上記第3の実施形態例と同様
に、発熱線挿入用孔の一方側の挿入端から発熱線を挿入
し、その他端側で折り返して発熱線引き出し用孔に挿入
し、前記挿入端側に戻して発熱線引き出し用孔から引き
出すことにより、上記第3の実施形態例と同様の効果を
奏することができる。
【0039】さらに、上記実施形態例では、約40μm径
の空孔6に太さ約30μmの金属線1を挿入したが、空孔
6等の孔や金属線1等の発熱線の大きさは特に限定され
るものではなく、孔の内径と金属線1等の発熱線の外径
とが等しく形成されていてもよい。
の空孔6に太さ約30μmの金属線1を挿入したが、空孔
6等の孔や金属線1等の発熱線の大きさは特に限定され
るものではなく、孔の内径と金属線1等の発熱線の外径
とが等しく形成されていてもよい。
【0040】さらに、本発明の光ファイバ型放射線セン
サに用いる光ファイバ3の大きさや長さは特に限定され
るものではなく、例えば、放射線量の測定領域の長さに
対応させる等して適宜設定されるものである。
サに用いる光ファイバ3の大きさや長さは特に限定され
るものではなく、例えば、放射線量の測定領域の長さに
対応させる等して適宜設定されるものである。
【0041】さらに、本発明の光ファイバ型放射線セン
サによって行われる光ファイバ3の光伝搬損失測定の波
長は、特に限定されるものではなく、例えば、Er 3+イ
オンと異なる希土類イオンをコア4に添加した光ファイ
バを用いて放射線量を測定するときには、コア4に添加
した希土類イオンの作用によって生じる吸収波長帯域の
光伝搬損失を測定する等して、適宜設定されるものであ
る。
サによって行われる光ファイバ3の光伝搬損失測定の波
長は、特に限定されるものではなく、例えば、Er 3+イ
オンと異なる希土類イオンをコア4に添加した光ファイ
バを用いて放射線量を測定するときには、コア4に添加
した希土類イオンの作用によって生じる吸収波長帯域の
光伝搬損失を測定する等して、適宜設定されるものであ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、放射線センサ用の光フ
ァイバのクラッドに、光ファイバの長手方向に伸びる孔
を形成し、この孔に、通電によって発熱する発熱線を挿
入したものであるから、光ファイバ周囲の放射線によっ
て光ファイバのガラス中(特にコアやコア近傍)に生じ
る欠陥を、発熱線の発熱によって非常に効率的に修復す
ることができる。
ァイバのクラッドに、光ファイバの長手方向に伸びる孔
を形成し、この孔に、通電によって発熱する発熱線を挿
入したものであるから、光ファイバ周囲の放射線によっ
て光ファイバのガラス中(特にコアやコア近傍)に生じ
る欠陥を、発熱線の発熱によって非常に効率的に修復す
ることができる。
【0043】そのため、たとえ光ファイバの周囲の放射
線量が多量であり、光ファイバのガラス中に生じる欠陥
が大きくなっても、その欠陥を発熱線の発熱によって効
率的に修復できることから、ガラス中の欠陥修復を行い
ながら光伝搬損失測定を行うことにより、ガラス中の欠
陥が大きくなりすぎてその欠陥による光伝搬損失が大き
くなりすぎ、光伝搬損失の検知によって計測される光フ
ァイバ周囲の放射線量計測を精度良く行えなくなるとい
った従来の問題を解消し、たとえ光ファイバ周囲の放射
線量が多くても、放射線量を精度良く計測することがで
きる。
線量が多量であり、光ファイバのガラス中に生じる欠陥
が大きくなっても、その欠陥を発熱線の発熱によって効
率的に修復できることから、ガラス中の欠陥修復を行い
ながら光伝搬損失測定を行うことにより、ガラス中の欠
陥が大きくなりすぎてその欠陥による光伝搬損失が大き
くなりすぎ、光伝搬損失の検知によって計測される光フ
ァイバ周囲の放射線量計測を精度良く行えなくなるとい
った従来の問題を解消し、たとえ光ファイバ周囲の放射
線量が多くても、放射線量を精度良く計測することがで
きる。
【0044】また、本発明によれば、前記の如く、発熱
線の通電による発熱によって、光ファイバのガラス中の
欠陥修復を非常に効率的に行えるために、この光ファイ
バ型放射線センサによって放射線量計測を行う前に発熱
線を通電によって発熱させ、ガラスの欠陥修復を完全に
行い、欠陥によって生じる色中心吸収を消滅させてから
放射線量計測を行えば、計測以前に光ファイバに照射さ
れた放射線量の影響を全く受けることなく、非常に正確
に光ファイバ周囲の放射線量を計測することができる。
線の通電による発熱によって、光ファイバのガラス中の
欠陥修復を非常に効率的に行えるために、この光ファイ
バ型放射線センサによって放射線量計測を行う前に発熱
線を通電によって発熱させ、ガラスの欠陥修復を完全に
行い、欠陥によって生じる色中心吸収を消滅させてから
放射線量計測を行えば、計測以前に光ファイバに照射さ
れた放射線量の影響を全く受けることなく、非常に正確
に光ファイバ周囲の放射線量を計測することができる。
【0045】以上のように、本発明によれば、たとえ光
ファイバ周囲の放射線量が多くても放射線量を正確に計
測可能となり、放射線量の多少にかかわらず、非常に正
確に放射線量の計測を行うことができる優れた光ファイ
バ型放射線センサとすることができる。
ファイバ周囲の放射線量が多くても放射線量を正確に計
測可能となり、放射線量の多少にかかわらず、非常に正
確に放射線量の計測を行うことができる優れた光ファイ
バ型放射線センサとすることができる。
【0046】さらに、光ファイバのコアには希土類イオ
ンが添加されている本発明によれば、光ファイバに放射
線が照射されたときの希土類イオンの作用によって生じ
る光吸収に基づく光伝搬損失を検知して光ファイバ周囲
の放射線量を計測することが可能となるために、放射線
によって、光ファイバのガラス中に生じる色中心吸収に
基づく光伝搬損失検知と希土類イオンの作用に基づく光
伝搬損失検知の両方によって光ファイバ周囲の放射線量
を計測することができる。
ンが添加されている本発明によれば、光ファイバに放射
線が照射されたときの希土類イオンの作用によって生じ
る光吸収に基づく光伝搬損失を検知して光ファイバ周囲
の放射線量を計測することが可能となるために、放射線
によって、光ファイバのガラス中に生じる色中心吸収に
基づく光伝搬損失検知と希土類イオンの作用に基づく光
伝搬損失検知の両方によって光ファイバ周囲の放射線量
を計測することができる。
【0047】そして、従来の希土類イオン添加の光ファ
イバを用いた光ファイバ型放射線センサにおいては、例
えば光ファイバ周囲の放射線量が多くなり、光ファイバ
に生じるガラス中の欠陥が大きくなって、色中心吸収の
吸収テールが希土類イオンの作用による吸収に影響を与
えることもあったが、本発明においては、発熱線の発熱
によってガラス中の欠陥修復を効率的に行えるために、
色中心吸収の吸収テールを軽減あるいは消滅させること
が可能となり、それにより、希土類イオンの作用による
吸収に基づく光伝搬損失の検知を精度良く行えるように
なり、放射線量計測を正確に行うことができる。
イバを用いた光ファイバ型放射線センサにおいては、例
えば光ファイバ周囲の放射線量が多くなり、光ファイバ
に生じるガラス中の欠陥が大きくなって、色中心吸収の
吸収テールが希土類イオンの作用による吸収に影響を与
えることもあったが、本発明においては、発熱線の発熱
によってガラス中の欠陥修復を効率的に行えるために、
色中心吸収の吸収テールを軽減あるいは消滅させること
が可能となり、それにより、希土類イオンの作用による
吸収に基づく光伝搬損失の検知を精度良く行えるように
なり、放射線量計測を正確に行うことができる。
【0048】さらに、光ファイバの孔を偶数個形成し、
該偶数個の孔のうち2つずつを組み合わせて孔対を形成
し、この孔対のうち一方側の発熱線挿入用孔の挿入端か
ら挿入した発熱線を該発熱線挿入用孔の挿入端と反対側
の端側で折り返して前記発熱線引き出し用孔に挿入し、
前記挿入端側に戻して発熱線引き出し用孔から引き出し
た本発明によれば、発熱線を通す孔を偶数個設け、発熱
線でコアを挟んで発熱線を発熱させるために、発熱線の
発熱によるコアおよびコア近傍のガラス中の欠陥修復を
より一層効率的に行うことが可能となる。また、前記孔
対のうちの発熱線挿入孔から挿入した発熱線を折り返し
て発熱線引き出し用孔に通して引き出すことにより、発
熱線の挿入端と引き出し端とを光ファイバの一端側に設
けることができるために、発熱線を通電させるための発
熱線への電圧印加操作を非常に行い易くすることができ
る。
該偶数個の孔のうち2つずつを組み合わせて孔対を形成
し、この孔対のうち一方側の発熱線挿入用孔の挿入端か
ら挿入した発熱線を該発熱線挿入用孔の挿入端と反対側
の端側で折り返して前記発熱線引き出し用孔に挿入し、
前記挿入端側に戻して発熱線引き出し用孔から引き出し
た本発明によれば、発熱線を通す孔を偶数個設け、発熱
線でコアを挟んで発熱線を発熱させるために、発熱線の
発熱によるコアおよびコア近傍のガラス中の欠陥修復を
より一層効率的に行うことが可能となる。また、前記孔
対のうちの発熱線挿入孔から挿入した発熱線を折り返し
て発熱線引き出し用孔に通して引き出すことにより、発
熱線の挿入端と引き出し端とを光ファイバの一端側に設
けることができるために、発熱線を通電させるための発
熱線への電圧印加操作を非常に行い易くすることができ
る。
【図1】本発明に係る光ファイバ型放射線センサの第
1、第2の実施形態例を示す要部構成図である。
1、第2の実施形態例を示す要部構成図である。
【図2】本発明に係る光ファイバ型放射線センサの第3
の実施形態例を示す要部構成図である。
の実施形態例を示す要部構成図である。
【図3】従来の光ファイバを示す説明図である。
1 金属線 3 光ファイバ 4 コア 5 クラッド 6,6a,6b 空孔
Claims (3)
- 【請求項1】 コアの周りをクラッドで覆って形成され
る光ファイバを有し、該光ファイバの周囲の放射線によ
って該光ファイバに生じる光伝搬損失を検知して光ファ
イバ周囲の放射線量を計測する光ファイバ型放射線セン
サにおいて、前記光ファイバのクラッドには該光ファイ
バの長手方向に伸びる孔が形成されており、該孔には通
電によって発熱する発熱線が挿入されていることを特徴
とする光ファイバ型放射線センサ。 - 【請求項2】 光ファイバのコアには希土類イオンが添
加されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
バ型放射線センサ。 - 【請求項3】 孔は偶数個形成されており、該偶数個の
孔のうち2つずつが組み合わされて孔対が形成され、こ
の孔対のうち一方側の孔は発熱線挿入用孔と成し他方側
の孔は発熱線引き出し用孔と成しており、該発熱線挿入
用孔の一方側の挿入端から挿入された発熱線が該発熱線
挿入用孔の他端側で折り返されて前記発熱線引き出し用
孔に挿入され、前記挿入端側に戻されて該発熱線引き出
し用孔から引き出されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の光ファイバ型放射線センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269552A JPH0990039A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 光ファイバ型放射線センサ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP7269552A JPH0990039A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 光ファイバ型放射線センサ |
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JPH0990039A true JPH0990039A (ja) | 1997-04-04 |
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ID=17473974
Family Applications (1)
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JP7269552A Pending JPH0990039A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 光ファイバ型放射線センサ |
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JP (1) | JPH0990039A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19726884C1 (de) * | 1997-06-24 | 1998-10-15 | Fraunhofer Ges Forschung | Fiberoptische Röntgenkamera |
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-
1995
- 1995-09-22 JP JP7269552A patent/JPH0990039A/ja active Pending
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