JPH0989709A - 中空構造体の亀裂の発見・進展防止装置 - Google Patents
中空構造体の亀裂の発見・進展防止装置Info
- Publication number
- JPH0989709A JPH0989709A JP24753495A JP24753495A JPH0989709A JP H0989709 A JPH0989709 A JP H0989709A JP 24753495 A JP24753495 A JP 24753495A JP 24753495 A JP24753495 A JP 24753495A JP H0989709 A JPH0989709 A JP H0989709A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- structural body
- gas bag
- hollow structural
- hollow structure
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘリコプタのブレード等の中空構造体の亀裂
を早期に発見し、かつ、その進展を防止することができ
るようにした。 【解決手段】 中空構造体(ヘリコプタのブレード1)
内に、圧力ガス(窒素ガス4)を充填した膨脹可能なゴ
ム製エアバック2を収納し、ゴム製エアバック2と中空
構造体との間に空気に触れると短時間で硬化する接着剤
3を充填した。
を早期に発見し、かつ、その進展を防止することができ
るようにした。 【解決手段】 中空構造体(ヘリコプタのブレード1)
内に、圧力ガス(窒素ガス4)を充填した膨脹可能なゴ
ム製エアバック2を収納し、ゴム製エアバック2と中空
構造体との間に空気に触れると短時間で硬化する接着剤
3を充填した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタブレー
ド等の中空構造体の亀裂の発見・進展防止装置に関す
る。
ド等の中空構造体の亀裂の発見・進展防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタに従来より実用されているブ
レードの亀裂発見方法(BIM:Blade Insp
ection Method)を図2に示す。
レードの亀裂発見方法(BIM:Blade Insp
ection Method)を図2に示す。
【0003】図2に示すように、ヘリコプタのブレード
14内の外皮12と桁13との間の空間に、窒素ガス又
はストロンチウム90(15)を充填しておき、次のよ
うにして亀裂を発見する。
14内の外皮12と桁13との間の空間に、窒素ガス又
はストロンチウム90(15)を充填しておき、次のよ
うにして亀裂を発見する。
【0004】窒素ガスの場合には、ブレード内のガス圧
力の低下を機内のメータが感知して亀裂の発生を知らせ
る。ストロンチウム90の場合には、機内にあるガイガ
ーカウンターの反応により、亀裂の発生を知らせる。
力の低下を機内のメータが感知して亀裂の発生を知らせ
る。ストロンチウム90の場合には、機内にあるガイガ
ーカウンターの反応により、亀裂の発生を知らせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来の方
法では、ブレードの亀裂の発生を早期に感知することが
可能であるが、飛行中において亀裂が発生して急速に発
展する場合には、ブレードの破壊等、致命的な欠陥を招
く恐れがあり大変危険である。
法では、ブレードの亀裂の発生を早期に感知することが
可能であるが、飛行中において亀裂が発生して急速に発
展する場合には、ブレードの破壊等、致命的な欠陥を招
く恐れがあり大変危険である。
【0006】また、ストロンチウム90を充填したブレ
ードの場合は、整備時に、その取扱いに注意が必要であ
り、かつ、亀裂発生によるガスの放出は、人体、環境へ
の影響が懸念される。
ードの場合は、整備時に、その取扱いに注意が必要であ
り、かつ、亀裂発生によるガスの放出は、人体、環境へ
の影響が懸念される。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるヘリコプタブレード等の中空構造体の亀裂の発見
・進展防止装置を提供しようとするものである。
できるヘリコプタブレード等の中空構造体の亀裂の発見
・進展防止装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の中空構造体の亀
裂の発見・進展防止装置は、中空構造体内に収納され圧
力ガスを充填した膨脹可能なガスバック、及び同ガスバ
ックと中空構造体との間に充填され空気に触れると短時
間で硬化する接着剤を備えたことを特徴とする。
裂の発見・進展防止装置は、中空構造体内に収納され圧
力ガスを充填した膨脹可能なガスバック、及び同ガスバ
ックと中空構造体との間に充填され空気に触れると短時
間で硬化する接着剤を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明では、中空構造体に亀裂が発生する
と同時に、中空構造体内に収納されている圧力ガスを充
填したガスバックが膨脹し、これにより、ガスバック内
の圧力が低下する。この圧力の低下は、中空構造体外の
ガスバック内の圧力を計測している計器によって計測す
ることができ、中空構造体に亀裂が発生したことを検知
することが可能である。
と同時に、中空構造体内に収納されている圧力ガスを充
填したガスバックが膨脹し、これにより、ガスバック内
の圧力が低下する。この圧力の低下は、中空構造体外の
ガスバック内の圧力を計測している計器によって計測す
ることができ、中空構造体に亀裂が発生したことを検知
することが可能である。
【0010】また、それと同時に、エアバックの膨脹に
より、ガスバックと中空構造体との間に充填されている
接着剤が亀裂部分から押し出され、空気に触れることに
より、瞬時に硬化し、中空構造体に発生した亀裂が進展
することをおさえる。
より、ガスバックと中空構造体との間に充填されている
接着剤が亀裂部分から押し出され、空気に触れることに
より、瞬時に硬化し、中空構造体に発生した亀裂が進展
することをおさえる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1に
よって説明する。1は外皮5と桁6を具えた中空構造体
としてのヘリコプタのブレードであり、同ブレード1の
外皮5と桁6で形成される中空の空間内には圧力下の窒
素ガス4を充填した膨脹可能なゴム製ガスバック2が収
納されている。前記ゴム製ガスバック2のまわりの外皮
5と桁6で形成される中空の空間内には、空気に触れる
と短時間で硬化する接着剤3、例えばシアノアクリレー
ト接着剤3が充填されている。また、前記ゴム製ガスバ
ック2内の窒素ガス4の圧力は、機体内の計器に表示さ
れるようになっている。
よって説明する。1は外皮5と桁6を具えた中空構造体
としてのヘリコプタのブレードであり、同ブレード1の
外皮5と桁6で形成される中空の空間内には圧力下の窒
素ガス4を充填した膨脹可能なゴム製ガスバック2が収
納されている。前記ゴム製ガスバック2のまわりの外皮
5と桁6で形成される中空の空間内には、空気に触れる
と短時間で硬化する接着剤3、例えばシアノアクリレー
ト接着剤3が充填されている。また、前記ゴム製ガスバ
ック2内の窒素ガス4の圧力は、機体内の計器に表示さ
れるようになっている。
【0012】本実施の形態では、ヘリコプタの飛行中に
ブレード1に亀裂が生ずると、同時にゴム製ガスバック
2が窒素ガス4の圧力で膨脹し、ゴム製ガスバック2内
の窒素ガス4の圧力が低下し、これが機体内の計器に表
示され、パイロットがブレード1の亀裂発生を検知する
ことができる。
ブレード1に亀裂が生ずると、同時にゴム製ガスバック
2が窒素ガス4の圧力で膨脹し、ゴム製ガスバック2内
の窒素ガス4の圧力が低下し、これが機体内の計器に表
示され、パイロットがブレード1の亀裂発生を検知する
ことができる。
【0013】また、これと同時にゴム製ガスバック2の
膨脹によって、ゴム製ガスバック2のまわりに充填され
ている接着剤3が亀裂部分から押し出されて空気に触れ
ることによって瞬時に硬化し、ブレード1に発生した亀
裂の進展をおさえることができる。これによって、ヘリ
コプタ飛行中の亀裂発生に対して、安全性を確保するこ
とができる。
膨脹によって、ゴム製ガスバック2のまわりに充填され
ている接着剤3が亀裂部分から押し出されて空気に触れ
ることによって瞬時に硬化し、ブレード1に発生した亀
裂の進展をおさえることができる。これによって、ヘリ
コプタ飛行中の亀裂発生に対して、安全性を確保するこ
とができる。
【0014】なお、前記本発明の実施の形態は、ヘリコ
プタのブレードの亀裂を早期に発見しその進展を防止す
る装置に係るが、本発明は一般の建造物の耐震構造部材
等の中空構造体にひろく適用することができる。
プタのブレードの亀裂を早期に発見しその進展を防止す
る装置に係るが、本発明は一般の建造物の耐震構造部材
等の中空構造体にひろく適用することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、圧力ガ
スが充填されたガスバック内の圧力の低下によって中空
構造体の亀裂の発見を早期に発見することができると共
に、亀裂から押し出されて空気に触れて瞬時に硬化した
接着剤によって亀裂進展を防止することができる。
スが充填されたガスバック内の圧力の低下によって中空
構造体の亀裂の発見を早期に発見することができると共
に、亀裂から押し出されて空気に触れて瞬時に硬化した
接着剤によって亀裂進展を防止することができる。
【図1】本発明の実施の一形態に係るヘリコプタのブレ
ードの亀裂の発見・進展防止装置を示し、図1(a)は
その斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視断面
図である。
ードの亀裂の発見・進展防止装置を示し、図1(a)は
その斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視断面
図である。
【図2】図2は従来のヘリコプタのブレードの亀裂発見
方法を示し、図2(a)はその斜視図、図2(b)は図
2(a)のB−B矢視断面図である。
方法を示し、図2(a)はその斜視図、図2(b)は図
2(a)のB−B矢視断面図である。
1 ヘリコプタのブレード 2 ゴム製ガスバック 3 接着剤 4 窒素ガス 5 外皮 6 桁 12 桁 13 外皮 14 ヘリコプタのブレード 15 窒素ガス又はストロンチウム90
Claims (1)
- 【請求項1】 中空構造体内に収納され圧力ガスを充填
した膨脹可能なガスバック、及び同ガスバックと中空構
造体との間に充填され空気に触れると短時間で硬化する
接着剤を備えたことを特徴とする中空構造体の亀裂の発
見・進展防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24753495A JPH0989709A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 中空構造体の亀裂の発見・進展防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24753495A JPH0989709A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 中空構造体の亀裂の発見・進展防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989709A true JPH0989709A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17164934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24753495A Withdrawn JPH0989709A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 中空構造体の亀裂の発見・進展防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0989709A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2403987A (en) * | 2003-07-11 | 2005-01-19 | Rolls Royce Plc | A gas turbine engine blade |
US8251640B2 (en) | 2007-04-18 | 2012-08-28 | Rolls-Royce Plc | Blade assembly |
US8366378B2 (en) | 2008-08-27 | 2013-02-05 | Rolls-Royce Plc | Blade assembly |
US8430623B2 (en) | 2008-08-27 | 2013-04-30 | Rolls-Royce Plc | Blade |
KR101399844B1 (ko) * | 2012-06-13 | 2014-05-28 | 삼성중공업 주식회사 | 풍력터빈용 블레이드 손상 검사시스템 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP24753495A patent/JPH0989709A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2403987A (en) * | 2003-07-11 | 2005-01-19 | Rolls Royce Plc | A gas turbine engine blade |
GB2403987B (en) * | 2003-07-11 | 2006-09-06 | Rolls Royce Plc | Blades |
US7112044B2 (en) | 2003-07-11 | 2006-09-26 | Rolls-Royce Plc | Blades |
US8251640B2 (en) | 2007-04-18 | 2012-08-28 | Rolls-Royce Plc | Blade assembly |
US8366378B2 (en) | 2008-08-27 | 2013-02-05 | Rolls-Royce Plc | Blade assembly |
US8430623B2 (en) | 2008-08-27 | 2013-04-30 | Rolls-Royce Plc | Blade |
KR101399844B1 (ko) * | 2012-06-13 | 2014-05-28 | 삼성중공업 주식회사 | 풍력터빈용 블레이드 손상 검사시스템 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |