JPH0989629A - 炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置 - Google Patents

炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置

Info

Publication number
JPH0989629A
JPH0989629A JP7249771A JP24977195A JPH0989629A JP H0989629 A JPH0989629 A JP H0989629A JP 7249771 A JP7249771 A JP 7249771A JP 24977195 A JP24977195 A JP 24977195A JP H0989629 A JPH0989629 A JP H0989629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
furnace
average value
elastic wave
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7249771A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshibumi Kodama
俊文 児玉
Hajime Takada
一 高田
Fumihiko Ichikawa
文彦 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP7249771A priority Critical patent/JPH0989629A/ja
Publication of JPH0989629A publication Critical patent/JPH0989629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内の溶融物の液面レベルを、非襲侵的に、
かつ精度良く検出できる炉内溶融物の液面レベル測定方
法を提供する。 【解決手段】 炉(100) の外壁に高さ方向に設置した複
数の弾性波送受信子(111〜114)の各々から、炉壁面に対
しほぼ垂直方向に炉内に向けて弾性波を送信して、その
反射波を受信し、各弾性波送受信子で受信した反射波に
基づいて炉内溶融物101 の液面レベルを測定するにあた
り、複数の弾性波送受信子における反射波の波高の平均
値を算出(131〜134,152)し、この波高の平均値と、該波
高の平均値を算出した複数の弾性波送受信子の設置高さ
の平均値(141〜144,151)とに基づいて、液面レベルを算
出(16)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高炉やその他の
冶金炉内における溶融物の液面レベルを測定する方法お
よびこの方法を実施する測定装置に関するものである。
以下、説明の便宜上、高炉内の溶銑の液面レベルの測定
方法および装置を例にとって説明する。
【0002】
【従来の技術】高炉の操業にあたって、炉底湯溜まり部
における溶銑の液面レベル(以下、単に「溶銑レベル」
という)を検知(測定)することは、操業効率を向上さ
せる上で極めて重要である。特に、溶銑レベルが許容レ
ベルを越えて上昇した場合には、羽口送風圧の上昇など
炉況の不安定化につながり、ときには出銑・出滓不良や
溶滓の逆流といったトラブルを招くに至り多大な損失と
なる。このため、従来、炉操業の監視という点からも、
溶銑レベルを検知することが不可欠な作業であった。
【0003】このような高炉内の溶銑レベルを検知する
方法として、例えば、特開昭48−14507号公報に
は、高炉内に少なくとも一組の送信および受信アンテナ
を設置して数ギガヘルツの電磁波の送受信を行い、送信
周波数および受信周波数間の周波数差に基づいて溶銑レ
ベルを測定するようにしたものが提案されている。ま
た、特開平3−131725号公報には、高炉羽口にフ
ァイバスコープ等の光伝送媒体を挿入し、これによりレ
ースウェイの形状を観察して溶銑レベルを検出するよう
にしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の測定方法にあっては、いずれも測定器具を炉内
に挿入するため、測定器具が高炉内部の高温・高圧およ
び化学的な活性状態にさらされることになる。このた
め、溶銑レベルを長時間にわたって安定して測定するこ
とが困難になるという問題がある。しかも、測定器具を
頻繁に交換すれば、それだけコスト高を招くという問題
がある。
【0005】このような問題を解決し得るものとして、
例えば、特開昭52−127354号公報において、炉
壁に垂直探傷法超音波探触子を高さ方向に複数個配置
し、各探触子の受信する反射超音波のレベルを検出する
ことにより、炉内の溶銑レベルを測定するようにしたも
のが提案されている。かかる測定方法によれば、上述し
た従来例におけるように、測定器具を炉内に挿入する必
要がないので、溶銑レベルを長時間にわたって安定して
測定することが可能となる利点がある。
【0006】しかしながら、かかる測定方法にあって
は、炉壁の高さ方向に複数個配置した超音波探触子のそ
れぞれのエコー信号の振幅を単純に比較するか、あるい
は各エコー信号にゲートをかけて炉内壁からのエコー信
号を取り出し、その抽出したエコー信号と設定レベルと
を比較して、溶銑レベルを検出するようにしているた
め、溶銑レベルの測定精度が超音波探触子の配置間隔に
よって決定されることになる。このため、溶銑レベルを
高精度で検出するには、多数の超音波探触子を炉壁の高
さ方向に微少間隔をもって配列する必要があり、装置の
コスト高を招くという問題がある。
【0007】この発明は、上述した従来の問題点に着目
してなされたもので、その第1の目的は、炉内の溶融物
の液面レベルを、非襲侵的に、かつ精度良く検出できる
炉内溶融物の液面レベル測定方法を提供することにあ
る。
【0008】さらに、この発明の第2の目的は、かかる
炉内溶融物の液面レベル測定方法を簡単かつ安価に実施
できるよう適切に構成した炉内溶融物の液面レベル測定
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、この発明は、炉外壁に高さ方向に設置した複数
の弾性波送受信子の各々から、炉壁面に対しほぼ垂直方
向に炉内に向けて弾性波を送信して、その反射波を受信
し、各弾性波送受信子で受信した反射波に基づいて炉内
溶融物の液面レベルを測定するにあたり、複数の弾性波
送受信子における反射波の波高の平均値を算出し、この
波高の平均値と、該波高の平均値を算出した複数の弾性
波送受信子の設置高さの平均値とに基づいて、前記液面
レベルを算出することを特徴とするものである。
【0010】この発明の一実施例では、各弾性波送受信
子について、受信した反射波の波高が所定の範囲にある
か否かを検出し、所定の範囲にある反射波を受信した複
数の弾性波送受信子について、前記波高の平均値を算出
することを特徴とするものである。
【0011】さらに、この発明は、炉外壁に高さ方向に
設置した複数の弾性波送受信子の各々から、炉壁面に対
しほぼ垂直方向に炉内に向けて弾性波を送信して、その
反射波を受信し、各弾性波送受信子で受信した反射波に
基づいて炉内溶融物の液面レベルを測定するにあたり、
各弾性波送受信子について、反射波の基準波高を予め設
定して、受信した反射波の波高と基準波高との比を算出
し、この比の複数の弾性波送受信子における平均値を算
出し、この比の平均値と、該比の平均値を算出した複数
の弾性波送受信子の設置高さの平均値とに基づいて、前
記液面レベルを算出することを特徴とするものである。
【0012】この発明の一実施例では、各弾性波送受信
子について算出した反射波の波高と基準波高との比が所
定の範囲にあるか否かを検出し、所定の範囲にある反射
波を受信した複数の弾性波送受信子について、前記比の
平均値を算出することを特徴とするものである。
【0013】上記第2の目的を達成するため、この発明
は、炉壁面に対しほぼ垂直方向に炉内に向けて弾性波を
送信し、その反射波を受信するように、炉外壁に高さ方
向に設置した複数の弾性波送受信手段と、これら複数の
弾性波送受信手段を順次選択して、弾性波の送信および
受信を制御する制御手段と、複数の前記弾性波送受信子
における反射波の波高の平均値および炉外壁に対する設
置高さの平均値を算出する平均値算出手段と、この平均
値算出手段で算出した波高の平均値および設置高さの平
均値とに基づいて前記液面レベルを算出するレベル算出
手段とを具えることを特徴とするものである。
【0014】さらに、この発明は、炉壁面に対しほぼ垂
直方向に炉内に向けて弾性波を送信し、その反射波を受
信するように、炉外壁に高さ方向に設置した複数の弾性
波送受信手段と、これら複数の弾性波送受信手段を順次
選択して、弾性波の送信および受信を制御する制御手段
と、各弾性波送受信手段に対する反射波の基準波高を予
め設定する基準波高設定手段と、各弾性波送受信手段に
ついて、受信した反射波の波高と、前記基準波高との比
を算出する比算出手段と、複数の前記弾性波送受信子に
おける前記比の平均値および炉外壁に対する設置高さの
平均値を算出する平均値算出手段と、この平均値算出手
段で算出した前記比の平均値および設置高さの平均値と
に基づいて前記液面レベルを算出するレベル算出手段と
を具えることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】先ず、図1(a)および(b)を
参照して、この発明による炉内溶融物の液面レベルの測
定原理について説明する。図1(a)に示すように、固
体媒質よりなる炉1の外壁に超音波送受信子2を取り付
け、該超音波送受信子2から炉内部に弾性波を送信して
その反射波を受信する場合、観測される受信波の波高値
Vは、炉1の高さ方向をxとすると、
【数1】 で表される。ここで、Aは送受信機器の能率等で決まる
定数、r(x)は炉1の壁内を伝播する弾性波が媒質の
境界面で反射する場合の反射率を表す関数、f(x)は
弾性波の波長および超音波送受信子2の振動子径等で決
まる弾性波送受信の指向性を表す関数である。
【0016】指向性関数f(x)は、図1(b)に実線
で示すように、超音波送受信子2の設置高さhを中心と
してx方向にある広がりを持つが、この関数の形は、図
1(b)に破線で示すように、指向性強度がピーク値a
の1/2となる幅(半値幅)Δhを用いて、
【数2】 と近似することができる。
【0017】また、良く知られているように、媒質の境
界面での弾性波の反射率r(x)は、境界面の両側の媒
質の音響的特性により決定される。例えば、図1(a)
に示すように、炉1を構成する固体媒質の密度をρ0
弾性波速度をc0 とし、炉内の上側の媒質3の密度をρ
1 、弾性波速度をc1 とすると、固体媒質内を伝播して
きた弾性波が、該固体媒質と媒質3との境界面で反射す
る場合の弾性波振幅の反射率r1 は、
【数3】 で表される。同様に、炉内の下側の媒質4の密度を
ρ2 、弾性波速度をc2 とすると、固体媒質内を伝播し
てきた弾性波が、該固体媒質と媒質4との境界面で反射
する場合の弾性波振幅の反射率r2 は、
【数4】 で表される。したがって、媒質4の液面高さをlとする
と、反射率関数r(x)は、
【数5】 と表される。
【0018】以上のことから、式(2) および式(5) を式
(1) に代入し、(r1 ・A・a)/(2Δh)=V0
r=r2 /r1 とおいて整理すると、反射波の波高値V
は、
【数6】 と表すことができる。
【0019】したがって、炉壁面の複数の高さ位置で、
炉内壁の反射波(受信波)の波高値を観測し、その波高
値Vが、例えば、rV0 よりも大きく、V0 よりも小さ
い範囲にある各測定チャンネルの高さhi および波高値
i に対して、上記式(6) −3の関係式をフィッテング
させることにより、液面高さlを算出することができ
る。すなわち、各データ(hi ,Vi ),i=1,2,
・・・,N(ただし、Nは2以上のデータ数)につい
て、誤差
【数7】 の2乗和を最小にするようなlを求めることができる。
【0020】ここで、hi ,Vi の平均値を、hiave
iaveとすると、
【数8】 となり、求める液面高さlは、測定チャンネルの高さの
平均値hiaveおよび波高値の平均値Viaveから算出する
ことができる。
【0021】また、各測定チャンネルでの弾性波送受信
関係の能率Aが同じでない場合には、各測定チャンネル
で検出されるVi を、予め求めておいた各測定チャンネ
ル毎の波高基準値V0iで除し、その平均値を(Vi /V
0iave とすると、液面レベルlは、
【数9】 で算出することができる。ここで、(Vi /V0iave
は、Vi /V0iが予め設定した値a1 とa2 (a1 <a
2 )との間にある測定チャンネルにおける平均値とする
こともできる。
【0022】なお、この発明では、炉内溶融物の液面レ
ベルを測定するので、図1(a)の媒質3は空気等の気
体となる。したがって、ρ1 1 /ρ0 0 ≪1となる
ので、式(3) から、r1 =1とすることができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて具体的に説明する。図2は、この発明の第1実施
例を示すものである。図2において、100は耐火物よ
りなる炉、101は炉内の溶融物、111 ,・・・,1
4 は弾性波送受信子、121 ,・・・,124 は弾性
波計測器、131 ,・・・,134 は波高記憶回路、1
1 ,・・・,144 は設定回路、151 ,152 は平
均値演算回路、16はレベル演算回路、17は制御装置
を示す。
【0024】制御装置17は、弾性波計測器121 ,・
・・,124 、平均値演算回路15 1 ,152 およびレ
ベル演算回路16の動作タイミングを制御するもので、
例えば、パルス発生器およびチャンネル切替え器を用い
て構成する。
【0025】弾性波送受信子111 ,・・・,11
4 は、圧電材料の電気−音響変換効果を利用したもの
で、好適には数十kHz〜200kHz程度の弾性波を
送受信する一般に安価に市販されているものを用いる。
これら弾性波送受信子111 ,・・・,114 は、炉1
00の外壁の異なる高さ位置に、それぞれ適当な弾性波
結合材を介して密着して設置する。なお、各弾性波送受
信子は、同一の素子を後段の対応する弾性波計測器にお
いて送信と受信とに切り替えて用いるようにしてもよい
し、同一高さ位置に送信子と受信子とを別個に並べて設
置して、弾性波の送信と受信とを別個の素子で行うよう
にしてもよい。
【0026】弾性波計測器121 ,・・・,124 は、
制御装置17からの動作指令パルスに同期して、対応す
る弾性波送受信子111 ,・・・,114 に高電圧信号
を印加して弾性波を励起させると共に、対応する弾性波
送受信子111 ,・・・,114 において電気信号に変
換された受信弾性波の信号を適当な範囲の電圧信号、例
えば数百mVないし数Vに増幅して、後段の対応する波
高記憶回路131 ,・・・,134 に供給するよう構成
する。
【0027】波高記憶回路131 ,・・・,134 は、
受信波形中の初期反射成分の波高電圧を保持するもの
で、一般にピークホールド回路として使用されているも
のを用いて構成する。また、設定回路141 ,・・・,
144 は、対応する弾性波送受信子111 ,・・・,1
4 のそれぞれの設置高さに相当する電圧を設定するも
ので、例えば、定電圧源およびボリューム抵抗などを用
いて構成する。
【0028】また、平均値演算回路151 ,152 は、
公知の平均値回路をもって構成し、レベル演算回路16
は、予め係数を設定した乗算および加算を行う算術回路
をもって構成して、このレベル演算回路16の出力を表
示装置(図示せず)に供給して表示させるようにする。
なお、この実施例の場合、弾性波送受信子111 ,・・
・,114 の位置と個数は決まっているので、その高さ
平均値を予め計算してレベル演算回路16に設定してお
くようにしてもよい。
【0029】以下、この実施例の動作について説明す
る。制御装置17は、各チャンネルが以下に説明するよ
うな弾性波の送受信を順次行うように、各チャンネルの
弾性波計測器121 ,・・・,124 にタイミングパル
スを印加する。次いで、第iチャンネル(i=1,2,
3,4)の弾性波計測器12i は、対応する弾性波送受
信子11i に電圧パルスを印加して弾性波を励起させた
のち、同じ弾性波送受信子11i が受信する弾性波の反
射波を数V程度の適切な電圧幅の波形に増幅する。波高
記憶回路13i は、対応する弾性波計測器12i で増幅
された受信信号から、炉100の内壁面での反射波に相
当する部分のピーク電圧を保持する。
【0030】以上の動作を各送受信チャンネル毎に行う
と、例えば、炉内の溶融物101の液面レベルが図3に
示す位置にある場合には、弾性波送受信子111 のチャ
ンネルで観測される弾性波の反射波の波形は図3(a)
に示すようになり、弾性波送受信子112 のチャンネル
で観測される弾性波の反射波の波形は図3(b)に示す
ようになり、弾性波送受信子113 のチャンネルで観測
される弾性波の反射波の波形は図3(c)に示すように
なり、弾性波送受信子114 のチャンネルで観測される
弾性波の反射波の波形は図3(d)に示すようになる。
したがって、各チャンネルの波高記憶回路13i には、
それぞれの反射波のピーク電圧V1 ,・・・,V4 に相
当する値が記憶されることになる。
【0031】次いで、平均値演算回路151 により各測
定点の高さh1 ,・・・,h4 の平均値hiaveを算出す
ると共に、平均値演算回路152 により各測定点におけ
る波高値の平均値Viaveを算出し、これら平均値hiave
およびViaveに基づいてレベル演算回路16で上記式
(8) の演算を行って、炉内溶融物101の液面レベルl
を算出する。
【0032】図4は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この実施例は、図2に示す第1実施例におい
て、各チャンネルの波高値の基準値V01,・・・,V04
を設定する設定回路181 ,・・・,184 と、各チャ
ンネルの波高記憶回路131 ,・・・,134 に記憶さ
れる炉内壁面での反射波の波高値V1 ,・・・,V4
対応する基準値V01,・・・,V04でそれぞれ除算する
除算回路191 ,・・・,194 とを付加して、炉内溶
融物101の液面レベルlを、レベル演算回路16にお
いて上記の式(9) に基づいて算出するようにしたもの
で、その他の構成は第1実施例と同様である。
【0033】すなわち、この実施例においては、各チャ
ンネルの除算回路19i において、波高記憶回路13i
に保持された炉内壁面からの反射波の波高値Vi を、設
定回路18i に予め設定されている基準値V0iで除し
て、比Vi /V0iを算出し、その結果をチャンネル毎に
平均値演算回路152 に供給して、平均値(Vi
0iave を算出する。また、平均値演算回路151
は、第1実施例におけると同様に、各測定点の高さ
1 ,・・・,h4 の平均値hiaveを算出し、この平均
値演算回路151 で算出した平均値hiaveおよび上記の
平均値演算回路152 で算出した平均値(Vi /V0i
ave に基づいて、レベル演算回路16により式(9)の
演算を行って、炉内溶融物101の液面レベルlを算出
する。
【0034】図5は、この発明の第3実施例を示すもの
である。この実施例は、図2に示す第1実施例におい
て、平均値演算回路152 と各チャンネルの波高記憶回
路13 1 ,・・・,134 との間に閾値回路211 ,・
・・,214 を付加すると共に、平均値演算回路151
と各チャンネルに対応する設定回路141 ,・・・,1
4 との間に乗算回路221 ,・・・,224 を付加し
たものである。
【0035】閾値回路211 ,・・・,214 は、それ
ぞれ対応する波高記憶回路13i に記憶された炉内壁面
からの反射波の波高値Vi が、rV0 <Vi <V0 にあ
るか否かを検出し、上記の範囲にある場合は、平均値演
算回路152 に波高値Vi を出力すると共に、対応する
乗算回路22i に論理「1」の信号を出力し、それ以外
の場合には、平均値演算回路152 および対応する乗算
回路22i に零レベルの信号を出力するよう構成する。
また、乗算回路221 ,・・・,224 は、それぞれ対
応する閾値回路21i からの信号と、設定回路14i
予め設定されている測定点の高さに対応する信号とを乗
算して、その結果を平均値演算回路15 1 に出力するよ
う構成する。
【0036】このようにして、この実施例では、波高記
憶回路13i に記憶された波高値V i が、rV0 <Vi
<V0 にあるチャンネルについてのみ、平均値演算回路
15 1 および152 で測定点高さおよび波高値の平均値
をそれぞれ算出し、これら平均値に基づいて、レベル演
算回路16で上記(8) 式の演算を行って、炉内溶融物1
01の液面レベルlを算出する。
【0037】図6は、この発明の第4実施例を示すもの
である。この実施例は、図4に示した第2実施例と、図
5に示した第3実施例とを組み合わせて、上記(9) 式に
基づいて炉内溶融物101の液面レベルlを算出するよ
うにしたものである。すなわち、各チャンネルにおい
て、波高記憶回路13i で保持された炉内壁面での反射
波の波高値Vi を、除算回路19i において設定回路1
i に予め設定された基準値V0iで除して、比(Vi
0i)を算出し、その結果を閾値回路21i に供給す
る。
【0038】また、閾値回路21i では、除算回路19
i からの信号(Vi /V0i)が、a 1 <(Vi /V0i
<a2 にあるか否かを検出し、上記の範囲にある場合
は、平均値演算回路152 に(Vi /V0i)を出力する
と共に、対応する乗算回路22 i に論理「1」の信号を
出力し、それ以外の場合には、平均値演算回路152
よび対応する乗算回路22i に零レベルの信号を出力さ
せる。
【0039】このようにして、この実施例では、除算回
路19i において、波高記憶回路13i に記憶された波
高値Vi と、設定回路18i に予め設定された基準値V
0iとの比Vi /V0iが、a1 <(Vi /V0i)<a2
あるチャンネルについてのみ、平均値演算回路151
よび152 で測定点高さおよび波高値の平均値をそれぞ
れ算出し、これら平均値に基づいて、レベル演算回路1
6で上記(9)式の演算を行って、炉内溶融物101の
液面レベルlを算出する。
【0040】なお、この発明は上述した実施例にのみ限
定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能で
ある。例えば、各チャンネルの弾性波送受信子11
i は、送信子と受信子とを共用するものに限らず、送信
子と受信子とを別個に用いて構成することもできる。こ
の場合には、各チャンネルにおいて、送信子と受信子と
を同じ高さに配置すればよい。また、弾性波送受信子1
i のチャンネル数は4に限らず、2以上の任意の数と
することができる。さらに、波高記憶回路13i や各種
の演算回路15i ,16は、アナログ素子で実現するこ
ともできるし、弾性波計測器12i 以降のデータを全て
デジタル化することにより、マイクロプロセッサ等の演
算回路を用いた演算処理で代用するよう構成することも
できる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、複数の弾性波送受信
子における反射波の波高の平均値、あるいは各弾性波送
受信子での反射波の波高と基準波高との比の平均値と、
該波高の平均値あるいは比の平均値を算出した複数の弾
性波送受信子の設置高さの平均値とに基づいて、炉内溶
融物の液面レベルを算出するようにしたので、弾性波送
受信子の設置間隔よりも細かい精度で液面レベルを測定
することができると共に、装置の構成も簡単かつ安価に
できる。また、弾性波を用いる非襲侵的測定法であるこ
とから、長期間に亘って安定して測定できるだけでな
く、装置の設置あるいは保全上極めて有利であり、また
耐火物の性能を損ねることもない、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による炉内溶融物の液面レベルの測定
原理を説明するための図である。
【図2】この発明の第1実施例を示す図である。
【図3】第1実施例において、各チャンネルで観測され
る弾性波の反射波の波形の一例を示す図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す図である。
【図5】同じく、第3実施例を示す図である。
【図6】同じく、第4実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 炉 2 弾性波送受信子 3,4 媒質 111 ,・・・,114 弾性波送受信子 121 ,・・・,124 弾性波計測器 131 ,・・・,134 波高記憶回路 141 ,・・・,144 設定回路 151 ,152 平均値演算回路 16 レベル演算回路 17 制御装置 100 炉 101 溶融物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉外壁に高さ方向に設置した複数の弾性
    波送受信子の各々から、炉壁面に対しほぼ垂直方向に炉
    内に向けて弾性波を送信して、その反射波を受信し、各
    弾性波送受信子で受信した反射波に基づいて炉内溶融物
    の液面レベルを測定するにあたり、 複数の弾性波送受信子における反射波の波高の平均値を
    算出し、 この波高の平均値と、該波高の平均値を算出した複数の
    弾性波送受信子の設置高さの平均値とに基づいて、前記
    液面レベルを算出することを特徴とする炉内溶融物の液
    面レベル測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液面レベル測定方法にお
    いて、 各弾性波送受信子について、受信した反射波の波高が所
    定の範囲にあるか否かを検出し、 所定の範囲にある反射波を受信した複数の弾性波送受信
    子について、前記波高の平均値を算出することを特徴と
    する炉内溶融物の液面レベル測定方法。
  3. 【請求項3】 炉外壁に高さ方向に設置した複数の弾性
    波送受信子の各々から、炉壁面に対しほぼ垂直方向に炉
    内に向けて弾性波を送信して、その反射波を受信し、各
    弾性波送受信子で受信した反射波に基づいて炉内溶融物
    の液面レベルを測定するにあたり、 各弾性波送受信子について、反射波の基準波高を予め設
    定して、受信した反射波の波高と基準波高との比を算出
    し、 この比の複数の弾性波送受信子における平均値を算出
    し、 この比の平均値と、該比の平均値を算出した複数の弾性
    波送受信子の設置高さの平均値とに基づいて、前記液面
    レベルを算出することを特徴とする炉内溶融物の液面レ
    ベル測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の液面レベル測定方法にお
    いて、 各弾性波送受信子について算出した反射波の波高と基準
    波高との比が所定の範囲にあるか否かを検出し、 所定の範囲にある反射波を受信した複数の弾性波送受信
    子について、前記比の平均値を算出することを特徴とす
    る炉内溶融物の液面レベル測定方法。
  5. 【請求項5】 炉壁面に対しほぼ垂直方向に炉内に向け
    て弾性波を送信し、その反射波を受信するように、炉外
    壁に高さ方向に設置した複数の弾性波送受信手段と、 これら複数の弾性波送受信手段を順次選択して、弾性波
    の送信および受信を制御する制御手段と、 複数の前記弾性波送受信子における反射波の波高の平均
    値および炉外壁に対する設置高さの平均値を算出する平
    均値算出手段と、 この平均値算出手段で算出した波高の平均値および設置
    高さの平均値とに基づいて前記液面レベルを算出するレ
    ベル算出手段とを具えることを特徴とする炉内溶融物の
    液面レベル測定装置。
  6. 【請求項6】 炉壁面に対しほぼ垂直方向に炉内に向け
    て弾性波を送信し、その反射波を受信するように、炉外
    壁に高さ方向に設置した複数の弾性波送受信手段と、 これら複数の弾性波送受信手段を順次選択して、弾性波
    の送信および受信を制御する制御手段と、 各弾性波送受信手段に対する反射波の基準波高を予め設
    定する基準波高設定手段と、 各弾性波送受信手段について、受信した反射波の波高
    と、前記基準波高との比を算出する比算出手段と、 複数の前記弾性波送受信子における前記比の平均値およ
    び炉外壁に対する設置高さの平均値を算出する平均値算
    出手段と、 この平均値算出手段で算出した前記比の平均値および設
    置高さの平均値とに基づいて前記液面レベルを算出する
    レベル算出手段とを具えることを特徴とする炉内溶融物
    の液面レベル測定装置。
JP7249771A 1995-09-27 1995-09-27 炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置 Pending JPH0989629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7249771A JPH0989629A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7249771A JPH0989629A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0989629A true JPH0989629A (ja) 1997-04-04

Family

ID=17197990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7249771A Pending JPH0989629A (ja) 1995-09-27 1995-09-27 炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0989629A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5360268A (en) Ultrasonic temperature measuring apparatus
CA2233974A1 (en) Digital speed determination in ultrasonic flow measurements
JP2774270B2 (ja) パルス走行時間原理に従った距離測定の際の固定目標エコーの抑圧方法および装置
WO1992016857A1 (en) A distance measurement system
JP2000111374A (ja) 超音波流速測定方法と装置
US20220291026A1 (en) Propagation time measurement device
CN117629325A (zh) 用于运行超声流量计的方法及超声流量计
EP0382977B1 (en) Fluid level gauge
JP2697508B2 (ja) 炉壁の超音波厚さ計測方法
JPH0989629A (ja) 炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置
JPH10185654A (ja) 炉内溶融物の液面レベル検出方法
JP3117372B2 (ja) 超音波距離測定装置
JP3596125B2 (ja) 炉内溶融物の液面レベル測定方法およびその装置
JP2003329518A (ja) 構造物内面の温度計測方法及び装置
JP3646875B2 (ja) 超音波流量計
JPH0758179B2 (ja) クラッド厚さ測定装置
JP2962535B2 (ja) 超音波式液面レベル計
JPH04233487A (ja) 超音波測距装置
RU2160887C1 (ru) Ультразвуковой расходомер
JPH08334321A (ja) 超音波式測距計
JPH09159511A (ja) 炉内溶融物の液面レベル測定方法および装置
JPS6176951A (ja) 鋼管、鋼管柱等の残存寿命判定装置
KR20230049158A (ko) 위상 지연을 갖는 적어도 하나의 saw 센서를 이용한 온도 측정 장치 및 방법
JPH0961144A (ja) 被測定物体の厚さ測定方法および装置
JPS63193085A (ja) 超音波式距離計