JPH0989529A - 長尺物の計尺方法及びその装置 - Google Patents
長尺物の計尺方法及びその装置Info
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- JPH0989529A JPH0989529A JP26926095A JP26926095A JPH0989529A JP H0989529 A JPH0989529 A JP H0989529A JP 26926095 A JP26926095 A JP 26926095A JP 26926095 A JP26926095 A JP 26926095A JP H0989529 A JPH0989529 A JP H0989529A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼心アルミ撚線等のケーブル1にマーク4を
付加すると、塗料のにじみ等によってエッジ4aが不鮮
明になるので、このマーク4のエッジ位置の検出が不正
確になり、各マーク4の間隔距離の精度を向上すること
ができないという問題を解決するための長尺物の計尺方
法とその装置を提供する。 【解決手段】 スリットマスク2aのスリット2dによ
って両端を規制されたマーク4をケーブル1の表面に付
加すると共に、このケーブル1の表面をイメージセンサ
3aで撮像し、その画像データを画像処理装置6で画像
処理することよりマーク4の中央位置を検出する。
付加すると、塗料のにじみ等によってエッジ4aが不鮮
明になるので、このマーク4のエッジ位置の検出が不正
確になり、各マーク4の間隔距離の精度を向上すること
ができないという問題を解決するための長尺物の計尺方
法とその装置を提供する。 【解決手段】 スリットマスク2aのスリット2dによ
って両端を規制されたマーク4をケーブル1の表面に付
加すると共に、このケーブル1の表面をイメージセンサ
3aで撮像し、その画像データを画像処理装置6で画像
処理することよりマーク4の中央位置を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル等の長尺
物を精密に計尺してマークを付するための長尺物の計尺
方法及びその装置に関する。
物を精密に計尺してマークを付するための長尺物の計尺
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大電力の架空送電線路では、鉄塔間に鋼
心アルミ撚線(ACSR)等のケーブルを架設して送電
を行っている。この際、架設される数条(3×n本)の
ケ−ブルは、鉄塔間で好適なカテナリー曲線(懸垂曲
線)を描くように所定のたるみ量が与えられた状態で架
設される。このたるみ量はなるべく正確に与える必要が
あり、特に1相分の導体として複数本のケーブルを並列
に架設する複導体(多導体)方式を用いる場合には、各
ケーブル間の間隔が狭くなるので、それぞれのケーブル
のたるみ量をできるだけ均一にしなければならない。こ
のためには、架線されるケーブルの長さを精密に計尺し
て、鉄塔間に架設されるケーブルの長さが正確に所定長
さとなるようにする必要がある。そこで、このようなケ
ーブルは、工場からの出荷時に、耐張クランプ及び懸垂
クランプの取付けの基準となるマ−クを正確に付加して
おき、架設作業の現場で、各条毎に異なる補正量を基準
となるマ−クから正確に補正計尺してクランプ位置を決
定する方式(プレハブ架線工事)が採用されている。
心アルミ撚線(ACSR)等のケーブルを架設して送電
を行っている。この際、架設される数条(3×n本)の
ケ−ブルは、鉄塔間で好適なカテナリー曲線(懸垂曲
線)を描くように所定のたるみ量が与えられた状態で架
設される。このたるみ量はなるべく正確に与える必要が
あり、特に1相分の導体として複数本のケーブルを並列
に架設する複導体(多導体)方式を用いる場合には、各
ケーブル間の間隔が狭くなるので、それぞれのケーブル
のたるみ量をできるだけ均一にしなければならない。こ
のためには、架線されるケーブルの長さを精密に計尺し
て、鉄塔間に架設されるケーブルの長さが正確に所定長
さとなるようにする必要がある。そこで、このようなケ
ーブルは、工場からの出荷時に、耐張クランプ及び懸垂
クランプの取付けの基準となるマ−クを正確に付加して
おき、架設作業の現場で、各条毎に異なる補正量を基準
となるマ−クから正確に補正計尺してクランプ位置を決
定する方式(プレハブ架線工事)が採用されている。
【0003】上記プレハブ架線工事に用いるケーブルに
は、一般的に1万分の1程度の計尺精度でマークを付加
することを要求され、従来は、このような精密な計尺を
行うために図5に示すような計尺装置を用いていた。ケ
ーブル1は、図示しないケーブル繰出装置によって順次
図面の右側に向けて任意の長さずつ繰り出すことができ
るようになっている。このケーブル1の繰り出し元側
(図面左側)にはマーキング装置2が配置され、繰り出
し先側(図面右側)にはマーク位置検出装置3が配置さ
れている。マーキング装置2は、パルスモータ2eによ
って回転するボールねじ2fに螺合して移動可能となる
ベース2c上にダイス2gとスプレーガン2bを設けた
ものであり、ダイス2gで一方の端をマスクされたケー
ブル1の表面にスプレーガン2bによって塗料を散布し
てマーク4を付加することができる。マーク位置検出装
置3は、パルスモータ3cによって回転するボールねじ
3dに螺合して移動可能となるベース3b上に反射型の
光電検出器3eを設けたものであり、この光電検出器3
eの発光素子から発した光をケーブル1の表面で反射さ
せて再び光電検出器3eの受光素子で受光することがで
きる。そして、制御装置5は、これらマーキング装置2
とマーク位置検出装置3のパルスモータ2e,3cとス
プレーガン2bの制御を行うと共に、光電検出器3eの
受光信号を監視してマーク4のエッジ位置を検出するよ
うになっている。
は、一般的に1万分の1程度の計尺精度でマークを付加
することを要求され、従来は、このような精密な計尺を
行うために図5に示すような計尺装置を用いていた。ケ
ーブル1は、図示しないケーブル繰出装置によって順次
図面の右側に向けて任意の長さずつ繰り出すことができ
るようになっている。このケーブル1の繰り出し元側
(図面左側)にはマーキング装置2が配置され、繰り出
し先側(図面右側)にはマーク位置検出装置3が配置さ
れている。マーキング装置2は、パルスモータ2eによ
って回転するボールねじ2fに螺合して移動可能となる
ベース2c上にダイス2gとスプレーガン2bを設けた
ものであり、ダイス2gで一方の端をマスクされたケー
ブル1の表面にスプレーガン2bによって塗料を散布し
てマーク4を付加することができる。マーク位置検出装
置3は、パルスモータ3cによって回転するボールねじ
3dに螺合して移動可能となるベース3b上に反射型の
光電検出器3eを設けたものであり、この光電検出器3
eの発光素子から発した光をケーブル1の表面で反射さ
せて再び光電検出器3eの受光素子で受光することがで
きる。そして、制御装置5は、これらマーキング装置2
とマーク位置検出装置3のパルスモータ2e,3cとス
プレーガン2bの制御を行うと共に、光電検出器3eの
受光信号を監視してマーク4のエッジ位置を検出するよ
うになっている。
【0004】上記計尺装置は、最初にマーキング装置2
におけるダイス2gの端面とマーク位置検出装置3にお
ける光電検出器3eの検出位置との間が所定の距離(例
えば35m)となるように調整しておく。そして、まず
図5に示したように、マーキング装置2のスプレーガン
2bに塗料の散布を行わせ、ケーブル1の表面にダイス
2gの端面をエッジとするマーク4を付加する。次に、
図6に示すように、ケーブル繰出装置によってケーブル
1を所定長さ(例えば約35m)だけ繰り出す。ただ
し、このケーブル繰出装置は、ロータリーエンコーダ等
によりケーブル1の繰り出し長さを測定するものであ
り、しかも、繰り出しの停止位置を正確に制御すること
も困難であるため、ここでのケーブル1の繰り出し長さ
は不正確なものとなる。
におけるダイス2gの端面とマーク位置検出装置3にお
ける光電検出器3eの検出位置との間が所定の距離(例
えば35m)となるように調整しておく。そして、まず
図5に示したように、マーキング装置2のスプレーガン
2bに塗料の散布を行わせ、ケーブル1の表面にダイス
2gの端面をエッジとするマーク4を付加する。次に、
図6に示すように、ケーブル繰出装置によってケーブル
1を所定長さ(例えば約35m)だけ繰り出す。ただ
し、このケーブル繰出装置は、ロータリーエンコーダ等
によりケーブル1の繰り出し長さを測定するものであ
り、しかも、繰り出しの停止位置を正確に制御すること
も困難であるため、ここでのケーブル1の繰り出し長さ
は不正確なものとなる。
【0005】上記ケーブル1の繰り出しが完了すると、
図7に示すように、マーク位置検出装置3のパルスモー
タ3cを駆動させて光電検出器3eを移動させると共
に、この光電検出器3eの受光信号を監視する。そし
て、ケーブル1に付加されたマーク4のエッジがこの光
電検出器3eによって検出されると、パルスモータ3c
の駆動を停止させる。また、マーク4のエッジが検出さ
れると、図8に示すように、マーキング装置2のパルス
モータ2eを駆動させてダイス2gとスプレーガン2b
を距離dだけ移動させる。距離dは、図7で光電検出器
3eが移動した距離であり、これはパルスモータ3cに
送られたパルス数の積算値によって定まる。従って、パ
ルスモータ2eにも同じ数のパルスを送れば、同じ距離
dだけダイス2gとスプレーガン2bを移動させること
ができる。そして、このマーキング装置2側の移動が完
了すると、図9に示すように、再びスプレーガン2bに
塗料の散布を行わせ、ケーブル1の表面に新たなマーク
4を付加して、以降同様の動作を繰り返す。
図7に示すように、マーク位置検出装置3のパルスモー
タ3cを駆動させて光電検出器3eを移動させると共
に、この光電検出器3eの受光信号を監視する。そし
て、ケーブル1に付加されたマーク4のエッジがこの光
電検出器3eによって検出されると、パルスモータ3c
の駆動を停止させる。また、マーク4のエッジが検出さ
れると、図8に示すように、マーキング装置2のパルス
モータ2eを駆動させてダイス2gとスプレーガン2b
を距離dだけ移動させる。距離dは、図7で光電検出器
3eが移動した距離であり、これはパルスモータ3cに
送られたパルス数の積算値によって定まる。従って、パ
ルスモータ2eにも同じ数のパルスを送れば、同じ距離
dだけダイス2gとスプレーガン2bを移動させること
ができる。そして、このマーキング装置2側の移動が完
了すると、図9に示すように、再びスプレーガン2bに
塗料の散布を行わせ、ケーブル1の表面に新たなマーク
4を付加して、以降同様の動作を繰り返す。
【0006】上記のようにしてケーブル繰出装置からケ
ーブル1を順次繰り出すことにより、このケーブル1の
表面に例えば35mの所定間隔ごとにそれぞれマーク4
が付加される。しかも、各マーク4間の距離は、理論上
ではボールねじ2f,3dの送り精度によって定まる極
めて正確なものとなる。
ーブル1を順次繰り出すことにより、このケーブル1の
表面に例えば35mの所定間隔ごとにそれぞれマーク4
が付加される。しかも、各マーク4間の距離は、理論上
ではボールねじ2f,3dの送り精度によって定まる極
めて正確なものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ケーブル1
が鋼心アルミ撚線等の撚線ケーブルである場合には、図
10に示すように、撚り合わされた各素線1aの撚り溝
を伝ってマーク4の塗料が浸出するために、エッジ4a
に凹凸が生じ境界が不鮮明になる。従って、このマーク
4の片側のエッジ4aの位置のみを検出しようとする
と、凹凸のどの位置を実際のエッジ4aと判断するかに
よって検出位置が変動することになる。また、マーク位
置検出装置3の光電検出器3eは、エッジ4aを1次元
的に走査して局所的な反射光のみに基づいて検出を行う
ので、このエッジ4aの凹凸のどの位置を中心に走査し
たかによっても検出位置にバラツキが生じる。
が鋼心アルミ撚線等の撚線ケーブルである場合には、図
10に示すように、撚り合わされた各素線1aの撚り溝
を伝ってマーク4の塗料が浸出するために、エッジ4a
に凹凸が生じ境界が不鮮明になる。従って、このマーク
4の片側のエッジ4aの位置のみを検出しようとする
と、凹凸のどの位置を実際のエッジ4aと判断するかに
よって検出位置が変動することになる。また、マーク位
置検出装置3の光電検出器3eは、エッジ4aを1次元
的に走査して局所的な反射光のみに基づいて検出を行う
ので、このエッジ4aの凹凸のどの位置を中心に走査し
たかによっても検出位置にバラツキが生じる。
【0008】このため、従来のケーブル1の計尺装置で
は、マーク4のエッジ4aの検出位置が不正確になるた
めに、このケーブル1に付加する各マーク4の間隔距離
の精度が低下するという問題があった。また、この問題
点は、撚線ケーブルに限らず、程度の差はあるもののマ
ークを付加して計尺する長尺物一般に共通するものであ
る。
は、マーク4のエッジ4aの検出位置が不正確になるた
めに、このケーブル1に付加する各マーク4の間隔距離
の精度が低下するという問題があった。また、この問題
点は、撚線ケーブルに限らず、程度の差はあるもののマ
ークを付加して計尺する長尺物一般に共通するものであ
る。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、画像処理によってマーク位置の中心位置を検
出することにより、このマーク位置を正確に検出するこ
とができる長尺物の計尺方法及びその装置を提供するこ
とを目的としている。
のであり、画像処理によってマーク位置の中心位置を検
出することにより、このマーク位置を正確に検出するこ
とができる長尺物の計尺方法及びその装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の長尺物の
計尺方法は、上記課題を解決するために、長尺物にマ
ークを付加するマーキング工程と、この長尺物をほぼ所
定長さだけ繰り出す長尺物繰出工程と、直前のマーキン
グ工程によって長尺物に付加されたマークを画像データ
として入力するマーク画像入力工程と、このマーク画像
入力工程で入力した画像データに基づいて、画像処理に
より長尺物の繰り出し方向におけるマークの両端位置を
判定すると共に、この両端位置からマークの中央位置を
検出する画像処理工程と、この画像処理工程で検出した
マークの中央位置が基準位置から変位した距離を検出す
ると共に、このマークの中央位置を次回の基準位置とす
るマーク位置検出工程と、このマーク位置検出工程が検
出したマークの中央位置の変位距離と同じ距離又はこの
距離に補正量を考慮した距離だけ、次回のマーキング工
程によるマーク位置を移動させるマーク位置移動工程と
を備えている。
計尺方法は、上記課題を解決するために、長尺物にマ
ークを付加するマーキング工程と、この長尺物をほぼ所
定長さだけ繰り出す長尺物繰出工程と、直前のマーキン
グ工程によって長尺物に付加されたマークを画像データ
として入力するマーク画像入力工程と、このマーク画像
入力工程で入力した画像データに基づいて、画像処理に
より長尺物の繰り出し方向におけるマークの両端位置を
判定すると共に、この両端位置からマークの中央位置を
検出する画像処理工程と、この画像処理工程で検出した
マークの中央位置が基準位置から変位した距離を検出す
ると共に、このマークの中央位置を次回の基準位置とす
るマーク位置検出工程と、このマーク位置検出工程が検
出したマークの中央位置の変位距離と同じ距離又はこの
距離に補正量を考慮した距離だけ、次回のマーキング工
程によるマーク位置を移動させるマーク位置移動工程と
を備えている。
【0011】の手段によれば、長尺物に付加されたマ
ークの両端位置を画像処理によって判定するので、マー
クのエッジが不鮮明な場合にも、この両端位置を2次元
的に判断しマーク位置を正確に検出することができる。
即ち、エッジが不鮮明な場合には、このエッジを1次元
的に局所的に走査するのではなく、2次元的に走査する
ことにより、にじみによる凹凸等を平均化して判断する
ことが可能となる。また、片側のエッジ位置のみであれ
ば、凹凸の程度等により検出位置に変動が生じるので、
マーク位置を正確に検出することはできない。しかし、
マークの両端のエッジには通常は凹凸の程度の違い等の
影響がほぼ均等に現れるので、これら両端のエッジの検
出位置の変動は相補的なものとなる。従って、このマー
クの両端位置の中央の位置を求めることにより、マーク
位置を正確に検出することができる。そして、このよう
にしてマーク位置を正確に求めれば、長尺物のより精密
な計尺が可能となる。
ークの両端位置を画像処理によって判定するので、マー
クのエッジが不鮮明な場合にも、この両端位置を2次元
的に判断しマーク位置を正確に検出することができる。
即ち、エッジが不鮮明な場合には、このエッジを1次元
的に局所的に走査するのではなく、2次元的に走査する
ことにより、にじみによる凹凸等を平均化して判断する
ことが可能となる。また、片側のエッジ位置のみであれ
ば、凹凸の程度等により検出位置に変動が生じるので、
マーク位置を正確に検出することはできない。しかし、
マークの両端のエッジには通常は凹凸の程度の違い等の
影響がほぼ均等に現れるので、これら両端のエッジの検
出位置の変動は相補的なものとなる。従って、このマー
クの両端位置の中央の位置を求めることにより、マーク
位置を正確に検出することができる。そして、このよう
にしてマーク位置を正確に求めれば、長尺物のより精密
な計尺が可能となる。
【0012】ここで、マーク位置検出工程では、マーク
の画像データの入力手段自体を移動させて、検出したマ
ークの中央位置がこの画像データ中の一定位置(例えば
中央)に来た場合の移動距離をマークの中央位置の変位
距離として検出することができる。また、画像データの
入力手段自体は固定しておき、画像データ中におけるマ
ークの中央位置の変位を現実の距離に換算することによ
り、マークの中央位置の変位距離を検出することもでき
る。さらに、画像データの入力手段を大まかに移動させ
ると共に、画像データ中の変位を現実の距離に換算し、
これら実際の移動距離と換算距離とを加算してマークの
中央位置の変位距離を検出するようにしてもよい。
の画像データの入力手段自体を移動させて、検出したマ
ークの中央位置がこの画像データ中の一定位置(例えば
中央)に来た場合の移動距離をマークの中央位置の変位
距離として検出することができる。また、画像データの
入力手段自体は固定しておき、画像データ中におけるマ
ークの中央位置の変位を現実の距離に換算することによ
り、マークの中央位置の変位距離を検出することもでき
る。さらに、画像データの入力手段を大まかに移動させ
ると共に、画像データ中の変位を現実の距離に換算し、
これら実際の移動距離と換算距離とを加算してマークの
中央位置の変位距離を検出するようにしてもよい。
【0013】なお、マーク位置移動工程では、例えば温
度変化による長尺物の熱膨張に依存することなく正確な
計尺が行えるように、このような補正量を考慮してマー
ク位置を移動させることができる。
度変化による長尺物の熱膨張に依存することなく正確な
計尺が行えるように、このような補正量を考慮してマー
ク位置を移動させることができる。
【0014】また、本発明の長尺物の計尺装置は、長
尺物を繰り出す長尺物繰出装置と、この長尺物の繰り出
し方向に移動可能であり、この移動位置に応じた長尺物
上の位置にマークを付加するマーキング装置と、この長
尺物の繰り出し方向に移動可能であり、この移動位置に
応じて長尺物上に付加されたマークを画像データとして
入力し、この画像データに基づいて画像処理により長尺
物の繰り出し方向におけるマークの両端位置を判定する
と共に、この両端位置からマークの中央位置を検出する
マーク位置検出装置と、このマーク位置検出装置が画像
データ中の所定の位置でマークの中央位置を検出するま
での間に移動した距離と同じ距離又はこの距離に補正量
を考慮した距離だけマーキング装置を移動させるマーク
位置移動手段とが設けられたことを特徴としている。
尺物を繰り出す長尺物繰出装置と、この長尺物の繰り出
し方向に移動可能であり、この移動位置に応じた長尺物
上の位置にマークを付加するマーキング装置と、この長
尺物の繰り出し方向に移動可能であり、この移動位置に
応じて長尺物上に付加されたマークを画像データとして
入力し、この画像データに基づいて画像処理により長尺
物の繰り出し方向におけるマークの両端位置を判定する
と共に、この両端位置からマークの中央位置を検出する
マーク位置検出装置と、このマーク位置検出装置が画像
データ中の所定の位置でマークの中央位置を検出するま
での間に移動した距離と同じ距離又はこの距離に補正量
を考慮した距離だけマーキング装置を移動させるマーク
位置移動手段とが設けられたことを特徴としている。
【0015】の手段によれば、画像処理によりマーク
位置を検出するマーク位置検出装置における画像データ
の入力位置を移動させると共に、この移動距離に応じて
マーク位置移動手段によりマーキング装置を移動させる
ので、画像データ中の変位を現実の距離に換算する必要
がなく、マーク位置を正確に移動させることができる。
位置を検出するマーク位置検出装置における画像データ
の入力位置を移動させると共に、この移動距離に応じて
マーク位置移動手段によりマーキング装置を移動させる
ので、画像データ中の変位を現実の距離に換算する必要
がなく、マーク位置を正確に移動させることができる。
【0016】さらに、前記のマーキング装置が、長
尺物の繰り出し方向に直交する方向のスリットを形成し
たマスクをこの長尺物の表面付近に配置し、このマスク
のスリットに向けて塗料を散布するものであることを特
徴とする。
尺物の繰り出し方向に直交する方向のスリットを形成し
たマスクをこの長尺物の表面付近に配置し、このマスク
のスリットに向けて塗料を散布するものであることを特
徴とする。
【0017】の手段によれば、マーキング装置がスリ
ットを形成したマスクを利用することによりマークの両
端のエッジを鮮明化するので、このマークの中央位置を
より正確に検出できるようになる。
ットを形成したマスクを利用することによりマークの両
端のエッジを鮮明化するので、このマークの中央位置を
より正確に検出できるようになる。
【0018】さらに、前記〜の長尺物が撚線ケー
ブルであることを特徴とする。
ブルであることを特徴とする。
【0019】の手段によれば、素線の撚りによってマ
ークのエッジがにじみ易く不鮮明になり易い撚線ケーブ
ルに特に適した計尺方法及びその装置を提供することが
できる。
ークのエッジがにじみ易く不鮮明になり易い撚線ケーブ
ルに特に適した計尺方法及びその装置を提供することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0021】図1は本発明の一実施形態を示すものであ
って、図1はケーブルの計尺装置の構成を示す構成図、
図2はスリットマスクの構成を示す斜視図、図3はケー
ブルの表面に付加されたマークを示す平面図、図4は画
像処理装置における画像データの処理内容を説明するた
めの図である。なお、図5〜図10に示した従来例と同
様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
って、図1はケーブルの計尺装置の構成を示す構成図、
図2はスリットマスクの構成を示す斜視図、図3はケー
ブルの表面に付加されたマークを示す平面図、図4は画
像処理装置における画像データの処理内容を説明するた
めの図である。なお、図5〜図10に示した従来例と同
様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0022】本実施形態では、図1に示すケーブル1が
引っ張り強度の高い鋼撚線の周囲に比較的導電率の高い
硬アルミ線を撚り合わせた鋼心アルミ撚線(ACSR)
である場合について説明する。ただし、本発明は、他の
撚線ケーブルやその他の長尺物であって、精密な計尺を
行いマークを付加する必要があるものであれば、どのよ
うな長尺物にも実施することができる。このケーブル1
は、図示しないケーブル繰出装置によって順次図面の右
側に向けて任意の長さずつ繰り出すことができるように
なっている。
引っ張り強度の高い鋼撚線の周囲に比較的導電率の高い
硬アルミ線を撚り合わせた鋼心アルミ撚線(ACSR)
である場合について説明する。ただし、本発明は、他の
撚線ケーブルやその他の長尺物であって、精密な計尺を
行いマークを付加する必要があるものであれば、どのよ
うな長尺物にも実施することができる。このケーブル1
は、図示しないケーブル繰出装置によって順次図面の右
側に向けて任意の長さずつ繰り出すことができるように
なっている。
【0023】上記ケーブル1の繰り出し元側(図面左
側)にはマーキング装置2が配置され、繰り出し先側
(図面右側)にはマーク位置検出装置3が配置されてい
る。マーキング装置2は、スリットマスク2aとスプレ
ーガン2bをベース2c上に取り付けたものである。ス
リットマスク2aは、図2に示すように、ケーブル1の
周面の上半分をわずかな隙間を開けて覆うように配置さ
れた逆U字形状の断面を有するマスク板であり、上方の
曲面部の中央に幅が5mm程度でケーブル1に直交する
方向に長いスリット2dが形成されている。スプレーガ
ン2bは、このスリットマスク2aの上方に配置され、
下方に向けて黒色の塗料を散布する噴霧装置である。従
って、このスプレーガン2bが塗料を散布すると、スリ
ットマスク2aのスリット2dを通してケーブル1の表
面に図3に示すようなマーク4が付加される。このマー
ク4は、スリット2dを通して付加されるものであるた
め、ケーブル1の繰り出し元側と先側の両端にエッジ4
a,4aを有する5mm程度の幅の帯状となる。ただ
し、ケーブル1の撚り合わされた各素線1aの撚り溝を
伝ってマーク4の塗料が浸出するので、エッジ4a,4
aの境界は、従来と同様にある程度不鮮明になるのは避
け得ない。これらのスリットマスク2aとスプレーガン
2bを取り付けたベース2cは、パルスモータ2eによ
って回転するボールねじ2fに螺合されて、ケーブル1
の繰り出し方向の前後に自由に移動できるようになって
いる。
側)にはマーキング装置2が配置され、繰り出し先側
(図面右側)にはマーク位置検出装置3が配置されてい
る。マーキング装置2は、スリットマスク2aとスプレ
ーガン2bをベース2c上に取り付けたものである。ス
リットマスク2aは、図2に示すように、ケーブル1の
周面の上半分をわずかな隙間を開けて覆うように配置さ
れた逆U字形状の断面を有するマスク板であり、上方の
曲面部の中央に幅が5mm程度でケーブル1に直交する
方向に長いスリット2dが形成されている。スプレーガ
ン2bは、このスリットマスク2aの上方に配置され、
下方に向けて黒色の塗料を散布する噴霧装置である。従
って、このスプレーガン2bが塗料を散布すると、スリ
ットマスク2aのスリット2dを通してケーブル1の表
面に図3に示すようなマーク4が付加される。このマー
ク4は、スリット2dを通して付加されるものであるた
め、ケーブル1の繰り出し元側と先側の両端にエッジ4
a,4aを有する5mm程度の幅の帯状となる。ただ
し、ケーブル1の撚り合わされた各素線1aの撚り溝を
伝ってマーク4の塗料が浸出するので、エッジ4a,4
aの境界は、従来と同様にある程度不鮮明になるのは避
け得ない。これらのスリットマスク2aとスプレーガン
2bを取り付けたベース2cは、パルスモータ2eによ
って回転するボールねじ2fに螺合されて、ケーブル1
の繰り出し方向の前後に自由に移動できるようになって
いる。
【0024】マーク位置検出装置3は、イメージセンサ
3aをベース3b上に取り付けたものである。イメージ
センサ3aは、ケーブル1の上方に配置され、下方のケ
ーブル1の表面を撮像して2次元の画像データを得る撮
像装置である。このイメージセンサ3aを取り付けたベ
ース3bは、パルスモータ3cによって回転するボール
ねじ3dに螺合されて、ケーブル1の繰り出し方向の前
後に自由に移動できるようになっている。そして、制御
装置5は、これらマーキング装置2とマーク位置検出装
置3のパルスモータ2e,3cとスプレーガン2bの制
御を行う。また、マーク位置検出装置3のイメージセン
サ3aから出力される画像データは、画像処理装置6に
送られ、この画像処理装置6の出力信号が制御装置5に
送られるようになっている。
3aをベース3b上に取り付けたものである。イメージ
センサ3aは、ケーブル1の上方に配置され、下方のケ
ーブル1の表面を撮像して2次元の画像データを得る撮
像装置である。このイメージセンサ3aを取り付けたベ
ース3bは、パルスモータ3cによって回転するボール
ねじ3dに螺合されて、ケーブル1の繰り出し方向の前
後に自由に移動できるようになっている。そして、制御
装置5は、これらマーキング装置2とマーク位置検出装
置3のパルスモータ2e,3cとスプレーガン2bの制
御を行う。また、マーク位置検出装置3のイメージセン
サ3aから出力される画像データは、画像処理装置6に
送られ、この画像処理装置6の出力信号が制御装置5に
送られるようになっている。
【0025】画像処理装置6は、イメージセンサ3aか
らの画像データに基づいて、ケーブル1の表面に付加さ
れたマーク4の中心位置を検出する。即ち、図4に示す
ように、イメージセンサ3aが画面Wの範囲でケーブル
1の表面を撮像して画像データを得ると、画像処理装置
6は、まずこのX−Y軸方向の2次元の画像データにお
けるY軸方向の明度データを全て加算してX軸方向のみ
の1次元データDを作成する。この1次元データDは、
図示のように、X軸方向の各位置ごとの明度を表すデー
タであり、ケーブル1の素線1aのアルミニウムがその
まま露出する部分では明度の明るいデータになるが、黒
色の塗料が塗布されたマーク4上では明度の暗いデータ
となる。ただし、これらの境界では、上記塗料のにじみ
等により明度が徐々に変化するので、マーク4の両端の
エッジ4a,4aの位置を明確に定めることは必ずしも
容易ではない。そこで、画像処理装置6は、この1次元
データDから最高の明度BHと最低の明度BLを選出する
と共に、これらの明度差の3分の1の明度を最低の明度
BLに加算したしきい値Bthを求める。また、しきい値
Bthが求まると、1次元データDの明度がこのしきい値
Bthよりも暗くなる範囲のX軸上の両端位置XL,XRを
求めることにより、これらの位置XL,XRをマーク4の
両端のエッジ4a,4aを示す仮の位置とする。そし
て、これらの位置XL,XRの中央の位置XMを算出し
て、これをマーク4の中央位置として検出する。
らの画像データに基づいて、ケーブル1の表面に付加さ
れたマーク4の中心位置を検出する。即ち、図4に示す
ように、イメージセンサ3aが画面Wの範囲でケーブル
1の表面を撮像して画像データを得ると、画像処理装置
6は、まずこのX−Y軸方向の2次元の画像データにお
けるY軸方向の明度データを全て加算してX軸方向のみ
の1次元データDを作成する。この1次元データDは、
図示のように、X軸方向の各位置ごとの明度を表すデー
タであり、ケーブル1の素線1aのアルミニウムがその
まま露出する部分では明度の明るいデータになるが、黒
色の塗料が塗布されたマーク4上では明度の暗いデータ
となる。ただし、これらの境界では、上記塗料のにじみ
等により明度が徐々に変化するので、マーク4の両端の
エッジ4a,4aの位置を明確に定めることは必ずしも
容易ではない。そこで、画像処理装置6は、この1次元
データDから最高の明度BHと最低の明度BLを選出する
と共に、これらの明度差の3分の1の明度を最低の明度
BLに加算したしきい値Bthを求める。また、しきい値
Bthが求まると、1次元データDの明度がこのしきい値
Bthよりも暗くなる範囲のX軸上の両端位置XL,XRを
求めることにより、これらの位置XL,XRをマーク4の
両端のエッジ4a,4aを示す仮の位置とする。そし
て、これらの位置XL,XRの中央の位置XMを算出し
て、これをマーク4の中央位置として検出する。
【0026】ここで、しきい値Bthを求めるために最低
の明度BLに加算する明度は、必ずしも明度BHと明度B
Lの差の3分の1である必要はなく、1未満の割り合い
であれば例えば4分の1等であってもよい。即ち、しき
い値Bthは、明度BHと明度BLの間で任意に定め得る値
である。そして、このしきい値Bthの値が変化すれば、
上記両端位置XL,XRも変化する。しかし、1次元デー
タDの明度がマーク4を中心とするほぼ対称形を示すこ
とから、しきい値Bthの値が変化してもこれらの両端位
置XL,XRは相補的に変化するだけなので、その中間の
位置XMはほとんど変化しない。従って、画像処理装置
6は、境界が不明瞭なマーク4の両端位置XL,XRに基
づいて、このマーク4の正確な中央位置を検出すること
ができる。
の明度BLに加算する明度は、必ずしも明度BHと明度B
Lの差の3分の1である必要はなく、1未満の割り合い
であれば例えば4分の1等であってもよい。即ち、しき
い値Bthは、明度BHと明度BLの間で任意に定め得る値
である。そして、このしきい値Bthの値が変化すれば、
上記両端位置XL,XRも変化する。しかし、1次元デー
タDの明度がマーク4を中心とするほぼ対称形を示すこ
とから、しきい値Bthの値が変化してもこれらの両端位
置XL,XRは相補的に変化するだけなので、その中間の
位置XMはほとんど変化しない。従って、画像処理装置
6は、境界が不明瞭なマーク4の両端位置XL,XRに基
づいて、このマーク4の正確な中央位置を検出すること
ができる。
【0027】上記構成の計尺装置は、最初にマーキング
装置2におけるスリットマスク2aのスリット2dの位
置と、マーク位置検出装置3におけるイメージセンサ3
aの撮像範囲の中央との間が所定の距離(例えば35
m)となるように調整しておく。そして、まず図1に示
したように、マーキング装置2のスプレーガン2bに塗
料の散布を行わせ、ケーブル1の表面に図3に示したよ
うなマーク4を付加する。次に、図示しないケーブル繰
出装置によってケーブル1を所定長さ(例えば約35
m)だけ繰り出す。
装置2におけるスリットマスク2aのスリット2dの位
置と、マーク位置検出装置3におけるイメージセンサ3
aの撮像範囲の中央との間が所定の距離(例えば35
m)となるように調整しておく。そして、まず図1に示
したように、マーキング装置2のスプレーガン2bに塗
料の散布を行わせ、ケーブル1の表面に図3に示したよ
うなマーク4を付加する。次に、図示しないケーブル繰
出装置によってケーブル1を所定長さ(例えば約35
m)だけ繰り出す。
【0028】上記ケーブル1の繰り出しが完了すると、
マーク位置検出装置3のパルスモータ3cを駆動させて
イメージセンサ3aを移動させると共に、このイメージ
センサ3aが撮像した画像データに基づいて、画像処理
装置6により随時マーク4の中央位置の検出を行う。そ
して、このマーク4の中央位置がイメージセンサ3aの
撮像範囲の中央に一致したことが検出されると、パルス
モータ3cの駆動を停止させて、それまでのイメージセ
ンサ3aの移動距離を求めると共に、マーキング装置2
のパルスモータ2eを駆動させてベース2cを同じ方向
に同じ距離だけ移動させる。また、このマーキング装置
2の移動が完了すると、再びスプレーガン2bに塗料の
散布を行わせ、ケーブル1の表面に新たなマーク4を付
加して、以降同様の動作を繰り返す。
マーク位置検出装置3のパルスモータ3cを駆動させて
イメージセンサ3aを移動させると共に、このイメージ
センサ3aが撮像した画像データに基づいて、画像処理
装置6により随時マーク4の中央位置の検出を行う。そ
して、このマーク4の中央位置がイメージセンサ3aの
撮像範囲の中央に一致したことが検出されると、パルス
モータ3cの駆動を停止させて、それまでのイメージセ
ンサ3aの移動距離を求めると共に、マーキング装置2
のパルスモータ2eを駆動させてベース2cを同じ方向
に同じ距離だけ移動させる。また、このマーキング装置
2の移動が完了すると、再びスプレーガン2bに塗料の
散布を行わせ、ケーブル1の表面に新たなマーク4を付
加して、以降同様の動作を繰り返す。
【0029】この結果、上記ケーブル1の表面には、例
えば35mの所定間隔ごとにそれぞれマーク4が付加さ
れる。しかも、各マーク4は、画像処理によって中央位
置が正確に検出されるので、これら各マーク4の間の距
離も極めて正確なものとなる。
えば35mの所定間隔ごとにそれぞれマーク4が付加さ
れる。しかも、各マーク4は、画像処理によって中央位
置が正確に検出されるので、これら各マーク4の間の距
離も極めて正確なものとなる。
【0030】ところで、上記制御装置5にケーブル1の
温度を計測する温度センサを取り付けておけば、計尺装
置の稼動中に温度が変化した場合に、この温度変化によ
る所定距離のケーブル1の伸縮長さを計算することがで
きるので、この伸縮長さ(補正量)をマーキング装置2
のベース2cの移動距離に加算することにより、自動的
に温度補償の操作を行うことができる。
温度を計測する温度センサを取り付けておけば、計尺装
置の稼動中に温度が変化した場合に、この温度変化によ
る所定距離のケーブル1の伸縮長さを計算することがで
きるので、この伸縮長さ(補正量)をマーキング装置2
のベース2cの移動距離に加算することにより、自動的
に温度補償の操作を行うことができる。
【0031】なお、本実施形態では、マーク4の中央位
置がイメージセンサ3aの撮像範囲の中央に一致するま
でイメージセンサ3aを移動させていたが、このイメー
ジセンサ3aの撮像範囲内でのマーク4の中央位置の変
位を現実の距離に換算するようにした場合には、マーク
4が撮像範囲内にある限りイメージセンサ3aを移動さ
せる必要がなくなる。また、本実施形態では、マーク4
の2次元の画像データを得るためにイメージセンサ3a
を用いたが、例えばケーブル1の繰り出し方向に直交す
る方向に配置されたラインセンサを用いると共に、パル
スモータ3cの駆動によりこのラインセンサでケーブル
1の表面を走査して2次元の画像データを得るようにす
ることもできる。しかも、この場合には、ラインセンサ
の全出力を直ちに加算することにより、このラインセン
サの移動に伴い直接1次元データDを出力させるように
することもできる。
置がイメージセンサ3aの撮像範囲の中央に一致するま
でイメージセンサ3aを移動させていたが、このイメー
ジセンサ3aの撮像範囲内でのマーク4の中央位置の変
位を現実の距離に換算するようにした場合には、マーク
4が撮像範囲内にある限りイメージセンサ3aを移動さ
せる必要がなくなる。また、本実施形態では、マーク4
の2次元の画像データを得るためにイメージセンサ3a
を用いたが、例えばケーブル1の繰り出し方向に直交す
る方向に配置されたラインセンサを用いると共に、パル
スモータ3cの駆動によりこのラインセンサでケーブル
1の表面を走査して2次元の画像データを得るようにす
ることもできる。しかも、この場合には、ラインセンサ
の全出力を直ちに加算することにより、このラインセン
サの移動に伴い直接1次元データDを出力させるように
することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の長尺物の計尺方法及びその装置によれば、マークの両
端位置からこのマークの中央位置を画像処理によって検
出するので、マークのエッジが不鮮明な場合にもマーク
位置を正確に検出して、長尺物を精密に計尺することが
できる。
の長尺物の計尺方法及びその装置によれば、マークの両
端位置からこのマークの中央位置を画像処理によって検
出するので、マークのエッジが不鮮明な場合にもマーク
位置を正確に検出して、長尺物を精密に計尺することが
できる。
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、ケー
ブルの計尺装置の構成を示す構成図である。
ブルの計尺装置の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、スリ
ットマスクの構成を示す斜視図である。
ットマスクの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、ケー
ブルの表面に付加されたマークを示す平面図である。
ブルの表面に付加されたマークを示す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、画像
処理装置における画像データの処理内容を説明するため
の図である。
処理装置における画像データの処理内容を説明するため
の図である。
【図5】従来例を示すものであって、ケーブルの計尺装
置の構成を示す構成図である。
置の構成を示す構成図である。
【図6】従来例を示すものであって、ケーブルの計尺装
置の動作を示す構成図である。
置の動作を示す構成図である。
【図7】従来例を示すものであって、ケーブルの計尺装
置の動作を示す構成図である。
置の動作を示す構成図である。
【図8】従来例を示すものであって、ケーブルの計尺装
置の動作を示す構成図である。
置の動作を示す構成図である。
【図9】従来例を示すものであって、ケーブルの計尺装
置の動作を示す構成図である。
置の動作を示す構成図である。
【図10】従来例を示すものであって、ケーブルの表面
に付加されたマークを示す正面及び側面図である。
に付加されたマークを示す正面及び側面図である。
1 ケーブル 2 マーキング装置 2a スリットマスク 2b スプレーガン 2e パルスモータ 3 マーク位置検出装置 3a イメージセンサ 3c パルスモータ 4 マーク 6 画像処理装置 以上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶川 秀樹 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 川上 恭昌 福井県福井市白方町37字石塚割6−1 三 菱電線工業株式会社福井製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】 長尺物にマークを付加するマーキング工
程と、 この長尺物をほぼ所定長さだけ繰り出す長尺物繰出工程
と、 直前のマーキング工程によって長尺物に付加されたマー
クを画像データとして入力するマーク画像入力工程と、 このマーク画像入力工程で入力した画像データに基づい
て、画像処理により長尺物の繰り出し方向におけるマー
クの両端位置を判定すると共に、この両端位置からマー
クの中央位置を検出する画像処理工程と、 この画像処理工程で検出したマークの中央位置が基準位
置から変位した距離を検出すると共に、このマークの中
央位置を次回の基準位置とするマーク位置検出工程と、 このマーク位置検出工程が検出したマークの中央位置の
変位距離と同じ距離又はこの距離に補正量を考慮した距
離だけ、次回のマーキング工程によるマーク位置を移動
させるマーク位置移動工程とを備えたことを特徴とする
長尺物の計尺方法。 - 【請求項2】 長尺物を繰り出す長尺物繰出装置と、 この長尺物の繰り出し方向に移動可能であり、この移動
位置に応じた長尺物上の位置にマークを付加するマーキ
ング装置と、 この長尺物の繰り出し方向に移動可能であり、この移動
位置に応じて長尺物上に付加されたマークを画像データ
として入力し、この画像データに基づいて画像処理によ
り長尺物の繰り出し方向におけるマークの両端位置を判
定すると共に、この両端位置からマークの中央位置を検
出するマーク位置検出装置と、 このマーク位置検出装置が画像データ中の所定の位置で
マークの中央位置を検出するまでの間に移動した距離と
同じ距離又はこの距離に補正量を考慮した距離だけマー
キング装置を移動させるマーク位置移動手段とが設けら
れたことを特徴とする長尺物の計尺装置。 - 【請求項3】 前記マーキング装置が、長尺物の繰り出
し方向に直交する方向のスリットを形成したマスクをこ
の長尺物の表面付近に配置し、このマスクのスリットに
向けて塗料を散布するものであることを特徴とする請求
項2に記載の長尺物の計尺装置。 - 【請求項4】 前記長尺物が撚線ケーブルであることを
特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の長
尺物の計尺方法及びその装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269260A JP3049476B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 長尺物の計尺方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269260A JP3049476B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 長尺物の計尺方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989529A true JPH0989529A (ja) | 1997-04-04 |
JP3049476B2 JP3049476B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=17469880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7269260A Expired - Fee Related JP3049476B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 長尺物の計尺方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049476B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010125713A1 (ja) | 2009-04-27 | 2010-11-04 | 富士通株式会社 | 線材の敷設状態解析方法及び敷設状態解析装置 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP7269260A patent/JP3049476B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010125713A1 (ja) | 2009-04-27 | 2010-11-04 | 富士通株式会社 | 線材の敷設状態解析方法及び敷設状態解析装置 |
US8310661B2 (en) | 2009-04-27 | 2012-11-13 | Fujitsu Limited | Cable installed state analyzing method and cable installed state analyzing apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3049476B2 (ja) | 2000-06-05 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |