JPH0989127A - 分集流弁 - Google Patents

分集流弁

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JPH0989127A
JPH0989127A JP24405895A JP24405895A JPH0989127A JP H0989127 A JPH0989127 A JP H0989127A JP 24405895 A JP24405895 A JP 24405895A JP 24405895 A JP24405895 A JP 24405895A JP H0989127 A JPH0989127 A JP H0989127A
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split
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pressure
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Hirose Valve Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個の分割ポートの流量を略一定に保つこと
のできる分集流弁において、一方の分割ポートへの通路
が閉鎖されてもアクチュエーターを作動させ得るように
する。 【解決手段】 分流時には、一方の分割ポート14a又
は14bの圧力が他方の分割ポート14b又は14aの
圧力に比して増大するのに伴いスプール18を摺動させ
て孔26b又は26aを絞ることにより、分割ポート1
4a及び14bの圧力が略同一になるように構成した分
集流弁34において、油を分割ポート13a又は13b
へ抜く抜孔36a又は36bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧回路や空圧回
路において、1個の集合ポートから流入した流体を複数
の分割ポートへ分流させる一方で、分割ポートから流入
した流体を集合ポートへ集流させることのできる分集流
弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば油圧回路において、油
を一本の管体から複数本の管体へ分流させたり、又は、
複数本の管体から一本の管体へ集流させることが必要で
あった。このため、例えば図10に示すように、油を一
本の管体6から2本の管体7a及び7bへ分流させる場
合は、管継手5が使用されることがあった。しかし、こ
のような管継手5によれば、一方の管体7a又は7bの
圧力が高くなって流れが偏ってしまうことがあった。
【0003】このため、一方の分割ポートにのみ流量が
偏った場合に両方の分割ポートの流量が略同一になるよ
うに迅速に回復させるべく、図11及び図12に示すよ
うな分集流弁10が案出されている。
【0004】この分集流弁10は、1個の集合ポート1
2と、2個の分割ポート14a及び14bとを備え、集
合ポート12から流入した油を2個の分割ポート14a
及び14bへ分流させる一方で、2個の分割ポート14
a及び14bから流入した油を集合ポート12へ集流さ
せる分集流弁であり、集合ポート12と2個の分割ポー
ト14a及び14bの間の中空部16に備えられたスプ
ール18によって各分割ポート14a及び14bの流量
比率が略一定になるように流量制御できる圧力補償機能
付きの分集流弁である。
【0005】このような分集流弁10によれば、油を分
流させる場合又は集流させる場合において、分割ポート
14a及び14bのいずれか一方の圧力が他方の圧力に
比して増大した場合には、スプール18が摺動させられ
孔26a又は26bを絞ることにより、分割ポート14
a及び14bの油圧を同一に保つことができる。このた
め、分割ポート14a及び14bの流量を常に均等に保
って、油圧回路を正常に作動させることができる。
【0006】また、分集流弁10によれば、油を集合ポ
ート12から2個の分割ポート14a及び14bへ分流
させる場合には、集合ポート12から流入した油の圧力
により2個の摺動部材20a及び20bが最大限に離隔
し、油を分割ポート14a及び14bから集合ポート1
2へ集流させる場合には、2個の摺動部材20a及び2
0bが最大限に接近することとなる。このため、分流時
及び集流時のそれぞれに対応した形態で圧力補償付き流
量制御弁として使用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、分集流弁1
0により油を集合ポート12から分割ポート14a及び
14bへ分流させるにあたり、図13に示すように、ス
プール18が摺動部材20b側へ偏った場合には、凹部
28bが閉鎖され、油が分割ポート14bまで流れない
こととなる。このような場合には、摺動部材20bと本
体15との僅かなクリアランスから徐々に油が抜けつ
つ、スプール18が徐々に摺動部材20a側へ摺動して
いく。スプール18は徐々に摺動部材20a側へ摺動し
ていった後、図11に示すような中立位置に復帰して安
定する。このように摺動部材20bと本体15との僅か
なクリアランスから僅かな油が抜けるのみであるため、
管体13bに接続された油圧機器はすぐに作動できなか
った。
【0008】そこで、本発明者は、このような課題を解
決するべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の分集流弁の要旨
とするところは、少なくとも1個の集合ポートと、複数
の分割ポートとを備え、該集合ポートから流入した流体
を該複数の分割ポートへ分流させる一方で、該複数の分
割ポートから流入した流体を該集合ポートへ集流させる
分集流弁であり、該集合ポートと該複数の分割ポートの
間に各分割ポートに対応する絞り部が備えられ、該複数
の絞り部の圧力降下を略一定に保って各分割ポートの流
量比率が略一定になるように流量制御できる分集流弁に
おいて、前記絞り部が閉鎖された場合に流体を前記集合
ポートから前記分割ポートへ又は該分割ポートから該集
合ポートへ抜く抜孔が備えられたことにある。
【0010】例えば油圧回路において、このような分集
流弁により、油を分流させる場合には、まず集合ポート
側に接続された管体から集合ポートに油が流入し、一方
の絞り部へ流れる油と他方の絞り部へ流れる油とに分か
れる。一方の絞り部へ流れた油は圧力降下した後一方の
分割ポートへ流れる。一方、他方の絞り部へ流れた油は
圧力降下した後他方の分割ポートへ流れる。このように
して、集合ポートから流入した油が2個の分割ポートへ
分流し、分割ポートに接続されている2本の管体にそれ
ぞれ流れることとなる。
【0011】ここで、このような本発明の分集流弁にお
いて、一方の絞り部のみが閉鎖した場合でも、油が抜孔
を通じて、集合ポートから分割ポートへ又は分割ポート
から集合ポートへ抜かれる。油が抜孔を通じて抜かれる
ため、この分割ポートに接続された管体には油が流れ、
その管体に接続されたアクチュエーターは迅速に作動す
る。また、一方の絞り部が閉鎖した場合でも流量は維持
されつつ、両方の分割ポートの流量が同一になるように
迅速に復帰させられる。
【0012】さらに、本発明の分集流弁の要旨とすると
ころは、前記本発明の分集流弁において、前記複数の絞
り部を有し、前記集合ポート又は前記分割ポートの流体
の流れを遮る方向に摺動することにより該絞り部を絞り
得るスプールが備えられ、前記分流時には、一方の分割
ポートの圧力が他方の分割ポートの圧力に比して増大す
るのに伴い他方の分割ポートに対応する絞り部を絞る一
方で、前記集流時には、一方の分割ポートの圧力が他方
の分割ポートの圧力に比して増大するのに伴い一方の分
割ポートに対応する絞り部を絞ることにある。
【0013】このような本発明の分集流弁において、油
を集合ポートから分割ポートへ分流させるにあたりスプ
ールが一方へ偏って一方の絞り部のみが閉鎖した場合に
は、油が抜孔から分割ポートへ抜かれる。油が抜孔を通
じて抜かれるため、この分割ポートに接続された管体に
は油が流れ、その管体に接続されたアクチュエーターは
スプールが中立状態に復帰するのを待つまでもなく迅速
に作動する。また、スプールが迅速に中立位置へ復帰す
る。スプールが迅速に中立位置に復帰するため、2個の
分割ポートの流量は同一に保たれることとなる。なお、
油を分割ポートから集合ポートへ集流させるにあたりス
プールが一方へ偏った場合にも、抜孔から油が抜かれつ
つ、目的の停止位置にないスプールが目的の停止位置ま
で作動させられる。また、スプールが迅速に中立位置に
復帰させられる。このようにしてスプールが迅速に中立
位置に復帰させられた後、通常の流量調整の作動がなさ
れる。なお、この通常の流量調整作動について以下に説
明する。
【0014】このような分集流弁において、通常、2個
の絞り部の絞り度は同じであり、圧力降下が同じである
ため集合ポートから流入した油は2個の分割ポートに均
等に分流させられる。この時、集合ポートと一方の分割
ポートとの差圧は、集合ポートと他方の分割ポートとの
差圧と同じであるため、2個の分割ポートは同じ油圧で
ある。
【0015】ところが、例えば、一方の分割ポート側の
管体の下流側に接続されている油圧機器の影響等により
一方の分割ポートの圧力が他方の分割ポートに比して高
くなり、集合ポートに対する圧力降下が少なくなって一
方の分割ポートの流量が減少することがある。この場合
には、一方の分割ポートの圧力が他方の分割ポートの圧
力に比して増大するのに伴いスプールが摺動して、他方
の分割ポートに対応する絞り部を絞ることとなる。他方
の分割ポートに対応する絞り部は絞られるに従い、他方
の分割ポートの圧力が上昇していき、圧力降下が少なく
なっていく。他方の分割ポートに対応する絞り部は、2
個の分割ポートの圧力が同一になるまで絞られ、2個の
絞り部の圧力降下が同一になり、2個の分割ポートの流
量は同一に保たれる。なお、ここに言う圧力降下とは、
絞り部による圧力降下であり、集合ポートと分割ポート
との差圧を意味する。
【0016】次に、このような分集流弁により油を集流
させる場合には、まず一方の分割ポートに接続する管体
から一方の分割ポートへ油が流入するとともに、他方の
分割ポートに接続する管体から他方の分割ポートへ油が
流入する。一方の分割ポートへ流入した油は、一方の分
割ポートに対応する絞り部により圧力降下した後集合ポ
ートへ流れる。一方、他方の分割ポートへ流入した油
は、他方の分割ポートに対応する絞り部により圧力降下
した後集合ポートへ流れる。このようにして、2個の分
割ポートから流入した油が集合ポートへ集流し、集合ポ
ートに接続している管体に流れることとなる。
【0017】ここで、この分集流弁において、一方の分
割ポートの流量と他方の分割ポートの流量を同一に保つ
ように流量制御する型式である場合には、通常、2個の
絞り部における絞りの度合いは同一であり、圧力降下が
同一であるため、2個の分割ポートの流量は同一であ
る。この時、一方の分割ポートと集合ポートとの差圧
は、他方の分割ポートと集合ポートとの差圧と同じであ
るため、2個の分割ポートは同じ圧力である。
【0018】ところが、例えば、一方の分割ポート側の
管体の下流側に接続されている油圧機器の影響等により
一方の分割ポートの圧力が他方の分割ポートに比して高
くなり、集合ポートに対する圧力降下が多くなって一方
の分割ポートの流量が増大することがある。この場合に
は、一方の分割ポートの圧力が他方の分割ポートの圧力
に比して増大するのに伴いスプールが摺動して、一方の
分割ポートに対応する絞り部を絞ることとなる。一方の
分割ポートに対応する絞り部は絞られるに従い、圧力降
下は少なくなっていく。一方の分割ポートに対応する絞
り部は、他方の分割ポートに対応する絞り部と同じ圧力
降下になるまで絞られ、2個の分割ポートの流量は同一
に保たれる。
【0019】このようにして、油を集合ポートから2個
の分割ポートへ分流させる場合において、又は分割ポー
トから集合ポートへ集流させる場合において、2個の分
割ポートの流量が均等に保たれ、分割ポートに接続され
た2個の管体の流量が均等に保たれる。なお、本出願に
係る発明は、一方の分割ポートの流量と他方の分割ポー
トの流量を同一に保つように流量制御する型式の分集流
弁に抜孔を備えたものに限定されるのではなく、一方の
分割ポートの流量と他方の分割ポートの流量比率を1対
2、1対2.5又は1対3等に保つように流量制御する
型式の分集流弁に抜孔を備えたものも含まれる。
【0020】さらに、本発明の分集流弁の要旨とすると
ころは、前記本発明の分集流弁において、前記スプール
が、当該摺動方向に離隔又は接近可能であり、それぞれ
に前記絞り部を有して対をなす摺動部材を備えて構成さ
れたことにある。ここで、ここに言うスプールは、それ
ぞれに絞り部を有して対をなす摺動部材を備えて構成さ
れていれば良く、他の部品と組み合わされることにより
スプールとして使用されるものも含まれる。また、ここ
に言う対をなす摺動部材とは、形状が同一であることに
限定されず、又、個数も限定されず、摺動して互いに離
隔又は接近可能なものを言う。
【0021】例えば油圧回路において、このような本発
明の分集流弁は、油を集合ポートから対をなす分割ポー
トへ分流させる場合には、集合ポートから流入した油の
圧力により対をなす摺動部材が最大限に離隔し、油を分
割ポートから集合ポートへ集流させる場合には、対をな
す摺動部材が最大限に接近することとなる。このような
状態で、スプールを摺動させることにより絞り部を絞
り、対をなす分割ポートの圧力を同一に保つようにされ
ている。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る分集流弁の実
施の形態について、図面に基づいて詳しく説明する。
【0023】図1、図2及び図3において、符号34は
本発明に係る分集流弁である。この分集流弁34は、1
個の集合ポート12と、2個の分割ポート14a及び1
4bとを備え、集合ポート12から流入した油を2個の
分割ポート14a及び14bへ分流させる一方で、2個
の分割ポート14a及び14bから流入した油を集合ポ
ート12へ集流させる分集流弁であり、集合ポート12
と2個の分割ポート14a及び14bの間の中空部16
に備えられたスプール18によって各分割ポート14a
及び14bの流量比率が略一定になるように流量制御で
きる圧力補償機能付きの分集流弁である。なお、この本
発明の分集流弁34においては、本体15の中空室22
aから分割ポート14aまで油を抜くことのできる抜孔
36a、及び中空室22bから分割ポート14bまで油
を抜くことのできる抜孔36bが備えられて構成されて
いる。
【0024】なお、スプール18は、中空部16内にお
いて、集合ポート12又は分割ポート14a及び14b
の油の流れ方向に対して垂直方向に摺動して互いに離隔
又は接近する2個の摺動部材20a及び20bから構成
されている。摺動部材20aには、中空室22aと、こ
の中空室22aに通じる孔24a及び孔(絞り部)26
aが備えられており、集合ポート12から流入した油は
孔24aを通って中空室22aに入り、中空室22aか
ら孔26aを通って凹部28aに出た後、分割ポート1
4aまで流れて外部へ流出するように構成されている。
また、摺動部材20bも摺動部材20aと同様に構成さ
れている。なお、これら摺動部材20a及び20bが油
の流れ得る適当な位置に安定するように、摺動部材20
aと中空部16内壁とを連結するバネ30aと、摺動部
材20bと中空部16内壁とを連結するバネ30bと、
摺動部材20aと摺動部材20bとを連結するバネ32
が備えられている。
【0025】このような分集流弁34は、通常、図14
に示す従来の分集流弁10と同様に、油の分流又は集流
の作動をすることとなる。すなわち、油を分流させる場
合には、図1に示すように、まず集合ポート12側に接
続された管体11から集合ポート12に油が流入し、孔
24aから中空室22aに入る油と孔24bから中空室
22bに入る油とに分かれる。ここで、2個の摺動部材
20a及び20bは、集合ポート12から入った油の圧
力によって力を付与され最大限に離隔している状態であ
る。孔24aから中空室22aに入った油は、孔26a
から凹部28aを通って又は抜孔36aを通って分割ポ
ート14aまで流れる。一方、孔24bから中空室22
bに入った油は、孔26bから凹部28bを通って又は
抜孔36bを通って分割ポート14bまで流れる。この
ようにして、集合ポート12から流入した油が分割ポー
ト14a及び14bへ分流し、管体13a及び13bに
それぞれ流れることとなる。
【0026】ここで、分集流弁34において、孔26a
又は26bは、凹部28a又は28bとの位置関係によ
り絞られたり、最大限に開放されたりするが、通常、摺
動部材20aと摺動部材20bの位置が左右対象である
ため、孔26aと26bの絞り度は同じである。このた
め、通常、集合ポート12から流入した油は分割ポート
14aと14bに均等に分流させられる。なお、集合ポ
ート12から流入した油は分割ポート14aと14bに
均等に分流している場合は、集合ポート12と分割ポー
ト14aとの差圧は、集合ポート12と分割ポート14
bとの差圧と同じであるため、分割ポート14aと14
bとは同じ圧力である。
【0027】ところが、例えば、管体13bの下流側に
接続されている油圧機器の影響等により分割ポート14
bの圧力が分割ポート14aに比して高くなり、集合ポ
ート12に対する圧力降下が少なくなって分割ポート1
4bの流量が減少することがある。この場合には、中空
室22bの圧力が中空室22aの圧力に比べて増大する
ため、スプール18全体が中空室22a側へ摺動し始め
る。スプール18全体が中空室22a側へ摺動するに従
って孔26aが凹部28aから外れて孔26aが徐々に
閉鎖されていく。孔26aが徐々に閉鎖されていくに従
い中空室22aの圧力が上昇していき、スプール18全
体は中空室22aの圧力が中空室22bの圧力と同一に
なるまで中空室22a側へ摺動することとなる。中空室
22aの圧力が中空室22bの圧力と同一になることに
より、孔26aと26bの圧力降下が同一になり、孔2
6aと26bの流量は同一に保たれる。孔26aと26
bの流量が同一に保たれることにより、分割ポート14
aと14bの流量は同一のまま保たれる。なお、分割ポ
ート14aの圧力が分割ポート14bに比して高くなっ
た場合においても、同様にして、分割ポート14aと1
4bの流量は同一のまま保たれる。
【0028】次に、このような分集流弁34により油を
集流させる場合には、図3に示すように、まず管体13
aから分割ポート14aへ油が流入するとともに、管体
13bから分割ポート14bへ油が流入する。分割ポー
ト14aへ流入した油は、孔26aから又は抜孔36a
から中空室22aに入り、孔24aから流出して集合ポ
ート12まで流れる。一方、分割ポート14bへ流入し
た油は、孔26bから又は抜孔36aから中空室22b
に入り、孔24bから流出して集合ポート12まで流れ
る。ここで、2個の摺動部材20a及び20bは、分割
ポート14a及び14bから流入した油の圧力によって
力を付与され最大限に接近している状態である。このよ
うにして、分割ポート14a及び14bから流入した油
が集合ポート12へ集流し、管体12に流れることとな
る。
【0029】ここで、分集流弁34において、油を分流
させる場合と同様に、通常、孔26aと26bの絞り度
は同じである。このため、通常、分割ポート14a及び
14bから流入する油の流量は同一である。なお、分割
ポート14a及び14bから流入する油の流量が同一で
ある場合は、分割ポート14aと集合ポート12との差
圧は、分割ポート14bと集合ポート12との差圧と同
じであるため、分割ポート14aと14bとは同じ圧力
である。
【0030】ところが、例えば、管体13bの下流側に
接続されている油圧機器の影響等により分割ポート14
bの圧力が分割ポート14aに比して高くなり、集合ポ
ート12に対する圧力降下が多くなって分割ポート14
bの流量が増大することがある。この場合には、中空室
22bの圧力が中空室22aの圧力に比べて増大するた
め、スプール18全体が中空室22a側へ摺動し始め
る。スプール18全体が中空室22a側へ摺動するに従
って孔26bが凹部28bから外れて孔26bが徐々に
閉鎖されていく。孔26bが徐々に閉鎖されていくに従
い中空室22bの圧力が上昇していき、スプール18全
体は中空室22bの圧力が中空室22aの圧力と同一に
なるまで中空室22a側へ摺動することとなる。中空室
22bの圧力が中空室22aの圧力と同一になることに
より、孔26aと26bの圧力降下が同一になり、孔2
6aと26bの流量は同一に保たれる。孔26aと26
bの流量が同一に保たれることにより、分割ポート14
aと14bの流量は同一のまま保たれる。なお、分割ポ
ート14aの圧力が分割ポート14bに比して高くなっ
た場合においても、同様にして、分割ポート14aと1
4bの流量は同一のまま保たれる。
【0031】このようにして、油を集合ポート12から
分割ポート14a及び14bへ分流させる場合におい
て、又は分割ポート14a及び14bから集合ポート1
2へ集流させる場合において、分割ポート14a及び1
4bの流量が均等に保たれ、管体13a及び13bの流
量が均等に保たれる。
【0032】以上、分集流弁34の一般的作用について
詳述したが、以下に本発明の分集流弁34特有の作用に
ついて説明する。
【0033】このような分集流弁34は、例えば、分割
ポート14a及び14bに接続された油圧機器がシリン
ダである場合に、スプール18が図2に示すように、摺
動部材20b側へ偏った時には、凹部28bが閉鎖さ
れ、油が孔26bからは分割ポート14bまで流れない
こととなる。
【0034】しかし、中空室22b内の油は抜孔36b
を通って分割ポート13bまで流れることとなる。油が
抜孔36bを通って分割ポート14bまで流れるため、
管体13bに接続されているシリンダは、スプール18
が中立位置まで復帰するのを待つまでもなく迅速に作動
する。
【0035】このような分集流弁34によれば、スプー
ル18が一方に偏って凹部28bが閉鎖され、流量が偏
った場合であっても、抜孔36a又は36bから油を抜
くことができる。このため、管体13a又は13bに接
続されたシリンダを停止させることなく迅速に作動させ
ることができる。また、抜孔36a又は36bから油を
きつつ迅速にスプール18を中立位置に復帰させること
ができる。このため、2個の分割ポート14a及び14
bの流量を同一に保つ状態へ迅速に復帰させることがで
きる。
【0036】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明に係る分集流弁はその他の態様でも実施し得
るものである。
【0037】例えば、本発明の分集流弁は、図4に示す
ような分集流弁40であっても良い。この分集流弁は、
油を抜くための抜孔38a及び38bを備えて構成され
ている。抜孔38bは、図4に示すように、本体15内
壁のスプール18との摺動面に沿って備えられており、
スプール18が一方に偏った場合でも、油を分割ポート
14bへ又は分割ポート14bから抜くことができるよ
うに構成されている。なお、図示は省略するが、スプー
ル18の抜孔38b側と反対側には、抜孔38bと対称
な抜孔38aが備えられている。
【0038】また、本発明の分集流弁は、図5に示すよ
うな分集流弁42であっても良い。この分集流弁は、油
を抜くための抜孔44a及び44bを備えて構成されて
いる。抜孔44bは、図5に示すように、本体15内壁
のスプール18との摺動面から中空部16の先端に沿っ
て備えられており、スプール18が一方に最大限まで偏
って中空部16の先端に密着した場合でも、油を分割ポ
ート14bへ抜くことができるように構成されている。
なお、図示は省略するが、スプール18の抜孔44b側
と反対側には、抜孔44bと対称な抜孔44aが備えら
れている。
【0039】次に、本発明の分集流弁は、図6に示すよ
うな分集流弁46であっても良い。この分集流弁は、油
を抜くための抜孔48a及び48bを備えて構成されて
いる。抜孔48bは、図6に示すように、スプール18
の本体15内壁との摺動面に沿って備えられており、ス
プール18が一方に偏った場合でも、油を分割ポート1
4bへ抜くことができるように構成されている。なお、
図示は省略するが、スプール18の抜孔48b側と反対
側には、抜孔48bと対称な抜孔48aが備えられてい
る。
【0040】また、本発明の分集流弁は、図7に示すよ
うな分集流弁50であっても良い。この分集流弁は、抜
孔52a及び52bと抜孔54a及び54bとを備えて
構成されている。抜孔52bは、図7に示すように、ス
プール18の本体15内壁との摺動面に沿って備えら
れ、抜孔54bは、この抜孔52bに連続するようにし
て、摺動部材20bに備えられており、スプール18が
一方に偏った場合でも、油を分割ポート14bへ抜くこ
とができるように構成されている。なお、図示は省略す
るが、スプール18の抜孔52b側と反対側には、抜孔
52bと対称な抜孔52aが備えられている。また、ス
プール18の抜孔54b側と反対側には、抜孔54bと
対称な抜孔54aが備えられている。
【0041】以上、分流及び集流の両方に使用可能な分
集流弁について説明したが、本発明に係る分集流弁の構
造を分流弁又は集流弁に用いても良い。例えば、図8に
示す分流弁60は、分集流弁10の摺動部材20a及び
20bと同様の摺動部材62a及び62bが分流弁とし
て使用できる位置に固定部材64によって固定されて構
成されている。また、図9に示す集流弁66は、分集流
弁10の摺動部材20a及び20bと同様の摺動部材6
8a及び68bが分流弁として使用できる位置に固定部
材70によって固定されて構成されている。なお、2個
の摺動部材を離隔又は接近可能であるとともに螺子等に
よって固定できるように構成し、分流弁又は集流弁に適
宜変え得るようにしても良い。
【0042】以上、本発明に係る分集流弁の実施例につ
いて、図面に基づいて種々説明したが、本発明の分集流
弁は図示したものに限定されるものではない。
【0043】例えば、本発明に係る分集流弁は、油圧回
路に使用されるものに限定されず、油以外の流体に使用
されても良い。また、本発明に係る分集流弁の集合ポー
ト又は分割ポートの形状は特に限定されることはなく、
管体を接続できるとともに流体を通過させることのでき
るものであれば良い。また、絞り部の形状及び構造は上
述のものに限定されず、2以上の部品を組み合わせて構
成した隙間等であっても良い。また、スプールの形状及
び構造も上述のものに限定されず、3個以上の部品を組
み合わせたものであっても良い。さらに、それぞれに絞
り部を有して対をなす摺動部材は、上述のものに限定さ
れず、互いに形状の異なるものであっても良い。また、
その個数も特に2個に限定されることはない。また、本
体の中空部内に筒状部材が備えられ、その筒状部材内で
互いに離隔又は接近する摺動部材であっても良い。
【0044】また、本発明に係る分集流弁は、一方の分
割ポートの流量と他方の分割ポートの流量を同一に保つ
ように流量制御する型式の分集流弁に抜孔を備えたもの
に限定されるのではなく、一方の分割ポートの流量と他
方の分割ポートの流量比率を1対2、1対2.5又は1
対3等に保つように流量制御する型式の分集流弁に抜孔
を備えたものであっても良い。なお、一方の分割ポート
の流量と他方の分割ポートの流量を異ならせる分集流弁
の構成は、例えば図1に示す分集流弁34において孔2
4aの流体通過面積を孔24bの流体通過面積よりも広
して、スプール18を中空室22b側へ偏らせて孔26
bを絞るようにすることにより、可能となる。
【0045】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を
加えた態様で実施できるものである。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る分集流弁によれば、一方の
分割ポートへの通路又は一方の分割ポートからの通路が
閉鎖した場合であっても、抜孔から流体を抜いていくこ
とができる。このため、この分割ポートに接続されたア
クチュエーターを停止させることなく迅速に作動させる
ことができる。
【0047】複数の絞り部を有し、集合ポート又は分割
ポートの流体の流れを遮る方向に摺動することにより絞
り部を絞り得るスプールが備えられ、分流時には、一方
の分割ポートの圧力が他方の分割ポートの圧力に比して
増大するのに伴い他方の分割ポートに対応する絞り部を
絞る一方で、集流時には、一方の分割ポートの圧力が他
方の分割ポートの圧力に比して増大するのに伴い一方の
分割ポートに対応する絞り部を絞ることを特徴とする本
発明の分集流弁によれば、スプールが一方に偏って一方
の分割ポートへの通路又は一方の分割ポートからの通路
が閉鎖され、流量が偏った場合であっても、抜孔から油
を抜くことができる。このため、スプールが通常の位置
に復帰するのを待つまでもなく、この分割ポートに接続
されたアクチュエーターを停止させずに迅速に作動させ
ることができる。
【0048】また、スプールが、摺動方向に離隔又は接
近可能であり、それぞれに絞り部を有して対をなす摺動
部材を備えて構成されたことを特徴とする分集流弁によ
れば、油を集合ポートから2個の分割ポートへ分流させ
る場合には、集合ポートから流入した油の圧力により対
をなす摺動部材が最大限に離隔し、油を分割ポートから
集合ポートへ集流させる場合には、対をなす摺動部材が
最大限に接近することとなる。このため、分流時及び集
流時のそれぞれに対応した形態で流量制御弁として使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分集流弁を示す正面断面図であ
る。
【図2】図1に示す分集流弁の使用状態を示す正面断面
図である。
【図3】図1に示す分集流弁の使用状態を示す正面断面
図である。
【図4】本発明に係る分集流弁の他の実施例を示す一部
破砕正面断面図である。
【図5】本発明に係る分集流弁の更に他の実施例を示す
一部破砕正面断面図である。
【図6】本発明に係る分集流弁の更に他の実施例を示す
一部破砕正面断面図である。
【図7】本発明に係る分集流弁の更に他の実施例を示す
一部破砕正面断面図である。
【図8】本発明に係る分集流弁の更に他の実施例を示す
正面断面図である。
【図9】本発明に係る分集流弁の更に他の実施例を示す
正面断面図である。
【図10】従来の分流用の配管を示す図であり、同図
(a)一例を示す平面断面図であり、同図(b)は他の
一例を示す平面断面図である。
【図11】従来の分集流弁を示す正面断面図である。
【図12】図11に示す分集流弁の使用状態を示す正面
断面図である。
【図13】図11に示す分集流弁の使用状態を示す正面
断面図である。
【符号の説明】
34,40,42,46,50,60,66;分集流弁 11,13a,13b;管体 12;集合ポート 14a,14b;分割ポート 15;本体 16;中空部 18;スプール 20a,20b;摺動部材 26a,26b;孔(絞り部) 36a,36b,38a,38b,44a,44b,4
8a,48b,52a,52b,54a,54b;抜孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の集合ポートと、複数の
    分割ポートとを備え、該集合ポートから流入した流体を
    該複数の分割ポートへ分流させる一方で、該複数の分割
    ポートから流入した流体を該集合ポートへ集流させる分
    集流弁であり、該集合ポートと該複数の分割ポートの間
    に各分割ポートに対応する絞り部が備えられ、該複数の
    絞り部の圧力降下を略一定に保って各分割ポートの流量
    比率が略一定になるように流量制御できる分集流弁にお
    いて、 前記絞り部が閉鎖された場合に流体を前記集合ポートか
    ら前記分割ポートへ又は該分割ポートから該集合ポート
    へ抜く抜孔が備えられたことを特徴とする分集流弁。
  2. 【請求項2】 前記複数の絞り部を有し、前記集合ポー
    ト又は前記分割ポートの流体の流れを遮る方向に摺動す
    ることにより該絞り部を絞り得るスプールが備えられ、
    前記分流時には、一方の分割ポートの圧力が他方の分割
    ポートの圧力に比して増大するのに伴い他方の分割ポー
    トに対応する絞り部を絞る一方で、前記集流時には、一
    方の分割ポートの圧力が他方の分割ポートの圧力に比し
    て増大するのに伴い一方の分割ポートに対応する絞り部
    を絞ることを特徴とする請求項1に記載する分集流弁。
  3. 【請求項3】 前記スプールが、当該摺動方向に離隔又
    は接近可能であり、それぞれに前記絞り部を有して対を
    なす摺動部材を備えて構成されたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2のいずれかに記載する分集流弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106678103A (zh) * 2015-11-06 2017-05-17 中国航空工业第六八研究所 一种新型大臂合流阀

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