JPH0988344A - 高層建築におけるコンクリート打設工法、及び、生コンクリートの圧送方向可変管 - Google Patents

高層建築におけるコンクリート打設工法、及び、生コンクリートの圧送方向可変管

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JPH0988344A
JPH0988344A JP28543695A JP28543695A JPH0988344A JP H0988344 A JPH0988344 A JP H0988344A JP 28543695 A JP28543695 A JP 28543695A JP 28543695 A JP28543695 A JP 28543695A JP H0988344 A JPH0988344 A JP H0988344A
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JP
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concrete
pipe
floor
vertical
vertical pipe
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JP28543695A
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Fumiichirou Odanaga
文一郎 小田長
Masami Ueno
正美 上野
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MEIWA KK
Original Assignee
MEIWA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に高層建築物などのコンクリート打設に際
して、作業性よく安全に生コンクリートの圧送方向の変
更を行い、後打ちコンクリート打設作業を容易に行う。 【解決手段】 高層建築物1のコンクリート打設に際
し、後打ちコンクリート打設作業を行おうとする階に対
して配管される垂直管は、生コンクリートの上昇送りの
みを行う垂直管4と生コンクリートの圧送方向を上昇送
りと水平送りとに切り換え自在とする圧送方向可変管5
とを組み合わせつつ連結配管し、後打ちコンクリート打
設作業を行う階に対応する垂直管は圧送方向可変管5と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に高層建築物
などのコンクリート打設に際して、作業性よくまた安全
に生コンクリートの圧送方向の変更を行うことが可能な
高層建築におけるコンクリート打設工法、及び、生コン
クリートの圧送方向可変管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物などの構築においてコンク
リート打設を行う場合、低・中層の建築物では、ブーム
式コンクリートポンプ車などを用いて生コンクリートを
圧送し、各階におけるコンクリート打設作業を行ってい
る。
【0003】また、コンクリートポンプ車のブームが届
かないような高層建築物では、図10に示したように、
建築現場に生コンクリートの圧送機構2を設置し、圧送
機構2より延設される圧送管3を介して建築物1の1階
(1F)内におけるコンクリート打設作業を行う。その
後に、建築物1に沿って垂直管4を継ぎ足しつつ上側の
階へと順次生コンクリートを圧送し、各階毎にコンクリ
ート打設作業を進めて行く。
【0004】この具体的な1例を、図11及び図12に
基づいて説明する。まず、図11に示すように、建築現
場に設置された生コンクリートの圧送機構2より輸送管
3aや台付ベンド管3bなどよりなる圧送管3を延設
し、台付ベンド管3bに連結される引き込み管(図示
略)により、1階内に生コンクリートを圧送して階内の
コンクリート打設作業を行う。
【0005】1階内におけるコンクリート打設作業が終
了すると、台付ベンド管3bの上端より引き込み管を取
り外し、引き込み管を取り外した台付ベンド管3bの上
端に、図11に示すように、その上端が2階(2F)に
臨む第1段目の垂直管4を建築物1に沿って垂直に連結
配管する。
【0006】そして、第1段目の垂直管4の上端にベン
ド管5aを連結し、このベンド管5aに水平管5bなど
を連結して階内への引き込み管5を設け、水平管5bに
打設用ホース6を取付けて2階内におけるコンクリート
打設作業を行う。2階内におけるコンクリート打設作業
が終了すると、第1段目の垂直管4の上端より延設させ
た引き込み管5を取り外し、この垂直管4の上端にさら
に3階(3F)に臨むように第2段目の垂直管4を連結
する(図12参照)。
【0007】第2段目の垂直管4の上端からは、図11
に示した2階の場合と同様に、ベンド管5a,水平管5
bなどよりなる引き込み管5を延設し、打設用ホース6
を介して3階内におけるコンクリート打設作業を行う。
【0008】このような作業を繰り返しながら、順次、
下側の階から上側の階へとコンクリート打設を行うこと
により、コンクリートポンプ車のブームが届かないよう
な高層建築物でも、コンクリート打設作業を行うことが
できるが、各階におけるコンクリート打設作業に際して
は、必ずしも、その階におけるコンクリート打設作業が
完全に終了してから、上側の階のコンクリート打設作業
へ移行するとは限らない場合が多々ある。
【0009】例えば、2階内において電気配線やその他
の機器類を設置してからでないとコンクリート打設が行
えないような箇所がある場合には、作業能率の面から
も、その箇所のコンクリート打設は残したまま3階のコ
ンクリート打設作業へ移行し、順次上側の階へとコンク
リート打設作業を進め、後から改めてその箇所に対する
コンクリート打設作業(後打ちコンクリート打設作業)
を行うようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかして、後打ちコン
クリート打設作業を行う場合には、図12の点線で示し
たように、垂直管4は既に上側の階まで多段に継ぎ足さ
れた状態とされている。したがって、2階に対して後打
ちコンクリート打設作業を行なおうとする場合には、そ
の上端が2階に臨む第1段目の垂直管4と、上側の第3
段目の垂直管4との間から第2段目の垂直管4を切り離
し、第1段目の垂直管4の上端より改めて2階内へ引き
込み管5を延設させなければならない。
【0011】そのためには、図13に示すように、第3
段目以上の垂直管4・・・をワイヤーなどの吊り上げ具
7を用いて宙吊り状態に支持し、第2段目の垂直管4を
切り離す必要があるが、多段に連結されている垂直管4
・・・を高所から宙吊り状態として引き上げる作業は、
そのための各種の器具や装置が必要となり、かつ危険を
伴う難しい作業となる。
【0012】また、後打ちコンクリート打設作業を行っ
た後には、第1段目の垂直管4から延設された引き込み
管5を取り外し、その垂直管4の上端に再び第2段目の
垂直管4を連結し直すとともに、宙吊り状態に支持され
ている上側の第3段目以上の垂直管4・・・とも連結し
直さなければならない。
【0013】しかして、宙吊り状態に支持されている第
3段目以上の垂直管4・・・を、同じ位置に維持させ続
けることは殆ど不可能であり、どうしても元の位置より
も下がった状態となるため、宙吊り状態にある第3段目
以上の垂直管4・・・を引き上げて当初の位置に戻す作
業が必要となるが、高所における係る作業を精度よく行
うこともまた殆ど不可能である。
【0014】したがって、宙吊り状態にある第3段目以
上の垂直管4・・・は、当初の位置よりも下がったまま
の状態として第2段目の垂直管4を連結し直す方法もあ
るが、この場合には、図示しないが本来よりも短い垂直
管を用意しなければならず、コスト面で無駄が生ずると
ともに、短時間でそのような垂直管を準備することは困
難である。
【0015】この発明は、上記のような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、特に高層
建築物などのコンクリート打設に際して、作業性よく安
全に生コンクリートの圧送方向の変更を行い、後打ちコ
ンクリート打設作業を容易に行うことが可能な高層建築
におけるコンクリート打設工法、及び、生コンクリート
の圧送方向可変管を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な目的を達成するために、請求項1記載のように、生コ
ンクリートの上昇送りを行う垂直管を建築物に沿って連
結配管し、所定の階に対応する垂直管の上端より生コン
クリートを水平送りしてその階内におけるコンクリート
打設作業を行った後、その垂直管の上端に次の垂直管を
連結配管して上側の階内におけるコンクリート打設作業
を行い、順次垂直管を継ぎ足しつつ下位側から上位側の
階へとコンクリート打設作業を行なうコンクリート打設
工法において、後打ちコンクリート打設作業を行おうと
する階に対して配管される垂直管は、生コンクリートの
圧送方向を上昇送りと水平送りとに切り換え自在とする
圧送方向可変管とすることを特徴とする。
【0017】また、請求項2記載のように、上下端側を
連結部として形成し生コンクリートの上昇送りを行う中
空円筒状の垂直管本体と、垂直管本体の所定の側面より
突設されて垂直管本体と連通され生コンクリートの水平
送りを行う短管と、短管に組み込まれ短管内への生コン
クリートの水平送りを可能としまたは水平送りを遮断す
るゲート弁機構と、短管の上方側の垂直管本体に付設さ
れ生コンクリートの上昇送りを可能としまたは上昇送り
を遮断する仕切り弁機構とを具備することを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
基づき詳細に説明する。図1及び図2は、この発明に係
るコンクリート打設工法を示す説明図であり、図3乃至
図5は、生コンクリートの圧送方向可変管の構成を示す
説明図である。なお、従来と同一部材には同一符号を付
して説明する。
【0019】図1に示すように、高層建築における各階
1F〜nFの型枠が形成された建築現場付近には、生コ
ンクリートの圧送機構2が設置され、この圧送機構2よ
り延設された圧送管3と連結された垂直管4が、建築物
1に沿って多段に連結配管される。ただし、後打ちコン
クリート打設作業を行おうとする階に対応して配管され
る垂直管は、生コンクリートの圧送方向可変管5とされ
る。
【0020】次に、コンクリート打設工法の1例を説明
する。なお、後打ちコンクリート打設作業は3階(3
F)の場合として説明するので、1階(1F)から2階
(2F)までは従来例と同様であり、図11及び図12
を参照して説明する。
【0021】まず、図11に示すように、建築現場に設
置された生コンクリートの圧送機構2より、輸送管3a
や台付ベンド管3bなどよりなる圧送管3を延設し、台
付ベンド管3bに連結される引き込み管(図示略)によ
り、1階(1F)内に生コンクリートを圧送して階内の
コンクリート打設作業を行う。
【0022】1階内におけるコンクリート打設作業が終
了すると、台付ベンド管3bの上端より引き込み管を取
り外し、引き込み管を取り外した台付ベンド管3bの上
端に、その上端が2階(2F)に臨む第1段目の垂直管
4を建築物1に沿って垂直に連結配管する。
【0023】そして、第1段目の垂直管4の上端にベン
ド管5aを連結し、このベンド管5aに水平管5bなど
を連結して階内への引き込み管5を設け、水平管5bに
打設用ホース6を取付けて2階内におけるコンクリート
打設作業を行う。2階内におけるコンクリート打設作業
が終了すると、第1段目の垂直管4の上端より延設させ
た引き込み管5を取り外し、この垂直管4の上端にさら
に3階(3F)に臨むように第2段目の垂直管4を連結
する(図12参照)。
【0024】このような作業を繰り返しながら、順次、
下側の階から上側の階へと臨む垂直管4を多段に連結配
管して行くのであるが、後打ちコンクリート打設作業を
行なおうとする3階に臨む垂直管、すなわち第2段目の
垂直管4の上端に連結される垂直管は、生コンクリート
の圧送方向可変管5とされる(図2参照)。
【0025】この圧送方向可変管5は、生コンクリート
の圧送方向を単に上昇送りとするだけの垂直管4ではな
く、生コンクリートの水平送りを可能としまたは水平送
りを遮断するゲート弁機構6と、生コンクリートの上昇
送りを可能としまたは上昇送りを遮断する仕切り弁機構
7とを備え、生コンクリートの圧送方向を上昇送りと階
内への水平送りとに切り換え自在とした垂直管として構
成されている。
【0026】これにより、下側の階に対して後打ちコン
クリート打設作業を行わなければならない場合でも、従
来のように、既に多段に連結配管されている上側の垂直
管4・・・を宙吊り状態とした上で、その階に対して配
管されている垂直管4と切り離すなどの必要がなく、そ
のままの連結配管状態でも圧送方向可変管5によってそ
の階内に生コンクリートを圧送し、階内における後打ち
コンクリート打設作業を容易に行うことができる。
【0027】次に、圧送方向可変管5の具体例について
説明する。図3に示すように、圧送方向可変管5は、中
空円筒状の垂直管本体51よりなり、この垂直管本体5
1の上下端側は連結部51a,51bとされている。
【0028】建築物1の側に配置される垂直管本体51
の中央部位あるいはそれよりやや下方の部位からは、ゲ
ート弁機構6を形成すべく、垂直管本体51と連通する
短管61が水平方向に突設されるとともに、この短管6
1に遮蔽筒体62が挿嵌される。
【0029】また、短管61の反対側で短管61よりも
上方位置となる垂直管本体51には、仕切り弁機構7を
形成すべく、垂直管本体51の周方向に一定幅で弧状の
開口部71が開設されるとともに、開口部71に一方側
板部が挿嵌され、また他方側板部が開口部71を介して
垂直管本体51内へと挿入される仕切り板72が備えら
れている。
【0030】さらに、開口部71の両端近傍における垂
直管本体51には、仕切り板72を垂直管本体51に固
着するための支持手段8が付設されている。この支持手
段8は、開口部71の両端近傍における垂直管本体51
より所定の間隔を隔てて張設される上下一対の支持用の
フランジ部81,81と、このフランジ部81,81間
より回動自在に突出するクランプねじ棒82と、クラン
プねじ棒82に螺着されるナット83により構成され
る。
【0031】上下一対のフランジ部81,81は三角形
状に形成され、上下のフランジ部81,81間には支軸
81aが挿通されている。この支軸81aに対しては、
クランプねじ棒82の元部が回動自在に枢着されてお
り、クランプねじ棒82の先端側にはねじ部が形成さ
れ、このねじ部にナット83が螺着される。
【0032】一方、垂直管本体51から突設される短管
61内には、図4に示したように、短管61の中空内壁
面と密接及び摺動可能な外径として形成された遮蔽筒体
62が取り出し可能に挿嵌される。この遮蔽筒体62の
先端面62aは、短管61内に遮蔽筒体62を挿嵌した
際に垂直管本体51の中空内壁と面一となるような湾曲
面とされている。このため、短管61内に遮蔽筒体62
を挿嵌した場合には、短管61内への生コンクリートの
流入は遮断される。
【0033】遮蔽筒体62の後端部は、短管61の排出
口(図示略)に当接する段部63aを介して拡管され短
管61の排出口を塞ぐ閉塞部63とされている。なお、
この閉塞部63の後端面には遮蔽筒体62の引き出し用
あるいは圧入用の把手64が設けられている。また、図
示はしないが短管61内に挿嵌された遮蔽筒体62は、
緊締具などにより抜け止め防止がなされる。
【0034】このように、生コンクリートの水平送りを
可能としまたは遮断するゲート弁機構6は、垂直管本体
51から突設される短管61、この短管61内への挿嵌
時には短管61と垂直管本体51との連通部分を垂直管
本体51の中空内壁と面一となるように塞ぐ遮蔽筒体6
2とにより構成される。
【0035】また、短管61の反対側の垂直管本体51
に開設された開口部71に挿嵌・挿入される仕切り板7
2は、図5に示したように、開口部71に挿嵌される厚
さの長方形状の板体として形成され、板体の長手方向に
直交するように取付けられた区画板75の一方側板部を
開口部71に挿嵌される密封用板部73とし、他方側板
部を開口部71内へと挿入される遮蔽用板部74とす
る。
【0036】密封用板部73の先端面73aは、開口部
71への挿嵌時に垂直管本体51の内壁面と面一となる
湾曲凹面として形成され、遮蔽用板部74の先端面74
aは、開口部71への挿入時には垂直管本体51内へと
挿入されて垂直管本体51の内壁面と密接する湾曲凸面
として形成されている。
【0037】したがって、仕切り板72の区画板75
は、密封用板部73が開口部71に挿嵌されその先端面
73aが垂直管本体51の内壁面と面一となる際に垂直
管本体51と接し、また、遮蔽用板部74が垂直管本体
51内へと挿入されその先端面74aが垂直管本体51
の内壁面と密接する際に垂直管本体51と接するような
位置関係に取付けられている。
【0038】また、この区画板75は仕切り板72を挟
んで上下一対とされており、垂直管本体51より張出す
るフランジ部81,81とほぼ同じ長さとされ、その開
放口からはフランジ部81,81に回動自在に枢着され
たクランプねじ棒75が挿嵌され、クランプねじ棒75
の挿嵌後にナット83を締め付けることにより、ナット
83が上下一対の区画板75,75の端面を押圧し、仕
切り板72を垂直管本体51に取付け支持する。なお、
区画板75,75を安定的に支持するために、区画板7
5側のフランジ部81の側面は、区画板75と接合する
ように形成すればより好適である
【0039】このように、垂直管本体51に開設される
開口部71、開口部71に挿嵌されあるいは開口部71
より垂直管本体51内へ挿入されるとともに、支持手段
8によって支持される仕切り板72とによって、生コン
クリートの上昇送りを可能としまたは上昇送りを遮断す
る仕切り弁機構7が構成される。
【0040】次に、圧送方向可変管5の使用例を、図6
乃至図8に基づいて説明する。後付けコンクリート打設
作業を行わない階に対応して配管される生コンクリート
の上昇用管としては垂直管4を用いるが、後付けコンク
リート打設作業を行う階に対応して配管される生コンク
リートの上昇用管は垂直管4に替え、この圧送方向可変
管5を用いる。
【0041】圧送方向可変管5は、通常は生コンクリー
トの上昇送り状態とされている。図6に示すように、短
管61内に遮蔽筒体62が挿嵌され短管61内への生コ
ンクリートの水平送りを遮断する状態とされている。す
なわち、ゲート弁機構6としては生コンクリートの水平
送りを遮断するように設定される。
【0042】また、仕切り板は72は密封用板部73が
垂直本体51の開口部71に挿嵌され、その先端面73
aが垂直管本体51の内壁面と面一とされ、かつ支持手
段8により垂直管本体51に固着され、垂直管本体51
内における生コンクリートの上昇送りを可能する状態と
されている。すなわち、仕切り弁機構7としては生コン
クリートの上昇送りを可能とするように設定される。
【0043】そして、圧送方向可変管5が対応して配管
される階内のコンクリート打設作業を行う場合には、図
7に示すように、短管61より遮蔽筒体62を引き出
す。また、区画板75,75の端面を押圧しているナッ
ト83を緩め、クランプねじ棒82を回動可能な状態と
し、区画板75,75間よりクランプねじ棒82を外
し、垂直管本体51より仕切り板72を引き抜き仕切り
板72を反転させて遮蔽用板部74を開口部71に挿入
し、遮蔽用板部74の先端面74aが垂直管本体51の
内壁に当接するまで挿入する(図8参照)。
【0044】その後に、クランプねじ棒82を区画板7
5,75の開放口より挿嵌し、ナット83を締め付けて
区画板75,75の端面に押圧させ、仕切り板72を固
定的に垂直管本体51に取付ける。この状態では、圧送
方向可変管5は上端側への生コンクリートの上昇送りは
遮断するが、生コンクリートを短管61内へ強制的に圧
送して水平送りの状態とし、その階内へのコンクリート
打設作業を可能とする。すなわち、ゲート弁機構6は生
コンクリートの水平送りを可能とするように設定され、
仕切り弁機構7は生コンクリートの上昇送りを遮断する
ように設定される。
【0045】図8のように設定された圧送方向可変管5
により、その階内へのコンクリート打設作業を行い、そ
の階内へのコンクリート打設作業が一旦終了し、再び上
側の階へとコンクリート打設作業に移行する場合には、
再び図6の状態とする。そのために、遮蔽筒体62を短
管61に挿嵌して短管61内への生コンクリートの流入
を遮断するとともに、区画板75,75の端面を押圧し
ているナット83を緩め、クランプねじ棒82を回動可
能な状態とし、仕切り板72の遮蔽用板部74を垂直本
体51より引き抜き、密封用板部73を開口部71に挿
嵌し、クランプねじ棒85を区画板74,74の開放口
より挿嵌し、ナット83を締め付けて区画板75,75
の端面を押圧させ、仕切り板72を固定的に垂直管本体
51に取付け、図6の状態とする。
【0046】この状態により、圧送方向可変管5は、再
び生コンクリートの上昇送りが可能な状態とされ、この
圧送方向可変管5を介してさらに上側へと生コンクリー
トを上昇送りさせることができる。
【0047】このように、この実施例によれば、高層建
築におけるコンクリート打設に際し、後打ちコンクリー
ト打設作業を行おうとする階に対して配管される垂直管
は、ゲート弁機構6と仕切り弁機構7を備え生コンクリ
ートの圧送方向を上昇送りと水平送りとに切り換え自在
とする圧送方向可変管5とするので、後打ちコンクリー
ト打設作業を行う場合、既に多段に連結配管された上側
の垂直管を宙吊りしたり引き上げたり、また、取り外し
たりする必要がなく、その連結配管状態のままで所望の
階内へ生コンクリートの圧送を行い、後打ちコンクリー
ト打設作業を容易に遂行する。
【0048】したがって、特に高層建築物などのコンク
リート打設に際して、作業性よく安全に生コンクリート
の圧送方向の変更を行い、後打ちコンクリート打設作業
を容易に行うことが可能となる。なお、連結配管におい
ては、図9に示したように、連結用短管8を介在させて
連結配管を行う用にしてもよいことは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、後打ちコンクリート打設作業を行わなければならな
い場合でも、上側の垂直管を宙吊りしたり引き上げた
り、また、取り外したりする必要がなく、そのままの配
管状態で必要な階に生コンクリートの圧送を上昇送り方
向から水平送り方向へと変更し、後打ちコンクリート打
設作業を低コストで作業性よく安全に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート打設工法を示す概
略図である。
【図2】図1におけるコンクリート打設工法の具体例を
示す説明図である。
【図3】この発明の実施に要する圧送方向可変管の外観
斜視図である。
【図4】図3における遮蔽筒体を示す平面図である。
【図5】図3における仕切り板を示す平面図である。
【図6】圧送方向可変管の上昇送り状態を示す説明用平
面図である。
【図7】圧送方向可変管の分解状態を示す説明用平面図
である。
【図8】圧送方向可変管の水平送り状態を示す説明用平
面図である。
【図9】この発明に係るコンクリート打設工法の配管他
例を示す説明図である。
【図10】従来のコンクリート打設工法を示す概略図で
ある。
【図11】図10におけるコンクリート打設工法の第1
段例を示す説明図である。
【図12】図10におけるコンクリート打設工法の第2
段例を示す説明図である。
【図13】従来におけるコンクリート打設工法の後打ち
コンクリート打設作業例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 コンクリート打設前の建築物 2 生コン
クリートの圧送機構 3 圧送管 4 垂直
管 5 圧送方向可変管 6 ゲー
ト弁機構 7 仕切り弁機構 61 短管 62 遮蔽筒体 71 開口
部 72 仕切り板 73 密封
用板部 74 遮蔽用板部 75 区画
板 8 支持手段 81 フラ
ンジ部 81a 枢軸 82 クラ
ンプねじ棒 83 ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生コンクリートの上昇送りを行う垂直管
    を建築物に沿って連結配管し、所定の階に対応する垂直
    管の上端より生コンクリートを水平送りしてその階内に
    おけるコンクリート打設作業を行った後、その垂直管の
    上端に次の垂直管を連結配管して上側の階内におけるコ
    ンクリート打設作業を行い、順次垂直管を継ぎ足しつつ
    下位側から上位側の階へとコンクリート打設作業を行な
    うコンクリート打設工法において、後打ちコンクリート
    打設作業を行おうとする階に対して配管される垂直管
    は、生コンクリートの圧送方向を上昇送りと水平送りと
    に切り換え自在とする圧送方向可変管とすることを特徴
    とする高層建築におけるコンクリート打設工法。
  2. 【請求項2】上下端側を連結部として形成し生コンクリ
    ートの上昇送りを行う中空円筒状の垂直管本体と、垂直
    管本体の所定の側面より突設されて垂直管本体と連通さ
    れ生コンクリートの水平送りを行う短管と、短管に組み
    込まれ短管内への生コンクリートの水平送りを可能とし
    または水平送りを遮断するゲート弁機構と、短管の上方
    側の垂直管本体に付設され生コンクリートの上昇送りを
    可能としまたは上昇送りを遮断する仕切り弁機構とを具
    備することを特徴とする生コンクリートの圧送方向可変
    管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006114183A3 (de) * 2005-04-26 2007-04-26 Putzmeister Ag Steigleitung für die förderung von dickstoffen
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