JPH0988051A - 原位置透水試験方法および透水試験装置 - Google Patents
原位置透水試験方法および透水試験装置Info
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- JPH0988051A JPH0988051A JP28544095A JP28544095A JPH0988051A JP H0988051 A JPH0988051 A JP H0988051A JP 28544095 A JP28544095 A JP 28544095A JP 28544095 A JP28544095 A JP 28544095A JP H0988051 A JPH0988051 A JP H0988051A
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 透水試験をより高精度に、より簡便に実施で
きるようにし、且つ透水試験法を測定時点において簡単
自在に選択できるように、また長時間を必要とする低透
水性地盤における透水試験を短時間、効率的に実施でき
るようにする。 【解決手段】 一端に水圧を検出する電気式圧力計3を
取付けた電気信号リード線12と、それを軸方向に貫通
させた棒状体5と、圧力の電気信号を指示記録する圧力
記録装置16を有して成る装置と、棒状体5と圧力計3
との間隔を調整して、その棒状体5をボーリング孔のケ
イシングパイプ9内の地下水位中に挿入し、あるいは挿
入して地下水位が降下した後に引上げ、棒状体5の水中
への挿入あるいは水中からの引上げ分の体積によって生
じる水位の上昇、降下の変化位置を挿入深さ、あるいは
引上げ高さによって調節し、その変化分の経時変化を圧
力の変化として測定して透水試験を行う。
きるようにし、且つ透水試験法を測定時点において簡単
自在に選択できるように、また長時間を必要とする低透
水性地盤における透水試験を短時間、効率的に実施でき
るようにする。 【解決手段】 一端に水圧を検出する電気式圧力計3を
取付けた電気信号リード線12と、それを軸方向に貫通
させた棒状体5と、圧力の電気信号を指示記録する圧力
記録装置16を有して成る装置と、棒状体5と圧力計3
との間隔を調整して、その棒状体5をボーリング孔のケ
イシングパイプ9内の地下水位中に挿入し、あるいは挿
入して地下水位が降下した後に引上げ、棒状体5の水中
への挿入あるいは水中からの引上げ分の体積によって生
じる水位の上昇、降下の変化位置を挿入深さ、あるいは
引上げ高さによって調節し、その変化分の経時変化を圧
力の変化として測定して透水試験を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は種々の目的で実施さ
れる地盤調査の内の地下水の性状調査方法の改良、およ
びそれに用いる測定装置に係わるものである。地盤中の
地下水の性状は各種の土木建設物の構造、その建設過程
に重要な影響を及ぼし、また地盤沈下、土壌の汚染、地
滑りなどに関連するため、その調査は数多く実施され
る。
れる地盤調査の内の地下水の性状調査方法の改良、およ
びそれに用いる測定装置に係わるものである。地盤中の
地下水の性状は各種の土木建設物の構造、その建設過程
に重要な影響を及ぼし、また地盤沈下、土壌の汚染、地
滑りなどに関連するため、その調査は数多く実施され
る。
【0002】地下水の性状としては大きく地盤中の地下
水の水位、地盤の透水性、および地盤中の地下水の貯留
量の三者が上げられる。本発明はこの三者のうち最も頻
度多く実施される地盤の透水性の調査、試験に係わるも
のである。
水の水位、地盤の透水性、および地盤中の地下水の貯留
量の三者が上げられる。本発明はこの三者のうち最も頻
度多く実施される地盤の透水性の調査、試験に係わるも
のである。
【0003】地盤の透水性の試験には各種のものが提案
されまた実施されているが、大きくは、目的の地盤から
地盤のサンプルを採取して室内で行う室内試験と、原位
置で行う原位置試験に分けられる。また後者は複数のボ
ーリング孔を設けて行う揚水試験と一本のボーリング孔
で行う単孔式原位置透水試験とに分けられる。本発明は
これらの試験法の内の単孔式原位置透水試験に係わるも
のである。
されまた実施されているが、大きくは、目的の地盤から
地盤のサンプルを採取して室内で行う室内試験と、原位
置で行う原位置試験に分けられる。また後者は複数のボ
ーリング孔を設けて行う揚水試験と一本のボーリング孔
で行う単孔式原位置透水試験とに分けられる。本発明は
これらの試験法の内の単孔式原位置透水試験に係わるも
のである。
【0004】
【従来の技術】単孔式原位置透水試験は目的の地盤に、
測定しようとする深度に達するボーリング孔を掘削し、
試験区間より上部に、地上まで達するケーシングパイプ
を立て、そのケーシングパイプとボーリング孔壁との隙
間を試験区間直上部でケーシングパイプを打ち込んで遮
水(パッキング)した後、ケーシングパイプ内に貯留す
る地下水を汲み上げて水位を下げ、その水位の回復速度
を時間経過と共に、水位が変化しなくなくなるまで(そ
の水位を平衡水位という)測定する方法(回復法)と、
遮水した後、ケーシングパイプ内に注水して水位を上げ
その水位が降下する速度を時間経過と共に平衡水位に達
するまで測定する方法(注水法)がある。以上の方法の
概略を回復法を例にとって図1に示したが、これらの試
験で得られたデーターを、回復法、注水法にかかわらず
数1に当てはめて透水係数kを求めるのが単孔式原位置
透水試験である。この式においてtは測定時間を表す。
測定しようとする深度に達するボーリング孔を掘削し、
試験区間より上部に、地上まで達するケーシングパイプ
を立て、そのケーシングパイプとボーリング孔壁との隙
間を試験区間直上部でケーシングパイプを打ち込んで遮
水(パッキング)した後、ケーシングパイプ内に貯留す
る地下水を汲み上げて水位を下げ、その水位の回復速度
を時間経過と共に、水位が変化しなくなくなるまで(そ
の水位を平衡水位という)測定する方法(回復法)と、
遮水した後、ケーシングパイプ内に注水して水位を上げ
その水位が降下する速度を時間経過と共に平衡水位に達
するまで測定する方法(注水法)がある。以上の方法の
概略を回復法を例にとって図1に示したが、これらの試
験で得られたデーターを、回復法、注水法にかかわらず
数1に当てはめて透水係数kを求めるのが単孔式原位置
透水試験である。この式においてtは測定時間を表す。
【0005】
【数1】
【0006】これらの方法の内、回復法を実施する際、
水位を降下させる方法としてケーシングパイプ内から水
を汲み上げて水位の降下を図る代わりに、地下水中に棒
状体を挿入して水位を上昇させ、その上昇分が降下した
後棒状体を引上げ水位を下げて透水試験を行う方法があ
る。これらの方法をスラグ法という。このスラグ法は高
透水性地盤の透水試験を効果的に実施することを目的に
開発されたものであるが、本発明はこれらのスラグ法の
改良に係わるものであると同時に、低透水性地盤の透水
試験を効果的に行うことも目的としている。
水位を降下させる方法としてケーシングパイプ内から水
を汲み上げて水位の降下を図る代わりに、地下水中に棒
状体を挿入して水位を上昇させ、その上昇分が降下した
後棒状体を引上げ水位を下げて透水試験を行う方法があ
る。これらの方法をスラグ法という。このスラグ法は高
透水性地盤の透水試験を効果的に実施することを目的に
開発されたものであるが、本発明はこれらのスラグ法の
改良に係わるものであると同時に、低透水性地盤の透水
試験を効果的に行うことも目的としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】数1を用いて精度良く
透水係数を求めるためには、試験中に試験孔周辺の平衡
水位が変化しないことが重要な条件の一つである。しか
し、透水性の大きい地盤では、水位を変化させた後に水
位測定器を孔内に下ろし測定作業の体勢に入るまでの間
に水位が変化してしまうため、過剰に大量の水を汲み上
げ、あるいは注水しなければならず、またそのために長
時間を要し、その間に測定孔周辺の平衡水位が変化して
しまうことが起こる。これは透水試験に大きな誤差を与
える。この誤差を少なくする方法としてスラグ法が開発
されたのであるが、スラグ法では水位の測定が別途用意
された水位計により行われるため、ケーシング内に挿入
した棒状体、あるいはその吊り下げロープが水位計挿入
の邪魔になり、棒状体が挿入された状態での水位の測定
はできず、棒状体を引き上げた後の回復法の試験のみが
可能な方法である。しかも棒状体、水位計の挿入に手間
取り、透水性が大きい場合にはその間に水位が回復して
しまい透水試験ができないことも起こる。これが発明が
解決しようとする第一の課題であり、本発明は透水試験
を行う場合のこの課題を、スラグ法より更に効果的に解
決すること、かつ同時に注水法をも可能な方法、装置を
提供することを第一の目的としている。
透水係数を求めるためには、試験中に試験孔周辺の平衡
水位が変化しないことが重要な条件の一つである。しか
し、透水性の大きい地盤では、水位を変化させた後に水
位測定器を孔内に下ろし測定作業の体勢に入るまでの間
に水位が変化してしまうため、過剰に大量の水を汲み上
げ、あるいは注水しなければならず、またそのために長
時間を要し、その間に測定孔周辺の平衡水位が変化して
しまうことが起こる。これは透水試験に大きな誤差を与
える。この誤差を少なくする方法としてスラグ法が開発
されたのであるが、スラグ法では水位の測定が別途用意
された水位計により行われるため、ケーシング内に挿入
した棒状体、あるいはその吊り下げロープが水位計挿入
の邪魔になり、棒状体が挿入された状態での水位の測定
はできず、棒状体を引き上げた後の回復法の試験のみが
可能な方法である。しかも棒状体、水位計の挿入に手間
取り、透水性が大きい場合にはその間に水位が回復して
しまい透水試験ができないことも起こる。これが発明が
解決しようとする第一の課題であり、本発明は透水試験
を行う場合のこの課題を、スラグ法より更に効果的に解
決すること、かつ同時に注水法をも可能な方法、装置を
提供することを第一の目的としている。
【0008】また、回復法を例にとれば、水位の変化は
ケーシングパイプ内から地下水を汲み上げて水位を下げ
た後地下水が試験区間から孔内に湧出することによって
起こり、その速度が小さければ当然変化速度が遅くなる
が、それと同時に変化速度は、数1からも明らかな通
り、孔内に挿入しているケーシングパイプの径(d)に
も影響を受ける。つまりパイプ径が大きくなれば断面積
が大きくなるので水位が変化するためには多量の地下水
の湧出が必要であり、水位の変化速度は遅くなる。した
がって、透水係数kが小さく、ケーシングパイプの径が
大きい場合には先に述べたように、測定開始までに平衡
水位が変化してしまうというようなことは少ないが、測
定に数十時間から数日を必要とする場合が生じ、測定経
費の問題や、測定が粗雑になるといった問題が生じる。
そのような場合には用いるパイプの径を小さくすれば良
いと考えられるが、透水係数の大小は測定が行われて初
めて明らかになることであり、その時点からのボーリン
グ孔の掘削のやり直し、パイプの径の変更などの対応は
更に経費がかさみ、実際上不可能である。これが発明が
解決しようとする第二の課題であり、本発明はこのよう
に透水係数が小さい場合の測定に要する時間の短縮、強
いては費用の軽減、精度の向上を図れる測定法を提供す
ることを第二の目的とするものである。
ケーシングパイプ内から地下水を汲み上げて水位を下げ
た後地下水が試験区間から孔内に湧出することによって
起こり、その速度が小さければ当然変化速度が遅くなる
が、それと同時に変化速度は、数1からも明らかな通
り、孔内に挿入しているケーシングパイプの径(d)に
も影響を受ける。つまりパイプ径が大きくなれば断面積
が大きくなるので水位が変化するためには多量の地下水
の湧出が必要であり、水位の変化速度は遅くなる。した
がって、透水係数kが小さく、ケーシングパイプの径が
大きい場合には先に述べたように、測定開始までに平衡
水位が変化してしまうというようなことは少ないが、測
定に数十時間から数日を必要とする場合が生じ、測定経
費の問題や、測定が粗雑になるといった問題が生じる。
そのような場合には用いるパイプの径を小さくすれば良
いと考えられるが、透水係数の大小は測定が行われて初
めて明らかになることであり、その時点からのボーリン
グ孔の掘削のやり直し、パイプの径の変更などの対応は
更に経費がかさみ、実際上不可能である。これが発明が
解決しようとする第二の課題であり、本発明はこのよう
に透水係数が小さい場合の測定に要する時間の短縮、強
いては費用の軽減、精度の向上を図れる測定法を提供す
ることを第二の目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の課題を解決するた
めの手段は、素早くボーリング孔内の水位を変更し、素
早く測定を行う体勢を取れるようにすることである。そ
の方法の一つが先に述べたスラグ法である。しかしスラ
グ法では素早い水位の変更は可能であるが、この方法は
孔内の地下水の容積に変化を与えるために単なる棒状体
を挿入するだけであり、水位の測定を行うためには棒状
体を孔内から引き上げる必要があり、素早く測定を行う
体勢を取ることに対しては何等考慮が払われていない。
また先の理由からスラグ法を用いて注水法透水試験を行
うことは困難である。
めの手段は、素早くボーリング孔内の水位を変更し、素
早く測定を行う体勢を取れるようにすることである。そ
の方法の一つが先に述べたスラグ法である。しかしスラ
グ法では素早い水位の変更は可能であるが、この方法は
孔内の地下水の容積に変化を与えるために単なる棒状体
を挿入するだけであり、水位の測定を行うためには棒状
体を孔内から引き上げる必要があり、素早く測定を行う
体勢を取ることに対しては何等考慮が払われていない。
また先の理由からスラグ法を用いて注水法透水試験を行
うことは困難である。
【0010】本発明第一の目的はスラグ法のこの欠点を
解決することに係わっており、棒状体に水位を水圧とし
て測定することができる圧力計を装着することにより、
その棒状体をボーリング孔内の地下水中に挿入し、ある
いは引き上げて水位を変化させると同時にその水位の変
化、およびその後に起こる水位の経時変化の測定を、時
間をまったく置くこと無く実施することが可能となり、
その方法と装置を提供するものである。
解決することに係わっており、棒状体に水位を水圧とし
て測定することができる圧力計を装着することにより、
その棒状体をボーリング孔内の地下水中に挿入し、ある
いは引き上げて水位を変化させると同時にその水位の変
化、およびその後に起こる水位の経時変化の測定を、時
間をまったく置くこと無く実施することが可能となり、
その方法と装置を提供するものである。
【0011】またこの方法と装置により、同時に第二の
課題を解決することが可能となる。つまり透水試験を開
始して透水性が低いと明らかになったとき、棒状体の深
さ位置を調節し、ケーシング内の水位を棒状体とケーシ
ングの間に形成される隙間の存在する範囲内に来るよう
にして固定する。この操作により、水位がこの隙間の範
囲内を変動する限りでは水柱の断面積はケイシングパイ
プの内断面積から棒状体の断面積を差し引いた面積に縮
小したことになる。この効果は数1におけるdを縮小し
た効果に他ならない。つまり試験区間からの同一の湧出
量に対する水位の変化量は棒状体の存在しない部分の変
化量より大きくなり、透水試験の測定時間が短縮される
ことになり第二の目的が達成されることになる。スラグ
法ではこの隙間に形成される水位、およびその変化を測
定する手当てはなく、スラグ法により第二の課題を解決
することは不可能である。
課題を解決することが可能となる。つまり透水試験を開
始して透水性が低いと明らかになったとき、棒状体の深
さ位置を調節し、ケーシング内の水位を棒状体とケーシ
ングの間に形成される隙間の存在する範囲内に来るよう
にして固定する。この操作により、水位がこの隙間の範
囲内を変動する限りでは水柱の断面積はケイシングパイ
プの内断面積から棒状体の断面積を差し引いた面積に縮
小したことになる。この効果は数1におけるdを縮小し
た効果に他ならない。つまり試験区間からの同一の湧出
量に対する水位の変化量は棒状体の存在しない部分の変
化量より大きくなり、透水試験の測定時間が短縮される
ことになり第二の目的が達成されることになる。スラグ
法ではこの隙間に形成される水位、およびその変化を測
定する手当てはなく、スラグ法により第二の課題を解決
することは不可能である。
【0012】
【発明の実施の態様】図2は注水法を例にとって第一の
課題を解決するための本発明の手段と、装置の一例を模
式的に示したものであり、図3は回復法を例にとって第
一の課題を解決するための本発明の手段と、装置の一例
を、図4は注水法を例にとって第二の課題を解決するた
めの手段と、本発明の装置の一例をしたものであり、図
5は回復法を例にとって第二の課題を解決するための手
段と、本発明の装置の一例をそれぞれ模式的に示したも
のである。
課題を解決するための本発明の手段と、装置の一例を模
式的に示したものであり、図3は回復法を例にとって第
一の課題を解決するための本発明の手段と、装置の一例
を、図4は注水法を例にとって第二の課題を解決するた
めの手段と、本発明の装置の一例をしたものであり、図
5は回復法を例にとって第二の課題を解決するための手
段と、本発明の装置の一例をそれぞれ模式的に示したも
のである。
【0013】図2によって注水法を例にとって第一の課
題を解決する作用を説明すると、棒状体5の上端を孔内
の地下水位以下で且つ平衡水位1以下に入れると、その
容積分の水位の上昇を瞬時に行うことができ、またその
水位の上昇によって生じた平衡水位からの孔内水位2の
水圧上昇をポテンシャルとして、次ぎの瞬間から水位が
降下を始める状況を、棒状体の下端以下に電気式圧力測
定装置3を取り付けて置くことによって水位が降下する
その瞬間から、水位が平衡水位に達するまで測定するこ
とができ、第一の課題であるスラグ法では不可能であっ
た注水法で、かつ素早い測定体勢をごく自然に取れるこ
と、同時に精度の良い透水係数の測定ができるものであ
る。
題を解決する作用を説明すると、棒状体5の上端を孔内
の地下水位以下で且つ平衡水位1以下に入れると、その
容積分の水位の上昇を瞬時に行うことができ、またその
水位の上昇によって生じた平衡水位からの孔内水位2の
水圧上昇をポテンシャルとして、次ぎの瞬間から水位が
降下を始める状況を、棒状体の下端以下に電気式圧力測
定装置3を取り付けて置くことによって水位が降下する
その瞬間から、水位が平衡水位に達するまで測定するこ
とができ、第一の課題であるスラグ法では不可能であっ
た注水法で、かつ素早い測定体勢をごく自然に取れるこ
と、同時に精度の良い透水係数の測定ができるものであ
る。
【0014】図3によって回復法を例にとって第一の課
題を解決する作用を説明すると、棒状体5の上端を孔内
の地下水位以下でかつ平衡水位1以下に入れ、それによ
り上昇した水位が平衡水位ないしその近くまで降下した
後、または地下水を汲み上げて降下させた後、棒状体下
端が平衡水位より上に来るまで引上げるとその容積分の
水位の降下を瞬時に行うことができ、またその水位の降
下によって生じた平衡水位からの孔内水位4の水圧降下
をポテンシャルとして、次ぎの瞬間から水位が上昇を始
める状況を、棒状体の下端以下でかつ孔内水位4以下の
位置に電気式圧力測定装置3を取り付けて置くことによ
って、水位が上昇を開始するその瞬間から、水位が平衡
水位に達するまで測定することができ、回復法において
も第一の課題であるスラグ法より素早い測定体勢をごく
自然に取れること、同時に精度の良い透水係数の測定が
できるものである。
題を解決する作用を説明すると、棒状体5の上端を孔内
の地下水位以下でかつ平衡水位1以下に入れ、それによ
り上昇した水位が平衡水位ないしその近くまで降下した
後、または地下水を汲み上げて降下させた後、棒状体下
端が平衡水位より上に来るまで引上げるとその容積分の
水位の降下を瞬時に行うことができ、またその水位の降
下によって生じた平衡水位からの孔内水位4の水圧降下
をポテンシャルとして、次ぎの瞬間から水位が上昇を始
める状況を、棒状体の下端以下でかつ孔内水位4以下の
位置に電気式圧力測定装置3を取り付けて置くことによ
って、水位が上昇を開始するその瞬間から、水位が平衡
水位に達するまで測定することができ、回復法において
も第一の課題であるスラグ法より素早い測定体勢をごく
自然に取れること、同時に精度の良い透水係数の測定が
できるものである。
【0015】図4は透水係数が小さい場合に精度良くか
つ短時間、経済的に注水法透水試験を行う本発明の装置
と方法を示したものである。つまり透水係数が小さい地
盤と考えられる場合には棒状体5の上端が地下水位に没
入しない深さに挿入する。この操作によって、地下水位
はケーシング9と棒状体5との隙間6の、平衡水位より
上部の位置7に形成され、その上昇した水位7の水圧ポ
テンシャルによってケーシングパイプ内外の圧力の平衡
関係が崩れ、上昇したケーシング内の水位は降下をはじ
める。その水位の経時変化を棒状体下端以下の位置に取
り付けた電気式圧力測定装置3により測定して透水係数
を求める方法は図2で説明した注水法の方法と同じであ
り、この方法によっても注水法透水試験ができることは
明らかである。一方、隙間の断面積は用いる棒状体の太
さを加減することによって大きくも小さくもできるが、
少なくともケーシング9の断面積よりは小さく、このこ
とはケーシング内に棒状体を挿入し、水位の位置を棒状
体上端以上に上昇しないように調節することによって、
ケーシングを変更すること無くあたかもケーシング径を
小さくしたと同じ効果をもたらしていることになる。
つ短時間、経済的に注水法透水試験を行う本発明の装置
と方法を示したものである。つまり透水係数が小さい地
盤と考えられる場合には棒状体5の上端が地下水位に没
入しない深さに挿入する。この操作によって、地下水位
はケーシング9と棒状体5との隙間6の、平衡水位より
上部の位置7に形成され、その上昇した水位7の水圧ポ
テンシャルによってケーシングパイプ内外の圧力の平衡
関係が崩れ、上昇したケーシング内の水位は降下をはじ
める。その水位の経時変化を棒状体下端以下の位置に取
り付けた電気式圧力測定装置3により測定して透水係数
を求める方法は図2で説明した注水法の方法と同じであ
り、この方法によっても注水法透水試験ができることは
明らかである。一方、隙間の断面積は用いる棒状体の太
さを加減することによって大きくも小さくもできるが、
少なくともケーシング9の断面積よりは小さく、このこ
とはケーシング内に棒状体を挿入し、水位の位置を棒状
体上端以上に上昇しないように調節することによって、
ケーシングを変更すること無くあたかもケーシング径を
小さくしたと同じ効果をもたらしていることになる。
【0016】つまり数1を変形した数2から明らかな通
り、測定時間(t2−t1)(試験に要する時間)はケ
ーシング径(d)の二乗に比例するので、ケーシング径
を小さくすることによって測定時間は効果的に短縮され
ることになる。なおこの方法におけるdは隙間6の断面
積と等価の円面積の直径として求めることができる。
り、測定時間(t2−t1)(試験に要する時間)はケ
ーシング径(d)の二乗に比例するので、ケーシング径
を小さくすることによって測定時間は効果的に短縮され
ることになる。なおこの方法におけるdは隙間6の断面
積と等価の円面積の直径として求めることができる。
【0017】
【数2】
【0018】地盤の透水係数kは、その地質の違いによ
ってオーダーで100〜10−8cm/secもの開き
があり、100の場合に10秒で測定できたと仮定し
て、同じ測定条件のもとでは10−4場合には1.1
日、10−6の場合には114日もの時間を要すること
になり、ケーシング径を小さくする時間短縮の効果は非
常に大きいといえる。ただし時間短縮の効果を測定前に
推定するためには、測定する地盤の透水係数をまず推定
し、測定に用いる棒状体の径を選択する必要がある。
ってオーダーで100〜10−8cm/secもの開き
があり、100の場合に10秒で測定できたと仮定し
て、同じ測定条件のもとでは10−4場合には1.1
日、10−6の場合には114日もの時間を要すること
になり、ケーシング径を小さくする時間短縮の効果は非
常に大きいといえる。ただし時間短縮の効果を測定前に
推定するためには、測定する地盤の透水係数をまず推定
し、測定に用いる棒状体の径を選択する必要がある。
【0019】図5は透水係数が小さい場合に精度良くか
つ短時間、経済的に回復法透水試験を行う本発明の装置
と方法を示したものである。図3と同様に、棒状体5の
上端を孔内の地下水位以下でかつ平衡水位1以下に入
れ、それにより上昇した水位が平衡水位ないしその近く
まで降下した後、または孔内水を汲み上げて降下させた
後、棒状体5をその下端が水面から離れない位置に引上
げる。この操作によって、地下水位はケーシング9と棒
状体5との隙間6の平衡水位より下部の位置8に形成さ
れ、その降下した水位の水圧ポテンシャルによってケー
シングパイプ内外の圧力の平衡関係が崩れ、降下したケ
ーシング内の水位は上昇をはじめる。その水位の経時変
化を棒状体下端以下の位置に取り付けた電気式圧力測定
装置3により測定して透水係数を求める方法は図−3で
説明した回復法の方法と同じであり、この方法によって
も回復法透水試験ができることは明らかである。
つ短時間、経済的に回復法透水試験を行う本発明の装置
と方法を示したものである。図3と同様に、棒状体5の
上端を孔内の地下水位以下でかつ平衡水位1以下に入
れ、それにより上昇した水位が平衡水位ないしその近く
まで降下した後、または孔内水を汲み上げて降下させた
後、棒状体5をその下端が水面から離れない位置に引上
げる。この操作によって、地下水位はケーシング9と棒
状体5との隙間6の平衡水位より下部の位置8に形成さ
れ、その降下した水位の水圧ポテンシャルによってケー
シングパイプ内外の圧力の平衡関係が崩れ、降下したケ
ーシング内の水位は上昇をはじめる。その水位の経時変
化を棒状体下端以下の位置に取り付けた電気式圧力測定
装置3により測定して透水係数を求める方法は図−3で
説明した回復法の方法と同じであり、この方法によって
も回復法透水試験ができることは明らかである。
【0020】またこの方法によって回復法透水試験の時
間短縮が図られる原理は[0016][0018]にお
いて注水法について説明した原理とまったく同じであ
る。
間短縮が図られる原理は[0016][0018]にお
いて注水法について説明した原理とまったく同じであ
る。
【0021】本発明による圧力計を装着した棒状体を用
いる本発明の透水試験方法を用いて、第一の課題に対処
するか、第二の課題に対処するかは、注水法では棒状体
上部を水中に没しかつ平衡水位以下まで挿入するかある
いは没しない深さまで挿入するかの選択、回復法では棒
状体下部が水面上にかつ平衡水位以上に出るまで引き上
げるかあるいは出ない高さに引上げるかという非常に単
純な操作で決定される。したがって透水係数kが小さい
と想定して試験を開始したところ、想定値より大きく、
測定時間が短く、十分な精度で圧力の読取りができなか
ったような場合、あるいはその逆に想定より透水係数が
小さく測定時間が長時間に及ぶような場合には、即座に
挿入深さ、あるいは引き上げ高さを変更して最適の試験
条件を適用しての試験を実施することができ、どちらの
課題に対しても他にいかなる装置も用いることなく即座
に、その場で対応することができ、精度の高い、経済的
な透水係数の測定が可能となる。本発明はこの様な優れ
た利点を持つ方法、装置である。
いる本発明の透水試験方法を用いて、第一の課題に対処
するか、第二の課題に対処するかは、注水法では棒状体
上部を水中に没しかつ平衡水位以下まで挿入するかある
いは没しない深さまで挿入するかの選択、回復法では棒
状体下部が水面上にかつ平衡水位以上に出るまで引き上
げるかあるいは出ない高さに引上げるかという非常に単
純な操作で決定される。したがって透水係数kが小さい
と想定して試験を開始したところ、想定値より大きく、
測定時間が短く、十分な精度で圧力の読取りができなか
ったような場合、あるいはその逆に想定より透水係数が
小さく測定時間が長時間に及ぶような場合には、即座に
挿入深さ、あるいは引き上げ高さを変更して最適の試験
条件を適用しての試験を実施することができ、どちらの
課題に対しても他にいかなる装置も用いることなく即座
に、その場で対応することができ、精度の高い、経済的
な透水係数の測定が可能となる。本発明はこの様な優れ
た利点を持つ方法、装置である。
【0022】さらに本発明には、圧力計を装着した棒状
体を挿入して注水法を実施し、水位が平衡水位まで降下
した後、棒状体を引き上げることによって、他に何等特
殊な操作を加えることなく回復法に転換することがで
き、その両者で求まる平均値を用いるなどによって、そ
の地盤のより正確な透水係数を求めることができるとい
う優れた利点もある。
体を挿入して注水法を実施し、水位が平衡水位まで降下
した後、棒状体を引き上げることによって、他に何等特
殊な操作を加えることなく回復法に転換することがで
き、その両者で求まる平均値を用いるなどによって、そ
の地盤のより正確な透水係数を求めることができるとい
う優れた利点もある。
【0023】以上の各方法に用いる棒状体については、
断面積が求め易い形状であること、内部軸方向に貫通す
る、末端に圧力計を取り付けた電気信号リード線が通
り、そのリード線が容易に上下に移動できる内径を有す
る細孔を具備すること、最大外径がケーシングパイプの
内径よりも小さいこと、全体で水中に沈降できる嵩比重
を持つ材料および構造で構成されていること、棒状体を
構内のどの深さへも挿入し、その位置に支え、固定でき
る吊り下げロープが具備されていることが実施の態様条
件である。更に圧力計については水密性を有し、流体の
圧力を電気的に測定、指示できることが実施の態様条件
である。
断面積が求め易い形状であること、内部軸方向に貫通す
る、末端に圧力計を取り付けた電気信号リード線が通
り、そのリード線が容易に上下に移動できる内径を有す
る細孔を具備すること、最大外径がケーシングパイプの
内径よりも小さいこと、全体で水中に沈降できる嵩比重
を持つ材料および構造で構成されていること、棒状体を
構内のどの深さへも挿入し、その位置に支え、固定でき
る吊り下げロープが具備されていることが実施の態様条
件である。更に圧力計については水密性を有し、流体の
圧力を電気的に測定、指示できることが実施の態様条件
である。
【0024】
【実施例】図6は本発明に係わる原位置透水試験装置で
ある棒状体の構成の一実施例を示したものである。棒状
体は棒状体本体5とその軸方向に貫通する細孔10と、
その細孔を貫通し、地上まで達する長さの、検出した水
圧の電気信号を伝達するリード線12と、そのリード線
12の下側先端に水密的に取り付けた電気式圧力計3
と、リード線12の地上先端に取り付けた、圧力の電気
信号を指示、記録する装置との接続コネクター14と、
孔内で棒状体を上下するための吊下げ具11と吊下げロ
ープ19とを具備している。更に、圧力計3の直上のリ
ード線部には、リード線12を用いて圧力計3を棒状体
本体5に対して相対的に上下するとき、圧力計3に断線
などのトラブルが起きないように圧力計3を保護するた
めのストッパー13が取り付けられている。
ある棒状体の構成の一実施例を示したものである。棒状
体は棒状体本体5とその軸方向に貫通する細孔10と、
その細孔を貫通し、地上まで達する長さの、検出した水
圧の電気信号を伝達するリード線12と、そのリード線
12の下側先端に水密的に取り付けた電気式圧力計3
と、リード線12の地上先端に取り付けた、圧力の電気
信号を指示、記録する装置との接続コネクター14と、
孔内で棒状体を上下するための吊下げ具11と吊下げロ
ープ19とを具備している。更に、圧力計3の直上のリ
ード線部には、リード線12を用いて圧力計3を棒状体
本体5に対して相対的に上下するとき、圧力計3に断線
などのトラブルが起きないように圧力計3を保護するた
めのストッパー13が取り付けられている。
【0025】棒状体5の断面形状は四角、三角形など種
々の形状を持たせ得るが、ケーシングパイプとの間にで
きる隙間の断面積、棒状体の容積を求めやすくするため
に単純な円形形状が最も好ましい。その直径はケーシン
グパイプ内に挿入する必要からその直径以下であること
が必要条件であるが、ボーリング孔はその掘削深度が大
きくなると曲りを生ずることがあり、そのような場合は
両者の直径が近似し過ぎていると互いに接触して挿入が
不可能になることがある。したがって棒状体の直径には
ケーシングパイプの直径に近付き過ぎてはならないとい
う制限がある。一方、低透水性の地盤の試験では、試験
に要する時間を短縮するために両者の間にできる隙間を
利用して試験を行い、ケーシングパイプの断面積を小さ
くしたと同じ効果をもたらす必要からケーシングパイプ
の径に近い直径にすることが好ましい。また、そのよう
にすることによって棒状体の容積が大きくなるので、棒
状体を上下することにより地下水位が上下する変化を大
きくする効果が現れる。したがって両者が接触しない限
度でケーシングパイプの径に近い直径にすることが好ま
しい。
々の形状を持たせ得るが、ケーシングパイプとの間にで
きる隙間の断面積、棒状体の容積を求めやすくするため
に単純な円形形状が最も好ましい。その直径はケーシン
グパイプ内に挿入する必要からその直径以下であること
が必要条件であるが、ボーリング孔はその掘削深度が大
きくなると曲りを生ずることがあり、そのような場合は
両者の直径が近似し過ぎていると互いに接触して挿入が
不可能になることがある。したがって棒状体の直径には
ケーシングパイプの直径に近付き過ぎてはならないとい
う制限がある。一方、低透水性の地盤の試験では、試験
に要する時間を短縮するために両者の間にできる隙間を
利用して試験を行い、ケーシングパイプの断面積を小さ
くしたと同じ効果をもたらす必要からケーシングパイプ
の径に近い直径にすることが好ましい。また、そのよう
にすることによって棒状体の容積が大きくなるので、棒
状体を上下することにより地下水位が上下する変化を大
きくする効果が現れる。したがって両者が接触しない限
度でケーシングパイプの径に近い直径にすることが好ま
しい。
【0026】棒状体の中心を貫通する細孔10はその中
を圧力の電気信号を伝達するリード線12を通す機能を
持つ。一方、リード線12の下端に取り付けられた電気
式圧力計3と棒状体下端の距離を自在に調節する必要か
ら細孔10の中をリード線12が上下に移動可能な状態
にある必要があり、また圧力計3、リード線12の保守
のため、時にはリード線12を細孔10から抜き取るこ
とが必要になることもある。したがって細孔10の直径
はリード線12と、その上端に取付けられるコネクター
14の大きい方の直径より大きい必要がある。一方、細
孔中のリード線の回りの隙間15には試験中に地下水が
出入りし、棒状体とケーシングパイプ間の隙間と同じ作
用をする。それゆえ細孔の直径が大きいことは好ましく
なく、リード線の上下移動、コネクター14の抜き差し
が可能な限りにおいて小さくする必要がある。
を圧力の電気信号を伝達するリード線12を通す機能を
持つ。一方、リード線12の下端に取り付けられた電気
式圧力計3と棒状体下端の距離を自在に調節する必要か
ら細孔10の中をリード線12が上下に移動可能な状態
にある必要があり、また圧力計3、リード線12の保守
のため、時にはリード線12を細孔10から抜き取るこ
とが必要になることもある。したがって細孔10の直径
はリード線12と、その上端に取付けられるコネクター
14の大きい方の直径より大きい必要がある。一方、細
孔中のリード線の回りの隙間15には試験中に地下水が
出入りし、棒状体とケーシングパイプ間の隙間と同じ作
用をする。それゆえ細孔の直径が大きいことは好ましく
なく、リード線の上下移動、コネクター14の抜き差し
が可能な限りにおいて小さくする必要がある。
【0027】圧力計3と棒状体5の下端との位置関係は
高透水性地盤における注水法、回復法、低透水性地盤に
おける注水法、回復法の作用の説明に用いた図2〜図5
に見られるように、これら一連の方法のうち高透水性地
盤における注水法においては、他の三方法が棒状体5の
下端直下でも良いのに対して、棒状体5を引き上げるこ
とによって生ずる降下水位より更に下方に圧力計3を位
置させるためにその距離を大きくする必要がある。した
がって上述のようにその距離を必要に応じて自在に調節
できるようにすることによって注水法、回復法の選択、
高透水性、低透水性地盤における方法の選択、変更を即
座に、自在に行うことができることになる。
高透水性地盤における注水法、回復法、低透水性地盤に
おける注水法、回復法の作用の説明に用いた図2〜図5
に見られるように、これら一連の方法のうち高透水性地
盤における注水法においては、他の三方法が棒状体5の
下端直下でも良いのに対して、棒状体5を引き上げるこ
とによって生ずる降下水位より更に下方に圧力計3を位
置させるためにその距離を大きくする必要がある。した
がって上述のようにその距離を必要に応じて自在に調節
できるようにすることによって注水法、回復法の選択、
高透水性、低透水性地盤における方法の選択、変更を即
座に、自在に行うことができることになる。
【0028】図7は本発明に係わる原位置透水試験法、
同装置の一実施例を示す全体構成図であり、低透水性地
盤における注水法を例にとって示したものである。ボー
リング孔は孔底部に直径D、長さLの透水試験区間18
を設け、ケーシング9を打ち込んで遮水して構成する。
この本図の試験孔の構成はごく一般的な従来法による構
成を示したものであるが、本発明の方法では試験孔の構
成をこれのみに限るものではなく、遮水された透水試験
区間とそれに接続し、孔内を地上まで立ち上がるケーシ
ングパイプが備えられることが条件であり、この条件を
満たす他の構成、例えばパッカーを用いて遮水する方法
などを用いることを制限するものではない。その後、孔
内水の濁りが大きく、試験中に試験区間地盤が目詰りを
起こす可能性がある場合には孔内を洗浄、清水に置換
し、水位が安定するのを待つ。その後棒状体5を、圧力
計3が棒状体5の下端直下に来るようにリード線12を
棒状体に対して相対的に調整した状態を保って、棒状体
が水没しない深さに挿入する。リード線12の地上部に
は圧力計3の検出信号を指示、記録するための圧力記録
装置16を設置する。これらの操作と設備の構成によ
り、棒状体挿入直後から水位の降下状況が測定記録さ
れ、低透水性地盤における注水法透水試験を実施するこ
とができる。
同装置の一実施例を示す全体構成図であり、低透水性地
盤における注水法を例にとって示したものである。ボー
リング孔は孔底部に直径D、長さLの透水試験区間18
を設け、ケーシング9を打ち込んで遮水して構成する。
この本図の試験孔の構成はごく一般的な従来法による構
成を示したものであるが、本発明の方法では試験孔の構
成をこれのみに限るものではなく、遮水された透水試験
区間とそれに接続し、孔内を地上まで立ち上がるケーシ
ングパイプが備えられることが条件であり、この条件を
満たす他の構成、例えばパッカーを用いて遮水する方法
などを用いることを制限するものではない。その後、孔
内水の濁りが大きく、試験中に試験区間地盤が目詰りを
起こす可能性がある場合には孔内を洗浄、清水に置換
し、水位が安定するのを待つ。その後棒状体5を、圧力
計3が棒状体5の下端直下に来るようにリード線12を
棒状体に対して相対的に調整した状態を保って、棒状体
が水没しない深さに挿入する。リード線12の地上部に
は圧力計3の検出信号を指示、記録するための圧力記録
装置16を設置する。これらの操作と設備の構成によ
り、棒状体挿入直後から水位の降下状況が測定記録さ
れ、低透水性地盤における注水法透水試験を実施するこ
とができる。
【0029】棒状体5の下端を、棒状体を挿入する前の
初期水位より下の水中に挿入する深さsと、それによっ
て、水位が棒状体とケーシングパイプとの隙間6を初期
水位から上に上昇する水位変化量h′との間には、ケー
シングパイプの断面積をM、棒状体の断面積をm(棒状
体の全断面積から細孔10とリード線との隙間15の断
面積を差し引いた面積)とすると数3の関係がある。ま
た、棒状体の長さをSとし棒状体の上端に水位が上昇し
て到達するまで棒状体を挿入したときには数4が成り立
つ。したがって低透水性地盤における注水法において、
棒状体5の上端が水没しないように棒状体を挿入したと
き得られる初期水位からの最大水位差hはS・m/Mで
与えられる。
初期水位より下の水中に挿入する深さsと、それによっ
て、水位が棒状体とケーシングパイプとの隙間6を初期
水位から上に上昇する水位変化量h′との間には、ケー
シングパイプの断面積をM、棒状体の断面積をm(棒状
体の全断面積から細孔10とリード線との隙間15の断
面積を差し引いた面積)とすると数3の関係がある。ま
た、棒状体の長さをSとし棒状体の上端に水位が上昇し
て到達するまで棒状体を挿入したときには数4が成り立
つ。したがって低透水性地盤における注水法において、
棒状体5の上端が水没しないように棒状体を挿入したと
き得られる初期水位からの最大水位差hはS・m/Mで
与えられる。
【0030】
【数3】
【0031】
【数4】
【0032】したがって、棒状体5の長さSはm/Mの
比と、隙間6内を上昇変化させたい水位の大きさhに関
係し、hを大きくしたいときはm/Mを大きく、Sを大
きくする必要がある。この関係は低透水性地盤における
回復法において棒状体5を引き上げて、水位を隙間6内
に降下変化させる場合にも全く同様に成立する。一方、
透水試験を行う深度と平衡水位との間隔が小さい場合、
棒状体が孔底に達してしまうため棒状体を深く挿入でき
ない場合が生じ、とくに回復法では一度棒状体を平衡水
位以下まで水没させる必要があるためその水没深さが大
きくなるので、十分な挿入ができない場合がある。その
ような場合にはわずかな挿入深さで大きい水位変化hを
得るためm/Mが大きく、一方で長い棒状体を用いるこ
とができないためSが小さい棒状体を用いることにな
る。棒状体の長さについてはこの様な制限のほか、長尺
に製作すると測定現地まで運搬する際に不便な場合があ
る。これらの理由から図6の実施例では、運搬時には短
くしておき、現地において試験孔の条件に合わせて接続
して長短選択して使用できる構造のものを示した。図に
は捩じ込み方式17で二本の棒状体を接続組み立てる場
合の実施例を記載したが、棒状体の一本の長さ、組立て
本数、接続方式の種類に何ら制限を設けるものではな
い。
比と、隙間6内を上昇変化させたい水位の大きさhに関
係し、hを大きくしたいときはm/Mを大きく、Sを大
きくする必要がある。この関係は低透水性地盤における
回復法において棒状体5を引き上げて、水位を隙間6内
に降下変化させる場合にも全く同様に成立する。一方、
透水試験を行う深度と平衡水位との間隔が小さい場合、
棒状体が孔底に達してしまうため棒状体を深く挿入でき
ない場合が生じ、とくに回復法では一度棒状体を平衡水
位以下まで水没させる必要があるためその水没深さが大
きくなるので、十分な挿入ができない場合がある。その
ような場合にはわずかな挿入深さで大きい水位変化hを
得るためm/Mが大きく、一方で長い棒状体を用いるこ
とができないためSが小さい棒状体を用いることにな
る。棒状体の長さについてはこの様な制限のほか、長尺
に製作すると測定現地まで運搬する際に不便な場合があ
る。これらの理由から図6の実施例では、運搬時には短
くしておき、現地において試験孔の条件に合わせて接続
して長短選択して使用できる構造のものを示した。図に
は捩じ込み方式17で二本の棒状体を接続組み立てる場
合の実施例を記載したが、棒状体の一本の長さ、組立て
本数、接続方式の種類に何ら制限を設けるものではな
い。
【0033】棒状体を構成する材質については棒状体の
内部構造とも関連し、棒状体が自重で水中に沈むことが
できる必要性から、棒状体を棒状体と同じ体積の水の重
量より重い重量を持たせて製作することが必要条件であ
るが、試験操作のし易さからはできるだけ軽量であるこ
とが棒状体の機能としては優れている。図6の実施例で
は内部が充実した棒状体の例を記載したが、上述の水と
の重量関係を考慮して、腐食など水との反応性の少ない
プラスチックなど軽い材質で中実した構造のもの、金属
など重い材質で中空の構造のものなど、材質、内部構造
とも種々のものを選択し、組み合わせて製作することを
何ら制限するものではない。
内部構造とも関連し、棒状体が自重で水中に沈むことが
できる必要性から、棒状体を棒状体と同じ体積の水の重
量より重い重量を持たせて製作することが必要条件であ
るが、試験操作のし易さからはできるだけ軽量であるこ
とが棒状体の機能としては優れている。図6の実施例で
は内部が充実した棒状体の例を記載したが、上述の水と
の重量関係を考慮して、腐食など水との反応性の少ない
プラスチックなど軽い材質で中実した構造のもの、金属
など重い材質で中空の構造のものなど、材質、内部構造
とも種々のものを選択し、組み合わせて製作することを
何ら制限するものではない。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記のように棒状体の下端直下
或いはその下方に、その位置を調節できるように圧力計
を設置したので、その棒状体を地下水中に挿入すること
によって生ずる、或いは挿入後に引き上げることによっ
て生ずる水位の変化およびその変化によって発生する水
位の降下或いは上昇の速度を、圧力および圧力の変化と
して棒状体をボーリング孔内のケーシング内から引き上
げること無く測定し、求めることができるので、高速の
水位変化を時間的なロスをまったく置くこと無く精度良
く求めることができ、透水試験の精度を大幅に向上させ
ることができると同時にその作業を高能率化することが
できる。更に、水をケーシング内に注入する必要も無
く、単に棒状体の挿入することによって注水法透水試験
を、ケーシング内から水を汲み上げる必要も無く、単に
挿入することによって上昇した水位が降下した後に棒状
体を引き上げることによって回復法透水試験を実施する
ことができるので、その試験法の選択や地盤の状況によ
る変更を非常に簡単に行うことができ、適正な試験法を
行うことにより試験結果の信頼性を大幅に向上すること
ができる。
或いはその下方に、その位置を調節できるように圧力計
を設置したので、その棒状体を地下水中に挿入すること
によって生ずる、或いは挿入後に引き上げることによっ
て生ずる水位の変化およびその変化によって発生する水
位の降下或いは上昇の速度を、圧力および圧力の変化と
して棒状体をボーリング孔内のケーシング内から引き上
げること無く測定し、求めることができるので、高速の
水位変化を時間的なロスをまったく置くこと無く精度良
く求めることができ、透水試験の精度を大幅に向上させ
ることができると同時にその作業を高能率化することが
できる。更に、水をケーシング内に注入する必要も無
く、単に棒状体の挿入することによって注水法透水試験
を、ケーシング内から水を汲み上げる必要も無く、単に
挿入することによって上昇した水位が降下した後に棒状
体を引き上げることによって回復法透水試験を実施する
ことができるので、その試験法の選択や地盤の状況によ
る変更を非常に簡単に行うことができ、適正な試験法を
行うことにより試験結果の信頼性を大幅に向上すること
ができる。
【0035】また、本発明の方法によれば棒状体を平衡
水位以下に水没するまで挿入するか、水没しない程度に
挿入するかの簡単な操作により高透水性地盤、低透水性
地盤それぞれに対応する注水法透水試験を選択でき、棒
状体を平衡水位以上に露出するまで引き上げるか、露出
しない程度に引き上げるかの簡単な操作により高透水性
地盤、低透水性地盤それぞれに対応する回復法透水試験
を選択できる。この操作は原位置透水試験に要する時間
と試験の精度に関係し、地盤の特性に合わせた方法を選
択することによって効率的、経済的に、また精度良く試
験を進めることができ、更に各方法への変更が棒状体の
出し入れのみで行われるため、試験の途中においてもそ
の変更を行い得る特徴と利点を持っている。
水位以下に水没するまで挿入するか、水没しない程度に
挿入するかの簡単な操作により高透水性地盤、低透水性
地盤それぞれに対応する注水法透水試験を選択でき、棒
状体を平衡水位以上に露出するまで引き上げるか、露出
しない程度に引き上げるかの簡単な操作により高透水性
地盤、低透水性地盤それぞれに対応する回復法透水試験
を選択できる。この操作は原位置透水試験に要する時間
と試験の精度に関係し、地盤の特性に合わせた方法を選
択することによって効率的、経済的に、また精度良く試
験を進めることができ、更に各方法への変更が棒状体の
出し入れのみで行われるため、試験の途中においてもそ
の変更を行い得る特徴と利点を持っている。
【図1】単孔式原位置透水試験の内の回復法の一般的な
構成と方法を示す説明図
構成と方法を示す説明図
【図2】本発明に係わる高透水性地盤における注水法透
水試験の一例を示す説明図
水試験の一例を示す説明図
【図3】本発明に係わる高透水性地盤における回復法透
水試験の一例を示す説明図
水試験の一例を示す説明図
【図4】本発明に係わる低透水性地盤における注水法透
水試験の一例を示す説明図
水試験の一例を示す説明図
【図5】本発明に係わる低透水性地盤における回復法透
水試験の一例を示す説明図
水試験の一例を示す説明図
【図6】本発明に係わる透水試験装置の一実施例を示す
縦断面構造図
縦断面構造図
【図7】本発明に係わる単孔式原位置透水試験方法の一
実施例として低透水性地盤における注水法を例にして示
した詳細説明図
実施例として低透水性地盤における注水法を例にして示
した詳細説明図
1 平衡水位 2 注水法初期水位 3 電気式圧力計 4 回復法初期水位 5 棒状体本体 6 ケーシングパイプと棒状体本体との隙間 7 隙間内注水法初期水位 8 隙間内回復法初期水位 9 ケーシングパイプ 10 細孔 11 吊下げ治具 12 電気信号リード線 13 圧力計保護ストッパー 14 コネクター 15 細孔内リード線周りの隙間 16 圧力指示記録装置 17 棒状体接続捩じ込み方式 18 透水試験区間 19 吊下げロープ 20 変化過程の水位
Claims (3)
- 【請求項1】 透水試験を実施しようとする原位置に設
けられたボーリング孔内を立ち上がるケーシングパイプ
内に貯留している地下水中に、棒状体を挿入して孔内水
位の変化を図って行う透水試験法において、その棒状体
に電気式圧力測定装置を装着し、その棒状体の地下水中
浸漬部分の、挿入時の容積の増加分によって上昇変化す
る水位の、あるいはその変化が起こった後に棒状体を引
上げて降下変化する水位の時間の経過による変化を圧力
の変化として前記圧力測定装置によって測定することを
特徴とする地盤の原位置透水試験方法。 - 【請求項2】 透水試験を実施しようとする原位置に設
けられたボーリング孔内を立ち上がるケーシングパイプ
内に貯留している地下水中に、棒状体を挿入して孔内水
位の変化を図って行う透水試験法において、その棒状体
に電気式圧力測定装置を装着し、その棒状体の地下水中
浸漬部分の挿入時の容積の増加分によって上昇変化する
水位を、あるいはその変化が起こった後に棒状体を引上
げて降下変化する水位を、棒状体とボーリング孔あるい
はケーシングパイプ内壁との間に形成される隙間の存在
する範囲内に置き、その水位の時間の経過による変化を
圧力の変化として前記圧力測定装置によって測定するこ
とを特徴とする地盤の原位置透水試験方法。 - 【請求項3】 棒状体の内部に、その軸方向に貫通する
細孔を設け、下端に電気式圧力測定装置を取り付けた電
気信号リード線を通し、棒状体の下方一端と電気式圧力
測定装置の間隔を自在に調節、選定して固定することが
できる、棒状体の挿入によって生ずる地下水位の変化、
および時間の経過と共に生ずる地下水位の変化を圧力の
変化として測定することを特徴とする原位置透水試験装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28544095A JPH0988051A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 原位置透水試験方法および透水試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28544095A JPH0988051A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 原位置透水試験方法および透水試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988051A true JPH0988051A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17691554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28544095A Pending JPH0988051A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 原位置透水試験方法および透水試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0988051A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103061320A (zh) * | 2013-01-07 | 2013-04-24 | 上海交通大学 | 基于孔压静力触探确定土体渗透系数的方法 |
KR101279064B1 (ko) * | 2012-08-14 | 2013-06-26 | (주)대명엔지니어링 | 지반의 수압시험방법 |
CN104596737A (zh) * | 2015-02-15 | 2015-05-06 | 中国地质科学院水文地质环境地质研究所 | 一种基于地下水动态模拟实验平台的地下水位动态模拟实验方法 |
CN107421671A (zh) * | 2017-09-08 | 2017-12-01 | 浙江省水利水电勘测设计院 | 一种用于缓坡斜井的压力计安放装置 |
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1995
- 1995-09-28 JP JP28544095A patent/JPH0988051A/ja active Pending
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