JPH0986498A - 航空機のコントロール装置 - Google Patents
航空機のコントロール装置Info
- Publication number
- JPH0986498A JPH0986498A JP7249281A JP24928195A JPH0986498A JP H0986498 A JPH0986498 A JP H0986498A JP 7249281 A JP7249281 A JP 7249281A JP 24928195 A JP24928195 A JP 24928195A JP H0986498 A JPH0986498 A JP H0986498A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wings
- speed
- speed brake
- brakes
- aircraft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T50/00—Aeronautics or air transport
- Y02T50/40—Weight reduction
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヨーイングモーメントのコントロールと速度
のコントロールを効果的に行うことができる航空機のコ
ントロール装置を提供する。 【解決手段】 機軸に直交する共通の水平軸まわりに一
体となって回動可能な2個のスピードブレーキの翼1
0,11、及び前記2個のスピードブレーキの翼10,
11を、2個のスピードブレーキの翼10,11がほぼ
一平面内にある開位置から2個のスピードブレーキの翼
10,11が互いに接する閉位置との間で、また、2個
のスピードブレーキの翼10,11が互いに接した状態
で、その翼長方向の軸まわりに回転させる作動装置(ロ
ータリアクチュエータ5)を備えている。また、前記2
個のスピードブレーキの翼と前記作動装置からなる組を
上下に2組配設し、前記閉位置にある一方の組と他方の
組の2個のスピードブレーキの翼を、その共通の水平軸
まわりに互いに反対方向に回動させ、ピッチングモーメ
ントを打ち消すようにした。
のコントロールを効果的に行うことができる航空機のコ
ントロール装置を提供する。 【解決手段】 機軸に直交する共通の水平軸まわりに一
体となって回動可能な2個のスピードブレーキの翼1
0,11、及び前記2個のスピードブレーキの翼10,
11を、2個のスピードブレーキの翼10,11がほぼ
一平面内にある開位置から2個のスピードブレーキの翼
10,11が互いに接する閉位置との間で、また、2個
のスピードブレーキの翼10,11が互いに接した状態
で、その翼長方向の軸まわりに回転させる作動装置(ロ
ータリアクチュエータ5)を備えている。また、前記2
個のスピードブレーキの翼と前記作動装置からなる組を
上下に2組配設し、前記閉位置にある一方の組と他方の
組の2個のスピードブレーキの翼を、その共通の水平軸
まわりに互いに反対方向に回動させ、ピッチングモーメ
ントを打ち消すようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨーイングモーメ
ントのコントロールと速度のコントロールを行う航空機
のコントロール装置に関する。
ントのコントロールと速度のコントロールを行う航空機
のコントロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に高迎角時にヨーイングコントロー
ルを行う従来の可動ノーズストレーキ装置を示す。図7
(a)に示すように航空機の機体のノーズ13に収納さ
れているノーズストレーキ12を、高迎角時に図7
(b)に示すように展開し、ヨーイングモーメントのコ
ントロールを行っている。
ルを行う従来の可動ノーズストレーキ装置を示す。図7
(a)に示すように航空機の機体のノーズ13に収納さ
れているノーズストレーキ12を、高迎角時に図7
(b)に示すように展開し、ヨーイングモーメントのコ
ントロールを行っている。
【0003】また、図8に、高迎角時にヨーイングコン
ロールを行う従来の、ノーズ吹き出し式コントロール装
置を示す。高迎角時に航空機の機体のノーズ13上面の
吹き出し口14から図示しないエンジンからの吸気15
を吹き出し、ヨーイングモーメントのコントロールを行
っている。
ロールを行う従来の、ノーズ吹き出し式コントロール装
置を示す。高迎角時に航空機の機体のノーズ13上面の
吹き出し口14から図示しないエンジンからの吸気15
を吹き出し、ヨーイングモーメントのコントロールを行
っている。
【0004】また、図9に、従来の方向安定性を強化す
る機体のテール部に設けられたベントラルフィン16を
示す。
る機体のテール部に設けられたベントラルフィン16を
示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7及び図8に示され
る従来の高迎角時のヨーイングモーメントコントロール
装置では、機体のノーズ部に専用装置の設置が必要で、
本来レーダー等が装備されるべき部分を専有する。ま
た、通常のラダーの効果がある飛行状態では、前記の装
置はデッドウェイトになる。また、図9に示される従来
のベントラルフィンでは、ヨーイングモーメントを行わ
ず、安定性の増加にのみしか作用しない問題点がある。
る従来の高迎角時のヨーイングモーメントコントロール
装置では、機体のノーズ部に専用装置の設置が必要で、
本来レーダー等が装備されるべき部分を専有する。ま
た、通常のラダーの効果がある飛行状態では、前記の装
置はデッドウェイトになる。また、図9に示される従来
のベントラルフィンでは、ヨーイングモーメントを行わ
ず、安定性の増加にのみしか作用しない問題点がある。
【0006】本発明は、以上に鑑み、従来航空機に装備
されているスピードブレーキを利用してヨーイングモー
メントと速度のコントロールを共に行うことができる航
空機のコントロール装置を提供しようとするものであ
る。
されているスピードブレーキを利用してヨーイングモー
メントと速度のコントロールを共に行うことができる航
空機のコントロール装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】
(1)本発明の航空機のコントロール装置は、機体の重
心より後方の部分に設けられ機軸に直交する共通の水平
軸まわりに一体となって回動可能な2個のスピードブレ
ーキの翼、及び前記2個のスピードブレーキの翼を、2
個のスピードブレーキの翼がほぼ一平面内にある開位置
から2個のスピードブレーキの翼が互いに接する閉位置
との間で、また、2個のスピードブレーキの翼が互いに
接した閉位置で、その翼長方向の軸まわりに回転させる
作動装置を備えたことを特徴とする。
心より後方の部分に設けられ機軸に直交する共通の水平
軸まわりに一体となって回動可能な2個のスピードブレ
ーキの翼、及び前記2個のスピードブレーキの翼を、2
個のスピードブレーキの翼がほぼ一平面内にある開位置
から2個のスピードブレーキの翼が互いに接する閉位置
との間で、また、2個のスピードブレーキの翼が互いに
接した閉位置で、その翼長方向の軸まわりに回転させる
作動装置を備えたことを特徴とする。
【0008】以上の(1)の本発明では、2個のスピー
ドブレーキの翼をほぼ一平面内に配置された状態の開位
置で一体として機軸に直交する共通の水平軸まわりに回
動させることによって、2個のスピードブレーキの翼を
機体外に突出させて速度のコントロールを行い、また併
せてピッチングモーメントのコントロールを行う。ま
た、ラダーでは効きが減少する高迎角飛行時等において
は、2個のスピードブレーキの翼を作動装置によって翼
長方向の軸まわりに回転させて翼面が互いに接する閉位
置にした上、前記閉位置にあるスピードブレーキの翼を
前記作動装置によって翼長方向の軸まわりに回転させる
ことによって、2個のスピードブレーキの翼に機体横方
向の空気力を発生させてヨーイングモーメントのコント
ロールが行われる。
ドブレーキの翼をほぼ一平面内に配置された状態の開位
置で一体として機軸に直交する共通の水平軸まわりに回
動させることによって、2個のスピードブレーキの翼を
機体外に突出させて速度のコントロールを行い、また併
せてピッチングモーメントのコントロールを行う。ま
た、ラダーでは効きが減少する高迎角飛行時等において
は、2個のスピードブレーキの翼を作動装置によって翼
長方向の軸まわりに回転させて翼面が互いに接する閉位
置にした上、前記閉位置にあるスピードブレーキの翼を
前記作動装置によって翼長方向の軸まわりに回転させる
ことによって、2個のスピードブレーキの翼に機体横方
向の空気力を発生させてヨーイングモーメントのコント
ロールが行われる。
【0009】(2)また、本発明の航空機のコントロー
ル装置は、前記の(1)の本発明において、更に、前記
2個のスピードブレーキの翼と前記作動装置からなる組
を上下に2組配設し、それぞれ前記開位置にある一方の
組と他方の組の2個のスピードブレーキの翼を、水平軸
まわりに互いに反対方向に回動させるようにしたことを
特徴とする。
ル装置は、前記の(1)の本発明において、更に、前記
2個のスピードブレーキの翼と前記作動装置からなる組
を上下に2組配設し、それぞれ前記開位置にある一方の
組と他方の組の2個のスピードブレーキの翼を、水平軸
まわりに互いに反対方向に回動させるようにしたことを
特徴とする。
【0010】以上の(2)の本発明では、前記(1)の
本発明の作用に加えて、開位置にある2組の2個のスピ
ードブレーキの翼を、水平軸まわりに反対方向に回動さ
せることによって、2組の2個のスピードブレーキの翼
は上方及び下方に機体より突出することとなり、速度コ
ントロールを行うことができると共にスピードブレーキ
の翼を展開した際に生ずるピッチングモーメントを打ち
消すことが可能である。
本発明の作用に加えて、開位置にある2組の2個のスピ
ードブレーキの翼を、水平軸まわりに反対方向に回動さ
せることによって、2組の2個のスピードブレーキの翼
は上方及び下方に機体より突出することとなり、速度コ
ントロールを行うことができると共にスピードブレーキ
の翼を展開した際に生ずるピッチングモーメントを打ち
消すことが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態を、図
1ないし図5によって説明する。図5に示すように、機
体の重心より後方の機体1のテール部には、機軸方向後
方へ延びる2個のスピードブレーキの翼10,11を備
えたスピードブレーキ装置2が設けられている。
1ないし図5によって説明する。図5に示すように、機
体の重心より後方の機体1のテール部には、機軸方向後
方へ延びる2個のスピードブレーキの翼10,11を備
えたスピードブレーキ装置2が設けられている。
【0012】前方の部分が機体1のフェアリング7を構
成する支持構造体6は、その前方の端部がベアリング8
を介して機体1に機軸に直交する水平軸まわりに回動可
能に枢支されている。支持構造体6には、前端が機体1
に枢着され機軸方向に配置されたスピードブレーキ装置
開閉用のアクチュエータ4の後端が接続されており、同
支持構造体6は、図1に示すように、同アクチュエータ
4によりほぼ水平をなす収納位置と斜め下方に傾斜した
位置との間を前記機軸に直交する水平軸まわりに矢印方
向に回動することができるようになっている。
成する支持構造体6は、その前方の端部がベアリング8
を介して機体1に機軸に直交する水平軸まわりに回動可
能に枢支されている。支持構造体6には、前端が機体1
に枢着され機軸方向に配置されたスピードブレーキ装置
開閉用のアクチュエータ4の後端が接続されており、同
支持構造体6は、図1に示すように、同アクチュエータ
4によりほぼ水平をなす収納位置と斜め下方に傾斜した
位置との間を前記機軸に直交する水平軸まわりに矢印方
向に回動することができるようになっている。
【0013】前記2個のスピードブレーキの翼10,1
1は、図3(b)に示すその翼面が接して重ね合わされ
た閉位置にある時は、1枚の翼形状を形成するように構
成されている。スピードブレーキの翼10,11は、機
軸方向のヒンジライン3,3まわりに回転できるように
支持構造体6によって支持されており、支持構造体6に
取付けられ機軸方向に配置された翼面回転用のロータリ
アクチュエータ5,5に設けられ機軸方向の軸まわりに
回転する歯車5a,5aにスピードブレーキの翼10,
11に設けられた回転用のネジ山9が噛合っており、前
記ロータリアクチュエータ5,5を反対方向に作動させ
ることによって、スピードブレーキの翼10,11はヒ
ンジライン3,3、即ちスピードブレーキの翼10,1
1の翼長方向の軸まわりに図4の矢印方向に回転するこ
とができ、図3(a)及び図4に示すように、スピード
ブレーキの翼10,11はほぼ水平面内にある開位置と
その翼面2が互いに接する図3(b)に示す閉位置との
間を回転することができるようになっている。また、ロ
ータリアクチュエータ5,5を同一方向に作動させるこ
とによって、閉位置にあるスピードブレーキの翼10,
11を閉位置に保ったまま、ヒンジライン3,3のまわ
りに回転することができるようになっている。なお、図
1、図2、及び図5中FWDは機軸の前方(飛行方向)
を示す。
1は、図3(b)に示すその翼面が接して重ね合わされ
た閉位置にある時は、1枚の翼形状を形成するように構
成されている。スピードブレーキの翼10,11は、機
軸方向のヒンジライン3,3まわりに回転できるように
支持構造体6によって支持されており、支持構造体6に
取付けられ機軸方向に配置された翼面回転用のロータリ
アクチュエータ5,5に設けられ機軸方向の軸まわりに
回転する歯車5a,5aにスピードブレーキの翼10,
11に設けられた回転用のネジ山9が噛合っており、前
記ロータリアクチュエータ5,5を反対方向に作動させ
ることによって、スピードブレーキの翼10,11はヒ
ンジライン3,3、即ちスピードブレーキの翼10,1
1の翼長方向の軸まわりに図4の矢印方向に回転するこ
とができ、図3(a)及び図4に示すように、スピード
ブレーキの翼10,11はほぼ水平面内にある開位置と
その翼面2が互いに接する図3(b)に示す閉位置との
間を回転することができるようになっている。また、ロ
ータリアクチュエータ5,5を同一方向に作動させるこ
とによって、閉位置にあるスピードブレーキの翼10,
11を閉位置に保ったまま、ヒンジライン3,3のまわ
りに回転することができるようになっている。なお、図
1、図2、及び図5中FWDは機軸の前方(飛行方向)
を示す。
【0014】本実施の形態において、スピードブレーキ
の翼10,11を図3(a)及び図4に示す開位置にし
た状態で、アクチュエータ4を作動させてほぼ水平な位
置から斜め下方に傾斜した位置へ回動させると、スピー
ドブレーキ作用が発揮され速度コントロールを行うこと
ができる。また、この際併せてピッチングモーメントの
コントロールを行うこともできる。この速度コントロー
ルの大きさは、スピードブレーキ10,11の下方への
傾斜角度を変えることによって調整することができる。
の翼10,11を図3(a)及び図4に示す開位置にし
た状態で、アクチュエータ4を作動させてほぼ水平な位
置から斜め下方に傾斜した位置へ回動させると、スピー
ドブレーキ作用が発揮され速度コントロールを行うこと
ができる。また、この際併せてピッチングモーメントの
コントロールを行うこともできる。この速度コントロー
ルの大きさは、スピードブレーキ10,11の下方への
傾斜角度を変えることによって調整することができる。
【0015】ロータリアクチュエータ5,5を反対方向
に作動させて、歯車5a、ネジ山9を介してスピードブ
レーキの翼10,11を開位置から図3(b)に示す鉛
直方向の閉位置に回転させた上、ロータリアクチュエー
タ5,5を同一方向に作動させてスピードブレーキの翼
10,11を左又は右に傾けることによって、スピード
ブレーキの翼10,11には機軸に対して横方向の分力
を有する空気が発生し、通常のラダー等ではヨーイング
モーメントのコントロールを行うことができない飛行状
態でも、ヨーイングモーメントのコントロールを行うこ
とができる。
に作動させて、歯車5a、ネジ山9を介してスピードブ
レーキの翼10,11を開位置から図3(b)に示す鉛
直方向の閉位置に回転させた上、ロータリアクチュエー
タ5,5を同一方向に作動させてスピードブレーキの翼
10,11を左又は右に傾けることによって、スピード
ブレーキの翼10,11には機軸に対して横方向の分力
を有する空気が発生し、通常のラダー等ではヨーイング
モーメントのコントロールを行うことができない飛行状
態でも、ヨーイングモーメントのコントロールを行うこ
とができる。
【0016】なお、このヨーイングモーメントのコント
ロールを行う場合には、スピードブレーキの翼10,1
1を、図5(c)に示すように、斜め下方に傾斜した位
置とする。
ロールを行う場合には、スピードブレーキの翼10,1
1を、図5(c)に示すように、斜め下方に傾斜した位
置とする。
【0017】図5に本実施の形態におけるスピードブレ
ーキ装置の作動位置が示されており、図5(a)はスピ
ードブレーキ装置2が収納位置(非作動位置)にある状
態、図5(b)はスピードブレーキ装置2が速度のコン
トロールを行っている状態、図5(b)はスピードブレ
ーキ装置2がヨーイングモーメントのコントロールを行
っている状態を示している。
ーキ装置の作動位置が示されており、図5(a)はスピ
ードブレーキ装置2が収納位置(非作動位置)にある状
態、図5(b)はスピードブレーキ装置2が速度のコン
トロールを行っている状態、図5(b)はスピードブレ
ーキ装置2がヨーイングモーメントのコントロールを行
っている状態を示している。
【0018】本発明の実施の第2の形態を、図6に示
す。本実施の形態は、前記本発明の実施の第1の形態の
スピードブレーキの翼10,11、アクチュエータ4及
びロータリアクチュエータ5を備えたスピードブレーキ
装置2及び2Aを2組上下に設け、図6(b)に示すよ
うに、開位置にある上下のスピードブレーキ装置2,2
A、スピードブレーキの翼10,11を機軸に直交する
水平軸のまわりにそれぞれ上方及び下方に逆方向に回動
して速度のコントロールを行い、また、図6(c)に示
すように、例えば上方のスピードブレーキ装置2Aを収
納位置におき下方のスピードブレーキ装置2のスピード
ブレーキの翼10,11を斜め下方に傾斜する位置で閉
位置にし、かつ、閉位置においた下方のスピードブレー
キ装置2のスピードブレーキの翼10,11をその翼長
方向のヒンジライン回りに同一方向に回転させてヨーイ
ングモーメントのコントロールを行うことができるよう
にした。
す。本実施の形態は、前記本発明の実施の第1の形態の
スピードブレーキの翼10,11、アクチュエータ4及
びロータリアクチュエータ5を備えたスピードブレーキ
装置2及び2Aを2組上下に設け、図6(b)に示すよ
うに、開位置にある上下のスピードブレーキ装置2,2
A、スピードブレーキの翼10,11を機軸に直交する
水平軸のまわりにそれぞれ上方及び下方に逆方向に回動
して速度のコントロールを行い、また、図6(c)に示
すように、例えば上方のスピードブレーキ装置2Aを収
納位置におき下方のスピードブレーキ装置2のスピード
ブレーキの翼10,11を斜め下方に傾斜する位置で閉
位置にし、かつ、閉位置においた下方のスピードブレー
キ装置2のスピードブレーキの翼10,11をその翼長
方向のヒンジライン回りに同一方向に回転させてヨーイ
ングモーメントのコントロールを行うことができるよう
にした。
【0019】本実施の形態においては、前記本発明の実
施の第1の形態と同様な作用及び効果を奏することがで
き、更に、図6(b)に示すように、上下のスピードブ
レーキ装置2,2Aのスピードブレーキの翼10,11
をそれぞれ反対方向に傾斜させて速度のコントロールを
行う場合には、スピードブレーキを展開した際に生ずる
ピッチングモーメントを打ち消すことができる。
施の第1の形態と同様な作用及び効果を奏することがで
き、更に、図6(b)に示すように、上下のスピードブ
レーキ装置2,2Aのスピードブレーキの翼10,11
をそれぞれ反対方向に傾斜させて速度のコントロールを
行う場合には、スピードブレーキを展開した際に生ずる
ピッチングモーメントを打ち消すことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、特許請求の範囲の請求項1に
記載の構成を具備することによって、通常のラダー等で
は、ヨーイングモーメントのコントロール能力が不足す
る飛行状態においても、充分なヨーイングモーメントの
コントロールが可能となる。また、本来のラダー使用飛
行領域を狭くし、本発明を広い飛行領域で使用すること
により垂直尾翼の減積が可能で、機体の軽量化にも効果
がある。
記載の構成を具備することによって、通常のラダー等で
は、ヨーイングモーメントのコントロール能力が不足す
る飛行状態においても、充分なヨーイングモーメントの
コントロールが可能となる。また、本来のラダー使用飛
行領域を狭くし、本発明を広い飛行領域で使用すること
により垂直尾翼の減積が可能で、機体の軽量化にも効果
がある。
【0021】また更に、本発明は、特許請求の範囲の請
求項2に記載の構成を具備することにより、前記のヨー
イングモーメントのコントロールに加えて、スピードブ
レーキの翼の作動によるピッチングモーメントの変化を
打ち消すことが可能となる。
求項2に記載の構成を具備することにより、前記のヨー
イングモーメントのコントロールに加えて、スピードブ
レーキの翼の作動によるピッチングモーメントの変化を
打ち消すことが可能となる。
【図1】本発明の実施の第1の形態の側面図である。
【図2】同実施の形態の平面図である。
【図3】同実施の形態のスピードブレーキの翼の作動状
態を示し、図3(a)は開位置、図3(b)は閉位置に
あるスピードブレーキの翼を示す図1のA矢視図であ
る。
態を示し、図3(a)は開位置、図3(b)は閉位置に
あるスピードブレーキの翼を示す図1のA矢視図であ
る。
【図4】図2のB−B’矢視断面図である。
【図5】同実施の形態のスピードブレーキ装置の作動状
態を示し、図5(a)は収納状態、図5(b)はスピー
ドブレーキ状態、図5(c)はヨーイングモーメントの
コントロール状態をそれぞれ示す説明図である。
態を示し、図5(a)は収納状態、図5(b)はスピー
ドブレーキ状態、図5(c)はヨーイングモーメントの
コントロール状態をそれぞれ示す説明図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態を示し、図6(a)
はスピードブレーキ装置の収納状態、図6(b)はスピ
ードブレーキ装置のスピードブレーキ状態、図6(c)
はヨーイングモーメントのコントロール状態をそれぞれ
示す説明図である。
はスピードブレーキ装置の収納状態、図6(b)はスピ
ードブレーキ装置のスピードブレーキ状態、図6(c)
はヨーイングモーメントのコントロール状態をそれぞれ
示す説明図である。
【図7】従来の航空機の可動ノーズストレーキを示し、
図7(a)はその収納状態、図7(b)はその展開状態
をそれぞれ示す説明図である。
図7(a)はその収納状態、図7(b)はその展開状態
をそれぞれ示す説明図である。
【図8】従来の航空機の吹き出し式コントロール装置の
説明図である。
説明図である。
【図9】従来の航空機のベントラルフィンの説明図であ
る。
る。
1 機体 2 スピードブレーキ装置 3 ヒンジライン 4 スピードブレーキ装置開閉用のアクチュエ
ータ 5 スピードブレーキの翼回転用のロータリア
クチュエータ 5a 歯車 6 支持構造体 7 フェアリング 8 ベアリング 9 回転用のネジ山 10,11 スピードブレーキの翼
ータ 5 スピードブレーキの翼回転用のロータリア
クチュエータ 5a 歯車 6 支持構造体 7 フェアリング 8 ベアリング 9 回転用のネジ山 10,11 スピードブレーキの翼
Claims (2)
- 【請求項1】 機体重心より後方の部分に設けられ機軸
に直交する共通の水平軸まわりに一体となって回動可能
な2個のスピードブレーキの翼、及び前記2個のスピー
ドブレーキの翼を、2個のスピードブレーキの翼がほぼ
一平面内にある開位置から2個のスピードブレーキの翼
が互いに接する閉じ位置との間で、また、2個のスピー
ドブレーキの翼が互いに接した閉位置で、その翼長方向
の軸まわりに回転させる作動装置を備えたことを特徴と
する航空機のコントロール装置。 - 【請求項2】 前記2個のスピードブレーキの翼と前記
作動装置からなる組を上下に2組配設し、それぞれ前記
開位置にある一方の組と他方の組の2個のスピードブレ
ーキの翼を、水平軸まわりに互いに反対方向に回動させ
るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の航空機
のコントロール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7249281A JPH0986498A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 航空機のコントロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7249281A JPH0986498A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 航空機のコントロール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0986498A true JPH0986498A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17190637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7249281A Withdrawn JPH0986498A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 航空機のコントロール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0986498A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017180392A1 (en) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 33100.81 Patent Trust | Modular aircraft system |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP7249281A patent/JPH0986498A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017180392A1 (en) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 33100.81 Patent Trust | Modular aircraft system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6227487B1 (en) | Augmented wing tip drag flap | |
JP5119162B2 (ja) | 平行でない運動軌道を備えた装置を含む航空機後縁装置、および関連する方法 | |
US6328265B1 (en) | Slot forming segments and slot changing spoilers | |
US7997538B2 (en) | Aerodynamic fan control effector | |
JP2002503170A (ja) | 垂直離着陸を行う重航空機 | |
US4898343A (en) | Thrust-deflecting vane device of V/STOL aircraft | |
KR20050095907A (ko) | 항공기 및 한쪽으로 흔들림 제어 방법 | |
WO1995011159A1 (en) | Aircraft flight control system | |
US10370085B2 (en) | Body tab yaw deflector | |
US5398888A (en) | Skewed hinge control surface | |
US6543720B2 (en) | Directional control and aerofoil system for aircraft | |
JP4623597B2 (ja) | 飛行機 | |
JPH0986498A (ja) | 航空機のコントロール装置 | |
EP3248866B1 (en) | Yaw control in an aircraft | |
JP2001206298A (ja) | 航空宇宙機 | |
US5449131A (en) | Vertical nose strake for aircraft stability and control | |
JPS6325999B2 (ja) | ||
JPH07291192A (ja) | 航空機の可変ストレーク | |
JPH10181694A (ja) | 可変翼付ヘリコプタ | |
JPH0569894A (ja) | 航空機 | |
JPH08276897A (ja) | 航空機のストレーキ | |
JPH05155389A (ja) | カナード翼 | |
JPH11348894A (ja) | 全翼航空機 | |
JPH08310498A (ja) | ポッド式エンジンの推力偏向装置 | |
JPH05155387A (ja) | 航空機のロール制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |