JPH08310498A - ポッド式エンジンの推力偏向装置 - Google Patents
ポッド式エンジンの推力偏向装置Info
- Publication number
- JPH08310498A JPH08310498A JP11976195A JP11976195A JPH08310498A JP H08310498 A JPH08310498 A JP H08310498A JP 11976195 A JP11976195 A JP 11976195A JP 11976195 A JP11976195 A JP 11976195A JP H08310498 A JPH08310498 A JP H08310498A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pylon
- nacelle
- main wing
- thrust
- hinge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造の推力偏向装置を提供する。
【構成】 主翼側パイロン、主翼下面に取り付けられ主
翼側パイロンを横方向に回動可能に保持する横方向偏向
用ヒンジ、主翼下面に取り付けられヨー制御用可動ヒン
ジを介して主翼側パイロンに接続され同主翼側パイロン
を横方向偏向用ヒンジの回りに回動させるヨー制御用駆
動装置、エンジンのナセルに固定されたナセル側パイロ
ン、主翼側パイロンに取り付けられナセル側パイロンを
縦方向に回動可能に保持する縦方向偏向用ヒンジ、及び
主翼側パイロンに取り付けられピッチ制御用可動ヒンジ
を介してナセル側パイロンに接続され同ナセル側パイロ
ンを縦方向偏向用ヒンジの回りに回動させるピッチ制御
用駆動装置を備えた。
翼側パイロンを横方向に回動可能に保持する横方向偏向
用ヒンジ、主翼下面に取り付けられヨー制御用可動ヒン
ジを介して主翼側パイロンに接続され同主翼側パイロン
を横方向偏向用ヒンジの回りに回動させるヨー制御用駆
動装置、エンジンのナセルに固定されたナセル側パイロ
ン、主翼側パイロンに取り付けられナセル側パイロンを
縦方向に回動可能に保持する縦方向偏向用ヒンジ、及び
主翼側パイロンに取り付けられピッチ制御用可動ヒンジ
を介してナセル側パイロンに接続され同ナセル側パイロ
ンを縦方向偏向用ヒンジの回りに回動させるピッチ制御
用駆動装置を備えた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機のポッド式エン
ジンに適用可能な推力偏向装置に関するものである。
ジンに適用可能な推力偏向装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図６は従来の推力偏向装置の斜視図であ
る。図において、４はナセル、１３はノズル、１２はノ
ズル後方に設けられている推力偏向板である。推力偏向
板はヒンジを介してノズル後部に取付けられている。本
装置において、推力偏向板がノズルからの排気噴出方向
に対して傾斜している時は、ノズルからの排気は同偏向
板に沿って方向を変えるので、推力が偏向する。
る。図において、４はナセル、１３はノズル、１２はノ
ズル後方に設けられている推力偏向板である。推力偏向
板はヒンジを介してノズル後部に取付けられている。本
装置において、推力偏向板がノズルからの排気噴出方向
に対して傾斜している時は、ノズルからの排気は同偏向
板に沿って方向を変えるので、推力が偏向する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の推力偏向装置に
おいては、推力偏向板がノズル後方に設置され、あるい
はノズルと一体となっているために機構が複雑であっ
た。本発明はポッド式エンジンに適用可能な簡単な構造
の推力偏向装置を提供しようとするものである。
おいては、推力偏向板がノズル後方に設置され、あるい
はノズルと一体となっているために機構が複雑であっ
た。本発明はポッド式エンジンに適用可能な簡単な構造
の推力偏向装置を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、左右の主翼の下面にそれぞれ設けら
れたポッド式エンジンの推力偏向装置において、主翼側
パイロン、上下方向の回動軸を有し主翼下面に取り付け
られ前記主翼側パイロンを主翼に対して横方向に回動可
能に保持する横方向偏向用ヒンジ、主翼下面に取り付け
られヨー制御用可動ヒンジを介して主翼側パイロンに接
続され同主翼側パイロンを主翼に対して保持すると共に
同主翼側パイロンを横方向偏向用ヒンジの回りに回動さ
せるヨー制御用駆動装置、ポッド式エンジンのナセルに
固定されたナセル側パイロン、横方向の回動軸を有し主
翼側パイロンに取り付けられ前記ナセル側パイロンを主
翼側パイロンに対して縦方向に回動可能に保持する縦方
向偏向用ヒンジ、及び主翼側パイロンに取り付けられピ
ッチ制御用可動ヒンジを介してナセル側パイロンに接続
され同ナセル側パイロンを主翼側パイロンに対して保持
すると共に同ナセル側パイロンを縦方向偏向用ヒンジの
回りに回動させるピッチ制御用駆動装置を備えたことを
特徴とするポッド式エンジンの推力偏向装置に関するも
のである。
したものであって、左右の主翼の下面にそれぞれ設けら
れたポッド式エンジンの推力偏向装置において、主翼側
パイロン、上下方向の回動軸を有し主翼下面に取り付け
られ前記主翼側パイロンを主翼に対して横方向に回動可
能に保持する横方向偏向用ヒンジ、主翼下面に取り付け
られヨー制御用可動ヒンジを介して主翼側パイロンに接
続され同主翼側パイロンを主翼に対して保持すると共に
同主翼側パイロンを横方向偏向用ヒンジの回りに回動さ
せるヨー制御用駆動装置、ポッド式エンジンのナセルに
固定されたナセル側パイロン、横方向の回動軸を有し主
翼側パイロンに取り付けられ前記ナセル側パイロンを主
翼側パイロンに対して縦方向に回動可能に保持する縦方
向偏向用ヒンジ、及び主翼側パイロンに取り付けられピ
ッチ制御用可動ヒンジを介してナセル側パイロンに接続
され同ナセル側パイロンを主翼側パイロンに対して保持
すると共に同ナセル側パイロンを縦方向偏向用ヒンジの
回りに回動させるピッチ制御用駆動装置を備えたことを
特徴とするポッド式エンジンの推力偏向装置に関するも
のである。
【０００５】
【作用】主翼側パイロンは主翼を基準としてヨー制御用
駆動装置によって横方向偏向用ヒンジの回りに回動す
る。ナセル側パイロンは主翼側パイロンを基準としてピ
ッチ制御用駆動装置によって縦方向偏向用ヒンジの回り
に回動する。これによって一つのエンジンはヨー方向と
ピッチ方向の回動が可能となる。これによって推力の偏
向が可能であり、航空機の姿勢を変えることができる。
駆動装置によって横方向偏向用ヒンジの回りに回動す
る。ナセル側パイロンは主翼側パイロンを基準としてピ
ッチ制御用駆動装置によって縦方向偏向用ヒンジの回り
に回動する。これによって一つのエンジンはヨー方向と
ピッチ方向の回動が可能となる。これによって推力の偏
向が可能であり、航空機の姿勢を変えることができる。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の一実施例に係る推力偏向装置
の側面図で、（ａ）〜（ｃ）の各種の縦方向の推力偏向
における状態を示している。図２は同実施例の平面図で
あり、鎖線によって横方向の推力偏向状態を示してい
る。
の側面図で、（ａ）〜（ｃ）の各種の縦方向の推力偏向
における状態を示している。図２は同実施例の平面図で
あり、鎖線によって横方向の推力偏向状態を示してい
る。
【０００７】図１において、１は主翼、２は主翼側パイ
ロン、３はナセル側パイロン、４はナセル、５は主翼側
パイロン２とナセル側パイロン３とを連結する縦方向偏
向用ヒンジ、６は主翼側パイロンに設けられているピッ
チ制御用スクリュジャッキ、７は同ジャッキに取付けら
れている可動ヒンジであり、同可動ヒンジ７は長穴を介
してナセル側パイロンと連結されている。
ロン、３はナセル側パイロン、４はナセル、５は主翼側
パイロン２とナセル側パイロン３とを連結する縦方向偏
向用ヒンジ、６は主翼側パイロンに設けられているピッ
チ制御用スクリュジャッキ、７は同ジャッキに取付けら
れている可動ヒンジであり、同可動ヒンジ７は長穴を介
してナセル側パイロンと連結されている。
【０００８】図２において、１は主翼、２は主翼側パイ
ロン、８は主翼１と主翼側パイロン２とを連結する横方
向偏向用ヒンジ、９は主翼に設けられているヨー制御用
スクリュジャッキ、１０は同ジャッキに取付けられてい
るヨー制御用可動ヒンジであり、同可動ヒンジ１０は長
穴を介して主翼側パイロン２と連結されている。
ロン、８は主翼１と主翼側パイロン２とを連結する横方
向偏向用ヒンジ、９は主翼に設けられているヨー制御用
スクリュジャッキ、１０は同ジャッキに取付けられてい
るヨー制御用可動ヒンジであり、同可動ヒンジ１０は長
穴を介して主翼側パイロン２と連結されている。
【０００９】本装置において、推力のピッチ方向制御を
行う場合は、ピッチ制御用スクリュジャッキ６を回転さ
せ、ピッチ制御用可動ヒンジ７を上下に動かすことによ
り、ナセル４が縦方向偏向用ヒンジ５を中心として回動
運動をし、排気方向が変わる。
行う場合は、ピッチ制御用スクリュジャッキ６を回転さ
せ、ピッチ制御用可動ヒンジ７を上下に動かすことによ
り、ナセル４が縦方向偏向用ヒンジ５を中心として回動
運動をし、排気方向が変わる。
【００１０】また、推力のヨー方向制御を行う場合は、
ヨー制御用スクリュジャッキ９を回転させ、ヨー制御用
可動ヒンジ１０を左右に動かすことにより、主翼側パイ
ロン２が横方向偏向用ヒンジ８を中心として回動運動を
し、それに伴いナセル４もナセル側パイロン３を介して
横方向に回動運動することにより排気方向が変わる。
ヨー制御用スクリュジャッキ９を回転させ、ヨー制御用
可動ヒンジ１０を左右に動かすことにより、主翼側パイ
ロン２が横方向偏向用ヒンジ８を中心として回動運動を
し、それに伴いナセル４もナセル側パイロン３を介して
横方向に回動運動することにより排気方向が変わる。
【００１１】図３〜図５は上記実施例の使用例を示す図
であり、図３はロール制御の状態における航空機の正面
図、図４はヨー制御の状態における航空機の平面図、図
５はピッチ制御の状態における航空機の二面図であり、
（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。
であり、図３はロール制御の状態における航空機の正面
図、図４はヨー制御の状態における航空機の平面図、図
５はピッチ制御の状態における航空機の二面図であり、
（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。
【００１２】ロール制御は図３のように左右のナセル４
を各々逆ピッチ方向に動かすことにより実施する。ヨー
制御は図４のように左右のナセル４を各々同位相でヨー
方向へ動かすことにより実施する。ピッチ制御は図５の
ように左右ナセル４を各々同じだけピッチ方向に動かす
ことにより実施する。また、これらの動かし方を組み合
わせることにより、強風時の横風着陸も可能となる。
を各々逆ピッチ方向に動かすことにより実施する。ヨー
制御は図４のように左右のナセル４を各々同位相でヨー
方向へ動かすことにより実施する。ピッチ制御は図５の
ように左右ナセル４を各々同じだけピッチ方向に動かす
ことにより実施する。また、これらの動かし方を組み合
わせることにより、強風時の横風着陸も可能となる。
【００１３】本実施例においては下記の効果が得られ
る。 （１）ロール，ピッチ，ヨーの制御が可能となる。 （２）横風時の着陸が可能となる。
る。 （１）ロール，ピッチ，ヨーの制御が可能となる。 （２）横風時の着陸が可能となる。
【００１４】
【発明の効果】本発明の推力偏向装置は、主翼を基準と
して主翼側パイロンをヨー方向に回動させ、主翼側パイ
ロンを基準としてナセル側パイロンをピッチ方向に回動
させるので、簡単な構成で推力の偏向を行うことができ
る。
して主翼側パイロンをヨー方向に回動させ、主翼側パイ
ロンを基準としてナセル側パイロンをピッチ方向に回動
させるので、簡単な構成で推力の偏向を行うことができ
る。
【図１】本発明の一実施例に係る推力偏向装置の側面図
であり、（ａ）〜（ｃ）は各種の縦方向偏向における状
態を示している。
であり、（ａ）〜（ｃ）は各種の縦方向偏向における状
態を示している。
【図２】同実施例の平面図である。
【図３】同実施例のロール制御状態における航空機の正
面図。
面図。
【図４】同実施例のヨー制御状態における航空機の平面
図。
図。
【図５】同実施例のピッチ制御状態における航空機の二
面図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。
面図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。
【図６】従来の推力偏向装置の斜視図。
１ 主翼 ２ 主翼側パイロン ３ ナセル側パイロン ４ ナセル ５ 縦方向偏向用ヒンジ ６ ピッチ制御用スクリュジャッキ ７ ピッチ制御用可動ヒンジ ８ 横方向偏向用ヒンジ ９ ヨー制御用スクリュジャッキ １０ ヨー制御用可動ヒンジ １１ 機体
Claims (1)
- 【請求項１】 左右の主翼の下面にそれぞれ設けられた
ポッド式エンジンの推力偏向装置において、主翼側パイ
ロン、上下方向の回動軸を有し主翼下面に取り付けられ
前記主翼側パイロンを主翼に対して横方向に回動可能に
保持する横方向偏向用ヒンジ、主翼下面に取り付けられ
ヨー制御用可動ヒンジを介して主翼側パイロンに接続さ
れ同主翼側パイロンを主翼に対して保持すると共に同主
翼側パイロンを横方向偏向用ヒンジの回りに回動させる
ヨー制御用駆動装置、ポッド式エンジンのナセルに固定
されたナセル側パイロン、横方向の回動軸を有し主翼側
パイロンに取り付けられ前記ナセル側パイロンを主翼側
パイロンに対して縦方向に回動可能に保持する縦方向偏
向用ヒンジ、及び主翼側パイロンに取り付けられピッチ
制御用可動ヒンジを介してナセル側パイロンに接続され
同ナセル側パイロンを主翼側パイロンに対して保持する
と共に同ナセル側パイロンを縦方向偏向用ヒンジの回り
に回動させるピッチ制御用駆動装置を備えたことを特徴
とするポッド式エンジンの推力偏向装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11976195A JPH08310498A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | ポッド式エンジンの推力偏向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11976195A JPH08310498A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | ポッド式エンジンの推力偏向装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08310498A true JPH08310498A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14769528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11976195A Withdrawn JPH08310498A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | ポッド式エンジンの推力偏向装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08310498A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016517821A (ja) * | 2013-05-03 | 2016-06-20 | エアロバイロメント, インコーポレイテッドAerovironment, Inc. | 垂直離着陸（ｖｔｏｌ）航空機 |
| JP2020097381A (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | 好包 生武 | 翼型胴体無翼航空機 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP11976195A patent/JPH08310498A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016517821A (ja) * | 2013-05-03 | 2016-06-20 | エアロバイロメント, インコーポレイテッドAerovironment, Inc. | 垂直離着陸（ｖｔｏｌ）航空機 |
| JP2019142501A (ja) * | 2013-05-03 | 2019-08-29 | エアロバイロメント, インコーポレイテッドAerovironment, Inc. | 垂直離着陸（ｖｔｏｌ）航空機 |
| JP2020097381A (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | 好包 生武 | 翼型胴体無翼航空機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |