JPH0985657A - ロボットの制御装置 - Google Patents

ロボットの制御装置

Info

Publication number
JPH0985657A
JPH0985657A JP23960795A JP23960795A JPH0985657A JP H0985657 A JPH0985657 A JP H0985657A JP 23960795 A JP23960795 A JP 23960795A JP 23960795 A JP23960795 A JP 23960795A JP H0985657 A JPH0985657 A JP H0985657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
speed
robot
robot arm
feed position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23960795A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohisa Kondo
元寿 今藤
Shigetaka Nagamatsu
茂隆 永松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP23960795A priority Critical patent/JPH0985657A/ja
Publication of JPH0985657A publication Critical patent/JPH0985657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送されるワークピースに対して固定設置さ
れたロボットを用いて作業を行う場合に、所定の位置に
おいて作業が行われ、ロボットアームの動作経路が一定
となるよう同期制御を行う。 【解決手段】 動作プログラム設定時のコンベア10の
搬送速度(基準搬送速度)と実際の搬送速度(実搬送速
度)に基づきロボットアーム14の移動速度を修正す
る。実搬送速度が遅い場合は、ロボットアーム14の初
期位置から作業開始位置までの移動速度も遅くすること
によって、作業開始位置およびここまでの経路が変化し
ないようにする。また、基準搬送速度、実搬送速度およ
び作業の所要時間に基づきポーズ時間を算出し、作業終
了した後、このポーズ時間の間、ロボットアーム14と
ワークピースがともに移動するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアなどの搬
送装置により搬送されるワークピースに同期追従して作
業を行うロボットを制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送装置によって移動されるワークピー
スに対し、所定の作業を行うロボットがあらゆる製造業
において使用されている。この搬送装置は、大別すると
ワークピースを常時移動させるものと、間欠的に移動さ
せるものとがある。間欠的に移動させる場合は、ロボッ
トは停止しているワークピースに対して作業を行えば良
く、この制御は比較的単純なものである。一方、ワーク
ピースが常時移動している場合、ロボットは移動中のワ
ークピースに対して作業を行う必要があり、ワークピー
スの移動を考慮する必要がある。
【0003】このような移動中のワークピースに対し作
業を行う装置が、特開平3−10724号公報に記載さ
れている。この装置は、ワークピースを搬送する搬送装
置と同期した第2の搬送装置によってロボットを移動さ
せ、ワークピースとロボットの相対位置を一定に保ち作
業を行う装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に示された装
置においては、ロボット用の搬送装置を別途設ける必要
があるという問題があった。また、ワークピースが比較
的大型のもので、その全体が作業対象であるばあい、ワ
ークピースの全体を作業範囲とするロボットが必要にな
り、ロボットが大きくなるという問題もあった。
【0005】本発明は前述の問題点を解決するためにな
されたものであり、小型のロボットを用いても、大型の
ワークピースの全体に対して作業を可能とし、かつワー
クピースの移動に対する同期を確実に制御可能なロボッ
トの制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明にかかる第1のロボットの制御装置は、搬
送装置によって移動するワークピースに対して、所定の
作業を行うロボットの動作を制御するロボットの制御装
置であって、前記搬送装置の基準となる搬送速度を記憶
する基準搬送速度保存部と、前記基準となる搬送速度に
対応したロボットアームの基準となる移動速度を記憶す
る基準移動速度保存部と、前記搬送装置の実際の搬送速
度を検出する実搬送速度検出部と、前記基準移動速度
を、前記実搬送速度と前記基準搬送速度に基づき修正し
て、ロボットアームの移動速度指令値を算出する移動速
度演算部と、を有している。
【0007】搬送速度が変化した場合、これに応じてロ
ボットアームの移動速度を変化させないと、ワークピー
ス上の所定の位置にロボットアームが到達するに要する
時間が変化する。ワークピースの作業位置にロボットア
ームが到達するのに初期の設定より時間がかかってしま
うと、作業に要する時間は予め定まっているので、最悪
の場合、作業中に作業位置がロボットアームの可動範囲
から外れてしまう場合も考えられる。本発明によれば、
搬送速度に応じてロボットアームの移動速度を変更する
ことができ、搬送速度が変化しても、常に所定の位置か
ら作業を開始することができる。
【0008】また、本発明にかかるロボットの第2の制
御装置は、前記第1のロボットの制御装置であって、さ
らに、ロボットの行う個々の作業の所要時間を保存する
作業時間保存部と、前記基準搬送速度、前記実際の搬送
速度および前記作業の所要時間に基づきロボットが所定
の作業を終了した後、ロボットアームが搬送されるワー
クピースと共に移動する時間であるポーズ時間を算出す
るポーズ時間演算部と、を有している。
【0009】作業に要する時間は、前述のように固定さ
れているので、搬送速度が変化すると、作業が終了した
時のロボットアームの位置が変化する。このように変化
する作業終了位置から、ロボットアームをたとえばその
初期位置まで復帰させる場合、その復帰経路も変化す
る。したがって、この復帰経路の各々がワークピースや
他の設備と干渉しないことが必要となる。本発明におい
ては、作業終了後に、ロボットアームがワークピースと
共に移動する時間を搬送速度に応じて設定して、その
後、ロボットアームが次の作業位置または初期位置に移
動するようにしており、また前述の第1の装置によって
作業の開始位置が変化しないようにしているので、前記
移動時の経路が一定となる。
【0010】また、本発明にかかる第3のロボットの制
御装置は、前記第1のロボットの制御装置に、さらに、
ロボットの行う個々の作業が開始された搬送装置の送り
位置を記憶する作業開始送り位置保存部と、ロボットの
行う個々の作業の所要時間を保存する作業時間保存部
と、前記作業時間と前記基準搬送速度と前記作業開始送
り位置とに基づき作業終了時の送り位置を算出する作業
終了送り位置演算部と、前記搬送装置の送り位置を検出
する送り位置検出部と、前記作業終了送り位置と前記送
り位置が一致した時にロボットの次の動作の開始を許可
する次動作許可部と、を有している。
【0011】前述のように、作業終了後の移動経路を一
定とするために、本発明においては、作業が開始された
ときの搬送装置の送り位置を記憶し、基準となる搬送速
度で搬送中に、所定の作業を行った時に作業が終了する
送り位置を算出し、実際の送り位置がこの作業終了の送
り位置に一致したときに、ロボットアームを初期位置
に、または次の作業の位置に移動させる許可を行ってい
る。ここで搬送装置の送り位置とは、搬送装置のワーク
ピースとともに移動する部材、たとえばコンベアのベル
トに固定された基準点が、搬送路上のどの位置にあるか
を示すものである。したがって、この基準点の移動とワ
ークピースの移動とは同期する。本発明において、前述
の第1の装置によって作業の開始位置が変化しないよう
にしているので、前記移動時の経路が一定となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるロボットの
制御装置の実施の形態を、図面に従って説明する。
【0013】発明の第1の実施の形態 図1には、本発明にかかる第1の実施の形態が示されて
いる。ワークピースを搬送する装置であるコンベア10
の近傍に、搬送されるワークピースに対し所定の作業を
行うロボット12が設置されている。ロボット12は、
先端が搬送されるワークピースの所定の位置に移動する
ロボットアーム14を有している。
【0014】このロボットアーム14の動きを制御する
のがロボットアーム制御部16である。所定の作業に対
応したロボットアーム14の動作は、その動作の作業位
置とともに動作プログラム保存部18に記憶されてい
る。この動作プログラムは、基準となる条件、すなわち
搬送装置の搬送速度が所定の値(基準搬送速度)の時に
基づき設定されている。この基準搬送速度は、基準搬送
速度保存部20に記憶されている。また、同様に前記の
基準搬送速度における個々の動作のロボットアーム14
の移動速度(基準移動速度)が、基準移動速度保存部2
2に記憶され、個々の作業に要する作業時間が作業時間
保存部24に記憶されている。
【0015】動作プログラム解読部26は前記の動作プ
ログラムを解読し、この解読したデータが前記のロボッ
トアーム制御部16に送出される。また、コンベア10
上の所定の位置には基準点Gが設けられており、ワーク
ピースの各点はこの基準点Gに対する相対座標として記
憶されている。したがって、この基準点Gの位置が分か
れば、搬送中のワークピースの各点の位置が特定でき
る。この基準点Gの位置を検出するのがコンベア位置検
出部28である。この基準点Gの位置がコンベア位置と
してロボットアーム制御部16に送出され、ロボットア
ーム14の先端が、搬送されるワークピースの作業対象
となっている位置に正確に位置決めされる。もちろん、
コンベア10の搬送速度が前述の基準搬送速度で常に一
定ならば、ロボット12に対するワークピースの位置も
毎回変わらないので、ロボットが設置された床に固定さ
れた座標系(固定座標系)に対しロボットの制御を行う
こともできる。しかし、通常コンベア10の搬送速度は
それほど精密には制御されておらず、また生産計画によ
って搬送速度を変更する場合もあるので、ワークピース
の位置を常に把握して制御がなされるよう構成されてい
る。これによって、ロボットアーム14はワークピース
の作業対象位置に正確に移動し、この位置で所定の作業
を行うことができる。
【0016】上記の構成によって、ロボットアームはワ
ークピースの作業対象位置に正確に移動することが可能
である。言い換えれば、搬送装置と共に移動する座標系
(ワークピース座標系)に関してロボットアーム先端を
確実に位置決めすることができる。しかしながら、ロボ
ット12が設置された床に固定された座標系(固定座標
系)に対して、所定の作業が常に一定の位置で行われる
とは限らない。
【0017】これについて、図2を用いて説明する。コ
ンベア10上を搬送されるワークピースWに対し、ロボ
ットアーム14は、初期位置Oから作業開始位置Aへ移
動し、ワークピースWの移動と共に動いて、作業終了位
置Bまで移動し、そして初期位置Oに復帰する。ワーク
ピースWが固定座標P0 に到達したことが検出される
と、ロボットアーム14は、ワークピース座標系の作業
開始点p1 に向けて移動を開始する。このとき、コンベ
ア10が前述の基準搬送速度で移動していれば、プログ
ラムの設定どおりの固定座標P10にワークピースWが達
している。そして、ワークピース座標系において、作業
開始点p1 から作業終了点p2 に移動する。もちろん、
作業内容によって開始点p1 と終了点p2 が一致する場
合もあり、本実施形態においては、この場合について説
明する。基準搬送速度のときに、この所定の作業の間に
ワークピースWが移動する距離(搬送量)はL0 であ
り、作業が終了したときにロボットアーム14は固定座
標P20に位置する。作業開始点p1 と終了点p2 が一致
する場合、図示するように座標P10と座標P20の距離が
搬送量L0 と一致する。作業開始点p1 と終了点p2
一致しない場合は、搬送量L0 にこの2点(p1
2 )間の距離だけ補正した値が座標P10と座標P20
距離となる。作業終了後、ロボットアーム14は初期位
置Oに復帰する。
【0018】以上は、コンベア10の搬送速度が、動作
プログラムを作成したときに設定条件とした基準搬送速
度であった場合であるが、実際の搬送速度がこの基準搬
送速度からずれると、作業開始の固定座標がずれる場合
がある。たとえば、コンベア10が基準搬送速度より速
い速度で運転されている場合、ワークピースWが座標P
0 に達してから動きだしたロボットハンド14がワーク
ピース座標p1 まで達する間のワークピースWの移動量
は基準より大きくなる。たとえば、図中の固定座標P11
で、ロボットアーム14が作業開始点p1 に達する。ま
た、作業中のワークピースWの移動距離L1 も、作業終
了時の座標P21も基準からずれる。逆に、搬送速度が基
準搬送速度より遅い場合、ロボットアーム14が作業開
始点p1に達したときの固定座標は座標P12となってず
れが生じ、移動距離L2 も、作業終了時の座標P22も基
準からずれる。
【0019】このように各座標がずれると、その位置が
ロボットアーム14の可動範囲の外となってしまう可能
性がある。言い換えれば、ロボットアーム14の可動範
囲を、このずれを考慮して大きめにとらなければならな
い。すなわち、基準搬送速度で常に搬送されているのな
らば、可動範囲は座標P10,P20の間でよいが、搬送速
度のずれを考慮すると、座標P12,P21なども可動範囲
に含まれるようにしなければならない。さらに、作業開
始時の固定座標P10が、座標P11,P12などに変化する
と、初期位置Oから作業開始位置Aまでのロボットアー
ム14の軌跡が変化する。この変化した軌跡上に、他の
設備や、ワークピースWが存在していると、ロボットア
ーム14がこれに接触する事態となる。また、作業終了
位置Bから初期位置Oに復帰する場合でも同様であり、
さらには、作業終了位置Bから直接次の作業の開始位置
に移動する場合でも同様のことが起こり得る。
【0020】そこで、本実施形態においては、作業開始
および終了時の固定座標値を一定とするために以下の構
成を有している。図1に示すように、コンベア10の実
際の搬送速度を検出する実搬送速度検出部30が設けら
れている。この搬送速度の検出は、コンベア10から直
接検出することも可能であるが、コンベア位置検出部2
8の検出値より求めることも可能である。そして、検出
された実搬送速度と、基準搬送速度保存部20および基
準移動速度保存部22に記憶された基準搬送速度および
基準移動速度に基づき移動速度演算部32でロボットア
ーム14の移動速度の補正を行う。すなわち、
【数1】 に基づきロボットアーム14の移動速度を算出し、この
新たに算出された移動速度基づきロボットアーム制御部
16が制御を行う。これによって、実搬送速度が速い場
合は移動速度も速くなり、実搬送速度が遅い場合は移動
速度も遅くなる。そして、このときの作業開始の固定座
標P13が基準搬送速度の場合の固定座標P10と一致す
る。
【0021】さらに、作業終了後ロボットアーム14が
復帰動作を開始する点を前記の座標P20と一致させるた
めに、本実施形態においてはポーズ時間演算部34が備
えられている。ポーズ時間演算部34では、作業時間保
存部24に記憶された作業時間と、基準搬送速度保存部
20に記憶された基準搬送速度と、実搬送速度検出部3
0により検出された実搬送速度に基づき、作業終了後ワ
ークピースWと共に移動する期間であるポーズ時間の算
出を行う。すなわち、
【数2】 により、ポーズ時間の算出を行う。図2においては、固
定座標P13にて作業が開始され、ワークピースWが距離
3 搬送され、座標P23において作業終了後、算出され
たポーズ時間の間ロボットアーム14はワークピース座
標p2 に固定される。このポーズ時間の間ワークピース
Wは距離LP だけ動き、固定座標P33に達する。作業中
およびポーズ時間の搬送速度が変化しなければ座標P33
は座標P20に一致し、したがってロボットアーム14の
復帰経路は所定の経路となる。
【0022】なお、本実施形態においては、ポーズ時間
が負とならないように、基準搬送速度は、考えられる搬
送速度の最大値を採ることが望ましい。
【0023】図3および図4には、上述した一連の動作
の流れがまとめて示されている。動作プログラム解読部
26においては、動作プログラム、作業ポイント、移動
速度、基準搬送速度が読み込まれる。次に、作業点p1
への移動指令をロボットアーム部へ出力する。さらに、
移動速度演算部32へ基準移動速度と基準搬送速度を出
力する。移動速度演算部32はこれらのデータと、実搬
送速度検出部30により検出された実搬送速度に基づ
き、移動速度の算出を行う。この移動速度はロボットア
ーム制御部16に出力され、ここではこのデータと前記
の作業点p1 への移動指令に基づきロボットアームの制
御が行われる。
【0024】ロボットアームが作業点p1 に到達する
と、動作プログラム解読部26は次の命令を読み込み、
作業点p1 への追従指令をロボットアーム制御部16に
出力する。また、作業時間保存部24から作業時間を読
み込み、これと基準搬送速度をポーズ時間演算部に出力
する。ロボットアーム制御部16においては、ロボット
アームが作業点p1 に追従するように制御が行われる。
一方、ポーズ時間演算部34においては、作業時間、基
準搬送速度および実搬送速度検出部30により検出され
た実搬送速度に基づき、ポーズ時間の算出を行う。この
ポーズ時間はロボットアーム制御部16に出力され、こ
こではこの時間だけ作業点p1 に追従する制御を継続す
る。ポーズ時間が経過したら次の動作命令が読み込まれ
る。
【0025】発明の第2の実施の形態 図5には、本発明にかかる第2の実施の形態の構成が記
載されている。第2の実施形態の構成のうち、図1に示
す第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号
を付し、その説明を省略する。本実施形態は、第1の実
施形態のポーズ時間演算部34に替えて、動作解除部3
6が設けられている。この動作解除部36には、作業開
始位置保存部38、作業終了位置演算部40および次動
作許可部42が含まれている。
【0026】本実施形態における作業開始位置Aまでの
ロボットアーム14の移動は、第1の実施形態と全く同
様である。図2を参照して説明すると、作業開始位置A
までロボットアーム14が移動し、ワークピース座標p
1 に位置決めされると、このときのコンベアの基準点G
の位置を示す固定座標PG が作業開始コンベア位置PG1
として作業開始位置保存部38に記憶される。次に、作
業終了位置演算部40にて、作業時間保存部24に記憶
されている作業時間と、基準搬送速度保存部20に記憶
される基準搬送速度とに基づき作業中にワークピースW
が搬送される距離L4 が算出され、さらにこれと前記作
業開始コンベア位置PG1から作業終了時点でのコンベア
基準点Gの座標PG を作業終了コンベア位置PG2と算出
する。前記の距離L4 は距離L0 と一致する。そして、
次動作許可部42は、コンベア基準点Gが前記の作業終
了コンベア位置PG2に達したかを監視し、達したときに
動作プログラム解読部26に次の動作のプログラムの読
み込みを許可する。したがって、作業が終了しても、基
準点Gが座標PG2に到達するまで、ロボットアーム14
が作業点p1 を追従するように制御がなされる。
【0027】この場合には、作業中にコンベアの速度が
変化しても、ロボットアーム14が初期位置Oに復帰す
る動作を開始する座標に変化がなく、常に、一定の経路
によって復帰動作が行われる。
【0028】なお、本実施形態においても、作業が終了
する以前に作業終了コンベア位置PG2にコンベア位置P
G が達しないように、基準搬送速度は、考えられる搬送
速度の最大値を採ることが望ましい。
【0029】図6には、上述した一連の動作の流れがま
とめて示されており、前述の図3に続く各装置の動作が
示されている。ロボットアームが作業点p1 に到達する
と、動作プログラム解読部26は次の命令を読み込み、
作業点p1 への追従指令をロボットアーム制御部16に
出力する。また、作業時間保存部24から作業時間を読
み込み、これと基準搬送速度を動作解除部36に出力す
る。ロボットアーム制御部16においては、ロボットア
ームが作業点p1 に追従するように制御が行われる。一
方、動作解除部36においては、ロボットアーム14が
作業開始点p1に達した時点でのコンベア基準点Gの位
置PG が作業開始位置PG1として記憶される。さらに、
作業時間、基準搬送速度より、基準搬送速度で搬送して
いるときに作業時間の間にコンベアがどれだけ移動する
か、すなわちコンベアの移動距離L4 を算出する。そし
て、作業開始位置PG1から移動距離L4 だけ離れた位置
を作業終了位置PG2として、この位置にコンベア位置P
G が到達するまで次の命令の読み込みが禁止される。作
業終了位置PG2にコンベア位置PG が到達すると、動作
解除部36より次動作の命令の読み込みが許可される。
【0030】以上のように本実施形態においては、作業
点への位置決め動作に関しては前述の第1の実施形態と
同様の動作であり、同様の効果を得ることができる。ま
た、作業点から復帰する動作に関しては、作業中にコン
ベアの搬送速度が変化しても作業終了点は変化しないの
で、復帰動作時のロボットアーム14の経路は常に一定
となる。
【0031】また、以上の各実施の形態によれば、経路
がずれたときの余裕をとる必要がないので、周辺設備を
より接近させて配置することができ、小さなスペースで
設備を設置することができる。
【0032】さらに、搬送速度を生産計画に応じて変更
しても、動作プログラムに何ら影響を及ぼすことはな
く、搬送速度ごとに動作プログラムなどを準備する必要
がない。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ワークピ
ースとロボットが相対的に移動しても同期制御を行うこ
とができる。さらに、実際の搬送速度が、動作プログラ
ムを設定したときのコンベアの搬送速度(基準搬送速
度)からずれた場合でも、ロボットアームがワークピー
ス上の作業開始点に達する位置が変化せず、作業が終了
してロボットアームが初期位置または次作業位置へ移動
を開始する位置も変化しない。したがって、ロボットア
ームの可動範囲に余裕を持たせる必要がない。
【0034】また、作業開始位置や次作業位置などへの
移動開始位置が変化しないので、ロボットアームの経路
も変化しない。よって、ロボットアームが移動動作にお
いてワークピースや他の設備と干渉しないことを動作プ
ログラムを設定した条件でのみ考慮すれば良く、経路が
ずれたときの余裕をとる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるロボットの制御装置の第1の
実施形態の構成図である。
【図2】 実施形態の動作の説明図である。
【図3】 第1の実施形態の動作フローの説明図であ
る。
【図4】 第1の実施形態の動作フローの説明図であ
る。
【図5】 第2の実施形態の構成図である。
【図6】 第1の実施形態の動作フローの説明図であ
る。
【符号の説明】
10 コンベア、12 ロボット、14 ロボットアー
ム、16 ロボットアーム制御部、18 動作プログラ
ム保存部、20 基準搬送速度保存部、22基準移動速
度保存部、24 作業時間保存部、26 動作プログラ
ム解読部、28 コンベア位置検出部、30 実搬送速
度検出部、32 移動速度演算部、34 ポーズ時間演
算部、36 動作解除部、38 作業開始位置保存部、
40作業終了位置演算部、42 次動作許可部、P 固
定された座標系における座標値、p 搬送されるワーク
ピース上の座標系における座標値。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送装置によって移動するワークピース
    に対して、所定の作業を行うロボットの動作を制御する
    ロボットの制御装置であって、 前記搬送装置の基準となる搬送速度を記憶する基準搬送
    速度保存部と、 前記基準となる搬送速度に対応したロボットアームの基
    準となる移動速度を記憶する基準移動速度保存部と、 前記搬送装置の実際の搬送速度を検出する実搬送速度検
    出部と、 前記基準移動速度を、前記実搬送速度と前記基準搬送速
    度に基づき修正して、ロボットアームの移動速度指令値
    を算出する移動速度演算部と、を有するロボットの制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロボットの制御装置で
    あって、さらに、 ロボットの行う個々の作業の所要時間を保存する作業時
    間保存部と、 前記基準搬送速度、前記実際の搬送速度および前記作業
    の所要時間に基づきロボットが所定の作業を終了した
    後、ロボットアームが搬送されるワークピースと共に移
    動する時間であるポーズ時間を算出するポーズ時間演算
    部と、を有するロボットの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のロボットの制御装置で
    あって、さらに、 ロボットの行う個々の作業が開始された搬送装置の送り
    位置を記憶する作業開始送り位置保存部と、 ロボットの行う個々の作業の所要時間を保存する作業時
    間保存部と、 前記作業時間と前記基準搬送速度と前記作業開始送り位
    置とに基づき作業終了時の送り位置を算出する作業終了
    送り位置演算部と、 前記搬送装置の送り位置を検出する送り位置検出部と、 前記作業終了送り位置と前記送り位置が一致した時にロ
    ボットの次の動作の開始を許可する次動作許可部と、を
    有するロボットの制御装置。
JP23960795A 1995-09-19 1995-09-19 ロボットの制御装置 Pending JPH0985657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23960795A JPH0985657A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 ロボットの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23960795A JPH0985657A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 ロボットの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0985657A true JPH0985657A (ja) 1997-03-31

Family

ID=17047268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23960795A Pending JPH0985657A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 ロボットの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0985657A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004130444A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Fanuc Ltd 同期制御装置
JP2010017850A (ja) * 2009-10-30 2010-01-28 Bando Kiko Co Ltd ガラス板を隅取りする方法及びその装置
JP2019048349A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社安川電機 ロボットシステム、ロボット制御装置および被加工物の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004130444A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Fanuc Ltd 同期制御装置
JP2010017850A (ja) * 2009-10-30 2010-01-28 Bando Kiko Co Ltd ガラス板を隅取りする方法及びその装置
JP2019048349A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社安川電機 ロボットシステム、ロボット制御装置および被加工物の製造方法
US10864628B2 (en) 2017-09-08 2020-12-15 Kabushiki Kaisha Yashawa Denki Robot system, robot controller, and method for producing to-be-worked material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4382003B2 (ja) ロボット制御装置およびロボット制御方法
JP2007030087A (ja) 物流トラッキング装置
JP4087841B2 (ja) ロボット制御装置
JP6581049B2 (ja) ロボットシステム
KR101745064B1 (ko) 산업용 로봇을 제어하는 제어 시스템, 제어 장치, 용접물 제조 방법 및 기록 매체에 기록된 프로그램
CA1184273A (en) Robot control apparatus
US20110301758A1 (en) Method of controlling robot arm
JPH0863214A (ja) ビジュアルトラッキング方法
JP2011167831A (ja) 加工システム及び加工方法
CN109789556B (zh) 机器人系统及其运转方法
JPH11212621A (ja) ロボットの制御方法及びその装置
CN109465817A (zh) 机器人系统、机器人控制装置和被加工物的制造方法
JP5446887B2 (ja) 制御装置、ロボット、ロボットシステム及びロボットの追従方法
JP4303411B2 (ja) トラッキング方法、及びトラッキングシステム
US11278997B2 (en) Machine system performing workpiece transport control
JPH0985657A (ja) ロボットの制御装置
EP2159657B1 (en) Method and control system for synchronisation of robot and conveyor
TWI592775B (zh) 機器設備端效器於生產作業系統的軌跡規劃與控制方法
JPS60175112A (ja) 産業用ロボツトによるコンベア上の作業方法
JP2000296487A (ja) ロボット装置
JP5353718B2 (ja) 制御装置、ロボット、ロボットシステム及びロボットの追従制御方法
JP4682907B2 (ja) モータ制御装置
CN111699078A (zh) 机器人的运行
WO2022259387A1 (ja) 生産システム
JP4281872B2 (ja) ロボット制御装置