JPH0984746A - 磁気共鳴観測システム - Google Patents

磁気共鳴観測システム

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JPH0984746A
JPH0984746A JP7254269A JP25426995A JPH0984746A JP H0984746 A JPH0984746 A JP H0984746A JP 7254269 A JP7254269 A JP 7254269A JP 25426995 A JP25426995 A JP 25426995A JP H0984746 A JPH0984746 A JP H0984746A
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JP
Japan
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image
magnetic resonance
endoscope
observation
observation system
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Withdrawn
Application number
JP7254269A
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English (en)
Inventor
Koji Shimomura
浩二 下村
Shirou Bitou
士郎 備藤
Koji Fujio
浩司 藤尾
Yasushi Takahashi
裕史 高橋
Ryoji Masubuchi
良司 増渕
Katsuya Suzuki
克哉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用している内視鏡や手技に応じた最適なMR
像を構成して表示することができる磁気共鳴観測システ
ムの提供を目的としている。 【解決手段】本発明の磁気共鳴観測システム1は、体内
において観察と処置の少なくとも一方を行なう内視鏡装
置9と、体内の核磁気共鳴信号を受信して体内の核磁気
共鳴像を得る磁気共鳴観測装置6と、内視鏡装置9の観
察状態と処置状態の少なくとも一方に関する情報を検出
する情報検出手段11と、情報検出手段11によって検
出された情報に基づいて、磁気共鳴観測装置6によって
得た核磁気共鳴像を処理する処理手段8,10と、前記
処理手段によって処理された画像を表示する表示装置1
2とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に挿入されて
観察・処置・手術を行なう内視鏡と、体内の磁気共鳴信
号を受信して患者の体内の磁気共鳴像(MR像)を得る
磁気共鳴観測装置とから成る磁気共鳴観測システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】食道、大腸、胃などの体内に挿入されて
観察や処置を行なったり、腹腔や胸腔などに経皮的に挿
入されて外科手術を行なったりする内視鏡が広く用いら
れている。これによって、低侵襲に観察・処置・外科手
術が行なわれるようになった。一方、核磁気共鳴(以
下、MRという。)現象を利用した非侵襲な人体の診断
方法が発展してきた。例えば、前記MR現象を利用した
MRイメージング(以下、MRIという。)装置では、
人体を静磁場中に置き、所定の周波数の高周波磁場を与
えて人体内のスピンを持つ核を励起し、この励起した核
が元に戻る間に生じた所定の周波数のMR信号を検出し
てコンピューターで処理することにより、人体の断層像
を得ている。
【0003】また、本出願人による特開平6−3041
52号公報や特開平6−319718号公報では、内視
鏡にMR信号受信用コイルを設け、良好なMR像を得る
ことができる装置が提案されている。さらに、リアルタ
イムにMR観察が行えるとともに、従来は円筒状であっ
た静磁場を発生させるためのガントリーを2分割したM
RI装置も開発されている。この装置では、分割された
ガントリー間から患者の処置を行なうことができるた
め、MR像を観察しながら外科手術あるいは内視鏡下外
科手術を行なうことができる。
【0004】以上のように、MRI装置は、脳や鼻腔あ
るいは関節等の肉眼や内視鏡では見にくい部分の処置を
より安全に行なうことができ、また、温度の変化もとら
えて画像表示できるので、加温や焼灼等の処置において
も有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなMRI装
置を用いた診断下で内視鏡下外科手術を行なう場合、手
術において最も参考になるMR像を得てこれを表示する
ことが重要である。刻々と変化する内視鏡の観察視野に
適合したMR断層像を得ることができれば、MRI装置
の利点を生かして内視鏡下外科手術を有効に行うことが
できる。
【0006】したがって、本発明の目的は、使用してい
る内視鏡や手技に応じた最適なMR像を構成して表示す
ることができる磁気共鳴観測システムを提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の磁気共鳴観測システムは、体内において観
察と処置の少なくとも一方を行なう内視鏡装置と、体内
の核磁気共鳴信号を受信して体内の核磁気共鳴像を得る
磁気共鳴観測装置と、前記内視鏡装置の観察状態と処置
状態の少なくとも一方に関する情報を検出する情報検出
手段と、前記情報検出手段によって検出された情報に基
づいて、磁気共鳴観測装置によって得た核磁気共鳴像を
処理する処理手段と、前記処理手段によって処理された
画像を表示する表示装置とを具備している。
【0008】したがって、上記構成によれば、内視鏡装
置の観察状態と処置状態とに関する情報に基づいて、処
理手段が磁気共鳴観測装置によって得た核磁気共鳴像を
処理するため、使用している内視鏡や手技に応じた最適
な核磁気共鳴像を構成して表示することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施例について説明する。図1ないし図8は本発明
の第1の実施形態を示すものである。
【0010】図1に示すように、本実施形態の磁気共鳴
観測システム1は、人体7の磁気共鳴観測を行ってこれ
に伴うMR信号を得るMR撮影手段6と、内視鏡によっ
て人体7の内視鏡観察および処置を行なう内視鏡システ
ム9と、内視鏡システム9の各種の情報を得る内視鏡シ
ステム情報検出手段11と、MR撮影手段6からのMR
データと内視鏡システム情報検出手段11からの内視鏡
データとに基づいてMR像を作成するデータ処理手段8
と、データ処理手段8からのMR像データと内視鏡シス
テム情報検出手段11からの内視鏡データと内視鏡シス
テム9からの内視鏡像とに基づいて表示画像を作成する
画像処理手段10と、画像処理手段10で処理・作成さ
れた画像を表示する表示装置12とから構成されてい
る。
【0011】各部についてさらに詳しく説明すると、ま
ず、内視鏡システム9は、内視鏡、処置具、光源装置、
TVシステムなどによって構成されている。また、内視
鏡システム情報検出手段11は、内視鏡システム9の各
種の情報、例えば、内視鏡の位置、視野方向、画角、表
示装置12上の観察範囲、ズーム比、観察像の歪み率、
色調、処置具の位置等のデータを検出する。
【0012】一方、データ処理手段8は、要求するMR
像のモードが指示されており、内視鏡システム情報検出
手段11からのデータに基づいてモードに応じたMR像
を作成する。例えば、このモードは、内視鏡や処置具を
基準とした断面の指定や、内視鏡の観察範囲に合わせた
MR像の観察範囲指定などである。
【0013】データ処理手段8で作成されたMR像デー
タを受ける画像処理手段10は、このMR像と内視鏡シ
ステム9からの内視鏡像とを処理し、内視鏡システム情
報検出手段11からの内視鏡データに基づいて、表示装
置12における表示形態を決定する。すなわち、表示装
置12上の画面の配置、色調の調整、輝度の調整、画像
の形状の補正などがここで行なわれる。これらの調整や
補正を内視鏡データを参照しながら行なうのは、使用す
る内視鏡システム9の固有の特性や、その時の使用状況
に応じた最適な画像表示を行なうためである。
【0014】したがって、上記構成では、例えば、予め
表示装置12に表示したいモードを設定しておくことに
より、内視鏡の使用状態が変化してもそのモードデータ
が内視鏡システム情報検出手段11により検出されてデ
ータ処理手段8および画像処理手段10に逐次送られ、
これに対応した画像が表示装置12に表示される。例え
ば、内視鏡を物体に近づけたり遠ざけたりすれば、表示
される物体の大きさや歪みもこれに合わせて変化する
が、MR像もこれに同期して同様に変化する。
【0015】なお、図1に示した各手段や装置は、一体
のユニットとして構成されていても、また、別体として
システム化されたものであって良い。
【0016】MR撮影手段6の具体例としてのMRI装
置6aが図2に示されている。このMRI装置6aは、
ドーナツ状の2つのガントリー2,2と、これらのガン
トリー2,2内を貫通するように配置されたベッド3と
を備えている。ガントリー2,2間の上方にはTVカメ
ラ4が設置されている。ガントリー2の側面にはモニタ
5が取り付けられている。このようなMRI装置6aに
よれば、術者はガントリー2,2間からベッド3上の患
者の処置を行なうことができる。
【0017】内視鏡システム9を構成する内視鏡の一例
が図3および図4に示されている。図3は視野方向0゜
の直視型内視鏡12´を、また、図4は視野方向が内視
鏡軸40に対して角度θだけ傾いた斜視型内視鏡12´
aをそれぞれ示している。両者12´,12´aとも視
野方向が異なる以外その構成は同一である。
【0018】図3および図4に示すように、内視鏡12
´,12´aの後端には撮像素子が内蔵されたTVカメ
ラヘッド13が接続されている。図5に示すように、内
視鏡12´,12´aとTVカメラヘッド13との接続
部には、内視鏡システム情報検出手段11を構成する電
気接点14が設けられている。
【0019】内視鏡12´,12´aには予め視野方向
の角度(θ)、画角(θ1 )、有効長(L)、観察画像
の周辺部の歪み具合を表す歪み率、観察像の大きさ(例
えば−1ディオプタにおける大きさ)等のデータが記録
されている。これらのデータは、内視鏡12´,12´
aとTVカメラヘッド13との接続に伴う電気接点14
のON/OFF状態によってTVカメラヘッド13を通
じて読み取ることができる。したがって、内視鏡データ
およびTVカメラヘッド13自体のデータをデータ処理
手段8と画像処理手段10とに送信するデータケーブル
15がTVカメラヘッド13から延びている。なお、T
Vカメラヘッド13にはズーム機構が設けられており、
そのズーム比もデータケーブル15を通じて送信され
る。
【0020】また、TVカメラヘッド13の外周面には
マーカーが設けられている。このマーカーは、発光部
材、例えば複数のLED16…である。LED16…
は、前述したガントリー2,2の上方に設置されたTV
カメラ4によって観察され、このTVカメラ4とともに
内視鏡12´,12´aの位置データを検出する内視鏡
システム情報検出手段11を構成する。
【0021】次に、MR撮影手段6としてMRI装置6
aを備え、内視鏡システム9中に内視鏡12´,12´
aを含んで成る図1の磁気共鳴観測システム1の作用に
ついて説明する。
【0022】まず、内視鏡12´,12´aで観察して
いる範囲におけるMR像を表示するには、MR像の断面
を指定する必要がある。そのためには、内視鏡12´の
視野方向を基準として、断面を指定してやるのが都合が
よい。これは、図3に示すように、視野方向が0゜の直
視型内視鏡12´の場合には、視野方向と内視鏡12´
の軸方向とが同一であるため、軸を基準として断面を指
定してもよいが、図4に示すように軸40の方向と視野
方向とが異なる斜視型内視鏡12´aの場合には、軸4
0を基準として断面を指定すると、内視鏡12´aの視
野範囲に一致する断面を取ることができないからであ
る。
【0023】内視鏡12´,12´aの視野方向を基準
として断面を指定する場合、内視鏡12´,12´aの
先端がどの位置にあり、視野方向が空間的にどの方向に
向いているかを検出する必要がある。そこで、本実施形
態では、TVカメラヘッド13のLED16をTVカメ
ラ4で観察することにより、LED16の間隔と向きと
を演算処理して、内視鏡12´,12´aの空間におけ
る位置と向きとを検知する。このように、LED16を
TVカメラ4で観察すれば、内視鏡12´,12´aの
有効長Lと視野角θは内視鏡12´,12´aとTVカ
メラヘッド13との接続によって既に検出されているた
め、内視鏡12´,12´aの先端位置が明確になり、
内視鏡12´,12´aの視野方向の向きを3次元的に
知ることができる。
【0024】また、臓器Xの3次元的データは,MRI
装置6aからMRデータとして入手され、これによっ
て、内視鏡12´,12´aの先端と臓器Xとの位置関
係も知ることができる。
【0025】また、内視鏡12´,12´a(無論、L
ED16と電気接点14とを有する処置具であっても良
い。)をMR画像上で検出するために、内視鏡12´,
12´aに単数ないし複数のMR造影部材(MRマーカ
ー)が内蔵させてある。このMR造影部材は磁気共鳴す
る原子(例えば水素原子)を大量に含む水やインクとい
ったものからなる。これによって、MRマーカーによっ
て検出された内視鏡12´,12´a(あるいは処置
具)の先端を自動追尾でき、常に内視鏡12´,12´
a(あるいは処置具)の先端位置を基準にしてMR撮像
することが可能となる。また、MR造影部材によって例
えばバーコードのようなMR画像上で識別可能な形状な
いし配列構成を形成するようにしても良い。この場合
は、MR画像上のバーコードから器具種類を認識でき、
位置検出に加えて、器具外形のアニメーション画像をM
R画像上に表示することができる。
【0026】また、内視鏡12´,12´aの視野方向
を基準として、その視野方向に対する臓器Xの断層像の
スライス角θ2 と、そのスライス厚さとを指定すると、
データ処理手段8は、この指定データに基づいて、内視
鏡12´,12´aの視野範囲内で内視鏡12´,12
´aの動きに追従した所望のMR像を作成する。
【0027】また、内視鏡12´,12´aの画角θ1
とTVカメラヘッド13のズーム比とから表示装置12
上の観察範囲を知ることができるため、データ処理手段
8は、表示装置12上に表示されるMR像の観察範囲を
内視鏡像と一致させることもできる。したがって、手術
中に内視鏡像のズーミングを行なうと、MR像もこの動
作に追従する。なお、ズーム比の検出は、例えばTVカ
メラヘッド13内のレンズを移動してズーミングを行な
う場合には、レンズの移動量を検知することにより行な
える。
【0028】図6および図7には表示装置12に表示さ
れた画像が示されている。両図とも、(a)は内視鏡
像、(b)はMR像である。図6は大きく、図7は小さ
くズーミングした時のものである。このように、TVカ
メラヘッド13のズーム比を加味することにより、表示
装置12上での観察範囲を一致させることができる。
【0029】図8は各種の表示形態を示したものであ
る。これらの表示は画像処理手段10によってコントロ
ールされる。
【0030】図8の(a)は、内視鏡像とMR像とを同
一モニタ上に併列に表示したものである。内視鏡像は近
点が大きく遠点が小さく写るため、MR像もこれに合わ
せて補正している。すなわち、内視鏡12´,12´a
と臓器Xとの位置関係を検出することは前述したように
可能であることから、内視鏡12´,12´aからの距
離に対する被写体(臓器X)の観察像の大きさに関する
データを予め内視鏡12´,12´aに記録しておけ
ば、これらのデータを画像処理手段10に送ることによ
り、MR像をこれに合わせて画像処理にて補正すること
ができる。なお、図8の(b)は補正前のMR像であ
る。また、画像処理によりMR像に擬似着色することも
でき、例えばMR像を内視鏡像と同系色に着色すること
により異和感なく両画像を見ることができる。
【0031】図8の(c)は、内視鏡像とMR像とを重
ね合わせたものである。この場合、MR像による断面を
はっきりさせるため、MR像を内視鏡像の色調に対して
目立つ色、例えば補色などで着色したものである。この
ように表示すれば、2つの画像を見比べることなく、処
置している部位の内部がわかり、安全に処置を行なえ
る。
【0032】図8の(d)は、MRによる血管の抽出像
(MRA像)と内視鏡像とを重ね合わせたものである。
このような表示によれば、隠れた血管の走行がわかり、
安全に処置が行なえる。
【0033】なお、一般的なMR像とMRA像では、シ
ーケンスの方法が異なっている。したがって、両方のシ
ーケンスを交互に行なうことにより、両者の画像を同時
に表示することが可能となる。
【0034】図9は、内視鏡12´,12´aとTVカ
メラヘッド13との接続部に設けられる内視鏡システム
情報検出手段11の変形例を示すものである。図示のよ
うに、内視鏡12´,12´aとTVカメラヘッド13
との接続部には、図5のような電気接点14ではなく、
複数の溝17と、複数のプッシュ式スイッチ18とが設
けられている。すなわち、内視鏡12´にはその軸方向
に複数の溝17…が刻まれており、TVカメラヘッド1
3にはこれらの溝17…と対応する位置にプッシュ式ス
イッチ18…が設けられている。溝17…のそれぞれ
は、その長さが異なっている。つまり、内視鏡12´の
データを長短の溝17の配列によって記録するようにし
ている。この構成では、内視鏡12´とTVカメラヘッ
ド13とを接続すると、短い溝17に対応するプッシュ
式スイッチ18のみがONされて、プッシュ式スイッチ
18…のON/OFF配列が形成され、これによって、
内視鏡12´のデータが読み取られる。
【0035】図10ないし図12は本発明の第2の実施
形態を示すものである。
【0036】図10中、20は、内視鏡システム9を構
成する内視鏡であり、先端部20aに湾曲機構を有する
撮像素子を組込んだビデオ内視鏡である。内視鏡20の
先端部20aにはMR信号受信アンテナが内蔵されてお
り、これによって良好なMRデータを収集することがで
きる。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一で
ある。
【0037】このような構成では、MR信号受信アンテ
ナが内視鏡20の先端部20aに内蔵されているため、
体内における先端部20aの位置を3次元的なMRデー
タとして知ることができる。すなわち、先端部20aの
湾曲方向を変化させても先端部20aがどこを向いてい
るかを知ることができる。内視鏡20の視野方向や画角
は予め決まっているため、内視鏡像の視野範囲が判り、
第1の実施形態で示したような各種の表示が可能とな
る。特に、先端湾曲式の内視鏡においては、視野方向を
基準にMR像の断面を切るように設定しておけば、常に
内視鏡像にMR像が追従して便利である。
【0038】図11は、食道や腸などの管腔臓器を内視
鏡20によって観察している様子を示すものである。図
11の(a)は、管腔臓器21内に内視鏡20を挿通し
た状態を示しており、内視鏡20の視野方向に垂直なM
R断面を取ってこれを同一画面上に表示したものが図1
1の(b)である。これによれば、同一画面の同一位置
で、病変部46の外観と断面とを知ることできる。
【0039】図12の(a)は、胃22の内部を内視鏡
20によって観察している様子を示すものである。図1
2の(b)は、MR像をメイン画面に表示し、内視鏡像
をサブ画面に表示したものである。
【0040】図13は本発明の第3の実施形態を示すも
のである。図中、23は穿刺針、24は鉗子、25は内
視鏡である。なお、本実施形態のシステムの構成は第1
の実施形態と同一である。
【0041】本実施形態では、穿刺針23を基準にMR
断面を取って画像表示している。その画像が図13であ
る。穿刺針23には図示しない3次元位置検出手段が設
けられており、穿刺針23の3次元的位置が分かるよう
になっている。表示装置12は、穿刺針23の軸を基準
にしてその軸上の面でMR像を取ったものをメイン画像
とし、内視鏡25の像をサブ画像として表示する。穿刺
針23や鉗子24はMR像では描出されず、白く抜けて
表示される。このような断面を取ることで、穿刺針23
の深さを見ながら安全に刺入が行なえる。
【0042】図14は本発明の第4の実施形態を示すも
のである。本実施形態は、細い硬性鏡26を頭部47に
挿入していく例であり、第3の実施形態の穿刺針23を
硬性鏡26に置き換えただけのものである。したがっ
て、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
【0043】図15および図16は本発明の第5の実施
形態を示すものである。図15は内視鏡システム9を構
成する立体内視鏡27を示しており、また、図16は表
示装置12としてのFMD(Face Mounted Display)28
を示している。
【0044】図15に示すように、立体内視鏡27は、
2つの対物光学系27a,27bを有しており、対物光
学系27aによって内視鏡視野Aを観察でき、また、対
物光学系27bによって内視鏡視野Bを観察できる。
【0045】内視鏡視野Aの画像をFMD28の第1の
モニタ29aに、内視鏡視野Bの画像を第2のモニタ2
9bに写すことにより、FMD28を眼鏡のように装置
すれば、内視鏡画像を立体的に見ることができる。この
時、MR画像の範囲を内視鏡視野と一致させ、MR画像
範囲Aを第1のモニタ29aに、MR画像範囲Bを第2
のモニタ29bに写せば、MR像も立体視することが可
能である。
【0046】なお、MR画像範囲と内視鏡視野とを一致
させるには、内視鏡データとMRデータとを第1の実施
形態で示したと同様に処理すれば良い。
【0047】以上のように、本実施形態によれば、MR
像を、内視鏡像の立体像と異和感のない立体像として見
ることができ、診断・処置がし易くなる。
【0048】図17ないし図19は本発明の第6の実施
形態を示すものである。図17に示すように、本実施形
態の磁気共鳴観測システム1aは、複数の術者50(5
0a,50b,50c)のそれぞれの位置を検出する術
者位置検出手段30を図1のシステム1に付加したもの
であり、その他の構成は第1の実施形態と同一である。
この構成では、患者あるいはMRI装置6aに対する
各術者50(50a,50b,50c)の位置が術者位
置検出手段30によって検出され、この検出された位置
データがデータ処理手段8へ送られるようになってい
る。そして、データ処理手段8は、この位置データに基
づいて画像を処理し、術者50(50a,50b,50
c)が患者7を見る方向と同じ方向から見たMR像を、
それぞれの術者50(50a,50b,50c)が見て
いる表示装置12(12a,12b,12c)上に表示
するようになっている。
【0049】図18に示すように、術者位置検出手段3
0は、例えば術者に取り付けられる3次元センサであ
る。この3次元センサは、発信装置31と受信装置32
とから構成されている。発信装置31は、MRI装置6
aあるいは患者7の近傍に設置されており、X0
0 ,Z0 方向に超音波を発信する。受信装置32は、
FMD28に取り付けられており、発信装置31からの
超音波を受信することによりそれ自身の位置方向を検出
することができる。これにより、それぞれの術者50
(50a,50b,50c)が装着しているFMD28
に対して、術者の位置に対応した画像を表示することが
できる。
【0050】図19は、MRI装置6aのガントリー2
に発信装置31を設置した例を示している。発信装置3
1はベッド3の左右に位置する術者50a,50bの受
信装置32の位置を常にスキャンしており、患者7の左
側にいる術者50aは患者7を左側から見た際のMR像
を、右側の術者50bは患者7を右側から見た際のMR
像をそれぞれ見ることができる。
【0051】なお、本実施形態の術者位置検出手段30
を内視鏡の位置検出に応用してもよい。また、術者位置
検出手段30は、光ジャイロや加速度センサであっても
良い。
【0052】図20は本発明の第7の実施形態を示すも
のである。本実施形態の磁気共鳴観測システムのMR撮
影手段6は、ガントリー2が上下に分割されたMRI装
置6bであり、上側のガントリー2の外周に複数のモニ
タ33が移動自在に設けられている。それ以外の構成は
第6の実施形態と同一である。
【0053】この構成では、術者50の頭に取り付けら
れた受信装置32の位置すなわち術者50の位置に応じ
て、モニタ33がガントリー2の外周を移動し、術者5
0の位置に応じたMR像を表示するようになっている。
【0054】図21および図22は本発明の第8の実施
形態を示すものである。本実施形態では、図21に示す
ように、臓器Xの治療目的部位であるターゲットT(図
22参照)の位置と内視鏡12´(無論、電気接点14
とLED16とを有する処置具であっても良い。)の先
端からターゲットTまでの規定距離D´とを入力するた
めのデータ入力手段60が画像処理手段10に接続され
ている。また、ターゲットTと内視鏡12´の先端との
位置関係を音や音声あるいは光などの手段(スピーカや
LEDなど)によって術者に告知する告知手段61が画
像処理手段10に接続されている。なお、それ以外の構
成は第1の実施形態と同一である。したがって、内視鏡
12´の位置は第1の実施形態と同一の方法で検知され
る。
【0055】このような構成では、まず、MR画像から
決定したターゲットTの位置をデータ入力手段60によ
って入力する。これによって、MRI装置6a(図2参
照)はターゲットTの空間的位置を記憶する。
【0056】MRI装置6aが検出かつ認識した内視鏡
12´の先端位置と設定されたターゲットTの位置との
間の実際の距離D(図2参照)は、データ処理手段8に
おいて計算される。データ処理手段8で計算された距離
Dに関する数値情報は、画像処理手段10を介して表示
装置12に出力され、表示装置10にて数値表示として
表示されるとともに、告知手段61によって音や音声あ
るいは光等の手段で術者に告知される。なお、内視鏡1
2´の先端からターゲットTまでの規定距離D´をデー
タ入力手段60において入力した場合には、実際の距離
Dが規定距離(設定距離)D´に到達したか否かあるい
はD´を越えてしまったかどうかが告知手段61によっ
て術者に告知される。
【0057】以上のように、本実施形態では、治療目的
部位であるターゲットTと内視鏡12´(あるいは処置
具)の先端との距離Dを計測し、その計測情報を数値表
示以外にも音などで術者にフィードバックするようにし
ているため、図22に示されるようなMR断面を観察し
ながら内視鏡12´の挿入を行なう場合(内視鏡12´
の先端がMR画像上に表示されていない場合……内視鏡
12´の先端からターゲットTまでの距離をMR画像上
で認識できるのは、内視鏡12´の挿入軸を含む平面の
断層像だけである。)であっても、ターゲットTと内視
鏡12´の先端との位置関係を知ることができ、また、
画像を観察しなくてもこれらの位置関係を告知手段61
による告知によって知ることができる。したがって、内
視鏡12´、特に処置具の挿入の際において避けるべき
部位を確実に避けることが可能となり、また、目的部位
への到達を確実に知ることができ、内視鏡12´や処置
具の挿入の安全性と確実性を向上させることができる。
【0058】図23は本発明の第9の実施形態を示すも
のである。本実施形態では、第1の実施形態の構成に加
えて、MR画像上の関心領域(治療部位)を設定入力す
るための関心領域設定手段65と、内視鏡システム9を
構成するレーザ装置68や電気メス69の出力を制御す
る治療器制御手段66と、治療器制御手段66の作動と
MR撮像手段6の作動との間の同期をとる同期手段67
とが設けられている。この場合、関心領域設定手段65
と治療器制御手段66とが画像処理手段10に接続さ
れ、レーザ装置68や電気メス69などの装置が治療器
制御手段66に接続されている。
【0059】このような構成では、まず、MR画像上の
関心領域を関心領域設定手段65によって設定入力す
る。これによって、例えばレーザ装置68からのレーザ
光が図示しないレーザプローブを介して関心領域(治療
部位)に照射され、関心領域が治療される。また、この
時、MRI装置6aは、設定された関心領域の温度変化
を、例えば水素原子の磁気共鳴状態の拡散係数に基づい
た造影法によりとらえる。この温度変化のデータは、各
時間毎にとられ、画像処理手段10を介して表示装置上
に表示される。この表示は、例えば、温度上昇を数値お
よび画像上の色の変化などで表示することにより行な
う。こうした監視状態において、関心領域における所定
の温度上昇が認められた場合には、これを示す制御信号
が治療器制御手段66に出力され、この治療器制御手段
66によってレーザ装置68の出力が停止される。
【0060】また、MR撮像を行ないながら電気メス6
9を動作させる場合は、MR撮影手段6から撮像シーケ
ンスのチャート信号が同期手段67に出力され、この同
期手段67によってMR撮像の停止期間を示す制御信号
が治療器制御手段66に出力される。これによって、電
気メス69の出力がMR撮像休止時にのみ出力されるよ
うに制御される。
【0061】以上のように、本実施形態では、第1とし
て、MR画像の変化に基づいて検出した治療部位の温度
上昇データによって、熱的治療装置の出力を制御するよ
うにしているため、MR画像上から治療部位の温度上昇
を観測でき、これに基づいて治療部位の焼灼治療を確実
かつ安全に行なうことができる。
【0062】また、本実施形態は、第2として、MRI
の撮像シーケンスと電気メス69の出力とを同期制御し
て、電気メス69の出力時のRF放射ノイズによるMR
画像乱れをなくすようにしている。これは、MRIが電
磁波を使って信号のやり取りを行なうものであるため、
電気メス69からの放射ノイズによってMR信号が乱さ
れるからである。したがって、MR画像を撮りながら電
気メス69を出力することを避けるようにしている。す
なわち、MR画像を撮る時には電気メス69の出力を停
止し、電気メス69を出力する時にはMR画像を撮らな
いよう同期手段67によって電気メス69とMR撮影手
段6とを同期させて作動させている。これにより、電気
メス69の出力時のRF放射ノイズによるMR画像乱れ
をなくし、安全確実にMR撮像下での電気メス処置を行
なうことが可能となる。
【0063】なお、以上説明してきた態様により、以下
の項で示す各種の構成が得られる。 1.体内において観察と処置の少なくとも一方を行なう
内視鏡装置と、体内の核磁気共鳴信号を受信して体内の
核磁気共鳴像を得る磁気共鳴観測装置と、前記内視鏡装
置の観察状態と処置状態の少なくとも一方に関する情報
を検出する情報検出手段と、前記情報検出手段によって
検出された情報に基づいて、磁気共鳴観測装置によって
得た核磁気共鳴像を処理する処理手段と、前記処理手段
によって処理された画像を表示する表示装置と、を具備
することを特徴とする磁気共鳴観測システム。
【0064】2.前記情報検出手段は、前記内視鏡装置
を構成する内視鏡の位置、視野方向、画角、前記表示装
置上における観察範囲、ズーム比、観察像の歪み率、色
調、内視鏡装置を構成する処置具の位置のうちの少なく
とも一つを検出することを特徴とする第1項に記載の磁
気共鳴観測システム。
【0065】(第2項の効果)内視鏡像とMR像の相関
を明示するには、内視鏡像の視野範囲とMR像の観察範
囲とを一致させる方法がある。近年の内視鏡はズーム機
能を持ったものもあり、固定倍率の内視鏡のみならず、
ズーム機能を持ったものに対しても容易に両視の視野、
観察範囲を一致させて表示することができる。
【0066】3.前記情報検出手段は、内視鏡装置を構
成する内視鏡または処置具に設けられたRF受信手段で
あることを特徴とする第1項または第2項に記載の磁気
共鳴観測システム。
【0067】4.前記情報検出手段は、内視鏡装置に予
め記録されたデータと、このデータを読み取るデータ読
み取り手段とからなることを特徴とする第1項または第
2項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0068】5.前記データ読み取り手段は、内視鏡
と、内視鏡に接続される接続手段の双方に設けられた電
気的接点を有することを特徴とする第4項に記載の磁気
共鳴観測システム。
【0069】6.前記データ読み取り手段は、内視鏡に
設けられた凹凸部と、内視鏡に接続される接続手段に設
けられ前記凹凸部に係合するスイッチング手段とを有す
ることを特徴とする第4項に記載の磁気共鳴観測システ
ム。
【0070】7.前記情報検出手段は、3次元位置検出
手段を有することを特徴とする第1項または第2項に記
載の磁気共鳴観測システム。
【0071】8.前記3次元位置検出手段は、超音波発
信手段、受信手段を有することを特徴とする第7項に記
載の磁気共鳴観測システム。
【0072】9.前記3次元位置検出手段は、加速度セ
ンサを有することを特徴とする第7項に記載の磁気共鳴
観測システム。
【0073】10.前記3次元位置検出手段は、ジャイ
ロ手段を有することを特徴とする第7項に記載の磁気共
鳴観測システム。
【0074】11.前記3次元位置検出手段は、内視鏡
に設けたマーカーと、このマーカーの位置を観察する観
察手段とを有することを特徴とする第7項に記載の磁気
共鳴観測システム。
【0075】12.前記マーカーが複数の発光手段から
なることを特徴とする第11項に記載の磁気共鳴観測シ
ステム。
【0076】13.前記観察手段がTVカメラであるこ
とを特徴とする第11項に記載の磁気共鳴観測システ
ム。
【0077】(第1項ないし第15項の効果)内視鏡装
置の個有の特徴や、その時々の使用状況に合わせたMR
像を描出するために、それらの情報を検出することがで
きる。
【0078】14.前記核磁気共鳴像は内視鏡の位置に
基づいて表示されることを特徴とする第1項ないし第1
3項のいずれか1項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0079】15.前記情報検出手段からの情報に基づ
いて、必要な核磁気共鳴像を表示するための核磁気共鳴
データを処理するデータ処理手段を有することを特徴と
する第1項ないし第14項のいずれか1項に記載の磁気
共鳴観測システム。
【0080】16.前記データ処理手段は、観察断面を
選択し、核磁気共鳴像を構成するためのデータ処理を行
なうことを特徴とする第15項に記載の磁気共鳴観測シ
ステム。
【0081】17.前記データ処理手段は、核磁気共鳴
像が内視鏡先端部の軸方向を基準にした任意断面となる
ようにデータ処理を行なうことを特徴とする第15項ま
たは第16項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0082】18.前記データ処理手段は、核磁気共鳴
像が内視鏡の視野方向軸を基準とした任意断面となるよ
うにデータ処理を行なうことを特徴とする第15項また
は第16項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0083】(第18項の効果)内視鏡で見ている視野
におけるMR断面を容易に設定できる。
【0084】19.前記データ処理手段は、核磁気共鳴
像を処置具の位置に基づいて表示するようにデータ処理
を行なうことを特徴とする第15項または第16項に記
載の磁気共鳴観測システム。
【0085】20.前記データ処理手段は、核磁気共鳴
像を処置具先端の位置に基づいて表示するようにデータ
処理を行なうことを特徴とする第1項ないし第16項ま
たは第19項のいずれか1項に記載の磁気共鳴観測シス
テム。
【0086】21.前記データ処理手段は、核磁気共鳴
像を処置具先端部の軸方向を基準とした任意断面で表示
するようにデータ処理を行なうことを特徴とする第1項
ないし第16項または第19項または第20項のいずれ
か1項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0087】(第17項ないし第21項の効果)内視鏡
像とMR像を見ながら手術を進める場合、内視鏡像が示
している部位と、MR像の示している部位の相関が容易
につく必要がある。MRIは任意の断面の像を表示する
ことが可能であるが、どの断面の像を表示するか設定し
てやる必要がある。しかし、内視鏡で見ている部分は終
始変化しており、これに合わせていちいち設定をし直す
のは繁雑である。しかし、これらの項に記載された構成
によれば、容易に適切な断面を選択できる。
【0088】22.前記核磁気共鳴像の観察範囲は、内
視鏡の観察範囲と同等であることを特徴とする第1項な
いし第21項のいずれか1項に記載の磁気共鳴観測シス
テム。
【0089】(第22項の効果)内視鏡像とMR像の相
関を明示するには、内視鏡像の視野範囲とMR像の観察
範囲を一致させる方法がある。近年の内視鏡はズーム機
能を持ったものもあり、固定倍率の内視鏡のみならず、
ズーム機能を持ったものに対しても容易に両視の視野、
観察範囲を一致させて表示することができる。
【0090】23.内視鏡像、核磁気共鳴像の少なくと
も1画像を表示する際に、内視鏡像、磁気共鳴像の画像
処理を行なう画像処理手段を有することを特徴とする第
1項ないし第22項のいずれか1項に記載の磁気共鳴観
測システム。
【0091】24.前記画像処理手段は、内視鏡装置の
情報に基づいて画像処理することを特徴とする第23項
に記載の磁気共鳴観測システム。
【0092】25.前記画像処理手段は、内視鏡像と核
磁気共鳴像とを重ね合わせて表示するよう画像処理する
ことを特徴とする第23項または第24項に記載の磁気
共鳴観測システム。
【0093】26.前記画像処理手段は、内視鏡像と核
磁気共鳴像とを表示装置に併示するよう画像処理するこ
とを特徴とする第23項または第24項に記載の磁気共
鳴観測システム。
【0094】(第25項および第26項の効果)内視鏡
像とMR像とを同時に同一表示装置に表示することがで
き、内視鏡像とMR像とを同時に確認することができ
る。
【0095】27.前記画像処理手段は、内視鏡像の歪
みと遠近感とに合わせて、核磁気共鳴像の補正を行なう
ことを特徴とする第23項ないし第26項のいずれか1
項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0096】(第27項の効果)内視鏡像は近くの物は
大きく遠くのものは小さく写るとともに、両面の歪みを
有している。しかし、MR像は断面であるため、このよ
うな遠近感も画面の歪みもない。この第27項の構成に
よれば、内視鏡像に合わせてMR像を補正して表示する
ことができる。
【0097】28.前記画像処理手段は、核磁気共鳴像
に任意の色をつけて表示するよう画像処理することを特
徴とする第23項ないし第27項のいずれか1項に記載
の磁気共鳴観測システム。
【0098】(第28項の効果)モノクロ表示であるM
R像をカラー化し、観察、処置の向上を図ることができ
る。
【0099】29.前記画像処理手段は、内視鏡像の色
調に合わせて核磁気共鳴像に同系統色をつけるよう画像
処理することを特徴とする第28項に記載の磁気共鳴観
測システム。
【0100】30.前記画像処理手段は、内視鏡像の色
調に対して目立つ色調に、核磁気共鳴像を着色するよう
画像処理することを特徴とする第28項に記載の磁気共
鳴観測システム。
【0101】31.前記画像処理手段は、内視鏡像と核
磁気共鳴像の輝度を変化させるよう画像処理することを
特徴とする第23項ないし第30項のいずれか1項に記
載の磁気共鳴観測システム。
【0102】32.前記画像処理手段は、処置具が組織
と離れているときは内視鏡像の方が明るく、処置具が組
織に近接もしくは接触した際には核磁気共鳴像の方が明
るくなるよう輝度を変化させることを特徴とする第31
項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0103】33.前記内視鏡装置は二つの対物系を有
する立体内視鏡を備えているとともに、それぞれの対物
イメージ系に基づいた観察範囲に相当する二つの核磁気
共鳴像を表示することを特徴とする第1項ないし第32
項のいずれか1項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0104】34.内視鏡像、核磁気共鳴像を表示する
装置は、顔面に取り付けるディスプレイ装置(FMD)
であることを特徴とする第1項ないし第33項のいずれ
か1項に記載の磁気共鳴観測システム。
【0105】(第33項および第34項の効果)3次元
内視鏡と併用するためにMR像を3次元表示することが
できる。
【0106】35.核磁気共鳴画像シーケンスと核磁気
共鳴アンギオッグラフィシーケンスとを交互に行ない、
同時に表示することを特徴とする核磁気共鳴診断装置。
【0107】36.核磁気共鳴画像シーケンスと核磁気
共鳴アンギオッグラフィシーケンスとを交互に行ない、
任意にいずれかの画像表示を行なうことを特徴とする核
磁気共鳴診断装置。
【0108】(第35項および第36項の効果)血管の
走行や出血点を明示し、安全な処置や止血を容易に行え
る。
【0109】37.観察者に取り付け可能な3次元位置
検出手段を有し、観察者の位置に従って核磁気共鳴像の
断面を選択することを特徴とする核磁気共鳴診断装置。
【0110】(第37項の効果)手術を行う際、自分の
位置から患者を見た時と同方向から見た内視鏡像やMR
像を見たいが、複数の人間で手術を行う場合、必ずしも
すべての人がこの様な画像を見ることができるわけでは
ない。この第37項の構成によれば、それぞれの人が患
者に向っているのと同方向から見たMR像を表示するこ
とができる。
【0111】38.治療目的部位(ターゲット)と処置
具(または内視鏡)先端との距離を計測し、その計測情
報を数値表示するとともに音などによって術者に告知す
ることを特徴とする第1項に記載の核磁気共鳴診断装
置。
【0112】39.処置具または内視鏡に単数ないし複
数のMR造影部材(MRマーカー)を内蔵させたことを
特徴とする第1項に記載の核磁気共鳴診断装置。
【0113】40.前記MR造影部材が例えばバーコー
ドのようなMR画像上で識別可能な形状ないし配列構成
を形成しており、MR画像上のバーコードから器具種類
を認識するとともに位置検出を行なって、器具外形のア
ニメーション画像をMR画像上に表示することを特徴と
する第39項に記載の核磁気共鳴診断装置。
【0114】41.MR画像の変化に基づいて検出した
治療部位の温度上昇データによって、熱的治療装置の出
力を制御することを特徴とする第1項に記載の核磁気共
鳴診断装置。
【0115】42.MRIの撮像シーケンスと電気メス
の出力とを同期制御して、電気メス出力時のRF放射ノ
イズによるMR画像乱れをなくすようにしたことを特徴
とする第1項に記載の核磁気共鳴診断装置。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気共鳴
観測システムによれば、使用している内視鏡や手技に応
じた最適なMR像を構成して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴観測シ
ステムのブロック図である。
【図2】図1の磁気共鳴観測システムを構成するMRI
装置の概略図である。
【図3】図1の磁気共鳴観測システムを構成する直視型
内視鏡の観察状態を示す図である。
【図4】図1の磁気共鳴観測システムを構成する斜視型
内視鏡の観察状態を示す図である。
【図5】図1の磁気共鳴観測システムを構成する内視鏡
システム情報検出手段の一例を示す図である。
【図6】図1の磁気共鳴観測システムを構成するデータ
処理手段によって処理された表示画像を示し、大きくズ
ームした状態の図である。
【図7】図1の磁気共鳴観測システムを構成するデータ
処理手段によって処理された表示画像を示し、小さくズ
ームした状態の図である。
【図8】図1の磁気共鳴観測システムを構成する画像処
理手段によって処理された表示形態の一例を示す図であ
る。
【図9】図5の内視鏡システム情報検出手段の変形例を
示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムを構成する内視鏡の斜視図である。
【図11】(a)は図10の内視鏡によって管腔臓器を
観察する様子を示す断面図、(b)は(a)の観察によ
って得られる画像を示す図である。
【図12】(a)は図10の内視鏡によって胃の内部を
観察する様子を示す断面図、(b)は(a)の観察によ
って得られる画像を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムによって得られる画像を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムによって得られる画像を示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムを構成する内視鏡の断面図である。
【図16】本発明の第5の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムを構成する表示装置の斜視図である。
【図17】本発明の第6の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムのブロック図である。
【図18】図17のシステムを構成する位置検出手段の
一例を示す斜視図である。
【図19】図17のシステムの使用態様を示す平面図で
ある。
【図20】本発明の第7の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムの概略図である。
【図21】本発明の第8の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムのブロック図である。
【図22】図21の磁気共鳴観測システムを構成する直
視型内視鏡の観察状態を示す図である。
【図23】本発明の第9の実施形態に係る磁気共鳴観測
システムのブロック図である。
【符号の説明】
1,1a…磁気共鳴観測システム、6…MR撮影手段
(磁気共鳴観測装置)、8…データ処理手段(処理手
段)、9…内視鏡システム(内視鏡装置)、10…画像
処理手段(処理手段)、11…内視鏡システム情報検出
手段(情報検出手段)、12…表示装置。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 裕史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 増渕 良司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 克哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内において観察と処置の少なくとも一
    方を行なう内視鏡装置と、 体内の核磁気共鳴信号を受信して体内の核磁気共鳴像を
    得る磁気共鳴観測装置と、 前記内視鏡装置の観察状態と処置状態の少なくとも一方
    に関する情報を検出する情報検出手段と、 前記情報検出手段によって検出された情報に基づいて、
    磁気共鳴観測装置によって得た核磁気共鳴像を処理する
    処理手段と、 前記処理手段によって処理された画像を表示する表示装
    置と、 を具備することを特徴とする磁気共鳴観測システム。
JP7254269A 1995-07-19 1995-09-29 磁気共鳴観測システム Withdrawn JPH0984746A (ja)

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