JPH0984087A - 双方向無線通信システム - Google Patents

双方向無線通信システム

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Publication number
JPH0984087A
JPH0984087A JP7262514A JP26251495A JPH0984087A JP H0984087 A JPH0984087 A JP H0984087A JP 7262514 A JP7262514 A JP 7262514A JP 26251495 A JP26251495 A JP 26251495A JP H0984087 A JPH0984087 A JP H0984087A
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JP
Japan
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data
message
pager
wireless communication
communication terminal
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Application number
JP7262514A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Negishi
弘明 根岸
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】事前に相手先通信端末のメモリ残容量を確認し
てからメッセージ送信を行うことで通信エラーを回避す
ることができる双方向無線通信システムを提供すること
にある。 【解決手段】双方向に無線通信可能なページャー101
と、ページャー101との間でメッセージ等の通信を無
線にて行うセル100,200と、各セル100,20
0を介してページャー101と双方向にメッセージ等の
通信を行うセンター1とを備え、センター1には、未送
信メッセージを記憶管理するデータベース2が接続さ
れ、センター1からページャー101にメッセージを送
信する場合には、ページャー101からメモリ残容量を
送信することを要求して、その容量がメッセージのサイ
ズよりも大きければページャー101にメッセージを送
信するが、小さければ送信不能として未送信通知を示す
メッセージをページャー101に送信し、ページャー1
01では、未送信メッセージを受信した場合に未送信フ
ラグをセットして未送信メッセージの存在を記憶管理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば双方向ペー
ジング(無線呼出し)システムにおいて、双方向無線通
信端末(以下に通信端末と称する)からの自動応答又は
任意に応じてメッセージを送信する双方向無線通信シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、受信専用だったページング受信機
(以下にページャーと称する)に送信機能を付加した通
信端末によって双方向通信を実現しようとする双方向無
線通信システムが提案されている。
【0003】この種の双方向無線通信システムにおいて
は、双方向に非同期でメッセージを送信する双方向ペー
ジングシステムがある。この技術において、第1の通信
端末である双方向ページャーから第2の通信端末である
双方向ページャーに対してメッセージを送信する場合に
は、まず第1の双方向ページャー上で所望のメッセージ
が作成された後に、そのメッセージが第2の双方向ペー
ジャーに対して送信操作される。その際、第1の双方向
ページャーから発信されたメッセージは、一旦通信事業
者の基地局を経由するか、もしくは直接第2の双方向ペ
ージャーに送られる。
【0004】第2の双方向ページャーでは、受信された
メッセージが表示されるとともに、このメッセージに対
して返信することができる。この場合、第2の双方向ペ
ージャーでは、操作者によって返信メッセージが作成さ
れ、上述と同様に、その返信メッセージが第1の双方向
ページャーに送信される。
【0005】また、上述した双方向無線通信システムに
は、上記双方向ページングシステムの発展型として、受
信側のページャーが発信元のページャーに対して自動的
にアックバック(応答)するアクナリッジバック(以下
にアックバックと称する)ページングシステムもある。
【0006】このアックバックページングシステムで
は、一方のページャーから他方のページャーに対してメ
ッセージが送信され、そのメッセージ中に応答要求信号
が含まれていると、受信側ページャーより発信側ページ
ャーに対して自動的に返信(応答)が行われる。これに
よれば、受信側ページャー上での返信メッセージの作成
操作が不要となるので、受信側ページャーの所持者にと
って操作上の負担が軽減されるとともに、発信側ページ
ャーにおいては返信を受け取ることで、無事にメッセー
ジが届いたか否かを確認することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た双方向無線通信システムでは、一方的に相手のページ
ャーにメッセージを送信するようにした構成なので、受
信側ページャーメッセージを格納するだけのメモリ残容
量がなくメッセージを受け取れない状態であっても送信
側ページャーからメッセージが送信される。その際、送
信側ページャー又は基地局では、その送信時に発生した
通信エラーを受信側ページャーから受け取らない限り受
信側ページャーの残メモリ容量の不足状態を確認するこ
とができないので、通信が無駄になるという問題点があ
った。
【0008】本発明の課題は、事前に相手先通信端末の
メモリ残容量を確認してからメッセージ送信を行うこと
で通信エラーを回避することができる双方向無線通信シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
通信端末と、該通信端末との間で双方向に無線データ通
信を行うサービス網と、該サービス網に接続され該サー
ビス網を介して前記通信端末と双方向にデータ通信を行
う中央基地局とを備えた双方向無線通信システムにおい
て、前記通信端末は、前記中央基地局から受信したデー
タ及び送信済/未送信を示す情報を記憶する記憶手段
と、前記中央基地局から送信される、前記記憶手段の記
憶状態を要求する要求データに従い、前記記憶手段の記
憶状態を確認する確認手段と、前記中央基地局に対して
前記確認された記憶状態を示す情報を送信する第1の送
信手段とを有し、前記中央基地局は、前記通信端末に送
信すべきデータを記憶するデータ記憶手段と、前記通信
端末に対してデータを送信する前に前記第1の送信手段
からの受信情報に基づいてデータ送信の可否を判定する
判定手段と、前記判定手段による判定の結果、データ送
信できる場合には前記通信端末に対してデータを送信
し、データ送信できない場合には前記データ記憶手段に
このデータを格納し、前記通信端末に対して未送信を示
す情報を送信する第2の送信手段とを有したことを特徴
とする。
【0010】以上の構成によれば、通信端末において、
記憶手段は、中央基地局から受信したデータ及び送信済
/未送信を示す情報を記憶し、確認手段は、中央基地局
から送信される、記憶手段の記憶状態を要求する要求デ
ータに従い、記憶手段の記憶状態を確認し、第1の送信
手段は、中央基地局に対して確認された記憶状態を示す
情報を送信し、中央基地局において、データ記憶手段
は、通信端末に送信すべきデータを記憶し、判定手段
は、通信端末に対してデータを送信する前に第1の送信
手段からの受信情報に基づいてデータ送信の可否を判定
し、第2の送信手段は、判定手段による判定の結果、デ
ータ送信できる場合には通信端末に対してデータを送信
し、データ送信できない場合にはデータ記憶手段にこの
データを格納し、通信端末に対して未送信を示す情報を
送信する。
【0011】従って、中央基地局では、データ送信を行
う際、事前に送信先の通信端末の記憶状態を確認するよ
うにしたので、通信端末が受信できる状態のときにだけ
データ送信を行うようになり、これによって、通信エラ
ーを回避することが可能になる。
【0012】請求項2記載の発明は、通信端末と、該通
信端末との間で双方向に無線データ通信を行うサービス
網と、該サービス網に接続され該サービス網を介して前
記通信端末と双方向にデータ通信を行う中央基地局とを
備えた双方向無線通信システムにおいて、前記通信端末
は、前記中央基地局から受信できたデータ、データ送信
済/未送信を示す情報、データの属性情報を記憶する記
憶手段と、前記中央基地局から送信される、前記記憶手
段の記憶状態を要求する要求データに従い、前記記憶手
段の記憶状態を確認する確認手段と、前記記憶手段に記
憶された前記属性情報に従って優先順位を設定する設定
手段と、前記中央基地局に対して前記確認された記憶状
態を示す情報と前記設定された優先順位を示す情報の2
種の情報を送信する送信手段とを有し、前記中央基地局
は、未送信のデータを前記属性情報とともに、複数記憶
するデータ記憶手段と、前記通信端末に対してデータを
送信する前に前記送信手段からの2種の情報に基づいて
データ送信の可否を判定する判定手段とを有し、前記判
定手段による判定の結果、データ送信できる場合には前
記通信端末に対して前記記憶状態と前記優先順位とに従
って前記データ記憶手段に記憶されたデータを選択送信
することを特徴とする。
【0013】以上の構成によれば、通信端末において、
記憶手段は、中央基地局から受信できたデータ、データ
送信済/未送信を示す情報、データの属性情報を記憶
し、確認手段は、中央基地局から送信される、記憶手段
の記憶状態を要求する要求データに従い、記憶手段の記
憶状態を確認し、設定手段は、記憶手段に記憶された属
性情報に従って優先順位を設定し、送信手段は、中央基
地局に対して確認された記憶状態を示す情報と設定され
た優先順位を示す情報の2種の情報を送信し、中央基地
局において、データ記憶手段は、未送信のデータを属性
情報とともに、複数記憶し、判定手段は、通信端末に対
してデータを送信する前に送信手段からの2種の情報に
基づいてデータ送信の可否を判定し、判定手段による判
定の結果、データ送信できる場合には通信端末に対して
記憶状態と優先順位とに従ってデータ記憶手段に記憶さ
れたデータを選択送信する。
【0014】このように、通信端末では未送信のデータ
の存在について少なくともその属性情報を確認すること
ができると共に、その属性情報に優先順位を設定し、優
先される属性情報について中央基地局にデータ送信を要
求することができるので、通信端末側で要求する未送信
データを送信することが可能である。また、請求項1記
載の発明と同様に、中央基地局では、データ送信を行う
際、事前に通信端末の記憶状態を確認するようにしたの
で、通信端末が受信できる状態のときにだけデータ送信
を行うようになり、これによって、通信エラーを回避す
ることが可能である。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1、又は2
記載の双方向無線通信システムにおいて、前記記憶手段
は、記憶内容を任意に消去自在にすることを特徴とす
る。このように、記憶内容を消去することにより未送信
のデータを記憶できる領域が確保されるので、中央基地
局に未送信のデータを貯め込み過ぎず、中央基地局のメ
モリを効率よく運用することが可能である。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の双
方向無線通信システムにおいて、前記確認手段は、前記
記憶手段の記憶状態として残容量を確認することを特徴
とする。このように、通信端末において、記憶手段の残
容量を確認することから、中央基地局に送信する要求デ
ータとして残容量を示すデータを送信することが可能で
ある。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1、又は2
記載の双方向無縁通信システムにおいて、前記通信端末
が、前記記憶手段に記憶された記憶内容を表示する表示
手段を有することを特徴とする。このように、受信され
たデータや未送信のデータに関する情報を視覚的に呈示
することができるので、未送信のデータを容易に確認す
ることが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係る双方向無線通信シ
ステムの一実施の形態を示す構成図である。この双方向
無線通信システムは、例えば、センター1と、データベ
ース2と、通信衛星3と、サービス網であるセル(例え
ばセル100,200)とを備えている。なお、図1に
おいて、説明上、セル100,200のふたつのサービ
ス網を例に挙げている。
【0019】なお、この実施の形態で説明する双方向無
線通信システムは、双方向ページングシステムとアック
バックページングシステムとのいずれにも対応するシス
テムであって、各システムに採用される双方向ページャ
ー及びアックバックページャーを総称してページャーと
する。
【0020】センター1は、双方向無線通信システムの
中央制御局であり、セル100,200内の端末より呼
び出し依頼があると、呼び出し先のページャーを通信衛
星3を介して呼び出す無線送信機能を有している。デー
タベース2は、センター1に接続された大容量のメモリ
であり、主にページャーに対して未送信状態のメッセー
ジ(以下に未送信メッセージと称する)を記憶・管理す
る。以上のセンター1とデータベース2とで中央基地局
が構成される。通信衛星3は、センター1から発信され
たメッセージをセル100内の送信基地局(例えば後述
の送信基地局104)に中継発信する無線通信機能を有
している。
【0021】セル100は、センター1と公衆回線10
5とを中継する中継器102と、ページャーから受信し
た無線発信情報をダイアルデータに変換し、センター1
に送信する受信基地局103…と、通信衛星3から受信
したメッセージをページャーに無線送信する送信基地局
104と、プッシュフォン式電話やモデム付きコンピュ
ータ等の端末及び受信基地局103…を接続した公衆回
線105とから構成される。セル200も上記セル10
0と同様の構成を有しているが、説明上、図1には受信
基地局203、公衆回線205、端末206だけを示し
ている。
【0022】まず、センター1について詳述する。図2
はセンター1の内部構成の一例を示すブロック図であ
り、同図に示されるセンター1は、例えば、入出力回路
12、切換部13、呼出番号照合部14、加入者メモリ
15、制御部16、音声応答回路17、メッセージレジ
スタ18、アドレスレジスタ19、送信信号処理部2
0、送信部21、アンテナ22を備えている。
【0023】入出力回路12は、セル100,200に
接続され、公衆回線105,205に接続されているプ
ッシュフォン等の端末206、及び受信基地局103…
を経由してページャー101からページャーの呼出番号
及びメッセージ情報を入力すると共に、音声応答回路1
7からの音声メッセージを端末に対して応答(出力)す
る機能を有している。切換部3は、入出力回路12に接
続され、制御部16の切換制御によって、入力データの
内、呼出番号を呼出番号照合部14に、メッセージ情報
を制御部16に、それぞれ出力する回路である。
【0024】呼出番号照合部14は、切換部13より入
力された呼出番号と予め加入者メモリ15に登録されて
いる呼出番号とを比較して一致したか否かを判定する機
能を有している。加入者メモリ15は、呼出番号と、呼
出対象となるページャー101のID、すなわちアドレ
スデータ及びフレームデータと、を契約加入者毎に関連
付けて記憶する記憶媒体であり、これは制御部16によ
って読み出し制御される。制御部16は、センター1全
体の動作を制御すると共に、端末からのページャー呼び
出し要求に応じてページャーを呼び出すまでの一連の処
理ならびに後述するがページャーからの未送信メッセー
ジ送信要求に応じてその未送信メッセージをデータベー
ス2から読み出し発信するまでの一連の処理を制御する
機能を有している。
【0025】音声応答回路7は、入出力回路12に接続
され、制御部16の制御に従って音声メッセージを生成
する回路であり、入出力回路12を介して発呼者(端
末)に音声でメッセージを応答する機能を有している。
メッセージレジスタ18は、制御部16よりページャー
に対して発信するメッセージ情報を受け取り格納すると
共に、その情報を送信信号処理部20に出力する構成を
有しており、例えば4ビット単位の数値コード(数字デ
ータ)で構成されるデータ(メッセージ情報)を格納で
きる記憶容量をもっている。
【0026】アドレスレジスタ19は、制御部16より
呼び出すページャーを識別するIDデータであるアドレ
スデータ及びフレームデータや、応答を指示するコマン
ドデータ等の情報を受け取り格納すると共に、その情報
を送信信号処理部20に出力する構成を有している。送
信信号処理部20は、メッセージレジスタ18とアドレ
スレジスタ19とに接続されメッセージデータ、アドレ
スデータ及びフレームデータ等の情報を取り出し所定の
データ形式に変換して通信データを形成すると共に、制
御部16の制御に従って通信データを送信部21に出力
する機能を有している。送信部21は、送信信号処理部
20で形成された通信データを受け取り変調してアンテ
ナ22に出力する送信機能を有している。
【0027】ここで、データベース2について詳述す
る。図3はデータベース2のメモリ構成を示す図であ
り、同図に示されたデータベース2には、各ページャー
のIDデータ(フレームデータ、アドレスデータ)に対
応して例えばアドレスナンバー1〜i(iは自然数)ま
での分の未送信メッセージを格納するエリアと、この未
送信メッセージの容量(以下にサイズと称する)を格納
するエリアとが設けられている。
【0028】このデータベース2では、呼出し先のペー
ジャーに空きエリアができてメッセージ送信が完了する
までは送信メッセージのメッセージ内容と、サイズとが
未送信状態で順次記憶保持される。
【0029】次に、ページャー101について詳述す
る。図4はページャー101の外観形状の一例を示す上
面図であり、図5はページャー101の内部構成の一例
を示すブロック図である。図4に示されたページャー1
01には、上面に操作面101aが設けられている。こ
の操作面101aの下段には、受信メッセージ読み出し
(以下にRMRと称する)モードキー161と、送信メ
ッセージ読み出し(以下にSMRと称する)モードキー
162と、テルバンク(以下にTBと称する)モードキ
ー163と、スケジュール(以下にSCHと称する)モ
ードキー164と、カーソルキー165とが横方向に併
設されている。また、操作面101aの上段には、電源
スイッチ166と、セットキー167とが縦方向に併設
されると共に、これらに並んで例えば液晶パネルで構成
されたLCD表示部1017が設けられている。さら
に、操作面101aの上端には、発光ダイオード(以下
にLEDと称する)1019が配設されている。以上の
RMRモードキー161、SMRモードキー162、T
Bモードキー163、SCHモードキー164、カーソ
ルキー165、電源スイッチ166、及びセットキー1
67とによりキー入力部1016が構成される。
【0030】以上の構成において、RMRモードキー1
61は、過去に受信したメッセージを読み出す際に操作
するためのキーであり、SMRモードキー162は、過
去に作成した送信メッセージを読み出す際に操作するた
めのキーである。TBモードキー163は、後述のメッ
セージバンクエリア1021a(図5参照)からデータ
を読み出す際に操作するためのキーであり、SCHモー
ドキー164は、スケジュール処理を実行する際に操作
するためのキーである。
【0031】また、カーソルキー165は、LCD表示
部1017の表示画面上のカーソル位置を移動させる際
に操作するためのキーであり、電源スイッチ166は、
電源投入用のスイッチである。セットキー167は、各
モードキーの操作に応じたモードにおいて選択されたデ
ータ処理を実行するためのキーである。
【0032】そして、LCD表示部1017は、各キー
操作に応じて文字や図形等の画像を表示すると共に、カ
ーソルキー165の操作に応じて移動させるカーソルを
表示する機能を有している。LED1019は、メッセ
ージ等の着信を点灯(又は点滅)させて報知する機能を
有している。
【0033】また、ページャー101は、その内部に、
例えば、アンテナ1011と、切換スイッチ1021
と、RF受信部1013と、ID−ROM1014と、
デコーダ部1015と、CPU1018と、ROM10
20と、RAM1021と、記憶管理部1023と、エ
ンコーダ部1024と、送信部1025とを備えてい
る。
【0034】アンテナ1011は、送信基地局104か
ら無線で送信される変調波(アドレスデータ、メッセー
ジデータ等)を受信すると共に、受信基地局103に対
して変調波(後述のメッセージ送信依頼信号、残容量デ
ータ等)を無線で送信する送受信装置であり、切換スイ
ッチ1012に接続される。切換スイッチ1012は、
CPU1018の制御に従って送受信を切り換える回路
であり、RF受信部1013と送信部1025とに接続
される。
【0035】RF受信部1013は、デコーダ部101
5の制御に従って、IDデータの内フレームデータで設
定された自己フレームのタイムスロットで間欠駆動し、
アンテナ1011に受信された信号を検波、復調して、
デコーダ部1015に出力する機能を有している。ID
−ROM1014は、ページャー101に設定されたア
ドレスデータ及び間欠受信タイミングを示すフレームデ
ータ等の情報を登録するメモリである。デコーダ部10
15は、RF受信部1013より入力したアドレスデー
タと、ID−ROM1014に登録されたアドレスデー
タとを照合して、一致の際には、CPU1018に一致
信号を出力して、その受信動作をRF受信部1013に
対して継続させるように制御する機能を有している。
【0036】ROM1020は、CPU1018が動作
するための各種プログラムを格納していると共に、キャ
ラクタコードに基づいてキャラクタイメージ(ドットデ
ータ)を生成するためのキャラクタジェネレータROM
部を具備している。RAM1021は、CPU1018
が動作する際のワークエリアや、メッセージ情報、及び
未送信メッセージの本数を格納するメッセージバンクエ
リア1022等のエリアを有している。
【0037】ここで、メッセージバンクエリア1022
について詳述する。図6(a)はメッセージバンクエリ
ア1022において送信済メッセージを格納するメモリ
エリアのメモリ構成を示す図であり、同図に示されたメ
ッセージバンクエリア1022には、m(mは自然数)
個分の受信メッセージとそのメッセージのサイズとを格
納できるように、受信メッセージ毎にm個のアドレスナ
ンバーが割り付けられている。また、各受信メッセージ
に対して受信の有無が確認できるように、アドレスナン
バー及び受信メッセージの欄に対応して未送信フラグを
セットする欄が設けられている。
【0038】また、全使用量の欄は、格納したメッセー
ジのサイズの総計量であり、メッセージバンクエリア1
022の全容量(図6(a)では、10KBとする)に
対し、何KB使用したかが記録される。
【0039】図6(b)は、未送信メッセージの数と、
未送信通知メッセージを着信した時刻とを格納するメモ
リエリアのメモリ構成を示す図であり、n(nは自然
数)個分の未送信フラグをセットする欄が設けられてい
る。
【0040】上記未送信フラグは、送信するメッセージ
のサイズに対し、メモリ残容量の不足からセンター1に
対してメッセージ受信をキャンセルした場合にセット
(“1”)される識別子である。メッセージバンクエリ
ア1022において、図6(a)により、格納できるメ
ッセージ数の上限のm個にメッセージが全て格納され、
一本分のメッセージも格納できる容量がないことから、
n個に対応したメッセージの数をキャンセルし、図6
(b)のメモリエリアに格納した一例が示されている。
この場合、センター1のデータベース2には、ページャ
ー101に対応したn個の未送信メッセージが格納され
ていることを示す。
【0041】また、図5に示した記憶管理部1023
は、CPU1018に設けられており、キー入力部10
16によってメッセージバンクエリア1022中のメッ
セージ消去等の操作が実行された場合、そのメッセージ
バンクエリア1022を整理して全容量(10KB)と
メッセージサイズの総容量とによりメモリ残容量をチェ
ックする機能を有している。
【0042】CPU1018は、ページャー101全体
の動作を後述のROM1020に格納された各種プログ
ラムに従って制御する回路であり、例えば、メッセージ
送受信にかかる切換スイッチ1012の切換制御、キー
入力部1016の操作で入力される指示(キー信号)に
応じたLCD表示部1017の画面表示制御、アドレス
データやメッセージデータ等の着信時のLED1019
の点灯(又は点滅)制御、RAM1021のメモリアク
セス制御等の処理を実行する。また、CPU1018
は、上記記憶管理部1023によりメッセージバンクエ
リア1022内のメッセージが消去されて空きエリアが
確定した際にその得られたメモリ残容量をセンター1に
報告すると共に、メッセージ送信依頼情報(メモリ残容
量のデータ含む)を作成し返信する機能を有している。
【0043】ここで、メッセージ送信依頼情報について
詳述する。図7はメッセージ送信依頼情報のフォーマッ
トの一例を示す図であり、同図において、60はメッセ
ージ送信依頼情報を示している。このメッセージ送信依
頼情報60には、ページャー固有の呼出番号(ID)デ
ータアドレスコードを格納する欄61とメモリ残容量を
示す残容量データを格納する欄62とが設定される。
【0044】図5に説明を戻し、エンコーダ1024
は、CPU1018から受け取った送信メッセージ等の
データを位相変調によってコード化し、そのコード化デ
ータを送信部1025に出力する機能を有している。送
信部1025は、エンコーダ部1024から受け取った
コード化データを増幅して切換スイッチ1012を介し
てアンテナ1011に出力する機能を有している。
【0045】次に、センター1からページャー101に
メッセージを送信する前までの動作について図1〜図3
を用いて説明する。セル200内の端末206よりペー
ジャー101に対するページング要求が、公衆回線20
5、中継器202を介してセンター1に入ると、そのセ
ンター1内で以下の処理が実行される。
【0046】まず、入出力回路12では、発呼者側の端
末206との通信で、音声応答回路17で生成された音
声メッセージがセル200に出力されると共に、その音
声メッセージ(ガイダンス)に従って端末206に入力
されたページャー101の呼出番号及びメッセージ情報
が取り込まれ切換部13に出力される。そして、切換部
13では、制御部16の切換制御に従って、呼出番号が
呼出番号照合部14に出力されると共に、メッセージ情
報が制御部16に出力される。
【0047】呼出番号照合部14では、切換部13から
入力された呼出番号に対し加入者メモリ15に登録され
ている契約加入者の呼出番号を順次読み出しながら照合
すると共に、一致した場合には一致を示す信号を制御部
16に伝達する処理が実行される。制御部16では、呼
出番号の一致を確認すると、加入者メモリ15より、そ
の呼出番号に対応するアドレスデータ及びフレームデー
タを読み出して、アドレスレジスタ19に格納すると共
に、発呼者からのメッセージ情報をメッセージレジスタ
18に格納する処理が実行される。
【0048】続いて、送信信号処理部20では、制御部
16からの指示に従い、アドレスレジスタ19からアド
レスデータ及びフレームデータを取り出すと共に、メッ
セージレジスタ18からメッセージ情報を取り出し、こ
れらの情報を所定のデータ形式をもつ通信データに変換
して、その通信データを送信部21に出力する処理が実
行される。
【0049】送信部21では、入力した通信データを変
調してアンテナ22より通信衛星3に送信する処理が実
行される。通信衛星3では、センター1から送信された
通信データを受信すると、さらにセル100,200内
の各送信基地局に送信する処理が実行される。
【0050】送信基地局104では、通信衛星3から送
信された通信データを受信すると、さらにセル100の
受信エリア内に送信して、その受信エリア内にページャ
ー101が入っていれば、その通信データをページャー
101に受信させることができる。
【0051】ここで、センター1からページャー101
にメッセージを送信する際の具体的な動作についてさら
に詳述する。図8はセンター−ページャー間のメッセー
ジ通信処理を説明するフローチャートであり、図9は図
8の未送信メッセージ要求処理を説明するフローチャー
トである。図10〜図13は図8の処理時に変移する表
示画面の一例を示す図である。以下の説明では、センタ
ー1側の処理は全体を制御部16によって制御され、ペ
ージャー101側の処理は全体をCPU1018によっ
て制御される。
【0052】セル200の端末206よりセンター1に
メッセージ送信依頼が着信されると、メッセージを送信
する前にメモリ残容量要求データが生成され、ページン
グ対象のページャー101に送信される(ステップS1
及びS2)。なお、この双方向無線通信システムでは、
例えばPOCSAG形式によりPOCSAG信号フォー
マットをベースにした場合には、“*+2桁数字”で応
答を指示するコマンドデータを、予めサービス会社(セ
ンター1に相当)とページャーとの間で取り決めをする
ことで、システムを構築することができる。
【0053】さてページャー101においては、間欠受
信によって常時センター1からの着信を受け付けるが、
着信がない場合には(ステップT1)、ステップT2に
処理が移行する。このステップT2では、図9に示した
メッセージ要求処理が開始され、センター1の処理に連
動せずに進められる。
【0054】上記ステップT1において、着信が確認さ
れると、ID−ROM1014に格納されているページ
ャー101固有のアドレスデータと、着信したデータに
含まれるアドレスデータとが照合され、一致した場合に
のみステップT4に処理が移行する。このステップT4
〜T5では、記憶管理部1023によってメッセージバ
ンクエリア1022のメモリ残容量がチェックされる
と、そのチェックされたメモリ残容量を示す残容量デー
タと当該ページャー101の呼出番号(ID)コードと
によって図7に示したメッセージ送信依頼情報が生成さ
れ、センター1に送信される。
【0055】センター1では、ページャー101より呼
出番号と残容量データが着信されると(ステップS
3)、所定の受信処理を行って(ステップS4)、端末
206より送信依頼のあるメッセージ情報のサイズと、
ページャー101のメモリ残容量とが比較される(ステ
ップS5)。その結果、ページャー101のメモリ不足
によって送信依頼のあるメッセージを送信できないとい
う判定が下された場合には、ステップS7に処理が移行
して、そのメッセージが未送信メッセージとしてサイズ
とともにデータベース2に格納される。例えばページャ
ー101のアドレスコードがID1(図3参照)の場合
には、ID1に対応した欄の未送信メッセージを格納す
るエリアの最終アドレスナンバーに未送信メッセージと
そのサイズとが格納される。そして、ステップS8にお
いて、ページャー101に対し未送信通知メッセージが
送信される。この未送信通知メッセージには、ページャ
ー101のアドレスコードとメモリ不足による送信不可
を意味する旨のメッセージが含まれている。
【0056】ページャー101においては、未送信通知
メッセージが着信されると、アドレスデータの照合を経
て受信動作が開始される(ステップT6〜T8)。そし
て、着信されたメッセージが未送信通知メッセージであ
れば(ステップT9)、メッセージバンクエリア102
2に未送信フラグがひとつセットされ、例えば図10に
示した如く、“メモリ容量不足の為、送信できませ
ん。”のメッセージが表示される。これにより、ページ
ャー101の所持者は未送信通知メッセージを確認でき
る。
【0057】なお、上記メッセージの送信及び表示方法
は、予めページャーとセンターとの間の取り決めによっ
て、上記のような定型の表示内容をページャー101が
特定のコードと対応して記憶し、センター1でこの特定
のコードを送信することにより、ページャー側で上記メ
ッセージを表示する。
【0058】また、センター1側において、ステップS
6でメモリ十分という判定が下された場合には、処理は
ステップS9に進み、通常のメッセージ送信が開始され
る。この通常のメッセージ送信では、ページャー101
において、前述のステップT6〜T9からさらにステッ
プT12に処理が移行する。このステップT12では、
通常メッセージとして、図11に示した如く、“本日、
5時にA駅に北口ターミナルに集合せよ。”が表示され
る。これにより、ページャー101の所持者は正常に届
いたメッセージを確認することができる。
【0059】また、センター1とページャー間では、非
同期に処理を進めることも可能である。例えば、図8に
おいて、ページャー101が着信待ちの状態では、処理
が未送信メッセージ要求処理(ステップT2)に移行す
ることができる。この未送信メッセージ要求処理では、
ステップT301及びT302(図9)において、RM
Rキー161によってメッセージバンクエリア1022
の記憶内容を読み出すモード(以下に読み出しモードと
称する)が選択されない場合、又は読み出しモードの選
択があってもメッセージに関係した処理が実行されず終
了操作がなされた場合、再び処理をステップT1に戻さ
れる。
【0060】ステップT301において、読み出しモー
ドが選択されると、メッセージバンクエリア1022が
アクセスされその記憶内容に基づいてメッセージ内容が
LCD表示部1017に表示される。このメッセージ内
容について、図12の例では、1017aの表示覧に受
信メッセージが一覧として表示され、1017bの表示
覧に未送信メッセージの存在と未送信通知時刻とを示す
内容が表示される。図12には、未送信メッセージが3
件存在する場合の一例が示されている。
【0061】このLCD表示部1017では、送信済
み、すなわち着信メッセージを全て表示させずページを
切り換え操作して数個ずつメッセージが表示される。こ
れはメッセージバンクエリア1022に格納できるメッ
セージのサイズとLCD表示部1017の画面サイズと
の関係によって決定されるものである。
【0062】そして、このメッセージ読み出しモードで
は、ステップT302において、確認済みのメッセージ
を消去する等の処理操作が可能である。表示中のメッセ
ージの内(図10)、例えば、 “至急連絡せよ。/A.A 07/05/01:0
0PM” の欄がカーソル1017cによって選択された場合に
は、図11に示した如く、消去の可否を確認するための
ガイダンス1017d “消去しますか? Yes/No” が表示される。その際、ページャー101の所持者(操
作者)によって“Yes”が選択されると、メッセージ
バンクエリア1022から上記メッセージが消去され、
記憶管理部1023によりメッセージバンクエリア10
22の整理が実施される(ステップT302)。
【0063】そして、次のステップT303では、ステ
ップT302において上述のようにメッセージ消去が行
われた場合には、図(b)の未送信メッセージのメモリ
エリアより未送信フラグの存在がサーチされ(ステップ
T304及びT305)、在れば記憶管理部1023に
よってメッセージバンクエリア1022図6(b)のメ
モリエリアのメモリ残容量がチェックされる(ステップ
T306)。
【0064】さらに、チェック済みのメモリ残容量とペ
ージャー101の呼出番号(ID)データとによって図
7に示したメッセージ送信依頼情報が生成され、センタ
ー1に送信される(ステップT307)。
【0065】センター1では、ページャー101より非
同期にメッセージ送信依頼が受信されると(ステップS
3〜S4)、ステップS5〜S9において、現在データ
ベース2に未送信のまま格納されている未送信メッセー
ジのサイズと、ページャー101のメモリ残容量とが比
較され、送信できる未送信メッセージの数が設定され、
例えば古い送信依頼メッセージから順に送信される。こ
れにより、データベース2では、送信できた未送信メッ
セージが削除される。
【0066】そして、ページャー101では、ステップ
T6〜T9及びT12により、未送信メッセージを受信
すると、そのメッセージをメッセージバンクエリア10
22に格納するとともに、対応するメッセージの未送信
フラグをリセットして、LCD表示部1017に表示す
る処理が実行される。
【0067】このように実施の形態1では、センター1
では、メッセージ送信を行う際、事前にページャー10
1の記憶状態を確認するようにしたので、ページャー1
01が受信できる状態のときにだけメッセージ送信を行
うようになり、これによって、通信エラーを回避するこ
とが可能である。
【0068】実施の形態2.さて、上述した実施の形態
1では、センター1からページャー101に対して未送
信メッセージが存在することだけを通知していたが、以
下に説明する実施の形態2のように、未送信メッセージ
の内から欲しいものだけを優先して依頼できるように未
送信メッセージに含まれる発呼者情報等の属性情報と未
送信通知メッセージを送信するようにしてもよい。この
実施の形態2では、前述の実施の形態1との共通する構
成については同様の番号を付しその説明を省略する。ま
た、動作についても、共通部分については説明を省略す
る。
【0069】まず、実施の形態2と実施の形態1との違
いは、主にメッセージバンクエリアでのメッセージの記
憶・管理方法にあるため、ここから説明する。図14は
メッセージバンクエリアのメモリ構成の一例を示す図、
図15は発呼者情報エリアのメモリ構成の一例を示す
図、図16は優先情報エリアのメモリ構成の一例を示す
図、そして、図17はメッセージ情報エリアのメモリ構
成の一例を示す図である。
【0070】実施の形態2のページャーでは、図14に
示した如く、メッセージバンクエリア1022に対応す
るメッセージバンクエリア2022は、発呼者情報エリ
ア2022a、優先情報エリア2022b、及びメッセ
ージ情報エリア2022cの3つのエリアを備えてい
る。
【0071】図15に示した発呼者情報エリア2022
aは、株価情報や天気予報等のようにアドレスデータで
特定付けられるサービス情報を除いて、発呼者を特定す
る短縮番号、すなわち発呼者番号、発呼者名、及び連絡
先(電話番号等)が対応させて格納される。図16に示
した優先順位情報エリア2022bは、ページャー10
1の所持者が発呼者情報エリア2022aや情報サービ
スの内容を参照して任意に未送信メッセージに対して優
先順位を設定するエリアであり、ここには、情報サービ
スの内容とその情報サービスのサービスアドレスとから
なる情報と、発呼者名とその発呼者番号とからなる情報
が、設定された優先順位に従って格納される。
【0072】メッセージ情報エリア2022cは、図1
7(a)に示される受信順に発呼者とサービスとを混在
させて受信メッセージとメッセージサイズとその属性情
報とを格納するエリア、すなわちアドレスナンバー、未
送信フラグ、発呼者番号又はサービスアドレス、及び受
信されたメッセージ内容とそのメッセージサイズとが対
応させて格納されるメモリエリアと、図17(b)に示
される同じくアドレスナンバー、未送信フラグ、発呼者
番号、又はサービスアドレス、及び未送信通知メッセー
ジを着信した着信時刻とを対応させて格納されるメモリ
エリアとで構成される。
【0073】次に、ページャー101からセンター1に
送信されるメッセージ送信依頼情報について説明する。
図18は実施の形態2によるメッセージ送信要求情報の
一例を示す図であり、同図において、70はメッセージ
送信依頼情報を示している。このメッセージ送信依頼情
報70は、自己ページャー固有の呼出番号(ID)デー
タを格納する欄71と、送信を要求する未送信メッセー
ジに対して優先順位を指定するため、複数の発呼者番
号、及びサービスアドレスデータとを優先順位順に並べ
てデータ化した優先順位データと、メモリ残容量を示す
残容量データを格納する欄73とが設定される。
【0074】次に実施の形態2における主要な動作につ
いて詳述する。図19はメッセージ要求処理を説明する
フローチャートであり、図20はセンター1−ページャ
ー101間の未送信メッセージ通信処理の要部を説明す
るフローチャートである。
【0075】ページャー101側においてセンター1か
らの着信がない場合には、未送信メッセージ要求処理が
開始される。ここで、図19において、読み出しモード
の選択がなければ、処理はステップT1(図8)に戻
り、読み出しモードの選択があれば、ステップT302
〜T306(図9)と同様に例えばメッセージの消去等
の処理が実行される(ステップT1302〜T130
6)。なお、ステップT1302では、メッセージ消去
操作の他、優先情報エリア2022bに対する優先順位
の設定等の処理が実行される。この優先順位の設定で
は、発呼者名やサービス内容で示される種別が所持者に
呈示されるため、優先順位を決める際の指標となって、
欲しいメッセージから要求することができる。
【0076】そして、ステップT1307では、メッセ
ージ情報エリア2022cにおいてセット状態の未送信
フラグがチェックされ、その数がひとつの場合には、メ
ッセージ送信依頼情報70は優先順位データを持たない
形で送信され(ステップT1310)、他方2つ以上の
未送信フラグが存在するのであれば、優先情報エリア2
022cに格納された優先順位に従い、発呼者番号やサ
ービスアドレスをメッセージ送信依頼情報70の欄72
にシーケンシャルに並べると共に、呼出番号(ID)デ
ータ及び残容量データを各欄71,73に格納してか
ら、センター1(受信基地局103)に対して送信が行
われる(ステップT1308,T1309)。
【0077】センター1において、メッセージ送信依頼
情報70が受信され(図20;ステップS21)、優先
順位データの不在が確認された場合には、残容量データ
に基づく処理が前述のステップS4から開始される。他
方優先順位データの存在が確認された場合には、受信処
理が行われた後、ページャー101の要求する全未送信
メッセージ情報のサイズとそのページャー101のメモ
リ残容量とが比較される(ステップS23)。
【0078】そして、メモリ不足の判定結果が得られた
場合には(ステップS24)、メモリ残容量に見合う分
の未送信メッセージが選択される。その際、優先順位の
高い方の未送信メッセージから選択され、低い方は今回
除外される(ステップS25)。このように、優先順位
に従って未送信メッセージが選択されると、順次データ
ベース2から読み出され、ページャー101に対して送
信が開始される(ステップS26)。また、ステップS
24においてメモリ十分の判定結果が得られた場合に
は、ステップS26に処理を移行させ、そこで、ページ
ャー101から要求された未送信メッセージを全て優先
順位に従って送信することができる。
【0079】ここで、実施の形態2における表示画面の
変移の特徴について説明する。図21〜図23は図18
及び図19の処理時に変移するページャー側の表示画面
の一例を示す図である。
【0080】センター1から端末206からのメッセー
ジがページャー101に対して正常に送信された場合に
は、図21に示した如く、LCD表示部1017にメッ
セージが表示される。ところが、ページャー101のメ
ッセージ情報エリア2023cにおいてメモリ残容量が
不足している場合には、実施の形態1の場合と同様に定
型のメモリ不足をガイダンスする旨のメッセージが表示
される。なお、この実施の形態2では、センター1より
メモリ不足をガイダンスするための情報に、属性情報で
ある発呼者番号の検出にともない、発呼者名と連絡先と
が付加されて送信されるので、図22に示した如く、メ
ッセージには、 “発呼者/A.A TEL00−000−000
0” も含まれる。このように、端末206からの発呼があっ
た際に、ページャー101の所持者においてはメッセー
ジ内容を確認できなくてもどこからの発呼であるかを確
認することができる。
【0081】そして、実施の形態1では、メッセージ要
求処理(ステップT302)において、図12に示した
如く、未送信メッセージの存在を確認することはできて
もどこからの発呼かを確認する方法がなかったが、この
実施の形態2では、図23に示した如く、未送信メッセ
ージの表示欄1017b’に発呼者名やサービス内容を
表示させることができるので、ページャー101の所持
者はどこからの発呼であるかを確認することができる。
【0082】このように実施の形態2では、ページャー
101が未送信メッセージの存在について少なくとも発
呼元から確認することができると共に、その発呼元等の
属性情報に優先順位を付けてセンター1にメッセージ送
信を要求することができるので、ページャー101が受
信できる状態のときにだけページャー101側で要求す
る未送信メッセージを送信することが可能である。
【0083】また、センター1では、メッセージ送信を
行う前に事前にページャー101の記憶状態を確認し
て、送信不可の場合にはページャー101に対して発呼
元を通知することができるので、ページャー101側で
は未着信のメッセージがどこから発呼されたものかを、
その発呼時に確認することが可能である。
【0084】尚、メッセージバンクエリア1022や2
022に格納するメッセージの格納領域を可変長とし、
現在格納されているメッセージの記憶容量に応じて格納
できるメッセージ数を増減させるようにしてもよい。
【0085】また、メッセージバンクエリアに格納され
ているメッセージについては、ページャー101側で削
除するようにしていたが、そのページャーが側で予め削
除してもよいメッセージにフラグ等の識別子を付加して
おき、センター1からのメッセージ送信依頼が入った際
に、その識別子に従って自動的にメッセージを削除する
ようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、中央基地
局では、データ送信を行う際、事前に送信先通信端末の
記憶状態を確認するようにしたので、通信端末が受信で
きる状態のときにだけデータ送信を行うようになり、こ
れによって、通信エラーを回避することが可能になる。
【0087】請求項2記載の発明によれば、通信端末で
は未送信のデータの存在について少なくともその属性情
報を確認することができると共に、その属性情報に優先
順位を設定し、優先される属性情報について中央基地局
にデータ送信を要求することができるので、通信端末側
で要求する未送信データを送信することが可能である。
また、請求項1記載の発明と同様に、中央基地局では、
データ送信を行う際、事前に通信端末の記憶状態を確認
するようにしたので、通信端末が受信できる状態のとき
にだけデータ送信を行うようになり、これによって、通
信エラーを回避することが可能である。
【0088】請求項3記載の発明によれば、請求項1、
又は2に加え、記憶内容を消去することにより未送信の
データを記憶できる領域が確保されるので、中央基地局
に未送信のデータを貯め込み過ぎず、中央基地局のメモ
リを効率よく運用することが可能である。
【0089】請求項4記載の発明によれば、請求項3に
加え、通信端末において、記憶手段の残容量を確認する
ことから、中央基地局に送信する要求データとして残容
量を示すデータを送信することが可能である。
【0090】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
又は2に加え、受信されたデータや未送信のデータに関
する情報を視覚的に呈示することができるので、未送信
のデータを容易に確認することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る双方向無線通信システムの一実施
の形態を示す構成図である。
【図2】センターの内部構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図3】データベースのメモリ構成の一例を示す図であ
る。
【図4】ページャーの外観形状の一例を示す上面図であ
る。
【図5】ページャーの内部構成の一例を示すブロック図
である。
【図6】実施の形態1によるメッセージバンクエリアの
メモリ構成の一例を示す図である。
【図7】実施の形態1によるメッセージ送信要求情報の
一例を示す図である。
【図8】実施の形態1によるセンター−ページャー間の
メッセージ通信処理を説明するフローチャートである。
【図9】実施の形態1によるメッセージ要求処理を説明
するフローチャートである。
【図10】図8の処理時に変移するページャー側の表示
画面の一例を示す図である。
【図11】図8の処理時に変移するページャー側の表示
画面の一例を示す図である。
【図12】図8の処理時に変移するページャー側の表示
画面の一例を示す図である。
【図13】図8の処理時に変移するページャー側の表示
画面の一例を示す図である。
【図14】実施の形態2によるメッセージバンクエリア
のメモリ構成の一例を示す図である。
【図15】発呼者情報エリアのメモリ構成の一例を示す
図である。
【図16】優先情報エリアのメモリ構成の一例を示す図
である。
【図17】メッセージ情報エリアのメモリ構成の一例を
示す図である。
【図18】実施の形態2によるメッセージ送信要求情報
の一例を示す図である。
【図19】実施の形態2によるメッセージ要求処理を説
明するフローチャートである。
【図20】実施の形態2によるセンター−ページャー間
のメッセージ通信処理の要部を説明するフローチャート
である。
【図21】図18及び図19の処理時に変移するページ
ャー側の表示画面の一例を示す図である。
【図22】図18及び図19の処理時に変移するページ
ャー側の表示画面の一例を示す図である。
【図23】図18及び図19の処理時に変移するページ
ャー側の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 センター 2 データベース 3 通信衛星 60,70 メッセージ送信依頼情報 100,200 セル 101 ページャー 102,202 中継器 103,203 受信基地局 104 送信基地局 105,205 公衆回線 1011 アンテナ 1012 切換スイッチ 1013 RF受信部 1014 ID−ROM 1015 デコーダ部 1016 キー入力部 1017 LCD表示部 1018 CPU 1019 LED 1020 ROM 1021 RAM 1022,2022 メッセージバンクエリア 2022a 発呼者情報エリア 2022b 優先情報エリア 2022c メッセージ情報エリア 1023 記憶管理部 1024 エンコーダ部 1025 送信部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双方向無線通信端末と、該双方向無線通信
    端末との間で双方向に無線データ通信を行うサービス網
    と、該サービス網に接続され該サービス網を介して前記
    双方向無線通信端末と双方向にデータ通信を行う中央基
    地局とを備え、 前記双方向無線通信端末は、 前記中央基地局から受信したデータ及び送信済/未送信
    を示す情報を記憶する記憶手段と、 前記中央基地局から送信される、前記記憶手段の記憶状
    態を要求する要求データに従い、前記記憶手段の記憶状
    態を確認する確認手段と、 前記中央基地局に対して前記確認された記憶状態を示す
    情報を送信する第1の送信手段とを有し、 前記中央基地局は、 前記双方向無線通信端末に送信すべきデータを記憶する
    データ記憶手段と、 前記双方向無線通信端末に対してデータを送信する前に
    前記第1の送信手段からの受信情報に基づいてデータ送
    信の可否を判定する判定手段と、 前記判定手段による判定の結果、データ送信できる場合
    には前記双方向無線通信端末に対してデータを送信し、
    データ送信できない場合には前記データ記憶手段にこの
    データを格納し、前記双方向無線通信端末に対して未送
    信を示す情報を送信する第2の送信手段とを有したこと
    を特徴とする双方向無線通信システム。
  2. 【請求項2】双方向無線通信端末と、該双方向無線通信
    端末との間で双方向に無線データ通信を行うサービス網
    と、該サービス網に接続され該サービス網を介して前記
    双方向無線通信端末と双方向にデータ通信を行う中央基
    地局とを備え、 前記双方向無線通信端末は、 前記中央基地局から受信できたデータ、データ送信済/
    未送信を示す情報、データの属性情報を記憶する記憶手
    段と、 前記中央基地局から送信される、前記記憶手段の記憶状
    態を要求する要求データに従い、前記記憶手段の記憶状
    態を確認する確認手段と、 前記記憶手段に記憶された前記属性情報に従って優先順
    位を設定する設定手段と、 前記中央基地局に対して前記確認された記憶状態を示す
    情報と前記設定された優先順位を示す情報の2種の情報
    を送信する送信手段とを有し、 前記中央基地局は、 未送信のデータを前記属性情報とともに、複数記憶する
    データ記憶手段と、 前記双方向無線通信端末に対してデータを送信する前に
    前記送信手段からの2種の情報に基づいてデータ送信の
    可否を判定する判定手段とを有し、 前記判定手段による判定の結果、データ送信できる場合
    には前記双方向無線通信端末に対して前記記憶状態と前
    記優先順位とに従って前記データ記憶手段に記憶された
    データを選択送信することを特徴とする双方向無線通信
    システム。
  3. 【請求項3】前記記憶手段は、記憶内容を任意に消去自
    在にすることを特徴とする請求項1、又は2記載の双方
    向無線通信システム。
  4. 【請求項4】前記確認手段は、前記記憶手段の記憶状態
    として残容量を確認することを特徴とする請求項3記載
    の双方向無線通信システム。
  5. 【請求項5】前記双方向無線通信端末は、前記記憶手段
    に記憶された記憶内容を表示する表示手段を有すること
    を特徴とする請求項1、又は2記載の双方向無線通信シ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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