JPH0983538A - 無線通信用のioカード及びioカードによる無線通信方式 - Google Patents

無線通信用のioカード及びioカードによる無線通信方式

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Publication number
JPH0983538A
JPH0983538A JP7238662A JP23866295A JPH0983538A JP H0983538 A JPH0983538 A JP H0983538A JP 7238662 A JP7238662 A JP 7238662A JP 23866295 A JP23866295 A JP 23866295A JP H0983538 A JPH0983538 A JP H0983538A
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JP
Japan
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card
antenna
wireless communication
connector
adapter
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Application number
JP7238662A
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English (en)
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Masayuki Ishizaki
正之 石崎
Kenji Tanaka
堅二 田中
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は無線通信用のIOカードに関し,標準
化されたICメモリカードの形状を持ちスロットに格納
して,効率的な無線通信を行うことができるカードを提
供することを目的とする。 【解決手段】物理形状がICメモリカードの規格JEI
DA4.1/PCMCIA2.0以上に準拠する2つの
独立したコネクタを前後の両端部に備え,横幅と厚さが
前記規格に準拠したカードアダプタと,カードアダプタ
と接続可能なコネクタを備え物理形状が規格に準拠した
モデムまたはLANの回路を内蔵したアンテナ収納IO
カードとを備える。カードアダプタに無線通信用送受信
回路を収納し,アンテナ収納IOカードのコネクタの反
対側の領域にアンテナ回路を含むアンテナ部を設けてカ
ードアダプタの一方のコネクタとIOカードのコネクタ
を接続して1枚のカードを構成するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信用のIOカ
ード及びIOカードによる無線通信方式に関する。
【0002】近年,画像,音声,データ等の情報を統合
的に取り扱うマルチメディアが注目されている。これら
のマルチメディアでは通信を伴わないCD−ROM媒体
をベースとしたスタンドアロンのパッケージ系マルチメ
ディアと情報処理と通信を融合したシステム系のマルチ
メディアがある。後者のシステム系マルチメディアでは
インフラとしてN−ISDN(狭帯域ISDN),B−
ISDN(広帯域ISDN),マルチメディアLAN等
が利用される。マルチメディア通信システムは,各種の
利用分野があり,例えば,分散ソフトウェア開発,分散
CAD,研究開発支援,分散シミュレーション,遠隔教
育,トレーニング,文書共同編集,情報検索,在宅勤
務,サテライト・オフイス等である。
【0003】マルチメディア通信の伝送路としては,幹
線系では光ファイバが利用され,企業や家庭の構内網に
なると無線ネットワークの特徴を生かし,高速無線LA
Nが標準になることが予想される。また,これらのマル
チメディア情報を受ける端末はパソコンを初めとし,ワ
ークステーションや携帯端末機器が一般的になる見通し
であるが,配線のわずらわしさが存在するため,無線L
ANへの期待が高まっている。
【0004】従来のパソコン等の機器にはLANカード
が使用されるが,無線LANに使用するには無線用の回
路を内蔵する必要があった。さらに,無線用の回路をカ
ードに内蔵しても標準的なカードの物理的な制約により
外部にインタフェースを持たざるを得ないため,その改
善が望まれている。
【0005】
【従来の技術】図18は従来のパソコンの例を示す。将
来のマルチメディア通信の環境に備えて,最近のパソコ
ンには外部記憶媒体としてICメモリカードスロットを
設けている機種が多い。図18に示すパソコンは携帯型
パソコンであり,LCD(液晶ディスプレイ)やキーボ
ードを備えると共に,ICメモリカード用のスロットが
2個設けられている。これらの,ICメモリカードのス
ロットは,国内標準規格であるJEIDA(日本電子工
業振興協会)VER4.1以上または,米国の規格であ
るPCMCIA(Personal Computer Memory Card Inte
rnational Association) VER2.0以上である場
合,メモリカードとして利用する以外に,I/Oカード
として利用することが可能であり,パソコン通信用モデ
ムカード,またはLANカード等も利用できる。その場
合にサポートする回線スピードは,おおよそ通信モデム
使用時で2400bpsのMNPクラス5,FAX使用
時で9600bpsや14400bpsが利用されてい
る。一方,LANカードについて言えば,10Mbps
のベースバンド信号が使用される。
【0006】図19に規格化されたICメモリカードの
構造とサイズの例を示す。この例は,JEIDAタイプ
2のカードであり,図に示すように下側(先端)がコネ
クタ側であり,パソコン等の内部の各端子と接続され
る。また,長さ,幅,厚さ等の各サイズは図に示すよう
に規定されている。また,長手方向及び横方向の断面の
形状やサイズも規定されている。
【0007】上記の規格化されたIOカードとして,モ
デムカードやLANカードがあり,図20,図21によ
りその回路構成を説明する。図20はモデムカードの回
路構成の例である。
【0008】モデムカード90の68ピンコネクタ91
は,一方でパソコン等の機器のスロットに挿入された時
に内部の端子と接続し,他方はインタフェースLSI9
2と接続する。メインコントロールユニット(MCU)
93は水晶発振器94により駆動され,ROM95,S
RAM96のプログラムやデータを用い送受信の制御を
行い,ラインインタフェースを構成するコネクタ97を
介して外部のモデムを構成するユニットと接続する。外
部ユニットはコネクタ98,変復調動作を行うトランス
フオーマ99及びラインアダプタ100とで構成され,
ラインアダプタ100は,電話線等の回線と接続され
る。
【0009】図21はLANカードの回路構成の例であ
る。LANカード101も,上記モデムカード90と同
様に68ピンコネクタ102の一方はパソコン等の機器
の端子と接続され,他方はインタフェースLSI103
と接続する。LANコントローラ104はメインメモリ
ユニット(MCU)を備え,クロック105により駆動
されてROM106,RAM107のプログラム,デー
タによりトランシーバ/エンコーダ・デコーダの動作を
実行する。LANコントローラ104は,フィルタ・ト
ランスフォーマ108,コネクタ109を介してLAN
(図示されない)と接続される。
【0010】パソコンLANの場合,一つ一つの独立し
たコントローラをLANで結び付けることで,個々のコ
ンピュータでは実現できないファイルの共有化や共通デ
ータベース等の機能を実現し,結び付きが密になってき
た結果,全体がシステムとしてあたかも一つのコンピュ
ータであるかのように捉えられるようになってきてい
る。また,10Mbpsのデータ伝送速度は,性能的に
帯域圧縮されたMPEG2(Moving Picture Image Cod
ing Expert Group 2) の画像情報や音声情報等を扱うこ
とができ,マルチメディアの世界にネットワークが広が
る可能性が高い。これらのネットワークの広がりと同時
に配線のわずらわしさが問題となり,無線LANへの期
待が高まりつつある。こられの無線バンドとして2.4
GHz帯でのスプレッドスペクトラム(周波数拡散)通
信方式や比帯域が大きくとれるミリ波帯の電波が注目さ
れている。
【0011】図22,図23に予想される無線LANの
利用形態の例を示す。図22は無線LANのオフィスで
の利用形態を示し,高速LAN130(光ファイバによ
る2.4Gbpsのパケット通信)に対しオフィスの各
居室1,2,3・・にアンテナを含む中継器131が天
井等に配置され,アンテナを備えた多数のマルチメディ
ア端末132や携帯電話133が無線により中継器13
1と接続される構成となっている。高速LAN130に
はテレビ会議,衛星通信,B−ISDN(広帯域ISD
N)と接続され,マルチメディアによる会議や,個人間
の通信が可能となる。
【0012】図23は無線LANの教育分野での利用形
態を示し,幹線LAN140にホストコンピュータ14
1や,ワークステーション142,プリンタ143がア
ダプタを介して接続されると共に教室に配置された無線
通信を行う親局144とも接続される。各生徒端末14
6としてCRTディスプレイとキーボード(CRT.K
B)が配置され子局145により親局144と無線(例
えば,50Mbps)により送受信を行う。教師端末と
してCRT・KB148やプリンタ149が配置され,
子局147を介して親局144と接続され,各生徒端末
146との通信や,ホストコンピュータ141との通信
を行う。
【0013】このように無線LANが種々の分野で利用
されることが期待されているが,従来のモデムカードや
LANカードを無線カードとして適用するには,上記図
20,図21に示す機能ブロック以外に,無線用の回路
ブロックが必要になり,現状の標準化されたカード(例
えば,上記図19に示すカード)の物理的形状を考慮す
ると外部にインタフェースをもたなければならない。
【0014】図24はIOカードに外部インタフェース
を接続する例を示す。この場合,携帯型のパソコン15
0のカードスロット151に無線送受信機付きIOカー
ド152を挿入するか,無線送受信ユニット155がイ
ンタフェースケーブル154で接続されたIOカード1
53を挿入する構成の何れかを用いることになる。この
場合,無線送受信機付きIOカード152は,上記図2
0または図21の構成に無線送受信機やアンテナが付加
された構造となる。また,無線送受信ユニット155を
使用する場合は,図20または図21のコネクタ97ま
たは109にインタフェースケーブル154のコネクタ
が接続される構成となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】標準化したIOカード
を挿入して使用するパソコン等の機器では,カードスロ
ットはカードを挿入した場合,殆どが機器にカードが内
蔵される形態で使用されるが,上記した無線送受信の機
能をIOカードに付加する場合,上記図22に示すよう
に,カードスロットから外部に大きくはみ出したアンテ
ナを含む無線送受信機を設けるか(無線送受信機付きI
Oカード152),ケーブルにより外部のユニットと接
続する必要があり,何れもパソコン本体150に物理的
に別の装置が付加された構造となり,小型化に反し,携
帯して使用するのに適さないという問題があった。
【0016】また,無線通信用の回路を標準化されたカ
ードに内蔵させるように工夫した場合にも,アンテナを
カードスロットの外部に設けるために,上記図24に示
すような構造を採らざるをえないという問題があった。
【0017】本発明は標準化されたカード形状に対応し
た上で,効率的な無線通信を行うことができる無線通信
用IOカード及び無線通信用IOカードによる無線通信
方式を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。図中,1はカードアダプタ,1aは無線通信
用送受信回路,1b,1cはコネクタ,1dは案内用突
起,2はアンテナ収納IOカード,2aはIOカード
部,2bはIOカードの一部を構成しアンテナを収納し
たアンテナ部,2cはアンテナ回路を表し,図1にはマ
イクロストリップアンテナの例が示されている。また,
2dはコネクタである。
【0019】本発明は長さを短い点を除いた物理形状が
規格化されたカードに準拠する独立した2つのコネクタ
で構成されたカードアダプタを有し,このアダプタ内部
に無線通信用送受信機を収納し,この無線通信用送受信
部と接続された片方のコネクタに物理形状が規格に準拠
したIOカードを接続し,そのIOカードの外部側の一
部に平面形状のアンテナを配置したものである。
【0020】カードアダプタ1はICメモリカードの規
格(JEIDA VER4.1以上または,PCMCI
A VER2.0以上 )に適合した幅と高さ(厚さ)
を持ち,図1のA.に示すように長さ方向は規格より短
い物理形状を備え,内部に無線通信用送受信回路1aが
設けられ,一方のコネクタ1bは規格に適合した個数及
び構造を備え,パソコン等のIOカード用のスロット内
の多数のコネクタのピンと接続される。カードアダプタ
1の他方のコネクタ1cはIOカード2のコネクタ2d
と接続する多数のピンが設けられている。なお,案内用
突起1dは,カードアダプタ1とアンテナ収納IOカー
ド2とを接続する時の案内と,結合を強化する機能を持
つが,必要に応じて設けることができる。
【0021】アンテナ収納IOカード2は,上記の規格
に適合した物理形状を備え,図1のB.に示すようにI
Oカード部2aとアンテナ部2bとが一体化して形成さ
れる。IOカード部2aにはカードアダプタ1のコネク
タ1cと接続されるコネクタ2dが設けられ,内部にモ
デムまたはLANに対応する回路が設けられている。ア
ンテナ部2bにはカード表面にアンテナ回路2cが形成
され,カードアダプタ1の無線通信用送受信回路1aと
接続される。
【0022】カードアダプタ1のコネクタ1cとアンテ
ナ収納IOカード2のコネクタ2dとを接続すると1枚
のアンテナ付きIOカードが構成され,これを図1の
C.に示すように,パソコン等の機器のカードスロット
に挿入すると,アンテナ部分だけが機器の側面からはみ
出すことになる。これによりアンテナの指向性を妨げら
れない。なお,カードアダプタ1は規格に適合する物理
形状を持つIOカードのイクステンド・カード(拡張カ
ード)ということができる。
【0023】カードアダプタ1の長さは,規格に準拠し
た長さを持つアンテナ収納IOカード2に対し,アンテ
ナ部2bが外部にでる部分を加えた長さになる。例え
ば,規格によるIOカードの長さの1/3程度にするこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図2は本発明によるアンテナ付き
IOカードの回路構成図である。図2において,1,2
a,2bは上記図1の同一符号の各部に対応し,1はカ
ードアダプタ,10〜19はカードアダプタ1内に設け
られた無線通信用送受信回路(図1の1a)を構成する
各ブロックを表す。2aはモデム(MODEM)または
LANに対応する回路を備えたIOカード部,2bはア
ンテナ部,2cはアンテナ部2bに設けられたアンテナ
回路であり,具体的にはマイクロ・ミリ波用の送受信ア
ンテナ回路である。
【0025】カードアダプタ1において,10はIOカ
ード部2aから出力された送信データの増幅器,11は
送信周波数変換回路で,12は高周波増幅器,13は送
信フィルタ,14は周波数コントロール回路,15はマ
イクロ・ミリ波シンセサイザ,16はアンテナ部2bで
受信された信号から決められた周波数帯域の信号だけを
選択する受信フィルタ,17は低雑音増幅器,18は受
信周波数変換回路,19は増幅器である。
【0026】従来,モデムカードについては電話回線
に,LANカードについては同軸ケーブルやツイスト・
ペアケーブルに送出していた電気信号(変調信号)をマ
イクロ波・ミリ波の周波数帯の無線を用いてワイヤレス
にすることにより,接続に必要な線路の配線の手間を省
くことができ,非常に簡単に無線通信路を確保すること
ができた。
【0027】図2に示すカードアダプタ1の無線通信用
送受信機は,その原理に対応するもので,IOカード部
2aからのベースバンド信号は,増幅器10で増幅され
た後,送信周波数変換回路11でマイクロ・ミリ波シン
セサイザ15の信号と周波数ミキシングされる。周波数
ミキシングには,通常ダイオードやトランジスタまたは
FET素子を用いた非線形動作させることで混合させた
周波数帯の波を得ることができる。混合された周波数の
中から送信フィルタ13で送信すべき周波数成分だけを
通過させてアンテナ回路2cから送信される。アンテナ
回路2cから受信された無線信号の中から受信フィルタ
16で選択された周波数の信号が低雑音増幅器17で増
幅され,受信周波数変換回路18でマイクロ・ミリ波シ
ンセサイザの信号とミキシングされて復調され,増幅器
19で増幅されてベースバンド信号の受信データがIO
カード部2aに送られる。
【0028】図3はカードアダプタとアンテナ収納IO
カードのコネクタにより結合される構造を示す。カード
アダプタ1は,カード・エクステンドの役目を果たすこ
とから,一方のコネクタ1bがパソコン等のメモリコネ
クタと接続され,他方はアンテナ収納IOカード2のI
Oカード部2aと接続する必要がある。このため,各コ
ネクタはピンとジャックの形式にするのが望ましい。こ
の例では,各コネクタは上記のICメモリカードの規格
に従って,それぞれ68ピンを備え,カードアダプタ1
の1bは68ピンジャックコネクタ,コネクタ1cは6
8ピンプラグコネクタ,アンテナ収納IOカード2のコ
ネクタ2dは68ピンプラグコネクタとして構成され
る。カードアダプタ1のプラグコネクタ1cとIOカー
ド部2aのジャックコネクタとを結合することにより1
枚のアンテナ収納IOカードが構成される。
【0029】図4はアンテナ収納IOカードにおける信
号が流れる経路を示す。この図4は上記図2に示す回路
構成において信号がアンテナ付きIOカードの物理構造
内でどのように流れるかを説明するものである。パソコ
ン等の機器のカードスロットの奥に設けられたカードコ
ネクタ(図示せず)からのベースバンドの送信信号は
に示すようにカードアダプタ1を通って,IOカード部
2aに入力され,IOカード部2aに設けられたLAN
またはモデムに対応する回路によりの経路で処理さ
れ,カードアダプタ1の無線通信用送受信回路1a(図
2参照)へ入力される。無線通信用送受信回路1aにお
いてに示すように変調されて出力される高周波信号は
IOカード部2aをに示す経路で通過してアンテナ2
bのアンテナ回路2cからに示すように無線信号とし
て出力される。アンテナ回路2cから受信した無線信号
は送信信号とは逆の経路,すなわち,・・を通っ
てパソコン等の機器へ出力される。
【0030】上記図4に示す無線通信用送受信回路1a
は,ICメモリカードの上記規格により限られたスペー
ス(厚さ,幅及び長さ)内に収納する必要がある。その
場合,無線通信の周波数にマイクロ・ミリ波を選択する
ことにより,周波数が高くなるにつれ波長の関数で回路
の小型化が可能となり,アンテナ部2bを含む無線通信
部の構成が非常にコンパクトになる。マイクロ・ミリ波
の無線通信用送受信回路をカードアダプタ内に収容する
のに,モノリシックマイクロ波集積回路(MMICと略
称する)が適している。
【0031】図5はMMIC化した無線通信用送受信回
路の構成図である。図5の1aはMMICであり,その
内部の構成は,送信用ベースバンド信号を変調(ミキシ
ング)する周波数変換器21,送信信号の変調及び受信
信号の復調に使用する周波数を発生するシンセサイザ2
2,送信信号の増幅器23,送信信号をアンテナ側へ出
力し,アンテナからの受信信号を受信回路側へ出力する
送受信分波器24,受信信号を増幅する低雑音増幅器2
5,受信信号を復調(ミキシング)する周波数変換器2
6とで構成される。この無線通信用送受信回路をミリ波
帯に適用すると,周波数が高いことで比帯域が大きくと
れ,高速無線LANで今後使用される数10Mbpsか
ら数100Mbpsの情報速度の通信に好適である。
【0032】このように,エクステンド・カードとして
のカードアダプタ1内部に無線通信用送受信回路1aを
充分収容可能になる。また,カードアダプタ1を接続す
ることによって突き出た従来の物理形状のアンテナ収納
IOカード2の表面パッケージに形成した各種のアンテ
ナ部を利用することで,外部の無線中継器と通信が可能
になる。また,本発明によれば,現在のカードの物理形
状の制約から新たにカードに内蔵できない回路をアダプ
タ部により構成すると共にカードエクステンド機能を持
たせることにより,従来の規格に準拠したIOカード構
造上に形成したアンテナ機能を有効に活用することがで
きる。
【0033】この結果,従来のようにIOカードの外部
に飛び出して無線通信用の回路やアンテナを設ける構成
(上記図24参照)に比べて,携帯性や外観性に優れて
いる。
【0034】次に本発明によるアンテナ収納IOカード
に設けるアンテナ部の構成を以下に説明する。図6は導
波管によるアンテナの構成を示し,A.はH面スロット
アンテナの構成,B.はE面スロットアンテナの構成,
C.は導波管内の電磁界のモード,D.は導波管と信号
線とを結合する構成例である。
【0035】A.及びB.には導波管33がIOカード
部30(図1,図2の2に対応)のアンテナ部を形成す
るフレームサイド(外側の縁)に取り付けられた構造を
備え,A.の場合は導波管の上部のH面に長手方向に沿
った短い長さを持つ一定間隔を置いて設けられたスロッ
トの列を,互いにスロットがずれるように2列配置され
たH面スロットアンテナ31を構成したものである。
B.は導波管の側部のE面に,図に示すように斜め方向
に短いスロットをジグザグに形成してE面スロットアン
テナ32を設けたものである。これらの,各アンテナ3
1,32を構成する導波管33は何れもそのサイズは上
記のICメモリカードの規格に適合するものである。
【0036】図6のC.は導波管内部のH面における電
磁界モードの動きを示す。さらに,A.及びB.に示す
導波管に複数の放射素子を設けることにより,漏れ波ア
ンテナとすることができアンテナの指向性を高めること
が可能となる。図6のD.に上記A.またはB.に示す
導波管と内部の線路(同軸ケーブルまたはマイクロスト
リップ線路)とを結ぶ変換回路の例を示す。この例で
は,同軸ケーブルの中心導体またはマイクロストリップ
線路と接続する銅等の導体aが導波管の側部から導波管
の中央の下端に接続され,導波管の上部から下部の導体
aの上までの長さを持つ導体bを配置する構成を備え
る。この構成により,カードの信号線からの高周波信号
を導波管の信号に変換して送信が行われ,導波管からの
信号を信号線の信号に変換される。
【0037】図7はマイクロストリップ線路によるアン
テナの構成である。図7のA.にアンテナ収納IOカー
ドの全体が示される。通常,IOカードのカバーの材質
にはステンレス等の金属が使用されるが,アンテナ部に
誘電体基板を使用したものである。すなわち,IOカー
ド部30の中のアンテナ部34をセラミック,ガリウム
砒素,テフロン(登録商標)等を材料とする誘電体基板
35bで構成し,その表面にマイクロストリップアンテ
ナ35を設け,裏面を銅等の導体が配置されている。マ
イクロストリップアンテナ35の断面構造は図7のB.
に示され,誘電体基板35bの表面に銅,金等の薄膜の
導体によりマイクロストリップ線路35aがA.に示す
例と示す形状で形成され,誘電体基板35bの裏面に導
体35cが貼られる。
【0038】上記図7に示すマイクロストリップアンテ
ナの構成として,マイクロストリップ線路のパターンに
より複数の構成をとることができる。図8はマイクロス
トリップアンテナの各種の構成を示し,上記図7に示す
マイクロストリップアンテナを構成するマイクロストリ
ップ線路の各種のパターンを示す。A.はジグザグ形マ
イクロストリップアンテナであり,1辺の長さはλg/
2(但し,λgはある材質中を伝播する無線の高周波信
号の波長)である。B.はクランク形マイクロストリッ
プアンテナであり,縦と横の線が繰り返すパターンであ
り,各辺の長さはA.と同じである。C.はフランクリ
ン形マイクロストリップラインアンテナであり,図に示
すようパターンが形成され,線路上の図に示す各点の間
隔は上記A.及びB.の各辺の長さと同じである。
【0039】図9はダイポールアンテナによる構成を示
す図である。この場合,アンテナ収納IOカード2の中
のアンテナ部にダイポールアンテナ36が設けられ,そ
の構造は上記図7の符号35bと同様の材料で作成され
た誘電体基板36bの表面にL字形のマイクロストリッ
プ線路36aを配置し,裏面に表面と反対向きのL字形
のマイクロストリップ線路の裏面パターン36cを配置
したもので,表面のマイクロストリップ線路の端部と裏
面のマイクロストリップ線路の端部の長さをλg/2に
する。図中のA−A’のラインの断面は図9の右側に示
すような構造である。
【0040】図10はスロットアンテナによる構成を示
す図である。アンテナ収納IOカード2にアンテナ部を
構成するスロットアンテナ37が設けられている。スロ
ットアンテナ37は,その断面は図に示すように,誘電
体37bの表面に銅等の導体膜(板)が配置され,その
1部にスロット(細長い開口部)が設けられ,誘電体3
7bのスロットに対向する位置に,スロットと直交する
方向にマイクロストリップ線路が配置される。但し,マ
イクロストリップ線の先端(他端はIOカード部の線路
に接続)とスロットの中心との距離はλg/4で,スロ
ットの長さはλg/2である。
【0041】図11はパッチアンテナによる構成を示す
図である。アンテナ収納IOカード2にアンテナ部を構
成するパッチアンテナ38が設けられている。パッチア
ンテナ38は,誘電体38bの表面に方形パッチアンテ
ナ38aを設けた方形パッチアンテナまたは,円形パッ
チアンテナ38bを設けた円形パッチアンテナがある。
パッチアンテナは,その断面が図示されるように基板が
誘電体38cで構成され,表面にパッチアンテナ38a
(38b)が設けられ,裏面に導体(マイクロストリッ
プ線路)が配置される。パッチアンテナ38a(38
b)は裏面側から同軸ケーブルの給電用の中心導体38
eにより接続され,同軸ケーブルはIOカード部とカー
ド内部で接続される。
【0042】図12はフェーズドアレインアンテナによ
る構成を示す図である。図12のA.には,素子番号1
〜5が付された複数のアンテナで構成されたフェーズド
アレインアンテナ39が示され,各アンテナは,素子ア
ンテナ39aと移相器39bとを備え,これらの素子ア
ンテナ39aと移相器39bを組み合わせた5組の回路
がアンテナ部の基板上に設けられる。複数の移相器39
bはそれぞれ異なる位相φだけシフトするよう設定され
ており,素子番号1〜5から入力する信号に対してそれ
ぞれ異なる移相の信号を対応する素子アンテナから出力
する。これにより,アンテナの指向性(ビームの形状)
を変えることが可能となる。
【0043】図12のB.は,カード上にフェーズドア
レインアンテナを構成する例を示す。例えば,パッチア
ンテナにより素子アンテナ39aを構成し,その素子ア
ンテナへ信号を供給する導体(または,マイクロストリ
ップ線路)を各素子アンテナに対応して接続し,各線路
の長さをB.に示すように変えることにより信号の移相
量を変えて各移相器を構成することができる。この他
に,バラクタダイオードを移相器として各素子アンテナ
に接続し,バラクタダイオードの制御電圧を変えて容量
を変化させることにより移相量を設定することができ
る。
【0044】図13はカードアダプタ内部の無線通信用
送受信回路とアンテナ収納IOカード間のコネクタの構
成説明図である。上記図4に示すようにカードアダプタ
1内部の無線通信用送受信回路1aは高周波信号をアン
テナ収納IOカード2との間に送受しており,マイクロ
・ミリ波をアンテナ回路との間で伝送するため,インピ
ーダンスの整合をとって減衰がないように接続する必要
がある。この図13には,このコネクタインタフェース
として同軸線路構造を採用した場合の構成を示す。
【0045】図13のA.は同軸線路の特性インピーダ
ンスZ0 の計算式を示し,中心導体の半径をr1 ,誘電
体の外周(外部導体の内周)の半径をr2 ,誘電体の誘
電率をεr とすると,A.に示す式により求められる。
一般に,周波数が高くなると伝送線路は特性インピーダ
ンスとして75Ωや50Ω系が用いられる。例えば,ε
r =2.1(テフロン(登録商標)の場合)の場合,Z
0 =50Ωとすれば,r2 /r1 ≒3.35となる。こ
の比率に適合するr1 とr2 の値(単位mm)を求める
と,図13のB.に示すように3つの場合がある。
【0046】一方,ICメモリカードの規格であるJE
IDA4.1/PCMCIA2.0以上に準拠するコネ
クタの場合,コネクタピッチは,上下間,左右間の何れ
の場合にも1.27+0.1mmである。このピッチ間
隔の範囲に収まる(実現性のある)同軸線路は,図13
のB.から,r1 が0.2mmでr2 が0.67mmの
場合と,r1 が0.3mmでr2 が1.0mmの場合で
ある。
【0047】図13のC.はコネクタの配置を示し,上
記の規格に適合するコネクタの一部を示し,コネクタの
プラグまたはジャックは上記したように1.27+0.
1mmである。図1,図3に示すカードアダプタ1の無
線通信用送受信回路1aとそのコネクタ1cの間を同軸
線路で構成し,コネクタ1cとアンテナ収納IOカード
2のアンテナとを接続するコネクタ2dを同軸コネクタ
により構成することができ,上記B.に示す実現性のあ
る同軸線路の中の一つを使用する。
【0048】図13のC.には,r1 が0.3mmでr
2 が1.0mmの場合の同軸線路を使用する例を示す。
図13のD.に同軸コネクタの構造を示し,プラグ(ピ
ン)形のコネクタは,同軸線路の内導体を一定長だけ飛
び出し,誘電体を一定長露出する構成とし,ジャック形
のコネクタは,外導体の内部を一定長だけ中空とし,プ
ラグ形のコネクタの内導体を受け入れる導体を設けた構
造となっている。
【0049】図14,図15は規格に準拠したICメモ
リカードのピン配置(その1),(その2)である。規
格によりピンは合計68個備えられ,各ピンはICメモ
リカードの場合はICメモリカードインタフェースの欄
に記載された信号名,I/0(入力用または出力用)の
種別,機能を備え,IOカードの場合はI/Oカードイ
ンタフェースの欄に記載された信号名,I/Oの種別及
び機能を備える。
【0050】これらの規格に準拠したピン配置を用いて
カードアダプタ1とアンテナ収納IOカード2の間を接
続する場合,上記図13に示すカードアダプタ1の無線
通信用送受信回路1aと接続する同軸線路のピン(プラ
グ型)と,アンテナ収納IOカード2のアンテナと接続
するコネクタ2dのピン(ジャック型)は,図15に示
すピン53〜56の4つのピンに設けることができる。
アンテナ収納IOカード2はIOカードインタフェース
として使用するため,アドレス22〜アドレス25は実
際には使用しないためこれらの4つのピンは空いた状態
である。なお,4つのピンを使用するのは,高周波信号
及びベースバンド信号の送信用と受信用にそれぞれ2本
ずつの同軸線路を使用するからである。
【0051】上記図3,図4に示すようにカードアダプ
タ1はパソコン等のカードコネクタに接続する規格に従
った構成を備えるコネクタ1bから反対側のコネクタ1
cへ単に通過させるための複数の線路が備えている。な
お,それらの信号はコネクタ1cの中の一部であり,こ
のコネクタ1cからアンテナ収納IOカード2のコネク
タ2dからIOカードのモデムまたはLANの回路を介
してコネクタ1cを介してカードアダプタ1へ入力され
る。
【0052】図16はカードアダプタ内部のコネクタ間
信号インタフェースの構成を示す。図16はカードアダ
プタ1のコネクタ1bから反対側のコネクタ1cまでの
コネクタ間信号インタフェースとして,誘電体基板40
の表面に形成された複数のマイクロストリップ線路41
を使用したものである。誘電体基板40の裏面には導体
の板が形成されている。誘電体基板40は基板の厚さが
薄いものを使用してフレキシブルな構造をとることが可
能となる。具体的には,誘電体基板の材質として,例え
ば,セラミック,ガリウム砒素,テフロン(登録商標)
を使用することができる。また,誘電体基板40の厚さ
は,0.3mm以下とすると,フレキシブル性に富む基
板とすることができ,カードアダプタの製造工程におい
て取り付けの作業が容易となり,製造の効率を上げるこ
とが可能となる。
【0053】上記図1〜図4等に示す構成では,カード
アダプタ内に無線通信用送受信回路が設けられている
が,アンテナから無線通信用送受信回路までに一定の距
離があるために雑音指数が劣化する可能性がある。それ
を防止するための構成を図17に示す。
【0054】図17は雑音指数の劣化を防止するための
構成を示す図である。図17には,無線通信用送受信回
路の構成を中心にして示し,図中,1はカードアダプタ
であり,この中に送信用のベースバンド信号を変調する
周波数変換器50,シンセサイザ51,受信信号をベー
スバンド信号に復調する周波数変換器52,送信増幅器
53とを設ける。そして,アンテナ収納IOカード2の
中に,送受信分波器54と,送受信アンテナ55及び受
信信号の低雑音増幅器56を設けたものである。
【0055】このように,受信信号の低雑音増幅器56
をアンテナ55及び送受信分波器54の近傍におくこと
により雑音指数の劣化を防ぐことができる。上記に記載
した各種の無線通信用のIOカードは,上記図1のC.
に示すように,上記のICメモリカードの規格JEID
A4.1/PCMCIA2.0以上に準拠するIOカー
ドのカードスロットを備えたパソコン等の機器に装着す
ることにより,マルチメディアによる上記図22に示す
オフィスでの利用や,図23に示す教育分野での利用だ
けでなく,各種の無線LANに利用することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば,マルチメディアの展開
に伴い高速・広帯域の信号の利用が拡大し,それらを無
線LANとして利用する場合に,無線送受信回路とアン
テナを収納したカードを装着した携帯可能な小型な端末
を使用することが可能となる。
【0057】また,規格に準拠したコネクタを2つ備え
た無線送受信回路を収納したカードアダプタとこれに接
続する規格に準拠したサイズのLAN等のIOカードに
アンテナを形成することにより,既存のIOカードの規
格に対応する機構を備えたパソコン等の機器においてそ
のまま使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明によるアンテナ付きIOカードの回路構
成図である。
【図3】カードアダプタとアンテナ収納IOカードのコ
ネクタにより結合される構造を示す図である。
【図4】アンテナ収納IOカードにおける信号が流れる
経路を示す図である。
【図5】MMIC化した無線通信用送受信回路の構成図
である。
【図6】導波管によるアンテナの構成を示す図である。
【図7】マイクロストリップ線路によるアンテナの構成
を示す図である。
【図8】マイクロストリップアンテナの各種の構成を示
す図である。
【図9】ダイポールアンテナによる構成を示す図であ
る。
【図10】スロットアンテナによる構成を示す図であ
る。
【図11】パッチアンテナによる構成を示す図である。
【図12】フェーズドアレインアンテナによる構成を示
す図である。
【図13】カードアダプタ内部の無線通信用送受信回路
とアンテナ収納IOカード間のコネクタの構成説明図で
ある。
【図14】規格に準拠したICメモリカードのピン配置
図(その1)を示す図である。
【図15】規格に準拠したICメモリカードのピン配置
図(その2)を示す図である。
【図16】カードアダプタ内部のコネクタ間信号インタ
フェースの構成を示す図である。
【図17】雑音指数の劣化を防止するための構成を示す
図である。
【図18】従来のパソコンの例を示す図である。
【図19】規格によるICメモリカードの構造とサイズ
の例を示す図である。
【図20】モデムカードの回路構成の例を示す図であ
る。
【図21】LANカードの回路構成の例を示す図であ
る。
【図22】無線LANのオフィスでの利用形態の例を示
す図である。
【図23】無線LANの教育分野での利用形態の例を示
す図である。
【図24】IOカードに外部インタフェースを接続する
例を示す図である。
【符号の説明】
1 カードアダプタ 1a 無線通信用送受信回路 1b コネクタ 1c コネクタ 1d 案内用突起 2 アンテナ収納IOカード 2a IOカード部 2b アンテナ部 2c アンテナ回路 2d コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/32 H04B 7/26 V

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理形状がICカード用の2つの独立し
    たコネクタを前後の両端部に備え,横幅と厚さが前記I
    Cカードに準拠したカードアダプタと,前記カードアダ
    プタの一方のコネクタと接続可能なコネクタを備え物理
    形状が前記ICカードに準拠したモデムまたはLANの
    回路を内蔵したアンテナ収納IOカードとを設け,前記
    カードアダプタに無線通信用送受信回路を収納し,前記
    アンテナ収納IOカードのコネクタの反対側の領域にア
    ンテナ回路を含むアンテナ部を設け,前記カードアダプ
    タの一方のコネクタと前記IOカードのコネクタを接続
    して1枚のカードを構成することを特徴とする無線通信
    用のIOカード。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記カードアダプタ
    の2つの独立したコネクタは,一方がプラグ形で,他方
    がジャック形であることを特徴とする無線通信用のIO
    カード。
  3. 【請求項3】 請求項1において,前記カードアダプタ
    は,一方のコネクタが前記規格のICメモリカードに準
    拠したカードスロットを備えたパソコン等の情報処理機
    器のカードスロットに接続され,該一方のコネクタの端
    子と他方のコネクタの端子の一部とを信号線で接続し,
    前記他方のコネクタの残りの端子に前記無線通信用送受
    信回路の入・出力信号の信号線を接続することを特徴と
    する無線通信用のIOカード。
  4. 【請求項4】 請求項1において,前記カードアダプタ
    内部に収納された無線通信用送受信回路の高周波信号は
    請求項2のプラグ形コネクタと接続されることを特徴と
    する無線通信用のIOカード。
  5. 【請求項5】 請求項1において,前記カードアダプタ
    に収納される無線通信用送受信回路をモノリシックマイ
    クロ波集積回路により構成することを特徴とする無線通
    信用のIOカード。
  6. 【請求項6】 請求項1において,前記カードアダプタ
    に接続されるアンテナ収納IOカードのアンテナ部を構
    成する側部に導波管スロットアンテナを設けたことを特
    徴とする無線通信用のIOカード。
  7. 【請求項7】 請求項6において,前記導波管スロット
    の漏れ波アンテナとして,複数の放射素子を設けたこと
    を特徴とする無線通信用のIOカード。
  8. 【請求項8】 請求項6において,前記導波管への励振
    に同軸アンテナを用いたことを特徴とする無線通信用の
    IOカード。
  9. 【請求項9】 請求項1において,前記カードアダプタ
    に接続されるアンテナ収納IOカードのアンテナ部を誘
    電体基板で構成し,その表面にマイクロストリップ線路
    によるアンテナを設けたことを特徴とする無線通信用の
    IOカード。
  10. 【請求項10】 請求項1において,前記カードアダプ
    タに接続されるアンテナ収納IOカードのアンテナ部を
    誘電体基板で構成し,その表面側と裏面側にマイクロス
    トリップ線路によるダイポールアンテナを構成したこと
    を特徴とする無線通信用のIOカード。
  11. 【請求項11】 請求項1において,前記カードアダプ
    タに接続されるアンテナ収納IOカードのアンテナ部を
    誘電体基板で構成し,その表面にマイクロストリップ線
    路によるスロットアンテナを設けたことを特徴とする無
    線通信用のIOカード。
  12. 【請求項12】 請求項1において,前記カードアダプ
    タに接続されるアンテナ収納IOカードのアンテナ部を
    誘電体基板で構成し,その表面にマイクロストリップ線
    路によるパッチアンテナを設けたことを特徴とする無線
    通信用のIOカード。
  13. 【請求項13】 請求項1において,前記カードアダプ
    タに接続されるアンテナ収納IOカードのアンテナ部に
    フェーズドアレイアンテナを設け,アンテナビームの指
    向性を可変にしたことを特徴とする無線通信用のIOカ
    ード。
  14. 【請求項14】 請求項1において,前記カードアダプ
    タに収納された無線通信用送受信回路と,前記アンテナ
    収納IOカードのコネクタ間インタフェースを同軸線路
    により構成したことを特徴とする無線通信用のIOカー
    ド。
  15. 【請求項15】 請求項1において,前記カードアダプ
    タ内部の一方のコネクタと他方のコネクタとを直結する
    コネクタ間信号インタフェースはマイクロストリップ線
    路により構成することを特徴とする無線通信用のIOカ
    ード。
  16. 【請求項16】 請求項15において,前記マイクロス
    トリップ線路は基板の厚さを0.3mm以下のフレキシ
    ブル性のある誘電体基板に設けられることを特徴とする
    無線通信用のIOカード。
  17. 【請求項17】 請求項16において,前記誘電体基板
    の比誘電率を3.0以下にすることを特徴とする無線通
    信用のIOカード。
  18. 【請求項18】 請求項1において,前記カードアダプ
    タ内部に収納される無線通信用送受信回路の一部である
    低雑音増幅器を前記アンテナ収納IOカードのアンテナ
    の近傍に配置したことを特徴とする無線通信用のIOカ
    ード。
  19. 【請求項19】 請求項1において,前記カードアダプ
    タの無線通信用送受信回路と前記アンテナ収納IOカー
    ドのアンテナ間を結ぶ高周波信号用のコネクタの位置
    を,前記規格においてアドレス用に割り当てられた上位
    ビットを割り当てたことを特徴とする無線通信用のIO
    カード。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19に記載の無線通信用
    のIOカードを,前記規格に準拠したカードスロットを
    備えたパソコン等の情報処理機器に装着して,無線通信
    を行うことを特徴とする無線通信用のIOカードによる
    無線通信方式。
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