JPH0982727A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0982727A
JPH0982727A JP23697695A JP23697695A JPH0982727A JP H0982727 A JPH0982727 A JP H0982727A JP 23697695 A JP23697695 A JP 23697695A JP 23697695 A JP23697695 A JP 23697695A JP H0982727 A JPH0982727 A JP H0982727A
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JP
Japan
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layer
gate electrode
semiconductor device
semiconductor
performance
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Application number
JP23697695A
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English (en)
Inventor
Takao Ishida
多華生 石田
Akira Hattori
亮 服部
Shinichi Miyakuni
晋一 宮國
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH0982727A publication Critical patent/JPH0982727A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート電極の半導体層への拡散を押さ、その
性能及び信頼性を向上できる半導体装置を得ることを目
的とする。 【解決手段】 半絶縁性InP基板11上に、un−A
0.52In0.48Asバッファ層12と、un−Ga0.53
In0.47Asチャネル層13と、un−Al0.52In
0.48Asスペーサ層14と、Siプレーナドープキャリ
ア供給層15と、un−Al0.52In0.48Asショット
キー接合形成層16と、n−Ga0.53In0. 47Asキャ
ップ層17とを結晶成長し、レジスト塗布後写真製版し
てマスクを形成し、ソース電極21及びドレイン電極2
2を蒸着し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版
によりT型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチ
ングにより形成した後、T型ゲート電極20をAlで蒸
着により形成する。 【効果】 ゲート電極の形成が容易、ゲート電極の半導
体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能・信頼性
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、T型のゲート電
極を有するIn系化合物半導体材料を用いた電界効果ト
ランジスタ(FET)や高電子移動度トランジスタ(H
EMT)等の半導体装置及びその製造方法に関するもの
である。特に、上記ゲート電極材料の半導体層への拡散
低減を実現した半導体装置及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】GaAs系FET/HEMTのAl(ア
ルミニウム)ゲート電極においては、ショットキー接合
界面のトラップ準位密度の低減を図るため、Alとショ
ットキー接合を形成する半導体層との間にTi(チタ
ン)を挿入している。
【0003】InP系FET/HEMTにおいても従来
から上記GaAs系FET/HEMTと同様に、Alと
半導体層との間にTiを挿入したゲート電極が用いられ
てきた。しかし、InP系FET/HEMT作製工程
や、これら半導体装置の高温での動作中にゲート電極の
Tiが半導体層であるAlInAsへ拡散し、InP系
FET/HEMTの性能及び信頼性を低下させていたこ
とがわかった。
【0004】従来の半導体装置について図7、図8、図
9及び図10を参照しながら説明する。図7は、In系
化合物半導体材料を用い、T型ゲート電極の最下層にT
iを用いたFET/HEMTの一例として、従来のMo
/Al/Ti/Al0.52In0.48AsHEMTを示す断
面図である。また、図8は、従来のInP系HEMTの
製造プロセスを示す図である。さらに、図9及び図10
は、図8のT型ゲート電極の形成プロセスを詳細に示す
図である。
【0005】このInP基板上のGa0.53In0.47As
/Al0.52In0.48AsHEMTは、まずMBE法、M
OCVD法などにより、半絶縁性InP基板11上に、
un−Al0.52In0.48Asバッファ層12と、un−
Ga0.53In0.47Asチャネル層13と、un−Al
0.52In0.48Asスペーサ層14と、Siプレーナドー
プキャリア供給層15と、un−Al0.52In0.48As
ショットキー接合形成層16と、n−Ga0.53In0.47
Asキャップ層17とを結晶成長する。
【0006】次に、レジスト塗布後写真製版してマスク
を形成し、ソース電極21及びドレイン電極22を蒸着
し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版により、
T型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチングに
より形成した後、Ti/Al/Moを順次蒸着するとT
型ゲート電極23が形成される。その後、絶縁膜18を
プラズマCVD等により成膜する。
【0007】すなわち、図8(a)に示すように、エピ
タキシャル結晶成長し、次に同図(b)に示すように、
メサエッチングによるアイソレーションし(なお、イオ
ン注入による素子分離も可能)、次に同図(c)に示す
ように、ソース・ドレイン電極を形成し、次に同図
(d)に示すように、リセスエッチングし、次に同図
(e)に示すように、T型ゲート電極を形成し、最後に
同図(f)に示すように、絶縁膜を成膜する。
【0008】さらに、上記T型ゲート電極の形成プロセ
スは、以下のとおりである。図9(a)に示すように、
下層電子ビーム用レジスト19aを塗布する。次に、上
層フォトレジスト19bを塗布する。次に、光学露光に
より上層レジスト19bを露光する。次に同図(b)に
示すように、上層レジスト19bを現像する。次に、電
子線により下層レジスト19aを露光する。
【0009】次に図10(a)に示すように、下層レジ
スト19aを現像する。次に同図(b)に示すように、
エピタキシャル層12〜17の一部をエッチングによっ
て掘り込む。次に、ゲート金属を真空蒸着法で堆積す
る。最後に同図(c)に示すように、上層、下層レジス
ト19b、19aを除去する。
【0010】こうして作製した半導体装置をパッケージ
に実装し、170℃、Vds=0.8V、Ids=12
mAの条件で通電すると、図11に示すように、ゲート
電極23の最下層のTiが半導体層16へ拡散する。な
お、図11は、上記ショットキー接合部における通電試
験(Aging)前後のEDX(エナージ分散X線分
光)分析結果を示す図である。同図において、横軸はT
i/AlInAs界面からの距離(Distance from TiAl
InAs Interface)、縦軸は各原子の組成比(Atomic Per
cent)をそれぞれ示す。
【0011】図12は、HEMTの性能指標の一つであ
るIdss(ゲート電極及びソース電極を接地し、ドレ
イン電極に1Vの電圧を加えたときのドレイン電流)の
通電試験における経時変化を示している。同図におい
て、横軸は通電試験時間の平方根(Square Root Tim
e)、縦軸はIdssの変化量をそれぞれ示す。Ids
sの劣化量が横軸の通電試験時間の平方根に比例してい
ることから、この劣化のメカニズムが拡散に起因してい
ることがわかる。
【0012】また、図13は、Tiの拡散が実効的なシ
ョットキー接合面の低下を引き起こしているとしてデバ
イスシミュレーションをした、Tiの拡散距離に対する
Idssの劣化量の計算結果を示す図である。同図にお
いて、横軸は沈み込みの深さ(Penetration Depth)、
縦軸はIdssの比をそれぞれ示す。Tiが拡散して実
効的なショットキー接合面が低下するとIdssが減少
することがわかる。
【0013】以上の実験・計算結果から、従来のMo/
Al/Ti/Al0.52In0.48Asゲート電極を有する
InP基板上のGa0.53In0.47As/Al0.52In
0.48AsHEMTの通電試験における劣化は、T型ゲー
ト電極23の最下層のTiがショットキー接合を形成し
ているAl0.52In0.48As層16へ拡散したためであ
ることがわかった。
【0014】この劣化現象はTi/AlGaAs、Ti
/GaAsショットキー接合を有するGaAs系FET
/HEMTでは観測されず、Ti/In系化合物ショッ
トキー接合を有するFET/HEMTに特有の現象であ
る(’95IPRMp861を参照)。
【0015】そこで、InP系FET/HEMTの性能
及び信頼性向上に有効な従来技術として高融点金属であ
るMo等をゲート電極に用いる方法が取られている(信
学技報ED93−98p15を参照)。しかしながら、
0.3μm以下の短ゲート長のT型ゲート電極には、シ
ョットキー接合を形成する最下層にMoを用いるのは以
下に示す理由により困難である。
【0016】T型ゲート電極は、ゲート抵抗を上昇させ
ることなく短ゲート長化するためには必要不可欠の技術
でFETの高性能化を狙ってゲート長を短くしていく
と、従来のゲート電極ではゲート抵抗が上昇してしま
い、思ったより性能の向上がみられない。そこで、図9
及び図10のように、上下2層のレジスト19a、19
bを用いてゲート電極をT型に形成することによりゲー
ト抵抗を低く押さえたままゲート長を短くすることがで
きる。
【0017】図14に示すように、Mo等の高融点金属
50は蒸着膜の応力が強く(Mo:5×109dyn/
cm2)、蒸着が進むにつれ下層のレジスト19aが変
形してしまい、レジスト開口部が移動してゲート形状を
歪ませたり、ショットキー接合面を遮蔽してしまったり
するため、T型形状の形成は極めて困難である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
半導体装置及びその製造方法では、作製工程や、装置の
高温での動作中にT型ゲート電極23のTiが半導体層
16であるAlInAsへ拡散し、その性能及び信頼性
を低下させているという問題点があった。
【0019】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、ゲート電極の半導体層への拡散を
押さえることができ、その性能及び信頼性を向上するこ
とができる半導体装置及びその製造方法を得ることを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、In系化合物半導体結晶からなる電界効果トラン
ジスタもしくは高電子移動度トランジスタにおいて、T
型ゲート電極をアルミニウムで構成したものである。
【0021】また、この発明に係る半導体装置は、半導
体層を(Al1-yGayxIn1-xAs(0<x<1,0
≦y<1)で構成したものである。
【0022】また、この発明に係る半導体装置の製造方
法は、T型ゲート電極の形成後、熱処理を施すものであ
る。
【0023】さらに、この発明に係る半導体装置の製造
方法は、熱処理温度を400〜600℃、熱処理時間を
10秒〜10分とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】T型のゲート電極を有するIn系
化合物半導体材料を用いたFET/HEMTにおいて、
通電試験によるゲート電極材料のショットキー接合形成
層への拡散が少なく、かつT型のゲート電極の形成が容
易な材料であるAl(アルミニウム)でゲート電極を形
成する。これにより、これら半導体装置の性能及び信頼
性を向上できる。
【0025】さらに、ゲート電極形成後、窒素雰囲気中
で熱処理を加えることにより、ショットキー接合界面の
トラップ密度が減少し、ショットキー障壁高さが高くな
り、さらに安定なショットキー接合界面が得られ、これ
ら半導体装置の性能及び信頼性を向上できる。
【0026】実施の形態1.以下、この発明の実施の形
態1について図1を参照しながら説明する。図1は、こ
の発明の実施の形態1に係るInP系HEMTの構造を
示す断面図である。なお、各図中、同一符号は同一又は
相当部分を示す。
【0027】図1に示すように、まず、MBE法、MO
CVD法などにより、半絶縁性InP基板11上に、u
n−Al0.52In0.48Asバッファ層12と、un−G
0. 53In0.47Asチャネル層13と、un−Al0.52
In0.48Asスペーサ層14と、Siプレーナドープキ
ャリア供給層15と、un−Al0.52In0.48Asショ
ットキー接合形成層16と、n−Ga0.53In0.47As
キャップ層17とを結晶成長する。
【0028】次に、レジスト塗布後写真製版してマスク
を形成し、ソース電極21及びドレイン電極22を蒸着
し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版によりT
型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチングによ
り形成した後、T型ゲート電極20をAlで蒸着により
形成する。その後、絶縁膜18をプラズマCVD等によ
り成膜する。なお、InP系HEMTの基本的形成プロ
セス及びその中のT型ゲート電極の形成プロセスは、図
8〜図10に示す従来例のプロセスと同様である。この
ように、Alをゲート電極に適用すれば、T型ゲート電
極20の形成が容易になるだけでなく、ゲート電極の半
導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能・信頼
性が向上する。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1は、キャ
リア供給層15としてSiプレーナドープ層を用いてい
るが、n−Al0.52In0.48As層でも構わない。
【0030】実施の形態3.上記実施の形態1は、In
P基板との格子整合系だが、これは格子不整合系にも適
用できる。以下、この発明の実施の形態3について図2
を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施の形
態3に係るInP系P(シュードモルフィック)HEM
Tの構造を示す断面図である。
【0031】図2に示すように、MBE法、MOCVD
法などにより、半絶縁性InP基板11上に、un−A
0.52In0.48Asバッファ層12と、un−(Al
1-yGayxIn1-xAs(0<x<1,0≦y<1)ス
ペーサ層31と、un−Ga0 .53In0.47Asスペーサ
層41と、un−Ga1-xInxAs(0.47<x<
1)チャネル層42と、un−Ga0.53In0.47Asス
ペーサ層41と、un−(Al1-yGayxIn1-xAs
(0<x<1,0≦y<1)スペーサ層31と、Siプ
レーナドープキャリア供給層15と、un−(Al1-y
GayxIn1-xAs(0<x<1,0≦y<1)ショ
ットキー接合形成層30と、n−Ga0.53In0.47As
キャップ層17とを結晶成長する。
【0032】次に、レジスト塗布後写真製版してマスク
を形成し、ソース電極21及びドレイン電極22を蒸着
し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版によりT
型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチングによ
り形成した後、T型ゲート電極20をAlで蒸着により
形成する。その後、絶縁膜18をプラズマCVD等によ
り成膜する。なお、InP系PHEMTの基本的形成プ
ロセス及びその中のT型ゲート電極の形成プロセスは、
図8〜図10に示す従来例のプロセスと同様である。こ
のように、Alをゲート電極に適用すれば、T型ゲート
電極20の形成が容易になるだけでなく、ゲート電極の
半導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能・信
頼性が向上する。
【0033】実施の形態4.上記実施の形態3は、キャ
リア供給層15としてSiプレーナドープ層を用いてい
るが、n−(Al1-yGayxIn1-xAs(0<x<
1,0≦y<1)層でも構わない。
【0034】実施の形態5.上記実施の形態1〜4は、
バッファ層12としてun−Al0.52In0.48As層を
用いているが、un−Ga0.53In0.47Asでも構わな
い。
【0035】実施の形態6.上記実施の形態1〜4は、
バッファ層12としてun−Al0.52In0.48As層を
用いているが、un−Al0.52In0.48As層とun−
Ga0.53In0.47As層の繰り返しで構成される超格子
層でも構わない。また、5%以下の歪みの入った歪超格
子層でも構わない。
【0036】実施の形態7.上記実施の形態1〜6で、
T型ゲート電極20を形成後に窒素雰囲気中で400℃
〜600℃の温度、数秒〜数十分、特に10秒〜10分
の時間の熱処理を加える。このような熱処理を施すこと
によって、ショットキー接合界面のトラップ密度を低減
でき、及びショットキー障壁高さを高くすることがで
き、半導体装置の性能が向上する。
【0037】実施の形態8.この発明の実施の形態8に
ついて図3を参照しながら説明する。図3は、この発明
の実施の形態8に係るInP系I(インバース:逆)H
EMTの構造を示す断面図である。
【0038】図3に示すように、まず、MBE法、MO
CVD法などにより、半絶縁性InP基板11上に、u
n−Al0.52In0.48Asバッファ層12と、Siプレ
ーナドープキャリア供給層15と、un−Al0.52In
0.48Asスペーサ層14と、un−Ga0.53In0.47
sチャネル層13と、un−Al0.52In0.48Asショ
ットキー接合形成層16と、n−Ga0.53In0.47As
キャップ層17とを結晶成長する。
【0039】次に、レジスト塗布後写真製版してマスク
を形成し、ソース電極21及びドレイン電極22を蒸着
し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版によりT
型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチングによ
り形成した後、T型ゲート電極20をAlで蒸着により
形成する。その後、絶縁膜18をプラズマCVD等によ
り成膜する。なお、InP系IHEMTの基本的形成プ
ロセス及びその中のT型ゲート電極の形成プロセスは、
図8〜図10に示す従来例のプロセスと同様である。こ
のように、Alをゲート電極に適用すれば、T型ゲート
電極20の形成が容易になるだけでなく、ゲート電極の
半導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能・信
頼性が向上する。
【0040】実施の形態9.上記実施の形態8は、キャ
リア供給層15としてSiプレーナドープ層を用いてい
るが、n−Al0.52In0.48As層でも構わない。
【0041】実施の形態10.上記実施の形態8は、I
nP基板との格子整合系だが、これは格子不整合系にも
適用できる。以下、この発明の実施の形態10について
図4を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施
の形態10に係るInP系P(シュードモルフィック)
HEMTの構造を示す断面図である。
【0042】図4に示すように、MBE法、MOCVD
法などにより、半絶縁性InP基板11上に、un−A
0.52In0.48Asバッファ層12と、un−(Al
1-yGayxIn1-xAs(0<x<1,0≦y<1)ス
ペーサ層31と、Siプレーナドープキャリア供給層1
5と、un−(Al1-yGayxIn1-xAs(0<x<
1,0≦y<1)スペーサ層31と、un−Ga0.53
0.47Asスペーサ層41と、un−Ga1-xInxAs
(0.47<x<1)チャネル層42と、un−Ga
0.53In0.47Asスペーサ層41と、un−(Al1-y
GayxIn1-xAs(0<x<1,0≦y<1)ショ
ットキー接合形成層30と、n−Ga0.53In0.47As
キャップ層17とを結晶成長する。
【0043】次に、レジスト塗布後写真製版してマスク
を形成し、ソース電極21及びドレイン電極22を蒸着
し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版によりT
型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチングによ
り形成した後、T型ゲート電極20をAlで蒸着により
形成する。その後、絶縁膜18をプラズマCVD等によ
り成膜する。なお、InP系PIHEMTの基本的形成
プロセス及びその中のT型ゲート電極の形成プロセス
は、図8〜図10に示す従来例のプロセスと同様であ
る。このように、Alをゲート電極に適用すれば、T型
ゲート電極20の形成が容易になるだけでなく、ゲート
電極の半導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性
能・信頼性が向上する。
【0044】実施の形態11.上記実施の形態10は、
キャリア供給層15としてSiプレーナドープ層を用い
ているが、n−(Al1-yGayxIn1-xAs(0<x
<1,0≦y<1)層でも構わない。
【0045】実施の形態12.上記実施の形態8〜11
は、バッファ層12としてun−Al0.52In0.48As
層を用いているが、un−Ga0.53In0.47As層やF
eドープInP層でも構わない。
【0046】実施の形態13.上記実施の形態8〜11
は、バッファ層12としてun−Al0.52In0.48As
層を用いているが、un−Al0.52In0.48As層とu
n−Ga0.53In0.47As層の繰り返しで構成される超
格子層でも構わない。また、5%以下の歪みの入った歪
超格子層でも構わない。さらに、この実施の形態13は
基板として半絶縁性InP基板11を用いているが、半
絶縁性GaAs基板でも構わない。
【0047】実施の形態14.上記実施の形態8〜13
で、T型ゲート電極20を形成後に窒素雰囲気中で40
0℃〜600℃の温度、数秒〜数十分、特に10秒〜1
0分の時間の熱処理を加える。このような熱処理を施す
ことによって、ショットキー接合界面のトラップ密度を
低減でき、及びショットキー障壁高さを高くすることが
でき、半導体装置の性能が向上する。
【0048】実施の形態15.この発明の実施の形態1
5について図5を参照しながら説明する。図5は、この
発明の実施の形態15に係るInP系H(ヘテロ接合)
FETの構造を示す断面図である。
【0049】図5に示すように、まず、MBE法、MO
CVD法などにより、半絶縁性InP基板11上に、u
n−Al0.52In0.48Asバッファ層12と、un−G
0. 53In0.47Asチャネル層13と、Siプレーナド
ープキャリア供給層15と、un−Ga0.53In0.47
sチャネル層13と、un−Al0.52In0.48Asショ
ットキー接合形成層16と、n−Ga0.53In0.47As
キャップ層17とを結晶成長する。
【0050】次に、レジスト塗布後写真製版してマスク
を形成し、ソース電極21及びドレイン電極22を蒸着
し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版によりT
型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチングによ
り形成した後、T型ゲート電極20をAlで蒸着により
形成する。その後、絶縁膜18をプラズマCVD等によ
り成膜する。なお、InP系HFETの基本的形成プロ
セス及びその中のT型ゲート電極の形成プロセスは、図
8〜図10に示す従来例のプロセスと同様である。この
ように、Alをゲート電極に適用すれば、T型ゲート電
極20の形成が容易になるだけでなく、ゲート電極の半
導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能・信頼
性が向上する。
【0051】実施の形態16.上記実施の形態15は、
un−Ga0.53In0.47Asチャネル層13にSiプレ
ーナドープキャリア層15が挿入されているが、これら
はn−Ga0.53In0. 47Asチャネル層でも構わない。
【0052】実施の形態17.上記実施の形態15は、
InP基板との格子整合系だが、これは格子不整合系に
も適用できる。以下、この発明の実施の形態17につい
て図6を参照しながら説明する。図6は、この発明の実
施の形態17に係るInP系P(シュードモルフィッ
ク)HFETの構造を示す断面図である。
【0053】図6に示すように、MBE法、MOCVD
法などにより、半絶縁性InP基板11上に、un−A
0.52In0.48Asバッファ層12と、un−(Al
1-yGayxIn1-xAs(0<x<1,0≦y<1)ス
ペーサ層31と、un−Ga0 .53In0.47Asスペーサ
層41と、un−Ga1-xInxAs(0.47<x<
1)チャネル層42と、Siプレーナドープキャリア供
給層15と、un−Ga1- xInxAs(0.47<x<
1)チャネル層42と、un−Ga0.53In0.47Asス
ペーサ層41と、un−(Al1-yGayxIn1-xAs
(0<x<1,0≦y<1)ショットキー接合形成層3
0と、n−Ga0.53In0.47Asキャップ層17とを結
晶成長する。
【0054】次に、レジスト塗布後写真製版してマスク
を形成し、ソース電極21及びドレイン電極22を蒸着
し、2種類のレジスト塗布と2段階の写真製版によりT
型ゲートのマスクを形成し、リセス部をエッチングによ
り形成した後、T型ゲート電極20をAlで蒸着により
形成する。その後、絶縁膜18をプラズマCVD等によ
り成膜する。なお、InP系PHFETの基本的形成プ
ロセス及びその中のT型ゲート電極の形成プロセスは、
図8〜図10に示す従来例のプロセスと同様である。こ
のように、Alをゲート電極に適用すれば、T型ゲート
電極20の形成が容易になるだけでなく、ゲート電極の
半導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能・信
頼性が向上する。
【0055】実施の形態18.上記実施の形態17は、
un−Ga1-xInxAs(0.47<x<1)チャネル
層42にSiプレーナドープキャリア供給層15が挿入
されているが、これらはn−Ga1-xInxAs(0.4
7<x<1)チャネル層でも構わない。
【0056】実施の形態19.上記実施の形態15〜1
8は、バッファ層12としてun−Al0.52In0.48
s層を用いているが、un−Ga0.53In0.47As層や
FeドープInP層でも構わない。
【0057】実施の形態20.上記実施の形態15〜1
8は、バッファ層12としてun−Al0.52In0.48
s層を用いているが、un−Al0.52In0.48As層と
un−Ga0.53In0. 47As層の繰り返しで構成される
超格子層でも構わない。また、5%以下の歪みの入った
歪超格子層でも構わない。さらに、この実施の形態20
は基板として半絶縁性InP基板11を用いているが、
半絶縁性GaAs基板でも構わない。
【0058】実施の形態21.上記実施の形態15〜2
0で、T型ゲート電極20を形成後に窒素雰囲気中で4
00℃〜600℃の温度、数秒〜数十分、特に10秒〜
10分の時間の熱処理を加える。この熱処理を施すこと
によって、ショットキー接合界面のトラップ密度を低
減、及びショットキー障壁高さを高くすることができ、
半導体装置の性能が向上する。
【0059】
【発明の効果】この発明に係る半導体装置は、以上説明
したとおり、In系化合物半導体結晶からなる電界効果
トランジスタもしくは高電子移動度トランジスタにおい
て、T型ゲート電極をアルミニウムで構成したので、T
型ゲート電極の形成が容易になるだけでなく、ゲート電
極の半導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能
・信頼性が向上するという効果を奏する。
【0060】また、この発明に係る半導体装置は、以上
説明したとおり、半導体層を(Al1-yGayxIn1-x
As(0<x<1,0≦y<1)で構成したので、T型
ゲート電極の形成が容易になるだけでなく、ゲート電極
の半導体層への拡散が押さえられ、半導体装置の性能・
信頼性が向上するという効果を奏する。
【0061】また、この発明に係る半導体装置の製造方
法は、以上説明したとおり、T型ゲート電極の形成後、
熱処理を施すので、ショットキー接合界面のトラップ密
度を低減でき、及びショットキー障壁高さを高くするこ
とができ、半導体装置の性能を向上できるという効果を
奏する。
【0062】さらに、この発明に係る半導体装置の製造
方法は、以上説明したとおり、熱処理温度を400〜6
00℃、熱処理時間を10秒〜10分とするので、ショ
ットキー接合界面のトラップ密度を低減でき、及びショ
ットキー障壁高さを高くすることができ、半導体装置の
性能を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態3に係る半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態8に係る半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態10に係る半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態15に係る半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態17に係る半導体装置
の構造を示す断面図である。
【図7】 従来の半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【図8】 従来の半導体装置の基本プロセスを示す図で
ある。
【図9】 従来の半導体装置のT型ゲート電極の形成プ
ロセスを示す図である。
【図10】 従来の半導体装置のT型ゲート電極の形成
プロセスを示す図である。
【図11】 従来の半導体装置の通電試験によるゲート
電極最下層のTiの半導体層への拡散を示す図である。
【図12】 従来の半導体装置の通電試験による劣化を
示す図である。
【図13】 従来の半導体装置のTiの半導体層への拡
散が引き起こす半導体装置の劣化量の計算結果を示す図
である。
【図14】 MoでT型ゲート電極を形成するのが困難
なことを示す図である。
【符号の説明】
11 半絶縁性InP基板、12 un−Al0.52In
0.48Asバッファ層、13 un−Ga0.53In0.47
sチャネル層、14 un−Al0.52In0.48Asスペ
ーサ層、15 Siプレーナドープキャリア供給層、1
6 un−Al0.52In0.48Asショットキー接合形成
層、17 n−Ga0.53In0.47Asキャップ層、18
絶縁膜、20 AlT型ゲート電極、21 ソース電
極、22ドレイン電極、30 un−(Al1-yGay
xIn1-xAs(0<x<1,0≦y<1)ショットキー
接合形成層、31 un−(Al1-yGayxIn1-x
s(0<x<1,0≦y<1)スペーサ層、41 un
−Ga0.53In0.47Asスペーサ層、42 un−Ga
1-xInxAs(0.47<x<1)チャネル層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 In系化合物半導体結晶からなる電界効
    果トランジスタもしくは高電子移動度トランジスタにお
    いて、T型ゲート電極をアルミニウムで構成することを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体層を(Al1-yGayxIn1-x
    s(0<x<1,0≦y<1)で構成することを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 T型ゲート電極の形成後、熱処理を施す
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 熱処理温度を400〜600℃、熱処理
    時間を10秒〜10分とすることを特徴とする請求項3
    記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7910464B2 (en) 2003-12-26 2011-03-22 Panasonic Corporation Method for manufacturing a semiconductor device having a III-V nitride semiconductor
CN102064104A (zh) * 2010-12-09 2011-05-18 中国电子科技集团公司第十三研究所 GaN微波器件T型栅的制作方法
CN102610640A (zh) * 2011-11-29 2012-07-25 中国科学院微电子研究所 一种高驱动电流的iii-v族金属氧化物半导体器件
CN102931231A (zh) * 2012-11-23 2013-02-13 中国科学院微电子研究所 一种高迁移率iii-v族半导体mos场效应晶体管

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