JPH0981753A - 移動物体抽出装置 - Google Patents

移動物体抽出装置

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JPH0981753A
JPH0981753A JP23269995A JP23269995A JPH0981753A JP H0981753 A JPH0981753 A JP H0981753A JP 23269995 A JP23269995 A JP 23269995A JP 23269995 A JP23269995 A JP 23269995A JP H0981753 A JPH0981753 A JP H0981753A
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岡 利 和 藤
Hiko Nakamoto
基 孫 中
Kenji Kitamura
村 健 児 北
Takehisa Tanaka
中 武 久 田
Kazufumi Mizusawa
澤 和 史 水
Masato Mori
真 人 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 監視装置等で移動物体を抽出するに際し、検
出動領域の分断や影等による変形、移動物体どうしの遮
蔽及び遮蔽の解消検知して正しい対象物体像を抽出で
き、かつ迅速に遮蔽解消時点を特定できるようにする。 【構成】 サンプリング手段101と動領域検出手段1
02とで動領域2値画像を得、これを動領域対応付け手
段103でラベリングし前後フレーム間のラベルの重な
り合い情報をグラフとして保持し、このグラフに基づき
ラベルの時間軸順方向グルーピング・時間軸逆方向グル
ーピングを行うことによって動領域の分断・融合・分離
によらず正しい対象物体像を抽出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、監視装置等において動
画像から動領域を検出して正確に移動物体を抽出するた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像から、フレーム間または背景画像
との差分を用いて移動物体を抽出する際に特に問題とな
るのは、一つには移動物体と背景との間の輝度・色度信
号差が出ないことによる検出動領域の分断であり、もう
一つには移動物体どうしまたは移動物体と静止物体との
間で起こる遮蔽である。これら両者の問題について解決
を試みた従来例として『時系列差分画像を用いた複数移
動物体の抽出及び追跡』(嶺・八木・谷内田、情報処理
学会研究報告、CV-81-7 、51-55)がある。この方式の処
理の流れについて図面を参照しながら説明する。図15
において、ステップ1201は時系列画像から動きのあ
った領域を検出して変化領域を抽出する処理であり、ス
テップ1202は変化領域を画像内および時間方向でラ
ベリングする時空間ラベリング処理であり、ステップ1
203はラベリングされた各領域を時間方向にグルーピ
ングするグルーピング処理であり、ステップ1204は
グルーピングされた各移動物体に時間方向に対応付けて
同定する、移動物体の対応付け処理である。前記方式
は、このようにして検出動領域の分断並びに遮蔽の問題
を解決することを試みたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、第一に、検出された動領域に対して一定
のフレーム数にわたってグルーピングを行うため、実際
に遮蔽が解消された時点を特定できないという欠点があ
った。また第二に、対象物体の影などによる検出動領域
の変形を考慮しておらず、検出動領域に影などが含まれ
た場合に正しい対象物体像を追跡できないという欠点が
あった。
【0004】本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、その第一の目的は、背景との十分な輝度・色
度差がない等の原因で同一移動物体内で動領域の分断が
生じても正しく同一物体と認識することができる移動物
体抽出装置を提供することである。
【0005】本発明の第二の目的は、移動物体どうしの
遮蔽が起こった際にこれを検知することができる移動物
体抽出装置を提供することである。
【0006】本発明の第三の目的は、遮蔽が解消した場
合に迅速にこれを認識して遮蔽解消時点を特定できる移
動物体抽出装置を提供することである。
【0007】本発明の第四の目的は、検出動領域から対
象物体の影等の部分を除去して正しい対象物体像を抽出
できる移動物体抽出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の移動物体抽出装置は、第一に、映像信号をサ
ンプリングして原画像を出力するサンプリング手段と、
原画像から動領域を検出して動領域2値画像を出力する
動領域検出手段と、動領域2値画像の中で同一の移動物
体に相当する動領域に対応付けを行なって移動物体画像
を出力する動領域対応付け手段とを備え、前記動領域対
応付け手段が、時間的に相前後するフレームの動領域2
値画像の間で同一の移動物体に相当する動領域の対応関
係をグラフ化し、前記グラフに基づき時間軸の順方向に
動領域をグルーピングするとともに、前記グラフに基づ
き時間軸逆方向に動領域を再グルーピングすることによ
って移動物体画像を生成することを特徴とした構成とな
っている。
【0009】また前記目的を達成するために本発明の移
動物体抽出装置は、第二に、映像信号をサンプリングし
て原画像を出力するサンプリング手段と、原画像から動
領域を検出して動領域2値画像を出力する動領域検出手
段と、動領域2値画像の連結成分をラベリングして動領
域ラベル画像を出力するラベリング手段と、動領域整形
手段から出力される移動物体画像を用いて各移動物体の
形状パターン画像を形成及び更新する形状パターン画像
生成手段と、形状パターン画像を用いて動領域ラベル画
像を整形して移動物体画像を出力する動領域整形手段と
を備えた構成となっている。
【0010】また前記目的を達成するために本発明の移
動物体抽出装置は、第三に、映像信号をサンプリングし
て原画像を出力するサンプリング手段と、原画像から動
領域を検出して動領域2値画像を出力する動領域検出手
段と、動領域2値画像の連結成分をラベリングして動領
域ラベル画像を出力するラベリング手段と、動領域ラベ
ル画像を用いて各移動物体の形状パターン画像を形成及
び更新する形状パターン画像生成手段と、形状パターン
画像を用いて動領域ラベル画像を整形して移動物体画像
を出力する動領域整形手段とを備えた構成となってい
る。
【0011】
【作用】前記第一の構成により、背景との十分な輝度・
色度差がない場合に同一移動物体内で動領域の分断が生
じても同一物体と認識し、かつ移動物体どうしの遮蔽が
起こった際にこれを検知し、さらに遮蔽が解消した場合
に迅速にこれを認識して遮蔽解消時点を特定する移動物
体抽出装置を提供できる。また前記第二または第三の構
成により、検出動領域から対象物体の影等の部分を除去
して正しい対象物体像を抽出する移動物体抽出装置を提
供できる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第一の実施例について図面
を参照しながら説明する。まず、本発明の第一の実施例
の基本構成について図1ならびに図2を用いて説明す
る。図1は本発明の第一の実施例の基本構成を表したブ
ロック図である。図1において、101は映像信号21
1をサンプリングして原画像212を出力するサンプリ
ング手段であり、102は原画像212から動領域を検
出して動領域2値画像213を出力する動領域検出手段
であり、103は時間的に相前後するフレームの動領域
2値画像の間で同一の移動物体に相当する動領域の対応
関係をグラフ化し、前記グラフに基づき時間軸の順方向
に動領域をグルーピングするとともに、前記グラフに基
づき時間軸の逆方向に動領域を再グルーピングすること
によって、原画像中で移動物体に相当する領域を正確に
ラベリングした移動物体画像214を生成する動領域対
応付け手段である。
【0013】次に、図2は本発明の第一の実施例の基本
構成を、特に動領域対応付け手段についてより細かく表
したブロック図である。図2において、101は映像信
号211をサンプリングして原画像212を出力するサ
ンプリング手段であり、102は原画像212から動領
域を検出して動領域2値画像213を出力する動領域検
出手段であり、103は動領域2値画像213の中で同
一の移動物体に相当する動領域に対応付けを行なって移
動物体画像214を出力する動領域対応付け手段であ
り、104は動領域2値画像213の連結成分をラベリ
ングして動領域ラベル画像215を出力するラベリング
手段であり、105は時間的に相前後する動領域ラベル
画像215の各連結成分の間の対応関係を検出して対応
関係グラフ216を出力する対応関係グラフ生成手段で
あり、106は対応関係グラフ216を時間軸の順方向
に追跡することで動領域ラベル画像215と移動物体画
像214との各連結成分のうち同じ動物体に相当すると
みなされるものに同じラベルを振り直して動物体グルー
プ画像217を出力する順方向グルーピング手段であ
り、107は対応関係グラフ216を時間軸の逆方向に
追跡することで動物体グループ画像217の各グループ
内の連結成分のうち異なる動物体に相当するとみなされ
るものに再度異なるラベルを振り直して移動物体画像2
14を出力する逆方向グルーピング手段である。
【0014】次に、本発明の第一の実施例の具体的構成
について図3を参照しながら説明する。図3において、
101は映像信号211をサンプリングして原画像21
2を出力するサンプリング手段であり、102は原画像
212から動領域を検出して動領域2値画像213を出
力する動領域検出手段であり、103は動領域2値画像
213の中で同一の移動物体に相当する動領域に対応付
けを行なって移動物体画像214を出力する動領域対応
付け手段であり、104は動領域2値画像213の連結
成分をラベリングして動領域ラベル画像215を出力す
るラベリング手段であり、105は時間的に相前後する
動領域ラベル画像215の各連結成分の間の対応関係を
検出して対応関係グラフ216を出力する対応関係グラ
フ生成手段であり、これらの各手段(機能部)は前記図
2中で説明されているものと同様である。
【0015】対応関係グラフ生成手段105の内部構造
として、108は1フレームまたはそれ以上の枚数の動
領域ラベル画像215を記憶する動領域ラベル画像記憶
手段であり、109は動領域ラベル画像記憶手段108
から時間的に相前後する2フレームの動領域ラベル画像
215を入力し両者にそれぞれ含まれる各連結成分どう
しの全ての組み合わせについて対応の有無を判定し出力
する対応検出手段であり、110は対応検出手段109
の判定に基づき対応関係グラフ216を生成及び更新・
記憶・出力する対応関係グラフ記憶手段である。106
は対応関係グラフ216を時間軸の順方向に追跡するこ
とで動領域ラベル画像215と移動物体画像214との
各連結成分のうち同じ動物体に相当するとみなされるも
のに同じラベルを振り直して動物体グループ画像217
を出力する順方向グルーピング手段である。
【0016】この順方向グルーピング手段106を構成
する機能部として、111は逆方向グルーピング手段1
07が出力する前フレームの移動物体画像214を記憶
しかつ出力する移動物体画像記憶手段であり、112
は、対応関係グラフ216に基づき、動領域ラベル画像
215の各連結成分のうち、移動物体画像記憶手段11
1が出力する移動物体画像214のいずれかの移動物体
領域との間に対応関係のあるものには前記移動物体領域
と同じラベル番号を振り直し、かつ前記移動物体画像2
14のどの移動物体領域とも対応関係のないものには新
しいラベル番号を振り直すことによって動物体グループ
画像217を作成して出力する第一の再ラベリング手段
である。107は対応関係グラフ216を時間軸の逆方
向に追跡することで動物体グループ画像217の各グル
ープ内の連結成分のうち異なる動物体に相当するとみな
されるものに再度異なるラベルを振り直して移動物体画
像214を出力する逆方向グルーピング手段である。1
13は動物体グループ画像217の各連結成分で同じラ
ベル番号を持つものの全ての組み合わせについて対応関
係グラフ216を一定フレーム数時間だけ時間軸の逆方
向に遡ることにより異なる物体であるかどうかを判定す
る動物体判定手段である。また、114は動物体判定手
段113により異なる物体と判定された組み合わせにつ
いて異なるラベル番号を振り直すことによって移動物体
画像214を作成して出力する第二の再ラベリング手段
である。
【0017】このように構成された本発明の移動物体抽
出装置の実施例の動作について、図面を参照しながら説
明する。まず、対応関係グラフについて図11を用いて
説明する。図11において、901、902、903は
3つの連続したフレーム(1)〜(3)を表す。各フレ
ーム内に記された「1」「2」などの数字は、当該フレ
ームで検出された動領域の連結領域をラベリング・付番
した数字を示す。904、905はそれぞれ、フレーム
(1)と(2)と、フレーム(2)と(3)とを、重ね
合わせた画像を模式的に示したものである。904にお
いて、フレーム(1)のラベル1( 人物頭部) とフレー
ム(2)のラベル1( 人物上半身) とが重なり合い、ま
たフレーム(1)のラベル2( 人物胴体・脚部) とフレ
ーム(2)のラベル1及び2とが重なり合っている。同
様にフレーム(2)とフレーム(3)の各ラベルの重な
り合いを905に示した。906は、これらの重なり合
い関係をリンクとし、各ラベルをノードとして、各フレ
ーム間のラベルの対応関係をグラフで表したものであ
る。これを対応関係グラフと呼ぶことにする。
【0018】次に、順方向並びに逆方向グルーピングに
ついて、図面を参照しながら説明する。図12、図13
は前記対応関係グラフの一例を示したものである。図1
2、図13において、(1)−1、(2)−1等の符号
を付して示したマークはいずれも各フレームに含まれる
ラベルを示す。
【0019】まず、順方向グルーピングについて図12
を参照しながら説明する。図12は、移動物体の追尾中
にフレーム(3)で一時的な分断が起こりその後フレー
ム(5)で再び回復した場合に想定される対応関係グラ
フの一例を模式的に表したものである。順方向グルーピ
ングでは、対応関係グラフに基づき、リンクで結ばれた
ラベルは同一移動物体に相当するものとみなす。従っ
て、図12において、フレーム(1)〜フレーム(2)
までの間は[(1)−1、(2)−1]を一つの移動物
体に相当するグループと判定し、同じラベル番号をもっ
て再ラベリングを行なう。フレーム(3)において前記
グループは二つのラベルとリンクを持つ。このとき、順
方向グルーピングにおいては動物体の分断が起こったも
のとみなし、ラベル(3)−1及び(3)−2を前記グ
ループと同一の移動物体に相当するものと判定して前記
グループに加え、同じラベル番号をもって再ラベリング
を行なう。
【0020】フレーム(4)においても同様に、ラベル
(4)−1及び(4)−2を前記グループと同一の移動
物体に相当するものと判定して前記グループに加え、同
じラベル番号をもって再ラベリングを行なう。フレーム
(5)以降は再び単一のラベルに戻り、ラベル(5)−
1、(6)−1を前記グループに加え、同じラベル番号
をもって再ラベリングを行なう。このようにして、順方
向グルーピング手順を経ることにより、同一移動物体に
相当する動領域に一時的な分断が起こってもこれらの動
領域を一つの移動物体として同じラベル番号をもって再
ラベリングを行なうことが可能となる。
【0021】次に、逆方向グルーピングについて図13
を参照しながら説明する。図13は、離れた位置にあっ
た二つの移動物体がフレーム(4)からフレーム(6)
にかけて重なり合いながらすれ違い、その後再び離れた
場合に想定される対応関係グラフの一例を模式的に表し
たものである。この場合に、前記順方向グルーピング手
順では、フレーム(1)からフレーム(3)まで二つの
移動物体と判定されていた二つのグループがフレーム
(4)で一つの移動物体に相当するグループと判定さ
れ、フレーム(7)以降移動物体が離れた後も引き続き
一つの移動物体に相当するものと判定され、同じラベル
番号で再ラベリングされ続けてしまう。
【0022】逆方向グルーピングはこの不具合を回避す
るためのもので、最新(つまり、直近)のフレームから
時間軸を逆方向に一定フレーム数(例えば2フレーム)
さかのぼってグルーピングを行なうものである。さかの
ぼるフレーム数は撮影環境や想定される対象移動物体の
標準的な大きさや速度などによって適切に決定する。時
間軸を逆方向に2フレームさかのぼってグルーピングす
ることにより、フレーム(9)において逆方向グルーピ
ングを行えば、[(9)−1、(8)−1、(7)−
1]及び[(9)−2、(8)−2、(7)−2]をそ
れぞれ別の移動物体に相当するグループとして分割し、
異なるラベル番号をもって再ラベリングを行なうことが
できる。従って、順方向グルーピングに並行して逆方向
グルーピングを行なうことで、移動物体が重なり合った
後に離れた場合に、一定のタイムラグの後にこれを検出
し、異なるラベル番号をもって再ラベリングを行なうこ
とが可能となる。
【0023】以下、本発明の移動物体抽出装置の実施例
の動作について、図4を参照しながら説明する。図4に
示す通り、本実施例の移動物体抽出装置は、まず処理ス
テップ(以下単にステップという)401でサンプリン
グされた画像から動画像を検出する処理を行なう。この
処理内容については、例えば前後する二つまたはそれ以
上のフレーム間での差分信号を2値化して検出すること
もできるし、また予め別に撮影ないし形成された背景画
像との差分信号を2値化して検出することもできる。こ
のようにして形成された動領域2値画像に対して、ステ
ップ402で連結成分のラベリング処理を行なう。この
際に、画素数が一定のしきい値に満たない連結成分をノ
イズと見なして除去するなどの処理を併せて行なっても
よい。次にステップ403で、時間的に前後する動領域
2値画像を比較して、対応関係グラフを作成する。ステ
ップ403で形成された対応関係グラフおよび過去のラ
ベリング結果をもとにステップ404で順方向グルーピ
ングを、またステップ403で形成された対応関係グラ
フをもとにステップ405で逆方向グルーピングを行な
う。
【0024】次のステップ406では、逆方向グルーピ
ングの結果にもとづき、順方向グルーピングの結果に既
に分離した移動物体を一つの移動物体にグルーピングし
ているなどの過剰なグループ化が行なわれていないかを
判定する。その結果、過剰なグループ化が行なわれてい
ると判定されれば、逆方向グルーピングの結果に従って
ステップ406で再グルーピングを行なう。過剰なグル
ープ化が行なわれていないと判定されれば、順方向グル
ーピングの結果をそのまま出力する。グルーピングの結
果に基づいてステップ407で再ラベリングを行ない、
前記ラベリング結果記憶手段にラベリング結果を記憶す
る。このラベリング結果は次フレームにおいてステップ
404の順方向ラベリングにフィードバックされる。
【0025】以上のような構成及び動作で、動物体に分
断がある場合にも同一の移動物体として追跡を行なうこ
とができ、かつ、一時的に重なり合った二つの移動物体
が分離した場合にも、分離が起こった時刻を一定フレー
ムのタイムラグの後に正確に検出でき、本発明が解決し
ようとする第一の課題を解決し、本発明の第一から第三
の目的を達成することができる。
【0026】(実施例2)以下、本発明の第二の実施例
について図面を参照しながら説明する。まず、形状パタ
ーン画像について図面を参照しながら説明する。図14
において、1301、1302、1303は連続する適
当な数のフレームを表しており、1304、1305、
1306はそれぞれのフレームの中で検出された動領域
を表している。形状パターン画像は、1 に示すように同
一移動物体に対応する各フレームの動領域を平行移動に
よって最新フレームでの位置に合わせて重ね合わせ、1
308に示すように各画素の出現頻度を画像にしたもの
である。位置合わせのための基準点としては、動領域の
重心を用いてもよいし、また動領域の外接矩形の中心も
しくは四隅のいずれかを用いてもよいし、また重心のX
座標もしくはY座標と外接矩形の四隅のいずれかのY座
標もしくはX座標とをそれぞれ組み合わせた点を用いて
もよいし、また動領域と形状パターン画像とから算出し
た移動ベクトル分だけ動領域の重心をずらした点を用い
てもよい。出現頻度としては、例えば移動物体出現時か
らの出現回数の平均値を用いてもよいし、また各フレー
ム毎に重み付けをした平均値を用いてもよい。
【0027】1308において濃淡のハッチングで示し
たのは出現頻度を模式的に表したものである。1308
に一例として示したのは人物の例であるが、この場合一
般に、相対的な動きの激しい手や足の部分は出現頻度が
比較的低く、相対的な動きの少ない頭や胴体など人物像
の中心軸付近では出現頻度が比較的高くなる。また、移
動物体とともに動く影や床面による鏡面反射像などは現
れたり消えたりを繰り返すため、出現頻度は低くなる。
このように、形状パターン画像を形成することにより、
影や床面による鏡面反射像、あるいは移動物体の偶発的
な変形などによらず、対象移動物体の形状を安定して抽
出することが可能となる。
【0028】以下、前記形状パターン画像を用いた本発
明の第二の実施例の基本構成について図5及び図6を参
照しながら説明する。図5は本発明の第二の実施例の基
本的な一構成例を示し、また図6は第二の実施例の構成
を一部変更した例を示すブロック図である。図5におい
て、サンプリング手段101は入力された映像信号21
1をサンプリングして原画像信号212を出力する。
【0029】動領域検出手段102は前記原画像信号2
12を受けて動領域を検出し、動領域2値画像213を
出力する。動領域検出方式としては、前フレームまたは
数フレーム前と現フレームとの差分をとる方式でもよい
し、予め用意された背景画像との差分をとる方式でもよ
い。またこれらを組み合わせた方式でもよいし、フレー
ム間差分を数フレーム時間にわたり累積する方式でもよ
い。ラベリング手段104は、前記動領域2値画像21
3を受けてその連結成分をラベリングし、動領域ラベル
画像215を出力する。
【0030】動領域整形手段115は、前記動領域ラベ
ル画像215と後述する形状パターン画像生成手段11
5が各動物体毎に出力する形状パターン画像218とを
受けて、動領域ラベル画像215の各動領域に整形を施
して移動物体画像214を出力する。なお、対応する形
状パターン画像の存在しない動領域に対しては、新しく
出現した移動物体としてそのまま出力する構成としても
よい。形状パターン画像生成手段116は、前記動領域
整形手段115からの移動物体画像214を受けて、各
移動物体の形状パターン画像218を形成及び更新、出
力する。
【0031】なお、本実施例では動領域整形手段115
からの動領域整形画像を形状パターン画像生成手段11
6に入力し、動領域整形画像を用いて形状パターン画像
を更新する構成としたが、図6の変更例に示すように、
ラベリング手段104からの動領域ラベル画像を形状パ
ターン画像生成手段116に入力し、動領域ラベル画像
を用いて形状パターン画像218を生成および更新する
構成としてもよい。
【0032】次に、前記形状パターン画像を用いた本発
明の第二の実施例の具体的構成について図7を参照しな
がら説明する。図7において、サンプリング手段101
は入力された映像信号211をサンプリングして原画像
信号212を出力する。動領域検出手段102は前記原
画像信号212を受けて動領域を検出し、動領域2値画
像213を出力する。動領域検出方式としては、前フレ
ームまたは数フレーム前と現フレームとの差分をとる方
式でもよいし、予め用意された背景画像との差分をとる
方式でもよい。またこれらを組み合わせた方式でもよい
し、フレーム間差分を数フレーム時間にわたり累積する
方式でもよい。ラベリング手段104は、前記動領域2
値画像213を受けてその連結成分をラベリングし、動
領域ラベル画像215を出力する。
【0033】動領域整形手段115は、形状パターン画
像検索手段117と、形状パターン画像選択手段118
と、動領域ラベル整形手段119とから成り、前記動領
域ラベル画像215と形状パターン画像生成手段116
が各動物体毎に出力する形状パターン画像218とを受
けて、動領域ラベル画像215の各動領域に整形を施し
て移動物体画像214を出力する。動領域ラベル整形手
段119は、形状パターン2値化手段120と、AND
回路121とから構成されている。なお、対応する形状
パターン画像218の存在しない動領域に対しては、新
しく出現した移動物体としてそのまま出力する構成とし
てもよい。
【0034】本実施例では121をAND回路としてい
るが、これをOR回路とする構成でもよい。図8には、
動領域ラベル整形手段119を形状パターン2値化手段
120と、OR回路124とから構成した例を示す。ま
た、AND回路121とOR回路124とを並列に併せ
備え、これらAND回路121とOR回路124のうち
いずれかの出力を切り替え出力するようにしてもよい。
すなわち、図9に示すように、動領域ラベル整形手段1
19を形状パターン2値化手段120と、AND回路1
21と、OR回路124と、セレクタ125とから構成
し、各形状パターン画像に対応する移動物体が初めて出
現してからの時間情報219に応じてAND回路121
とOR回路124とを切り替える構成としてもよい。
【0035】形状パターン画像検索手段117は、前記
動領域ラベル画像215に含まれる各動領域毎に、形状
パターン画像生成手段116で生成された形状パターン
画像218の中から前記動領域に対応するものを検索す
る。検索方法としては、一例として、動領域の重心にお
ける各移動物体の形状パターン画像の画素値、すなわち
出現頻度が一定のしきい値を越えるものを選ぶ方式を採
ってもよい。また、形状パターン画像の重心が動領域に
含まれるものを選ぶ方式を採ってもよい。
【0036】形状パターン画像選択手段118は、前記
動領域ラベル画像215に含まれる各動領域毎に、前記
形状パターン画像検索手段117の出力する一つまたは
複数の形状パターン画像218の中から、前記動領域と
同一の移動物体に相当するものを選択して出力する。選
択方法としては、一例として動領域の重心と形状パター
ン画像218の重心とが最も近いものを選ぶ方式を採っ
てもよい。また、動領域と各形状パターン画像218と
をパターンマッチングして、最も近い形状であると判定
されたものを選ぶ方式を採ってもよい。また、一時的に
分断されていた動領域が再統合された場合など、複数の
形状パターン画像218が単一の動領域対応する場合に
前記複数の形状パターン画像を重ね合わせたものを新た
な形状パターン画像218として生成して出力する方式
を採ってもよい。また、一時的に重なり合っていた移動
物体が再び離れた場合など、複数の動領域が単一の形状
パターン画像に対応し、かつその状態が一定フレーム数
以上にわたって継続する場合には、前記複数の動領域を
各々新たな形状パターン画像218として生成して出力
する方式としてもよい。
【0037】形状パターン画像2値化手段120は、前
記形状パターン画像選択手段118が出力する画像情報
を受けて、これに2値化処理を施し、形状パターン2値
画像を出力する。2値化処理のしきい値は撮影環境によ
って予め決定しておいてもよいし、前記形状パターン画
像に相当する移動物体の輝度や監視領域の照度によって
変動させる構成としてもよい。
【0038】動領域ラベル整形手段119を構成するA
ND回路121は、前記動領域ラベル画像215と前記
形状パターン画像2値化手段120からの形状パターン
2値画像とを受けて、動領域ラベル画像215の各ラベ
ル毎に対応する形状パターン2値画像とのANDをと
り、移動物体画像214を出力する。
【0039】形状パターン画像生成手段116は、形状
パターン画像記憶手段122と形状パターン画像更新手
段123とから成り、前記動領域整形手段115からの
移動物体画像214を受けて、各移動物体の形状パター
ン画像218を形成及び更新、出力する。形状パターン
画像更新手段123は、前記動領域整形手段115が出
力する移動物体画像214と形状パターン画像記憶手段
122に記憶された形状パターン画像218とを受け
て、前記形状パターン画像218を更新する。更新の方
式としては、一例として次のような方式を採用してもよ
い。前記動領域整形画像の中の各動領域ごとに、対応す
る形状パターン画像が存在しない場合は動領域自体を新
しく出現した移動物体に相当する形状パターン画像とし
て出力し、そうでない場合には形状パターン画像と動領
域とを両者の重心で位置合わせして重み付け加算したも
のを出力する。
【0040】形状パターン画像記憶手段122は、前記
形状パターン画像更新手段123から出力される各移動
物体ごとの形状パターン画像218を記憶し、次フレー
ムで再び動領域整形手段115に出力する。なお、長時
間にわたる監視などで多数の移動物体が検出される場合
などに記憶容量を節約するため、記憶された形状パター
ン画像218が定められた時間以上にわたって更新され
なかった場合に、この形状パターン画像218に相当す
る移動物体が監視領域から外に出たものとしてこの形状
パターン画像を消去する構成としてもよい。
【0041】なお、本実施例では動領域整形手段115
からの動領域整形画像を形状パターン画像生成手段11
6に入力し、動領域整形画像を用いて形状パターン画像
を更新する構成としたが、図10に示すように、ラベリ
ング手段104からの動領域ラベル画像215を形状パ
ターン画像生成手段116に入力し、動領域ラベル画像
215を用いて形状パターン画像218を更新する構成
としてもよい。このように、図10に示した構成は、図
7に示した構成に対して形状パターン画像生成手段11
6を構成する形状パターン画像記憶手段122および形
状パターン画像更新手段123への画像信号の入力のし
方を変更した点が異なるのみである。したがって図7の
構成の動領域整形手段115に対してなされた図8およ
び図9に示す変更は、図10の構成に対してもそのまま
適用することができる。
【0042】以上のような構成及び動作で、検出動領域
に影や床面による鏡面反射像、もしくは持ち物等による
偶発的な変形などが生じた場合にも正しい対象物体像を
抽出・追跡でき、本発明が解決しようとする第二の課題
を解決し、さらに検出動領域と移動物体との対応関係を
常に記憶・更新しつつ処理を行なうことができ、本発明
の第一から第四の目的を達成することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
第一に、背景との十分な輝度・色度差がない等の原因で
同一移動物体内で動領域の分断が生じても同一物体と認
識し、第二に、移動物体どうしの遮蔽が起こった際にこ
れを検知し、第三に、遮蔽が解消した場合に迅速にこれ
を認識して遮蔽解消時点を特定でき、第四に、検出動領
域から対象物体の影等の部分を除去して正しい対象物体
像を抽出できる優れた移動物体抽出装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動物体抽出装置の第一の実施例の基
本構成を示すブロック図
【図2】本発明の移動物体抽出装置の第一の実施例の構
成の概略を示すブロック図
【図3】本発明の移動物体抽出装置の第一の実施例の構
成を示すブロック図
【図4】本発明の移動物体抽出装置の第一の実施例の動
作機序を示すフロー図
【図5】本発明の移動物体抽出装置の第二の実施例の基
本構成を示すブロック図
【図6】本発明の移動物体抽出装置の第二の実施例の構
成を一部変更した例を示すブロック図
【図7】本発明の移動物体抽出装置の第二の実施例につ
いて図5の構成に対して一部の機能部をより詳細に示し
たブロック図
【図8】図7に示す構成の動領域整形手段に対してなさ
れた変更例を示すブロック図
【図9】図7に示す構成の動領域整形手段に対してなさ
れた他の変更例を示すブロック図
【図10】本発明の移動物体抽出装置の第二の実施例に
ついて図6の構成に対して一部の機能部をより詳細に示
したブロック図
【図11】対応関係グラフの説明図
【図12】本発明の移動物体抽出装置の第一の実施例に
おける順方向グルーピングの説明図
【図13】本発明の移動物体抽出装置の第一の実施例に
おける逆方向グルーピングの説明図
【図14】形状パターン画像の説明図
【図15】従来の移動物体抽出装置の一例の処理の流れ
を示すフロー図
【符号の説明】
101 サンプリング手段 102 動領域検出手段 103 動領域対応付け手段 104 ラベリング手段 105 対応関係グラフ生成手段 106 順方向グルーピング手段 107 逆方向グルーピング手段 108 動領域ラベル画像記憶手段 109 対応検出手段 110 対応関係グラフ記憶手段 111 移動物体画像記憶手段 112 第1の再ラベリング手段 113 動物体判定手段 114 第2の再ラベリング手段 115 動領域整形手段 116 形状パターン画像生成手段 117 形状パターン画像検索手段 118 形状パターン画像選択手段 119 動領域ラベル整形手段 120 形状パターン画像2値化手段 121 AND回路 122 形状パターン画像記憶手段 123 形状パターン画像更新手段 124 OR回路 125 セレクタ 901、902、903 3つの連続したフレーム画像
の一例 904 フレーム901とフレーム902とを重ね合わ
せた画像 905 フレーム902とフレーム903とを重ね合わ
せた画像 906 フレーム901、902、903から得られる
対応関係グラフ 1301、1302、1303 複数の連続したフレー
ム画像の一例 1304 フレーム1301で検出された動領域 1305 フレーム1302で検出された動領域 1306 フレーム1303で検出された動領域 1 307 一連のフレーム1301〜1303で検出さ
れた動領域をフレーム1303の動領域1306に重ね
合わせて得られる画像 1308 フレーム1301〜1303で検出された動
領域から形成される形状パターン画像
フロントページの続き (72)発明者 北 村 健 児 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 田 中 武 久 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 水 澤 和 史 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 森 真 人 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社システム研究所内

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号をサンプリングして原画像を出力
    するサンプリング手段と、原画像から動領域を検出して
    動領域2値画像を出力する動領域検出手段と、動領域2
    値画像の中で同一の移動物体に相当する動領域に対応付
    けを行って移動物体画像を出力する動領域対応付け手段
    とを備え、前記動領域対応付け手段は、時間的に相前後
    するフレームの動領域2値画像の間で同一の移動物体に
    相当する動領域の対応関係をグラフ化し、前記グラフに
    基づき時間軸の順方向に動領域をグルーピングするとと
    もに、前記グラフに基づき時間軸の逆方向に動領域を再
    グルーピングすることによって、原画像中で移動物体に
    相当する領域を正確にラベリングした移動物体画像を生
    成することを特徴とする移動物体抽出装置。
  2. 【請求項2】動領域対応付け手段は、動領域2値画像の
    連結成分をラベリングして動領域ラベル画像を出力する
    ラベリング手段と、時間的に相前後する動領域ラベル画
    像の各連結成分の間の対応関係を検出して対応関係グラ
    フを出力する対応関係グラフ生成手段と、順方向グルー
    ピング手段と、逆方向グルーピング手段とを備えて成
    り、順方向グルーピング手段は、前記対応関係グラフを
    時間軸の順方向に追跡することで前記動領域ラベル画像
    と、逆方向グルーピング手段からの移動物体画像とを受
    けて両者の各連結成分のうち同じ動物体に相当するとみ
    なされるものに同じラベルを振り直して動物体グループ
    画像を出力する一方、逆方向グルーピング手段は、前記
    対応関係グラフを時間軸の逆方向に追跡することで前記
    動物体グループ画像の各グループ内の連結成分のうち異
    なる動物体に相当するとみなされるものに再度異なるラ
    ベルを振り直して移動物体画像を出力することを特徴と
    する請求項1記載の移動物体抽出装置。
  3. 【請求項3】対応関係グラフ生成手段は、前記ラベリン
    グ手段からの1フレームまたはそれ以上の枚数の動領域
    ラベル画像を記憶する動領域画像記憶手段と、時間的に
    相前後する2フレームの動領域ラベル画像にそれぞれ含
    まれる各連結成分どうしの全ての組み合わせについて対
    応の有無を判定し出力する対応検出手段と、前記対応検
    出手段の判定に基づき対応関係グラフを生成及び更新・
    記憶・出力する対応関係グラフ記憶手段とから成ること
    を特徴とする請求項2記載の移動物体抽出装置。
  4. 【請求項4】順方向グルーピング手段は、逆方向グルー
    ピング手段が出力する前フレームの移動物体画像を記憶
    しかつ出力する移動物体画像記憶手段と、前記対応関係
    グラフに基づき、前記動領域ラベル画像の各連結成分の
    うち、前記移動物体画像記憶手段が出力する移動物体画
    像のいずれかの移動物体領域との間に対応関係のあるも
    のには前記移動物体領域と同じラベル番号を振り直し、
    かつ前記移動物体画像のどの移動物体領域とも対応関係
    のないものには新しいラベル番号を振り直すことによっ
    て動物体グループ画像を作成して出力する第一の再ラベ
    リング手段とを備えて成ることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の移動物体抽出装置。
  5. 【請求項5】逆方向グルーピング手段は、前記動物体グ
    ループ画像の各連結成分で同じラベル番号を持つものの
    全ての組み合わせについて前記対応関係グラフを一定フ
    レーム数時間だけ時間軸逆方向に遡ることにより異なる
    物体であるかどうかを判定する動物体判定手段と、前記
    動物体判定手段により異なる物体と判定された組み合わ
    せについて異なるラベル番号を振り直すことによって移
    動物体画像を作成して出力する第二の再ラベリング手段
    とを備えて成ることを特徴とする請求項2乃至4のいず
    れかに記載の移動物体抽出装置。
  6. 【請求項6】対応検出手段が、時間的に前後する2つの
    フレームに含まれる両連結成分が定められた数以上の画
    素を共有していれば対応ありという判定を出力し、そう
    でなければ対応なしという判定を出力することを特徴と
    する請求項3乃至5のいずれかに記載の移動物体抽出装
    置。
  7. 【請求項7】対応検出手段が、時間的に前後する2つの
    フレームに含まれる両連結成分の間で、時間的に前のフ
    レームの連結成分の代表点が時間的に後のフレームの連
    結成分に含まれていれば対応ありという判定を出力し、
    そうでなければ対応なしという判定を出力することを特
    徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の移動物体抽
    出装置。
  8. 【請求項8】対応検出手段が、時間的に前後する2つの
    フレームに含まれる両連結成分の間で、時間的に後のフ
    レームの連結成分の代表点が時間的に前のフレームの連
    結成分に含まれていれば対応ありという判定を出力し、
    そうでなければ対応なしという判定を出力することを特
    徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の移動物体抽
    出装置。
  9. 【請求項9】対応検出手段が、時間的に前後する2つの
    フレームに含まれる両連結成分の間で、時間的に前のフ
    レームの連結成分の代表点が時間的に後のフレームの連
    結成分に含まれているか、もしくは時間的に後のフレー
    ムの連結成分の代表点が時間的に前のフレームの連結成
    分に含まれていれば対応ありという判定を出力し、そう
    でなければ対応なしという判定を出力することを特徴と
    する請求項3乃至5のいずれかに記載の移動物体抽出装
    置。
  10. 【請求項10】連結成分の代表点として、連結成分の重
    心を用いることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか
    に記載の移動物体抽出装置。
  11. 【請求項11】連結成分の代表点として、連結成分の外
    接矩形の中心を用いることを特徴とする請求項7乃至9
    のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  12. 【請求項12】映像信号をサンプリングして原画像を出
    力するサンプリング手段と、原画像から動領域を検出し
    て動領域2値画像を出力する動領域検出手段と、動領域
    2値画像の連結成分をラベリングして動領域ラベル画像
    を出力するラベリング手段と、形状パターン画像生成手
    段と、動領域整形手段とを備えて成り、形状パターン画
    像生成手段は、動領域整形手段から出力される移動物体
    画像を用いて各移動物体の形状パターン画像を形成及び
    更新する一方、動領域整形手段は、形状パターン画像を
    用いて動領域ラベル画像を整形して移動物体画像を出力
    することを特徴とする移動物体抽出装置。
  13. 【請求項13】各移動物体の形状パターン画像が、移動
    物体画像の各ラベルのうち前記移動物体に対応するもの
    を前記移動物体の最新フレームでの位置に合わせて重ね
    合わせた場合の、フレーム内での各画素におけるラベル
    の出現頻度を画素値とする画像であることを特徴とする
    請求項12記載の移動物体抽出装置。
  14. 【請求項14】映像信号をサンプリングして原画像を出
    力するサンプリング手段と、原画像から動領域を検出し
    て動領域2値画像を出力する動領域検出手段と、動領域
    2値画像の連結成分をラベリングして動領域ラベル画像
    を出力するラベリング手段と、動領域ラベル画像を用い
    て各移動物体の形状パターン画像を形成及び更新する形
    状パターン画像生成手段と、形状パターン画像を用いて
    動領域ラベル画像を整形して移動物体画像を出力する動
    領域整形手段とを備えて成る移動物体抽出装置。
  15. 【請求項15】各移動物体の形状パターン画像が、逐次
    入力される動領域ラベル画像の各ラベルのうち前記移動
    物体に対応するものを前記移動物体の最新フレームでの
    位置に合わせて重ね合わせた場合の、フレーム内での各
    画素におけるラベルの出現頻度を画素値とする画像であ
    ることを特徴とする請求項14記載の移動物体抽出装
    置。
  16. 【請求項16】形状パターン画像生成手段が、各動物体
    毎に形状パターン画像を記憶する形状パターン画像記憶
    手段と、形状パターン画像記憶手段に記憶された形状パ
    ターン画像に対して動領域整形手段からの移動物体画像
    の各動領域を用いて更新処理を施す形状パターン画像更
    新手段とを備えて成ることを特徴とする請求項12また
    は13記載の移動物体抽出装置。
  17. 【請求項17】形状パターン画像生成手段が、各動物体
    毎に形状パターン画像を記憶する形状パターン画像記憶
    手段と、形状パターン画像記憶手段に記憶された形状パ
    ターン画像に対してラベリング手段からの動領域ラベル
    画像の各動領域ラベルを用いて更新処理を施す形状パタ
    ーン画像更新手段とを備えて成ることを特徴とする請求
    項14または15記載の移動物体抽出装置。
  18. 【請求項18】形状パターン画像更新手段が、動領域整
    形手段からの移動物体画像の各動領域に対応する形状パ
    ターン画像が存在しない場合は動領域自体を形状パター
    ン画像として出力し、存在する場合は形状パターン画像
    と動領域とを両者の位置合わせ点で位置合わせして加算
    した結果を出力することを特徴とする請求項16記載の
    移動物体抽出装置。
  19. 【請求項19】形状パターン画像更新手段が、動領域整
    形手段からの移動物体画像の各動領域に対応する形状パ
    ターン画像が存在しない場合は動領域自体を形状パター
    ン画像として出力し、存在する場合は形状パターン画像
    と動領域とを両者の位置合わせ点で位置合わせして重み
    付け加算した結果を出力することを特徴とする請求項1
    6記載の移動物体抽出装置。
  20. 【請求項20】形状パターン画像更新手段が、ラベリン
    グ手段からの動領域ラベル画像の各動領域に対応する形
    状パターン画像が存在しない場合は動領域自体を形状パ
    ターン画像として出力し、存在する場合は形状パターン
    画像と動領域とを両者の位置合わせ点で位置合わせして
    加算した結果を出力することを特徴とする請求項17記
    載の移動物体抽出装置。
  21. 【請求項21】形状パターン画像更新手段が、ラベリン
    グ手段からの動領域ラベル画像の各動領域に対応する形
    状パターン画像が存在しない場合は動領域自体を形状パ
    ターン画像として出力し、存在する場合は形状パターン
    画像と動領域とを両者の位置合わせ点で位置合わせして
    重み付け加算した結果を出力することを特徴とする請求
    項17記載の移動物体抽出装置。
  22. 【請求項22】形状パターン画像記憶手段が、記憶され
    た形状パターン画像が定められた時間以上にわたって更
    新されなかった場合にこの形状パターン画像を消去する
    ことを特徴とする請求項16乃至21のいずれかに記載
    の移動物体抽出装置。
  23. 【請求項23】動領域位置合わせ点として、動領域の重
    心を用いることを特徴とする請求項18乃至22のいず
    れかに記載の移動物体抽出装置。
  24. 【請求項24】動領域位置合わせ点として、動領域の外
    接矩形の中心を用いることを特徴とする請求項18乃至
    22のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  25. 【請求項25】動領域位置合わせ点として、動領域の外
    接矩形の上辺の中点を用いることを特徴とする請求項1
    8乃至22のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  26. 【請求項26】動領域位置合わせ点として、動領域の外
    接矩形の上辺の中点のY座標と動領域の重心のX座標と
    を持つ点を用いることを特徴とする請求項18乃至22
    のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  27. 【請求項27】動領域位置合わせ点として、動領域およ
    びこれに対応する形状パターン画像とから対応する移動
    物体の移動ベクトルを求め、形状パターン画像の重心点
    を前記移動ベクトルだけずらした点を用いることを特徴
    とする請求項18乃至22のいずれかに記載の移動物体
    抽出装置。
  28. 【請求項28】形状パターン画像位置合わせ点として、
    形状パターン画像の重心を用いることを特徴とする請求
    項18乃至24のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  29. 【請求項29】形状パターン画像位置合わせ点として、
    形状パターン画像の外接矩形の中心を用いることを特徴
    とする請求項18乃至24のいずれかに記載の移動物体
    抽出装置。
  30. 【請求項30】形状パターン画像位置合わせ点として、
    形状パターン画像の外接矩形の上辺の中点を用いること
    を特徴とする請求項18乃至22、請求項25または請
    求項26のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  31. 【請求項31】形状パターン画像位置合わせ点として、
    形状パターン画像の外接矩形の上辺の中点のY座標と形
    状パターン画像の重心のX座標とを持つ点を用いること
    を特徴とする請求項18乃至22、請求項25または請
    求項26のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  32. 【請求項32】形状パターン画像位置合わせ点として、
    形状パターン画像と対応する動領域とから対応する移動
    物体の移動ベクトルを求め、前記動領域の重心点を前記
    移動ベクトルだけ戻した点を用いることを特徴とする請
    求項18乃至24または請求項27のいずれかに記載の
    移動物体抽出装置。
  33. 【請求項33】動領域整形手段が、形状パターン画像生
    成手段からの一つまたはそれ以上の形状パターン画像と
    ラベリング手段からの動領域ラベル画像とを受け、前記
    形状パターン画像の中から前記動領域ラベル画像の各動
    領域に対応するものが存在するかどうかを検索してその
    結果を出力する形状パターン画像検索手段と、対応する
    形状パターン画像が存在する場合にこれを選択して出力
    する形状パターン画像選択手段と、前記動領域ラベル画
    像の各動領域のうち対応する形状パターン画像が存在す
    る動領域に対し形状パターン画像を用いて整形を行って
    移動物体画像を出力する動領域ラベル整形手段とを備え
    て成ることを特徴とする請求項12乃至32のいずれか
    に記載の移動物体抽出装置。
  34. 【請求項34】動領域ラベル整形手段が、形状パターン
    画像をしきい値処理して形状2値パターンを出力する形
    状パターン画像2値化手段と、形状2値パターンと動領
    域とのANDをとった結果を出力するAND回路とを備
    えて成ることを特徴とする請求項33記載の移動物体抽
    出装置。
  35. 【請求項35】動領域ラベル整形手段が、形状パターン
    画像をしきい値処理して形状2値パターンを出力する形
    状パターン画像2値化手段と、形状2値パターンと動領
    域とのORをとった結果を出力するOR回路とを備えて
    成ることを特徴とする請求項33記載の移動物体抽出装
    置。
  36. 【請求項36】動領域ラベル整形手段が、形状パターン
    画像をしきい値処理して形状2値パターンを出力する形
    状パターン画像2値化手段と、形状2値パターンと動領
    域とのORをとった結果を出力するOR回路と、形状2
    値パターンと動領域とのANDをとった結果を出力する
    AND回路とを備え、前記形状パターン画像に対応する
    移動物体が初めて出現してからの時間に応じて前記OR
    回路と前記AND回路とを切り替えることを特徴とする
    請求項33記載の移動物体抽出装置。
  37. 【請求項37】形状パターン画像2値化手段が、予め記
    憶されたしきい値によって2値化処理を行うことを特徴
    とする請求項33乃至36のいずれかに記載の移動物体
    抽出装置。
  38. 【請求項38】形状パターン画像2値化手段が、入力さ
    れた形状パターンに対応する移動物体の輝度及び監視領
    域の照度に応じて変動するしきい値によって2値化処理
    を行うことを特徴とする請求項33乃至36のいずれか
    に記載の移動物体抽出装置。
  39. 【請求項39】形状パターン画像検索手段が、形状パタ
    ーン画像記憶手段に記憶されている各形状パターン画像
    の中で、動領域代表点における形状パターン画像の画素
    値が一定のしきい値以上である画像を出力することを特
    徴とする請求項33乃至38のいずれかに記載の移動物
    体抽出装置。
  40. 【請求項40】形状パターン画像検索手段が、形状パタ
    ーン画像記憶手段に記憶されている各形状パターン画像
    の中で、形状パターン画像代表点が動領域の内部に含ま
    れている画像を出力することを特徴とする請求項33乃
    至38のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  41. 【請求項41】形状パターン画像検索手段が、形状パタ
    ーン画像記憶手段に記憶されている各形状パターン画像
    の中で、動領域代表点における形状パターン画像の画素
    値が一定のしきい値以上であるか、もしくは形状パター
    ン画像代表点が動領域の内部に含まれているかのいずれ
    かである画像を出力することを特徴とする請求項33乃
    至38のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  42. 【請求項42】形状パターン画像検索手段が、形状パタ
    ーン画像記憶手段に記憶されている各形状パターン画像
    の中で、動領域代表点における形状パターン画像の画素
    値が一定のしきい値以上であり、かつ形状パターン画像
    代表点が動領域の内部に含まれている画像を出力するこ
    とを特徴とする請求項33乃至38のいずれかに記載の
    移動物体抽出装置。
  43. 【請求項43】形状パターン画像検索手段が、形状パタ
    ーン画像記憶手段に記憶されている各形状パターン画像
    の中で、動領域に含まれる一定数以上の画素において形
    状パターン画像の画素値が一定のしきい値以上である画
    像を出力することを特徴とする請求項33乃至38のい
    ずれかに記載の移動物体抽出装置。
  44. 【請求項44】形状パターン画像検索手段が、形状パタ
    ーン画像記憶手段に記憶されている各形状パターン画像
    と動領域とのパターンマッチングを行い、最も近いパタ
    ーンであると判定された形状パターン画像を出力するこ
    とを特徴とする請求項33乃至38のいずれかに記載の
    移動物体抽出装置。
  45. 【請求項45】形状パターン画像選択手段が、形状パタ
    ーン画像検索手段の出力する形状パターン画像のうち、
    形状パターン画像代表点が動領域代表点に画像上の距離
    で最も近い画像を選択して出力することを特徴とする請
    求項33乃至44のいずれかに記載の移動物体抽出装
    置。
  46. 【請求項46】形状パターン画像選択手段が、形状パタ
    ーン画像検索手段の出力する形状パターン画像のうち、
    動領域代表点における形状パターン画像の画素値が最も
    大きい画像を選択して出力することを特徴とする請求項
    33乃至44のいずれかに記載の移動物体抽出装置。
  47. 【請求項47】動領域代表点として、動領域の重心を用
    いることを特徴とする請求項39、請求項41、請求項
    42、請求項45または請求項46のいずれかに記載の
    移動物体抽出装置。
  48. 【請求項48】形状パターン画像代表点として、形状パ
    ターン画像の重心を用いることを特徴とする請求項40
    乃至42、請求項45または請求項47のいずれかに記
    載の移動物体抽出装置。
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